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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】洗濯物香り付け配合物
(51)【国際特許分類】
   D06M 15/27 20060101AFI20250123BHJP
   D06M 15/643 20060101ALI20250123BHJP
   D06M 15/693 20060101ALI20250123BHJP
   D06M 15/09 20060101ALI20250123BHJP
   D06M 13/00 20060101ALI20250123BHJP
   C08L 101/12 20060101ALI20250123BHJP
   C08L 1/02 20060101ALI20250123BHJP
   C08L 75/06 20060101ALI20250123BHJP
   C08L 7/00 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
D06M15/27
D06M15/643
D06M15/693
D06M15/09
D06M13/00
C08L101/12
C08L1/02
C08L75/06
C08L7/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542922
(86)(22)【出願日】2023-01-19
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 US2023011095
(87)【国際公開番号】W WO2023146783
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】63/303,113
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クロイツ、セルジュ
(72)【発明者】
【氏名】ベンバコウラ、ラーマ
(72)【発明者】
【氏名】ナド、サウガタ
(72)【発明者】
【氏名】ロスティス、ジャクリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンデミュールブルック、フローレ
【テーマコード(参考)】
4J002
4L033
【Fターム(参考)】
4J002AA031
4J002AB012
4J002AC012
4J002CK042
4J002GC00
4J002HA06
4L033AB04
4L033AC15
4L033BA00
4L033CA05
4L033CA20
4L033CA59
4L033CA68
(57)【要約】
洗濯物香り付け配合物であって、水と、固形担体と、構造化剤と、香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物香り付け配合物であって、
前記洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%以上の水と、
前記洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、
前記洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の構造化剤と、
前記洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、
前記洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物。
【請求項2】
前記構造化剤が、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーであり、前記アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーが
(a)前記アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、40~74.5重量%の、アクリル酸C1-4アルキルの構造単位、
(b)前記アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、20~50重量%の、C3-6カルボン酸モノマーの構造単位、
(c)前記アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0.2~10重量%の、式Iの特定の結合モノマーの構造単位
C=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R)CHO) (I)
(式中、Xは、-O-及び-N(H)-からなる群から選択され、Rは、C8-24アルキル、C8-16アルキルフェニル及びC13-36アラルキルフェニルからなる群から選択され、Rは、水素及びメチルからなる群から選択され、Rは、メチル及びエチルからなる群から選択され、nは、平均で6~100であり、mは、平均で0~50であり、但し、n≧mかつn+mは6~100である)、
(d)前記アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0~2.5重量%の、多エチレン性不飽和架橋モノマーの構造単位を含む、請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項3】
前記構造化剤がセルロース誘導体である、請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項4】
前記構造化剤が疎水変性アルキレンオキシドウレタンである、請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項5】
前記構造化剤が天然ガムである、請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項6】
前記構造化剤が、100,000~5,000,000ダルトンの分子量を有するアクリル酸の高分子量ポリマーである、請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項7】
前記洗濯物香り付け配合物が香錠の形状である、請求項2に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項8】
前記洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.008~0.1重量%未満の脱水助剤成分を更に含み、前記脱水助剤成分が、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて40~99重量%のオルガノポリシロキサンであって、
0~60mol%の式IIの単位及び
SiO(4-x)/2 II
40~100mol%の式IIIの単位
SiO(4-y-z)/2 III
(式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、各Rは独立して、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から選択され、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは独立して、9~35個の炭素原子を有する基から選択される)を含む、オルガノポリシロキサンと、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて1~30重量%の有機ケイ素樹脂と、
前記脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤と、
を含む、請求項2に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項9】
染料、粒子状スペーサー、泡調節剤及びそれらの混合物からなる群から選択される任意選択の添加剤を更に含む、請求項2に記載の洗濯物香り付け配合物。
【請求項10】
洗濯物に香りを付ける方法であって、
請求項1に記載の洗濯物香り付け配合物を洗濯機又は洗濯用洗面器に投入する工程と、
布地物品を洗濯機又は洗濯用洗面器に加える工程と、
水を前記洗濯機又は前記洗濯用洗面器に投入する工程と、
前記水及び前記洗濯物香り付け配合物を前記布地物品に適用する工程と、を含み、
前記香り添加剤が、前記布地物品に適用される香料を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯物香り付け配合物に関する。特に、本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、水と、固形担体と、構造化剤と、香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物に関する。
【0002】
何十年もの間、洗浄過程中に、洗濯物に芳香を与えることが、消費者から求められてきた。現在、多くの香り付け柔軟剤が、消費者に市販されている。このような製品は、典型的には、香料を柔軟剤及びコンディショニング剤と組み合わせて、新鮮な匂い、柔軟性、静電気がないこと、しわがないこと、又はアイロン掛けが容易になることなどの利点を洗濯物に与えている。一部の消費者は、更なる香り付けの効果を望んでいる。このような消費者は香り探求者と呼ばれ、洗濯物に所望の新鮮さを与えるために、洗濯洗剤及び布地柔軟剤などの洗濯製品を過剰に投入することが知られている。強化された新鮮さを洗濯物に提供する香り送達製品を、消費者に提供する必要性が依然としてある。このような香り付け組成物は、費用対効果のよい様式でそれぞれの消費者に望まれる洗濯物の香りのレベルが得られるように、他の洗濯製品とは独立して消費者が使用できるべきである。
