(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】フォームピッチャ
(51)【国際特許分類】
A47J 43/046 20060101AFI20250123BHJP
A47J 43/07 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
A47J43/046
A47J43/07
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543501
(86)(22)【出願日】2023-01-13
(85)【翻訳文提出日】2024-08-27
(86)【国際出願番号】 US2023010794
(87)【国際公開番号】W WO2023141063
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500027208
【氏名又は名称】スターバックス・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン シー. オレン
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ イー. ゴームリー
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BB02
4B053BC14
4B053BE04
4B053BK01
4B053BK34
4B053BL01
(57)【要約】
泡またはブレンド媒体を調製するための装置は、ブレンド機構およびブレンドモータを備えるピッチャを含むことができる。ブレンドモータは、ブレンド機構を作動させるように構成することができる。ピッチャは、中に材料を受け入れるように構成することができ、ブレンド機構は、材料をブレンドして泡またはブレンド媒体を製造するように構成することができる。装置は、ピッチャの内部に液体を噴霧するように構成されたすすぎ機構を備える基部を含むことができる。装置は、ピッチャおよび基部に連結された1つまたは複数のピボットアームを含むことができる。1つまたは複数のピボットアームは、ピッチャの回転を作動させるように構成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピッチャと基部と1つまたは複数のピボットアームとを備え、泡またはブレンド媒体を調製するための装置であって、
前記ピッチャは、ブレンド機構およびブレンドモータを備え、前記ブレンドモータは、前記ブレンド機構を作動させるように構成されており、前記ピッチャは、中に材料を受け入れるように構成されており、前記ブレンド機構は、前記材料をブレンドして前記泡または前記ブレンド媒体を製造するように構成されており、
前記基部は、前記ピッチャの内部に液体を噴霧するように構成されたすすぎ機構を備え、
前記1つまたは複数のピボットアームは、前記ピッチャおよび前記基部に連結され、前記1つまたは複数のピボットアームは、前記ピッチャの回転を作動させるように構成されている、
装置。
【請求項2】
前記基部は、前記1つまたは複数のピボットアームに動力を供給して前記ピッチャの回転を作動させるように構成された基部モータを備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ピッチャは、回転してブレンド位置になるように構成されており、前記ブレンド位置において、前記ピッチャは、前記ピッチャの開放端が前記ピッチャの閉鎖端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる、
請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記ピッチャの前記閉鎖端は、前記ブレンド位置において前記基部と係合される、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記ピッチャは、回転して注ぎ位置になるように構成されており、前記注ぎ位置において、前記ピッチャは、垂直軸から約20°~約120°回転される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記ピッチャは、回転して洗浄位置になるように構成されており、前記洗浄位置において、前記ピッチャは、前記ピッチャの閉鎖端が前記ピッチャの開放端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記すすぎ機構は、前記ピッチャが前記洗浄位置にあるときに前記ピッチャの内部に向かって前記液体を噴霧するように構成されたシャワーヘッドを備える、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記すすぎ機構は、前記ピッチャに向かって飛び出すように構成されたシャワーヘッドを備える、
請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記すすぎ機構は、高圧差し込みスプレーヘッドを備える、
請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記ピッチャは、回転点において前記1つまたは複数のピボットアームの各々によって回転され、前記回転点は、前記1つまたは複数のピボットアームの各々が前記ピッチャに接続する点である、
請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のピボットアームは、2つのピボットアームを備え、前記2つのピボットアームの各々は、前記ピッチャの両側に取り付けられている、
請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記基部は、給水口をさらに備える、
