(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】連続生体情報測定システムで生体信号を較正する方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20250121BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
A61B5/1473
A61B5/00 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534631
(86)(22)【出願日】2023-01-09
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2023000397
(87)【国際公開番号】W WO2023136574
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0006625
(32)【優先日】2022-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナハ,ジソン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨンジェ
(72)【発明者】
【氏名】セオ,ジュンヘ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ミンジ
(72)【発明者】
【氏名】カン,ユンヒ
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KM03
4C038KX02
4C117XA01
4C117XB12
4C117XC11
4C117XE05
4C117XE64
4C117XG18
4C117XH02
4C117XJ13
4C117XP05
(57)【要約】
【課題】連続生体情報測定システムで生体信号を較正する方法を提供する。
【解決手段】本発明の一形態は、基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定な場合基準生体値から計算した現在較正因子をそのまま使わないで現在較正因子と以前較正因子の差から計算される補償値を現在較正因子に適用して現在較正因子を修正することで、較正パラメーターが不安定な場合にも正確に生体信号を較正して較正生体値を計算することができるし、センサーの全体使用期間を複数の較正区間で区分して基準生体値が入力される時点が属する較正区間によってセンサーの安定化程度を考慮して較正因子を修正することで、センサーの生体信号から正確に較正生体値を計算することができることを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサーで測定した生体信号から較正生体値を計算することに利用される基準生体値が入力されるかを判断する段階と、
前記基準生体値が入力される時点で較正パラメーターを抽出し、抽出した較正パラメーターに基礎して修正条件を満足するかを判断する段階と、及び
前記修正条件を満足するかの如何によって較正因子を計算して前記較正因子を利用してセンサーで測定した生体信号から較正生体値を計算する段階と、を含むことを特徴とする生体信号の較正方法。
【請求項2】
前記生体信号の較正方法は、
前記修正条件を満足しない場合入力された基準生体値から現在較正因子を計算し、次の基準生体値が入力される前まで前記現在較正因子を利用して前記生体信号から較正生体値を計算することを特徴とする請求項1に記載の生体信号の較正方法。
【請求項3】
前記生体信号の較正方法は、
前記修正条件を満足する場合、入力された基準生体値から現在較正因子を計算する段階と、
前記基準生体値が入力される時点が属する較正区間を判断する段階と、
判断した較正区間に基礎して前記基準生体値が入力される時点が属する較正区間によって相異に現在較正因子から最終較正因子を計算する段階と、及び
次の基準生体値が入力される前まで前記センサーで測定した生体信号と前記最終較正因子を利用して較正生体値を計算する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体信号の較正方法。
【請求項4】
前記生体信号の較正方法で、
前記較正区間は前記センサーの身体挿入時点を基準で時間経過によって前記センサーの全体使用期間を第1区間、第2区間及び第3区間で区分されることを特徴とする請求項3に記載の生体信号の較正方法。
【請求項5】
前記最終較正因子は、
前記基準生体値が入力される時点が第1区間に属する場合、前記現在較正因子を前記最終較正因子で計算することを特徴とする請求項4に記載の生体信号の較正方法。
【請求項6】
前記最終較正因子は、
前記基準生体値が入力される時点が第2区間に属する場合、前記現在較正因子と以前較正因子との差から第1補償値を計算し、前記第1補償値を前記現在較正因子に適用して最終較正因子を計算することを特徴とする請求項4に記載の生体信号の較正方法。
【請求項7】
前記最終較正因子は、
前記基準生体値が入力される時点が第3区間に属する場合、前記現在較正因子と以前較正因子の差から第2補償値を計算し、前記第2補償値を前記現在較正因子に適用して最終較正因子を計算することを特徴とする請求項4に記載の生体信号の較正方法。
【請求項8】
前記生体信号の較正方法は、
前記基準生体値が入力される時点を基準で前記第3区間で計算した以前最終較正因子の平均値を計算する段階と、及び
