(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-28
(54)【発明の名称】SRSポートマッピング方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20250121BHJP
H04B 7/0404 20170101ALI20250121BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20250121BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250121BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04B7/0404
H04W72/20
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542130
(86)(22)【出願日】2023-01-10
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 CN2023071567
(87)【国際公開番号】W WO2023134668
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210045015.4
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 凱立
(72)【発明者】
【氏名】施 源
(72)【発明者】
【氏名】タムラカル ラケシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067CC04
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本出願は、SRSポートマッピング方法、装置及び端末を開示し、通信技術分野に属する。ここで、方法は、端末が、M個のポートグループをN個のOFDMシンボルにマッピングすることを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットSRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
SRSポートマッピング方法であって、
端末が、M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングすることを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される、SRSポートマッピング方法。
【請求項2】
前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つの方式によって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、ネットワーク側機器と端末とによってN個の連続の時間領域位置としてデフォルトで約定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記Mの値と、前記Nの値と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号とのうちの少なくとも一つは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの一つの方式によって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記N個のOFDMシンボルは、同一のスロット内にある、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数は、同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記M個のポートグループは、
前記M個のポートグループが同じサイクリックシフトに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ周波数領域マッピング位置に対応することと、
前記M個のポートグループが同じアンテナ仮想化に対応することと、
前記M個のポートグループが同じプリコーディングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じアナログビームフォーミングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ発射パワーに対応することと、
前記M個のポートグループの間で周波数ホッピングを許可しないこととのうちの少なくとも一つの伝送特徴を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第一のポートグループは、前記M個のポートグループのうちのいずれか一つのポートグループであり、前記第一のポートグループは、前記第一のポートグループにおけるポート数に対応するマッピングルールに従ってポートマッピングを行う、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲットSRSのポートは、複数のSRSリソースのポートを含み、前記複数のSRSリソースは、
一つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
同一リソースリストに基づいて決定されるSRSリソースとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のSRSリソースは、SRSリソース指示SRIによって指示される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲットSRSのポート数は、ターゲットSRSリソースセットにおけるすべてのSRSリソースのポート数の和であり、
又は、
前記ターゲットSRSのポート数は、前記ターゲットSRSリソースセットにおける一部のSRSリソースのポート数の和であり、
ここで、前記ターゲットSRSリソースセットは、一つのSRSリソースセット、又は複数のSRSリソースセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、ネットワーク側機器によって構成又は指示される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースのSRSリソース識別子は、隣接している、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記一部のSRSリソースのうちの一番目のSRSリソースは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つによって決定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間に同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、前記複数のSRSリソースを含み、前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースがそれぞれ各SRSリソースセットにおけるSRSリソースであり、各SRSリソースが各SRSリソースセットにおいて同じ順序を有することを満たす、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットのSRSリソースセット識別子が隣接しているという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースが同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットが同一のリソースセットリストに属するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースが属するSRSリソースセットの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの構成リソースリストにおける順序に従って対応付けられることと、
