(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】トイレ及びその汚物排出装置
(51)【国際特許分類】
E03D 5/10 20060101AFI20250123BHJP
【FI】
E03D5/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543505
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 CN2022142452
(87)【国際公開番号】W WO2023151405
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】202210126279.2
(32)【優先日】2022-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220274102.2
(32)【優先日】2022-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524252079
【氏名又は名称】チュワンチョウ コモー インテリジェント キッチン アンド バス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャオファ
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャオシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャン
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ヤンシン
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ロンロン
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AC00
2D039AD02
2D039AD04
2D039CB02
2D039FD01
(57)【要約】
トイレ及びその汚物排出装置であって、汚物排出装置は配管アセンブリ1及び切替アセンブリ2を含み、配管アセンブリ1は水封管路12及び汚物排出管路11を含み、汚物排出装置は汚物排出状態と水封状態を有し、汚物排出状態で、汚物排出管路11はトイレの汚物排出に用いられるように構成され、水封状態で、水封管路12はトイレを水封するように構成され、切替アセンブリ2は、汚物排出装置を汚物排出状態と水封状態との間で切り替えるように制御することができるように構成される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの汚物排出装置であって、配管アセンブリ及び切替アセンブリを含み、前記配管アセンブリは水封管路及び汚物排出管路を含み、
前記汚物排出装置は汚物排出状態と水封状態を有し、前記汚物排出状態で、前記汚物排出管路は前記トイレの汚物排出に用いられるように構成され、前記水封状態で、前記水封管路は前記トイレを水封するように構成され、
前記切替アセンブリは、前記汚物排出装置を前記汚物排出状態と前記水封状態との間で切り替えるように制御することができるように構成される、トイレの汚物排出装置。
【請求項2】
前記汚物排出管路内には協働部が設けられ、前記切替アセンブリは前記協働部と協働して前記汚物排出管路の連通又は切断を制御するように構成され、
前記水封管路の入口端は前記汚物排出管路の前記協働部の上流に位置する部分に連通し、前記水封管路の最高点は前記汚物排出管路の最高点よりも高く、
前記汚物排出管路が切断される場合、前記水封管路は前記トイレを水封するように構成され、前記汚物排出管路が連通する場合、前記汚物排出管路は前記トイレの汚物排出に用いられるように構成される、請求項1に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項3】
前記水封管路の出口端は前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通する、請求項2に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項4】
前記水封管路の出口端は前記汚物排出管路の出口端に近接し、又は前記協働部に近接して設置される、請求項3に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項5】
前記配管アセンブリは配管本体とU字管を含み、前記配管本体には前記汚物排出管路、及び前記汚物排出管路に連通する第1ポートと第2ポートが設けられ、且つ前記第1ポート及び前記第2ポートはそれぞれ前記協働部の上流と下流に位置し、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポート及び前記第2ポートに連通し、前記U字管内の管路は前記水封管路を形成する、請求項3に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項6】
前記汚物排出管路は横方向に設置される第1汚物排出副管路、及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路を含み、前記第1汚物排出副管路と前記第2汚物排出副管路は逆L字状に接続され、前記第1ポート及び前記第2ポートはいずれも前記第1汚物排出副管路に連通する、請求項5に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項7】
前記配管アセンブリは、前記配管アセンブリは配管本体とU字管を含み、前記配管本体には前記汚物排出管路、第1水封副管路、第1ポート及び第2ポートが設けられ、前記第1ポートは前記汚物排出管路の前記協働部の上流に位置する部分に連通し、前記第2ポートは前記第1水封副管路を介して前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通し、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポートと前記第2ポートに連通し、前記U字管内の管路と前記第1水封副管路は前記水封管路を形成する、請求項3に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項8】
前記汚物排出管路は横方向に設置される第1汚物排出副管路、及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路を含み、前記第1汚物排出副管路と前記第2汚物排出副管路は逆L字状に接続され、前記第1ポートは前記第1汚物排出副管路に連通し、前記第1水封副管路は前記第2汚物排出副管路に連通する、請求項7に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項9】
前記U字管はホースであり、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポート及び前記第2ポートの外に嵌設されて、締まり嵌めされる、請求項5~8のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項10】
前記水封管路の入口端にはフィルター網が設けられる、請求項1~8のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項11】
前記切替アセンブリは切替部品を含み、前記切替部品は第1位置と第2位置との間で切り替えるように回動可能又は並進可能に構成され、前記切替部品は前記第1位置にある場合に前記汚物排出管路を切断し、前記切替部品は前記第2位置にある場合に前記汚物排出管路を連通させる、請求項2~8のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項12】