請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記基部は、排水管をさらに備える、
請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記基部は、前記基部の上面に勾配マーカをさらに備える、
請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記基部は、ブレンドモードまたは洗浄モードをアクティブ化するための1つまたは複数のアクティブ化ボタンをさらに備える、
請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記基部は、前記ピッチャの回転をアクティブ化するための1つまたは複数のアクティブ化ボタンをさらに備える、
請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記液体は、水または洗浄液を含む、
請求項1から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記ブレンド機構は、1つまたは複数のブレードを備える、
請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記ブレンド機構は、泡立て器を備える、
請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は、前記ピッチャの周囲に適合するリングをさらに備え、前記1つまたは複数のピボットアームの各々は、前記1つまたは複数のピボットアームの各々を前記ピッチャに連結するために前記リングに締結される、
請求項1から19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
泡またはブレンド媒体を調製するための方法であって、前記方法は、
ブレンド位置に配置されたピッチャに1つまたは複数の材料を配置するステップと、
前記泡または前記ブレンド媒体を製造するために、前記ピッチャに配置された前記1つまたは複数の材料をブレンドするステップと、
前記泡または前記ブレンド媒体を前記ピッチャから容器に注ぐために、前記ピッチャを回転させて注ぎ位置にするステップと、
前記ピッチャを回転させて洗浄位置にするステップと、
前記ピッチャの内部に向かって液体の噴霧を開始するステップと、
を含む方法。
【請求項22】
前記ブレンド位置において、前記ピッチャは、前記ピッチャの開放端が前記ピッチャの閉鎖端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記注ぎ位置において、前記ピッチャは、垂直軸から約20°~約120°回転される、
請求項22または21に記載の方法。
【請求項24】
前記洗浄位置において、前記ピッチャは、前記ピッチャの閉鎖端が前記ピッチャの開放端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる、
請求項21から23のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年1月24日に出願された米国仮出願第63/302,475号の利益を主張する、2022年7月20日に出願された米国特許出願第17/813863号の継続であり、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願と共に提出されたPCT願書において特定された外国または国内の優先権主張の対象となるあらゆる出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
本開示は、容器またはピッチャから泡を分配するためのシステムおよび方法など、泡またはブレンド媒体を分配するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
特定の飲料は、頻繁に分配され、かつ/または室温よりも低温に保たれる必要がある泡を用いて調製される。特定の飲料は、コールドフォームまたはブレンド媒体を用いて調製され、コールドフォームまたはブレンド媒体は、乳製品または非乳製品で作ることができ、空気で膨張させる。いくつかの例では、コールドフォームは、ミルクまたは他の液体で作ることができる。コールドフォームまたはブレンド媒体は、飲料を仕上げるか、または飲料の上に載せるために使用することができる。コールドフォームまたはブレンド媒体を添加することにより、飲料を向上させる風味、食感または視覚的興味を提供することができる。コールドフォームまたはブレンド媒体は、香料および粉末を添加して色、味または食感を変えることによってカスタマイズすることができる。
【0004】
しかしながら、乳製品または非乳製品を冷発泡させるか、またはブレンド/空気混入する典型的なプロセスは、時間がかかり、複雑になる可能性がある。典型的なプロセスは、液体乳製品または非乳製品ベースを甘味料、香料、シロップまたは粉末と混合することを含む可能性がある。典型的なプロセスはまた、ブレンダなどの装置内で、または手によってブレンドするか、または空気混入することを含む可能性もある。製造プロセスは完了するまでに15秒を超える時間がかかる可能性があり、これにより飲料の製造が遅くなる可能性がある。プロセスはまた、システムからピッチャを取り外して完成品を注いで、所望の飲料を製造することを含む可能性もある。
【0005】
