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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】部分泡洗浄装置及び洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 7/04 20060101AFI20250123BHJP
【FI】
D06F7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541963
(86)(22)【出願日】2023-01-12
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2023071839
(87)【国際公開番号】W WO2023138462
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】202210084080.8
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210064618.9
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】呂艶芬
(72)【発明者】
【氏名】許升
(72)【発明者】
【氏名】孫広彬
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AB02
3B168AB04
3B168AE01
3B168AE02
3B168BA48
3B168BA89
(57)【要約】
部分泡洗浄装置及び洗濯機において、部分泡洗浄装置は、収容キャビティ(10)を有するケーシング(1)と、前記ケーシング(1)に接続されるとともに、前記ケーシング(1)に対し移動可能であり、少なくとも部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するために用いられ、前記ケーシング(1)に対し収容位置及び洗浄位置を有する泡洗浄アセンブリ(2)と、前記泡洗浄アセンブリ(2)が所定の位置に移動したときに、前記部分泡洗浄装置に信号を伝送する信号伝送ユニット、を含む。信号伝送ユニットは、泡洗浄アセンブリ(2)の位置情報を反映して、所定の位置への泡洗浄アセンブリ(2)の開放又は閉止を確実に保証可能とする。また、伝動アセンブリ(3)によって、洗浄位置と収容位置の間での泡洗浄アセンブリ(2)の切り替えを実現することで、泡洗浄アセンブリ(2)の占有スペースを減少させつつ、泡洗浄アセンブリ(2)を保護する作用も発揮可能とする。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分泡洗浄装置であって、
ケーシングと、
前記ケーシングに接続されるとともに、前記ケーシングに対し移動可能であり、少なくとも部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するために用いられる泡洗浄アセンブリと、
前記泡洗浄アセンブリが所定の位置に移動したときに、前記部分泡洗浄装置に信号を伝送する信号伝送ユニット、を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記信号伝送ユニットはマイクロスイッチを含み、伝送される前記信号は電気信号を含み、
前記マイクロスイッチは、前記泡洗浄アセンブリに電気的に接続されて、泡洗浄アセンブリの存在位置に基づき、泡洗浄アセンブリの回路の開閉状態を制御可能であることを特徴とする請求項1に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項3】
前記ケーシングは収容キャビティを有し、
前記泡洗浄アセンブリは、前記ケーシングに対し収容位置及び洗浄位置を有し、前記収容位置の場合、前記泡洗浄アセンブリは前記ケーシングの収容キャビティ内に収容され、前記洗浄位置の場合、前記泡洗浄アセンブリは前記ケーシングの収容キャビティ外に位置し、
前記マイクロスイッチは、前記泡洗浄アセンブリが洗浄位置に位置するときに回路を開通させ、前記泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときに遮断状態にすることを特徴とする請求項2に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項4】
前記マイクロスイッチは、前記ケーシング及び/又は前記泡洗浄アセンブリに設けられ、泡洗浄アセンブリが洗浄位置及び/又は収容位置に移動すると、マイクロスイッチはトリガされた状態となって、前記泡洗浄アセンブリの回路を開通又は遮断するするよう制御し、
或いは、前記マイクロスイッチは、前記ケーシングに設けられる固定接点と、前記泡洗浄アセンブリに設けられて前記固定接点の位置に対応する可動接点、を含み、前記泡洗浄アセンブリが可動接点を伴って前記固定接点と接触するまで移動すると、前記泡洗浄アセンブリの回路を遮断又は開通するよう制御することを特徴とする請求項3に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項5】
前記マイクロスイッチは前記収容キャビティ内に設けられ、
好ましくは、前記固定接点は、前記ケーシングの収容キャビティの内壁に設けられ、前記可動接点は、前記泡洗浄アセンブリにおける前記収容キャビティ内に位置する部位に設けられることを特徴とする請求項4に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項6】
前記泡洗浄アセンブリの底部にはボトムベースが接続されており、前記ボトムベースは、往復移動することで、前記泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で切り替え、
前記マイクロスイッチの可動接点は前記ボトムベースに設けられることを特徴とする請求項4又は5に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項7】
前記ケーシングの開口側の一端はケーシングの前端とされ、ケーシングの開口から離隔する一端はケーシングの後端とされ、泡洗浄アセンブリのうち、ケーシングの前端と対向する一端は泡洗浄アセンブリの前端とされ、ケーシングの後端と対向する一端は泡洗浄アセンブリの後端とされ、
前記マイクロスイッチの固定接点及び可動接点は、それぞれ、前記ケーシングの前部及び前記泡洗浄アセンブリの後部に設けられ、前記マイクロスイッチは開通スイッチとされ、前記泡洗浄アセンブリが洗浄位置に位置するときには、前記固定接点と前記可動接点が接触して、前記泡洗浄アセンブリの回路が開通し、
及び/又は、前記マイクロスイッチの固定接点及び可動接点は、それぞれ、前記ケーシング及び前記泡洗浄アセンブリの後部に設けられ、前記マイクロスイッチは遮断スイッチとされ、前記泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときには、前記固定接点と前記可動接点が接触して、前記泡洗浄アセンブリの回路が遮断されることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項8】
更に、前記泡洗浄アセンブリが関連の信号を受信したあと、少なくとも、泡洗浄アセンブリを起動させるよう制御して泡状の洗剤を供給すること、及び、泡洗浄アセンブリを停止させるよう制御して泡状の洗剤の供給を止めることに用いられるスイッチ部を含み、
好ましくは、前記スイッチ部には、機械式つまみ及び/又はセンシングユニットが含まれることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項9】
前記泡洗浄アセンブリは、
部分洗浄時に洗浄水を供給するための吐水ユニットと、
部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するための泡発生ユニット、を含み、
前記スイッチ部は1つ設けられており、前記吐水ユニット及び泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられ、
或いは、前記スイッチ部は2つ設けられており、それぞれ、前記吐水ユニット及び泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられることを特徴とする請求項8に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項10】
収容キャビティを有するケーシングと、
