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特表2025-502992汚物排出ボックス、汚物排出システム及びトイレ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】汚物排出ボックス、汚物排出システム及びトイレ
(51)【国際特許分類】
   E03D 5/012 20060101AFI20250123BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20250123BHJP
   E03D 11/02 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
E03D5/012
B08B3/02 F
E03D11/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542415
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2022138108
(87)【国際公開番号】W WO2023151371
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】202210126282.4
(32)【優先日】2022-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524252079
【氏名又は名称】チュワンチョウ コモー インテリジェント キッチン アンド バス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン、シャオファ
(72)【発明者】
【氏名】リン、シャオシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、シャン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ヤンシン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ロンロン
【テーマコード(参考)】
2D039
3B201
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AB08
2D039AD02
2D039AE00
2D039CB02
2D039DA00
3B201AA46
3B201BB21
3B201BB92
(57)【要約】
トイレに適用される汚物排出ボックス1であり、トイレは更に汚物排出管2を備え、汚物排出ボックス1に回転接続孔13が設けられ、回転接続孔13は汚物排出管2に回転接続されるように構成され、汚物排出管2は少なくとも部分的に前記汚物排出ボックス1内に配置され、且つ回転接続孔13の周りを回転し、回転接続孔13の中心軸線が位置する鉛直面を境界面15として、汚物排出ボックス1の内壁面を汚物排出エリア11と非汚物排出エリア12に分けて、汚物排出管2は回転して汚物排出するプロセスにおいて非汚物排出エリア12側から汚物排出エリア11の位置する側に回転し、非汚物排出エリア12と汚物排出エリア11とは境界面15に対して非対称に配置され、且つ汚物排出エリア11に囲まれた空間は非汚物排出エリア12に囲まれた空間よりも大きい。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレに適用される汚物排出ボックスであって、前記トイレは更に汚物排出管を備え、前記汚物排出ボックスに回転接続孔が設けられ、前記回転接続孔は前記汚物排出管に回転接続されるように構成され、前記汚物排出管は少なくとも部分的に前記汚物排出ボックス内に配置され、且つ前記回転接続孔の周りを回転し、
前記回転接続孔の中心軸線が位置する鉛直面を境界面として、前記汚物排出ボックスの内壁面を汚物排出エリアと非汚物排出エリアに分けて、前記汚物排出管は回転して汚物排出するプロセスにおいて、前記非汚物排出エリア側から前記汚物排出エリアの位置する側に回転し、
前記非汚物排出エリアと前記汚物排出エリアとは前記境界面に対して非対称に配置され、且つ前記汚物排出エリアに囲まれた空間は前記非汚物排出エリアに囲まれた空間よりも大きい、汚物排出ボックス。
【請求項2】
前記汚物排出エリアは過渡エリアを含み、前記過渡エリアは、前記汚物排出管が前記汚物排出ボックスに対して回転するプロセスにおいて、前記汚物排出管の汚物排出口が前記過渡エリアに向かうように構成され、
前記回転接続孔の中心軸線と前記過渡エリアとの間の距離は、上から下への方向に沿って徐々に増加する、請求項1に記載の汚物排出ボックス。
【請求項3】
前記汚物排出エリアは更に前記回転接続孔の下側に位置する出口エリアを含み、前記出口エリアは前記汚物排出ボックスの汚物出口を画定し、前記汚物出口の中心軸線は前記境界面から外れる、請求項2に記載の汚物排出ボックス。
【請求項4】
前記境界面に垂直な縦断面を縦方向中央垂直面と記し、前記過渡エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は上から下へ順次に接続される第1セグメント、第2セグメント、及び第3セグメントを含み、前記第3セグメントに対応するエリアは、前記汚物排出管が汚物排出位置に回転した時に、前記汚物排出管の汚物排出口に正対するように構成され、
前記第3セグメントは傾斜した直線セグメントであり、且つ前記非汚物排出エリアに近寄る方向に沿って傾斜して下へ延びるように構成される、請求項3に記載の汚物排出ボックス。
【請求項5】
前記第1セグメントは円弧形に設定され、前記第2セグメントは鉛直方向に延びる、請求項4に記載の汚物排出ボックス。
【請求項6】
前記出口エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は第4セグメント及び第5セグメントを含み、前記第4セグメントは前記第3セグメントの下端に滑らかに接続され、前記第5セグメントは前記第4セグメントと間隔をおいて配置され、前記第5セグメントと前記第4セグメントとの間に前記汚物出口が形成される、請求項4に記載の汚物排出ボックス。
【請求項7】
前記第5セグメントは出口セグメント及び過渡セグメントを含み、前記出口セグメントは前記第4セグメントと対向して配置され、そして前記第4セグメントとの間に前記汚物出口を形成し、前記汚物排出管の傾倒面は汚物傾倒排出の方向に沿って拡口部が配置され、
前記出口セグメントは、前記汚物排出管が前記汚物排出位置に回転した時、前記出口セグメントと前記汚物排出管の傾倒面の前記縦方向中央垂直面における輪郭線とが互いに適合するように配置され、これにより、汚物の排出をガイドする拡口ガイド部が前記出口セグメントに形成され、
前記過渡セグメントの下端と前記出口セグメントの上端とは滑らかに接続され、前記過渡セグメントの上端と前記非汚物排出エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される、請求項6に記載の汚物排出ボックス。
【請求項8】
