(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20250123BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20250123BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20250123BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20250123BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/40
A24F40/65
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540731
(86)(22)【出願日】2023-01-19
(85)【翻訳文提出日】2024-08-23
(86)【国際出願番号】 GB2023050100
(87)【国際公開番号】W WO2023139370
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, ダリル
(72)【発明者】
【氏名】ロッサー, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ブルートン, コナー
(72)【発明者】
【氏名】カーシー, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】クロージャー, マーク
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC34
4B162AD08
4B162AD23
4B162AD41
(57)【要約】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給システムが提供される。エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成物品と、コネクタと、を備える。エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備える。制御回路は物理的接続を備える。エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成材料を貯蔵する。コネクタは、制御回路の物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、前記制御回路が物理的接続を備える、エアロゾル供給デバイスと、
エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタと、
を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備える前記コネクタが、前記エアロゾル生成物品の一部である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備える前記コネクタが、前記エアロゾル供給デバイスと通信するための通信デバイスの一部である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記通信デバイスが、スマートフォン、タブレット、PCのうちの1つであり、前記通信デバイスが、前記エアロゾル供給システムのユーザを識別するように構成される、請求項3に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記コネクタが、前記エアロゾル生成物品と通信するための制御回路をさらに備え、前記エアロゾル生成物品が、前記エアロゾル生成物品を識別するための識別子をさらに備え、
前記コネクタが、前記識別子を識別するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給デバイスの制御回路が、前記エアロゾル生成物品の前記識別子を識別するように構成される、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記コネクタが、USBドングルまたはUSBドライブのうちの少なくとも1つである、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記コネクタが、前記エアロゾル供給デバイスの前記制御回路に制御信号を提供するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法であって、前記方法が、
エアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、
前記エアロゾル供給デバイスが、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、前記制御回路が物理的接続を備える、ステップと、
エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品を用意するステップと、
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタを用意するステップと、
前記コネクタを前記制御回路の前記物理的接続に接続するステップと、
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記真正性に基づいて、前記エアロゾル供給デバイスの動作状態を更新するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
コネクタを用意するステップが、前記エアロゾル供給デバイスと通信するための通信デバイスに接続されたコネクタを用意する工程を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記通信デバイスによってユーザの識別情報を識別するステップと、
前記通信デバイスによって前記エアロゾル供給デバイスに、前記ユーザの前記識別情報を通信するステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザの前記識別情報を許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