さらに、泡またはブレンド媒体は、製品の完全性を維持し、品質低下を防止するために、製造直後に分配される必要がある場合がある。これは、完成品の製造直後に小バッチで分配し、泡またはブレンド媒体を分配する必要があることによる、バリスタにとっての動作の非効率性を生じさせる可能性がある。さらに、完成品の製造は、広範な洗浄を必要とする可能性があり、これは、特にコールドフォームまたはブレンド媒体が単一バッチとして製造される場合、時間がかかる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシステム、方法およびデバイスは、いくつかの革新的な態様を各々有し、それらの態様のうちのどの1つも、本明細書に開示された望ましい属性を単独で担うものではない。
【0007】
特定の実施形態の一態様は、ブレンド機構およびブレンドモータを備えるピッチャを備える、泡またはブレンド媒体を調製するための装置である。ブレンドモータは、ブレンド機構を作動させるように構成されている。ピッチャは、中に材料を受け入れるように構成されており、ブレンド機構は、材料をブレンドして泡またはブレンド媒体を製造するように構成されている。装置は、ピッチャの内部に液体を噴霧するように構成されたすすぎ機構を備える基部と、ピッチャおよび基部に連結された1つまたは複数のピボットアームと、を含むことができる。1つまたは複数のピボットアームは、ピッチャの回転を作動させるように構成されている。
【0008】
装置は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を単独でまたは組み合わせてさらに含むことができる。基部は、1つまたは複数のピボットアームに動力を供給してピッチャの回転を作動させるように構成された基部モータを備えることができる。ピッチャは、回転してブレンド位置になるように構成することができ、ブレンド位置において、ピッチャは、ピッチャの開放端がピッチャの閉鎖端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる。ピッチャの閉鎖端は、ブレンド位置において基部と係合させることができる。ピッチャは、回転して注ぎ位置になるように構成することができ、注ぎ位置において、ピッチャは、垂直軸から約20°~約120°回転される。ピッチャは、回転して洗浄位置になるように構成することができ、洗浄位置において、ピッチャは、ピッチャの閉鎖端がピッチャの開放端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる。すすぎ機構は、ピッチャが洗浄位置にあるときにピッチャの内部に向かって液体を噴霧するように構成されたシャワーヘッドを含むことができる。すすぎ機構は、ピッチャに向かって飛び出すように構成されたシャワーヘッドを含むことができる。すすぎ機構は、高圧差し込みスプレーヘッドを含むことができる。ピッチャは、回転点において1つまたは複数のピボットアームの各々によって回転させることができ、回転点は、1つまたは複数のピボットアームの各々がピッチャに接続する点である。1つまたは複数のピボットアームは、2つのピボットアームを備えることができ、2つのピボットアームの各々は、ピッチャの両側に取り付けられる。基部は、給水口をさらに備えることができる。基部は、排水管をさらに含むことができる。基部は、基部の上面に勾配マーカをさらに備えることができる。基部は、ブレンドモードまたは洗浄モードをアクティブ化するための1つまたは複数のアクティブ化ボタンをさらに備えることができる。基部は、ピッチャの回転をアクティブ化するための1つまたは複数のアクティブ化ボタンを含むことができる。液体は、水または洗浄液を含むことができる。ブレンド機構は、1つまたは複数のブレードを含むことができる。ブレンド機構は、泡立て器を備えることができる。装置は、ピッチャの周囲に適合するリングを含むことができ、1つまたは複数のピボットアームの各々は、1つまたは複数のピボットアームの各々をピッチャに連結するためにリングに締結される。
【0009】
本明細書に開示される特定の実施形態の別の態様は、泡またはブレンド媒体を調製するための方法であり、方法は、ブレンド位置に配置されたピッチャに1つまたは複数の材料を配置することと、泡またはブレンド媒体を製造するために、ピッチャに配置された1つまたは複数の材料をブレンドすることと、泡またはブレンド媒体をピッチャから容器に注ぐために、ピッチャを回転させて注ぎ位置にすることと、ピッチャを回転させて洗浄位置にすることと、ピッチャの内部に向かって液体の噴霧を開始することと、を含む。
【0010】
方法は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を単独でまたは組み合わせてさらに含むことができる。ブレンド位置では、ピッチャを、ピッチャの開放端がピッチャの閉鎖端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置くことができる。注ぎ位置では、ピッチャは、垂直軸から約20°~約120°回転される。洗浄位置では、ピッチャは、ピッチャの閉鎖端がピッチャの開放端の上方に配置された状態で実質的に垂直方向に置かれる。
【0011】
さまざまな実施形態は、例示を目的として添付の図面に図示されており、いかなる点でも実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。異なる開示の実施形態のさまざまな特徴を組み合わせて、本開示の一部である追加の実施形態を形成することができる。ブレンド・ピッチャ・システムの部分は、内部ブレンド機構を示すために透明に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ブレンド位置におけるブレンド・ピッチャ・システムの側面図を示す。
【
図2】分配位置におけるブレンド・ピッチャ・システムの側面図を示す。
【
図3】洗浄位置におけるブレンド・ピッチャ・システムの側面図を示す。
【
図4】ブレンド・ピッチャ・システムの正面図を示す。
【
図5】ブレンド・ピッチャ・システムの基部の正面図を示す。
【