ネットワーク側機器によって前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対して構成されるポート番号に従って対応付けられることとのうちの少なくとも一つの対応付けルールに従って前記ターゲットSRSのポートのポート番号に対応する、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースのターゲット情報は、同じであり、前記ターゲット情報は、
サイクリックシフトと、
コム構造と、
周波数領域マッピング位置と、
時間領域シンボル位置と、
繰り返し回数と、
伝送周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置は、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同じであることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が隣接していることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同一の時間ウィンドウ内にあることとのうちの一つを満たす、請求項10に記載の方法。
【請求項22】
SRSポートマッピング装置であって、
M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングするためのマッピングモジュールを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される、SRSポートマッピング装置。
【請求項23】
前記Mの値と、前記Nの値と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号とのうちの少なくとも一つは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの一つの方式によって決定される、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在する、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から21のいずれか1項に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現する、端末。
【請求項26】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から21のいずれか1項に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年01月14日に中国で提出された中国特許出願No.202210045015.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にSRSポートマッピング方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(New Radio、NR)システムでは、サウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)は、ビーム管理、コードブックに基づく伝送、非コードブックに基づく伝送とアンテナ切り替え送信に用いられてもよい。端末は、上位層シグナリングにより複数のSRSリソース集合を取得することができ、各SRSリソース集合構成には、その用途、周期特性などの構成が含まれる。
【0004】
現在、SRSポートマッピングによってサポートされるSRSのポート数が限られており、例えばSRSポート数が1、2、4であることのみがサポートされており、つまり、従来のポートマッピング方式は、一定の制限性があり、ポートマッピング方式がそれほど柔軟ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、従来のSRSポートマッピング方式が柔軟性に欠けるという問題を解決できるSRSポートマッピング方法、装置及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様は、SRSポートマッピング方法を提供し、この方法は、
端末が、M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングすることを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【0007】
第二の態様は、SRSポートマッピング装置を提供し、この装置は、
M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングするためのマッピングモジュールを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【0008】
第三の態様は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例では、端末は、M個のポートグループをN個のOFDMシンボルにマッピングし、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットSRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。上記方式によって、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングすることができ、SRSリソースのポートの数に制限されず、ポートマッピングの柔軟性を向上させることによって、通信性能をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本出願の実施例によるネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本出願の実施例によるSRSポートマッピング方法のフローチャートである。
【
図3a】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図3b】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図3c】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図3d】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図3e】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図3f】本出願の実施例による、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングする概略図である。
【
図4】本出願の実施例によるSRSポートマッピング装置の構造図である。
【
図5】本出願の実施例による通信機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。本出願では、「伝送」は、狭義の信号送信のではなく、信号の配信を表す。
【0015】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0016】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(Evolved Node B、eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるSRSポートマッピング方法を詳細に説明する。
【0018】
図2を参照すると、
図2は、本出願の実施例によるSRSポートマッピング方法のフローチャートであり、このSRSポートマッピング方法は、以下を含む。
【0019】
ステップ201、端末は、M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化(Orthogonal Frenquency Division Multiplexing、OFDM)シンボルにマッピングし、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットSRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【0020】