前記ケーシングに対し収容位置及び洗浄位置を有し、前記収容位置の場合には前記ケーシングの収容キャビティ内に収容され、前記洗浄位置の場合には前記ケーシングの収容キャビティ外に位置する泡洗浄アセンブリと、
前記ケーシング及び前記泡洗浄アセンブリに接続されて、ケーシングと前記泡洗浄アセンブリの間で動力を伝達することで、前記泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動させる伝動アセンブリ、を含むことを特徴とする部分泡洗浄装置。
【請求項11】
前記伝動アセンブリは、
前記ケーシングに接続される第1噛合ユニットと、
前記泡洗浄アセンブリにそれぞれ接続されるとともに、前記第1噛合ユニットに対応して噛合し、接続される第2噛合ユニット、を含み、
前記第2噛合ユニットは、第1噛合ユニットと連携して、泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動可能とすることを特徴とする請求項10に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項12】
更に、前記泡洗浄アセンブリに接続される引手部を含み、前記第2噛合ユニットは前記引手部に設けられ、
前記引手部を押し引きすることで前記第2噛合ユニットを運動させ、前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリの移動を案内し、
或いは、噛合アセンブリは、更に、前記第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットに接続されて、第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットを運動させる駆動ユニットを含み、前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリの移動を案内することを特徴とする請求項11に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項13】
前記第1噛合ユニットは、前記ケーシングに設けられるギヤを含み、
前記第2噛合ユニットは、前記ギヤと噛合して接続されるラックを含み、ラックは、泡洗浄アセンブリに接続されて一緒に運動することを特徴とする請求項12に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項14】
前記引手部はボトムベースを含み、当該ボトムベースは、前記泡洗浄アセンブリの下方に設けられるとともに、前記泡洗浄アセンブリに対応する部位に、前記泡洗浄アセンブリの水流を通過させるべく透かし部が設けられており、
前記ラックは、前記ボトムベースの少なくとも一方の側の側壁に設けられ、
前記ギヤは、前記収容キャビティ内に設けられるとともに、前記ラックの位置に対応して同一の側に位置することを特徴とする請求項13に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項15】
前記ギヤの径方向は収容キャビティの垂直方向に沿って設けられ、
前記ラックは、前記ギヤの上方及び/又は下方に位置して、垂直方向において前記ギヤと噛合して接続されることを特徴とする請求項14に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項16】
前記ボトムベースの一方の側には2つのラックが設けられており、2つのラックは、平行に設けられるとともに、歯と歯が対向しており、
前記収容キャビティの当該側に設けられるギヤは少なくとも2つあり、2つのラックの間に位置するとともに、2つのラックとそれぞれ接合することを特徴とする請求項15に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項17】
前記駆動ユニットは、前記ケーシングに設けられるとともに、1つのギヤに接続されて、当該ギヤを回転させるために用いられ、当該ギヤは駆動ホイールとされ、前記駆動ホイールは、1つのラックと接合し、
前記ギヤは2つ設けられ、もう1つのギヤは、前記駆動ホイールと噛合して接続されるとともに、もう1つのラックと接合する従動ホイールとされ、
或いは、前記ギヤは3つ設けられ、残り2つのギヤは、いずれももう1つのラックと接合して位置決めホイールとされ、前記駆動ホイール及び位置決めホイールは、2つのラックとそれぞれ連携することで、泡洗浄アセンブリの運動方向について方向決定の作用を奏し、
好ましくは、2つの位置決めホイールの間には距離が存在することを特徴とする請求項16に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項18】
前記2つのラックの距離は、前記駆動ホイールと前記位置決めホイールを収容可能な最小の距離であることを特徴とする請求項17に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項19】
前記泡洗浄アセンブリは、
部分洗浄時に洗浄水を供給するための吐水ユニットと、
部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するための泡発生ユニット、を含み、
前記スイッチ部は1つ設けられており、前記吐水ユニット及び、泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられ、
或いは、前記スイッチ部は2つ設けられており、それぞれ、前記吐水ユニット及び、泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられることを特徴とする請求項10~18のいずれか1項に記載の部分泡洗浄装置。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか1項に記載の部分泡洗浄装置を含むことを特徴とする洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理の技術分野に属し、具体的には、部分泡洗浄装置及び洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機は、電力により生じる機械力で洗濯物を洗浄する機器である。シャツ等の衣類の場合には、概して、襟元や袖口等の汚れ具合がその他の箇所よりも酷くなるが、従来の洗濯機は、洗浄過程において衣類の襟元や袖口等の一部箇所に対する洗浄効果に劣る。
【0003】
従来技術では、往々にして、洗濯機に超音波洗浄を別途追加して目的を達成する必要がある。
【0004】
例えば、特許文献1は、衣類の部分洗浄構造及び洗濯機を開示している。前記衣類の部分洗浄構造は、取り外し可能に洗濯機のパネルベースに設置され、洗濯機の給水経路/洗剤ケースに接続される。前記衣類の部分洗浄構造は押圧プレートと支持プレートを含む。前記押圧プレートは超音波トランスデューサを含み、前記支持プレートは給水室を含む。前記押圧プレートの形状は支持プレートに対応しており、支持プレート方向に強く押圧すると、これらの間に衣類の洗浄対象部分を挟持するためのスリットが形成されて、衣類が挟持されるとともに、洗浄対象部分が超音波洗浄される。
【0005】
上記の方案は、汚れ具合の酷い一部箇所を洗浄できないという洗濯機の課題をある程度解決しているが、洗浄ニーズに応じて衣類の部分洗浄構造を着脱する必要があり、ユーザにとって使用しにくい。
【0006】
特許文献2は、部分予洗い機能を有する洗濯機を開示している。洗濯機は超音波洗浄装置を含む。前記洗濯機は、前記超音波洗浄装置を収容する収容空間を有している。前記超音波洗浄装置は、回入/回出可能に前記収容空間内に設けられる。
【0007】
上記の方案は、汚れ具合の酷い一部箇所を洗浄できないという洗濯機の課題をある程度解決しているが、洗濯機に超音波洗浄を別途設置することで洗濯機のコストは間違いなく増加し、洗濯機の市場競争力を低下させる。そのほか、超音波洗浄装置が収容空間内に回入されたあと、接触しないよう保証することが難しいため、超音波洗浄装置の想定外の起動が招来される。
【0008】
以上に鑑みて、本発明を提案する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】中国特許出願第2017101131757号明細書
