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特表2025-502608タッチ検出装置及び方法、チップ、表示機器並びに電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】タッチ検出装置及び方法、チップ、表示機器並びに電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/044 20060101AFI20250121BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20250121BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20250121BHJP
   G02F 1/1675 20190101ALI20250121BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20250121BHJP
   H10K 59/129 20230101ALI20250121BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20250121BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
G06F3/044 Z
G06F3/041 412
G06F3/041 512
G02F1/1333
G02F1/1675
H10K59/10
H10K59/129
H10K59/40
H05B33/14 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531288
(86)(22)【出願日】2023-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2023114757
(87)【国際公開番号】W WO2024109219
(87)【国際公開日】2024-05-30
(31)【優先権主張番号】202211477329.8
(32)【優先日】2022-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517380215
【氏名又は名称】北京集創北方科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Chipone Technology (Beijing) Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】Building 56,No.2 North Jing Yuan Street, Beijing Economic Technological Development Area,Daxing District,Beijing 100176,China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160716
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 力
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リウ チョン
【テーマコード(参考)】
2H189
2K101
3K107
【Fターム(参考)】
2H189LA28
2K101AA04
2K101AA11
2K101CA01
2K101EB92
3K107AA01
3K107AA06
3K107BB01
3K107CC41
3K107EE66
(57)【要約】
本開示は、タッチ検出装置及び方法、チップ、表示機器並びに電子機器に関する。前記タッチ検出装置は、タッチパネルのセンシング点に接続され、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するための電荷増幅回路と、タッチパネルのセンシング点に接続され、前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するための容量補償回路とを含む。本開示の実施例では、タッチパネルの寄生容量による影響を補償ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させ、回路面積を節約することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ検出装置であって、
タッチパネルのセンシング点に接続され、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するための電荷増幅回路と、
タッチパネルのセンシング点に接続され、前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するための容量補償回路とを含むことを特徴とするタッチ検出装置。
【請求項2】
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを特徴とする請求項1に記載のタッチ検出装置。
【請求項3】
前記容量補償回路は、
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のタッチ検出装置。
【請求項4】
前記容量補償回路は、第0スイッチと、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、第4スイッチと、第5スイッチと、第6スイッチと、補償コンデンサと、第1オペアンプとを含み、
前記第0スイッチの第1端、前記第2スイッチの第1端及び前記第4スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第1端に接続され、前記第1スイッチの第1端、前記第3スイッチの第1端及び前記第5スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第2端に接続され、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの第2端は接地され、前記第0スイッチの第2端及び前記第3スイッチの第2端は、電源電圧に接続され、
前記第5スイッチの第2端は、前記センシング点及び前記第6スイッチの第1端に接続され、
前記第1オペアンプのプラス入力端は、前記第6スイッチの第2端に接続され、
前記第1オペアンプのマイナス入力端、前記第1オペアンプの出力端及び前記第4スイッチの第2端は互いに接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタッチ検出装置。
【請求項5】
前記電荷増幅回路は、第7スイッチと、第8スイッチと、第9スイッチと、第10スイッチと、積分コンデンサと、第2オペアンプとを含み、
前記第10スイッチの第1端は、前記センシング点に接続され、前記第10スイッチの第2端は、前記第8スイッチの第1端、前記第9スイッチの第1端及び前記第2オペアンプのマイナス入力端に接続され、
前記第8スイッチの第2端は、前記積分コンデンサの第1端に接続され、前記第7スイッチの第1端は、前記積分コンデンサの第2端に接続され、
前記第2オペアンプのプラス入力端は、前記励起信号を受けるために用いられ、
前記第2オペアンプの出力端は、前記第7スイッチの第2端及び前記第9スイッチの第2端に接続され、前記容量変化信号を出力するために用いられることを特徴とする請求項4に記載のタッチ検出装置。
【請求項6】
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第1レベルに初期化され、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第1スイッチモード、第2スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第1スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第2スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする請求項5に記載のタッチ検出装置。
【請求項7】
