(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】血管画像コレジストレーションのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 8/12 20060101AFI20250121BHJP
A61B 6/03 20060101ALI20250121BHJP
A61B 6/00 20240101ALI20250121BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20250121BHJP
A61B 1/313 20060101ALI20250121BHJP
A61B 5/0215 20060101ALI20250121BHJP
A61B 5/026 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
A61B8/12
A61B6/03 560G
A61B6/03 560T
A61B6/00 560
A61B6/00 550P
A61B1/00 526
A61B1/313 510
A61B5/0215
A61B5/026 120
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539496
(86)(22)【出願日】2022-12-30
(85)【翻訳文提出日】2024-08-28
(86)【国際出願番号】 US2022054355
(87)【国際公開番号】W WO2023129722
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ブロムス、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウェングアン
(72)【発明者】
【氏名】アカキン、ハティジェ
(72)【発明者】
【氏名】シャン、アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
4C017
4C093
4C161
4C601
【Fターム(参考)】
4C017AA08
4C017AA11
4C017AC26
4C017BC11
4C093AA01
4C093AA22
4C093AA24
4C093DA02
4C093EC16
4C093FF37
4C093FF42
4C161AA22
4C161BB08
4C161CC06
4C161DD03
4C161HH51
4C161MM09
4C601DD14
4C601EE09
4C601FE04
4C601JC15
4C601LL33
(57)【要約】
複数の血管外画像データセットと、各々が対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる複数の血管内画像データセットを使用して、患者血行動態データを評価するために、ニューラルネットワークがトレーニングされる。複数の血行動態データセットが提供され、各血行動態データセットは、対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる。ニューラルネットワークは、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習する。その後、血管内イメージング素子が患者の血管内で移動されて1つ以上の血管内画像を生成する血管内イメージング動作が実行される。ニューラルネットワークは、そのトレーニングを使用して、血管内イメージング動作から1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測し、1つ以上の血管内画像は、予測された血行動態値と組み合わせて出力される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューラルネットワークをトレーニングすることを備え、前記ニューラルネットワークをトレーニングすることは、
複数の血管外画像データセットを前記ニューラルネットワークに提供することと、
複数の血管内画像データセットを前記ニューラルネットワークに提供することであって、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置までの血管の一部分を示す血管内画像データを含み、各血管内画像データセットは、前記複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされることと、
複数の血行動態データセットを前記ニューラルネットワークに提供することであって、各血行動態データセットは、前記複数の血管外画像データセットのうちの前記対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされることと、
提供された前記複数の血管内画像データセット及び提供された前記複数の血行動態データセットであって各々が前記対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされたものを使用する前記ニューラルネットワークが、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってトレーニングされたニューラルネットワークを作成することと、を備え、
本方法は、前記トレーニングされたニューラルネットワークを後続の患者と共に使用することを備え、前記トレーニングされたニューラルネットワークを後続の患者と共に使用することは、
1つ以上の血管内画像を生成するために、血管内イメージング素子が前記患者の血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作を実行することと、
前記トレーニングされたニューラルネットワークが、そのトレーニングを使用して、前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測することと、
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することと、
を備える、患者血行動態データを評価するための方法。
【請求項2】
前記ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された前記複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかと、前記対応する血行動態データセットのうちの少なくともいくつかとは、前記対応する血管外画像データセット上の2D又は3D空間内のそれらの対応する点を使用してコレジストレーションされる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ニューラルネットワークが、ニューラルネットワークのアンサンブル、トランスフォーマーを有するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)、又は多層ニューラルネットワークのうちの1つ以上からなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された前記複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、内腔境界、血管境界、側枝境界、血液スペックル密度、及び心周期パラメータなどの定量的データを含み、
前記定量的データは、前記ニューラルネットワークをトレーニングする際に使用される、
請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像は、解剖学的ランドマークを含み、
予測された前記血行動態値は、前記解剖学的ランドマークに近接する予測された血圧値を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することは、前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に表示することを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を表示することは、完全とコレジストレーションされた予測された前記血行動態値の表示を前記血管内画像と共に表示することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を表示することは、予測された前記血行動態値の完全にトリレジストレーションされた表示を前記血管内画像及び対応する血管外画像と共に表示することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
複数の血管内画像データセットをニューラルネットワークに提供することを備え、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットから血管外画像とコレジストレーションされた、血管の一部分を示す血管内画像データを含み、
複数の血行動態データセットを前記ニューラルネットワークに提供することを備え、各血行動態データセットは、前記複数の血管内画像データセットのうちの1つによって表されるように、開始位置から終了位置まで、前記対応する血管外画像データセットから対応する血管外画像とコレジストレーションされた、前記血管の対応する部分からの血行動態データを含み、
提供された血管内画像データセット及び前記対応する提供された血行動態データセットであって同じ血管外画像に対する各データセットのコレジストレーションからのものを使用する前記ニューラルネットワークが、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによって前記ニューラルネットワークをトレーニングすることを備え、
1つ以上の血管内画像を生成するために、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作を新規患者に対して実行することを備え、
前記ニューラルネットワークが、そのトレーニングを使用して、前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測することを備え、
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することを備える、
画像データを処理するための方法。
【請求項11】
血管内画像データを血管内イメージング装置から取得することを備え、この取得は、前記血管内イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される移動処置の過程におけるイメージング動作を含み、前記血管内画像データは1つ以上の血管内画像を含み、
1つ以上の血管内画像の各々について予測された血圧測定値を決定するために、前記1つ以上の血管内画像をトレーニングされたニューラルネットワークに入力することを備え、
前記1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置に対応する前記血管内の一連の血圧値を計算することを備え、
