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特表2025-502729有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法
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  • 特表-有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法
(51)【国際特許分類】
   H10K 50/842 20230101AFI20250121BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20250121BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20250121BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20250121BHJP
   H10K 59/82 20230101ALI20250121BHJP
   H10K 71/50 20230101ALI20250121BHJP
   H10K 71/40 20230101ALI20250121BHJP
【FI】
H10K50/842 426
G09F9/30 365
G09F9/30 309
G09F9/30 330
G06F3/041 662
H10K50/842 141
H10K59/40
H10K59/82
H10K71/50
H10K71/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538108
(86)(22)【出願日】2023-05-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 CN2023095088
(87)【国際公開番号】W WO2024055621
(87)【国際公開日】2024-03-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】耿 苗
(72)【発明者】
【氏名】袁 海江
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC23
3K107DD38
3K107DD39
3K107DD44Z
3K107EE42
3K107EE55
3K107EE66
3K107FF06
3K107FF15
3K107GG37
5C094AA31
5C094BA27
5C094DA07
5C094DB03
5C094EA10
5C094ED11
5C094ED15
5C094FB01
5C094FB02
5C094FB12
5C094JA08
5C094JA09
(57)【要約】
本願は、有機発光表示パネル(100)、表示装置(10)及び表示パネルの封止方法を開示し、有機発光表示パネル(100)は、蓋板(110)、基板(120)、封止層(130)及びタッチ線路(140)を含み、蓋板(110)のエッジにタッチバインディングピン(141)が設置され、タッチバインディングピン(141)がタッチ線路(140)に接続され、タッチバインディングピン(141)の両側にそれぞれ複数の遮蔽端子(150)が設置され、タッチバインディングピン(141)及び遮蔽端子(150)が封止層(130)に対応して設置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機発光表示パネルであって、
蓋板と、
前記蓋板に対向して設置された基板と、
前記蓋板と前記基板との間に設置された封止層と、を含み、
前記有機発光表示パネルは、タッチ線路を更に含み、前記タッチ線路は、前記蓋板に形成され、前記蓋板のエッジには、タッチバインディングピンが設置され、前記タッチバインディングピンは、前記タッチ線路に接続され、前記タッチバインディングピンの両側には、それぞれ複数の遮蔽端子が設置され、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、前記封止層に対応して設置され、
ここで、複数の前記遮蔽端子の長さが前記タッチバインディングピンの長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅が逓減する、
ことを特徴とする有機発光表示パネル。
【請求項2】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、隣接する前記タッチバインディングピンの間の間隔は等しく、隣接する前記遮蔽端子の間の間隔は等しく、隣接する前記タッチバインディングピンと前記遮蔽端子との間の間隔は等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減する、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項3】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減し、隣接する2つの前記遮蔽端子の間隔は第2のプリセット値で逓減し、且つ前記第1のプリセット値は前記第2のプリセット値に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項4】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減し、隣接する2つの前記遮蔽端子の間隔は第2のプリセット値で逓増し、且つ前記第1のプリセット値は前記第2のプリセット値に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項5】