【0003】
洗濯物香り添加剤は、Aouadから米国特許第9453189号に開示されており、それにより消費者は洗濯物に与えられる香りの量を制御するができる。Aouadは複数の香錠を含む組成物を開示しており、当該香錠は、(a)ポリエチレングリコールと、(b)砕けやすい香料マイクロカプセルと、を含み、当該香料マイクロカプセルはカプセル化された香料を含み、当該香錠の各々が、約0.95mg~約2gの質量を有し、当該香錠の各々が、半球形又は圧縮半球形の形状を有する。
【0004】
それにもかかわらず、新規な洗濯物香り付け添加剤が依然として必要とされている。特に、このような系に関連する構造特性及び香り送達特性を保持しながら、香り付け添加剤中の固形担体の一部を水で置き換えて従来の洗濯物香り付け組成物のコストを低減することが望ましい。
【0005】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の構造化剤と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0006】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、(i)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、(ii)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、(iii)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである構造化剤であって、(a)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、40~74.5重量%の、アクリル酸C1-4アルキルの構造単位、(b)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、20~50重量%の、C3-6カルボン酸モノマーの構造単位、(c)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0.2~10重量%の、式Iの特定の結合モノマーの構造単位
C=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R)CHO) (I)
(式中、Xは、-O-及び-N(H)-からなる群から選択され、Rは、C8-24アルキル、C8-16アルキルフェニル及びC13-36アラルキルフェニルからなる群から選択され、Rは、水素及びメチルからなる群から選択され、Rは、メチル及びエチルからなる群から選択され、nは、平均で6~100であり、mは、平均で0~50であり、但し、n≧mかつn+mが6~100である)、及び(d)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0~2.5重量%の、多エチレン性不飽和架橋モノマーの構造単位を含む、構造化剤と、(iv)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0007】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~2重量%の、セルロース誘導体である構造化剤と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0008】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の、疎水変性アルキレンオキシドウレタンである構造化剤と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0009】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の、天然ガムである構造化剤と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0010】
本発明は、洗濯物香り付け配合物であって、(i)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%の水と、(ii)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%の固形担体と、(iii)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%の、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである構造化剤であって、(a)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、40~74.5重量%の、アクリル酸C1-4アルキルの構造単位、(b)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、20~50重量%の、C3-6カルボン酸モノマーの構造単位、(c)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0.2~10重量%の、式Iの特定の結合モノマーの構造単位
C=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R)CHO) (I)
(式中、Xは、-O-及び-N(H)-からなる群から選択され、Rは、C8-24アルキル、C8-16アルキルフェニル及びC13-36アラルキルフェニルからなる群から選択され、Rは、水素及びメチルからなる群から選択され、Rは、メチル及びエチルからなる群から選択され、nは、平均で6~100であり、mは、平均で0~50であり、但し、n≧m及びn+mは6~100である)、及び(d)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0~2.5重量%の、多エチレン性不飽和架橋性モノマーの構造単位を含む、構造化剤と、(iv)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%の香り添加剤と、(v)洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.008~0.1重量%未満の脱水助剤成分であって、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%の、0~60mol%の式IIの単位及び40~100mol%の式IIIの単位
SiO(4-x)/2 (II)
SiO(4-y-z)/2 (III)
(式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、各Rは独立して、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から選択され、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは独立して、9~35個の炭素原子を有する基から選択される)を含むオルガノポリシロキサンと、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%の有機ケイ素樹脂と、脱水助剤成分の重量に基づいて0~30重量%の疎水性添加剤と、を含む、脱水助剤成分と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である、洗濯物香り付け配合物を提供する。
【0011】
本発明は、洗濯物に香りを付けるための方法であって、本発明の洗濯物香り付け配合物を洗濯機又は洗濯用洗面器に投入する工程と、布地物品を洗濯機又は洗濯用洗面器に加える工程と、水を洗濯機又は洗濯用洗面器に投入する工程と、水及び洗濯物香り付け配合物を布地物品に適用する工程と、を含み、香り添加剤が、布地物品に適用される香料を含む、方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
驚くべきことに、構造化剤の添加により、組成物のショアA硬度を維持し、また洗濯物への香料の送達を維持(又は改善)しながら、洗濯物香り付け配合物に使用される固形担体の一部を水で置き換えることができることが見出された。
【0013】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。組成物中の重量百分率(又は重量%)は、乾燥重量の、すなわち、組成物中に存在し得る一切の水を除外する百分率である。ポリマー中のモノマー単位の百分率は、固形分重量、すなわち、ポリマー乳剤中に存在する一切の水を排除した百分率である。
【0014】
