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特表2025-503171曲げ可能な延長脚を有するカテーテルデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】曲げ可能な延長脚を有するカテーテルデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/02 20060101AFI20250123BHJP
【FI】
A61M25/02 502
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544396
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022052297
(87)【国際公開番号】W WO2023146638
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】63/302,908
(32)【優先日】2022-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/076,215
(32)【優先日】2022-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スコット スナイダー
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA01
4C267AA33
4C267BB04
4C267BB09
4C267BB13
4C267BB14
4C267BB39
4C267BB40
4C267EE03
4C267FF01
4C267HH30
(57)【要約】
カテーテルデバイスは、曲げ可能な延長脚を有することができる。延長脚は、延長脚を曲げて様々な向きを保持することを可能にする電機子ワイヤを含むように設計され得る。その結果、臨床医は、延長脚のルアーを、特定の患者および/または臨床医に適した位置に容易に配置することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルデバイスであって、
カテーテルと、
前記カテーテルが遠位に延びるハブと、
前記ハブから近位に延びる1つ以上の延長脚であって、前記1つ以上の延長脚のそれぞれは、電機子ワイヤを含む、1つ以上の延長脚と、
を備える、カテーテルデバイス。
【請求項2】
前記1つ以上の延長脚が、2つ以上の延長脚を備える、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
【請求項3】
前記1つ以上の延長脚のそれぞれが、第1の長さのチューブおよび第2の長さのチューブを含み、前記電機子ワイヤが前記第2の長さのチューブに含まれる、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
【請求項4】
前記第2の長さのチューブが、ある長さの接続材料によって前記第1の長さのチューブに接続される、請求項3に記載のカテーテルデバイス。
【請求項5】
前記第2の長さのチューブが、前記第1の長さのチューブよりも短い、請求項3に記載のカテーテルデバイス。
【請求項6】
前記第2の長さのチューブの遠位端が前記ハブから離間され、前記第2の長さのチューブの近位端が、前記第1の長さのチューブの近位端に接続されたルアーから離間される、請求項3に記載のカテーテルデバイス。
【請求項7】
前記第1の長さのチューブおよび前記第2の長さのチューブが一緒に押し出される、請求項3に記載のカテーテルデバイス。
【請求項8】
前記1つ以上の延長脚のそれぞれが、第1の管腔および第2の管腔を含む、ある長さのチューブを含み、前記電機子ワイヤが前記第2の管腔に含まれる、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
【請求項9】
前記第1の管腔は、三日月断面形状を有する、請求項8に記載のカテーテルデバイス。
【請求項10】
前記第1の管腔の前記三日月断面形状が、前記第2の管腔の周りに部分的に延びる、請求項9に記載のカテーテルデバイス。
【請求項11】
隔壁が前記第1の管腔と前記第2の管腔との間に延び、前記第1の管腔と前記第2の管腔とを分離する、請求項10に記載のカテーテルデバイス。
【請求項12】
カテーテルデバイスであって、
カテーテルと、
前記カテーテルが遠位に延びるハブと、
前記ハブから近位に延びる1つ以上の延長脚であって、前記1つ以上の延長脚のそれぞれは、第1の管腔及び第2の管腔を含み、前記第2の管腔は、前記延長脚の配向を保持するように構成される、1つ以上の延長と、
を備える、カテーテルデバイス。
【請求項13】
前記1つ以上の延長脚のそれぞれは、前記第2の管腔内に延びる電機子ワイヤを含み、前記電機子ワイヤは、前記延長脚の前記配向を保持する、請求項12に記載のカテーテルデバイス。
【請求項14】
前記第1の管腔は、第1の長さのチューブ内に形成され、前記第2の管腔は、前記第1の長さのチューブに接続された第2の長さのチューブ内に形成される、請求項12に記載のカテーテルデバイス。
【請求項15】
前記第1および第2の管腔は、ある長さのチューブ内に形成される、請求項12に記載のカテーテルデバイス。
【請求項16】
前記1つ以上の延長脚のそれぞれがルアーを含む、請求項12に記載のカテーテルデバイス。
【請求項17】
カテーテルデバイスの延長脚を作成するための方法であって、
第1の管腔及び第2の管腔を形成することと、
