(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】ゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20250121BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20250121BHJP
【FI】
A63B53/04 A
A63B102:32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538389
(86)(22)【出願日】2023-09-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-24
(86)【国際出願番号】 US2023033076
(87)【国際公開番号】W WO2024129166
(87)【国際公開日】2024-06-20
(32)【優先日】2022-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】300045363
【氏名又は名称】トップゴルフ キャロウェイ ブランズ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Topgolf Callaway Brands Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100187964
【氏名又は名称】新井 剛
(72)【発明者】
【氏名】デミル,ブランドン,ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ワトソン,ウィリアム,シー.
(72)【発明者】
【氏名】ルブラン,ドミニク
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA02
2C002CH01
2C002CH03
2C002CH06
2C002LL01
2C002MM02
2C002MM04
2C002MM07
(57)【要約】
本明細書において、中心ボディ部品(5)を伴うゴルフクラブヘッドが開示されている。中心ボディ部品(5)は、クラウン部(15)とソール部(20)とを含む。クラウン部(15)は、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなる。ソール部(20)は、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなる。中心ボディ部品(5)は、中空内部を伴う正面開口(6)および背面開口(8)を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補剛部材を伴うフェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記第1の炭素系材料が連続繊維を有し、前記第2の炭素系材料がチョップド繊維を有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記ソール部がトゥ縁壁とヒール縁壁とを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
2000g-cm
2から3500g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
2000g-cm
2から3500g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、請求項9に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有し、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなるクラウン部と、
0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有し、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
2000g-cm
2から3500g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、請求項15に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。本発明は、より詳細には、炭素系の中心ボディ部品を伴うゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術は、ゴルフクラブヘッド用の炭素繊維部品の使用を開示している。
【0003】
慣性乗積は、別の軸回りのヘッド回転を伴う1つの軸回りのモーメントに関する。これらのヘッド回転は、次いで垂直または水平のギア効果を生じ、このギア効果は、ゴルフボールにバックスピンおよびドローもしくはフェードスピンの増大または低減を授ける。IyyおよびIzzに関連付けられた従来のギア効果によって発生するスピンとは異なり、これらのスピンは、フェースバルジ半径およびフェースロール半径を調整することでは補償されることができない。クラブヘッドが300ccよりも大きくなり、慣性モーメントが、3000グラム平方センチメートルより大きいIzzおよび1800グラムより大きいIyyと、より大きくなる場合、同様に慣性乗積がより大きくなる傾向がある。慣性乗積がより大きくなると、ばらつきに対して有害な効果がある。
【0004】
したがって、より小さな慣性乗積を有し、大きな慣性モーメントを伴う大きな体積のゴルフクラブヘッドに対するニーズがある。大きな慣性乗積は大きな慣性モーメントの副産物であるため、このニーズを満たすことは難しい。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つの態様は、第1の炭素系材料からなるクラウン部と、第2の炭素系材料からなるソール部とを含む、ゴルフクラブヘッド用の部品である。
【0006】