本明細書で使用される場合、別途示されない限り、「重量平均分子量」及び「Mw」という用語は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリスチレン標準物などの従来の標準物を用いる従来の様式で測定された場合の重量平均分子量を指すのに互換的に使用される。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳しく考察されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0015】
本発明の洗濯物香り付け配合物に関して「固体/固形」という用語は、洗濯物香り付け配合物を、剛性表面上に置いて、22℃、相対湿度30~50%及び圧力101.4kPaの空気中に24時間静置した場合に、洗濯物香り付け配合物は、知覚できるほど形状が変化しないことを意味する。
【0016】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5重量%~40重量%(好ましくは、10~38重量%、より好ましくは、15~35重量%、最も好ましくは、17~32重量%)の水と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%(好ましくは、40~87.925重量%、より好ましくは、46~80.9重量%、最も好ましくは、52.4~76.85重量%)の固形担体と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%(好ましくは、2~20重量%、より好ましくは、4~18重量%、最も好ましくは、6~15重量%)の香り添加剤(好ましくは、香り添加剤は、遊離香料、プロ香料、カプセル化香料及びそれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、香り添加剤は、遊離香料とカプセル化香料との混合物を含む)と、を含み、洗濯物香り付け配合物は固形である(好ましくは、洗濯物香り付け配合物は3重量%未満の洗濯活性物質を含有する)。
【0017】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、5~40重量%(好ましくは、10~38重量%、より好ましくは、15~35重量%、最も好ましくは、17~32重量%)の水を含み、水は、脱イオン水である。
【0018】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%未満(好ましくは、40~87.925重量%、より好ましくは、46~80.9重量%、最も好ましくは、52.4~76.85重量%)の固形担体を含み、固形担体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンとのコポリマー、ポリエステル(例えば、ポリエチレングリコール)、生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド及びポリグリコール酸)、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホネート、ポリシロキサン、ポリジエン(例えば、ポリブチレン、天然ゴム及び合成ゴム)、ポリアクリレート(例えば、ポリメチルメタクリレート)、ポリスチレン、ポリアクリロニトリルブタジエンスチレンターポリマー、デンプン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%(好ましくは、40~87.925重量%、より好ましくは、46~80.9重量%、最も好ましくは、52.4~76.85重量%)の固形担体を含み、固形担体は、ポリエチレングリコールを含む(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、更により好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。更により好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%(好ましくは、40~87.925重量%、より好ましくは、46~80.9重量%、最も好ましくは、52.4~76.85重量%)の固形担体を含み、固形担体は、固形担体の重量に基づいて、50~100重量%(好ましくは55~95重量%、より好ましくは、60~95重量%、最も好ましくは、65~92.5重量%)のポリエチレングリコール(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、更により好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する))と、固形担体の重量に基づいて、0~50重量%(好ましくは5~45重量%、より好ましくは、5~40重量%、最も好ましくは、7.5~35重量%)のデンプンと、を含む。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、35~93.95重量%(好ましくは、40~87.925重量%、より好ましくは、46~80.9重量%、最も好ましくは、52.4~76.85重量%)の固形担体を含み、固形担体は、ポリエチレングリコールである(好ましくは、ポリエチレングリコールは、2,000~20,000ダルトン(好ましくは、3,000~15,000ダルトン、より好ましくは、4,000~12,000ダルトン、更により好ましくは、5,000~11,000ダルトン、最も好ましくは、7,000~9,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。
【0019】
任意選択で、固形担体は、粘度、融点及び水溶性などの固形担体の特定の特性を調整するために低分子量ポリエチレングリコールを含んでもよい。好ましくは、低分子量ポリエチレングリコールは、200~600ダルトン(好ましくは、300~500ダルトン、より好ましくは、350~475ダルトン、最も好ましくは、375~425ダルトン)の重量平均分子量を有する。
【0020】
固形担体中に使用されるポリエチレングリコールは、任意選択で、エチレンオキシド以外のモノマーを、特に低レベルで含むことができる。このような他のモノマーの例としては、他のアルキレンオキシド(例えば、プロピレンオキシド)、グリシジル及び他のエポキシド含有モノマー、ホルムアルデヒド、有機アルコール及びポリオールモノマーが挙げられる。このような他のモノマーは、得られる物質が室温で固体である限り、ポリエチレングリコールに含めることができる。
【0021】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、アクリル酸の高分子量ポリマー(例えば、ホモポリマー、及びアリルエーテルペンタエリスリトール、スクロースのアリルエーテル又はプロピレンのアリルエーテルで架橋されたアクリル酸)、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマー、セルロース誘導体、疎水変性アルキレンオキシドウレタン、天然ガム及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマー、天然ガム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである。
【0022】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、アクリル酸の高分子量ポリマーである。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、100,000~5,000,000ダルトン(好ましくは、200,000~4,500,000ダルトンより好ましくは、425,000~4,250,000ダルトン)の分子量を有するアクリル酸の高分子量ポリマーである。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、100,000~5,000,000ダルトン(好ましくは、200,000~4,500,000ダルトン、より好ましくは、425,000~4,250,000ダルトン)の分子量を有するアクリル酸の高分子量ポリマーであり、アクリル酸の高分子量ポリマーは、アクリル酸のホモポリマー、及びアリルエーテルペンタエリスリトール、アリルエーテルスクロース又はプロピレンのアリルエーテルで架橋されたアクリル酸から選択される。
【0023】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、(a)少なくとも1つの非イオン性ビニルモノマーの構造単位と、(b)少なくとも1つの酸性ビニルモノマーの構造単位と、(c)少なくとも1つの多価不飽和両親媒性マクロモノマーの構造単位と、任意選択で(d)少なくとも1つの多エチレン性不飽和架橋モノマーの構造単位と、を含む、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである。
【0024】