前記平均値に基礎して前記最終較正因子を再修正する段階をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の生体信号の較正方法。
【請求項9】
前記最終較正因子を再修正する段階は、
前記平均値を基準で修正臨界範囲を計算する段階と、
前記最終較正因子が前記修正臨界範囲を脱するかを判断する段階と、及び
前記最終較正因子が前記修正臨界範囲を脱するかの如何によって、前記最終較正因子を再修正する段階を含んで、
再修正した前記最終較正因子を利用して較正生体値を計算することを特徴とする請求項8に記載の生体信号の較正方法。
【請求項10】
前記最終較正因子が前記修正臨界範囲を脱した場合、前記修正臨界範囲で前記最終較正因子を再修正することを特徴とする請求項9に記載の生体信号の較正方法。
【請求項11】
前記最終較正因子が前記修正臨界範囲以内の場合、前記最終較正因子をそのまま使用することを特徴とする請求項9に記載の生体信号の較正方法。
【請求項12】
前記最終較正因子を再修正する段階は、
前記最終較正因子と前記平均値の差を計算する段階と、
前記最終較正因子と前記平均値の差から第3補償値を計算する段階と、及び
前記第3補償値で前記最終較正因子を再修正する段階を含んで、
再修正した前記最終較正因子を利用して較正生体値を計算することを特徴とする請求項8に記載の生体信号の較正方法。
【請求項13】
前記センサーは使用者の身体に挿入されて体液から一定期間の間連続して使用者の生体信号を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちで何れか一つに記載の生体信号の較正方法。
【請求項14】
前記センサーは使用者の血糖値を測定するセンサーであり、
前記基準生体値は前記センサーで測定した測定血糖値を較正するために別途の血糖測定機を通じて測定した基準血糖値であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちで何れか一つに記載の生体信号の較正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続生体情報測定システムで生体信号を較正する方法に関するものであり、より具体的には、基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定な場合基準生体値から計算した現在較正因子をそのまま使わないで現在較正因子と以前較正因子の差から計算される補償値を現在較正因子に適用して現在較正因子を修正することで、較正パラメーターが不安定な場合にも正確に生体信号を較正して較正生体値を計算することができるし、センサーの全体使用期間を複数の較正区間で区分して基準生体値が入力される時点が属する較正区間によってセンサーの安定化程度を考慮して較正因子を修正することで、センサーの生体信号から正確に較正生体値を計算することができる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患で国内の場合全体人口の5%にあたる200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵臓で作られるインシュリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで血液内に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
血液内には普通一定濃度の葡萄糖が含有されているし組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、葡萄糖が必要以上に増加するようになれば、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に貯蔵されることができずに血液内に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持され、過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって身体各組織に異常を催すようになる。
【0006】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚掻痒症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われて、病気がいっそうさらに進行されれば視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋けいれん及び神経痛、壞疽などで先に進む合併症が現われる。
【0007】
このような糖尿病を診断して合併症で先に進まないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0008】
糖尿病は管理のために倦まず弛まなく血糖を測定する必要があって血糖測定と関連される装置はその需要が倦まず弛まず増加する趨勢である。糖尿病患者が血糖調節を厳格にさせる場合、糖尿病の合併症発生が著しく減ることは各種研究を通じて確認されている。それによって糖尿病患者は血糖調節のために規則的に血糖を測定することが非常に重要である。
【0009】
糖尿病患者の血糖管理のために一般に採血式血糖測定機(finger prick method)が主に使用されるが、このような採血式血糖測定機は糖尿病患者の血糖管理にお手助けになるが、測定当時の結果だけ現われるために頻りに変化する血糖数値を正確に把握することが難しい問題がある。また、採血式血糖測定機は一日にも随時に血糖を測定するために毎度採血をする必要があって、糖尿病患者に採血に対する負担が大きい問題がある。