本発明の別の態様は、ゴルフクラブヘッド用の部品である。部品は、クラウン部とソール部とを含む。クラウン部は、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなる。クラウン部は、0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有する。ソール部は、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなる。ソール部は、0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有する。クラウン部は、ソール部に取り付けられている。部品は、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する。
【0007】
本発明のさらに別の態様は、ゴルフクラブヘッドである。ゴルフクラブヘッドは、フェース部品と、中心ボディ部品と、後部部品とを備える。部品は、クラウン部とソール部とを含む。クラウン部は、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなる。クラウン部は、0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有する。ソール部は、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなる。ソール部は、0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有する。クラウン部は、ソール部に取り付けられている。部品は、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する。フェース部品は、中心ボディの正面開口に取り付けられており、後部部品は、中心ボディの背面開口に取り付けられている。
【0008】
本発明のさらに別の態様は、ゴルフクラブヘッドである。ゴルフクラブヘッドは、フェース部品と、中心ボディ部品と、後部部品とを備える。部品は、クラウン部とソール部とを含む。クラウン部は、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなる。クラウン部は、0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有する。ソール部は、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなる。ソール部は、0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有する。クラウン部は、ソール部に取り付けられている。部品は、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する。フェース部品は、中心ボディの正面開口に取り付けられており、後部部品は、中心ボディの背面開口に取り付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図8】フェース部品および背面重み付け部品が破線である、
図1の部品の側面図である。
【
図9】多数の部品のゴルフクラブヘッドの拡大図である。
【
図10】多数の部品のゴルフクラブヘッドの拡大図である。
【
図11】ゴルフクラブヘッドの第1の実施形態の上面図である。
【
図16】
図11のゴルフクラブヘッドのトゥ側の側面図である。
【
図17】
図11のゴルフクラブヘッドのヒール側の側面図である。
【
図18】ゴルフクラブヘッドの第2の実施形態の上面図である。
【
図23】
図18のゴルフクラブヘッドのトゥ側の側面図である。
【
図24】
図18のゴルフクラブヘッドのヒール側の側面図である。
【
図25】ゴルフクラブヘッドの第3の実施形態の上面図である。
【
図30】
図25のゴルフクラブヘッドのトゥ側の側面図である。
【
図31】
図25のゴルフクラブヘッドのヒール側の側面図である。
【
図32】ゴルフクラブヘッドの第4の実施形態の上面図である。
【
図37】
図32のゴルフクラブヘッドのトゥ側の側面図である。
【
図38】
図32のゴルフクラブヘッドのヒール側の側面図である。
【
図39】応力除去部品の第1の実施形態の例示である。
【
図40】応力除去部品の第2の実施形態の例示である。
【
図41】CG箇所を示すゴルフクラブヘッドの上面図である。
【
図42】CG箇所を示すゴルフクラブヘッドの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~
図8において示すように、ゴルフクラブヘッド用の部品5は、クラウン部15とソール部20とを含む。クラウン部15は、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなり、0.025インチから0.040インチの範囲の厚さを有する。ソール部20は、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなり、0.040インチから0.240インチの範囲の厚さを有する。クラウン部15は、ソール部20に取り付けられている。部品5は、中空内部を伴う正面開口6および背面開口8を有する。
【0011】
【0012】
図8は、中心ボディに取り付けられたフェース部品、および背面重み付け部品が、ともに破線である部品5を示す。
【0013】
ソール部は、クラウン部よりも厚いことが好ましい。
【0014】
第1の炭素系材料は連続繊維を有し、第2の炭素系材料はチョップド繊維(chopped fibers)を有することが好ましい。
【0015】
図9~
図10に示すように、ソール部20はトゥ縁壁22とヒール縁壁24とを有する。
【0016】
クラウン部15は曲率半径を有する。
【0017】
ソール部20は複数の切子面を有する。
【0018】
別の実施形態において、
図9~
図17に示すように、ゴルフクラブヘッド10は、フェース部品25と、中心ボディ部品12と、後部部品14とを備える。
【0019】
フェース部品25は、中心ボディ12の正面開口に取り付けられており、後部部品14は、中心ボディ12の背面開口に取り付けられている。
【0020】