非イオン性ビニルモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸C1-30アルキル(例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸sec-ブチル、(メタ)アクリル酸iso-ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2-エチル-ヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル)、C1-30アルキル(メタ)アクリルアミド、スチレン、置換スチレン(例えば、ビニルトルエン、ブチルスチレン、イソプロピルスチレン、パラ-クロロスチレン)、ビニルエステル(例えば、酢酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバル酸ビニル、ネオデカン酸ビニル)、不飽和ニトリル(例えば、メタクリロニトリル、アクリロニトリル)、不飽和シラン(例えば、トリメチルビニルシラン、ジメチルエチルビニルシラン、アリルジメチルフェニルシラン、アリルトリメチルシラン、3-アリルアミドプロピルトリメチルシラン、3-トリメチルシリルプロピルメタクリレート)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0025】
酸ビニルモノマーとしては、少なくとも1つのカルボン酸基、スルホン酸基又はホスホン酸基を含有する酸性の重合可能なエチレン性不飽和モノマーが挙げられる。酸性ビニルカルボン酸モノマーの例としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アコニット酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸のC1-18アルキルモノエステル、ジカルボン酸の無水物、及びそれらの塩が挙げられる。スルホン酸モノマーの例としては、ビニルスルホン酸、2-スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸及びそれらの塩が挙げられる。ホスホン酸モノマーの例としては、ビニルホスホン酸、アリルホスホン酸、3-アクリルアミドプロピルホスホン酸及びそれらの塩が挙げられる。
【0026】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである構造化剤を含み、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーは、(a)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、40~74.5重量%(好ましくは、50~72重量%、より好ましくは、55~70重量%、最も好ましくは、58~68重量%)の、アクリル酸C1-4アルキル(好ましくは、アクリル酸C2-4アルキル、より好ましくは、アクリル酸C2-3アルキル、最も好ましくは、アクリル酸エチル)の構造単位、(b)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、20~50重量%(好ましくは25~45重量%、より好ましくは、29~40重量%、最も好ましくは、33~37重量%)の、C3-6カルボン酸モノマー(好ましくは、(メタ)アクリル酸、より好ましくは、メタクリル酸)の構造単位、(c)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0.2~10重量%(好ましくは0.3~8重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは、0.5~2重量%)の、式Iの特定の結合モノマーの構造単位
C=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R)CHO) (I)
(式中、Xは、-O及び-N(H)-からなる群から選択され(好ましくは、Xは-O-である)、Rは、C8-24アルキル、C8-16アルキルフェニル及びC13-36アラルキルフェニルからなる群から選択され(好ましくは、Rは直鎖飽和C10-24アルキル基であり、より好ましくは、Rは直鎖飽和C12-20アルキル基であり、最も好ましくは、Rは直鎖飽和C16-18アルキル基である)、Rは、水素及びメチルからなる群から独立して選択され(好ましくは、Rはメチル基である)、Rは、メチル及びエチルからなる群から選択され、nは、平均で6~100であり(好ましくは、nは平均で7.5~50であり、より好ましくは、nは平均で10~30であり、最も好ましくは、nは平均で12~25である)、mは、平均で0~50であり(好ましくは、mは平均で0~25であり、mは平均で0~10であり、更により好ましくは、mは平均で0~5であり、最も好ましくは、mは0である)、但し、n≧mかつn+mは6~100であり(好ましくは、n+mは7.5~75であり、より好ましくは、n+mは10~40であり、更により好ましくは、n+mは12~30であり、最も好ましくは、n+mは12~25である)、及び(d)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0~2.5重量%(好ましくは0~1重量%、より好ましくは、0~0.5重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)の、多エチレン性不飽和架橋モノマーの構造単位を含む。
【0027】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーである構造化剤を含み、アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーは、(a)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、40~74.5重量%(好ましくは、50~72重量%、より好ましくは、55~70重量%、最も好ましくは、58~68重量%)の、アクリル酸C1-4アルキル(好ましくは、アクリル酸C2-4アルキル、より好ましくは、アクリル酸C2-3アルキル、最も好ましくは、アクリル酸エチル)の構造単位、(b)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、20~50重量%(好ましくは25~45重量%、より好ましくは、29~40重量%、最も好ましくは、33~37重量%)の、C3-6カルボン酸モノマー(好ましくは、(メタ)アクリル酸、より好ましくは、メタクリル酸)の構造単位、(c)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0.2~10重量%(好ましくは0.3~8重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは、0.5~2重量%)の、式Iaの特定の結合モノマーの構造単位
【0028】
【化1】

(式中、Rは、直鎖飽和C10-24アルキル基であり(好ましくは、Rは直鎖飽和C12-20アルキル基であり、より好ましくは、Rは直鎖飽和C16-18アルキル基である)、Rは、水素及びメチルからなる群から選択され(好ましくは、Rはメチル基である)、nは、平均で7.5~50であり(好ましくは、nは平均で10~30であり、より好ましくは、nは平均で12~25である)、及び(d)アルカリ膨潤性エマルジョンポリマーの重量に基づいて、0~2.5重量%(好ましくは0~1重量%、より好ましくは、0~0.5重量%、最も好ましくは、0.1~0.2重量%)の、多エチレン性不飽和架橋モノマーの構造単位を含む。
【0029】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含む。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシ-(C1~4)アルキルC1~4アルキルセルロースからなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0030】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有する。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有し、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、25,000~4,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~1,500,000ダルトン、より好ましくは、25,000~500,000ダルトン、最も好ましくは、25,000~150,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有し、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0031】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、無水グルコース単位1つ当たりの置換基の平均数が1~3(好ましくは、1.5~3、より好ましくは、2~3)のアルキル及びヒドロキシアルキル誘導体を有するセルロースエーテルである。好ましくは、ヒドロキシアルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは、2~3個の炭素原子、最も好ましくは、2個の炭素原子)を有する。好ましくは、アルキル基は、1~4個の炭素原子(好ましくは、1~3個の炭素原子、より好ましくは、1~2個の炭素原子、最も好ましくは、1個の炭素原子)を有する。