前記励起信号が第1レベルよりも高い第2レベルから前記第1レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第2レベルに初期化され、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第3スイッチモード、第4スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第3スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第4スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする請求項5に記載のタッチ検出装置。
【請求項8】
タッチ検出方法であって、
励起信号及びタッチパネルにおけるセンシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するステップと、
前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するステップとを含むことを特徴とするタッチ検出方法。
【請求項9】
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを含むことを特徴とする請求項8に記載のタッチ検出方法。
【請求項10】
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入することを特徴とする請求項8に記載のタッチ検出方法。
【請求項11】
請求項1から7のいずれか1項に記載のタッチ検出装置を含むことを特徴とするチップ。
【請求項12】
複数の表示ユニット及び請求項11に記載のチップを含むことを特徴とする表示機器。
【請求項13】
前記表示ユニットは、表示パネルを含み、前記表示パネルは、液晶表示パネルと、マイクロ発光ダイオード表示パネルと、発光ダイオード表示パネルと、ミニ発光ダイオード表示パネルと、量子ドット発光ダイオード表示パネルと、有機発光ダイオード表示パネルと、陰極線管表示パネルと、デジタル光処理表示パネルと、電界放出表示パネルと、プラズマ表示パネルと、電気泳動表示パネルと、エレクトロウェッティング表示パネルと、狭ピッチ表示パネルとのいずれか1種を含むことを特徴とする請求項12に記載の表示機器。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の表示機器を含む電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タッチの技術分野に関し、特に、タッチ検出装置及び方法、チップ、表示機器並びに電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンは、既に多くの電子製品に広く応用されており、そのセンシング方式は、電磁式、容量式及び超音波式などの方式があり、その中で最も一般的なセンシング方式は容量式である。また、回路の占有面積を節約するために、現在多くのタッチスクリーンの制御回路は、表示駆動回路と容量式タッチセンシング回路とをTDDI(touch and display driver integration、タッチディスプレイドライバー統合)チップに統合している。
【0003】
しかしながら、TDDIチップには、タッチセンシング回路と表示駆動回路とが集積されているため、そのチップの面積が大きくなってしまう。なお、タッチセンシング回路が自己容量検出方式を採用する場合、タッチスクリーンの寄生容量を相殺するためにその内部に補償コンデンサを設ける必要があり、TDDIチップの面積をさらに増加させる。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、本開示は、タッチ検出装置であって、
タッチパネルのセンシング点に接続され、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するための電荷増幅回路と、
タッチパネルのセンシング点に接続され、前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するための容量補償回路とを含むタッチ検出装置を提供する。
【0005】
可能な一実施形態では、前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負である。
【0006】
可能な一実施形態では、前記容量補償回路は、
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入するために用いられる。
【0007】
可能な一実施形態では、前記容量補償回路は、第0スイッチと、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、第4スイッチと、第5スイッチと、第6スイッチと、補償コンデンサと、第1オペアンプとを含み、
前記第0スイッチの第1端、前記第2スイッチの第1端及び前記第4スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第1端に接続され、前記第1スイッチの第1端、前記第3スイッチの第1端及び前記第5スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第2端に接続され、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの第2端は接地され、前記第0スイッチの第2端及び前記第3スイッチの第2端は、電源電圧に接続され、
前記第5スイッチの第2端は、前記センシング点及び前記第6スイッチの第1端に接続され、
前記第1オペアンプのプラス入力端は、前記第6スイッチの第2端に接続され、前記第1オペアンプのマイナス入力端、前記第1オペアンプの出力端及び前記第4スイッチの第2端は互いに接続される。
【0008】
可能な一実施形態では、前記電荷増幅回路は、第7スイッチと、第8スイッチと、第9スイッチと、第10スイッチと、積分コンデンサと、第2オペアンプとを含み、
前記第10スイッチの第1端は、前記センシング点に接続され、前記第10スイッチの第2端は、前記第8スイッチの第1端、前記第9スイッチの第1端及び前記第2オペアンプのマイナス入力端に接続され、
前記第8スイッチの第2端は、前記積分コンデンサの第1端に接続され、前記第7スイッチの第1端は、前記積分コンデンサの第2端に接続され、
前記第2オペアンプのプラス入力端は、前記励起信号を受けるために用いられ、
前記第2オペアンプの出力端は、前記第7スイッチの第2端及び前記第9スイッチの第2端に接続され、前記容量変化信号を出力するために用いられる。
【0009】
可能な一実施形態では、前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第1レベルに初期化され、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第1スイッチモード、第2スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第1スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第2スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされる。
【0010】
可能な一実施形態では、前記励起信号が第1レベルよりも高い第2レベルから前記第1レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第2レベルに初期化され、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第3スイッチモード、第4スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第3スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第4スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされる。
【0011】
本開示の一態様によれば、タッチ検出方法であって、
励起信号及びタッチパネルにおけるセンシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するステップと、
前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するステップとを含むタッチ検出方法を提供する。
【0012】
可能な一実施形態では、前記タッチ検出方法において、
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを含む。
【0013】
可能な一実施形態では、前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入する。
【0014】
本開示の一態様によれば、前記タッチ検出装置を含むチップを提供する。
【0015】
本開示の一態様によれば、複数の表示ユニット及び前記チップを含む表示機器を提供する。
【0016】
可能な一実施形態では、前記表示ユニットは、表示パネルを含み、前記表示パネルは、液晶表示パネルと、マイクロ発光ダイオード表示パネルと、発光ダイオード表示パネルと、ミニ発光ダイオード表示パネルと、量子ドット発光ダイオード表示パネルと、有機発光ダイオード表示パネルと、陰極線管表示パネルと、デジタル光処理表示パネルと、電界放出表示パネルと、プラズマ表示パネルと、電気泳動表示パネルと、エレクトロウェッティング表示パネルと、狭ピッチ表示パネルとのいずれか1種を含む。
【0017】
本開示の一態様によれば、前記表示機器を含む電子機器を提供する。
【0018】
本開示の他の態様によれば、タッチ検出装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶された命令を実行すると、前記タッチ検出方法を実現するように構成されるタッチ検出装置を提供する。
【0019】
本開示の他の態様によれば、プロセッサによって実行されると前記タッチ検出方法を実現するコンピュータプログラム命令が記憶されている不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0020】
本開示の他の態様によれば、コンピュータ読み取り可能なコード、又はコンピュータ読み取り可能なコードが担持されている不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、前記コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器のプロセッサで実行されると、前記電子機器におけるプロセッサが前記タッチ検出方法を実行するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0021】
本開示の実施例では、電荷増幅回路によって、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力し、容量補償回路によって、前記励起信号のレベルが変化する間に、前記センシング点に補償電荷を注入し、前記補償電荷の極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられるように設けることにより、タッチパネルの寄生容量による影響を補償ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させ、回路面積を節約することができる。
【0022】
本開示の他の特徴および態様は、添付の図面を参照して例示的な実施例を詳細に説明することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
明細書に含まれ、明細書の一部となる添付の図面は、明細書とともに、本開示の例示的な実施例、特徴および態様を示し、本開示の原理を解釈するために用いられる。
図1】本開示の実施例によるタッチ検出装置の模式図を示す。
図2】本開示の実施例によるタッチ検出装置の模式図を示す。
図3】本開示の実施例によるタッチ検出方法のフローチャートを示す。
図4】本開示の実施例による電子機器のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本開示による様々な例示的な実施例、特徴及び態様について図面を参照しつつ詳細に説明する。図面において、同じ符号は、機能が同じ又は類似する要素を示す。図面には実施例の様々な態様が示されているが、特に明記されていない限り、図面は必ずしも原寸に比例しているとは限らない。
【0025】
本開示の記載において、理解すべきこととして、「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示される方位又は位置関係は、図面に示された方位又は位置関係に基づくものであり、本開示の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものにすぎず、それらにより示される装置又は要素が必ずしも特定の方位を有し、特定の方位で構成され動作しなければならないことを示すか又は暗示するものではないため、本開示を限定するものと理解すべきではない。
【0026】
なお、「第1」や「第2」という用語は、説明の目的のためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したり、或いはそれらにより示される技術的特徴の数を暗黙的に示すものと理解すべきではない。それにより、「第1」や「第2」によって限定される特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含むものであってもよい。本開示の記載において、「複数」は、特に特定の限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0027】
本開示では、特に明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきである。例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、又は一体になっていてもよい。機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよい。直接に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、2つの要素の内部の連通や2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、本開示における上記用語の具体的な意味を具体的な状況に応じて理解することができる。
【0028】
本明細書において、「及び/又は」という用語は、関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3つの関係が存在可能であることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つの場合を示すことができる。また、本明細書において、「少なくとも1つ」という用語は、複数のうちのいずれか1つ、又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組み合わせを示す。例えば、A、B及びCのうちの少なくとも1つを含むとは、A、B及びCからなる集合から選択されるいずれか1つ又は複数の要素を含むことを示すことができる。
【0029】
図1を参照すると、図1は、本開示の実施例によるタッチ検出装置の模式図を示す。
【0030】
図1に示すように、前記タッチ検出装置は、
タッチパネルのセンシング点Xに接続され、励起信号VSTIM及び前記センシング点Xの電荷を受けて、前記センシング点Xの電荷を増幅し、前記センシング点Xの容量変化信号Voを出力するための電荷増幅回路110と、
タッチパネルのセンシング点Xに接続され、前記励起信号VSTIMのレベルが変化する間に、極性が前記励起信号VSTIMのレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点Xに注入するための容量補償回路120と、を含む。
【0031】
