(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】メディカルデバイス用アプリケーター及びアプリケーター組立体
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20250121BHJP
【FI】
A61B5/1473
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534629
(86)(22)【出願日】2023-01-05
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2023000252
(87)【国際公開番号】W WO2023136552
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0004408
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ヒュンホ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ゴアンイェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフーン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KY01
(57)【要約】
本発明によるアプリケーターは、メディカルデバイスを使用者の肌に付着させるためのメディカルデバイス用アプリケーターにおいて、アプリケーターボディーと、少なくとも一部が使用者の肌に挿入される挿入部を含む前記メディカルデバイスの挿入部を使用者の肌に挿入するために前記アプリケーターボディーに設置される挿入ユニットと、少なくとも一部が非活性化ポジションで前記挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに動くことができるように前記アプリケーターボディーに設置される作動部と、及び前記作動部の少なくとも一部が前記活性化ポジションで前記非活性化ポジションに復帰することができないように前記作動部の少なくとも一部を前記活性化ポジションにロッキングさせるバックストップ部と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディカルデバイスを使用者の肌に付着させるためのメディカルデバイス用アプリケーターにおいて、
アプリケーターボディーと、
少なくとも一部が使用者の肌に挿入される挿入部を含む前記メディカルデバイスの挿入部を使用者の肌に挿入するために前記アプリケーターボディーに設置される挿入ユニットと、
少なくとも一部が非活性化ポジションで前記挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに動くことができるように前記アプリケーターボディーに設置される作動部と、及び
前記作動部の少なくとも一部が前記活性化ポジションで前記非活性化ポジションに復帰することができないように前記作動部の少なくとも一部を前記活性化ポジションにロッキングさせるバックストップ部と、を含むことを特徴とするアプリケーター。
【請求項2】
前記バックストップ部は、
前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで何れか一つに具備されるバックストップデテントと、
前記作動部が前記活性化ポジションに移動した後前記バックストップデテントとかみ合うように前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで他の一つに具備されるバックストップ部材を含むことを特徴とする請求項1に記載のアプリケーター。
【請求項3】
前記バックストップ部材は、
前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで他の一つに弾性変形可能に具備されるバックストップ部材ボディーと、
前記バックストップデテントにかみ合うように前記バックストップ部材ボディーの一側に具備されるバックストップ部材スナップを含むことを特徴とする請求項2に記載のアプリケーター。
【請求項4】
前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで何れか一つには前記作動部が前記非活性化ポジションに位置する時前記バックストップ部材スナップの少なくとも一部が収容される収容溝が設けられることを特徴とする請求項3に記載のアプリケーター。
【請求項5】
前記作動部は前記挿入ユニットによる前記挿入部の移動方向と交差する方向に動くことができるように具備されることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーター。
【請求項6】
前記挿入ユニットは、
前記挿入部が分離可能に結合され、前記挿入部を使用者の肌から離隔させる第1位置で使用者の肌に挿入させる第2位置に移動させるために前記アプリケーターボディーに移動可能に設置されるシャトルと、
前記シャトルが前記第2位置に動くことができる移動力を前記シャトルに提供する前進弾性部材を含み、
前記作動部は、
前記アプリケーターボディーの外側に露出されるボタン部と、
前記ボタン部によって前記非活性化ポジションで前記活性化ポジションに動くことができるし、前記非活性化ポジションで前記シャトルを前記第1位置で動くことができなく前記シャトルとかみ合って、前記活性化ポジションで前記シャトルが前記第2位置に動くことができるように前記シャトルとかみ合い解除されるストッパ部を含み、
前記バックストップ部は前記ストッパ部を前記活性化ポジションにロッキングさせることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーター。
【請求項7】
前記挿入ユニットは、
前記挿入部と共に使用者の肌に挿入されることができるニードルと、
前記ニードルと結合されて前記シャトルに移動可能に設置されるキャリアと、
前記キャリアに対して前記第2位置から前記第1位置方向に弾性力を加える後退弾性部材を含み、
前記シャトルには前記後退弾性部材の一部分が挿入される固定部溝と、前記固定部溝に挿入される前記後退弾性部材の一部分が接触する接触面と、前記接触面に接触する前記後退弾性部材の一部分を固定部溝から脱することができなく阻むために前記接触面から突き出されるバリアー部が具備されることを特徴とする請求項6に記載のアプリケーター。
【請求項8】
前記挿入部が結合されることができるように使用者の肌に付着されるベースユニットを前記アプリケーターボディーに分離可能に結合させるために前記ベースユニットとかみ合うように前記アプリケーターボディーにティルティング可能に結合されるロッキングフックと、を含み、
前記作動部は、少なくとも一部分が前記非活性化ポジションに位置する時前記ロッキングフックがティルティングされないように前記ロッキングフックの動きを拘束し、少なくとも一部分が前記活性化ポジションに位置する時前記ロッキングフックに対する拘束を解除することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーター。
【請求項9】
前記作動部は、
前記アプリケーターボディーの外側に露出されるボタン部と、
前記ボタン部によって前記挿入部の移動方向と交差する方向に動くストッパ部と、
前記ロッキングフックの一側に接して前記ロッキングフックの動きを拘束するように前記ストッパ部から前記ロッキングフック側に延長されるストッパ突起を含むことを特徴とする請求項8に記載のアプリケーター。
【請求項10】
前記作動部の少なくとも一部とかみ合うか、または、前記作動部の少なくとも一部でかみ合い解除されることができるように前記アプリケーターボディーに設置されるロッキングボディーと、及び
少なくとも一部が前記アプリケーターボディーの内側に位置するロッキングポジションで少なくとも一部が前記ロッキングボディーから外側に引き出しされる除去ポジションに移動するように前記アプリケーターボディーに線形移動可能に結合されるムービングタップと、を含み、
前記ムービングタップは、前記ロッキングポジションで前記ロッキングボディーに接して前記ロッキングボディーを前記作動部の少なくとも一部とかみ合うように偏向させ、
前記ロッキングボディーは、前記ムービングタップが前記除去ポジションに移動する時前記作動部でかみ合い解除されることを特徴とする請求項1に記載のアプリケーター。
【請求項11】
アプリケーターボディーと、
少なくとも一部が使用者の肌に挿入される挿入部を具備し、前記アプリケーターボディーに分離可能に結合されるメディカルデバイスと、
前記挿入部を使用者の肌に挿入するために前記アプリケーターボディーに設置される挿入ユニットと、
少なくとも一部が非活性化ポジションで前記挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに動くことができるように前記アプリケーターボディーに設置される作動部と、及び
前記作動部の少なくとも一部が前記活性化ポジションで前記非活性化ポジションに復帰することができないように前記作動部の少なくとも一部を前記活性化ポジションにロッキングさせるバックストップ部と、を含むことを特徴とするアプリケーター組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディカルデバイス用アプリケーターに関するものであり、より詳細には、使用者の肌に付着されて使用されるメディカルデバイスを使用者の肌に付着させるためのメディカルデバイス用アプリケーター及びアプリケーター組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、医療技術の発展で使用者の身体に付着される多様な医療用デバイスが開発されて販売されている。使用者の身体に付着される医療用デバイスは慢性疾患患者の肌に付着されて生体情報をモニタリングするか、または、治療をすることに有用に活用されることがある。
【0003】