中心ボディ部品12は、厚さが0.025インチから0.040インチの範囲にあり、かつ連続炭素繊維強化エポキシ材料からなるクラウン部15と、厚さが0.040インチから0.240インチの範囲にあり、かつチョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなるソール部20とを含む。クラウン部15は、ソール部20に取り付けられている。部品は、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する。
【0021】
フェース部品25は金属材料からなることが好ましい。
【0022】
後部部品14は金属材料からなることが好ましい。
【0023】
代替的に、フェース部品25はチタン合金材料からなる。
【0024】
図11~
図17は、別の実施形態のゴルフクラブヘッド100を示す。
【0025】
図18~
図24は、別の実施形態のゴルフクラブヘッド200を示す。
【0026】
図25~
図31は、別の実施形態のゴルフクラブヘッド300を示す。
【0027】
図32~
図38は、別の実施形態のゴルフクラブヘッド400を示す。
【0028】
図39~
図40に示すように、好ましい実施形態における補剛部材30は、ウィッシュボーン構造を含む。
【0029】
補剛部材30は、フェース中心を通って打撃フェース区画に直角にかつ前後方向に延在する垂直面に沿って測定されるときに、打撃フェース区画の内部表面31の好ましくは1インチ以内、より好ましくは0.500インチ以内、最も好ましくは約0.433インチ以内に完全に位置付けられている。上記で定義されたゴルフクラブヘッド10の領域内に補剛部材30を位置付けると、ゴルフクラブヘッド10、および特に打撃フェース区画に対して最大の応力低減効果がある。好ましい実施形態において、補剛部材30は、2インチから3インチ、最も好ましくは2.25インチから2.75インチの範囲の高さを有する。好ましい実施形態において、補剛部材30は、0.1インチから0.25インチの範囲にあることが好ましい最も狭い幅を中心に有し、0.5インチから1.0インチの範囲にあることが好ましい最も広い幅を底部に有する。
【0030】
本発明の補剛部材30は、パター、アイアン、ウェッジ、ハイブリッド、フェアウェイウッド、およびドライバーを含む、中空内部を伴う任意のタイプのゴルフクラブヘッドにおいて、本明細書で説明されているように使用されてもよい。本明細書で開示されている実施形態のいずれにおいても、ゴルフクラブヘッド10がドライバーとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッド10は、好ましくは200立方センチメートルから600立方センチメートル、より好ましくは300立方センチメートルから500立方センチメートル、最も好ましくは420立方センチメートルから470立方センチメートルの体積を有し、460立方センチメートルの最も好ましい体積を伴う。実際のところ、好ましい実施形態において、ゴルフクラブヘッド10は、約450ccから460ccの体積を有する。ゴルフクラブヘッド10の体積はまた、ドライバーよりも小さい体積で、(好ましくは3番ウッドから11番ウッドの範囲にある)フェアウェイウッドの間で変動することになる。ドライバーとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッド10は、好ましくは215グラム以下の質量、最も好ましくは180グラムから215グラムの質量を有する。フェアウェイウッドとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッド10は、135グラムから200グラムまでの質量、好ましくは140グラムから165グラムまでの質量を有することが好ましい。ボディの質量、およびしたがってゴルフクラブヘッド10全体の裁量的な質量は、ソール区画に切欠きを生成すること、およびその切欠きを、炭素複合材、プラスチック、または低密度金属合金などの軽量材料からなる挿入物で充填することによって調整されることができる。同様にクラウン挿入物は、追加の裁量的な質量を融通するために、炭素複合材料から成形されることができる。
【0031】
複合積層板-UD
【0032】
複合積層板中の個別の層または重ねは、一方向(UD)複合層、または2軸織もしくは3軸織複合材の一貫した織物から構成されてもよい。本発明の目的のために、複合材料システムにおける繊維強化は、炭素、ガラス繊維、アラミド、またはこの3つのうちの任意の組合せを含んでもよい。
【0033】
本発明の複合積層板の積層体中の層または重ねの枚数は、2枚重ねから200枚重ねの間で変動することができる。複合積層板はいくつかの層を伴う。各複合材重ねは、UD、2軸織、または3軸織複合材のいずれかの複合材であってもよい。各複合材重ねの繊維目付(FAW)は、20gsmから最大500gsmの範囲にあることができる。各重ねについての複合材料における繊維強化は、炭素、ガラス繊維、アラミド、またはこの3つのうちの任意の組合せを含んでもよい。本発明の複合材料を生成するために各重ねの繊維束と組み合わせられている母材は、熱硬化性材料(エポキシ、ポリエステル、ビニルエステル等)、または熱可塑性材料(ナイロン、ポリカーボネート、PPS、PEKK、PEEK等)であることができる。UD複合パネルならびにUDおよび多軸複合積層板の断面はそれぞれ、異なる層を示す。
【0034】
複合積層板-SMC
【0035】
一部の実施形態において、複合材は、チョップド繊維から構成されていてもよいシートモールディングコンパウンド(SMC)であってもよい。各チョップド繊維は、0.0625インチ未満の長さ、または2インチ以上かつ4インチ以下である長さを有する。
【0036】
本発明のSMCは、以下の品質を有する。SMCの繊維強化は、炭素、ガラス繊維、アラミド、またはこの3つのうちの任意の組合せを含んでもよい。本発明の複合材料を生成するために各重ねの繊維束と組み合わせられている母材は、熱硬化性材料(エポキシ、ポリエステル、ビニルエステル等)、または熱可塑性材料(ナイロン、ポリカーボネート、PPS、PEKK、PEEK等)であることができる。SMCの厚さは、0.015”から0.250”の間で変動してもよい。
【0037】
複合積層板+SMC
【0038】
本発明に関するとき、連続材料および不連続材料の使用は、同じ複合材部品内で使用されてもよい。式2に従って、連続繊維比は、不連続繊維またはSMCと比較した、積層板中にある連続繊維の量を定量化する。
