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特表2025-502881STING作用剤としての縮合ヘテロアリールヒドロキサメート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】STING作用剤としての縮合ヘテロアリールヒドロキサメート
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20250121BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/16 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20250121BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20250121BHJP
   A61K 9/127 20250101ALI20250121BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20250121BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20250121BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20250121BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20250121BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
A61P43/00 111
A61P35/00
A61P31/00
A61P31/16
A61P31/18
A61P31/14
A61P31/20
A61P31/12
A61K47/68
A61K9/127
A61K45/00
A61K39/395 E
A61K39/395 T
A61P43/00 121
A61K31/454
A61K31/4545
A61K31/5377
A61K31/496
C07D403/14
A61K31/4184
C07D471/04 107E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541844
(86)(22)【出願日】2023-01-10
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 KR2023000464
(87)【国際公開番号】W WO2023136589
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】63/298,273
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524104594
【氏名又は名称】ビシケム カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BISICHEM CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】3rd Fl., 74, Pangyo-ro 255beon-gil, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13486, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003971
【氏名又は名称】弁理士法人葛和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ジョンボブ
(72)【発明者】
【氏名】ハン,チョルキュ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,チョルファン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,インホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソンジュ
(72)【発明者】
【氏名】カン,ホンジュン
(72)【発明者】
【氏名】シン,ヨンド
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,セウン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョンウ
(72)【発明者】
【氏名】カン,ビョンナム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,スンファ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジヌ
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA19
4C076AA95
4C076BB11
4C076BB13
4C076CC27
4C076CC31
4C076CC35
4C076CC41
4C076EE41
4C076EE59
4C084AA19
4C084MA24
4C084NA05
4C084ZB26
4C084ZB31
4C084ZB33
4C084ZC75
4C085AA13
4C085AA14
4C085CC22
4C085CC23
4C085DD62
4C085EE03
4C085GG01
4C085GG02
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC39
4C086BC50
4C086BC73
4C086CB05
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA24
4C086MA65
4C086MA66
4C086NA05
4C086NA13
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB31
4C086ZB33
4C086ZC41
4C086ZC75
(57)【要約】
本発明は、化学式Iで表される新規な置換された複素環式化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグ、およびこれらの化合物を含む組成物を提供する。提供された化合物は、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)の作用剤として使用することができ、癌および特定の感染性疾患の治療に有用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式Iの化合物:
[化学式I]
【化1】
[式中、
それぞれのRは、独立してNH、OH、NHORまたはNHRであり;
それぞれのRは、独立して水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキル、-O(C-C)アルキル、アシル、アミノ、置換されたアミノ、シアノ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
は水素、ハロゲン、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、-(C-C)シクロアルキル、-(C-C)アルコキシ、-(C-C)ヒドロキシアルキル、hetCyc、hetCyc、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetAr]、-(C-C)アルキル[hetAr]、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
はH、トリフルオロメチル、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルケニル、-(C-C)アルキニル、-(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-または[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-であり;
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたフェニルであり;
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換される、5員ヘテロアリールであり;
およびYは、それぞれ独立してN、O、S、CR、NR10であり;
は水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキルまたは-O(C-C)アルキルであり;
10は水素、-(C-C)アルキルまたはアシルであり;
Aは-CH=CH-、-CC-、-CH-、-CR1112-、-C(O)NR13-、-C(O)NHOR14-、-NR13C(O)-、-NR13CO-、-NR13C(O)NR13-、-NR13-、-(C-C)シクロアルキル-、-O-、-S-、-S(O)-または-S(O)-、選択的に置換された-フェニル-、選択的に置換された-(5~6員ヘテロアリール)-または選択的に置換された-(5~6員ヘテロシクロアルキル)-であり;
11はF、CF、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、シアノからなる群から選択され;
12はH、F、CF、-(C-C)アルキルであるか;
11およびR12は、これらが付着した原子と共に3~7員炭素環式または複素環式環を形成し;
13は水素、-(C-C)Cアルキル、-(C-C)Cフルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、または(C-C)トリフルオロアルキルであり;
14は(C-C)アルキル、(C-C)フルオロアルキル、(C-C)ジフルオロアルキル、(C-C)トリフルオロアルキルまたは[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-であり;
mは0,1,2または3であり;
nは、0、1、2または3である]。
【請求項2】
化学式Iは、化学式II-a、II-bおよびII-cの化合物を含む、請求項1に記載の化合物:
[化学式II-a]
【化2】
[化学式II-b]
【化3】
[化学式II-c]
【化4】
[それぞれのRは、独立して水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキル、-O(C-C)アルキル、アシル、アミノ、置換されたアミノ、シアノ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
は水素、ハロゲン、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、-(C-C)シクロアルキル、-(C-C)アルコキシ、-(C-C)ヒドロキシアルキル、hetCyc、hetCyc、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetAr]、-(C-C)アルキル[hetAr]、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたフェニルであり;
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換される、5員ヘテロアリールであり;
およびYは、それぞれ独立してN、O、S、CR、NR10であり;
は水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキルまたは-O(C-C)アルキルであり;
10は水素、-(C-C)アルキルまたはアシルである]。
【請求項3】
化学式Iは、化学式III-a、III-b、III-cおよびIII-dの化合物を含む、請求項1に記載の化合物:
[化学式III-a]。
【化5】
[化学式III-b]
【化6】
[化学式III-c]
【化7】
[化学式III-d]
【化8】
[Zは-R、-OR、-NR、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-または[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-であり;
LはCHまたはNであり;
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたフェニルであり;
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換される、5員ヘテロアリールである]。
【請求項4】
薬剤学的に有効な量の請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグ、および薬剤学的に許容される担体を含む、薬剤学的組成物。
【請求項5】
有効量の請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩をヒト患者に投与する段階を含む、前記患者においてインターフェロン遺伝子の発現を刺激する、方法。
【請求項6】
有効量の請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩を患者に投与する段階を含む、前記患者において腫瘍を治療する、方法。
【請求項7】
有効量の請求項4に記載の組成物またはそれらの薬剤学的に許容される塩を、それを必要とする個体に投与する段階を含む、それを必要とするヒトのSTING媒介の疾患または障害を治療する、方法。
【請求項8】
前記増殖性障害は、癌疾患および特定の感染性疾患からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記疾患または障害は、インフルエンザ、HIV、HCV、HPVまたはHBV感染から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ワクチン補助剤として使用するための請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物、または請求項4に記載のそれらの薬剤学的に許容される塩の用途。
【請求項11】
前記投与段階は、静脈内または腫瘍内投与、あるいはその両方を含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記投与段階は、前記化合物を抗体-薬物コンジュゲートとして、またはリポソーム剤形として患者に投与することを含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項13】
有効量の免疫チェックポイント標的薬物を投与する段階をさらに含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記免疫チェックポイント標的薬物は、抗-PD1抗体、抗-PD-L1抗体、抗-CTLA-4抗体または抗4-1BB抗体を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
有効量の化学療法剤を投与する段階をさらに含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項16】
有効量の小分子キナーゼ標的薬物を投与する段階をさらに含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項17】
イオン化放射線または抗癌薬物を投与する段階をさらに含む、請求項5または請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)形質転換の作用剤である一連の化合物に関し、これらは、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、尿路上皮癌腫、膀胱癌、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、肉腫、大腸腺癌腫、胃腸間質性腫瘍、胃食道癌腫、大腸癌、膵臓癌、腎臓癌、肝細胞癌、悪性中皮腫、白血病、リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、移行細胞癌腫、神経芽細胞腫、形質細胞腫瘍、ウィルムス腫瘍(Wilms tumor)、肝細胞癌腫、尿路癌、膀胱癌腫、大腸癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、腎臓癌、肝細胞癌腫、甲状腺癌、胆嚢癌、卵巣腫瘍、子宮頸部癌、胃癌、子宮内膜癌腫、頭頸部癌、黒色腫、神経内分泌癌腫、CNS癌、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、変性希少性膠芽腫、成人多形性膠芽細胞腫および成人多形性海綿状芽細胞腫)、骨癌腫、軟組織肉腫、網膜芽細胞腫、神経芽細胞腫、腹水、悪性胸膜水腫、中皮細胞腫、栄養膜腫瘍、血管周囲細胞腫、カポジ肉腫、粘液性癌腫(mucoid carcinoma,myxoid Carcinoma)、円形細胞癌腫、乳皮嚢癌、食道扁平細胞癌腫、口腔癌腫、副腎皮質癌腫、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、関節炎(例えば、骨関節症または関節リウマチ)、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎またはクローン病)、末梢血管疾患、脳血管事故(脳卒中)、慢性炎症、アルツハイマー病、神経変性疾患または障害、エカルディ-グティエール(Aicardi-Goutieres)症候群、若年性関節炎、骨粗鬆症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、心臓機能障害、移植または感染症の治療に有用である。
【0002】
さらに、本発明は、本発明の化合物を含む薬剤学的組成物、医薬の製造において、前記化合物の用途、および前記化合物を投与することにより哺乳動物、特にヒトを治療する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ヒトおよび他の哺乳類は、細菌にさらされ、病原性および非病原性微生物の脅威を受け、免疫系のメカニズムを有する。免疫系は2つの主要なカテゴリー、すなわち、先天性(非特異的)、一般免疫系および適応型(後天性)、特殊免疫系に依存する。先天性免疫系の細胞は、トール様(Toll-like)受容体(TLR)、レチノイン酸誘導性遺伝子I様受容体(RLR)、ヌクレオチドオリゴマー化ドメイン様受容体(NLR、またNACHT、LRR、およびPYDドメインタンパク質とも呼ばれる)、AIM2様受容体(ALR)、および細胞質DNAセンサー(CDS)を含む、パターン認識受容体(PRR)を介して感染を感知する。PRRは、病原体関連分子パターン(PAMP)、および損傷した細胞から放出された損傷関連分子パターン(DAMP)のようなリガンドを感知する。PRRタンパク質は、樹状細胞、単核球、上皮細胞、マクロファージによって発現される(文献[Alberts B,et al,Innate immunity.Molecular biology of the cell.4th ed New York:Gerland Science.(2002);Schroder K,et al,J.Cell.140(6):821-32(2010);Jounai N,et al,Front Cell Infect Microbiol.2:168(2013)])。PRRは、PAMPおよびDAMPのリガンドによって活性化され、これは、シグナル伝達連鎖反応を引き起こし、プロ-炎症性サイトカインおよびケモカイン遺伝子の過剰発現をもたらす(文献[Takeuchi O,et al,Cell.140(6):805-20(2010)])。
【0004】
TMEM 173、ERIS、MPYS、およびMITAとも命名されるインターフェロン遺伝子のアダプター分子刺激剤(STING)の中央シグナル伝達は、主に細胞質細網(ER)膜に限られる遍在的に発現するタンパク質である。STINGは、環状ジヌクレオチド(CDN)および異常DNA種によって、または細胞の細胞質で認識されて活性化されることができ、反応時にプロ-炎症性サイトカイン、ケモカイン、およびI型インターフェロン(IFN)を誘導する役割を果たす(文献[Wu JJ,et al,Med Res Rev.(2019);Ishikawa H,et al,Nature.455(7213):674-678(2008)])。
STINGは、環状GMP-AMP(cGAMP)シンターゼ(cGAS)、環状-ジ-GMP(CDG)および環状-ジ-AMP(CDA)から生成される2’,3’-環状-GMP-AMP(2’,3’-cGAMP)によって活性化される。CDGおよびCDAは、リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)のようなバクテリアによって合成される。STINGはCDNと結合すると、順に下流のタンク結合キナーゼ(Tank-binding kinase)1(TBK1)を募集し、その後、STINGおよび転写因子インターフェロン調節因子3(IRF3)をリン酸化し、I型IFNおよびプロ-炎症性サイトカイン、例えば腫瘍壊死因子α(TNF-α)およびインターロイキン6(IL-6)を誘導することで、病原体を除去し、長く続く保護的な先天性および適応性免疫系反応を誘発する。I型インターフェロンは、CD8+T細胞の交差プライミングを促進する上で重要な役割を果たし、樹状細胞を強化させる(文献[Woodward JJ,et al,Science.328(5986):1703-1705(2010);Chen J,et al,J Clin Invest.129(10):4224-4238(2019)])。
【0005】
化学的合成および構造の小さい変化は、親水性、不安定性、および負電荷を持つCDNのSTING作用剤を代替する。また、CDN上のホスフェート部分はホスホエステラーゼによって減少し、STINGと結合するという短所を有する。STING作用剤の化合物は、IFNの上向調節を通じて、先天性免疫系および抗腫瘍免疫反応を活性化させる。さらに、腫瘍微細環境(TME)内でSTING活性化は、Tリンパ球のプライミングを駆動する(文献[Yun LV,et al,Front Microbiol.10(2019)])。
【0006】
このようなタイプの免疫調節は、自己炎症性疾患、癌、アレルギー性疾患、神経変性疾患、炎症性疾患、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、過敏性腸疾患に有用である(文献[Zitvogel L,et al,Nat Rev Immunol.15(7):405-14(2015);Moisan J,et al,Am J Physiol.Lung Cell Mol.Physiol.290(5):L987-95(2006);Cirulli ET,et al,Science.347(6229):1436-41(2015)])。
【0007】
一方、I型IFN生成の増加は、マイコバクテリア、フランシセラ(Franciscella)、クラミジア(Chlamydia)、マラリア原虫(Plasmodium)などの慢性感染症に関連している(文献[Sebastian A,et al,J Immunol.194(6):2455-2465(2015);Sebina I,et al,Immunology.155(2):176-185(2018)])。さらに、全身性エリテマトーデス(SLE)、エカルディ-グティエール症候群(AGS)、およびSTING関連乳児期発症血管障害(SAVI)を含む、複合型の自己免疫疾患のある患者。さらに、STING経路の過剰活性は、サイトカインストームおよび全身性炎症を誘発する。したがって、STING抑制剤は、自己免疫疾患を治癒し、STINGおよびプロ-炎症性サイトカイン産生が慢性的に活性化された患者を治療する(文献[Barber GN.et al,Nat Rev Immunol.15(12):760-70(2015);Gall A,et al,Immunity.36(1):120-31(2012);Crow YJ,et al,Nat Rev Immunol.15(7):429-40(2015);Rice GI,et al,J Clin Immunol.35(3):235-43(2015)])。
【0008】
STING作用剤化合物は、癌、表在性皮膚癌、前悪性光線角化症、前癌性症候群、感染症疾患、喘息およびアレルギー性鼻炎を治療する(文献[Mathur V,et al,Neuron.96(6):1290-1302(2017);Huber JP,et al,J Immunol.185(2):813-7(2010)])。したがって、作用剤のSTING活性は、様々な疾患において有望な治療効果を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、化学式Iの化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグを提供する:
【0010】
[化学式I]
【化1】
【0011】
式中、
【0012】
それぞれのRは、独立してNH、OH、NHORまたはNHRであり;
【0013】
それぞれのRは、独立して水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキル、-O(C-C)アルキル、アシル、アミノ、置換されたアミノ、シアノ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
【0014】
は水素、ハロゲン、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、-(C-C)シクロアルキル、-(C-C)アルコキシ、-(C-C)ヒドロキシアルキル、hetCyc、hetCyc、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetAr]、-(C-C)アルキル[hetAr]、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
【0015】
はH、トリフルオロメチル、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルケニル、-(C-C)アルキニル、-(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-または[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-であり;
【0016】
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
【0017】
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
【0018】
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
【0019】
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
【0020】
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
【0021】
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
【0022】
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
【0023】
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
【0024】
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたフェニルであり;
【0025】
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
【0026】
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換される、5員ヘテロアリールであり;
【0027】
およびYは、それぞれ独立してN、O、S、CR、NR10であり;
【0028】
は水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキルまたは-O(C-C)アルキルであり;
【0029】
10は水素、-(C-C)アルキルまたはアシルであり;
【0030】
Aは-CH=CH-、-CC-、-CH-、-CR1112-、-C(O)NR13-、-C(O)NHOR14-、-NR13C(O)-、-NR13CO-、-NR13C(O)NR13-、-NR13-、-(C-C)シクロアルキル-、-O-、-S-、-S(O)-または-S(O)-、選択的に置換された-フェニル-、選択的に置換された-(5~6員ヘテロアリール)-または選択的に置換された-(5~6員ヘテロシクロアルキル)-であり;
【0031】
11はF、CF、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、シアノからなる群から選択され;
【0032】
12はH、F、CF、-(C-C)アルキルであるか;
【0033】
11およびR12は、これらが付着した原子と共に3~7員炭素環式または複素環式環を形成し;
【0034】
13は水素、-(C-C)Cアルキル、-(C-C)Cフルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、または-(C-C)トリフルオロアルキルであり;
【0035】
14は-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキルまたは[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-であり;
【0036】
mは0,1,2または3であり;
【0037】
nは、0、1、2または3である。
【0038】
化学式Iの化合物は、化学式II-a、II-bおよびII-cの化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩をさらに含む:
【0039】
[化学式II-a]
【化2】
[化学式II-b]
【化3】
[化学式II-c]
【化4】
【0040】
式中、
【0041】
それぞれのRは、独立して水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキル、-O(C-C)アルキル、アシル、アミノ、置換されたアミノ、シアノ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
【0042】
は水素、ハロゲン、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、-(C-C)シクロアルキル、-(C-C)アルコキシ、-(C-C)ヒドロキシアルキル、hetCyc、hetCyc、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetCyc]、-(C-C)アルキル[hetAr]、-(C-C)アルキル[hetAr]、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシまたはアリールオキシであり;
【0043】
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
【0044】
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
【0045】
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
【0046】
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
【0047】
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
【0048】
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
【0049】
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
【0050】
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
【0051】
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたフェニルであり;
【0052】
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
【0053】
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換される、5員ヘテロアリールであり;
【0054】
およびYは、それぞれ独立してN、O、S、CR、NR10であり;
【0055】
は水素、ハロゲン、CF、-(C-C)アルキルまたは-O(C-C)アルキルであり;
【0056】
10は水素、-(C-C)アルキルまたはアシルである。
【0057】
化学式Iの化合物は、化学式III-a、III-b、III-cおよびIII-dの化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩をさらに含む:
【0058】
[化学式III-a]
【化5】
[化学式III-b]
【化6】
[化学式III-c]
【化7】
[化学式III-d]
【化8】
【0059】
式中、
【0060】
Zは-R、-OR、-NR、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-または[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-であり;
【0061】
LはCHまたはNであり;
【0062】
それぞれのXおよびXは、独立してNまたはCRであり;
【0063】
は水素、ハロゲン、OH、CF、アシル、アミノ、置換されたアミノ、-(C-C)アルキル、置換された(C-C)アルキル、-(C-C)ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、-O(C-C)アルキル、-O(C-C)ヒドロキシアルキル、-O(C-C)アルケニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)ヒドロキシ]、-O(C-C)アルキニル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルケニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキニル[(C-C)アルコキシ]、-O(C-C)アルキル[(C-C)シクロアルキル]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、-O(C-C)アルキル[hetCyc]、または-O(C-C)アルキニル[hetCyc]であり;
【0064】
はH、-(C-C)アルキル、-(C-C)フルオロアルキル、-(C-C)ジフルオロアルキル、-(C-C)トリフルオロアルキル、-(C-Cアルキル)-NR、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)ジヒドロキシアルキル、[(C-C)アルコキシ](C-C)アルキル-、[(C-C)アルコキシ]-[(C-C)アルコキシ]-(C-C)アルキル-、hetCyc、Ar、hetArまたはhetArであり;
【0065】
はHまたは-(C-C)アルキルであるか;
【0066】
NRは、NおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を有する4~6員環を形成し、前記環は、-(C-C)アルキル、OH、NH、-(C-C)ヒドロキシアルキル、-(C-C)アルキルアミン、-COおよび-(C-C)アルキルCOから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換され;
【0067】
はH、-(C-C)アルキルまたは-(C-C)ヒドロキシアルキルであり;
【0068】
hetCycは、窒素、酸素または硫黄から選択される1~2つのヘテロ原子を含む4~6員複素環式環であり、前記複素環式環は、-(C-C)アルキル、-(C-C)アルコキシ、OH、ハロゲン、-C(O)R、-CO、-C(O)NR、-S(O)NRまたは-S(O)から選択される置換基で選択的に置換され;
【0069】
hetCycは、環状窒素原子、および選択的に環状酸素原子を有する架橋された8員複素環式環であり;
【0070】
Arは、(C-C)アルコキシ、ハロゲン、(C-C)アルキルおよびCFから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換される、フェニルであり;
【0071】
hetArは、ハロゲン、CF、(C-C)アルキルおよび(C-C)アルコキシから独立して選択される1つ以上の置換基で選択的に置換されたピリジルであり;
【0072】
hetArは、N、OおよびSから独立して選択される2~3つの環ヘテロ原子を有し、(C-C)アルキルおよびOHで選択的に置換された5員ヘテロアリールである。
【0073】
本発明の化合物は、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)形質転換の作用剤であり、したがって、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、尿路上皮癌腫、膀胱癌、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、肉腫、大腸腺癌腫、胃腸間質性腫瘍、胃食道癌腫、大腸癌、膵臓癌、腎臓癌、肝細胞癌、悪性中皮腫、白血病、リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、移行細胞癌腫、神経芽細胞腫、形質細胞腫瘍、ウィルムス腫瘍、肝細胞癌腫、尿路癌、膀胱癌腫、大腸癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、腎臓癌、肝細胞癌腫、甲状腺癌、胆嚢癌、卵巣腫瘍、子宮頸部癌、胃癌、子宮内膜癌腫、頭頸部癌、黒色腫、神経内分泌癌腫、CNS癌、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、変性希少性膠芽腫、成人多形性膠芽細胞腫および成人多形性海綿状芽細胞腫)、骨癌腫、軟組織肉腫、網膜芽細胞腫、神経芽細胞腫、腹水、悪性胸膜水腫、中皮細胞腫、栄養膜腫瘍、血管周囲細胞腫、カポジ肉腫、粘液性癌腫、円形細胞癌腫、乳皮嚢癌、食道扁平細胞癌腫、口腔癌腫、副腎皮質癌腫、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、関節炎(例えば、骨関節症または関節リウマチ)、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎またはクローン病)、末梢血管疾患、脳血管事故(脳卒中)、慢性炎症、アルツハイマー病、神経変性疾患または障害、エカルディ‐グティエール症候群、若年性関節炎、骨粗鬆症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、心臓機能障害、移植または感染症の治療に有用である。
【0074】
他の態様において、本発明は、有効量の化学式Iの化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体、またはプロドラッグを含む薬剤学的組成物に関する。一部の実施形態において、薬剤学的組成物は、薬剤学的に許容される担体、補助剤、および/または賦形剤をさらに含む。一部の実施形態において、そのような組成物は、保存剤、遅延吸収のための製剤、充填剤、結合剤、吸着剤、緩衝剤、崩解剤、可溶化剤、および他の担体のいずれか、補助剤および/または賦形剤を不活性成分として含んでもよい。組成物は、当業界で広く知られている方法で剤形化されてもよい。