前記第1のプリセット値及び前記第2のプリセット値は、10umである、
ことを特徴とする請求項3から4のいずれか一項に記載の有機発光表示パネル。
【請求項6】
前記遮蔽端子の材料は、前記タッチバインディングピンの材料と同じであり、前記遮蔽端子の厚さは、前記タッチバインディングピンの厚さと等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項7】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子のうち、前記タッチバインディングピンに近い側面は斜面であり、前記斜面の勾配は45°以上90°未満であり、
前記遮蔽端子は金属材料からなる、
ことを特徴とする請求項6に記載の有機発光表示パネル。
【請求項8】
前記遮蔽端子は、カラーレジスト材料で製造され、前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子において、光透過率は、前記斜面の傾斜方向に沿って逓減する、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項9】
前記斜面に、反射材が設置される、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項10】
前記遮蔽端子の厚さは、タッチバインディングピンの厚さより大きい、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項11】
前記斜面は弧状であり、前記弧状の弧面は前記タッチバインディングピンに向いている、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項12】
前記遮蔽端子は、斜面を有する矩形構造である、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項13】
前記遮蔽端子の材料は、前記タッチバインディングピンの材料と異なり、前記遮蔽端子はブラックマトリックス材料で製造される、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項14】
前記封止層と前記基板との間に設置された無機層を更に含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項15】
有機発光表示パネルであって、
蓋板と、
前記蓋板に対向して設置された基板と、
前記蓋板と前記基板との間に設置された封止層と、を含み、
前記有機発光表示パネルは、タッチ線路を更に含み、前記タッチ線路は、前記蓋板に形成され、前記蓋板のエッジには、タッチバインディングピンが設置され、前記タッチバインディングピンは、前記タッチ線路に接続され、前記タッチバインディングピンの両側には、それぞれ複数の遮蔽端子が設置され、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、前記封止層に対応して設置され、
ここで、複数の前記遮蔽端子の長さが前記タッチバインディングピンの長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅が逓減し、
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、隣接する前記タッチバインディングピンの間の間隔は等しく、隣接する前記遮蔽端子の間の間隔は等しく、隣接する前記タッチバインディングピンと前記遮蔽端子との間の間隔は等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減し、
前記第1のプリセット値及び前記第2のプリセット値は、10umであり、
前記遮蔽端子の材料は、前記タッチバインディングピンの材料と同じであり、前記遮蔽端子の厚さは前記タッチバインディングピンの厚さと等しい、
ことを特徴とする有機発光表示パネル。
【請求項16】
外側蓋板と有機発光表示パネルとを含み、ここで、前記外側蓋板は前記有機発光表示パネルの出光面の一側に設置され、前記有機発光表示パネルは蓋板、基板、封止層及びタッチ線路を含み、前記蓋板は前記基板に対向して設置され、前記封止層は前記蓋板と前記基板との間に設置され、前記タッチ線路は前記蓋板に形成され、前記蓋板のエッジにはタッチバインディングピンが設置され、前記タッチバインディングピンは前記タッチ線路に接続され、前記タッチバインディングピンの両側にはそれぞれ複数の遮蔽端子が設置され、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は前記封止層に対応して設置され、複数の前記遮蔽端子の長さは前記タッチバインディングピンの長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は逓減する、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項17】