前記非汚物排出エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は上から下へ順次に接続される第6セグメント、第7セグメント、及び第8セグメントを含み、
前記第6セグメントは前記第1セグメントに滑らかに接続され、前記第8セグメントと前記出口エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される、請求項4~7のいずれか1項に記載の汚物排出ボックス。
【請求項9】
前記第6セグメントは円弧形に設定され、そして前記第1セグメントの円心と同じであり、前記第7セグメントは鉛直方向に沿って延伸する、請求項8に記載の汚物排出ボックス。
【請求項10】
前記第7セグメントの上端は前記第2セグメントの上端よりも高く、前記第7セグメントの下端は前記第2セグメントの下端よりも高い、請求項9に記載の汚物排出ボックス。
【請求項11】
前記汚物排出エリアに囲まれた空間は、前記汚物排出管に提供する最大回転角度が100°~120°の範囲内にあるように構成される、請求項1~7のいずれか1項に記載の汚物排出ボックス。
【請求項12】
汚物排出システムであって、
請求項1~11のいずれか1項に記載の汚物排出ボックスと、
前記汚物排出ボックスに回転接続される汚物排出管と、
前記汚物排出管に接続され、前記汚物排出ボックスに対して回転するように前記汚物排出管を駆動するように構成される駆動装置と、を備える汚物排出システム。
【請求項13】
更に、前記汚物排出ボックスに接続され、前記汚物排出ボックスの内部に洗浄液をスプレーするように構成される洗浄装置を備える、請求項12に記載の汚物排出システム。
【請求項14】
トイレであって、
汚物排出口が設けられたボウルを有するトイレ本体と、
請求項12又は13に記載の汚物排出システムと、を備え、前記汚物排出システムの汚物排出管と前記汚物排出口とは連通され、且つ前記汚物排出口の中心軸線と前記汚物排出管の回転軸線とは共線である、トイレ。
【請求項15】
前記トイレ本体に前記ボウルに連通する水洗口が設けられ、前記トイレは更に、
給水口と第1出水口と第2出水口とが設けられた分水弁を備え、前記第1出水口及び前記第2出水口のどれか1つは前記給水口に連通し、前記給水口は水源に接続するように構成され、前記第1出水口は前記水洗口に連通して前記ボウルに給水するように構成され、前記第2出水口は前記汚物排出システムの洗浄装置に連通して前記洗浄装置に給水するように構成される、請求項14に記載のトイレ。
【請求項16】
前記トイレ本体に複数の分水口が設けられ、前記複数の分水口は前記ボウルの頂部に設けられ、前記水洗口は前記複数の分水口を介して前記ボウルに連通する、請求項15に記載のトイレ。
【請求項17】
更に、貯水タンクとポンプとを備え、
前記ポンプの入力端は前記貯水タンクに連通し、前記ポンプの出力端は前記給水口に連通し、前記ポンプは前記貯水タンク内の水を前記分水弁にポンプするように構成される、請求項15又は16に記載のトイレ。
【請求項18】
前記トイレ本体に取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは前記ボウルの後側に位置し、前記汚物排出システム、前記分水弁の少なくとも一部分、前記貯水タンクの少なくとも一部分、及び前記ポンプは前記取付キャビティ内に位置する、請求項17に記載のトイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は衛生器具技術に関するが、これには限らず、特に汚物排出ボックス、汚物排出システム及びトイレに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場に出回っているトイレ後置汚物排出システムでは、汚物排出ボックスは通常、規則的に対称的な構造を採用し、全体の面積が大きく、組み立て空間に対する要求が高く、柔軟性と適応性が比較的に悪く、しかも汚物排出ボックスの内部空間利用率が低く、使用可能な汚物排出空間が小さく、詰まりが発生しやすい。
【発明の概要】
【0003】
以下は本文が詳細に記述するテーマについての概説である。本概説は特許請求の保護範囲を制限するためのものではない。
【0004】
本開示の実施例は、トイレに適用される汚物排出ボックスを提供し、前記トイレは更に汚物排出管を備え、前記汚物排出ボックスに回転接続孔が設けられ、前記回転接続孔は汚物排出管に回転接続されるように構成され、前記汚物排出管は少なくとも部分的に前記汚物排出ボックス内に配置され、且つ前記回転接続孔の周りを回転し、前記回転接続孔の中心軸線が位置する鉛直面を境界面として、前記汚物排出ボックスの内壁面を汚物排出エリアと非汚物排出エリアに分けて、前記汚物排出管は回転して汚物排出するプロセスにおいて、前記非汚物排出エリア側から前記汚物排出エリアの位置する側に回転し、前記非汚物排出エリアと前記汚物排出エリアとは前記境界面に対して非対称に配置され、且つ前記汚物排出エリアに囲まれた空間は前記非汚物排出エリアに囲まれた空間よりも大きい。
【0005】
本開示の実施例は更に汚物排出システムを提供し、上記実施例のいずれかに記載の汚物排出ボックスと、前記汚物排出ボックスに回転接続される汚物排出管と、前記汚物排出管に接続され、前記汚物排出ボックスに対して回転するように前記汚物排出管を駆動するように構成される駆動装置と、を備える。
【0006】
本開示の実施例は更にトイレを提供し、汚物排出口が設けられたボウルを有するトイレ本体と、上記実施例のいずれかに記載の汚物排出システムと、を備え、前記汚物排出システムの汚物排出管と前記汚物排出口とは連通され、且つ前記汚物排出口の中心軸線と前記汚物排出管の回転軸線とは共線である。
【0007】
添付図面及び詳しい説明を読んで理解した後、その他の態様を分かることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面は本開示の技術案をより理解するためのものであり、且つ明細書の一部を構成し、本開示の実施例と一緒に本開示の技術案を説明することに用いられるが、本開示の技術案を制限するためのものではない。
【0009】
図1図1は本開示の一実施例によるトイレの一部分解構造の概略図である。
図2図2図1に示すトイレの組み立て後の平面構造概略図である。
図3図3図1に示すトイレの断面構造概略図である。
図4図4図1に示すトイレの1つの断面に沿った断面概略図である。
図5図5図1に示すトイレの他の断面に沿った断面概略図である。
図6図6図1に示すトイレの組み立て後の背面構造概略図である。
図7図7図6に示すトイレの第1状態の断面構造概略図である。
図8図8図6に示すトイレの第2状態の断面構造概略図である。
図9図9図6に示すトイレの第3状態の断面構造概略図である。
図10図10図9におけるA部の拡大構造概略図である。
図11図11図1における汚物排出システムの立体構造の概略図である。
図12図12図11に示す汚物排出システムの断面構造概略図である。
図13図13図11に示す汚物排出システムと比較例との比較概略図である。
図14図14図11に示す汚物排出システムの断面構造概略図である。
図15図15図14におけるB部の拡大構造概略図である。