例えば、糖尿病のような慢性疾患は持続的な管理が必要であり、糖尿病患者の血糖をモニタリングするのに肌に付着されて血糖を測定する医療用デバイスが利用されることができる。糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、肌かゆみ症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われる。糖尿病がいっそうさらに進行されれば視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉ひきつけ及び神経痛、壊疽などで先に進む余病が現われる。このような糖尿病を診断して余病で先に進まないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0004】
糖尿病患者及び糖尿病で先に進まなかったが血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では血糖を測定することができる多様な種類の血糖測定機を提供している。
【0005】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着して血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0006】
糖尿病患者の場合、一般的に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態から尋ねて来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続されれば、命を失うこともある。したがって、低血糖状態の即刻な発見は糖尿病患者に非常に重要であるが、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機としてはこれを正確に把握するのに限界がある。
【0007】
最近には、このような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定システム(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されて使用されている。連続血糖測定システムは採血による使用者の苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態の経皮性センサーを挿入した後連続的に血糖を測定することができる。
【0008】
連続血糖測定システムは使用者の肌内に挿入されて体内で血糖を測定する経皮性センサーを含むセンサーユニットと、経皮性センサーによって測定された血糖数値を送るためのトランスミッタと、伝送を受けた血糖数値を出力する端末機などを含んで構成される。
【0009】
経皮性センサーを利用する医療用システムは、製造社ごとに非常に多様な形態で製作されているし、その使用方式も多様である。現在、大部分のシステムは1回用センサーユニットをアプリケーターを通じて身体に付着する方式で製作流通されている。使用者はアプリケーターを利用してセンサーユニットを肌に付着するために多くの段階の作業を遂行しなければならないし、センサーユニットを身体に付着した後、経皮性センサーと共に肌に挿入されたニードルを直接抜き出さなければならないなどさまざまの後続手続きらを遂行しなければならない。
【0010】
例えば、使用者は1回用センサーユニットの包装をむき出してアプリケーターに正確に装着しなければならないし、センサーユニットをアプリケーターに挿入した状態でアプリケーターを作動させてセンサーユニットを肌に付着しなければならない。そして、センサーユニットの付着後には肌に挿入されたニードルを抜き出して、トランスミッタをセンサーユニットに結合させるなどの作業を遂行しなければならない不便さがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述したところのような点を勘案して案出されたものであり、メディカルデバイスが組み立てされた状態で製作可能でメディカルデバイスを肌に付着するための使用者の付加作業を最小化して、メディカルデバイスを肌に付着するのに便利に使用されることができるメディカルデバイス用アプリケーター及びアプリケーター組立体を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明はメディカルデバイスを肌に付着させた後アプリケーターの再使用を防止してアプリケーターの安全な廃棄が可能なメディカルデバイス用アプリケーター及びアプリケーター組立体を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述したところのような目的を解決するための本発明によるアプリケーターは、メディカルデバイスを使用者の肌に付着させるためのメディカルデバイス用アプリケーターにおいて、アプリケーターボディーと、少なくとも一部が使用者の肌に挿入される挿入部を含む前記メディカルデバイスの挿入部を使用者の肌に挿入するために前記アプリケーターボディーに設置される挿入ユニットと、少なくとも一部が非活性化ポジションで前記挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに動くことができるように前記アプリケーターボディーに設置される作動部と、及び前記作動部の少なくとも一部が前記活性化ポジションで前記非活性化ポジションに復帰することができないように前記作動部の少なくとも一部を前記活性化ポジションにロッキングさせるバックストップ部と、を含むことができる。
【0014】
前記バックストップ部は、前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで何れか一つに具備されるバックストップデテントと、前記作動部が前記活性化ポジションに移動した後前記バックストップデテントとかみ合うように前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで他の一つに具備されるバックストップ部材を含むことができる。
【0015】
前記バックストップ部材は、前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで他の一つに弾性変形可能に具備されるバックストップ部材ボディーと、前記バックストップデテントにかみ合うように前記バックストップ部材ボディーの一側に具備されるバックストップ部材スナップを含むことができる。
【0016】
前記アプリケーターボディーと前記作動部のうちで何れか一つには前記作動部が前記非活性化ポジションに位置する時前記バックストップ部材スナップの少なくとも一部が収容される収容溝が設けられることができる。
【0017】
前記作動部は前記挿入ユニットによる前記挿入部の移動方向と交差する方向に動くことができるように具備されることができる。
【0018】
前記挿入ユニットは、前記挿入部が分離可能に結合され、前記挿入部を使用者の肌から離隔させる第1位置から使用者の肌に挿入させる第2位置に移動させるために前記アプリケーターボディーに移動可能に設置されるシャトルと、前記シャトルが前記第2位置で動くことができる移動力を前記シャトルに提供する前進弾性部材を含み、前記作動部は、前記アプリケーターボディーの外側に露出されるボタン部と、前記ボタン部によって前記非活性化ポジションから前記活性化ポジションに動くことができるし、前記非活性化ポジションから前記シャトルを前記第1位置に動くことができなく前記シャトルとかみ合って、前記活性化ポジションから前記シャトルが前記第2位置に動くことができるように前記シャトルとかみ合い解除されるストッパ部を含み、前記バックストップ部は前記ストッパ部を前記活性化ポジションにロッキングさせることができる。
【0019】
前記挿入ユニットは、前記挿入部と共に使用者の肌に挿入されることができるニードルと、前記ニードルと結合されて前記シャトルに移動可能に設置されるキャリアと、前記キャリアに対して前記第2位置から前記第1位置方向に弾性力を加える後退弾性部材を含み、前記シャトルには前記後退弾性部材の一部分が挿入される固定部溝と、前記固定部溝に挿入される前記後退弾性部材の一部分が接触する接触面と、前記接触面に接触する前記後退弾性部材の一部分を固定部溝から脱することができなく阻むために前記接触面から突き出されるバリアー部が具備されることができる。
【0020】
本発明によるアプリケーターは、前記挿入部が結合されることができるように使用者の肌に付着されるベースユニットを前記アプリケーターボディーに分離可能に結合させるために前記ベースユニットとかみ合うように前記アプリケーターボディーにティルティング可能に結合されるロッキングフックと、を含み、前記作動部は、少なくとも一部分が前記非活性化ポジションに位置する時前記ロッキングフックがティルティングされないように前記ロッキングフックの動きを拘束し、少なくとも一部分が前記活性化ポジションに位置する時前記ロッキングフックに対する拘束を解除することができる。
【0021】
前記作動部は、前記アプリケーターボディーの外側に露出されるボタン部と、前記ボタン部によって前記挿入部の移動方向と交差する方向に動くストッパ部と、前記ロッキングフックの一側に接して前記ロッキングフックの動きを拘束するように前記ストッパ部から前記ロッキングフック側に延長されるストッパ突起を含むことができる。
【0022】
本発明によるアプリケーターは、前記作動部の少なくとも一部とかみ合うか、または前記作動部の少なくとも一部でかみ合い解除されることができるように前記アプリケーターボディーに設置されるロッキングボディーと、及び少なくとも一部が前記アプリケーターボディーの内側に位置するロッキングポジションで少なくとも一部が前記ロッキングボディーから外側に引き出しされる除去ポジションに移動するように前記アプリケーターボディーに線形移動可能に結合されるムービングタップと、を含み、前記ムービングタップは、前記ロッキングポジションで前記ロッキングボディーに接して前記ロッキングボディーを前記作動部の少なくとも一部とかみ合うように偏向させ、前記ロッキングボディーは、前記ムービングタップが前記除去ポジションに移動する時前記作動部でかみ合い解除されることができる。