【0032】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的に直鎖状のセルロース骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的に直鎖状」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中の全グルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がセルロース骨格の主鎖に存在することを意味する。
【0033】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、セルロース誘導体である構造化剤を含み、セルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択され、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、実質的にβ-1,4結合骨格を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用するとき、「実質的にβ-1,4結合骨格」という用語は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース中のグルコース単位の97~100重量%(好ましくは99~100重量%)がβ-1,4結合で互いに結合していることを意味する。グルコース単位の100重量%未満がβ-1,4結合で互いに結合している場合、残りのグルコース単位は、例えばβ-1,2、β-1,3、β-1,6、β-2,3、α-1,2、α-1,3、α-1,4、α-1,6、及びα-2,3結合、並びにそれらの混合を含む様々な様式で結合していてもよい。
【0034】
任意選択で、セルロース誘導体は、例えばジアルデヒドでの処理によって可逆的に架橋される。
【0035】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、疎水変性アルキレンオキシドウレタンポリマーである。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、疎水変性アルキレンオキシドウレタンポリマーである構造化剤を含み、疎水変性アルキレンオキシドウレタンポリマーは、疎水変性エチレンオキシドウレタンポリマー、疎水変性プロピレンオキシドウレタンポリマー、疎水変性エチレンオキシド/プロピレンオキシドウレタンコポリマー、疎水変性エチレンオキシド/ブチレンオキシドウレタンコポリマー、疎水変性エチレンオキシド/プロピレンオキシド/ブチレンオキシドウレタンターポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、疎水変性アルキレンオキシドウレタンポリマーである構造化剤を含み、疎水変性アルキレンオキシドウレタンポリマーは、疎水変性エチレンオキシドウレタンポリマーである。
【0036】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の構造化剤を含み、構造化剤は、天然ガムである。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、天然ガムである構造化剤を含み、天然ガムは、寒天、アルギン酸、アルジン酸ナトリウム(sodium aldinate)、カラギーナン、アラビアゴム、ガッティゴム、トラガカントゴム、カラヤゴム、グアーガム、ローカストビーンガム、β-グルカン、ダンマルゴム、グルコマンナン、オオバコ種皮、タラガム、ジェランガム、キサンタンガム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、天然ガムである構造化剤を含み、天然ガムは、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、天然ガムである構造化剤を含み、天然ガムは、グアーガム、キサンタンガム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.05~5重量%(好ましくは、0.075~2重量%、より好ましくは、0.1~1重量%、最も好ましくは、0.15~0.6重量%)の、天然ガムである構造化剤を含み、天然ガムは、キサンタンガムである。
【0037】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0.5重量%未満(好ましくは、0.01重量未満、より好ましくは、0.001重量%未満、なおより好ましくは、0.0001重量%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の架橋カルボキシメチルセルロースを含む。
【0038】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%(好ましくは、2~20重量%、より好ましくは、4~18重量%、最も好ましくは、6~15重量%)の香り添加剤を含み、香り添加剤は、遊離香料、プロ香料、カプセル化香料、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、1~25重量%(好ましくは、2~20重量%、より好ましくは、4~18重量%、最も好ましくは、6~15重量%)の香り添加剤を含み、香り添加剤は、遊離香料とカプセル化香料との混合物を含む。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、2~12重量%の遊離香料と、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、2~12重量%のカプセル化香料と、を含む。
【0039】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「香料」は、本発明の洗濯物香り付け配合物から、(a)洗濯物を洗浄するために使用される洗浄水、(b)洗濯物を洗浄するために使用されるすすぎ水、及び(c)(a)又は(b)と接触した洗濯物、のうちの少なくとも1つに放出される香気物質を指す。洗濯物香り付け配合物に使用される香料は、典型的には、周囲温度で液体である。例えば、アルデヒド、ケトン及びエステルを含む様々な物質は、香料として使用されることが知られている。成分の複雑な混合物から構成される天然に存在する植物及び動物油並びに滲出物は、香料としての使用が知られている。香料は、ビャクダン、ジャコウ及びパチョリ油などのエキゾチックな材料を含む木質/土のようなベースを含んでもよい。香料は、バラ抽出物、ライラック及びスミレ抽出物などの軽い花の芳香であってもよい。香料は、ライム、レモン及びオレンジなどのフルーティな匂いを提供し得る。香料は、リラックスする又は爽快な気分を提供することなどのアロマセラピー効果をもたらし得る。
【0040】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「プロ香料」は、化学結合の切断を介して望ましい匂い及び/又は香料分子を放出する、香料前駆体を指す。典型的には、プロ香料は、担体に化学的に結合された所望の香料の原料である(好ましくは、担体は、わずかに揮発性であるか、又はほとんど揮発しない)。プロ香料は、布地物品上への付着を増加させるように設計されることが多い。香料は、その後、pHの変化(例えば、汗への曝露)、環境中の水分、熱、酵素作用、収納中又は吊り干し中の日光への曝露を介した香料原料と担体との間の結合の切断によって放出される。
【0041】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「遊離香料」は、香料の重量に基づいて、0.1重量%未満の香料担体を含有する香料を指し、香料担体は、シクロデキストリン、ゼオライト、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0042】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される用語「カプセル化香料」は、カプセル化された香料を指す。カプセル化された香料は、砕けやすくてもよく、又は水分で活性化されてもよい。好ましくは、カプセル化香料には、メラミン/ホルムアルデヒドのシェルによってカプセル化された香料が含まれる。カプセル化香料は、例えば、Appleton、Quest International及びInternational Flavor & Fragrancesから市販されている。
【0043】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、脱水助剤成分(洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、好ましくは0.008~5重量%(より好ましくは、0.009~0.09重量%、更により好ましくは、0.01~0.05重量%、最も好ましくは、0.02~0.04重量%)の脱水助剤成分)を更に含み、脱水助剤成分は、(i)脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)の、0~60mol%の式IIの単位及び40~100mol%の式III
SiO(4-x)/2 (II)
SiO(4-y-z)/2 (III)