図16図16図11における汚物排出ボックスと比較例との比較概略図である。
図17図17は本開示の一実施例によるトイレの一部分解構造の概略図である。
図18図18図17に示すトイレの組み立て構造の概略図である。
図19図19図18に示すトイレの断面構造概略図である。
図20図20図18に示すトイレの平面構造概略図である。
図21図21図18に示すトイレの左側面構造概略図である。
図22図22図18に示すトイレの正面構造概略図である。
図23図23は本開示の一実施例による汚物排出システムの分解構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は図面を参照しながら、本開示の実施例を詳しく説明する。衝突しない限り、本開示における実施例及び実施例における特徴は任意に組み合わせることができる。
【0011】
本開示の実施例では、上下方向はトイレの組み立てが完了した状態を基準とし、地面に近い方向は下であり、地面から遠い方向は上である。
【0012】
図3に示すように、本開示の一実施例は、トイレに適用される汚物排出ボックス1を提供する。トイレは更に汚物排出管2を備える。図3に示すように、汚物排出ボックス1には回転接続孔13が設けられる。回転接続孔13は、汚物排出管2に回転接続されるように構成される。汚物排出管2は少なくとも部分的に汚物排出ボックス1内に配置され、そして回転接続孔13の周りを回転する。
【0013】
図12に示すように、回転接続孔13の中心軸線が位置する鉛直面を境界面15として、汚物排出ボックス1の内壁面を汚物排出エリア11と非汚物排出エリア12に分けて、汚物排出管2は回転して汚物排出するプロセスにおいて、非汚物排出エリア12側から汚物排出エリア11の位置する側に回転する。図12では、汚物排出ボックス1の内壁面の、左側の細い破線ブロック内に位置する部分は、非汚物排出エリア12であり、汚物排出ボックス1の内壁面の、右側の太い一点鎖線ブロック内に位置する部分は、汚物排出エリア11である。
【0014】
図12に示すように、非汚物排出エリア12と汚物排出エリア11とは境界面15に対して非対称に配置され、且つ汚物排出エリア11に囲まれた空間は、非汚物排出エリア12に囲まれた空間よりも大きい。
【0015】
本開示の実施例による汚物排出ボックス1には回転接続孔13が設けられ、回転接続孔13は汚物排出管2に回転接続されるように構成される。汚物排出管2の汚物入口とトイレ本体200のボウル202の汚物排出口2006とは連通される。汚物排出管2の本体は汚物排出ボックス1内に位置し、且つ汚物排出ボックス1内において上から下へ回転することができる。図7図9に示すように、汚物排出の時、トイレボウル202内の汚物は汚物排出管2に入り、汚物排出管2が下に回転するのにつれて重力によって汚物排出管2から排出され、汚物排出ボックス1の汚物出口14を経て排出される。
【0016】
汚物排出管2は回転して汚物排出するプロセスにおいては片側に回転するだけでよく、即ち、汚物排出エリア11の位置する側に回転し、従って、汚物排出エリア11の位置する側に十分な空間があり、汚物排出管2の回転需要を満たすことができればよく、非汚物排出エリア12の空間サイズは汚物排出管2の回転需要に影響を与えない。
【0017】
それに基づいて、本開示の実施例による汚物排出ボックス1は、非対称な配置の非規則的な形状を採用し、汚物排出エリア11と非汚物排出エリア12が非対称な配置の形状に設計する。そして、汚物排出管2の回転需要を満たすように、汚物排出エリア11に囲まれた空間は相対的に大きく、一方、非汚物排出エリア12に囲まれた空間は相対的に小さい。従来技術と比べて、本案は非汚物排出エリア12のサイズを縮小し、非汚物排出エリア12に囲まれた空間を減少させることに相当し、従って、汚物排出ボックス1の体積を減少させ、汚物排出ボックス1の組立空間に対する要求を低下させ、汚物排出ボックス1の適応性及び柔軟性を向上させることに有利である。
【0018】
また、本案は汚物排出ボックス1の内部空間を主に汚物排出エリア11に分配し、汚物排出ボックス1の内部空間を主に汚物排出に用いるようにしたため、汚物排出ボックス1内の空間利用率を高め、汚物排出の利用可能空間を増加し、詰まりの発生確率を下げることに有利である。
【0019】
汚物排出管2は完全に汚物排出ボックス1の内部に位置してもよく、そうすると、汚物排出ボックス1とトイレ本体200とは固定接続され、汚物排出管2と汚物排出ボックス1とは回転接続され、汚物排出管2と汚物排出ボックス1との接続部位にはシール構造が設けられてもよく、汚物排出ボックス1とトイレ本体200との接続部位にもシール構造が設けられてもよい。
【0020】
又は、汚物排出管2は部分的に汚物排出ボックス1内に位置してもよい。例えば、汚物排出ボックス1はトイレ本体200に固定接続される。汚物排出管2の汚物進入セグメントは、回転接続孔13を抜けて汚物排出ボックス1から突出し、そしてトイレ本体200の汚物排出口2006内に挿入し、汚物排出口2006との連通を実現してもよい。そして汚物排出管2はトイレ本体200及び汚物排出ボックス1に対して回転してもよい。
【0021】
また、汚物排出管2の、駆動装置3と接続するための接続部23は、汚物排出ボックス1内に位置してもよく、汚物排出ボックス1外に突出してもよい。
【0022】
尚、汚物排出管2が回転して汚物排出するプロセスにおいて非汚物排出エリア12側から汚物排出エリア11の位置する側に回転するというのは、汚物排出管2が回転して汚物排出するプロセスにおける回転方向(時計回り又は反時計回り)に対する限定であり、汚物排出管2の汚物排出初期位置は限定されない。回転して汚物排出するプロセスにおいて、汚物排出管2は、重力を利用して管内の汚物を排出するために、上から下へ回転する必要があり、従って、汚物排出エリア11と非汚物排出エリア12との相対的な位置に基づいて汚物排出管2の回転方向を決定することができる。一方、汚物排出管2の汚物排出初期位置は垂直状態であってもよく、図12に示すように、この時、汚物排出管2の汚物排出口21は、一部が非汚物排出エリア12側の空間内に位置し、一部が汚物排出エリア11側の空間内に位置してもよく、汚物排出管2の汚物排出初期位置もやや傾斜した状態であってもよく、この時、汚物排出管2の汚物排出口21は完全に汚物排出エリア11側の空間内に位置してもよい。
【0023】
1つの例示的な実施例では、図11に示すように、汚物排出ボックス1はボックス本体17とボックスカバー16とを含む。ボックス本体17には回転接続孔13が設けられる。図23に示すように、ボックスカバー16とボックス本体17とはカバー接続され、ボックスカバー16とボックス本体17との間にはシールリング18が設けられてもよい。図23に示すように、ボックスカバー16には接続孔161が設けられる。汚物排出管2に接続部23が設けられ、図3に示すように、駆動装置3は接続孔161を介して接続部23に接続され、それによって汚物排出管2を回転するように駆動する。
【0024】
ボックス本体17はボックスカバー16の前側に設けられ、ボックス本体17及びボックスカバー16は左右方向においていずれも不規則な形状である。
【0025】