具体的には、ターゲットSRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、各SRSリソースのポートにとって、SRSリソースのポートをグルーピングして、M個のポートグループを得、各ポートグループをそれぞれN個のOFDMシンボルにマッピングする。SRSリソースのポートの数は、1、2、4、8などであってもよい。
【0021】
ターゲットSRSのポートが一つのSRSリソースのポートを含む場合に、ターゲットSRSは、この一つのSRSリソースとして理解されてもよい。
【0022】
本実施例では、端末は、M個のポートグループをN個のOFDMシンボルにマッピングし、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットSRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。上記方式によって、SRSリソースのポートをOFDMシンボルにマッピングすることができ、SRSリソースのポートの数に制限されず、ポートマッピングの柔軟性を向上させることによって、通信性能をさらに向上させることができる。
【0023】
上記において、前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、以下のような少なくとも一つの方式によって決定される。
【0024】
(1)ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることであって、例えば前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、ネットワーク側機器と端末とによってN個の連続の時間領域位置としてデフォルトで約定される。
【0025】
(2)ネットワーク側機器によって構成又は指示されることであって、例えばN個のOFDMシンボルは、連続的又は不連続的なOFDMシンボルであってもよい。
【0026】
ネットワーク側機器によって構成又は指示される場合、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングによって構成され、及び/又はメディアアクセス制御コントロールエレメント(Medium Access Control Control Element、MAC CE)シグナリングによって指示され、及び/又は下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)シグナリングによって指示されてもよい。例えば、
1.RRCシグナリングによりN個のOFDMシンボルのインデックスを直接構成し、又はRRCシグナリングによりN個のOFDMシンボルをエレメントとする複数のグループを構成し、グループのインデックスを指示し、
2.RRCシグナリングによりN個のOFDMシンボルをエレメントとする複数のグループを構成し、そしてMAC CE又はDCIシグナリングによりグループのインデックスを指示する。
【0027】
本出願の一つの実施例では、前記Mの値と、前記Nの値と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号とのうちの少なくとも一つは、
(1)ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
(2)ネットワーク側機器によって構成又は指示される(RRCシグナリングによって構成され、及び/又はMAC CEシグナリングによって指示され、及び/又はDCIシグナリングによって指示されてもよい)こととのうちの一つの方式によって決定される。
【0028】
前記SRSリソースのポートが8ポート(port)であることを例(以下、8portを例にすると略称する)にして以下のように説明する。
【0029】
例1:RRCシグナリングによりM=2個のポートグループを構成し、ここで、ポートグループ1には、4つのポートが含まれ、ポート番号は、それぞれ{1000,1001,1002,1003}であり、ポートグループ2にも4つのポートが含まれ、ポート番号は、それぞれ{1004,1005,1006,1007}である。この時にネットワーク側機器と端末とのデフォルトの約定に従って、2つのポートグループは、N=2個のOFDMシンボルにマッピングされる。選択的に、MAC CE又はDCIシグナリングによりポートグループにおけるポート番号、又はMの値、ポート番号を更新してもよい。
【0030】
例2:RRCシグナリングによりN=2個のOFDMシンボルを構成し、この時にネットワーク側機器と端末とのデフォルトの約定に従って、2つのOFDMシンボルには、M=2個のポートグループがマッピングされ、ここで、ポートグループ1には、4つのポートが含まれ、ポート番号は、それぞれ{1000,1001,1002,1003}であり、ポートグループ2にも4つのポートが含まれ、ポート番号は、それぞれ{1004,1005,1006,1007}である。
【0031】
本出願の一つの実施例では、前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在し、つまり、上記各項のうちの一つは、他の少なくとも一つから導き出されることができ、具体的な例は、以下のとおりである。
【0032】
(1)Mの値から、Nの値、及び/又はM個のポートグループのそれぞれに対応するポート数を導き出すことができ、Nの値から、Mの値、及び/又はM個のポートグループのそれぞれに対応するポート数を導き出すことができ、MとNの値から、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数を導き出すことができる。
【0033】
(2)Nの値は、SRS繰り返し回数Rに関連し、例えば前記SRSリソースのポートが8portであることを例にすると、
R=1の場合、Nの値は、2又は3又は4であってもよく、
R=2の場合、Nの値は、2又は3又は4であってもよく、
R=4の場合、Nの値は、2又は3であってもよく、
(3)Nの値は、前記ターゲットSRSの開始シンボル位置に関連し、N個のOFDMシンボルが同一のスロット(slot)内にあることを保証する必要があり、即ち前記N個のOFDMシンボルは、同一のスロット内にある。
【0034】
本実施例は、8portを例にして、一つのSRSリソースのポートをグルーピングした後に、各ポートグループをそれぞれN個のOFDMシンボルにマッピングする具体的な実施の形態を示す。表1に示すように、表1は、SRS繰り返し回数RとOFDMシンボル数Nが異なる値を取る場合の前記ターゲットSRSの開始シンボル位置l0の値の範囲を示す。
【0035】
【0036】
(4)各OFDMシンボル上のポートグループにおけるポート数は、同じであっても異なってもよく、8portを例にすると、
M=N=2の場合、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数は、4であり、
M=N=3の場合、OFDMシンボルにマッピングされるポート数は、それぞれ4、2、2、又は、2、4、2、又は、2、2、4であってもよく、
M=N=4の場合、OFDMシンボルにマッピングされるポート数は、それぞれ2、2、2、2であってもよい。
【0037】
M=4、N=2の場合、OFDMシンボルにマッピングされるポート数は、それぞれ(2+2)、(2+2)であってもよい。
【0038】
M=4、N=3の場合、OFDMシンボルにマッピングされるポート数は、それぞれ(2+2)、2、2、又は、2、(2+2)、2、又は、2、2、(2+2)であってもよい。
【0039】
ここで、「(2+2)」は、2つのポートグループ(各ポートグループは、2つのポートを含む)が同一のOFDMシンボルにマッピングされることを表す。
【0040】
好ましくは、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数は、同じである。
【0041】
(5)Mの値、Nの値、M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数とM個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号は、前記ターゲットSRSのコム(comb)構造(即ちcomb2/4/8)、及び/又は前記ターゲットSRSの繰り返し回数に関連してもよい。