図6】ブレンド・ピッチャ・システムの基部の上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
1つまたは複数の所望の改善を達成し得るさまざまな例を例示するために、さまざまな抽出システムおよび方法が以下に記載される。これらの例は例示にすぎず、いかなる点においても、提示される一般的な開示ならびに本開示のさまざまな態様および特徴を制限することを意図されたものではない。本明細書に記載される一般的な原理は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書で論じられたもの以外の実施形態および用途に適用され得る。実際、本開示は、図示の特定の実施形態に限定されず、代わりに本開示には、本明細書に開示または示唆される原理および特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。例えば、実施形態の多くは、室温または室温よりも低温で液体ベースから泡またはブレンド媒体を調製するという文脈で記載されている。しかしながら、本開示の特定の特徴および態様はまた、室温を上回る温度で、または室温を上回る液体ベースから泡またはブレンド媒体を製造する際にも有用性を有し得る。
【0014】
本明細書に記載される実施形態の多くは、ミルクや非乳製品液体などの液体を発泡させるか、またはブレンドすることを含む。例えば、いくつかの実施形態では、発泡させるか、またはブレンドするべき液体は、本明細書で「液体ベース」と呼ばれる場合もあり、またはミルク、クリーム、アーモンドミルク、豆乳、オーツミルク、ココナッツミルク、カシューミルク、他の代替ミルク、他の植物由来の液体、コーヒー、茶、もしくは麻抽出物などの乳製品もしくは非乳製品液体であってもよい。いくつかの例では、液体ベースは、予め製造された混合物または新鮮な材料からなる製造物とすることができる。液体ベースは、ガム、乳化剤および増粘剤を含むがこれらに限定されない食品グレードの改質剤を使用して改質することができる。液体ベースの組成は、完成品の所望の食感および味を提供するために、改質剤で微調整され得る。完成品はまた、シロップ、粉末、甘味料、香料または他の包含物を含んでもよい。
【0015】
例えば、実施形態の多くは、室温または室温よりも低温で容器から泡またはブレンド媒体を製造および分配するという文脈で記載されており、これはコールドフォームまたはブレンド媒体と考えられ得る。しかしながら、本開示の特定の特徴および態様はまた、室温を上回る温度で、または室温を上回る液体ベースから泡またはブレンド媒体を製造および分配する際にも有用性を有し得る。
【0016】
人間の消費にとって安全な食用の完成品を製造するために、完成品は衛生状態の下で製造されるべきであり、病原体の増殖を防止し、品質低下を防止するために安全な温度に維持される必要がある。本明細書で使用される「コールドフォーム」という用語は、100°F(約37.8℃)を超えないベースまたは液体ベースを使用して調製された泡またはブレンド媒体を指すために広く適用される。例えば、本明細書に記載される特定の構成では、液体ベースは、0°F~100°F(約-17.8℃~37.8℃)に維持され得る。特定の実施形態では、液体ベースの温度は、30°F~50°F(約-1.1℃~10℃)に、特定の実施形態では30°F~40°F(約-1.1℃~4.4℃)に、特定の実施形態では60°F~70°F(約15.6℃~21.1℃)に維持され得る。特定の実施形態では、製造されたコールドフォームは、45°F(7.2℃)を超えない温度を有し得る。以下に開示される泡分配実施形態の特定の態様は、そのような「コールドフォーム」を製造するのに特に有利であり、多くの場合、コールドフォームを製造する文脈で記載されている。しかしながら、本明細書に開示される特定の態様および特徴の実施形態は、コールドフォームを製造する実施形態に限定されず、ホットフォームまたはウォームフォームとブレンドされるコールドフォームなどのホットフォームまたはウォームフォームを製造する際にも有用性を見出すことができることを理解されたい。
【0017】
図1は、フォーム・ピッチャ・システムの一実施形態を示している。システムは、基部20と、ピッチャまたは容器10と、を含むことができる。ピッチャ10は、開放端または開放部分と、閉鎖端または閉鎖部分と、を含むことができる。ピッチャ10の開放端は、ピッチャ10の内部から泡を集めて分配するように構成された注ぎ口16を含むことができる。ピッチャ10の閉鎖端は、1つまたは複数のブレードまたは泡立て器などのブレンド機構14を含むことができる。ピッチャ10の閉鎖端はまた、ブレンド機構14を作動させる(例えば、回転させる)ためのブレンドモータ12も含むことができる。ピッチャ10は、液体ベースおよびシロップなどの1つまたは複数の材料を受け入れることができる。特定の実施形態では、1つまたは複数の材料は、手で、または自動化もしくは半自動化分配システムを介して、ピッチャの開放端に加えられ得る。次いで、モータ12は、例えば、毎分約2500~約30000回転(または2500~30000回転)の速度でブレンド機構14を回転させることによって、ブレンド機構14を作動させて、ピッチャ10に入っている材料をブレンドすることができる。1つまたは複数の材料においてブレンド機構14を作動させることにより、材料をブレンドし、材料を空気で膨張させて泡またはブレンド媒体を製造することができる。
【0018】
システムは、基部20とフォームピッチャ10とを接続または連結する1つまたは複数のピボットアーム30をさらに含むことができる。いくつかの例では、1つまたは複数のピボットアーム30は、フォームピッチャ10および/または基部20に恒久的に固定されている。いくつかの例では、1つまたは複数のピボットアーム30を、フォームピッチャ10および/または基部20に取り外し可能に取り付けることができる。ピボットアーム30ごとに、ピボットアーム30の第1の端部は基部20に連結され、ピボットアーム30の第2の端部はフォームピッチャ10に連結される。いくつかの例では、システムは、