本開示の実施例では、電荷増幅回路110によって、励起信号VSTIM及び前記センシング点Xの電荷を受けて、センシング点Xの電荷を増幅し、前記センシング点Xの容量変化信号Voを出力し、容量補償回路120によって、前記励起信号VSTIMのレベルが変化する間に、前記センシング点Xに補償電荷を注入し、前記補償電荷の極性が前記励起信号VSTIMのレベルの変化方向に関連付けられるように設けることにより、タッチパネルの寄生容量による影響を補償ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させ、回路面積を節約することができる。
【0032】
本開示の実施例では、電荷増幅回路110、容量補償回路120の具体的な実現方式について限定しない。当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて適切な技術案を採用して実現することができ、電荷増幅回路110は、励起信号VSTIM及び前記センシング点Xの電荷を受けて、センシング点Xの電荷を増幅し、前記センシング点Xの容量変化信号Voを出力することができればよく、容量補償回路120は、前記励起信号VSTIMのレベルが変化する間に前記センシング点Xに補償電荷を注入することができればよい。
【0033】
本開示の実施例では、タッチパネルのタイプについて限定しない。例示的に、タッチパネルは、自己容量式のタッチパネルであってもよく、それに対応して、前記センシング点Xは、タッチパネルの自己容量ユニットに対応する等価容量Csenseの一端であってもよく、自己容量ユニットは、少なくとも1つの自己容量を含んでもよい。
【0034】
本開示の実施例では、励起信号VSTIMの形式について限定しない。当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて選択することができ、例えば、励起信号VSTIMは、周期的な準方形波信号(例えば台形波)など、ハイレベルとローレベルとの間で変化する信号であってもよい。
【0035】
可能な一実施形態では、前記励起信号VSTIMがローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負である。このように、励起信号VSTIMがローレベルからハイレベルに変化する場合に、本開示の実施例では、センシング点Xに正電荷を注入することができ、励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに変化する場合に、本開示の実施例では、センシング点Xに負電荷を注入することができる。これにより、寄生容量による影響を低減ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させる。当然ながら、前記励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに変化する場合に、本開示の実施例では、センシング点Xの正電荷を電荷補償回路に転送させるようにセンシング点Xの正電荷を電荷転送することにより、寄生容量による影響を低減しひいては除去することと見なすこともできる。
【0036】
可能な一実施形態では、前記容量補償回路120は、
前記励起信号VSTIMが第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点Xの電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点Xに正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号VSTIMが第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点Xの電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点Xに負電荷を徐々に注入するために用いられる。
【0037】
例えば、第1レベルはローレベル(0)であり、第2レベルはハイレベル(1)である。励起信号VSTIMがローレベルからハイレベルに上昇する場合に、本開示の実施例では、まず、前記センシング点Xの電圧をローレベルに初期化し、その後、前記センシング点Xに正電荷を徐々に注入して電荷補償を行う。励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに低下する場合に、本開示の実施例では、まず、前記センシング点Xの電圧を前記第2レベルに初期化し、その後、前記センシング点Xに負電荷を徐々に注入して電荷補償を行う。このようにして、本開示の実施例では、タッチパネルの寄生容量による影響を補償ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させ、回路面積を節約することができる。
【0038】
当然ながら、本開示の実施例では、「前記センシング点Xの電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点Xに正電荷を徐々に注入する」こと、「前記センシング点Xの電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点Xに負電荷を徐々に注入する」ことを実現する具体的な方式について限定しない。当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて適切な方式を選択して行うことができる。以下に、可能な実現方式を例示的に紹介する。
【0039】
図2を参照すると、図2は、本開示の実施例によるタッチ検出装置の模式図を示す。
【0040】
可能な一実施形態では、図2に示すように、前記容量補償回路120は、第0スイッチS0と、第1スイッチS1と、第2スイッチS2と、第3スイッチS3と、第4スイッチS4と、第5スイッチS5と、第6スイッチS6と、補償コンデンサCcompと、第1オペアンプAMP1とを含みうる。
【0041】
ここで、前記第0スイッチS0の第1端、前記第2スイッチS2の第1端及び前記第4スイッチS4の第1端は、いずれも前記補償コンデンサCcompの第1端に接続され、前記第1スイッチS1の第1端、前記第3スイッチS3の第1端及び前記第5スイッチS5の第1端は、いずれも前記補償コンデンサCcompの第2端に接続され、
前記第1スイッチS1及び前記第2スイッチS2の第2端は接地され、前記第0スイッチS0の第2端及び前記第3スイッチS3の第2端は、電源電圧VSPに接続され、
前記第5スイッチS5の第2端は、前記センシング点X及び前記第6スイッチS6の第1端に接続され、
前記第1オペアンプAMP1のプラス入力端は、前記第6スイッチS6の第2端に接続され、前記第1オペアンプAMP1のマイナス入力端、前記第1オペアンプAMP1の出力端及び前記第4スイッチS4の第2端は互いに接続される。
【0042】
可能な一実施形態では、図2に示すように、前記電荷増幅回路110は、第7スイッチS7と、第8スイッチS8と、第9スイッチS9と、第10スイッチS10と、積分コンデンサCfbと、第2オペアンプAMP2とを含みうる。
【0043】
ここで、前記第10スイッチS10の第1端は、前記センシング点Xに接続され、前記第10スイッチS10の第2端は、前記第8スイッチS8の第1端、前記第9スイッチS9の第1端及び前記第2オペアンプAMP2のマイナス入力端に接続され、
前記第8スイッチS8の第2端は、前記積分コンデンサCfbの第1端に接続され、前記第7スイッチS7の第1端は、前記積分コンデンサCfbの第2端に接続され、
前記第2オペアンプAMP2のプラス入力端は、前記励起信号VSTIMを受けるために用いられ、
前記第2オペアンプAMP2の出力端は、前記第7スイッチS7の第2端及び前記第9スイッチS9の第2端に接続され、前記容量変化信号Voを出力するために用いられる。
【0044】
可能な一実施形態では、図2に示すように、前記励起信号VSTIMが第1レベル(ローレベル0)から前記第1レベルよりも高い第2レベル(ハイレベル1)に変化する第1時間帯において、前記第10スイッチS10及び前記第9スイッチS9がオンされ、前記センシング点Xの電圧が前記第1レベルに初期化され、且つ前記第2スイッチS2、前記第3スイッチS3及び前記第6スイッチS6がオンされ、前記第0スイッチS0、前記第1スイッチS1、前記第4スイッチS4、前記第5スイッチS5、前記第7スイッチS7及び前記第8スイッチS8がオフされ、
