(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】ウエハ処理装置、ウエハ処理システム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20250121BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20250121BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/02 Z
H01L21/68 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566930
(86)(22)【出願日】2022-12-23
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2022141351
(87)【国際公開番号】W WO2023130984
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202210003273.6
(32)【優先日】2022-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523408776
【氏名又は名称】江蘇微導納米科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU LEADMICRO NANO TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】South Changjiang Rd 27, Xinwu District, Wuxi, Jiangsu, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ レン
(72)【発明者】
【氏名】楊 徳賛
(72)【発明者】
【氏名】王 卓
(72)【発明者】
【氏名】謝 添
(72)【発明者】
【氏名】朱 小莉
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA17
5F131BB04
5F131CA12
5F131CA31
5F131CA45
5F131DA22
5F131EA04
5F131EA05
5F131EA17
5F131EA19
5F131EA23
5F131EA24
5F131EC02
5F131EC05
5F131GA03
5F131GA13
5F131HA04
5F131HA29
(57)【要約】
本発明は、ウエハ処理装置、ウエハ処理システム及び制御方法を提供する。該ウエハ処理装置は、駆動装置と、移し換えチャンバーと、処理チャンバーと、載置アセンブリとを含み、載置アセンブリは、移し換えチャンバー内に設置され、処理チャンバーは、移し換えチャンバーに連通し、前記処理チャンバーは、ウエハを処理するために用いられ、載置アセンブリは、ウエハを載置するために用いられ、駆動装置は、載置アセンブリの移し換えチャンバーにおける位置を調整するために用いられ、駆動装置は、さらに、移し換えチャンバーと処理チャンバーとの間を移動させるように載置アセンブリを駆動するために用いられる。本発明のウエハ処理装置は、処理する必要があるウエハを駆動装置によって処理チャンバーに直接に搬送して加工することができ、調整する必要があるウエハ又は直接に加工する必要がないウエハを移し換えチャンバー内で調整する又は格納することができ、異なるバッチ間のウエハが作動機構を占有する時間と待ち時間を減少させることができるとともに、移し換えチャンバーと載置アセンブリによって複数枚又は複数バッチのウエハを同期に加工する基礎条件を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハ処理装置であって、駆動装置と、移し換えチャンバーと、処理チャンバーと、第1の抽気装置と、第2の抽気装置と、載置アセンブリとを含み、
前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーに連通し、前記移し換えチャンバーは、シール空間を提供するために用いられ、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバー内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行うために用いられ、前記処理チャンバーは、ウエハを処理するために用いられ、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー内のガスを抽出して、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行うために用いられ、前記載置アセンブリは、前記移し換えチャンバー内に設置され、前記載置アセンブリは、ウエハを載置するために用いられ、前記駆動装置は、さらに、前記載置アセンブリの前記移し換えチャンバーにおける位置を調整するために用いられ、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバーと前記処理チャンバーとの間を移動させるように前記載置アセンブリを駆動する、ことを特徴とするウエハ処理装置。
【請求項2】
前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと第1のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、前記第1の加熱チャンバーは、ウエハに対して加熱処理を行うために用いられ、前記第1のプロセスチャンバーは、ウエハに対してプロセス加工を行うために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項3】
前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと、第2の加熱チャンバーと、第1のプロセスチャンバーと、第2のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、前記第1の加熱チャンバー、第2の加熱チャンバーは、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して加熱処理を行うために用いられ、前記第1のプロセスチャンバー、第2のプロセスチャンバーは、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対してプロセス加工を行うために用いられる、ことを特徴とする請求項2に記載のウエハ処理装置。
【請求項4】
前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーの上側又は下側に設置され、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバーの前記処理チャンバーから離れた側に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項5】
前記駆動装置は、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、移し換え装置とを含み、
前記移し換え装置は、前記移し換えチャンバーに設置され、前記第1の駆動機構は、前記移し換え装置に接続され、前記第1の駆動機構は、前記移し換え装置を移動させる又は回動させるために用いられ、
前記載置アセンブリは、前記移し換え装置に設置され、前記第2の駆動機構は、前記移し換え装置の一方側に設置され、前記第2の駆動機構は、前記載置アセンブリを前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーとの間を移動させるために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項6】
前記移し換え装置は、前記第1の駆動機構に着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項5に記載のウエハ処理装置。
【請求項7】
前記駆動装置は、第3の駆動機構をさらに含み、
前記第3の駆動機構は、前記移し換え装置の一方側に設置され、前記第3の駆動機構は、前記移し換え装置と前記載置アセンブリを移動させるために用いられる、ことを特徴とする請求項6に記載のウエハ処理装置。
【請求項8】
前記載置アセンブリは、少なくとも2つ設置される、ことを特徴とする請求項5に記載のウエハ処理装置。
【請求項9】
前記第2の駆動機構は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構は、独立して作動する、ことを特徴とする請求項5に記載のウエハ処理装置。
【請求項10】
前記載置アセンブリにN個の支持部が設けられ、各前記支持部は、いずれも前記ウエハを支持するために用いられ、Nは、1よりも大きい整数である、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項11】
前記処理チャンバーは、複数設置され、各前記処理チャンバーは、独立して作動し、前記駆動装置は、各前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーとの間を移動させるように前記載置アセンブリを駆動するために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項12】
供給装置をさらに含み、
前記供給装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記供給装置は、前記処理チャンバーが前記ウエハを処理する原料を提供するために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項13】
前記載置アセンブリに設置される、前記移し換えチャンバーと前記処理チャンバーとを遮断するためのシール部材をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項14】
第4の駆動機構をさらに含み、
前記第4の駆動機構は、前記載置アセンブリの一方側に設置され、前記第4の駆動機構は、前記載置アセンブリを回動させるために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項15】
ベースをさらに含み、
前記ベースに前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーが設けられ、前記駆動装置は、前記ベースに設置され、前記駆動装置と前記ベースとの間のシール方式は、動的シールである、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項16】
第5の駆動機構をさらに含み、
前記ベースは、第1の固定部と第2の固定部とを含み、
前記処理チャンバーは、前記第1の固定部に設置され、前記第1の固定部と前記第2の固定部は、前記移し換えチャンバーを形成し、
前記第5の駆動機構は、前記第1の固定部及び/又は前記第2の固定部に設置され、前記第5の駆動機構は、前記第1の固定部又は前記第2の固定部を移動させるために用いられる、ことを特徴とする請求項15に記載のウエハ処理装置。
【請求項17】
加熱装置をさらに含み、
前記加熱装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記加熱装置は、前記移し換えチャンバーを加熱するために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置。
【請求項18】
ウエハ処理システムであって、搬送装置と請求項1~請求項19のいずれか1項に記載のウエハ処理装置とを含み、
前記ウエハ処理装置に搬送通路が設けられ、前記搬送装置は、前記搬送通路に連通し、前記搬送装置は、前記ウエハを搬送するために用いられる、ことを特徴とする、ウエハ処理システム。
【請求項19】
前記ウエハ処理装置は、少なくとも2つ設置され、各前記ウエハ処理装置のそれぞれは、前記搬送装置の異なる側に設置され、前記搬送装置は、ウエハを各前記ウエハ処理装置に搬送するために用いられ、前記搬送装置は、各前記ウエハ処理装置のウエハを搬送するために用いられる、ことを特徴とする請求項18に記載のウエハ処理システム。
【請求項20】
フロントエンド処理装置をさらに含み、
前記フロントエンド処理装置は、前記搬送装置の一方側に設置され、前記フロントエンド処理装置にウエハ移送カセットが設けられ、前記搬送装置は、前記ウエハを前記ウエハ移送カセット及び/又は前記ウエハ処理装置に搬送し、前記フロントエンド処理装置は、前記ウエハ移送カセットを搬送するために用いられる、ことを特徴とする請求項18に記載のウエハ処理システム。
【請求項21】
ウエハ搬送カセットと搬送部とをさらに含み、
前記ウエハ搬送カセットは、前記フロントエンド処理装置に設置され、前記フロントエンド処理装置は、前記ウエハ移送カセットを前記ウエハ搬送カセットに搬送するために用いられる、
前記搬送部は、前記ウエハ搬送カセットを搬送するために用いられる、ことを特徴とする請求項20に記載のウエハ処理システム。
【請求項22】
ウエハを前記移し換えチャンバー内の前記載置アセンブリに搬送するステップS1であって、第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバー内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行うために用いられるステップS1と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記処理チャンバーに移動させるステップS2であって、第2の抽気装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー内のガスを抽出して、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行うために用いられるステップS2と、
前記処理チャンバーによって前記載置アセンブリにおけるウエハに対して加工処理を行うステップS3と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを動かして、処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバーに搬送するステップS4と、
処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバーから搬出するステップS5と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項23】
前記駆動装置は、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、移し換え装置とを含み、
前記S2は、具体的には、
前記第1の駆動機構によって前記移し換え装置における前記載置アセンブリを移動させ、前記移し換えチャンバーにおける前記載置アセンブリの位置を調整するステップS21と、