前記ユーザの前記識別情報に基づいて、前記エアロゾル供給デバイスの動作状態を更新するステップと、
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記ユーザの前記識別情報を許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
のうちの少なくとも1つのステップが、
内蔵メモリ内のデータベースにアクセスする工程を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記ユーザの前記識別情報を、許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
のうちの少なくとも1つのステップが、
外部データベースに遠隔アクセスする工程を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給手段であって、前記エアロゾル供給手段が、
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品を識別するための制御回路手段を備え、前記制御回路手段が物理的接続手段を備える、エアロゾル供給デバイスと、
エアロゾル生成手段を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、
前記制御回路手段の前記物理的接続手段に接続するための相補的な物理的接続を備える接続手段と、
を備える、エアロゾル供給手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法、およびエアロゾル供給手段に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給システムが知られている。一般的なシステムでは、ユーザが起動するヒータを使用し、エアロゾル生成材料からエアロゾル供給デバイスによってエアロゾルを発生させ、その後、そのエアロゾルをユーザが吸入する。最新のシステムでは、交換可能なエアロゾル生成材料を含む消耗要素を使用することができる。製造業者が真正の消耗品の使用を制御することが望ましい場合がある。特に、製造業者のデバイスは、真正の製造業者の消耗品を使用した場合に最も良好に動作し、非真正の消耗品を使用すると、デバイスの寿命が短くなり、あるいはデバイスの動作が低下してユーザ体験に影響が与えられる場合がある。
【0003】
本発明は、上記の問題のうちのいくつかを解決することを目的とする。
【発明の概要】
【0004】
本発明の側面は、添付の特許請求の範囲に定義される。
【0005】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態によって、ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給システムが提供され、エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、制御回路が物理的接続を備える、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、制御回路の物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタと、を備える。
【0006】
そのようなシステムは、エアロゾル生成物品が受け入れ可能な真正品であるときにのみデバイスが稼働するように、エアロゾル生成物品の真正性を認識することができる。特に、エアロゾル生成物品が非真正品である場合には、デバイスの稼働を防止することができる。このようにして、システムは、デバイスと望ましい方法で相互作用することが知られていないエアロゾル生成物品と共にデバイスが使用されることを防止する。特に、これにより、製造業者は、ユーザの体験が複数回の使用にわたって標準化されることを保証でき、それによってシステムのユーザ体験を改善することができる。実際、非真正のエアロゾル生成物品でのデバイスの稼働を防止することにより、ユーザ体験とデバイスの寿命の両方を改善することができるが、これは、製造業者のエアロゾル生成物品はそのデバイスと最も良く相互作用するように構成され得るためである。
【0007】
したがって、システムのユーザを保護することができ、非真正のエアロゾル生成物品との使用からシステム自体を保護することができる。
【0008】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態によって、エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法が提供され、方法は、エアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、エアロゾル供給デバイスが、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、制御回路が物理的接続を備える、ステップと、エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品を用意するステップと、制御回路の物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタを用意するステップと、コネクタを制御回路の物理的接続に接続するステップと、エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、エアロゾル生成物品の真正性に基づいて、エアロゾル供給デバイスの動作状態を更新するステップと、を含む。
【0009】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態によれば、ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給手段が提供され、エアロゾル供給手段は、エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路手段を備え、制御回路手段が物理的接続手段を備える、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成手段を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、制御回路手段の物理的接続手段に接続するための相補的な物理的接続を備える接続手段と、を備える。