有機発光表示パネルの封止のための表示パネルの封止方法であって、
蓋板と基板との間に、エッジ位置に対応して封止層を塗布するステップと、
レーザ装置を用いて表示パネルの封止層をプリセット経路に沿ってレーザ焼結するステップと、
レーザ装置が正常領域に移動したことを検出した場合、第1のプリセットレーザエネルギー及び第1のプリセット移動速度に基づいて、正常領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置が緩衝領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、及び/又は移動速度を徐々に低下させ、緩衝領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置がタッチバインディングピン領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、タッチバインディングピン領域の封止層を焼結するステップと、を含み、
ここで、前記蓋板には、タッチバインディングピン及び前記タッチバインディングピンの両側に位置する遮蔽端子が形成され、前記レーザ装置は、正常領域において、緩衝領域とタッチバインディングピン領域とのレーザ焼結比が同じである、
ことを特徴とする表示パネルの封止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2022年09月13日に中国特許庁に提出され、出願番号CN202211111292.7、出願名称が「有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用により本願に取り込まれる。
【0002】
本発明は、表示技術分野に関し、特に、有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ここで、本願に関連する背景情報のみを提供し、従来技術における有機電界発光ディスプレイ(Organic Light-Emitting Diode、OLEDと略称する)は有機電界発光ダイオードを用いて製造されたディスプレイであるとは限らない。
【0004】
現在、OLED製品タッチ技術は大きな市場を占めている。OLED蓋板にタッチセンシング回路技術がより成熟している。現在、タッチ容量スクリーンがパッケージに配置される技術において、タッチ領域にバインディングされた金属タッチ回線が蓋板に形成され、ハードスクリーンが封止層に封止される際にレーザー光の透過率のムラによって焼結ムラが発生し、これにより、封止層の溢水、気泡、クラック等の問題が発生することにより、封止効果及び切断不良等に影響を及ぼしている。
【0005】
現在、レーザエネルギーを高めたり、レーザヘッドの移動速度を低下させたりして、タッチバインディングピン領域を含むレーザ焼結を行うことにより、焼結ムラの問題を緩和するが、レーザエネルギーが低下してレーザヘッドの移動速度を減速させると、エネルギーを増加させてタッチバインディングピン領域のみに存在させることが正確に制御できないため、レーザエネルギーが正常領域に位置すると、エネルギーが急変して正常領域に封止層形態の急変が形成され、封止層のクラックが発生しやすくなり、封止不良を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、封止ムラを回避し、且つ封止効果を向上させる有機発光表示パネル、表示装置及び表示パネルの封止方法を提供することを目的とする。
【0007】
本願は、有機発光表示パネルを開示し、その有機発光表示パネルは、蓋板と、基板と、封止層とを含み、前記蓋板は、前記基板に対向して設置され、前記封止層は、前記蓋板と前記基板との間に設置され、前記有機発光表示パネルは、タッチ線路を更に含み、前記タッチ線路は、前記蓋板に形成され、前記蓋板のエッジには、タッチバインディングピンが設置され、前記タッチバインディングピンは、前記タッチ線路に接続され、前記タッチバインディングピンの両側には、それぞれ複数の遮蔽端子が設置され、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、前記封止層に対応して設置され、ここで、複数の前記遮蔽端子の長さが前記タッチバインディングピンの長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅が逓減する。
【0008】
本願は、表示装置を更に開示し、その表示装置は、外側蓋板と、有機発光表示パネルとを含み、前記外側蓋板は、前記有機発光表示パネルの出光面の一側に設置される。
【0009】
本願は、有機発光表示パネルの封止のための表示パネルの封止方法を更に開示し、
蓋板と基板との間に、エッジ位置に対応して封止層を塗布するステップと、
レーザ装置を用いて表示パネルの封止層をプリセット経路に沿ってレーザ焼結するステップと、