前記第2の駆動機構によって前記載置アセンブリを前記処理チャンバーに移動させるステップS22と、を含む、ことを特徴とする請求項22に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項24】
前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーの上側又は下側に設置され、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバーの前記処理チャンバーから離れた側に設置され、
前記S22は、具体的には、前記第2の駆動機構によって前記載置アセンブリを上下方向に沿って前記処理チャンバーに移動させることを含む、ことを特徴とする請求項23に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項25】
前記第2の駆動機構は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構は、独立して作動し、
S22は、少なくとも2つの前記第2の駆動機構のそれぞれによって前記載置アセンブリを上下方向に沿って前記処理チャンバーに移動させることをさらに含む、ことを特徴とする請求項24に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項26】
前記処理チャンバーは、複数設置され、各前記処理チャンバーは、独立して作動し、また、複数の前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと第1のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、
前記S2と前記S3は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記第1の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを加熱するステップS31と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記第1のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対してプロセス処理を行うステップS32と、を含む、ことを特徴とする請求項22に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項27】
前記加熱チャンバーと前記プロセスチャンバーは、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第1の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを1回目に加熱するステップS311と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第2の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを2回目に加熱するステップS312と、を含み、
前記S32は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第1のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対して第1のプロセス処理を行うステップS321と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第2のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対して第2のプロセス処理を行うステップS322と、を含む、ことを特徴とする請求項26に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項28】
前記載置アセンブリ、前記加熱チャンバー及び前記プロセスチャンバーは、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、前記駆動装置によって2つの前記載置アセンブリのそれぞれを2つの前記加熱チャンバーに移動させ、2つの前記載置アセンブリにおける第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを少なくとも第1の所定時間内にそれぞれ第1の加熱チャンバー、第2の加熱チャンバー内で加熱することを含み、
前記S32は、具体的には、前記駆動装置によって2つの前記載置アセンブリのそれぞれを2つの前記プロセスチャンバーに移動させ、2つの前記載置アセンブリにおける第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して少なくとも第2の所定時間内にそれぞれ第1のプロセスチャンバー、第2のプロセスチャンバー内でプロセス処理を行うことを含む、ことを特徴とする請求項22に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【請求項29】
フロントエンド処理装置と搬送装置を提供するステップS0をさらに含み、
前記S1は、具体的には、前記フロントエンド処理装置によって被加工ウエハを格納し、前記搬送装置によって被加工ウエハを前記移し換えチャンバーの載置アセンブリに移動させることを含む、ことを特徴とする請求項22に記載のウエハ処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体加工の技術分野に関し、特にウエハ処理装置、ウエハ処理システム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウエハ処理は、技術によって半導体を処理するために用いられ、前記技術は、物理気相蒸着(Physical Vapor Deposition、PVD)、化学気相蒸着(Chemical vapor deposition、CVD)、プラズマ励起化学気相蒸着(Plasma enhanced chemical vapor deposition、PECVD)、原子層蒸着(Atomic layer deposition、ALD)、プラズマ励起原子層蒸着(Plasma enhanced atomic layer deposition、PEALD)、パルス蒸着層(Pulse deposition layer、PDL)、分子層蒸着(Molecular layer deposition、MLD)、プラズマ励起パルス蒸着層(Plasma enhanced pulsed deposition layer、PEPDL)処理、エッチングとエッチング防止剤除去などを含む。
【0003】
ウエハ処理時に、まずウエハを予熱する必要があり、従来のウエハ処理装置は、ウエハを予熱する時に処理装置に加熱板を設置するのが一般的であり、処理プロセスの前に加熱板によってウエハを予熱し、所定の処理条件に達してからウエハ処理を行う。
【0004】
このような処理方式によって、ウエハを処理する時に、占有時間が長く、効率が低いという課題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ウエハ処理装置、ウエハ処理システム及び制御方法を提供することであり、該ウエハ処理装置は、処理する必要があるウエハを前記駆動装置によって前記処理チャンバーに直接に搬送して加工することができ、調整する必要があるウエハ又は直接に加工する必要がないウエハを前記移し換えチャンバー内で調整する又は格納することができ、異なるバッチ間のウエハが作動機構を占有する時間と待ち時間を減少させ、ウエハの加工効率を高めることができるとともに、前記移し換えチャンバーと前記載置アセンブリによって、複数枚又は複数バッチのウエハを同期に加工する基礎条件を提供し、従来技術でウエハを処理する時に占有時間が長く、効率が低いという課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本発明は、ウエハ処理装置を提供し、該ウエハ処理装置は、駆動装置と、移し換えチャンバと、処理チャンバーと、第1の抽気装置と、第2の抽気装置と、載置アセンブリとを含み、前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーに連通し、前記移し換えチャンバーは、シール空間を提供するために用いられ、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバー内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行うために用いられ、前記処理チャンバーは、ウエハを処理するために用いられ、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー内のガスを抽出して、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行うために用いられ、前記載置アセンブリは、前記移し換えチャンバー内に設置され、前記載置アセンブリは、ウエハを載置するために用いられ、前記駆動装置は、前記載置アセンブリの前記移し換えチャンバーにおける位置を調整するために用いられ、前記駆動装置は、さらに、前記移し換えチャンバーと前記処理チャンバーとの間を移動させるように前記載置アセンブリを駆動するために用いられる。
【0007】
本発明のウエハ処理装置の有益な効果は、以下のとおりである。前記処理チャンバーを設置することによって、前記処理チャンバー内に置かれたウエハを処理する。ここで処理は、加熱、蒸着、コーティング、エッチング又は他の処理方式を含む。載置アセンブリを設置することによって、ウエハを支持する。前記移し換えチャンバーを設置し、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行ってシール空間を提供することによって、前記移し換えチャンバー内でウエハを調整する又は格納することができ、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行ってシール空間を提供し、このように前記駆動装置、前記移し換えチャンバー及び前記処理チャンバーによって、第1の真空条件での移し換えチャンバー内で調整する又は格納するように複数バッチのウエハを柔軟に制御することができ、従来技術でウエハを処理チャンバーに入れる前に非真空環境で移し換えて、ウエハの品質を損うことを回避する。本発明では、第1の真空条件での移し換えチャンバーを設置してウエハ格納を行うことによって、前記処理チャンバーに輸送して処理するように異なるバッチのウエハを柔軟に制御することができ、ウエハを損傷しないことを確保した上で、第1の真空条件での移し換えチャンバーと第2の真空条件での処理チャンバーとの間でウエハを自由に移動させ、複数又は複数バッチのウエハを同時に加工する基礎条件を提供する。前記駆動装置を設置することによって、載置アセンブリを移し換えチャンバーと処理チャンバーとの間を移動させ、又は前記移し換えチャンバーにおける前記載置アセンブリの位置を調整する。これからわかるように、本出願のウエハ処理装置では、前記駆動装置、前記移し換えチャンバー及び前記処理チャンバーによって、移し換えチャンバーにおいて調整又は格納するようにウエハを柔軟に制御することができ、又は前記処理チャンバーに輸送して処理するウエハを柔軟に制御することができるとともに、需要に応じて、1つの載置アセンブリに複数のウエハを置いて処理又は移送し、1つ又は1組のウエハが処理チャンバーを占有する時間を減少させることができ、処理装置の処理効率を高めることができ、なお、前記駆動装置の柔軟な使用に応じて、異なるバッチのウエハ間の搬送時間又は異なるバッチのウエハ間を処理する間隔時間を低減させ、処理装置の処理効率をさらに高めることができる。
【0008】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと第1のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、前記第1の加熱チャンバーは、ウエハを加熱するために用いられ、前記第1のプロセスチャンバーは、ウエハに対してプロセス加工を行うために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記処理チャンバーを第1の加熱チャンバーと第1のプロセスチャンバーとして少なくとも設置することによって、異なるバッチのウエハに対して加熱処理とプロセス加工を同期に行うことができ、加熱処理は、前予熱処理又は後加熱処理であってもよく、従来技術でウエハを予熱する又は加熱処理する時に占有時間が長く、効率が低いという課題を解決する。また、前記移し換えチャンバーが第1の真空条件を提供するため、異なるバッチのウエハを第1の加熱チャンバー又は第1のプロセスチャンバーに入れる前に、第1の真空条件での移し換えチャンバー内で格納又は移送することができ、従来技術でウエハを処理チャンバーに入れる前に非真空環境で移し換えて、ウエハの品質を損うことを回避し、本発明では、第1の真空条件での移し換えチャンバーを設置してウエハ格納を行うことによって、前記加熱チャンバー又はプロセスチャンバーに輸送して処理するように異なるバッチのウエハを柔軟に制御することができ、異なるバッチのウエハ予熱処理の待ち時間を減少させ、異なるバッチのウエハの加工効率を高めることができる。
【0009】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと、第2の加熱チャンバーと、第1のプロセスチャンバーと、第2のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、前記第1の加熱チャンバー、第2の加熱チャンバーは、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して加熱処理を行うために用いられ、前記第1のプロセスチャンバー、第2のプロセスチャンバーは、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対してプロセス加工を行うために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記プロセスチャンバーと前記加熱チャンバーのそれぞれを少なくとも2つ設置することによって、同一バッチのウエハに対して順に加熱処理とプロセス加工を行うことができ、同時に第1バッチと第2バッチのウエハに対して加熱処理とプロセス加工を同期に行うことができ、従来技術でウエハを予熱する又は加熱処理する時に占有時間が長く、効率が低いという課題を解決し、バッチウエハのプロセス加工効率を大幅に高める。また、前記移し換えチャンバーが第1の真空条件を提供するため、第1バッチのウエハと第2バッチのウエハをそれぞれ第1の加熱チャンバー、第1のプロセスチャンバー、第2の加熱チャンバー及び第2のプロセスチャンバーに入れる前に、第1の真空条件での移し換えチャンバー内で格納又は移送し、従来技術でウエハを処理チャンバーに入れる前に非真空環境で移し換えて、ウエハの品質を損うことを回避することができる。本発明では、第1の真空条件での移し換えチャンバーを設置してウエハ格納を行うことによって、前記第1の加熱チャンバー、第2の加熱チャンバー、第1のプロセスチャンバー及び第2のプロセスチャンバーに輸送して処理するように異なるバッチのウエハを柔軟に制御することができ、異なるバッチのウエハ予熱処理の待ち時間を減少させ、異なるバッチのウエハの加工効率を高めることができる。