【0010】
次に、単なる参照として以下の図面を例示し、本教示を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
【
図2】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
【
図3】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は様々な修正および代替形態が可能であるが、特定の実施形態を例として図面に示し、以下に詳細に説明する。しかしながら、特定の実施形態の図面および詳細な説明は、開示された特定の形態に本発明を限定することを意図するものではないことを理解されたい。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に入るすべての修正形態、均等物および代替形態を包含する。
【0013】
特定の例および実施形態の側面および特徴は、本明細書で論述/説明される。特定の例および実施形態のいくつかの側面および特徴は従来通りに実装されてもよく、簡潔にするためにこれらは詳細に論述/説明されない。したがって、本明細書で論述されるが詳細に説明されない装置および方法の側面および特徴は、そのような側面および特徴を実装するための任意の従来技術に従って実装され得ることが理解されよう。
【0014】
本開示は、eたばこなど、エアロゾル供給システムと呼ばれることもあるエアロゾル供給システムに関する。以下の説明を通して、「eたばこ」または「電子たばこ」という用語が使用されることがあるが、この用語はエアロゾル供給システム/デバイスおよび電子エアロゾル供給システム/デバイスと互換的に使用され得ることが理解されよう。さらに、技術分野において一般的であるように、「エアロゾル」および「蒸気」という用語、ならびに、「気化させる」、「揮発させる」および「エアロゾル化する」などの関連用語は、一般に、互換的に使用され得る。
【0015】
図1は、本発明によるエアロゾル供給システム100の一例の概略図を示す。エアロゾル供給システム100は、エアロゾル供給デバイス110を有する。エアロゾル供給デバイス110は、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路112を有する。制御回路112は、物理的接続114を備える。エアロゾル供給システム100は、エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品120を有する。エアロゾル供給システム100は、制御回路112の物理的接続114に接続するための相補的な物理的接続132を備えるコネクタ130を有する。
【0016】
エアロゾル供給デバイス110は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するためのヒータまたはアトマイザなどを備えるデバイスであり得る。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成物品120の形態でエアロゾル供給デバイス110に供給され得る。エアロゾル生成物品120は、エアロゾル生成材料を含み得、エアロゾル供給デバイス110に取り外し可能に挿入できるものであり得る。一例では、エアロゾル生成物品120は、使用のためにエアロゾル供給デバイス110に挿入され、そこから取り外され得る、再充填可能なポッドである。
【0017】
図1の例には、3つの主要な要素である、エアロゾル供給デバイス110、エアロゾル生成物品120およびコネクタ130が示されている。コネクタ130は、相補的な物理的接続132を介して制御回路112の物理的接続114に物理的に接続し得る。この物理的接続は、1つまたは複数の対応する突起および凹部またはスロットなどを介して実現され得る。
【0018】
使用中、コネクタ130は制御回路112に物理的に接続され、制御回路112はエアロゾル生成物品120を識別する。特に、制御回路112は、エアロゾル生成物品120が真正のエアロゾル生成物品であるか非真正のエアロゾル生成物品であるかを識別する。エアロゾル生成物品120を真正品として識別すると、制御回路112は、エアロゾル供給デバイス110に信号を送信し、デバイス110での吸入または起動ボタンの押下によるエアロゾル供給デバイス110の稼働を可能にし得る。
【0019】
一例では、コネクタ130は、制御回路112がエアロゾル生成物品120を識別するように稼働することができるように、制御回路112内で回路を完成させ得る。この例では、コネクタ130は、エアロゾル供給デバイス110の使用におけるセキュリティレベルの向上を提供する。コネクタ130は許可済みユーザに提供され、これにより、この許可済みユーザのみが、コネクタ130を制御回路112に接続することができる。このように、システム100は、非真正のエアロゾル生成物品120だけでなく、非許可ユーザによる使用を防止する。さらに、コネクタ130と制御回路112との間の物理的接続の使用により、制御回路112に接続して非許可ユーザがデバイス110を使用できるようにする不正な非真正のコネクタ130の製造が、より困難になる。このように、ハッキングされ、または攻撃に対して脆弱であり得るソフトウェア接続ではなく、物理的接続を使用することによって、システム100のセキュリティが向上する。
【0020】
別の例では、コネクタ130は、エアロゾル生成物品120の識別を可能にするための回路を有し得る。このような方法では、コネクタ130が制御回路112に物理的に接続され、エアロゾル生成物品120がエアロゾル供給デバイス110に挿入されるとき、制御回路112およびコネクタ130の両方がエアロゾル生成物品120を識別することができる。一例では、制御回路112は、真正性の指標のひとつを識別し、コネクタ130は、真正性の別の指標を識別する。制御回路112およびコネクタ130の両方がエアロゾル生成物品120を真正品として識別した場合、制御回路112は、エアロゾル供給デバイス110の稼働を可能にする。
【0021】