境界面15に垂直な鉛直方向に沿って汚物排出ボックス1を切断すると、汚物排出ボックス1の内壁面の輪郭線は非対称な配置の不規則な形状である。境界面15に沿って汚物排出ボックス1を切断すると、汚物排出ボックス1の内壁面の輪郭線は略矩形又は角丸矩形をなす。境界面15に垂直な水平方向に沿って汚物排出ボックス1を切断して、汚物排出ボックス1の内壁面の輪郭線も略矩形又は角丸矩形をなす。
【0026】
従って、汚物排出ボックス1の形状の不規則は、図における前後方向から明確に直感的に見える。
【0027】
当然ながら、汚物排出ボックス1の外壁面は更に幾つかの他の構造、例えば、接続ラグ、接続孔161等の構造を含んでもよく、汚物排出ボックス1の取り付け固定、汚物排出ボックス1と駆動装置3の取り付け固定を実現するのに用いる。
【0028】
1つの例示的な実施例では、図12に示すように、境界面15に垂直な水平方向における汚物排出エリア11の幅L1は、境界面15に垂直な水平方向における非汚物排出エリア12の幅L2よりも大きい。
【0029】
境界面15に垂直な水平方向における汚物排出エリア11の幅は、汚物排出管2の汚物排出口21と汚物排出管2の回転軸線(即ち回転接続孔13の中心軸線)との間の距離よりも大きい必要があり、これにより、汚物排出管2が水平方向に回転する際に汚物排出ボックス1の内壁面と干渉しないことが保証される。一方、境界面15に垂直な水平方向における非汚物排出エリア12の幅はこれにより限らないため、汚物排出ボックス1の体積を減らすために小さく設計されてもよい。
【0030】
このように、汚物排出ボックス1全体に偏心設計が形成され、即ち、回転接続孔13の中心軸線は汚物排出ボックス1の水平幅方向(即ち図における左右方向)において、汚物排出ボックス1の水平幅方向の真ん中の位置ではなく、非汚物排出エリア12の位置する側に偏心し、これにより、汚物排出管2の片側回転の需要を満たすことができ、汚物排出ボックス1の体積を小さくすることもでき、ひいては、汚物排出システム100の柔軟性と適応性を向上させることができる。
【0031】
1つの例示的な実施例では、汚物排出エリア11は、図14に示すように、過渡エリア111を含む。過渡エリア111は、図7図9に示すように、汚物排出管2が汚物排出ボックス1に対して回転するプロセスにおいて、汚物排出管2の汚物排出口21が過渡エリア111に向かうように構成される。
【0032】
回転接続孔13の中心軸線と過渡エリア111との間の距離は、上から下への方向に沿って徐々に増加する。
【0033】
汚物排出管2が回転して汚物排出するプロセスにおいて、汚物排出管2が上から下へ回転するのにつれて、汚物排出管2内の汚物は徐々に排出され、且つ排出の速度はますます大きくなり、排出の飛ばし距離はますます遠くなる。従って、上から下への方向に沿って、回転接続孔13の中心軸線と過渡エリア111との間の距離が徐々に増加すると、回転して汚物排出するプロセスにおける汚物排出管2の汚物排出口21と汚物排出ボックス1の内壁面との間の距離も徐々に増加する。そうすると、汚物排出管2から排出される汚物が汚物排出ボックス1の内壁面に飛ばされる確率を低減するのに有利であり、汚物が汚物排出ボックス1の内壁面にできるだけ少なく接触し、又は接触せずに直接に落下するようにさせ、これにより、汚物排出ボックス1の内壁面に残留したり引っ掛かったりした汚物の低減に有利であり、ひいては汚物排出ボックス1の清浄度と衛生性を向上させるのに有利であり、ユーザエクスペリエンスの改善に有利である。
【0034】
1つの例示的な実施例では、図14に示すように、汚物排出エリア11は更に、回転接続孔13の下側に位置する出口エリア112を含む。出口エリア112は汚物排出ボックス1の汚物出口14を画定し、汚物出口14の中心軸線は境界面15から外れる。
【0035】
本案では、汚物排出ボックス1の汚物出口14を汚物排出エリア11の下部に配置し、これにより、汚物出口14の中心軸線は境界面15から外れ、そうすると、汚物排出ボックス1の汚物出口14と回転接続孔13(汚物排出ボックス1の汚物入口に相当する)は水平幅方向(図における左右方向)においてオフセット偏心レイアウトの配置となり、即ち、回転接続孔13の真下に位置するではなく、回転接続孔13の側面の下方に位置する。
【0036】
汚物出口14を回転接続孔13の中心軸線の真下に直接配置するのと比べて、本案のオフセット偏心レイアウトの設計は、(図7に示すように、最高の位置に位置する時の)汚物排出管2の汚物排出口21と汚物排出ボックス1の汚物出口14との間の距離を縮小することに有利であり、ひいては、汚物排出管2が初期位置から汚物排出位置に回転する際の回転角の縮小に有利であり、それによって速い汚物排出という目的が実現される。
【0037】
また、汚物出口14を回転接続孔13の中心軸線の真下に直接配置するのと比べて(図13に示すように)、本案はオフセット偏心レイアウトの設計を採用して、汚物排出ボックス1の、回転接続孔13の中心軸線の真下に位置するエリアの占める空間を縮小でき、これにより、汚物排出ボックス1の体積を更に縮小し、汚物排出ボックス1の柔軟性と適応性を更に向上させるのに有利である。
【0038】
1つの例示的な実施例では、境界面15に垂直な縦断面を縦方向中央垂直面と記し、即ち、境界面15に垂直な鉛直方向に沿って汚物排出ボックス1を切断して取得する断面である。図14及び図15に示すように、過渡エリア111の縦方向中央垂直面における輪郭線は、上から下へ順次に接続される第1セグメント1111、第2セグメント1112、及び第3セグメント1113を含む。第3セグメント1113に対応するエリアは、図9に示すように、汚物排出管2が汚物排出位置に回転した時に、汚物排出管2の汚物排出口21に正対するように構成される。
【0039】
第3セグメント1113は、図14に示すように、傾斜した直線セグメントであり、且つ非汚物排出エリア12に近寄る方向に沿って傾斜して下へ延びるように構成される。
【0040】
汚物排出管2が汚物排出位置に回転した時、汚物排出管2内の汚物は外に大量に排出される。この時、図9に示すように、汚物排出管2の汚物排出口21が、過渡エリア111の第3セグメント1113に対応するエリアに正対するため、大量な汚物が該エリアに接触し、そして該エリアに沿って落下する可能性がある。弧線セグメント(例えば、図15において比較例を示す破線の弧線セグメント)に設定するのと比べて、本案では第3セグメント1113を傾斜した直線セグメントに設定し、直線セグメントの長さは弧線セグメントよりも短く、第3セグメント1113に対応するエリアの面積が減少され、汚物が速く該エリアから離脱するのに便利であるし、該エリアがより大きい傾斜角度を有するようにさせ、汚物の高効率且つ迅速な滑落に利し、それによってより高効率の汚物排出滑落効果を果たすこともできる。
【0041】
言い換えれば、第3セグメント1113に対応するエリアは、図9に示すように、高効率の汚物排出ガイドの役割を果たすことができる汚物排出ガイド面を形成する。
【0042】
1つの例示的な実施例では、図14及び図15に示すように、第1セグメント1111は円弧形に設定され、第2セグメント1112は鉛直方向に延びる。
【0043】