【0010】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーの上側又は下側に設置され、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバーの前記処理チャンバーから離れた側に設置される。その有益な効果は、以下のとおりである。前記処理チャンバーを前記移し換えチャンバーの上側又は下側に設置することによって、前記載置アセンブリを取り付けやすく、ウエハを支持しやすく、前記駆動装置を前記移し換えチャンバーの前記処理チャンバーから離れた側に設置することによって、前記駆動装置が前記載置アセンブリを駆動しやすく、ウエハを搬送しやすい。
【0011】
1つの実行可能な態様では、前記駆動装置は、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、移し換え装置とを含み、前記移し換え装置は、前記移し換えチャンバーに設置され、前記第1の駆動機構は、前記移し換え装置に接続され、前記第1の駆動機構は、前記移し換え装置を移動させる又は回動させるために用いられ、前記載置アセンブリは、前記移し換え装置に設置され、前記第2の駆動機構は、前記移し換え装置の一方側に設置され、前記第2の駆動機構は、前記載置アセンブリを前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーとの間を移動させるために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記第1の駆動機構によって前記移し換え装置を前記移し換えチャンバー内で移動させる。前記載置アセンブリが前記移し換え装置に位置する時に、該前記載置アセンブリの位置を調整することができる。前記第2の駆動機構によって前記載置アセンブリを前記処理チャンバーに移動させ、ウエハを処理することができる。
【0012】
1つの実行可能な態様では、前記移し換え装置は、前記第1の駆動機構に着脱可能に接続される。その有益な効果は、このように設置することによって、前記移し換え装置をメンテナンス又は交換しやすいことである。
【0013】
1つの実行可能な態様では、前記駆動装置は、接続機構をさらに含み、前記接続機構は、前記載置アセンブリ又は前記移し換え装置に設置され、前記接続機構に第1の係着部が設置され、前記載置アセンブリ又は前記移し換え装置には、前記第1の係着部に適合する第2の係着部が設けられ、前記接続機構は、前記移し換え装置と前記接続部材に接続されるために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記接続機構を設置し、前記第1の係着部と前記第2の係着部によって前記載置アセンブリと前記移し換え装置とを接続することができ、前記第2の駆動機構が移動するように前記載置アセンブリを駆動する時に、前記移し換え装置及び前記移し換え装置におけるすべての前記載置アセンブリを移動させることができる。
【0014】
1つの実行可能な態様では、前記駆動装置は、第3の駆動機構をさらに含み、前記第3の駆動機構は、前記移し換え装置の一方側に設置され、前記第3の駆動機構は、前記移し換え装置と前記載置アセンブリを移動させるために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記第3の駆動機構を設置して前記移し換え装置を駆動することによって、前記移し換え装置を駆動すると同時に、移動するように前記載置アセンブリを駆動することができ、前記載置アセンブリが複数設置される時に、同期に移動するように各前記載置アセンブリを駆動することができる。
【0015】
1つの実行可能な態様では、前記載置アセンブリは、少なくとも2つ設置される。その有益な効果は、2つの前記載置アセンブリによってウエハを支持することができ、非同期に加工しやすいことである。
【0016】
1つの実行可能な態様では、前記第2の駆動機構は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構のそれぞれは、各前記載置アセンブリを駆動するために用いられる。その有益な効果は、前記第2の駆動機構を少なくとも2つ設置し、2つの前記第2の駆動機構のそれぞれを異なる前記載置アセンブリに対応して設置することによって、異なる前記載置アセンブリを同期又は非同期に移動させ、使用柔軟性を高めることができることである。
【0017】
1つの実行可能な態様では、前記載置アセンブリにN個の支持部が設けられ、各前記支持部は、いずれも前記ウエハを支持するために用いられ、Nは、1よりも大きい整数である。その有益な効果は、前記載置アセンブリにN個の支持部を設置することによって、1つの前記載置アセンブリに複数のウエハを同時に設置することができ、複数のウエハを同時に処理し、処理効率を高めることができることである。
【0018】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、複数設置され、各前記処理チャンバーは、独立して作動し、前記駆動装置は、各前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーとの間を移動させるように前記載置アセンブリを駆動するために用いられる。その有益な効果は、独立して作動する複数の処理チャンバーを設置することによって、異なるウエハを同期に処理することもでき、同一のウエハに対して前後の非同期の処理加工を行うこともできることである。
【0019】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、2つ設置され、2つの前記処理チャンバーは、2つの前記プロセスチャンバーであり、又は2つの前記処理チャンバーは、2つの前記加熱チャンバーであり、又は2つの前記処理チャンバーは、1つの前記プロセスチャンバーと1つの前記加熱チャンバーである。その有益な効果は、前記処理チャンバーを2つ設置することによって、2組又は2つの異なるウエハを同期に処理することもでき、同一のウエハに対して前後の非同期の2ステップの処理加工を行うこともできることである。
【0020】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、供給装置をさらに含み、前記供給装置は、前記プロセスチャンバーに連通し、前記供給装置は、前記プロセスチャンバーが前記ウエハを処理する原料を提供するために用いられる。その有益な効果は、前記供給装置を設置することによって、前記プロセスチャンバーが加工する必要がある時に原料を提供し、装置の正常な運転を確保することができることである。
【0021】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、前記載置アセンブリに設置される、前記移し換えチャンバーと前記処理チャンバーとを遮断するためのシール部材をさらに含む。その有益な効果は、前記シール部材を設置することによって、前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーとを遮断し、処理チャンバー内で処理する時に、原料又は温度が前記移し換えチャンバー内に拡散することを回避し、処理を正常に行うことを確保することができることである。
【0022】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、第4の駆動機構をさらに含み、前記第4の駆動機構は、前記載置アセンブリの一方側に設置され、前記第4の駆動機構は、前記載置アセンブリを回動させるために用いられる。その有益な効果は、前記第4の駆動機構を設置し、前記載置アセンブリを回動させることによって、載置アセンブリにおける前記ウエハの角度を調整することができ、プロセス処理過後のウエハの品質を確保することができることである。
【0023】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、ベースをさらに含み、前記ベースに前記処理チャンバーと前記移し換えチャンバーが設けられ、前記駆動装置は、前記ベースに設置され、前記駆動装置と前記ベースとの間のシール方式は、動的シールである。その有益な効果は、このように設置することによって、前記駆動装置の一部の構造を前記移し換えチャンバーの外側に設置することができ、前記移し換えチャンバーの空間を大きくする必要がなく、処理時に作動環境の製造難易度を低減させることができることである。
【0024】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、第5の駆動機構をさらに含み、前記ベースは、第1の固定部と第2の固定部とを含み、前記プロセスチャンバーと前記加熱チャンバーは、前記第1の固定部に設置され、前記第1の固定部と前記第2の固定部は、前記移し換えチャンバーを形成し、前記第5の駆動機構は、前記第1の固定部及び/又は前記第2の固定部に設置され、前記第5の駆動機構は、前記第1の固定部又は前記第2の固定部を移動させるために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。前記ベースを前記第1の固定部と前記第2の固定部として設置することによって、前記移し換えチャンバーの空間を開閉可能にする。前記第5の駆動機構を設置することによって、第5の駆動機構によって前記第1の固定部又は前記第2の固定部を移動させることができ、前記移し換えチャンバーを開閉しやすく、クリーン又は修理をしやすい。
【0025】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理装置は、加熱装置をさらに含み、前記加熱装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記加熱装置は、前記移し換えチャンバーを加熱するために用いられる。その有益な効果は、前記加熱装置を設置することによって、前記移し換えチャンバーを加熱することができ、前記移し換えチャンバー内に位置するウエハ又は装置を加熱することができ、ウエハの温度又はウエハに対する予熱を確保することができることである。
【0026】
本発明は、ウエハ処理システムをさらに提供する。該ウエハ処理システムは、搬送装置と実行可能な態様のいずれか1つに記載のウエハ処理装置とを含み、前記ウエハ処理装置に搬送通路が設けられ、前記搬送装置は、前記搬送通路に連通し、前記搬送装置は、前記ウエハを搬送するために用いられる。その有益な効果は、前記搬送装置を設置することによって、ウエハを前記ウエハ処理装置に搬送やすいとともに、前記ウエハ処理装置のウエハを取り出しやすいことである。
【0027】
1つの実行可能な態様では、前記ウエハ処理装置は、少なくとも2つ設置され、各前記ウエハ処理装置のそれぞれは、前記搬送装置の異なる側に設置され、前記搬送装置は、ウエハを各前記ウエハ処理装置に搬送するために用いられ、前記搬送装置は、各前記ウエハ処理装置のウエハを搬送するために用いられる。その有益な効果は、以下のとおりである。このように設置し、1つの前記搬送装置に少なくとも2つの前記ウエハ処理装置を設置することによって、1つの前記搬送装置を少なくとも2つの前記ウエハ処理装置と組み合わせて使用し、前記搬送装置の使用率を高め、占有する空間を節約し、システムコストを低減させることができる。
【0028】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理システムは、フロントエンド処理装置をさらに含み、前記フロントエンド処理装置は、前記搬送装置の一方側に設置され、前記フロントエンド処理装置にウエハ移送カセットが設けられ、前記搬送装置は、前記ウエハを前記ウエハ移送カセット及び/又は前記ウエハ処理装置に搬送し、前記フロントエンド処理装置は、前記ウエハ移送カセットを搬送するために用いられる。その有益な効果は、前記フロントエンド処理装置と前記ウエハ移送カセットを設置することによって、前記搬送装置により排出されたウエハを前記フロントエンド処理装置内で前記ウエハ移送カセット内に輸送し、前記ウエハが汚染される可能性を低減することができることである。
【0029】
1つの実行可能な態様では、該ウエハ処理システムは、ウエハ搬送カセットと搬送部とをさらに含み、前記ウエハ搬送カセットは、前記フロントエンド処理装置に設置され、前記フロントエンド処理装置は、前記ウエハ移送カセットを前記ウエハ搬送カセットに搬送するために用いられ、前記搬送部は、前記ウエハ搬送カセットを搬送するために用いられる。その有益な効果は、前記ウエハ搬送カセットと前記搬送部を設置することによって、前記フロントエンド処理モジュールによって前記ウエハ移送カセットを前記ウエハ搬送カセットに輸送することができるとともに、前記搬送部によってウエハ移送カセットを輸送することができ、ウエハを供給排出しやすいことである。
【0030】
本発明は、ウエハ処理装置の制御方法をさらに提供する。このウエハ処理装置の制御方法は、
ウエハを前記移し換えチャンバー内の前記載置アセンブリに搬送するステップS1であって、第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバー内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行うために用いられるステップS1と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記処理チャンバーに移動させるステップS2であって、第2の抽気装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー内のガスを抽出して、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行うために用いられるステップS2と、
前記処理チャンバーによって前記載置アセンブリにおけるウエハに対して加工処理を行うステップS3と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを動かして、処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバーに搬送するステップS4と、
処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバーから搬出するステップS5と、を含む。
【0031】
1つの実行可能な態様では、前記駆動装置は、第1の駆動機構と、第2の駆動機構と、移し換え装置とを含み、
前記S2は、具体的には、
前記第1の駆動機構によって前記移し換え装置における前記載置アセンブリを移動させ、前記移し換えチャンバーにおける前記載置アセンブリの位置を調整するステップS21と、
前記第2の駆動機構によって前記載置アセンブリを前記処理チャンバーに移動させるステップS22と、を含む。