前記第2の管腔内に電機子ワイヤを配置することと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記第1の管腔は、第1の長さのチューブに形成され、前記第2の管腔は、前記第1の長さのチューブに接続された第2の長さのチューブに形成される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1および第2の管腔は、ある長さのチューブに形成される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の管腔内に前記電機子ワイヤを配置することは、前記第2の管腔内に前記電機子ワイヤを挿入することを含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、曲げ可能な延長脚を有するカテーテルデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)及び透析カテーテル(一般に「カテーテルデバイス」)は、典型的には、複数の管腔を有する。これらの管腔は、典型的には、カテーテルデバイスの近位端で別個の「延長脚」に分離される。これらのカテーテルデバイスは、多くの場合、患者の首、顔、または顎の領域の上またはその近くに配置される。延長脚が可撓性である場合、それらは、患者の不快感を生じさせるか、または延長脚の端部のルアーが、臨床医がアクセスするのが煩雑であり得る位置に達する可能性がある。
【0003】
図1Aは、可撓性延長脚を含むカテーテルデバイス100aの例を提供する。カテーテルデバイス100aは、カテーテル101、カテーテルが遠位に延びるハブ102、ハブ102から近位に延びる2つの延長脚103、延長脚103の近位端にあるルアー104、各延長脚103上のクランプ105、およびカテーテルデバイス100aを患者の皮膚に固定することを容易にするための固定プラットフォーム106を含む。各延長脚103は、それぞれのルアー104からカテーテル101の遠位端を通って延びる管腔を形成する。カテーテルデバイス100aの延長脚103は可撓性であるため、それらは上記の問題の影響を受けやすい。
【0004】
可撓性延長脚のこのような問題に対処するために、いくつかのカテーテルデバイスは、事前に形成された剛性の延長脚を含む。この文脈では、「剛性」とは、延長脚がその形状を保持するように構成されているという事実を指す。剛性延長脚を予め形成することによって、ルアーを固定された相対位置に保持して、患者の不快感を最小限に抑え、および/または臨床医のアクセスを容易にすることができる。
【0005】
図1Bは、ハブ102の対向する側面上にルアー104を配置するために下向きに湾曲するように予め形成された延長脚103を含むカテーテルデバイス100bの例を提供する。カテーテルデバイス100bの延長脚103は、それらにこの一般的な形状を保持させる比較的剛性の高い材料で形成され得る。言い換えれば、カテーテルデバイス100bの延長脚103は、事前に形成された湾曲した向きから再配置されるように構成されていない。
【0006】
予め形成された、剛性のある延長脚にはさまざまな問題がある。例えば、延長脚103は、ルアー104を患者の首、顔、または顎から離すように意図して設計され得る。しかし、すべての患者は異なるため、画一的なアプローチでは不十分である。また、延長脚を事前に形成するには、複雑な機械および追加の製造ステップが必要である。
【0007】
本明細書で請求される主題は、任意の欠点を解決する実施形態や、上記のような環境でのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書で説明されるいくつかの実施(implementations)が実行され得る技術領域の一例を示すために提供されるにすぎない。
【発明の概要】
【0008】
延長脚は、延長脚を曲げて様々な向きを保持することを可能にする電機子ワイヤを含むように設計され得る。その結果、臨床医は、延長脚のルアーを、特定の患者および/または臨床医に適した位置に容易に配置することができる。
【0009】
本開示のいくつかの実施形態では、カテーテルデバイスは、カテーテルと、カテーテルが遠位に延びるハブと、ハブから近位に延びる1つ以上の延長脚とを含み得る。1つ以上の延長脚のそれぞれは、電機子ワイヤを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、1つ以上の延長脚は、2つ以上の延長脚を含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、1つ以上の延長脚のそれぞれは、第1の長さのチューブおよび第2の長さのチューブを含み得る。電機子ワイヤは、第2の長さのチューブに含まれ得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2の長さのチューブは、ある長さの接続材料によって第1の長さのチューブに接続され得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、第2の長さのチューブは、第1の長さのチューブよりも短くてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、第2の長さのチューブの遠位端は、ハブから離間され得、第2の長さのチューブの近位端は、第1の長さのチューブの近位端に接続されているルアーから離間され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の長さのチューブおよび第2の長さのチューブは、一緒に押し出され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、1つ以上の延長脚のそれぞれは、第1の管腔および第2の管腔を含む、ある長さのチューブを含み得る。電機子ワイヤは、第2の管腔に含まれ得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の管腔は、三日月断面形状を有し得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の管腔の三日月断面形状は、第2の管腔の周りに部分的に延び得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、隔壁は、第1および第2の管腔の間に延び、第1および第2の管腔を分離する。