【0023】
一方、前述したところのような目的を解決するための本発明によるアプリケーター組立体は、アプリケーターボディーと、少なくとも一部が使用者の肌に挿入される挿入部を具備し、前記アプリケーターボディーに分離可能に結合されるメディカルデバイスと、前記挿入部を使用者の肌に挿入するために前記アプリケーターボディーに設置される挿入ユニットと、少なくとも一部が非活性化ポジションで前記挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに動くことができるように前記アプリケーターボディーに設置される作動部と、及び前記作動部の少なくとも一部が前記活性化ポジションで前記非活性化ポジションに復帰することができないように前記作動部の少なくとも一部を前記活性化ポジションにロッキングさせるバックストップ部と、を含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、メディカルデバイスがアプリケーター内に組み立てされた状態で製作されることで、メディカルデバイスを使用者の肌に付着するための使用者の付加作業を最小化し、単純にアプリケーターを作動させることだけでメディカルデバイスを使用者の肌に付着することができる。
【0025】
また、本発明によれば、使用者によって作動する作動部の少なくとも一部が挿入ユニットを作動させる活性化ポジションに移動した後活性化ポジションにロッキングされるので、アプリケーターが一度使用された後再使用され難いし、アプリケーターの安全な廃棄が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は本発明の一実施例によるアプリケーター組立体を示した斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例によるアプリケーター組立体のメディカルデバイスが使用者の肌に付着された姿を示した図面である。
【
図3】
図3はメディカルデバイスのセンサーユニットとベースユニットが結合される前の姿を示した断面図である。
【
図4】
図4はセンサーユニットとベースユニットが結合された姿を示した断面図である。
【
図5】
図5及び
図6は、メディカルデバイスのセンサーユニットを示した分解斜視図である。
【
図6】
図5及び
図6は、メディカルデバイスのセンサーユニットを示した分解斜視図である。
【
図7】
図7はセンサーユニットにニードルが結合された姿を示した図面である。
【
図8】
図8はメディカルデバイスのベースユニットを示した図面である。
【
図11】
図11は本発明の一実施例によるアプリケーター組立体を分解して示した斜視図である。
【
図12】
図12はアプリケーターのロッキングフックとムービングタップがベースフレームから分離された姿を示した図面である。
【
図13】
図13はアプリケーターのミドルフレームを示した斜視図である。
【
図14】
図14はミドルフレームの底面を示した斜視図である。
【
図15】
図15はアプリケーターの挿入ユニット組立体を分解して示した図面である。
【
図16】
図16は挿入ユニット組立体の一部分を示した分解斜視図である。
【
図17】
図17はアプリケーターの作動部を示した斜視図である。
【
図22】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図23】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図24】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図25】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図26】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図27】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【
図28】
図22乃至
図28は、アプリケーターを利用してメディカルデバイスを使用者の肌に付着する過程を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明によるメディカルデバイス用アプリケーター及びアプリケーター組立体を図面を参照して詳しく説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施例によるアプリケーター組立体を示した斜視図であり、
図2は本発明の一実施例によるアプリケーター組立体のメディカルデバイスが使用者の肌に付着された姿を示した図面である。
【0029】
本発明の一実施例によるアプリケーター組立体10は使用者の肌に挿入される挿入部116を有するセンサーユニット100と、センサーユニット100と共にメディカルデバイス20を構成するベースユニット200と、メディカルデバイス20を使用者の肌に付着するためのアプリケーター30を含む。アプリケーター組立体10はアプリケーター30にセンサーユニット100とベースユニット200が分離されて装着された状態で使用者に提供されることができる。センサーユニット100とベースユニット200はアプリケーター30によってお互いに結合されて使用者の肌に付着されることができる。
【0030】
図2に示したもののように、メディカルデバイス20は使用者の肌に付着されて生体情報を測定し、測定データを外部端末機5に無線送信することができる。外部端末機5としては使用者の携帯端末機や、専用医療デバイス、PC、サーバーなどメディカルデバイス20の測定データを受信することができる多様なものになることができる。メディカルデバイス20が測定することができる生体情報は特定のものに限定されない。例示的な実施例として、メディカルデバイス20は使用者の血糖を周期的に測定し、血糖測定情報を外部端末機5に送信することができる。
【0031】
図3及び
図4に示したもののように、メディカルデバイス20は使用者の生体情報を測定するためのセンサーユニット100と、使用者の肌に付着されてセンサーユニット100と結合されるベースユニット200を含む。ベースユニット200は内部に電子部品が設置された構成でなされることができる。このようなベースユニット200はセンサーユニット100と電気的に連結されてセンサーユニット100が測定した生体情報を処理して外部端末機5に送信することができる。
【0032】
図3乃至
図7を参照すれば、センサーユニット100は使用者の肌に挿入される挿入部116を有するセンサー110と、センサー110が結合されるセンサーユニットハウジング120と、センサー110をセンサーユニットハウジング120に固定するためのセンサー接着部149及び接着パッド152を含む。
【0033】
センサー110は少なくとも一部分が使用者の肌内に挿入されて使用者肌内の被分析物を感知して電気的信号を発生することができる。センサー110はセンサーボディー111と、センサーボディー111の一側に連結される連結部112と、連結部112を通じてセンサーボディー111と連結される中間部113と、使用者の肌に挿入されることができるように中間部113に連結される挿入部116を含む。
【0034】
センサーボディー111はセンサーユニットハウジング120の内部に配置される。センサーボディー111にはセンサーかみ合い部118が具備される。連結部112はセンサーボディー111の一側から延長されてセンサーボディー111と中間部113をお互いに異なる平面上に置かれるように連結する。センサー110はセンサーボディー111が中間部113及び挿入部116と同一平面上に置かれる平板形態で製作された後、連結部112が曲げ変形されてセンサーボディー111が中間部113及び挿入部116とお互いに異なる平面上に置かれる形態で製造されることができる。
【0035】
中間部113と挿入部116はセンサーボディー111と異なる平面上に置かれるようにセンサーボディー111と連結される。図面には中間部113及び挿入部116が同一平面上に配置され、中間部113がセンサーボディー111と垂直で配置されることで示したが、中間部113とセンサーボディー111との間の角度や、挿入部116とセンサーボディー111との間の角度は多様に変更可能である。中間部113は連結部112から一側方向に突き出される第1延長部114と、連結部112から第1延長部114の突き出方向と反対方向に突き出される第2延長部115を含む。
【0036】
挿入部116は第1延長部114に連結されて使用者の肌に挿入されることができる。挿入部116は使用者の肌に円滑に挿入されることができるように相対的に細くて長いプロブ形態でなされる。連結部112と、中間部113及び挿入部116にはセンサーボディー111の電極と電気的に連結される導電性トレースが具備されることができる。センサー110はセンサーボディー111と、連結部112及び中間部113がセンサーユニットハウジング120の内部に位置して挿入部116だけセンサーユニットハウジング120から突き出されるようにセンサーユニットハウジング120に結合されることができる。
【0037】
センサーユニットハウジング120はハウジングベース121と、ハウジングベース121の上部を覆うハウジングキャップ134を含む。センサーユニットハウジング120の内部にはセンサー110を収容する空間が設けられる。
【0038】
ハウジングベース121はセンサーボディー111を支えるベース部122と、ベース部122の表面から突き出されるボス127を含む。ベース部122の一側には貫通ホール124がベース部122を厚さ方向にするように形成される。ベース部122の縁にはデテント溝125が設けられる。ボス127にはハウジングベースホール128が具備される。ハウジングベースホール128に挿入部116及び挿入部116を使用者の肌に挿入するためのニードル485が挿入されることができる。ハウジングベース121の一面にはセンサー110のセンサーかみ合い部118とかみ合うことができるハウジングかみ合い部130が具備される。センサーかみ合い部118がハウジングかみ合い部130とかみ合うことでセンサー110がハウジングベース121に安定的に結合されることができる。図面にはセンサーかみ合い部118が孔を含みハウジングかみ合い部130が孔に挿入されることができる突起を含むことで示したが、センサーかみ合い部118の形態やハウジングかみ合い部130の形態は多様に変更可能である。