【0032】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、前記移し換えチャンバーの上側又は下側に設置され、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバーの前記処理チャンバーから離れた側に設置され、
前記S22は、具体的には、前記第2の駆動機構によって前記載置アセンブリを上下方向に沿って前記処理チャンバーに移動させることを含む。
【0033】
1つの実行可能な態様では、前記第2の駆動機構は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構は、独立して作動し、
S22は、少なくとも2つの前記第2の駆動機構のそれぞれによって前記載置アセンブリを上下方向に沿って前記処理チャンバーに移動させることをさらに含む。
【0034】
1つの実行可能な態様では、前記処理チャンバーは、複数設置され、各前記処理チャンバーは、独立して作動し、また、複数の前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバーと第1のプロセスチャンバーとを少なくとも含み、
前記S2と前記S3は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記第1の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを加熱するステップS31と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを前記第1のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対してプロセス処理を行うステップS32と、を含む。
【0035】
1つの実行可能な態様では、前記加熱チャンバーと前記処理チャンバーは、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第1の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを1回目に加熱するステップS311と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第2の加熱チャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハを2回目に加熱するステップS312と、を含み、
前記S32は、具体的には、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第1のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対して第1のプロセス処理を行うステップS321と、
前記駆動装置によって前記載置アセンブリを第2のプロセスチャンバーに移動させ、前記載置アセンブリにおけるウエハに対して第2のプロセス処理を行うステップS322と、を含む。
【0036】
1つの実行可能な態様では、前記載置アセンブリ、前記加熱チャンバー及び前記処理チャンバーは、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、前記駆動装置によって2つの前記載置アセンブリのそれぞれを2つの前記加熱チャンバーに移動させ、2つの前記載置アセンブリにおける第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを少なくとも第1の所定時間内にそれぞれ第1の加熱チャンバー、第2の加熱チャンバー内で加熱することを含み、
前記S32は、具体的には、前記駆動装置によって2つの前記載置アセンブリのそれぞれを2つの前記プロセスチャンバーに移動させ、2つの前記載置アセンブリにおける第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して少なくとも第2の所定時間内にそれぞれ第1のプロセスチャンバー、第2のプロセスチャンバー内でプロセス処理を行うことを含む。
【0037】
1つの実行可能な態様では、
フロントエンド処理装置と搬送装置を提供するステップS0をさらに含み、
前記S1は、具体的には、前記フロントエンド処理装置によって被加工ウエハを格納し、前記搬送装置によって被加工ウエハを前記移し換えチャンバーの載置アセンブリに移動させることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の第1の実施例におけるウエハ処理装置の立体構造概略図である。
【
図3】
図1における載置アセンブリの構造概略図である。
【
図4】
図1における加熱チャンバーの構造概略図である。
【
図5】本発明の第2の実施例における第1の駆動機構の構造概略図である。
【
図6】本発明の第2の実施例における第3の駆動機構の構造概略図である。
【
図7】本発明の第3の実施例における載置アセンブリの構造概略図である。
【
図8】本発明の第4の実施例における第4の駆動機構の構造概略図である。
【
図9】本発明の第5の実施例における移し換えチャンバーの構造概略図である。
【
図10】本発明の上記実施例におけるウエハ処理システムの立体構造概略図である。
【
図11】本発明の上記実施例におけるウエハ処理装置の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に、本発明の添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。特に定義されない限り、ここで使用される技術用語又は科学用語は、本発明が属する分野において一般的な技能を有する者に理解される通常の意味であるべきである。本明細書で使用される「含む」などの類似語は、この語の前に現れる要素又は物体が、他の要素又は物体を排除することなく、この語の後に列挙される要素又は物体及びそれらの等価物をカバーすることを意味する。
【0040】
従来技術に存在する問題について、本発明の実施例は、ウエハ処理装置を提供する。
【0041】
図1は、本発明の第1の実施例におけるウエハ処理装置の立体構造概略図であり、
図2は、
図1の一部の構造の概略図であり、
図3は、
図1における載置アセンブリの構造概略図であり、
図4は、
図1における加熱チャンバーの構造概略図であり、
図7は、本発明の第3の実施例における載置アセンブリの構造概略図であり、
図9は、本発明の第5の実施例における移し換えチャンバーの構造概略図である。
【0042】
本発明のいくつかの実施例では、該ウエハ処理装置11は、駆動装置4と、移し換えチャンバー103と、処理チャンバー100と、第1の抽気装置9と、第2の抽気装置(図示せず)と、載置アセンブリ2とを含み、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記移し換えチャンバー103は、シール空間を提供するために用いられ、前記第1の抽気装置9は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記第1の抽気装置9は、移し換えチャンバー103が第1の真空条件を有するように、前記移し換えチャンバー103内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバー103に対して第1の真空処理を行うために用いられ、前記処理チャンバー100は、ウエハを処理するために用いられ、前記第2の抽気装置(図示せず)は、前記処理チャンバー100に連通し、前記第2の抽気装置(図示せず)は、処理チャンバー100が第2の真空条件を有するように、前記処理チャンバー100内のガスを抽出して、前記処理チャンバー100に対して第2の真空処理を行うために用いられ、前記載置アセンブリ2は、前記移し換えチャンバー103内に設置され、前記載置アセンブリ2は、ウエハを載置するために用いられ、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103における前記載置アセンブリ2の位置を調整するために用いられ、前記駆動装置4は、さらに、前記移し換えチャンバー103と前記処理チャンバー100との間を移動させるように前記載置アセンブリ2を駆動するために用いられる。ここで、前記移し換えチャンバー103は、ウエハ搬送圧力、通常0.1-0.3トル(圧力の単位)で作動し、前記移し換えチャンバー103は、第1の真空条件を有することによって、前記移し換えチャンバー103のウエハ搬送圧力とマッチする。前記処理チャンバー100は、プロセス圧力、例えば1トル(圧力の単位)で作動し、前記処理チャンバー100は、第2の真空条件を有することによって、前記処理チャンバー100のプロセス圧力とマッチし、つまり、前記移し換えチャンバーの第1の真空条件は、前記処理チャンバーの第2の真空条件と異なる。本発明の他のいくつかの実施例では、前記移し換えチャンバーの第1の真空条件は、前記処理チャンバーの第2の真空条件と同じである。
【0043】
いくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、複数設置され、各前記処理チャンバー100は、独立して作動し、前記駆動装置4は、各前記処理チャンバー100と前記移し換えチャンバー103との間を移動させるように前記載置アセンブリ2を駆動するために用いられる。いくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100は、2つ、3つ、4つ又はより多く設置されてもよい。本発明のいくつかの実施例では、該ウエハ処理装置11は、駆動装置4と、移し換えチャンバー103と、処理チャンバー100と、載置アセンブリ2とを含み、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記移し換えチャンバー103は、前記移し換えチャンバー103が第1の真空条件を備えるように、シール空間を提供するために用いられ、前記処理チャンバー100は、ウエハを処理するために用いられ、前記処理チャンバー100は、第2の真空条件を備え、前記載置アセンブリ2は、前記移し換えチャンバー103内に設置され、前記載置アセンブリ2は、ウエハを載置するために用いられ、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103における前記載置アセンブリ2の位置を調整するための第1の駆動アセンブリを有し、前記移し換えチャンバー103と前記処理チャンバー100との間を移動させるように前記載置アセンブリ2を駆動するための第2の駆動アセンブリを有する。ここで、前記移し換えチャンバー103は、ウエハ搬送圧力、通常0.1-0.3トル(圧力の単位)で作動し、前記移し換えチャンバー103は、第1の真空条件を有することによって、前記移し換えチャンバー103のウエハ搬送圧力とマッチし、前記処理チャンバー100は、プロセス圧力、例えば1トル(圧力の単位)で作動し、前記処理チャンバー100は、第2の真空条件を有することによって、前記処理チャンバー100のプロセス圧力とマッチし、つまり、前記移し換えチャンバーの第1の真空条件は、前記処理チャンバーの第2の真空条件と異なる。本発明の他のいくつかの実施例では、前記移し換えチャンバーの第1の真空条件は、前記処理チャンバーの第2の真空条件と同じである。本発明の別の実施例では、該ウエハ処理装置は、駆動装置4と、移し換えチャンバー103と、処理チャンバー100と、載置アセンブリ2とを含み、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記移し換えチャンバー103は、前記移し換えチャンバー103が第1の真空条件を備えるように、シール空間を提供するために用いられ、前記処理チャンバー100は、ウエハを処理するために用いられ、前記処理チャンバーは、加熱チャンバー102とプロセスチャンバー101とを少なくとも含み、前記プロセスチャンバー101は、第2の真空条件を備え、前記加熱チャンバー102は、第3の真空条件を備え、前記載置アセンブリ2は、前記移し換えチャンバー103内に設置され、前記載置アセンブリ2は、ウエハを載置するために用いられ、前記駆動装置は、前記移し換えチャンバー103における前記載置アセンブリ2の位置を調整するための第1の駆動アセンブリを有し、前記移し換えチャンバー103と前記処理チャンバー100との間を移動させるように前記載置アセンブリ2を駆動するための第2の駆動アセンブリを有する。ここで、前記移し換えチャンバー103は、第1の抽気装置9によって第1の真空条件を得ることができ、前記プロセスチャンバー101は、第2の抽気装置によって第2の真空条件を得ることができ、前記加熱チャンバー102は、第3の抽気装置によって第3の真空条件を得ることができる。具体的には、前記移し換えチャンバー103は、ウエハ搬送圧力、通常0.1-0.3トル(圧力の単位)で作動し、前記移し換えチャンバー103は、第1の真空条件を有することによって、前記移し換えチャンバー103のウエハ搬送圧力とマッチし、前記プロセスチャンバー101は、プロセス圧力、例えば1トル(圧力の単位)で作動し、前記プロセスチャンバー101は、第2の真空条件を有することによって、前記プロセスチャンバー101のプロセス圧力とマッチし、前記加熱チャンバー102は、加熱圧力、例えば0.1-0.3トル(圧力の単位)で作動し、前記加熱チャンバー102は、第3の真空条件を有することによって、前記加熱チャンバー102の加熱圧力とマッチし、つまり、前記移し換えチャンバー103の第1の真空条件は、前記プロセスチャンバー101の第2の真空条件と異なり、前記移し換えチャンバー103の第1の真空条件は、加熱チャンバー102の第3の真空条件と同じである。本発明の他のいくつかの実施例では、前記移し換えチャンバー103の第1の真空条件と、前記プロセスチャンバー101の第2の真空条件と、前記加熱チャンバー102の第3の真空条件とは、いずれも同じであってもよく、それぞれ同じではなくてもよい。
【0044】
またいくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、第1の加熱チャンバー102と第1のプロセスチャンバー101とを含み、前記第1の加熱チャンバー102は、ウエハを加熱するために用いられ、前記第1のプロセスチャンバー101は、ウエハに対してプロセス処理を行うために用いられる。またいくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100は、1つ設置され、該前記処理チャンバー100は、加熱チャンバー102又はプロセスチャンバー101である。またいくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、2つ設置され、2つの前記処理チャンバー100は、2つの前記プロセスチャンバー101であるか、又は2つの前記処理チャンバー100は、2つの前記加熱チャンバー102であるか、又は2つの前記処理チャンバー100は、1つの前記プロセスチャンバー101と1つの前記加熱チャンバー102である。
【0045】