【0039】
全体の疲労寿命も改善しながら、層間せん断強度を改善するために、複合材重ねの界面には、VACNTが配置されることができる。VACNTは、様々な複合材重ねを架橋して、界面の層間特性を改善するとともに、亀裂伝播または事前破壊モード(pre-failure mode)を層間レベルで停止する。本発明に関するとき、VACNTの長さは、5μmから50μmの間で変動してもよい。本発明のVACNTは、以下の品質を有する。VACNT高さは、5μmから50μmの間で変動することができる。VACNTは、複合材重ねの単一の側に塗布されている。VACNTは、複合材重ねの両側に塗布されている。添加剤積層板比は、0.05から0.90の間で変動することができる。
【0040】
ゴルフクラブヘッドがドライバーとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッドは、好ましくは200立方センチメートルから600立方センチメートル、より好ましくは300立方センチメートルから500立方センチメートル、最も好ましくは420立方センチメートルから470立方センチメートルの体積を有し、460立方センチメートルの最も好ましい体積を伴う。好ましい実施形態において、ゴルフクラブヘッドは、約450ccから460ccの体積を有する。ゴルフクラブヘッドの体積はまた、ドライバーよりも小さい体積で、(好ましくは3番ウッドから11番ウッドの範囲にある)フェアウェイウッドの間で変動することになる。ドライバーとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッドは、好ましくは215グラム以下の質量、最も好ましくは180グラムから215グラムの質量を有する。フェアウェイウッドとして設計されている場合、ゴルフクラブヘッドは、135グラムから200グラム、好ましくは140グラムから165グラムまでの質量を有することが好ましい。
【0041】
本明細書で開示されている実施形態の各々において、フェース部品は、よく知られているロストワックス鋳造法などの方法で、溶融金属から鋳造されることが好ましい。鋳造用の金属は、チタン、あるいはチタン合金、例えば鍛造用の6-4チタン合金、α+β型チタン合金、またはβ型チタン合金、および鋳造用6-4チタンであることが好ましい。代替的には、フェース部品は17-4鋼合金からなる。フェース部品を製造するための追加の方法には、金属の平坦なシートからボディを成形すること、金属の平坦なシートからフェース部品を超可塑性成形すること、金属の固形のブロックからフェース部品を機械加工すること、鍛造されたプリフォームからフェース部品を電気化学フライス加工すること、遠心鋳造を用いてボディを鋳造すること、浮揚鋳造を用いてフェース部品を鋳造すること、および同様の製造方法がある。
【0042】
フェース部品は、正面壁の外周から背面へ、側方に延在する返し部を有することが好ましい。
フェース部品の返し部は、上部側方区画と、下部側方区画と、ヒール側方区画と、トゥ側方区画とを含むことが好ましい。したがって、返し部は、打撃プレート挿入物を全360度取り囲むことが好ましい。しかしながら、返し部は、打撃プレート挿入物の部分的な区画を、例えば270度または180度包含するのみであってもよく、また不連続的であってもよいと当業者は認識するであろう。
上部側方区画は、背面へ中心ボディ部品に向かって、あらかじめ決められた距離dだけ延在して、クラウンと係合する。好ましい実施形態において、あらかじめ決められた距離は、打撃プレート挿入物の外周から上部側方区画の背面縁まで測定されるときに、0.2インチから1.0インチ、より好ましくは0.40インチから0.75インチ、最も好ましくは0.68インチの範囲にある。好ましい実施形態において、上部側方区画は、ヒール端からトゥ端までの全体的な屈曲を有する。上部側方区画は、打撃プレート挿入物の中心の近傍で最小長さであることが好ましい打撃プレート挿入物の外周からの長さを有し、トゥ端およびヒール端に向かって増大する。しかしながら、ヒール端またはトゥ端で最小長さであってもよいことを当業者は認識するであろう。
フェース部品は、実質的に水平な面に沿って、いくらかの屈曲を伴って、中心ボディ部品のクラウン部と係合する。返し部は、アンダーカット部を有し、クラウン部の正面端は、アンダーカット部にわたって配置されている。
【0043】
ヒール側方区画は、打撃プレート挿入物に実質的に直角であり、ヒール側方区画は、中心ボディ部品のソール部の任意選択的なリボン区画および底部区画と係合する前に、ホーゼルを覆う。ヒール側方区画は、ソール部に取り付けられている。ヒール側方区画は、外周より、0.250インチから1.50インチ、より好ましくは0.50インチから1.0インチ、最も好ましくは0.950インチの距離、距離d’”だけ内方に延在することが好ましい。ヒール側方区画は、縁に全体的な屈曲を有することが好ましい。
フェース部品の他方の端には、トゥ側方区画がある。トゥ側方区画は、ソール部に取り付けられている。トゥ側方区画は、外周より、0.250インチから1.50インチ、より好ましくは0.75インチから1.30インチ、最も好ましくは1.20インチの距離、距離d”だけ内方に延在することが好ましい。トゥ側方区画は、縁に全体的な屈曲を有することが好ましい。
フェース部品の下部側方区画は、内方へ中心ボディ部品に向かって、あらかじめ決められた距離だけ延在して、ソール部と係合する。好ましい実施形態において、あらかじめ決められた距離は、打撃プレート挿入物の外周から下部側方区画の縁まで測定されるときに、0.2インチから1.25インチ、より好ましくは0.50インチから1.10インチ、最も好ましくは0.9インチの範囲にある。好ましい実施形態において、下部側方区画は、ヒール端からトゥ端までの全体的な屈曲を有する。下部側方区画は、打撃プレート区画の中心の近傍で最小長さであることが好ましい打撃プレート区画の外周からの長さを有し、トゥ端38およびヒール端に向かって増大する。
【0044】
図41~
図42に示すように、慣性の軸は、X、Y、およびZとして指定されている。X軸は、打撃プレート挿入物から重心CGを通って、ゴルフクラブヘッド10の背面まで延在する。Y軸は、ゴルフクラブヘッド10のトゥ端から重心CGを通って、ゴルフクラブヘッド10のヒール端まで延在する。Z軸は、クラウンから重心CGを通って、ソールまで延在する。
