IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テスラ モーターズ,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2025-503107パワースライド車両コンパートメント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】パワースライド車両コンパートメント
(51)【国際特許分類】
   B60R 7/06 20060101AFI20250123BHJP
   E05B 83/30 20140101ALI20250123BHJP
   E05B 83/32 20140101ALI20250123BHJP
【FI】
B60R7/06 G
E05B83/30 Z
E05B83/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543452
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022052284
(87)【国際公開番号】W WO2023140937
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】63/302,336
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャラン,ラガブ
(72)【発明者】
【氏名】カリヤンダ,アニーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ルイズ,ハロルド メヒア
(72)【発明者】
【氏名】セオドア,シャキール
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレンズエラ,アレッサンドロ バーナーディス
(72)【発明者】
【氏名】バランチャンドラン,カルン
【テーマコード(参考)】
2E250
3D022
【Fターム(参考)】
2E250LL11
2E250LL12
3D022CA08
3D022CB01
3D022CC02
3D022CD02
(57)【要約】
開口部を有するコンパートメントハウジング(20)と、開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように構成されたコンパートメント(22)とを含む車両収納アセンブリ(12)が提供される。制御部(36)が、入力信号を受信し、開いた構成と閉じた構成との間のコンパートメント(22)の移動を自動化することができる。作動及びラッチ機構(14)が、ユーザがコンパートメントを手動で閉じた構成に移動させることを可能にする。ユーザによるコンパートメントの閉じた構成に向かう手動での移動は、コンパートメント(22)が閉じた構成に到達したときに、コンパートメント(22)をラッチ位置にラッチする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両収納アセンブリであって、
開口部を有するコンパートメントハウジングと、
前記開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように構成されたコンパートメントと、
入力信号を受信し、前記開いた構成と前記閉じた構成との間の前記コンパートメントの移動を自動化するように構成された制御部と、
前記コンパートメントに結合され、ユーザが前記コンパートメントを手動で前記閉じた構成に移動させることができるように構成された作動及びラッチ機構であって、前記ユーザによる前記閉じた構成に向かう前記コンパートメントの前記手動での移動は、前記コンパートメントが前記閉じた構成に到達したときに前記コンパートメントをラッチ位置にラッチする、作動及びラッチ機構と、
を備える、車両収納アセンブリ。
【請求項2】
前記入力信号は、ディスプレイ、キーフォブ、ボタン、及びスイッチのうちの1つ以上から受信される、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項3】
前記コンパートメントは、グローブボックスの引き出しとして構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項4】
前記コンパートメントハウジングは、前記グローブボックスの前記引き出しを受け入れるようなサイズ及び形状である、請求項3に記載の収納アセンブリ。
【請求項5】
前記自動化された移動は、前記コンパートメントハウジングに対する前記コンパートメントの直線的な移動である、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項6】
前記手動での移動は、前記コンパートメントハウジングに対する前記コンパートメントの直線的な移動である、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項7】
前記作動及びラッチ機構は、アーム及びギヤを含み、前記アームは、前記コンパートメントを前記ギヤに結合する、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項8】
前記アームは、前記ユーザが手動で前記コンパートメントを前記閉じた構成に向かって移動させることによって引き起こされる前記コンパートメントの直線運動を前記ギヤの回転運動に変換する、請求項7に記載の収納アセンブリ。
【請求項9】
前記開いた構成と前記閉じた構成との間での前記コンパートメントの前記自動化された移動を引き起こすように構成されたモータを更に備える、請求項7に記載の収納アセンブリ。
【請求項10】
前記ギヤと前記モータとに結合されたピニオンを更に備える、請求項9に記載の収納アセンブリ。
【請求項11】
前記ラッチ位置は、前記アームが前記手動での移動の方向と同一直線上になるように配向され、前記コンパートメントが前記閉じた構成にあるときに生じる、請求項7に記載の収納アセンブリ。