本案では、第1セグメント1111を弧線セグメントに設定し、第2セグメント1112を鉛直な直線セグメントに設定し、そうすると、第1セグメント1111に対応するエリアは円弧面であり、第2セグメント1112に対応するエリアは垂直面(即ち、水平面に垂直な平面であり、又は鉛直面と呼ぶ)である。第1セグメント1111と第2セグメント1112を1本の完全な弧線セグメントに設計するのと比べて、本案は第2セグメント1112の長さを減らし、これにより、第2セグメント1112に対応するエリアの面積を減らすことができ、これは汚物排出の効率を向上させることに役立つ。
【0044】
そして円弧面と比べて、垂直面の場合は汚物がより引っ掛かりにくく、且つ引っ掛かった汚物もより滑落しやすい。また、円弧面と比べて、垂直面では、汚物排出エリア11の、境界面15に垂直な水平方向における幅(即ち、図における左右方向での幅)がを減少でき、外への空間占用もより少なく、ひいては、汚物排出ボックス1の体積を更に減少し、汚物排出ボックス1の柔軟性と適応性を更に向上させるのに有利である。
【0045】
図15において比較例を示す破線の弧線セグメントのように、比較例として、第2セグメント1112を第1セグメント1111と同心の弧線セグメントに設計する。計算した結果、比較例では第2セグメント1112の長さは約6%増加する。
【0046】
1つの例示的な実施例では、図14に示すように、出口エリア112の縦方向中央垂直面における輪郭線は第4セグメント1121及び第5セグメント1122を含む。第4セグメント1121は第3セグメント1113の下端に滑らかに接続され、それによって第3セグメント1113に対応するエリアでの汚物が順調に汚物出口14に滑り込んで排出されやすく、汚物排出の効率の向上に利する。第5セグメント1122は第4セグメント1121と間隔をおいて配置され、第5セグメント1122と第4セグメント1121との間に汚物出口14が形成される。
【0047】
1つの例示的な実施例では、図14に示すように、第5セグメント1122は出口セグメント1123及び過渡セグメント1124を含む。出口セグメント1123は、第4セグメント1121と対向して配置され、そして第4セグメント1121との間に汚物出口14を形成する。図9及び図10に示すように、汚物排出管2の傾倒面22は汚物傾倒排出の方向に沿って拡口部が配置される。
【0048】
図10に示すように、出口セグメント1123は、汚物排出管2が汚物排出位置に回転した時、出口セグメント1123と汚物排出管2の傾倒面22の縦方向中央垂直面における輪郭線とが互いに適合するように配置され、これにより、汚物の排出をガイドする拡口ガイド部が出口セグメント1123に形成される。汚物排出管2の傾倒面22とは、汚物排出管2が汚物排出位置に位置する時の、汚物排出管2内側壁の下部を指し、汚物排出管2内の汚物は該部分の側壁に沿って下へ排出される。
【0049】
過渡セグメント1124の下端と出口セグメント1123の上端とは滑らかに接続され、過渡セグメント1124の上端と非汚物排出エリア12の縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される。
【0050】
本案では、汚物排出管2が汚物排出位置に位置する時、出口セグメント1123に対応するエリアは汚物排出管2の傾倒面22の延長面に位置し、且つエリアは汚物排出管2の傾倒面22の形状と適合し、これにより、出口セグメント1123に対応するエリアに拡口ガイド部が形成され、汚物に対して比較的に良いガイドの役割を果たすことができ、汚物が該部位に沿って迅速、順調、高効率に汚物排出ボックス1の汚物出口14に入るのに利する。
【0051】
一方、過渡セグメント1124に対応するエリアの汚物排出に対する影響は無視でき、従って、過渡セグメント1124の位置をある程度上げてから非汚物排出エリア12と滑らかに接続してもよく、それによって汚物排出ボックス1の体積を更に縮小することができる。
【0052】
1つの例では、出口セグメント1123は円弧形であり、汚物が出口セグメント1123に対応するエリアに沿って平穏、順調に滑落するのに有利である。
【0053】
1つの例示的な実施例では、図14に示すように、非汚物排出エリア12の縦方向中央垂直面における輪郭線は、上から下へ順次に接続される第6セグメント121、第7セグメント122、及び第8セグメント123を含む。
【0054】
第6セグメント121は第1セグメント1111に滑らかに接続される。第8セグメント123と出口エリア112の縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される。
【0055】
例として、図14に示すように、第6セグメント121は円弧形に設定され、且つ第1セグメント1111の円心と同じである。第7セグメント122は、図15に示すように、鉛直方向に沿って延伸する。
【0056】
そうすると、第6セグメント121と第1セグメント1111とは連続した円弧を形成し、それによって該部位の形状は整然とした円弧面を形成し、加工成形しやすい。一方、第7セグメント122は鉛直な直線セグメントに設定し、第6セグメント121と同心の弧線セグメントに設定するのと比べて、直線セグメントの長さはより短く、回転接続孔13の中心軸線との間の距離もより小さく、従って非汚物排出エリア12の、境界面15に垂直な水平方向における幅(即ち、図における左右方向での幅)の減少に利し、汚物排出ボックス1の体積を更に減少するのに有利である。
【0057】
図16における破線で示す構造のように、比較例として、汚物排出ボックス1を規則的な形状に設計し、汚物排出ボックス1の内壁面の輪郭線の、縦方向中央垂直面における輪郭線は規則的な円形であり、且つ該輪郭線は第1セグメント1111及び第6セグメント121が延伸して形成する完全な円形である。
【0058】
計算した結果、本開示の実施例は左右非対称な配置の異形形状の設計が採用され、それによって汚物排出ボックス1の内壁面の面積(縦方向中央垂直面の面積)及び全体の体積において約34%の減少ができ、即ち体積の減少は1/3を超え、汚物排出ボックス1のトイレ内空間に対する占用が大量に節約される。
【0059】
従って本開示の実施例による汚物排出ボックス1では、汚物排出ボックス1の形状が最適化され、汚物排出ボックス1の体積が効果的に減少され、汚物排出システム100の適応性も大幅に高められる。
【0060】
1つの例示的な実施例では、図14に示すように、第7セグメント122の上端は第2セグメント1112の上端よりも高く、第7セグメント122の下端は第2セグメント1112の下端よりも高い。
【0061】
そうすると、第7セグメント122の位置は相対的に高く、境界面15との間隔は比較的に小さく、汚物排出ボックス1の体積を更に減少するのに有利であり、第2セグメント1112の位置は相対的に低く、境界面15との間隔は比較的に大きく、汚物排出エリア11と汚物排出管2とが干渉すること又は汚物に過剰に接触することを回避するのに有利である。
【0062】
1つの例示的な実施例では、図9に示すように、汚物排出エリア11に囲まれた空間は、汚物排出管2に提供する最大回転角度αが100°~120°の範囲内にあるように構成される。
