(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】データ伝送方法、機器、及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 76/18 20180101AFI20250121BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20250121BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20250121BHJP
H04W 76/12 20180101ALI20250121BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W36/08
H04W72/231
H04W76/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539024
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022140483
(87)【国際公開番号】W WO2023134409
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210043783.6
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本願は、通信技術の分野に適用される、データ伝送方法、機器、及びシステムを提供する。データ伝送方法は、サービングアクセスネットワーク装置により、端末装置から第1無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を確立するために使用される、ステップと、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていない場合、前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用することができ、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用することができる、ステップと、を含む。このソリューションに基づくと、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たしていない場合、SDTを拒否又は終了することができ、端末装置はその後、セルを再選択して再びSDTを開始することができる。端末が現在のセルで待機し続けるソリューションと比較して、端末装置のデータ送信効率を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービングアクセスネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
端末装置から第1無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を確立するために使用される、ステップと、
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていない場合、前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用され、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記第1RRCメッセージが受信されたとき、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTをサポートしていないこと、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記SDTを実行するプロセスで、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の前記負荷が前記閾値より大きいこと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置ではなく、前記第2RRCメッセージを前記端末装置に送信する前に、前記方法は、
第4RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される、ステップと、
第5RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置から受信するステップであって、前記第5RRCメッセージは前記第4RRCメッセージの応答メッセージであり、前記第5RRCメッセージは前記第2RRCメッセージを含む、ステップと、
を更に含む請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サービングアクセスネットワーク装置が、前記SDTを実行するプロセスにおいて、前記SDTの要件を満たさない場合、前記端末装置に前記第3RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
第6RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第6RRCメッセージは、前記アンカーアクセスネットワーク装置に前記SDTをキャンセルするように指示するために使用される、ステップ、
を更に含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
アンカーアクセスネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
サービングアクセスネットワーク装置から第4無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、前記アンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信するように要求するために使用される、ステップと、
前記第4RRCメッセージに従って、前記サービングアクセスネットワーク装置に前記第2RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を終了するように端末装置に指示するために使用される、ステップと、
を含む方法。
【請求項10】
前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトを実行するために前記端末装置により使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択を実行するために前記端末装置により使用される、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
端末装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
サービングアクセスネットワーク装置に第1無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を確立するために使用される、ステップと、
前記サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージが受信されると、SDTタイマを停止するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用され、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
を含む方法。
【請求項14】
前記第2RRCメッセージは、RRC解除メッセージであり、前記第3RRCメッセージは、RRC拒否メッセージである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第3RRCメッセージが受信されると、前記方法は、
SDT障害を上位層に通知し、無線アクセスネットワークのホーム位置に基づく通知領域(RNA)タイマを再開するステップであって、前記RNAタイマは、前記端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される、ステップ、
を更に含む請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2RRCメッセージが受信されると、前記方法は、
SDT終了を上位層に通知するステップ、を更に含む請求項13又は14に記載の方法。
【請求項17】
前記第2RRCメッセージがサスペンド構成を含む場合、前記方法は、
前記端末装置のコンテキストをサスペンドし、RNAタイマを再開するステップ、を更に含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記端末装置が前記第1RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
前記SDTタイマを開始し、前記RNAタイマを停止するステップ、を更に含む請求項13~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、請求項13~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトを実行するために前記端末装置によって使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第1セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第1セルは、前記端末装置が前記リダイレクトを実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2RRCメッセージは、第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択を実行するために前記端末装置によって使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第2セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第2セルは、前記端末装置が前記セル再選択を実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
データ処理装置であって、前記データ処理装置は、プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するよう構成され、前記プロセッサが前記コンピュータ実行可能命令を実行すると、前記データ処理装置が請求項1~8、9~12、又は13~23のいずれか一項に記載の方法を実行可能にされる、データ処理装置。
【請求項25】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが格納されており、前記コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されると、前記コンピュータは、請求項1~8、9~12、又は13~23のいずれか一項に記載の方法を実行可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、参照により全体がここに組み込まれる、中国特許出願番号202210043783.6号、中国国家知識産権局に2022年1月14日に出願、名称「DATA TRANSMISSION METHOD, APPARATUS, AND SYSTEM」の優先権を主張する。
【0002】
[技術分野]
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、データ伝送方法、機器、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代新無線(5th generation new radio, 5GNR)システムでは、RRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態が無線リソース制御(radio resource control, RRC)層に導入される。ユーザ機器(user equipment, UE)は、データ送信がないときにRRC非アクティブ状態になることがある。UEがデータ送信を行っている場合、UEはRRC非アクティブ状態からRRC接続(RRC_CONNECTED)状態に切り換えてデータ送信を行ってもよい。
【0004】
ある送信シナリオでは、UEが送信するデータパケットは非常に小さいが、そのデータパケットは頻繁に送信されるため、UEは頻繁にRRC状態切替を行う必要がある。そのため、大量のシグナリングリソースが占有される。しかし、小さなデータパケットを送信するために大量のシグナリングリソースを占有することは、シグナリングリソースの浪費につながる。この問題を解決するために、従来技術では、UEがRRC非アクティブ状態でデータを送信することができる、SDT(small data transmission, SDT)技術が提案されている。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、データ伝送方法、装置、及びシステムを提供し、例えば、サービング基地局でリソース輻輳が発生したり、アンカー基地局が過負荷になったりして、サービング基地局又はアンカー基地局がSDT要件を満たさない場合に使用される処理ソリューションを提供する。本発明は、サービング基地局又はアンカー基地局がSDTを実行するための要件を満たさない理由を限定するものではない。
【0006】
前述の目的を達成するために、以下の技術的ソリューションが本願において使用される。
【0007】
第1態様によると、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、サービングアクセスネットワーク装置に適用されてよく前記データ伝送方法は、
先ず、端末装置から第1RRCメッセージを受信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される、ステップと、
例えばリソース輻輳又はネットワーク負荷のために前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていない場合、前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用することができ、前記第3RRCメッセージは前記SDTの実行を拒否するよう、前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用することができる、ステップと、
を含むことができる。
【0008】
このソリューションに基づくと、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するための要件を満たしていない場合、SDTを適時に拒否又は終了することができ、端末装置はその後、セルを再選択して再びSDTを開始することができる。端末装置が現在のセルで待機し続けるソリューションと比較して、遅延を短縮することができ、端末装置のデータ送信効率を向上させることができる。
【0009】
第1態様を参照し、可能な実装では、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記第1RRCメッセージが受信されたとき、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTをサポートしていないこと、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を含むことができる。
【0010】
第1態様を参照し、可能な実装では、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記SDTを実行するプロセスで、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の前記負荷が前記閾値より大きいこと、を含むことができる。
【0011】
上記の2つの実装に基づいて、SDTの確立が要求されたとき、又はSDTを実行するプロセスにおいて、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たしていない場合、後続のSDT手順を終了又は拒否することができ、それによって、ソリューションの適用性と柔軟性を向上させることができる。
【0012】
第1態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージ及び前記第3RRCメッセージの各々は、待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す。
【0013】
このソリューションに基づいて、端末装置が、通信接続を開始した後、直ちに、現在のセルを再度選択して、SDTが再び失敗することを回避することができる。
【0014】
第1態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される。
【0015】
このソリューションに基づいて、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置にSDT送信を終了するように指示する一方で、端末装置がサービングアクセスネットワーク装置の指示に従ってセルを再選択できるように、リダイレクト又はセル再選択のためのパラメータを端末装置に提供してもよい。このソリューションにより、端末装置は、SDT又は別のサービスの開始のためにより適したセルを選択することができ、端末装置のデータ送信効率を向上させることができる。
【0016】
第1態様を参照し、可能な実装において、前記第2RRCメッセージはサスペンド構成を含み、前記サスペンド構成は、前記端末装置のコンテキストをサスペンドするように前記端末装置に指示するために使用される。
【0017】
第1態様を参照し、可能な実装において、前記サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置ではなく、第2RRCメッセージを前記端末装置に送信する前に、前記データ伝送方法は、
前記第4RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される、ステップと、
前記第5RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置から受信するステップであって、前記第5RRCメッセージは前記第4RRCメッセージの応答メッセージであり、前記第5RRCメッセージは前記第2RRCメッセージを含む、ステップと、
を更に含んでよい。SDTを終了するように端末装置に指示するために使用される第2RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置によって生成されることが分かる。
【0018】
第1態様を参照し、可能な実装において、前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0019】
このソリューションに基づいて、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置にSDTを終了するための第2RRCメッセージを送信するように要求するときに、アンカーアクセスネットワーク装置にリダイレクトを実行するよう端末装置に更に推奨することができる。従って、端末装置は、SDTを実行するためにより適したセルを選択することができ、それによって端末装置のデータ送信効率を向上させることができる。
【0020】
第1態様を参照すると、可能な実装において、第2RRCメッセージが第1リダイレクトパラメータを含むとき、第4RRCメッセージは、第2リダイレクトパラメータを含み、第2リダイレクトパラメータは、第1リダイレクトパラメータを決定するために使用される。第2RRCメッセージが第1セル再選択優先度パラメータを含むとき、第4RRCメッセージは、第2セル再選択優先度パラメータを含み、第2セル再選択優先度パラメータは、第1セル再選択優先度パラメータを決定するために使用される。
【0021】
このソリューションに基づいて、端末装置がリダイレクト又はセル再選択を実行することを示すパラメータが、サービングアクセスネットワーク装置によって推奨され得る。
【0022】
第1態様を参照すると、可能な実装において、第4RRCメッセージは、待機時間指示及び/又は第1原因値を含み、待機時間指示は、待機時間を送信するようアンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、第1原因値は、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信することを要求する理由を示す。
【0023】
第1態様を参照すると、可能な実施形態において、サービングアクセスネットワーク装置が、第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たしていないと決定された場合、第4RRCメッセージは送信指示を含むことができ、送信指示は、SDTを実行することを要求することを端末装置に示すために使用される。
【0024】
第1態様を参照すると、可能な実施形態において、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たしていない決定された場合、第5RRCメッセージを更に使用して、サービングアクセスネットワーク装置に端末装置のコンテキストを削除するように指示することができる。データ伝送方法は、端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除することを更に含むことができる。
【0025】
第1態様を参照すると、可能な実施形態において、第1RRCメッセージは第1SDTデータパケットを含む。サービングアクセスネットワーク装置が、第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たしていない場合、第4RRCメッセージは第1SDTデータパケットを更に含む。
【0026】
このソリューションに基づいて、SDTを終了又は拒否することが決定された場合でも、シグナリングリソースの浪費を避けるために、端末装置によって送信されたデータパケットは破棄されない。
【0027】
第1態様を参照すると、可能な実施形態において、前記サービングアクセスネットワーク装置が、前記SDTを実行するプロセスにおいて、前記SDTの要件を満たさないと決定された場合、前記端末装置に第3RRCメッセージを送信した後、前記データ伝送方法は、
第6RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第6RRCメッセージは、前記アンカーアクセスネットワーク装置に前記SDTをキャンセルするように指示するために使用される、ステップ、
を更に含むことができる。
【0028】
第1態様を参照すると、可能な実施形態において、第6RRCメッセージは、第2原因値を更に含み、第2原因値は、SDTをキャンセルする理由を示すために使用される。
【0029】
第2態様によると、データ伝送方法が提供される。前記データ伝送方法は、アンカーアクセスネットワーク装置に適用することができ、前記データ伝送方法は、
先ず、前記サービングアクセスネットワーク装置から第4RRCメッセージを受信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、前記アンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信するように要求するために使用される、ステップと、
次に、前記第4RRCメッセージに基づき、前記サービングアクセスネットワーク装置に第5RRCメッセージを送信するステップであって、前記第5RRCメッセージは第2RRCメッセージを含み、前記第2RRCメッセージはSDTを終了するように端末装置に指示するために使用される、ステップと、
を含むことができる。
【0030】
このソリューションに基づいて、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCを送信するように要求することができ、それにより、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置に第2RRCメッセージを転送し、端末装置にSDTを終了するように指示する。サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、端末装置がサービングアクセスネットワーク装置のセルで待ち続けることを防ぐために、SDTは時間内に終了する。このソリューションでは、SDTの遅延を低減することができ、端末装置のデータ送信効率を向上させることができる。
【0031】
第2態様を参照し、可能な実装において、前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。前記データ伝送方法は、前記要求指示、前記リダイレクト指示、又は前記セル再選択指示に従って、前記第5RRCメッセージが前記第2RRCメッセージを含むことを決定するステップを更に含むことができる。
【0032】
このソリューションに基づいて、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置にSDTを終了するように明示的に(例えば、要求指示を使用して)要求することができ、又はアンカーアクセスネットワーク装置にSDTを終了するように暗黙的に(例えば、リダイレクト指示又はセル再選択指示を使用して)要求することができ、それによって、本願におけるソリューションの柔軟性を向上させる。
【0033】
第2態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される。