【0039】
ハウジングキャップ134はハウジングベース121に結合されてハウジングベース121に置かれるセンサーボディー111とハウジングベース121の上部を覆う。ハウジングキャップ134の中間にはハウジングキャップホール135がハウジングキャップ134を厚さ方向に貫通するように形成される。ハウジングキャップホール135はハウジングベース121のハウジングベースホール128と連結される。ニードル485がハウジングキャップホール135とハウジングベースホール128を通過してセンサーユニットハウジング120の外側に突き出されることができる。ハウジングキャップ134の上面にはセンサーユニット溝138が形成される。また、ハウジングキャップ134にはハウジングベース121のデテント溝125に挿入されるデテント突起138が具備される。ハウジングベース121と向い合うハウジングキャップ134の内面にはリテンション突起136が具備される。
【0040】
リテンション突起136はその末端がハウジングベースホール128内に挿入されている中間部113の第2延長部115と向い合うように配置されてセンサー110の中間部113が浮き立たないように中間部113の動きを拘束することができる。このようなリテンション突起136の作用でセンサー110の挿入部116が安定的にセンサーユニットハウジング120から一定長さ程度突き出された状態を維持することができる。そして、リテンション突起136の作用でセンサー110の挿入部116が使用者の肌に挿入された状態で使用者の肌から後退しないで使用者の肌に一定深さで挿入された状態を維持することができる。
【0041】
センサー接着部149はハウジングベース121とセンサーボディー111との間に配置されてセンサーボディー111をハウジングベース121に付着する。センサー接着部149は両側面が接着性を有する両面テープ形態でなされることができる。センサー接着部149の中間にはセンサー接着部開口150がセンサー接着部149を厚さ方向に貫通するように形成される。
【0042】
接着パッド152はハウジングキャップ134とセンサーボディー111との間に配置されてセンサーボディー111をハウジングキャップ134に付着する。接着パッド152は両側面が接着性を有する両面テープ形態でなされることができる。
【0043】
図3、
図4及び
図8を参照すれば、ベースユニット200はセンサーユニット100が結合されるベースユニットハウジング210と、ベースユニットハウジング210の内部に設置される電子部品と、センサーユニット100に付着されるようにベースユニットハウジング210に具備される接着レイヤー230と、接着レイヤー230を覆う保護シート240を含む。電子部品は基板223と、センサー110と接触する電気接触部225と、バッテリー228などを含むことができる。基板223には信号を処理するためのプロセッサチップや、外部端末機5との無線通信のための通信チップなどが装着されることができる。
【0044】
ベースユニットハウジング210にはセンサー110の挿入部116とニードル485が通過することができる挿入ホール211と、センサーユニットハウジング120が結合される装着部212が具備される。装着部212はベースユニットリセス213を含む。挿入ホール211はセンサーユニット100のボス127が嵌め合い結合されることができる形態でなされてベースユニットリセス213の内側に配置される。センサーユニットハウジング120はベースユニットリセス213に嵌め合い結合されてベースユニットハウジング210と安定的な結合状態を維持することができる。そしてセンサーユニットハウジング120がベースユニットハウジング210に安定的に嵌め合い結合されることでセンサーユニットハウジング120とベースユニットハウジング210との間の目針に水分や異物が易しく流入されることができない。ベースユニットハウジング210の外側縁にはハウジング溝217が形成される。ハウジング溝217にはアプリケーター30に具備されるロッキングフック360の一部分が挿入されることができる。
【0045】
電気接触部225はセンサーユニット100がベースユニット200に結合される時センサー110と接触する。電気接触部225は基板223と電気的に連結され、上端部が接着レイヤー230より高く突き出される。電気接触部225はセンサーユニット100がベースユニット200に結合される時センサーユニット100の貫通ホール124及びセンサー接着部開口150を通過してセンサーボディー111に接触することができる。電気接触部225はセンサーボディー111に安定的に接触するようにセンサーボディー111に接触する時弾性変形されることができる形態でなされることができる。
【0046】
接着レイヤー230はベースユニットハウジング210の一面に配置される。接着レイヤー230は両側面が接着性を有する両面テープ形態でなされることができる。接着レイヤー230はセンサーユニットハウジング120をベースユニットハウジング210に付着させることができる。接着レイヤー230の中間部分には接着レイヤーホール231、232が接着レイヤー230を厚さ方向に貫通するように形成される。一つの接着レイヤーホール231は挿入ホール211と連結される。電気接触部225が異なる一つの接着レイヤーホール232を通じて接着レイヤー230上に突き出されることができる。接着レイヤー230はセンサーユニット100がベースユニット200に結合される時センサーユニットハウジング120とベースユニットハウジング210を結合させ、電気接触部225側に水分や異物が流入されないようにセンサーユニットハウジング120とベースユニットハウジング210の間をシーリングすることができる。
【0047】
保護シート240は接着レイヤー230を覆って保護する。保護シート240は接着レイヤー230に分離可能に付着される材質でなされる。接着レイヤー230が空気中に露出された状態で長期間維持されれば、接着レイヤー230の接着性が落ちることがある。保護シート240は接着レイヤー230を覆うことで接着レイヤー230の接着性が落ちる問題を防止し、ベースユニット200の製作工程や、ベースユニット200をアプリケーター30に組立てる工程で作業者によるベースユニット200の取り扱いを容易にする。保護シート240は接着レイヤー230を覆う保護部241と、保護部241から延長されるウィング部242を含む。保護部241には保護シート開口244が保護部241を厚さ方向に貫通するように形成される。保護部241が接着レイヤー230を覆う時保護シート開口244が接着レイヤー230の接着レイヤーホール232と連結されることができる。ウィング部242には保護シートホール245がウィング部242を厚さ方向に貫通するように形成される。ウィング部242はベースユニットハウジング210から外側に延長されてアプリケーター30のムービングタップ600と結合されることができる。
【0048】
保護シート240の形態は図示されたものに限定されないで、多様に変更可能である。
【0049】
ベースユニット200は接着レイヤー230に保護シート240が付着された状態でアプリケーター30に装着される。保護シート240はセンサーユニット100がベースユニット200と結合される前にムービングタップ600によって接着レイヤー230から分離することができる。ムービングタップ600によってベースユニット200で保護シート240が除去された後、センサーユニット100がベースユニット200側に移動してベースユニット200と結合されることができる。
【0050】
ベースユニットハウジング210の表面には接着部250が具備される。接着部250はベースユニットハウジング210を使用者の肌に接着させることができる。接着部250の中間にはセンサー110の挿入部116とニードル485が通過することができる孔が設けられることができる。接着部250は保護シート260で覆われて保護されることができる。保護シート260はベースユニット200を使用者の肌に付着する過程で除去されることができる。
【0051】
センサーユニット100とベースユニット200は、相互分離された状態でアプリケーター30に設置されてアプリケーター30がセンサー110を使用者の肌に挿入するように動作する過程で相互結合されてメディカルデバイス20を形成する。センサーユニット100はニードル485が結合された状態でアプリケーター30に装着され、ニードル485が結合された状態でベースユニット200側に動いてベースユニット200と結合されることができる。センサーユニット100がベースユニット200と結合された後ニードル485はセンサーユニット100から分離され、メディカルデバイス20だけ使用者の肌に残っているようになる。
【0052】
例示的な他の実施例として、ベースユニット200は電子部品なしに単純にセンサーユニット100を使用者の肌から分離されないように支持する構成を取ることができる。この場合、ベースユニット200にはセンサーユニット100が測定した生体情報を処理して外部端末機5に送信することができる別途の電子ユニットが分離可能に結合されることができる。別途の電子ユニットはセンサーユニット100がベースユニット200に結合された後にセンサーユニット100と電気的に連結されるようにベースユニット200に結合されることができる。
【0053】
図9乃至
図21を参照すれば、アプリケーター30はセンサーユニット100及びベースユニット200が装着された状態で作動してセンサーユニット100とベースユニット200を結合させ、センサーユニット100とベースユニット200が結合されたメディカルデバイス20を使用者の肌に付着させることができる。アプリケーター30はメディカルデバイス20を使用者の肌に付着させた後メディカルデバイス20と分離され、メディカルデバイス20は接着部250によって使用者の肌に付着された状態で残っているようになる。
【0054】