前記一連の血圧値に基づいて血圧比を計算することを備える、
患者画像データを処理するための方法。
【請求項12】
前記血管内画像データと、
血管内の点に対応する計算された血圧と
を出力することを更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上の血管外画像を含む血管外画像データを取得することと、
前記1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置を決定するために、前記血管内画像データを前記血管外画像データとコレジストレーションすることと
を更に備える、請求項11又は12のいずれか一つに記載の方法。
【請求項14】
前記血管内画像データ及び前記血管内の点に対応する計算された血圧点と組み合わせて、コレジストレーションされた前記血管外画像データを出力することをも更に備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
血管外画像データを取得することは、前記開始位置から前記終了位置までの前記血管に対応する血管外画像データを取得することを含む、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医用イメージング、並びに医用イメージングのためのシステム及び方法に関する。より詳細には、本開示は、血管内イメージング及び血管外イメージング並びとコレジストレーション(co-registration)を含む、血管イメージングのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用途、例えば、血管解剖学的構造のイメージングにおける用途のために、多種多様な医用イメージングシステム及び方法が開発されてきた。これらのシステム及び方法のいくつかは、血管構造をイメージングするための血管内イメージングモダリティ及び血管外イメージングモダリティを含む。これらのシステム及び方法は、様々な構成を含み、様々な方法のうちのいずれか1つに従って動作するか、又は使用され得る。既知の血管イメージングシステム及び方法の各々は、特定の利点及び欠点を有する。従って、血管イメージング及び評価のための代替的なシステム及び方法、並びにイメージングのコレジストーションを提供することが継続的に必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、代替的な医用イメージングシステム及び方法を提供する。一例は、患者血行動態データを評価するための方法を含む。方法は、ニューラルネットワークをトレーニングすることと、続いてその後患者の血管内画像を取得することと、対応する血行動態データを評価するために、トレーニングされたニューラルネットワークを使用することと、を含む。ニューラルネットワークをトレーニングすることは、複数の血管外画像データセットをニューラルネットワークに提供することと、複数の血管内画像データセットをニューラルネットワークに提供することとを含む。各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置までの血管の一部分を示す血管内画像データを含み、各血管内画像データセットは、複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる。ニューラルネットワークをトレーニングすることはまた、複数の血行動態データセットをニューラルネットワークに提供することを含み、各血行動態データセットは、複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる。提供された複数の血管内画像データセット及び提供された複数の血行動態データセットであって各々が対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされたものを使用するニューラルネットワークは、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってトレーニングされたニューラルネットワークを作成する。トレーニングされたニューラルネットワークを後続の患者と共に使用することは、1つ以上の血管内画像を生成するために、血管内イメージング素子が患者の血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作(イベント)を実行することを含む。トレーニングされたニューラルネットワークは、そのトレーニングを使用して、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測し、1つ以上の血管内画像は、予測された血行動態値と組み合わせて出力される。
【0004】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管内超音波データを含み得る。
【0005】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、光干渉断層法データを含み得る。
【0006】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークのトレーニング中に提供された複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、蛍光透視画像データを含み得る。
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークのトレーニング中に提供された複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管造影画像データを含み得る。
【0007】
代替的又は追加的に、血管造影データは、2次元血管造影画像データを含み得る。
代替的又は追加的に、血管造影データは、3次元血管造影画像データを含み得る。
代替的又は追加的に、血管造影データは、3D CTA(3次元コンピュータ断層撮影血管造影法)を含み得る。
【0008】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データを含み得る。
【0009】
代替的又は追加的に、複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかと、対応する血行動態データセットのうちの少なくともいくつかとは、対応する血管外画像データセット上の2D又は3D空間内のそれらの対応する点を使用してコレジストレーションされ得る。
【0010】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークは、ニューラルネットワークのアンサンブルを含み得る。
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークは、トランスフォーマーを有するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を含み得る。
【0011】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークは、多層ニューラルネットワークを含み得る。
代替的又は追加的に、多層ニューラルネットワークは、損失関数内に血行動態項を含み得る。
【0012】
代替的又は追加的に、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、内腔境界、血管境界、側枝境界、血液スペックル密度及び心周期パラメータなどの定量的データを含んでもよく、定量的データはニューラルネットワークをトレーニングする際に使用され得る。
【0013】
代替的又は追加的に、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像は、解剖学的ランドマークを含み、予測された血行動態値は、解剖学的ランドマークに近接する予測された血圧値を含む。
【0014】
代替的又は追加的に、予測された血行動態値と組み合わせて1つ以上の血管内画像を出力することは、1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に表示することを含み得る。
【0015】
代替的又は追加的に、信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を表示することは、完全とコレジストレーションされた予測された血行動態値の表示を血管内画像と共に表示することを含み得る。
【0016】
代替的又は追加的に、信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を表示することは、予測された血行動態値の完全にトリレジストレーションされた表示を血管内画像及び対応する血管外画像と共に表示することを含み得る。
【0017】
別の例は、画像データを処理するための方法を含む。本方法は、複数の血管内画像データセットをニューラルネットワークに提供することを含み、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットから血管外画像とコレジストレーションされた、血管の一部分を示す血管内画像データを含む。複数の血行動態データセットがニューラルネットワークに提供され、各血行動態データセットは、複数の血管内画像データセットのうちの1つによって表されるように、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットから対応する血管外画像とコレジストレーションされた、血管の対応する部分からの血行動態データを含む。提供された血管内画像データセット及び対応する提供された血行動態データセットであって、同じ血管外画像に対する各データセットのコレジストレーションからのものを使用するニューラルネットワークは、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってニューラルネットワークをトレーニングする。1つ以上の血管内画像を生成するために、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作が、新規患者に対して実行される。ニューラルネットワークは、そのトレーニングを使用して、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測する。1つ以上の血管内画像は、予測された血行動態値と組み合わせて出力される。
【0018】
代替的又は追加的に、複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管内超音波データを含み得る。
代替的又は追加的に、複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、光干渉断層法データを含み得る。
【0019】
代替的又は追加的に、複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、蛍光透視画像データを含み得る。
代替的又は追加的に、複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管造影画像データを含み得る。