【請求項12】
前記コンパートメントが前記ラッチ位置にあるとき、前記作動及びラッチ機構は、前記ユーザが前記コンパートメントを手動で前記開いた構成に移動させることを防止する、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項13】
前記コンパートメントが前記ラッチ位置にあるとき、前記作動及びラッチ機構は、前記制御部が前記コンパートメントの前記開いた構成への移動を自動化することを可能にする、請求項12に記載の収納アセンブリ。
【請求項14】
前記入力信号を受信するように構成されたディスプレイを更に備え、前記コンパートメントは、前記入力信号に少なくとも部分的に応答して前記開いた構成と前記閉じた構成との間で移動する、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項15】
前記入力信号は、前記ディスプレイ上のスクリーンタップである、請求項14に記載の収納アセンブリ。
【請求項16】
前記ディスプレイは、前記作動及びラッチ機構から離れて配置されている、請求項14に記載の収納アセンブリ。
【請求項17】
前記コンパートメントハウジングはドアを含み、前記ドアはトリムパネルである、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項18】
前記コンパートメントは、少なくとも前記閉じた構成にあるときには前記トリムパネルの背後に配置されている、請求項17に記載の収納アセンブリ。
【請求項19】
前記コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項20】
前記コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項21】
前記コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項22】
前記コンパートメントは、車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項23】
前記コンパートメントは、車両の乗員室内に配置されるように構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項24】
前記コンパートメントは、車両の乗員室の外側に配置されるように構成されている、請求項1に記載の収納アセンブリ。
【請求項25】
車両のための作動及びラッチ機構であって、
前記作動及びラッチ機構は、開いた構成と閉じた構成との間のコンパートメントの自動化された移動を可能し、一方でまた、前記開いた構成から前記閉じた構成に向かう前記コンパートメントの手動での移動を可能にし、且つ、前記閉じた構成から前記開いた構成に向かう前記コンパートメントの手動での移動を防止し、
前記コンパートメントが前記閉じた構成に到達したときに前記コンパートメントはラッチ位置にある、作動及びラッチ機構。
【請求項26】
前記コンパートメントは、グローブボックスの引き出しとして構成されている、請求項25に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項27】
前記グローブボックスの前記引き出しを受け入れるようなサイズ及び形状のコンパートメントハウジングを更に備える、請求項26に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項28】
前記自動化された移動は、前記コンパートメントの直線的な移動である、請求項25に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項29】
前記手動での移動は、前記コンパートメントの直線的な移動である、請求項25に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項30】
アーム及びギヤを更に備え、前記アームは前記コンパートメントを前記ギヤに結合する、請求項25に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項31】
前記アームは、前記コンパートメントの直線運動を前記ギヤの回転運動に変換する、請求項30に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項32】
前記開いた構成と前記閉じた構成との間での前記コンパートメントの前記自動化された移動を引き起こすように構成されたモータを更に備える、請求項25に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項33】
前記ギヤに結合されたピニオンを更に備える、請求項30に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項34】
前記ラッチ位置は、前記アームが前記手動での移動の方向と同一直線上になるように配向され、前記コンパートメントが前記閉じた構成にあるときに生じる、請求項30に記載の作動及びラッチ機構。
【請求項35】
開口部を有するコンパートメントハウジングと、
前記開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように構成されたコンパートメントと、
入力信号を受信し、前記開いた構成と前記閉じた構成との間の前記コンパートメントの移動を自動化するように構成された制御部と、
前記コンパートメントに結合され、ユーザが前記コンパートメントを手動で前記閉じた構成に移動させることができるように構成された作動及びラッチ機構であって、前記ユーザによる前記閉じた構成に向かう前記コンパートメントの前記手動での移動は、前記コンパートメントが前記閉じた構成に到達したときに前記コンパートメントをラッチ位置にラッチする、作動及びラッチ機構と、
を備える、車両。
【請求項36】
前記コンパートメントハウジングはドアを含み、前記ドアはトリムパネルである、請求項35に記載の車両。