アプリケーター30はベースユニット200が分離可能に結合されるアプリケーターボディー300と、センサー110を使用者の肌に挿入させるための挿入ユニット430を含む挿入ユニット組立体400と、使用者が操作できるようにアプリケーターボディー300に設置される作動部500と、保護シート240を除去するためのムービングタップ600を含む。挿入ユニット430はセンサーユニット100をベースユニット200から事前設定された間隔程度離隔された第1位置からベースユニット200と結合される第2位置に移動させることができる。
【0055】
アプリケーターボディー300はベースフレーム310と、ベースフレーム310上に配置されるミドルフレーム330と、ミドルフレーム330に結合されてミドルフレーム330を覆うトップケース370を含む。
【0056】
ベースフレーム310は使用者の肌に接することができる底部312を有する。ベースフレーム310の底部312にはベースユニット200が装着されるリセス313が具備される。ベースユニット200は接着部250が使用者の肌と向い合うように少なくとも一部がリセス313に収容されることができる。ベースフレーム310の中間にはベースフレーム開口314がベースフレーム310を厚さ方向に貫通するように形成される。ベースフレーム開口314のまわりにはペンス部316が具備される。ペンス部316は挿入ユニット組立体400を支持することができる。ベースフレーム開口314の両側には支持部318が具備される。支持部318はベースユニット200をアプリケーターボディー300に分離可能に結合させるためのロッキングフック360を回転可能に支持することができる。
【0057】
ロッキングフック360はリセス313に装着されたベースユニット200にかみ合ってベースユニット200をリセス313に置かれた状態で維持させることができる。ロッキングフック360はメディカルデバイス20が使用者の肌に付着された後ベースユニット200でかみ合い解除されることができる。ロッキングフック360は支持部318にピボット結合される。ロッキングフック360は支持部318に回転可能に結合されるピボット部361と、ピボット部361の一側で突き出されるフック部362と、ピボット部361の他の一側で突き出される延長部363を含む。フック部362はその末端がベースユニット200のハウジング溝217に挿入されてベースユニット200にかみ合うことができる。フック部362の末端はベースフレーム310のリセス313内に位置してベースユニット200にかみ合うことができる。ロッキングフック360はフック部362がベースユニット200にかみ合った状態で作動部500によって動きが拘束されてベースユニット200をアプリケーターボディー300に結合された状態で維持させることができる。ベースユニット200にセンサーユニット100が結合された後ロッキングフック360は作動部500による拘束が解除されてベースユニット200でかみ合い解除されることができる。
【0058】
ベースフレーム310の内部にはステージ320が具備される。ステージ320はムービングタップ600が安定的に線形移動するようにムービングタップ600を支える。ステージ320の一側端部には傾斜部321が具備される。
【0059】
この以外に、ベースフレーム310には出入口322が具備される。出入口322はベースフレーム310の外面一側に形成される。ステージ320に置かれるムービングタップ600が出入口322を通じてベースフレーム310の外側に引き出しされることができる。
【0060】
ベースフレーム310の具体的な構成は図示されたものに限定されないで多様に変更可能である。
【0061】
ミドルフレーム330は作動部500を支えるステージ331を含む。ステージ331の中間にはベースフレーム310のベースフレーム開口314と連結されるミドルフレーム開口332が設けられる。挿入ユニット組立体400のコラム部材410がミドルフレーム開口332を通じてベースフレーム開口314に挿入されることができる。ステージ331の両側縁にはガイド突起334が具備される。ガイド突起334は作動部500を非活性化ポジションから活性化ポジションに線形移動するようにガイドすることができる。ここで、非活性化ポジションはセンサーユニット100が第1位置で待機するように作動部500が挿入ユニット430を作動させないポジションであり、活性化ポジションはセンサーユニット100が第2位置に移動するように作動部500が挿入ユニット430を作動させることができるポジションである。
【0062】
ミドルフレーム330には作動部500を非活性化ポジションで動かないように作動部500の動きを拘束するためのロッキングユニット338と、作動部500を弾力的に支持するための弾性加圧部345と、作動部500の動きを拘束するためのバックストップ部350を構成するバックストップ部材351が具備される。バックストップ部350は活性化ポジションに移動した作動部500を非活性化ポジションに復帰しないように活性化ポジションにロッキングさせることができる。
【0063】
ロッキングユニット338はステージ331の中間に形成される貫通ホール336内に配置される。ロッキングユニット338は作動部500にかみ合うか、または作動部500でかみ合い解除されることができるようにミドルフレーム330に連結されるロッキングボディー339を含む。ロッキングボディー339はミドルフレーム330に弾性変形可能に連結されるボディー部340と、作動部500でかみ合うようにボディー部340の一側に連結されるフック部341と、ムービングタップ600と接するようにボディー部340の他の一側に連結されるレッグ部342を含む。ロッキングボディー339はレッグ部342がムービングタップ600に接する時フック部341が作動部500にかみ合う方向に偏向されることができる。そして、ロッキングボディー339はレッグ部342がムービングタップ600から脱する時フック部341が作動部500でかみ合い解除される方向に偏向されることができる。すなわち、ロッキングボディー339は他の外力が加えられない時フック部341が作動部500にかみ合わないポジションを維持することができる。そして、ロッキングボディー339はムービングタップ600がレッグ部342に接する時フック部341が作動部500にかみ合うように弾性変形される。
【0064】
ロッキングユニット338の構成は図示されたものに限定されないで多様に変更されることができる。
【0065】
弾性加圧部345は作動部500の一側に接して作動部500が非活性化ポジションから活性化ポジションに易しく動くことができないように作動部500を弾力的に支持することができる。すなわち、弾性加圧部345は使用者が作動部500を押す力に抵抗する抵抗力を発生することができる。弾性加圧部345は作動部500が事前に設定された大きさ以上の加圧力を受ける時動くことができるようにすることで、作動部500の偶発的な動作を防止することができる。
【0066】
バックストップ部材351はミドルフレーム330のリセス356に配置されて活性化ポジションに動いた作動部500を非活性化ポジションに復帰することができないように作動部500を活性化ポジションにロッキングさせる。バックストップ部材351はミドルフレーム330に弾性変形可能に連結されるバックストップ部材ボディー352と、作動部500の一側にかみ合うようにバックストップ部材ボディー352の一側に具備されるバックストップ部材スナップ353を含む。バックストップ部材スナップ353はステージ331上に突き出されることができる。バックストップ部材スナップ353の一側には傾斜面354が設けられる。バックストップ部材351は作動部500が活性化ポジションに移動する時バックストップ部材スナップ353が作動部500の一側にかみ合うことで、作動部500を活性化ポジションにロッキングさせることができる。
【0067】
トップケース370はミドルフレーム330の上部を覆う。トップケース370の一側には作動部500が配置されるトップケース開口371が具備される。
【0068】
アプリケーターボディー300は図示されたもののようにベースフレーム310と、ミドルフレーム330と、トップケース370を含む構成以外に、挿入ユニット組立体400と結合されて挿入ユニット組立体400を支持し、ベースユニット200が分離可能に結合されることができる多様な他の構成に変更されることができる。また、アプリケーターボディー300はティルティングタイプのロッキングフック360を利用する方式以外の多様な他の方式でベースユニット200と結合されることができる。
【0069】
挿入ユニット組立体400はアプリケーターボディー300に固定されるコラム部材410と、センサーユニット100と結合されるようにコラム部材410に支持されてセンサーユニット100を第1位置から第2位置に移動させる挿入ユニット430を含む。挿入ユニット430はコラム部材410の内側に移動可能に設置されるシャトル431と、シャトル431と共に移動することができるニードルアセンブリー460を含む。シャトル431はセンサーユニット100と結合されてセンサーユニット100と共に第1位置から第2位置に移動することができる。ニードルアセンブリー460はシャトル431に対して相対移動することができるキャリア462と、キャリア462に結合されて使用者の肌に挿入されることができるニードル485を含む。
【0070】
コラム部材410はアプリケーターボディー300に固定されて挿入ユニット430を支持する。コラム部材410は一端部に外側に開放されたコラム部材開口412が形成されたコラム部材ボディー411を含む。コラム部材ボディー411の内側には挿入ユニット430を収容することができる空間が設けられる。コラム部材ボディー411の内面にはリリース部414が具備される。リリース部414はキャリア462がベースユニット200側に移動する中にキャリア462の一部分が接触することができる部分である。リリース部414の作用でキャリア462がシャトル431でかみ合い解除されてシャトル431に対して相対移動することができる。
【0071】
コラム部材ボディー411の両側の側部にはシャトル431の動きを拘束するためのクランピング部416とブロッキング部420が具備される。