(式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され、zは、1及び2からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3であり、各Rは独立して、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から選択され、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され、各Rは独立して、9~35個の炭素原子を有する基から選択される)を含むオルガノポリシロキサンと、(ii)脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂と、(iii)脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤と、を含む。
【0044】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは、0~60mol%の式IIの単位及び40~100mol%の式IIIの単位
SiO(4-x)/2 (II)
SiO(4-y-z)/2 (III)
(式中、xは、0、1、2及び3からなる群から選択され、yは、0、1及び2からなる群から選択され(好ましくは、0及び1であり、より好ましくは、1である)、zは1及び2(好ましくは、1)からなる群から選択され、但し、y+zは1、2又は3(好ましくは2)であり、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1-4アルキル基、より好ましくは、C1-2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、各Rは、-A基であり、Aは、二価連結基であり、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは0である)、各Rは、9~35個の炭素原子を有する基から独立して選択される(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは、10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各Rは、0~1個の酸素原子を含み、より好ましくは、各Rは、酸素原子を含有しない)(好ましくは、各Rは、0個の窒素原子を含有する)(好ましくは、少なくとも50mol%(好ましくは、65~100mol%、より好ましくは、70~100mol%、最も好ましくは、75~100mol%)のオルガノポリシロキサン中の式IIIの単位が、少なくとも1つのRを含有する))を含む。より好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは、式IV
【0045】
【化2】

(式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1-4アルキル基、より好ましくは、C1-2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基)、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され(好ましくは、各Rは、水素及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、より好ましくは、各Rは、C1-4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各Rは、C1-2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各Rは、メチル基である)、各Rは、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、10~30個の炭素原子、より好ましくは、10~20個の炭素原子、最も好ましくは、10~15個の炭素原子)(好ましくは、各Rは、0~1個の酸素原子を含有し、より好ましくは、各Rは酸素原子を含有しない)(好ましくは、各Rは0個の窒素原子を含有する)、各Rは、アルキルアリール基から独立して選択され、aは、10~500であり、bは0~250であり、a+bは10~500であり(好ましくは25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b)(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)の式IVの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子が、結合したR基を有する)(好ましくは、b=0である))の直鎖状オルガノポリシロキサンである。最も好ましくは、本発明の脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、40~99重量%(好ましくは、55~99重量%、より好ましくは、65~98重量%、最も好ましくは、77~97重量%)のオルガノポリシロキサンを含み、オルガノポリシロキサンは、式IV(式中、各Rは、水素、ヒドロキシ基及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され(好ましくは、C1-4アルキル基、より好ましくは、C1-2アルキル基、最も好ましくは、メチル基)(好ましくは、Si当たり1個以下のRがヒドロキシ基である)、各Rは、水素、1~8個の炭素原子を有する基、R及びRからなる群から独立して選択され(好ましくは、各Rは、水素及び1~8個の炭素原子を有する基から独立して選択され、より好ましくは、各Rは、C1-4アルキル基から独立して選択され、更により好ましくは、各Rは、C1-2アルキル基から独立して選択され、最も好ましくは、各Rは、メチル基である)、各Rは、-A10基であり、各R10は、9~35個の炭素原子を有する非環式基から独立して選択され(好ましくは、非環式C10~30アルキル基、より好ましくは非環式C10~20アルキル基、最も好ましくは、非環式C10~15アルキル基)(好ましくは、各R10はヒドロカルビル基である)、cは、0及び1からなる群から選択され(好ましくは、cは0である)、Aは二価連結基であり、各Rは、-YR11基であり、Yは、2~10個(好ましくは2~4個、より好ましくは、2個)の炭素原子及び0~2個(好ましくは、0~1個、より好ましくは、0個)の酸素原子を有する二価アルキレン基からなる群から選択され、R11は、少なくとも1つの-C12 芳香環であり、各R12は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルコキシ基、C1-12アルキル基から独立して選択されるか、又は2つ以上のR12基が一緒になって、2つ以上の芳香族環を一緒に結合する二価炭化水素基を表し(好ましくは、各Rは、スチレン、α-メチルスチレン、オイゲノール、アリルベンゼン、アリルフェニルエーテル、2-アリルフェノール、2-クロロスチレン、4-クロロスチレン、4-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-t-ブチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン及びそれらの混合物からなる群から独立して選択され、最も好ましくは、α-メチルスチレンである)、aは10~500であり、bは0~250であり、a+bは10~500であり(好ましくは25~250、より好ましくは、30~100、最も好ましくは、45~75)(好ましくは、a≧b、より好ましくは、a>b)(好ましくは、60mol%以上(好ましくは65mol%以上、より好ましくは、70mol%以上、最も好ましくは、75mol%以上)の式IVの直鎖状オルガノポリシロキサン中のSi原子が、結合したR基を有する)(好ましくは、b=0である))の直鎖状オルガノポリシロキサンである。
【0046】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンの重合度は、10~500である。より好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、25~250の重合度を有する。更により好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、30~100の重合度を有する。最も好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、45~75の重合度を有する。
【0047】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出限界未満)の三官能性シロキサン単位である。好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは、直鎖状オルガノポリシロキサンであり、直鎖状オルガノポリシロキサンは、0.1重量%未満(好ましくは0.01重量%未満、より好ましくは、0.001重量%未満、最も好ましくは、検出可能限界未満)の三官能性シロキサン単位を含み、直鎖状オルガノポリシロキサンは、検出可能限界未満の芳香族部分(例えば、α-メチルスチレン部分)を含む。
【0048】