【0045】
Golf Club Design, Fitting, Alteration & Repair, 4th Edition, by Ralph Maltbyにおいて定義されているように、ゴルフクラブヘッドの重心すなわち質量中心は、懸架されたときにクラブヘッドが平衡を保つ2つ以上の点の垂直交点によって決定されるクラブヘッドの内側の点である。この重心の定義のさらに徹底的な説明は、Golf Club Design, Fitting, Alteration & Repairに提供されている。
【0046】
ゴルフクラブヘッド10の重心および慣性モーメントは、テストの標構(XT,YT,ZT)を用いて測定され、次いでヘッドの標構(XH,YH,ZH)に変換されることが好ましい。ゴルフクラブヘッドの重心は、参照によってその全体が本明細書に引用される、「High Moment Of Inertia Composite Golf Club」という名称の米国特許第6607452号明細書に開示されているような、2つの重量秤を有する重心台(a center of gravity table)を用いて得られてもよい。シャフトが存在する場合、シャフトは取り除かれ、ゴルフクラブヘッドの軸に直角な多数の面を有するホーゼルキューブと交換される。ゴルフクラブヘッドの重量が与えられた場合、ゴルフクラブヘッドが同時に両方の秤上に配置されており、特定の方向、X、Y、またはZ方向に沿って重み付けされているときに、秤によってゴルフクラブヘッドの重量分布を決定することが可能である。
【0047】
概して、本発明のゴルフクラブヘッド10についてのZ軸回りの慣性モーメントIzzは、好ましくは4000g-cm2以上、より好ましくは5000g-cm2以上であり、好ましくは4500g-cm2から6000g-cm2の範囲にある。本発明のゴルフクラブヘッド10ついてのY軸回りの慣性モーメントIyyは、好ましくは2500g-cm2から4000g-cm2、より好ましくは3000g-cm2から3500g-cm2の範囲にある。本発明のゴルフクラブヘッド10ついてのX軸回りの慣性モーメントIxxは、好ましくは2000g-cm2から3500g-cm2、より好ましくは2500g-cm2から3300g-cm2の範囲にある。
【0048】
ゴルフクラブヘッドの慣性乗積(IyzおよびIxz)のうちの少なくとも1つは、300g-cm2未満の絶対値を有する。慣性乗積Iyzの絶対値は、好ましくは50g-cm2から200g-cm2の間、最も好ましくは50g-cm2から125g-cm2の間であることが好ましい。
【符号の説明】
【0049】
5 部品
6 正面開口
8 背面開口
10 ゴルフクラブヘッド
12 中心ボディ部品
14 後部部品
15 クラウン部
20 ソール部
22 トゥ縁壁
24 ヒール縁壁
25 フェース部品
30 補剛部材
31 内部表面
38 トゥ端
100 ゴルフクラブヘッド
200 ゴルフクラブヘッド
300 ゴルフクラブヘッド
400 ゴルフクラブヘッド
CG 重心
【手続補正書】
【提出日】2024-06-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補剛部材を伴うフェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記第1の炭素系材料が連続繊維を有し、前記第2の炭素系材料がチョップド繊維を有し、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記ソール部がトゥ縁壁とヒール縁壁とを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
補剛部材を伴うフェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有
し、
前記ゴルフクラブヘッドが、2000g-cm
2
から3500g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、2000g-cm
2
から3500g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIxxを有し、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2
から6000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項
8に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項
8に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項
8に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項
8に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項13】
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有し、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなるクラウン部と、
0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有し、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2から6000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
【請求項14】
前記フェース部品が金属材料からなる、請求項
13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、請求項
13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
前記後部部品が金属材料からなる、請求項
13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
2500g-cm