【特許文献2】中国特許出願第201810509321.2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消するために、泡洗浄アセンブリの位置情報を伝送可能な部分泡洗浄装置を提供し、所定の位置への泡洗浄アセンブリの開放又は閉止を確実に保証可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の第1の局面で提供する部分泡洗浄装置は、ケーシングと、前記ケーシングに接続されるとともに、前記ケーシングに対し移動可能であり、少なくとも部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するために用いられる泡洗浄アセンブリと、前記泡洗浄アセンブリが所定の位置に移動したときに、前記部分泡洗浄装置に信号を伝送する信号伝送ユニット、を含む。
【0012】
上記の方案を用いることで、泡洗浄アセンブリの位置情報を反映して、所定の位置への泡洗浄アセンブリの開放又は閉止を確実に保証可能となる。
【0013】
更に、前記信号伝送ユニットはマイクロスイッチを含み、伝送される前記信号は電気信号を含む。
【0014】
前記マイクロスイッチは、前記泡洗浄アセンブリに電気的に接続されて、泡洗浄アセンブリの存在位置に基づき、泡洗浄アセンブリの回路の開閉状態を制御可能である。
【0015】
上記の方案を用いることで、泡洗浄アセンブリの回路が開通すると泡洗浄アセンブリが通電状態のままとなるために、泡洗浄アセンブリが誤って起動するとの弊害が生じやすくなるという従来技術の代わりとなる。且つ、ユーザが回路の開閉状態を手動で切り替えねばならない従来技術の代わりともなるため、ユーザの操作手順が簡略化される。
【0016】
更に、前記ケーシングは収容キャビティを有する。
【0017】
前記泡洗浄アセンブリは、前記ケーシングに対し収容位置及び洗浄位置を有する。前記収容位置の場合、前記泡洗浄アセンブリは前記ケーシングの収容キャビティ内に収容され、前記洗浄位置の場合、前記泡洗浄アセンブリは前記ケーシングの収容キャビティ外に位置する。
【0018】
前記マイクロスイッチは、前記泡洗浄アセンブリが洗浄位置に位置するときに回路を開通させ、前記泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときに遮断状態にする。
【0019】
上記の方案を用いることで、泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときに、回路が開通状態であるために想定外に起動して、泡状の洗剤が押し出される結果、洗浄の進捗が影響を受けるだけでなく、部分泡洗浄装置自体及びその存在環境が汚染されるとの事態を防止することも可能となる。
【0020】
更に、前記マイクロスイッチは、前記ケーシング及び/又は前記泡洗浄アセンブリに設けられる。泡洗浄アセンブリが洗浄位置及び/又は収容位置に移動すると、マイクロスイッチはトリガされた状態となって、前記泡洗浄アセンブリの回路を開通又は遮断するするよう制御する。
【0021】
或いは、前記マイクロスイッチは、前記ケーシングに設けられる固定接点と、前記泡洗浄アセンブリに設けられて前記固定接点の位置に対応する可動接点、を含み、前記泡洗浄アセンブリが可動接点を伴って前記固定接点と接触するまで移動すると、前記泡洗浄アセンブリの回路を遮断又は開通するよう制御する。
【0022】
更に、前記マイクロスイッチは前記収容キャビティ内に設けられる。
【0023】
好ましくは、前記固定接点は、前記ケーシングの収容キャビティの内壁に設けられ、前記可動接点は、前記泡洗浄アセンブリにおける前記収容キャビティ内に位置する部位に設けられる。
【0024】
上記の方案を用いることで、マイクロスイッチの2つの接点の接触及び切り離しを容易にしつつ、マイクロスイッチを保護する作用も発揮可能となる。
【0025】
更に、前記泡洗浄アセンブリの底部にはボトムベースが接続されている。前記ボトムベースは、往復移動することで、前記泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で切り替える。
【0026】
前記マイクロスイッチの可動接点は前記ボトムベースに設けられる。
【0027】
上記の方案を用いることで、泡洗浄アセンブリとケーシングとの接触を減少させられるため、泡洗浄アセンブリの衝突又は摩耗が防止されて、泡洗浄アセンブリを保護する作用が奏される。
【0028】
更に、前記ケーシングの開口側の一端はケーシングの前端とされ、ケーシングの開口から離隔する一端はケーシングの後端とされる。また、泡洗浄アセンブリのうち、ケーシングの前端と対向する一端は泡洗浄アセンブリの前端とされ、ケーシングの後端と対向する一端は泡洗浄アセンブリの後端とされる。
【0029】
前記マイクロスイッチの固定接点及び可動接点は、それぞれ、前記ケーシングの前部及び前記泡洗浄アセンブリの後部に設けられる。前記マイクロスイッチは開通スイッチとされる。前記泡洗浄アセンブリが洗浄位置に位置するときには、前記固定接点と前記可動接点が接触して、前記泡洗浄アセンブリの回路が開通する。
【0030】
及び/又は、前記マイクロスイッチの固定接点及び可動接点は、それぞれ、前記ケーシング及び前記泡洗浄アセンブリの後部に設けられる。前記マイクロスイッチは遮断スイッチとされる。前記泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときには、前記固定接点と前記可動接点が接触して、前記泡洗浄アセンブリの回路が遮断される。
【0031】
更に、前記泡洗浄アセンブリが関連の信号を受信したあと、少なくとも、泡洗浄アセンブリを起動させるよう制御して泡状の洗剤を供給すること、及び、泡洗浄アセンブリを停止させるよう制御して泡状の洗剤の供給を止めることに用いられるスイッチ部を含む。
【0032】
好ましくは、前記スイッチ部には、機械式つまみ及び/又はセンシングユニットが含まれる。
【0033】
上記の方案を用いることで、回路が開通した状態で、スイッチ部がオンとなった場合にのみ泡洗浄アセンブリが起動するため、少なくとも泡洗浄アセンブリにダブルスイッチを設けることに等しくなる。これにより、泡洗浄アセンブリが誤ってトリガされる確率が低下する。
【0034】
更に、前記泡洗浄アセンブリは、部分洗浄時に洗浄水を供給するための吐水ユニットと、部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するための泡発生ユニット、を含む。
【0035】
前記スイッチ部は1つ設けられており、前記吐水ユニット及び泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられる。
【0036】
或いは、前記スイッチ部は2つ設けられており、それぞれ、前記吐水ユニット及び泡発生ユニットのオン/オフを制御するために用いられる。
【0037】
更に、前記泡発生ユニットの上方にはハウジングが覆設されており、前記スイッチ部は前記ハウジングに設けられる。
【0038】
好ましくは、前記スイッチ部は前記ハウジングの外壁に設けられる。
【0039】
上記の方案を用いることで、ハウジングは、泡発生ユニットを保護する作用を奏する。また、スイッチ部をハウジングに設けることで、ユーザによる泡発生ユニットとの接触を減少させられるため、泡発生ユニットを保護する作用が更に奏される。
【0040】
本発明は、第2の局面において、洗浄位置と収容位置の間で切り替えられるため占有スペースが減少するもう1つの部分泡洗浄装置を提供する。当該部分泡洗浄装置は、収容キャビティを有するケーシングと、前記ケーシングに対し収容位置及び洗浄位置を有し、前記収容位置の場合には前記ケーシングの収容キャビティ内に収容され、前記洗浄位置の場合には前記ケーシングの収容キャビティ外に位置する泡洗浄アセンブリと、前記ケーシング及び前記泡洗浄アセンブリに接続されて、ケーシングと前記泡洗浄アセンブリの間で動力を伝達することで、前記泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動させる伝動アセンブリ、を含む。
【0041】
上記の方案を用いることで、泡洗浄アセンブリの収容及び泡洗浄アセンブリを洗浄位置に移動させることによる洗浄対象物の部分洗浄が容易となり、ユーザにとって操作及び使用しやすくなる。
【0042】
更に、前記伝動アセンブリは、前記ケーシングに接続される第1噛合ユニットと、前記泡洗浄アセンブリにそれぞれ接続されるとともに、前記第1噛合ユニットに対応して噛合し、接続される第2噛合ユニット、を含む。
【0043】
前記第2噛合ユニットは、第1噛合ユニットと連携して、泡洗浄アセンブリを前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動可能とする。
【0044】
更に、前記泡洗浄アセンブリに接続される引手部を含み、前記第2噛合ユニットは前記引手部に設けられる。