説明すべきこととして、1つのウエハ処理装置11の前記処理チャンバー100がいずれも加熱チャンバー102又はプロセスチャンバー101として設置される時に、該ウエハ処理装置11と組み合わせて使用されるウエハ処理装置11の処理チャンバー100に前者と異なる処理チャンバー100を設置してもよい。例えば、1番目のウエハ処理装置11の処理チャンバー100は、加熱チャンバー102であり、2番目のウエハ処理装置11の処理チャンバー100は、プロセスチャンバー101である。
【0046】
本発明のいくつかの好適な実施例では、前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102は、少なくとも2つ設置され、つまり、前記処理チャンバーは、第1の加熱チャンバー102と、第2の加熱チャンバー(図示せず)と、第1のプロセスチャンバー101と、第2のプロセスチャンバー(図示せず)とを少なくとも含み、前記第1の加熱チャンバー102、第2の加熱チャンバー(図示せず)は、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して加熱処理を行うために用いられ、前記第1のプロセスチャンバー101、第2のプロセスチャンバー(図示せず)は、それぞれ第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対してプロセス加工を行うために用いられる。他のいくつかの具体的な実施例では、前記プロセスチャンバー101は、2つ、3つ又はより多く設置される。さらなるいくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102は、2つ、3つ又はより多く設置される。
【0047】
本発明のいくつかの実施例では、前記ベース1に前記処理チャンバー100と前記移し換えチャンバー103が設けられ、前記駆動装置4は、前記ベース1に設置される。いくつかの実施例では、該ウエハ処理装置11に前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102が同時に設けられる時に、前記ベース1に前記プロセスチャンバー101、前記加熱チャンバー102及び前記移し換えチャンバー103が設けられる。
【0048】
本発明のいくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103の上側又は下側に設置され、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103の前記処理チャンバー100から離れた側に設置される。本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103の上側に設置され、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103の下側に設置される。
【0049】
本発明のいくつかの実施例では、1つ又は1組のウエハを加熱すると同時に、もう1つ又はもう1組のウエハに対してプロセス処理を行うことができ、又は1つ又は1組のウエハに対してプロセス処理を行うと同時に、もう1つ又はもう1組のウエハを加熱することができるために、前記載置アセンブリ2を2つ設置する。2つの前記載置アセンブリ2は、第1の載置アセンブリ202と第2の載置アセンブリ3とを含む。
【0050】
またいくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2の数は、1つとされてもよい。即ち異なる処理チャンバー100によって該載置アセンブリ2に載置されるウエハに対して非同期加工を行ってもよく、具体的には加熱した後にプロセス処理を行うか、又はプロセス処理を行った後に加熱する。
【0051】
説明すべきこととして、前記加熱チャンバー102又は前記プロセスチャンバー101がいずれも2つ、3つ又はより多く設置され、前記載置アセンブリ2が少なくとも2つ設置される時に、異なる載置アセンブリ2によって異なるウエハを同期に加工してもよく、異なる又は同一の載置アセンブリ2によってウエハを部分的に加工又は加熱してもよい。
【0052】
他のいくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2の数は、前記プロセスチャンバー101の数と前記加熱チャンバー102の数との和よりも大きくされてもよい。いくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2の数は、さらに3つとされてもよい。例えば、1つの載置アセンブリ2は、加熱すると同時に、もう1つの載置アセンブリ2は、プロセス加工を行い、最後の1つの載置アセンブリ2は、外部装置に接続されてウエハを搬送する。
【0053】
説明すべきこととして、実際に使用する時に、1つの前記プロセスチャンバー101と1つの前記加熱チャンバー102で1組の処理チャンバー100グループを形成してもよく、1つの前記ウエハ処理装置11に1組又は複数組の前記処理チャンバー100グループを設置してもよく、1組又は複数組のウエハに対して同期加工処理及び/又は同じステップの加工処理を同時に行うことができる。
【0054】
本発明のまたいくつかの具体的な実施例では、該ウエハ処理装置11に前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102が同時に設けられる時に、前記移し換えチャンバー103、前記プロセスチャンバー101及び前記加熱チャンバー102は、前記ベース1内に設置され、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102は、前記移し換えチャンバー103の上側に位置する。別の実施例では、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102は、前記移し換えチャンバー103の下側に位置してもよい。またいくつかの実施例では、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102は、さらに前記移し換えチャンバー103の左側又は右側に位置してもよい。さらにいくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102と前記プロセスチャンバー101は、前記移し換えチャンバー103の異なる側面に位置してもよい。
【0055】
いくつかの実施例では、前記プロセスチャンバー101にノズル、スプレーパネル又は他の構造が設けられ、前記ノズルは、前記供給装置5に接続され、このようにプロセスチャンバー101内のウエハに対してコーティング、蒸着、エッチング又は他のプロセス加工を行うことができる。
【0056】
いくつかの実施例では、前記プロセスチャンバー101の外形は、矩形に設けられる。別の実施例では、前記プロセスチャンバー101の外形は、四角形、円形、多角形又は他の形状に設けられてもよい。さらにいくつかの実施例では、前記プロセスチャンバー101の外形は、さらに規則的な形状又は不規則的な形状に設けられてもよい。
【0057】
別の実施例では、前記プロセスチャンバー101は、第1のカバー1011と前記ベース1で形成され、前記第1のカバー1011は、前記ベース1に着脱可能に設置される。このように設置することによって、取り付けやすくなり、プロセスチャンバー101内の構造に対して修理、洗浄又は交換を行いやすい。
【0058】
他のいくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102は、第2のカバー1021と前記ベース1で形成され、前記第2のカバー1021は、前記ベース1に着脱可能に設置される。
【0059】
いくつかの実施例では、前記供給装置5は、一般的に、キャビネットとして設置され、前記供給装置5は、プロセス原料を提供することができる。別の実施例では、前記供給装置5は、様々な原料の固定比率での配合作業を実現することができる。
【0060】
いくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102内には、加熱チャンバー102内の空間を加熱できる加熱アセンブリが設けられる。別の実施例では、前記加熱アセンブリは、前記加熱チャンバー102の外側に設置されてもよい。
【0061】
いくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102の外形は、円形に設けられる。別の実施例では、前記加熱チャンバー102の外形は、四角形、円形、多角形又は他の形状に設けられてもよい。さらにいくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102の外形は、さらに、規則的な形状又は不規則的な形状に設けられてもよい。
【0062】
いくつかの実施例では、前記移し換えチャンバー103は、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102に連通する。ここで前記連通は、以下の少なくとも2つの連通状態を含み、2つの載置アセンブリ2を例にすると、(1)前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3がそれぞれ前記加熱チャンバー102と前記プロセスチャンバー101内に位置する時に、前記加熱チャンバー102と前記プロセスチャンバー101は、いずれも前記移し換えチャンバー103に連通し、(2)前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3がいずれも前記移し換えチャンバー103に位置する時に、前記加熱チャンバー102と前記プロセスチャンバー101は、いずれも前記移し換えチャンバー103に連通する。別の実施例では、前記移し換えチャンバー103が前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102に連通することは、前記プロセスチャンバー101又は前記加熱チャンバー102のうちの一方が前記移し換えチャンバー103に連通することを含んでもよい。具体的には、前記移し換えチャンバー103は、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102に連通し、即ち前記駆動装置4は、直接に前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103との間を移動させることができ、前記駆動装置4は、直接に前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を前記プロセスチャンバー101と前記移し換えチャンバー103との間を移動させることができ、又は、前記駆動装置4は、前記加熱チャンバー102を介して前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を前記プロセスチャンバー101に搬送することができ、又は、前記駆動装置4は、前記プロセスチャンバー101を介して前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を前記加熱チャンバー102に搬送することができる。
【0063】
いくつかの実施例では、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材は、ディスク状、板状、ロッド状又は他の形状に設けられてもよい。前記第1の支持部材と前記第2の支持部材は、いずれも前記移し換えチャンバー103内に可動に設置され、前記駆動装置4は、前記ベース1に設置される。使用時に、前記駆動装置4によって、前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3を前記プロセスチャンバー101と、前記加熱チャンバー102と、前記移し換えチャンバー103との間を移動させる。ここで前記の、「の間を移動させる」ことは、前記載置アセンブリ2を前記プロセスチャンバー101と前記移し換えチャンバー103との間を移動させることと、前記載置アセンブリ2を前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103との間を移動させることと、前記載置アセンブリ2を前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102との間を移動させることと、前記載置アセンブリ2を1つの前記プロセスチャンバー101ともう1つの前記プロセスチャンバー101との間を移動させることと、前記載置アセンブリ2を1つの前記加熱チャンバー102ともう1つの前記加熱チャンバー102との間を移動させることとを含む。
【0064】
説明すべきこととして、前記載置アセンブリ2が前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102との間、1つの前記プロセスチャンバー101ともう1つの前記プロセスチャンバー101との間又は1つの前記加熱チャンバー102ともう1つの前記加熱チャンバー102との間を直接に移動する時に、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102との間、前記プロセスチャンバー101と前記プロセスチャンバー101との間又は前記加熱チャンバー102と前記加熱チャンバー102との間に、隣接する2つのチャンバー間の連通遮断を制御するスイッチ装置を設置してもよい。
【0065】
図5は、本発明の第2の実施例における第1の駆動機構の構造概略図である。
【0066】
本発明のいくつかの実施例では、前記駆動装置4は、第1の駆動機構401と、第2の駆動機構402と、移し換え装置403とを含み、前記移し換え装置403は、前記移し換えチャンバー103に設置され、前記第1の駆動機構401は、前記移し換え装置403に接続され、前記第1の駆動機構401は、前記移し換え装置403を移動させる又は回動させるために用いられ、前記載置アセンブリ2は、前記移し換え装置403に設置され、前記第2の駆動機構402は、前記移し換え装置403の一方側に設置され、前記第2の駆動機構402は、前記載置アセンブリ2を前記処理チャンバー100と前記移し換えチャンバー103との間を移動させるために用いられる。
【0067】
具体的には、前記処理チャンバー100が前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102である時に、前記第2の駆動機構402は、前記載置アセンブリ2を前記プロセスチャンバー101と前記移し換えチャンバー103との間を移動させるために用いられ、及び/又は前記第2の駆動機構402は、前記載置アセンブリ2を前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103との間を移動させるために用いられる。
【0068】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記移し換え装置403は、支持板として設置され、前記移し換え装置403に中空箇所が設けられ、前記載置アセンブリ2は、前記中空箇所に設置される。前記第1の駆動装置4は、回動モータであり、前記回動モータの回動軸は、前記移し換え装置403に接続され、前記移し換え装置403は、前記回動モータの回動に伴って回動することができ、さらに前記載置アセンブリ2を水平に回動させ、即ち水平面内で載置アセンブリ2の位置を調整する。