【0072】
クランピング部416はシャトル431の一側にかみ合うことができるクランピング部デテント417を有する。挿入ユニット組立体400はシャトル431がクランピング部416によってコラム部材410に臨時固定された状態でアプリケーターボディー300に結合されることができる。クランピング部416のクランピング部デテント417がシャトル431のシャトルラッチ438にかみ合う時シャトル431がコラム部材410に臨時固定された状態になって、この時シャトル431は動くことができない。クランピング部416を利用してシャトル431をコラム部材410に臨時固定すれば、挿入ユニット組立体400の組み立て過程でシャトル431が偶発的に動く問題を防止することができる。アプリケーター組立体10の製造過程で挿入ユニット組立体400がアプリケーターボディー300に結合された後、クランピング部416はシャトル431でかみ合い解除されることができる。
図9に示したもののように、アプリケーター組立体10はクランピング部416がシャトル431でかみ合い解除された状態で使用者に提供されることができる。
【0073】
ブロッキング部420は第2位置に到逹したシャトル431を第2位置に固定するのに利用されることができる。ブロッキング部420はシャトル431の一側にかみ合うブロッキング部デテント421を有する。ブロッキング部420はシャトル431が第2位置に移動した後ブロッキング部デテント421がシャトル431のデテント部439にかみ合うことでシャトル431が第2位置から第1位置に復帰することを阻むことができる。ブロッキング部420がシャトル431の動きを拘束することで、シャトル431が再装填されるか、またはアプリケーター30が再使用される問題を防止することができる。
【0074】
シャトル431はコラム部材410の内部に線形移動可能に設置される。シャトル431は内側にニードルアセンブリー460を収容する空間が設けられたシャトルボディー432を含む。シャトルボディー432の一側にはシャトル突起434が具備される。シャトル突起434は作動部500に接するようにシャトルボディー432から突き出される。シャトル431はシャトル突起434が作動部500に接することで第1位置に固定され、シャトル突起434が作動部500から脱する時第2位置に移動することができる。シャトルボディー432の内部にはキャリア462のキャリアラッチ476がかみ合うことができるシャトルデテント436が具備される。キャリアラッチ476がシャトルデテント436にかみ合った状態でキャリア462はシャトル431と共に移動してシャトル431に対して相対移動することができない。そして、キャリアラッチ476がシャトルデテント436でかみ合い解除される時キャリア462はシャトル431に対して相対移動することができる。シャトルボディー432の一側端部にはセンサーユニット100と接するシャトル底部440が具備される。シャトル底部440にはシャトル貫通口441と押し突起442が具備される。ニードル485がシャトル貫通口441を通じてシャトルボディー432の外側に突き出されることができる。押し突起442はセンサーユニット100のセンサーユニット溝138に挿入されることができるように具備される。センサーユニット100が挿入ユニット430に装着される時押し突起442がセンサーユニット100のセンサーユニット溝138に挿入されることで、センサーユニット100が動かないで定位置を維持することができる。シャトル431の内側には固定部444が具備される。固定部444はキャリア462に移動力を提供するニードルリリースドライバー490を固定するためのものである。固定部444は固定部溝445と、接触面446と、バリアー部447と、入口448を含む。接触面446は固定部溝445内に配置され、入口448は固定部溝445より相対的に外側に配置されて固定部溝445と連結される。バリアー部447は固定部溝445と入口448との間に配置されて接触面446から突き出される。
【0075】
シャトル431はシャトルドライバー450から移動力の提供を受けて動く。シャトルドライバー450はシャトル431に対して第1位置から第2位置に移動する方向に弾性力を加える前進弾性部材451を含む。前進弾性部材451は一端がコラム部材410の一側に接して他端がシャトル431の一側に接する。シャトル431は前進弾性部材451を弾性変形させた状態でコラム部材410の内側に設置されることができる。シャトル431はシャトル突起434が作動部500に接することで前進弾性部材451を弾性変形させた状態で第1位置で待機することができる。そして、作動部500が動いてシャトル突起434が作動部500から脱すれば、シャトル431が前進弾性部材451の弾性力によって第2位置に移動することができる。
【0076】
シャトルドライバー450はコイルスプリング形態の前進弾性部材451を含む構成以外にシャトル431に移動力を提供することができる多様な他の構成に変更されることができる。
【0077】
ニードルアセンブリー460はセンサーユニット100が分離可能に結合されるキャリア462と、センサーユニット100を貫通するようにキャリア462に結合されるニードル485を含む。ニードル485はセンサーユニット100と結合された状態でセンサーユニット100と共に第1位置から第2位置に進んで使用者の肌に挿入されることができる。また、ニードル485は第2位置でキャリア462と共に後退して使用者の肌及びセンサーユニット100で分離されることができる。
【0078】
キャリア462はシャトル431に相対移動可能に結合される。キャリア462は一部分がシャトル431にかみ合うことで、シャトル431と共に第1位置から第2位置に進むことができる。そして、キャリア462は第2位置でシャトル431からかみ合い解除されてセンサーユニット100から遠くなる方向に後退することができる。キャリア462はニードル485が結合されるキャリアボディー463と、弾性変形されるようにキャリアボディー463で延長される複数のキャリアウイング471と、キャリアボディー463の側部に連結される複数のグリップアーム478を含む。キャリアボディー463にはニードルリリースドライバー490が結合される固定部469が具備される。キャリアウイング471はキャリアボディー463に弾性変形可能に連結されるウイングボディー472と、ウイングボディー472から突き出されるトリガー474及びキャリアラッチ476を含む。トリガー474はキャリア462がシャトル431と共に第1位置から第2位置に移動する中にコラム部材410のリリース部414に接触することができる。
【0079】
図10に示したもののように、リリース部414はトリガー474と接触するようにコラム部材410の内側に配置される。キャリア462が第1位置から第2位置に移動する中にトリガー474がリリース部414に接してキャリアウイング471が弾性変形されることができる。キャリアラッチ476はウイングボディー472から外側に突き出される。キャリアラッチ476はシャトル431のシャトルデテント436にかみ合うことができる。キャリアラッチ476がシャトルデテント436にかみ合った状態でキャリア462はニードルリリースドライバー490の後退弾性部材491を弾性変形させた状態を維持することができるし、後退弾性部材491の弾性力が作用する方向に動くことができない。そして、トリガー474がリリース部414に接してキャリアウイング471が弾性変形される時キャリアラッチ476がシャトルデテント436から脱してキャリア462が動くことができる。
【0080】
グリップアーム478はキャリアボディー463の側部に弾性変形可能に具備される。グリップアーム478はキャリアボディー463の両側に複数個がお互いに向い合うように配置されてセンサーユニット100とかみ合うことができる。グリップアーム478にはセンサーユニットハウジング120にかみ合うグリップ突起480と、コラム部材410の内壁424に接する突出部482が具備される。キャリア462はキャリアボディー463がシャトル431の内側に位置してグリップアーム478の末端がシャトル431から突き出されるようにシャトル431に結合される。キャリア462はグリップアーム478がセンサーユニットハウジング120とかみ合う方式でセンサーユニット100を固定することができる。この時、センサーユニットハウジング120の表面がシャトル431のシャトル底部440に密着され、シャトル431の押し突起442がセンサーユニットハウジング120のセンサーユニット溝138に挿入される。したがって、センサーユニット100がシャトル431に安定的に結合された状態を維持することができる。
【0081】
そして、キャリア462は
図9に示したもののように挿入ユニット組立体400がアプリケーターボディー300に結合される時センサーユニット100を第1位置に位置させることができる。キャリア462が第1位置に位置する時グリップアーム478の突出部482がコラム部材410の内壁424に接する。したがって、グリップアーム478がセンサーユニットハウジング120とかみ合う方向に偏向され、キャリア462はセンサーユニット100と安定的に結合された状態を維持することができる。
【0082】
一方、センサーユニット100とキャリア462がベースユニット200側に移動してセンサーユニット100がベースユニット200と結合される時突出部482はコラム部材410の内壁424から脱するようになる。したがって、センサーユニット100がベースユニット200と結合された状態でグリップアーム478の固定力が弱くなる。センサーユニット100は接着レイヤー230によってベースユニット200に固定されるので、キャリア462がニードルリリースドライバー490によってメディカルデバイス20から遠くなる方向に引かれる時、グリップアーム478はセンサーユニット100から分離されることができる。
【0083】