【0045】
前記引手部を押し引きすることで前記第2噛合ユニットを運動させる。前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリの移動を案内する。
【0046】
或いは、噛合アセンブリは、更に、前記第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットに接続されて、第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットを運動させる駆動ユニットを含む。前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリの移動を案内する。
【0047】
上記の方案を用いることで、必要に応じて、泡洗浄アセンブリを自動制御構造又は手動制御構造とすることが可能である。
【0048】
更に、前記第1噛合ユニットは、前記ケーシングに設けられるギヤを含む。
【0049】
前記第2噛合ユニットは、前記ギヤと噛合して接続されるラックを含む。ラックは、泡洗浄アセンブリに接続されて一緒に運動する。
【0050】
上記の方案を用いれば、ギヤとラックが噛合して接続されることで、泡洗浄アセンブリとケーシングの間での動力の伝達を実現可能となる。これにより、泡洗浄アセンブリとケーシングとの接続効果を保証可能としつつ、ギヤの回転をラックの直線運動に変換して、泡洗浄アセンブリを直線運動させることも可能となる。
【0051】
更に、前記引手部はボトムベースを含む。当該ボトムベースは、前記泡洗浄アセンブリの下方に設けられるとともに、前記泡洗浄アセンブリに対応する部位に、前記泡洗浄アセンブリの水流を通過させるべく透かし部が設けられている。
【0052】
前記ラックは、前記ボトムベースの少なくとも一方の側の側壁に設けられる。
【0053】
前記ギヤは、前記収容キャビティ内に設けられるとともに、前記ラックの位置に対応して同一の側に位置する。
【0054】
更に、前記ギヤの径方向は収容キャビティの垂直方向に沿って設けられる。
【0055】
前記ラックは、前記ギヤの上方及び/又は下方に位置して、垂直方向において前記ギヤと噛合して接続される。
【0056】
上記の方案を用いることで、伝動アセンブリの占有スペースが減少するため、前記部分泡洗浄装置の構造全体がいっそう緊密となる。
【0057】
更に、前記ボトムベースの一方の側には2つのラックが設けられている。2つのラックは、平行に設けられるとともに、歯と歯が対向している。
【0058】
前記収容キャビティの当該側に設けられるギヤは少なくとも2つあり、2つのラックの間に位置するとともに、2つのラックとそれぞれ接合する。
【0059】
上記の方案を用いることで、部分泡洗浄装置の移動過程における安定性が向上する。
【0060】
更に、前記駆動ユニットは、前記ケーシングに設けられるとともに、1つのギヤに接続されて、当該ギヤを回転させるために用いられる。当該ギヤは駆動ホイールとされる。前記駆動ホイールは、1つのラックと接合する。
【0061】
前記ギヤは2つ設けられ、もう1つのギヤは、前記駆動ホイールと噛合して接続されるとともに、もう1つのラックと接合する従動ホイールとされる。
【0062】
或いは、前記ギヤは3つ設けられ、残り2つのギヤは、いずれももう1つのラックと接合して位置決めホイールとされる。前記駆動ホイール及び位置決めホイールは、2つのラックとそれぞれ連携することで、泡洗浄アセンブリの運動方向について方向決定の作用を奏する。
【0063】
好ましくは、2つの位置決めホイールの間には距離が存在する。
【0064】
上記の方案を用いることで、駆動ユニットは、泡洗浄アセンブリの自動制御を実現可能とする。また、2つの位置決めホイールを設けることで、泡洗浄アセンブリの運動方向の円滑な動作を保証し得るため、傾きが生じず、信頼性が向上する。
【0065】
更に、前記2つのラックの距離は、前記駆動ホイールと前記位置決めホイールを収容可能な最小の距離である。
【0066】
上記の方案を用いることで、最小の駆動力で、泡洗浄アセンブリは移動のための十分な駆動力を得ることができる。よって、電気エネルギーの節約になるとともに、機器の破損が減少し、泡洗浄アセンブリ全体の使用寿命が延びる。
【0067】
本発明は、第3の局面において、上述した部分泡洗浄装置を備える洗濯機を提供する。
【発明の効果】
【0068】
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0069】
1.本発明の信号伝送ユニットは、泡洗浄アセンブリの位置情報を反映して、所定の位置への泡洗浄アセンブリの開放又は閉止を確実に保証可能とする。
【0070】
2.本発明のマイクロスイッチは、泡洗浄アセンブリの回路を手動で開通させる代わりに、泡洗浄アセンブリの存在位置に基づいて、泡洗浄アセンブリの回路の開閉状態を制御することが可能である。これにより、エネルギー消費を節約しつつ、泡洗浄アセンブリの誤起動の確率を低下させることも可能となる。更には、ユーザが回路を開通させるステップを省略できるため、ユーザにとって操作しやすい。
【0071】
3.本発明の泡洗浄アセンブリが洗浄位置に位置するときに、泡洗浄アセンブリの回路が開通するよう確実に保証されるため、洗浄対象物を部分洗浄するのに都合がよい。且つ、泡洗浄アセンブリが収容位置に位置するときに、回路が開通状態であるために想定外に起動して、泡状の洗剤が押し出される結果、洗浄の進捗が妨げられるだけでなく、部分泡洗浄装置自体及びその存在環境が汚染されるとの事態を防止することも可能となる。
【0072】
4.本発明では、更に、泡洗浄アセンブリの起動を制御するスイッチ部を設けており、回路が開通した状態で、スイッチ部がオンとなった場合にのみ泡洗浄アセンブリが起動する。このことは、少なくとも泡洗浄アセンブリにダブルスイッチを設けることに等しいため、泡洗浄アセンブリが誤ってトリガされる確率が低下する。
【0073】
5.本発明の伝動アセンブリは、洗浄位置と収容位置の間での泡洗浄アセンブリの切り替えを実現可能とする。よって、洗濯機が洗浄プログラムを実行する過程で洗濯機のスペースが占有されず、洗濯機の洗浄機能が妨げられない。且つ、泡洗浄アセンブリを収容したあとに泡洗浄アセンブリを保護する作用を奏することも可能となる。また、泡洗浄アセンブリの収容過程が簡略化されるため、ユーザにとって操作及び使用しやすい。
【0074】
6.本発明のギヤとラックが噛合して接続されることで、泡洗浄アセンブリとケーシングの間での動力の伝達を実現可能となる。これにより、泡洗浄アセンブリとケーシングとの接続効果を保証可能としつつ、ギヤの回転をラックの直線運動に変換して、泡洗浄アセンブリを直線運動させることも可能となる。
【0075】
7.引手部の一方の側には2つのラックが設けられている。また、収容キャビティの当該側のギヤは少なくとも2つあり、2つのラックの間に位置するとともに、2つのラックとそれぞれ接合する。これにより、部分泡洗浄装置の移動過程における安定性が向上する。
【0076】
8.駆動ユニットは、泡洗浄アセンブリの自動制御を実現可能とする。また、2つの位置決めホイールを設けることで、泡洗浄アセンブリの運動方向の動作の安定性及び円滑性を保証し得るため、傾きが生じず、信頼性が向上する。駆動ホイールは、駆動力を1つのラックと従動ホイールにそれぞれ伝達し、更に、従動ホイールを介してもう1つのラックに伝達する。即ち、駆動ホイールの駆動力は2つのラックに伝達可能である。これにより、泡洗浄アセンブリは十分な駆動力を得られるため、電気エネルギーの節約となる。
【0077】
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
【0078】
図面は、本発明の一部として、本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
図1図1は、本発明の第1実施方案における部分泡洗浄装置の概略構造図である。
図2図2は、本発明の第2実施方案における部分泡洗浄装置の概略構造図である。
図3図3は、本発明の第3実施方案における部分泡洗浄装置の概略構造図である。
図4図4は、本発明の第4実施方案における部分泡洗浄装置の概略構造図である。
図5図5は、本発明の部分泡洗浄装置が洗浄位置に位置する場合の概略構造図である。
図6図6は、本発明の一実施例における部分泡洗浄装置が洗浄位置に位置する場合の概略図である。
図7図7は、本発明の別の実施例における部分泡洗浄装置が洗浄位置に位置する場合の概略図である。
図8図8は、本発明の部分泡洗浄装置が収容位置に位置する場合の概略図である。