【請求項37】
前記コンパートメントは、少なくとも前記閉じた構成にあるときには前記トリムパネルの背後に配置されている、請求項36に記載の車両。
【請求項38】
前記コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項39】
前記コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項40】
前記コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項41】
前記コンパートメントは、前記車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項42】
前記コンパートメントは、前記車両の乗員室内に配置されるように構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項43】
前記コンパートメントは、前記車両の乗員室の外側に配置されるように構成されている、請求項35に記載の車両。
【請求項44】
開口部を有するコンパートメントハウジングを閉じる方法であって、コンパートメントが前記開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動可能である、方法において、前記方法は、
前記閉じた構成と前記開いた構成との間の前記コンパートメントの移動を自動化するための入力信号を受信することと、
前記入力信号に基づいて、オートメーションで前記コンパートメントを前記開いた構成に移動させることと、
前記コンパートメントを手動で前記開いた構成から前記閉じた構成に移動させて、前記コンパートメントを前記閉じた構成にラッチすることと、
を含む、方法。
【請求項45】
前記コンパートメントは、車両のグローブボックスとして構成されている、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成される、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
前記コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
前記コンパートメントは、前記車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている、請求項44に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2022年1月24日出願の米国仮特許出願第63/302,336号の利益を主張する。
【0002】
本出願は、車両収納コンパートメントに関し、より詳細には、車両上のコンパートメントの移動を自動化する一方で、ユーザが手動でコンパートメントを閉じることも可能にする収納コンパートメントアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
概略的には、電気自動車、燃焼機関車、ハイブリッド車などの様々な車両を、1つ以上の収納コンパートメントを伴って構成することができる。これらのコンパートメントは、車両付属品、私物及び他の物体を収納することができる。例えば、車両は、通常、乗員室の助手席側のダッシュボード内に配置されたグローブボックスを含む。グローブボックスは、開いた構成と閉じた構成との間でスライドするコンパートメントを含むことができる。グローブボックスは、オートメーション機構及びラッチ機構を有することができる。オートメーション機構は、コンパートメントを開いた構成と閉じた構成との間で移動させることができ、ラッチ機構は、閉じた構成にあるコンパートメントをロックする。しかしながら、オートメーション機構とラッチ機構との両方を必要とする場合、コストが高くなり、質量が大きくなり、部品の数が多くなり、車両収納コンパートメントの複雑さが増すために、システムの信頼性が低下する。
【発明の概要】
【0004】
一態様は、開口部を有するコンパートメントハウジングと、開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように構成されたコンパートメントとを含む車両収納アセンブリに関する。制御部が、入力信号を受信し、開いた構成と閉じた構成との間のコンパートメントの移動を自動化するように構成されている。車両収納システムは、コンパートメントに結合され、ユーザが手動でコンパートメントを閉じた構成に移動させることができるように構成された作動及びラッチ機構を更に含む。ユーザによるコンパートメントの閉じた構成に向かう手動での移動は、コンパートメントが閉じた構成に到達したときに、コンパートメントをラッチ位置にラッチする。
【0005】
上記態様の変形例では、入力信号は、ディスプレイ、キーフォブ、ボタン、及びスイッチのうちの1つ以上から受信される。
【0006】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、グローブボックスの引き出しとして構成されている。
【0007】
上記態様の変形例では、コンパートメントハウジングは、グローブボックスの引き出しを受け入れるようなサイズ及び形状である。
【0008】
上記態様の変形例では、自動化された移動は、コンパートメントハウジングに対するコンパートメントの直線的な移動である。
【0009】
上記態様の変形例では、手動での移動は、コンパートメントハウジングに対するコンパートメントの直線的な移動である。
【0010】
上記態様の変形例では、作動及びラッチ機構は、アーム及びギヤを含み、アームは、コンパートメントをギヤに結合する。
【0011】
上記態様の変形例では、アームは、ユーザが手動でコンパートメントを閉じた構成に向かって移動させることによって引き起こされるコンパートメントの直線運動をギヤの回転運動に変換する。
【0012】