前記励起信号VSTIMが第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチS7及び前記第8スイッチS8がオンされ、前記第9スイッチS9がオフされ、且つ前記第2スイッチS2、前記第3スイッチS3、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5が、第1スイッチモード、第2スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第1スイッチモードでは、前記第2スイッチS2及び前記第3スイッチS3がオフされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオンされ、
第2スイッチモードでは、前記第2スイッチS2及び前記第3スイッチS3がオンされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオフされる。
【0045】
例示的に、第1スイッチモードでは、前記第2スイッチS2及び前記第3スイッチS3がオフされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオンされることにより、補償コンデンサCcompの第2端を介してセンシング点Xに正電荷を供給する。
【0046】
例示的に、第2スイッチモードでは、前記第2スイッチS2及び前記第3スイッチS3がオンされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオフされることにより、電源電圧VSPを用いて補償コンデンサCcompの第2端を充電し、このとき、補償コンデンサCcompの第2端は正電荷に帯電し、第1端は負電荷に帯電する。
【0047】
本開示の実施例では、前記励起信号VSTIMが第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯における第1スイッチモード及び第2スイッチモードの循環回数について限定しない。当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて設定することができ、循環回数が多いほど、補償電荷の量が大きくなることは理解すべきである。
【0048】
第1スイッチモード及び第2スイッチモードを循環的に行うことにより、本開示の実施例では、補償コンデンサCcompにおける正電荷をセンシング点Xに注入するように電荷転送を循環的に行うことができ、寄生容量による影響を補償して、タッチ信号の正確性を向上させる。
【0049】
可能な一実施形態では、図2に示すように、前記励起信号VSTIMが第1レベルよりも高い第2レベルから前記第1レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチS10及び前記第9スイッチS9がオンされ、前記センシング点Xの電圧が前記第2レベルに初期化され、且つ前記第0スイッチS0、前記第1スイッチS1及び前記第6スイッチS6がオンされ、前記第2スイッチS2、前記第3スイッチS3、前記第4スイッチS4、前記第5スイッチS5、前記第7スイッチS7及び前記第8スイッチS8がオフされ、
前記励起信号VSTIMが第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチS7及び前記第8スイッチS8がオンされ、前記第9スイッチS9がオフされ、且つ前記第0スイッチS0、前記第1スイッチS1、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5が、第3スイッチモード、第4スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第3スイッチモードでは、前記第0スイッチS0及び前記第1スイッチS1がオフされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオンされ、
第4スイッチモードでは、前記第0スイッチS0及び前記第1スイッチS1がオンされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオフされる。
【0050】
例示的に、第3スイッチモードでは、前記第0スイッチS0及び前記第1スイッチS1がオフされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオンされることにより、補償コンデンサCcompの第2端を介してセンシング点Xに負電荷を供給するか、又はセンシング点Xの正電荷を補償コンデンサCcompの第2端に転送すると称する。
【0051】
例示的に、第4スイッチモードでは、前記第0スイッチS0及び前記第1スイッチS1がオンされ、前記第4スイッチS4及び前記第5スイッチS5がオフされることにより、電源電圧VSPを用いて補償コンデンサCcompの第1端を充電し、このとき、補償コンデンサCcompの第2端は負電荷に帯電し、第1端は正電荷に帯電する。
【0052】
本開示の実施例では、前記励起信号VSTIMが第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯における第3スイッチモード及び第4スイッチモードの循環回数について限定しない。当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて設定することができ、循環回数が多いほど、補償電荷の量が大きくなることは理解すべきである。
【0053】
第3スイッチモード及び第4スイッチモードを循環的に行うことにより、本開示の実施例では、補償コンデンサCcompにおける負電荷をセンシング点Xに注入する(又は、センシング点Xの正電荷を補償コンデンサCcompの第2端に転送すると称する)ように電荷転送を循環的に行うことができ、寄生容量による影響を補償し、タッチ信号の正確性を向上させる。
【0054】
本開示の実施例では、励起信号VSTIMが周期的に変化する間に、1つの補償コンデンサCcompによってセンシング点Xに電荷を注入して、センシング点Xの寄生容量による影響を補償することにより、タッチ検出の正確性を向上させる。さらに、本開示の実施例では、最低1つの補償コンデンサCcompだけで全周期の容量補償を実現することができ、関連技術において複雑な補償コンデンサCcompを用いる技術案に比べて、本開示の実施例は、回路の複雑さを著しく低減し、回路面積を減少させ、コストを節約することができる。
【0055】
本開示の実施例では、後続のモジュールによってタッチが発生したか否かを判断するために、電荷増幅回路110によって容量変化信号Voを出力する。例えば、本開示の実施例では、前記容量変化信号Voを受けて、前記容量変化信号Voを用いてタッチが発生したか否かを判断するタッチ判断コンポーネントをさらに含んでもよい。例示的に、タッチ判断コンポーネントは、励起信号VSTIMがローレベルからハイレベルに上昇する間における容量変化信号Voを用いて、タッチが発生したか否かを判断してもよく、又は、励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに低下する間における容量変化信号Voを用いて、タッチが発生したか否かを判断してもよい。また、励起信号VSTIMが当該ローレベルから当該ハイレベルに上昇する間における容量変化信号Voを第1出力電圧信号とし、励起信号VSTIMが当該ハイレベルから当該ローレベルに低下する間における容量変化信号Voを第2出力電圧信号とし、当該第1出力電圧信号と当該第2出力電圧信号との差分信号に基づいてタッチが発生したか否かを判断してもよい。本開示の実施例では、タッチが発生したか否かを判断する具体的な実現方式について限定せず、当業者であれば、実際の状況及び必要に応じて適切な技術案を採用して実現することができる。
【0056】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例によるタッチ検出方法のフローチャートを示す。
【0057】
図3に示すように、前記タッチ検出方法は、
励起信号VSTIM及びタッチパネルにおけるセンシング点Xの電荷を受けて、前記センシング点Xの電荷を増幅し、前記センシング点Xの容量変化信号Voを出力するステップS11と、
前記励起信号VSTIMのレベルが変化する間に、極性が前記励起信号VSTIMのレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点Xに注入するステップS12とを含む。