【0020】
代替的又は追加的に、複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データを含み得る。
別の例は、患者画像データを処理するための方法を含む。本方法は、血管内画像データを血管内イメージング装置から取得することを含み、この取得は、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される移動処置の過程におけるイメージング動作を含み、血管内画像データは1つ以上の血管内画像を含む。1つ以上の血管内画像の各々について予測された血圧測定値を決定するために、1つ以上の血管内画像は、トレーニングされたニューラルネットワークに入力される。1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置に対応する血管内の一連の血圧値が計算され、一連の血圧値に基づいて血圧比が計算される。
【0021】
代替的又は追加的に、本方法は、血管内画像データ及び血管内の点に対応する計算された血圧を出力することを更に含み得る。
代替的又は追加的に、本方法は、1つ以上の血管外画像を含む血管外画像データを取得することと、1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置を決定するために、血管内画像データを血管外画像データとコレジストレーションすることと、を更に含み得る。
【0022】
代替的又は追加的に、方法は、血管内画像データ及び血管内の点に対応する計算された血圧点と組み合わせて、コレジストレーションされた血管外画像データを出力することを更に含み得る。
【0023】
代替的又は追加的に、血管外画像データを取得することは、開始位置から終了位置までの血管に対応する血管外画像データを取得することを含み得る。
代替的又は追加的に、血管内画像データは、血管内超音波データを含み得る。
【0024】
代替的又は追加的に、血管内画像データは、光干渉断層法データを含み得る。
代替的又は追加的に、血管外画像データは、蛍光透視画像データを含み得る。
代替的又は追加的に、血管外画像データセットは、血管造影画像データを含み得る。
【0025】
別の例は、画像データを処理するための方法を含む。本方法は、IVUSプルバック実行中に生成された複数のIVUSフレームからの物理的特徴を符号化することを含む。生理学安静時指標(physiology resting index、PRI)プルバックデータが収集される。血管造影画像データが収集され、PRIプルバックデータとコレジストレーションされる。IVUSフレームは、PRIプルバックデータをIVUSフレームとコレジストレーションするために、血管造影画像データとコレジストレーションされる。コレジストレーションされたIVUSフレーム、血管造影画像データ、及びPRIプルバックデータは、後続のIVUSプルバック実行に基づいてPRIデータをどのように予測するかについてニューラルネットワークをトレーニングするために使用される。その後、ニューラルネットワークが各IVUSフレームについて予測されたPRI値を計算することができるように、複数のIVUSフレームを含む新しいIVUSプルバック実行データをニューラルネットワークに提供するために、新しいIVUSプルバック実行が実行される。
【0026】
代替的又は追加的に、本方法は、新しいIVUSプルバック実行データを対応する血管造影実行とコレジストレーションすることを更に含み得る。
いくつかの実施形態の上記の概要は、本開示の各開示された実施形態又は全ての実装形態を説明することを意図していない。以下の図面及び「発明を実施するための形態」は、これらの実施形態をより具体的に例示する。
【0027】
本開示は、添付の図面に関連して以下の「発明を実施するための形態」を考慮することにより、より完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】血管内画像データに基づいて血行動態値を予測するためのニューラルネットワークをトレーニングし、使用することについての概略図。
【
図2A】患者の血行動態データを評価することについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図2B】
図2Aの方法の一部としてニューラルネットワークをトレーニングすることについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図2C】
図2Aの方法の一部としてトレーニングされたニューラルネットワークを使用することについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図3】画像データを処理することについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図4】患者の画像データを処理することについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図5】画像データを処理することについての例示的な方法を示すフロー図。
【
図9】血管イメージングコレジストレーションにおいて使用するための例示的なシステムの概略図。
【
図10】部分断面図で示された、例示的な血管内イメージングカテーテルの概略図。
【
図11】断面で示された、
図10の例示的な血管内イメージングカテーテルの遠位部分の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示は、様々な修正形態及び代替形態に適用可能であるが、その詳細が図面において例として示されており、詳細に説明される。しかしながら、その意図は、本発明を記載された特定の実施形態に限定することではないことを理解されたい。逆に、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内に入る全ての修正形態、均等物、及び代替形態を包含するものである。
【0030】
以下に定義される用語については、特許請求の範囲又は本明細書の他の箇所において異なる定義が与えられない限り、これらの定義が適用されるものとする。
全ての数値は、本明細書において、明示的に示されているか否かにかかわらず、用語「約」によって修飾されると想定される。「約」という用語は、一般に、当業者が列挙された値と同等である(例えば、同じ機能又は結果を有する)と考え得る数の範囲を指す。多くの場合、「約」という用語は、最も近い有効数字に丸められた数を含むことができる。
【0031】
端点による数値範囲の記載は、その範囲内の全ての数を含む(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、内容が明らかに他のことを示さない限り、複数の指示対象を含む。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、「又は」という用語は、内容が明らかに他のことを示さない限り、「又は」を含む意味で一般に使用される。
【0032】
本明細書における「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」などへの言及は、説明される実施形態が1つ以上の特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すことに留意されたい。しかしながら、そのような記述は、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことを必ずしも意味しない。加えて、特定の特徴、構造、又は特性が一実施形態に関連して説明される場合、そのような特徴、構造、又は特性は、特段の記載がない限り、明示的に説明されているか否かにかかわらず、他の実施形態にも関連して使用され得ることを理解されたい。
【0033】
以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、図面において、異なる図面における同様の要素は同じ番号が付されている。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、例示的な実施形態を示しており、本発明の範囲を限定することを意図していない。
【0034】
血管を評価又は治療するために、いくつかの異なる医療イメージングモダリティが使用され得る。2つの一般的なタイプのイメージングモダリティは、血管外イメージングモダリティ及び血管内イメージングモダリティを含む。本開示は、これらのモダリティの使用及びコレジストレーションに関する。
【0035】
様々な形態の放射線イメージングなどの血管外イメージングモダリティは、血管の一部分の血管外画像データを提供する。いくつかの例は、2次元血管造影法/蛍光透視法、3次元血管造影法/蛍光透視法、又はコンピュータ断層撮影血管造影法/蛍光透視法などの血管造影法又は蛍光透視法イメージングモダリティを含む。血管造影法は、典型的には、多くの場合、放射線不透過性造影剤を使用して、1つ以上の血管の放射線像をレンダリングすることを伴う。血管造影画像は、蛍光透視法によってリアルタイムで見ることもできる。一般に、蛍光透視法は、血管造影法よりも少ない放射線を使用し、多くの場合、血管内又は血管内を通る放射線不透過性マーカーを含む医療装置を誘導するために使用される。血管の血管外画像データは、血管、解剖学的構造、又は血管若しくは解剖学的構造内の装置の位置若しくは位置決めに関する有用な情報を提供し得る。例えば、血管外画像データ(例えば、血管造影図)は、対象となる血管(複数可)の包括的な全体画像又は一連の画像若しくはビデオを提供することができ、血管(複数可)の一般的な評価又は血管内の装置のナビゲーションのための良好な時間分解能を有する「ロードマップ」を提供することができる。
【0036】
血管内イメージングモダリティは、血管の一部分の血管内画像データを提供する。血管内イメージングモダリティのいくつかの例は、血管内超音波(IVUS)及び光干渉断層法(OCT)を含む。これらのモダリティは、典型的には、血管内に配置されたイメージング素子を含む装置搭載型血管内プローブを使用して、血管自体をイメージングすることを含む。いくつかのタイプの装置システムが、血管内画像データを提供するために血管構造を通って追跡するように設計されている。これらは、血管内超音波(IVUS)装置及び光干渉断層法(OCT)装置(例えば、カテーテル、ガイドワイヤなど)を含むことができるが、それらに限定されない。動作時には、イメージング素子を含む血管内装置搭載型プローブは、イメージングが所望される領域内の血管に沿って移動される。プローブが関心領域を通過すると、血管、内腔、及び周囲組織の一連の「スライス」又は断面に対応する血管内画像データのセットが得られる。これらの装置は、放射線不透過性材料又はマーカーを含み得る。このようなマーカーは、一般に、遠位先端の近く、又はプローブの近く若しくはプローブ上に位置決めされる。従って、イメージングプローブ又はイメージング素子のおおよその位置は、蛍光透視鏡又は血管造影画像(複数可)のいずれかにおける処置を観察することによって、識別され得る。典型的には、そのようなイメージング装置は、処理ハードウェア及びソフトウェア、並びにディスプレイを含む、専用処理ユニット又は制御モジュールに接続される。生の画像データは、コンソールによって受信され、関心のある特徴を含む画像をレンダリングするように処理され、表示装置上にレンダリングされる。血管の血管内画像データは、血管外画像データによって提供された情報とは異なるか、又はそれに加えて、血管に関する有用な情報を提供することができる。例えば、血管内画像データは、内腔の断面、血管壁上の沈着物の厚さ、血管の非罹患部分の直径、罹患区分の長さ、血管壁上の沈着物又はプラークの構成、プラーク負荷の評価、又はステント展開の評価に関するデータを提供し得る。