上記の例では、エアロゾル生成物品120の認証が成功すると、コネクタ130は、物理的接続114、132(これは電気的接続でもよい)を介して、制御回路112に信号を送信し、エアロゾル生成物品120がコネクタ130によって認証されたことを示すことができる。制御回路112は、この信号を受信し、制御回路112によってエアロゾル生成物品120が認証されると、エアロゾル供給デバイス110をユーザが稼働できるようにし得る。この稼働は、ユーザによるデバイス110の吸入または起動ボタンの押下に応答して、ヒータなどを起動させる形態をとり得る。
【0022】
特に、制御回路112とコネクタ130との間の接続の物理的構成は、制御回路112がエアロゾル生成物品120上の第1の位置に位置する第1の識別子を識別でき、一方で、コントローラ130がエアロゾル生成物品120上の第2の位置に位置する第2の識別子を識別できるようなものであり得る。このようにして、エアロゾル生成物品120の真正性に関して、コネクタ130および制御回路112による2要素チェックが提供される。さらに、エアロゾル生成物品120上の2つの位置に2つの識別子を必要とすることによって、エアロゾル供給デバイス110内で稼働できる非真正のエアロゾル生成物品の製造が著しく困難になる。したがって、非真正のエアロゾル生成物品をエアロゾル供給デバイス110で使用して成功する可能性は、大幅に減少する。
【0023】
図1の例では、デバイス110、エアロゾル生成物品120およびコネクタ130は、一緒に使用され得る3つの別個の物体である。ここで
図2を参照すると、
図1のシステム100と類似するシステム200が示されている。
図1において使用される特徴と類似する特徴が、参照番号を100だけ増加させて示されている。例えば、
図1のシステム100は、
図2のシステム200と類似する。類似または同一の特徴は、簡潔にするために説明されない場合がある。
【0024】
図2では、コネクタ230は、エアロゾル生成物品220の一部であるか、または、かつ、エアロゾル生成物品220に接続されている。この例では、エアロゾル生成物品220は、コネクタ230が接続され得る連携的な接続を有することにより、コネクタ230によって認証され得る。エアロゾル生成物品220へのコネクタ230の物理的接続は、エアロゾル生成物品220の第1の認証段階であり得る。コネクタ230は、非真正のエアロゾル生成物品に物理的に接続できない場合がある。次いで、コネクタ230は、第2の認証段階のために制御回路212に接続され得る。
図2の例では、制御回路212および物理的接続214はデバイス210内にあり、コネクタ230に接続されると、エアロゾル生成物品220がエアロゾル供給デバイス210の本体内に位置する。
【0025】
図2の例の2段階認証は、システム200と共に使用するための非真正のエアロゾル生成物品の製造の難易度を高める。第1の認証段階は、エアロゾル生成物品220との正しい接続によってコネクタ230内で回路を完成させることであり得る。第2の認証段階は、例えばエアロゾル生成物品220内の識別子(QRコード(登録商標)、RFIDタグなど)を認識することによる、制御回路212によるエアロゾル生成物品220の識別であり得る。上記のように、認証が行われるまで、デバイス210のヒータまたはアトマイザは稼働できず、非真正のエアロゾル生成物品の使用が防止される。
【0026】
ここで
図3を参照すると、
図2のシステム200に類似するシステム300が示されている。
図2において使用される特徴と類似する特徴が、参照番号を100だけ増加させて示されている。例えば、
図2のシステム200は、
図3のシステム300と類似する。類似または同一の特徴は、簡潔にするために説明されない場合がある。
【0027】
図3のシステム300には、コネクタ330がその一部であるさらなる要素340がある。一例では、この要素は通信デバイス340であり得る。通信デバイス340は、通信デバイス340とエアロゾル供給デバイス310との間の通信を介して、システム300の要素の制御を提供するか、またはそれらの要素に信号を提供することができる、スマートフォン、タブレット、PCなどであり得る。これは、物理的接続314、332を介した電気通信による場合があり、遠隔通信による場合もある。
【0028】
特に、エアロゾル生成物品320の認証は、上記で説明されたプロセスのいずれかによって行われてもよいが、ユーザの認証は、通信デバイス340を介して行われてもよい。特に、最新のスマートフォンおよびタブレットにはアクセス機構および認証システムがあり、指紋スキャナ、顔認証、パスワード、パスキー、英数字アクセスシーケンスまたはソフトウェア識別トークンなどによって、許可済みユーザのみがスマートフォンまたはタブレットにアクセスできるようになっている。そのような機構およびシステムは、デバイス310の使用を試みるユーザが許可済みユーザであることを識別するために使用され得る。特に、ユーザは、ユーザ認証を行うために、通信デバイス340にアクセスし、コネクタ330を介して通信デバイス340を制御回路312に接続することが必要になる場合がある。続いて、ユーザは、エアロゾル生成物品320をエアロゾル供給デバイス310に挿入し、エアロゾル供給デバイス310が稼働可能になる前に、制御回路312によるエアロゾル生成物品の認証が行われる。そのようなシステムは、非許可ユーザによるデバイス310の使用の試みと、非真正のエアロゾル生成物品の使用の両方に抵抗する、非常に堅牢で安全なシステム300を提供する。繰り返しになるが、提案された2要素システムは、堅牢な方法で、ユーザとデバイスの両方を保護する。
【0029】
一例では、通信デバイス340は、有線または無線通信を介してエアロゾル供給デバイス310と通信し得る。エアロゾル生成物品320の認証は、有線による物理的接続を介してもよいが、ユーザの認証は、Bluetooth(登録商標)もしくはWiFi(登録商標)または他の無線通信を介して認証を中継するシステムを介して行われてもよい。現代のスマートフォンおよびタブレットにはそのような機能があり、これらをこの例において利用してエアロゾル供給デバイス310と通信し、ユーザの許可の信号を送信することができる。このようにして、制御信号が、コネクタ330からエアロゾル供給デバイス310の制御回路312に送信され得る。
【0030】