2から4000g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、請求項
13に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
2000g-cm
2から3500g-cm
2の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、請求項
13に記載のゴルフクラブヘッド。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
ゴルフクラブヘッドの慣性乗積(IyzおよびIxz)のうちの少なくとも1つは、300g-cm2未満の絶対値を有する。慣性乗積Iyzの絶対値は、好ましくは50g-cm2から200g-cm2の間、最も好ましくは50g-cm2から125g-cm2の間であることが好ましい。
なお、本発明には、下記態様が含まれることを付記する。
[態様1]
補剛部材を伴うフェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2
から6000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
[態様2]
前記フェース部品が金属材料からなる、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様3]
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様4]
前記後部部品が金属材料からなる、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様5]
前記第1の炭素系材料が連続繊維を有し、前記第2の炭素系材料がチョップド繊維を有する、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様6]
前記ソール部がトゥ縁壁とヒール縁壁とを有する、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様7]
2500g-cm
2
から4000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様8]
2000g-cm
2
から3500g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、態様1に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様9]
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
第1の炭素系材料からなるクラウン部と、
第2の炭素系材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2
から6000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
[態様10]
前記フェース部品が金属材料からなる、態様9に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様11]
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、態様9に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様12]
前記後部部品が金属材料からなる、態様9に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様13]
2500g-cm
2
から4000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、態様9に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様14]
2000g-cm
2
から3500g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、態様9に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様15]
フェース部品と、
中心ボディ部品であって、
0.025インチから0.040インチの範囲にある厚さを有し、連続炭素繊維強化エポキシ材料からなるクラウン部と、
0.040インチから0.240インチの範囲にある厚さを有し、チョップド炭素繊維強化ビニルエステルシートモールディングコンパウンド材料からなるソール部とを含み、
前記クラウン部が、前記ソール部に取り付けられており、
前記部品が、中空内部を伴う正面開口および背面開口を有する、
前記中心ボディ部品と、
後部部品と
を備えるゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部品が、前記中心ボディの正面開口に取り付けられており、前記後部部品が、前記中心ボディの背面開口に取り付けられており、
前記ゴルフクラブヘッドが、4000g-cm
2
から6000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIzzを有する、前記ゴルフクラブヘッド。
[態様16]
前記フェース部品が金属材料からなる、態様15に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様17]
前記フェース部品がチタン合金材料からなる、態様15に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様18]
前記後部部品が金属材料からなる、態様15に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様19]
2500g-cm
2
から4000g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIyyを有する、態様15に記載のゴルフクラブヘッド。
[態様20]
2000g-cm
2
から3500g-cm
2
の範囲にある慣性モーメントIxxを有する、態様15に記載のゴルフクラブヘッド。
【国際調査報告】