【0037】
これら2つの一般的なタイプのイメージングモダリティは、異なる画像データを提供し、従って、互いに相補的であり得る。従って、特定の状況では、血管を評価又は治療するために、両方の一般的なタイプの医用イメージングモダリティを提供又は使用することが望ましい場合がある。加えて、取得された血管内画像データ/画像の位置が、血管外画像データ/画像によって得られた血管ロードマップ上のそれらの位置と相関付けられることが有用であり得る。2つの異なるモダリティによってレンダリングされた画像データを調整又は「レジストレーション」(例えば、コレジストレーション)することが有用であり得る。コレジストレーションされた血管外画像データ及び血管内画像データを、例えば、共通の表示モニタ上に共に表示することも有用であり得る。本明細書で開示されるいくつかの例示的な実施形態は、これらの態様のいくつか又は全部を含み得るか、又はそれらに関連し得る。
【0038】
本開示のいくつかの実施形態によれば、例示的な方法(複数可)、システム(複数可)、装置(複数可)、又はソフトウェアが本明細書で説明される。これらの例は、2つの別個のイメージングモダリティ(例えば、血管外画像データ及び血管内画像データ)によってレンダリングされた画像データを取得及びレジストレーション(例えば、コレジストレーション)するための、画像データ取得機器及びデータ/画像プロセッサ、並びに関連するソフトウェアを含む。追加的又は代替的に、例示的な方法(複数可)、システム(複数可)又はソフトウェアは、血管内装置に取り付けられたイメージングプローブ(例えば、IVUS又はOCTプローブ)に関連付けられた位置情報及び血管内画像を有する血管外画像を同時に提供する単一のディスプレイ上に像を生成し得る。
【0039】
血行動態データは、患者の健康を確認するのに有用であり得る。いくつかの場合では、血圧データなどであるが、それに限定されない血行動態情報は、患者の血管系の健康を確認するのに役立ち得る。血行動態データを取得するための様々なシステムが使用され得る。血行動態データを取得するためのこれらのシステムは、データを取得するために1つ以上のプルバック実行を必要とする可能性がある。いくつかの場合では、任意の追加のプルバック実行、又は血圧情報及び/若しくは他の血行動態データを取得するための任意の他のプロセス若しくは技法を必要とせずに、血行動態データを提供することが有用であり得る。
【0040】
図1は、特定の血管内画像に対応する評価された血行動態値を提供するために、ニューラルネットワーク12がトレーニングされ得る例示的なシステム10の概略図を提供する。ニューラルネットワーク12は、様々な異なるタイプのニューラルネットワークのうちのいずれかであり得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワーク12は、単一のニューラルネットワーク又は複数のニューラルネットワークを表し得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワーク12は、例えば、クラウドベースのサーバ内に明示され得る。ニューラルネットワーク12は、1つ以上のトランスフォーマーを有するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を表し得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワーク12は、多層ニューラルネットワークを含み得る。これらは単なる例である。
【0041】
ニューラルネットワーク12は、学習するように適合され得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワーク12は、AI(人工知能)を含むとみなすことができ、随意に、ML(機械学習)が可能であると見なされ得る。ニューラルネットワーク12をトレーニングするために、ニューラルネットワーク12は、ニューラルネットワーク12が学習することができる既存のデータを提供し得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワーク12は、特定の血行動態特性又は値を対応する血管内画像とどのように関連付けるかをトレーニングし得る。ニューラルネットワーク12は、
図9~
図11に関して説明されるように、血管内超音波及び光干渉断層法データなどであるがこれらに限定されない、様々な異なるイメージングモダリティから提供された複数の血管内画像データセットを提供し得る。ニューラルネットワーク12は、複数の血管外画像データセット16を提供し得る。血管外画像データセット16は、蛍光透視画像データ及び/又は血管造影画像データを含み得る。血管造影画像データの例は、2D(2次元)血管造影データ、3D(3次元)血管造影データ、及び3D CTA(3次元コンピュータ断層撮影血管造影法)を含むが、これらに限定されない。
【0042】
ニューラルネットワーク12に提供される複数の血管外画像データセット16の各々は、特定の血管内画像データセット14が、患者の特定の開始点から特定の終了点までの血管の特定の部分の特定の血管内画像データ取得セッション(イメージングプルバック実行など)に対応し、対応する血管外画像データセット16が、同じ患者の同じ血管の同じ部分、同じ開始点から同じ終了点までの血管外画像データに対応する場合などに、複数の血管内画像データセット14のうちの対応する1つとコレジストレーションされ得る。いくつかの場合では、特定の血管内画像データセット14によって表された患者の解剖学的構造の部分と、特定の血管外画像データセット16によって表された患者の解剖学的構造の部分とは、正確に一致しない場合があるが、重なり合う場合がある。いずれの動作でも、各血管内画像データセット14は、ブロック18に示されるように、対応する血管外画像データセット16とコレジストレーションすることができる。血管内画像データセット14及び血管外画像データセット16をコレジストレーションする方法は、
図9~
図11に関して詳述され、その後説明される。
【0043】
ニューラルネットワーク12は、既存の血行動態データセット20が提供され得る。いくつかの場合では、特定の血行動態データセットは、特定患者の血圧データなどであるがこれに限定されない血行動態データを表す。いくつかの場合では、各血行動態データセット20は、特定の患者の特定の血管内の特定の位置で取得された、1つ以上の血圧測定値に対応する。いくつかの場合では、1つ以上の血圧測定値は、特定の血管外画像データセット16によって表された解剖学的構造と一致する特定の血管内の特定の位置に対応する。換言すれば、ブロック22に示されるように、血行動態データセット20の各々は、対応する血管外画像データセット16とコレジストレーションされ得る。
【0044】
血管内画像データセット14の各々を血管外画像データセット16の対応する1つとコレジストレーションすることによって、かつ、血行動態データセット20の各々を血管外画像データセット16の対応する1つとコレジストレーションすることによって、ニューラルネットワーク12は、血管内画像データと血管外画像データと血行動態データとの間の相関を確認することができることが理解されるであろう。結果として、ニューラルネットワーク12は、いくつかの血管内画像データセット14、いくつかの対応する血管外画像セット16、及びいくつかの対応する血行動態データセット20を処理することによって、かつ、血管内データと血管外データとの間のコレジストレーション、血管外データと血行動態データとの間のコレジストレーション、従って血管内データと血行動態データとの間のコレジストレーションを与えられるか又は他の方法で決定することによって、ニューラルネットワーク12が特定の血管内画像(複数可)像において何を見ているかの結果として、血圧測定値などの血行動態データをどのように評価又は予測するかを学習することができる。
【0045】
血管内画像データセット14の少なくともいくつか、血管外画像データセット16の少なくともいくつかと、血行動態データセット20の少なくともいくつかは、以前に取得され保存された履歴データを表すことができる。血管内画像データセット14の少なくともいくつか、血管外画像データセット16の少なくともいくつかと、血行動態データセット20の少なくともいくつかは、ニューラルネットワーク12をトレーニングするための有用なデータに寄与するために、これらのイメージングプロセスを受けるボランティアから取得されたデータを表し得る。血管内画像データセット14の少なくともいくつか、血管外画像データセット16の少なくともいくつかと、血行動態データセット20の少なくともいくつかは、患者が様々な異なる臨床目的のいずれかのために血管内イメージング、血管外イメージング、及び血行動態測定を受ける際に、研究目的のために独立して取得することができる患者データを表し得る。
【0046】
トレーニングの結果として、ニューラルネットワーク12は、トレーニングされたニューラルネットワーク24に進化したと見なされ得る。ここで、ニューラルネットワーク12とトレーニングされたニューラルネットワーク24との区別は、単にバイナリでなくてもよく、すなわち、ニューラルネットワーク12は、十分なトレーニングが完了するとトレーニングされたニューラルネットワーク24に変わる。いくつかの場合では、トレーニングは無期限に継続し得る。トレーニングされたと見なされるニューラルネットワークは、ニューラルネットワーク24に血管内データを提供することなどによって定期的に試験されてもよく、一方、同じ患者から、同じ解剖学的構造から、本質的に同時に得られた血行動態データは、トレーニングされたニューラルネットワーク24によって提供された、評価された血行動態測定値に対するチェックとして使用され得る。実際の血行動態測定値が予測された血行動態測定値に近い場合、これは、トレーニングされたニューラルネットワーク24が実際に良好にトレーニングされていることを示すものとして解釈することができる。しかしながら、実際の血行動態測定値と予測された血行動態測定値との間に不一致又は実質的な不一致さえある場合、これは、トレーニングされたニューラルネットワーク24が追加のトレーニングから利益を得る可能性があることを示すものとして解釈することができる。
【0047】