【0058】
本開示の実施例では、励起信号VSTIM及び前記センシング点Xの電荷を受けて、センシング点Xの電荷を増幅し、前記センシング点Xの容量変化信号Voを出力し、前記励起信号VSTIMのレベルが変化する間に、前記センシング点Xに補償電荷を注入し、前記補償電荷の極性が前記励起信号VSTIMのレベルの変化方向に関連付けられるように設けることにより、タッチパネルの寄生容量による影響を補償ひいては除去し、タッチ検出の正確率を向上させ、回路面積を節約することができる。
【0059】
可能な一実施形態では、前記タッチ検出方法は、
前記励起信号VSTIMがローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号VSTIMがハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを含む。
【0060】
可能な一実施形態では、前記タッチ検出方法は、
前記励起信号VSTIMが第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点Xの電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点Xに正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号VSTIMが第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点Xの電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点Xに負電荷を徐々に注入することを含む。
【0061】
本開示の実施例によるタッチ検出方法は、処理コンポーネントによって実現されてもよい。例示的に、処理コンポーネントは、個別のプロセッサ、又はディスクリート部品、又はプロセッサとディスクリート部品との組み合わせを含むが、これらに限らない。前記プロセッサは、電子機器において命令を実行する機能を有するコントローラを含んでもよい。前記プロセッサは、いずれの適当な態様で実現されてもよく、例えば、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理機器(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子部品によって実現される。前記プロセッサ内において、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブルロジックコントローラおよび組み込みマイクロコントローラなどのハードウェア回路によって、前記実行可能な命令を実行することができる。
【0062】
説明すべきこととして、前記タッチ検出方法は、前記タッチ検出装置に対応する方法であり、その具体的な説明は、前記した装置に対する説明を参照し、ここではこれ以上説明しない。
【0063】
本開示の一態様によれば、前記タッチ検出装置を含むチップを提供する。
【0064】
本開示の一態様によれば、複数の表示ユニット及び前記チップを含む表示機器を提供する。
【0065】
可能な一実施形態では、前記表示ユニットは、表示パネルを含み、前記表示パネルは、液晶表示パネルと、マイクロ発光ダイオード表示パネルと、発光ダイオード表示パネルと、ミニ発光ダイオード表示パネルと、量子ドット発光ダイオード表示パネルと、有機発光ダイオード表示パネルと、陰極線管表示パネルと、デジタル光処理表示パネルと、電界放出表示パネルと、プラズマ表示パネルと、電気泳動表示パネルと、エレクトロウェッティング表示パネルと、狭ピッチ表示パネルとのいずれか1種を含む。
【0066】
本開示の一態様によれば、前記表示機器を含む電子機器を提供する。
【0067】
例示的に、本実施例における電子機器は、デスクトップパソコン、テレビ、大型スクリーンを有するモバイル機器、例えば携帯電話、タブレットパソコンなど、複数のチップをカスケード接続して駆動できる他の一般的な電子機器を含むが、これらに限らない。
【0068】
例示的に、電子機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動機器、ユーザ端末、端末、手持ち機器、計算機器又は車載機器などであってもよく、例示的に、いくつかの端末の例として、ディスプレイ、スマートフォン又は携帯機器、携帯電話(Mobile Phone)、タブレット、ノートパソコン、パームトップ、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internetdevice、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(Virtual Reality、VR)デバイス、拡張現実(Augmentedreality、AR)デバイス、産業制御(Industrial Control)における無線端末、無人運転(Selfdriving)における無線端末、遠隔手術(Remote medical Surgery)における無線端末、スマートグリッド(Smart Grid)における無線端末、輸送の安全(Transportation Safety)における無線端末、スマートシティ(Smart City)における無線端末、スマートホーム(Smart Home)における無線端末、自動車のインターネット化(IOV)における無線端末等が挙げられる。例えば、サーバは、ローカルサーバであってもよく、クラウドサーバであってもよい。
【0069】
図4を参照すると、図4は、本開示の実施例による電子機器のブロック図を示す。
【0070】
例えば、電子機器1900は、サーバ又は端末装置として提供されてもよい。図4を参照すると、電子機器1900は、一つ以上のプロセッサを含む処理コンポーネント1922と、処理コンポーネント1922によって実行可能な命令例えばアプリケーションプログラムを記憶するための、メモリ1932を代表とするメモリ資源とを含む。メモリ1932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれが1つの命令群に対応する一つ以上のモジュールを含んでもよい。なお、処理コンポーネント1922は、命令を実行することによって上記方法を実行するように構成される。
【0071】
電子機器1900はさらに、電子機器1900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1926、電子機器1900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース1950、および入出力(I/O)インタフェース1958を含んでもよい。電子機器1900は、メモリ1932に記憶されいるオペレーティングシステム、例えばWindows Server(登録商標)、Mac OS XTM、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、FreeBSDTM又は類似するものに基づいて動作できる。
【0072】
例示的な実施例では、さらに、不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ1932が提供され、上記コンピュータプログラム命令は、電子機器1900の処理コンポーネント1922によって実行されと、上記方法を実現することができる。
【0073】
以上の内容はただ本発明の例示的な実施形態であり、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲によって決められる。
【0074】
ここでの用語「例示的」とは、「例、実施例として用いられること又は説明的なもの」を意味する。ここで「例示的」に説明されるいかなる実施例は、必ずしも他の実施例より好ましいか又は優れたものであると解釈されるとは限らない。
【0075】
説明すべきこととして、本明細書において、「含む」や「有する」という用語又はそれらの任意の変形は、非排他的包括をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器は、これらの要素を含むだけではなく、明らかに挙げられていない他の要素も含み、或いは、これらのプロセス、方法、物品又は機器に固有の要素をさらに含む。より多くの制限がない場合、語句「1つの・・・を含む」によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は機器に他の同じ要素が存在することを排除するものではない。