図9図9は、本発明における部分泡洗浄装置の一部の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0080】
説明すべき点として、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。
【0081】
本発明の実施例の目的、技術方案及び利点をより明瞭とすべく、以下では、本発明の実施例における図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであるが、本発明の範囲を制限するものではない。
【0082】
本発明の記載において、説明すべき点として、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「内」、「外」等の用語で示される方向又は位置関係は、図示に基づく方向又は位置関係であって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、対象となる装置又は部材が特定の方向を有し、且つ特定の方向で構成及び操作されねばならないことを明示又は暗示するものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。
【0083】
本発明の記載において、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定しない限り、「取り付ける」、「連なる」、「接続する」との用語は広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的な接続であってもよい。また、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよい。更には、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよい。当業者であれば、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
【0084】
図1図9に示すように、本発明は、部分泡洗浄装置を提供する。当該部分泡洗浄装置は、収容キャビティを有するケーシング1と、前記ケーシング1に接続されるとともに、前記ケーシング1に対し移動可能であり、少なくとも部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するために用いられる泡洗浄アセンブリ2と、前記泡洗浄アセンブリ2が所定の位置に移動したときに、前記部分泡洗浄装置に信号を伝送する信号伝送ユニット、を含む。
【0085】
前記信号伝送ユニットはマイクロスイッチ6を含み、伝送される前記信号は電気信号を含む。前記マイクロスイッチ6は、前記泡洗浄アセンブリ2に電気的に接続されて、泡洗浄アセンブリ2の存在位置に基づき、泡洗浄アセンブリ2の回路の開閉状態を制御可能である。
【0086】
当然ながら、前記マイクロスイッチ6は、前記泡洗浄アセンブリ2と通信接続してもよい。前記泡洗浄アセンブリ2が所定の位置に到達すると、マイクロスイッチ6はトリガされて、泡洗浄アセンブリ2の存在位置を前記部分泡洗浄装置に伝送することで、所定の位置に泡洗浄アセンブリ2が到達するよう確実に保証可能とする。泡洗浄アセンブリ2が第1の所定の位置に移動したとき、泡洗浄アセンブリ2は起動不可能な状態となる。また、前記泡洗浄アセンブリ2が第1の所定の位置に位置しない場合、及び/又は、第2の所定の位置に位置する場合、泡洗浄アセンブリ2は起動可能な状態となる。
【0087】
本発明のマイクロスイッチ6は、泡洗浄アセンブリ2の回路を手動で開通させる代わりに、泡洗浄アセンブリ2の存在位置に基づいて、泡洗浄アセンブリ2の回路の開閉状態を制御することが可能である。これにより、エネルギー消費を節約しつつ、泡洗浄アセンブリ2の誤起動の確率を低下させることも可能となる。更には、ユーザが回路を開通させるステップを省略できるため、ユーザにとって操作しやすい。
【0088】
前記マイクロスイッチ6は、ユーザが手動で制御してもよい。泡洗浄アセンブリ2が第1の所定の位置に移動したときに、ユーザはマイクロスイッチ6を手動でトリガして、前記位置情報を部分泡洗浄装置に伝送するか、回路を遮断することで、泡洗浄アセンブリ2を起動不可能な状態にする。また、泡洗浄アセンブリ2の位置を変更する必要がある場合には、マイクロスイッチ6を再びトリガして、第1の所定の位置に泡洗浄アセンブリ2が位置しない旨の情報を部分泡洗浄装置に伝送するか、回路を開通させることで、泡洗浄アセンブリ2を起動可能な状態にする。或いは、泡洗浄アセンブリ2が所定の方向に移動して第2の所定の位置に到達したときに、マイクロスイッチ6をトリガして、第2の所定の位置に泡洗浄アセンブリ2が位置する旨の情報を部分泡洗浄装置に伝送するか、回路を開通させることで、泡洗浄アセンブリ2を起動可能な状態にする。
【0089】
前記ケーシング1は収容キャビティ10を有する。前記泡洗浄アセンブリ2は、前記ケーシング1に対し収容位置及び洗浄位置を有する。前記収容位置の場合、前記泡洗浄アセンブリ2は前記ケーシング1の収容キャビティ10内に収容される。また、前記洗浄位置の場合、前記泡洗浄アセンブリ2は前記ケーシング1の収容キャビティ10外に位置する。前記マイクロスイッチ6は、前記泡洗浄アセンブリ2が洗浄位置に位置するときに回路を開通させ、前記泡洗浄アセンブリ2が収容位置に位置するときに遮断状態にする。
【0090】
前記収容位置は前記第1の所定の位置とされ、前記洗浄位置は前記第2の所定の位置とされる。
【0091】
当該方案では、泡洗浄アセンブリ2が洗浄位置に位置するときに、泡洗浄アセンブリ2の回路が開通するよう確実に保証されるため、洗浄対象物を部分洗浄するのに都合がよい。且つ、泡洗浄アセンブリ2が収容位置に位置するときに、回路が開通状態であるために想定外に起動して、泡状の洗剤が押し出される結果、洗浄の進捗が妨げられるだけでなく、部分泡洗浄装置自体及びその存在環境が汚染されるとの事態を防止することも可能となる。
【0092】
更に、前記マイクロスイッチ6は、前記ケーシング1及び/又は前記泡洗浄アセンブリ2に設けられる。泡洗浄アセンブリ2が洗浄位置及び/又は収容位置に移動すると、マイクロスイッチ6はトリガされた状態となって、前記泡洗浄アセンブリ2の回路を開通又は遮断するするよう制御する。
【0093】
一実施方案として、図1に示すように、前記マイクロスイッチ6は開通スイッチであり、前記ケーシング1に設けられる。前記ケーシング1におけるケーシング1の開口寄りの一端は前端とされ、前記マイクロスイッチ6は前記ケーシング1の前部に設けられる。好ましくは、前記マイクロスイッチ6は前記収容キャビティ10の前壁に設けられる。泡洗浄アセンブリ2は、前方に向かって洗浄位置まで移動すると、前記マイクロスイッチ6に衝突又は接触する。これにより、マイクロスイッチ6が起動して、泡洗浄アセンブリ2の回路が開通する。反対に、泡洗浄アセンブリ2が洗浄位置から後方に向かって移動した場合、即ち、泡洗浄アセンブリ2が収容位置側に向かって移動すると、泡洗浄アセンブリ2はマイクロスイッチ6との接触から切り離される。これにより、マイクロスイッチ6が停止して、泡洗浄アセンブリ2の回路が遮断状態となる。
【0094】
上記方案の代替方案として、図2に示すように、前記マイクロスイッチ6は遮断スイッチであり、前記ケーシング1の後部に設けられる。好ましくは、前記マイクロスイッチ6は前記収容キャビティ10の後壁に設けられる。泡洗浄アセンブリ2は、収容位置に位置するときに、前記マイクロスイッチ6に衝突又は接触する。これにより、マイクロスイッチ6が起動して、泡洗浄アセンブリ2が遮断状態となる。反対に、泡洗浄アセンブリ2が収容位置から前方に向かって移動した場合、即ち、洗浄位置側に向かって移動すると、泡洗浄アセンブリ2はマイクロスイッチ6との接触から切り離される。これにより、マイクロスイッチ6が停止して、泡洗浄アセンブリ2の回路が開通状態とな
る。
【0095】
当然ながら、前記ケーシング1の前部及び後部にマイクロスイッチ6を1つずつ設け、それぞれを開通スイッチ及び遮断スイッチとしてもよい。これにより、泡洗浄アセンブリ2の所定の位置への収容及び洗浄位置への開放を確実に保証可能としつつ、泡洗浄アセンブリ2の想定外の起動を更に防止することも可能となる。
【0096】
上記2つの方案の代替方案として、図3及び図4に示すように、前記マイクロスイッチ6は、前記ケーシング1に設けられる固定接点61と、前記泡洗浄アセンブリ2に設けられて前記固定接点61の位置に対応する可動接点62、という2つの部分から構成される。前記泡洗浄アセンブリ2が可動接点62を伴って前記固定接点61と接触するまで移動すると、前記マイクロスイッチ6は閉状態となって、前記泡洗浄アセンブリ2の回路を遮断又は開通するよう制御する。