【0075】
一部の態様において、本発明は、化学式Iの化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体、またはプロドラッグを含む治療有効量の組成物を、疾患に罹患している個体に投与する段階を含む、前記個体における前記疾患を治療する方法に関する。
【0076】
他の態様において、本発明は、治療有効量の化学式Iの化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグを哺乳動物に投与する段階を含む、前記哺乳動物における障害を治療する方法に関する。
【0077】
他の態様において、本発明は、治療有効量の化学式Iの化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグをヒトに投与する段階を含む、前記ヒトにおける障害を治療する方法に関する。
【0078】
他の態様において、本発明は、治療有効量の化学式Iの化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、例えば水和物、多形体または互変異性質体をヒトを含む哺乳動物に投与する段階を含む、前記哺乳動物において、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、尿路上皮癌腫、膀胱癌、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、肉腫、大腸腺癌腫、胃腸間質性腫瘍、胃食道癌腫、大腸癌、膵臓癌、腎臓癌、肝細胞癌、悪性中皮腫、白血病、リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、移行細胞癌腫、神経芽細胞腫、形質細胞腫瘍、ウィルムス腫瘍、肝細胞癌腫、尿路癌、膀胱癌腫、大腸癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、腎臓癌、肝細胞癌腫、甲状腺癌、胆嚢癌、卵巣腫瘍、子宮頸部癌、胃癌、子宮内膜癌腫、頭頸部癌、黒色腫、神経内分泌癌腫、CNS癌、脳腫瘍(例えば、神経膠腫、変性希少性膠芽腫、成人多形性膠芽細胞腫および成人多形性海綿状芽細胞腫)、骨癌腫、軟組織肉腫、網膜芽細胞腫、神経芽細胞腫、腹水、悪性胸膜水腫、中皮細胞腫、栄養膜腫瘍、血管周囲細胞腫、カポジ肉腫、粘液性癌腫、円形細胞癌腫、乳皮嚢癌、食道扁平細胞癌腫、口腔癌腫、副腎皮質癌腫、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、関節炎(例えば、骨関節症または関節リウマチ)、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎またはクローン病)、末梢血管疾患、脳血管事故(脳卒中)、慢性炎症、アルツハイマー病、神経変性疾患または障害、エカルディ‐グティエール症候群、若年性関節炎、骨粗鬆症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、心臓機能障害、移植または感染症、病態または障害を治療する方法に関する。
【0079】
他の態様において、本発明は、連鎖反応を調節するのに有効な一定量の化学式Iの化合物、またはその薬剤学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、例えば水和物、多形体、または互変異性質体を、ヒトを含む哺乳動物に投与する段階を含む、前記哺乳動物におけるインターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)形質転換によって調節される障害または病態を治療する方法に関する。特定の患者に対して適切な投与量は、当業者に公知の方法に従って決定することができる。
【0080】
他の態様において、本発明は、薬剤学的組成物の製造における化学式Iの化合物、またはその薬剤学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、例えば、水和物、多形体または互変異性質体の用途に関する。薬剤学的組成物は、ヒトを含む哺乳動物において、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)形質転換によって調節される障害または病態を治療するために使用することができる。薬剤学的組成物は、癌および他の炎症を治療するのに有用である。
【0081】
他の態様において、本発明は、化学式Iの化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体、またはプロドラッグを含む薬剤学的組成物に関する。一部の実施形態において、薬剤学的組成物は、経口投与に適した形態である。追加的または付加的な実施形態において、薬剤学的組成物は、錠剤、カプセル、ピル、粉末、徐放性製剤、溶液および懸濁液の形態である。一部の実施形態において、薬剤学的組成物は、滅菌液、懸濁液または乳化液などの非経口注射に適した形態、軟膏またはクリームとしての局所投与に適した形態、または坐剤としての直腸投与に適した形態である。追加的または付加的な実施形態において、薬剤学的組成物は、正確な投与量で単回投与するのに適した単位投与量形態である。追加的または付加的な実施形態において、化学式Iの化合物の量は、約0.001~約1000mg/kg体重/日の範囲である。追加的または付加的な実施形態において、化学式Iの化合物の量は、約0.5~約50mg/kg体重/日の範囲である。
【0082】
他の態様において、本発明は、化学式Iの化合物またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体、またはプロドラッグの製造方法に関する。
【0083】
技術的課題
本発明は、化学式Iで表される新規な置換された複素環式化合物、またはそれらの薬剤学的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性質体またはプロドラッグ、およびその化合物を含む組成物を提供する。
【0084】
また、本発明は、本発明の化合物を含む薬剤学的組成物を提供する。
【0085】
さらに、本発明は、医薬の製造における前記化合物の用途、および前記化合物を投与することにより、哺乳動物、特にヒトを治療する方法を提供する。
【0086】
課題を解決するための手段
本発明の新規な特徴は、特に添付の特許請求の範囲に記載される。本発明の特徴および利点は、本発明の原理を利用する例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明を参照することにより、より理解しやすい。
【0087】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示されて記載されているが、そのような実施形態は例としてのみ提供される。本明細書に記載された本発明の実施形態に対する様々な代案が本発明の実施に使用できることを理解されたい。当業者は、本発明を逸脱することなく、様々な変化、変更および置換が可能であることを理解するであろう。以下の特許請求の範囲は、本発明の態様の範囲を限定し、このような特許請求の範囲およびその等価物の範囲内の方法および構造がこれに含まれることを意図している。
【0088】
本明細書で使用されるセクションの見出しは、構成上の目的でのみ使用され、記載された請求対象を限定するものと解釈してはならない。特許、特許出願、記事、書籍、マニュアル、および論文を含むが、これらに限定されない本出願で引用されたすべての文書または文書の一部は、いかなる目的であっても、その全体が明示的に本明細書に参照として含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0089】
特定の化学用語
【0090】
特に定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本明細書で使用される技術的および科学的用語は、請求対象が属する当業界の熟練者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。別段の記載がない限り、本明細書の開示内容全体を通して言及されるすべての特許、特許出願、公開資料は、その全体が参照として含まれる。本明細書に用語について複数の定義が存在する場合、本セクションの定義が優先するものとする。URLまたは他のそのような識別子またはアドレスが参照される場合、そのような識別子は変動する可能性があり、インターネット上の特定の情報が変動する可能性があるが、インターネットまたは他の適切な参照先を検索することにより、同等の情報を見つけることができるものと理解される。これを参照すると、そのような情報の利用可能性および公開普及が証明される。
【0091】
前記の一般的な説明および以下の詳細な説明は、単に例示的かつ説明的なものであり、請求される任意の請求の範囲を限定するものではないと理解されるべきである。本出願において、特に明記されていない限り、単数形の用語は複数形を含む。明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるように、単数形は、文脈上、特に明記されていない限り、複数の対象を含むことに留意すべきである。また、特に明記されていない限り、「または」の使用は「および/または」を意味することに留意されたい。さらに、「始めとし」、および「始めとする」などの異なる形式の用語の使用は制限の意味ではない。同様に、「含む」および「含まれる」などの異なる形態の用語の使用は制限の意味ではない。
【0092】
標準化学用語の定義は、文献[Carey and Sundberg「ADVANCED ORGANIC CHEMISTRY 4TH ED.」Vols.A(2000) and B(2001),Plenum Press,New York]を含む参考文献に記載されている。特に明記しない限り、当業界の技術に属する質量分析法、NMR、HPLC、IRおよびUV/Vis分光法、および薬理学の通常の方法が使用される。特に定義が示されていない限り、本明細書に記載されている分析化学、合成有機化学、および医薬および薬剤学的化学に関連して使用される命名法、および実験室の手順および技術は、当業界に公知である。化学合成、化学分析、薬剤学的製造、剤形、および患者への伝達および治療のための標準的な技術が使用されることができる。反応および精製技術は、例えば、製造業者の仕様に従ったキットを使用するか、当業界で一般的に実施されるか、または本明細書に記載されているように実施されてもよい。一般に、前記の技術および手順は、当業者に広く知られている通常の方法および本明細書全体を通して引用されて議論されている一般的およびより具体的な様々な参考文献に記載されているように実施することができる。本明細書全体を通して、基およびその置換基は、安定した部分および化合物を提供するように当業者によって選択されてもよい。
【0093】
置換基が左から右に記載されたその通常の化学式によって特定される場合、それらは、右から左への構造を記載して生じる化学的に同一の置換基を等しく含む。非限定的な例として、CHOは、OCHと同じである。
【0094】
特に断りのない限り、「アルキル」、「アミン」、「アリール」と同じであるが、これらに限定されない一般的な化学用語の使用は、これらの選択的に置換された形態と同じである。例えば、本明細書で使用されるような「アルキル」は、選択的に置換されたアルキルを含む。
【0095】
本明細書で示される化合物は、1つ以上の立体中心を有することができ、それぞれの中心は、RまたはS配列、またはそれらの組み合わせで存在することができる。同様に、本願で提示された化合物は、一つ以上の二重結合を有してもよく、それぞれは、E(トランス)またはZ(シス)配列、またはそれらの組み合わせで存在してもよい。ある特定の立体異性質体、位置異性質体、部分立体異性質体、鏡像異性質体、またはエピマーの提示は、可能な限りすべての立体異性質体、位置異性質体、部分立体異性質体、鏡像異性質体、またはエピマーおよびそれらの混合物を含むものと理解されるべきである。したがって、本明細書に示される化合物は、すべての個々の配列の立体異性質体、位置異性質体、部分立体異性質体、鏡像異性質体、およびエピマーの形態だけでなく、それらの相応する混合物を含む。特定の立体中心を反転させるか、変更させないままにおく技術、および立体異性質体の混合物を分離する技術は、当業者によく知られており、特定の状況に適した方法を選択することは十分当業者の能力に属する。例えば、文献[Fumiss et al.(eds.),VOGEL’S ENCYCLOPEDIA OF PRACTICAL ORGANIC CHEMISTRY 5.sup.TH ED.,Longman Scientific and Technical Ltd.,Essex,1991,809-816;and Heller,Acc.Chem.Res.1990,23,128]を参照する。
【0096】
「結合」または「単一結合」という用語は、結合によって連結された原子がより大きな構造の一部であると見なされる場合、2つの原子または2つの部分間の化学結合を指す。
【0097】
用語「選択的」または「選択的に」は、その後に記載された事件または状況が発生してもよく発生しなくてもよく、その説明が前記の事件または状況が発生する場合と発生しない場合を含むことを意味する。例えば、「選択的に置換されたアルキル」とは、以下に定義されるように、「アルキル」または「置換されたアルキル」を意味する。さらに、選択的に置換された基は、非置換された(例えば、CHCH)、完全置換された(例えば、CFCF)、一置換された(例えば、CHCHF)、または、完全置換と一置換の間の任意のレベルで置換された(例えば、CHCHF、CFCH、CFHCHFなど)であってもよい。1つ以上の置換基を含む任意の基について、当業者は、そのような基が、立体的に非現実的および/または合成的に非現実的な任意の置換または置換パターンを導入すること(例えば、置換されたアルキルは、選択的に置換されたシクロアルキル基を含み、これは結局、選択的に置換されたアルキル基を含むものと定義され、潜在的に無限に可能である)を意図していないことが理解されるであろう。したがって、記載された任意の置換基は、一般に約1,000ダルトン、より典型的には約500ダルトン以下の最大分子量を有するものと理解されるべきである(巨大分子置換基が明らかに意図される場合を除く、例えば、ポリペプチド、多糖類、ポリエチレングリコール、DNA、RNAなど)。
【0098】
本明細書で使用されるように、C1-Cnは、C1-C2、C1-C3、...C1-Cnを含む。例として、「C1-C4」で示される基は、部分内に1~4つの炭素原子が存在することを示し、すなわち、1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、または4つの炭素原子を含む基だけでなく、C1-C2およびC1-C3の範囲を示す。したがって、例として、「C1-C4アルキル」は、アルキル基内に1~4つの炭素原子が存在することを示し、すなわち、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチルおよびt-ブチルの中から選択される。「1~10」のような数値範囲は、本明細書に記載されるたびに与えられた、所定の範囲内のそれぞれの整数を指し、例えば、「1~10つの炭素原子」は、該当基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、4つの炭素原子、5つの炭素原子、6つの炭素原子、7つの炭素原子、8つの炭素原子、9つの炭素原子、または10つの炭素原子を有することができることを意味する。
【0099】
本明細書で使用されるように、用語「ヘテロ原子」または「ヘテロ」は、単独または組み合わせて、炭素および水素以外の原子を指す。ヘテロ原子は、酸素、窒素、硫黄、リン、ケイ素、セレニウムおよびスズの中から独立して選択されるが、これらの原子に限定されない。2つ以上のヘテロ原子が存在する実施形態において、2つ以上のヘテロ原子は、互いに同一であってもよいし、2つ以上のヘテロ原子の一部または全部がそれぞれ異なってもよい。
【0100】
本明細書で使用される用語「アルキル」は、単独または組み合わせて、1~約10つの炭素原子、より好ましくは1~6つの炭素原子を有する選択的に置換された直鎖、または選択的に置換された分岐鎖の飽和炭化水素モノラジカルを指す。例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-アミルおよびヘキシル、およびより長いアルキル基、例えばヘプチル、オクチルなどが含まれるが、これらに限定されない。「C1-C6アルキル」または「C1_6アルキル」のような数値範囲は、本明細書に現れるたびに、アルキル基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、4つの炭素原子、5つの炭素原子、または6つの炭素原子で構成され得ることを意味するが、本定義はまた、数値範囲が示されていない「アルキル」という用語の存在も包含する。
【0101】
本明細書で使用される「脂肪族」という用語は、単独または組み合わせて、選択的に置換された直鎖または分岐鎖、非環状、飽和、部分的に不飽和または完全不飽和の非芳香族炭化水素を指す。したがって、この用語は、総称して、アルキル、アルケニルおよびアルキニル基を含む。
【0102】
本明細書で使用される用語「サイクル」、「環状」、「環」、「員」、および「-員環」は、単独または組み合わせて、本明細書に記載されているような脂環式、複素環式、芳香族、複素芳香族、および多環式縮合または非縮合環系を含む、任意の共有的に密閉された構造を指す。環は選択的に置換されてもよい。環は、縮合した環システムの一部を形成してもよい。用語「-員」は、環を構成する骨格原子の数を示す意味である。したがって、一例として、シクロヘキサン、ピリジン、ピランおよびピリミジンは6員環であり、シクロペンタン、ピロール、テトラヒドロフランおよびチオフェンは5員環である。
【0103】
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、単独または組み合わせて、3~約15個の環状炭素原子または3~約10個の環状炭素原子を含むが、追加の非環状炭素原子を置換基として含んでもよい、選択的に置換された飽和、炭化水素モノラジカル環を指す(例えば、メチルシクロプロピル)。
【0104】
「シクロアルキル」の非限定的な例には、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジニル、2-ピロリニル、3-ピロリニル、インドリニル、2H-ピラニル、4H-ピラニル、ジオキサニル、1,3-ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプチル、3H-インドリルおよびキノリジニルなどが含まれる。前記用語はまた、単糖類、二糖類およびオリゴ糖を含むが、これらに限定されない炭水化物のすべての環状を含む。
【0105】
本明細書で使用される「芳香族」という用語は、4n+2 n個(nは整数)の電子を含む電子システムにおいて、非偏在化された平面状、環状または多環式の環部分を指す。芳香族環は、5、6、7、8、9、または9つを超える原子によって形成されることができる。芳香族は、選択的に置換されてもよく、単環式または縮合環の多環式であってもよい。「芳香族」という用語は、全て炭素を含む環(例えば、フェニル)および1つ以上のヘテロ原子を含む環(例えば、ピリジン)の両方を含む。
【0106】
特定の薬剤学的用語
【0107】
障害、病態などを有する個体に対して、本明細書で使用される「対象体」、「患者」、または「個体」という用語は、哺乳動物および非哺乳動物を含む。哺乳動物の例には、哺乳類綱の任意の構成員:ヒト、ヒト以外の霊長類、例えばチンパンジー、および他の類人猿およびサル種;農家動物、例えば牛、馬、羊、ヤギ、豚;家畜、例えばウサギ、犬および猫;げっ歯類を含む実験動物、例えばラット、マウスおよびモルモットなどが含まれるが、これらに限定されない。非哺乳動物の例には、鳥類、魚類などが含まれるが、これらに限定されない。本願に提供される方法および組成物の一実施形態において、哺乳動物はヒトである。
【0108】
本明細書で使用されるような用語「治療する」または「治療」および他の文法的等価物は、疾患または病態の症状の緩和、弱化または改善、追加症状の予防、症状の基底代謝原因の改善または予防、疾患または病態の抑制、例えば、疾患または病態の発症の阻止、疾患または病態の緩和、疾患または病態の抑制の誘発、疾患または病態によって引き起こされた病態の緩和、または疾患または病態の症状の中断を含み、予防を含むことが意図される。前記用語は、治療上の利点および/または予防上の利点を達成することをさらに含む。治療上の利点とは、治療される基底疾患の根絶または改善を意味する。また、患者が依然として基底疾患を患っている可能性があるが、基底疾患に関連する生理学的症状の1つ以上が根絶または改善され、患者に改善が観察された場合、治療上の利点が達成される。予防的利点のために、疾患の診断が下されていない場合でも、特定の疾患が発症するリスクがある患者、または疾患の生理学的症状の1つ以上が報告されている患者に、前記組成物を投与することができる。
【0109】
本明細書で使用されるような用語「有効量」、「治療有効量」または「薬剤学的に有効な量」は、治療される疾患または病態の症状の1つ以上がある程度緩和される、投与される少なくとも1つの製剤または化合物の十分量を指す。結果は、疾患の徴候、症状または原因の減少および/または緩和、または生物学的システムの任意の他の好ましい変更であり得る。例えば、化学式Iの化合物またはその薬剤学的に許容される塩の治療有効量は、それを必要とするヒトに投与されるときに、STING活性によって媒介される疾患状態が減少、緩和、または予防されるように、その活性を調節するのに十分な量の本発明の製剤の量である。任意の個体における適切な「有効」量は、用量増加研究などの技術を用いて決定されることができる。
【0110】
本明細書で使用される「投与する」、「投与」などの用語は、所望の生物学的作用部位に化合物または組成物を伝達するために使用できる方法を指す。このような方法には、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内、または注入を含む)、局所および直腸投与が含まれるが、これらに限定されない。当業者は、例えば、文献[Goodman and Gilman,The Pharmacological Basis of Therapeutics,current ed.;Pergamon;Remington’s,Pharmaceutical Sciences(current edition),Mack Publishing Co.,Easton,Pa.]に論議されたような、本明細書に記載された化合物および方法と共に使用できる投与技術に親しんでいる。好ましい実施態様において、本明細書に記載の化合物および組成物は経口投与される。
【0111】
剤型、組成物、または成分に対して本明細書で使用される「許容される」という用語は、治療される対象体の一般的な健康に対して継続的に有害な影響を及ぼさないことを意味する。
【0112】
本明細書で使用されるような用語「薬剤学的に許容される」とは、本明細書に記載された化合物の生物学的活性または特性を妨げず、比較的非毒性である、担体または希釈剤のような物質を指し、すなわち、前記物質は、望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、または組成物に含まれる任意の成分と有害な方法で相互作用することなく、個体に投与されることができる。
【0113】
本明細書で使用される「薬剤学的組成物」という用語は、担体、安定化剤、希釈剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤および/または賦形剤などと同様であるが、これに限定されない、少なくとも1つの薬剤学的に許容される化学的成分と選択的に混合される、生物学的に活性な化合物を指す。
【0114】
本明細書で使用される「担体」という用語は、細胞または組織への化合物の噛み込みを促進する比較的非毒性の化合物または製剤を指す。
【0115】
本明細書で使用されるような用語「作用剤」は、他の分子の活性または受容体部位の活性を向上する化合物、薬物、酵素活性剤またはホルモン調節剤などの分子を指す。
【0116】
本明細書で使用されるような用語「調節する」とは、一例として、ターゲットの活性を向上するか、ターゲットの活性を抑制するか、ターゲットの活性を制限するか、またはターゲットの活性を延長することを含む、ターゲットの活性を変更するために、直接的または間接的にターゲットと相互作用することを意味する。
【0117】
本明細書で使用されるような用語「調節剤」は、直接的または間接的にターゲットと相互作用する分子を指す。相互作用には、作用剤および拮抗剤の相互作用が含まれるが、これらに限定されない。
【0118】
本明細書で使用されるような「薬剤学的に許容される塩」という用語は、特定の化合物の遊離酸および塩基の生物学的効力を維持し、生物学的にまたは特に望ましくないものではない塩を指す。本明細書に記載された化合物は、酸性または塩基性基を有してもよく、したがって、任意の多数の無機または有機塩、および無機および有機酸と反応して薬剤学的に許容される塩を形成することができる。このような塩は、本発明の化合物の最終単離および精製中に同一系で製造されることができるか、適切な有機または無機酸と遊離塩基の形で精製された化合物を個別的に反応させ、それによって形成された塩を単離することによって製造されることができる。薬剤学的に許容される塩の例には、本明細書に記載された化合物と無機または有機酸または無機塩基との反応によって製造された塩が含まれ、そのような塩には、アセテート、アクリレート、アジぺート、アルギネート、アスパルテート、ベンゾエート、ベンゼンスルホネート、ビサルフェート、ビサルファイト、ブロマイド、ブチレート、ブチン-1,4-ジオエート、カンフォレート、カンフォスルホネート、カプリレート、クロロベンゾエート、クロライド、シトレート、シクロペンタンプロピオネート、デカノエート、ジグルコネート、リン酸二水素、ジニトロベンゾエート、ドデシルサルフェート、エタンスルホネート、ホルメート、フマレート、グルコヘプタノエート、グリセロホスフェート、グリコレート、ヘミサルフェート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、ヘキシン-1,6-ジオエート、ヒドロキシベンゾエート、ヒドロキシブチレート、ヒドロクロライド、ヒドロブロマイド、ヒドロアイオダイド、2-ヒドロキシエタンスルホネート、アイオダイド、イソブチレート、ラクテート、マリエート、マロネート、メタンスルホネート、マンデレート、メタホスフェート、メトキシベンゾエート、メチルベンゾエート、リン酸一水素、1-ナフタレンスルホネート、2-ナフタレンスルホネート、ニコチネート、ニトレート、パルモエート、ペクチネート、パーサルフェート、3-フェニルプロピオネート、ホスフェート、ピクレート、ピバレート、プロピオネート、ピロサルフェート、ピロホスフェート、プロピオレート、フタレート、フェニルアセテート、フェニルブチレート、プロパンスルホネート、サリシレート、サクシネート、サルフェート、サルファイト、スベレート、セバケート、スルホネート、タルトレート、チオシアネート、トシレート、ウンデコネート、およびキシレンスルホネートが含まれる。シュウ酸のような他の酸は、それ自体が薬剤学的に許容されるものではないが、本発明の化合物およびそれらの薬剤学的に許容される酸付加塩を得るための中間体として有用な塩の製造に使用されることができる(例えば、文献[Berge et al.,J.Pharm.Sci.1977,66,1-19.を参照する)。さらに、遊離酸基を含んでもよい本明細書に記載の化合物は、薬剤学的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩のような適切な塩基と、アンモニアと、または薬剤学的に許容される有機1級、2級または3級アミンと反応することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム塩などが含まれる。塩基の例示的な例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどが含まれる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンには、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが含まれる。本明細書に記載された化合物は、また、含まれ得る任意の塩基性窒素含有基の4次化も含むものと理解されるべきである。水溶性または脂溶性または分散性の生成物は、そのような4次化によって得られることができる。例えば、前記Bergeなどの文献を参照されたい。
【0119】
本明細書で使用される「溶媒和物」という用語は、溶媒和によって形成される本発明の化合物と溶媒分子の組み合わせを指す。一部の状況において、溶媒和物は水和物を指し、すなわち、溶媒分子は水分子であり、本発明の化合物と水の組み合わせは水和物を形成する。
【0120】
本明細書で使用されるような用語「多形体」または「多形性」は、様々な結晶格子形態で存在する本発明の化合物を指す。
【0121】
本明細書で使用されるような用語「エステル」は、オキソ酸基およびヒドロキシル基から誘導された本発明の化合物の誘導体を指し、オキソ酸基およびヒドロキシル基のいずれかは本発明の化合物に存在することができる。
【0122】
本明細書で使用されるような用語「互変異性質体」とは、例えば、水素原子またはプロトンの移動によって本発明の化合物から即座に相互転換される異性質体を指す。
【0123】
本明細書で使用されるような用語「薬剤学的に許容される誘導体またはプロドラッグ」は、本発明の化合物の任意の薬剤学的に許容される塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を指し、これは、受容者に投与時に、本発明の化合物、またはその薬剤学的に活性な代謝産物または残留物を直接または間接的に提供することができる。特に有利な誘導体またはプロドラッグは、そのような化合物が患者に投与されるときに(例えば、経口投与された化合物をより容易に血液に吸収させることによって)本発明の化合物の生体利用率を増加させるか、または母化合物の生物学的区画(例えば、脳またはリンパ系)への伝達を向上するものである。
【0124】
本明細書に記載の化合物の医薬剤学的に許容されるプロドラッグには、エステル、カーボネート、チオカーボネート、N-アシル誘導体、N-アシルオキシアルキル誘導体、3級アミンの4次誘導体、N-マンニッヒ(Mannich)塩基、シッフ(Schiff)塩基、アミノ酸コンジュゲート、ホスフェートエステル、金属塩およびスルホネートエステルが含まれるが、これらに限定されない。様々な形態のプロドラッグが当業界に広く知られている。例えば、文献[Design of Prodrugs,Bundgaard,A.Ed.,Elseview,1985 and Method in Enzymology,Widder,K.et al.,Ed.;Academic,1985,vol.42,p.309-396];文献[Bundgaard,H.“Design and Application of Prodrugs” in A Textbook of Drug Design and Development,Krosgaard-Larsen and H.Bundgaard,Ed,1991,Chapter 5,p.113-191];および文献[Bundgaard,H.,Advanced Drug Delivery Review,1992,8,1-38]を参照し、これらのそれぞれが本願に参考として含まれる。本明細書に記載されたプロドラッグには、以下の基およびこれらの基の組み合わせ;アミン誘導されたプロドラッグが含まれるが、これらに限定されない。ヒドロキシプロドラッグには、アシルオキシアルキルエステル、アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル、アルキルエステル、アリールエステルおよびジスルフィド含有エステルが含まれるが、これらに限定されない。
【0125】
本明細書で使用されるような用語「向上する」または「向上」とは、所望の効果の能力または持続期間のいずれかを増加または延長させることを意味する。したがって、治療剤の効果を向上させる上で、「向上させる」という用語は、システムに対する他の治療剤の効果を、能力または持続時間の点で増加または延長させる能力を指す。
【0126】
本明細書で使用されるような「向上させる有効量」は、所望のシステムにおいて他の治療剤の効果を向上させるのに適切な量を指す。
【0127】
本明細書で使用されるような用語「薬剤学的併用」、「追加治療投与」、「追加治療剤投与」などの用語は、1つより多い活性成分を混合または併用することによって生じた薬剤学的療法を指し、活性成分の固定および非固定併用の両方を含む。用語「固定併用」とは、本明細書に記載された化合物の少なくとも1つ、および少なくとも1つの共同製剤の両方を、単一体または単一投与量の形で患者に同時に投与することを意味する。用語「非固定併用」とは、本明細書に記載された化合物の少なくとも1つ、および少なくとも1つの共同製剤を、様々な介入時間の制限を設けて、同時に、一緒に、または順に別の独立体として、患者に投与することを意味し、そのような投与は、患者の体内で有効レベルの2つ以上の化合物を提供する。また、これは、カクテル治療、例えば3つ以上の有効成分の投与にも適用される。
【0128】
本明細書で使用されるような用語「同時投与」、「~と一緒に投与」、およびそれらの文法的等価物などは、選択された治療剤の単一患者への投与を含むことを意味し、前記治療剤を同じまたは異なる投与経路によって、または同じまたは異なる時間に投与する治療体系を含むことを意図する。一部の実施形態において、本明細書に記載された化合物は、他の製剤と同時に投与される。これらの用語は、2つ以上の製剤を動物に投与し、製剤および/またはその代謝産物の両方が同時に動物に存在することを含む。これらは、個別の組成物の同時投与、個別の組成物の異なる時間での投与、および/または両製剤が存在する組成物の投与を含む。したがって、一部の実施形態において、本発明の化合物および他の製剤は、単一の組成物として投与される。
【0129】
本明細書で使用されるような用語「代謝産物」は、化合物が代謝されるときに形成される化合物の誘導体を指す。
【0130】
本明細書で使用されるような用語「活性代謝産物」とは、化合物が代謝されるときに形成される化合物の生物学的に活性な誘導体を指す。
【0131】
本明細書で使用されるような用語「代謝される」とは、特定の物質が有機体によって変化していく過程(加水分解反応および酵素によって触媒された反応が含まれるが、これらに限定されない)の総和を指す。したがって、酵素は、化合物に対する特定の構造的変更を引き起こすことができる。例えば、サイトクロームP450は様々な酸化および還元反応を触媒する一方、ウリジンジホスフェートグルクロニルトランスフェラーゼは、活性化されたグルクロン酸分子の芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、および遊離スルフヒドリル基への伝達を触媒する。代謝に関する追加情報は、文献[The Pharmacological Basis of Therapeutics,9th Edition,McGraw-Hill(1996)]から入手できる。
【0132】
実施形態の説明
実験パート
【0133】
30℃で5-mm o.d.チューブ(Norell,Inc.507-HP)中のDMSO-d、MeOH-d、CDCl溶液でNMRスペクトルを記録し、これをHに対して400MHzでJEOLにて収集した。化学的シフト(δ)はテトラメチルシラン(TMS=0.00ppm)に対するもので、ppm単位で表される。LC/MSをESI(+)イオン化モード;流量=0.5mL/minで作動するISQ EMのイオントラップ質量分光計、Thermo Fisher Vanquish Flex(カラム:ハイパーシルゴールド(hypersil Gold)(C18、φ2.1x50mm、1.9μm、120Å、30℃)で測定した。移動相=水またはCHCN中の0.01%ヘプタフルオロ酪酸(HFBA)および1.0%イソプロピルアルコール(IPA)。
【0134】
【化9】
【0135】
中間体1:メチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド
【0136】
【0137】
段階A:メチル(E)-4-((4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート
【0138】
室温で、n-BuOH(50mL)中のメチル4-クロロ-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(5.00g、20.4mmol)の溶液に、tert-ブチルN-[(2E)-4-アミノブト-2-エン-1-イル]カルバメートヒドロクロライド(4.53g、20.4mmol)およびDIPEA(17.7mL、102mmol)を加えた。反応混合物を120℃で12時間加熱した。真空で濃縮した後、残渣をEtOAcに溶解し、飽和水性NaHCO溶液で洗浄した。分離した水性層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をMeOHから再結晶化により精製し、黄色の固体として標題化合物(5.56g、66%)を提供した。HNMR(400MHz,DMSO-d):δ8.17(1H,d,J=1.9Hz),8.02(1H,t,J=6.2Hz),7.43(1H,d,J=1.9Hz),6.94(1H,t,J=5.9Hz),5.52(2H,t,J=3.0Hz),4.12(2H,dd,J=6.1,3.0Hz),3.89(3H,s),3.83(3H,s),3.50-3.43(2H,m),1.35(9H,s)。LC-MS:m/z=396.10[M+H]
【0139】
段階B:メチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド
【0140】
室温でMeOH(6.8mL)中のメチル(E)-4-((4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(1.00g、2.53mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M、6.3mL、25mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。真空で濃縮した後、残留固体をEtO中に懸濁させ、ろ過により収集し、EtOで洗浄した後、真空下で乾燥させ、オレンジ色の固体として標題化合物(827mg、99%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.19(1H,d,J=1.6Hz),8.14(1H,t,J=7.2Hz),7.81(3H,brs),7.46(1H,d,J=2.0Hz),5.87-5.82(1H,m),5.63-5.58(1H,m),4.21(2H,t,J=6.0Hz),3.90(3H,s),3.84(3H,s),3.40(2H,brs)。
【0141】
【化10】
【0142】
中間体2:(E)-2-(4-アミノブト-2-エン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0143】
【化11】
【0144】
段階A:(E)-2-(4-ブロモブト-2-エン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0145】
室温でDMF(56mL)中のカリウムフタルイミド(10.0g、54.0mmol)の溶液に(E)-1,4-ジブロモブト-2-エン(34.6g、162mmol)を加えた。反応混合物を室温で22時間攪拌した。冷水を加えた後、沈殿した固体をろ過により収集した。固体をSiO(ヘキサン:EtOAc=4:1~1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(9.86g、65%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):δ7.88-7.83(2H,m),7.75-7.70(2H,m),5.98-5.80(1H,m),5.86-5.79(1H,m),4.30(2H,dd,J=0.8,6.0Hz),3.90(2H,d,J=7.6Hz)。