【0034】
第2態様に関連して、可能な実装では、前記第2RRCメッセージが前記第1リダイレクトパラメータを含む場合、前記第4RRCメッセージは、第2リダイレクトパラメータを更に含み、前記データ伝送方法は、前記第2リダイレクトパラメータに基づいて前記第1リダイレクトパラメータを決定するステップを更に含む。前記第2RRCメッセージが前記第1セル再選択優先度パラメータを含む場合、前記第4RRCメッセージは第2セル再選択優先度パラメータを更に含み、前記データ伝送方法は、前記第2セル再選択優先度パラメータに基づいて前記第1セル再選択優先度パラメータを決定するステップを更に含む。
【0035】
このソリューションに基づいて、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置によって推奨されるリダイレクトパラメータ又はセル再選択優先度パラメータに基づいて、端末装置がリダイレクト又はセル再選択を実行するために使用するパラメータを決定することができる。
【0036】
第2態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージは、待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す。
【0037】
第2態様を参照し、可能な実装では、前記第4RRCメッセージは、待機時間指示を含み、前記データ伝送方法は、前記待機時間指示に従って待機時間を決定するステップを更に含む。
【0038】
第2態様を参照すると、可能な実装において、前記第4RRCメッセージは、第1原因値を更に含み、前記第1原因値は、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記アンカーアクセスネットワーク装置に前記第2RRCメッセージを送信することを要求する理由を示す。
【0039】
第2態様を参照し、可能な実装において、前記第4RRCメッセージは送信指示を含み、前記送信指示は、SDTを実行することを要求するように前記端末装置に指示するために使用される。
【0040】
第2態様を参照すると、可能な実施形態において、前記第4RRCメッセージは第1SDTデータパケットを更に含む。前記データ伝送方法は、前記第1SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素に送信するステップを更に含むことができる。このソリューションに基づいて、端末装置がSDTを終了するように指示された場合でも、既に送信されたデータパケットは、ユーザプレーンネットワーク要素に正常に転送され、第1データパケットが破棄され、シグナリングリソースの浪費を引き起こすことを防ぐ。
【0041】
第2態様を参照すると、可能な実装において、前記第5RRCメッセージは、前記端末装置のコンテキストを削除するように前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために更に使用される。
【0042】
第3態様によると、データ伝送方法が提供される。前記データ伝送方法は、アンカーアクセスネットワーク装置に適用することができ、前記データ伝送方法は、第1に、サービングアクセスネットワーク装置から第6RRCメッセージを受信するステップであって、前記第6RRCメッセージは、SDTをキャンセルするように前記アンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
前記第6RRCメッセージに基づいて、SDTを実行する端末装置のコンテキストをサスペンドするステップと、
を含むことができる。
【0043】
このソリューションによれば、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、次のSDTをキャンセルするようにアンカーアクセスネットワーク装置に指示することができる。SDTを終了する方法は複数あることが分かる。このソリューションは、本願におけるデータ伝送方法の柔軟性を向上させる。
【0044】
第3態様を参照すると、可能な実施形態において、第6RRCメッセージは、第2原因値を更に含み、第2原因値は、SDTをキャンセルする理由を示すために使用される。
【0045】
第4の態様によると、データ伝送方法が提供される。前記データ伝送方法は、アンカーアクセスネットワーク装置に適用することができ、前記データ伝送方法は、
先ず、SDTを終了することを決定するステップと、
次に、サービングアクセスネットワーク装置に第7RRCメッセージを送信するステップであって、前記第7RRCメッセージは第2RRCメッセージを含み、前記第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に示すために使用される、ステップと、
を含むことができる。
【0046】
このソリューションに基づいて、アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTを選択的に能動的に終了させることができ、それによって、本願におけるデータ伝送方法の柔軟性を向上させることができる。
【0047】
第4態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される。
【0048】
第4態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージは、待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す。
【0049】
第5の態様によると、データ伝送方法が提供される。前記データ伝送方法は端末装置に適用することができ、前記データ伝送方法は、
先ず、サービングアクセスネットワーク装置に第1RRCメッセージを送信するステップを含み、前記第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される、ステップと、
前記サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージが受信されると、前記端末装置により、SDTタイマを停止するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用され、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
を含むことができる。
【0050】
このソリューションに基づいて、端末装置は、第1RRCメッセージを使用してSDTを開始することができる。更に、端末装置は、SDTを開始した後、端末装置が、SDTを終了するよう指示する指示又はアクセスネットワーク装置がSDTの実行を拒否するよう指示する指示を受信した場合に、SDTタイマを停止することができる。この方法は、特定のセルにおける端末装置の長時間の待機によって引き起こされる長いデータ送信遅延を回避することができる。
【0051】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージは、RRC解除メッセージであり、前記第3RRCメッセージは、RRC拒否メッセージである。
【0052】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第3RRCメッセージを受信した場合に、前記データ伝送方法は、SDT障害を上位層に通知し、RNAタイマを再開するステップであって、前記RNAタイマは、前記端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される、ステップ、を更に含むことができる。
【0053】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージを受信した場合に、前記データ伝送方法は、SDT終了を上位層に通知するステップを更に含むことができる。
【0054】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージは、サスペンド構成を含むことができ、前記データ伝送方法は、前記端末装置のコンテキストをサスペンドし、RNAタイマを再開するステップを更に含むことができる。
【0055】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記端末装置が前記第1RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
前記SDTタイマを開始し、前記RNAタイマを停止するステップ、を更に含む。
【0056】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第3RRCメッセージを受信した場合に、前記データ伝送方法は、SDT障害を前記上位層に通知し、サスペンドされたRNAタイマを実行し続けるステップであって、前記RNAタイマは、前記端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される、ステップ、を更に含むことができる。
【0057】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージを受信した場合に、前記データ伝送方法は、SDT終了を上位層に通知するステップを更に含むことができる。
【0058】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージは、サスペンド構成を含むことができ、前記データ伝送方法は、前記端末装置のコンテキストをサスペンドし、サスペンドしたRNAタイマを実行し続けるステップを更に含むことができる。
【0059】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記端末装置が前記第1RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
前記SDTタイマを開始し、前記RNAタイマをサスペンドするステップ、を更に含む。
【0060】
第5態様を参照し、可能な実装では、前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージは、待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す。
【0061】
このソリューションに基づいて、端末装置が、通信接続を開始した後、直ちに、現在のセルを再度選択して、SDTが再び失敗することを回避することができる。
【0062】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用される。このソリューションに基づいて、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置にSDT送信を終了するように指示する一方で、端末装置がサービングアクセスネットワーク装置の指示に従ってセルを再選択できるように、リダイレクト又はセル再選択のためのパラメータを端末装置に提供してもよい。
【0063】
このソリューションに基づき、端末装置は、より適切なセルを選択してSDTを実行することができ、端末装置がSDTを実行するためのデータ送信効率を向上させることができる。
【0064】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記データ伝送方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第1セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第1セルは、前記端末装置が前記リダイレクトを実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含むことができる。
【0065】
このソリューションに基づき、完全に送信されていないSDTデータパケットがある場合、待ち時間に関係なく、直ちにリダイレクトを実行することができ、アクセスネットワーク装置によって送信された第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトが実行され、新しいセルで端末装置によって開始されたSDTを正常に実行することができる。この方法により、SDTの遅延を低減し、送信すべきSDTデータパケットを時間内に送信することができる。
【0066】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記第2RRCメッセージは、第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される。
【0067】
このソリューションに基づき、端末装置は、より適切なセルを選択してSDTを実行することができ、端末装置がSDTを実行するためのデータ送信効率を向上させることができる。
【0068】
第5の態様を参照すると、可能な実装において、前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記データ伝送方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第2セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第2セルは、前記セル再選択を実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含むことができる。
【0069】
このソリューションに基づき、完全に送信されていないSDTデータパケットがある場合、待ち時間に関係なく、直ちにセル再選択を実行することができ、アクセスネットワーク装置によって送信された第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択が実行され、新しいセルで端末装置によって開始されたSDTを正常に実行することができる。この方法により、SDTの遅延を低減し、送信すべきSDTデータパケットを時間内に送信することができる。
【0070】
第6の態様によると、上述の方法を実施するための通信機器が提供される。前記通信機器は、第1態様におけるサービングアクセスネットワーク装置であってもよいし、第2~第4態様におけるアンカーアクセスネットワーク装置であってもよいし、第5態様における端末装置であってもよい。前記通信機器は、上記の方法を実施するための対応するモジュール、ユニット、又は手段(means)を含むことができる。前記モジュール、ユニット、又は手段は、ハードウェアにより実装されてよく、ソフトウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
【0071】
可能な実装では、前記通信機器は、処理モジュールとトランシーバモジュールとを含む。トランシーバモジュールは、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様又は第5態様の方法において、通信機器側によるメッセージの受信及び送信動作を実行するように構成される。処理モジュールは、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様又は第5態様の方法において、通信機器側により実行されるメッセージの処理又は制御動作を実行するように構成される。
【0072】
第7態様では、プロセッサを含む通信機器が提供され、前記プロセッサはメモリに結合されるよう構成され、前記メモリに格納されたコンピュータ命令を読み取った後、前記コンピュータ命令に従って第1態様、第2態様、第3態様、第4態様又は第5態様の方法を実行するように構成される。
【0073】
可能な実装では、前記通信機器は、前記メモリを更に含み、前記メモリは、前記コンピュータ命令を格納するように構成される。
【0074】
可能な実装では、前記通信機器は、通信インタフェースを更に含み、前記通信インタフェースは、別の装置と通信するために前記通信機器によって使用される。例えば、前記通信インタフェースは、トランシーバ、入出力インタフェース、インタフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路などであってもよい。
【0075】
可能な実装では、前記通信機器はチップ又はチップシステムであってよい。前記通信機器がチップシステムである場合、前記通信機器はチップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0076】
可能な実装では、前記通信機器がチップ又はチップシステムである場合、上記通信インタフェースは、前記チップ又は前記チップシステム上の入出力インタフェース、インタフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路等であってもよい。前記プロセッサは、処理回路又は論理回路として実現することもできる。
【0077】
第8態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。前記命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様又は第5態様における方法を実行可能にされる。
【0078】
第9態様によると、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータプログラムプロダクトをコンピュータ上で実行すると、コンピュータは、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様、又は第5態様に記載の方法を実行できるようになる。
【0079】
第10態様によると、通信システムが提供される。前記通信システムは、第1態様によるデータ伝送方法を実行するための生成部と、第2態様によるデータ伝送方法を実行するための更新部と、第3態様によるデータ伝送方法を実行するための更新部とを含む。
【0080】
第6~10態様のいずれかの実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様、第2態様、第3態様、第4態様、又は第5態様のいずれかの実装によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【
図1】本願の実施形態による通信ネットワークアーキテクチャの図である。
【0082】
【
図2】本願の実施形態による、UEがRRC接続を再開することを要求する相互作用プロセスの概略図である。
【0083】
【
図3】本願の実施形態によるSDTのフローチャートである。
【0084】
【
図4】本願の実施形態によるSDTの別のフローチャートである。
【0085】
【
図5】本願の実施形態による通信システムの構造の概略図である。
【0086】
【
図6】本願の実施形態による別の通信システムの構造の概略図である。
【0087】
【
図7】本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0088】
【
図8】本願の実施形態によるUEのハードウェア構造の概略図である。
【0089】
【
図9】本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0090】
【
図10a】サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置である場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0091】
【
図10b】
図10aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0092】
【
図11a】サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置である場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法の別のフローチャートである。
【0093】
【
図11b】
図11aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0094】
【
図12a】サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0095】
【
図12b】
図12aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0096】
【
図13a】サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0097】
【
図13b】
図13aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0098】
【
図14a】サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0099】
【
図14b】
図14aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0100】
【
図15a】サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0101】
【
図15b】
図15aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0102】
【
図16a】サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合の、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0103】
【
図16b】
図16aに示すデータ伝送方法の具体的な実装のフローチャートである。
【0104】
【
図17】本出願の実施形態による、サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置によりSDT用の送信リンクを確立するためのフローチャートである。
【0105】
【
図18】本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
【0106】
【
図19】本願の実施形態による通信機器の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0107】
本願の実施形態における添付の図面を参照して、以下に、本願の実施形態における技術的ソリューションを説明する。本願の説明において、特に断りのない限り、文字「/」は関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。例えば、A/BはA又はBを表してよい。本明細書では、「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係のみ記述し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合:Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、Bのみが存在する場合を示すことができ、A及びBは単数又は複数であってもよい。更に、本願の説明では、特に断りのない限り、「複数の」は、2つ又は2より多くを意味する。「以下のアイテム(ピース)のうちの少なくとも1つ」又はその同様の表現は、これらのアイテム(ピース)の任意の組み合わせを意味し、単一のアイテム(ピース)又は複数のアイテム(ピース)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a-b、a-c、b-c、又はa-b-cを表してよく、ここで、a、b、cは単数又は複数であってよい。更に、本願の実施形態の技術的ソリューションを明確に説明するために、「第1」及び「第2」のような用語は、本願の実施形態において、基本的に同じ機能又は目的を有する同じアイテム又は同様のアイテムの間を区別するために使用される。当業者は、「第1」及び「第2」のような用語が数量又は実行順を限定しないこと、及び、「第1」及び「第2」のような用語が明確な相違を示さないことを理解し得る。更に、本願の実施形態において、「例示的な」及び「例えば」のような用語は、例、インスタンス、又は例示を表すために使用される。本願の実施形態において「例示」又は「例えば」として記載される任意の実施形態又は設計ソリューションは、別の実施形態又は設計ソリューションより好適である又はより多くの利点を有するとして説明されるべきではない。特に、単語「例示」又は「例えば」の使用は、理解を容易にするために特定の方法で関連する概念を提示することを意図している。
【0108】
理解を容易にするために、以下では、本願における幾つかの用語及び関連する技術について簡単に説明する。
【0109】
1.第5世代(5th generation, 5G)ネットワークアーキテクチャ
【0110】
図1を参照する。
図1は、5Gネットワークアーキテクチャの概略図である。