通信デバイス340は、エアロゾル供給デバイス310と相互作用するために使用され得る。これは、上記のように、単に許可ステップの形態をとり得る。しかしながら、通信デバイス340上のインタフェースを介して、通信デバイス340のユーザが許可済みと確認された後に、通信デバイス340は、エアロゾル供給デバイス310の要素を制御可能であり得る。通信デバイス340は、エアロゾル供給デバイス310が供給するエアロゾルを変更するように、エアロゾル供給デバイス310の設定、例えば、提供される加熱プロファイル、デバイスパラメータなどを変更するために使用され得る。このようにして、許可済みユーザは、エアロゾル供給デバイス310が供給するエアロゾルを制御し、パーソナライズし得る。したがって、コネクタ330からエアロゾル供給デバイス310の制御回路312に送信された制御信号は、デバイス310の機能の制御に関連し得る。制御信号はまた、ユーザ認証の成功または不成功に基づいてデバイス310が機能する(または機能しない)ことを可能にすることにも関連し得る。
【0031】
代替または追加として、通信デバイス340は、エアロゾル供給デバイス310のための診断またはトラブルシューティング機能を提供可能であり得る。実際、無線または有線のいずれによる通信であっても、エアロゾル供給デバイス310と通信するとき、通信デバイス340は、エアロゾル供給デバイス310の構成要素の作動基準または条件を評価可能であり得る。したがって、通信デバイス340は、部品の交換が必要になり得るときにユーザに通知することが可能であり得る。ユーザは、通信デバイス340上のアプリを介して通信デバイス340を介してデバイス310と相互作用し得る。
【0032】
図3のシステム300では、コネクタ330および制御回路312だけでなく通信デバイス340を利用することによって、エアロゾル供給デバイス310からのエアロゾル生成の生成を比較的低コストで高度に制御することが可能である。エアロゾル生成材料320は許可プロセスにおいて比較的受動的であり、ユーザを識別するように機能しないため、エアロゾル生成材料320内に電源は不要である。
【0033】
上記の例のいずれにおいても、コネクタ330は、エアロゾル生成物品320と通信するための独自の制御回路を備え得る。エアロゾル生成物品320は、エアロゾル生成物品320を識別するための、QRコードまたはRFIDタグなどの識別子を備え得る。エアロゾル生成物品320は、2つのそのような識別子、例えば、コネクタ330による識別のための識別子と制御回路312による識別のための識別子とを含み得る。
【0034】
識別子は、エアロゾル生成物品320が真正品であることを示し得る。代替または追加として、識別子は、エアロゾル生成物品320の化学的組成を示し得る。このようにして、制御回路312は、エアロゾル生成物品320を識別し、次いで、特定のエアロゾル生成物品320の使用に適した加熱プロファイルを選択し得る。異なるエアロゾル生成物品320が識別された場合、制御回路312は異なる加熱プロファイルを選択し得る。これらの予め定められた加熱プロファイルは、製造業者によって設計され、エアロゾル生成物品320の識別子にエンコードされ得る。このようにして、製造業者は、ユーザからの入力を必要とすることなくエアロゾル生成物品320から所望のエアロゾルを生成できるよう、支援することができる。
【0035】
一例では、コネクタ330はUSBコネクタであり、制御回路312の物理的接続314は相補的なUSB接続である。本明細書で使用されるシステムは、コネクタ330と制御回路312との間の接続を提供するための、USBドングルもしくはUSBドライブまたは類似のUSBデバイスを使用し得る。コネクタ330は、
図3において矢印が示す方向に移動することにより、制御回路312に接続し得る。
【0036】
コネクタ330および制御回路312は、ユーザおよびエアロゾル生成物品320の認証に基づいてエアロゾル供給デバイス310の動作状態を制御し得る。エアロゾル供給デバイス310の「動作状態」は、大まかに、稼働状態または非稼働状態のうちの1つまたは複数と考えられ得る。コネクタ330から提供される信号は、制御回路312によって受信され、最終的に、エアロゾル供給デバイス310をある動作状態から別の動作状態に更新する結果をもたらし得る。
【0037】
「稼働状態」では、エアロゾルを生成するために使用されるエアロゾル供給デバイス310の要素(アトマイザ、ヒータなど)が起動され得る。デバイス310の特定の起動は、上述したように、ユーザによるデバイス310の吸入、ユーザによるデバイス310上のボタンの押下などの追加の入力を必要としてもよく、代替的に、デバイス310は、制御回路312からユーザおよび/またはエアロゾル生成物品320の認証に関する信号の受信によって、ヒータにより自動的にエアロゾルを生成させてもよい。
【0038】
「非稼働状態」では、エアロゾルを生成するために使用されるエアロゾル供給デバイス310の要素(アトマイザ、ヒータなど)が起動されない場合がある。この例では、デバイス310における吸入またはボタンの押下は、ヒータまたはアトマイザなどに影響を与えない。エアロゾル供給デバイス310は、ユーザ/エアロゾル生成物品320の認証の前に非稼働状態にされ得る。代替的に、エアロゾル供給デバイス310は、エアロゾル生成物品320または潜在的なユーザが真正または許可済みとして識別されないとき、非稼働状態にされ得る。
【0039】
「稼働状態」という用語は、デバイス310を稼働可能ないくつかの状態を指すことがあり、これらの状態(加熱プロファイルなど)の間の変動も含み得る。同様に、「非稼働状態」という用語は、デバイス310を稼働させることができないいくつかの状態を指すことがあり、これらの状態(デバイスを稼働状態に戻すための要件など)の間の変動も含み得る。
【0040】
エアロゾル供給デバイス310によって選択される稼働状態は、制御回路312またはコネクタ330によって識別され得るエアロゾル生成物品320の特性に基づき得る。特性は、エアロゾル生成物品320のエアロゾル化可能な材料の化学組成、エアロゾル生成物品320のエアロゾル化可能な材料の強度、エアロゾル生成物品320中のエアロゾル化可能な材料の量に関連するエアロゾル生成物品320のサイズ、およびエアロゾル生成物品320の格付けのいずれかであり得る。エアロゾル生成物品320の格付けは、エアロゾル生成物品320が、特に高濃度の1つの化合物を有するバッチのものであるかどうか、エアロゾル生成物品320内に複数のエアロゾル化可能な材料を有するかどうか、または任意の他の関連要素に関連し得る。そのような特性は、エアロゾル生成物品320に関連付けられてもよく、適用される加熱プロファイルなど、エアロゾル供給デバイス310のその後の活動に影響を与え得る。