【0042】
本実施例は、8portを例にして、一つのSRSリソースのポートをグルーピングした後に、各ポートグループをそれぞれN個のOFDMシンボルにマッピングする具体的な実施方法を示す。
【0043】
ケース1:前記ターゲットSRSのコム構造は、Comb 2である。8つのポートを二つのポートグループに分け、ポートグループ1をport{1000,1002,1004,1006}、ポートグループ2をport{1001,1003,1005,1007}とする。
【0044】
前記ターゲットSRSの繰り返し回数R=1を設定する。この時、ポートグループ1のポートを1つのOFDMシンボルにマッピングし、グループ2のポートを別の1つのOFDMシンボルにマッピングし、即ちN=2である。
【0045】
図3aに示すように、ポートグループ1とポートグループ2は、隣接する二つのOFDMシンボルにマッピングされる。
【0046】
図3bに示すように、ポートグループ1とポートグループ2は、隣接しない二つのOFDMシンボルにマッピングされ、二つのポートグループのそれぞれに対応するOFDMシンボル位置は、RRCシグナリングにより構成されてもよく、又はMAC CE又はDCIシグナリングにより指示されてもよい。また、ネットワーク側と端末側とによってデフォルトで約定されるルールに従ってOFDMシンボルのマッピングを行ってもよい。
【0047】
ケース2:前記ターゲットSRSのコム構造は、Comb 2である。8つのポートを二つのポートグループに分け、ポートグループ1をport{1000,1002,1004,1006}、ポートグループ2をport{1001,1003,1005,1007}とする。
【0048】
前記ターゲットSRSの繰り返し回数R=2を設定する。この時、ポートグループ1のポートを2つのOFDMシンボルにマッピングし、ポートグループ2のポートを別の2つのOFDMシンボルにマッピングし、即ちN=4である。
【0049】
図3cに示すように、ポートグループ1は、第8、9のシンボルにマッピングされ、且つシンボル8と9において前記ターゲットSRSの2回の繰り返しである。ポートグループ2は、第10、11のシンボルにマッピングされ、且つシンボル10と11において前記ターゲットSRSの2回の繰り返しである。
【0050】
図3dに示すように、ポートグループ1は、第8、10のシンボルにマッピングされ、且つシンボル8と10においてSRSの2回の繰り返しである。ポートグループ2は、第9、11のシンボルにマッピングされ、且つシンボル9と11において前記ターゲットSRSの2回の繰り返しである。
【0051】
ケース3:前記ターゲットSRSのコム構造は、Comb 4である。8つのポートを四つのポートグループに分け、ポートグループ1をport{1000,1004}、ポートグループ2をport{1001,1005}、ポートグループ3をport{1002,1006}、ポートグループ4をport{1003,1007}とする。
【0052】
前記ターゲットSRSの繰り返し回数R=1を設定し、
図3eに示すように、ポートグループ1、ポートグループ2、ポートグループ3、ポートグループ4のポートをそれぞれ1つのOFDMシンボルにマッピングし、即ちN=4である。
【0053】
図3fに示すように、ポートグループ1、ポートグループ2のポートを1つのOFDMシンボルにマッピングし、ポートグループ3、ポートグループ4のポートを別の1つのOFDMシンボルにマッピングし、即ちN=2である。
【0054】
上記において、前記M個のポートグループは、
前記M個のポートグループが同じサイクリックシフトに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ周波数領域マッピング位置に対応することと、
前記M個のポートグループが同じアンテナ仮想化に対応することと、
前記M個のポートグループが同じプリコーディングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じアナログビームフォーミングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ発射パワーに対応することと、
前記M個のポートグループの間で周波数ホッピングを許可しないこととのうちの少なくとも一つの伝送特徴を満たす。
【0055】
本出願の一つの実施例では、第一のポートグループは、前記M個のポートグループのうちのいずれか一つのポートグループであり、前記第一のポートグループは、前記第一のポートグループにおけるポート数に対応するマッピングルールに従ってポートマッピングを行う。
【0056】
例えば、8portを例にすると、M=2であり、各ポートグループが4つのポートを含む場合、各OFDMシンボル上のポートは、関連プロトコルにおける4portのマッピングルールに従ってマッピングされる。即ち一つのOFDMシンボルにマッピングされるポートは、{1000,1001,1002,1003}であり、別のOFDMシンボルにマッピングされるポートは、{1004,1005,1006,1007}である。
【0057】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲットSRSのポートは、複数のSRSリソースのポートを含み、前記複数のSRSリソースは、
一つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
同一リソースリストに基づいて決定されるSRSリソースとのうちの一つを含む。
【0058】
さらに、上記の前記複数のSRSリソースは、SRSリソース指示(SRS resource indicator、SRI)によって指示されてもよい。
【0059】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲットSRSのポート数は、ターゲットSRSリソースセットにおけるすべてのSRSリソースのポート数の和であり、
又は、
前記ターゲットSRSのポート数は、前記ターゲットSRSリソースセットにおける一部のSRSリソースのポート数の和であり、
ここで、前記ターゲットSRSリソースセットは、一つのSRSリソースセット、又は複数のSRSリソースセットを含む。
【0060】
上記において、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、ネットワーク側機器によって構成又は指示され、例えば、ネットワーク側機器によって前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースのリソース識別子(ID)が構成又は指示される。
【0061】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースのSRSリソース識別子は、隣接している。一部のSRSリソースの数は、ネットワーク側機器によって構成又は指示されてもよく、又は、ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されてもよい。
【0062】
さらに、前記一部のSRSリソースのうちの一番目のSRSリソースは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0063】
前記一番目のSRSリソースは、SRSリソース識別子が隣接する複数のSRSリソースのうちの開始SRSリソースを決定するために用いられる。
【0064】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間に同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0065】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、前記複数のSRSリソースを含み、前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースがそれぞれ各SRSリソースセットにおけるSRSリソースであり、各SRSリソースが各SRSリソースセットにおいて同じ順序を有することを満たす。
【0066】