上記態様の変形例は、開いた構成と閉じた構成との間でのコンパートメントの自動化された移動を引き起こすように構成されたモータを更に備える。
【0013】
上記態様の変形例は、ギヤとモータとに結合されたピニオンを更に備える。
【0014】
上記態様の変形例では、ラッチ位置は、アームが手動での移動の方向と同一直線上になるように配向され、コンパートメントが閉じた構成にあるときに生じる。
【0015】
上記態様の変形例では、コンパートメントがラッチ位置にあるとき、作動及びラッチ機構は、ユーザがコンパートメントを手動で開いた構成に移動させることを防止する。
【0016】
上記態様の変形例では、コンパートメントがラッチ位置にあるとき、作動及びラッチ機構は、制御部がコンパートメントの開いた構成への移動を自動化することを可能にする。
【0017】
上記態様の変形例は、入力信号を受信するように構成されたディスプレイを更に備え、コンパートメントは、入力信号に少なくとも部分的に応答して開いた構成と閉じた構成との間で移動する。
【0018】
上記態様の変形例では、入力信号は、ディスプレイ上のスクリーンタップである。
【0019】
上記態様の変形例では、ディスプレイは、作動及びラッチ機構から離れて配置されている。
【0020】
上記態様の変形例では、コンパートメントハウジングはドアを含み、ドアはトリムパネルである。
【0021】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、少なくとも閉じた構成にあるときにはトリムパネルの背後に配置されている。
【0022】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成されている。
【0023】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている。
【0024】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている。
【0025】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている。
【0026】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両の乗員室内に配置されるように構成されている。
【0027】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両の乗員室の外側に配置されるように構成されている。
【0028】
一態様は、開いた構成と閉じた構成との間のコンパートメントの自動化された移動を可能にする一方で、開いた構成から閉じた構成に向かうコンパートメントの手動での移動も可能にし、閉じた構成から開いた構成に向かうコンパートメントの手動での移動を防止する車両のための作動及びラッチ機構に関する。コンパートメントが閉じた構成に到達したときに、コンパートメントはラッチ位置にある。
【0029】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、グローブボックスの引き出しとして構成されている。
【0030】
上記態様の変形例は、グローブボックスの引き出しを受け入れるようなサイズ及び形状のコンパートメントハウジングを更に備える。
【0031】
上記態様の変形例では、自動化された移動は、コンパートメントの直線的な移動である。
【0032】
上記態様の変形例では、手動での移動は、コンパートメントの直線的な移動である。
【0033】
上記態様の変形例は、アーム及びギヤを更に備え、アームはコンパートメントをギヤに結合する。
【0034】
上記態様の変形例では、アームは、コンパートメントの直線運動をギヤの回転運動に変換する。
【0035】
上記態様の変形例は、開いた構成と閉じた構成との間でのコンパートメントの自動化された移動を引き起こすように構成されたモータを更に備える。
【0036】
上記態様の変形例は、ギヤに結合されたピニオンを更に備える。
【0037】
上記態様の変形例では、ラッチ位置は、アームが手動での移動の方向と同一直線上になるように配向され、コンパートメントが閉じた構成にあるときに生じる。
【0038】
一態様は、車両であって、開口部を有するコンパートメントハウジングと、開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動するように構成されたコンパートメントと、入力信号を受信し、開いた構成と閉じた構成との間のコンパートメントの移動を自動化するように構成された制御部と、コンパートメントに結合され、ユーザがコンパートメントを手動で閉じた構成に移動させることができるように構成された作動及びラッチ機構であって、ユーザによる閉じた構成に向かうコンパートメントの手動での移動は、コンパートメントが閉じた構成に到達したときにコンパートメントをラッチ位置にラッチする、作動及びラッチ機構と、を備える車両に関する。
【0039】
上記態様の変形例では、コンパートメントハウジングはドアを含み、ドアはトリムパネルである。
【0040】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、少なくとも閉じた構成にあるときにはトリムパネルの背後に配置されている。
【0041】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成されている。
【0042】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている。
【0043】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている。
【0044】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている。
【0045】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両の乗員室内に配置されるように構成されている。