前記協働部は環状シール部であり、前記切替部品は往復運動可能なシールピストンを含み、前記シールピストンは前記環状シール部に当接して前記汚物排出管路を切断し、又は前記環状シール部から分離して前記汚物排出管路を連通させるように構成される、請求項11に記載のトイレの汚水排出装置。
【請求項13】
前記配管アセンブリ内には前記切替アセンブリを取り付けるための取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは前記汚物排出管路と連通し、且つ連通部位は前記環状シール部の下流に位置し、
前記シールピストンは、前記環状シール部から分離する場合に前記取付キャビティをシールして、前記取付キャビティを前記汚物排出管路から離間することができるように構成される、請求項12に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項14】
前記切替アセンブリは駆動アセンブリを更に含み、前記駆動アセンブリは前記シールピストンに接続され、前記シールピストンを往復運動させることができる、請求項12に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項15】
前記駆動アセンブリは電動伸縮ロッドを含み、前記電動伸縮ロッドの伸縮端は前記シールピストンに接続され、又は、
前記駆動アセンブリは駆動素子、ギア及びラックを含み、前記駆動素子は前記ギアに接続され、前記ギアを回転させることができるように構成され、前記ギアは前記ラックと噛み合い、前記ラックは前記シールピストンに接続される、請求項14に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項16】
前記切替アセンブリは筒体と弾性部品を更に含み、前記筒体は前記シールピストンと協働してシールキャビティを形成し、前記シールキャビティは流体を収容し、且つ流体出入口を有するように構成され、前記弾性部品は前記筒体と前記シールピストンとの間に設置され、
前記シールピストンは、前記弾性部品の作用下で前記協働部との当接及び分離のうちの一方にあることができ、前記シールキャビティ内に入る流体の作用下で前記弾性部品の弾性力に抗して移動し、前記協働部との当接及び分離のうちの他方にあることもできるように構成される、請求項12に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項17】
前記流体出入口は流体入口と流体出口を含み、前記切替アセンブリは圧力リリーフ管路と圧力リリーフ弁を更に含み、前記圧力リリーフ管路の両端はそれぞれ前記流体出口と前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通し、前記圧力リリーフ弁は前記圧力リリーフ管路に設置され、前記圧力リリーフ管路の連通と切断を制御する、請求項16に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項18】
前記シールピストンはシールゴムパッドとゴムパッドブラケットを含み、前記ゴムパッドブラケットは一端が開放され、一端が閉鎖される筒状であり、前記シールゴムパッドは前記ゴムパッドブラケットの閉鎖端の外に嵌設される、請求項12に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項19】
前記切替アセンブリはボールバルブを含み、前記ボールバルブは通過流路及び回動可能なスプールを含み、前記スプールは回動によって前記通過流路の連通と切断を制御するように構成され、
前記協働部は前記ボールバルブの取付部であり、前記汚物排出管路の前記協働部の両側に位置する部分は前記通過流路の両端にそれぞれ連通する、請求項11に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項20】
トイレ本体と請求項1~19のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置を備え、前記トイレ本体は汚物排出口を有し、前記汚物排出装置の汚物排出管路の入口端と水封管路の入口端はいずれも前記汚物排出口に連通する、トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレの分野に関し、特にトイレの汚物排出装置及び該汚物排出装置を備えるトイレに関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
幾つかの場合、タンク無し又はタンク付きのトイレは基本的にリム吐水口から水を吐水してトイレのセラミックカップ面を洗浄し、噴射口から水を噴射してトイレ内の排泄物を排除し、同時にセラミックトイレ自体のSベンド管路を利用してサイフォン機能を発生し、汚物排出機能を実現する。
【発明の概要】
【0003】
以下は本文が詳細に説明する主題の概要である。本概要は請求項の保護範囲を制限するためのものではない。
【0004】
トイレの汚物排出装置であって、配管アセンブリ及び切替アセンブリを含み、前記配管アセンブリは水封管路及び汚物排出管路を含み、
前記汚物排出装置は汚物排出状態と水封状態を有し、前記汚物排出状態で、前記汚物排出管路は前記トイレの汚物排出に用いられるように構成され、前記水封状態で、前記水封管路は前記トイレを水封するように構成され、
前記切替アセンブリは、前記汚物排出装置を前記汚物排出状態と前記水封状態との間で切り替えるように制御することができるように構成される。
【0005】
トイレであって、トイレ本体と上記のトイレの汚物排出装置を備え、前記トイレ本体は汚物排出口を有し、前記汚物排出装置の汚物排出管路の入口端と水封管路の入口端はいずれも前記汚物排出口に連通する。
【0006】
図面及び詳細の説明を読んで理解した後、他の方面を理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図面は本願の技術案の更なる理解を提供するためのものであり、明細書の一部となり、本願の実施例とともに本願の技術案を解釈することに用いられ、本願の技術案を制限するためのものではない。
【0008】
【
図1】本願の一実施例によるトイレの立体構造模式図である。
【
図3】
図1に示すトイレの断面構造模式
図1であり、汚物排出管路が連通する。
【
図4】
図1に示すトイレの断面構造模式
図2であり、汚物排出管路が切断される。
【
図5】
図1に示すトイレの汚物排出装置の立体構造模式図である。
【
図6】
図5に示す汚物排出装置の分解構造模式図である。
【
図7】
図5に示す汚物排出装置の正面構造模式図である。
【
図8】
図5に示す汚物排出装置の上面構造模式図である。
【
図11】
図5に示す汚物排出装置の断面構造模式
図1であり、汚物排出管路が連通する。
【
図12】
図5に示す汚物排出装置の断面構造模式
図2であり、汚物排出管路が切断される。
【
図13】本願の他の実施例によるトイレの汚物排出装置の立体構造模式図である。
【
図16】本願の別の実施例によるトイレの汚物排出装置の断面構造模式図であり、汚物排出管路が連通する。
【
図17】
図16に示す汚物排出装置の他の断面構造模式図であり、汚物排出管路が切断される。
【
図18】本願の更なる実施例によるトイレの断面構造模式図であり、汚物排出管路が連通する。
【
図19】
図18に示すトイレの他の断面構造模式図であり、汚物排出管路が切断される。
【
図20】
図18に示すトイレの汚物排出装置の構造模式図である。
【
図21】
図20に示す汚物排出装置の断面構造模式
図1であり、汚物排出管路が連通する。
【
図22】
図20に示す汚物排出装置の断面構造模式
図2であり、汚物排出管路が切断される。
【
図23】本願の更なる実施例による汚物排出装置の断面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を明確で完全に説明する。明らかなことに、説明する実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造性の労働をせずに取得するすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0010】