図1は、5Gシステムのネットワークサービスアーキテクチャを例として、ネットワーク機能とエンティティとの間の相互作用関係及び対応するインタフェースを示す。5Gシステムの第3世代パートナーシッププロジェクト(the 3rd generation partnership project, 3GPP)サービスベースアーキテクチャ(service-based architecture, SBA)に含まれるネットワーク機能及びエンティティは、主に、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセスネットワーク(access network, AN)又は無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)、データネットワーク(data network, DN)、アクセス管理機能(access management function, AMF)、セッション管理機能(session management function, SMF)、認証サーバ機能(authentication server function, AUSF)、ポリシー制御機能(policy control function, PCF)、アプリケーション機能(application function, AF)、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function, NSSF)、統合データ管理(unified data management, UDM)、ネットワーク公開機能(network exposure function, NEF)、及びネットワークリポジトリ機能(network repository function, NRF)を含む。
【0111】
ネットワーク機能は、専用ハードウェア上で実行されるネットワーク要素、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンス、又は、例えば、クラウドインフラストラクチャ上で実装される適切なプラットフォーム上でインスタンス化される仮想機能として使用することができる。
【0112】
ネットワーク要素の主な機能については、以下で詳細に説明する。
【0113】
AN/RAN:AN/RANは、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(「スモールセル」とも呼ばれる)、分散ユニット制御ユニット(distribute unit-control unit, DU-CU)等の様々な形態の基地局を含むことができる。更に、基地局は、代替として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオにおける無線制御部、中継局、アクセスポイント、車両装置、ウェアラブル装置、将来の進化型公衆陸上移動網(public land mobile network, PLMN)ネットワークにおけるネットワーク装置、等であってよい。また、AN/RANは、ブロードバンドネットワークサービスゲートウェイ(broadband network gateway, BNG)、コンバージェンススイッチ、非3GPPアクセスデバイス等を含むことができる。
【0114】
AN/RANは、主に、無線インタフェース側の無線リソース管理、アップリンク及びダウンリンクのデータ分類、サービス品質(quality of service, QoS)管理、データ圧縮及び暗号化、制御プレーンネットワーク要素によるシグナリング処理の完了、又はユーザプレーン機能ネットワーク要素によるデータ転送の完了などの機能を担当する。AN/RANの特定の形式及び構造は、本願の実施形態で限定されない。例えば、異なる無線アクセス技術を用いるシステムでは、基地局機能を有する機器の名称が異なる場合がある。例えば、LTEにおける進化型NodeB(Evolutional NodeB、eNB、又はe-NodeB)のような進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network, E-UTRAN)機器であったり、5Gシステムにおける次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network, NG-RAN)装置(例えばgNB)であったりする。
【0115】
UPF:UPFは、主にパケットのルーティングや転送、ユーザプレーンデータのQoS処理、課金情報の統計などを行う。UPFにおけるUEにサービスを提供するための送信リソースやスケジューリング機能はSMFによって管理及び制御される。
【0116】
DN:DNは、データ送信のためのネットワークである。例えば、DUは、オペレータサービスネットワーク、インターネットアクセスネットワーク、サードパーティサービスネットワークなどである。
【0117】
AUSF、NSSF、NEF、NRF、UDMなどの各ネットワーク要素の機能等については、従来技術の説明や記載を参照されたい。詳細はここに説明されない。
【0118】
2.無線リソース制御(radio resource control, RRC)状態:
【0119】
5GNRでは、非アクティブ状態、接続状態、アイドル(IDLE)状態の3つのRRC状態が定義されている。3つの状態は次の通りである。
【0120】
(1)接続状態(connection state):RRC_CONNECTED状態であり、接続状態とも呼ばれる。接続状態は、UEとアクセスネットワーク間のRRC接続が確立されていることを意味する。UEが接続状態にある場合、UEとアクセスネットワーク(例えば、基地局)間の接続、及びUEとコアネットワーク(例えばAMFユニット)間の接続が確立され、データを送信する必要がある場合は、確立された接続を介してデータが直接送信される。RRC接続は、UEとアクセスネットワーク間の制御プレーンメッセージを処理するために使用される。
【0121】
(2)非アクティブ状態(Inactive state):RRC_INACTIVE状態であり、非アクティブ状態又は第3状態とも呼ばれる。非アクティブ状態は、UEとアクセスネットワーク(例えば、基地局)間のRRC接続が切断されているが、UEに対応するアクセスネットワーク(例えば、基地局)とコアネットワーク(例えば、AMF)間の接続は接続されたままであることを意味する。従来技術では、UEが非アクティブ状態のとき、データを送信する必要がある場合、UEとアクセスネットワーク(例えば、基地局)との間のRRC接続を先ず再開する必要があり、その後、データを送信することができる。
【0122】
UEが非アクティブ状態になった後、端末側及び基地局側でUEのコンテキスト(コンテキスト)がサスペンド(suspend)され、UEのコンテキストは、非アクティブ状態になる前にUEが存在していた最後のセル、又はUEにサービスを提供する最後のセル(アンカーセルとも呼ばれる)に格納される。UEは、データ及び/又はシグナリングの送信要件がある場合、UEのコンテキストに基づいてRRC接続を再開するために、RRC再開要求(RRCResumeRequest)を開始することにより、UEのコンテキストを取得することができる。UEのコンテキストは、例えば、UEのセキュリティコンテキスト又はUEの能力情報を含む。
【0123】
(3)アイドル状態:すなわち、RRC_IDLEである。非アクティブ状態は、UEとアクセスネットワーク装置(例えば、基地局)間のRRC接続が確立されており、UEに対応するアクセスネットワーク(例えば、基地局)とコアネットワーク装置(例えば、AMF)間の接続が確立されていないことを意味する。UEがアイドル状態のとき、データを送信する必要がある場合は、UEとアクセスネットワーク装置(例えば、基地局)との間の接続、及びアクセスネットワーク装置(例えば、基地局)とコアネットワーク装置(例えば、AMF)との間の接続を先ず確立する必要があり、その後、データを送信することができる。
【0124】
また、現在UEが常駐しているセルが属する基地局、又は現在UEにサービスを提供している基地局をサービング基地局と呼ぶことがある。UEが非アクティブ状態になる前に最後にUEが常駐していたセルが属する基地局、又はUEが非アクティブ状態になる前に最後にUEにサービスを提供していた基地局をアンカー基地局と呼ぶことがある。なお、UEはモビリティを有しており、非アクティブ状態になった後にUEが移動する可能性があるため、UEのサービング基地局とUEのアンカー基地局が異なる可能性がある。
【0125】
3.RRC非アクティブ状態からRRC接続状態への切り換え
【0126】
従来の技術では、UEがRRC非アクティブ状態でデータを送信する必要がある場合、UEは、先ず、データ及び/又はシグナリングを送信する前に、RRC接続状態に切り換えることができる。例えば、
図2は、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に切り換える完全な手順を示す。
図2に示すように、切り換え手順は以下のステップを含んでよい。
【0127】
ステップ201:RRC非アクティブ状態のUEは、RRC再開要求(RRCResumeRequest)メッセージをサービング基地局に送信する。
【0128】
ステップ202:UEのサービング基地局がUEのアンカー基地局でない場合、サービング基地局は、UEのコンテキストを要求するために、UEコンテキスト取得要求(Retrieve UE CONTEXT REQUEST)メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0129】
ステップ203:アンカー基地局は、UEコンテキスト取得応答(Retrieve UE CONTEXT RSPONSE)メッセージをサービング基地局に送信する。このメッセージはUEのコンテキストを含む。
【0130】
ステップ204:UEコンテキスト取得応答メッセージを受信した後、サービング基地局は、UEがRRC接続状態に切り換えることができるように、RRC再開(RRCResume)メッセージをUEに送信する。
【0131】
ステップ205:UEは、RRC再開メッセージを受信した後、RRC接続状態に切り換える。
【0132】
ステップ206:UEは、RRC接続状態に再開した後、RRC再開完了(RRCResumeComplete)メッセージをサービング基地局に送信する。
【0133】
ステップ207:サービング基地局は、RRC再開完了メッセージを受信した後、Xnインタフェースアドレス指示(Xn-U address indication)情報をアンカー基地局に送信する。
【0134】
ステップ208:サービング基地局は、AMFにチャネル切替要求(パス切替要求)メッセージを送信し、チャネル切替応答(パス切替応答)メッセージを受信して、コアネットワーク装置のチャネルをサービング基地局に切り換えるチャネル切替を行う。
【0135】
ステップ209:チャネル切替後、サービング基地局は、UEのコンテキストを解除するようアンカー基地局に指示するために、UEコンテキスト解除(UE context release)メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0136】
ステップ208の後、サービング基地局は新しいアンカー基地局になることを理解されたい。従って、元のアンカー基地局(すなわち、
図2のアンカー基地局)はUEのコンテキストを保存する必要がなく、UEのコンテキストを解除することができる。
【0137】
ステップ210:チャネル切替後、RRC接続状態のUEはUPFでデータ送信を行うことができる。
【0138】
ステップ211:データ送信が完了した後、サービング基地局(アンカー基地局でもある)は、UEがRRC非アクティブ状態に切り換えることができるに、RRC解除(RRCRelease)メッセージをUEに送信することができる。
【0139】
RRC解除メッセージは、UEのコンテキストをサスペンドするようUEに指示するために使用されるサスペンド構成(suspendconfig)を含むことができる。
【0140】
非アクティブ状態に復帰したUEが再度データ送信を行う必要がある場合、上記ステップ201~ステップ211を再度実行することができる。
【0141】
しかし、上記ステップ201~ステップ211から分かるように、データ送信回数が比較的多い場合、UEは非アクティブ状態と接続状態とを頻繁に切り換える必要があり、それによって大量のシグナリングリソースを占有する。しかし、小さなデータパケットを送信するために大量のシグナリングリソースを占有することは、シグナリングリソースの浪費につながる。そこで、UEがRRC非アクティブ状態でもデータ送信を行うことを可能とするSDT(small data transmission, SDT)技術が提案されている。
【0142】
4.SDT
【0143】
UEが非アクティブ状態で行うSDTには、アンカー移行シナリオと、アンカー非移行シナリオがある。アンカー移行とは、UEが非アクティブ状態でSDTを行うことを要求した場合に、前述のステップ206~ステップ208と同様のソリューションを実行して、AMFのチャネルを現在のサービング基地局に切り換え、現在のサービング基地局がアンカー基地局になってから(すなわちアンカー基地局の移行)データ送信を行うことである。アンカー非移行とは、AMFのチャネルを現在のサービング基地局に切り換えることなく、以前のアンカー基地局を引き続き使用してデータ送信を制御することである。
【0144】
例えば、
図3は、アンカー移行シナリオでSDTを行うフローチャートである。
図3に示すように、本プロセスは、以下のステップを含んでもよい:
【0145】
ステップ301:RRC非アクティブ状態のUEは、サービング基地局に送信されるRRC再開要求メッセージでSDTデータパケットを伝達する。ここで、SDTデータパケットを伝達するRRC再開要求メッセージは、SDTを実行することを要求するために使用することができる。
【0146】
ステップ302:UEのサービング基地局がUEのアンカー基地局でない場合、サービング基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信する。ここで、UEコンテキスト取得要求メッセージは、SDT指示を含むことができ、SDTを実行するようアンカー基地局に指示する。
【0147】
ステップ303:アンカー基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージをサービング基地局に送信する。
【0148】
ステップ304:サービング基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージを受信した後、Xnインタフェースアドレス指示情報をアンカー基地局に送信する。
【0149】
ステップ305:サービング基地局は、AMFにチャネル切替要求メッセージを送信し、チャネル切替応答メッセージを受信して、コアネットワーク装置のチャネルをサービング基地局に切り換えるチャネル切替を行う。
【0150】
ステップ306:チャネル切り換え後、サービング基地局は、UEによってRRC再開要求メッセージで伝達されるSDTデータパケットをUPFに直接送信する。
【0151】
ステップ307:チャネル切替後、サービング基地局は、更に、UEのコンテキストを解除するようアンカー基地局に指示するために、UEコンテキスト解除メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0152】
ステップ308:チャネル切り換え後、UEは、サービング基地局を介してUPFと後続のSDTデータパケットの送信を行う。
【0153】
ステップ309:データ送信が完了した後、サービング基地局(アンカー基地局でもある)は、RRC解除メッセージをUEに送信する。
【0154】
RRC解除メッセージは、UEのコンテキストをサスペンドするようUEに指示するために使用されるサスペンド構成を含むことができる。
【0155】
例えば、
図4は、アンカー非移行シナリオでSDTを行うフローチャートである。
図4に示すように、本プロセスは、以下のステップを含んでもよい:
【0156】
ステップ401:RRC非アクティブ状態のUEは、サービング基地局に送信されるRRC再開要求メッセージでSDTデータパケットを伝達する。ここで、SDTデータパケットを伝達するRRC再開要求メッセージは、SDTを実行することを要求するために使用することができる。
【0157】
ステップ402:UEのサービング基地局がUEのアンカー基地局でない場合、サービング基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信する。ここで、UEコンテキスト取得要求メッセージは、SDT指示を含むことができ、SDTを実行するようアンカー基地局に指示する。
【0158】
ステップ403:アンカー基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージをサービング基地局に送信する。
【0159】
ステップ404:サービング基地局は、UEによってRRC再開要求メッセージで伝達されたSDTデータパケットを、アンカー基地局を介してUPFに送信する。
【0160】
ステップ405:UEは、サービング基地局とアンカー基地局を介して、UPFとの後続のSDTデータパケットの送信を実行する。
【0161】
ステップ406:データ送信が完了した後、サービング基地局は、RRC解除メッセージをUEに送信する。
【0162】
RRC解除メッセージは、UEのコンテキストをサスペンドするようUEに指示するために使用されるサスペンド構成を含むことができる。
【0163】
しかし、実際の適用では、サービング基地局又はアンカー基地局は、何らかの理由でSDTを実行するための要件を満たすことができない場合がある。この状況に対処するための適切なソリューションは、現在のところ存在しない。
【0164】
本出願の実施形態は、サービング基地局又はアンカー基地局がSDTの要件を満たさない場合の処理ソリューションを提供するデータ伝送方法を提供する。
【0165】
本出願の実施形態は、限定ではないが、以下の通信システム:狭帯域モノのインターネット(narrow band-internet of things, NB-IoT)システム、無線ローカルアクセスネットワーク(wireless local access network, WLAN)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、5G移動通信システム、又は5G以降の通信システム、例えば6Gシステム、装置間(device to device, D2D)通信システム、又は車両間インターネット、に適用可能である。
【0166】
以下では、
図5を例として、本出願の実施形態で提供される通信システムについて説明する。
図5に示すように、通信システムは、端末装置501及びサービングアクセスネットワーク装置502を含むことができる。サービングアクセスネットワーク装置502は、現在端末装置501にサービスを提供しているアクセスネットワーク装置である。
【0167】
なお、本出願の実施形態では、現在端末装置が存在するセルが属するアクセスネットワーク装置又は現在端末装置にサービスを提供しているアクセスネットワーク装置をサービングアクセスネットワーク装置(例えば、上述のサービング基地局)と呼ぶことがある。非アクティブ状態になる前に端末装置が存在していた最後のセルが属するアクセスネットワーク装置又は現在端末装置にサービスを提供している最後のアクセスネットワーク装置をアンカーアクセスネットワーク装置(例えば、上述のアンカー基地局)と呼ぶことがある。サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置と同じであってもよいし、アンカーアクセスネットワーク装置と異なるものであってもよい。
【0168】
また、
図6に示すように、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合には、端末装置601及びサービングアクセスネットワーク装置602に加えて、通信システムはアンカーアクセスネットワーク装置603を更に含む。アンカーアクセスネットワーク装置603は、端末装置601が非アクティブ状態になる前に端末装置601にサービスを提供していた最後のアクセスネットワーク装置であり、アンカーアクセスネットワーク装置603はサービングアクセスネットワーク装置602と異なる。
【0169】
任意で、5G通信システムが例として使用される。
図5又は
図6に示される通信システムに対応し、本出願のこの実施形態に適用可能な可能なネットワークアーキテクチャの概略図を
図1に示すことができる。例えば、端末装置601は、
図1のUEであってもよく、サービングアクセスネットワーク装置602又はアンカーアクセスネットワーク装置603は、
図1に示されるAN又はRAN内の装置であってもよい。
【0170】
本出願のこの実施形態で説明されるシステムアーキテクチャは、本出願のこの実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明することを意図しているが、本出願のこの実施形態で提供される技術的ソリューションを制限することを意図していない。当業者は、ネットワークアーキテクチャが進化し新しいサービスシナリオが出現するとき、本願の本実施形態において提供される技術的ソリューションが同様の技術的問題にも適用可能であることを理解し得る。
【0171】
本出願のアクセスネットワーク装置は、無線アクセスネットワークに配置され、端末装置に無線通信機能を提供する機器であってもよい。本出願のこの実施形態におけるアクセスネットワーク装置は、基地局であってもよいので、サービングアクセスネットワーク装置602はサービング基地局であってもよく、アンカーアクセスネットワーク装置603はアンカー基地局であってもよい。基地局は、種々の形式、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモールセルとも呼ばれる)、中継局、又はアクセスポイント(access point)を含んでよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、アクセスネットワーク装置は、例えば、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communication, GSM)又は符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)ネットワークにおける基地トランシーバ局(Base Transceiver Station, BTS)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)におけるNB(NodeB)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)におけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)、又は5Gネットワーク又は将来進化する公衆陸上移動網(public land mobile network, PLMN)における基地局であってもよい。アクセスネットワーク装置は、代替として、広帯域ネットワークゲートウェイ(broadband network gateway, BNG)、アグリゲーションスイッチ、又は非3GPPアクセス装置であってよい。また、アクセスネットワーク装置は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)における無線コントローラ、送受信ポイント(transmission and reception point, TRP)、TRPを含む装置等であってもよい。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0172】
本出願の実施形態における端末装置は、無線トランシーバ機能を有する装置であってもよく、屋内、屋外、携帯端末、車載を含む陸上に配置されてもよく、水面(例えば、船)に配置されてもよく、空中(例えば、飛行機、気球、人工衛星)に配置されてもよい。端末装置は、5Gネットワーク又は将来の進化型公衆陸上移動網(public land mobile network, PLMN)におけるUE、アクセス端末、端末装置、加入者装置(subscriber unit)、移動局(Mobile Station, MS)、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末、移動装置、無線通信装置、端末エージェント、端末機器等であってもよい。アクセス端末は、セルラ電話(cellular phone)、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、コンピューティング装置、無線モデムに接続された他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、仮想現実(virtual reality, VR)端末装置、拡張現実(augmented reality, AR)端末装置、産業制御(industrial control)における無線端末、自動走行(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などである。端末は、移動式でも固定式でもよい。
【0173】
任意に、本出願のこの実施形態における端末装置、サービングアクセスネットワーク装置、及びアンカーアクセスネットワーク装置は、
図7に示すコンポーネント構造を使用してもよいし、
図7に示すコンポーネントを含んでもよい。
図7は、本願の実施形態による通信機器70の構造の概略図である。
図7に示すように、通信装置70は、1つ又は複数のプロセッサ701、通信線702、及び少なくとも1つの通信インタフェースを含み(
図7では、説明のための一例として、通信インタフェース703と1つのプロセッサ701のみが含まれている)、任意に、メモリ704を更に含んでもよい。
【0174】
プロセッサ701は、汎用中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本願のソリューションのプログラムの実行を制御するよう構成される1つ以上の集積回路であってよい。
【0175】
通信線702は、異なるコンポーネント間で通信するためのチャネルを含んでよい。
【0176】