【0010】
糖尿病患者は、一般に高血糖及び低血糖状態を行き交うが、応急状況は低血糖状態で発生する。低血糖状態は糖分が長い間持続されない場合に発生し、意識を失うか、または最悪の場合命を失うこともある。したがって、低血糖状態を即刻で見つけることは糖尿病患者に非常に重要である。しかし、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機は明らかな限界がある。
【0011】
このような採血式血糖測定機の限界を乗り越えるため、人体内に挿入して数分間隔で血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS: Continuous Glucose Monitoring System)が開発されたし、これを利用して糖尿病患者の管理と応急状況に容易に対処することができる。
【0012】
連続血糖測定システムは使用者の身体部位に付着されて体液から生体値を測定するセンサートランスミッタと、伝送を受けた生体値に対する情報を使用者に出力する通信端末機などを含んで構成される。センサートランスミッタは人体に一部が挿入される連続血糖測定用センサーを具備する、センサーは一定使用期間、例えば、おおよそ15日程度の間人体に挿入されて連続して生体値を測定する。センサートランスミッタは体液から周期的に生体値を測定し、通信端末機には生体管理アプリケーションが設置されてセンサートランスミッタから生体値を周期的に受信して受信した生体値に対する情報を使用者に出力する。
センサートランスミッタのセンサーは使用期間続いて肌に挿入されているが、センサーが挿入される身体部位によってセンサー敏感度が相異なことがあるし、身体部位のセンサー挿入位置が同一であっても時間が経過することによってセンサーの敏感度が変化するようになる。センサートランスミッタで測定した生体値は敏感度変化によって使用者の実際生体値と誤差を有するようになって、このような誤差を乗り越えるために測定した生体値に較正因子を適用して使用者の生体値を較正しなければならない。
【0013】
正確な生体値を使用者に提供するためにセンサートランスミッタから受信した生体値は初期較正されなければならないし、以後センサートランスミッタの使用期間の間一定較正周期ごとに続いて較正されなければならない。より具体的に見れば、センサートランスミッタの使用期間の間較正周期ごとに続いて別途測定機を通じて測定した基準生体値とセンサートランスミッタから受信した生体値で較正因子を計算し、次の較正周期が渡来する前まで較正因子を適用してセンサートランスミッタから受信した生体値を較正しなければならない。
【0014】
しかし、センサーで測定した生体値の変化率、大きさなどのような較正パラメーターが不安定な状態で基準生体値を測定し、この時に測定した基準生体値で較正因子を計算する場合較正生体値を正確に判断することができないという問題点を有する。
【0015】
一方、センサーが身体に挿入された後センサーが安定化されるまで一定な時間の必要となるが、センサーが安定化される前には測定した生体値の信頼度が相対的に低くて、以後センサーが安定化されるほど測定した生体値の信頼度は相対的に増加するようになる。したがって、較正パラメーターが不安定な中に測定した基準生体値で較正因子を計算時センサーの安定化程度を考慮して較正因子を相異に計算する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上で言及した従来較正因子の計算方式が有する問題点を解決するためのものであり、本発明がなそうとする目的は基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定であるかの如何によって較正因子を正確に計算する方法を提供することである。
【0017】
本発明がなそうとする他の目的は、基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定な場合センサーの全体使用期間を複数の較正区間で区分して較正区間によってセンサーの安定化程度を考慮して較正因子を正確に計算する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的を達成するために、本発明によるセンサーの生体信号を較正する方法は、基準生体値が入力されるかを判断する段階と、基準生体値が入力される時点で較正パラメーターを抽出して抽出した較正パラメーターが修正条件を満足するかを判断する段階と、修正条件を満足するかの如何によって較正因子を計算して較正因子を利用してセンサーで測定した生体信号から較正生体値を計算する段階を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明による生体信号の較正方法は、修正条件を満足しない場合入力された基準生体値から現在較正因子を計算し、次の基準生体値が入力される前まで現在較正因子を利用して生体信号から較正生体値を計算することを特徴とする。
【0020】
望ましくは、本発明の一実施例による生体信号の較正方法は、修正条件を満足する場合、入力された基準生体値から現在較正因子を計算する段階と、基準生体値が入力される時点が属する較正区間を判断する段階と、判断した較正区間に基礎して基準生体値が入力される時点が属する較正区間によって相異な現在較正因子から修正較正因子を計算する段階と、次の基準生体値が入力される前までセンサーで測定した生体信号と修正較正因子を利用して較正生体値を計算する段階と、を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明による生体信号の較正方法で較正区間は、センサーの身体挿入時点を基準で時間経過によってセンサーの全体使用期間を第1区間、第2区間及び第3区間で区分されることを特徴とする。