【0146】
段階B:(1s,3R,5S)-1-((E)-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)-1,3,5,7-テトラアザ-アダマンタン-1-イウムブロマイド
【0147】
室温でCHCl(98mL)中の(E)-2-(4-ブロモブト-2-エン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(9.86g,35.2mmol)の溶液にヘキサメチレンテトラアミン(7.40g,52.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で26時間攪拌した。沈殿した固体をろ過により収集し、CHClで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色粉末として標題化合物(14.4g、97%)を提供した。H NMR(400MHz,CDOD):δ7.90-7.82(4H,m),6.19-6.12(1H,m),5.93-5.85(1H,m),5.06(6H,s),4.73-4.70(3H,m),4.55-4.52(3H,m),4.41(2H,d,J=5.6Hz),3.47(2H,d,J=7.6Hz)。
【0148】
段階C:(E)-2-(4-アミノブト-2-エン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0149】
0℃でEtOH(192mL)中の(1s,3R,5S)-1-((E)-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)-1,3,5,7-テトラアザ-アダマンタン-1-イウムブロマイド(9.80g、23.3mmol)の溶液に濃HCl(9.80mL、118mmol)を添加した。反応混合物を2時間還流させた。真空で濃縮した後、残渣をEtO/MeOHから結晶化により精製し、白色固体として標題化合物のHCl塩形態(5.89g、定量)を提供した。塩化合物(5.89g、23.2mmol)をDCM/MeOHに溶解した後、pH8まで1N NaOH水溶液および飽和NaHCO水溶液で塩基性化した。分離した有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣を真空で濃縮し、黄色固体として標題化合物(3.17g、63%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ7.91-7.85(4H,m),5.91-5.59(2H,m),4.20(1H,dd,J=5.6,1.2Hz),3.43-3.38(2H,m)。
【0150】
【0151】
中間体3:1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニルイソチオシアネート
【0152】
【化12】
【0153】
0℃でDCM(40mL)中の1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(2.00g、13.0mmol)の溶液にDMF(1~2滴)を加えた後、オキサリルクロライド(3.50mL、40.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。真空で濃縮した後、、残渣をアセトン(12mL)に溶解した。0℃で前記溶液をアセトン(28mL)中のカリウムチオシアネート(1.64g、16.9mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。ヘキサン(20mL)で処理した後、混合物を真空で濃縮した。不純物をヘキサンおよびDCMから固化させた。固体をろ過除去し、ろ液を真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1~2:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(1.83g、2つの段階の間で72%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):δ6.72(1H,s),4.49(2H,q,J=7.2Hz),2.28(3H,s),1.39(3H,t,J=7.2Hz)。
【0154】
【0155】
中間体4:tert-ブチル4-(クロロスルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0156】
【化13】
【0157】
0℃でDCM(2.0mL)中のスルホリルクロライド(0.0520mL、0.644mmol)の溶液に、DCM(0.250mL)中のtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.100g、0.537mmol)とピリジン(0.0650mL、0.805mmol)の混合物を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。1N HCl水溶液で処理した後、分離した有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空で濃縮して標題化合物(54mg、35%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ3.55(4H,brs),3.27(4H,brs),1.42(9H,s)。
【0158】
【0159】
中間体5:4-ニトロフェニルシクロプロピルカルバメート
【0160】
【化14】
【0161】
室温でTHF(25mL)中の4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(1.77g、8.76mmol)の溶液に、シクロプロパンアミン(0.610mL、8.76mmol)に続いてDIPEA(3.06mL、17.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。水を使用して反応を中断した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(758mg、39%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.27-8.23(3H,m),7.42-7.38(2H,m),2.60-2.56(1H,m),0.68-0.63(2H,m),0.54-0.50(2H,m)。
【0162】
中間体6:1-(tert-ブチル)4-(4-ニトロフェニル)ピペラジン-1,4-ジカルボキシレート
【0163】
【化15】
【0164】
DCM(5.4mL)中の4-ニトロフェニルクロロホルメート(0.541g、2.68mmol)およびTEA(0.561mL、4.03mmol)の溶液にtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.500g、2.68mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。水を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮し、白色固体として標題化合物(0.788g、84%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ8.28(2H,dd,J=6.8,2.4Hz),7.45(2H,dd,J=7.0,2.2Hz),3.59(1H,d,J=4.0Hz),3.41(6H,brs),1.42(9H,s)。
【0165】
【0166】
中間体7:シクロプロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート
【0167】
【化16】
【0168】
DCM(86mL)中のシクロプロパノール(0.545mL、8.61mmol)とピリジン(2.79mL、34.4mmol)の混合物を室温で10分間攪拌し、0℃まで冷却した。4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(3.47g、17.2mmol)を加えた後、反応混合物を室温で19時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をEtOAcとヘキサンの混合物(v/v=1:1)で懸濁させた後、室温で10分間攪拌した。有機溶媒を穏やかに注いだ(3回繰り返し)。合わせた有機層を真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサンのみ~ヘキサン:EtOAc=8:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(0.700g、36%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.31-8.26(2H,m),7.41-7.37(2H m),4.31-4.26(1H,m),0.91-0.89(2H,m),0.84-0.82(2H,m)。
【0169】
中間体8:tert-ブチル4-(((4-ニトロフェノキシ)カルボニル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0170】
【化17】
【0171】
DCM(0.66mL)中のtert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(0.100g、0.497mmol)およびTEA(0.104mL、0.745mmol)の溶液に4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(0.110g、0.547mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=4:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(98mg、54%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.32(2H,d,J=9.2Hz),7.58(2H,d,J=12.4Hz),4.91-4.87(1H、m)、3.63-3.57(2H、m)、3.22(2H、t、J=9.5Hz)、1.96-1.91(2H、m)、1.63-1.61(2H、m)、1.41(9H、s)。
【0172】
【0173】
中間体9:シクロペンチル(4-ニトロフェニル)カーボネート
【0174】
【化18】
【0175】
0℃でピリジン(1.8mL)中のシクロペンタノール(0.527mL、5.80mmol)の溶液に4-ニトロフェニルクロロホルメート(2.34g、11.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。沈殿した固体をDCMで懸濁させ、ろ過除去した。ろ液を真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=20:1~9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(1.22g、84%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.30(2H,td,J=6.2,3.7Hz),7.55(2H,td,J=6.2,3.7Hz),5.16-5.13(1H,m),1.92-1.78(4H,m),1.72-1.58(4H,m)。
【0176】
【0177】
中間体10:2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート
【0178】
【化19】
【0179】
室温でDCM(5.3mL)中のエチレングリコール(0.0900mL、1.61mmol)の攪拌された溶液に、ピリジン(0.391mL、4.83mmol)に続いてTBS-Cl(0.292mL、1.69mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。4-ニトロフェニル-クロロホルメート(0.325g、1.61mmol)を加えた後、反応混合物を室温で2時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=99:1~10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(0.158g、28%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.28(2H,dt,J=8.8,2.6Hz),7.38(2H,dt,J=8.4,2.8Hz),4.36(2H,t,J=4.8Hz),3.91(2H,t,J=4.8Hz),0.91(9H,s),0.10(6H,s)。
【0180】
【0181】
中間体11:4-ニトロフェニル4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0182】
【化20】
【0183】
段階A:4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン
【0184】
室温でDCM(4.0mL)中のピペリジン-4-オール(0.197mL、1.98mmol)の溶液に、1H-イミダゾール(0.538g、7.91mmol)に続いてTBS-Cl(0.715g、4.75mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。水を使用して反応を中断させた後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=100:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(0.436g、定量)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ3.77-3.71(1H,m),3.09-3.03(2H,m),2.65-2.58(2H,m),1.80-1.74(2H,m),1.43(2H,tt,J=12.9,4.6Hz),0.88(9H,s),0.05(6H,s)。
【0185】
段階B:4-ニトロフェニル4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0186】
室温でDCM(6.6mL)中の4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン(0.426g、1.98mmol)の溶液に、ピリジン(0.322mL、3.96mmol)に続いて4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(0.399g、1.98mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した後、真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(0.169g、2つの段階の間で23%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):δ8.25(2H,dt,J=8.2,2.8Hz),7.29(2H,dt,J=7.2,2.8Hz),4.03-3.99(1H,m),3.80-3.74(1H,m),3.71-3.59(2H,m),3.58-3.52(1H,m),1.84-1.76(2H,m),1.65-1.59(2H,m),0.91(9H,s),0.08(6H,s)。
【0187】
【0188】
アルキニルオキシ中間体に対する一般的なプロセス
【0189】
【化21】
【0190】
中間体12:tert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0191】
【化22】
【0192】
段階A:tert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート
【0193】
0℃でDCM(300mL)中のtert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(20.0g、107mmol)の溶液に、Dess-Martinペリオジナン(90.6g、214mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。0℃で2M Na水溶液を添加した後、混合物を0℃でさらに30分間攪拌した。水で希釈した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(13.9g、42%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ9.85(1H,d,J=2.1Hz),4.16-4.06(4H,m),1.44(1H,s),1.44(9H,s)。LC-MS:m/z=257.01[M-56]
【0194】
段階B:tert-ブチル3-エチニルアゼチジン-1-カルボキシレート
【0195】
0℃でMeOH(150mL)中のtert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(12.9g、69.6mmol)とKCO(28.9g、209mmol)の混合物にジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(14.9g、83.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を水に溶解した後、EtOで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(8.80g、70%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ4.14(2H,t,J=8.6Hz),3.94(2H,dd,J=8.3,6.4Hz),3.30(1H,ttd,J=8.8,6.3,2.5Hz),2.28(1H,d,J=2.5Hz),1.44(9H,s)。LC-MS:m/z=126.0[M-56]
【0196】
段階C:tert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0197】
-78℃でTHF(150mL)中のtert-ブチル3-エチニルアゼチジン-1-カルボキシレート(8.10g、44.7mmol)の溶液にLDA(THF中2M、14.4g、134mmol)を滴加した。混合物を-78℃で30分間攪拌した。-78℃でパラホルムアルデヒド(21.1g、134mmol)を加えた後、反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。飽和NHCl水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:EtOAc=2:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(5.37g、55%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ4.29(2H,d,J=2.0Hz),4.13(2H,t,J=8.5Hz),3.92(2H,dd,J=8.2,6.3Hz),3.34(1H,ttt,J=8.4,6.3,2.0Hz),1.44(9H,s)。LC-MS:m/z=156.0[M-56]
【0198】
段階D:tert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0199】
0℃でTHF(23mL)中のメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエート(1.20g、5.21mmol)の溶液にtert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.00g、4.73mmol)、DIAD(1.10mL、5.68mmol)およびPPh(1.49g、5.68mmol)を連続的に添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。水を用いて反応を中断させた後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(3.26g、>99%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.14(1H,d,J=2.0Hz),8.00(1H,d,J=2.0Hz),5.20(2H,d,J=2.0Hz),4.09(2H,t,J=9.4Hz),3.92(3H,s),3.69(2H,t,J=6.8Hz),3.50-3.48(1H,m),1.36(9H,s)。
【0200】
段階E:tert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0201】
室温でtert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.94g、4.57mmol)の溶液にNHOH(21.3mL、137mmol)を添加した。反応混合物を50℃で3時間攪拌した。水で希釈した後、混合物をDCMで抽出し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(0.977g、2つの段階の間で52%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.27(1H,s),8.12(1H,d,J=2.0Hz),7.98(1H,d,J=1.6Hz),7.81(1H,s),5.14(2H,d,J=1.6Hz),4.07(2H,t,J=8.4Hz),3.70(2H,t,J=6.8Hz),3.51-3.47(1H,m),1.36(9H,s)。
【0202】
【0203】
中間体13:tert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0204】
【化23】
【0205】
段階A:tert-3-エチニルピロリジン-1-カルボキシレート
【0206】
標題化合物をtert-ブチル3-ホルミルピロリジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。HNMR(400MHz,CDCl):δ3.72-3.42(2H,m),3.30(2H,d,J=17.8Hz),2.94(1H,s),2.20-2.11(1H,m),2.11(1H,d,J=2.3Hz),2.01-1.87(1H,m),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=140.0[M-56]
【0207】
段階B:tert-3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0208】
標題化合物をtert-ブチル3-エチニルピロリジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:EtOAc=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(73%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.26(2H,d,J=2.0Hz),3.61(1H,dd,J=10.6,7.3Hz,1H),3.49(1H,ddd,J=12.2,7.9,4.6Hz),3.39-3.20(2H,m),3.06-2.92(1H,m),2.13(1H,dtd,J=11.7,6.8,4.7Hz),1.91(1H,dq,J=12.3,8.0Hz),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=170.0[M+H]
【0209】
段階C:tert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0210】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロピ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(>99%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.11(1H,d,J=1.2Hz),7.98(1H,d,J=1.6Hz),5.13(2H,s),3.91(3H,s),3.28-3.16(2H,m),3.10(2H,s),1.79-1.77(1H,m),1.38-1.35(11H,m)。
【0211】
段階D:tert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0212】
標題化合物をtert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(37%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d:δ8。25(1H,s),8.11(1H,d,J=1.2Hz),7.98(1H,s),7.78(1H,s),5.09(2H,s),3.47(1H,d,J=4.4Hz),3.20(1H,t,J=7.4Hz),3.11-3.08(2H,m),2.08-2.06(1H,m),1.81-1.75(1H,m),1.39-1.37(10H,m)。
【0213】
【0214】
中間体14:tert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0215】
【化24】
【0216】
段階A:tert-ブチル3-エチニルピペリジン-1-カルボキシレート
【0217】
標題化合物を、tert-ブチル3-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。H NMR(400MHz,CDCl):δ3.92(1H,d,J=13.8Hz),3.78-3.69(1H,m),3.07-2.93(2H,m),2.49-2.39(1H,m),2.06(1H,d,J=2.4Hz),2.03-1.93(1H,m),1.71(1H,dtt,J=13.8,5.1,3.4Hz),1.62-1.52(1H,m),1.46(9H,s),1.45-1.37(1H,m)。LC-MS:m/z=154.0[M-56]
【0218】
段階B:tert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0219】
標題化合物をtert-ブチル3-エチニルピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:EtOAc=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(66%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl)δ4.25(2H,d,J=2.0Hz),3.88(1H,ddt,J=13.2,4.0,1.3Hz),3.72(1H,dt,J=13.3,4.6Hz),3.05-2.92(2H,m),2.47(1H,ttt,J=9.4,3.7,1.9Hz),2.01-1.89(1H,m),1.75-1.67(1H,m),1.60-1.49(1H,m),1.46(9H,s),1.45-1.37(1H,m)。LC-MS:m/z=184.0[M-56]
【0220】
段階C:tert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0221】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル3-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(>99%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.14(1H,d,J=2.0Hz),8.00(1H,d,J=1.2Hz),5.14(2H,d,J=1.2Hz),3.92(3H,s),3.07(2H,s),2.55-2.50(2H,m),1.82-1.80(1H,m),1.57-1.48(2H,m),1.38-1.30(11H,m)。
【0222】
段階D:tert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0223】
標題化合物を、tert-ブチル3-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(68%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.26(1H,s),8.11(1H,d,J=2.0Hz),7.98(1H,d,J=1.6Hz),7.79(1H,s),5.08(2H,d,J=2.0Hz),3.59(2H,s),3.04(2H,s),1.81(1H,s),1.59-1.47(2H,m),1.35(9H,s),1.34-1.29(2H,m)
【0224】
【0225】
中間体15:tert-ブチル4-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0226】
【化25】
【0227】
段階A:tert-ブチル4-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0228】
標題化合物をtert-ブチル4-エチニルピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=2:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(85%)を提供した。HNMR(400MHz,DMSO-d):δ4.34-4.24(2H,m),3.71(2H,ddd,J=13.4,6.5,3.8Hz),3.14(2H,ddd,J=13.5,8.7,3.4Hz),2.60(1H,dddt,J=8.2,6.0,3.9,1.9Hz),1.77(2H,ddt,J=13.6,7.1,3.7Hz),1.56(2H,dtd,J=12.7,8.6,3.8Hz),1.45(9H,s)。LC-MS:m/z=240.3[M+H]
【0229】
段階B:tert-ブチル4-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0230】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル4-(3-ヒドロキシプロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(47%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.06(1H,d,J=1.2Hz),7.96(1H,d,J=1.6Hz),4.91(2H,d,J=1.6Hz),3.96(3H,s),3.61-3.59(2H,m),3.20-3.13(2H,m),2.62(1H,m),1.76-1.72(2H,m),1.57-1.49(2H,m),1.44(9H,s)。
【0231】
段階C:tert-ブチル4-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0232】
標題化合物をtert-ブチル4-(3-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(32%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.25(1H,s),8.11(1H,d,J=1.2Hz),8.01(1H,d,J=2.0Hz),7.78(1H、s)、5.10(2H、d、J=1.2Hz)、3.46(2H、m)、3.09-3.05(2H、m)、2.76-2.64(1H、m)、1.70-1.65(2H、m)、1.38(11H、s)。
【0233】
【0234】
中間体16:メチル4-クロロ-3-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0235】
【化26】
【0236】
段階A:5-クロロ-2-メチルペント-3-イン-2-オール
【0237】
-78℃で乾燥THF(134mL)中の3-クロロプロプ-1-イン(トルエン中9.2M、4.38mL、40.3mmol)の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中2.5M、16.1mL、40.3mmol)を滴加した。混合物を-78℃で30分間攪拌した。5分かけて乾燥アセトン(2.96mL、40.3mmol)を加えた後、反応混合物を-78℃で3時間攪拌し、0℃まで加温した。1M NHCl水溶液を使用して反応を中断させた後、混合物をEtOで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=4:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(4.39g、82%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):δ4.12(2H,s),2.78(1H,s),1.48(6H,s)。
【0238】
段階B:メチル4-クロロ-3-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエート
【0239】
DMF(2.2mL)中のメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエート(500mg、2.16mmol)とKCO(358mg、2.59mmol)の混合物を室温で30分間攪拌した。室温で5-クロロ-2-メチルペント-3-イン-2-オール(315mg、2.38mmol)を加えた後、反応混合物を70℃で一晩攪拌した。EtOAcで洗浄しながらセライト(Celite)パッドを通してろ過した後、ろ液を水および塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1~1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(578mg、82%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):7.98(1H,d,J=1.2Hz),7.91(1H,d,J=1.6Hz),4.88(2H,s),3.92(3H,s),2.84(1H,s),1.45(6H,s)。
【0240】
段階C:メチル4-クロロ-3-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0241】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエート(1.05g、3.20mmol)を用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(62%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.26(1H,s),8.10(1H,d,J=2.0Hz),7.97(1H,d,J=1.2Hz),7.80(1H,s),5.44(1H,s),5.10(2H,s),1.33(6H,s)。
【0242】
【0243】
中間体17:2-(ジメチルアミノ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネートヒドロクロライド
【0244】
【化27】
【0245】
0℃でTHF(19mL)中の2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(0.562mL、5.61mmol)の溶液に4-ニトロフェニルカルボノクロリデート(1.13g、5.61mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。EtOAcで処理した後、沈殿した固体をろ過により収集し、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として標題化合物(1.34g、82%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.13-8.09(2H,m),6.98-6.94(2H,m),5.33(1H,brs),3.72(2H,s),3.10-3.13(2H,m),2.76(6H,s)。
【0246】
【0247】
中間体18:tert-ブチル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0248】
【化28】
【0249】
段階A:tert-ブチル4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0250】
室温でDMF(80mL)中のtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.20g、33.3mmol)およびKCO(4.60g、33.3mmol)の溶液に4-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]ブト-2-イン-1-オール(4.00g、16.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。EtOAcと水の間で分配した後、分離した水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色油として標題化合物(2.30g、54%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.28(2H,t,J=1.9Hz),3.47(4H,t,J=5.1Hz),3.33(2H,t,J=2.0Hz),2.99(1H,s),2.51(4H,t,J=5.1Hz),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=255[M+H]
【0251】
段階B:tert-ブチル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0252】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=1/1~DCM:MeOH=98/2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(定量)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.07(1H,d,J=1.2Hz),7.92(1H,d,J=1.2Hz),4.94(2H,t,J=1.6Hz),3.97(3H,s),3.43(4H,t,J=4.8Hz),3.34(2H,t,J=1.6Hz),2.45(4H,s),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=468.1[M+H]
【0253】
段階C:tert-ブチル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0254】
標題化合物を、tert-ブチル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色の固体として標題化合物(36%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.26(1H,s),8.11(1H,d,J=1.6Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),7.79(1H,s),5.15(2H,s),3.29-3.26(4H,m),2.32(4H,t,J=4.4Hz),1.38(9H,s)。LC-MS:m/z=453.1[M+H]