通信インタフェース703は、イーサネット、RAN、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)などの他の装置又は通信ネットワークと通信するように構成されたトランシーバモジュールであってもよい。例えば、トランシーバモジュールは、トランシーバ又はトランシーバマシンなどの装置であってもよい。オプションとして、通信インタフェース703は、代替としてプロセッサの信号入力及び信号出力を実現するためにプロセッサ701内に配置されたトランシーバ回路であってもよい。
【0177】
メモリ704は、記憶機能を有する機器であってもよい。例えば、メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)、静的情報及び命令を格納できる別の種類の静的記憶装置、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は情報及び命令を格納できる別の種類の動的記憶装置であってよく、又は電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、又は別の光学ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、等を含む)、磁気ディスク記憶媒体又は別の磁気記憶装置、又は命令若しくはデータ構造の形式で期待されるプログラムコードを運び又は格納するために使用でき且つコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体であってよい。しかしながら、メモリはこれに限定されない。メモリは、独立に存在してよく、通信線702を通じてプロセッサに接続される。メモリは、代替として、プロセッサに統合されてよい。
【0178】
メモリ704は、本願のソリューションを実行するためコンピュータ実行可能命令を格納するよう構成され、プロセッサ701は実行を制御する。プロセッサ701は、本願の実施形態で提供されるのデータ伝送方法を実施するために、メモリ704に格納されたコンピュータ-実行可能命令を実行するよう構成される。
【0179】
或いは、任意的に、本出願の本実施形態において、プロセッサ701は、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ伝送方法における処理関連機能を実行することができ、通信インタフェース703は、他の装置又は通信ネットワークとの通信を担当する。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0180】
任意で、本願の本実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションコードとも呼ばれてよい。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0181】
特定の実装では、実施形態において、プロセッサ701は、1つ以上CPU、例えば
図7のCPU0及びCPU1を含んでよい。
【0182】
特定の実装では、実施形態において、通信装置70は、複数のプロセッサ、例えば
図7のプロセッサ701及びプロセッサ707を含んでよい。プロセッサの各々は、シングルコア(single-core)プロセッサであってよく、又はマルチコア(multi-core)プロセッサであってよい。本明細書におけるプロセッサは、限定ではないが、以下:中央処理装置(central processing unit, CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor (DSP))、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)、人工知能プロセッサ、又はソフトウェアを実行する様々なコンピューティング装置、のうちの少なくとも1つを含むことができる。各コンピューティング装置は、動作又は処理を実行するためにソフトウェア命令を実行する1つ以上のコアを含むことができる。
【0183】
特定の実装では、一実施形態において、通信装置70は、出力装置705及び入力装置706を更に含んでよい。出力装置705は、プロセッサ701と通信し、複数の方法で情報を表示してよい。例えば、出力装置705は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイ装置、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイ装置、又はプロジェクタ(projector)等であってよい。入力装置706は、プロセッサ701と通信し、複数の方法でユーザから入力を受信してよい。例えば、入力装置706は、マウス、キーボード、タッチスクリーン、又はセンサ装置であってよい。
【0184】
通信装置70は、時に、通信機器とも呼ばれ、汎用装置又は専用装置であってもよい。例えば、通信装置70は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、モバイル電話機、タブレットコンピュータ、無線端末装置、埋め込み型装置、上述の端末装置、上述のネットワーク装置、又は
図7におけるものと同様の構造を有する装置であってよい。通信装置70の種類は、本願の本実施形態で限定されない。
【0185】
任意で、
図8は、UEのハードウェア構造の概略図である。
図8に示すように、幾つかの実施形態では、UEの構造を
図8に示し、UEは、プロセッサ810、外部メモリインタフェース820、内部メモリ821、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インタフェース830、充電管理モジュール840、電力管理モジュール841、バッテリ842、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール850、無線通信モジュール860、オーディオモジュール870、スピーカ870A、受信機870B、マイクロフォン870C、ヘッドセットジャック870D、センサモジュール880、ボタン890、モータ891、インジケータ892、カメラ893、ディスプレイ894、加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインタフェース895等を含んでもよい。センサモジュール880は、圧力センサ880A、ジャイロスコープセンサ880B、気圧センサ880C、磁気センサ880D、加速度センサ880E、距離センサ880F、光学近接センサ880G、指紋センサ880H、温度センサ880J、タッチセンサ880K、周囲光センサ880L、骨伝導センサ880Mなどを含んでよい。
【0186】
本実施形態で示された構造は、UEに対する特定の制限を構成しないことが理解され得る。幾つかの他の実施形態では、UEは、図示のものより多くの又はより少ないコンポーネントを含んでよく、幾つかのコンポーネントは結合されててよく、又は幾つかのコンポーネントは分離されてよく、又はコンポーネントが異なる方法で配置されてよい。図中の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実装されてよい。
【0187】
プロセッサ810は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデム、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、制御部、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立した装置であってもよく、又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0188】
充電管理モジュール840は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器又は有線充電器であってよい。
【0189】
電力管理モジュール841は、バッテリ842、充電管理モジュール840、及びプロセッサ810に接続するように構成される。電力管理モジュール841は、バッテリ842及び/又は充電管理モジュール840の入力を受け取り、プロセッサ810、内部メモリ821、ディスプレイ894、カメラ893、無線通信モジュール860などに電力を供給する。
【0190】
UEの無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール850、無線通信モジュール860、モデム、ベースバンドプロセッサなどを介して実現することができる。
【0191】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。UE内の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成することができる。アンテナ利用率を高めるために異なるアンテナを多重化することができる。
【0192】
移動通信モジュール850は、UEに適用される、例えば2G/3G/4G/5Gの無線通信に対するソリューションを提供することができる。
【0193】
無線通信モジュール860は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth, BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術などを含む、UEに適用される無線通信ソリューションを提供することができる。無線通信モジュール860は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール860は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を行い、処理された信号をプロセッサ810に送信する。無線通信モジュール860は、更に、プロセッサ810から送信されるべき信号を受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、処理された信号を、アンテナ2を介して放射するために電磁波に変換することができる。
【0194】
本出願の本実施形態では、無線通信モジュール860は、UEがRRC接続再開要求をネットワークノードに送信し、ネットワークノードから応答メッセージを受信するように構成されてもよい。
【0195】
UEは、GPU、ディスプレイ894、アプリケーションプロセッサ等を通じて表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ894及びアプリケーションプロセッサに接続される。
【0196】
ディスプレイ894は、画像、ビデオ、等を表示するよう構成される。UEのディスプレイ894には、一連のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface, GUI)を表示することができる。
【0197】
UEは、ISP、カメラ893、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ894、アプリケーションプロセッサなどを介して写真機能を実現することができる。
【0198】
カメラ893は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成されている。
【0199】
外部メモリインタフェース820は、外部記憶カード、例えばマイクロSDカードに接続して、UEの記憶能力を拡張するように構成することができる。
【0200】
内部メモリ821は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成することができる。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ810は、内部メモリ821に格納された命令を実行し、UEの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
【0201】
UEは、オーディオモジュール870、スピーカ870A、受信機870B、マイクロフォン870C、ヘッドセットジャック870D、アプリケーションプロセッサなどを使用して、オーディオ機能を実施することができる。オーディオ機能には、例えば、音楽再生及び録音が含まれる。UEは、圧力センサ880A、気圧センサ880C、ジャイロセンサ880B、磁気センサ880D、加速度センサ880E、距離センサ880F、光学近接センサ880G、環境光センサ880L、指紋センサ880H、温度センサ880J、タッチセンサ880K、骨伝導センサ880M、ボタン890、モータ891、インジケータ892等を更に含むことができる。
【0202】
SIMカードインタフェース895は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、UEとの接触又はUEからの分離を実現するために、SIMカードインタフェース895に挿入されてもよく、又はSIMカードインタフェース895から取り外されてもよい。UEは、1つ又はN個のSIMカードインタフェースをサポートしてよく、ここで、Nは、1を超える正の整数である。SIMカードインタフェース895は、nano-SIMカード、micro-SIMカード、SIMカード、等をサポートできる。複数のカードを同じSIMカードインタフェース895に同時に挿入することができる。SIMカードインタフェース895は、更に外部メモリカードとも互換性がある。UEは、SIMカードを介してネットワークと相互作用し、呼やデータ通信などの機能を実現する。
【0203】
また、オペレーティングシステム、例えば、Harmonyオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、又はWindowsオペレーティングシステムは、上記コンポーネント上で動作する。アプリケーションは、オペレーティングシステム上にインストールされ、動作することができる。幾つかの他の実施形態では、UE内で動作する複数のオペレーティングシステムが存在してもよい。
【0204】
なお、
図8に示すUEに含まれるハードウェアモジュールは、説明のための一例であり、UEの特定の構成を限定するものではない。実際、本出願の本実施形態で提供されるUEは、図に示すハードウェアモジュールと相互作用関係を有する他のハードウェアモジュールを更に含むことができる。これは、ここでは具体的に限定されない。例えば、UEは、フラッシュライトやマイクロプロジェクション機器を更に含むことができる。他の例として、UEがPCである場合、UEは、キーボードやマウスなどのコンポーネントを更に含むことができる。
【0205】
以下は、
図1~
図8を参照して、本願の実施形態で提供されるデータ伝送方法を説明する。以下の実施形態における機器は、
図8に示すコンポーネントを有していてもよい。本出願の実施形態における動作、用語等は、相互に参照することができ、限定されない。本出願の実施形態において、装置間で交換されるメッセージの名前又はメッセージ内のパラメータ名は、単なる一例である。特定の実施形態においては、他の名前を使用してもよいが、これに限定されない。
【0206】
図9は、本願の実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
図9に示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい。
【0207】
ステップ901:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0208】
任意的に、第1RRCメッセージはRRC再開要求メッセージであってよい。第1RRCメッセージは、RRC再開要求メッセージを使用して実装され、既存の通信システムと互換性があり、それによって、本願におけるデータ伝送方法の互換性及び利用可能性を向上させることができることを理解されたい。
【0209】
任意で、第1RRCメッセージは、第1SDTデータパケットを含むことができ、第1SDTデータパケットは、SDTを介して送信される必要があるデータパケットである。
【0210】
任意で、第1RRCメッセージで伝達される第1SDTデータパケットは、サービスアクセスネットワーク装置が、第1RRCメッセージがSDTを確立するために使用されることを識別できるようにするために使用されてもよい。この方法は、暗黙の指示として理解されてもよい。
【0211】
任意で、第1RRCメッセージは、指示情報又は識別情報を含み、指示情報又は識別情報を使用して、サービスアクセスネットワーク装置にSDTを確立することを明示的に指示してもよい。この実装は、明示的な指示として理解されてもよい。
【0212】
本出願のこの実施形態では、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するとき、RRC非アクティブ状態にあることに留意されたい。
【0213】
ステップ902:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを端末装置に送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを受信する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用され、第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0214】
任意で、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、それは、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさないことを意味してもよい。或いは、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさないことを意味してもよい。
【0215】
サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさない場合、それは、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの実行を開始していないことを示すことを理解すべきである。サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさない場合、それは、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信した後にSDTを正常に確立したことを示し、SDTプロセスは第1RRCメッセージによってトリガされてもよい。
【0216】
任意で、第1RRCメッセージが受信されたとき、サービングアクセスネットワークがSDTの要件を満たしていないことは、サービングアクセスネットワーク装置がSDTをサポートしていないこと、サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又はサービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を意味してよい。サービングアクセスネットワークがSDTの要件を満たしていないことは、SDTを実行するプロセスで、サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又はサービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を意味してよい。サービングアクセスネットワークの負荷が閾値を超えていることは、サービングアクセスネットワークで発生している輻輳によって過剰な負荷が発生していることを意味してもよい。又は、サービングアクセスネットワーク装置は、ネットワークの負荷分散要件に基づいて、端末を異なる周波数層にリダイレクトする必要がある。
【0217】
ステップ903:端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを受信すると、SDTタイマを停止する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用され、第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0218】
任意で、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するときにSDTタイマを開始することができる。従って、SDTが終了又は失敗すると、SDTタイマを停止することができる。
【0219】
本出願のこの実施形態では、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たしていない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第2RRCメッセージを送信して、SDTを終了するよう端末装置に指示するか、又は第3RRCメッセージを送信して、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示することができ、これにより、端末装置は、時間内にSDTタイマを停止することができ(SDTが終了することを意味する)、端末装置が現在のセルで待ち続けることによって引き起こされる長いデータ送信遅延を回避することができる。
【0220】
更に、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない理由には、負荷が閾値より大きいことが含まれ得る。負荷が閾値より大きい場合、SDTは終了又は拒否され、これにより、SDTがサービングアクセスネットワーク装置の負荷を増加させることを防止し、負荷分散を実施することができる。
【0221】
任意に、
図9に示される実施形態におけるサービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置は、以下の2つの関係を有することができる:つまり、両者は同じアクセスネットワーク装置であるか、又は両者は異なるアクセスネットワーク装置である。これらの2つの関係の下での
図9に示される実施形態の具体的な実施形態を各々以下に説明する。
【0222】
図10aは、サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置であり、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の具体的な実装を示す。
図10aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい:
【0223】
ステップ1001a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置(アンカーアクセスネットワーク装置でもある)へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0224】
ステップ1001aについては、ステップ901の説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0225】
ステップ1002a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第2RRCメッセージを端末装置に送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージを受信する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0226】
SDTの要件を満たしていないアクセスネットワーク装置の説明については、ステップ902の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0227】
サービングアクセスネットワーク装置及びアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置である場合、第2RRCメッセージはサービングアクセスネットワーク装置によって生成される。
【0228】
任意で、第2RRCメッセージはRRC解除メッセージによって実装されてもよい。
【0229】
任意で、第2RRCメッセージは、端末装置のコンテキストをサスペンドするように端末装置に指示するサスペンド構成を含んでもよい。この方法は、端末装置が後に、通信接続を再開始するためにコンテキストを使用し続けることを容易にする。
【0230】
任意で、第2RRCメッセージは、待機時間(wait time)を含んでもよく、待機時間は、端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示すために使用されてもよい。本出願のこの実施形態は、端末装置によって開始される次の通信接続を制限するものではなく、通信接続は、端末装置がアクセスネットワーク装置と通信できるように、端末装置がアクセスネットワーク装置にシグナリングを送信して、端末装置とアクセスネットワーク装置との間の接続を確立することを意味してもよい。例えば、通信接続は、RRC接続、SDT接続などであってもよい。
【0231】
なお、端末装置が、第2RRCメッセージを受信した後に、直ちに通信接続を再び開始した(例えば、SDTを再トリガした)場合でも、現在のサービングアクセスネットワーク装置が端末装置によって選択される可能性がある。しかし、現在のサービングアクセスネットワーク装置はSDTの要件を満たしておらず、端末装置によって開始された通信接続は再び終了され、シグナリングリソースの無駄となる。第2RRCメッセージが待機時間を含む場合、端末装置は、待機時間の後に通信接続を開始することができ、端末装置の待機時間内に、サービングアクセスネットワーク装置の能力がSDTを実行するのに十分に回復した場合、端末装置が現在のサービングアクセスネットワーク装置を選択しても、端末装置によって再トリガされたSDTはその後成功する。例えば、サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生する例では、端末装置が一定時間期間待機した後、サービングアクセスネットワーク装置が輻輳していなければ、端末装置はその後、SDTを再度トリガし、SDTは成功する。