例えば、前記ターゲットSRSリソースセットは、第一のSRSリソースセットと第二のSRSリソースセットとを含み、前記複数のSRSリソースは、第一のSRSリソースと第二のSRSリソースとを含み、第一のSRSリソースは、第一のSRSリソースセットからのものであり、第二のSRSリソースは、第二のSRSリソースセットからのものであり、第一のSRSリソースの第一のSRSリソースセットにおける順序(例えばIDの値)は、第二のSRSリソースの第二のSRSリソースセットにおける順序と同じである。
【0067】
本出願の一つの実施例では、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットのSRSリソースセット識別子が隣接しているという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースが同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットが同一のリソースセットリストに属し、リソースセットリストがネットワーク側機器によってRRCを介して構成されるという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0068】
本出願の一つの実施例では、前記複数のSRSリソースと前記ターゲットSRSのポートのポート番号との間の対応付けルールは、以下のような少なくとも一つを満たす。
【0069】
(1)前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの識別子順序に従って順に対応付けられる。
【0070】
8portを例にすると、ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることで、SRSリソース1をポート番号{1000,1001,1002,1003}に対応させ、SRSリソース2をポート番号{1004,1005,1006,1007}に対応させる。
【0071】
(2)前記複数のSRSリソースが属するSRSリソースセットの識別子順序に従って順に対応付けられる。
【0072】
(3)前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの構成リソースリストにおける順序に従って対応付けられる。
【0073】
(4)ネットワーク側機器によって前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対して構成されるポート番号に従って対応付けられる。8portを例にすると、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることで、SRSリソース1をポート番号{1000,1002,1004,1006}に対応させ、SRSリソース2をポート番号{1001,1003,1005,1007}に対応させる。
【0074】
本出願の一つの実施例では、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースのターゲット情報は、同じであり、前記ターゲット情報は、
サイクリックシフトと、
コム構造と、
周波数領域マッピング位置と、
時間領域シンボル位置と、
繰り返し回数と、
伝送周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0075】
本出願の一つの実施例では、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置は、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同じであることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が隣接していることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同一の時間ウィンドウ内にあることとのうちの一つを満たす。ここで、時間ウィンドウは、ネットワーク側機器によって構成され、又はネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定される。例えば、時間ウィンドウが一つのスロットとしてデフォルトで約定される。
【0076】
本出願におけるSRSポートマッピング方法は、SRSのポート数が4よりも大きい時、SRSのポートマッピング問題を解決することができる。例えば、SRSのポートが8である時、各ポートのマッピング問題を解決することによって、各ポートの間の直交性を保証する。
【0077】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるSRSポートマッピング方法において、実行本体は、SRSポートマッピング装置、又は、このSRSポートマッピング装置におけるSRSポートマッピング方法を実行するための制御モジュールであってもよい。
【0078】
以下の実施例において、SRSポートマッピング装置がSRSポートマッピング方法を実行することを例にして、本出願の実施例によるSRSポートマッピング装置を説明する。
【0079】
図4を参照すると、
図4は、本出願の実施例によるSRSポートマッピング装置の構造図であり、SRSポートマッピング装置400は、
M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングするためのマッピングモジュール401を含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【0080】
選択的に、前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つの方式によって決定される。
【0081】
選択的に、前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、ネットワーク側機器と端末とによってN個の連続の時間領域位置としてデフォルトで約定される。
【0082】
選択的に、前記Mの値と、前記Nの値と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号とのうちの少なくとも一つは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの一つの方式によって決定される。
【0083】
選択的に、前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在する。
【0084】
選択的に、前記N個のOFDMシンボルは、同一のスロット内にある。
【0085】
選択的に、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数は、同じである。
【0086】
選択的に、前記M個のポートグループは、
前記M個のポートグループが同じサイクリックシフトに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ周波数領域マッピング位置に対応することと、
前記M個のポートグループが同じアンテナ仮想化に対応することと、
前記M個のポートグループが同じプリコーディングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じアナログビームフォーミングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ発射パワーに対応することと、
前記M個のポートグループの間で周波数ホッピングを許可しないこととのうちの少なくとも一つの伝送特徴を満たす。
【0087】
選択的に、第一のポートグループは、前記M個のポートグループのうちのいずれか一つのポートグループであり、前記第一のポートグループは、前記第一のポートグループにおけるポート数に対応するマッピングルールに従ってポートマッピングを行う。
【0088】
選択的に、前記ターゲットSRSのポートは、複数のSRSリソースのポートを含み、前記複数のSRSリソースは、
一つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
同一リソースリストに基づいて決定されるSRSリソースとのうちの一つを含む。
【0089】