【0020】
本開示のいくつかの実施形態では、カテーテルデバイスは、カテーテルと、カテーテルが遠位に延びるハブと、ハブから近位に延びる1つ以上の延長脚とを含み得る。1つ以上の延長脚のそれぞれは、第1の管腔および第2の管腔を含む。第2の管腔は、延長脚の向きを保持するように構成される。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つ以上の延長脚のそれぞれは、第2の管腔内に延びる電機子ワイヤを含み得る。電機子ワイヤは、延長脚の向きを保持し得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1の管腔は、第1の長さのチューブ内に形成され得、第2の管腔は、第1の長さのチューブに接続された第2の長さのチューブ内に形成され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1および第2の管腔は、ある長さのチューブ内に形成され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、1つ以上の延長脚のそれぞれは、ルアーを含み得る。
【0025】
本開示のいくつかの実施形態では、カテーテルデバイスの延長脚を作成するための方法は、第1の管腔および第2の管腔を形成し、第2の管腔内に電機子ワイヤを配置することを含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1の管腔は、第1の長さのチューブに形成され得、第2の管腔は、第1の長さのチューブに接続された第2の長さのチューブに形成され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1および第2の管腔は、ある長さのチューブに形成され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、第2の管腔内に電機子ワイヤを配置することは、電機子ワイヤを第2の管腔内に挿入することを含み得る。
【0029】
上述の概略の説明、及び、以下の詳細な説明の両方は、例示であり、また、説明のためのものであり、特許請求された発明を限定するものではないことが理解されるべきである。様々な実施形態は、図面に示された構成(arrangements)及び手段(instrumentality)に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態は、組み合わされてよいこと、又は、他の実施形態が用いられてよいこと、及び、そのように特許請求されていない限り、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてよいことが理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に記載および説明される。
図1A図1Aは、事前形成された剛性延長脚を含む従来技術のカテーテルデバイスの例を提供する。
図1B図1Bは、事前形成された剛性延長脚を含む従来技術のカテーテルデバイスの例を提供する。
図2A図2Aは、本開示の1つ以上の実施形態に従って構成された延長脚を含むカテーテルデバイスの例を提供する。
図2B図2Bは、図2Aのカテーテルデバイスの延長脚の断面図である。
図3A図3Aは、本開示の1つ以上の実施形態に従って構成された延長脚を含む別のカテーテルデバイスの例を提供する。
図3B図3Bは、図3Aのカテーテルデバイスの延長脚の断面図である。
図3C図3Cは、図3Aのカテーテルデバイスの延長脚の断面図である。
図3D図3Dは、図3Aのカテーテルデバイスの延長脚の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の1つまたは複数の実施形態に従って構成されたカテーテルデバイスは、PICC、透析カテーテル、または延長脚を含む別のカテーテルデバイスの形態であり得る。また、本開示の1つ以上の実施形態に従って構成されたカテーテルデバイスは、2つ以上の延長脚を含み得、そのうちのいずれかは、本開示の技術に従って曲げ可能であるように構成され得る。
【0032】
図2Aは、本開示の1つ以上の実施形態に従って構成されるカテーテルデバイス200の例を提供する。カテーテルデバイス200は、カテーテル201と、ハブ202と、それぞれがその近位端にルアー204を有する延長脚210と、延長脚210の一方または両方にクランプ205と、固定プラットフォーム206とを含む。図2Bは、延長脚210の断面図である。
【0033】
延長脚210は、第1の管腔211aを形成する第1の長さのチューブ211を含む。ルアー204は、チューブ211の第1の長さに接続される。延長脚210はまた、第2の管腔212aを形成する第2の長さのチューブ212を含む。第2の長さのチューブ212は、延長脚210の断面形状が図8に類似するように、接続材料213の長さを介して第1の長さのチューブ211の一部に沿って延び、接続され得る。第1の長さのチューブ211、第2の長さのチューブ212、および接続材料213は、可撓性材料で形成され得、いくつかの実施形態では、同じ材料であり得る。いくつかの実施形態では、第2の長さのチューブ212の遠位端212dは、ハブ202から離間され得、第2の長さのチューブ212の近位端212pは、これらの構成要素と干渉しないようにルアー204から離間され得る。
【0034】