【0022】
ここで、修正較正因子は基準生体値が入力される時点が第1区間に属する場合、現在較正因子を修正較正因子で計算することを特徴とする。
【0023】
ここで、修正較正因子は基準生体値が入力される時点が第2区間に属する場合、現在較正因子と以前較正因子の差から第1補償値を計算し、第1補償値を現在較正因子に適用して修正較正因子を計算することを特徴とする。
【0024】
ここで、修正較正因子は基準生体値が入力される時点が第3区間に属する場合、現在較正因子と以前較正因子の差から第2補償値を計算して第2補償値を現在較正因子に適用して修正較正因子を計算することを特徴とする。
【0025】
望ましくは、本発明による生体信号の較正方法は、基準生体値が入力される時点を基準で第3区間で計算した以前修正較正因子の平均値を計算する段階と、平均値に基礎して修正較正因子を再修正する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
望ましくは、本発明で修正較正因子を再修正する段階の一実施例は平均値を基準で修正臨界範囲を計算する段階と、修正較正因子が修正臨界範囲を脱するかを判断する段階と、修正較正因子が修正臨界範囲を脱するかの如何によって修正較正因子を再修正して最終較正因子を決定する段階を含むことを特徴とする。
【0027】
ここで、修正較正因子が修正臨界範囲を脱した場合、修正臨界範囲で修正較正因子を再修正して最終較正因子を決定することを特徴とする。
【0028】
ここで、修正較正因子が修正臨界範囲以内の場合、修正較正因子を最終較正因子で決定することを特徴とする。
【0029】
望ましくは、本発明で修正較正因子を再修正する段階の他の実施例は修正較正因子と平均値との差を計算する段階と、修正較正因子と平均値との差から第3補償値を計算する段階と、第3補償値で修正較正因子を再修正して最終較正因子を計算する段階を含むことを特徴とする。
【0030】
ここで、センサーは使用者の身体に挿入されて体液から一定期間の間連続して使用者の生体信号を測定することを特徴とする。
【0031】
ここで、センサーは使用者の血糖値を測定するセンサーであり、基準生体値はセンサーで測定した測定血糖値を較正するために別途の血糖測定機を通じて測定した基準血糖値であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
本発明による生体信号の較正方法は、基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定な場合基準生体値から計算した現在較正因子をそのまま使わないで現在較正因子と以前較正因子の差から計算される補償値を現在較正因子に適用して現在較正因子を修正することで、較正パラメーターが不安定な場合にも正確に生体信号を較正して較正生体値を計算することができる。
【0033】
また、本発明による生体信号の較正方法は、基準生体値を利用して較正因子を計算時較正パラメーターが不安定な場合センサーの全体使用期間を複数の較正区間で区分して基準生体値が入力される時点が属する較正区間によってセンサーの安定化程度を考慮して較正因子を修正することで、センサーの生体信号から正確に較正生体値を計算することができる。
【0034】
また、本発明による生体信号の較正方法は、センサーが安定化された区間での較正因子の平均値を計算して修正較正因子と平均値との間の差を考慮して較正因子を再修正することで、センサーが安定化された区間でセンサーの生体信号から正確に較正生体値を計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】
図1は本発明の一実施例による連続生体値測定システムを示した概略図である。
【
図2】
図2は本発明による血糖信号の較正装置を説明するための機能ブロック図である。
【
図3】
図3は本発明による較正部を説明するための機能ブロック図である。
【
図4】
図4は本発明による血糖信号の較正方法を説明するための流れ図である。
【
図5】
図5は較正周期によって較正情報を入力する一例を説明するための図面である。
【
図6】
図6は本発明によってセンサーの全体使用期間を区分する較正区間の一例を示している。
【
図7】
図7は本発明で較正因子を計算する方法の一例を説明するための流れ図である。
【
図8】
図8は本発明で修正較正因子を再修正する段階の一例を説明するための流れ図である。
【
図9】
図9は本発明で修正較正因子を再修正する段階の他の例を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本発明で使用される技術的用語は本発明で特別に他の意味に定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解される意味で解釈されなければならないし、過度に包括的な意味で解釈されるか、または過度に縮まった意味で解釈されてはいけない。また、本発明で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない誤った技術的用語である時には、当業者が正しく理解することができる技術的用語で取り替えられて理解されなければならないであろう。