また、本願の異なる実施例の間の技術方案は相互に組合せてもよいが、当業者が実現できることを基本とし、技術方案の組合せに相互に矛盾が生じ、又は実現できない場合には、このような技術方案の組合せが存在せず、本願のクレームする保護範囲内にもないと考えるべきである。
【0011】
なお、本願の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等の用語が指示する方向又は位置関係は、図面に示す方向又は位置関係に基づくものであり、本願の説明及び説明の簡単化のためのものであり、指示される装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構成及び操作しなければならないことを示し又は示唆するためのものではないため、本願の制限ではない。
【0012】
また、「第1」、「第2」の用語は目的の説明のためのものに過ぎず、相対重要性の指示又は示唆、又は指示される技術的特徴の数量の暗示と理解されるべきではない。
【0013】
本願の説明において、特に明確な規定及び限定がない限り、「取付」、「連結」、「接続」の用語は広義的に理解されるべきである。例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体化接続であってもよい。機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、又は相互通信であってもよい。直接接続であってもよく、中間媒体を介する間接接続であってもよく、2つの素子の内部での接続であってもよく、又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて上記用語の本願での具体的な意味を理解することができる。
【0014】
本願において、別段の明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2特徴が直接に接触することを含んでもよく、第1及び第2特徴が直接に接触せず、それらの間の追加の特徴を介して接触することを含んでもよい。そして、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の正上方及び斜上方にあることを含み、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の正下方及び斜下方にあることを含み、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも小さいことを示す。
【0015】
以下の開示は、本願の異なる構造を実現するための多くの異なる実施形態又は例示を提供する。本願の開示を簡略化するために、以下では特定の例示の部品及び設定について説明する。もちろん、これらは単なる例示であり、本願を限定することを目的としない。また、本願は参照番号及び/又は参照文字を、簡略化及び明確化の目的のために異なる例で繰り返してもよく、それ自体は議論されている様々な実施形態及び/又は設定の間の関係を示すものではない。更に、本願は様々な特定のプロセス及び材料の例示を記載するが、当業者であれば他のプロセスの適用及び/又は他の材料の使用を意識することができる。
【0016】
いくつの場合では、噴射口とSベンド管路を協働して汚物排出を行うトイレ洗浄システムには、次の問題が存在する。
1、汚物排出は主に噴射口を利用して大水流で排泄物をSベンド管路に洗い流し、騒音が大きい。
2、Sベンド管路はセラミックトイレ本体と一体化成形しなければならず、プロセスが複雑で、コストが高い。
3、Sベンド管路はサイフォン効果があり、効率的に汚物を排出できるが、汚物排出能力が不足し、排泄物が大きくて大量である場合にはきれいに排出できない問題がある。
【0017】
図1~
図12に示すように、本願の実施例はトイレの汚物排出装置を提供し、配管アセンブリ1と切替アセンブリ2を含む。
【0018】
配管アセンブリ1は水封管路12と汚物排出管路11を含み、汚物排出管路11の入口端と水封管路12の入口端はいずれもトイレ本体3の汚物排出口32(詳細は後述)に連通可能である。汚物排出装置は汚物排出状態と水封状態を有し、汚物排出状態で、汚物排出管路11はトイレ本体3の汚物排出に用いられるように構成され、水封状態で、水封管路12はトイレ本体3を水封するように構成される。
【0019】
切替アセンブリ2は、汚物排出装置を汚物排出状態と水封状態との間で切り替えるように制御することができるように構成される。切替アセンブリ2は汚物排出装置を水封状態に制御する場合、水封管路12はトイレ本体3の汚物排出口32に連通し、トイレ本体3を水封して臭気を遮断する機能を果たすことができる。切替アセンブリ2は汚物排出装置を汚物排出状態に制御する場合、汚物排出管路11はトイレ本体3の汚物排出口32に連通し、このとき、汚物排出管路11はトイレ本体3の汚物排出に用いられることができ、トイレ本体3内の排泄物を汚物排出管路11を介して排出することができる。
【0020】
本願の実施例による汚物排出装置は、水封管路12により水封機能を実現し、汚物排出管路11により汚物排出機能を実現し、且つ切替アセンブリ2により汚物排出装置の水封状態と汚物排出状態との切替を実現し、サイフォンによる汚物排出機能を必要とせず、トイレ洗浄時の騒音を低減し、トイレ本体3内の排泄物をきれいに排除することができ、また、該汚物排出装置の配管アセンブリ1はトイレ本体3と個別に成形して組み立てて接続することができ、トイレ本体3の成形プロセスの難易度を低減し、加工コストを低減する。
【0021】
幾つかの例示的な実施例では、
図3~
図4、
図9、
図11~
図12に示すように、汚物排出管路11は入口端(即ち第1入口端111)と出口端(即ち第1出口端112)を有し、汚物排出管路11内には切替アセンブリ2と協働する協働部13が設けられ、切替アセンブリ2は汚物排出管路11の連通(
図3、
図9、及び
図11に示すように)又は切断(
図4及び
図12に示すように)を制御するように構成され、即ち切替アセンブリ2は協働部13と協働して汚物排出管路11を連通又は切断し、汚物排出装置を汚物排出状態又は水封状態にさせることができる。
【0022】
図11~
図12に示すように、水封管路12は入口端(即ち第2入口端121)と出口端(即ち第2出口端122)を有し、水封管路12の入口端(即ち第2入口端121)は汚物排出管路11の協働部13の上流に位置する部分に連通し、即ち協働部13は汚物排出管路11と水封管路12の第2入口端121との連通部位の下流に位置し、且つ水封管路12の最高点は汚物排出管路11の最高点よりも高い。
【0023】
汚物排出管路11が切断される場合、水封管路12はトイレを水封するように構成され、汚物排出管路11が連通する場合、汚物排出管路11はトイレの汚物排出に用いられるように構成される。
【0024】
本願の実施例による汚物排出装置では、配管アセンブリ1は汚物排出管路11と水封管路12を含む。汚物排出管路11の第1入口端111はトイレ本体3の汚物排出口32に連通可能であり、汚物排出管路11の協働部13は切替アセンブリ2と協働することにより、切替アセンブリ2は汚物排出管路11を連通又は切断できる。水封管路12の第2入口端121は汚物排出管路11に連通可能であり、且つ連通部位は協働部13の上流に位置し、それにより水封管路12は常にトイレ本体3の汚物排出口32に連通する。水封管路12の最高点は汚物排出管路11の最高点よりも高く、それにより切替アセンブリ2が汚物排出管路11を切断するとき、水封管路12はトイレ本体3を水封して悪臭を遮断するように機能することができる。切替アセンブリ2が汚物排出管路11を連通させる場合、汚物排出管路11の最高点が水封管路12の最高点よりも低いため、このとき汚物排出管路11はトイレの汚物排出に用いられることができ、トイレ本体3の排泄物を水封管路12に残留せず、汚物排出管路11を通って排出することができる。
【0025】