レーザ装置が正常領域に移動したことを検出した場合、第1のプリセットレーザエネルギー及び第1のプリセット移動速度に基づいて、正常領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置が緩衝領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを徐々に高め、及び/又は移動速度を徐々に低下させ、緩衝領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置がタッチバインディングピン領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、タッチバインディングピン領域の封止層を焼結するステップと、を含み、
ここで、前記蓋板には、タッチバインディングピン及び前記タッチバインディングピンの両側に位置する遮蔽端子が形成され、前記レーザ装置は、正常領域において、緩衝領域とタッチバインディングピン領域とのレーザ焼結比が同じである。
【0010】
本願は、タッチバインディングピンの両側に複数の遮蔽端子を設けることにより、複数の遮蔽端子の長さをタッチバインディングピンの長さと一致させ、且つタッチバインディングピンから離れる方向に沿って複数の遮蔽端子の幅を減少させ、このようにしてレーザー加工を行う場合、遮蔽端子が設置された領域でレーザヘッドのエネルギー変化又は移動速度の制御を開始し、タッチバインディングピンから離れる方向に沿って幅が減少する遮蔽端子により、遮蔽端子が存在する領域に対してエネルギー緩衝作用を1つ行い、レーザエネルギーの急変による段差の発生を回避し、非タッチバインディングピンの領域とタッチバインディングピン領域との当接箇所において、エネルギーの急変による段差が大きすぎて封止ムラが発生しやすいという問題を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の表示装置のブロック構造模式図である。
図2】本願の有機発光表示パネルの模式図である。
図3図2の断面線A-A’に沿った断面構造模式図である。
図4】本願の第1の実施例に係る遮蔽端子の配置模式図である。
図5】本願の第2の実施例に係る有機発光表示パネルの断面構造模式図である。
図6】本願の表示パネルの封止方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本願の表示装置のブロック模式図であり、図2は本願の有機発光表示パネルの構造模式図であり、図3図1の断面線A-A’に沿った断面構造模式図であり、図4は本願のタッチバインディングピンと遮蔽端子の配置模式図であり、図1に示すように、本願は表示装置10を開示し、図1に示すように、本願は表示装置10を開示し、表示装置10は、外部カバー200及び有機発光表示パネル100を含み、前記外側蓋板200は前記有機発光表示パネル100の一側に設置され、具体的には、図2図3を参照して分かるように、前記有機発光表示パネル100は蓋板110、基板120及び封止層130を含み、前記蓋板110は前記基板120に対向して設置され、前記封止層130は前記蓋板110と前記基板120との間に設置され、前記有機発光表示パネル100はタッチ線路140を更に含み、前記タッチ線路140は前記蓋板110に形成され、前記蓋板110のエッジにはタッチバインディングピン141が設置され、前記タッチバインディングピン141は前記タッチ線路140に接続され、前記タッチバインディングピン141の両側にはそれぞれ複数の遮蔽端子150が設置され、ここで、複数の前記遮蔽端子150の長さは前記タッチバインディングピン141の長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子150の幅は逓減する。
【0013】
レーザエネルギーを高めたり、レーザヘッドの移動速度を低下させたりすることによって、タッチバインディングピン領域180を含むレーザ焼結を行う方案に対して、本願は、タッチバインディングピン141の両側に複数の遮蔽端子150を設け、複数の遮蔽端子150の長さは、タッチバインディングピン141の長さと一致し、且つタッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、複数の遮蔽端子150の幅が逓減し、このように、レーザー加工を行う際に、遮蔽端子150が設置された領域において、レーザヘッドのエネルギーが徐々に増加し又はレーザヘッドが緩やかに降下するように制御することができ、タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って幅が逓減する遮蔽端子150により、遮蔽端子150が存在する領域に対してエネルギー緩衝作用を1つ行い、レーザエネルギーの急変による段差の発生を回避し、非タッチバインディングピン141の領域とタッチバインディングピン141の領域との当接箇所においてエネルギーの急変による段差が大きすぎることによる封止ムラの問題を回避する。
【0014】
ここで、前記封止層130はガラス接着剤であり、ガラス接着剤自体が一定の安定性を有し、且つ流動性が悪く、塗布封止する時自体が比較的容易に成形され、且つ熱を吸収した後も変形して貼付吸着することができ、封止効果が高い。もちろん、他の適切な封止材料を用いて封止することもでき、封止効果及び安定性を保証することができる。
【0015】