【0037】
また、本発明で使用される単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り複数の表現を含む。本発明で、"構成される"または"含む"などの用語は発明に記載された多くの構成要素ら、または多くの段階を必ずすべて含むことで解釈されてはいけなくて、そのうちで一部構成要素らまたは一部段階らは含まれないこともあって、または追加的な構成要素または段階らをさらに含むことができることで解釈されなければならない。
【0038】
また、添付された図面は本発明の思想を易しく理解するようにするためのものであるだけ、添付された図面によって本発明の思想が制限されることで解釈されてはいけないことを留意しなければならない。
【0039】
以下、添付した図面を参照して本発明による生体信号の較正方法に対してより具体的に説明する。
【0040】
図1は、本発明の一実施例による連続生体値測定システムを示した概略図である。
【0041】
以下では生体値の一例で血糖値で、そして、基準生体値の一例で基準血糖値で説明するが、本発明が適用される分野によって血糖値以外に多様な生体値を測定することができる。
【0042】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による連続生体値測定システム1はセンサートランスミッタ10及び通信端末機30を含む。
【0043】
センサートランスミッタ10は身体に付着されるが、センサートランスミッタ10が身体に付着時センサートランスミッタ10のセンサー一端は肌に挿入されて人体の体液から周期的に血糖値を示す生体信号、すなわち、血糖信号を測定する。
【0044】
通信端末機30はセンサートランスミッタ10から血糖信号を受信して受信した血糖信号を較正因子で較正して較正血糖値に単位変換後使用者に表示することができる端末機であり、スマートフォン、タブレットPC、またはノートブックなどのようにセンサートランスミッタ10と通信することができる端末機が利用されることができる。勿論、通信端末機30はこれに限定されるものではなくて、通信機能を含み、プログラムやアプリケーションが設置されることができる端末機ならどのような種類の端末機であることができる。
【0045】
すなわち、センサートランスミッタ10は使用者の血糖値を示す血糖信号、例えば、電流信号を生成して血糖信号を通信端末機30に送信するが、通信端末機30は血糖信号を較正因子で較正して較正血糖値に単位変換する。本発明が適用される分野によってセンサートランスミッタ10で血糖信号から直接血糖値に単位変換して通信端末機30ではセンサートランスミッタ10から受信した血糖値を較正因子で較正することができる。
【0046】
以下、本発明でセンサートランスミッタ10で測定した血糖信号または単位変換された血糖値を測定血糖値と言及し、通信端末機30で血糖信号または単位変換された血糖値を較正因子で較正した血糖値を較正血糖値であると言及する。
【0047】
センサートランスミッタ10は通信端末機30の要請によって、または設定された時刻ごとに周期的に測定血糖値に対する情報を通信端末機30に送るが、センサートランスミッタ10と通信端末機30との間でデータ通信のためにセンサートランスミッタ10と通信端末機30はお互いにUSBケーブルなどによって有線で通信連結されるか、または赤外線通信、NFC通信、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信方式で通信連結されることができる。
【0048】
センサートランスミッタ10と通信端末機30との間で通信が連結される場合、センサートランスミッタ10の初期安定化後別途の血糖測定機(図示せず)を通じて測定した基準血糖値を利用して初期較正因子を計算して初期較正因子を利用して測定血糖値に対する初期較正が遂行される。以後、通信端末機30はセンサートランスミッタ10から受信した測定血糖値を初期較正因子で較正して較正血糖値を使用者に出力提供する。
【0049】
ここで、初期安定化はセンサーを身体に挿入後一定期間、例えば、2時間経過後初期安定化されるものとして判断されるか、または測定血糖値に基礎して初期安定化如何を判断することができる。しかし、初期安定化はセンサーを身体に挿入後使用者に可能な限り早く較正血糖値を知らせてくれるために必要な最小限の安定化時間や条件で、実際センサーが安定化完了するまでは追加時間、例えば、3日から10日程度の時間が必要である。
【0050】
初期安定化以後センサートランスミッタ10で測定血糖値を正確に較正するために、通信端末機30はセンサートランスミッタ10の使用期間の間較正周期ごとに別途の血糖測定機を通じて測定した基準血糖値を利用して新規較正因子を計算して新規較正因子を使ってセンサートランスミッタから受信した測定血糖値を較正して較正血糖値を計算して計算した較正血糖値を使用者に出力提供する。
【0051】
望ましくは、安定化進行程度によって較正周期を変更することができるが、例えば、初期安定化以後には12時間間隔で較正を遂行して以後安定化進行程度によって24時間または48時間間隔で較正を遂行することができる。
【0052】
図2は、本発明による血糖信号の較正装置を説明するための機能ブロック図である。
【0053】
該当血糖信号の較正装置は、センサートランスミッタと通信を遂行して較正血糖値を使用者に知らせてくれるスマート端末機などの通信端末機で具現されるか、または別途の受信装置を通じて具現されることができる。
【0054】