電機子ワイヤ214は、遠位端212dと近位端212pとの間の第2の管腔212a内に延び得る。いくつかの実施形態では、遠位端212dおよび近位端212pは、電機子ワイヤ214を第2の管腔212a内に保持するように構成され得る。例えば、遠位端212dおよび近位端212pは、圧着されてもよく、加熱されてもよく、またはそうでなければ、電機子ワイヤ214が第2の管腔212aから延びるのを防ぐように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、電機子ワイヤ214は、14ゲージであってもよいが、任意の適切な直径を使用することができる。
【0035】
電機子ワイヤ214は、第2の長さのチューブ212が様々な向きに曲げられ、保持されることを可能にする。第2の長さのチューブ212は、接続材料213を介して第1の長さのチューブ211に接続されるため、第2の長さのチューブ212のこの曲がりはまた、第1の長さのチューブ211を様々な向きに曲げて保持させる。例えば、図2Aは、臨床医が一方の延長脚210を湾曲した方向に曲げながら、他方の延長脚210を真っ直ぐな方向に保持するユースケース(use case)を表す。それぞれの電機子ワイヤ214は、臨床医または患者がそれらを再配向することを望まない限り、そして、望むまで、これらの配向で延長脚210を保持することができる。特に、これらの実施形態では、電機子ワイヤ214が第2の管腔212aに含まれるため、第1の管腔211aは、典型的な円形断面形状およびサイズを有することができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、延長脚210は、第1の長さのチューブ211、第2の長さのチューブ212、および接続材料213を単一の構成要素として押し出すことによって形成することができる。次に、第2の長さのチューブ212を所望の長さにトリミングすることができる。次に、電機子ワイヤ214を第2の管腔212aに挿入することができ、遠位端212dおよび近位端212pを圧着、加熱、またはそうでなければ、電機子ワイヤ214を第2の長さのチューブ212内に維持するように構成することができる。ルアー204は、電機子ワイヤ214が第2の長さのチューブ212に挿入される前または後のいずれかで、第1の長さのチューブ211に結合され得る。
【0037】
図3Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って構成されるカテーテルデバイス300の別の例を提供する。カテーテルデバイス300は、カテーテル301、ハブ302、それぞれがその近位端にルアー304を有する延長脚310、延長脚310の一方または両方の上のクランプ305、および固定プラットフォーム306を含む。図3B図3Dは、延長脚310の断面図である。
【0038】
延長脚310は、第1の管腔311及び第2の管腔312を形成する単一の長さのチューブを含む。描写される実施形態を含むいくつかの実施形態では、第1の管腔311は、三日月断面形状を有し得、第2の管腔312は、円形断面形状を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の管腔311の三日月形状は、隔壁313が第1の管腔311と第2の管腔312との間に延び、隔壁313が第1の管腔311と第2の管腔312とを分離するように、第2の管腔312の一部の周りに延び得る。電機子ワイヤ314は、第2の管腔312に挿入され得、延長脚310が曲げられ、様々な向きを保持することを可能にする。いくつかの実施形態では、ルアー304は、電機子ワイヤ314を第2の管腔312に挿入した後、延長脚310上に成形され得る。いくつかの実施形態では、ルアー304は、第2の管腔312にわずかに挿入し、それによって第2の管腔312内に電機子ワイヤ314を保持する突起を含むことができる。
【0039】
図3Cは、延長脚310が、延長脚の典型的な外径である0.177インチ(4.496mm)の外径と、延長脚の典型的な壁厚である0.0285インチ(0.724mm)の壁厚とを有する実施形態を表す。そのような実施形態では、第2の管腔312は、0.069インチ(1.753mm)の直径を有し得、隔壁313は、第1の管腔311の断面積が約0.0075インチ2(4.839mm2)であり得るように、0.008インチ(0.203mm)の厚さを有し得る。比較すると、典型的な延長脚の管腔は、約0.0113平方インチ(7.29mm)の断面積を有し得る。
【0040】
図3Dは、延長脚310が0.0195インチ(12.581mm)のより大きな外径および0.0260インチ(16.774mm)の壁厚を有する実施形態を表す。そのような実施形態では、第2の管腔312は、同じ0.069インチの直径を有し得、隔壁313は、同じ0.008インチの厚さを有し得、これは、第1の管腔311が、より高い流体流量を支持するために0.0119平方インチ(7.677mm)のより大きな断面積を有することを可能にする。
【0041】
本開示の実施形態に従って曲げ可能であるように構成された延長脚は、臨床医が患者および/または臨床医に最適な向きで延長脚を配置することを可能にする。これらの曲げ可能な延長脚は、特別な機械を必要とせず、最小限の追加ステップで製造できる。
【0042】
本明細書で記載される全ての例及び条件付き文言は、本発明、及び、技術を促進するために発明者によって提供される概念を理解することの助けとなるような教育的目的を意図しており、その具体的に列挙されている例及び条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態について詳細に説明されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および改変が本明細書にされ得ることを理解されたい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
【国際調査報告】