【0041】
エアロゾル生成物品320の識別子は、コネクタ320または制御回路312によって読み取られ得る、QRコードまたはバーコードなどの、コード化された識別子であり得る。コネクタ320または制御回路312が識別子を読み取ることができるように、これらの要素間に対応関係がある。例えば、識別子がQRコードである場合、コネクタ320または制御回路312は、QRコードリーダであり得る。識別子はRFIDであってもよく、コネクタ320または制御回路312はRFIDリーダであってもよい。他の識別子/検出器の組合せも可能である。
【0042】
システム300は、データベースを格納するためのメモリ(図示せず)を有し得る。メモリは制御回路312の一部であり得る。データベースは、システム300が、エアロゾル生成物品またはユーザを識別する際に、メモリ内のデータベースとクロスチェックできるように、真正のエアロゾル生成物品および許可済みユーザの識別情報を格納し得る。製造業者はまた、工場において理解されている最良の使用慣行に基づいて特定のエアロゾル生成物品と共に使用するための稼働状態をメモリ内に設定することができる。稼働状態は、代替または追加として、ユーザによって設定されることができ、例えば通信デバイス340を介してユーザによって編集可能であり得る。この例では、ユーザがより柔軟に使用できることにより、ユーザ体験が改善される。
【0043】
一例では、真正のエアロゾル生成物品および許可済みユーザの識別情報を格納するためのデータベースは、データストア内に遠隔保持され、デバイス310の制御回路312内の通信要素、または通信デバイス340によってアクセスされ得る。特定のエアロゾル生成物品で使用する特定の加熱プロファイルについての詳細も、遠隔のデータベースに格納され得る。このようにして、エアロゾル生成物品の真正性、許可済みユーザ、および特定のエアロゾル生成物品と共に使用するための予め定められた稼働状態の更新は、デバイス310に格納されるべきそのような更新をダウンロードすることなく行われ、むしろ、デバイス310は、更新されたデータベースを遠隔に読み取ることができる。このようにして、変更が生じた場合、変更はすべての関連デバイス310に容易に展開され、またはそれらからアクセスされ得る。
【0044】
データベースをデバイス310または通信デバイス340に格納することは、システム300がシステム300内に通信要素を有する必要がなく、各使用セッションの前に遠隔に保持されたデータベースにアクセスするために通信ネットワークに接続する必要がないため、有利であり得る。
【0045】
データベースを遠隔に格納し、通信要素を介してデータベースに接続することは、システム300がメモリにデータベースを含める必要がなく、データベースを遠隔に更新できるため、デバイス310が内蔵データベースを定期的に更新する必要がないことを保証するため、有利であり得る。このようにして、最近修正された(合成、認証、その他に関して修正された)エアロゾル生成物品320は、定期的に更新される遠隔データベースから、それらの適格性に関して、またはそれらのエアロゾル生成物品で使用される加熱プロファイルに関して、正確に評価される。
【0046】
稼働または非稼働の動作状態は、制御回路312によって指示されることができ、ユーザは、ボタン、またはデバイス310への吹き込み(puffing)などによる、追加の入力から、ヒータの起動を開始し得る。この構成では、制御回路312は、エアロゾル生成物品およびユーザの認証が満たされていないと決定し、これにより、ユーザがボタンの押下または吹き込みなどの入力をしたにもかかわらず、ヒータの稼働を防止し得る。
【0047】
対照的に、許可が行われたとき、制御回路312は、ユーザによるボタン押下または吸入に応答してヒータを起動させることを可能にし得る。このようにして、システム300は、真正のエアロゾル生成物品および許可済みユーザに対してのみ、エアロゾルの安全な送達を提供する。
【0048】
図4は、エアロゾル供給システムの使用の方法400を示す。方法400では、デバイスは、デフォルトの非稼働状態で開始し得る(ステップ402)。ユーザの許可およびエアロゾル生成物品の識別の前に、デバイスが非稼働状態にあることが有利である。この状態では、ユーザはヒータを起動させることができない。次に、ユーザは、デバイスをコネクタに物理的に接続する(ステップ404)。制御回路およびコネクタは、一例ではエアロゾル生成物品内の識別子を識別することによって、エアロゾル生成物品を認証するように作動する(ステップ406)。これは、搭載データベースまたは遠隔データベースに対するチェックを含み得る。
【0049】
エアロゾル生成物品が真正品として識別された場合、方法はステップ410に進む。その後、デバイスの動作状態は稼働状態に更新される(ステップ412)。この稼働状態は、(例えば、特定の加熱温度、エアロゾル生成などを伴って)識別されたエアロゾル生成物品と共に使用するように設計され得る。使用セッションが終了した後、例えばエアロゾル生成物品が取り外されて廃棄された場合、方法は、デバイスが非稼働状態にあるステップ402に戻る。このように、新しいエアロゾル生成物品の導入時に、システムの堅牢化を可能にするために、新たな認証ラウンドが行われる。
【0050】
エアロゾル生成物品が非真正品として識別された場合、方法はステップ420に進む。デバイスの動作状態は非稼働状態に更新される(ステップ422)。この例では、ユーザがデバイスを稼働できない可能性がある。そのような状態は、例えば、非真正のエアロゾル生成物品を取り外し、真正のエアロゾル生成物品と交換することによって、克服され得る。
【0051】
類似の方法が、ユーザの認証のために想定され得る。実際、本明細書に示す例では、ステップ412に進み、デバイスを使用可能にする前に、デバイスおよびコネクタは、ユーザとエアロゾル生成物品の両方の真正性を評価する。
【0052】