【0255】
【0256】
中間体19:イソプロピル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0257】
【化29】
【0258】
段階A:イソプロピル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0259】
標題化合物を、イソプロピル4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートおよびメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(ヘキサン:EtOAc=2:1~1:1)に続いてSiO(ヘキサン:EtOAc=1:1~EtOAc:MeOH=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(93%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.06(1H,d,J=1.6Hz),7.91(1H,d,J=1.6Hz),4.94(2H,t,J=2.0Hz),4.92-4.86(1H,m),3.97(3H,s),3.48-3.46(4H,m),3.35(2H,t,J=2.0Hz),2.45(4H,brs),1.24(6H,d,J=6.0Hz)。
【0260】
段階B:イソプロピル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-イトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0261】
標題化合物をイソプロピル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:EtOAc=7:3~DCM:MeOH=20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(50%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.42(1H,s),8.13(1H,s),7.59(1H,s),7.43(1H,s),5.74(2H,brs),4.89(1H,t,J=6.0Hz)、4.78(2H、s)、4.26(3H、s)、3.91(2H、s)、3.85(2H、s)、3.44(4H、s)、3.34(2H、s)、2.40(4H、s)、1.23(6H、d、J=6.0Hz)。
【0262】
【0263】
中間体20:4-クロロ-3-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0264】
【化30】
【0265】
段階A:2-メチル-1-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン
【0266】
室温でAcOH(50mL)中のピペラジン(20.2g、235mmol)の溶液に、イソブチリルクロライド(5.00g、46.9mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。1N水性NaOHを使用してpH9まで塩基性化し、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(6.00g、82%)を提供した。LC-MS:m/z=157[M+H]
【0267】
段階B:1-[4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-イル]-2-メチルプロパン-1-オン
【0268】
標題化合物を、2-メチル-1-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オンおよび4-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]ブト-2-イン-1-オールを用いて、中間体18(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(EtOAc:MeOH=10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色油として標題化合物(15%)を提供した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ4.30(2H,d,J=1.9Hz),3.68(2H,q,J=14.9,10.1Hz),3.57(2H,t,J=5.1Hz),3.37(2H,d,J=2.0Hz),2.80(1H,hept,J=6.7Hz),2.57(4H,dt,J=11.1,4.9Hz),2.23(1H,s),1.14(6H,d,J=6.7Hz)。LC-MS:m/z=225[M+H]
【0269】
段階C:メチル4-クロロ-3-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエート
【0270】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよび1-(4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-イル)-2-メチルプロパン-1-オンを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(>99%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.14(1H,d,J=1.6Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),5.22(2H,s),3.92(3H,s),3.40(6H,m),2.84-2.77(1H,m),2.35-2.34(4H,m),0.95(6H,d,J=6.8Hz)。LC-MS:m/z=438.1[M+H]
【0271】
段階D:4-クロロ-3-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0272】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(2つの段階の間で29%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.25(1H,s),8.11(1H,d,J=2.0Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),7.79(1H,s),5.15(2H,s),3.42(4H,s),3.36(2H,s),2.82(1H,t,J=7.2Hz),2.38(2H,s),2.33(2H,s),0.96(6H,d,J=6.4Hz)。LC-MS:m/z=423.1[M+H]
【0273】
【0274】
中間体21:4-クロロ-3-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0275】
【化31】
【0276】
段階A:4-(モルホリン-4-イル)ブト-2-イン-1-オール
【0277】
標題化合物をモルホリンおよび4-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]ブト-2-イン-1-オールを用いて、中間体18(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色油として標題化合物(93%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.28(2H,t,J=2.0Hz),3.78-3.71(4H,m),3.67(1H,s),3.31(2H,t,J=2.0Hz),2.58(4H,dd,J=5.7,3.8Hz)。LC-MS:m/z=156.0[M+H]
【0278】
【0279】
段階B:メチル4-クロロ-3-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエート
【0280】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよび4-モルホリノブト-2-イン-1-オールを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(定量)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.15(1H,d,J=1.6Hz),8.01(1H,d,J=2.0Hz),5.23(2H,s),3.91(3H,s),3.51(4H,t,J=4.4Hz),3.33(2H,d,J=1.6Hz),2.34(4H,t,J=4.8Hz)。
【0281】
段階C:4-クロロ-3-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド
【0282】
標題化合物をメチル4-クロロ-3-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンゾエートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(60%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.25(1H,s),8.11(1H,d,J=2.0Hz),8.01(1H,d,J=2.0Hz),7.80(1H,s),5.16(2H,s),3.52(4H,t,J=4.8Hz),3.31(2H,d,J=2.0Hz),2.35(4H,t,J=4.8Hz)。
【0283】
【0284】
中間体22:tert-ブチル4-(5-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0285】
【化32】
【0286】
段階A:tert-4-(2-メチルブト-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0287】
0℃でTHF(60mL)中のtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.00g、32.2mmol)、CuCl(0.320g、3.22mmol)とTEA(6.52g、64.4mmol)の混合物に3-クロロ-3-メチルブチ-1-イン(3.63g、35.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間攪拌した。氷水を使用して反応を中断した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=6:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(7.00g、86%)を提供した。HNMR(400MHz,DMSO-d):δ3.31(4H,t,J=5.0Hz),3.18(1H,s),2.45(4H,t,J=5.1Hz),1.39(9H,s),1.30(6H,s)。
【0288】
段階B:tert-ブチル4-(5-ヒドロキシ-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0289】
標題化合物をtert-ブチル4-(2-メチルブト-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:EtOAc=1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色油として標題化合物(31%)を提供した。HNMR(400MHz、DMSO-d):δ5.08(1H,t,J=5.9Hz),4.07(2H,d,J=5.9Hz),3.30(4H,d,J=4.9Hz),2.47(4H,t,J=5.1Hz),1.40(9H,s),1.29(6H,s)。LC-MS:m/z=283[M+H]
【0290】
段階C:tert-ブチル4-(5-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0291】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル4-(5-ヒドロキシ-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(定量)を提供した。LC-MS:m/z=496.1[M+H]
【0292】
段階D:tert-ブチル4-(5-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0293】
標題化合物をtert-ブチル4-(5-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(2つの段階の間で30%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ8.24(1H,s),8.11(1H,d,J=1.6Hz),8.03(1H,d,J=2.0Hz),7.76(1H,s),5.13(2H,s),3.24(4H,t,J=4.6Hz),2.35(4H,s),1.38(9H,s),1.25(6H,s)。
【0294】
【0295】
中間体23:tert-ブチル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0296】
【化33】
【0297】
段階A:tert-ブチル4-(プロプ-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0298】
標題化合物をtert-ブチル4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよびジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネートを使用して、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(98%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ3.93(2H,d,J=13.1Hz),2.80(1H,t,J=2.7Hz),2.68(2H,s),2.13(2H,dd,J=6.6,2.7Hz),1.71-1.63(2H,m),1.63-1.51(1H,m),1.39(9H,s),1.07(2H,tdd,J=12.9,11.5,4.4Hz)。
【0299】
段階B:tert-ブチル4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0300】
標題化合物をtert-ブチル4-(プロプ-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:EtOAc=20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(73%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ5.03(1H,t,J=5.9Hz),4.03(2H,dt,J=5.9,2.2Hz),3.93(2H,d,J=13.1Hz),2.67(2H,d,J=4.9Hz),2.15(2H,dt,J=6.7,2.2Hz),1.72-1.63(2H,m),1.55(1H,dddd,J=13.9,11.3,6.7,3.1Hz),1.41(9H,s),1.13-0.98(2H,m)。
【0301】
段階C:tert-ブチル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0302】
標題化合物をtert-ブチル4-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよびメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(ヘキサン:EtOAc=2:1~1:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物を提供した。H NMR(400MHz,CDCl3);δ8.06(1H,d,J=1.6Hz),7.93(1H,d,J=1.6Hz),5.00-4.94(1H,m),4.90(2H,t,J=2.0Hz),4.08(2H,brs),3.97(3H,s),2.67-2.60(2H,m),2.18-2.16(2H,m),1.70-1.67(2H,m),1.44(9H,s),1.14-1.04(2H,m)。
【0303】
段階D:tert-ブチル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-イトロフェノキシ)ブト-2-イン-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0304】
標題化合物をtert-ブチル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:EtOAc=7:3~DCM:MeOH=20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(2つの段階の間で51%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl);H NMR(400MHz,CDCl):δ7.86(1H,d,J=1.6Hz),7.75(1H,d,J=1.6Hz),5.00-4.94(1H,m),4.92(2H,t,J=2.0Hz),4.05(2H,brs),2.67-2.60(2H,m),2.20-2.19(2H,m),1.65-1.61(2H,m),1.44(9H,s),1.14-1.04(2H,m)。
【0305】
【0306】
中間体24:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0307】
【化34】
【0308】
段階A:tert-ブチル3-(2-ヒドロキシエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0309】
0℃でTHF(250mL)中のtert-ブチル3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(25.0g、109mmol)の溶液にLiBH(191mL、382mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。水を用いて反応を中断させた後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮し、無色油として標題化合物(20.0g、91%)を提供した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ4.02(2H,q,J=8.6Hz),3.76(1H,dt,J=19.7,6.2Hz),3.64-3.57(3H,m),2.71-2.56(1H,m),1.88-1.80(2H,m),1.43(9H,s)。LC-MS:m/z=202[M+H]
【0310】
段階B:tert-ブチル3-(2-オキソエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0311】
DCM(200mL)中のtert-ブチル3-(2-ヒドロキシエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(20.0g、99.4mmol)とDess-Martinペリオジナン(84.3g、199mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を加えた後、混合物をろ過し、ろ過ケーキをDCMで洗浄した。ろ液を真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(10.0g、50%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ9.77(1H,d,J=0.9Hz),3.74-3.42(4H,m),2.85-2.77(2H,m),2.07(1H,s),1.43(9H,s)。LC-MS:m/z=200[M+H]
【0312】
段階C:tert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0313】
標題化合物をtert-ブチル3-(2-オキソエチル)アゼチジン-1-カルボキシレートおよびジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネートを使用して、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=19:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(60%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.06-3.97(2H,m),3.69(2H,dd,J=8.8,5.3Hz),2.44(2H,dd,J=6.9,2.7Hz),1.98(1H,t,J=2.6Hz),1.44(9H,s)。LC-MS:m/z=196[M+H]
【0314】
段階D:tert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0315】
標題化合物をtert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを使用して、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=7:3)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(31%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.24(2H,t,J=2.1Hz),4.02(2H,t,J=8.4Hz),3.68(2H,dd,J=8.8,5.2Hz),2.74-2.63(1H,m),2.47(2H,dt,J=6.8,2.2Hz),1.44(9H,s)。LC-MS:m/z=226[M+H]
【0316】
段階E:tert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0317】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として標題化合物(粗質)を提供した。LC-MS:m/z=339.0[M-99]
【0318】
段階F:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0319】
標題化合物を、tert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(2つの段階の間で26%)を提供した。1H NMR(400MHz、DMSO-d):δ8.25(1H,s),8.11(1H,d,J=1.6Hz),7.97(1H,d,J=1.6Hz),7.78(1H,s),5.08(2H,s),3.83(2H,t,J=8.4Hz),3.46(2H,t,J=6.6Hz),2.67-2.60(1H,m),2.52(2H,s),1.33(9H,s)。LC-MS:m/z=324.0[M-99]
【0320】
【0321】
中間体25:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0322】
【化35】
【0323】
段階A:tert-ブチル3-[(E)-2-メトキシエテニル]ピロリジン-1-カルボキシレート
【0324】
室温でTHF(180mL)中のKOt-Bu(20.3g、181mmol)の混合物に(メトキシメチル)トリフェニル-ラムダ5-ホスファンクロライド(62.1g、181mmol)を添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。室温でtert-ブチル3-ホルミルピロリジン-1-カルボキシレート(18.0g、90.3mmol)を少しずつ加えた後、反応混合物を室温で一晩攪拌した。水を用いて反応を中断した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(石油エーテル:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色液体として標題化合物(6.30g、31%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ6.38(1H,d,J=12.6Hz),4.64(1H,dd,J=12.7,8.5Hz),3.60(1H,s),3.52(2H,s),3.27(1H,s),2.93(1H,s),2.68(1H,d,J=8.3Hz),1.98(1H,dddq,J=15.5,9.4,6.6,2.9Hz),1.46(9H,d,J=1.7Hz)。LC-MS:m/z=228[M+H]
【0325】
段階B:tert-ブチル3-(2-オキソエチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0326】
tert-ブチル3-[(E)-2-メトキシエテニル]ピロリジン-1-カルボキシレート(7.10g、31.2mmol)とギ酸(28mL)の混合物を室温で40分間攪拌した。飽和NaHCO水溶液で中和した後、混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮し、黄色油として標題化合物(5.00g、75%)を提供した。HNMR(400MHz、CDCl):δ9.79(1H t,J=1.3Hz),3.63(1H,dd,J=10.8,7.0Hz),3.45(1H,ddd,J=11.5,8.2,3.8Hz),3.34-3.26(1H,m),2.92(1H,dd,J=10.8,7.6Hz),2.68-2.51(3H,m),2.10(1H,dtd,J=10.2,6.6,3.8Hz),1.61-1.49(1H,m),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=214[M+H]
【0327】
段階C:tert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0328】
標題化合物をtert-ブチル3-(2-ヒドロキシエチル)ピロリジン-1-カルボキシレートおよびジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネートを使用して、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。黄色油として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。HNMR(400MHz,CDCl):δ3.47(1H,dd,J=10.9,7.1Hz),3.39(1H,ddd,J=15.1,7.4,3.4Hz),3.24(1H,dt,J=10.9,7.7Hz),2.99(1H,dd,J=10.8,7.4Hz),2.30(1H,dt,J=14.2,7.1Hz),2.21(2H,dt,J=6.9,2.5Hz),2.00-1.90(2H,m),1.68-1.59(1H,m),1.39(9H,d,J=0.9Hz)。LC-MS:m/z=210[M+H]
【0329】
段階D:tert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0330】
標題化合物をtert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=7:3)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(2つの段階の間で50%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.25(2H,t,J=2.0Hz),3.56-3.41(2H,m),3.30(1H,dt,J=10.9,7.8Hz),3.07(1H,dd,J=10.8,6.8Hz),2.43-2.30(2H,m),2.34-2.27(1H,m),2.07-1.95(2H,m),1.69(1H,dq,J=12.7,8.0Hz),1.46(9H,s)。LC-MS:m/z=240[M+H]
【0331】
段階E:tert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0332】
標題化合物を、メチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートおよびtert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物(定量)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.13(1H,d,J=1.6Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),5.16(2H,s),3.91(3H,s),3.26-3.23(1H,m),3.17-3.09(1H,m),2.81(1H,dd,J=10.6,8.2Hz),2.36(2H,d,J=6.0Hz),2.29-2.20(1H,m),1.91-1.82(1H,m),1.57-1.47(1H,m),1.36(9H,d,J=7.6Hz)。
【0333】
段階F:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0334】
標題化合物をtert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(73%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.24(1H,s),8.11(1H,s),7.99(1H,s),7.78(1H,s),5.09(2H,s),3.36-3.33(1H,m),3.30-3.25(1H,m),3.17-3.09(1H,m),2.83(1H,dd,J=10.6,7.8Hz),2.36(2H,d,J=6.4Hz),2.28-2.24(1H,m),1.88-1.86(1H,m),1.56-1.49(1H,m),1.37(9H,d,J=6.4Hz)。
【0335】
【0336】
中間体26:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0337】
【化36】
【0338】
段階A:tert-ブチル3-[(E)-2-メトキシエテニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【0339】
標題化合物を、tert-ブチル3-ホルミルピペリジン-1-カルボキシレートおよび(メトキシメチル)トリフェニル-ラムダ5-ホスファンクロライドを使用して、中間体25(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(63%)を提供した。LC-MS:m/z=242[M+H]
【0340】
段階B:tert-ブチル3-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0341】
標題化合物をtert-ブチル3-[(E)-2-メトキシエテニル]ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体25(段階B)と同様の方法で製造した。黄色油として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。HNMR(400MHz,CDCl):δ9.78(1H,t,J=1.9Hz),3.91-3.78(2H,m),2.89(1H,ddd,J=13.5,10.6,3.3Hz),2.67(1H,t,J=11.3Hz),2.41(1H,ddd,J=16.9,6.6,1.7Hz),2.30(1H,ddd,J=16.9,7.1,2.1Hz),2.10(1H,ttt,J=10.4,7.0,3.8Hz),1.85(1H ddt,J=13.2,5.3,3.8Hz),1.64(1H,dq,J=12.9,4.1Hz),1.55-1.48(1H,m),1.46(9H,s),1.20(1H,dtd,J=14.0,10.4,4.0Hz)。LC-MS:m/z=228[M+H]
【0342】
段階C:tert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0343】
標題化合物をtert-ブチル3-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよびジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネートを使用して、中間体12(段階B)と同様の方法で製造した。黄色油として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.05-3.98(1H,m),3.89(1H,dtt,J=13.2,4.1,1.4Hz),2.79(1H,ddd,J=13.2,11.2,3.2Hz),2.61(1H,dd,J=13.1,10.1Hz),2.17-2.11(2H,m),1.99(1H,t,J=2.7Hz),1.88(1H,dt,J=13.1,3.9Hz),1.68(3H,dddt,J=18.0,14.2,8.1,4.1Hz),1.46(9H,s),1.25(1H,dddd,J=14.8,13.1,8.5,3.3Hz)。LC-MS:m/z=224[M+H]
【0344】
段階D:tert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0345】
標題化合物をtert-ブチル3-(プロプ-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(石油エーテル:EtOAc=4:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色油として標題化合物(3つの段階の間で16%)を提供した。HNMR(400MHz,CDCl):δ4.25(2H,t,J=2.2Hz),4.05-3.96(1H,m),3.93-3.78(1H,m),2.79(1H,ddd,J=13.1,11.1,3.2Hz),2.60(1H,dd,J=13.1,10.1Hz),2.17(2H,dt,J=6.8,2.2Hz),1.87(2H,d,J=17.3Hz),1.66(2H,dtt,J=15.0,7.5,3.7Hz),1.46(9H,s),1.43-1.32(1H,m),1.32-1.15(1H,m),0.92(1H,dt,J=14.2,7.2Hz)。LC-MS:m/z=254[M+H]
【0346】
段階E:tert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0347】
標題化合物を、tert-ブチル3-(4-ヒドロキシブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよびメチル4-クロロ-3-ヒドロキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、中間体12(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(ヘキサン:EtOAc=3:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色油として標題化合物を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.13(1H,d,J=1.6Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),5.14(2H,s),3.90(3H,s),3.73-3.70(2H,m),2.62(1H,s),2.19(2H,d,J=5.2Hz),1.69(1H,d,J=12.8Hz),1.52-1.48(2H,m),1.38(1H,s),1.35(9H,s)。LC-MS:m/z=367.1[M-99]
【0348】
段階F:tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0349】
標題化合物を、tert-ブチル3-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用いて、中間体12(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=9:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色泡として標題化合物(2つの段階の間で34%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.24(1H,s),8.10(1H,d,J=2.0Hz),7.99(1H,d,J=1.2Hz),7.78(1H,s),5.10(2H,s),3.80-3.73(2H,m),2.68-2.63(1H,m),2.21-2.18(2H,m),1.71-1.68(1H,m),1.54-1.46(2H,m),1.38(9H,s),1.27-1.24(1H,m)。LC-MS:m/z=352.0[M-99]
【0350】
【0351】
【化37】
【0352】
実施例
実施例1:(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0353】
【化38】
【0354】
段階A:tert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0355】
DMSO(4.4mL)中のtert-ブチル4-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体15、0.388g、0.886mmol)の溶液に、DIPEA(0.774mL、4.43mmol)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1、0.588g、1.77mmol)を加えた。反応混合物を120℃で3時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をNH-SiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(0.265g、43%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.19(1H,d,J=2.0Hz),8.10(1H,d,J=1.6Hz),7.96(2H,m),7.77(1H,t,J=6.4Hz),7.61(1H,d,J=2.0Hz),7.35(1H,d,J=1.6Hz),7.30(1H,brs),5.59(2H,t,J=4.4Hz),4.78(2H,d,J=1.6Hz),4.10(4H,m),3.83(3H,s),3.80(3H,s),3.47-3.42(2H,m),3.07(2H,t,J=9.6Hz),2.66(1H,m),1.68-1.63(2H,m),1.38-1.37(11H,m)。
【0356】
段階B:tert-ブチル(E)-4-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)-アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0357】