【0232】
可能な実装では、第2RRCメッセージの待機時間の形式は、以下のようにすることができる:
【数1】
【0233】
任意で、第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含んでよく、第1リダイレクトパラメータはリダイレクトのために使用され、第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される。第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを伝達するため、端末装置は、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータに基づいてリダイレクト又はセル再選択を実行し、端末装置によるSDTの再トリガの成功率を向上させる。
【0234】
可能な実装では、第1リダイレクトパラメータは、キャリアリダイレクトパラメータであってよい。第1リダイレクトパラメータは、以下:リダイレクト周波数(frequency)層、優先度、リダイレクト無線アクセス技術(radio access technology, RAT)タイプ(例えば、LTE)、リダイレクトコアネットワークタイプ(例えば、進化型パケットコアネットワーク(evolved packet core network, EPC))、5Gコア(five generation core))、及びリダイレクト周波数情報(例えば、副搬送波間隔、絶対無線周波数チャネル番号(absolute radio frequency channel number, ARFCN)、及び同期信号ブロック測定タイミング構成(synchronization signal block measurement timing configuration, SSB-MTC))、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0235】
可能な実装では、第2RRCメッセージ内の第1リダイレクトパラメータの形式は以下のようにすることができる:
【数2】
【0236】
第1セル再選択優先度パラメータは、現在のアクセスセルの周辺セル(近隣セルとも呼ばれる)のパラメータであってもよい。第1セル再選択優先度パラメータは、以下:周波数優先度リスト(例えば、NR周波数優先度又はLTE周波数優先度)及びセル選択優先度リスト(例えば、セル周波数優先度又はセル絶対優先度)、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0237】
可能な実装では、第2RRCメッセージ内の第1セル再選択優先度パラメータの形式は以下のようにすることができる:
【数3】
【0238】
ステップ1003a:端末装置は、SDTタイマを停止する。
【0239】
任意で、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するときにSDTタイマを開始することができる。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用されるため、端末装置は、第2RRCメッセージの受信後にSDTタイマを停止することができる。
【0240】
任意で、端末装置は、SDT終了を上位層に更に通知することができる。上位層は、端末装置のプロトコル層における上位層である。例えば、上位層は、非アクセスストラタム(non-access stratum, NAS)であることができる。
【0241】
任意で、第2RRCメッセージはサスペンド構成を含んでもよく、端末装置は端末装置のコンテキストをサスペンドしてもよい。端末装置のコンテキストがサスペンドされることは、端末装置がRRC非アクティブ状態のままであり続けることを意味する。この場合、端末装置は、RNAタイマを再開するか、又は一時停止状態でRNAタイマを実行し続けることができる。RNAは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)ホーム位置に基づく通知領域(RAN-based notification area)を意味し、RNAタイマは、端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される。このソリューションに基づいて、その後、非アクティブ状態の端末装置は、SDTの実行を再要求するために、アクセスネットワーク装置に第1RRCメッセージを再度送信することができる。
【0242】
任意で、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するときにRNAタイマを停止又は一時停止することができる。
【0243】
RNAタイマの再開とRNAタイマを実行し続けることは、本願で提供される2つの異なる実装であることに注意する必要がある。
【0244】
任意で、第2RRCメッセージがRRC解除メッセージであり、第2RRCメッセージがサスペンド構成を伝達しない場合、端末装置は、第2RRCメッセージを受信した後、端末装置のコンテキストを解除し、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に切り換えることができる。RRCアイドル状態に入った後、その後に次の通信接続を開始する必要がある場合、端末装置は、通信接続を開始する前にRRC接続状態に切り換える必要があることに注意する必要がある。
【0245】
任意で、第2RRCメッセージが待機時間を含む場合、端末装置は、特定の時点に開始する待機時間の後に次の通信接続を開始することができる。例えば、その時点は、第2RRCメッセージが端末装置によって受信される時点であってもよい。
【0246】
任意で、第2RRCメッセージが第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含む場合、端末装置は、次の通信接続を開始する際に、第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行するか、又は第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行してもよい。そして、端末装置は、リダイレクト後のサービングセルで、又はセル再選択後のサービングセルで、次の通信接続を開始してもよい。
【0247】
本出願のこの実施形態は、端末装置によって開始される次の通信接続を制限するものではなく、通信接続は、端末装置がアクセスネットワーク装置と通信できるように、端末装置がアクセスネットワーク装置にシグナリングを送信して、端末装置とアクセスネットワーク装置との間の接続を確立することを意味してもよい。例えば、通信接続は、RRC接続、SDT接続などであってもよい。
【0248】
任意で、第2RRCメッセージが待機時間を含むとき、未送信SDTデータパケットが端末装置のバッファ(buffer)に存在する場合、端末装置は、待機時間を無視し、直ちにSDTを再トリガしてもよい。
【0249】
別の可能な実装では、第2RRCメッセージが待機時間と第1リダイレクトパラメータを含むとき、未送信SDTデータパケットが端末装置のバッファ(buffer)に存在する場合、端末装置は、待機時間を無視し、第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行し、第1セルでSDTをトリガして、バッファ内の未送信SDTデータパケットを送信してもよい。ここで、第1セルは、端末装置がリダイレクトを実行した後のサービングセルである。
【0250】
可能な実装では、第2RRCメッセージが待機時間と第1セル再選択優先度パラメータを含むとき、未送信SDTデータパケットが端末装置のバッファ(buffer)に存在する場合、端末装置は、待機時間を無視し、第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行し、第2セル内でSDTをトリガして、バッファ内の未送信SDTデータパケットを送信してもよい。ここで、第2セルは、セル再選択が実行された後のサービングセルである。
【0251】
任意に、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置であるため、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、サービングアクセスネットワーク装置は、更に、第1SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素(UPFなど)に送信してもよい。従って、第1RRCメッセージで伝達された第1SDTデータパケットは廃棄されず、それによりシグナリング利用効率が向上する。
【0252】
図10aに示すデータ伝送方法から、本出願のこの実施形態では、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、SDTを終了するために第2RRCメッセージを送信し、その結果、端末が現在のセルで待機し続けることを防止できることが分かる。本方法は、端末装置のデータ送信効率を向上する。また、第2RRCメッセージは、待機時間、リダイレクトパラメータ、セル再選択パラメータなどを含むことができ、端末装置は、アクセスネットワーク装置の指示に従ってリダイレクト又はセル再選択を行うことができる。この方法によれば、SDTはサービングアクセスネットワーク装置の負荷増大を防止されることができ、負荷分散を実現することができる。
【0253】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第2RRCメッセージがRRC解除メッセージである場合を例に、
図10aに示したデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図10bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0254】
ステップ1001b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0255】
ステップ1002b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC解除メッセージをUEに送信する。RRC解除メッセージは、SDTを終了するようUEに指示するために使用される。
【0256】
ステップ1003b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0257】
図11aは、サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置であり、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の具体的な実装を示す。
図11aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0258】
ステップ1101a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置(アンカーアクセスネットワーク装置でもある)へ送信する。ここで、第1RRCメッセージはSDTを確立するために使用される。
【0259】
ステップ1101aについては、ステップ901の説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0260】
ステップ1102a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第3RRCメッセージを端末装置に送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第3RRCメッセージを受信する。第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0261】
SDTの要件を満たしていないアクセスネットワーク装置の説明については、ステップ902の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0262】
サービングアクセスネットワーク装置及びアンカーアクセスネットワーク装置が同じアクセスネットワーク装置である場合、第3RRCメッセージはサービングアクセスネットワーク装置によって生成される。
【0263】
任意で、第3RRCメッセージはRRC拒否メッセージによって実装されてもよい。
【0264】
任意で、第3RRCメッセージは、待機時間を含んでもよく、待機時間は、端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示すために使用されてもよい。
【0265】
可能な実装では、第3RRCメッセージのメッセージフォーマットは以下のようにすることができる:
【数4】
【0266】
ステップ1103a:端末装置は、SDTタイマを停止する。
【0267】
任意で、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するときにSDTタイマを開始することができる。第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用されるので、これはSDTが失敗することを意味する。従って、第2RRCメッセージを受信した後、端末装置はSDTタイマを停止してよい。
【0268】
任意で、端末装置はSDT障害を上位層に通知し、RNAタイマを再起動するか又は一時停止状態で実行し続けることができる。
【0269】
任意で、端末装置は、第1RRCメッセージを送信するときにRNAタイマを停止又は一時停止することができる。
【0270】
RNAタイマの再開とRNAタイマを実行し続けることは、本願で提供される2つの異なる実装であることに注意する必要がある。
【0271】
第3RRCメッセージを受信した後、端末装置はSDTが拒否されたことを知ることができることに注意する。この場合、端末装置はその後、第1RRCメッセージを再度送信し、SDTの確立を要求し続ける。このシナリオでは、端末装置は、第1RRCメッセージを再度送信するために、RRC非アクティブ状態を維持する必要がある。従って、端末装置は、第3RRCメッセージを受信した後に、一時停止状態のRNAタイマを再起動するか又は実行し続けてもよい。
【0272】
任意に、第3RRCメッセージが待機時間を含む場合、端末装置は、次の通信接続を開始する前に、第3RRCメッセージ内の待機時間の間待機する。
【0273】
任意に、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置であるため、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、サービングアクセスネットワーク装置は、更に、第1SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素(UPFなど)に送信してもよい。従って、第1RRCメッセージで伝達された第1SDTデータパケットは廃棄されず、それによりシグナリング利用効率が向上する。
【0274】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第3RRCメッセージがRRC拒否メッセージである場合を例に、
図11aに示したデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図11bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0275】
ステップ1101b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0276】
ステップ1102b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC拒否メッセージをUEに送信する。RRC拒否メッセージは、SDTの実行を拒否するようサービング基地局に指示するために使用される。
【0277】
ステップ1103b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0278】
図12aは、サービングアクセスネットワーク装置はアンカーアクセスネットワーク装置と異なり、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の具体的な実装を示す。
図12aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0279】
ステップ1201a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0280】
ステップ1202a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第3RRCメッセージを端末装置に送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第3RRCメッセージを受信する。第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0281】
ステップ1203a:端末装置は、SDTタイマを停止する。
【0282】
なお、ステップ1201a~1203aについては、ステップ1101a~1103aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0283】
任意で、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、方法は更に以下を含んでよい:ステップ1204a:サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。更に、アンカーアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットを受信した後、第1SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素(
図12aには図示せず)に転送してもよい。これに基づき、第1RRCメッセージで伝達された第1SDTデータパケットは廃棄されず、それによりシグナリング利用効率が向上する。なお、ステップ1204aの実行シーケンスは本出願において限定されず、例えば、ステップ1204aは、代替としてステップ1202a又は1203aの前に実行されてもよい。
【0284】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第3RRCメッセージがRRC拒否メッセージである場合を例に、
図12aに示したデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図12bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0285】
ステップ1201b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0286】
ステップ1202b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC拒否メッセージをUEに送信する。RRC拒否メッセージは、SDTの実行を拒否するようサービング基地局に指示するために使用される。
【0287】
ステップ1203b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0288】
ステップ1204b:サービング基地局は、RRC再開要求メッセージで伝達される第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0289】
図13aは、サービングアクセスネットワーク装置はアンカーアクセスネットワーク装置と異なり、サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信したときにSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の具体的な実装を示す。
図13aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0290】
ステップ1301a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0291】
なお、ステップ1301aについては、ステップ901の関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0292】
ステップ1302a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第4RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第4RRCメッセージを受信する。第4RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信するよう要求するために使用される。
【0293】
任意で、第4RRCメッセージが第2RRCメッセージを送信するようにアンカーアクセスネットワーク装置に要求することは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示を使用して実装することができる。つまり、第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含んでよく、要求指示は、第2RRCメッセージを送信するようアンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用でき、リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを端末装置に推奨するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用でき、セル再選択指示は、セル再選択を実行することを端末装置に推奨するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用できる。要求指示が含まれる場合、第4RRCメッセージは明示的な要求として理解され、リダイレクト指示又はセル再選択指示が含まれる場合、第4RRCメッセージは暗黙的な要求として理解される。
【0294】
任意的に、第4RRCメッセージはUEコンテキスト取得要求メッセージであってよい。第4RRCメッセージがUEコンテキスト取得要求メッセージであることは、第4RRCメッセージが既存のシグナリングメッセージを多重化することと等価である。この場合、第4RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置が第4RRCメッセージと既存のシグナリングメッセージとを区別できるように、追加の指示情報を含む必要がある。
【0295】
例えば、追加の指示情報は送信指示であってよく、送信指示は、SDTを実行することを要求するように端末装置に指示するために使用される。可能な実装では、送信指示は、SDT指示(SDT indictor)であってもよい。
【0296】
任意に、第4RRCメッセージは、第2リダイレクトパラメータを含むことができ、第2リダイレクトパラメータは、第1リダイレクトパラメータを決定する際にアンカーアクセスネットワーク装置を支援するために使用することができる。代替として、第4RRCメッセージは、第2セル再選択優先度パラメータを含むことができ、第2セル再選択優先度パラメータは、第1セル再選択優先度パラメータを決定する際にアンカーアクセスネットワーク装置を支援するために使用することができる。
【0297】
任意に、サービングアクセスネットワーク装置によって送信された第2リダイレクトパラメータは、アンカーアクセスネットワーク装置が第1リダイレクトパラメータを決定できるように、サービングアクセスネットワーク装置によってアンカーアクセスネットワーク装置に対して提供される推奨として理解することができる。第2セル再選択優先度パラメータについては、第2リダイレクトパラメータの説明を参照すること。詳細はここで再び記載されない。
【0298】
任意で、第4RRCメッセージは、待機時間指示及び/又は第1原因値を含み、待機時間指示は、待機時間を送信するようアンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、第1原因値は、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信することを要求する理由を示す。
【0299】
例えば、サービングアクセスネットワーク装置がネットワーク輻輳のためにSDTの要件を満たさない場合、第1原因値は、ネットワーク輻輳であり得る。
【0300】
任意に、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットを第4RRCメッセージに追加し、第4RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信することができる。すなわち、第4RRCメッセージは、第1SDTデータパケットを含む。
【0301】
ステップ1303a:アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置に第5RRCメッセージを送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置から第5RRCメッセージを受信する。
【0302】