キャリア462はニードルリリースドライバー490によってシャトル431に対して相対移動することができる。ニードルリリースドライバー490は引張スプリング形態の後退弾性部材491を含む。後退弾性部材491はキャリア462に対してセンサーユニット100から遠くなる方向に弾性力を加えてキャリア462をニードル485と共にセンサーユニット100から分離されるように移動させることができる。後退弾性部材491の一端はシャトル431の固定部444に結合される。挿入ユニット430を組立てる過程で後退弾性部材491の一端は入口448を通じて固定部溝445内に入って行く。後退弾性部材491の一端は固定部溝445内に入った状態で後退弾性部材491の弾性力によって接触面446に密着される。この時、後退弾性部材491の一端はバリアー部447に支えて入口448を通過する方式で固定部444から脱することができない。したがって、後退弾性部材491は固定部444に安定的に結合された状態を維持することができる。後退弾性部材491の他端はキャリア462の固定部469に固定される。キャリア462の固定部469もシャトル431の固定部444のような構成でなされるか、または他の構成でなされることができる。
【0084】
ニードルリリースドライバー490はコイルスプリング形態の後退弾性部材491を含む構成以外にキャリア462に移動力を提供することができる多様な他の構成に変更されることができる。
【0085】
ニードル485はキャリア462に固定されてセンサーユニット100に結合された状態で第1位置から第2位置に移動することができる。ニードル485は使用者の肌をくぐって使用者の肌内に円滑に挿入されることができるように末端が尖ったような形状でなされる。ニードル485はセンサーユニット100が第2位置に移動する時センサー110より先に使用者の肌を貫いて行ってセンサー110が安定的に肌に挿入されるようにする。ニードル485はセンサー110が使用者の肌に挿入された後には使用者の肌から分離される。ニードル485は使用者の肌に挿入されることができるニードルボディー486と、キャリア462に結合されるニードルヘッド487を含む。ニードルヘッド487にはニードルヘッド487をキャリア462に固定するためのニードルカフラ489が結合される。ニードルカフラ489はキャリア462の内側に固定されてニードルヘッド487をキャリア462に固定することができる。
【0086】
ニードル485の具体的な構成は、図示されたものに限定されないで多様に変更されることができる。また、ニードル485とキャリア462の結合方式も多様に変更されることができる。
【0087】
挿入ユニット組立体400はシャトル431を動かすためのシャトルドライバー450の前進弾性部材451とニードルアセンブリー460を動かすためのニードルリリースドライバー490の後退弾性部材491が弾性変形された状態でアプリケーターボディー300に配置されることができる。また、挿入ユニット組立体400はセンサーユニット100と結合された状態でアプリケーターボディー300に結合されることができる。本発明の一実施例によるアプリケーター組立体10は挿入ユニット430を構成するシャトル431と、シャトルドライバー450と、ニードルアセンブリー460及びニードルリリースドライバー490がコラム部材410と共に一つの組立体を成してアプリケーターボディー300に簡単に組み立てされることができる。
【0088】
作動部500は使用者によって操作されて非活性化ポジションから活性化ポジションに動くようにアプリケーターボディー300に設置される。作動部500はアプリケーターボディー300の外側に露出されるボタン部510と、シャトル431と接するようにアプリケーターボディー300の内側に配置されるストッパ部520と、ロッキングフック360の動きを制限するためのストッパ突起535を含む。作動部500はシャトル431の移動方向と交差する方向、さらに望ましくは、シャトル431の移動方向と垂直で交差する方向に線形移動するようにアプリケーターボディー300に設置されることができる。
【0089】
ストッパ部520はミドルフレーム330のステージ331に支えられるストッパ部ボディー521と、シャトル431を支えるための下敷部526を含む。ストッパ部ボディー521の中間部分にはストッパ部開口522がストッパ部ボディー521を厚さ方向に貫通するように形成される。ストッパ部ボディー521の下面にはバックストップ部材351がかみ合うことができるバックストップデテント528が具備される。バックストップデテント528はバックストップ部材351と共にバックストップ部350を構成する。作動部500が使用者によって活性化ポジションに移動する時バックストップデテント528がバックストップ部材351のバックストップ部材スナップ353とかみ合うことで作動部500が活性化ポジションにロッキングされて非活性化ポジションに復帰することができない。ストッパ部ボディー521の下面にはバックストップ部材スナップ353が収容されることができる収容溝529とデテント溝530が具備される。
【0090】
図19に示したもののように、作動部500が非活性化ポジションに位置する時バックストップ部材スナップ353が収容溝529に収容される。そして、
図22に示したもののように、作動部500が活性化ポジションに位置する時バックストップ部材スナップ353がデテント溝530に収容されてバックストップデテント528とかみ合う。収容溝529とデテント溝530の間には傾斜面531が具備される。作動部500が使用者によって非活性化ポジションから活性化ポジションで押される時バックストップ部材351の傾斜面354がストッパ部520の傾斜面531に沿って動くことができる。したがって、作動部500が動く時バックストップ部材351による移動抵抗力が減少されることができる。
【0091】
作動部500を活性化ポジションでロッキングさせるためのバックストップ部350の構成は多様に変更されることができる。例示的な他の実施例として、バックストップ部材が作動部に具備され、バックストップデテントがアプリケーターボディーに配置されることができる。
【0092】
ストッパ部ボディー521の一側にはストッパ部デテント524が具備される。ストッパ部520はロッキングボディー339がストッパ部デテント524にかみ合った状態では動くことができない。この時、ボタン部510が操作されてもストッパ部520は非活性化ポジションで動くことができずにシャトル431を支えた状態を維持することができる。ストッパ部520はロッキングボディー339がストッパ部デテント524でかみ合い解除された状態から活性化ポジションに移動することができる。
【0093】
下敷部526はストッパ部開口522の縁に配置される。下敷部526はストッパ部ボディー521から突き出されてシャトル431のシャトル突起434を支えることができる。ストッパ部520が非活性化ポジションに位置する時下敷部526はシャトル突起434を支えて第1位置に置かれたシャトル431の動きを拘束することができる。そして、ストッパ部520が活性化ポジションに移動する時下敷部526がシャトル突起434から脱することでシャトル431が第2位置に移動することができる。
【0094】
ストッパ突起535はロッキングフック360の一側に接するようにストッパ部ボディー521から突き出される。作動部500が非活性化ポジションに位置する時ストッパ突起535はロッキングフック360がティルティングされないようにロッキングフック360の動きを拘束することができる。一方、作動部500が活性化ポジションに位置する時ストッパ突起535はロッキングフック360に対する拘束を解除することができる。
図18に示したもののように、作動部500が非活性化ポジションに位置する時ストッパ突起535はロッキングフック360の延長部363上に位置するようになる。この時、ストッパ突起535が延長部363に接触することができるので、ロッキングフック360はベースユニット200でかみ合い解除されるようにティルティングされることができない。したがって、作動部500が非活性化ポジションに位置する時ロッキングフック360がベースユニット200と安定的にかみ合った状態でベースユニット200をアプリケーターボディー300に結合維持させることができる。一方、
図20に示したもののように、作動部500が活性化ポジションに位置する時ストッパ突起535は延長部363の上から脱するようになる。この時、ロッキングフック360はストッパ突起535と干渉されないでティルティングされることができる。したがって、作動部500が活性化ポジションに位置する時ロッキングフック360がティルティングされてベースユニット200でかみ合い解除されることができるし、ベースユニット200がアプリケーターボディー300から脱することができる。
【0095】
ムービングタップ600は使用者によって操作されて保護シート240を除去することができるようにアプリケーターボディー300に結合される。ムービングタップ600は少なくとも一部分がアプリケーターボディー300の出入口328を通じてアプリケーターボディー300の内側から外側に引き出しされることができる。ムービングタップ600はアプリケーターボディー300のステージ320に支持されてセンサーユニット100の移動方向と垂直で交差する方向に線形移動することができる。ムービングタップ600は第2位置に位置したベースユニット200の保護シート240と結合された初期ポジションで保護シート240を接着レイヤー230から分離する除去ポジションに移動することができる。ムービングタップ600は保護シート240を加圧することができる加圧部636を含む。ムービングタップ600が初期ポジションに位置する時加圧部636は保護シート240を接着レイヤー230側に加圧することができる。したがって、保護シート240が接着レイヤー230から分離される前に保護シート240は接着レイヤー230を安定的に覆った状態を維持することができる。ムービングタップ600が除去ポジションで引かれる時加圧部636はベースフレーム310の傾斜部321に接して弾性変形されることができる。
【0096】
ムービングタップ600は保護シート除去機能以外に、ロッキングユニット338と共にストッパ部520の動きを拘束する機能を有する。