【0069】
調整することによって、前記載置アセンブリ2を前記プロセスチャンバー101の下側に位置する位置から、前記加熱チャンバー102の下側に位置する位置に移動させることができる。調整することによって、前記載置アセンブリ2を前記加熱チャンバー102の下側に位置する位置から、前記プロセスチャンバー101の下側に位置する位置に移動させることもできる。
【0070】
前記第2の駆動装置4は、電気シリンダ、エアシリンダ、ウォームギヤ又は他の構造である。前記第2の駆動機構402は、垂直に設置され、使用時に前記第2の駆動装置4によって前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を上下に移動させ、即ち前記載置アセンブリ2の高さ位置を調整することができ、さらに前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3を前記プロセスチャンバー101と、前記加熱チャンバー102と、前記移し換えチャンバー103との間を移動させることを実現する。
【0071】
いくつかの実施例では、前記第2の駆動機構402の固定部分は、前記移し換えチャンバー103の下側に設置され、前記第2の駆動機構402の可動部分は、前記移し換えチャンバー103内に設置される。このように設置することによって、前記移し換えチャンバー103の空間の大きさを減少させることができ、前記移し換えチャンバー103の空間が大きすぎて設置され、製造難易度が高まり、又は移し換えチャンバー103に必要な環境の製造難易度が高まることを回避する。
【0072】
またいくつかの実施例では、前記第1の駆動機構401及び/又は前記第2の駆動機構402は、前記移し換えチャンバー103の前側、後側、左側、右側又は他の方位に設置されてもよい。
【0073】
いくつかの具体的な実施例では、前記中空部の内径が前記載置アセンブリ2の外径よりも小さく、このように前記第2の駆動機構402の可動部の下降に伴って前記載置アセンブリ2を前記移し換え装置403に下降させることができ、前記移し換え装置403により制限され、前記第2の駆動機構402の可動部が前記載置アセンブリ2から離脱することができ、その逆も同様である。
【0074】
図6は、本発明の第2の実施例における第3の駆動機構の構造概略図である。
【0075】
本発明のいくつかの実施例では、前記移し換え装置403は、前記第1の駆動機構401に着脱可能に接続される。前記駆動装置4は、第3の駆動機構404をさらに含み、前記第3の駆動機構404は、前記移し換え装置403の一方側に設置され、前記第3の駆動機構404は、前記移し換え装置403と前記載置アセンブリ2を移動させるために用いられる。
【0076】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記移し換え装置403の下側に不規則的な突出が設けられ、前記第1の駆動機構401の可動端には、前記不規則的な突出に適合する凹溝が設けられ、前記転接器と前記第1の駆動機構401とは、前記突出と前記凹溝を介して接続され、前記第3の駆動機構404は、前記移し換え装置403の下側に設置される。使用時に前記第3の駆動機構404は、前記移し換え装置403を押し上げて、前記移し換え装置403を前記第1の駆動機構401と分離させ、即ち前記第3の駆動機構404で前記第2の駆動機構402を代替して前記載置アセンブリ2を前記移し換えチャンバー103と前記処理チャンバー100との間を移動させる。
【0077】
またいくつかの実施例では、前記駆動装置4は、接続機構(図示せず)をさらに含み、前記接続機構は、前記載置アセンブリ2又は前記移し換え装置403に設置され、前記接続機構(図示せず)に第1の係着部が設置され、前記載置アセンブリ2又は前記移し換え装置403には、前記第1の係着部に適合する第2の係着部が設けられ、前記接続機構は、前記移し換え装置403と前記接続部材に接続されるために用いられる。使用時に、前記接続機構を介して前記第1の係着部を前記第2の係着部に係着することによって、前記載置アセンブリ2と前記移し換え装置403を一体に形成し、前記第2の駆動機構402が前記載置アセンブリ2を移動させるように駆動する時に、前記移し換え装置403が連動する効果を達成することができ、さらに前記移し換え装置403におけるすべての載置アセンブリ2を同期に上下移動させる。
【0078】
本発明のいくつかの実施例では、前記駆動装置4と前記ベース1との間のシール方式は、動的シールである。本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記動的シールの形式は、磁性流体シールであってもよい。このように前記第2の駆動機構402の非可動部分全体を前記移し換えチャンバー103の外側に設置し、前記第2の駆動機構402の固定部分と可動部分との間の不純物が前記移し換えチャンバー103内に入ることを減少させることができる。
【0079】
別の実施例では、前記移し換え装置403は、ベルト又は履帯搬送機構の形式に設置されてもよく、前記載置アセンブリ2は、前記ベルト又は履帯搬送機構に設置される。前記第1の駆動機構401は、ロボットハンド、グリッパー機構又は他の機構として設置され、前記第1の駆動機構401は、前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を前記第2の駆動機構402に移動させる。前記第2の駆動機構402は、前記載置アセンブリ2を前記プロセスチャンバー101又は前記加熱チャンバー102内に移動させる。
【0080】
本発明のいくつかの実施例では、前記プロセスチャンバー101は、少なくとも2つ設置され、前記載置アセンブリ2は、少なくとも2つである。またいくつかの実施例では、前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3は、少なくとも2つである。前記第2の駆動機構402は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構402は、独立して作動する。
【0081】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記プロセスチャンバー101は、2つ設置され、前記加熱チャンバー102は、1つ設置され、前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3は、いずれも2つ設置される。前記第2の駆動機構402は、4つ設置され、且4つの前記第2の駆動機構402は、独立して作動する。
【0082】
説明すべきこととして、加熱条件が同じである時に、複数の前記載置アセンブリ2は、同一の加熱チャンバー102内で加熱されてもよいため、前記加熱チャンバー102の数は、前記載置アセンブリ2が複数設置される時に、依然として1つとされてもよい。
【0083】
なお、前記載置アセンブリ2が1つ設置され、前記第2の駆動機構402が2つ設置される時に、2つの前記第2の駆動機構402は、いずれも、移動するように前記載置アセンブリ2を駆動するために用いられる。例えば、1番目の前記第2の駆動機構402は、前記加熱チャンバー102に移動するように前記載置アセンブリ2を駆動し、2番目の前記第2の駆動機構402は、前記プロセスチャンバー101に移動するように前記載置アセンブリ2を駆動する。
【0084】
別の実施例では、前記プロセスチャンバー101は、1つ、3つ、4つ又は他の数設置されてもよい。
【0085】
別の実施例では、前記加熱チャンバー102は、2つ、3つ又は他の数設置されてもよい。
【0086】
別の実施例では、前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3は、いずれも、1つ、3つ、4つ又は他の数設置されてもよい。
【0087】
別の実施例では、前記第2の駆動機構402は、1つ、2つ、3つ、4つ又は他の数設置されてもよい。指摘すべきこととして、実際に設置される時に、同一の前記第2の駆動機構402は、2つ、3つ又はより多くの位置での載置アセンブリ2の昇降を同時制御するように設置されてもよい。例えば、載置アセンブリ2は、5つ設置され、前記第2の駆動機構402は、2つ設置され、一方の前記第2の駆動機構402は、2つの前記載置アセンブリ2の昇降を制御し、他方の前記第2の駆動機構402は、3つの前記載置アセンブリ2の昇降を制御する。
【0088】
他のいくつかの実施例では、2つの前記第2の駆動機構402は、同一の前記載置アセンブリの昇降を制御してもよい。
【0089】
本発明のいくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2にいずれもN個の支持部201が設けられ、前記支持部201は、いずれも前記ウエハを支持するために用いられ、Nは、1よりも大きい整数である。
【0090】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記載置アセンブリ2に25個の支持部201が設けられ、このように1つの載置アセンブリ2に25個のウエハが同時に設置されることができる。
【0091】
別の実施例では、前記支持部201は、他の任意の数設置されてもよい。
【0092】
本発明のいくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2に設置される、前記移し換えチャンバー103と前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102とを遮断するためのシール部材(図示せず)をさらに含む。
【0093】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記シール部材(図示せず)は、前記第1の載置アセンブリ202と前記第2の載置アセンブリ3に設置され、前記第1の支持部材又は前記第2の支持部材が前記プロセスチャンバー101又は前記加熱チャンバー102内に移動する時に、前記シール部材の側面は、前記プロセスチャンバー101又は前記加熱チャンバー102の側壁に当接する。この時に、前記シール部材と前記第1の載置アセンブリ202又は前記第2の載置アセンブリ3によって、前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103とを遮断する。それによって、加熱時に加熱チャンバー102のみを加熱し、プロセス処理時にプロセスチャンバー101内のウエハのみに対してプロセス加工を行う。
【0094】
別の実施例では、前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103との接続箇所に可動板、ゲートバルブ又は他の構造部材が設置されてもよく、移動機構を設置することによって、前記可動板、前記ゲートバルブ又は前記他の構造部材を移動させることができる。それによって、前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3が前記移し換えチャンバー103に位置する時に、依然として前記可動板、前記ゲートバルブ又は前記他の構造部材によって前記プロセスチャンバー101及び/又は前記加熱チャンバー102と前記移し換えチャンバー103との間の連通を遮断することができる。
【0095】
図8は、本発明の第4の実施例における第4の駆動機構の構造概略図である。
【0096】
本発明のいくつかの実施例では、第4の駆動機構6をさらに含み、前記第4の駆動機構6は、前記載置アセンブリ2の一方側に設置され、前記第4の駆動機構6は、前記載置アセンブリ2を回動させるために用いられる。いくつかの実施例では、前記第4の駆動機構6は、前記載置アセンブリ2の一方側に設置され、前記第4の駆動機構6は、前記載置アセンブリ2を回動させるために用いられる。
【0097】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記第3の駆動機構404は、前記移し換えチャンバー103内に設置される。前記第3の駆動機構404は、ラックアンドピニオン機構であり、前記第3の駆動機構404のピニオンは、前記第1の載置アセンブリ202又は前記第2の載置アセンブリ3に設置され、前記第3の駆動機構404のラックは、前記移し換えチャンバー103内に設置され、前記第3の駆動機構404の駆動アセンブリは、前記ラックに接続される。使用時に前記駆動アセンブリは、前記ラックを移動させ、前記ピニオンによって前記第1の載置アセンブリ202及び/又は前記第2の載置アセンブリ3を一定の角度だけ回動させる。
【0098】
いくつかの実施例では、前記第4の駆動機構6は、1つ又は複数設置されてもよく、前記第4の駆動機構6が1つ設置される時に、前記第4の駆動機構6に対応するウエハ加工位置は、回動機能又は角度調整機能を有する。またいくつかの実施例では、前記第4の駆動機構6は、複数設置されてもよく、各前記第4の駆動機構6は、各前記載置アセンブリ2に一対一対応して設置される。
【0099】
説明すべきこととして、前記第3の駆動機構404と前記第2の駆動機構402との間に相互に干渉が生じることを回避するために、前記第3の駆動機構404の高さと前記移し換え装置403の高さとを異なるようにしてもよい。またいくつかの実施例では、前記第3の駆動機構404は、前記移し換え装置403に設置されてもよい。
【0100】
別の実施例では、前記第3の駆動機構404は、ダブルピニオンの形式に設置されてもよい。
【0101】
さらにいくつかの実施例では、前記第3の駆動機構404は、前記第2の駆動機構402の可動端内に設置されてもよく、この時に前記第3の駆動機構404を回動エアシリンダ、回動モータ又は他の駆動に設置する。指摘すべきこととして、前記第3の駆動機構404が前記第2の駆動機構402に設置される時に、前記第3の駆動機構404は、前記第2の駆動機構402の可動端の移動に伴って移動する。
【0102】
本発明のいくつかの実施例では、第5の駆動機構7をさらに含み、前記ベース1は、第1の固定部104と第2の固定部105とを含み、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102は、前記第1の固定部104に設置され、前記第1の固定部104と前記第2の固定部105は、前記移し換えチャンバー103を形成し、前記第5の駆動機構7は、前記第1の固定部104及び/又は前記第2の固定部105に設置され、前記第5の駆動機構7は、前記第1の固定部104又は前記第2の固定部105を移動させるために用いられる。