図2を参照してより具体的に説明すると、較正アラーム部130は記憶部150に記憶された較正周期によって較正周期が渡来する場合使用者インターフェース部110を通じて使用者に較正アラームを提供する。
【0055】
望ましくは、較正アラーム部130は較正周期が渡来する場合、記憶部130に記憶された較正パラメーターを抽出して抽出した較正パラメーターと較正制限条件を比べて較正制限条件を満足する場合、使用者インターフェース部110に較正アラームを提供しないか、または使用者インターフェース部110に較正命令を入力することができる較正アイコンを非活性化することができる。ここで、較正パラメーターは較正血糖値、較正血糖値の変化率、較正血糖値の変化速度などであり、較正制限条件は較正血糖値が臨界制限血糖値を超過するか、または、較正血糖値の変化率が臨界制限変化率を超過するかの如何であることができる。
【0056】
使用者インターフェース部110を通じて基準血糖値が入力される場合、較正部170は基準血糖値が入力される時点が属する較正区間を判断するか、または基準血糖値が入力された時点の較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何を判断する。較正部170は較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何、そして、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間に基礎して較正因子を計算し、計算した較正因子を利用して較正血糖値を計算する。
【0057】
基準血糖値が入力される場合、較正部170は送受信部190を通じて受信した測定血糖値のうちで基準血糖値の入力時刻に相応する測定血糖値を判断して基準血糖値及び相応する測定血糖値でなされた較正対(pair)を生成する。較正部170は較正対を利用して較正因子を計算する。本発明が適用される分野によって較正部170は入力された基準血糖値及び相応する測定血糖値でなされた現在較正対を利用して較正因子を計算することができるが、正確な較正因子を計算するために現在較正対と過去較正対を利用して回帰(regressive)方式で較正因子を計算することができる。
【0058】
較正部170は基準血糖値が入力される時点に較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何、そして、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間に基礎して計算した較正因子をそのまま使用するか、または計算した較正因子を修正することができる。較正部170は基準血糖値が入力された以後受信される測定血糖値を較正因子で較正して較正血糖値を計算し、計算した較正血糖値を使用者インターフェース部110を通じて使用者に提供する。
【0059】
図3は、本発明による較正部を説明するための機能ブロック図である。
【0060】
図3を参照してより具体的に説明すると、較正区間判断部173は基準血糖値が入力される場合、基準血糖値が入力される時点に基礎して基準血糖値が入力される時点が属する較正区間を判断する。
【0061】
一方、較正条件判断部175は基準血糖値が入力される時点に較正パラメーターを抽出して較正パラメーターが修正条件を満足するかを判断し、較正因子計算部177は現在較正対または過去較正対から現在較正因子を計算する。
【0062】
較正因子決定部171は基準血糖値が入力される時点が属する較正区間、そして、基準血糖値が入力される時点に較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何に基礎して較正因子計算部177で計算した現在較正因子をそのまま較正因子で決定するか、または較正因子修正部178で現在較正因子を修正するようにして修正した修正較正因子を較正因子で決定する。
【0063】
較正因子決定部171は基準血糖値が入力される時点に較正パラメーターが修正条件を満足する場合較正因子修正部178に現在較正因子の修正を要請する。較正因子修正部178は現在較正因子の修正要請を受ける場合、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間、そして、現在較正因子と以前較正因子との間の差に基礎して補償値を計算して計算した補償値を現在較正因子に適用して修正較正因子を計算する。
【0064】
安定化進行程度によってセンサーの安定化程度が高い場合には較正因子が大きく変化しないように維持する必要があるが、較正因子修正部178は基準血糖値が入力される時点がセンサーの安定化が高い較正区間であることで判断される場合、平均値計算部179で計算した、センサーの安定化が高い較正区間での以前較正因子の平均値に基礎して修正較正因子を再修正することができる。
【0065】
このように較正因子決定部171は基準血糖値が入力される時点での較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何に基礎し、修正条件を満足しない場合計算した現在較正因子をそのまま使用する。しかし、基準血糖値が入力される時点での較正パラメーターが修正条件を満足する場合、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間によって相異に計算した補償値を適用して現在較正因子を修正するか、またはセンサーの安定化が高い較正区間での以前較正因子の平均値に基礎して修正較正因子を再修正することができる。
【0066】
図4は、本発明による血糖信号の較正方法を説明するための流れ図である。