【0046】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両の乗員室の外側に配置されるように構成されている。
【0047】
一態様は、開口部を有するコンパートメントハウジングを閉じる方法に関し、コンパートメントは開口部に近接し、開いた構成と閉じた構成との間で移動可能である。方法は、閉じた構成と開いた構成との間のコンパートメントの移動を自動化するための入力信号を受信することと、入力信号に基づいて、オートメーションでコンパートメントを開いた構成に移動させることと、コンパートメントを手動で開いた構成から閉じた構成に移動させて、コンパートメントを閉じた構成にラッチすることと、を含む。
【0048】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両のグローブボックスとして構成されている。
【0049】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、センターコンソールの蓋として構成されている。
【0050】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トランク・タブ・カバーとして構成されている。
【0051】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、トラック荷台収納ボックスの引き出しとして構成されている。
【0052】
上記態様の変形例では、コンパートメントは、車両に取り付けることができるように構成された貨物運搬システムの引き出しとして構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0053】
本発明は、添付の図面を参照して説明され、図面において、同様の参照符号は同様の要素を参照する。
【0054】
図1】一実施形態による、車両収納アセンブリを乗員室内に含み、作動及びラッチ機構を含む車両の内部の例示的な図である。
【0055】
図2A図1の車両収納アセンブリの斜視図である。
【0056】
図2B図2Aの車両収納アセンブリのコンパートメントの斜視図である。
【0057】
図3図2Aの作動及びラッチ機構を含む平面図である。
【0058】
図4図2Bのコンパートメントの手動作動及び自動作動の両方を提供する、図2Aの車両収納アセンブリの概略図である。
【0059】
図5】作動及びラッチ機構を示す、図2Aの車両収納システムの底面図である。
【0060】
図6A】コンパートメントがコンパートメントハウジングから開いた構成へと直線的にスライドされた、図2Aの車両収納アセンブリの正面斜視図である。
【0061】
図6B】コンパートメントがコンパートメントハウジングから開いた構成へと直線的にスライドされた、図2Aの車両収納アセンブリの側面図である。
【0062】
図7】コンパートメントを開いた第1の位置に作動及びラッチ機構のアームがある、車両収納アセンブリの底面図である。
【0063】
図8】アームが第1の位置にあるときの図7のアーム及びギヤを示す。
【0064】
図9】コンパートメントを部分的に閉じた第2の位置にアームが移動していることを除いて、図7と同様である。
【0065】
図10】アームが第2の位置にあるときの図9のアーム及びギヤを示す。
【0066】
図11】ラッチ位置でコンパートメントを閉じた第3の位置にアームが移動していることを除いて、図9と同様である。
【0067】
図12】コンパートメントが手動で開かれることを阻止する第3の位置にアームがある、図11のアーム及びギヤを示す。
【0068】
図13A】コンパートメントを開いた第1の位置に作動及びラッチ機構のアームがある、車両収納アセンブリの底面図である。
【0069】
図13B】コンパートメントを部分的に閉じた第2の位置にアームが移動していることを除いて、図13Aと同様である。
【0070】
図13C】ラッチ位置でコンパートメントを閉じた第3の位置にアームが移動していることを除いて、図13Bと同様である。
【0071】
図14図14Aは、ラッチ位置でコンパートメントを閉じた第3の位置にアームがある,車両収納アセンブリの底面図である。アーム及びギヤの分離図も示されている。
【0072】
図14Bは、コンパートメントを部分的に開いた第2の位置にアームが移動していることを除いて、図14Aと同様である。
【0073】
図14Cは、コンパートメントを開いた第1の位置に作動及びラッチ機構のアームが移動していることを除いて、図14Bと同様である。
【0074】
図15図3のギヤ及びピニオンを含む平面図である。
【0075】
図16】コンパートメントを開くための力を加えるためのモーメントアームがアームのクランク角度に応じてどのように変化するかを示す図である。
【0076】
図17図16からのアームの角度に応じてコンパートメントを開くのに必要な力の例示的な値を示す。
【発明を実施するための形態】
【0077】
概略的に説明すると、本開示の1つ以上の態様は、例えば、コンパートメントの開閉及びラッチを自動化するために使用される作動及びラッチ機構を含む内装トリムコンパートメントに関する。特定の
実施形態では、作動及びラッチ機構は、ラッチ能力を切り離し、自動及び手動の両方の使いやすさを提供することによってユーザ体験を最大化する。作動及びラッチ機構は、ラッチされる(例えば、安全基準を満たす)ことを必要とする任意の車両スライドコンパートメントと共に使用することができる。
【0078】
説明を簡単にするために、コンパートメントハウジングを静止部分と呼び、移動するコンパートメントを可動部分と呼ぶ。特定の実施形態では、作動及びラッチ機構は動的であり、可動部分を含む。例えば、特定の実施形態では、作動及びラッチ機構は、ギヤをコンパートメントに結合する少なくとも1つのアームを備え、それにより、アームは、コンパートメントを開いた構成と閉じた構成との間で移動させる。
【0079】