本願の実施例による汚物排出装置は、水封管路12により水封機能を実現し、汚物排出管路11により汚物排出機能を実現し、且つ切替アセンブリ2により汚物排出管路11の連通と切断を実現し、サイフォンによる汚物排出機能を必要とせず、トイレ洗浄時の騒音を低減し、トイレ本体3内の排泄物をきれいに排除することができ、また、該汚物排出装置の配管アセンブリ1はトイレ本体3と個別に成形して組み立てて接続することができ、トイレ本体3の成形プロセスの難易度を低減し、加工コストを低減する。
【0026】
理解すべきのように、水封管路12の第2入口端121は汚物排出管路11と連通しなくてもよく、汚物排出管路11の第1入口端111と水封管路12の第2入口端121を並設し、切替アセンブリ2の切替により、汚物排出管路11の第1入口端111と汚物排出口32との連通と切断、及び水封管路12の第2入口端121と汚物排出口32との連通と切断を実現する。
【0027】
幾つかの例示的な実施例では、
図11~
図12に示すように、水封管路12の出口端(即ち第2出口端122)は汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分に連通する。
【0028】
水封管路12の第2出口端122の汚物排出管路11に連通する部分は協働部13の下流に位置し、このように、切替アセンブリ2が汚物排出管路11を閉じるとき、水封管路12の第2出口端122は汚物排出管路11の第1出口端112との連通を維持し、それによりトイレ本体3内の余剰水は水封管路12を通過した後に汚物排出管路11から溢れ出すことができ、トイレ本体3内の水は水封面に維持でき、水封要求を満たす。
【0029】
もちろん、水封管路12の第2出口端122は汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分に連通するように構成されず、水封管路12の第2出口端122をぶら下がり設置するように構成してもよく、水封管路12の水封機能に影響を与えない。
【0030】
幾つかの例示的な実施例では、
図11~
図12に示すように、水封管路12の第2出口端122は、汚物排出管路11の第1出口端112に近接して設置される。
【0031】
水封管路12の第2出口端122は汚物排出管路11の第1出口端112に近接して設置されてもよい。汚物排出管路11の第1出口端112の位置が低いため、水封管路12の第2出口端122の位置は低くなり、第2出口端122と水封管路12の最高点との間には大きい高さ差があり、切替アセンブリ2が汚物排出のために汚物排出管路11を連通させる際に水封管路12にサイフォンが発生し、ひいては水封管路12内に異物が侵入する可能性があるため、水封管路12の第2入口端121にフィルター網16を設置して、水封の溢れ水を確保しつつ、水封管路12内に異物が侵入して水封管路12を閉塞することを防止することができる。
【0032】
該例示的な実施例では、
図5~
図12に示すように、配管アセンブリ1は配管本体14とU字管15を含み、配管本体14には汚物排出管路11、第1水封副管路143、第1ポート141及び第2ポート142が設けられ、第1ポート141は汚物排出管路11の協働部13の上流に位置する部分に連通し、第2ポート142は第1水封副管路143を介して汚物排出管路11の下流に位置する部分に連通し、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141及び第2ポート142に連通し、U字管15内の管路及び第1水封副管路143は水封管路12を形成する。
【0033】
配管アセンブリ1では、配管本体14内に汚物排出管路11と第1水封副管路143が設けられ、配管本体14には汚物排出管路11の協働部13の上流に位置する部分に連通する第1ポート141及び第1水封副管路143の一端に連通する第2ポート142が更に設けられ、第1水封副管路143の他端は汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分に連通し、それにより第2ポート142は第1水封副管路143を介して汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分との連通を実現し、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141と第2ポート142に連通し、それによりU字管15内の管路は第1水封副管路143に連通して水封管路12を形成し、該水封管路12は汚物排出管路11に連通し、且つ水封管路12と汚物排出管路11の連通部分はそれぞれ協働部13の上流と下流に位置し、それにより水封管路12の水封機能及び水が溢れる機能に影響を与えない。
【0034】
図6に示すように、配管本体14の第1ポート141と第2ポート142は配管本体14の上部に位置し、U字管15は反転して設置され、且つU字管15の下向きの両端はそれぞれ第1ポート141と第2ポート142に接続される。U字管15はホースであってもよく、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141及び第2ポート142の外に嵌設されて締まり嵌めされ、それによりU字管15と第1ポート141との間、及びU字管15と第2ポート142との間のシール接続を実現し、接続部位からの漏水を防止する。
図10及び
図11に示すように、第1水封副管路143全体は鉛直方向に設置され、且つ第1水封副管路143が汚物排出管路11に連通する部位は、汚物排出管路11の下部の第1出口端112に近接して設置される。該逆U字管15の最高点は水封管路12の最高点(即ち、水封管路12のオーバーフロー点)を形成し、配管本体14内の汚物排出管路11の最高点よりも高く、且つトイレ本体3の水封面H(
図4参照)の高さよりも高く、水封管路12の水封機能を実現する。
【0035】
図9、
図11~
図12に示すように、汚物排出管路11は横方向に設置される第1汚物排出副管路113及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路114を含み、第1汚物排出副管路113と第2汚物排出副管路114の一端は逆L字状に接続され、第1汚物排出副管路113の他端は汚物排出管路11の第1入口端111を形成し、第2汚物排出副管路114の他端は汚物排出管路11の第1出口端112を形成し、且つ汚物排出管路11内の洗浄水流の流れ方向に沿って第1汚物排出副管路113は下向きに傾斜し、それによりトイレ本体3内の汚物は洗浄水の作用下で汚物排出管路11を通って排出される。
【0036】
第1ポート141は第1汚物排出副管路113に連通し、第2ポート142は第1水封副管路143を介して第2汚物排出副管路114に連通する。汚物排出管路11内の協働部13は第1汚物排出副管路113と第2汚物排出副管路114との接続部位に設置されてもよく、それにより第1ポート141は協働部13の上流に位置し、第1水封副管路143と第2汚物排出副管路114との連通部位は協働部13の下流に位置し、水封管路12の第2入口端121(U字管15と第1ポート141が接続する一端)と第2出口端122(第1水封副管路143と第2汚物排出副管路114が接続する一端)はそれぞれ協働部13の上流と下流に位置する。
【0037】
配管本体14は一体化成形構造であってもよい。
図6、
図11~
図12に示すように、成形を容易にするために、第1水封副管路143の中部には、配管本体14の外部と連通する開口が設けられ、詰め栓18によって該開口を封止する。
【0038】
別の例示的な実施例では、
図13~
図15に示すように、水封管路12の第2出口端122は協働部13に近接して設置される。
【0039】
水封管路12の第2出口端122は汚物排出管路11内の協働部13に近接して設置されてもよい。協働部13の位置が汚物排出管路11の第1出口端112の位置よりも高く、水封管路12の第2出口端122の位置が高くなるため、切替アセンブリ2が汚物排出のために汚物排出管路11を連通させる際に、水封管路12にサイフォンが発生したり、水封管路12内に異物が侵入したりすることがなく、このため、水封管路12の第2入口端121にフィルター網16を設置する必要がない。又は、水封管路12内に異物が侵入して水封管路12を閉塞しないようにするために、水封管路12の第2入口端121にフィルター網16を設置してもよい。