0℃でMeOH(7.5mL)とTHF(5.8mL)の混合物中、tert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロ-フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.265g、0.380mmol)の溶液に、水(5.8mL)中の次亜硫酸ナトリウム(0.927g、5.32mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮して、淡褐色の固体として標題化合物(0.195g、81%)を提供した。LC-MS:m/z=637.2[M+H]
【0358】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0359】
室温でDMF(2.5mL)中のtert-ブチル(E)-4-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.195g、0.306mmol)の溶液にシアン酸ブロマイド(81.0mg、0.766mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した後、70℃で1時間加熱した。真空で濃縮した後、残渣をEtO/MeOHから再結晶化により精製した。固体をろ過により収集し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させ、黄色の固体として標題化合物(0.230g、89%)を提供した。LC-MS:m/z=687.2[M+H]
【0360】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0361】
室温でDMF(2.7mL)中のメチル(E)-2-(ブロモ-l5-アザニル)-1-(4-(2-(ブロモ-l5-アザニル)-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート(0.230g、0.271mmol)および1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(92.0mg、0.596mmol)の溶液にHATU(0.227g、0.596mmol)およびDIPEA(0.284mL、1.63mmol)を加えた。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。真空で濃縮した後、残渣をDCMに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。分離した有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:0.1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(0.102g、3つの段階の間で28%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ8.19(1H,d,J=2.0Hz),8.10(1H,d,J=1.6Hz),7.96(2H,m),7.77(1H,t,J=6.4Hz),7.61(1H,d,J=2.0Hz),7.35(1H,d,J=1.6Hz),7.30(1H,brs),5.59(2H,t,J=4.4Hz),4.78(2H,d,J=1.6Hz),4.10(4H,m),3.83(3H,s),3.80(3H,s),3.47-3.42(2H,m),3.07(2H,t,J=9.6Hz),2.66(1H,m),1.68-1.63(2H,m),1.38-1.37(11H,m)。
【0362】
段階E:(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0363】
室温でMeOH(0.30mL)とTHF(0.30mL)と水(0.30mL)の混合物中のメチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート(45.0mg、0.0470mmol)の溶液にNaOH(28.0mg、0.704mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間攪拌し、室温まで冷却した。真空で濃縮した後、残渣をpH2までクエン酸で酸性化した。沈殿した固体をろ過により収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(38.0mg、86%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.89(1H,s),7.76(1H,s),7.66(1H,s),7.37(2H,s),7.27(1H,s),6.53(1H,s),6.51(1H,s),5.90-5.87(2H,m),4.91(s,4H),4.68(s、2H)、4.53(4H、d、J=6.8Hz)、3.65(3H、s)、3.45-3.42(2H、m)、2.93-2.90(2H、m)、2.15-2.13(1H、m)、2.10および2.08(6H、s+s)、1.54(2H、brs)、1.34(9H、s)、1.29-1.22(8H、m)。
【0364】
【0365】
実施例2:tert-ブチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1-(4-(2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-5-(メトキシカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0366】
【化39】
【0367】
室温でDMF(2.0mL)中の(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸(実施例1、38.0mg、0.0400mmol)の溶液にo-メチルヒドロキシルアミンヒドロクロライド(17.0mg、0.201mmol)、EDC(39.0mg、0.201mmol)、HOBT(6.16mg、0.0400mmol)およびDIPEA(0.0350mL、0.201mmol)を連続的に添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。DCM/MeOHの混合物で希釈した後、混合物を水に続いて塩水で洗浄した後、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:0.1~90:10:0.1)上でカラムクロマトグラフィーに続いて、ヘキサン/アセトンから再結晶化により精製し、淡褐色の固体として標題化合物(10.0mg、26%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ11.74(1H,s),7.90(1H,s),7.66(1H,s),7.57(1H,s),7.38(1H,s),7.35(1H,s),7.11(1H,s),6.53(2H,s),5.94-5.82(2H,m),4.91(4H,s),4.65(2H,s),4.53(4H,d,J=6.4Hz),3.73(3H,s),3.63(3H,s),3.50-3.42(2H,m),2.93-2.84(2H,m),2.44(1H,s),2.11(6H,d,J=3.6Hz),1.60-1.51(2H,m),1.34(11H,s),1.30-1.23(6H,m)。LC-MS:m/z=974.3[M+H]
【0368】
【0369】
実施例3:tert-ブチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0370】
【化40】
【0371】
DMF(1.0mL)中の(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸(実施例1、20.0mg、0.0210mmol)、NHCl(11.3mg、0.212mmol)、HATU(12.1mg、0.0320mmol)とDIPEA(0.0110mL、0.0630mmol)の混合物を120℃で2時間撹拌した。真空で濃縮した後、残渣をNH-SiO(DCM:MeOH=93:7)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(12.4mg、62%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98(1H,s),7.91(1H,s),7.65(2H,d,J=3.6Hz),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.82(2H,m),4.91(4H,s),4.67(2H,s),4.54-4.52(4H,m),3.66(3H,s),3.46-3.42(2H,m),2.44(1H,s),2.10(6H,d,J=4.4Hz),1.57-1.54(2H,m),1.34(9H,s),1.29-1.24(10H,m)。LC-MS:m/z=944.3[M+H]
【0372】
【0373】
実施例4:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピぺリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド
【0374】
【化41】
【0375】
室温でDCM(2.5mL)中、tert-ブチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(実施例3、47.0mg、0.0500mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M HCl、0.622mL、2.49mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残留固体をEtO/MeOHから再結晶化により精製した。固体をろ過により収集し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させ、白色固体として標題化合物(32.0mg、73%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.69(1H,s),8.58(1H,s),8.02(1H,s),7.96(1H,s),7.67(1H,d,J=0.8Hz),7.65(1H,d,J=0.8Hz),7.40(1H,d,J=1.6Hz),7.38(2H,s),7.31(1H,d,J=1.2Hz),6.55(1H,s),6.54(1H,s),5.93-5.79(2H,m),4.91(4H,d,J=4.8Hz),4.73(2H,s),4.53(4H,q,J=7.1Hz),3.69(3H,s),3.05-3.03(2H,m),2.84-2.77(2H,m),2.65-2.58(1H,m),2.11(6H,d,J=1.6Hz),1.83-1.78(2H,m),1.60-1.51(2H,m),1.28(6H,td,J=1.3,7.1Hz)。LC-MS:m/z=844.4[M+H]
【0376】
【0377】
実施例5:イソプロピル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0378】
【化42】
【0379】
室温でDCM(0.97mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、17.0mg、0.0190mmol)の溶液に、イソプロピルカルボノクロリデート(9.65μL、0.0190mmol)およびDIPEA(10.1μL、0.0580mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(7.1mg、40%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.78(2H,brs),7.97(1H,s),7.90(1H,s),7.65(2H,s),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.82(2H,m),4.91(4H,s),4.74-4.68(3H,m),4.56-4.50(4H,d,m),3.67(3H,s),3.49-3.45(2H,m),2.95(2H,t,J=10.0Hz),2.14-2.10(6H,m),1.57-1.54(2H,m),1.27(8H,t,J=7.2Hz),1.13(6H,d,J=6.4Hz)。LC-MS:m/z=930.3[M+H]
【0380】
【0381】
実施例6:シクロプロピル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0382】
【化43】
【0383】
室温でDMF(0.23mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピぺリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)の溶液に、DIPEA(19.8μL、0.114mmol)およびシクロプロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体7、5.07mg、0.0230mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。EtOで処理した後、沈殿した固体をろ過により収集し、SiO(DCM:MeOH:NHOH=97:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色の固体として標題化合物(15mg、72%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98(1H,s),7.90(1H,s),7.65(2H,d,J=2.4Hz),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.83(2H,m),4.91(4H,s),4.68(2H,s),4.57-4.50(4H,m),3.95-3.90(1H,m),3.67(3H,s),3.63-3.59(1H,m),3.15-3.10(1H,m),2.96-2.91(2H,m),2.46-2.42(1H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.59-1.511(2H,m),1.29-1.26(8H,m),0.60-0.55(4H,m)。LC-MS:m/z=928.3[M+H]
【0384】
【0385】
実施例7:シクロペンチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0386】
【化44】
【0387】
室温でDMF(0.79mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド(実施例4,20.0mg、0.0240mmol)の溶液に、シクロペンチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(実施例9、6.55mg、0.0260mmol)およびDIPEA(0.0210mL、0.118mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断させた後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(2.6mg、11%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.96(1H,s),7.89(1H,s),7.65(2H,d,J=3.2Hz),7.36(3H,d,J=8.4Hz),7.28(1H,s),6.53(2H,d,J=5.2Hz),5.90-5.87(2H,m),4.91(5H,s),4.68(2H,s),4.53(4H,q,J=6.1Hz),3.69(3H,s),2.97-2.92(2H,m),2.52(1H,s),2.10(6H,d,J=3.2Hz),1.74(2H,s),1.55-1.48(8H,m),1.27(8H,t,J=7.2Hz)。LC-MS:m/z=956.3[M+H]
【0388】
【0389】
実施例8:1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0390】
【化45】
【0391】
室温でDMF(0.57mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、50.0mg、0.0570mmol)の溶液に、DIPEA(49.6μL、0.284mmol)およびtert-ブチル4-(((4-ニトロフェノキシ)カルボニル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体8、20.8mg、0.0570mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(32mg、53%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98(1H,s),7.91(1H,s),7.65(2H,d,J=3.2Hz),7.36(3H,s),7.27(1H,s),6.54(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.76(2H,m),4.91(4H,s),4.67(3H,s),4.53(4H,d,J=6.4Hz),3.65(3H,s),3.49-3.44(4H,m),3.23-3.12(2H,m),3.04-2.93(2H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.74-1.70(2H,m),1.60-1.54(2H,m),1.45-1.41(2H,m),1.38(11H,s),1.27(6H,t,J=7.2Hz)。LC-MS:m/z=1071.5[M+H]
【0392】
【0393】
実施例9:ピペリジン-4-イル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートヒドロクロライド
【0394】
【化46】
【0395】
室温でDCM(0.93mL)中、1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(実施例8、20.0mg、0.019mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M HCl、233μL、0.934mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残留固体をEtO/MeOHから再結晶化した。固体をろ過により収集し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させ、白色固体として標題化合物(10mg、53%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.74(2H,s),8.01(1H,s),7.94(1H,s),7.66(2H,s),7.39(3H,s),7.30(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.81(2H,m),4.92(4H,d,J=4.0Hz),4.79-4.74(1H,m),4.70(2H,s),4.53(4H,q,J=5.9Hz),3.68(3H,s),3.08(6H,d,J=22.9Hz),2.67-2.64(1H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.97-1.91(2H,m),1.76-1.68(2H,m),1.60-1.55(2H,m),1.34-1.26(9H m)。LC-MS:m/z=971.4[M+H]
【0396】
【0397】
実施例10:2-ヒドロキシエチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0398】
【化47】
【0399】
段階A:2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0400】
室温でDMF(2.0mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド(実施例4、50.0mg、0.0590mmol)の溶液に、TEA(0.0410mL、0.296mmol)および2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体10、40.0mg、0.118mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断させた後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(32mg、51%)を提供した。1H NMR(400MHz、DMSO-d):δ12.84(2H,s),7.98(1H,s),7.91(1H,s),7.65-7.65(2H,m),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.53(2H,d,J=2.8Hz),5.91-5.87(2H,m),4.91(4H,s),4.67(2H,s),4.53(4H,q,J=6.5Hz),3.99-3.99(2H,m),3.69(2H,t,J=4.8Hz),3.66(3H,s),2.98-2.98(2H,m),2.09(6H,d,J=3.2Hz),1.56-1.56(2H,m),1.27(8H,t,J=7.0Hz),0.80(9H,s)、-0.02(6H,s)。LC-MS:m/z=1046.6[M+H]
【0401】
【0402】
段階B:2-ヒドロキシエチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0403】
室温でDCM(0.95mL)中、2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(30.0mg、0.0290mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M、0.0360mL、0.143mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。沈殿した固体をDCM/ヘキサンで懸濁させ、ろ過により収集した。固体をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(8.0mg、29%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ8.00(1H,s),7.93(1H,s),7.65(2H,d,J=0.8Hz),7.37(3H,s),7.29(1H,s),6.54(2H,d,J=13.2Hz),5.89-5.84(2H,m),4.92-4.91(4H,m),4.68(2H,s),4.52(4H,q,J=3.8Hz),3.95(2H,t,J=5.2Hz),3.59(2H,s),2.97-2.97(2H,m),2.46-2.46(1H,m),2.10(6H,d,J=5.6Hz),1.58-1.56(2H,m),1.28(8H,t,J=3.6Hz)。LC-MS:m/z=932.3[M+H]
【0404】
【0405】
実施例11:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-ピバロイルピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0406】
【化48】
【0407】
室温でDMF(0.85mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、15.0mg、0.017mmol)の溶液にピバロイルクロライド(3.13μL、0.0260mmol)およびDIPEA(8.93μL、0.0510mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(3.8mg、24%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.82(2H,brs),7.97(1H,s),7.90(1H,s),7.65(2H,s),7.37(1H,s),7.34(2H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.93-5.84(2H,m),4.91(4H,s),4.68(2H,s),4.53(4H,d,J=6.8Hz),3.66-3.59(5H,m),3.10-3.04(2H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.63-1.54(2H,m),1.29-1.23(8H,m),1.10(9H,s)。LC-MS:m/z=928.3[M+H]
【0408】
【0409】
実施例12:tert-ブチル(E)-4-(4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0410】
【化49】
【0411】
DMF(0.22mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)の溶液に、1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸(6.25mg、0.0270mmol)、EDC(8.71mg、0.0450mmol)およびDIPEA(0.020mL、0.114mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した後、60℃で5時間加熱した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(5.1mg、21%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.79(2H,brs),7.93(1H,s),7.86(1H,s),7.62(2H,s),7.35(1H,s),7.31(2H,s),7.25(1H,s),6.51(1H,s),6.49(1H,s),5.91-5.79(2H,m),4.88(4H,s),4.67(2H,s),4.49(4H,d,J=8.0Hz),3.89-3.83(2H,m),3.65(3H,s),3.60-3.51(2H,m),3.15-2.93(2H,m),2.73-2.62(3H,m),2.07(3H,s),2.06(3H,s),1.96(1H,q,J=7.6Hz),1.59-1.44(4H,m),1.34(9H,s),1.31-1.22(10H,m)。LC-MS:m/z=1055.4[M+H]
【0412】
【0413】
実施例13:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニル)ピぺリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0414】
【化50】
【0415】
DMF(0.45mL)中の1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(5.25mg、0.0340mmol)の溶液に、HATU(13.0mg、0.0340mmol)、HOBT(5.22mg、0.0340mmol)およびTEA(9.50μL、0.0680mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)を加えた後、反応混合物を室温で40分間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(9.1mg、41%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.85(2H,brs),7.99(1H,s),7.93(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.39(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),6.09(1H,s),5.90-5.86(2H,m),4.91(4H,s),4.70(2H,s),4.52(4H,d,J=5.2Hz),3.99(2H,q,J=7.2Hz),3.66(3H,s),3.24-3.17(2H,m),2.58(1H,s),2.12(3H,s),2.10(3H,s),2.09(3H,s),1.64-1.59(2H,m),1.41-1.37(2H,m),1.28-1.24(9H,m)。LC-MS:m/z=980.4[M+H]
【0416】
【0417】
実施例14:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(シクロプロピルカルバモイル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0418】
【化51】
【0419】
室温でDMF(0.23mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)の溶液に、DIPEA(0.0198mL、0.114mmol)および4-ニトロフェニルシクロプロピルカルバメート(中間体5、5.05mg、0.0230mmol)を添加した。反応混合物を室温で20分間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(5.3mg、25%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.80(2H,s),7.99(1H,s),7.91(1H,s),7.65(2H,s),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),6.48(1H,d,J=2.8Hz),5.94-5.84(2H,m),4.91(4H,d,J=4.4Hz),4.68(2H,s),4.52(4H,s),3.68(3H,s),2.80(2H,t,J=10.2Hz),2.46-2.43(2H,m),2.11(3H,s),2.09(3H,s),1.53-1.47(2H,m),1.27(8H,t,J=7.2Hz),0.51-0.45(2H,m),0.34-0.30(2H,m)。LC-MS:m/z=927.2[M+H]
【0420】
【0421】
実施例15:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(モルホリン-4-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0422】
【化52】
【0423】
DMF(39μL)中のモルホリン-4-カルボニルクロライド(3.18μL、0.0270mmol)およびTEA(7.92μL、0.0570mmol)の溶液に、(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)を添加した。反応混合物を120℃まで1.5時間加熱した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(20mg、93%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.97(1H,s),7.90(1H,s),7.65(2H,s),7.38(1H,s),7.35(2H,s),7.29(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.83(2H,m),4.91(4H,s),4.70(2H,s),4.53(4H,d,J=6.4Hz),3.68(3H,s),3.50(4H,t,J=4.4Hz),3.20-3.17(2H,m),3.02(4H,t,J=4.2Hz),2.79(2H,t,J=9.6Hz),2.45(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.58-1.55(2H,m),1.33-1.26(8H,m)。LC-MS:m/z=957.4[M+H]
【0424】
【0425】
実施例16:tert-ブチル(E)-4-(4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0426】
【化53】
室温でDMF(0.45mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、40.0mg、0.0450mmol)の溶液に、DIPEA(0.040mL、0.23mmol)および1-(tert-ブチル)4-(4-ニトロフェニル)ピペラジン-1,4-ジカルボキシレート(中間体6、16.0mg、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を24時間攪拌した後、120℃で2時間加熱した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(25mg、53%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.84(2H,s),7.98(1H,s),7.91(1H,s),7.65(2H,d,J=3.6Hz),7.37(3H,s),7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.82(2H,m),4.91(4H,s),4.68(2H,s),4.53(4H,d,J=6.4Hz),3.66(3H,s),3.26(4H,s),3.20-3.17(2H,m),3.00(4H,s),2.79(2H,t,J=9.8Hz),2.45(1H,s),2.11(3H,s),2.09(3H,s),1.58-1.55(2H,m),1.39(9H,s),1.32-1.25(8H,m)。LC-MS:m/z=1056.7[M+H]
【0427】
実施例17:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(ピペラジン-1-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド
【0428】
【化54】
【0429】
室温でDCM(0.47mL)中、tert-ブチル(E)-4-(4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(実施例16、10.0mg、9.47μmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M、0118mL、0.473mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残留固体をEtOおよびMeOHから再結晶化し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(6.1mg、65%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.92(2H,s),8.01(1H,s),7.94(1H,s),7.65(2H,t,J=1.0Hz),7.40(1H,s),7.38(2H,s),7.30(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.81(2H,m),4.91(4H,d,J=4.8Hz),4.70(2H,s),4.56-4.50(4H,m),3.69(3H,s),3.22(6H,d,J=5.2Hz),3.04(4H,s),2.86-2.81(2H,m),2.54-2.53(1H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.58-1.55(2H,m),1.35-1.25(8H,m)。LC-MS:m/z=956.4[M+H]
【0430】
【0431】
実施例18:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0432】
【化55】
【0433】
段階A:(E)-7-((3-(1-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0434】
室温でDMF(0.73mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピぺリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、64.0mg、0.0730mmol)の溶液に、DIPEA(0.064mL、0.36mmol)および4-ニトロフェニル-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体11、30.4mg、0.0800mmol)を加えた。反応混合物を120℃で一晩攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(12mg、16%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.84(2H,brs),7.96(1H,s),7.90(1H,s),7.66(2H,d,J=3.6Hz),7.37(1H,s),7.35(2H,s)7.28(1H,s),6.54(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.81(2H,m),4.92(4H,s),4.69(2H,s),4.53(4H,q,J=6.7Hz),3.83-3.77(1H,m),3.66(3H,s),3.27-3.23(2H,m),3.19-3.15(2H,m),2.84(2H,t,J=9.2Hz),2.76(2H,t,J=9.8Hz),2.44(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.63-1.56(4H,m),1.32-1.26(10H,m),0.85(9H,s),0.03(6H,s)
【0435】
段階B:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0436】
室温でDCM(0.38mL)中(E)-7-((3-(1-(4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド(12.2mg、0.0110mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M、0.14mL、0.56mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。沈殿した固体をEtOおよびMeOHから再結晶させ、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(7.3mg、67%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,brs),7.97(1H,s),7.90(1H,s),7.66(2H,d,J=2.0Hz),7.37(1H,s),7.35(2H,s),7.29(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.96-5.83(2H,m),4.92(4H,s),4.68(2H,s),4.53(4H,q,J=3.2Hz),3.67(3H,s),3.23-3.26(2H,m),3.19-3.16(2H,m),2.78-2.72(4H,m),2.42(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.67-1.63(2H,m),1.58-1.55(2H,m),1.34-1.21(10H,m)。LC-MS:m/z=971.2[M+H]
【0437】
【0438】
実施例19:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(メチルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0439】
【化56】
【0440】