特定の実施形態では、グローブボックスが、作動及びラッチ機構に動力を供給するモータによって直線的にスライドするように自動化されている。作動及びラッチ機構は、ユーザがグローブボックスを手動で押して閉じる、又はグローブボックスの移動を自動化する能力を可能にし、したがってユーザ体験を最大化する。特定の実施形態では、作動及びラッチ機構のアームは、コンパートメントが閉じた構成にあるときにコンパートメントの移動の方向と同一直線上になるように配向され、コンパートメントを閉じた構成にラッチする。このようにして、特定の実施形態では、アームは、コンパートメントが開くことを阻止又は防止し、連邦自動車安全基準206:ドアロック及びドア保持部品、並びにSAE J839B:乗用車サイドドアラッチシステムの安全要件を満たす。
【0080】
特定の実施形態はまた、より低い全体質量、より小さいパッケージング体積、より単純な制御戦略、より少ない部品数、及びより少ないNVH/BSRリスクを有することができ、これらは全て、既知のオートメーション機構及びラッチ機構と比較してより肯定的なユーザ体験に寄与することができる。
【0081】
図1は、乗員室16内に車両収納アセンブリ12を含む車両10の内部の例示的な図である。特定の実施形態では、車両収納アセンブリ12は、作動及びラッチ機構14を備える。構成に応じて、作動及びラッチ機構14は、コンパートメント22(例えば、グローブボックス、センターコンソールの蓋、トランク・タブ・カバー、トラック荷台収納ボックス、貨物輸送システム)を移動(例えば、スライド、ピボットなど)させラッチすることができる。車両収納コンパートメント16は、乗員室16の内部に取り付けられてもよく、又は乗員室16の外部に取り付けられてもよい。例えば、車両収納コンパートメント16の一実施形態を、トラックの荷台(例えば、トラック荷台収納引き出し又はボックス)に取り付けてもよく、あるいはトラックの荷台に収まるように寸法決めされた貨物輸送システムの一部として取り付けてもよい。
【0082】
図2Aは、図1の車両収納アセンブリ12の斜視図である。図2Bは、図2Aの車両収納アセンブリ12のコンパートメント22の斜視図である。車両収納アセンブリ12は、車両10のダッシュボード18内に配置することができる。ダッシュボード18は、乗員室16の助手席側のほぼ前方にある。車両収納アセンブリ12は、車両10内に物品を収納可能なグローブボックスとして具現化することができる。
【0083】
車両収納アセンブリ12としてグローブボックスが示されているが、作動及びラッチ機構14は、センターコンソールの蓋、トランク・タブ・カバー、及び他のコンパートメントなどの他の車両収納アセンブリ12に採用されてもよいことを理解されたい。特定の実施形態では、車両収納アセンブリ12は、静止部分又はコンパートメントハウジング20と、可動部分又はコンパートメント22とを備える。特定の実施形態では、可動部分22はドアを含むことができる。
【0084】
特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14の特徴は、材料のサイズ及び種類、ピニオンとギヤとの間のギヤリング、並びにコンパートメントの移動を自動化するために使用されるモータの特性(トルク、サイズ、RPMなど)を含むことができる。作動及びラッチ機構14の特定の実施形態は、コスト及び質量の削減をもたらし、乗員室16をプレミアムレベルにし、ユーザ体験を向上させる。
【0085】
特定の実施形態では、コンパートメント22は、レセプタクル29と、レセプタクル29へのアクセスを可能にする開口部31とを備える。レセプタクル29は、レセプタクル29の形状及びサイズを画定する壁(例えば、側面33及び底部35)を有することができる。
【0086】
特定の実施形態では、コンパートメントハウジング20は、コンパートメント22が開いた構成と閉じた構成との間で直線的にスライドすることを可能にするようにダッシュボード18に対して移動可能な(例えば、ピボットする)ドアを備える。
【0087】
図3は、図2Aの作動及びラッチ機構14を含む平面図である。特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14は、アーム19及びギヤ21を使用する。特定の実施形態では、軸23を中心としたギヤ21の回転運動は、コンパートメント22の開いた構成と閉じた構成との間の
アーム19を介した直線運動に変換される。特定の実施形態では、アーム19は、遠位端28及び近位端30を含む。特定の実施形態では、遠位端28は、ギヤ21に回転可能に結合される。特定の実施形態では、近位端30は、コンパートメント22に回転可能に結合される。
【0088】
特定の実施形態では、ギヤ21は、ピニオン24の1つ以上の歯27と係合するように構成された1つ以上の歯25を含む。これにより、ピニオン24の回転がギヤ21の回転に伝達される。
【0089】
特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14は、モータ26を備える。特定の実施形態では、モータ26は、ピニオン24の回転を駆動するように構成されている。回転方向に応じて、ピニオン24は、ギヤ21及びアーム19を介してコンパートメント22を閉じた構成に向かって、又は閉じた構成から離れるように移動させる。
【0090】
特定の実施形態では、モータ26が作動しておらず、かつコンパートメント22が閉じた構成にない場合、ユーザがコンパートメント22を(1)閉じた構成に向かって、又は(2)ほぼ閉じた構成から離れるように移動させると、ギヤ21及びピニオン24は自由に回転する。特定の実施形態では、モータ26が作動しており、かつコンパートメント22が閉じた構成にない場合でも、ユーザがコンパートメント22を(1)閉じた構成に向かって、又は(2)ほぼ閉じた構成から離れるように移動させると、ギヤ21及びピニオン24は自由に回転する。このようにして、ユーザは、モータ26が作動しているか否かにかかわらず、コンパートメント22を手動でスライドさせることができる。特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14は、ユーザがコンパートメント22を閉じた構成から手動で開くことを防止する。