【0067】
図4を参照してより具体的に説明すると、較正周期が渡来するか、または較正周期と無関係に使用者の要請によって基準血糖値が入力されるかを判断する(S110)。
【0068】
基準血糖値が入力される場合、センサーの全体使用期間のうちで基準血糖値が入力される時点が属する較正区間を判断する(S130)。ここで、較正区間はセンサーの身体挿入時点を基準で時間経過によってセンサーの全体使用期間を第1区間、第2区間及び第3区間で区分することができる。第1区間はセンサー挿入後センサーの安定化程度が低い区間であり、第2区間は第1区間経過後センサーの安定化程度が追加進行された区間であり、第3区間は第2区間経過後センサーの安定化程度が第2区間より高い区間を意味する。本発明が適用される分野によってセンサーの全体使用期間を多様に複数の較正区間で区分することができるし、これは本発明の範囲に属する。
【0069】
基準血糖値が入力される時点が属する較正区間に基礎して較正因子を計算し(S150)、計算した較正因子を利用して測定血糖値を較正して較正血糖値を計算しながら計算した較正血糖値を使用者に提供する(S170)。
【0070】
基準血糖値が入力される時点が属する較正区間で基準血糖値が入力される時点に抽出した較正パラメーターが修正条件を満足するかの如何によって較正因子を相異に計算することができる。
【0071】
図5は、較正周期によって較正情報を入力する一例を説明するための図面であり、ここで較正情報は別途の血糖測定機を通じてテストストリップで測定した使用者の基準血糖値である。
【0072】
図5を参照して説明すると、センサートランスミッタのセンサーが初期安定化される時点(t1)に、通信端末機で初期較正情報が入力される。ここで、初期較正情報は較正因子を正確に計算するために多数回入力されることができる。通信端末機は初期較正情報とセンサートランスミッタで測定した血糖値を利用して初期較正因子を計算し、初期較正因子を利用してセンサートランスミッタから受信した測定血糖値を較正して使用者の較正血糖値を計算する。
【0073】
センサートランスミッタのセンサーが初期安定化された以後センサートランスミッタの使用期間満了時点まで周期的に、望ましくは、12時間、24時間などの較正周期で新規較正情報が通信端末機に入力される。センサートランスミッタのセンサーが初期安定化された以後センサーは一定時間の間12時間ことの第1較正周期(T1)で新規較正情報が入力され、以後にはセンサートランスミッタのセンサーが24時間、48時間などの第2較正周期(T2)で新規較正情報が入力されることができる。
【0074】
センサーが等しい環境と等しい条件で製作時センサーは、身体に挿入後一定な敏感度変化特性(sensitivity drift)を有するようになるが、このような敏感度変化特性に基礎してセンサーの製造環境によって較正周期をお互いに相異に設定することができる。
【0075】
図6は、本発明によってセンサーの全体使用期間を区分する較正区間の一例を示している。
【0076】
図6を参照して説明すると、第1区間(T
is)は初期安定化以後センサーの安定化程度が低い区間であり、第2区間(T
fs)は第1区間経過後センサーの安定化情報が中間である区間であり、第3区間(T
es)は第2区間経過後センサーの安定化程度が第2区間より高い区間である。
【0077】
本発明が適用される分野によって第1区間はセンサーが身体挿入された時点から0.5日乃至1日までに設定することができるし、第2区間は第1区間が終了した時点から3日乃至5日までに設定することができるし、第3区間は第2区間が終了した時点から残っているセンサーの使用期間までに設定することができる。本発明が適用される分野によって第1区間、第2区間及び第3区間はお互いに相異な時間で設定することができるし、これは本発明の範囲に属する。
【0078】
図7は、本発明で較正因子を計算する方法の一例を説明するための流れ図である。
【0079】
図7を参照してより具体的に説明すると、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第1区間であるかを判断する(S171)。基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第1区間の場合、基準血糖値及び基準血糖値が入力される時点に相応する測定血糖値から計算した現在較正因子を修正較正因子で計算する(S179)。
【0080】
一方、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第1区間ではない場合基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間であるかを判断する(S173)。基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間の場合、基準血糖値が入力される時点に抽出した較正パラメーターが修正条件を満足するかを判断する(S175)。基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足しない場合、現在較正因子を修正較正因子で計算する(S179)。しかし、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足する場合、現在較正因子と以前較正因子の差から第1補償値を計算し、第1補償値を現在較正因子に適用して修正較正因子を計算する(S179)。
【0081】