0℃でDCM(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(7.0μL、0.050mmol)の溶液にMsCl(3.54μL、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を温度で4時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(2.9mg、14%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.92(1H,s),7.65(2H,s),7.37(3H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.83(2H,m),4.92(4H,d,J=3.6Hz),4.68(2H,s),4.54(4H,t,J=5.6Hz),3.67(3H,s),3.17-3.13(2H,m),2.79-2.76(5H,m),2.43-2.41(1H,m),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.71-1.67(2H,m),1.46-1.40(2H,m),1.28(6H,m)。LC-MS:m/z=922.3[M+H]
【0441】
【0442】
実施例20:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(イソプロピルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0443】
【化57】
【0444】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.11mmol)の溶液にプロパン-2-スルホニルクロライド(5.06μL、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(1.0mg、5%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.38(1H,s),7.36(2H,s),7.29(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.95-5.84(2H,m),4.92(4H,s),4.69(2H,s),4.54(4H,s),3.67(3H,s),3.21-3.11(3H,m),2.93(2H,t,J=9.0Hz),2.12(3H,s),2.10(3H,s),1.65-1.60(2H,m),1.39-1.33(2H,m),1.28(6H,t,J=7.2Hz),1.10(3H,s),1.09(3H,s)。LC-MS:m/z=950.3[M+H]
【0445】
【0446】
実施例21:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0447】
【化58】
【0448】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.11mmol)の溶液にシクロプロパンスルホニルクロライド(4.63μL、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(1.1mg、5%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.92(1H,s),7.66(2H,s),7.38(1H,s),7.37(2H,s),7.29(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.95-5.85(2H,m),4.92(4H,s),4.68(2H,s),4.54(4H,t,J=5.7Hz),3.68(3H,s),3.17(2H,s),2.86(2H,t,J=8.9Hz),2.46-2.41(1H,m),2.38-2.32(1H,m),2.12(3H,s),2.10(3H,s),1.70-1.64(2H,m),1.46-1.38(2H,m),1.28(6H,td,J=7.1,1.5Hz),0.88-0.84(4H,m)。LC-MS:m/z=948.2[M+H]
【0449】
【0450】
実施例22:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(シクロペンチルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0451】
【化59】
【0452】
室温でDMF(1.7mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピぺリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド塩酸(実施例4、15.0mg、0.0180mmol)の溶液に、DIPEA(0.0190mL、0.107mmol)およびシクロペンタンスルホニルクロライド(9.37μL、0.0710mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断させた後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(6.7mg、38%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.85(2H,s),7.97(1H,s),7.92(1H,s),7.66-7.65(2H,m),7.39(1H,s),7.37(2H,s),7.29(1H,s),6.54(2H,d,J=8.0Hz),5.97-5.85(2H,m),4.92(4H,s),4.70(2H,s),4.58-4.51(4H,m),3.67(3H,s),3.10-3.08(1H,m),2.92-2.87(1H,m),2.10(6H,d,J=7.6Hz),1.74-1.68(2H,m),1.66-1.52(6H,m),1.50-1.43(2H,m),1.40-1.35(2H,m),1.28(6H,t,J=6.9Hz)。LC-MS:m/z=976.3[M+H]
【0453】
【0454】
実施例23:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-トシルピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0455】
【化60】
【0456】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.11mmol)の溶液に、p-TsCl(8.66mg、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(9.6mg、42%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.85(2H,s),7.97(1H,s),7.90(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.53(1H,s),7.51(1H,s),7.38(2H,s),7.36(2H,s),7.30(1H,s),7.26(1H,s),6.57(1H,s),6.51(1H,s),5.86-5.73(2H,m),4.85(4H,dd,J=18.2,4.2Hz),4.58-4.48(6H,m),3.62(3H,s),3.10-3.01(2H,m),2.37(1H,s),2.33(3H,s),2.12(3H,s),2.09(3H,s),1.71-1.62(2H,m),1.45-1.38(2H,m),1.31-1.27(6H,m)。LC-MS:m/z=998.4[M+H]
【0457】
【0458】
実施例24:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(N,N-ジメチルスルファモイル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0459】
【化61】
【0460】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.11mmol)の溶液に、ジメチルスルファモイルクロライド(4.88μL、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(8.4mg、39%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.91-5.85(2H,m),4.92(4H,s),4.67(2H,s),4.54(4H,d,J=6.4Hz),3.66(3H,s),3.26-3.18(2H,m),2.86-2.80(2H,m),2.65(6H,s),2.47-2.42(1H,m),2.12(3H,s),2.10(3H,s),1.68-1.62(2H,m),1.41-1.33(2H,m),1.28(6H,t,J=7.0Hz)。LC-MS:m/z=951.2[M+H]
【0461】
【0462】
実施例25:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((3-(1-(N,N-ジエチルスルファモイル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0463】
【化62】
【0464】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.114mmol)の溶液に、ジエチルスルファモイルクロライド(5.83μL、0.0450mmol)を滴加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(9.4mg、42%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98(1H,s),7.92(1H,s),7.67(1H,s),7.65(1H,s),7.37(2H,s),7.36(1H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.89-5.85(2H,m),4.91(4H,s),4.66(2H,s),4.53(4H,d,J=6.0Hz),3.65(3H,s),3.10-3.04(6H,m),2.72(2H,t,J=9.2Hz),2.46(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.66-1.63(2H,m),1.42-1.37(2H,m),1.29-1.26(6H,m),1.01(6H,t,J=7.0Hz)。LC-MS:m/z=979.3[M+H]
【0465】
実施例26:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(ピロリジン-1-イルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0466】
【化63】
【0467】
0℃でDMF(0.16mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、20.0mg、0.0230mmol)およびTEA(0.016mL、0.11mmol)の溶液に、ピロリジン-1-スルホニルクロライド(5.21μL、0.0450mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(9.5mg、43%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.82(2H,s),7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.67(1H,s),7.65(1H,s),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.82(2H,m),4.92(4H,s),4.67(2H,s),4.54(4H,d,J=4.0Hz),3.66(3H,s),3.17-3.14(2H,m),3.07(4H,t,J=6.6Hz),2.83-2.77(2H,m),2.44(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.79-1.73(4H,m),1.66-1.63(2H,m),1.43-1.35(2H,m),1.28(6H,t,J=7.2Hz)。LC-MS:m/z=977.5[M+H]
【0468】
【0469】
実施例27:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(モルホリノスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0470】
【化64】
【0471】
室温でDMF(1.7mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド(実施例4、15.0mg、0.0180mmol)の溶液に、TEA(0.0150mL、0.107mmol)およびモルホリン-4-スルホニルクロライド(5.39μL、0.0440mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断させた後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(6.2mg、35%)を提供した。1H NMR(400MHz、DMSO-d):δ12.85(2H,s),7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.65(2H,s),7.36(3H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.91-5.87(2H,m),4.92(4H,brs),4.67(2H,s),4.54-4.53(4H,m),3.67(3H,s),3.55(4H,t,J=4.6Hz),3.24-3.21(2H,m),2.99(4H,t,J=4.6Hz),2.88(2H,t,J=9.0Hz),2.46(1H,s),2.11(6H,d,J=6.0Hz),1.64-1.60(2H,m),1.39-1.37(2H,m),1.28(6H,t,J=7.2Hz)。LC-MS:m/z=993.3[M+H]
【0472】
【0473】
実施例28:tert-ブチル(E)-4-((4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-イル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0474】
【化65】
【0475】
0℃でDMF(0.41mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、50.0mg、0.0570mmol)およびTEA(0.040mL、0.28mmol)の溶液に、tert-ブチル4-(クロロスルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体4、32.3mg、0.114mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。DCM/MeOHで希釈した後、混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(46mg、74%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ12.84(2H,brs),7.98(1H,s),7.91(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.37(2H,s),7.34(1H,s),7.27(1H,s),6.56(1H,s),6.53(1H,s),5.93-5.82(2H,m),4.91(4H,d,J=4.0Hz),4.63(2H,s),4.53(4H,d,J=6.0Hz),3.63(3H,s),3.28-3.23(2H,m),3.02(4H,t,J=5.0Hz),2.83(2H,t,J=9.6Hz),2.42(1H,s),2.12(3H,s),2.10(3H,s),1.66-1.64(2H,m),1.41-1.35(11H,m),1.28(6H,t,J=7.0Hz)。LC-MS:m/z=1092.4[M+H]
【0476】
【0477】
実施例29:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(1-(ピペラジン-1-イルスルホニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド
【0478】
【化66】
【0479】
室温でDCM(0.92mL)中、tert-ブチル(E)-4-(4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-イル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(実施例28、20.0mg、0.0180mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M、0.23mL、0.92mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間攪拌した。真空で濃縮した後、残留固体をEtOおよびMeOHから再結晶化し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて白色固体として標題化合物(12mg、64%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ9.00(2H,s),8.02(1H,s),7.96(1H,s),7.66(2H,dd,J=3.4,1.4Hz),7.39(3H,s),7.30(1H,s),6.56(1H,s),6.52(1H,s),5.94-5.82(2H,m),4.92(4H,d,J=4.4Hz),4.70(2H,s),4.54-4.50(4H,m),3.68(3H,s),3.31-3.23(6H,m),3.14(4H,s),2.86(2H,t,J=9.6Hz),2.43(1H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.67-1.64(2H,m),1.43-1.35(2H,m),1.28(6H,td,J=7.1,1.2Hz)。LC-MS:m/z=992.3[M+H]
【0480】
【0481】
実施例30:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0482】
【化67】
【0483】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0484】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(中間体1)およびtert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体12)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH=99:1~20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色泡として標題化合物(55%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.17(1H,d,J=2.0Hz),8.09(1H,d,J=2.0Hz),7.97(1H,d,J=1.6Hz),7.75(1H,t,J=6.4Hz),7.58(1H,d,J=1.6Hz),7.33(2H,d,J=1.6Hz),5.57(2H,s),4.81(2H,d,J=1.2Hz),4.06-4.04(6H,m),3.83(3H,s),3.79(3H,s),3.70-3.66(3H,m),3.58(1H,s),1.34(9H,s)。LC-MS:m/z=669.1[M+H]
【0485】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0486】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。白色泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=609.02[M+H]
【0487】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0488】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=659.2[M+H]
【0489】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0490】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の油として標題化合物(3つの段階の間で37%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ12.86(2H,brs),7.91(1H,s),7.76(1H,d,J=0.8Hz),7.66(1H,s),7.34(2H,s),7.21(1H,s),6.55(1H,s),6.47(1H,s),5.92-5.83(2H,m),4.91(4H,d,J=3.6Hz),4.69(2H,s),4.54-4.50(4H,m),3.97(2H,t,J=8.2Hz),3.86(3H,s),3.64-3.63(1H,m),3.61(2H,s),3.56(3H,s),2.10(6H,d,J=4.4Hz),1.31(9H,s),1.30-1.24(6H,m)。LC-MS:m/z=931.3[M+H]
【0491】
段階E:(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0492】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をアセトン/ヘキサンで懸濁させ、ろ過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(37%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.98(1H,s),7.73(1H,s),7.66(1H,s),7.36(2H,s),7.27(1H,d,J=1.2Hz),6.54(1H,s),6.51(1H,s),5.87-5.83(2H,m),4.91(4H,d,J=4.0Hz),4.70(2H,s),4.52(4H,t,J=6.6Hz),3.98(2H,t,J=8.6Hz),3.67-3.61(5H,m),2.11(6H,s),1.31(9H,s),1.29-1.25(6H,m)。LC-MS:m/z=917.3[M+H]
【0493】
【0494】
段階F:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0495】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(23%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,d,J=7.3Hz),7.96(1H,s),7.92(1H,s),7.66(1H,s),7.64(1H,d,J=0.9Hz),7.39(1H,s),7.35(2H,s),7.28(1H,s),6.53(2H,s),5.93-5.82(2H,m),4.92(4H,s),4.76(2H,s),4.53(4H,q,J=6.3Hz),3.98(2H,t,J=8.2Hz),3.68(3H,s),3.62(2H,t,J=7.0Hz),2.10(6H,s),1.31(9H,s),1.29-1.25(6H,m)。LC-MS:m/z=916.3[M+H]
【0496】
【0497】
実施例31:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0498】
【化68】
【0499】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0500】
標題化合物をtert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(中間体13)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(77%)を提供した。LC-MS:m/z=683.2[M+H]
【0501】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0502】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=623.2[M+H]
【0503】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0504】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をEtO/MeOHから再結晶化し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥して、黄色固体として標題化合物(82%)を提供した。LC-MS:m/z=673.2[M+H]
【0505】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0506】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(31%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.86(2H,s),7.87(1H,s),7.77(1H,d,J=1.2Hz),7.67(1H,s),7.35(1H,s),7.31(1H,s),7.20(1H,s),6.55(1H,s),6.50(1H,s),5.91-5.80(2H,m),4.93-4.89(4H,m),4.62(2H,s),4.56-4.51(4H,m),3.86(3H,s),3.59(3H,s),3.09-2.92(3H,m),2.11(6H,s),1.99-1.91(1H ,m),1.70-1.61(1H,m),1.34(10H,d,J=4.8Hz),1.28(6H,dd,J=12.2,7.0Hz)。
【0507】
段階E:(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0508】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をろ過により収集し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(91%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.85(2H,d,J=11.6Hz),7.89(1H,s),7.76(1H,d,J=1.2Hz),7.66(1H,s),7.36(1H,s),7.34(1H,s),7.27(1H,s),6.53(1H,s),6.50(1H,s),5.93-5.82(2H,m),4.92(4H,s),4.70(2H,s),4.53(4H,q,J=6.8Hz),3.66(3H,s),3.11-2.92(3H,m),2.10(6H,s),1.99-1.92(1H,m),1.70-1.62(1H,m),1.33(10H,d,J=6.0Hz),1.27(6H,td,J=7.1,3.5Hz)。
【0509】
段階F:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0510】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=93:7)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(63%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.95(1H,s),7.90(1H,s),7.66(1H,s),7.65(1H,s),7.35(3H,s),7.27(1H,s),6.53(2H,s),5.94-5.80(2H,m),4.91(4H,s),4.69(2H,s),4.52(4H,q,J=6.4Hz),3.66(3H,s),3.24-3.15(1H,m),3.11-3.08(1H,m),3.05-3.01(1H,m),2.95-2.90(1H,m),2.10(6H,d,J=2.0Hz),1.98-1.89(1H,m),1.71-1.64(1H,m),1.34(10H,d,J=6.0Hz),1.27(6H,td,J=7.1,1.9Hz)。LC-MS:m/z=930.3[M+H]
【0511】
【0512】
実施例32:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0513】
【化69】
【0514】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0515】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(中間体1)およびtert-ブチル3-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体14)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色の泡として標題化合物(>99%)を提供した。LC-MS:m/z=697.2[M+H]
【0516】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0517】
標題化合物をtert-ブチル(E)-3-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=637.3[M+H]
【0518】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0519】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(3-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=687.3[M+H]
【0520】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0521】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の油として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=959.4[M+H]
【0522】
段階E:(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0523】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をアセトン/ヘキサンで懸濁させ、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=945.3[M+H]
【0524】
段階F:tert-ブチル(E)-3-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0525】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(6つの段階の間で0.1%)を提供した。HNMR(400MHz、DMSO-d):δ12.85(2H,s),7.97(1H,s),7.92(1H,s),7.65(2H,d,J=6.0Hz),7.35(3H,d,J=7.6Hz),7.27(1H,s),6.53(2H,d,J=8.0Hz),5.91-5.82(2H,m),4.92(4H,s),4.65(2H,s),4.53(4H,d,J=6.4Hz),3.64(3H,s),3.49-3.40(1H,m),2.89(2H,t,J=10.2Hz),2.34-2.33(1H,m),2.11-2.10(6H,m),1.70-1.67(1H,m),1.44-1.43(1H,m),1.33(9H,s),1.27(7H,t,J=6.8Hz),1.19-1.17(1H,m)。LC-MS:m/z=944.3[M+H]
【0526】
実施例33:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0527】
【化70】
【0528】
段階A:メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート
【0529】
標題化合物を、4-クロロ-3-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド(中間体16)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=97:3)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(36%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ8.19(1H,d,J=2.0Hz)、8.10(1H,d,J=1.6Hz),7.99-7.94(2H,m),7.77(1H,t,J=6.0Hz),7.59(1H,d,J=1.2Hz),7.34(1H,d,J=1.6Hz),7.32(1H,s),5.60(2H,q,J=4.0Hz),5.36(1H,s),4.78(2H,s),4.11-4.07(4H,m),3.83(3H,s),3.80(3H,s),1.32(6H,s)。
【0530】
段階B:メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエート
【0531】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.53(1H,brs),7.01(1H,d,J=1.6Hz),6.97(1H,brs),6.86(1H,d,J=2.0Hz),6.85(1H,d,J=2.0Hz),6.82(1H,d,J=1.6Hz),5.68-5.66(2H,m),5.34(1H,s),4.79(2H,s),4.71-4.70(4H,m),3.76(3H,s),3.74(3H,s),3.62-3.58(3H,m),3.62-3.53(3H,m),1.34(6H,s)。
【0532】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート2HBr
【0533】
標題化合物を、メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエートを用いて、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をMeOH/EtOから再結晶化し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(82%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.77-8.65(4H,m),8.03-7.95(1H,m),7.57(1H,d,J=0.8Hz),7.51(1H,s),7.50(1H,s),7.48(1H,s),7.32(1H,s),5.84-5.78(2H,m),5.39(1H,brs),4.86-4.83(6H,m),3.87(3H,s),3.74(3H,s),1.31(6H,s)。
【0534】
段階D:メチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0535】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート2HBrおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。残渣をSiO(DCM:MeOH=95:5~90:10)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(66%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.89(1H,brs),7.75(1H,s),7.66(1H,s),7.40(1H,s),7.36(1H,brs),7.24(1H,s),6.54(1H,s),6.44(1H,s),5.89-5.83(2H,m),5.33(1H,s),4.92(4H,d,J=5.2Hz),4.77(2H,s),4.55-4.46(4H,m),3.86(3H,s),3.65(3H,s),2.11(3H,s),2.08(3H,s),1.27-1.24(12H,m)。
【0536】
段階E:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0537】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物を水で洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として標題化合物(>99%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.90(1H,brs),7.74(1H,s),7.66(1H,s),7.42(1H,s),7.35(1H,brs),7.29(1H,s),6.52(1H,s),6.44(1H,s),5.94-5.81(2H,m),5.34(1H,s),4.93(4H,d,J=3.6Hz),4.54-4.48(4H,m),3.70(3H,s),3.50(3H,s),2.10(3H,s),2.08(3H,s),1.27-1.22(12H,m)。
【0538】
段階F:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0539】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で製造した。粗生成物を分取-HPLCにより精製し、白色固体として標題化合物(18%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ11.72(1H,s),7.91(1H,brs),7.66(1H,s),7.55(1H,s),7.41(1H,s),7.37(1H,brs),7.13(1H,s),6.52(1H,s),6.49(1H,s),5.90-5.82(2H,m),5.32(1H,brs),4.93-4.89(4H,m),4.80(2H,s),4.52-4.47(4H,m),3.72(3H,s),3.69(3H,s),2.10(3H,s),2.09(3H,s),1.27-1.25(12H,m)。LC-MS:m/z=849.3[M+H]
【0540】
【0541】
実施例34:2-(ジメチルアミノ)エチル(E)-4-(3-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0542】
【化71】
【0543】
室温でDMF(0.28mL)中(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((3-(ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例4、25.0mg、0.0280mmol)の溶液に、DIPEA(24.8μL、0.142mmol)に続いて2-(ジメチルアミノ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネートヒドロクロライド(中間体17、9.08mg、0.0310mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液で処理した後、沈殿した固体をろ過により収集した。固体をSiO(DCM:MeOH:NHOH=97:7:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(8.3mg、31%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.78(2H,brs),7.96(1H,s),7.89(1H,s),7.66(2H,dd,J=4.2,1.0Hz),7.37(1H,s),7.35(2H,s),7.29(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.95-5.81(2H,m),4.91(4H,s),4.69(2H,s),4.53(4H,q,J=6.8Hz),4.01(2H,t,J=5.8Hz),3.67(3H,s),3.51-3.46(2H,m),2.98(2H,t,J=9.8Hz),2.41(2H,t,J=5.8Hz),2.12(6H,s),2.11(3H,s),2.10(3H,s),1.58-1.56(2H,m),1.32-1.24(8H,m)。LC-MS:m/z=959.2[M+H]