図4に示されるような、ピッチャ10の両側に各々配置されるか、または取り付けられた2つのピボットアーム30を含む。2つのピボットアーム30は、注ぎ口16の両側など、フォームピッチャ10および/または基部20の両側に配置することができる。図示のように、システムはリング36を含み、フォームピッチャ10の周囲に適合し、フォームピッチャ10を保持することができる。1つまたは複数のピボットアーム30は、ピボットアーム30をピッチャ10に連結するためにリング36に締結するか、または他の方法で取り付けることができる。他の実施形態では、システムは、ピッチャ10にピボットアーム30を取り付けるためにリング36の代わりにクランプを含むことができる。他の実施形態では、ピボットアーム30を、ピッチャ10に直接取り付けることができる。1つまたは複数のピボットアーム30は、フォームピッチャ10が回転または傾斜してさまざまな位置になることを可能にする。いくつかの例では、1つまたは複数のピボットアーム30は、ピッチャ10を最大360°まで回転させるように構成することができる。いくつかの例では、1つまたは複数のピボットアーム30は、ピッチャ10を最大180°まで回転させるように構成することができる。1つまたは複数のピボットアーム30は、ピッチャ10の回転を作動させるために、基部20内の基部モータなどのモータによる動力供給を受けることができる。モータ12およびブレード14を含むピッチャ10は、回転または傾斜させてさまざまな位置にすることができる。例えば、
図1に示すように、ピッチャ10は、ブレンド位置にすることができる。ブレンド位置において、ピッチャ10は、ピッチャ10の長さが垂直軸と実質的に(垂直軸から約10°~約15°または垂直軸から10°~15°などで)整列し、ピッチャ10の開放端が閉鎖端の上方に配置されるように、ピッチャが実質的に垂直方向に置かれるような直立状態とすることができる。このブレンド位置または直立位置では、ピッチャ10の閉鎖端を基部20と係合させることができる。
【0019】
基部20は、給水口24、排水管26および電力ケーブル22を含むことができる。基部20はまた、基部20とフォームピッチャ10との間に通信ケーブル34も含むことができる。通信ケーブル34は、基部20とブレンドモータ12との間の通信を可能にすることができる。基部20はまた、ピッチャ10の回転など、ピッチャ10の運動を作動させるための基部モータも含むことができる。基部20内の基部モータは、ピッチャ10の回転を作動させることができる。ピボットアーム30ごとに、ピッチャ10を回転点32で回転させることができ、回転点32は、ピボットアーム30の各々がピッチャ10に接続する点とすることができる。
【0020】
図2に示すように、ピッチャ10は、ピッチャ10がピッチャ10の内部からカップ40内に泡を分配するために回転されているように、注ぎ位置または分配位置で示されている。いくつかの例では、注ぎ位置を達成するために、ピッチャ10を、垂直軸からまたはブレンド位置から約20°~約120°(または20°~約120°)回転させることができる。特定の実施形態では、注ぎ位置は、約40°~約100°であってもよく、特定の実施形態では、約100°~約105°であってもよく、特定の実施形態では、注ぎ位置は、40°~100°であってもよく、特定の実施形態では、100°~105°であってもよい。本明細書に開示される実施形態では、ピッチャ10を手で、または電動機構の使用によって回転させることができ、電動機構は、特定の実施形態では、スイッチまたはボタンのアクティブ化によりピッチャを位置間で自動的に回転させることができるように自動化することができることが予想される。
【0021】
図3に示すように、ピッチャは、ピッチャ10が基部20上にロックするように回転されているように、洗浄位置で示されている。洗浄位置において、ピッチャは、ピッチャが実質的に垂直方向に置かれて、ピッチャ10の長さが垂直軸と実質的に整列し、ピッチャの閉鎖端が開放端の上方に配置されるように、上下逆さま、または反転された状態とすることができる。いくつかの例では、注ぎ位置を達成するために、ピッチャ10を、ブレンド位置または直立位置から約180°(または180°)の間で回転させることができる。洗浄位置では、ピッチャ10の開放端を、基部20の上面に隣接して配置することができ、基部20の上面にロックすることができる。洗浄位置では、ピッチャ10の内部に残存する残りの泡または液体を、重力によってピッチャ10から基部20に向かって排水することができる。基部20は、残りの泡または液体を受け入れるための排水管を含むことができる。基部20は、空洞25がピッチャ10から任意の泡または液体を受け入れることができるように、ピッチャ10がその中に排水することができる空洞25を含むことができる。
【0022】
図4~
図5に示すように、基部20は、ピッチャの位置またはシステムの状態に関する情報を伝達することができるディスプレイ28を含むことができる。基部20はまた、システムのブレンドモードまたは洗浄モードをアクティブ化することができるアクティブ化ボタン50も含むことができる。アクティブ化ボタン50はまた、ブレンド位置と注ぎ位置と洗浄位置との間などのさまざまな位置で、ピッチャ10の回転を制御することもできる。アクティブ化ボタン50は、すすぎ機構を制御することもできる。
【0023】