【0040】
該例示的な実施例では、
図13~
図15に示すように、配管アセンブリ1は配管本体14とU字管15を含み、配管本体14には汚物排出管路11、汚物排出管路11に連通する第1ポート141及び第2ポート142が設けられ、且つ第1ポート141及び第2ポート142はそれぞれ協働部13の上流と下流に位置し、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141及び第2ポート142に連通し、U字管15内の管路は水封管路12を形成する。
【0041】
配管アセンブリ1では、配管本体14内に汚物排出管路11が設けられ、配管本体14には協働部13の上流と下流にそれぞれ位置する第1ポート141及び第2ポート142が更に設けられ、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141及び第2ポート142に連通し、それによりU字管15内に形成される水封管路12は該第1ポート141及び第2ポート142を介して汚物排出管路11に連通し、且つU字管15と汚物排出管路11との連通部分はそれぞれ協働部13の上流と下流に位置し、水封管路12の水封及び水が溢れる機能に影響を与えない。
【0042】
図15に示すように、配管本体14の第1ポート141と第2ポート142は配管本体14の上部に位置し、U字管15は反転して設置され、且つU字管15の下向きの両端はそれぞれ第1ポート141と第2ポート142に接続される。U字管15はホースであってもよく、U字管15の両端はそれぞれ第1ポート141及び第2ポート142の外に嵌設されて締まり嵌めされ、それによりU字管15と第1ポート141との間、及びU字管15と第2ポート142との間のシール接続を実現し、接続部位からの漏水を防止する。該逆U字管15の最高点は水封管路12の最高点を形成し、配管本体14内の汚物排出管路11の最高点よりも高く、且つトイレ本体3の水封面Hの高さよりも高く、水封管路12の水封機能を実現する。
【0043】
図15に示すように、汚物排出管路11は横方向に設置される第1汚物排出副管路113及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路114を含み、第1汚物排出副管路113と第2汚物排出副管路114は逆L字状に接続され、第1ポート141と第2ポート142はいずれも第1汚物排出副管路に連通する。
【0044】
汚物排出管路11では、横方向に設置される第1汚物排出副管路113及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路114の一端は逆L字状に連通され、第1汚物排出副管路113の他端は汚物排出管路11の第1入口端111を形成し、第2汚物排出副管路114の他端は汚物排出管路11の第1出口端112を形成し、且つ汚物排出管路11内の洗浄水流の流れ方向に沿って第1汚物排出副管路113は下向きに傾斜し、それによりトイレ本体3内の汚物は洗浄水の作用下で汚物排出管路11を通って排出される。
【0045】
U字管15に接続される第1ポート141と第2ポート142はいずれも第1汚物排出副管路113に連通し、協働部13は第1ポート141と第2ポート142との間に位置し、それにより第1ポート141と第2ポート142はそれぞれ協働部13の上流と下流に位置する。
【0046】
配管本体14は一体化成形構造であってもよい。
【0047】
幾つかの例示的な実施例では、切替アセンブリは切替部品を含み、切替部品は第1位置と第2位置との間で切り替えるように回動可能又は並進可能に構成され、切替部品は第1位置にある場合に汚物排出管路を切断し、切替部品は第2位置にある場合に汚物排出管路を連通させる。
【0048】
切替アセンブリ2の切替部品は正逆回転可能又は往復並進可能であり、それにより切替部品は第1位置と第2位置との間で切替可能であり、切替部品が第1位置まで移動すると、汚物排出管路11を切断することができ、このとき水封管路12は水封を行うことができ、切替部品が第2位置まで移動すると、汚物排出管路11は連通し、汚物排出を実現することができる。
【0049】
幾つかの例示的な実施例では、
図6、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、配管アセンブリ1内には切替アセンブリ2を取り付けるための取付キャビティ17が設けられ、切替アセンブリ2は往復運動可能なシールピストン21を含む。
【0050】
協働部13は環状シール部であり、シールピストン21は環状シール部に当接して汚物排出管路11を切断し、又は環状シール部から分離して汚物排出管路11を連通させるように構成される。
【0051】
配管アセンブリ1内には取付キャビティ17が設置され、切替アセンブリ2を取り付けることができる。取付キャビティ17は汚物排出管路11に連通することができ、それにより切替アセンブリ2のシールピストン21は汚物排出管路11内に進入するまで移動することができ、シールピストン21の端面の縁部領域は環状の協働部13に当接することができ、シールピストン21と協働部13とのシール協働を実現して、汚物排出管路11を切断し、このとき水封管路12は水封を行うことができる。シールピストン21はその端面が環状の協働部13から分離するまで移動することもでき、このとき汚物排出管路11は連通し、汚物排出を実現することができる。
【0052】
幾つかの例示的な実施例では、取付キャビティ17と汚物排出管路11との連通部位は環状シール部の下流に位置する。シールピストン21は、環状シール部から分離する場合に取付キャビティ17をシールして、取付キャビティ17を汚物排出管路11から離間することができるように構成される。
【0053】
シールピストン21は環状の協働部13から分離した後、取付キャビティ17をシールするまで移動することができ、それにより取付キャビティ17を汚物排出管路11から離間し、汚物排出時に取付キャビティ17内への汚水の流れを防止する。及び/又は、汚物排出管路11の汚水が取付キャビティ17内に流れ、取付キャビティ17で漏洩することを防止するために、取付キャビティ17にシール部品を設置してもよい。
【0054】
理解すべきのように、切替アセンブリ2はシールピストン21の形態の切替アセンブリに限定されず、他の形態であってもよい。
図23に示すように、切替アセンブリ2はボールバルブ29を含んでもよく、ボールバルブ29は通過流路291と回動可能なスプール292を含み、スプール292は回動によって通過流路291の連通と切断を制御するように構成され、この場合、切替アセンブリ2と協働する協働部13はボールバルブ29の取付部であってもよく、且つボールバルブ29は協働部13とシール協働して、ボールバルブ29と協働部13との間の隙間での漏洩を防止する。汚物排出管路11の協働部13の両側に位置する部分(即ち協働部13の上流と下流に位置する部分)はそれぞれ通過流路291の両端に連通してもよく、スプール292の回動によってボールバルブ29内の通過流路291の連通と切断を制御し、更に通過流路291の連通と切断により汚物排出管路11の連通と切断を制御する。
【0055】
幾つかの例示的な実施例では、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、汚物排出管路11は逆L字状を呈し、取付キャビティ17と第1汚物排出副管路113はそれぞれ第2汚物排出副管路114の両側に設置され、且つ第1汚物排出副管路113と第2汚物排出副管路114の連通部位も取付キャビティ17に連通し、取付キャビティ17の中心軸線は第1汚物排出副管路113の中心軸線と共線であってもよく、それにより取付キャビティ17、第1汚物排出副管路113及び第2汚物排出副管路114は全体として略T字状を呈する。
【0056】
幾つかの例示的な実施例では、