ニューラルネットワーク12がトレーニングされたニューラルネットワーク24になると、トレーニングされたニューラルネットワーク24は、限定はしないが、IVUS(血管内超音波)プルバック実行などの血管内プルバック実行に応答して、評価された血行動態値を提供するために使用され得る。血管内プルバック実行を実行することにより、血管内画像26のソースを提供することができる。血管内画像26をトレーニングされたニューラルネットワーク24に供給することは、予測された血行動態値28をもたらすことができる。トレーニングされたニューラルネットワーク24は、トレーニングを通して、血管内画像を定義するパラメータの特定のセットから、血行動態値28が過去にどのような結果であったかを学習している。例えば、血管内の閉塞の特定のタイプ及びサイズは、歴史的に、血圧測定値の特定の変化をもたらす。トレーニングされたニューラルネットワーク24が評価された血行動態値を決定すると、ブロック30に示されるように、血管内画像及び対応する予測された血行動態値を任意の利用可能な画面上に出力することができる。いくつかの場合では、例えば、血管内画像及び対応する予測された血行動態値の出力は、
図9に関して説明されたコンピュータシステム/サブシステム130などを介してであるが、これに限定されないコンピュータでもよい。
【0048】
図2A、
図2B及び
図2Cは、患者の血行動態データを評価するための例示的な方法32を組み合わせて提供するフロー図である。
図2B及び
図2Cは、
図2Aに概説されていない詳細を提供する。方法32は、ブロック34に示されるように、ニューラルネットワーク(ニューラルネットワーク12など)をトレーニングすることと、ブロック26に示されるように、トレーニングされたニューラルネットワーク(トレーニングされたニューラルネットワーク24など)を後続の患者と共に使用することと、を含む。
【0049】
いくつかの場合では、ニューラルネットワークは、ニューラルネットワークのアンサンブルを含み得る。ニューラルネットワークは、トランスフォーマーを有するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を含み得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワークは、多層ニューラルネットワークを含み得る。多層ニューラルネットワークは、例えば、損失関数内に血行動態項を含み得る。
【0050】
図2Bは、ニューラルネットワークをトレーニングするための方法34に関する詳細を示す。ブロック34aに示されるように、複数の血管外画像データセットがニューラルネットワークに提供される。ブロック34bに示されるように、複数の血管内画像データセットがニューラルネットワークに提供され、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置までの血管の一部分を示す血管内画像データを含み、各血管内画像データセットは、複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる。ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管内超音波データを含む。ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、光干渉断層法データを含む。
【0051】
ブロック34cに示されるように、複数の血行動態データセットがニューラルネットワークに提供され、各血行動態データセットは、複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされる。ブロック34dに示されるように、ニューラルネットワークは、提供された複数の血管内画像データセット及び提供された複数の血行動態データセットを使用して、各々が対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされ、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってトレーニングされたニューラルネットワークを作成する。いくつかの場合では、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データからなる。
【0052】
いくつかの場合では、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、蛍光透視画像データを含む。ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管造影画像データを含み得る。血管造影データは、例えば、2次元血管造影画像データを含んでもよく、かつ/又は3次元血管造影画像データを含み得る。いくつかの場合では、血管造影データの少なくともいくつかは、3D CTA(3次元コンピュータ断層撮影血管造影法)を含み得る。
【0053】
いくつかの場合では、複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかと、対応する血行動態データセットのうちの少なくともいくつかとは、対応する血管外画像データセット上の2D又は3D空間内のそれらの対応する点を使用して、コレジストレーションされ得る。いくつかの場合では、ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、内腔境界、血管境界、側枝境界、血液スペックル密度及び心周期パラメータなどの定量的データを含み、定量的データは、ニューラルネットワークをトレーニングする際に使用される。
【0054】
図2Cは、トレーニングされたニューラルネットワーク(トレーニングされたニューラルネットワーク24など)を後続の患者と共に使用するための方法36に関する詳細を示す。ブロック36aに示されるように、1つ以上の血管内画像を生成するために、血管内イメージング素子が患者の血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作が実行される。ブロック36bに示されるように、トレーニングされたニューラルネットワークは、そのトレーニングを使用して、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測する。ブロック36cに示されるように、1つ以上の血管内画像は、予測された血行動態値と組み合わせて出力される。
【0055】
いくつかの場合では、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像は、解剖学的ランドマークを含み、予測された血行動態値は、解剖学的ランドマークに近接する予測された血圧値を含む。いくつかの場合では、(ニューラルネットワークをトレーニングするために使用される)複数の血管内画像データセットは、近位基準、最小内腔及び遠位基準などの重要な動脈位置の指示を含んでもよく、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像は、これらの重要な位置を含む。いくつかの場合では、予測された血圧値は、重要な位置に近接する予測された血圧値を含む。
【0056】
いくつかの場合では、予測された血行動態値と組み合わせて1つ以上の血管内画像を出力することは、1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に表示することを含み得る。信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を表示することは、完全とコレジストレーションされた予測された血行動態値の表示を血管内画像と共に表示することを含み得る。いくつかの場合では、信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に1つ以上の血管内画像及び予測された血行動態値を表示することは、予測された血行動態値の完全にトリレジストレーションされた表示を血管内画像及び対応する血管外画像と共に表示することを含み得る。
【0057】
図3は、画像データを処理するための例示的な方法38を示すフロー図である。方法38は、複数の血管内画像データセットをニューラルネットワーク(ニューラルネットワーク12など)に提供することを含み、各血管内画像データセットは、ブロック40に示されるように、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットからの血管外画像とコレジストレーションされた、血管の一部分を示す血管内画像データを含む。複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管内超音波データを含み得る。複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、光干渉断層法データを含み得る。複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、蛍光透視画像データを含み得る。複数の血管外画像データセットのうちの少なくともいくつかは、血管造影画像データを含み得る。
【0058】
複数の血行動態データセットがニューラルネットワークに提供され、各血行動態データセットは、ブロック42に示されるように、複数の血管内画像データセットのうちの1つによって表されるように、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットから対応する血管外画像とコレジストレーションされた、血管の対応する部分からの血行動態データを含む。複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データを含み得る。ブロック44に示されるように、ニューラルネットワークは、提供された血管内画像データセット及び対応する提供された血行動態データセットを使用して、同じ血管外画像に対する各データセットのコレジストレーションから、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってニューラルネットワークをトレーニングする。
【0059】
方法38は、ブロック46に示されるように、1つ以上の血管内画像を生成するために、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作を新規患者に対して実行することを含む。ブロック48に示されるように、ニューラルネットワークは、そのトレーニングを使用して、血管内イメージング動作からの1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測する。ブロック50に示されるように、1つ以上の血管内画像は、予測された血行動態値と組み合わせて出力される。
【0060】