第5RRCメッセージは、第4RRCメッセージの応答メッセージであり、第5RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含み、第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。第2RRCメッセージの内容については、ステップ1002aの第2RRCメッセージの関連する説明を参照すること。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0303】
任意的に、第4RRCメッセージはUEコンテキスト取得要求メッセージであってよい。従って、第5RRCメッセージは、UEコンテキスト取得応答メッセージであってよい。
【0304】
任意に、第2RRCメッセージは、RRCコンテナ(RRC container)の形式で第5RRCメッセージにカプセル化されてもよい。
【0305】
任意に、アンカーアクセスネットワーク装置によって送信される第5RRCメッセージは、第4RRCメッセージに基づいて決定されてもよい。
【0306】
任意に、第4RRCメッセージが要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のいずれかを含む場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示に従って、第5RRCメッセージが第2RRCメッセージを含むと決定してもよい。リダイレクト指示又はセル再選択指示を受信した後、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置が端末装置にリダイレクト又はセル再選択を実行することを推奨し、サービングアクセスネットワーク装置の暗黙の意図は、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを終了することを望んでいることであることを知ることができるので、第5RRCメッセージがSDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される第2RRCメッセージを含むと決定できる。
【0307】
任意に、第4RRCメッセージが第2リダイレクトパラメータを含む場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、第2リダイレクトパラメータに従って第1リダイレクトパラメータを決定してもよい。第4RRCメッセージが第2セル再選択優先度パラメータを含む場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、第2セル再選択優先度パラメータに従って第1セル再選択優先度パラメータを決定してもよい。
【0308】
任意に、第4RRCメッセージが待機時間指示を含む場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、待機時間指示に従って待機時間を決定することができる。
【0309】
ステップ1304a:サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置に第2RRCメッセージを送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージを受信する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0310】
第5RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、第5RRCメッセージ内の第2RRCメッセージを端末装置に転送することができることを理解すべきである。
【0311】
ステップ1305a:端末装置は、SDTタイマを停止する。
【0312】
なお、ステップ1305aについては、ステップ1003aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0313】
任意で、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、方法は更に以下を含んでよい:ステップ1306a:サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。ステップ1306aについては、ステップ1204aの説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。なお、ステップ1306aは、ステップ1303aの後に実行され、ステップ1306aとステップ1304a及びステップ1305aとの実行シーケンスは限定されない。
【0314】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第2RRCメッセージがRRC解除メッセージであり、第4RRCメッセージがUEコンテキスト取得要求メッセージであり、第5RRCメッセージがUEコンテキスト取得応答メッセージである場合を例に、
図13aに示すデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図13bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0315】
ステップ1301b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0316】
ステップ1302b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はUEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0317】
ステップ1303b:アンカー基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージをサービング基地局に送信する。UEコンテキスト取得応答メッセージは、RRC解除メッセージを伝達する。
【0318】
ステップ1304b:サービング基地局は、RRC解除メッセージをUEに送信する。RRC解除メッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0319】
ステップ1305b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0320】
ステップ1306b:サービング基地局は、RRC再開要求メッセージで伝達される第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0321】
図14aは、サービングアクセスネットワーク装置はアンカーアクセスネットワーク装置と異なり、アクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の具体的な実装を示す。
図14aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0322】
ステップ1401a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。ステップ901の関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0323】
図14aに示す方法が、アクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさないシナリオに適用される場合、第1RRCメッセージがSDTをトリガすることに成功すると考えられることを理解されたい。
【0324】
ステップ1402a:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置とSDTの伝送リンクを確立する。
【0325】
サービングアクセスネットワーク装置が第1RRCメッセージを受信すると、サービングアクセスネットワーク装置の能力は、SDTを確立するための要件を満たすことができ、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置とのシグナリング相互作用を実行して、SDTのための伝送リンクを確立することができることを理解されたい。
【0326】
ステップ1403a:端末装置は、アンカーアクセスネットワーク装置との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0327】
SDTの伝送リンクが確立された後、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置を使用して、後続のSDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に転送することができ、アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素に送信する。
【0328】
ステップ1404a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第4RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第4RRCメッセージを受信する。第4RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置に第2RRCメッセージを送信するよう要求するために使用される。
【0329】
ステップ1401a~ステップ1403aから、ステップ1404aの前に、SDTデータの送信が開始されていることが分かる。ステップ1404aで、サービングアクセスネットワーク装置は、SDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさない。
【0330】
ステップ1404aにおける第4RRCメッセージに含まれる内容は、ステップ1302aにおける第4RRCメッセージに含まれる内容と類似していてもよく、次のような違いがある。ステップ1404aにおける第4RRCメッセージは、RRC解除要求(RRCReleaseRequest)メッセージであってもよく、第4RRCメッセージは、第1SDTデータパケットを含まない。
図14aのシナリオにおいて、第1SDTデータパケットは、SDTのための送信リンクが確立された後、アンカーアクセスネットワーク装置に既に送信されている。
【0331】
ステップ1405a:アンカーアクセスネットワーク装置は、第5RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置に送信し、ここで、第5RRCメッセージは、第4RRCメッセージの応答メッセージであり、第5RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含み、第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0332】
第5RRCメッセージの内容については、ステップ1303aの第5RRCメッセージの関連する説明を参照することに留意すべきである。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0333】
任意に、第4RRCメッセージがRRC解除要求メッセージである場合、第5RRCメッセージは、RRC解除応答(RRCReleaseResponse)メッセージであってもよい。
【0334】
任意に、第5RRCメッセージは、端末装置のコンテキストを削除するようにサービングアクセスネットワーク装置に指示するために更に使用されてよい。従って、第5RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除してもよい。
【0335】
ステップ1406a:サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置に第2RRCメッセージを送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージを受信する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0336】
第5RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、第5RRCメッセージ内の第2RRCメッセージを端末装置に転送することができることを理解すべきである。
【0337】
ステップ1407a:端末装置は、SDTタイマを停止する。ステップ1003aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0338】
任意で、第5RRCメッセージが単方向メッセージでない場合、サービングアクセスネットワーク装置が端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除し、第2RRCメッセージを端末装置に送信した後、本方法は、更に以下を含んでよい:ステップ1408a:サービングアクセスネットワーク装置は、第5RRCメッセージの応答メッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。可能な実装では、第5RRCメッセージの応答メッセージは、RRC解除完了(RRCReleaseComplete)メッセージであってもよい。
【0339】
任意で、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、方法はステップ1402aの後に更に以下を含んでよい:ステップ1409a:サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。ステップ1409aについては、ステップ1204aの説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0340】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第2RRCメッセージがRRC解除メッセージであり、第4RRCメッセージがRRC解除要求メッセージであり、第5RRCメッセージがRRC解除応答メッセージであり、第5RRCメッセージの応答メッセージがRRC解除完了メッセージである場合を例に、
図14aに示すデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図14bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0341】
ステップ1401b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0342】
ステップ1402b:サービング基地局は、アンカー基地局とSDTのための伝送リンクを確立する。
【0343】
ステップ1409b:サービング基地局は、RRC再開要求メッセージで伝達される第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0344】
ステップ1403b:UEは、アンカー基地局との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0345】
ステップ1404b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC解除要求メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0346】
ステップ1405b:アンカー基地局は、RRC解除応答メッセージをサービング基地局に送信する。RRC解除応答メッセージは、RRC解除メッセージを伝達する。
【0347】
ステップ1406b:サービング基地局は、RRC解除メッセージをUEに送信する。RRC解除メッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0348】
ステップ1407b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0349】
ステップ1408b:サービング基地局は、RRC解除完了メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0350】
図15aは、サービングアクセスネットワーク装置はアンカーアクセスネットワーク装置と異なり、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たさない場合の、
図9に示される実施形態の別の具体的な実装を示す。
図15aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0351】
ステップ1501a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0352】
ステップ1502a:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置とSDTの伝送リンクを確立する。
【0353】
ステップ1503a:端末装置は、アンカーアクセスネットワーク装置との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0354】
ステップ1501a~1503aについては、ステップ1401a~1403aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0355】
ステップ1504a:サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第3RRCメッセージを端末装置に送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第3RRCメッセージを受信する。第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0356】
ステップ1505a:端末装置は、SDTタイマを停止する。
【0357】
ステップ1504a及び1505aについては、ステップ1102a及び1103aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0358】
ステップ1506a:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置に第6RRCメッセージを送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第6RRCメッセージを受信する。第6RRCメッセージは、後のSDTをキャンセルするようアンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0359】
任意で、第6RRCメッセージは、SDTキャンセル(SDT cancel)メッセージと呼ばれてもよい。
【0360】
任意で、第6RRCメッセージは、第2原因値を更に含んでよく、第2原因値は、SDTをキャンセルする理由を示すために使用されてよい。例えば、サービングアクセスネットワーク装置がネットワーク輻輳のために後のSDTをキャンセルすることを決定した場合、第2原因値は、ネットワーク輻輳であり得る。
【0361】
ステップ1507a:アンカーアクセスネットワーク装置は、第6RRCメッセージに基づいて、SDTを実行する端末装置のコンテキストをサスペンドする。
【0362】
任意で、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、方法はステップ1502aの後に更に以下を含んでよい:ステップ1508a:サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。ステップ1508aについては、ステップ1204aの説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0363】
端末装置がUEであり、アクセスネットワーク装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第3RRCメッセージがRRC拒否メッセージであり、第6RRCメッセージがRRCキャンセルメッセージであることを例として、
図15aに示すデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図15bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0364】
ステップ1501b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0365】
ステップ1502b:サービング基地局は、アンカー基地局とSDTのための伝送リンクを確立する。
【0366】
ステップ1508b:サービング基地局は、第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0367】
ステップ1503b:UEは、アンカー基地局との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0368】
ステップ1504b:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC拒否メッセージをUEに送信する。RRC拒否メッセージは、SDTの実行を拒否するようサービング基地局に指示するために使用される。
【0369】
ステップ1505b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0370】
ステップ1506b:サービング基地局は、RRCキャンセルメッセージをアンカー基地局に送信する。RRCキャンセルメッセージは、後のSDTをキャンセルするようアンカー基地局に指示するために使用される。
【0371】
ステップ1507b:アンカー基地局は、RRCキャンセルメッセージに基づいて、SDTを実行するUEのコンテキストをサスペンドする。
【0372】
図9から
図15bに提供される前述のデータ伝送方法は、サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさず、サービングアクセスネットワーク装置によってSDTの終了又は拒否がトリガされるシナリオに全て適用されることに留意されたい。アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTを能動的に終了させることができることを理解されたい。
【0373】
任意で、アンカーアクセスネットワーク装置がサービングアクセスネットワーク装置と同じである場合、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTを能動的に終了させる方法は、第2RRCメッセージを端末装置に送信することであってよい。このシナリオでは、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTを能動的に終了させるプロセスは、ステップ1002a及びステップ1003aで説明したようにすることができ、詳細は再度説明しない。
【0374】
任意で、アンカーアクセスネットワーク装置がサービングアクセスネットワーク装置と異なる場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTを能動的に終了させるために、
図16aに示すデータ伝送方法を実行することができる。
図16aに示すように、本方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0375】
ステップ1601a:端末装置は、第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置へ送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置から第1RRCメッセージを受信する。第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。
【0376】
ステップ1602a:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置とSDTの伝送リンクを確立する。
【0377】
ステップ1603a:端末装置は、アンカーアクセスネットワーク装置との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0378】
ステップ1601a~1603aについては、ステップ1401a~1403aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0379】
ステップ1604a:アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTを実行するプロセスでSDTを終了すると決定した場合、アンカーアクセスネットワーク装置は第7RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置に送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、第7RRCメッセージを受信する。第7RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含み、第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0380】