図9に示したもののように、作動部500が非活性化ポジションに位置してムービングタップ600が初期ポジションに位置する時ムービングタップ600はロッキングユニット338のロッキングボディー339を支える。この時、ロッキングボディー339のレッグ部342がムービングタップ600に接することで、ロッキングボディー339はフック部341が作動部500のストッパ部デテント524にかみ合う方向に偏向される。この時、作動部500が操作されてもストッパ部520は動くことができない。一方、ムービングタップ600が出入口322で引き出しされれば、ロッキングボディー339が作動部500でかみ合い解除されて作動部500が動くことができる。
【0097】
ムービングタップ600の構成は図示されたものに限定されないで多様に変更可能である。例えば、図面にはムービングタップ600が除去ポジションに移動する時出入口328を完全にすり抜けて出ることで示したが、ムービングタップ600は除去ポジションに移動する時一部分だけ出入口328からすり抜けて出て、残り一部分がアプリケーターボディー300内に位置するように設置されることができる。また、他の例示的な実施例として、ムービングタップはプッシュタイプで設置されることができる。この場合、ムービングタップはセンサーユニット100の移動方向と交差する方向に線形移動するようにアプリケーターボディー300に設置され、使用者によって動いて保護シート240を除去するか、または作動部500に対する拘束力を解除することができる。また、ムービングタップは使用者によって動くようにアプリケーターボディー300に多様な方向に移動可能に設置されることができる。
【0098】
また、図面にはロッキングボディー339がムービングタップ600によって動くことができるようにアプリケーターボディー300に設置されることで示したが、ムービングタップはロッキングボディーが一体化された構成を取ることができる。この場合、ロッキングボディーが作動部500にかみ合うようにムービングタップに弾性変形可能な形態で具備されるか、または、弾力的に支持されるように設置されることができる。
【0099】
以下では
図22乃至
図28を参照して本発明の一実施例によるアプリケーター30を利用してメディカルデバイス20を使用者の肌に付着する過程に対して説明する。
【0100】
先ず、
図22乃至
図24に示したもののように、ムービングタップ600を利用して保護シート240を除去する。ムービングタップ600が使用者によって引かれて除去ポジションに移動する時ムービングタップ600は保護シート240をベースユニット200の接着レイヤー230から遠くなる方向に引いて保護シート240を接着レイヤー230で除去することができる。
図24に示したもののように、ムービングタップ600が除去ポジションに移動すれば、ロッキングボディー339がムービングタップ600から脱する。この時、ロッキングボディー339が作動部500でかみ合い解除されるように原位置され、作動部500が使用者によって移動可能な状態に転換される。
【0101】
このように、ムービングタップ600が除去ポジションに移動した場合に作動部500が作動可能な状態に転換されるので、ベースユニット200で保護シート240が除去された後アプリケーター30が作動することができる。したがって、センサーユニット100はベースユニット200で保護シート240が除去された後ベースユニット200側に移動することができる。
【0102】
保護シート240が完全に分離されない状態で挿入ユニット430が作動してセンサーユニット100が第2位置に移動する場合、保護シート240がセンサーユニット100とベースユニット200との間に挟まるか、または、保護シート240が完全に分離されない状態でセンサーユニット100がベースユニット200と結合される問題が発生することがある。本実施例によるアプリケーター30はセンサーユニット100が第1位置で動く前に保護シート240の分離動作が完了されるようにすることで、保護シート240が分離されない状態でセンサーユニット100がベースユニット200に到逹する問題を防止することができる。したがって、使用者の不注意による誤作動の危険を減らすことができる。
【0103】
アプリケーター30はアプリケーターボディー300の底部312が使用者の肌に接した状態で作動してセンサーユニット100を使用者の肌側に動くことができる。アプリケーターボディー300の底部312が使用者の肌に接する時ベースユニット200は接着部250を通じて使用者の肌に付着されることができる。
【0104】
図25及び
図26に示したもののように、作動部500が使用者によって押されれば、作動部500が弾性加圧部345を弾性変形させながら活性化ポジションに移動するようになる。この時、バックストップ部材351のバックストップ部材スナップ353が作動部500のバックストップデテント528にかみ合って作動部500は活性化ポジションにロッキングされる。作動部500が活性化ポジションに移動することによってシャトル431がストッパ部520から脱して前進弾性部材451によって第2位置に移動するようになる。シャトル431が第2位置に移動することでニードル485及びセンサー110が使用者の肌に挿入され、センサーユニット100が接着レイヤー230によってベースユニット200に付着される。シャトル431が第2位置に移動する時、キャリア462のトリガー474がコラム部材410のリリース部414に接するようになる。この時、キャリア462のキャリアウイング471が弾性変形されることでキャリアラッチ476がシャトルデテント436からかみ合い解除される。
キャリア462がシャトル431でかみ合い解除されれば、
図27に示したもののように、キャリア462は後退弾性部材491によって使用者の肌から遠くなる方向に動くようになる。この時、ニードル485が使用者の肌からすり抜けて出てメディカルデバイス20は接着部250によって使用者の肌に付着された状態を維持するようになる。ニードル485が後退する過程で第2位置に位置するシャトル431のシャトル底部440はセンサーユニット100と接触された状態を維持する。そして、シャトル431の押し突起442がセンサーユニット100のセンサーユニット溝138に挿入された状態を維持することができる。
【0105】
センサー110が使用者の肌に挿入された後、アプリケーターボディー300は肌に付着されたメディカルデバイス20から分離されることができる。作動部500が活性化ポジションにロッキングされた状態でベースユニット200にかみ合ったロッキングフック360はティルティング可能である。したがって、
図28に示したもののように、使用者がアプリケーターボディー300をメディカルデバイス20から持ち上げれば、ロッキングフック360がティルティングされてメディカルデバイス20でかみ合い解除されることができる。
【0106】
前述したもののように、本発明の一実施例によるアプリケーター組立体10は、使用者がムービングタップ600を操作してベースユニット200の保護シート240を除去した後、挿入ユニット430が作動してセンサーユニット100をベースユニット200側に動くことができる。したがって、使用者の不注意による誤作動を防止することができるし、安全な使用が可能である。
【0107】
また、本発明の一実施例によるアプリケーター組立体10は作動部500が使用者によって挿入ユニット430を作動させる活性化ポジションで動いた後非活性化ポジションに復帰することができずに活性化ポジションにロッキングされる。したがって、一度使用されたアプリケーター30は再使用されることができずに安全に廃棄されることができる。
【0108】
以上、本発明に対して望ましい例を挙げて説明したが、本発明の範囲が前で説明されて図示される形態に限定されるものではない。
【0109】
例えば、図面にはセンサーユニットがニードルと結合されたキャリアに分離可能に結合されて第1位置から第2位置に移動することで示したが、センサーユニットはシャトルまたはシャトルに具備される別途の部材に分離可能に結合されてシャトルと共に移動することができる。
【0110】
また、図面にはメディカルデバイス20が使用者の肌内に挿入されて肌内の被分析物を感知するセンサー110を含むことで示したが、メディカルデバイスは多様な他の構成を取ることができる。例示的な他の実施例として、メディカルデバイスはセンサー110以外に少なくとも一部分が使用者の肌内に挿入される挿入部を有する多様な他の構成を取ることができる。
【0111】
また、図面には作動部500がボタン部510とストッパ部520が一体でなされたもので示したが、ボタン部とストッパ部はそれぞれ別途部品でなされることができる。この場合、使用者がボタン部を操作すれば、ストッパ部がボタン部に連動して挿入ユニットを作動させることができる。ボタン部とストッパ部はそれぞれ多様な方向に動くようにアプリケーターボディーに設置されることができる。そして、バックストップ部350が作動部の少なくとも一部、すなわち、ボタン部とストッパ部のうちで何れか一つとかみ合ってボタン部とストッパ部のうちで何れか一つを活性化ポジションにロッキングさせるように構成されることができる。また、ボタン部とストッパ部がそれぞれ別途部品でなされた場合、ロッキングユニット338はボタン部とストッパ部のうちで何れか一つとかみ合ってボタン部とストッパ部のうちで何れか一つの動きを拘束するように具備されることができる。
【0112】
また、図面には保護シートを除去するためのムービングタップがロッキングユニット338を動かすように構成されることで示したが、ムービングタップはロッキングユニット338の動きに影響を与えないように設置されることができる。この場合、アプリケーターロッキングユニット338を動かすための別途の構成要素を含むことができる。例示的な他の実施例として、ロッキングユニットは省略されることができる。
【0113】
以上、本発明を本発明の原理を例示するための望ましい実施例と関連して図示して説明したが、本発明はそれと共に図示されて説明されたそのままの構成及び作用に限定されるものではない。むしろ添付された請求範囲の思想及び範囲を逸脱することがなしに、本発明に対する複数の変更及び修正が可能であることを当業者らはよく理解することができるであろう。
【国際調査報告】