【0091】
特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14のアーム19は、コンパートメント22が閉じた構成にあるときにコンパートメント22の移動の方向と同一直線上になるように配向され、これはまた、ユーザがコンパートメント22を手動で開くことを防止するラッチ位置34を達成する。コンパートメント22は、ラッチ位置34にあるとき、ユーザによって手動(例えば、手動作動)で開くことはできないが、自動作動によって開くことはできる。
【0092】
図4は、図2Bのコンパートメント22の手動作動及び自動作動の両方を提供する、図2Aの車両収納アセンブリ12の概略図である。特定の実施形態では、車両収納アセンブリ12は、制御部36を備える。特定の実施形態では、制御部36は、スクリーンタップ又はディスプレイ40(図1)への入力を含む様々な入力を受信する。特定の実施形態では、制御部36は、モータ26への電流の印加を制御する。例えば、特定の実施形態では、車両収納アセンブリ12はモータ26を含む。モータ26は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する。制御部36は、モータ26に通電してピニオン24を時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかに回転させることができる。他のデバイス(例えば、キーフォブ)をユーザが使用して、入力信号を制御部36に提供することができることを理解されたい。
【0093】
特定の実施形態では、制御部36は、スクリーン40がユーザによってタップされたかどうかを判定する。特定の実施形態では、制御部36は、タップされるとモータ26に電流を印加して、車両収納アセンブリ12を開閉する。コンパートメント22は、ラッチ位置34にあるとき、ユーザによって手動(例えば、手動作動)で開くことはできないが、自動作動によって開くことはできる。
【0094】
図5は、作動及びラッチ機構14を示す、図2Aの車両収納アセンブリ12の底面図である。特定の実施形態では、車両収納アセンブリ12は、停止プレート32を備える。特定の実施形態では、停止プレート32の少なくとも一部は、コンパートメント22が閉じた構成にあるときにギヤ21に当接するようなサイズ及び形状である。特定の実施形態では、停止プレート32の少なくとも一部は、コンパートメント22が開いた構成にあるときにギヤ21に当接するようなサイズ及び形状である。例えば、図5に示すように、コンパートメント22は、ギヤ21が停止プレート32に当接する閉じた構成にある。
【0095】
図6Aは、コンパートメント22がコンパートメントハウジング20から開いた構成へと直線的にスライドされた、図2Aの車両収納アセンブリ12の正面斜視図である。図6Bは、コンパートメント22がコンパートメントハウジング20から開いた構成へと直線的にスライドされた、図2Aの車両収納アセンブリ12の側面図である。コンパートメント22は、車両付属品、私物及び他の物体を収納することができる。例えば、車両10は、典型的には、グローブボックスとして構成された車両収納アセンブリ12を含む。グローブボックスは、乗員室16の助手席側のダッシュボード18に配置することができる。
【0096】
図7は、コンパートメント22を開いた第1の位置に作動及びラッチ機構14のアーム19がある、車両収納アセンブリ12の底面図である。図示の実施形態では、第1の位置は開いた構成である。図8は、アーム19が第1の位置にあるときの図7のアーム19及びギヤ21を示す。図示の実施形態では、コンパートメント22は、コンパートメントハウジング22から離れる直線方向にスライドされており、ユーザはコンパートメント22の内部にアクセスすることができる。
【0097】
図9は、コンパートメント22を部分的に閉じた第2の位置にアーム19が移動していることを除いて、図7と同様である。図示の実施形態では、第2の位置は、開いた構成と閉じた構成との間の位置である。図10は、アーム19が第2の位置にあるときの図9のアーム19及びギヤ21を示す。図示の実施形態では、コンパートメント22は、コンパートメントハウジング22に向かって直線方向にスライドされているが、閉じた構成までずっとスライドされているわけではない。
【0098】
図11は、ラッチ位置34でコンパートメント22を閉じた第3の位置にアーム19が移動していることを除いて、図9と同様である。図12は、コンパートメント22が手動で開かれることを阻止する第3の位置にアーム19がある、図11のアーム19及びギヤ21を示す。図示の実施形態では、第3の位置は閉じた構成である。図11に示すように、作動及びラッチ機構14のアーム19は、コンパートメント22が閉じた構成にあるときにコンパートメント22の移動の方向と同一直線上になるように配向される。このような配置は、ユーザがコンパートメント22を手動で開くことを防止するラッチ位置34を達成する。このようにして、特定の実施形態では、アーム19は、コンパートメント22が開くことを阻止又は防止し、連邦自動車安全基準206:ドアロック及びドア保持部品、並びにSAE J839B:乗用車サイドドアラッチシステムの安全要件を満たす。
【0099】
図13Aは、コンパートメント22を開いた第1の位置に作動及びラッチ機構14のアーム19がある、車両収納アセンブリ12の底面図である。図13Bは、コンパートメント22を部分的に閉じた第2の位置にアーム19が移動していることを除いて、図13Aと同様である。図13Cは、ラッチ位置34でコンパートメント22を閉じた第3の位置にアーム19が移動していることを除いて、図13Bと同様である。
【0100】