【0103】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記第1の固定部104は、前記第2の固定部105の上側に設置され、前記プロセスチャンバー101と前記加熱チャンバー102は、前記第1の固定部104の上側に設置される。前記第1の固定部104と前記第2の固定部105は、前記移し換えチャンバー103を囲む。前記第5の駆動機構7は、エアシリンダ、電気シリンダ又は他の機構である。前記第5の駆動機構7の一端は、前記第2の固定部105に固定される。使用時に前記第5の駆動機構7をオンにすることによって、前記第5の駆動機構7の可動端を前記第1の固定部104と密着するように移動させ、前記第5の駆動機構7をオンし続けるに従って、前記第5の駆動機構7は、前記第1の固定部104を押し上げ、さらに前記移し換えチャンバー103を開く。この時に前記移し換えチャンバー103内の構造を洗浄、修理又は交換することができる。閉じるように前記移し換えチャンバー103を制御する必要がある時に、逆方向に移動するように前記第5の駆動機構7を制御し、前記第1の固定部104は、重力の作用下で前記第2の固定部105と密着するまで自動的に下降する。
【0104】
別の実施例では、前記第5の駆動機構7の先端は、前記第1の固定部104に固定設置されてもよく、このように前記第5の駆動機構7の収縮に伴って、第1の固定部104と第2の固定部105とは、密着する状態に達することができる。
【0105】
さらにいくつかの実施例では、前記第1の固定部104と前記第2の固定部105との位置関係は、前後方向、左右方向であってもよい。またいくつかの実施例では、前記第1の固定部104と前記第2の固定部105との位置関係は、さらに傾斜方向であってもよい。
【0106】
他のいくつかの実施例では、前記第1の固定部104と前記第2の固定部105との間にシールするシール部材が設置されてもよく、気密性を高める。
【0107】
またいくつかの実施例では、前記第5の駆動機構7は、複数設置されてもよい。
【0108】
本発明のいくつかの実施例では、加熱装置8をさらに含み、前記加熱装置8は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記加熱装置8は、前記移し換えチャンバー103を加熱するために用いられる。
【0109】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記加熱装置8は、前記移し換えチャンバー103内に設置され、前記加熱装置8は、熱を発生し、前記移し換えチャンバー103を加熱することができる。
【0110】
いくつかの実施例では、前記加熱装置8は、加熱板、加熱ワイヤ、加熱シートの形式で前記移し換えチャンバー103内に設置されてもよい。またいくつかの実施例では、前記加熱装置8は、発熱管、発熱棒の形式に設置されてもよい。他のいくつかの実施例では、前記加熱装置8は、さらに、光線を発射する装置として設置されてもよく、該光線は、前記ウエハに照射して熱を発生する。例えば、前記光線は、赤外光線である。
【0111】
本発明のいくつかの実施例では、第1の抽気装置9をさらに含み、前記第1の抽気装置9は、前記移し換えチャンバー103に連通し、前記第1の抽気装置9は、前記移し換えチャンバー103内のガスを抽出するために用いられる。
【0112】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記移し換えチャンバー103にジョイント口が設けられ、前記第1の抽気装置9は、前記ジョイント口を介して前記移し換えチャンバー103に連通する。使用時に前記移し換えチャンバー103内が真空状態であることを確保する必要があるため、前記第1の抽気装置9を設置することによって、前記移し換えチャンバー103内のガスを抽出しやすく、前記移し換えチャンバー103の真空状態を実現する。
【0113】
本発明のいくつかの実施例では、第2の抽気装置(図示せず)をさらに含み、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー100に連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー100内のガスを抽出するために用いられる。
【0114】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100にガス穴が設けられ、前記第2の抽気装置(図示せず)は、前記ガス穴を介して前記処理チャンバー100に連通する。
【0115】
図10は、本発明の実施例におけるウエハ処理システムの立体構造概略図である。
【0116】
本発明のいくつかの実施例では、搬送装置10と上記いずれか1つの実施例に記載のウエハ処理装置11とを含み、前記ウエハ処理装置11に搬送通路が設けられ、前記搬送装置10は、前記搬送通路に連通し、前記搬送装置10は、前記ウエハを搬送するために用いられる。
【0117】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記搬送装置10と前記ウエハ処理装置11との間に搬送通路が設けられ、前記搬送装置10にロボットハンドと駆動部が設けられ、前記駆動部によって前記ロボットハンドを移動させることができる。使用時に、前記搬送装置10は、外部のウエハを前記ウエハ処理装置11に搬送することができる。又は、前記搬送装置10は、前記ウエハ処理装置11のウエハを外部に搬送することができる。
【0118】
本発明のいくつかの実施例では、前記ウエハ処理装置11は、少なくとも2つ設置され、各前記ウエハ処理装置11のそれぞれは、前記搬送装置10の異なる側に設置され、前記搬送装置10は、ウエハを各前記ウエハ処理装置11に搬送するために用いられ、前記搬送装置10は、各前記ウエハ処理装置11のウエハを搬送するために用いられる。
【0119】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記ウエハ処理装置11は、3つ設置され、前記3つのウエハ処理装置11は、前記搬送装置10の周側を囲んで設置され、前記搬送装置10と3つの前記ウエハ処理装置11との間にいずれもに搬送通路が設けられる。前記搬送装置10は、3つの前記ウエハ処理装置11に対してウエハを搬送するために用いられる。
【0120】
別の実施例では、1つの前記搬送装置10の周側の前記ウエハ処理装置11は、2つ、4つ、5つ又は他の数設置されてもよい。
【0121】
本発明のいくつかの実施例では、フロントエンド処理装置12をさらに含み、前記フロントエンド処理装置12は、前記搬送装置10の一方側に設置され、前記フロントエンド処理装置12にウエハ移送カセット(図示せず)が設けられ、前記搬送装置10は、前記ウエハを前記ウエハ移送カセット及び/又は前記ウエハ処理装置11に搬送し、前記フロントエンド処理装置12は、前記ウエハ移送カセットを搬送するために用いられる。
【0122】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記フロントエンド処理装置12を設置し、前記フロントエンド処理装置12を前記搬送装置10の一方側に設置することによって、前記搬送装置10は、前記フロントエンド処理装置12に対してウエハの供給搬出を行うことができる。
【0123】
使用要求のため、ウエハを無塵環境又は真空環境において移動させる必要がある。前記フロントエンド処理装置12内に前記ウエハ移送カセット(図示せず)を設置することによって、前記ウエハを輸送する時に前記ウエハ移送カセットによって搬送することができる。具体的には、前記フロントエンド処理装置12内に真空環境又は無塵環境を設置してもよい。前記ウエハ処理装置11のウエハを前記フロントエンド処理装置12内において前記ウエハ移送カセット内に置き、又は外部のウエハを前記ウエハ移送カセットによって前記フロントエンド処理装置12内に輸送し、その後に、前記搬送装置10又は前記ウエハ処理装置11に搬送し、ウエハが外部と接触することを回避できる。
【0124】
別の実施例では、前記フロントエンド処理装置12内にグリッパー機構、把持機構又は他の輸送機構を設置し、上記機構によって、前記ウエハ移送カセットと前記搬送装置10との間でのウエハの移動を完了しもよい。
【0125】
本発明のいくつかの実施例では、ウエハ搬送カセット13と搬送部(図示せず)とをさらに含み、前記ウエハ搬送カセット13は、前記フロントエンド処理装置12に設置され、前記フロントエンド処理装置12は、前記ウエハ移送カセットを前記ウエハ搬送カセット13に搬送するために用いられ、前記搬送部は、前記ウエハ搬送カセット13を搬送するために用いられる。
【0126】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記ウエハ搬送カセット13は、前記フロントエンド処理装置12に移動可能に設置される。使用時に前記ウエハ移送カセットを前記ウエハ搬送カセット13内に輸送し、前記搬送部(図示せず)によって前記ウエハ搬送カセット13を輸送する。又は、前記搬送部によって前記ウエハ搬送カセット13内の前記ウエハ移送カセットを前記フロントエンド処理装置12に輸送する。このように設置して、前記ウエハ搬送カセット13によって前記ウエハ移送カセットを輸送し、前記ウエハが汚染される可能性をさらに低減させる。同時に前記搬送部を配置し、前記ウエハ搬送カセット13の搬送を容易にする。
【0127】
別の実施例では、前記ウエハ搬送カセット13に開閉構造を設置してもよい。前記ウエハ搬送カセット13が前記フロントエンド処理装置12又は他の装置に輸送される時に、開くように前記開閉構造を制御することによって、その内部の前記ウエハ移送カセットを取り出すことができる。
【0128】
さらにいくつかの実施例では、前記フロントエンド処理装置12に前記開閉構造と同一の構造を設置してもよく、前記ウエハ移送カセットの供給搬出を制限するとともに、前記フロントエンド処理装置12のシール効果を高めることができる。
【0129】
本発明の第1の実施例では、上記ウエハ処理装置に適用される制御方法を提供し、
図3を参照すると、以下のとおりである。
【0130】
ステップ1において、ロボットアーム(図示せず)によって第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置に同時に搬送し、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ2において、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置における第1バッチのウエハと第2の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に移動させて加熱処理を行うように、前記ロボットアーム(図示せず)に結合される第1の搬送載置部材(図示せず)を駆動装置4によって駆動し、
ステップ3において、前記加熱処理された第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置に移動させるように、前記第1の搬送載置部材(図示せず)に結合される回転ブラケット(図示せず)を駆動装置4によって駆動し、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ4において、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置における第1バッチのウエハと第4の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に移動させてプロセス処理を行うように、前記回転ブラケット(図示せず)に結合される第2の搬送載置部材(図示せず)を前記駆動装置4によって駆動する。
【0131】
本発明の上記第1の実施例では、前記第1の搬送載置部材、回転ブラケット、第2の搬送載置部材は、載置アセンブリにおけるデバイスであり、前記第1の搬送載置部材、回転ブラケット、第2の搬送載置部材は、移し換えチャンバー103内に設置される。第1の搬送載置部材と第2の搬送載置部材は、アセンブリの形式である。
【0132】
本発明の上記第1の実施例では、前記駆動装置は、1つ又は複数の駆動機構を含むことによって、下記機能を実現する。前記移し換えチャンバー103内の第1の位置における第1バッチのウエハと第2の位置における第2バッチのウエハを前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に移動させて加熱処理を行うように第1の搬送載置部材(図示せず)を駆動し、前記加熱処理された第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置に移動させるように回転ブラケット(図示せず)を駆動し、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置における第1バッチのウエハと第4の位置における第2バッチのウエハを前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に移動させてプロセス処理を行うように第2の搬送載置部材(図示せず)を駆動する。具体的に、
図1と
図2を参照すると、半導体装置であって、反応チャンバーユニットを含み、反応チャンバーユニットに沈下空間が設置され、沈下空間内に回転ブラケットが設けられ、回転ブラケットに4つのワークステーションが設けられ、複数のワークステーションが設けられてもよく、沈下空間に上カバープレートがさらに設けられる。
【0133】
各ワークステーションは、ウエハボートを置くために用いられ、例えば第1バッチのウエハ、例えば50枚のウエハを載置することができ、上カバープレートの上方に予熱チャンバーAと予熱チャンバーB、プロセスチャンバーAとプロセスチャンバーBが設置される。
【0134】
ロボットアームによって第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを沈下空間内に同時に搬送し、その後に、駆動装置における昇降機構は、ウエハボートを予熱チャンバーAと予熱チャンバーB内に搬送して予熱し、少なくとも第1の所定時間、例えば約30min内に予熱し、予熱終了後、駆動装置における昇降機構によってウエハボートを沈下空間内に下降させ、回転ブラケットによって一定角度、例えば180°だけ回転させ、そしてプロセスチャンバーAとプロセスチャンバーB内に搬送してプロセスを行い、少なくとも第2の所定時間、例えば1h内にプロセスを行い、プロセスを行うと同時に、ロボットアームは、空のウエハボート内にウエハを搬送することを継続し、そして予熱チャンバーAと予熱チャンバーB内に入れて予熱する。予熱及びプロセスの終了後、ウエハボートは、沈下空間内に下降し、回転ブラケットは、一定角度、例えば180°だけ回転し、プロセスを完了したウエハをロボットアームによって搬出し、予熱されたウエハボートをプロセスチャンバーに入れてプロセスを行う。そして上記ステップを繰り返す。
【0135】
他の応用シナリオでは、予熱チャンバーの位置とプロセスチャンバーの位置とを交換可能であり、予熱チャンバーは、後処理チャンバーとして使用されることができ、プロセス要求に基づいて、前処理と後処理を満たす異なるプロセス工程を設定することができる。
【0136】
本発明の第2の実施例では、上記ウエハ処理装置に適用される制御方法を提供し、以下のとおりである。
【0137】