図6、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、シールピストン21はシールゴムパッド211とゴムパッドブラケット212を含み、シールゴムパッド211はゴムパッドブラケット212に取り付けられ、シールゴムパッド211は協働部13に当接して汚物排出管路11を切断し、又は協働部13から分離して汚物排出管路11を連通させることができるように構成される。
【0057】
シールピストン21では、シールゴムパッド211はゴムパッドブラケット212に取り付けられ、ゴムパッドブラケット212は弾性を有するシールゴムパッド211を支持可能であり、シールゴムパッド211は協働部13に当接して協働し、又は協働部13から分離することができ、汚物排出管路11を切断又は連通させ、汚物排出装置を汚物排出と水封機能との間で切り替える。
【0058】
幾つかの例示的な実施例では、
図6、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、ゴムパッドブラケット212は一端が開放され、一端が閉鎖される筒状であり、シールゴムパッド211はゴムパッドブラケット212の閉鎖端の外に嵌設される。
【0059】
ゴムパッドブラケット212は一端が開放され、一端が閉鎖される筒状であり、シールゴムパッド211はゴムパッドブラケット212の閉鎖端の外に嵌設され、それによりゴムパッドブラケット212はシールゴムパッド211を効果的に支持し、且つシールゴムパッド211が協働部13に当接して協働する際に、シールゴムパッド211はゴムパッドブラケット212と協働部13によって押圧され、シールゴムパッド211と協働部13との間のシール協働を確保する。取付キャビティ17と汚物排出管路11との連通後の取付キャビティ17での漏洩を防止するシール部品(例えばO型リング等)は、ゴムパッドブラケット212の外側壁面と取付キャビティ17の内側壁面との間に設置されてもよい。
【0060】
幾つかの例示的な実施例では、切替アセンブリ2は駆動アセンブリを更に含み、駆動アセンブリはシールピストン21に接続され、シールピストン21を往復運動させることができる。
【0061】
駆動アセンブリはシールピストン21のゴムパッドブラケット212に接続可能であり、駆動アセンブリはゴムパッドブラケット212を往復運動させることにより、ひいてはシールゴムパッド211を運動させ、それによりシールゴムパッド211は協働部13に当接して協働し、又は協働部13から分離することができ、汚物排出管路11の切断又は連通を実現する。
【0062】
幾つかの例示的な実施例では、
図6、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、駆動アセンブリは電動伸縮ロッド22を含み、電動伸縮ロッド22は伸縮端を含み、該伸縮端は往復伸縮移動可能であり、伸縮端はシールピストン21に接続可能である。
【0063】
電動伸縮ロッド22の伸縮端は筒状のゴムパッドブラケット212内に伸び込むことができ、固定ブロック221を介してゴムパッドブラケット212との固定接続を実現し、それにより電動伸縮ロッド22の伸縮端が伸縮運動を行う際に、ゴムパッドブラケット212とゴムパッドブラケット212に取り付けられるシールゴムパッド211を往復移動させ、シールゴムパッド211と協働部13との当接協働又は分離を実現する。
【0064】
図6、
図9、
図11~
図12、
図15に示すように、切替アセンブリ2はエンドキャップ23を更に含み、エンドキャップ23は配管本体14に固定接続可能であり、取付キャビティ17の汚物排出管路11から離れる一端の開口を塞ぎ、電動伸縮ロッド22はエンドキャップ23に取り付け可能であり、且つ電動伸縮ロッド22の伸縮端はゴムパッドブラケット212に固定接続可能である。
【0065】
トイレは洗浄機能を起動すると、トイレのポンプ5(詳細は下記を参照する)はタンク4(詳細は下記を参照する)内の水を汲み上げ、水流はリム給水口31(詳細は下記を参照する)を通って便器内に入り、便器を洗い流し、同時に、電動伸縮ロッド22は収縮し、汚物排出管路11を開放し、便器洗浄と洗い流し汚物排出の機能を実現する。
【0066】
汚物排出が完了すると、電動伸縮ロッド22は伸長し、シールゴムパッド211は汚物排出管路11を閉塞し、リム給水口31から水が継続的に流入し、余剰水が水封管路12から溢れ出し、同時に、水封管路12のオーバーフロー点が水封面H以上であり、水封要求を満たすのに十分な水が便器内に確保される。
【0067】
別の幾つかの例示的な実施例では、
図16及び
図17に示すように、駆動アセンブリは駆動素子、ギア261及びラック262を含み、駆動アセンブリはギア261に接続され、ギア261を回転させることができ、ギア261はラック262と噛み合って協働し、ラック262はシールピストン21に接続される。
【0068】
駆動素子はギア261とラック262からなる伝達機構によって、シールピストン21のゴムパッドブラケット212との接続を実現し、それにより駆動素子がギア261を正逆回転させる場合、ラック262がゴムパッドブラケット212とゴムパッドブラケット212に取り付けられるシールゴムパッド211を往復移動させ、シールゴムパッド211と協働部13との当接協働又は分離を実現する。
【0069】
該案では、正逆回転可能なギア261を用いてゴムパッドブラケット212に取り付けられるラック262と協働して伝達し、ゴムパッドブラケット212を往復移動させ、汚物排出管路11の開閉機能を実現する。ギア261が逆回転(又は正回転)すると、ゴムパッドブラケット212は取付キャビティ17内に移動して後退し、汚物排出管路11を連通させ、汚物排出機能を実現する。ギア261が正回転(又は逆回転)すると、ゴムパッドブラケット212は取付キャビティ17の外に移動して張り出し、汚物排出管路11を閉塞し、水封機能を実現する。
【0070】
駆動素子は手動駆動素子又は電動駆動素子(例えばモータ等)であってもよい。
【0071】
ラック262とゴムパッドブラケット212は個別的な構造であって固定的に接続されてもよく、又は、
図16及び
図17に示すように、部品点数を削減し、組立プロセスを簡略化するために、ラック262とゴムパッドブラケット212は一体化構造であってもよい。
【0072】
更に別の例示的な実施例では、
図18~
図22に示すように、切替アセンブリ2は筒体と弾性部品24を更に含み、筒体は取付キャビティ17内に固定され、シールピストン21と協働してシールキャビティ28を形成し、シールキャビティ28は流体を収容し、且つ流体出入口を有するように構成され、弾性部品24は筒体とシールピストン21との間に設置される。
【0073】
シールピストン21は、弾性部品24の作用下で協働部13との当接及び分離のうちの一方にあることができ、シールキャビティ28内に入る流体の作用下で弾性部品24の弾性力に抗して移動し、協働部13との当接及び分離のうちの他方にあることもできるように構成される。
【0074】
切替アセンブリ2はシールピストン21、筒体及び弾性部品24を含み、筒体は配管アセンブリ1の取付キャビティ17内に固定され、シールピストン21は取付キャビティ17内で往復変位可能であり、且つ筒体は筒状のシールピストン21と協働してシールキャビティ28を形成することができ、該シールキャビティ28は流体出入口を有し、一定の圧力を有する流体(例えば、水や空気等)は流体出入口を介して該シールキャビティ28に進入し又は該シールキャビティ28から排出されることができ、筒体とシールピストン21との間には弾性部品24が更に設置され、このように、シールピストン21は弾性部品24の弾性力により作用され、且つシールキャビティ28内の流体の圧力により作用される。弾性部品24の弾性力が流体の圧力よりも大きい場合、シールピストン21は1つの方向に向かって協働部13に当接して協働(又は協働部13から分離)するまで運動し、流体の圧力が弾性部品24の弾性力よりも大きい場合、シールピストン21は反対方向に向かって協働部13から分離(又は協働部13に当接協働)するまで運動する。
【0075】