【0097】
更に、前記マイクロスイッチ6は前記収容キャビティ10内に設けられる。
【0098】
具体的に、図3及び図4に示すように、前記固定接点61は、前記ケーシング1の収容キャビティ10の内壁に設けられる。また、前記可動接点62は、前記泡洗浄アセンブリ2における前記収容キャビティ10内に位置する部位に設けられる。当該方案は、マイクロスイッチ6の2つの接点の接触及び切り離しを容易にしつつ、マイクロスイッチ6を保護する作用も発揮可能とする。
【0099】
図6に示すように、本発明の部分泡洗浄装置は、更に、前記ケーシング1及び前記泡洗浄アセンブリ2に接続されて、ケーシング1と前記泡洗浄アセンブリ2の間で動力を伝達することで、前記泡洗浄アセンブリ2を前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動させる伝動アセンブリ3を含む。
【0100】
本発明の伝動アセンブリ3は、ケーシング1と前記泡洗浄アセンブリ2の間で動力を伝達可能である。これにより、泡洗浄アセンブリ2の収容及び泡洗浄アセンブリ2を洗浄位置に移動させることによる洗浄対象物の部分洗浄が容易となり、ユーザにとって操作及び使用しやすくなる。
【0101】
詳細には、上記の部分泡洗浄装置を使用するときには、部分洗浄或いは洗浄剤の事前塗布が容易となるよう、伝動アセンブリ3により泡洗浄アセンブリ2をケーシング1の内部からケーシング1の外部へ移動させる。洗浄剤は直に泡立てられるため、衣類から落下しにくいほか、水に濡らして揉み洗いし、泡立てる過程が省略される。また、泡中の有効成分が十分に活用されるため、清浄化、除菌、潤いの効果が大幅に向上する。
【0102】
使用終了後は、伝動アセンブリ3により泡洗浄アセンブリ2をケーシング1の外部からケーシング1の内部へ移動させることで、泡洗浄アセンブリ2が大きなスペースを占有するのを回避する。
【0103】
更に、前記泡洗浄アセンブリ2の底部にはボトムベース41が接続されている。前記ボトムベース41は、往復移動することで、前記泡洗浄アセンブリ2を前記収容位置と前記洗浄位置の間で切り替える。
【0104】
前記マイクロスイッチ6の可動接点62は前記ボトムベース41に設けられる。具体的に、前記可動接点62は、前記ボトムベース41における前記収容キャビティ10内に常に位置する部位に設けられる。当該方案によれば、泡洗浄アセンブリ2とケーシング1との接触を減少させられるため、泡洗浄アセンブリ2の衝突又は摩耗が防止されて、泡洗浄アセンブリ2を保護する作用が奏される。
【0105】
前記ケーシング1の開口側の一端はケーシング1の前端とされ、ケーシング1の開口から離隔する一端はケーシング1の後端とされる。また、泡洗浄アセンブリ2のうち、ケーシング1の前端と対向する一端は泡洗浄アセンブリ2の前端とされ、ケーシング1の後端と対向する一端は泡洗浄アセンブリ2の後端とされる。
【0106】
一実施方案として、図3に示すように、前記マイクロスイッチ6の固定接点61及び可動接点62は、それぞれ、前記ケーシング1の前部及び前記泡洗浄アセンブリ2の後部に設けられる。前記マイクロスイッチ6は開通スイッチとされる。前記泡洗浄アセンブリ2が洗浄位置に位置するときには、前記固定接点61と前記可動接点62が接触して、前記泡洗浄アセンブリ2の回路が開通する。具体的に、前記開通スイッチの可動接点62は、前記ボトムベース41の底壁に設けられるとともに、前記ボトムベース41の後端に近接している。また、開通スイッチの固定接点61は、前記収容キャビティ10の前壁に設けられるとともに、可動接点62の位置に対応しており、収容キャビティ10の前壁の下部に位置する。
【0107】
及び/又は、前記マイクロスイッチ6の固定接点61及び可動接点62は、それぞれ、前記ケーシング1及び前記泡洗浄アセンブリ2の後部に設けられる。前記マイクロスイッチ6は遮断スイッチとされる。前記泡洗浄アセンブリ2が収容位置に位置するときには、前記固定接点61と前記可動接点62が接触して、前記泡洗浄アセンブリ2の回路が遮断される。
【0108】
好ましい方案として、図4に示すように、前記マイクロスイッチ6は2組設けられており、それぞれが開通スイッチ及び遮断スイッチとされる。前記開通スイッチの可動接点62は、前記ボトムベース41の底壁に設けられるとともに、前記ボトムベース41の後端に近接している。また、開通スイッチの固定接点61は、前記収容キャビティ10の前壁に設けられるとともに、可動接点62の位置に対応しており、収容キャビティ10の前壁の下部に位置する。前記遮断スイッチの可動接点62は前記ボトムベース41の後壁に設けられ、固定接点61は、前記収容キャビティ10の後壁に設けられるとともに、可動接点62の位置に対応している。
【0109】
第1及び第2の実施方案において、前記マイクロスイッチ6は前記ボトムベース41に設けられる。ボトムベース41は、マイクロスイッチ6を前記収容キャビティ10の内壁に接触させることで、前記マイクロスイッチ6をトリガする。及び/又は、前記マイクロスイッチ6は前記収容キャビティ10の内壁に設けられる。ボトムベース41は、移動して前記マイクロスイッチ6に接触することで、前記マイクロスイッチ6をトリガする。
【0110】
図5に示すように、本発明の部分泡洗浄装置は、更に、前記泡洗浄アセンブリ2が関連の信号を受信したあと、少なくとも、泡洗浄アセンブリ2を起動させるよう制御して泡状の洗剤を供給すること、及び、泡洗浄アセンブリ2を停止させるよう制御して泡状の洗剤の供給を止めることに用いられるスイッチ部7を含む。
【0111】
具体的に、前記泡洗浄アセンブリ2が通電状態の場合に、スイッチ部7は、泡洗浄アセンブリ2を起動させるよう制御して泡状の洗剤を供給すること、及び、泡洗浄アセンブリ2を停止させるよう制御して泡状の洗剤の供給を止めることが可能である。
【0112】
前記スイッチ部には、機械式つまみ及び/又はセンシングユニットが含まれる。
【0113】
前記スイッチ部7が機械式つまみの場合には、前記泡洗浄アセンブリ2に設けられるか、前記ケーシング1に設けられるか、前記洗濯機のパネルベース5に設けられるか、前記洗濯機の制御パネルに設けられる。
【0114】
前記スイッチ部7がセンシングユニットの場合、前記スイッチ部7は、前記泡洗浄アセンブリ2に近接して設けられるか、前記泡洗浄アセンブリ2の一部に属して、前記泡洗浄アセンブリ2とともに外部への伸出及び前記収容キャビティ10内への収納が可能とされる。
【0115】
当該方案では、回路が開通した状態で、スイッチ部7がオンとなった場合にのみ泡洗浄アセンブリ2が起動するため、少なくとも泡洗浄アセンブリ2にダブルスイッチを設けることに等しくなる。特に、スイッチ部7がセンシングユニットの場合、センシングユニットは比較的感度がよい。よって、例えば、温度センサや赤外線センサの場合、ユーザが近付くと、温度又は赤外線信号を受信して誤ってトリガされるとの事態が発生しやすい。そこで、マイクロスイッチ6を設けることで、泡洗浄アセンブリ2が誤ってトリガされる確率を低下させる。
【0116】
前記伝動アセンブリ3は、前記ケーシング1に接続される第1噛合ユニットと、前記泡洗浄アセンブリ2にそれぞれ接続されるとともに、前記第1噛合ユニットに対応して噛合し、接続される第2噛合ユニット、を含む。前記第2噛合ユニットは、第1噛合ユニットと連携して、泡洗浄アセンブリ2を前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動可能とする。
【0117】
図6図8に示すように、本発明の部分泡洗浄装置は、更に、前記泡洗浄アセンブリ2に接続される引手部4を含む。前記第2噛合ユニットは前記引手部4に設けられる。
【0118】
前記部分泡洗浄装置は手動制御構造であり、前記引手部4を押し引きすることで前記第2噛合ユニットを運動させる。前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリ2の移動を案内する。
【0119】
上記の部分泡洗浄装置を使用する際には、ユーザが引手部4を引いて泡洗浄アセンブリ2をケーシング1の内部から外部へ移動させるのと同時に、引手部4に接続される第2噛合ユニットを第1噛合ユニットに対し水平方向にケーシング1の外部に向かって運動させる。
【0120】
使用が終了すると、ユーザは、引手部4を押して泡洗浄アセンブリ2をケーシング1の外部から内部へ移動させるのと同時に、引手部4に接続される第2噛合ユニットを第1噛合ユニットに対し水平方向にケーシング1の内部に向かって運動させる。
【0121】