図4は、患者画像データを処理する例示的な方法52を示すフロー図である。方法52は、ブロック54に示されるように、血管内画像データを血管内イメージング装置から取得することが、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される移動処置の過程におけるイメージング動作を含み、血管内画像データは1つ以上の血管内画像を含む。ブロック56に示されるように、1つ以上の血管内画像の各々について予測された血圧測定値を決定するために、1つ以上の血管内画像は、トレーニングされたニューラルネットワーク(トレーニングされたニューラルネットワーク24など)に入力される。ブロック58に示されるように、1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置に対応する血管内の一連の血圧値が計算される。ブロック60に示されるように、一連の血圧値に基づいて血圧比が計算される。
【0061】
いくつかの場合では、方法52は、ブロック62に示されるように、血管内画像データ及び血管内の点に対応する計算された血圧を出力することを更に含むことができる。いくつかの場合では、方法52は、ブロック64に示されるように、1つ以上の血管外画像を含む血管外画像データを取得することと、1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置を決定するために、血管内画像データを血管外画像データとコレジストレーションすることと、を更に含むことができる。例えば、血管外画像データを取得することは、開始位置から終了位置までの血管に対応する血管外画像データを取得することを含み得る。いくつかの場合では、方法52は更に、ブロック66に示されるように、血管内画像データ及び血管内の点に対応する計算された血圧点と組み合わせて、コレジストレーションされた血管外画像データを出力することも含み得る。
【0062】
いくつかの場合では、血管内画像データは、血管内超音波データを含む。いくつかの場合では、血管内画像データは、光干渉断層法データを含む。血管外画像データは、蛍光透視画像データ、例えば、又は血管造影画像データを含み得る。
【0063】
図5は、画像データを処理する例示的な方法68を示すフロー図である。方法68は、ブロック70に示されるように、複数のIVUSフレームを生成するIVUSプルバック実行から、IVUSフレームからの物理的特徴を符号化することを含む。ブロック72に示されるように、生理学安静時指標(Physiology Resting Index、PRI)プルバックデータが収集される。ブロック74に示されるように、血管造影収集での画像データが収集される。ブロック76に示されるように、血管造影画像は、PRIプルバックデータとコレジストレーションされる。ブロック78に示されるように、IVUSフレームは、PRIプルバックデータをIVUSフレームとコレジストレーションするために、血管造影画像データとコレジストレーションされる。ブロック80に示されるように、コレジストレーションされたIVUSフレーム、血管造影画像データ、及びPRIプルバックデータを使用して、ニューラルネットワークをトレーニングし、後続のIVUSプルバック実行に基づいてPRIデータを予測する。ブロック82に示されるように、その後、各IVUSフレームについて予測されたPRI測定値を計算するために、複数のIVUSフレームを含む新しいIVUSプルバック実行データをニューラルネットワークに提供する。いくつかの場合では、方法68は、ブロック84に示されるように、新しいIVUSプルバック実行データを対応する血管造影実行とコレジストレーションすることを更に含み得る。
【0064】
図6~
図8は、ニューラルネットワーク12をトレーニングする際に使用され得る例示的なモデルの概略図を提供する。
図6は、ニューラルネットワーク12内に実装され得るモデル86の概略図である。モデル86は、内腔境界、血管境界、側枝及び血液スペックル密度を含むがこれらに限定されないいくつかの入力86aを含む。入力86aは、Nx1 86bを介してニューラルネットワークブロック86cに提供される。ニューラルネットワーク86cは、iFR予測86dを出力する。モデル86は、損失関数86eを使用する。モデル86は、PRI予測ユニットの精度を高めるために、損失関数における追加項としてPRI血行動態モデルを統合する。モデル86は入力を、導出された内腔境界、血管境界、側枝、血液スペックル密度、心周期などの特徴ベクトルとして受け取る。入力特徴ベクトルは、血行動態PRI方程式の変数を表す。
【0065】
図7は、ニューラルネットワーク12内に実装され得るモデル88の概略図である。IVUS(血管内超音波)画像88aは、CNNブロック88bに提供される。埋め込まれたパッチは、トランスフォーマーブロック88cに提供される。そこから、信号はMLPヘッド88eに渡され、IFR予測88fをもたらす。モデル88は、CNN及び/又はViTを用いてIVUS画像を直接処理して、PRI値を予測する。
【0066】
図8は、モデル86とモデル88との組み合わせであるモデル90を概略的に示す。モデル86及びモデル88からの出力は、平均化ブロック92に提供される。平均化ブロック92からの出力は最終PRI 94である。モデル90は、特定の、正確な、効率的な、リアルタイムのAI(人工知能)モデルを提供する。
【0067】
図9は、血管外画像データ(例えば、血管造影図/蛍光透視法)及び血管内画像データ(例えば、IVUS又はOCT画像)を取得し、かつコレジストレーションすることによって本開示の実施形態を実行することに関連して使用され得る、例示的なシステム102の概略図である。システム102は、血管外画像データを取得/生成するための血管外イメージングシステム/サブシステム104(例えば、血管造影/蛍光透視システム)を含み得る。システム102はまた、血管内画像データを取得/生成するための血管内イメージングシステム/サブシステム106(例えば、IVUS又はOCT)を含み得る。システム102は、取得された血管外画像データ及び取得された血管内画像データの血管イメージングレジストレーションのための方法を実行するように構成された1つ以上のコントローラ若しくはプロセッサ、メモリ及び/又はソフトウェアを含むコンピュータシステム/サブシステム130を含み得る。
【0068】
血管外画像データは、血管造影/蛍光透視システム104によって取得された放射線画像データであり得る。そのような血管造影/蛍光透視システムは、一般に、当該技術分野で周知である。血管造影/蛍光透視システム104は、血管造影テーブル110上の患者100に対して操作位置に血管造影/蛍光透視ユニットCアーム114を位置決めするための十分な空間を提供するように配置され得る血管造影テーブル110を含み得る。血管造影/蛍光透視Cアーム114によって取得された生の放射線画像データは、伝送ケーブル116を介して血管外データ入力ポート118に渡され得る。入力ポート118は、別個の構成要素であってもよく、又はコンピュータシステム/サブシステム130に統合されるか、若しくはその一部であり得る。血管造影/蛍光透視入力ポート118は、それによって受信された生の放射線画像データを、例えば、ライブビデオ、DICOM、又は一連の個々の画像の形態の血管外画像データ(例えば、血管造影/蛍光透視画像データ)に変換するプロセッサを含み得る。血管外画像データは、最初に入力ポート118内のメモリに記憶されてもよく、又はコンピュータ130内に記憶され得る。入力ポート118がコンピュータ130とは別個の構成要素である場合、血管外画像データは、ケーブル117を介してコンピュータ130に転送され得、コンピュータ130内の入力ポートに入力され得る。いくつかの代替形態では、装置又はプロセッサ間の通信は、ケーブルではなく無線通信を介して実行され得る。
【0069】
血管内画像データは、例えば、血管内イメージングシステム/サブシステム106(例えば、IVUS又はOCTシステム)によって取得されたIVUSデータ又はOCTデータであり得る。そのようなIVUS及びOCTシステムは、一般的に当該技術分野において周知である。血管内サブシステム106は、イメージングカテーテル120、例えばIVUS又はOCTカテーテルなどの血管内イメージング装置を含み得る。イメージング装置120は、診断アセンブリ又はプローブ122(例えば、IVUS又はOCTプローブ)を含むその遠位端が血管の所望のイメージング位置の近傍にあるように、患者100内に挿入されるように構成されている。プローブ122上又はその付近に位置する放射線不透過性材料すなわちマーカー123は、放射線画像におけるプローブ122の現在の位置の印を提供し得る。
【0070】
例として、IVUS血管内画像データの場合、診断プローブ122は、超音波を生成し、診断プローブ122に近接する領域を表す超音波エコーを受信する。プローブ122又はカテーテル120は、超音波エコーを電気又は光学信号などの対応する信号に変換することができる。対応する信号は、イメージングカテーテル120の長さに沿って近位コネクタ124に送信される。カテーテル120の近位コネクタ124は、処理ユニット又は制御モジュール126に通信可能に結合される。プローブ122のIVUSバージョンは、単一及び複数のトランスデューサ素子配列を含む様々な構成になる。IVUSの状況において、トランスデューサはイメージング素子と見なされ得ることが理解されるべきである。複数のトランスデューサ素子配列の場合、トランスデューサの配列は、イメージングカテーテル120の長さ方向軸に沿って直線的に、カテーテル120の長さ方向軸の周りに曲線的に、長さ方向軸の周りに円周方向になど、に配置される可能性がある。
【0071】
IVUS血管内イメージングカテーテル120の一例が
図10及び
図11に示される。イメージングカテーテル120は、近位端部分172及び遠位端部分174を有する細長シャフト170を含み得る。近位ハブ又はコネクタ124は、近位端部分172に結合されるか、又はそうでなければ近位端部分172に隣接して配置され得る。先端部材176は、遠位端部分174に結合され得るが、又はそうでなければ遠位端部分174に隣接して配置され得る。先端部材176は、ガイドワイヤ内腔、非外傷性遠位端、1つ以上の放射線不透過性マーカー、又は他の特徴を含み得る。イメージングアセンブリ177は、シャフト170内に配置され得る。一般に、イメージングアセンブリ177(イメージング素子182を含むイメージングプローブ122を含み得る)は、血管の画像を捕捉/生成するために使用され得る。いくつかの場合では、医療装置は、米国特許出願公開第2012/0059241号明細書及び米国特許出願公開第2017/0164925号明細書に開示されているものと同様の装置又は特徴を含んでもよく、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。少なくともいくつかの場合では、医療装置120は、BOSTON SCIENTIFIC(Marlborough,MA)から市販されているOPTICROSS(商標)イメージングカテーテルに類似する、又は類似する特徴を含み得る。
【0072】
図11に示されるように、イメージングアセンブリ177は、ドライブケーブル又はシャフト178と、ハウジング180及びイメージング素子を含むイメージングプローブ122又はトランスデューサ182とを含み得る。イメージングプローブ122又はハウジング180は、ドライブケーブル178に結合され得る。トランスデューサ182は、シャフト170に対して回転可能又は軸方向に移動可能であり得る。例えば、ドライブケーブル178は、トランスデューサ182を回転又は移動させるために、回転又は移動され得る。プローブ122又はハウジング180は、例えば、放射線不透過性材料又はマーカー123を含み得るか、又は放射線不透過性材料又はマーカー123で作製されてもよく、放射線画像内のプローブ122の現在位置の印を提供し得る。