選択的に、前記複数のSRSリソースは、SRSリソース指示SRIによって指示される。
【0090】
選択的に、前記ターゲットSRSのポート数は、ターゲットSRSリソースセットにおけるすべてのSRSリソースのポート数の和であり、
又は、
前記ターゲットSRSのポート数は、前記ターゲットSRSリソースセットにおける一部のSRSリソースのポート数の和であり、
ここで、前記ターゲットSRSリソースセットは、一つのSRSリソースセット、又は複数のSRSリソースセットを含む。
【0091】
選択的に、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、ネットワーク側機器によって構成又は指示される。
【0092】
選択的に、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースのSRSリソース識別子は、隣接している。
【0093】
選択的に、前記一部のSRSリソースのうちの一番目のSRSリソースは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0094】
選択的に、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間に同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0095】
選択的に、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、前記複数のSRSリソースを含み、前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースがそれぞれ各SRSリソースセットにおけるSRSリソースであり、各SRSリソースが各SRSリソースセットにおいて同じ順序を有することを満たす。
【0096】
選択的に、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットのSRSリソースセット識別子が隣接しているという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースが同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットが同一のリソースセットリストに属するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0097】
選択的に、前記複数のSRSリソースと前記ターゲットSRSのポートのポート番号との間の対応付けルールは、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースが属するSRSリソースセットの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの構成リソースリストにおける順序に従って対応付けられることと、
ネットワーク側機器によって前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対して構成されるポート番号に従って対応付けられることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0098】
選択的に、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースのターゲット情報は、同じであり、前記ターゲット情報は、
サイクリックシフトと、
コム構造と、
周波数領域マッピング位置と、
時間領域シンボル位置と、
繰り返し回数と、
伝送周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0099】
選択的に、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置は、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同じであることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が隣接していることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同一の時間ウィンドウ内にあることとのうちの一つを満たす。
【0100】
本出願の実施例におけるSRSポートマッピング装置400は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0101】
本出願の実施例におけるSRSポートマッピング装置400は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0102】
本出願の実施例によるSRSポートマッピング装置400は、
図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
選択的に、
図5に示すように、本出願の実施例は、通信機器50をさらに提供し、プロセッサ51と、メモリ52と、メモリ52に記憶されており、且つ前記プロセッサ51上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器50が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ51により実行される時、上記
図2に示すSRSポートマッピング方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0104】
図6は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0105】
この端末1000は、無線周波数ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インターフェースユニット1008、メモリ1009、及びプロセッサ1010などの部材を含むが、それらに限らない。
【0106】
当業者であれば理解できるように、端末1000は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1010にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0107】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1004は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)10041とマイクロホン10042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ10041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1006は、表示パネル10061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル10061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット1007は、タッチパネル10071及び他の入力機器10072を含む。タッチパネル10071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器10072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0108】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1001は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ1010に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1001は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0109】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1009は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0110】