代替可能な方式では、ユーザが手動で操作しなくても、前記泡洗浄アセンブリ2を前記収容位置と前記洗浄位置の間で自動的に切り替えるとの目的を実現可能である。これにより、ユーザの操作が簡略化される。
【0122】
詳細には、前記部分泡洗浄装置は自動制御構造である。ここで示す噛合アセンブリは、更に、前記第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットに接続されて、第1噛合ユニット及び/又は第2噛合ユニットを運動させる駆動ユニットを含む。前記第1噛合ユニットは、前記第2噛合ユニットと連携して、前記収容位置と前記洗浄位置の間で前記泡洗浄アセンブリ2の移動を案内する。
【0123】
前記引手部4は、泡洗浄アセンブリ2と伝動アセンブリ3を接続する仲介構造となる。引手部4は泡洗浄アセンブリ2を移動させる。これにより、泡洗浄アセンブリ2が伝動アセンブリ3に直接接続されるとの事態が回避されるため、泡洗浄アセンブリ2が移動過程でケーシング1に設けられる第1噛合ユニットと接触して相対的に運動する結果、泡洗浄アセンブリ2が摩耗するとの事態が防止される。そのほか、引手部4を設けることで、ユーザは泡洗浄アセンブリ2を手動で押し引きしやすくなる。
【0124】
前記部分泡洗浄装置が自動制御構造の場合には、引手部4を設けなくてもよい。この場合、泡洗浄アセンブリ2の摩耗を防止するために、泡洗浄アセンブリ2の底部にボトムベース41を設けて、前記泡洗浄アセンブリ2に接続してもよい。前記ボトムベース41は、移動することで前記泡洗浄アセンブリ2を前記収容位置と前記洗浄位置の間で移動させる。
【0125】
図6及び図7に示すように、前記第1噛合ユニットは、前記ケーシング1に設けられるギヤを含み、前記第2噛合ユニットは、前記ギヤと噛合して接続されるラック34を含む。ラック34は、泡洗浄アセンブリ2に接続されて一緒に運動する。
【0126】
更に、前記ラック34は前記ボトムベース41に設けられる。
【0127】
或いは、前記ラック34はケーシング1に設けられ、前記ギヤは前記ボトムベース41に設けられる。ギヤは、正逆に回転しつつラック34上で往復運動することで、ケーシング1に対する前記泡洗浄アセンブリ2の運動を前記収容位置と前記洗浄位置の間で切り替える。
【0128】
本発明のギヤとラック34が噛合して接続されることで、泡洗浄アセンブリ2とケーシング1の間での動力の伝達を実現可能となる。これにより、泡洗浄アセンブリ2とケーシング1との接続効果を保証可能としつつ、泡洗浄アセンブリ2の直線運動も可能とする。
【0129】
図6及び図7に示すように、前記引手部4は前記ボトムベース41及び接続壁43を含む。
【0130】
前記ボトムベース41は、前記泡洗浄アセンブリ2の下方に設けられるとともに、前記泡洗浄アセンブリ2に対応する部位に、前記泡洗浄アセンブリ2の水流を通過させるべく透かし部42が設けられている。前記ラック34は、前記ボトムベース41の少なくとも一方の側の側壁に設けられる。前記ギヤは、前記収容キャビティ内に設けられるとともに、前記ラック34の位置に対応して同一の側に位置する。
【0131】
前記接続壁43は、前記泡洗浄アセンブリ2と前記ボトムベース41の間に位置して、泡洗浄アセンブリ2及びボトムベース41にそれぞれ接続される。
【0132】
上記の方案において、ユーザは、ボトムベース41を押し引きすることで、収容位置と洗浄位置の間における前記泡洗浄アセンブリ2の移動を実現する。これにより、操作時の安定性が向上する。
【0133】
また、ボトムベース41に透かし部42を設け、泡洗浄アセンブリ2で発生した水流を速やかに流出可能としているため、泡が泡洗浄アセンブリ2に集まって付着し、詰まり等の問題を引き起すとの事態が回避される。
【0134】
一実施方案として、前記ラック34はボトムベース41の左右両側の側壁に設けられる。また、前記ギヤは、前記収容キャビティ内に設けられるとともに、前記ラック34の位置に対応して、ボトムベース41の左右両側にそれぞれ位置する。
【0135】
図6及び図7に示すように、前記ギヤの径方向は収容キャビティの垂直方向に沿って設けられる。前記ラック34は、前記ギヤの上方及び/又は下方に位置して、垂直方向において前記ギヤと噛合して接続される。当該方案によれば、伝動アセンブリ3の占有スペースが減少するため、前記部分泡洗浄装置の構造全体がいっそう緊密となる。
【0136】
更に、図6及び図7に示すように、前記ボトムベース41の一方の側には2つのラック34が設けられている。2つのラック34は、平行に設けられるとともに、歯と歯が対向している。前記収容キャビティの当該側に設けられるギヤは少なくとも2つあり、2つのラック34の間に位置するとともに、2つのラック34とそれぞれ接合する。
【0137】
前記泡洗浄アセンブリ2の同一側におけるラック34とギヤは2組設けられている。これにより、泡洗浄アセンブリ2の直線運動を保証可能となるため、泡洗浄アセンブリ2の移動過程における安定性が向上する。
【0138】
前記泡洗浄アセンブリ2が手動制御構造の場合、前記ギヤは2つ設けられ、それぞれが2つのラック34と接合する。2つのギヤの間には隙間が存在するか、2つのギヤは噛合して接続される。或いは、前記ギヤは少なくとも3つ設けられる。そのうち、2つのギヤは一方のラック34と接合して位置決めホイール32とされる。各ギヤは、2つのラック34と連携することで、泡洗浄アセンブリ2の運動方向について方向決定の作用を奏する。好ましくは、2つの位置決めホイール32の間には隙間が存在する。
【0139】
前記泡洗浄アセンブリ2が自動制御構造の場合、前記駆動ユニットは前記ケーシング1に設けられるとともに、1つのギヤに接続されて、当該ギヤを回転させるために用いられる。当該ギヤは駆動ホイール31とされる。前記駆動ホイール31は、1つのラック34と接合する。また、前記ギヤは2つ設けられ、もう1つのギヤは、前記駆動ホイール31と噛合して接続されるとともに、もう1つのラック34と接合する従動ホイール33とされる。或いは、前記ギヤは3つ設けられ、残り2つのギヤは、いずれももう1つのラック34と接合して位置決めホイール32とされる。前記駆動ホイール及び位置決めホイール32は、2つのラック34とそれぞれ連携することで、泡洗浄アセンブリ2の運動方向について方向決定の作用を奏する。好ましくは、2つの位置決めホイール32の間には距離が存在する。
【0140】
一実施方案として、前記駆動ユニットはモータである。
【0141】
前記泡洗浄アセンブリ2が自動制御構造の場合、前記伝動アセンブリ3は、更に、前記駆動ユニットに電気的に接続されて駆動ユニットのオン/オフを制御するための制御スイッチ35を含む。ユーザは、前記制御スイッチ35のオン/オフを手動で制御可能である。或いは、前記制御スイッチ35は、洗浄プログラム及び/又は赤外線及び/又は音声及び/又は携帯端末により制御される。
【0142】
前記制御スイッチ35は、前記ケーシング1に設けられるか、前記洗濯機のパネルベースに設けられるか、前記洗濯機の制御パネルに設けられる。
【0143】
本発明の駆動ユニットは、泡洗浄アセンブリ2の自動制御を実現可能とする。また、2つの位置決めホイール32を設けることで、泡洗浄アセンブリ2の運動方向の動作の安定性及び円滑性を保証し得るため、傾きが生じず、信頼性が向上する。
【0144】
一実施方案として、前記2つのラック34の距離は、前記駆動ホイール31と前記位置決めホイール32を収容可能な最小の距離である。当該方案によれば、駆動装置の最小の駆動力で、泡洗浄アセンブリ2は移動のための十分な駆動力を得ることができる。よって、電気エネルギーの節約になるとともに、機器の破損が減少し、泡洗浄アセンブリ2全体の使用寿命が延びる。
【0145】
前記ケーシング1には位置規制部が設けられている。また、前記引手部4の前後両端には、第1位置決め部及び第2位置決め部がそれぞれ設けられている。第1位置決め部及び第2位置決め部が前記位置規制部と連携することで、所定範囲内における泡洗浄アセンブリ2の移動が実現される。これにより、泡洗浄アセンブリ2がケーシング1から離脱するとの事態や、内側に向かってケーシング1の後壁に衝突するとの事態が防止される。
【0146】
更に、前記位置規制部は前記モータのオン/オフ状態を制御可能である。
【0147】
位置規制部には、モータのオン/オフに用いられるタクトスイッチが設けられている。第1位置決め部又は第2位置決め部が前記タクトスイッチに接触すると、常時開又は常時閉となることで、コントロールパネルは泡洗浄アセンブリ2の位置が収容又は洗浄位置であると判断し得る。制御スイッチ35を1回押圧すれば、泡洗浄アセンブリ2を直接オン又はオフさせられる。また、その他の状態の場合、駆動ユニットの制御回路は電源が遮断されて停止状態となる。