以下、図面と選択的な実施例を参照して本願を詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図2における矢印の方向は、レーザヘッドの予め設定された経路の方向であり、図3における矢印の方向は、レーザ光の照射方向であり、図2図3に示すように、タッチバインディングピン141が設置された領域はタッチバインディングピン領域180であり、遮蔽端子150が設置された領域は緩衝領域170であり、タッチバインディングピン141及び遮蔽端子150が設置されていない領域は正常領域160であり、封止の場合、レーザ光は表示パネルの正常領域160、緩衝領域170及びタッチバインディングピン領域180に沿って封止層130のエッジを1周して焼結封止を行う。
【0017】
図2に示すように、前記有機発光表示パネルは、4つの辺を有し、それぞれe、f、g及びhであり、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、e及びgに平行な方向に延在して配置され、即ち、それらの長さであり、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、f及びhの方向に延在して配置され、即ち、それらの幅である。
【0018】
図4に示すように、前記遮蔽端子150の幅はaで示され、隣接する前記遮蔽端子150において、第1の遮蔽端子150の第2の遮蔽端子150から離れた側辺から第2の遮蔽端子150の第1の遮蔽端子150に近い側辺までの間隔はbで示され、隣接する2つの前記遮蔽端子150の間の間隔はcで示される。
【0019】
図3に示すように、前記タッチバインディングピン141に隣接する前記遮蔽端子150の幅は、前記タッチバインディングピン141の幅と等しく、隣接する前記タッチバインディングピン141の間の間隔は等しく、隣接する前記遮蔽端子150の間の間隔は等しく、隣接する前記タッチバインディングピン141と前記遮蔽端子150との間の間隔は等しく、前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子150の幅は第1のプリセット値で逓減する。このように、複数の前記タッチバインディングピン及び複数の前記遮蔽端子の配列ピッチは、いずれも等しく、均一である。ここで、第1のプリセット値は10μmである。即ち、前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、隣接する2つの遮蔽端子150の間隔cが変わらない場合、同時にaを第1のプリセット値で徐々に減少させ、例えば、前記タッチバインディングピン141に最も近い遮蔽端子150から、前記遮蔽端子150と隣接し、第1の遮蔽端子150の第2の遮蔽端子150から離れた側辺から第2の遮蔽端子150の第1の遮蔽端子150に近い側辺までの間隔bが250um、第1の遮蔽端子150の幅aが130um、第1の遮蔽端子150と第2の遮蔽端子150との間の間隔cが120umであると、この時、aは第1のプリセット値10umで減少し、即ち、第2の遮蔽端子150の幅aが130um-10um=120umであり、第3の遮蔽端子150の幅aが120um-10um=110umであると、この時、bは第2の遮蔽端子150の幅に第2の遮蔽端子150と第3の遮蔽端子150の間隔の和であり、即ち120um+120um=240umであり、即ち第2の遮蔽端子150から第3の遮蔽端子150までの間隔bは250um-10um=240umであり、これによって類推し、隣接する前記遮蔽端子150、b及びaは同時に第1のプリセット値で減少するように配置され、この時、前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、2つの隣接する遮蔽端子150の間の配列等の比は均一である。
【0020】
レーザヘッドのレーザ光がプリセット経路に沿って封止層130の領域に対してレーザ封止を行う場合、緩衝領域170に到達すると、この時、前記タッチバインディングピン141に近づく方向に沿って、隣接する2つの遮蔽端子150の幅が徐々に増加し、レーザヘッドが徐々にエネルギーを増加させるように制御する場合、エネルギーはパワーに時間を乗算し、この時にレーザヘッドの移動速度が変わらない(即ち時間が変わらない)と、プリセット経路に沿って、レーザヘッドのパワーが徐々に増加すると、レーザヘッドがタッチピン領域に到達するエネルギーが徐々に大きくなり、タッチバインディングピン領域180に到達すると、レーザヘッドのレーザ光が最大になる。しかしながら、レーザヘッドのレーザエネルギーを増加させることは、徐々に増加する過程であるが、均一に配置された遮蔽端子150の存在により、レーザヘッドが移動する過程において、レーザ光が照射されて遮蔽端子150がある領域に照射されるエネルギーの大きさは、ほとんど同じであり、即ち、レーザ光がガラス接着剤によって吸収される熱量と同じであるため、封止工程において、非タッチバインディングピンの領域がレーザ照射エネルギーの急変によってエネルギーの落差が大きすぎて封止が不均一になるという問題が発生せず、レーザ光がタッチバインディングピン141の領域に照射されると、エネルギーもプリセット増加に従ってタッチバインディングピン領域180を強固して封止できるエネルギー値に達するため、封止工程全体を均一で、強固にし、封止ムラの問題を回避することができる。
【0021】