【0544】
【0545】
【化72】
【0546】
実施例35:メチル(E)-3-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-6-カルボキシレート
【0547】
【化73】
【0548】
段階A:tert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0549】
室温でn-BuOH(11mL)中、tert-ブチル4-(3-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体15、1.00g、2.28mmol)および(E)-2-(4-アミノブト-2-エン-1-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体2、0.741g、3.43mmol)の溶液にDIPEA(1.99mL、11.4mmol)を加えた。反応混合物を140℃で一晩攪拌した後、真空で濃縮し、標題化合物(0.320g、22%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.19(1H,d,J=1.6Hz),7.95(1H,brs),7.88-7.82(4H,m),7.78(1H,t,J=6.2Hz),7.65(1H,d,J=2.0Hz),7.30(1H,brs),5.72-5.61(2H,m),4.84(2H,d,J=1.2Hz),4.13-4.10(4H,m),3.46-3.39(2H,m),3.05(2H,t,J=9.4Hz),2.62(1H,s),1.65-1.61(2H,m),1.37(9H,s),1.34-1.28(2H,m)。
【0550】
段階B:tert-ブチル(E)-4-(3-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0551】
室温でTHF(2.9mL)中のtert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.320g、0.518mmol)の溶液にヒドラジン水和物(1.38mL、5.70mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を2N NaOH水溶液で処理した後、DCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮して、赤色の泡として標題化合物(0.269g、定量)を提供した。LC-MS:m/z=488.2[M+H]
【0552】
段階C:tert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((5-カルバモイル-3-ニトロピリジン-2-イル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0553】
DMF(2.8mL)中のtert-ブチル(E)-4-(3-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(269mg、0.552mmol)の溶液にDIPEA(0.549mL、3.14mmol)および6-クロロ-5-ニトロニコチンアミド(117mg、0.579mmol)を加えた。反応を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液で処理した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH=95:5)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(259mg、72%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.89-8.85(2H,m),8.83(1H,t,J=5.8Hz),8.21(1H,d,J=1.2Hz),8.09(1H,s),7.96(1H,s),7.78(1H,t,J=6.2Hz),7.67(1H,d,J=2.0Hz),7.45(1H,s),7.30(1H,s),5.78-5.68(2H,m),4.8 6(2H,s),4.19(2H,t,J=5.0Hz),4.14(2H,t,J=5.4Hz),3.48-3.39(2H,m),3.09-3.05(2H,m),2.66-2.63(1H,m),1.67-1.62(2H,m),1.39-1.30(11H,m)。
【0554】
段階D:tert-ブチル(E)-4-(3-(3-アミノ-2-((4-((3-アミノ-5-カルバモイルピリジン-2-イル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0555】
MeOH(9.1mL)中のtert-ブチル(E)-4-(3-(5-カルバモイル-2-((4-((5-カルバモイル-3-ニトロピリジン-2-イル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(250mg、0.383mmol)の溶液にNHOH(2.98mL、19.2mmol)に続いて水(3.7mL)中の次亜硫酸ナトリウム(800mg、4.60mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を水とEtOAcの間で分配した。分離した水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮して標題化合物(270mg、定量)を提供した。LC-MS:m/z=593.2[M+H]
【0556】
段階E:メチル(E)-3-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-6-カルボキシレート
【0557】
0℃でDMF(14mL)中、tert-ブチル(E)-4-(3-(3-アミノ-2-((4-((3-アミノ-5-カルバモイルピリジン-2-イル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)プロプ-1-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(248mg、0.418mmol)の溶液に、1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニルイソチオシアネート(中間体3、1.67mL、0.837mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。DIPEA(0.438mL、2.51mmol)およびEDC(321mg、1.67mmol)を一度に加えた後、反応混合物を70℃で1時間攪拌し、室温まで冷却した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残留固体をEtOAcで懸濁し、ろ過除去した。ろ液をEtO/ヘキサンから凝固させた。固体をろ過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(34.0mg、8.8%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.80(2H,brs),8.68(1H,s),8.12(2H,s),7.88(1H,s),7.65(1H,s),7.52(1H,s),7.40(1H,s),7.33(1H,s),6.52(1H,s),6.50(1H,s),5.93(2H,s),4.92(2H,s),4.78(4H,s),4.54-4.47(4H,m),3.45-3.39(2H,m),2.96(2H,t,J=10.8Hz),2.46(1H,s),2.10(3H,s),2.09(3H,s),1.58-1.55(2H,m),1.34(9H,s),1.31-1.25(8H,m)。LC-MS:m/z=915.3[M+H]
【0558】
【0559】
実施例36:tert-ブチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1-(4-(2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-5-(メトキシカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0560】
【化74】
【0561】
段階A:tert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0562】
標題化合物をメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1、0.989g、2.98mmol)およびtert-ブチル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体18)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色泡として標題化合物(46%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.18(1H,d,J=1.8Hz),8.09(1H,d,J=1.8Hz),7.96(1H,t,J=6.4Hz),7.76(1H,t,J=6.2Hz),7.60(1H,d,J=1.8Hz),7.34(1H,d,J=1.8Hz),7.31(1H,s),5.60-5.57(2H,m),4.84(2H,s),4.09-4.08(4H,m),3.84(3H,s),3.81(3H,s),3.30(3Hm s),3.25(4H,s),2.31(4H,s),1.37(9H,s)。LC-MS:m/z=712.2[M+H]
【0563】
段階B:tert-ブチル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0564】
標題化合物をtert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=652.2[M+H]
【0565】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0566】
標題化合物をtert-ブチル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=740.3[M+H]
【0567】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0568】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色油として標題化合物(4つの段階の間で27%)を提供した。LC-MS:m/z=974.3[M+H]
【0569】
段階E:(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0570】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をアセトンで懸濁し、ろ過により収集し、アセトンで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=960.4[M+H]
【0571】
段階F:tert-ブチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1-(4-(2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-5-(メトキシカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0572】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(2つの段階の間で14%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),11.73(1H,s),7.90(1H,s),7.67(1H,s),7.56(1H,s),7.37(2H,s),7.13(1H,s),6.53(2H,s),5.89-5.82(2H,m),4.90(4H,d,J=3.2Hz),4.75(2H,s),4.53(4H,q,J=6.8Hz),3.73(3H,s),3.68(3H,s),3.20(4H,t,J=4.0Hz),3.17(2H,s),2.23(4H,s),2.10(6H,d,J=2.0Hz),1.33(9H,s),1.28(6H,t,J=6.8Hz)。LC-MS:m/z=989.4[M+H]
【0573】
【0574】
実施例37:tert-ブチル4-(4-(2-クロロ-5-(メトキシカルボニル)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0575】
【化75】
【0576】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸(実施例36、段階E)を使用して、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(8%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.92(1H,s),7.67(1H,s),7.65(1H,s),7.38(1H,s),7.35(2H,s),7.29(1H,s),6.52(2H,d,J=3.2Hz),5.89-5.79(2H,m),4.91(4H,d,J=3.2Hz),4.76(2H,s),4.52(4H,q,J=6.4Hz),3.70(3H,s),3.19-3.17(6H,m),2.23-2.21(4H,m),2.09(6H,d,J=2.4Hz),1.33(9H,s),1.27(6H,t,J=6.8Hz)。LC-MS:m/z=959.3[M+H]
【0577】
【0578】
実施例38:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0579】
【化76】
【0580】
段階A:イソプロピル(E)-4-(4-(2-((4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0581】
室温でDMSO(6.0mL)中のイソプロピル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体19、600mg、1.39mmol)の溶液に、DIPEA(1.40mL、8.04mmol)およびtert-ブチル(E)-(4-アミノブト-2-エン-1-イル)カルバメート(520mg、2.79mmol)を加えた。反応混合物を密閉したチューブで120℃で3時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をDCMに溶解し、飽和水性NaHCOで洗浄した。分離した有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をNH-SiO(DCM:MeOH=20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色油として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=589.2[M+H]
【0582】
段階B:イソプロピル(E)-4-(4-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0583】
0℃でMeOH(11mL)中のイソプロピル(E)-4-(4-(2-((4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(800mg、1.36mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M、1.70mL、6.80mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をEtOAcで希釈し、pH9まで2N水性NaOHで塩基性化した。混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮して標題化合物(582mg、粗質)を提供した。LC-MS:m/z=489.2[M+H]
【0584】
段階C:イソプロピル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0585】
DMF(5.80mL)中、イソプロピル(E)-4-(4-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(582mg、1.19mmol)、メチル4-クロロ-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(585mg、2.38mmol)とDIPEA(1.00mL、5.74mmol)の混合物を密閉したチューブで100℃で3時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をNH-SiO(DCM:MeOH=50:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(513mg、3つの段階の間で52%)を提供した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.42(1H,s),8.13(1H,s),7.59(1H,s),7.43(1H,s),5.74(2H,brs),4.89(1H,t,J=6.0Hz),4.78(2H,s),4.26(4H,s),3.91(3H,s),3.85(3H,s),3.44(4H,s),3.34(2H,s),2.40(4H,s),1.23(6H,d,J=6.0Hz)。
【0586】
段階D:イソプロピル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0587】
標題化合物を、イソプロピル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロ-フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=638.2[M+H]
【0588】
段階E:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0589】
標題化合物を、イソプロピル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシ-カルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をEtO/MeOHから再結晶化し、黄色固体として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=688.2[M+H]
【0590】
段階F:メチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0591】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]-イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:TEA=100:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=960.1[M+H]
【0592】
段階G:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0593】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=946.1[M+H]
【0594】
段階H:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0595】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-(イソプロポキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]-イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で製造した。粗生成物を分取TLC(NH-SiO)(DCM:MeOH=10:1)によって精製し、黄色固体として標題化合物(5つの段階の間で6%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.88(1H,s),7.64(1H,s),7.54(1H,s),7.34(2H,brs),7.10(1H,s),6.49(2H,s),5.90-5.79(2H,m),4.88-4.87(5H,m),4.74-4.72(2H,m),4.55-4.49(4H,m),3.72(3H,s),3.66(3H,s),3.57-3.56(2H,m),3.17(2H,brs),2.25-2.23(4H,m),2.09(6H,s),1.26-1.25(6H,m),1.11(6H,d,J=6.4Hz)。LC-MS:m/z=975.2[M+H]
【0596】
【0597】
実施例39:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0598】
【化77】
【0599】
段階A:メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(9)(K00803-022)
【0600】
標題化合物をメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1)および4-クロロ-3-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド(中間体20)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色泡として標題化合物(36%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.18(1H,d,J=1.6Hz),8.10(1H,d,J=2.0Hz),7.97(1H,t,J=6.8Hz),7.76(1H,t,J=6.0Hz),7.60(1H,d,J=2.0Hz),7.35(1H,d,J=1.6Hz),5.59(2H,dd,J=5.6,4.4Hz),4.85(2H,s),4.09-4.08(4H,m),3.83(3H,s),3.81(3H,s),3.41(6H,s),2.84-2.76(1H,m),2.37(2H,s),2.32-2.31(2H,m),0.95(6H,d,J=6.4Hz)。LC-MS:m/z=682.2[M+H]
【0601】
段階B:メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエート
【0602】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=622.3[M+H]
【0603】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシルレートジヒドロブロマイド
【0604】
標題化合物を、メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=672.2[M+H]
【0605】
段階D:メチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0606】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色油として標題化合物を提供した。LC-MS:m/z=944.2[M+H]
【0607】
段階E:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0608】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=930.4[M+H]
【0609】
段階F:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0610】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(4-イソブチリルピペラジン-1-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(6つの段階の間で4%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.90(1H,s),7.67(1H,s),7.57(1H,s),7.38(2H,s),7.15(1H,s),6.54(2H,s),5.90-5.83(2H,m),4.89(4H,s),4.75(2H,s),4.54(4H,q,J=6.8Hz),3.73(3H,s),3.69(3H,s),3.19(2H,s),2.66(1H,q,J=6.4Hz),2.23(4H,s),2.10(6H,d,J=2.4Hz),1.28(6H,t,J=6.8Hz),0.89(6H,d,J=6.8Hz)。LC-MS:m/z=959.3[M+H]
【0611】
【0612】
実施例40:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0613】
【化78】
【0614】
段階A:メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート
【0615】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1)および4-クロロ-3-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-ニトロベンズアミド(中間体21)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=97:3)に続いてSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:0.1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(30%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.15(1H,d,J=2.0Hz),8.06(1H,d,J=2.0Hz),7.95-7.90(2H,m),7.72(1H,t,J=6.0Hz),7.58(1H,s),7.31(1H,s),7.29(1H,brs),5.56(2H,s),4.82(2H,s),4.06(4H,s),3.79(3H,s),3.77(3H,s),3.47(4H,d,J=4.4Hz),3.23(2H,s),2.30(4H,s)。
【0616】
段階B:メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエート
【0617】
標題化合物を、メチル(E)-4-((4-((4-カルバモイル-2-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートを用いて、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=553.2[M+H]
【0618】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-5-カルバモイル-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイド
【0619】
標題化合物を、メチル(E)-3-アミノ-4-((4-((2-アミノ-4-カルバモイル-6-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-メトキシベンゾエートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。粗生成物をEtO/MeOHから再結晶化により精製し、ろ過により収集し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(95%)を提供した。LC-MS:m/z=603.1[M+H]
【0620】
段階D:メチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0621】
標題化合物をメチル(E)-2-((l2-ブロマニル)-l4-アザニル)-1-(4-(2-((l2-ブロマニル)-l4-アザニル)-5-カルバモイル-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:0.1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色固体として標題化合物(11%)を提供した。LC-MS:m/z=875.2[M+H]
【0622】
段階E:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0623】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=861.3[M+H]
【0624】
段階F:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-N,7-ジメトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0625】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-モルホリノブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例2と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=93:7:0.1~90:10:0.1)上でカラムクロマトグラフィーに続いて、ヘキサン/アセトンから再結晶化によって精製し、白色固体として標題化合物(4%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.79(2H,brs),11.73(1H,brs),7.90(1H,s),7.66(1H,s),7.56(1H,s),7.40(1H,s),7.37(1H,s),7.13(1H,s),6.53(2H,s),5.88-5.84(2H,m),4.91(4H,s),4.78(2H,s),4.52(4H,q,J=6.8Hz),3.73(3H,s),3.68(3H,s),3.48-3.45(4H,m),3.13(2H,s),2.27(4H,s),2.10(6H,s),1.29-1.23(6H,m)。LC-MS:m/z=890.3[M+H]
【0626】
【0627】
実施例41:tert-ブチル(E)-4-(5-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0628】
【化79】
【0629】
段階A:tert-ブチル(E)-4-(5-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0630】
標題化合物をtert-ブチル4-(5-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体1)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体22)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(>99%)を提供した。LC-MS:m/z=740.3[M+H]
【0631】
段階B:tert-ブチル(E)-4-(5-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0632】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-4-(5-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=680.3[M+H]
【0633】
段階C:メチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0634】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-4-(5-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=730.3[M+H]
【0635】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0636】
標題化合物を、メチル(E)-2-((l2-ブロマニル)-l4-アザニル)-1-(4-(2-((l2-ブロマニル)-l4-アザニル)-7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:0.1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色の固体として標題化合物(4つの段階の間で7%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.85(2H,s),7.88(1H,s),7.76(1H,d,J=1.2Hz),7.67(1H,s),7.36(2H,s),7.23(1H,d,J=1.6Hz),6.56(1H,s),6.47(1H,s),5.88-5.79(2H,m),4.90(4H,d,J=4.8Hz),4.74(2H,s),4.56-4.49(4H,m),3.86(3H,s),3.65(3H,s),3.17(4H,s),2.31(4H,s),2.11(3H,s),2.09(3H,s),1.32(9H,s),1.28(6H,q,J=7.1Hz),1.19(6H,s)。
【0637】
段階E:(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0638】
標題化合物を、メチル(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.87(1H,s),12.85(1H,s),7.90(1H,s),7.76(1H,d,J=0.8Hz),7.67(1H,s),7.40(1H,s),7.36(1H,s),7.29(1H,d,J=0.8Hz),6.54(1H,s),6.47(1H,s),5.94-5.80(2H,m),4.91(4H,s),4.79(2H,s),4.58-4.49(4H,m),3.70(3H,s),3.16(4H,s),2.31(4H,s),2.10(3H,s),2.08(3H,s),1.32(9H,s),1.30-1.25(6H,m),1.18(6H,s)。
【0639】
段階F:tert-ブチル(E)-4-(5-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)-2-メチルペント-3-イン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0640】
標題化合物を、(E)-1-(4-(7-((4-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-4-メチルペント-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=93:7)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(2つの段階の間で61%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.67(1H,s),7.65(1H,s),7.40(1H,s),7.36(2H,s),7.29(1H,d,J=0.8Hz),6.53(1H,s),6.52(1H,s),5.97-5.81(2H,m),4.91(4H,s),4.78(2H,s),4.53(4H,d,J=6.8Hz),3.70(3H,s),3.17(4H,s),2.31(4H,s),2.10(3H,s),2.09(3H,s),1.32(9H,s),1.27(6H,td,J=6.1,4.5Hz),1.18(6H,s)。LC-MS:m/z=987.5[M+H]
【0641】
【0642】
実施例42:tert-ブチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0643】
【化80】
【0644】
段階A:tert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0645】
n-BuOH(6.5mL)中、イソプロピル4-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体23、650mg、1.43mmol)、tert-ブチル(E)-(4-アミノブト-2-エン-1-イル)カルバメート(中間体2、467mg、2.15mmol)とDIPEA(1.30mL、7.46mmol)の混合物を120℃で3時間マイクロ波で照射した。反応混合物を真空で濃縮し、褐色油として標題化合物(909mg、粗質)を提供した。LC-MS:m/z=632.2[M+H]
【0646】
段階B:tert-ブチル(E)-4-(4-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0647】
THF(14.0mL)中、tert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.60g、2.53mmol)とヒドラジン一水和物(6.80mL、28.0mmol)の混合物を60℃で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を2N水性NaOHで希釈した後、DCMで抽出した。分離した有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮して、赤色泡として標題化合物(1.20g、粗質)を提供した。LC-MS:m/z=502.2[M+H]
【0648】
段階C:tert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0649】
DMF(11mL)中、tert-ブチル(E)-4-(4-(2-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイル-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.20g、2.39mmol)、メチル4-クロロ-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(1.18g、4.80mmol)とDIPEA(2.10mL、12.06mmol)の混合物を100℃で2時間攪拌した。飽和NaHCO水溶液を使用して反応を中断した後、混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空で濃縮した。残渣をNH-SiO(DCM:MeOH=50:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の泡として標題化合物(770mg、3つの段階の間で43%)を提供した。H NMR(400MHz、CDCl):δ8.42(1H,d,J=1.6Hz),8.12(1H,d,J=2.0Hz),8.10-8.09(2H,m),7.59(1H,d,J=2.0Hz),7.42(1H,d,J=2.0Hz),5.80-5.67(2H,m),4.73(2H,d,J=2.0Hz),4.29-4.24(4H,m),3.91(3H,s),3.84(3H,s),3.60(2H,brs),3.17-3.10(2H,m),2.60(1H,brs),1.76-1.71(2H,m),1.55-1.50(2H,m),1.44(9H,s)。