【0148】
加えて、更に、モータが時計回りに回転する状態と反時計回りに回転する状態は、制御スイッチ35の押圧に伴って順に交互に変更される。制御スイッチ35を1回押圧するとモータの時計回りの回転動作が開始され、再び1回押圧するとモータの反時計回りの回転動作が開始されるというように、交互に行われる。最初に制御スイッチ35を押圧すると、モータが動作を開始して、モータ上の駆動ホイール31が、当該駆動ホイール31と接合しているラック34をケーシング1の外部に向かって運動させる。そして、泡洗浄アセンブリ2が一定の位置まで開放されると、第1位置決め部が位置規制部上のタクトスイッチに接触してスイッチをオフにし、泡洗浄アセンブリ2が動作を停止する。また、制御スイッチ35を再び押圧すると、モータが動作を開始して、モータ上の駆動ホイール31が、自身と接合しているラック34を反対方向に運動させる。そして、泡洗浄アセンブリ2が一定の位置まで閉止されると、第2位置決め部が位置規制部上のタクトスイッチに接触して制御回路を遮断し、泡洗浄アセンブリ2が動作を停止する。これにより、泡洗浄アセンブリ2は所定の位置に閉止されて、収容位置に置かれる。
【0149】
図8に示すように、本発明のケーシング1には、前記収容キャビティの開口箇所に設けられ、上端が前記開口の上端に接続されて、泡洗浄アセンブリ2が収容位置に位置するときには前記収容キャビティを閉塞し、泡洗浄アセンブリ2が収容位置から外部へ移動するときには前記ケーシング1の開口を開放する扉体11が設けられている。
【0150】
図9に示すように、前記泡洗浄アセンブリ2は、部分洗浄時に洗浄水を供給するための吐水ユニットと、部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するための泡発生ユニット23、を含む。
【0151】
前記スイッチ部7は1つ設けられており、前記吐水ユニット及び泡発生ユニット23のオン/オフを制御するための機械式つまみである。操作方式には、以下が含まれる。即ち、前記スイッチ部7を1回トリガして、泡発生ユニット23を起動させるよう制御してから、前記スイッチ部7を再び1回トリガして、泡発生ユニット23を停止させるよう制御する。また、前記スイッチ部7を連続2回トリガして、吐水ユニットを起動させるよう制御してから、前記スイッチ部7を再び連続2回トリガして、吐水ユニットを停止させるよう制御する。
【0152】
或いは、図5に示すように、前記スイッチ部7は2つ設けられており、それぞれが、前記吐水ユニット及び泡発生ユニット23のオン/オフを制御するための機械式つまみ及び/又はセンシングユニットである。詳細には、吐水ユニットを制御するためのスイッチ部7は、オンになると、前記吐水ユニットに吐水させるよう制御する。また、泡発生ユニット23を制御するためのスイッチ部7は、オンになると、前記泡発生ユニット23に泡状の洗剤を生成させるよう制御する。
【0153】
前記泡発生ユニット23は、前記泡発生ユニット23における前記収容キャビティ10の後壁から離隔する側に設けられて泡状の洗剤を流出させるために用いられる吐液口231を有する。
【0154】
更に、前記泡発生ユニット23の上方にはハウジング25が覆設されている。
【0155】
前記スイッチ部7が機械式つまみの場合には、前記ハウジング25に設けられるとともに、前記吐液口231が下向きとなる。具体的に、前記スイッチ部7は前記ハウジング25の外壁に設けられる。前記ハウジング25は、泡発生ユニット23を保護する作用を奏する。また、スイッチ部7をハウジング25に設けることで、ユーザによる泡発生ユニット23との接触を減少させられるため、泡発生ユニット23を保護する作用が更に奏される。
【0156】
図9に示すように、前記スイッチ部7がセンシングユニットの場合には、前記ハウジング25の下方に設けられて前記ハウジング25により被覆可能とする。これにより、センシングユニットが誤ってトリガされる確率を低下させつつ、センシングユニットを保護する作用も発揮させる。
【0157】
一実施方案として、図9に示すように、前記泡発生ユニット23の下方にもハウジング25が設けられている。2つのハウジング25は、泡発生ユニット23及びスイッチ部7の上下両側にそれぞれ分布するとともに、いずれも前記ボトムベース41の上方に位置する。2つのハウジング25を組み合わせることで、泡発生ユニット23及びスイッチ部7の上下両側を被覆可能となる。
【0158】
本発明のいくつかの実施例において、前記泡洗浄アセンブリ2は、吐水ユニット、第1感知ユニット、泡発生ユニット及び第2感知ユニットを含む。
【0159】
詳細には、前記吐水ユニットは部分洗浄時に洗浄水を供給するために用いられる。前記第1感知ユニットは、衣類を感知したときに前記吐水ユニットによる吐水をトリガするために用いられる。前記泡発生ユニットは、部分洗浄時に泡状の洗剤を供給するために用いられる。前記第2感知ユニットは、衣類を感知したときに前記泡発生ユニットによる泡状の洗剤の生成をトリガするために用いられる。
【0160】
上記の方案において、洗剤及び水を吐出する泡発生ユニット及び吐水ユニットは、それぞれ、起動するか否かが感知装置により制御される。部分洗浄の過程では、衣類を濡らす過程と洗剤を添加する過程を交互に行うことで、一部箇所に対する洗浄効果を向上させてもよい。
【0161】
更なる方案において、前記泡発生ユニット及び前記第2感知ユニットはハウジング内に設けられる。また、前記泡発生ユニットの出口及び前記第2感知ユニットの感知端は前記ハウジングの底壁に設けられる。且つ、前記泡発生ユニットの出口は、前記第2感知ユニットの感知端よりも前記接続壁43から離隔した位置にある。
【0162】
上記の方案では、前記泡発生ユニットと前記第2感知ユニットを一体的に統合してハウジング内に設けており、ハウジングの底壁にのみ洗剤泡の出口を確保している。これにより、装置全体の見栄えが向上し、ユーザエクスペリエンスが高まる。
【0163】
且つ、前記泡発生ユニットの出口を前記第2感知ユニットの感知端よりも前記接続壁43から離隔した位置に置いているため、衣類が泡発生ユニットの出口に到達する前に洗剤泡の吐出が開始されるとの事態を回避できる。
【0164】
更なる方案において、前記吐水ユニットと前記第1感知ユニットは、一体的に統合されて設けられるとともに、前記ハウジングの下方に位置し、且つ、前記泡発生ユニットの出口及び前記第2感知ユニットの感知端から退避している。
【0165】
上記の方案では、吐水ユニットと前記第1感知ユニットを一体的に統合して設けているため、同様に、装置全体の見栄えを向上させることができ、ユーザエクスペリエンスが高まる。
【0166】
且つ、吐水用のアセンブリと洗剤吐出用のアセンブリに上下に並べる方式を採用することで、部分泡洗浄装置の幅方向のサイズを減少させられる。このことは、例えば、洗濯機のパネルベース等の構造に部分泡洗浄装置を取り付けるのに有利である。
【0167】
上述した退避の方式として、例えば、吐水ユニット及び第1感知ユニットのサイズを泡発生ユニット及び第2感知ユニットのサイズより小さくしてもよい。
【0168】
図1図9に示すように、本発明のもう1つの目的は、上述した部分泡洗浄装置を備える洗濯機を提供することである。
【0169】
前記洗濯機は筐体を含み、筐体内に洗浄槽が設けられている。筐体の上方には衣類投入口51を有するパネルベース5が設けられている。上記の部分泡洗浄装置はパネルベース5に設置可能である。好ましくは、パネルベース5自体がケーシング1の役割を担ってもよい。
【0170】
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変更或いは改変は、同等に変形された等価の実施例であって、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び改変は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
【符号の説明】
【0171】
1 ケーシング
10 収容キャビティ
11 扉体
2 泡洗浄アセンブリ
23 泡発生ユニット
231 吐液口
25 ハウジング
3 伝動アセンブリ
31 駆動ホイール
32 位置決めホイール
33 従動ホイール
34 ラック
35 制御スイッチ
4 引手部
41 ボトムベース
42 透かし部
43 接続壁
5 パネルベース
51 衣類投入口
6 マイクロスイッチ
61 固定接点
62 可動接点
7 スイッチ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】