逆に、レーザ光がタッチバインディングピン領域180によって正常領域160に移動すると、レーザヘッドを制御するレーザ光の照射エネルギーが徐々に低下し、この場合、緩衝領域170においてエネルギーを徐々に低下させる方式により、エネルギーが急変することを回避して封止層130の形態を急変させ、クラックなどの問題を発生させ、また、全体の封止工程における各領域の封止比をできるだけ同じにして、封止全体の効果を向上させ、封止強度を高くする。
【0022】
同様に、レーザヘッドの移動速度を低下させる場合、移動時間が長くなるため、エネルギーの積算を大きくすることができ、均一な封止効果を達成することができ、また、レーザヘッドのレーザ光の照射エネルギーの変化と同時に、レーザヘッドの移動降下速度に合わせてもよく、具体的な状況に応じて設定及び配合を行うことができ、ここでは説明を省略する。
【0023】
また、本実施例において、前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子150の幅を第1のプリセット値で逓減させ、且つ隣接する2つの前記遮蔽端子150の間隔を第2のプリセット値で逓減させ、且つ前記第1のプリセット値は前記第2のプリセット値に等しい。即ち、複数の前記遮蔽端子150は、前記遮蔽端子150の幅及び隣接する2つの前記遮蔽端子150の間隔で同時に同じプリセット値で逓減して設置され、この時、aは第1のプリセット値10umで減少し、即ち、第2の遮蔽端子150の幅aは130um-10um=120umであり、第3の遮蔽端子150の幅aは120um-10um=110umであり、第2の遮蔽端子150と第3の遮蔽端子150との間の間隔cは第2のプリセット値10umで減少し、120um-10um=110umであると、この時bは第2の遮蔽端子150の幅に第2の遮蔽端子150と第3の遮蔽端子150の間隔の和であり、即ち、120um+110um=230umであり、即ちbは250um-20um=230umであり、これによって類推して、複数の前記遮蔽端子150をこのような逓減方式で並べて設置し、bが逓減する数値がやや大きくため、この時、遮蔽端子150の配列が比較的密であると、緩衝領域170に設置される遮蔽端子150は対向して複数個設置することができ、複数の遮蔽端子150の配列逓減の方式も比較的均一であり、レーザ照射時に比較的均一な封止効果を達成することもできる。
【0024】
もちろん、前記タッチバインディングピン141から離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子150の幅が第1のプリセット値で逓減し、且つ隣接する2つの前記遮蔽端子150の間隔が第2のプリセット値で逓増し、且つ前記第1のプリセット値が前記第2のプリセット値に等しくても、同様に複数の前記遮蔽端子150を幅逓減の配列とすることができる。この場合、各2つの遮蔽端子150の間の配列間隔が広く、即ち、複数の前記遮蔽端子150が疎に配列され、レーザ光が照射される場合、レーザ光が2つの遮蔽端子150のごとを透過して封止層130に照射されるエネルギーが多く、封止層130が吸収した後に蓋板110と基板120との封止効果が相対的により良好であるが、遮蔽端子150がタッチバインディングピン141から離れる方向に逓減するように配列されているため、レーザヘッドと協働しても、レーザヘッドのエネルギー又は移動速度を制御することで封止の均一性を良くすることができる。
【0025】
ここで、前記遮蔽端子150の材料は前記タッチバインディングピン141の材料と同じであり、前記遮蔽端子150の厚さは前記タッチバインディングピン141の厚さと等しい。材料が同じ工程により行われることにより、材料を節約し、製造工程を縮短し、同じ厚さを採用することにより、レーザ光が照射される場合、遮蔽端子150とタッチバインディングピン141とのレーザ光の透過率が一致し、透過率のムラにより封止層130が吸収する光の照射量が異なり、封止層130に封止ムラが発生するという問題を回避する。
【0026】
本実施例において、前記遮蔽端子150は金属材料であってもよく、タッチバインディングピン141も一般的に金属材料であるため、光遮断の均一性を達成することができ、且つレーザ光を照射する場合、エネルギーを増加させる比較的良好な制御であれば、同じ割合でエネルギーを増加させればよい。もちろん、前記遮蔽端子150は、ブラックマトリックス、透明電極、又はカラーレジスト材料で製造されてもよく、この場合、遮蔽端子150の材料とタッチバインディングピン141の材料とが異なり、このようにすれば、装置によるタッチバインディングピン領域180、緩衝領域170及び正常領域160の検出及び識別に有利であり、レーザーヘッドの移動速度又はエネルギーをより良く制御し、封止をより良くする。
【0027】
図3に示すように、前記有機発光表示パネル100は、無機層190を更に含み、前記無機層190は、前記封止層130と前記基板120との間に設置され、基板120上に無機層190を形成した後、封止層130を再塗布することもできる。
【実施例2】
【0028】