基部20は、水および/または洗浄液などの液体を噴霧するように構成されたすすぎ機構を含むことができる。洗浄位置においてピッチャ10の開放端が基部20の上面にロックされたときに、すすぎ機構から噴霧される液体は、ピッチャ10および基部20の内部に収容される。液体は、ピッチャ10の内面に噴霧することができる。いくつかの構成では、ピッチャ10の開放端は、洗浄位置において基部20上にロックされたときに基部20とシールするように構成されている。形成されたシールは、液体がすすぎ機構からピッチャ10の内部に噴霧されるときに、液体がピッチャ10と基部20との間から漏れるのを防止することができる。
【0024】
図5に示すように、すすぎ機構は、ピッチャ10をすすぐためのシャワーまたはすすぎヘッド52を含むことができる。いくつかの例では、すすぎヘッド52は、基部20の上面から延在することができる。いくつかの例では、シャワーまたはすすぎヘッド52は、飛び出すことができる。洗浄位置において、基部20のシャワーヘッド52は、基部20からピッチャ10の内部に向かって飛び出すことができる。いくつかの構成では、シャワーヘッド52は、例えば、1つまたは複数のアクティブ化ボタン50を使用することによってアクティブ化されたときに飛び出すように構成することもできるし、またはピッチャ10が洗浄位置にあるときに飛び出すように構成することもできる。次いで、シャワーヘッド52は、洗浄液および/または水を噴霧して、ピッチャ10の内部を洗浄し、すすぐことができる。前述のように、基部20は、水および/または洗浄液を受け入れることができる給水口24を含むことができる。基部20はまた、排水管26も含むことができ、排水管26は、ピッチャ10の内部をすすぐために使用される水または洗浄液が基部20に向かって逆流し、排水管26を通って基部20から排水されることを可能にすることができる。
【0025】
図6に示すように、すすぎ機構は、高圧差し込みスプレーヘッド54を含むことができる。同様に、基部20の高圧スプレーヘッド54は、洗浄液および/または水を噴霧してピッチャ10の内部を洗浄し、すすぐことができる。高圧スプレーヘッド54は、洗浄液および/または水を高圧でピッチャの内部に向かって噴霧するように構成することができる。特定の実施形態では、噴霧の圧力は、5psi~90psiとすることができる。高圧スプレーヘッド54は、基部20に差し込むことができる。前述のように、基部20は、ピッチャ10の内部に噴霧するための水および/または洗浄液を受け入れることができる給水口24を含むことができる。基部20はまた、排水管58も含むことができ、排水管58は、ピッチャ10の内部をすすぐために使用される水または洗浄液が基部20に向かって逆流し、排水管58を通って基部20から排水されることを可能にすることができる。基部20はまた、基部20の上面に勾配マーカ56も有することができる。勾配マーカ56は、排水管58に向かう水および/または洗浄液の流れの方向を示すことができる。基部20の上面は、排水管58に向かう水および/または洗浄液の流れを促進するように傾斜させ、または角度をつけることができる。いくつかの例では、基部20の上面は、水平とすることができる。
【0026】
記載したように、システムは、有利には、自動的にブレンドして泡を飲料に注ぐ。よって、システムは、ユーザが材料を加え、ブレンドを開始することのみを必要とし得る。システムは、材料を自動的にブレンドして泡を生成し、自動的に回転して泡を飲料に分配することができる。さらに、システムは、有利には、ピッチャの取り外しを必要とせず、かつピッチャを補助的な位置に手で移動させることを必要とせずに、自動洗浄を可能にすることができる。よって、システムは、洗浄位置まで自動的に回転し、ピッチャ10の内部を自動的にすすぐことができる。システムはまた、ピッチャ10が次の使用のための材料を受け入れる準備ができるように、ピッチャを自動的に回転させて直立位置にしてブレンド位置にすることもできる。これは、有利には、システムが単一の場所でブレンドし、注ぎ、洗浄されることを可能にする。
【0027】
いくつかの構成では、システムは、所定の時間にわたって材料をブレンドして泡を製造し、次いで、ピッチャ10をブレンド位置から分配位置に自動的に回転させて泡を容器に分配することができる。いくつかの構成では、システムは、所定の時間にわたって回転された分配位置に位置して泡を容器内に分配し、次いで、ピッチャ10を自動的に回転させてさらに分配位置から洗浄位置にして、ピッチャ10を洗浄することができる。いくつかの構成では、システムは、すすぎ機構がピッチャの内部に液体を噴霧してピッチャを洗浄し、液体が基部20に逆流して基部20の排水管を通って排水される間、所定の時間にわたって反転または洗浄位置に位置することができる。他の実施形態では、システムは、ユーザが、例えば、1つまたは複数のアクティブ化ボタン50を使用することによって、各ステップをアクティブ化することを必要とし得る。
【0028】
いくつかの例では、システムは、注ぎ位置の直後に自動的に洗浄するために回転して洗浄位置になることができる。よって、このようにして、システムは、さらなるユーザ入力なしに、かつシステムの構成要素のいずれかを手で移動させることを必要とせずに、自動的にブレンドし、注ぎ、すすぐことができる。いくつかの例では、洗浄モードは、アクティブ化ボタン50を押すことによって開始することができる。
【0029】
システムは、ブレンド、注ぎおよび洗浄がすべてシステム内で行われることを可能にする統合されたブレンドシステムである。記載したように、統合システムは、有利には、ブレンド機構14を作動させるためのブレンドモータ12を有するピッチャ10やピッチャ10を安定させるための基部20などのブレンド特徴を含む。統合システムはまた、有利には、基部20とピッチャ10とを取り付けるためのピボットアーム30やピッチャ10の回転を作動させるための基部20内の基部モータなどの、システムが泡を自動的に注ぐことを可能にする特徴も含む。統合システムはまた、有利には、基部20とピッチャ10とを取り付けるためのピボットアーム30および回転を作動させるための基部20内の基部モータ、すすぎ構成要素(ポップ・アップ・シャワー・ヘッド52や高圧差し込みスプレーヘッド54など)、基部20内の排水管および基部20内の給水口24などの、システムがピッチャ10を自動的にすすぎ、洗浄することを可能にする特徴も含む。