二価連結基Aは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは(i)酸素、(ii)炭素及び水素、又は(iii)炭素、水素、酸素及び任意選択で窒素、硫黄及び/又はリンからなる。酸素は、二価連結基A中に存在する場合、エーテル酸素、エステル酸素、置換ヒドロキシル、置換アルコキシ基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。窒素は、二価連結基A中に存在する場合、アミノ基、アミド基及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。二価連結基Aは、オルガノポリシロキサン中に存在する場合、好ましくは、アルキレンエステル基、アルキレンエーテル基、アミド基、ポリアミノ/アミド基及びメルカプト基、例えば、以下からなる群から選択される;-O-、-CHCHOC(=O)-、-CHCHOCHCH(OH)-、-(CHNHC(=O)-、-(CHNHCHC(=O)-、-CHCHS-、及び
【0049】
【化3】
【0050】
好ましくは、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンは非イオン性である。
【0051】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、1~30重量%(好ましくは、1~25重量%、より好ましくは、2~20重量%、最も好ましくは、3~15重量%)の有機ケイ素樹脂を含み、有機ケイ素樹脂は、主にR 13SiO1/2及びSiO4/2単位(すなわち、それぞれM及びQ単位)から構成され、式中、各R13は、官能性又は非官能性の、置換又は無置換の一価ラジカル(好ましくは、ヒドロキシル基、炭化水素基及び炭化水素オキシ基)からなる群から選択される。M基の数とQ基の数との比は、好ましくは0.4:1~2.5:1(より好ましくは0.4:1~1.5:1、最も好ましくは、0.5:1~1.1:1)である。有機ケイ素樹脂は、M単位とQ単位のみを含有することが好ましいが、有機ケイ素樹脂は、限定された数のR 13SiO2/2単位及びR13SiO3/2単位(すなわち、それぞれD単位及びT単位)を含んでもよい。好ましくは、有機ケイ素樹脂はMQシリコーン樹脂である。本明細書で使用される場合、「MQシリコーン樹脂」という用語は、平均して、20モルパーセント以下(好ましくは、15モルパーセント以下、より好ましくは、10モルパーセント以下、更により好ましくは、5モルパーセント以下、最も好ましくは、1モルパーセント以下)の有機ケイ素単位がD単位及びT単位からなることを意味する。
【0052】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含み、疎水性添加剤は、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアネートと特定のシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド(例えば、エチレンビスステアルアミド又はメチレンビスステアルアミド)との反応生成物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含み、疎水性添加剤は、シリカ粒子から選択される。最も好ましくは、本発明の脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0~30重量%(好ましくは、0~20重量%、より好ましくは、0~15重量%、最も好ましくは、0~8重量%)の疎水性添加剤を含み、疎水性添加剤は、0.1~50μm(好ましくは1~20μm)の平均粒径及び少なくとも50m/gの表面積を有するシリカ粒子から選択される。シリカ粒子は、例えば、シリカ上に直接結合したジアルキルシリル基及び/又はトリアルキルシリル基で処理することによって、又はシリコーン樹脂によって疎水性にすることができる。好ましくは、シリカ粒子はジメチル及び/又はトリメチルシリル基で疎水性にされる。シリカ材料は、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、水熱シリカ及びゲル形成シリカから選択することができる。
【0053】
好ましくは、脱水助剤成分は、脱水助剤成分の重量に基づいて、0.1重量%未満の疎水性粒状材料(例えば、シリカ、チタニア、アルミナ、粉砕石英、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、脂肪族カルボン酸の塩(例えば、ステアリン酸カルシウム又はステアリン酸アルミニウム)、イソシアネートと特定の材料(例えばシクロヘキシルアミン及びアルキルアミド、例えばエチレン又はメチレンビスステアラミド)との反応生成物を含有する。
【0054】
好ましくは、脱水助剤成分は、任意選択で、結合剤/封入剤(例えば、ポリアクリル結合剤)、界面活性剤、及び固体担体からなる群から選択される任意選択の材料を含有する。
【0055】
脱水助剤成分に使用される結合剤/封入剤としては、ポリオキシアルキレンポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、これは溶融して又は水溶液として適用して、噴霧乾燥することができる)、獣脂アルコールとエチレンオキシド又はポリプロピレングリコールとの反応生成物、ポリカルボキシレート(例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の部分ナトリウム塩、アクリル酸と無水マレイン酸とのコポリマー)、セルロースエーテル(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ゼラチン、寒天、マイクロクリスタリンワックス、12~20個の炭素原子及び45~80℃の範囲の融点を有する脂肪酸又は脂肪アルコール、グリセロールとこのような脂肪酸とのモノエステル、融点が55~100℃の水不溶性ワックスと、水不溶性乳化剤、グルコース又は水素化グルコースとの混合物が挙げられ得る。
【0056】
脱水助剤成分に使用される界面活性剤は、結合剤/封入剤からのオルガノポリシロキサンの分散を促進するように選択することができる。シリコーングリコールは、多くの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい界面活性剤である。脂肪アルコールエーテルスルフェート又は直鎖状アルキルベンゼンスルホネートは、ポリアクリル酸タイプの結合剤/封入剤と組み合わせて使用するのに好ましい。界面活性剤は、オルガノポリシロキサンが結合剤/封入剤と混合される前に、希釈されていないか又はエマルジョン中にある、脱水助剤成分のオルガノポリシロキサンに添加されてもよく、又は界面活性剤及びオルガノポリシロキサンは、結合剤/封入剤に連続的に添加されてもよい。
【0057】
脱水助剤成分に使用される固体担体は、好ましくは、ゼオライト(例えば、ゼオライトA、ゼオライトX)、アルミノケイ酸塩、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸マグネシウム)、リン酸塩(例えば、粉末状又は顆粒状のトリポリリン酸ナトリウム)、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、顆粒状デンプン、粘土、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及び天然デンプンから選択される。
【0058】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、染料、粒子状スペーサー、泡調節剤及びそれらの混合物からなる群から選択される任意選択の成分を更に含む。
【0059】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、洗濯物香り付け配合物の重量に基づいて、0~0.1重量%(好ましくは、0.001~0.1重量%、より好ましくは、0.01~0.02重量%)の染料を更に含む。固形洗濯物脱水助剤入り洗濯物香り付け配合物に使用される染料としては、洗濯物処理製品(例えば、洗剤、布地柔軟剤)に典型的に使用されるものを挙げることができる。
【0060】
本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、粒子状スペーサー材料を更に含む。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、粒子状スペーサー材料を更に含み、固形担体の0~50重量%(好ましくは、0~45重量%、より好ましくは、0~40重量%)が粒子状スペーサー材料によって置き換えられる。好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、粒子状スペーサー材料を更に含み、固形担体の0~50重量%(好ましくは、0~45重量%、より好ましくは、0~40重量%)が粒子状スペーサー材料によって置き換えられ、粒子状スペーサー材料は、55~750ミクロン(好ましくは75~650ミクロン、より好ましくは、95~600ミクロン、最も好ましくは100~250ミクロン)の平均粒径を有する。好ましくは、粒子状スペーサー材料は、非水溶性であるか、又は固形担体の溶解速度よりも著しく低い水溶解速度を示す(すなわち、固形担体の溶解速度を粒子状スペーサー材料の溶解速度で割った値は少なくとも2である)。好ましくは、粒子状スペーサー材料は、本発明の洗濯物香り付け配合物の0~0.5体積%(好ましくは、0.1~0.5体積%、より好ましくは、0.15~0.45体積%、最も好ましくは、0.2~0.45体積%)を占める。