図4は、本願の第2の実施例に係る遮蔽端子の配置模式図であり、図4に示すように、本実施例は、第1の実施例と異なり、前記タッチバインディングピン141に最も近い前記遮蔽端子150は、前記タッチバインディングピン141に近接する側面が斜面151であり、即ち、その前記遮蔽端子150は、三角形構造である。前記遮蔽端子150が金属材料で製造される場合、金属材料自体は遮光作用を有し、一定の反射光線の作用を有し、前記タッチバインディングピン141に近接する側面を斜面151とし、適切な反射部分のレーザ光を形成し、一部のレーザ光を斜面151によりタッチバインディングピン領域180に対応する封止層130に反射し、該位置の封止層130が吸収可能なレーザ光の熱量を増加させて、該位置の封止層130の封止接着力を増加させ、理想的な封止均一化の効果を達成する。
【0029】
ここで、前記斜面151と前記蓋板側辺との夾角はdであり、前記斜面151の勾配は45°以上90°未満であり、即ち45°≦d<90°である。斜面151の勾配が大きいほど、レーザ光をタッチバインディングピン領域180に反射する量が比較的多くなり、また、このとき、斜面151の存在により、レーザ光をタッチバインディングピン141に反射して反射屈折してタッチバインディングピン141に対応する領域に入ることができる。
【0030】
より多くのレーザ光エネルギーを反射するために、斜面151に反射材料を設置してもよく、このように、斜面151の勾配に合わせて、より多くのレーザ光エネルギーをタッチバインディングピン領域180に対応する封止層130に反射し、該領域の封止層130がより多くのレーザ光エネルギーを吸収し、該領域の封止層130の封止接着力を向上させることができる。
【0031】
前記遮蔽端子150がブラックマトリックス、透明電極、又はカラーレジスト材料で製造された場合、前記斜面151の光透過率を斜面151の傾斜方向に沿って逓減させることができ、即ち、蓋板110に近いほど、該斜面151を有する遮蔽端子150の光透過率が低い。このように光透過率を異なる設計とすることにより、レーザ光の照射時に該位置のエネルギー吸収も均一に処理することができ、該位置のエネルギーを急変させることも、徐々に増加又は減少させる過程であり、それにより該位置エネルギーの急変が大きすぎて封止層130の形態の急変が深刻になり、封止効果に影響を与える。もちろん、前記遮蔽端子150が半透過材料を採用する場合、遮蔽端子150の厚さをタッチバインディングピン141の厚さよりも相対的に厚くすることにより、遮蔽端子150の遮光能力を強化し、緩衝領域170に吸収されたレーザ光エネルギーをタッチバインディングピン領域180、正常領域160にできるだけ一致させて、封止層130の形態が急変することを回避することができる。
【0032】
また、本実施例において、前記タッチバインディングピン141に最も近い前記遮蔽端子150は、他の斜面151を有する構造であってもよく、例えば、該斜面151は、弧状であってもよく、弧状の円弧面は、タッチバインディングピン141に向かい、レーザ光の反射に有利であり、又は、該遮蔽端子150は、斜面151を有する矩形構造であってもよく、具体的には、実際の状況に応じて設定することができ、同時に、レーザヘッドレーザー光の照射エネルギー又は移動速度に合わせて、より良い封止の均一性を達成することができる。
【0033】
図6は、本願の表示パネルの封止方法のフローチャートであり、図6に示すように、本願は上記有機発光表示パネルの封止のための表示パネルの封止方法を開示し、
蓋板と基板との間に、エッジ位置に対応して封止層を塗布するS1と、
レーザ装置を用いて表示パネルの封止層をプリセット経路に沿ってレーザ焼結するS2と、
レーザ装置が正常領域に移動したことを検出した場合、第1のプリセットレーザエネルギー及び第1のプリセット移動速度に基づいて、正常領域の封止層を焼結するS3と、
レーザ装置が緩衝領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを徐々に高め、及び/又は移動速度を徐々に低下させ、緩衝領域の封止層を焼結するS4と、
レーザ装置がタッチバインディングピン領域まで移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、タッチバインディングピン領域の封止層を焼結するS5と、を含み、
ここで、前記蓋板には、タッチバインディングピン及び前記タッチバインディングピンの両側に位置する遮蔽端子が形成され、前記レーザ装置は、正常領域において、緩衝領域とタッチバインディングピン領域とのレーザ焼結比が同じであり、封止された後、該表示パネルの封止領域が均一に封止される。
【0034】
また、ステップ5において、レーザヘッドの移動速度を低下させることにより、遮光端子と協働して封止効果をより良くすることもでき、均一性が良く、もちろん、レーザエネルギーの変化によってレーザヘッドの移動速度と同時に行うこともできる。
【0035】
なお、本願の発明構想は非常に多くの実施例を形成することができるが、出願書類の紙数は有限であり、一々列挙することができないため、矛盾しない前提で、以上説明した各実施例の間又は各技術的特徴の間に任意に組み合わせて新しい実施例を形成してもよく、各実施例又は技術的特徴を組み合わせた後、元の技術的効果を強化することができる。
【0036】
なお、本方案における各ステップの限定は、具体的な解決手段の実施に影響を与えない前提で、ステップの順序を限定するものではなく、前に記載されたステップは、先に実行されてもよく、後に実行されてもよく、又は同時に実行されてもよく、本解決手段を実施できる限り、本願の保護範囲に属すると見なされるべきである。
【0037】