場合によっては、非稼働状態はロック状態であり得る。非稼働状態にある間にデバイスを使用しようとする試みが繰り返し生じたとき、ロック状態が使用され得る。代替的に、非真正のエアロゾル生成物品用いた、または非許可ユーザによるデバイスの使用の試みが複数回行われた後、ロック状態に更新され得る。このようにして、デバイスは、ハッキングの試みまたは誤用などから保護され得る。同様に、非許可ユーザが許諾なくデバイスの使用を試みた場合には、そのような試みが行われたという指示が、または非稼働期間中に多数の要求が発生したという指示が、許可済みユーザに提供され得る。次いで、許可済みユーザは、それに応じて行動し得る。ロック状態は、パスワード、パスコード、パスキー、英数字シーケンス、またはこれらに類似する意図されたユーザのみが知り得るものの入力によって、再びデフォルトの非稼働に変更され得る。これは、
図3に示す通信デバイスを介して行われ得る。これにより、本システムによってデバイスに提供される全体的な保護が強化される。
【0053】
特定の例では、本明細書で開示されるデバイスは、デバイス内で交換可能な香味ポッドと共に稼働し得る。香味は、タバコおよびグリコールのいずれかであり得、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、チョウジ、メントール、二ホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、もしくはミント属のいずれかの種からのミント油)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤もしくは刺激剤、糖および/もしくは糖代替物(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、もしくは呼気清涼化剤などの他の添加剤を含み得る。これらは、模倣物、合成物、もしくは天然成分、またはこれらの混合物であり得る。
【0054】
エアロゾル生成媒体またはエアロゾル生成物品と組み合わせられたとき、本明細書で開示されるエアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給システムと呼ばれることがある。
【0055】
このように、ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給システムが説明され、本エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、制御回路が物理的接続を備える、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、制御回路の物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタと、を備える。
【0056】
エアロゾル供給システムは、タバコ産業製品、例えば非燃焼性エアロゾル供給システムにおいて使用され得る。
【0057】
一実施形態では、タバコ産業製品は、ヒータおよびエアロゾル化可能な基材などの、非燃焼性エアロゾル供給システムの1つまたは複数の構成要素を備える。
【0058】
一実施形態では、エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスとしても知られる電子たばこである。
【0059】
一実施形態では、電子たばこは、ヒータと、ヒータに動力を供給可能な動力源と、液体またはゲルなどのエアロゾル化可能な基材と、ハウジングと、任意選択的にマウスピースとを備える。
【0060】
一実施形態では、エアロゾル化可能な基材は、基材容器内または基材容器上に収容される。一実施形態では、基材容器はヒータと結合されるか、またはヒータを備える。
【0061】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料を燃焼させずに加熱することによって1つまたは複数の化合物を放出する加熱製品である。基材材料はエアロゾル化可能な材料であり、例えば、タバコまたは他の非タバコ製品であってよく、ニコチンを含有してもしていなくてもよい。一実施形態では、加熱デバイス製品は、タバコ加熱製品である。
【0062】
一実施形態では、加熱製品は電子デバイスである。
【0063】
一実施形態では、タバコ加熱製品は、ヒータと、ヒータに動力を供給可能な動力源と、固体またはゲル材料などのエアロゾル化可能な基材とを備える。
【0064】
一実施形態では、加熱製品は非電子物品である。
【0065】
一実施形態では、加熱製品は、固体またはゲル材料などのエアロゾル化可能な基材と、木炭などの燃焼材料を燃焼させることなどによって、電子的手段を用いず熱エネルギーをエアロゾル化可能な基材に供給できる熱源とを備える。
【0066】
一実施形態では、加熱製品はまた、エアロゾル化可能な基材を加熱することによって生成するエアロゾルを濾過可能なフィルタを備える。
【0067】
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能な基材材料は、グリセロール、プロピレングリコール、トリアセチンまたはジエチレングリコールなど、エアロゾルもしくはエアロゾル生成剤、または湿潤剤を含み得る。
【0068】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料の組合せを燃焼させずに加熱することによってエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。基材材料は、例えば、ニコチンを含有してもしていなくてもよい固体、液体またはゲルを含み得る。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲル基材および固体基材を備える。固体基材は、例えば、タバコまたは他の非タバコ製品であってよく、ニコチンを含有してもしていなくてもよい。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲル基材およびタバコを備える。
【0069】