【0063】
言い換えれば、汚物排出エリア11の形状の制限によって、汚物排出管2は汚物排出ボックス1において100°~120°しか回転できなく、回転し続けると、汚物排出ボックス1と干渉する。
【0064】
汚物排出管2が180°回転する(鉛直上向きから鉛直下向きまでに回転する)案と比べて、本案では、汚物排出管2は100°~120°だけ回転すればよく、回転の時間長さが減少され、汚物排出の効率の向上に有利である。そして、本案では汚物排出ボックス1の体積も減少され、汚物排出ボックス1の柔軟性と適応性を向上させるのに有利である。
【0065】
図11図12、及び図14に示すように、本開示の実施例は更に汚物排出システム100を提供し、上記実施例のいずれかにおける汚物排出ボックス1と、汚物排出管2と、駆動装置3と、を備える。汚物排出管2と汚物排出ボックス1とは回転接続される。駆動装置3は前記汚物排出管2に接続され、汚物排出ボックス1に対して回転するように汚物排出管2を駆動するように構成される。
【0066】
本開示の実施例による汚物排出システム100は、上記実施例のいずれかにおける汚物排出ボックス1を備えるため、上記実施例のいずれかが有する全ての有益な効果を有し、ここでは繰り返して説明しない。
【0067】
1つの例示的な実施例では、図11に示すように、汚物排出ボックス1はボックス本体17とボックスカバー16とを含む。図3に示すように、ボックス本体17に回転接続孔13が設けられる。ボックスカバー16とボックス本体17とはカバー接続される。図23に示すように、ボックスカバー16とボックス本体17との間にシールリング18が設けられ、汚物排出管2と汚物排出ボックス1との間にはシール19が設けられる。ボックスカバー16に接続孔161が設けられ、汚物排出管2には接続部23が設けられる。駆動装置3は接続孔161を介して接続部23に接続され、汚物排出管2を回転するように駆動するように構成される。駆動装置3はモーターであってもよい。
【0068】
該汚物排出システム100の汚物排出原理は下記の通りである(図7図9に示すように)。
【0069】
回転して汚物を排出する時、トイレ本体200のボウル202内の汚物が汚物排出管2に入り、汚物排出管2は駆動装置3の駆動で初期位置(即ち、図7に示すように、汚物排出口21が真上に向く位置)から右に100°~120°回転して汚物排出位置に達し(図9に示すように)、汚物は汚物排出口21から汚物排出ボックス1の汚物出口14を経て排出される。
【0070】
汚物排出の動作が完了した後、汚物排出管2によって排出された汚物は汚物排出ボックス1の汚物出口14を通ってシフト器204に流入した後、外部の汚物排出通路にガイドされ、シフト器204と汚物排出ボックス1との間にシールリング18が設けられる。一方、汚物排出管2は駆動装置3の駆動で初期位置に回帰し(図7に示すように)、次回の汚物排出機能の時に再度使用される。
【0071】
1つの例示的な実施例では、図18及び図23に示すように、汚物排出システム100は更に洗浄装置4を備える。洗浄装置4は汚物排出ボックス1に接続され、汚物排出ボックス1の内部に洗浄液をスプレーするように構成され、従って汚物排出ボックス1を洗浄する役割を果たすことができ、汚物排出ボックス1内に残留したり引っ掛かったりした汚物の排出に有利であり、それによって汚物排出ボックス1の洗浄度を高め、良い汚物排出効果を維持する。
【0072】
1つの例示的な実施例では、図23に示すように、洗浄装置4は給液管41とスプレー部品42とを備える。給液管41と汚物排出ボックス1とは連通される。スプレー部品42は給液管41に接続され、汚物排出ボックス1内に洗浄液をスプレーするように構成される。
【0073】
そうすると、給液管41は外部の洗浄源(例えば外部の水源)と連通して、洗浄液を汚物排出ボックス1に導入し、スプレー部品42によって汚物排出ボックス1内に洗浄液をスプレーすることができ、汚物排出ボックス1を洗浄する役割を果たし、汚物排出ボックス1内に残留したり引っ掛かったりした汚物の排出に有利であり、それによって汚物排出ボックス1の洗浄度を高め、良い汚物排出効果を維持する。
【0074】
図1図9、及び図17図22に示すように、本開示の実施例は更にトイレを提供し、トイレ本体200と上記実施例における汚物排出システム100とを備える。
【0075】
図17図20に示すように、トイレ本体200にボウル202が設けられ、ボウル202には汚物排出口2006が設けられる。汚物排出システム100の汚物排出管2と汚物排出口2006とは連通され、且つ汚物排出口2006の中心軸線と汚物排出管2の回転軸線とは共線である。
【0076】
本開示の実施例によるトイレは、上記実施例における汚物排出システム100を備えるため、上記の全ての有益な効果を有し、ここでは繰り返して説明しない。
【0077】
1つの例示的な実施例では、図17及び図18に示すように、トイレ本体200には、ボウル202に連通する水洗口2002が設けられる。水洗口2002は管継手の形態を取ってもよく、管継手をトイレ本体200における対応する位置に取り付け、そして管路を介して分水弁206の第1出水口に接続する。
【0078】
図17図18図19、及び図20に示すように、トイレは更に分水弁206を備える。分水弁206に給水口、第1出水口、及び第2出水口が設けられる。第1出水口及び第2出水口のどれか1つが給水口に連通する。給水口は水源に接続するように構成される。第1出水口は水洗口2002に連通してボウル202に給水するように構成される。第2出水口は汚物排出システム100の洗浄装置4に連通して洗浄装置4に給水するように構成される。
【0079】
トイレを水洗いして汚物を排出する必要がある場合、給水口と第1出水口とを連通させ、水は分水弁206を経てトイレの水洗口2002に入り、更にトイレのボウル202内に入り、ボウル202内の汚物と一緒に汚物排出管2に入り、汚物排出管2が下に回転するに連れて汚物排出管2から排出され、汚物と一緒に汚物排出ボックス1の汚物出口14を経てシフト器204に入り、最後には外部の汚物排出通路に入る。
【0080】
水洗いして汚物を排出し終えると、分水弁206は他の水路に切り換えて、給水口と第2出水口とを連通させてもよく、水は分水弁206を経て洗浄装置4に入り、洗浄装置4によって汚物排出ボックス1の内部にスプレーされて汚物排出ボックス1の内部を洗浄し、それによって汚物排出ボックス1の清潔度が高められ、これにより汚物排出システム100は比較的に良い汚物排出効果を維持することができる。
【0081】
また、トイレを水洗いして汚物を排出する前には、給水口と第1出水口とを連通させてもよく、水は分水弁206を経てトイレの水洗口2002に入り、更にトイレのボウル202内に入り、ボウル202の内壁面を湿潤処理し、これは、後続の水洗汚物排出プロセスにおいて汚物がタイムリーに滑落し、ボウル202の内壁面に残留したり引っ掛かったりした汚物を低減するのに有利である。
【0082】