粒子状スペーサー材料は、球状、多面体状、顆粒状、繊維状、結晶性を含む様々な形状を有することができる。好ましくは、粒子状スペーサー材料は、25~70℃の温度範囲にわたって固体である。粒子状スペーサー材料は、好ましくは、有機粒子状材料、無機粒子状材料及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。好ましくは、粒子状スペーサー材料は、アルカリ金属ホウ酸塩(例えば、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸二ナトリウム、四ホウ酸カリウム)、ガラス微小球(例えば、ソーダ石灰ガラス微小球、中空ガラス微小球、ホウケイ酸中実ガラス微小球)、ポリアルキレン微小球(例えば、ポリエチレン微小球、ポリプロピレン微小球)、セラミック微小球及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0061】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、泡調節剤を更に含む。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、泡調節剤を更に含み、泡調節剤は、有機変性シリコーン、ポリジメチルシリコーン、及び脂肪酸からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、任意選択で、泡調節剤を更に含み、但し、泡調節剤が有機変性シリコーンである場合、当該有機変性シリコーンは、脱水助剤成分に含まれるものとは組成的に異なる。
【0062】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、3重量%未満(好ましくは、2重量%未満、より好ましくは、1重量%未満、更により好ましくは、0.1重量%未満、なおより好ましくは、0.01重量%未満、最も好ましくは、0.0001重量%未満)の洗濯活性物質を含む。洗濯活性物質としては、例えば、洗剤界面活性剤、洗剤ビルダー、漂白剤、酵素及びそれらの混合物が挙げられる。非洗浄性レベルの界面活性剤を使用して、固形担体中の脱水助剤成分の可溶化を促進することができる。
【0063】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、香錠として(より好ましくは、複数の香錠として)提供される。より好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、錠剤、多面体、顆粒、球体、半球体、圧縮半球体、レンズ豆及び長円形からなる群から選択される形状(好ましくは、半球体及び圧縮半球体)を有する香錠として(より好ましくは、複数の香錠として)提供される。最も好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、圧縮半球体の形状を有する複数の香錠として提供される。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「圧縮半球体」という用語は、少なくとも部分的に平らにされた半球に対応する形状を指し、平らにされた表面に沿った軸に沿った圧縮半球体の半径と比べて、平らにされた表面に接する軸に沿った圧縮半球体の半径はより短い。好ましくは、圧縮された香錠は、0.01~0.4(好ましくは0.1~0.4、より好ましくは、0.2~0.3)の、高さ対直径の比を有する。好ましくは、個々の香錠は、0.003~0.15cmの体積を有する。好ましくは、香錠は0.95mg~2gの重量を有する。好ましくは、複数の香錠がまとまって、洗濯機又は洗濯用洗面器に投入するための単位用量を構成する。好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物の単位用量は、2~40g(好ましくは、3~35g、より好ましくは、4~30g、最も好ましくは、5~28g)の香錠を含む。
【0064】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物は、単回単位用量又は複数回単位用量を収容するパッケージで提供される。パッケージは、ボトル、バッグ又は他の適切な容器からなる群から選択することができる。好ましくは、パッケージはPETボトルである。
【0065】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物を収容するパッケージは、洗濯物香り付け配合物を計量して洗濯機又は洗面器に分配するための投入手段を備える。投入手段の例としては、パッケージに機能的に取り付けられた分配キャップ又はドーム型の蓋が挙げられる。投入手段は、パッケージから解放可能に取り外すことができ、パッケージに再取り付けできる。
【0066】
好ましくは、本発明の洗濯物香り付け配合物を製造する方法は、固形担体(好ましくは、固形担体は25℃を超える融点を有する)(好ましくは、固形担体は25℃を超える融点を有するポリエチレングリコールである)を提供する工程と、構造化剤を提供する工程と、水を提供する工程と、香り添加剤を提供する工程と、任意選択で、脱水助剤成分を提供する工程と、固形担体を融解する工程(好ましくは、固形担体をその融点より高い温度に加熱する)と、構造化剤を水と混合してブレンドを形成する工程と、ブレンドを溶融させた固形担体に添加して、混合物を形成する工程と、香り添加剤を混合物に添加する工程と、存在する場合、任意選択で、脱水助剤成分(存在する場合)、及び任意選択の他の成分(例えば、染料、特定のスペーサー、泡調節剤)を加熱した混合物に添加して融解組成物を形成する工程と、公知の技術を使用して、融解組成物を(好ましくは固形担体の融点温度未満の温度に)冷却し、非多孔質の水溶性(又は分散性)固体(例えば、複数の香錠)を形成する工程と、を含む。
【0067】
好ましくは、本発明の洗濯物に香りを付ける方法は、本発明の洗濯物香り付け配合物を洗濯機又は洗濯用洗面器(好ましくは、洗濯機)に投入する(任意選択で、他の布地ケア製品、例えば、洗濯洗剤、布地柔軟剤を洗濯機又は洗濯用洗面器に投入してもよい)工程と、洗濯物(好ましくは、洗濯物は布地物品を含み、布地物品は綿布及びポリエステル綿混紡布から選択され、より好ましくは、洗濯物は布地物品を含み、布地物品は綿布で構成される)を洗濯機又は洗濯用洗面器に(好ましくは、洗濯機に)加える工程と、水を洗濯機又は洗濯用洗面器に(好ましくは、洗濯機に)投入する工程と、水及び洗濯物香り付け配合物を洗濯物に適用する工程と、を含み、香り添加剤は、洗濯物に適用される香料を含む。
【0068】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0069】
実施例S1:ポリマーの合成
メカニカルスターラー、熱電対、冷却器及び窒素スパージを備えた3リットルの4つ口丸底フラスコに、脱イオン水(729g)及びラウリル硫酸ナトリウム(2g)を加える。反応器を窒素でパージし、90℃に温める。別個に、(1)モノマーエマルジョン(A)を、脱イオン水(556g)、ラウリル硫酸ナトリウム(25g)、アクリル酸エチル(EA)(448g)、メタクリル酸(MAA)(151gm)及び以下の構造
【0070】
【化4】

(式中、Rは直鎖状飽和C16-18アルキル基であり、nは平均で15~19である)を有する親油変性モノマー(LIPO)(7g)から調製する。(2)モノマーエマルジョン添加剤(B)を、トリメチロールプロパンジアリルエーテル(TMPDAE)(1.12g)とMAA(93g)とを混合することによって調製する。(3)開始剤溶液C1を、過硫酸アンモニウム(0.4g)を脱イオン水(19g)に溶解することによって調製する。(4)開始剤溶液C2を、過硫酸アンモニウム(0.7g)を脱イオン水(42g)に溶解することによって調製する。約90℃の反応器温度で、反応器に開始剤溶液C1を投入する。次いで、同時にモノマーエマルジョン添加剤(B)をモノマーエマルジョン(A)に投入しながら、モノマーエマルジョン(A)を反応器に投入する。両方の供給が120分で終了するように速度を制御する。別個に、開始剤溶液C2を120分で反応容器に供給する。これらの添加が完了した後、モノマーエマルジョン及び開始剤の供給ラインを脱イオン水ですすぎ、続いてフリーラジカル触媒及び活性化剤でモノマーを追跡する。得られたラテックスを回収し、水酸化ナトリウムでpHを7に調整する。
【0071】
比較例C1~C4及び実施例1~4:洗濯物香り付け配合物
比較例C 1~C 4及び実施例1~4の固形洗濯物香り付け配合物を、以下の手順を使用して、表1に列記した量の成分を用いて調製した。ポリエチレングリコール(PEG)をフラスコに加え、80℃に加熱して融解させた。次いで、撹拌しながら添加剤を溶融PEGにゆっくりと加えた。次いで、フラスコ内容物を65℃に冷却し、次いで、撹拌しながらフラスコ内容物に芳香剤を加えた。次いで、フラスコの内容物を室温で平滑な金属表面上に注いで、固形フレークの形態の固形洗濯物香り付け配合物の製品を得た。
【0072】
【表1】
【0073】
硬度
比較例C1~C4及び実施例1~4に従って調製した固形洗濯物香り付け配合物の押し込み硬度を、Shore Instrument and Manufacturing Co.のデュロメーターを使用して、ASTM D 2240に従って測定した。固形洗濯物香り付け配合物ごとに5回の別々の測定の平均ショアA硬度を表2に示す。
【0074】
【表2】
【国際調査報告】