様々な問題に対処し、技術を進歩させるために、本開示全体では、特許請求される発明を実施でき、優れた電子エアロゾル供給システムを提供する、様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点および特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的および/または排他的なものではない。これらは、特許請求される特徴の理解を助け、教示するためにのみ提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は、特許請求の範囲によって定義された本開示に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、本開示の範囲および/または精神から逸脱することなく他の実施形態を利用し、修正を加え得ることを理解されたい。様々な実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを適切に含むか、それからなるか、または本質的にそれからなり得る。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが将来特許請求され得る他の発明を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、前記制御回路が物理的接続を備える、エアロゾル供給デバイスと、
エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタと、
を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備える前記コネクタが、前記エアロゾル生成物品の一部である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備える前記コネクタが、前記エアロゾル供給デバイスと通信するための通信デバイスの一部である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記通信デバイスが、スマートフォン、タブレット、PCのうちの1つであり、前記通信デバイスが、前記エアロゾル供給システムのユーザを識別するように構成される、請求項3に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記コネクタが、前記エアロゾル生成物品と通信するための制御回路をさらに備え、前記エアロゾル生成物品が、前記エアロゾル生成物品を識別するための識別子をさらに備え、
前記コネクタが、前記識別子を識別するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給デバイスの制御回路が、前記エアロゾル生成物品の前記識別子を識別するように構成される、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記コネクタが、USBドングルまたはUSBドライブのうちの少なくとも1つである、請求項1~
4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記コネクタが、前記エアロゾル供給デバイスの前記制御回路に制御信号を提供するように構成される、請求項1~
4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法であって、前記方法が、
エアロゾル供給デバイスを用意するステップであって、
前記エアロゾル供給デバイスが、エアロゾル生成物品を識別するための制御回路を備え、前記制御回路が物理的接続を備える、ステップと、
エアロゾル生成材料を貯蔵するためのエアロゾル生成物品を用意するステップと、
前記制御回路の前記物理的接続に接続するための相補的な物理的接続を備えるコネクタを用意するステップと、
前記コネクタを前記制御回路の前記物理的接続に接続するステップと、
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記真正性に基づいて、前記エアロゾル供給デバイスの動作状態を更新するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
コネクタを用意するステップが、前記エアロゾル供給デバイスと通信するための通信デバイスに接続されたコネクタを用意する工程を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記通信デバイスによってユーザの識別情報を識別するステップと、
前記通信デバイスによって前記エアロゾル供給デバイスに、前記ユーザの前記識別情報を通信するステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザの前記識別情報を許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
前記ユーザの前記識別情報に基づいて、前記エアロゾル供給デバイスの動作状態を更新するステップと、
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記ユーザの前記識別情報を許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
のうちの少なくとも1つのステップが、
内蔵メモリ内のデータベースにアクセスする工程を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記エアロゾル生成物品の真正性を識別するステップと、
前記ユーザの前記識別情報を、許可済みユーザのデータベースと照合するステップと、
のうちの少なくとも1つのステップが、
外部データベースに遠隔アクセスする工程を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
ユーザによる吸入のためのエアロゾルを供給するためのエアロゾル供給手段であって、前記エアロゾル供給手段が、
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品を識別するための制御回路手段を備え、前記制御回路手段が物理的接続手段を備える、エアロゾル供給デバイスと、
エアロゾル生成手段を貯蔵するためのエアロゾル生成物品と、
前記制御回路手段の前記物理的接続手段に接続するための相補的な物理的接続を備える接続手段と、
を備える、エアロゾル供給手段。
【国際調査報告】