汚物排出管2が回転して汚物を排出する前に、給水口と第2出水口とを連通させてもよく、それによって水は分水弁206を経て洗浄装置4に入り、洗浄装置4によって汚物排出ボックス1の内部にスプレーされ、汚物排出ボックス1の内壁面を湿潤処理し、これは、後続の水洗汚物排出プロセスにおいて汚物がタイムリーに滑落し、汚物排出ボックス1の内壁面に残留したり引っ掛かったりした汚物を低減するのに有利である。
【0083】
このように、分水弁206の内部水路の選択的な連通を制御することによって、トイレの異なる機能のために給水することができる。複数の水弁を設置してそれぞれ水洗口2002及び洗浄装置4に連通させる案と比べて、本案はトイレの部材数量及び管路長さの減少に有利であり、ひいては、トイレの構造を簡略化し、製品コストを低減する。
【0084】
1つの例示的な実施例では、トイレ本体200に複数の分水口が設けられ、複数の分水口はボウル202の頂部に設けられる。水洗口2002は複数の分水口を介してボウル202に連通する。
【0085】
言い換えれば、トイレ本体200の頂部に給水通路が設けられ、水は水洗口2002を経て給水通路に入り、複数の分水口を経て給水通路から流れ出てボウル202内に入り、ボウル202の内壁面を洗浄、湿潤することができ、トイレの水たまりの水位を高めることもでき、ひいては、汚物排出管2内の汚物及び液体の重力ポテンシャルを増加させることができる。
【0086】
本開示の実施例のトイレは、主に駆動装置3によって、下へ回転運動するように汚物排出管2を駆動して汚物を排出し、その原理は主に、管内の汚物及び液体の重力ポテンシャル及び落下慣性によって汚物の落下と排出を実現するということであり、従ってボウル202頂部の分水口から提供される水は、汚物排出効果の向上に役立ち、そうすると、ボウル202の底部に噴射口を設けて、噴射口の大きな水流を利用して汚物を汚物排出管2内に流すという必要はない。
【0087】
従って、本開示の実施例によるトイレは、ボウル202底部の噴射口を無くして、ボウル202頂部の分水口のみを残すことができ、これにより、汚物排出効果を確保する前提で、ノイズを低減することができ、そうすると、ユーザエクスペリエンスの向上に有利である。
【0088】
ボウル202頂部の分水口から出た水はボウル202の内壁面に沿って下へ流れるため、水流の強度は相対的に小さく、ノイズも比較的に小さく、それに対して、ボウル202底部の噴射口の水流は大きく、ノイズも比較的に大きい。
【0089】
尚、現在のタンク無し又はタンク付きのトイレは、基本的にはボウル202頂部の分水口から出た水によってボウル202の内壁面を洗浄し、ボウル202底部の噴射口から噴射した水によって排泄物を排除し、そして陶磁器の本体自体のS曲げ管路を利用してサイホン機能を生じさせ、汚物排出機能を実現する。その汚物排出は主に噴射口の大水流噴射を利用して排泄物をS曲げ管に送り込むため、使用時のノイズが大きい。
【0090】
それに対して、本開示の実施例によるトイレでは、トイレ本体200はボウル202頂部の分水口(又はリムの洗浄吐水口とも呼ばれる)のみが残され、ボウル202底部の噴射口は無くされ、それによってトイレの水洗汚物排出プロセスにおけるノイズを効果的に減少させ、ユーザエクスペリエンスを高めることができる。そして、駆動装置3が汚物排出管2の回転を制御して直接に汚物排出を行うことによって、現在のサイホン式トイレのS曲げ管を無くし、これにより汚物排出の経路を短縮することができ、迅速な汚物排出機能を実現し、且つ汚物排出効果が良い。
【0091】
1つの例示的な実施例では、図17及び図18に示すように、トイレは更に貯水タンク210とポンプ208とを備える。ポンプ208の入力端は貯水タンク210に連通し、ポンプ208の出力端は給水口に連通し、ポンプ208は貯水タンク210内の水を分水弁206にポンプするように構成される。
【0092】
そうすると、ポンプ208の起動と停止を制御することによってトイレ内水路の開通と切断を制御することができ、分水弁206を制御することによって分水弁206内水路の切り換えを制御することができ、ひいては、自動化制御の実現に有利である。
【0093】
1つの例示的な実施例では、トイレ本体200に取付キャビティ2004が設けられ、図17及び図18に示すように、取付キャビティ2004はボウル202の後側に位置する。汚物排出システム100、分水弁206の少なくとも一部分、貯水タンク210の少なくとも一部分、及びポンプ208は取付キャビティ2004内に位置する。
【0094】
そうすると、貯水タンク210がトイレ本体200の上方に設けられる案と比べて、本開示の実施例のトイレは全体の構造が比較的にコンパクトであり、体積は相対的に小さく、貯蔵、輸送が容易であるとともに、トイレの取り付け空間も減少でき、トイレ室空間占用の減少に有利である。
【0095】
尚、本開示の実施例の記載では、記載「上」、「下」、「一方側」、「他方側」、「一端」、「他端」、「辺」、「相対的」、「四角」、「周辺」、「「口」の字の構造」等に示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、それは本開示の実施例を説明しそしてその説明を簡略化するためのものに過ぎず、指示される構造が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って本開示に対する制限と理解されるべきではない。
【0096】
本開示の実施例の記載では、他に明確な規定、限定がない限り、記載「接続」、「直接接続」、「間接接続」、「固定接続」、「取り付け」、「組み立て」は広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体的な接続であってもよく、記載「取り付け」、「接続」、「固定接続」は、直接接続であってもよく、中間媒体を介した間接接続であってもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。当業者にとって、状況によって上記記載の本開示の実施例における意味を理解することができる。
【0097】
本開示の実施例に開示される実施形態は以上の通りであるが、その記載内容は本開示を理解するために採用される実施形態に過ぎず、本開示を限定するためのものではない。当業者は本開示に開示される精神と範囲を離脱せずに、実施の形式及び詳細において修正と変更を行うことができるが、本開示の特許保護範囲は、特許請求の範囲に記載の範囲に準じる。
【符号の説明】
【0098】
1…汚物排出ボックス、11…汚物排出エリア、11…過渡エリア、1111…第1セグメント、1112…第2セグメント、1113…第3セグメント、112…出口エリア、1121…第4セグメント、1122…第5セグメント、1123…出口セグメント、1124…過渡セグメント、12…非汚物排出エリア、121…第6セグメント、122…第7セグメント、123…第8セグメント、13…回転接続孔、14…汚物出口、15…境界面、16…ボックスカバー、161…接続孔、17…ボックス本体、18…シールリング、19…シール、
2…汚物排出管、21…汚物排出口、22…傾倒面、23…接続部、
3…駆動装置、
4…洗浄装置、41…給液管、42…スプレー部品、