ステップ1において、載置アセンブリ(例えばロボットハンド)によって第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置に同時に搬送し、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ2において、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置における第1バッチのウエハと第2の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバーと第2の加熱チャンバーに移動させて加熱処理を行うように駆動装置4によって載置アセンブリ(例えばロボットハンド)を駆動し、
ステップ3において、前記加熱処理された第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置に移動させるように駆動装置によって載置アセンブリ(例えば回転ブラケット)を駆動し、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ4において、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置における第1バッチのウエハと第4の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に移動させてプロセス処理を行うように載置アセンブリ(例えばロボットハンド)を前記駆動装置4によって駆動する。
【0138】
本発明の上記第2の実施例では、前記載置アセンブリは、1つ又は複数のロボットハンドと、1つ又は複数の回転ブラケットとを含む。上記機能を実現するために、前記駆動装置4が1つ又は複数の駆動機構を含めばよく、ここで制限するものではない。
【0139】
本発明の第3の実施例では、上記ウエハ処理装置に適用される制御方法を提供し、以下のとおりである。
【0140】
ステップ1において、載置アセンブリ(例えばロボットハンド)によって第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置に同時に搬送し、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置と第2の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ2において、前記移し換えチャンバー103内の第1の位置における第1バッチのウエハと第2の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1のプロセスチャンバー101と第2のプロセスチャンバー(図示せず)に移動させてプロセス処理を行うように載置アセンブリ(例えばロボットハンド)を駆動装置4によって駆動し、
ステップ3において、駆動装置によって載置アセンブリ(例えば回転ブラケット)を回動させて、前記プロセス処理された第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置に移動させ、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置と第4の位置は、前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に対応し、
ステップ4において、前記移し換えチャンバー103内の第3の位置における第1バッチのウエハと第4の位置における第2バッチのウエハを上へ前記複数の処理チャンバーのうちの第1の加熱チャンバー102と第2の加熱チャンバー(図示せず)に移動させて加熱処理を行うように前記駆動装置4によって載置アセンブリ(例えばロボットハンド)を駆動する。
【0141】
本発明の上記第3の実施例では、前記載置アセンブリは、1つ又は複数のロボットハンドと、1つ又は複数の回転ブラケットとを含む。上記機能を実現するために、前記駆動装置4が1つ又は複数の駆動機構を含めばよく、ここで制限するものではない。
【0142】
本発明の上記第2の実施例では、予め加熱処理を行ってからプロセス加工を行うが、本発明の上記第3の実施例では、プロセス加工を行ってから加熱処理を行い、それは、異なるウエハ処理プロセスによって決定される。
【0143】
図11は、本発明の上記実施例におけるウエハ処理装置の制御方法のフローチャートである。
【0144】
本発明の実施例は、ウエハ処理装置の制御方法をさらに提供し、該制御方法は、上記いずれか1つの実施例における前記ウエハ処理装置を制御するために用いられ、
ウエハを前記移し換えチャンバー103内の前記載置アセンブリ2に搬送するステップS1であって、第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバーに連通し、前記第1の抽気装置は、前記移し換えチャンバー内のガスを抽出して、前記移し換えチャンバーに対して第1の真空処理を行うために用いられるステップS1と、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を前記処理チャンバー100に移動させるステップS2であって、第2の抽気装置は、前記処理チャンバーに連通し、前記第2の抽気装置は、前記処理チャンバー内のガスを抽出して、前記処理チャンバーに対して第2の真空処理を行うために用いられるステップS2と
前記処理チャンバー100によって前記載置アセンブリ2におけるウエハに対して加工処理を行うステップS3と
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を動かして、処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバー103に搬送するステップS4と
処理が完了したウエハを前記移し換えチャンバー103から搬出するステップS5と、を含む。
【0145】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、一般的な場合に、ウエハ処理装置11は、フロントエンド処理装置12及び搬送装置10と組み合わせて使用される。ウエハを加工する必要がある時に、加工された又は加工されていないウエハ又は加工されていないウエハをフロントエンド処理装置12によって移動させ、加工されていないウエハをウエハ処理装置11の載置アセンブリ2に搬送装置10によって搬送し、その後に、駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を上へ処理チャンバー100内に移動させ、載置アセンブリ2におけるウエハに対して加工処理を行い、処理終了後、前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を制御して移し換えチャンバー103の空間内に下降させ、その後に、前記搬送装置10によって加工後のウエハをフロントエンド処理装置12に搬送し、加工を完了させる。
【0146】
本発明のいくつかの実施例では、前記駆動装置4は、第1の駆動機構401と、第2の駆動機構402と、移し換え装置403とを含み、前記S2は、具体的には、
前記第1の駆動機構401によって前記移し換え装置403における前記載置アセンブリ2を移動させ、前記移し換えチャンバー103における前記載置アセンブリ2の位置を調整するステップS21と、
前記第2の駆動機構402によって前記載置アセンブリ2を前記処理チャンバー100に移動させるステップS22と、を含む。
【0147】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記第2の駆動機構402によって前記移し換え装置403を水平に回動させ、さらに前記移し換え装置403における前記載置アセンブリ2の位置を調整することによって、同一の載置アセンブリ2が異なる処理チャンバー100に対応することができ、第2の駆動機構402の作用により、該載置アセンブリ2を異なる処理チャンバー100内に搬送して加工することができる。
【0148】
本発明のいくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103の上側又は下側に設置され、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103の前記処理チャンバー100から離れた側に設置され、
前記S22は、具体的には、前記第2の駆動機構402によって前記載置アセンブリ2を上下方向に沿って前記処理チャンバー100に移動させることを含む。
【0149】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100は、前記移し換えチャンバー103の上側に設置され、前記駆動装置4は、前記移し換えチャンバー103の下側に設置され、使用時に前記第2の駆動機構402によって前記載置アセンブリ2を上下に移動させ、前記移し換えチャンバー103と前記処理チャンバー100との間での前記載置アセンブリ2の移動を実現する。
【0150】
本発明のいくつかの実施例では、前記第2の駆動機構402は、少なくとも2つ設置され、各前記第2の駆動機構402は、独立して作動し、
S22は、少なくとも2つの前記第2の駆動機構402のそれぞれによって前記載置アセンブリ2を上下方向に沿って前記処理チャンバー100に移動させることをさらに含む。
【0151】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記載置アセンブリ2が異なるウエハ加工位置の下側に位置する時に、それぞれ異なる第2の駆動機構402によって昇降制御を行い、各ウエハ加工位置又は各載置アセンブリ2を制御しやすい。
【0152】
本発明のいくつかの実施例では、前記処理チャンバー100は、複数設置され、各前記処理チャンバー100は、独立して作動し、また、複数の前記処理チャンバー100は、第1の加熱チャンバー102と第1のプロセスチャンバー101とを少なくとも含み、
前記S2と前記S3は、具体的には、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を前記第1の加熱チャンバー102に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハを加熱するステップS31と、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を前記第1のプロセスチャンバー101に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハに対してプロセス処理を行うステップS32と、を含む。
【0153】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記処理チャンバー100を複数設置することによって、異なる処理チャンバー100によって異なる処理加工を行いやすく、少なくとも1つの加熱チャンバー102と少なくとも1つのプロセスチャンバー101を設置することによって、同一のウエハ処理装置11で同一のウエハに対して加熱と加工を行うことができる。
【0154】
本発明のいくつかの実施例では、前記加熱チャンバー102と前記処理チャンバー100は、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を第1の加熱チャンバー102に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハを1回目に加熱するステップS311と、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を第2の加熱チャンバー102に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハを2回目に加熱するステップS312と、を含み、
前記S32は、具体的には、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を第1のプロセスチャンバー101に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハに対して第1のプロセス処理を行うステップS321と、
前記駆動装置4によって前記載置アセンブリ2を第2のプロセスチャンバー101に移動させ、前記載置アセンブリ2におけるウエハに対して第2のプロセス処理を行うステップS322と、を含む。
【0155】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記加熱チャンバー102と前記処理チャンバー100をいずれも2つ設置することによって、異なる加熱チャンバー102と異なるプロセスチャンバー101によって同一の載置アセンブリ2におけるウエハに対して段階的な加熱又は加工を行うことができる。
【0156】
本発明のいくつかの実施例では、前記載置アセンブリ2、前記加熱チャンバー102及び前記プロセスチャンバー100は、いずれも2つ設置され、
前記S31は、具体的には、前記駆動装置4によって2つの前記載置アセンブリ2のそれぞれを2つの前記加熱チャンバー102に移動させ、2つの前記載置アセンブリ2における第1バッチのウエハと第2バッチのウエハを少なくとも第1の所定時間内にそれぞれ第1の加熱チャンバー102、第2の加熱チャンバー内で加熱することを含み、
前記S32は、具体的には、前記駆動装置4によって2つの前記載置アセンブリ2のそれぞれを2つの前記プロセスチャンバー101に移動させ、2つの前記載置アセンブリ2における第1バッチのウエハと第2バッチのウエハに対して少なくとも第2の所定時間内にそれぞれ第1のプロセスチャンバー101、第2のプロセスチャンバー内でプロセス処理を行うことを含む。
【0157】
本発明のいくつかの具体的な実施例では、前記載置アセンブリ2、前記加熱チャンバー102及び前記処理チャンバー100をいずれも2つ設置することによって、異なる載置アセンブリ2によって2組又は2つのウエハを同期に加工し、即ち同時に加熱加工を行い、又は同時にプロセス加工を行い、又は1つ又は1組に対して加熱加工を行い、もう1つ又はもう1組に対してプロセス加工を行うことができる。
【0158】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、これらの実施形態に様々な修飾及び変更を行うことができることは明らかである。しかし、このような修飾及び変更は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及び精神内に属することを理解すべきである。また、ここで説明される本発明は、他の実施形態を有することができ、様々な形態で実施又は実現することができる。
【符号の説明】
【0159】
1 ベース
100 処理チャンバー
101 プロセスチャンバー
1011 第1のカバー
102 加熱チャンバー
1021 第2のカバー
103 移し換えチャンバー
104 第1の固定部
105 第2の固定部
2 載置アセンブリ
201 支持部
202 第1の載置アセンブリ
3 第2の載置アセンブリ
4 駆動装置
401 第1の駆動機構
402 第2の駆動機構
403 移し換え装置
404 第3の駆動機構
5 供給装置
6 第4の駆動機構
7 第5の駆動機構
8 加熱装置
9 第1の抽気装置
10 搬送装置
11 ウエハ処理装置
12 フロントエンド処理装置
13 ウエハ搬送カセット
【国際調査報告】