【0030】
特定の用語
本明細書で使用する場合、「飲料」という用語は、その通常および慣習的な意味を有し、とりわけ、流動性を有する任意の食用の液体または実質的に液体の物質または製品(例えば、ジュース、コーヒー飲料、茶、ミルク、ビール、ワイン、カクテル、リキュール、スピリッツ、サイダー、ソフトドリンク、フレーバー水、エナジードリンク、スープ、ブロス、それらの組合せなど)を含む。
【0031】
「can」、「could」、「might」または「may」などの条件付き文言は、特に明記しない限り、または使用される文脈内で他の意味で理解されない限り、一般に、特定の実施形態が特定の特徴、要素および/またはステップを含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることを意図されている。よって、そのような条件付き文言は、一般に、特徴、要素および/またはステップが1つまたは複数の実施形態に対して何らかの点で必要とされることを意味することも、1つまたは複数の実施形態が、ユーザの入力またはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素および/またはステップが任意の特定の実施形態において含まれるか、または行われるべきかを決定するための論理を必然的に含むことを意味することも意図されていない。
【0032】
「X、YおよびZのうちの少なくとも1つ」という句などの連結的な文言は、特に明記しない限り、そうではなく、項目、用語などがX、YまたはZのいずれかであり得ることを伝えるために一般に使用されるような文脈で理解される。よって、そのような連結的な文言は、一般に、特定の実施形態がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つおよびZのうちの少なくとも1つの存在を必要とすることを意味することを意図されていない。
【0033】
特に明記しない限り、「a」または「an」などの冠詞は、一般に、1つまたは複数の記載された項目を含むと解釈されるべきである。したがって、「ように構成された装置」などの句は、1つまたは複数の列挙されたデバイスを含むことを意図されている。そのような1つまたは複数の列挙されたデバイスはまた、記述された列挙を実行するように集合的に構成することもできる。例えば、「列挙A、BおよびCを実行するように構成されたプロセッサ」は、列挙BおよびCを実行するように構成された第2のプロセッサと連携して動作する、列挙Aを実行するように構成された第1のプロセッサを含むことができる。
【0034】
「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は同義であり、包括的に、オープンエンド方式で使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを排除しない。同様に、「いくつかの(some)」、「特定の(certain)」などの用語も同義であり、オープンエンド方式で使用される。また、「または(or)」という用語は、包括的な意味で(排他的な意味ではなく)使用され、そのため、例えば、要素のリストを接続するために使用される場合、「または」という用語は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつかまたはすべてを意味する。
【0035】
本明細書で使用される「およそ(approximately)」、「約(about)」および「実質的に(substantially)」という用語は、依然として所望の機能を果たすか、または所望の結果を達成する、記述された量に近い量を表す。例えば、いくつかの実施形態では、文脈が規定し得るように、「およそ(approximately)」、「約(about)」および「実質的に(substantially)」という用語は、記載された量の10%以下以内の量を指し得る。「約(about)」または「およそ(approximately)」などの用語が前に付く数字は、列挙された数字を含み、状況に基づいて(例えば、状況下で合理的に可能な限り正確に解釈されるべきである。例えば、「約1グラム」は、「1グラム」を含む。本出願に記載された実施形態では、値または範囲に先行する本明細書または特許請求の範囲内の「約(about)」または「およそ(approximately)」などの用語は、本出願が、列挙された値および範囲から「約」または「およそ」という用語が省略されているそのような値または範囲の実施形態を、開示された範囲の前に「約」または「およそ」という用語がなくてもそれらもまた特許請求することができるように、具体的に含むように、省略することができる。本明細書で使用される「略(generally)」という用語は、特定の値、量または特性を主に含むか、またはそれに向かう傾向がある値、量または特性を表す。一例として、特定の実施形態では、文脈が規定し得るように、「略平行」という用語は、正確な平行から20度以下だけ逸脱するものを指すことができ、かつ/または「略垂直」という用語は、正確な垂直から20度以下だけ逸脱するものを指すことができる。
【0036】
全体として、特許請求の範囲の文言は、特許請求の範囲で使用される文言に基づいて広く解釈されるべきである。特許請求の範囲の文言は、本開示に例示および記載されている、または本出願の審査中に論じられる非排他的な実施形態および例に限定されるものではない。
【0037】