100…汚物排出システム、200…トイレ本体、202…ボウル、204…シフト器、206…分水弁、208…ポンプ、210…貯水タンク、2002…水洗口、2004…取付キャビティ、2006…汚物排出口。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレに適用される汚物排出ボックスであって、前記トイレは更に汚物排出管を備え、前記汚物排出ボックスに回転接続孔が設けられ、前記回転接続孔は前記汚物排出管に回転接続されるように構成され、前記汚物排出管は少なくとも部分的に前記汚物排出ボックス内に配置され、且つ前記回転接続孔の周りを回転し、
前記回転接続孔の中心軸線が位置する鉛直面を境界面として、前記汚物排出ボックスの内壁面を汚物排出エリアと非汚物排出エリアに分けて、前記汚物排出管は回転して汚物排出するプロセスにおいて、前記非汚物排出エリア側から前記汚物排出エリアの位置する側に回転し、
前記非汚物排出エリアと前記汚物排出エリアとは前記境界面に対して非対称に配置され、且つ前記汚物排出エリアに囲まれた空間は前記非汚物排出エリアに囲まれた空間よりも大きい、汚物排出ボックス。
【請求項2】
前記汚物排出エリアは過渡エリアを含み、前記過渡エリアは、前記汚物排出管が前記汚物排出ボックスに対して回転するプロセスにおいて、前記汚物排出管の汚物排出口が前記過渡エリアに向かうように構成され、
前記回転接続孔の中心軸線と前記過渡エリアとの間の距離は、上から下への方向に沿って徐々に増加する、請求項1に記載の汚物排出ボックス。
【請求項3】
前記汚物排出エリアは更に前記回転接続孔の下側に位置する出口エリアを含み、前記出口エリアは前記汚物排出ボックスの汚物出口を画定し、前記汚物出口の中心軸線は前記境界面から外れる、請求項2に記載の汚物排出ボックス。
【請求項4】
前記境界面に垂直な縦断面を縦方向中央垂直面と記し、前記過渡エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は上から下へ順次に接続される第1セグメント、第2セグメント、及び第3セグメントを含み、前記第3セグメントに対応するエリアは、前記汚物排出管が汚物排出位置に回転した時に、前記汚物排出管の汚物排出口に正対するように構成され、
前記第3セグメントは傾斜した直線セグメントであり、且つ前記非汚物排出エリアに近寄る方向に沿って傾斜して下へ延びるように構成される、請求項3に記載の汚物排出ボックス。
【請求項5】
前記第1セグメントは円弧形に設定され、前記第2セグメントは鉛直方向に延びる、請求項4に記載の汚物排出ボックス。
【請求項6】
前記出口エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は第4セグメント及び第5セグメントを含み、前記第4セグメントは前記第3セグメントの下端に滑らかに接続され、前記第5セグメントは前記第4セグメントと間隔をおいて配置され、前記第5セグメントと前記第4セグメントとの間に前記汚物出口が形成される、請求項4に記載の汚物排出ボックス。
【請求項7】
前記第5セグメントは出口セグメント及び過渡セグメントを含み、前記出口セグメントは前記第4セグメントと対向して配置され、そして前記第4セグメントとの間に前記汚物出口を形成し、前記汚物排出管の傾倒面は汚物傾倒排出の方向に沿って拡口部が配置され、
前記出口セグメントは、前記汚物排出管が前記汚物排出位置に回転した時、前記出口セグメントと前記汚物排出管の傾倒面の前記縦方向中央垂直面における輪郭線とが互いに適合するように配置され、これにより、汚物の排出をガイドする拡口ガイド部が前記出口セグメントに形成され、
前記過渡セグメントの下端と前記出口セグメントの上端とは滑らかに接続され、前記過渡セグメントの上端と前記非汚物排出エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される、請求項6に記載の汚物排出ボックス。
【請求項8】
前記非汚物排出エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線は上から下へ順次に接続される第6セグメント、第7セグメント、及び第8セグメントを含み、
前記第6セグメントは前記第1セグメントに滑らかに接続され、前記第8セグメントと前記出口エリアの前記縦方向中央垂直面における輪郭線とは滑らかに接続される、請求項4~7のいずれか1項に記載の汚物排出ボックス。
【請求項9】
前記第6セグメントは円弧形に設定され、そして前記第1セグメントの円心と同じであり、前記第7セグメントは鉛直方向に沿って延伸する、請求項8に記載の汚物排出ボックス。
【請求項10】
前記第7セグメントの上端は前記第2セグメントの上端よりも高く、前記第7セグメントの下端は前記第2セグメントの下端よりも高い、請求項9に記載の汚物排出ボックス。
【請求項11】
前記汚物排出エリアに囲まれた空間は、前記汚物排出管に提供する最大回転角度が100°~120°の範囲内にあるように構成される、請求項1~7のいずれか1項に記載の汚物排出ボックス。
【請求項12】
汚物排出システムであって、
請求項1~のいずれか1項に記載の汚物排出ボックスと、
前記汚物排出ボックスに回転接続される汚物排出管と、
前記汚物排出管に接続され、前記汚物排出ボックスに対して回転するように前記汚物排出管を駆動するように構成される駆動装置と、を備える汚物排出システム。
【請求項13】
更に、前記汚物排出ボックスに接続され、前記汚物排出ボックスの内部に洗浄液をスプレーするように構成される洗浄装置を備える、請求項12に記載の汚物排出システム。
【請求項14】
トイレであって、
汚物排出口が設けられたボウルを有するトイレ本体と、
請求項12に記載の汚物排出システムと、を備え、前記汚物排出システムの汚物排出管と前記汚物排出口とは連通され、且つ前記汚物排出口の中心軸線と前記汚物排出管の回転軸線とは共線である、トイレ。
【請求項15】
前記トイレ本体に前記ボウルに連通する水洗口が設けられ、前記トイレは更に、
給水口と第1出水口と第2出水口とが設けられた分水弁を備え、前記第1出水口及び前記第2出水口のどれか1つは前記給水口に連通し、前記給水口は水源に接続するように構成され、前記第1出水口は前記水洗口に連通して前記ボウルに給水するように構成され、前記第2出水口は前記汚物排出システムの洗浄装置に連通して前記洗浄装置に給水するように構成される、請求項14に記載のトイレ。
【請求項16】
前記トイレ本体に複数の分水口が設けられ、前記複数の分水口は前記ボウルの頂部に設けられ、前記水洗口は前記複数の分水口を介して前記ボウルに連通する、請求項15に記載のトイレ。
【請求項17】
更に、貯水タンクとポンプとを備え、
前記ポンプの入力端は前記貯水タンクに連通し、前記ポンプの出力端は前記給水口に連通し、前記ポンプは前記貯水タンク内の水を前記分水弁にポンプするように構成され、
前記トイレ本体に取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは前記ボウルの後側に位置し、前記汚物排出システム、前記分水弁の少なくとも一部分、前記貯水タンクの少なくとも一部分、及び前記ポンプは前記取付キャビティ内に位置する、請求項15に記載のトイレ。
【国際調査報告】