【0650】
段階D:tert-ブチル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0651】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-4-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロ-フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=651.2[M+H]
【0652】
段階E:メチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0653】
標題化合物をtert-ブチル(E)-4-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニルイソチオシアネート(中間体3)を使用して、実施例35(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=50:1~20:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体として標題化合物(3つの段階の間で49%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ7.88-7.78(2H,m),7.65(1H,brs),7.37-7.21(3H,m),6.56-6.51(2H,m),5.89-5.82(2H,m),4.91(4H,brs),4.59(2H,brs),4.54(4H,brs),3.86(3H,s),3.82(2H,brs),3.58(3H,s),2.10-2.08(8H,m),1.99(2H,brs),1.49-1.46(2H,m),1.34(9H,s),1.28-1.25(7H,m),0.92-0.86(2H,m)。LC-MS:m/z=973.3[M+H]
【0654】
段階F:(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0655】
標題化合物を、メチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]-イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=959.5[M+H]
【0656】
段階G:tert-ブチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0657】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]-イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/アセトンから結晶化により精製し、淡黄色の固体として標題化合物(2つの段階の間で54%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.96-7.90(2H,m),7.64(2H,brs),7.36-7.28(4H,m),6.54-6.52(2H,m),5.94-5.83(2H,m),4.91(4H,brs),4.67(2H,brs),4.54(4H,brs),3.82(2H,brs),3.68(3H,s),2.10-2.08(7H,m),1.99(2H,brs),1.49-1.46(2H,m),1.33(9H,s),1.28-1.25(8H,m),0.92-0.86(2H,m)。LC-MS:m/z=958.5[M+H]
【0658】
【0659】
実施例43:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-ピぺリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド
【0660】
【化81】
【0661】
0℃でDCM(10mL)中、tert-ブチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(実施例42、220mg、0.230mmol)の溶液にHCl(ジオキサン中4M 0.800mL、3.20mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣をEtO/MeOHから結晶化により精製し、淡黄色の固体として標題化合物(190mg、93%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.78-8.76(1H,m),8.39-8.37(1H,m),8.01-7.99(2H,m),7.65(1H,d,J=0.8Hz),7.64(1H,d,J=0.8Hz),7.41-7.38(3H,m),7.30(1H,s),6.55(1H,s),6.53(1H,s),5.92-5.81(2H,m),4.91-4.90(4H,m),4.71(2H,s),4.54-4.51(4H,m),3.69(3H,s),3.18-3.15(2H,m),2.70-2.67(2H,m),2.10-2.09(6H,m),2.06-2.04(2H,m),1.70-1.67(2H,m),1.29-1.25(8H,m)。LC-MS:m/z=858.2[M+H]
【0662】
【0663】
実施例44:シクロプロピル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0664】
【化82】
【0665】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)およびシクロプロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体7)を使用して、実施例6と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/DCMからの結晶化に続いて、SiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=100:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(6%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.99(1H,s),7.93(1H,s),7.65-7.64(2H,m),7.39-7.38(2H,m),7.35(1H,s),7.28(1H,s),6.55(1H,s),6.51(1H,s),5.92-5.83(2H,m),4.90(4H,s),4.66(2H,s),4.58-4.50(4H,m),3.93-3.83(2H,m),3.67(3H,s),2.10-2.08(7H,s),1.97(2H,brs),1.47(2H,brs),1.32-1.22(8H,m),0.89(2H,brs),0.60-0.52(5H,m)。LC-MS:m/z=942.4[M+H]
【0666】
【0667】
実施例45:2-ヒドロキシエチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0668】
【化83】
【0669】
段階A:2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシルレート
【0670】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)および2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体10)を使用して、実施例10(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/EtOからの結晶化に続いて、SiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=100:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(45%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.97(1H,s),7.91(1H,s),7.65-7.64(2H,m),7.36-7.33(2H,m),7.27(1H,s),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.95-5.83(2H,m),4.90-4.89(4H,m),4.64(2H,s),4.53-4.52(4H,m),3.98-3.96(2H,m),3.87-3.84(2H,m),3.69-3.67(2H,m),3.65(3H,s),3.50(1H,s),2.10-2.08(7H,s),1.98(2H,brs),1.52-1.49(2H,m),1.29-1.26(7H,m),1.22(2H,s),0.79(9H,s)、-0.02(6H,s)。
【0671】
段階B:2-ヒドロキシエチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0672】
標題化合物を2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル(E)-4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]-イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ-[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例10(段階B)と同様の方法で製造した。粗生成物をEtO/MeOHから結晶化により精製し、白色固体として標題化合物(95%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98(1H,s),7.92(1H,s),7.66-7.65(2H,m),7.38-7.36(2H,m),7.28(1H,s),6.56(1H,s),6.52(1H,s),5.95-5.82(2H,m),4.91-4.90(4H,m),4.66(2H,s),4.56-4.51(4H,m),3.94-3.87(4H,m),3.67(3H,s),2.32(1H,s),2.11-2.09(7H,s),2.00-1.98(2H,m),1.52-1.48(2H,m),1.33-1.23(7H,m),0.96-0.86(2H,m)。LC-MS:m/z=946.3[M+H]
【0673】
【0674】
実施例46:tert-ブチル(E)-4-(4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボニル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0675】
【化84】
【0676】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)および1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-カルボン酸を使用して、実施例12と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=100:10:1~70:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(29%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.00-7.93(2H,m),7.65-7.64(2H,m),7.40-7.29(4H,m),6.55(1H,s),6.52(1H,s),5.95-5.83(2H,m),4.91-4.90(4H,m),4.66(2H,brs),4.57-4.50(4H,m),4.27-4.24(1H,m),3.68(3H,s),2.10-2.08(7H,m),1.98(2H,brs),1.37(9H,s),1.30-1.22(18H,m),1.17(4H,brs)。LC-MS:m/z=1069.3[M+H]
【0677】
【0678】
実施例47:tert-ブチル(E)-4-(4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0679】
【化85】
【0680】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)および1-(tert-ブチル)4-(4-ニトロフェニル)ピペラジン-1,4-ジカルボキシレート(中間体6)を使用して、実施例16と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/DCMからの結晶化に続いてSiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=100:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として標題化合物(6%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98-7.91(2H,m),7.65-7.64(2H,m),7.36-7.29(4H,m),6.54(1H,s),6.52(1H,s),5.91-5.83(2H,m),4.91(4H,brs),4.67(2H,brs),4.53-4.52(4H,m),3.68(3H,s),3.50-3.43(6H,m),3.26(4H,brs),2.98(4H,brs),2.10-2.08(7H,m),1.98-1.97(2H,m),1.48-1.45(2H,m),1.38(9H,s),1.29-1.25(8H,m)。LC-MS:m/z=1070.3[M+H]
【0681】
【0682】
実施例48:(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-((4-(1-(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミド
【0683】
【化86】
【0684】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)およびシクロプロパンスルホニルクロライドを使用して、実施例21と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/DCMからの結晶化に続いて、SiO(DCM:MeOH=20:1~DCM:MeOH:NHOH=80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(19%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.01-7.93(2H,m),7.66-7.64(2H,m),7.39-7.31(4H,m),6.56(1H,s),6.53(1H,s),5.94-5.88(2H,m),4.91(4H,brs),4.70(2H,brs),4.55-4.53(4H,m),3.71(3H,s),2.10-2.08(7H,m),1.97-1.96(2H,m),1.55-1.53(2H,m),1.30-1.26(7H,m)。LC-MS:m/z=962.2[M+H]
【0685】
【0686】
実施例49:tert-ブチル(E)-4-((4-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-イル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0687】
【化87】
【0688】
標題化合物を(E)-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-((4-(ピペリジン-4-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキサミドヒドロクロライド(実施例43)およびtert-ブチル4-(クロロスルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体4)を使用して、実施例28と同様の方法で製造した。粗生成物をヘキサン/DCMからの結晶化に続いてSiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=100:10:1~80:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体として標題化合物(44%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ7.98-7.92(2H,m),7.65-7.64(2H,m),7.36-7.28(4H,m),6.55(1H,s),6.52(1H,s),5.89-5.86(2H,m),4.90(4H,brs),4.65(2H,brs),4.53-4.52(4H,m),3.67(3H,s),3.02(4H,brs),2.65-2.59(2H,m),2.11-2.09(7H,m),2.01-1.99(2H,m),1.56-1.53(2H,m),1.39(9H,s),1.29-1.25(8H,m),1.22(4H,brs),1.06-1.00(2H,m)。LC-MS:m/z=1106.2[M+H]
【0689】
【0690】
実施例50:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0691】
【化88】
【0692】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0693】
標題化合物をtert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート(中間体24)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(中間体1)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。
【0694】
粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色泡として標題化合物(49%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.15(1H,d,J=1.6Hz),8.06(1H,d,J=1.6Hz),7.93(1H,t,J=6.4Hz),7.73(1H,t,J=6.0Hz),7.53(1H,d,J=1.6Hz),7.31(1H,d,J=1.6Hz),5.56-5.47(2H,m),4.72(2H,s),4.06-4.06(4H,m),3.79(5H,s),3.77(3H,s),1.30(9H,s)。LC-MS:m/z=683.2[M+H]
【0695】
【0696】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0697】
標題化合物をtert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=623.2[M+H]
【0698】
段階C:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0699】
標題化合物をジオキサン中のtert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレートおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニルイソチオシアネート(中間体3)を使用して、実施例35(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をEtOAcで懸濁させ、固体をろ過除去した。ろ液をEtO/ヘキサンから凝固させ、ろ過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、淡褐色の固体として標題化合物(2つの段階の間で18%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.90(1H,s),12.84(1H,s),7.86(1H,s),7.77(1H,d,J=1.6Hz),7.67(1H,d,J=0.8Hz),7.35(1H,s),7.28(1H,s),7.19(1H,d,J=1.2Hz),6.56(1H,s),6.50(1H,s),5.87-5.84(2H,m),4.91(4H,t,J=6.4Hz),4.57-4.53(6H,m),3.87(3H,s),3.75-3.71(2H,m),3.59(3H,s),3.40-3.35(2H,m),2.33-2.31(2H,m),2.12(6H,d,J=2.4Hz),1.31(9H,s),1.30-1.27(6H,m)。LC-MS:m/z=945.3[M+H]
【0700】
段階D:(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0701】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をアセトン/ヘキサンで懸濁させ、ろ過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として標題化合物(87%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.84(2H,s),7.92(1H,s),7.74(1H,d,J=1.2Hz),7.67(1H,s),7.32(2H,s),7.26(1H,d,J=0.8Hz),6.52(2H,d,J=6.8Hz),5.87-5.85(2H,m),4.91(4H,s),4.62(2H,s),4.53(4H,q,J=6.8Hz),3.73(2H,t,J=8.6Hz),3.63(3H,s),2.33(2H,d,J=6.9Hz),2.11(6H,s),1.31(9H,s),1.28(6H,t,J=7.2Hz)。LC-MS:m/z=931.3[M+H]
【0702】
段階E:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0703】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗固体化合物を水に懸濁させ、ろ過により収集した。粗固体をアセトン/EtOから再結晶化により精製し、ろ過により収集し、真空下で乾燥して白色固体として標題化合物(62%)を提供した。1H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.79(2H,s),7.92(1H,s),7.86(1H,s),7.62(2H,d,J=5.2Hz),7.30(3H,s),7.24(1H,s),6.49(2H,d,J=4.0Hz),5.85-5.82(2H,m),4.87(4H,s),4.62(2H,s),4.49(4H,d,J=6.8Hz),3.70(2H,t,J=8.2Hz),3.63(3H,s),3.37-3.35(2H,m),2.29-2.28(2H,m),2.06(6H,d,J=3.2Hz),1.27(9H,s),1.24(6H,t,J=7.3Hz)。LC-MS:m/z=930.3[M+H]
【0704】
【0705】
実施例51:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0706】
【化89】
【0707】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0708】
標題化合物をtert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート(中間体25)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエートヒドロクロライド(中間体1)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCMのみ~DCM:MeOH=98:2)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、オレンジ色の固体として標題化合物(83%)を提供した。LC-MS:m/z=697.2[M+H]
【0709】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0710】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の固体として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=637.2[M+H]
【0711】
段階C:メチル2-((アミノ-l3-ブロマニリデン)アミノ)-1-((2E)-4-(2-((アミノ-l3-ブロマニリデン)アミノ)-7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0712】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階C)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をEtO/MeOHから再結晶化し、ろ過により収集し、EtOで洗浄し、真空下で乾燥させて、黄色固体として標題化合物(52%)を提供した。LC-MS:m/z=687.2[M+H]
【0713】
段階D:メチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0714】
標題化合物をメチル(E)-2-アミノ-1-(4-(2-アミノ-7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートジヒドロブロマイドおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸を使用して、実施例1(段階D)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=95:5:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、紫色の固体として標題化合物(15%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.89(1H,s),12.83(1H,s),7.86(1H,s),7.76(1H,s),7.67(1H,s),7.35(1H,s),7.28(1H,d,J=12.0Hz),7.17(1H,d,J=16.8Hz),6.55(1H,s),6.51(1H,s),5.93-5.79(2H,m),4.91(4H,d,J=4.0Hz),4.57-4.50(6H,m),3.86(3H,s),3.59 および 3.52(3H,s+s),3.29-3.24(1H,m),3.20-3.13(1H,m),3.06-2.98(1H,m),2.76-2.73(1H,m),2.14(2H,s),2.10(7H,s),1.74-1.73(1H,m),1.35(10H,d,J=2.8Hz),1.29(6H,td,J=7.1,2.5Hz)。
【0715】
段階E:(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0716】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物を水で洗浄し、真空下で乾燥させ、紫色の固体として標題化合物(69%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,d,J=10.8Hz),7.87(1H,s),7.72(1H,s),7.62(1H,s),7.32-7.29(2H,m),7.22(1H,d,J=12.0Hz),6.50(1H,s),6.47(1H,s),5.88-5.78(2H,m),4.88(4H,s),4.62-4.56(2H,m),4.50(4H,d,J=6.8Hz),3.62-3.56(3H,s+s),3.03-2.93(1H,m),2.71(1H,t,J=8.8Hz),2.11(2H,s),2.06(7H,s),1.70(1H,brs),1.30(10H,s),1.24(6H,t,J=7.0Hz)。
【0717】
段階F:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0718】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗生成物をNH-SiO(DCM:MeOH=93:7)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤褐色の固体として標題化合物(31%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.93(1H,s),7.87(1H,s),7.67(1H,s),7.65(1H,s),7.30-7.24(4H,m),6.51(2H,s),5.93-5.79(2H,m),4.90(4H,s),4.64(2H,d,J=22.0Hz),4.56-4.53(4H,m),3.67-3.62(3H,s+s),3.25-3.17(1H,m),3.05(1H,t,J=8.0Hz),2.77(1H,t,J=8.8Hz),2.16(2H,s),2.10(7H,s),1.75(1H,brs),1.34(10H,s),1.27(6H,t,J=6.4Hz)。LC-MS:m/z=944.3[M+H]
【0719】
【0720】
実施例52:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0721】
【化90】
【0722】
段階A:tert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0723】
標題化合物を、tert-ブチル3-(4-(5-カルバモイル-2-クロロ-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体26)およびメチル(E)-4-((4-アミノブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-5-ニトロベンゾエート(中間体1)を使用して、実施例1(段階A)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCMのみ~DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、赤色の泡として標題化合物(41%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ8.15(1H,d,J=2.0Hz),8.07(1H,d,J=2.0Hz),7.94(1H,t,J=6.2Hz),7.72(1H,t,J=5.6Hz),7.56(1H,d,J=1.6Hz),7.32(1H,d,J=1.6Hz),5.56-5.55(2H,m),4.75(2H,s),4.06(4H,s),3.79(3H,s),3.77(3H,s),3.67(1H,d,J=12.8Hz),2.63-2.57(1H,m),2.12(2H,t,J=5.6Hz),1.66-1.64(1H,m),1.48-1.44(2H,m),1.32(9H,s),1.19(1H,s)。LC-MS:m/z=711.2[M+H]
【0724】
段階B:tert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0725】
標題化合物を、tert-ブチル(E)-3-(4-(5-カルバモイル-2-((4-((2-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-3-ニトロフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1(段階B)と同様の方法で製造した。淡褐色の泡として粗生成物を精製せずに次の反応に使用した。LC-MS:m/z=651.2[M+H]
【0726】
段階C:メチル(E)-1-(4-(7-((3-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレート
【0727】
標題化合物をtert-ブチル(E)-3-(4-(3-アミノ-2-((4-((2-アミノ-6-メトキシ-4-(メトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ブト-2-エン-1-イル)アミノ)-5-カルバモイルフェノキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートおよび1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボニルイソチオシアネート(中間体3)を用いて、実施例35(段階E)と同様の方法で製造した。粗生成物をSiO(DCM:MeOH:NHOH=200:10:1)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡褐色の固体として標題化合物(2つの段階の間で54%)を提供した。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ12.86(1H,s),12.80(1H,s),7.84(1H,s),7.74(1H,s),7.63(1H,s),7.32(1H,s),7.27(1H,s),7.18(1H,s),6.52(1H,s),6.46(1H,s),5.82-5.81(2H,m),4.89(4H,d,J=14.8Hz),4.56-4.49(6H,m),3.83(3H,s),3.65-3.62(1H,m),3.55(3H,s),2.07(6H,s),1.97-1.93(2H,m),1.45-1.60(1H,m),1.37(2H,s),1.29(9H,s),1.24(6H,t,J=6.6Hz),1.19(1H,s)。LC-MS:m/z=973.4[M+H]
【0728】
段階D:(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸
【0729】
標題化合物をメチル(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボキシレートを用いて、実施例1(段階E)と同様の方法で製造した。粗固体生成物をアセトン/ヘキサンで懸濁させ、ろ過により収集し、ヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体として標題化合物(93%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.83(2H,s),7.94(1H,s),7.74(1H,d,J=1.2Hz),7.67(1H,s),7.33(2H,s),7.27(1H,d,J=0.8Hz),6.53(2H,d,J=5.2Hz),5.87-5.82(2H,m),4.92(4H,d,J=16.0Hz),4.63(2H,s),4.54(4H,q,J=6.8Hz),3.67(1H,d,J=14.6Hz),3.62(3H,s),2.12(6H,d,J=2.8Hz),1.99-1.97(2H,m),1.57-1.57(1H,m),1.41(1H,d,J=12.8Hz),1.32(10H,s),1.28(7H,td,J=7.1,1.3Hz)。LC-MS:m/z=959.3[M+H]
【0730】
段階E:tert-ブチル(E)-3-(4-((5-カルバモイル-1-(4-(5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)オキシ)ブト-2-イン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0731】
標題化合物を(E)-1-(4-(7-((4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)ブト-2-イン-1-イル)オキシ)-5-カルバモイル-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ブト-2-エン-1-イル)-2-(1-エチル-3-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド)-7-メトキシ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法で製造した。粗固体生成物を水に懸濁させ、ろ過により収集した。固体をアセトン/EtOから再結晶化により精製し、ろ過により収集し、真空下で乾燥させ、淡褐色の固体として標題化合物(70%)を提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ12.84(2H,s),7.96(1H,s),7.90(1H,s),7.67-7.65(2H,m),7.36(3H,s),7.29(1H,s),6.53(2H,d,J=3.6Hz),5.89-5.86(2H,m),4.93(4H,d,J=19.2Hz),4.67(2H,s),4.54(4H,q,J=7.0Hz),3.67(4H,s),2.10(6H,d,J=4.8Hz),1.99-1.97(2H,m),1.57(1H,s),1.42-1.40(1H,m),1.32(9H,s),1.28(7H,t,J=7.2Hz),1.23(1H,s)。LC-MS:m/z=958.3[M+H]
【0732】
【0733】
生物学的活性
A:50nM未満、B:50~500nM、C:500nM超え
【0734】
【表1】
【0735】
【0736】
細胞株および試薬
【0737】
THP1-ブルー細胞(カタログ番号thp-isg)をInvivoGen(米国、サンディエゴ)から購入した。ペニシリン-ストレプトマイシン(カタログ番号L0022-100)、ウシ胎児血清(FBS)(カタログ番号S1480-500)およびRoswell Park Memorial Institute(RPMI)1640培地(カタログ番号L0498-500)をbiowest(フランス、ノワイェ)から購入した。ゼオシン(Zeocin)(カタログ番号ant-zn-05)およびノルモシン(Normocin)(カタログ番号ant-nr-1)をInvivoGen(米国、サンディエゴ)から購入した。QUANTI-Blue(商標)(カタログ番号rep-qbs)をInvivoGenから購入した。THP1-青色細胞を、10%加熱不活化されたFBS、100μg/mlノルモシン、100μg/mlゼオシン、および100U/ml~100μg/mlペニシリン-ストレプトマイシンがあるRPMI 1640培地で培養した。細胞を湿った5%CO雰囲気で37℃で培養した。
【0738】
ISGレポーター分析
【0739】
THP1-青色細胞を5x10細胞/ウェル(90μl/ウェル)で播種した。10μlの化合物を細胞に添加し、24時間培養した。20μlの細胞培養上清液を180μlのQUANTI-BlueTM溶液が入った新しい96ウェルプレート(カタログ番号30096)に分配し、37℃で15分間培養した。655nmでVarioskan Lux(Thermofisher Scientific、米国)により吸光度を測定した。
【産業上の利用可能性】
【0740】
本発明の化合物は、インターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)の作用剤として使用することができ、癌および特定の感染性疾患の治療に有用である。
【国際調査報告】