以下の例示的な実施形態は、本明細書に開示された特徴の組合せのいくつかの可能な置換を特定するが、特徴の組合せの他の置換も可能である。
【0038】
要約
特定の態様、利点および特徴が本明細書に記載されているが、いずれかの特定の実施形態がそれらの態様、利点および特徴のいずれかまたはすべてを含むか、または達成する必要はない。例えば、いくつかの実施形態は、本明細書に記載される利点を達成しないが、代わりに他の利点を達成する場合もある。任意の実施形態における任意の構造、特徴またはステップを、任意の他の実施形態における任意の構造、特徴またはステップの代わりに、またはそれに加えて使用することもできるし、または省略することもできる。本開示は、さまざまな開示の実施形態からの特徴のすべての組合せを企図している。どんな特徴、構造またはステップも、必須または不可欠ではない。さらに、本開示は、飲料システムおよび方法の特定の実施形態および例を記載しているが、上述のシステムおよび方法の多くの態様は、さらに別の実施形態または許容可能な例を形成するために、異なって組み合わされ、かつ/または修正されてもよい。すべてのそのような修正例および変形例は、本明細書において本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【0039】
また、上記または本明細書の他の箇所に明示的に列挙されていない本開示の範囲内のいくつかの実施形態もあり得るが、本開示は、本開示が示し、記載している範囲内のすべての実施形態を企図しており、含む。さらに、本開示は、本明細書のどこかに開示された任意の構造、材料、ステップまたは他の特徴と、本明細書のどこかに開示された任意の他の構造、材料、ステップまたは他の特徴と、の任意の組合せを含む実施形態を企図しており、含む。
【0040】
さらに、別個の実施態様の文脈で本開示に記載されている特定の特徴を、単一の実施態様において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施態様の文脈で記載されているさまざまな特徴を、複数の実施態様において別々に、または任意の適切な部分組合せとして実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組合せで作用するものとして上述されている場合もあるが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴を、場合によっては、その組合せから削除することもでき、組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形として特許請求され得る。
【0041】
本開示の目的のために、特定の態様、利点および新規な特徴が本明細書に記載されている。必ずしもすべてのそのような利点が、任意の特定の実施形態に従って達成され得るわけではない。よって、例えば、本開示が、本明細書で教示または示唆され得るような他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または一群の利点を達成するように具体化または実行され得ることを、当業者は認識するであろう。
【0042】
いくつかの実施形態は、添付の図面に関連して記載されている。図面は縮尺通りに描かれているが、そのような縮尺は限定的であると解釈されるべきではない。距離、角度などは単なる例示であり、必ずしも例示されたデバイスの実際の寸法およびレイアウトと正確な関係を有するとは限らない。構成要素は、追加、除去および/または再配置することができる。さらに、さまざまな実施形態に関連する任意の特定の特徴、態様、方法、性質、特性、品質、属性、要素などの本明細書における開示は、本明細書に記載された他のすべての実施形態において使用することができる。また、本明細書に記載される任意の方法は、列挙されたステップを行うのに適した任意のデバイスを使用して実施され得る。
【0043】
さらに、構成要素および動作は、特定の配置または順序で図面に図示されているか、または本明細書に記載されている場合があるが、そのような構成要素および動作は、望ましい結果を達成するために、示されている特定の配置および順序で、または連続した順序で配置および実行される必要はないし、すべての構成要素および動作を含む必要もない。図示または記載されていない他の構成要素および動作を、実施形態および例に組み込むことができる。例えば、記載された動作のいずれかの前、後、それと同時に、またはそれらの間に、1つまたは複数の追加の動作を行うこともできる。さらに、動作は、他の実施態様において再配置されるか、または並べ替えられてもよい。また、上記の実施態様におけるさまざまなシステム構成要素の分離は、すべての実施態様においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記載された構成要素およびシステムは、一般に、単一の製品に一体化するか、または複数の製品にパッケージ化することができることを理解されたい。
【0044】
要約すると、飲料分配システムおよび方法のさまざまな例示的な実施形態および例を開示した。システムおよび方法は、それらの実施形態および例の文脈で開示されているが、本開示は、具体的に開示された実施形態を超えて、他の代替の実施形態および/または実施形態の他の使用、ならびにその特定の修正例および均等物にも及ぶ。本開示は、開示の実施形態のさまざまな特徴および態様を互いに組み合わせるか、または置き換えることができることを明確に企図している。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の開示の実施形態によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびその全範囲の均等物を公正に読むことによってのみ決定されるべきである。
【国際調査報告】