図14Aは、ラッチ位置34でコンパートメント22を閉じた第3の位置にアーム19がある,車両収納アセンブリ12の底面図である。アーム19及びギヤ21の分離図も示されている。例えば、閉じた位置では、車両収納アセンブリ12は、クランク-スライダ-ビン間の同一直線上配置でラッチされている。図14Bは、コンパートメント22を部分的に開いた第2の位置にアーム19が移動していることを除いて、図14Aと同様である。例えば、車両収納アセンブリ12は中間位置にある。図14Cは、コンパートメント22を開いた第1の位置に作動及びラッチ機構14のアーム19が移動していることを除いて、図14Bと同様である。例えば、開いた位置では、コンパートメント22は逆駆動可能であり、押し込んで閉じることができる。
【0101】
図15は、図3のギヤ21及びピニオン24を含む平面図である。特定の実施形態では、ギヤ21は、ピニオン24の1つ以上の歯27と係合するように構成された1つ以上の歯25を含む。これにより、ピニオン24の回転がギヤ21の回転に伝達される。特定の実施形態では、軸23を中心としたギヤ21の回転運動は、コンパートメント22の開いた構成と閉じた構成との間の直線運動に変換される。
【0102】
図16は、コンパートメント22を開くための力38を加えるためのモーメントアーム42がアーム19のクランク角度44に応じてどのように変化するかを示す図である。図17は、図16からのアーム19のクランク角度44に応じてコンパートメント22を開くのに必要な力38の例示的な値を示す。図17に示すように、クランク角度44が90°であるときにコンパートメント22を閉じた構成から開いた構成に移動させるのに必要な力38は、コンパートメント22が開くことを防止する(例えば、安全基準を満たす)無限大の値に達する。このようにして、特定の実施形態では、作動及びラッチ機構14は、連邦自動車安全基準206:ドアロック及びドア保持部品、並びにSAE J839B:専用ラッチ機構を必要としない乗用車サイドドアラッチシステムの安全要件を満たすコンパートメント22が開くことを阻止又は防止する。
【0103】
前述の開示は、本開示を開示された正確な形態又は特定の使用分野に限定することを意図するものではない。したがって、本明細書に明示的に記載されているか暗示されているかにかかわらず、本開示に対する様々な代替の実施形態及び/又は修正が本開示に照らして可能であると考えられる。このように本開示の実施形態を説明してきたが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく形態及び詳細の変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本開示は特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0104】
上記の明細書では、本開示は特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示される様々な実施形態は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他の方法で修正又は実施することができる。したがって、この説明は例示と見なされるべきであり、開示された作動及びラッチ機構の様々な実施形態を作成及び使用する方法を当業者に教示することを目的としている。本明細書に示され説明される開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセス又はステップは、本明細書に代表的に示され記載されたものに置き換えられてもよい。更に、本開示の特定の特徴は、本開示のこの説明の利益を得た後に当業者に明らかになるように、他の特徴の使用とは無関係に利用することができる。本開示を説明し、特許請求するために使用される、「を含む」、「を備える」、「を内蔵する」、「からなる」、「を有する」、「である」などの表現は、非排他的に解釈されること、すなわち、明示的に説明されていない物品、部品、又は要素も存在可能にすることを意図している。単数形への言及は、複数形にも言及すると解釈されるべきである。
【0105】
更に、本明細書に開示された様々な実施形態は、例示的かつ説明的に解釈されるべきであり、本開示を限定するものとして解釈されるべきではない。結合についての言及(例えば、取り付け、固定、結合、接続など)は全て、読者の本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示するシステム及び/又は方法の位置、向き、又は使用に関して限定を生じさせるものではない。したがって、結合についての言及は、存在する場合には広く解釈されるべきである。更に、それらのような結合についての言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを意味する必要はない。更に、限定するものではないが、「第1」、「第2」、「第3」、「一次」、「二次」、「主」などの全ての数値用語、あるいは任意の他の通常の及び/又は数値用語もまた、本開示の様々な要素、実施形態、変形例及び/又は修正例の読者の理解を助けるための識別名としてのみ解釈されるべきであり、特に、任意の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例の、別の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例に対する、あるいは別の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例を超える順序又は優先順位に関するいかなる限定も生じない。
【0106】
図面/図に示された要素のうちの1つ以上もまた、特定の用途に応じて有用であるように、より分離又は統合された方法で実装されてもよく、あるいは、特定の場合には除去されるか又は動作不能とされてもよいことも理解されよう。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】