【0076】
図面におけるフローチャートおよびブロック図は、本開示の複数の実施例によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能な実現形態のシステムアーキテクチャ、機能および動作を示す。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又は命令の一部を代表することができ、前記モジュール、プログラムセグメント又は命令の一部分は、指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。いくつかの代替としての実施形態では、ブロックに表記される機能は、図面に付した順序と異なって実現されてもよい。例えば、連続する2つのブロックは、実質的に並列に実行されてもよく、また、かかる機能に応じて逆の順序で実行されてもよい場合もある。なお、ブロック図および/又はフローチャートにおける各ブロック、およびブロック図および/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は動作を実行するハードウェアによる専用システムによって実現されてもよいし、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現されてもよいことに注意すべきである。
【0077】
以上に本開示の各実施例を記述したが、上記説明は、例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正および変更は自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の応用、又は市場における技術への改善を好適に解釈するか、又は他の当業者に本文に披露された各実施例を理解させるためのものである。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
以上に本開示の各実施例を記述したが、上記説明は、例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正および変更は自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の応用、又は市場における技術への改善を好適に解釈するか、又は他の当業者に本文に披露された各実施例を理解させるためのものである。
[構成1]
タッチ検出装置であって、
タッチパネルのセンシング点に接続され、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するための電荷増幅回路と、
タッチパネルのセンシング点に接続され、前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するための容量補償回路とを含むことを特徴とするタッチ検出装置。
[構成2]
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを特徴とする構成1に記載のタッチ検出装置。
[構成3]
前記容量補償回路は、
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入するために用いられることを特徴とする構成1に記載のタッチ検出装置。
[構成4]
前記容量補償回路は、第0スイッチと、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、第4スイッチと、第5スイッチと、第6スイッチと、補償コンデンサと、第1オペアンプとを含み、
前記第0スイッチの第1端、前記第2スイッチの第1端及び前記第4スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第1端に接続され、前記第1スイッチの第1端、前記第3スイッチの第1端及び前記第5スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第2端に接続され、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの第2端は接地され、前記第0スイッチの第2端及び前記第3スイッチの第2端は、電源電圧に接続され、
前記第5スイッチの第2端は、前記センシング点及び前記第6スイッチの第1端に接続され、
前記第1オペアンプのプラス入力端は、前記第6スイッチの第2端に接続され、
前記第1オペアンプのマイナス入力端、前記第1オペアンプの出力端及び前記第4スイッチの第2端は互いに接続されることを特徴とする構成1から3のいずれか一項に記載のタッチ検出装置。
[構成5]
前記電荷増幅回路は、第7スイッチと、第8スイッチと、第9スイッチと、第10スイッチと、積分コンデンサと、第2オペアンプとを含み、
前記第10スイッチの第1端は、前記センシング点に接続され、前記第10スイッチの第2端は、前記第8スイッチの第1端、前記第9スイッチの第1端及び前記第2オペアンプのマイナス入力端に接続され、
前記第8スイッチの第2端は、前記積分コンデンサの第1端に接続され、前記第7スイッチの第1端は、前記積分コンデンサの第2端に接続され、
前記第2オペアンプのプラス入力端は、前記励起信号を受けるために用いられ、
前記第2オペアンプの出力端は、前記第7スイッチの第2端及び前記第9スイッチの第2端に接続され、前記容量変化信号を出力するために用いられることを特徴とする構成4に記載のタッチ検出装置。
[構成6]
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第1レベルに初期化され、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第1スイッチモード、第2スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第1スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第2スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする構成5に記載のタッチ検出装置。
[構成7]
前記励起信号が第1レベルよりも高い第2レベルから前記第1レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第2レベルに初期化され、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第3スイッチモード、第4スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第3スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第4スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする構成5に記載のタッチ検出装置。
[構成8]
タッチ検出方法であって、
励起信号及びタッチパネルにおけるセンシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するステップと、
前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するステップとを含むことを特徴とするタッチ検出方法。
[構成9]
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを含むことを特徴とする構成8に記載のタッチ検出方法。
[構成10]
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入することを特徴とする構成8に記載のタッチ検出方法。
[構成11]
構成1から7のいずれか1項に記載のタッチ検出装置を含むことを特徴とするチップ。
[構成12]
複数の表示ユニット及び構成11に記載のチップを含むことを特徴とする表示機器。
[構成13]