例えば、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足する場合下の数学式1のように修正較正因子を計算することができる。
【0082】
【0083】
一方、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第2区間ではない場合基準血糖値が入力される時点が属する較正区間を第3区間と判断し、基準血糖値が入力される時点に抽出した較正パラメーターが修正条件を満足するかを判断する(S177)。基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第3区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足しない場合現在較正因子を修正較正因子で計算する(S179)。しかし、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第3区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足する場合、現在較正因子と以前較正因子の差から第2補償値を計算し、第2補償値を現在較正因子に適用して修正較正因子を計算する(S179)。
【0084】
例えば、基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第3区間であり、この時に較正パラメーターが修正条件を満足する場合下の数学式2のように修正較正因子を計算することができる。
【0085】
【0086】
ここで、修正条件は正常範囲を脱する範疇の較正パラメーターを判断する条件であり、較正区間によって相異に設定されるか、または等しく設定されることができる。
【0087】
例えば、修正条件の一例は下のようである。
・基準血糖値が上限臨界血糖値を超過して同時に以前較正因子より現在較正因子が大きい場合
・基準血糖値が下限臨界血糖値より小さくて現在較正因子より以前較正因子が大きい場合
・基準血糖値が入力される時点の上昇血糖変化率が臨界変化率より大きくて以前較正因子より現在較正因子が大きい場合
・基準血糖値が入力される時点の下降血糖変化率が臨界変化率より大きくて現在較正因子より以前較正因子が大きい場合である。
【0088】
図8は、本発明で修正較正因子を再修正する段階の一例を説明するための流れ図である。
【0089】
基準血糖値が入力される時点が属する較正区間が第3区間の場合、第3区間ではセンサーの安定化程度が高いために較正因子が大きく変化しないように維持する必要がある。このために、修正較正因子が第3区間で計算した較正因子の平均値を追従するように再修正することができる。
【0090】
図8を参照してより具体的に説明すると、基準生体値が入力される時点を基準で第3区間で計算した修正較正因子の平均値を計算し(S211)、計算した平均値を基準で修正臨界範囲を計算する(S213)。
【0091】
修正較正因子が修正臨界範囲を脱するかを判断し(S215)、修正較正因子が修正臨界範囲を脱するかの如何によって修正較正因子を再修正して最終較正因子を決定する(S217)。
【0092】
すなわち、修正較正因子が修正臨界範囲に存在する場合修正較正因子を最終較正因子で決定する。しかし、修正較正因子が修正臨界範囲を脱した場合修正臨界範囲で修正較正因子を再修正して最終較正因子を決定する(S219)。最終較正因子が決まれば、最終較正因子を利用して較正生体値を計算する。
【0093】
例えば、修正較正因子が修正臨界範囲の上限線を超過する場合修正臨界範囲の上限線で修正較正因子を再修正し、修正較正因子が修正臨界範囲の下限線を超過する場合修正臨界範囲の下限線で修正較正因子を再修正する。
【0094】
図9は、本発明で修正較正因子を再修正する段階の他の例を説明するための流れ図である。
【0095】
図9を参照してより具体的に説明すると、基準生体値が入力される時点を基準で第3区間で計算した修正較正因子の平均値を計算し(S221)、計算した平均値に基礎して第3補償値を計算する(S223)。
【0096】
ここで、修正較正因子が平均値を追従するように修正較正因子と平均値との間の差を考慮して第3補償値を計算することができるが、第3補償値は下の数学式3のように計算されることができる。
【0097】
【0098】
一方、前述した本発明の実施例らはコンピューターで実行されることができるプログラムで作成可能であり、コンピューターで読める記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されることができる。
【0099】
前記コンピューターで読める記録媒体は、マグネチック貯蔵媒体(例えば、ロム(Read Only Memory)、フロッピー、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、ディーブイディーなど)及びキャリアウエーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような貯蔵媒体を含む。
【0100】
本発明は、図面に示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎなくて、本技術分野の通常の知識を有した者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は添付された登録請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないであろう。
【国際調査報告】