【0073】
図9に戻って参照すると、別の例として、装置120は、OCT血管内データを収集するために使用されたOCTカテーテルであり得る。OCTカテーテル120は、組織に向けられる光ビームを生成又は伝搬する診断プローブ122を含んでもよく、表面下の特徴から反射するこの光の一部分は収集され、診断プローブ122に近接する領域を表す。OCTでは、診断プローブ122は、光の送達及び収集のための光学撮像装置を含む。OCTの状況では、プローブ122内の光学撮像装置は、イメージング素子と見なされ得ることを理解されたい。干渉分光法と呼ばれる技術を使用して、受光した光子の光路長を記録することができ、検出前に複数回散乱するほとんどの光子を除去することができる。従って、OCTは、対象の表面から直接反射された光を収集しながら、バックグラウンド信号を除去することによって、厚い試料の画像を構築することができる。プローブ122又はカテーテル120は、シャフトに沿って光学信号又は光信号を伝送し得る、又は光信号を、イメージングカテーテル120の長さに沿って近位コネクタ124に伝送され得る電気又は光学信号などの対応する信号に変換し得る。カテーテル120の近位コネクタ124は、処理ユニット又は制御モジュール126に通信可能に結合される。プローブ122又はハウジング180は、放射線不透過性材料又はマーカー123を含むか、又は放射線不透過性材料又はマーカー123で作製されてもよく、放射線画像内のプローブ122の現在位置の印を提供し得る。
【0074】
生の血管内画像データ(例えば、生のIVUS又はOCTデータ)は、イメージングカテーテル120によって取得されてもよく、例えば、コネクタ124を介して制御モジュール126に渡され得る。制御モジュール126は、別個の構成要素であってもよく、又はコンピュータシステム/サブシステム130に統合されるか、若しくはその一部であり得る。制御モジュール126は、カテーテル120を介して受信された生の血管内画像データを、例えばライブビデオ、DICOM、若しくは一連の個々の画像の形態の血管内画像データ(例えばIVUS又はOCT画像データ)に変換するか、又は変換するように構成されているプロセッサを含み得る。血管内画像データは、血管セグメントの横断面画像を含み得る。加えて、血管内画像データは、血管の長さに沿って取られた血管のスライスに対応する長手方向断面画像を含み得る。制御モジュール126は、コンピュータシステム/サブシステム130のための入力ポートとみなすことができ、又は、例えばケーブル119若しくは無線接続を介して、コンピュータ130の入力ポートに接続されると見なされ得る。血管内画像データは、最初に制御モジュール126内のメモリに記憶され得る、又はコンピュータシステム/サブシステム130内のメモリに記憶され得る。制御モジュール126がコンピュータシステム/サブシステム130とは別個の構成要素である場合、血管内画像データは、例えばケーブル119を介してコンピュータ130に転送され、コンピュータ130内の入力ポートの中に転送され得る。代替的に、装置又はプロセッサ間の通信は、ケーブル119ではなく、無線通信を介して実行され得る。
【0075】
制御モジュール126はまた、イメージング装置120を動作させるか、又は血管内画像データの収集を制御するように構成され得る、1つ以上の構成要素を含み得る。例えば、IVUSシステムの場合、制御モジュール126は、プロセッサ、メモリ、パルス発生器、モータドライブユニット、又はディスプレイのうちの1つ以上を含み得る。別の例として、OCTシステムの場合、制御モジュール126は、プロセッサ、メモリ、光源、干渉計、光学系、モータドライブユニット、又はディスプレイのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの場合では、制御モジュール126は、イメージングカテーテル120の運動を制御するように構成されているモータドライブユニットであってもよく、又はそれを含み得る。そのようなモータドライブユニットは、イメージングカテーテル120又はその構成要素の回転又は移動を制御し得る。いくつかの場合では、制御モジュール126又はモータドライブユニットは、患者100内の制御/測定された対象内でイメージングカテーテル120を移動させるように構成され得る、自動移動システムを含み得る。そのような自動移動システムは、移動処置中に、イメージングカテーテル120(イメージング素子を含む)が血管内で開始位置から終了位置まで、一定又は既知の速度で移動されるように使用され得る。(例えば、イメージングカテーテル120は、既知の時間量にわたって特定の速度で移動される)。他の実施形態では、移動は手動で行われてもよい。移動処置は、例えば、「プルバック」処置(カテーテル120が血管を通って引っ張られる)又は「プッシュスルー」処置(カテーテル120が血管を通って押される)であり得る。制御モジュール126はまた、血管内イメージング及びデータ収集を制御するように構成されたハードウェア及びソフトウェアから構成されてもよく、又はそれらを含み得る。例えば、制御モジュール126は、カテーテル120から/カテーテル120へのイメージング又はデータ収集をオン/オフするための制御特徴を含み得る。
【0076】
コンピュータシステム/サブシステム130は、1つ以上のコントローラ若しくはプロセッサ、1つ以上のメモリ、1つ以上の入力ポート、1つ以上の出力ポート、及び/又は1つ以上のユーザインターフェースを含むことができる。コンピュータ130は、血管内イメージングシステム/サブシステム106(例えば、IVUS又はOCT)から又はそれを通って血管内画像データを取得し、血管外イメージングシステム/サブシステム104(例えば、血管造影/蛍光透視システム)から又はそれを通って血管外画像データを取得する、又は取得するように構成されている。コンピュータ130又はその構成要素は、標準的なカテーテル法処置に組み込まれ、画像又はビデオ取得により血管外画像データ(例えば、血管造影/蛍光透視法)及び血管内画像データ(例えば、IVUS又はOCT)の両方を自動的に取得するように設計されたソフトウェア及びハードウェアを含むことができる。
【0077】
コンピュータシステム/サブシステム130又はその構成要素は、取得された血管外画像データ及び取得された血管内画像データの血管イメージングコレジストレーションのための方法を実行するように構成されているソフトウェア又はハードウェアを含むことができる。その状況において、コンピュータ130は、本明細書に開示されるような血管イメージングコレジストレーションのための方法を実行するためのコンピュータ可読命令又はソフトウェアを含み得る。例えば、いくつかの点において、コンピュータは、本明細書に開示されるような血管イメージングコレジストレーションのための方法をコンピュータに実行させるプログラムコードを含むソフトウェアを含むプロセッサ又はメモリを含み得る。例えば、コンピュータ/コンピューティング装置は、本明細書に開示される血管イメージングコレジストレーションのための方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を含むプロセッサ又はメモリを含むことができる。その状況において、コンピュータ/コンピューティング装置130による使用のためのプログラムコードを非一時的状態で格納したコンピュータ可読媒体も本明細書に開示され、プログラムコードは、コンピューティング装置130に、本明細書に開示されるような血管イメージングコレジストレーションのための方法を実行させることも理解されたい。加えて、コンピュータ/コンピューティング装置130は、画像データを受信するための1つ以上の入力ポートと、1つ以上の出力ポートと、入力ポート及び出力ポートと通信するコントローラであって、本明細書に開示されるような血管内イメージングレジストレーションのための方法を実行するように構成されたコントローラと、を含む、血管内イメージングレジストレーションのためのシステムの一部であってもよく、又はそれを含み得る。
【0078】
コンピュータシステム/サブシステム130はまた、例えば、受信された画像データ又はコレジストレーション方法から導出される血管外イメージング又は血管内イメージングを含む、イメージングをレンダリング又は表示するために構成されているソフトウェア及びハードウェアを含むことができる。いくつかの場合では、コンピュータ130又はソフトウェアは、血管外イメージング及び血管内イメージングの両方を単一のディスプレイ上にレンダリングするように構成することができる。この点に関して、システムは、コンピュータ130によってレンダリングされた血管外画像データ及び血管内画像データを同時に表示するために構成されたディスプレイ150を含むことができる。ディスプレイ150は、コンピュータシステム130の一部であってもよく、又は、例えばコンピュータ130上の出力ポート及び伝送ケーブル121を介してコンピュータシステム130と通信する別個の構成要素であり得る。しかしながら、いくつかの他の場合では、出力ポートによる通信は、ケーブルによるよりもむしろ無線であり得る。いくつかの場合では、コンピュータ130又はディスプレイ150は、血管造影図、IVUS横断面図、及びIVUS縦断面図を同時に提供するように構成されてもよく、これらはすべて同時とコレジストレーションされても、されなくてもよい。他の例では、ディスプレイは、血管造影図、OCT横断面図、及びOCT縦断面図を同時に提供するように構成されてもよく、これらは同時とコレジストレーションされても、されなくてもよい。
【0079】
コンピュータシステム/サブシステム130はまた、他の装置にデータを転送するための1つ以上の追加の出力ポートを含むことができる。例えば、コンピュータは、データをデータアーカイブ又はメモリ131に転送するための出力ポートを含むことができる。コンピュータシステム/サブシステム130はまた、オペレータがシステムを使用するか又はシステムと相互作用することを可能にするように構成されているソフトウェア及びハードウェアを含み得る、ユーザインターフェースを含むことができる。
【0080】
システム102の構成要素は、移動処置中の血管外画像データ及び血管内画像データの収集を伴う血管イメージング方法又は処置中に協働して使用され得る。そのような処置を実行し、必要な画像データを取得する状況において、血管内イメージングレジストレーションのための例示的な方法が実行又は実行され得る。
【0081】