前記表示ユニットは、表示パネルを含み、前記表示パネルは、液晶表示パネルと、マイクロ発光ダイオード表示パネルと、発光ダイオード表示パネルと、ミニ発光ダイオード表示パネルと、量子ドット発光ダイオード表示パネルと、有機発光ダイオード表示パネルと、陰極線管表示パネルと、デジタル光処理表示パネルと、電界放出表示パネルと、プラズマ表示パネルと、電気泳動表示パネルと、エレクトロウェッティング表示パネルと、狭ピッチ表示パネルとのいずれか1種を含むことを特徴とする構成12に記載の表示機器。
[構成14]
構成12又は13に記載の表示機器を含む電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ検出装置であって、
タッチパネルのセンシング点に接続され、励起信号及び前記センシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するための電荷増幅回路と、
タッチパネルのセンシング点に接続され、前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するための容量補償回路とを含むことを特徴とするタッチ検出装置。
【請求項2】
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを特徴とする請求項1に記載のタッチ検出装置。
【請求項3】
前記容量補償回路は、
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のタッチ検出装置。
【請求項4】
前記容量補償回路は、第0スイッチと、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、第4スイッチと、第5スイッチと、第6スイッチと、補償コンデンサと、第1オペアンプとを含み、
前記第0スイッチの第1端、前記第2スイッチの第1端及び前記第4スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第1端に接続され、前記第1スイッチの第1端、前記第3スイッチの第1端及び前記第5スイッチの第1端は、いずれも前記補償コンデンサの第2端に接続され、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの第2端は接地され、前記第0スイッチの第2端及び前記第3スイッチの第2端は、電源電圧に接続され、
前記第5スイッチの第2端は、前記センシング点及び前記第6スイッチの第1端に接続され、
前記第1オペアンプのプラス入力端は、前記第6スイッチの第2端に接続され、
前記第1オペアンプのマイナス入力端、前記第1オペアンプの出力端及び前記第4スイッチの第2端は互いに接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタッチ検出装置。
【請求項5】
前記電荷増幅回路は、第7スイッチと、第8スイッチと、第9スイッチと、第10スイッチと、積分コンデンサと、第2オペアンプとを含み、
前記第10スイッチの第1端は、前記センシング点に接続され、前記第10スイッチの第2端は、前記第8スイッチの第1端、前記第9スイッチの第1端及び前記第2オペアンプのマイナス入力端に接続され、
前記第8スイッチの第2端は、前記積分コンデンサの第1端に接続され、前記第7スイッチの第1端は、前記積分コンデンサの第2端に接続され、
前記第2オペアンプのプラス入力端は、前記励起信号を受けるために用いられ、
前記第2オペアンプの出力端は、前記第7スイッチの第2端及び前記第9スイッチの第2端に接続され、前記容量変化信号を出力するために用いられることを特徴とする請求項4に記載のタッチ検出装置。
【請求項6】
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第1レベルに初期化され、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第1レベルから第2レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第1スイッチモード、第2スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第1スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第2スイッチモードでは、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする請求項5に記載のタッチ検出装置。
【請求項7】
前記励起信号が第1レベルよりも高い第2レベルから前記第1レベルに変化する第1時間帯において、前記第10スイッチ及び前記第9スイッチがオンされ、前記センシング点の電圧が前記第2レベルに初期化され、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ及び前記第6スイッチがオンされ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、前記第4スイッチ、前記第5スイッチ、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオフされ、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する第2時間帯において、前記第7スイッチ及び前記第8スイッチがオンされ、前記第9スイッチがオフされ、且つ前記第0スイッチ、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチが、第3スイッチモード、第4スイッチモードに従って循環的にスイッチングされ、
第3スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオフされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオンされ、
第4スイッチモードでは、前記第0スイッチ及び前記第1スイッチがオンされ、前記第4スイッチ及び前記第5スイッチがオフされることを特徴とする請求項5に記載のタッチ検出装置。
【請求項8】
タッチ検出方法であって、
励起信号及びタッチパネルにおけるセンシング点の電荷を受けて、前記センシング点の電荷を増幅し、前記センシング点の容量変化信号を出力するステップと、
前記励起信号のレベルが変化する間に、極性が前記励起信号のレベルの変化方向に関連付けられる補償電荷を前記センシング点に注入するステップとを含むことを特徴とするタッチ検出方法。
【請求項9】
前記励起信号がローレベルからハイレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は正であり、又は、前記励起信号がハイレベルからローレベルに変化する場合に、前記補償電荷の極性は負であることを含むことを特徴とする請求項8に記載のタッチ検出方法。
【請求項10】
前記励起信号が第1レベルから前記第1レベルよりも高い第2レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第1レベルに初期化し、前記センシング点に正電荷を徐々に注入し、又は、
前記励起信号が第2レベルから第1レベルに変化する場合に、前記センシング点の電圧を前記第2レベルに初期化し、前記センシング点に負電荷を徐々に注入することを特徴とする請求項8に記載のタッチ検出方法。
【請求項11】
請求項1に記載のタッチ検出装置を含むことを特徴とするチップ。
【請求項12】
複数の表示ユニット及び請求項11に記載のチップを含むことを特徴とする表示機器。
【請求項13】
前記表示ユニットは、表示パネルを含み、前記表示パネルは、液晶表示パネルと、マイクロ発光ダイオード表示パネルと、発光ダイオード表示パネルと、ミニ発光ダイオード表示パネルと、量子ドット発光ダイオード表示パネルと、有機発光ダイオード表示パネルと、陰極線管表示パネルと、デジタル光処理表示パネルと、電界放出表示パネルと、プラズマ表示パネルと、電気泳動表示パネルと、エレクトロウェッティング表示パネルと、狭ピッチ表示パネルとのいずれか1種を含むことを特徴とする請求項12に記載の表示機器。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の表示機器を含む電子機器。
【国際調査報告】