任意で、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTを終了することを決定する理由は、以下を含むことができるが、これらに限定されない:アンカーアクセスネットワーク装置の能力が、その後SDTを実行するための要件を満たさない(例えば、SDTプロセスで輻輳が発生した)、又はアンカーアクセスネットワーク装置がデータパケットを受信するときにタイムアウトを経験する(例えば、SDTの伝送リンクが確立された後、アンカーアクセスネットワーク装置が、長い間SDTデータパケットを受信しない)。
【0381】
任意的に、第7RRCメッセージはコンテキスト解除要求メッセージであってよい。
【0382】
任意に、第7RRCメッセージは、端末装置のコンテキストを解除するようにサービングアクセスネットワーク装置に指示するために更に使用されてよい。従って、第7RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除してもよい。
【0383】
第2RRCメッセージの内容については、ステップ1002の第2RRCメッセージの関連する説明を参照すること。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0384】
ステップ1605a:サービングアクセスネットワーク装置は、端末装置に第2RRCメッセージを送信する。従って、端末装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージを受信する。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0385】
第7RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、第7RRCメッセージ内の第2RRCメッセージを端末装置に転送することができることを理解すべきである。
【0386】
ステップ1606a:端末装置は、SDTタイマを停止する。ステップ1003aの関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0387】
任意で、第7RRCメッセージが単方向メッセージでない場合、サービングアクセスネットワーク装置が端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除し、第2RRCメッセージを端末装置に送信した後、本方法は、更に以下を含んでよい:ステップ1607a:サービングアクセスネットワーク装置は、第7RRCメッセージの応答メッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。可能な実装では、第7RRCメッセージの応答メッセージは、RRC解除完了メッセージであってもよい。
【0388】
任意で、第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、方法はステップ1602aの後に更に以下を含んでよい:ステップ1608a:サービングアクセスネットワーク装置は、第1SDTデータパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信する。ステップ1608aについては、ステップ1204aの説明を参照する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0389】
端末装置がUEであり装置が基地局であり、第1RRCメッセージがRRC再開要求メッセージであり、第2RRCメッセージがRRC解除メッセージであり、第7RRCメッセージがRRC解除要求メッセージであり、第7RRCメッセージの応答メッセージがRRC解除完了メッセージである場合を例に、
図16aに示すデータ伝送方法の手順を再度説明する。
図16bに示すように、データ伝送方法は、以下のステップを含んでよい:
【0390】
ステップ1601b:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0391】
ステップ1602b:サービング基地局は、アンカー基地局とSDTのための伝送リンクを確立する。
【0392】
ステップ1608b:サービング基地局は、第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0393】
ステップ1603b:UEは、アンカー基地局との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0394】
ステップ1604b:アンカー基地局がSDTを実行するプロセスでSDTを終了することを決定した場合、アンカー基地局は、RRC解除要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC解除要求メッセージは、RRC解除メッセージを含む。
【0395】
ステップ1605b:サービング基地局は、RRC解除メッセージをUEに送信する。RRC解除メッセージは、SDTを終了するようUEに指示するために使用される。
【0396】
ステップ1606b:UEは、SDTタイマを停止する。
【0397】
ステップ1607b:サービング基地局は、RRC解除完了メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0398】
なお、
図16a及び
図16bに示すソリューションは、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスでSDTの終了を決定するシナリオに適用される。また、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置にRRCメッセージを送信してSDTの伝送リンクの確立を要求する場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たしていないために、SDTを終了することを能動的に決定してもよい(例えば、輻輳が発生した場合や、負荷が閾値を超えた場合)。この場合、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTを能動的に終了する手順は、上述のステップ1604a~1606aを含む。詳細は、前述の関連する説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0399】
任意に、本出願のこの実施形態において、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置と異なる場合、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさないためにアンカーアクセスネットワーク装置がSDTを終了した場合、アンカーアクセスネットワーク装置は、SDTを終了した後、アンカーアクセスネットワーク装置から現在のサービングアクセスネットワーク装置にコアネットワークチャネルを切り換えるためにアンカーを移行し、サービングアクセスネットワーク装置がアンカーアクセスネットワーク装置になるようにアンカーをサービングアクセスネットワーク装置に移行してもよい。このソリューションに基づいて、アンカーアクセスネットワーク装置の原因によってSDTが遅延することを防止することができる。アンカー移行後、端末装置は、後のSDTが円滑に実行されることを確実にするために、現在のサービングアクセスネットワーク装置(アンカーアクセスネットワーク装置でもある)とSDTを実行することができる。
【0400】
任意で、第1RRCメッセージを受信した後、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置とのシグナリング相互作用を実行して、SDTのための伝送リンクを確立することができる。
図17に示すように、SDTのための伝送リンクを確立する手順は、以下のステップを含むことができる。
【0401】
ステップ1701:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置に第8RRCメッセージを送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第8RRCメッセージを受信する。第8RRCメッセージは、SDTを確立するよう指示するために使用される。
【0402】
任意で、第8RRCメッセージは、UEコンテキスト取得要求メッセージであってもよく、又はUEコンテキスト取得要求メッセージに類似したメッセージであってもよい。
【0403】
任意で、第8RRCメッセージは、送信指示を含んでもよく、送信指示は、SDTを実行することを要求するよう端末装置に指示するために使用される。例えば、送信指示はSDT指示であってよい。
【0404】
任意で、第8RRCメッセージは、メディアアクセス制御(media access control, MAC)層プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)のMAC位置識別子(MAC locale identifier, MAC LCID)を更に含んでもよく、MAC LCIDは、サービングアクセスネットワーク装置によって受信された第1SDTデータパケットのMAC LCIDであってもよく、MAC LCIDは、SDTベアラを識別してもよい。
【0405】
ステップ1702:アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置に第9RRCメッセージを送信する。従って、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置から第9RRCメッセージを受信する。第9RRCメッセージは、第8RRCメッセージの応答メッセージであり、第9RRCメッセージは、SDTデータのアドレス情報を受信するようにアンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0406】
任意的に、第8RRCメッセージはUEコンテキスト取得要求メッセージである。従って、第9RRCメッセージは、UEコンテキスト取得応答メッセージであってよい。
【0407】
任意で、第9RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置がSDTベアラを受信するための情報要素TNL(この情報要素)アドレスの1セット及び/又は複数セットを含むことができる。ここで、TNLアドレスはトランスポート層インターネット(internet protocol, IP)アドレス及びGTP(GPRSトンネリングプロトコル(GPRS tunneling protocol))トンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier, TEID)GTP-TEIDを含み、異なるTNLアドレスは異なるSDTベアラに対応する。
【0408】
任意で、第9RRCメッセージは、UEコンテキストの一部を更に含むことができる。例えば、UEコンテキストの一部は、SDTベアラの1つ以上のセットの無線リンク制御(radio link control, RLC)層の構成情報、及びSDTベアラの1つ以上のセットのQoSパラメータを含むことができる。QoSパラメータは、以下の情報:5G QoS識別子(5G QoS identifier, 5G QI)、割り当て及び保持優先度(allocation and retention priority, ARP)、パケット遅延バジェット(packet delay budget, PDB)、パケット誤り率(packet error rate, PER)、又は最大データバーストボリューム、を含むことができるが、これらに限定されない。
【0409】
任意で、第9RRCメッセージは、SDTベアラのPDUセッション(session)識別子及び/又はSDTベアラのLCIDを更に含み、SDTベアラとLCIDは一対一のマッピング関係にある。
【0410】
任意で、第9RRCメッセージは、サービングアクセスネットワーク装置が端末装置の後続のSDTを拒否することができるかどうかを示す指示フラグを更に含むことができる。本出願のこの実施形態では、SDTを実行するプロセスにおいてサービングアクセスネットワーク装置が端末装置の後続のSDTを拒否することができることを指示フラグが示す場合、サービングアクセスネットワーク装置が何らかの理由で後続のSDTを実行できない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第3RRCメッセージを送信することによって、後続のSDTを直接拒否することができる。しかし、SDTを実行するプロセスにおいてサービングアクセスネットワーク装置が端末装置の後続のSDTを拒否することができないことを指示フラグが示す場合、サービングアクセスネットワーク装置が何らかの理由で後続のSDTを実行できない場合、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置に第4RRCメッセージを送信して、後続のSDTを終了するために第2RRCメッセージを送信するようにアンカーアクセスネットワーク装置に要求する必要がある。
【0411】
ステップ1703:サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置に第10RRCメッセージを送信する。従って、アンカーアクセスネットワーク装置は、サービングアクセスネットワーク装置から第10RRCメッセージを受信する。第10RRCメッセージは、SDTデータのアドレス情報を受信するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0412】
任意で、第10RRCメッセージは、Xnアドレス指示メッセージ又はXnアドレス指示に類似したメッセージであってもよい。
【0413】
任意で、第10RRCメッセージは、サービングアクセスネットワーク装置がSDTベアラを受信するためのTNLアドレスの1つ以上のセットを含んでもよい。
【0414】
任意で、サービングアクセスネットワーク装置によって受信された第1RRCメッセージが第1SDTデータパケットを含む場合、サービングアクセスネットワーク装置は、第10RRCメッセージ内の第1SDTデータパケット伝達し、それによってシグナリングリソースを節約し、データ伝送効率を改善してもよい。
【0415】
前述のステップ1701からステップ1703の後、サービングアクセスネットワーク装置とアンカーアクセスネットワーク装置は、SDTのための伝送リンクの確立に成功し、端末装置は、アンカーアクセスネットワーク装置と後続のSDTデータパケットの伝送を実行することができる。
【0416】
SDTのための伝送リンクが確立された後、SDTベアラのアップリンクデータを受信すると、サービングアクセスネットワーク装置は、SDTデータパケットのMACパケットヘッダ内のLCIDをアンカーアクセスネットワーク装置によって提供されたTNLアドレスにマッピングし、データパケットをGTPパケットにカプセル化し、GTPパケットをアンカーアクセスネットワーク装置に送信してもよい。SDTベアラのダウンリンクデータがアンカーアクセスネットワーク装置から受信されると、ダウンリンクデータは、TNLアドレスに基づいて端末装置に転送されてもよい。
【0417】
任意に、
図17に示す実施形態は、前述の実施形態のいずれとも独立して実施されてもよい。或いは、
図17に示す実施形態を以前の実施形態と組み合わせて、新しい実施形態を形成してもよい。例えば、前述のステップ1402a、ステップ1402b、ステップ1502a、ステップ1402b、ステップ1602a、又はステップ1602bにおけるSDTの伝送リンクを確立する手順を、ステップ1701からステップ1703に示してもよい。
【0418】
例えば、
図14bに示すのデータ伝送方法は、一例として使用される。
図18に示すように、ステップ1701~ステップ1703に示した手順を用いてステップ1402を実施する場合、第8RRCメッセージがUEコンテキスト取得要求メッセージであり、第9RRCメッセージがUEコンテキスト取得応答メッセージであり、第10RRCメッセージがXnアドレス指示メッセージであるとすると、データ伝送方法は以下のステップを含むことができる。
【0419】
ステップ1801:UEは、RRC再開要求メッセージをサービング基地局に送信する。RRC再開要求メッセージは、SDTの実行を要求するために使用される。
【0420】
ステップ1802:サービング基地局は、UEコンテキスト取得要求メッセージをアンカー基地局に送信する。UEコンテキスト取得要求メッセージは、SDTを実行するよう指示するために使用される。
【0421】
ステップ1803:アンカー基地局は、UEコンテキスト取得応答メッセージをサービング基地局に送信する。UEコンテキスト取得応答メッセージは、SDTデータを受信するためのアンカー基地局のアドレス情報を含む。
【0422】
ステップ1804:サービング基地局は、Xnアドレス指示メッセージをアンカー基地局に送信する。Xnアドレス指示メッセージは、サービング基地局がSDTデータを受信するためのアドレス情報を含む。
【0423】
ステップ1805:サービング基地局は、RRC再開要求メッセージで伝達される第1SDTデータパケットをアンカー基地局に送信する。
【0424】
ステップ1806:UEは、アンカー基地局との後続のSDTデータ伝送を実行する。
【0425】
ステップ1807:サービング基地局がSDTの要件を満たさない場合、サービング基地局はRRC解除要求メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0426】
ステップ1808:アンカー基地局は、RRC解除応答メッセージをサービング基地局に送信する。RRC解除応答メッセージは、RRC解除メッセージを伝達する。
【0427】
ステップ1809:サービング基地局は、RRC解除メッセージをUEに送信する。RRC解除メッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用される。
【0428】
ステップ18010:UEは、SDTタイマを停止する。
【0429】
ステップ18011:サービング基地局は、RRC解除完了メッセージをアンカー基地局に送信する。
【0430】
なお、上述した方法の実施形態において、
図7に示す通信装置70のプロセッサ701は、メモリ704に格納されたアプリケーションコードを呼び出して、サービングアクセスネットワーク装置にサービングアクセスネットワーク装置の動作を実行するように指示し、
図7に示す通信装置70のプロセッサ701は、メモリ704に格納されたアプリケーションコードを呼び出して、アンカーアクセスネットワーク装置にアンカーアクセスネットワーク装置の動作を実行するように指示し、
図7に示す通信装置70のプロセッサ701は、メモリ704に格納されたアプリケーションコードを呼び出して、端末装置に端末装置の動作を実行するように指示してもよい。
【0431】
上述の各実施形態において、ターゲットノードによって実装される方法及び/又はステップは、ターゲットノードで使用可能なコンポーネント(例えば、チップや回路)によって実装されてもよいことが理解されよう。
【0432】
任意に、本出願の実施形態は、更に通信機器を提供し、通信機器は、上述の様々な方法を実装するように構成される。通信機器は、上述の方法の実施形態におけるターゲットノード、又は上述のターゲットノードを含む機器、又はターゲットノードで使用可能なコンポーネントであってもよい。前述の機能を実装するために、通信機器は、機能を実行する対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示された実施形態で説明された例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実装できることを容易に認識すべきである。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実行されるかは、技術的ソリューションの特定の適用及び設計制約に依存する。当業者は、特定の適用毎に、記載の機能を実施するために異なる方法を使用してよいが、実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0433】
本出願の実施形態において、通信機器の機能モジュールへの分割は、前述の方法の実施形態に従って実行され得る。例えば、機能モジュール分割は、対応する機能に基づいてよく、又は2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形式で実装されてよい。留意すべきことに、本願の実施形態では、モジュール分割は一例で、あり、単なる論理的機能分割であり、実際の実装の方法では他の分割方法があってよい。
【0434】
図19は、通信機器190の構造の概略図である。通信機器190は、トランシーバモジュール1901を含む。トランシーバモジュール1901は、送信及び受信機能を実現するトランシーバユニットとも呼ばれる。例えば、トランシーバモジュールは、トランシーバ回路、トランシーバマシン、トランシーバ、又は通信インタフェースであってもよい。任意的に、通信機器190は、処理ユニット1902を更に含んでよい。
【0435】
例えば、通信機器190は前述の方法の実施形態におけるサービングアクセスネットワーク装置である。
【0436】
トランシーバモジュール1901は、端末装置から第1RRCメッセージを受信するように構成することができ、第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。サービングアクセスネットワーク装置がSDTの要件を満たさない場合、トランシーバモジュール1901は、第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを端末装置に送信するように更に構成することができ、第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用され、第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0437】
任意で、サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置ではない。トランシーバモジュール1901は、第2RRCメッセージを端末装置に送信する前に、第4RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信するように更に構成することができ、第4RRCメッセージは、第2RRCメッセージを送信するようにアンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される。更に、トランシーバモジュール1901は、アンカーアクセスネットワーク装置から第5RRCメッセージを受信するように更に構成されてもよく、第5RRCメッセージは、第4RRCメッセージの応答メッセージであり、第5RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含む。
【0438】
任意で、サービングアクセスネットワーク装置がSDTを実行するプロセスにおいてSDTの要件を満たしていない決定された場合、第5RRCメッセージを更に使用して、サービングアクセスネットワーク装置に端末装置のコンテキストを削除するように指示することができる。処理モジュール1902は、端末装置のローカルに格納されたコンテキストを削除するように構成されてもよい。
【0439】
任意で、サービングアクセスネットワーク装置が、SDTを実行するプロセスにおいて、SDTの要件を満たさないと決定された場合、端末装置に第3RRCメッセージを送信した後、トランシーバモジュール1901は、第6RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信するよう構成されてよく、第6RRCメッセージは、アンカーアクセスネットワーク装置にSDTをキャンセルするように指示するために使用される。
【0440】
例えば、通信機器190は前述の方法の実施形態におけるアンカーアクセスネットワーク装置である。
【0441】
トランシーバモジュール1901は、第4RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置から受信するように構成することができ、第4RRCメッセージは、第2RRCメッセージを送信するようにアンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される。更に、トランシーバモジュール1901は、サービングアクセスネットワーク装置に第5RRCメッセージを送信するように更に構成されてもよく、第5RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含み、第2RRCメッセージは、SDTを終了するように端末装置に指示するために使用される。
【0442】
任意に、第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、要求指示は、第2RRCメッセージを送信するようアンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを端末装置に推奨するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、セル再選択指示は、セル再選択を実行することを端末装置に推奨するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。処理モジュール1902は、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示に従って、第5RRCメッセージが第2RRCメッセージを含むことを決定するよう更に構成されてよい。
【0443】