プロセッサ1010は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1010は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1010に統合されなくてもよい。
【0111】
ここで、プロセッサ1010は、M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングするために用いられ、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される。
【0112】
さらに、前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つの方式によって決定される。
【0113】
さらに、前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、ネットワーク側機器と端末とによってN個の連続の時間領域位置としてデフォルトで約定される。
【0114】
さらに、前記Mの値と、前記Nの値と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数と、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数と、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号とのうちの少なくとも一つは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの一つの方式によって決定される。
【0115】
さらに、前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在する。
【0116】
さらに、前記N個のOFDMシンボルは、同一のスロット内にある。
【0117】
さらに、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数は、同じである。
【0118】
さらに、前記M個のポートグループは、
前記M個のポートグループが同じサイクリックシフトに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ周波数領域マッピング位置に対応することと、
前記M個のポートグループが同じアンテナ仮想化に対応することと、
前記M個のポートグループが同じプリコーディングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じアナログビームフォーミングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ発射パワーに対応することと、
前記M個のポートグループの間で周波数ホッピングを許可しないこととのうちの少なくとも一つの伝送特徴を満たす。
【0119】
さらに、第一のポートグループは、前記M個のポートグループのうちのいずれか一つのポートグループであり、前記第一のポートグループは、前記第一のポートグループにおけるポート数に対応するマッピングルールに従ってポートマッピングを行う。
【0120】
さらに、前記ターゲットSRSのポートは、複数のSRSリソースのポートを含み、前記複数のSRSリソースは、
一つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
同一リソースリストに基づいて決定されるSRSリソースとのうちの一つを含む。
【0121】
さらに、前記複数のSRSリソースは、SRSリソース指示SRIによって指示される。
【0122】
さらに、前記ターゲットSRSのポート数は、ターゲットSRSリソースセットにおけるすべてのSRSリソースのポート数の和であり、
又は、
前記ターゲットSRSのポート数は、前記ターゲットSRSリソースセットにおける一部のSRSリソースのポート数の和であり、
ここで、前記ターゲットSRSリソースセットは、一つのSRSリソースセット、又は複数のSRSリソースセットを含む。
【0123】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、ネットワーク側機器によって構成又は指示される。
【0124】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースのSRSリソース識別子は、隣接している。
【0125】
さらに、前記一部のSRSリソースのうちの一番目のSRSリソースは、
ネットワーク側機器と端末とによってデフォルトで約定されることと、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることとのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0126】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが一つのSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記一部のSRSリソースのうちの各SRSリソースの間に同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0127】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記一部のSRSリソースは、前記複数のSRSリソースを含み、前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースがそれぞれ各SRSリソースセットにおけるSRSリソースであり、各SRSリソースが各SRSリソースセットにおいて同じ順序を有することを満たす。
【0128】
さらに、前記ターゲットSRSリソースセットが複数のSRSリソースセットを含む場合に、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットの間の関連関係は、
前記関連関係が、ネットワーク側機器によって構成又は指示されることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットのうちの各SRSリソースセットのSRSリソースセット識別子が隣接しているという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースが同じ空間関係及び/又は疑似コロケーション関係を有するという関係であることと、
前記関連関係が、前記複数のSRSリソースセットが同一のリソースセットリストに属するという関係であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0129】
さらに、前記複数のSRSリソースと前記ターゲットSRSのポートのポート番号との間の対応付けルールは、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースが属するSRSリソースセットの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの構成リソースリストにおける順序に従って対応付けられることと、
ネットワーク側機器によって前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対して構成されるポート番号に従って対応付けられることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0130】
さらに、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースのターゲット情報は、同じであり、前記ターゲット情報は、
サイクリックシフトと、
コム構造と、
周波数領域マッピング位置と、
時間領域シンボル位置と、
繰り返し回数と、
伝送周期とのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