例えば、患者100は、関心のある血管の一部分の血管外イメージングのためにテーブル110上に配置され得る。患者100又はテーブルは、血管外画像データの収集に備えて、関心のある血管の所望の図を提供するように配列又は調整され得る。加えて、血管内イメージングカテーテル120は、血管内画像データを収集するための移動処置に備えて、関心のある血管の一部分の中へ導入され得る。血管内イメージングカテーテル120は、イメージング素子が移動処置のための所望の開始位置に位置するように、(多くの場合、蛍光透視下で)血管内でナビゲートされ、位置決めされることができる。ガイドカテーテルは、ナビゲーションを補助するために使用され得る。適切な位置に配置されると、移動処置が実行又は実施され得る。移動処置の前又は間に、必要な血管外及び血管内画像データを得ることができる。この状況において、又はこのプロセスの一部として、血管イメージングコレジストレーション又はレジストレーションのための例示的な方法が実行又は実施され得る。
【0082】
血管内画像データを血管外画像データとコレジストレーションすることに関する更なる詳細は、2021年3月5日に出願された米国特許出願第63/157,427号に見出すことができ、この出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0083】
いくつかの場合では、血行動態データは血圧データを含み得る。一例として、大動脈内で測定された血圧を冠状動脈内などの他の場所で測定された血圧と比較する冠血流予備量比(fractional flow reserve、FFR)データを取得することができる。冠状動脈を通る血流を妨げる閉塞又は他のものがない場合、冠状動脈内で測定された血圧は、大動脈で測定された血圧と同じであると予想される。FFRは、2つの血圧値の比率であると見なされ得る。比率が1未満である場合、これは、現在検査されている冠状動脈内の血圧が大動脈圧よりも低いことを意味する。これは、その特定の冠状動脈内の血流に対する遮断又は他の障害を示すことができる。いくつかの場合では、FFR(冠血流予備量比)データなどの血行動態データは、血管造影データなどの血管外画像データとコレジストレーションされ得る。IVUS(血管内超音波)などの血管内画像データは、血管外画像データ内の関心のある各位置について血行動態と血管内画像データとの両方を取得するために、同じ血管外画像データとコレジストレーションされ得る。
【0084】
本開示は、多くの点で例示にすぎないことを理解されたい。本開示の範囲を超えることなく、詳細に、特に形状、サイズ、及び工程の構成に関して変更を行うことができる。これは、適切な範囲で、1つの例示的な実施形態の特徴のいずれかを他の実施形態で使用することを含むことができる。本発明の範囲は、当然のことながら、添付の特許請求の範囲が表現される言語で定義される。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューラルネットワークをトレーニングすることを備え、前記ニューラルネットワークをトレーニングすることは、
複数の血管外画像データセットを前記ニューラルネットワークに提供することと、
複数の血管内画像データセットを前記ニューラルネットワークに提供することであって、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置までの血管の一部分を示す血管内画像データを含み、各血管内画像データセットは、前記複数の血管外画像データセットのうちの対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされることと、
複数の血行動態データセットを前記ニューラルネットワークに提供することであって、各血行動態データセットは、前記複数の血管外画像データセットのうちの前記対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされることと、
提供された前記複数の血管内画像データセット及び提供された前記複数の血行動態データセットであって各々が前記対応する血管外画像データセットとコレジストレーションされたものを使用する前記ニューラルネットワークが、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによってトレーニングされたニューラルネットワークを作成することと、を備え、
本方法は、前記トレーニングされたニューラルネットワークを後続の患者と共に使用することを備え、前記トレーニングされたニューラルネットワークを後続の患者と共に使用することは、
1つ以上の血管内画像を生成するために、血管内イメージング素子が前記患者の血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作を実行することと、
前記トレーニングされたニューラルネットワークが、そのトレーニングを使用して、前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測することと、
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することと、
を備える、患者血行動態データを評価するための方法。
【請求項2】
前記ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された前記複数の血行動態データセットのうちの少なくともいくつかは、任意の充血指数又は非充血指数によって取得された血圧データからなる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかと、前記対応する血行動態データセットのうちの少なくともいくつかとは、前記対応する血管外画像データセット上の2D又は3D空間内のそれらの対応する点を使用してコレジストレーションされる、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記ニューラルネットワークが、ニューラルネットワークのアンサンブル、トランスフォーマーを有するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)、又は多層ニューラルネットワークのうちの1つ以上からなる、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記ニューラルネットワークをトレーニングする過程で提供された前記複数の血管内画像データセットのうちの少なくともいくつかは、内腔境界、血管境界、側枝境界、血液スペックル密度、及び心周期パラメータなどの定量的データを含み、
前記定量的データは、前記ニューラルネットワークをトレーニングする際に使用される、
請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像は、解剖学的ランドマークを含み、
予測された前記血行動態値は、前記解剖学的ランドマークに近接する予測された血圧値を含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することは、前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に表示することを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を表示することは、完全とコレジストレーションされた予測された前記血行動態値の表示を前記血管内画像と共に表示することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
信号処理ユニットのグラフィカルユーザインターフェース上に前記1つ以上の血管内画像及び予測された前記血行動態値を表示することは、予測された前記血行動態値の完全にトリレジストレーションされた表示を前記血管内画像及び対応する血管外画像と共に表示することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
複数の血管内画像データセットをニューラルネットワークに提供することを備え、各血管内画像データセットは、開始位置から終了位置まで、対応する血管外画像データセットから血管外画像とコレジストレーションされた、血管の一部分を示す血管内画像データを含み、
複数の血行動態データセットを前記ニューラルネットワークに提供することを備え、各血行動態データセットは、前記複数の血管内画像データセットのうちの1つによって表されるように、開始位置から終了位置まで、前記対応する血管外画像データセットから対応する血管外画像とコレジストレーションされた、前記血管の対応する部分からの血行動態データを含み、
提供された血管内画像データセット及び前記対応する提供された血行動態データセットであって同じ血管外画像に対する各データセットのコレジストレーションからのものを使用する前記ニューラルネットワークが、所与の血管内画像データセットに対してどの血行動態データが予想されるかを学習し、それによって前記ニューラルネットワークをトレーニングすることを備え、
1つ以上の血管内画像を生成するために、イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される血管内イメージング動作を新規患者に対して実行することを備え、
前記ニューラルネットワークが、そのトレーニングを使用して、前記血管内イメージング動作からの前記1つ以上の血管内画像に対応する血行動態値を予測することを備え、
予測された前記血行動態値と組み合わせて前記1つ以上の血管内画像を出力することを備える、
画像データを処理するための方法。
【請求項11】
血管内画像データを血管内イメージング
素子から取得することを備え、この取得は、前記血管内イメージング素子が血管内で開始位置から終了位置まで移動される移動処置の過程におけるイメージング動作を含み、前記血管内画像データは1つ以上の血管内画像を含み、
1つ以上の血管内画像の各々について予測された血圧測定値を決定するために、前記1つ以上の血管内画像をトレーニングされたニューラルネットワークに入力することを備え、
前記1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置に対応する前記血管内の一連の血圧値を計算することを備え、
前記一連の血圧値に基づいて血圧比を計算することを備える、
患者画像データを処理するための方法。
【請求項12】
前記血管内画像データと、
血管内の点に対応する計算された血圧と
を出力することを更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上の血管外画像を含む血管外画像データを取得することと、
前記1つ以上の血管外画像の各々の血管内位置を決定するために、前記血管内画像データを前記血管外画像データとコレジストレーションすることと
を更に備える、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
前記血管内画像データ及び前記血管内の点に対応する計算された血圧点と組み合わせて、コレジストレーションされた前記血管外画像データを出力することをも更に備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
血管外画像データを取得することは、前記開始位置から前記終了位置までの前記血管に対応する血管外画像データを取得することを含む、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】