任意に、第2RRCメッセージが第1リダイレクトパラメータを含む場合、第4RRCメッセージは、第2リダイレクトパラメータを更に含むことができる。処理モジュール1902は、第2リダイレクトパラメータに基づいて第1リダイレクトパラメータを決定するように更に構成されてもよい。第2RRCメッセージが第1セル再選択優先度パラメータを含む場合、第4RRCメッセージは、第2セル再選択優先度パラメータを更に含むことができる。処理モジュール1902は、第2セル再選択優先度パラメータに基づいて第1セル再選択優先度パラメータを決定するように更に構成されてもよい。
【0444】
任意に、第4RRCメッセージは、待機時間指示を更に含み、処理モジュール1902は、待機時間指示に従って待機時間を決定するように更に構成されてもよい。
【0445】
任意に、第4RRCメッセージは、第1SDTデータパケットを更に含む。トランシーバモジュール1901は、第1SDTデータパケットをユーザプレーンネットワーク要素に送信するように更に構成されてもよい。
【0446】
例えば、通信機器190は前述の方法の実施形態における別のアンカーアクセスネットワーク装置である。
【0447】
トランシーバモジュール1901は、第6RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置から受信するように構成することができ、第6RRCメッセージは、SDTをキャンセルするようにアンカーアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。処理モジュール1902は、第6RRCメッセージに基づいて、SDTを実行する端末装置のコンテキストをサスペンドするよう構成されてよい。
【0448】
例えば、通信機器190は前述の方法の実施形態における更に別のアンカーアクセスネットワーク装置である。
【0449】
処理モジュール1902は、SDTを終了することを決定するように構成されてもよい。トランシーバモジュール1901は、サービングアクセスネットワーク装置に第7RRCメッセージを送信するように構成されてもよく、第7RRCメッセージは、第2RRCメッセージを含み、第2RRCメッセージは、SDTを終了するように端末装置に指示するために使用される。
【0450】
例えば、通信機器190は前述の方法の実施形態における端末装置である。
【0451】
トランシーバモジュール1901は、端末装置から第1RRCメッセージをサービングアクセスネットワーク装置に送信するように構成することができ、第1RRCメッセージは、SDTを確立するために使用される。処理モジュール1902は、サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを受信したときに、SDTタイマを停止するように構成されてもよい。第2RRCメッセージは、SDTを終了するよう端末装置に指示するために使用され、第3RRCメッセージは、SDTの実行を拒否するようサービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される。
【0452】
任意で、第3RRCメッセージを受信したときに、処理モジュール1902は、SDT障害を上位層に通知し、RNAタイマを再開するように更に構成されてもよい。ここで、RNAタイマは、端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される。
【0453】
任意で、第2RRCメッセージを受信したときに、処理モジュール1902は、SDT終了を上位層に通知するように更に構成されてもよい。
【0454】
任意で、第2RRCメッセージはサスペンド構成を含んでもよく、処理モジュール1902は、端末装置のコンテキストをサスペンドし、RNAタイマを再開するように更に構成されてもよい。
【0455】
任意で、端末装置が第1RRCメッセージを送信した後に、処理モジュール1902は、SDTタイマを開始し、RNAタイマを一時停止するように更に構成されてもよい。
【0456】
任意で、未送信SDTデータパケットが端末装置のバッファ内に存在する場合、処理モジュール1902は、待機時間を無視し、第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行し、第1セルにおいてSDTをトリガしてバッファ内の未送信SDTデータパケットを送信するように更に構成されてもよい。ここで、第1セルは、端末装置がリダイレクトを実行した後のサービングセルである。
【0457】
任意で、未送信SDTデータパケットが端末装置のバッファ内に存在する場合、処理モジュール1902は、待機時間を無視し、第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行し、第2セルにおいてSDTをトリガしてバッファ内の未送信SDTデータパケットを送信するように更に構成されてもよい。ここで、第2セルは、セル再選択が実行された後のサービングセルである。
【0458】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよいことに留意すべきである。詳細はここに説明されない。本実施形態で提供される通信機器190は、上述したデータ伝送方法を実行することができるので、通信機器が達成できる技術的効果については、上述した方法の実施形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0459】
任意で、本出願の実施形態におけるサービングアクセスネットワーク装置、アンカーアクセスネットワーク装置、又は端末装置は、通信機器とも呼ばれ、汎用装置であっても専用装置であってもよい。これは、本願の実施形態において具体的に限定されない。
【0460】
本実施形態では、通信機器190は、統合で機能モジュールを分割することにより提示される。「モジュール」は、ここでは、特定のASIC、回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムをメモリと実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は前述の機能を提供できる別のコンポーネントであってよい。単純な実施形態では、当業者は、通信機器190が
図7に示す通信装置70の形式を使用してよいことを理解し得る。
【0461】
例えば、
図7に示す通信装置70のプロセッサ701は、メモリ704に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出して、通信装置70が前述の方法の実施形態のデータ伝送方法を実行できるようにしてもよい。
【0462】
具体的に、
図19のトランシーバモジュール1901及び処理モジュール1902の機能/実装プロセスは、
図7の通信装置70の中のプロセッサ701により、メモリ704に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、実装されてよい。また、
図7に示す通信装置70のプロセッサ701が、メモリ704に格納されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、
図19の処理モジュール1902の機能/実装プロセスを実装してもよく、
図19のトランシーバモジュール1901の機能/実装プロセスを、
図7に示す通信機器70の通信インタフェース703により実装してもよい。
【0463】
本実施形態で提供される通信機器190は、上述したデータ伝送方法を実行することができるので、通信機器が達成できる技術的効果については、上述した方法の実施形態を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0464】
理解されるべきことに、前述の処理のシーケンス番号は、本願の種々の実施形態における実行順序を意味しない。処理の実行シーケンスは、処理の機能及び内部ロジックに従い決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装処理に対する限定として考えられるべきではない。
【0465】
当業者は、本明細書に開示された実施形態で記載された例を参照して、ユニット及びアルゴリズムが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装されてよいことを認識し得る。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアにより実装されるかは、技術的ソリューションの特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を使用して、各特定の用途に対して記載された機能を実装することができるが、そのような実装は、本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0466】
当業者は、説明の便宜と簡潔さのために、前述のシステム、装置、及びユニットの特定の動作プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することができることを明確に理解することができる。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0467】
本願で提供される幾つかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方法で実施することができることを理解されたい。例えば、記載の装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニット分割は、単なる論理的機能分割であり、実際の実装では他の分割方法であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、結合され又は別のシステムに統合されてよく、或いは、幾つかの機能は、無視され又は実行されなくてよい。更に、示された又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを通じて実装されてよい。機器又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的形式、機械的形式、又は他の形式で実装されてよい。
【0468】
別個のコンポーネントとして記載されたユニットは、物理的に分離していてよく又はそうでなくてよい。ユニットとして示されたコンポーネントは、物理的ユニットであってよく又はそうでなくてよく、1つの場所に置かれてよく、又は複数のネットワークユニットに分配されてよい。ユニットのうちの一部又は全部は、実施形態のソリューションの目的を達成するために、実際の必要に基づき選択されてよい。
【0469】
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又は、ユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0470】
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアプログラムが使用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実装されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上でロードされ実行されると、本発明の実施形態に係る手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、固体ディスク(Solid State Disk, SSD))等であってよい。
【0471】
本出願で使用される用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」等は、コンピュータ関連エンティティを指すことを意図しており、コンピュータ関連エンティティは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアであり得る。例えば、コンポーネントは、限定ではないが、プロセッサ上で実行するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってよい。例えば、コンピューティング装置上で実行されるアプリケーション及びコンピューティング装置の両方がコンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行のスレッドの中に存在してよく、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に位置し及び/又は2つ以上のコンピュータの間で分散されてよい。更に、これらのコンポーネントは、種々のデータ構造が存在する種々のコンピュータ可読媒体から実行できる。これらのコンポーネントは、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム又は分散システム内の別のコンポーネントと相互作用する、及び/又はインターネットなどのネットワークを介した信号を使用することによって別のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号などに基づいて、ローカル及び/又はリモートプロセス方式で通信してもよい。
【0472】
本出願は、複数の装置、コンポーネント、モジュール等を含むことができるシステムに関する態様、実施形態、又は特徴を提示する。認識され及び理解されるべきことに、各システムは、追加の装置、コンポーネント、モジュール、等を含んでよく、及び/又は、添付の図面を参照して議論される全部の装置、コンポーネント、モジュール、等を含まなくてよい。更に、これらのソリューションの組み合わせが使用されてよい。
【0473】
更に、本願の実施形態における用語「例えば」は、例、図示、又は説明を表すために使用される。本願において「例」として記載される任意の実施形態又は設計方式は、別の実施形態又は設計方式より好適である又は有利であるとして説明「されるべきではない。正確に、用語「例えば」の使用は、特定の方法で概念を提示することを意図している。
【0474】
本出願の実施形態において、情報(information)、信号(signal)、メッセージ(message)、及びチャネル(channel)は、混合して使用されることがある。留意すべきことに、それらの間の相違が強調されない場合、それらの意味は一致する。「~の(of)」「対応する(corresponding, relevant)」「相当する(corresponding)」が混用されることがあるが、それらの違いを強調しない場合、それらの意味は一致することに注意する。用語「システム」と「ネットワーク」は混用されることがあるが、それらの違いを強調しない場合、それらの意味は一致する。例えば、「通信ネットワーク」は「通信システム」とも呼ばれる。
【0475】
本願の実施形態に記載されたネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態の技術的ソリューションをより明確に記載することを意図している。これらは、本願の実施形態に記載された技術的ソリューションを制限するものではない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現に伴い本願の実施形態で提供される技術的ソリューションが同様の技術的問題を解決するためにも適用されることを理解し得る。
【0476】
前述の説明は、単に本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定することを意図しない。本願で開示された技術的範囲の範囲内にある、当業者により直ちに考案される任意の変形又は置換は、本願の保護範囲の中に包含されるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービングアクセスネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
端末装置から第1無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を確立するために使用される、ステップと、
前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用され、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
を含
み、
前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、方法。
【請求項2】
前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップは、
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていない場合、前記端末装置に前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージを送信するステップを含み、
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記第1RRCメッセージが受信されたとき、前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTをサポートしていないこと、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末装置に第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージを送信するステップは、
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていない場合、前記端末装置に前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージを送信するステップを含み、
前記サービングアクセスネットワーク装置が前記SDTの要件を満たしていないことは、
前記SDTを実行するプロセスで、前記サービングアクセスネットワーク装置で輻輳が発生すること、又は前記サービングアクセスネットワーク装置の負荷が閾値より大きいこと、を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトのために使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択のために使用される、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記サービングアクセスネットワーク装置は、アンカーアクセスネットワーク装置ではなく、前記第2RRCメッセージを前記端末装置に送信する前に、前記方法は、
第4RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される、ステップと、
第5RRCメッセージを前記アンカーアクセスネットワーク装置から受信するステップであって、前記第5RRCメッセージは前記第4RRCメッセージの応答メッセージであり、前記第5RRCメッセージは前記第2RRCメッセージを含む、ステップと、
を更に含む請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記サービングアクセスネットワーク装置が、前記SDTを実行するプロセスにおいて、前記SDTの要件を満たさない場合、前記端末装置に前記第3RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
第6RRCメッセージをアンカーアクセスネットワーク装置に送信するステップであって、前記第6RRCメッセージは、前記アンカーアクセスネットワーク装置に前記SDTをキャンセルするように指示するために使用される、ステップ、
を更に含む請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
アンカーアクセスネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
サービングアクセスネットワーク装置から第4無線リソース制御(RRC)メッセージを受信するステップであって、前記第4RRCメッセージは、第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用される、ステップと、
前記第4RRCメッセージに従って、前記サービングアクセスネットワーク装置に前記第2RRCメッセージを送信するステップであって、前記第2RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を終了するように端末装置に指示するために使用される、ステップと、
を含
み、
前記第2RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、方法。
【請求項9】
前記第4RRCメッセージは、要求指示、リダイレクト指示、又はセル再選択指示のうちのいずれか1つを含み、前記要求指示は、前記第2RRCメッセージを送信するよう前記アンカーアクセスネットワーク装置に要求するために使用され、前記リダイレクト指示は、リダイレクトを実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用され、前記セル再選択指示は、セル再選択を実行することを前記端末装置に推奨するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータ又は第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトを実行するために前記端末装置により使用され、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択を実行するために前記端末装置により使用される、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
端末装置に適用されるデータ伝送方法であって、前記方法は、
サービングアクセスネットワーク装置に第1無線リソース制御(RRC)メッセージを送信するステップであって、前記第1RRCメッセージは、SDT(small data transmission)を確立するために使用される、ステップと、
前記サービングアクセスネットワーク装置から第2RRCメッセージ又は第3RRCメッセージが受信されると、SDTタイマを停止するステップであって、前記第2RRCメッセージは、前記SDTを終了するよう前記端末装置に指示するために使用され、前記第3RRCメッセージは、前記SDTの実行を拒否するよう前記サービングアクセスネットワーク装置に指示するために使用される、ステップと、
を含
み、
前記第2RRCメッセージ又は前記第3RRCメッセージは待機時間を含み、前記待機時間は、前記端末装置が次の通信接続を開始する前に待機する期間を示す、方法。
【請求項12】
前記第2RRCメッセージは、RRC解除メッセージであり、前記第3RRCメッセージは、RRC拒否メッセージである、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3RRCメッセージが受信されると、前記方法は、
SDT障害を上位層に通知し、無線アクセスネットワークのホーム位置に基づく通知領域(RNA)タイマを再開するステップであって、前記RNAタイマは、前記端末装置がRRC非アクティブ状態にあることを示すために使用される、ステップ、
を更に含む請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2RRCメッセージが受信されると、前記方法は、
SDT終了を上位層に通知するステップ、を更に含む請求項
11に記載の方法。
【請求項15】
前記第2RRCメッセージがサスペンド構成を含む場合、前記方法は、
前記端末装置のコンテキストをサスペンドし、RNAタイマを再開するステップ、を更に含む請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記端末装置が前記第1RRCメッセージを送信した後、前記方法は、
前記SDTタイマを開始し、前記RNAタイマを停止するステップ、を更に含む請求項
11に記載の方法。
【請求項17】
前記第2RRCメッセージは、第1リダイレクトパラメータを含み、前記第1リダイレクトパラメータは、リダイレクトを実行するために前記端末装置によって使用される、請求項
11に記載の方法。
【請求項18】
前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1リダイレクトパラメータに基づいてリダイレクトを実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第1セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第1セルは、前記端末装置が前記リダイレクトを実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含む請求項
17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2RRCメッセージは、第1セル再選択優先度パラメータを含み、前記第1セル再選択優先度パラメータは、セル再選択を実行するために前記端末装置によって使用される、請求項
11に記載の方法。
【請求項20】
前記端末装置のバッファ内に未送信SDTデータパケットがある場合、前記方法は、
前記待機時間を無視し、前記第1セル再選択優先度パラメータに基づいてセル再選択を実行し、前記バッファ内の前記未送信SDTデータパケットを送信するために第2セル内でSDTをトリガするステップであって、前記第2セルは、前記端末装置が前記セル再選択を実行した後のサービングセルである、ステップ、
を更に含む請求項
19に記載の方法。
【国際調査報告】