さらに、前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置は、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同じであることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が隣接していることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同一の時間ウィンドウ内にあることとのうちの一つを満たす。
【0132】
上記実施例による端末1000は、
図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0133】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、
図2に記載の方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0134】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末又はネットワーク側機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0135】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行して、上記
図2の方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0137】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0138】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワークなどであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0139】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
SRSポートマッピング方法であって、
端末が、M個のポートグループをN個の直交周波数分割多重化OFDMシンボルにマッピングすることを含み、M、Nは、いずれも1以上の整数であり、Mは、N以上であり、ターゲットサウンディングリファレンス信号SRSのポートは、一つ又は複数のSRSリソースのポートを含み、前記SRSリソースのポートは、前記M個のポートグループから構成される、SRSポートマッピング方法。
【請求項2】
前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、
ネットワーク側機器によって構成又は指示されることの方式によって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記N個のOFDMシンボルの時間領域位置は、ネットワーク側機器と端末とによってN個の連続の時間領域位置としてデフォルトで約定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記Mの値、前記Nの値、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数、前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート番号、各OFDMシンボルにマッピングされるポート数、各OFDMシンボルにマッピングされるポート番号、前記ターゲットSRSのコム構造、前記ターゲットSRSの繰り返し回数、及び前記ターゲットSRSの開始シンボル位置のうちの少なくとも二つは、関連関係が存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記N個のOFDMシンボルは、同一のスロット内にある、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記M個のポートグループのそれぞれに対応するポート数は、同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記M個のポートグループは、
前記M個のポートグループが同じサイクリックシフトに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ周波数領域マッピング位置に対応することと、
前記M個のポートグループが同じアンテナ仮想化に対応することと、
前記M個のポートグループが同じプリコーディングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じアナログビームフォーミングに対応することと、
前記M個のポートグループが同じ発射パワーに対応することと、
前記M個のポートグループの間で周波数ホッピングを許可しないこととのうちの少なくとも一つの伝送特徴を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第一のポートグループは、前記M個のポートグループのうちのいずれか一つのポートグループであり、前記第一のポートグループは、前記第一のポートグループにおけるポート数に対応するマッピングルールに従ってポートマッピングを行う、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットSRSのポートは、複数のSRSリソースのポートを含み、前記複数のSRSリソースは、
一つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
複数のSRSリソースセットにおけるSRSリソースと、
同一リソースリストに基づいて決定されるSRSリソースとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のSRSリソースは、SRSリソース指示SRIによって指示される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットSRSのポート数は、ターゲットSRSリソースセットにおけるすべてのSRSリソースのポート数の和であり、
又は、
前記ターゲットSRSのポート数は、前記ターゲットSRSリソースセットにおける一部のSRSリソースのポート数の和であり、
ここで、前記ターゲットSRSリソースセットは、一つのSRSリソースセット、又は複数のSRSリソースセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のSRSリソースは、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースが属するSRSリソースセットの識別子順序に従って順に対応付けられることと、
前記複数のSRSリソースのうちのSRSリソースの構成リソースリストにおける順序に従って対応付けられることと、
ネットワーク側機器によって前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対して構成されるポート番号に従って対応付けられることとのうちの少なくとも一つの対応付けルールに従って前記ターゲットSRSのポートのポート番号に対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースのターゲット情報は、同じであり、前記ターゲット情報は、
サイクリックシフトと、
コム構造と、
周波数領域マッピング位置と、
時間領域シンボル位置と、
繰り返し回数と、
伝送周期とのうちの少なくとも一つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のSRSリソースのうちの各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置は、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同じであることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が隣接していることと、
各SRSリソースに対応する時間領域シンボル位置が同一の時間ウィンドウ内にあることとのうちの一つを満たす、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から14のいずれか1項に記載のSRSポートマッピング方法のステップを実現する、端末。
【国際調査報告】