以上は、具体的な実施形態を参照して本願に対するさらなる詳細な説明であり、本願の具体的な実施はこれらの説明に限定されないと認定することができない。本願の属する技術分野の当業者にとって、本願の構想を逸脱することなく、いくつかの簡単な導出又は置換を行うことができ、いずれも本願の保護範囲に属すると見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機発光表示パネルであって、
蓋板と、
前記蓋板に対向して設置された基板と、
前記蓋板と前記基板との間に設置された封止層と、を含み、
前記有機発光表示パネルは、タッチ線路を更に含み、前記タッチ線路は、前記蓋板に形成され、前記蓋板のエッジには、タッチバインディングピンが設置され、前記タッチバインディングピンは、前記タッチ線路に接続され、前記タッチバインディングピンの両側には、それぞれ複数の遮蔽端子が設置され、前記タッチバインディングピン及び前記遮蔽端子は、前記封止層に対応して設置され、
ここで、複数の前記遮蔽端子の長さが前記タッチバインディングピンの長さと一致し、且つ前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅が逓減する、
ことを特徴とする有機発光表示パネル。
【請求項2】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、隣接する前記タッチバインディングピンの間の間隔は等しく、隣接する前記遮蔽端子の間の間隔は等しく、隣接する前記タッチバインディングピンと前記遮蔽端子との間の間隔は等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減する、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項3】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減し、隣接する2つの前記遮蔽端子の間隔は第2のプリセット値で逓減し、且つ前記第1のプリセット値は前記第2のプリセット値に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項4】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子の幅は、前記タッチバインディングピンの幅と等しく、前記タッチバインディングピンから離れる方向に沿って、複数の前記遮蔽端子の幅は第1のプリセット値で逓減し、隣接する2つの前記遮蔽端子の間隔は第2のプリセット値で逓増し、且つ前記第1のプリセット値は前記第2のプリセット値に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項5】
前記第1のプリセット値及び前記第2のプリセット値は、10umである、
ことを特徴とする請求項に記載の有機発光表示パネル。
【請求項6】
前記遮蔽端子の材料は、前記タッチバインディングピンの材料と同じであり、前記遮蔽端子の厚さは、前記タッチバインディングピンの厚さと等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示パネル。
【請求項7】
前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子のうち、前記タッチバインディングピンに近い側面は斜面であり、前記斜面の勾配は45°以上90°未満であり、
前記遮蔽端子は金属材料からなる、
ことを特徴とする請求項6に記載の有機発光表示パネル。
【請求項8】
前記遮蔽端子は、カラーレジスト材料で製造され、前記タッチバインディングピンに隣接する前記遮蔽端子において、光透過率は、前記斜面の傾斜方向に沿って逓減する、
ことを特徴とする請求項7に記載の有機発光表示パネル。
【請求項9】
外側蓋板と請求項1から8のいずれか一項に記載の有機発光表示パネルとを含み、ここで、前記外側蓋板は前記有機発光表示パネルの出光面の一側に設置され、ことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項に記載の有機発光表示パネルの封止のための表示パネルの封止方法であって、
蓋板と基板との間に、エッジ位置に対応して封止層を塗布するステップと、
レーザ装置を用いて表示パネルの封止層をプリセット経路に沿ってレーザ焼結するステップと、
レーザ装置が正常領域に移動したことを検出した場合、第1のプリセットレーザエネルギー及び第1のプリセット移動速度に基づいて、正常領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置が緩衝領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、及び/又は移動速度を徐々に低下させ、緩衝領域の封止層を焼結するステップと、
レーザ装置がタッチバインディングピン領域に移動したことを検出した場合、レーザエネルギーを高め、タッチバインディングピン領域の封止層を焼結するステップと、を含み、
ここで、前記蓋板には、タッチバインディングピン及び前記タッチバインディングピンの両側に位置する遮蔽端子が形成され、前記レーザ装置は、正常領域において、緩衝領域とタッチバインディングピン領域とのレーザ焼結比が同じである、
ことを特徴とする表示パネルの封止方法。
【国際調査報告】