該例示的な実施例では、
図18~
図22に示すように、流体出入口は流体入口231及び流体出口271を含んでもよく、切替アセンブリ2は圧力リリーフ管路251と圧力リリーフ弁252を更に含んでもよく、圧力リリーフ管路251の両端はそれぞれ流体出口271及び汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分に連通し、圧力リリーフ弁252は圧力リリーフ管路251に設置され、圧力リリーフ管路251の連通と切断を制御する。
【0076】
シールキャビティ28には流体入口231と流体出口271が設けられ、流体は流体入口231を通って該シールキャビティ28に入ることができ、流体の圧力を弾性部品24の弾性力よりも大きくなるように増大する。流体は流体出口271を通って該シールキャビティ28から排出され、流体の圧力を弾性部品24の弾性力よりも小さくなるように減少し、シールピストン21を流体の圧力と弾性部品24の弾性力の作用下で往復運動させることができる。流体出口271と汚物排出管路11の協働部13の下流に位置する部分との間には圧力リリーフ管路251が接続され、流体出口271を介してシールキャビティ28から排出される流体は圧力リリーフ管路251を介して汚物排出管路11に排出され、シールキャビティ28の圧力リリーフを実現する。圧力リリーフ管路251には圧力リリーフ弁252が設けられ、圧力リリーフ管路251の連通と切断を制御し、ひいてはシールキャビティ28内の流体の排出を制御する。
【0077】
図18~
図22に示すように、筒体はエンドキャップ23と固定座27を含み、固定座27は両端が開放される筒状を呈し、エンドキャップ23は固定座27の一端の開口に固定されて該開口を封止し、シールピストン21の筒状のゴムパッドブラケット212は固定座27の他端の開口から固定座27内に伸び込み、固定座27に対して相対的に移動可能であり、固定座27とゴムパッドブラケット212との間にはシール部品(例えばO型リング等)が設けられ、エンドキャップ23、固定座27及びゴムパッドブラケット212の三者は協働してシールキャビティ28を形成する。エンドキャップ23には流体入口231が開設され、固定座27のエンドキャップ23に近い一端には流体出口271が設けられる。弾性部品24はバネであってもよく、固定座27とゴムパッドブラケット212との間に設置される。
【0078】
該案では、ゴムパッドブラケット212、エンドキャップ23、固定座27、及びシール部品等を用いて組み立てて、キャビティ付きでゴムパッドブラケット212が摺動可能な1つのシールキャビティ28を形成する。エンドキャップ23の流体入口231からシールキャビティ28内に圧力のある水を注入し、バネの伸縮特性と圧力リリーフ弁252の開閉圧力リリーフ機能を利用して、ゴムパッドブラケット212の往復移動機能を実現し、ひいては汚物排出管路11の開閉を実現する。
【0079】
汚物排出機能が起動する場合、圧力リリーフ弁252が開いてシールキャビティ28内の水圧が小さくなり、バネの弾性力でゴムパッドブラケット212が収縮し、汚物排出管路11が開いて汚物が排出される。汚物排出機能がオフになる場合、圧力リリーフ弁252が閉じ、流体入口231から注入される圧力水がシールキャビティ28に入り、ゴムパッドブラケット212を押して移動させ、バネが圧縮され、ゴムパッドブラケット212を突き出し、シールゴムパッド211を牽引して協働部13をきつく押圧し、シール作用を果たす。
【0080】
図1~
図22に示すように、本願の実施例はトイレを更に提供し、トイレ本体3と上記いずれかの実施例によるトイレの汚物排出装置を備え、トイレ本体3は便器と汚物排出口32を有し、汚物排出口32は便器の底部に設置されて便器に連通し、汚物排出装置の汚物排出管路11の第1入口端111と水封管路12の第2入口端121はいずれも汚物排出口32に連通する。
【0081】
幾つかの例示的な実施例では、
図1~
図4に示すように、トイレはタンク4とポンプ5を更に備え、トイレ本体3はリム給水口31を更に有し、リム給水口31は便器の上部に設置され、ポンプ5の吸水端はタンク4に接続され、ポンプ5の排水端はリム給水口31に接続され、ポンプ5によりタンク4の水をリム給水口31に送り、リム給水口31から噴出される水で便器を洗い流す。汚物排出管路11の第1出口端112は下水管に連通可能であり、下水管を通って汚物を排出する。
【0082】
もちろん、トイレはタンク4を含まないように構成されてもよい。
【0083】
幾つかの例示的な実施例では、トイレ本体3は、トイレの水洗時の騒音を低減するために、便器の底部に位置する噴射口を有しなくてもい。
【0084】
以上を纏め、本願の実施例によるトイレ及び汚物排出装置は、二重水路システムを利用して汚物排出管路と水封管路の分離を実現し、汚物排出及び水封機能を同時に満足することができるとともに、トイレ本体の成形プロセスを低減し、コストを低減する。切替アセンブリを利用して、汚物排出管路の通路を制御して、汚物排出の制御を実現し、汚物排出速度をより速く、よりスムーズにする。トイレ本体の底部の噴射口をなくし、水噴射音を低減する。
【0085】
本明細書の説明において、「1つの実施形態」、「幾つかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体的な例」、又は「幾つかの例」等の用語を参照する記載は、前記実施形態又は例を結合して記載される具体的な特徴、構造、材料又は特点が本願の実施例の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語に対する概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例を指すものと限らない。また、記載される具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本願の実施例を、ずれか1つ又は複数の実施形態又は例において適切な方式で結合してもよい。
【0086】
上記内容は本願に開示された実施形態であるが、本願を理解するために採用された実施形態に過ぎず、本願を制限するためのものではない。いかなる当業者は、本願に開示された精神及び範囲を逸脱せずに、実施の形式及び細部においていかなる修正と変更を行えるが、本願の特許保護範囲は依然として添付の請求の範囲に準じる。
【符号の説明】
【0087】
1 配管アセンブリ、11 汚物排出管路、111 第1入口端、112 第1出口端、113 第1汚物排出副管路、114 第2汚物排出副管路、12 水封管路、121 第2入口端、122 第2出口端、13 協働部、14 配管本体、141 第1ポート、142 第2ポート、143 第1水封副管路、15 U字管、16 フィルター網、17 取付キャビティ、18 詰め栓、
2 切替アセンブリ、21 シールピストン、211 シールゴムパッド、212 ゴムパッドブラケット、22 電動伸縮ロッド、221 固定ブロック、23 エンドキャップ、231 流体入口、24 弾性部品、251 圧力リリーフ管路、252 圧力リリーフ弁、261 ギア、262 ラック、27 固定座、271 流体出口、28 シールキャビティ、29 ボールバルブ、291 通過流路、292 スプール、
3 トイレ本体、31 リム給水口、32 汚物排出口、
4 タンク、
5 ポンプ。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの汚物排出装置であって、配管アセンブリ及び切替アセンブリを含み、前記配管アセンブリは水封管路及び汚物排出管路を含み、
前記汚物排出装置は汚物排出状態と水封状態を有し、前記汚物排出状態で、前記汚物排出管路は前記トイレの汚物排出に用いられるように構成され、前記水封状態で、前記水封管路は前記トイレを水封するように構成され、
前記切替アセンブリは、前記汚物排出装置を前記汚物排出状態と前記水封状態との間で切り替えるように制御することができるように構成される、トイレの汚物排出装置。
【請求項2】
前記汚物排出管路内には協働部が設けられ、前記切替アセンブリは前記協働部と協働して前記汚物排出管路の連通又は切断を制御するように構成され、
前記水封管路の入口端は前記汚物排出管路の前記協働部の上流に位置する部分に連通し、前記水封管路の最高点は前記汚物排出管路の最高点よりも高く、
前記汚物排出管路が切断される場合、前記水封管路は前記トイレを水封するように構成され、前記汚物排出管路が連通する場合、前記汚物排出管路は前記トイレの汚物排出に用いられるように構成さ
れ、
前記水封管路の出口端は前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通する、請求項1に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項3】
前記水封管路の出口端は前記汚物排出管路の出口端に近接し、又は前記協働部に近接して設置される、請求項
2に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項4】
前記配管アセンブリは配管本体とU字管を含み、前記配管本体には前記汚物排出管路、及び前記汚物排出管路に連通する第1ポートと第2ポートが設けられ、且つ前記第1ポート及び前記第2ポートはそれぞれ前記協働部の上流と下流に位置し、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポート及び前記第2ポートに連通し、前記U字管内の管路は前記水封管路を
形成し、
前記汚物排出管路は横方向に設置される第1汚物排出副管路、及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路を含み、前記第1汚物排出副管路と前記第2汚物排出副管路は逆L字状に接続され、前記第1ポート及び前記第2ポートはいずれも前記第1汚物排出副管路に連通する、請求項
2に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項5】
前記配管アセンブリは、前記配管アセンブリは配管本体とU字管を含み、前記配管本体には前記汚物排出管路、第1水封副管路、第1ポート及び第2ポートが設けられ、前記第1ポートは前記汚物排出管路の前記協働部の上流に位置する部分に連通し、前記第2ポートは前記第1水封副管路を介して前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通し、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポートと前記第2ポートに連通し、前記U字管内の管路と前記第1水封副管路は前記水封管路を
形成し、
前記汚物排出管路は横方向に設置される第1汚物排出副管路、及び縦方向に設置される第2汚物排出副管路を含み、前記第1汚物排出副管路と前記第2汚物排出副管路は逆L字状に接続され、前記第1ポートは前記第1汚物排出副管路に連通し、前記第1水封副管路は前記第2汚物排出副管路に連通する、請求項
2に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項6】
前記U字管はホースであり、前記U字管の両端はそれぞれ前記第1ポート及び前記第2ポートの外に嵌設されて、締まり嵌めされる、請求項
4又は5に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項7】
前記水封管路の入口端にはフィルター網が設けられる、請求項1~
5のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項8】
前記切替アセンブリは切替部品を含み、前記切替部品は第1位置と第2位置との間で切り替えるように回動可能又は並進可能に構成され、前記切替部品は前記第1位置にある場合に前記汚物排出管路を切断し、前記切替部品は前記第2位置にある場合に前記汚物排出管路を連通さ
せ、
前記協働部は環状シール部であり、前記切替部品は往復運動可能なシールピストンを含み、前記シールピストンは前記環状シール部に当接して前記汚物排出管路を切断し、又は前記環状シール部から分離して前記汚物排出管路を連通させるように構成される、請求項2~
5のいずれか1項に記載のトイレの汚
物排出装置。
【請求項9】
前記配管アセンブリ内には前記切替アセンブリを取り付けるための取付キャビティが設けられ、前記取付キャビティは前記汚物排出管路と連通し、且つ連通部位は前記環状シール部の下流に位置し、
前記シールピストンは、前記環状シール部から分離する場合に前記取付キャビティをシールして、前記取付キャビティを前記汚物排出管路から離間することができるように構成される、請求項
8に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項10】
前記切替アセンブリは駆動アセンブリを更に含み、前記駆動アセンブリは前記シールピストンに接続され、前記シールピストンを往復運動させることが
でき、
前記駆動アセンブリは電動伸縮ロッドを含み、前記電動伸縮ロッドの伸縮端は前記シールピストンに接続され、又は、
前記駆動アセンブリは駆動素子、ギア及びラックを含み、前記駆動素子は前記ギアに接続され、前記ギアを回転させることができるように構成され、前記ギアは前記ラックと噛み合い、前記ラックは前記シールピストンに接続される、請求項
8に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項11】
前記切替アセンブリは筒体と弾性部品を更に含み、前記筒体は前記シールピストンと協働してシールキャビティを形成し、前記シールキャビティは流体を収容し、且つ流体出入口を有するように構成され、前記弾性部品は前記筒体と前記シールピストンとの間に設置され、
前記シールピストンは、前記弾性部品の作用下で前記協働部との当接及び分離のうちの一方にあることができ、前記シールキャビティ内に入る流体の作用下で前記弾性部品の弾性力に抗して移動し、前記協働部との当接及び分離のうちの他方にあることもできるように構成される、請求項
8に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項12】
前記流体出入口は流体入口と流体出口を含み、前記切替アセンブリは圧力リリーフ管路と圧力リリーフ弁を更に含み、前記圧力リリーフ管路の両端はそれぞれ前記流体出口と前記汚物排出管路の前記協働部の下流に位置する部分に連通し、前記圧力リリーフ弁は前記圧力リリーフ管路に設置され、前記圧力リリーフ管路の連通と切断を制御する、請求項
11に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項13】
前記シールピストンはシールゴムパッドとゴムパッドブラケットを含み、前記ゴムパッドブラケットは一端が開放され、一端が閉鎖される筒状であり、前記シールゴムパッドは前記ゴムパッドブラケットの閉鎖端の外に嵌設される、請求項
8に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項14】
前記切替アセンブリは切替部品を含み、前記切替部品は第1位置と第2位置との間で切り替えるように回動可能又は並進可能に構成され、前記切替部品は前記第1位置にある場合に前記汚物排出管路を切断し、前記切替部品は前記第2位置にある場合に前記汚物排出管路を連通させ、
前記切替アセンブリはボールバルブを含み、前記ボールバルブは通過流路及び回動可能なスプールを含み、前記スプールは回動によって前記通過流路の連通と切断を制御するように構成され、
前記協働部は前記ボールバルブの取付部であり、前記汚物排出管路の前記協働部の両側に位置する部分は前記通過流路の両端にそれぞれ連通する、請求項
2~5のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置。
【請求項15】
トイレ本体と請求項1~
5のいずれか1項に記載のトイレの汚物排出装置を備え、前記トイレ本体は汚物排出口を有し、前記汚物排出装置の
前記汚物排出管路の入口端と
前記水封管路の入口端はいずれも前記汚物排出口に連通する、トイレ。
【国際調査報告】