(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】締結具駆動工具用のマガジン締結具ガイド
(51)【国際特許分類】
B25C 1/00 20060101AFI20250123BHJP
B25C 1/06 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
B25C1/00 A
B25C1/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544816
(86)(22)【出願日】2023-02-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 US2023012589
(87)【国際公開番号】W WO2023158578
(87)【国際公開日】2023-08-24
(32)【優先日】2022-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519250431
【氏名又は名称】キョウセラ センコ インダストリアル ツールズ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100156177
【氏名又は名称】池見 智治
(74)【代理人】
【識別番号】100130166
【氏名又は名称】田中 宏明
(72)【発明者】
【氏名】キャリア, アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
3C068
【Fターム(参考)】
3C068AA01
3C068AA04
3C068BB01
3C068CC02
3C068CC07
3C068FF01
3C068FF13
(57)【要約】
締結具駆動工具用の締結具マガジンは、様々な長さの締結具をマガジン内に装填することを可能にする可動ガイドを有する。係合されると、可動ガイドは、駆動ストローク中に各締結具の移動を順次誘導する。係合解除されると、可動ガイドは、駆動ストローク中に各締結具の移動と干渉しない。係合位置では、可動ガイドは、駆動ストローク中に締結具がマガジン内に完全に「バックトラック」して戻ることを防止し、さもなければ、場合によっては詰まり状態を引き起こす可能性がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結具駆動工具用の締結具マガジンであって、
(a)第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングであって、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成された、マガジンハウジングと、
(b)前記第1の端部の近位の前記マガジンハウジング上の取り付けブラケットと、
(c)前記複数の締結具を前記第1の端部に向かって付勢する締結具プッシャと、
(d)前記取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、
(e)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、
を備え、
(f)前記係合位置にある場合、前記可動締結具ガイドが、位置ずれした前記複数の締結具のうちの1つの移動に機械的に干渉することによって、前記締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、前記マガジンの前記第1の端部に向かって前記複数の締結具のうちの前記1つを順次誘導し、
(g)前記係合解除位置にある場合、前記可動締結具ガイドが、前記複数の締結具のうちの前記1つの移動に機械的に干渉しない、
締結具マガジン。
【請求項2】
前記可動締結具ガイドが、
(a)ステムによって可動ゲートに接続された可動ノブであって、前記ノブが、前記ノブと前記ゲートとの間で前記ステムに沿って延びる枢動軸に沿って回転可能であり、前記ノブ及び前記ゲートが、第1の角度位置と第2の角度位置との間で一緒に回転し、前記第1の角度位置が、前記可動締結具ガイドの前記係合位置に対応し、前記第2の角度位置が、前記可動締結具ガイドの前記係合解除位置に対応する、可動ノブと、
(b)前記ノブと前記マガジンの表面との間で前記ステムに沿って取り付けられたばねであって、
(i)前記ノブが前記第2の角度位置に回転された場合、前記ばねが、前記ノブが前記ばねによって前記マガジン表面から離間した延長された遠位位置に押しやられるように、前記ノブを前記マガジン表面から離れるように付勢し、
(ii)前記ノブが、前記第1の角度位置に回転され、前記マガジンの前記表面に向かって押されることによって作動された場合、それによって、前記マガジン表面の近位の非延長位置に移動する、
ようになっている、ばねと、
(c)前記ステムを貫通し、前記ノブが前記第2の角度位置に回転されない限り、前記ノブが前記近位の非延長位置から離れるように移動しないよう保持する、ノブ取り付けピンと、
を備える、
請求項1に記載のマガジン。
【請求項3】
前記ノブが作動された場合、前記ゲートが、前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間で枢動可能であり、
前記第1の角度位置が、前記ゲートが前記複数の締結具のうちの位置ずれした締結具と機械的に干渉する係合位置であり、
前記第2の角度位置が、前記ゲートが前記複数の締結具と機械的に干渉せず、代わりに前記マガジン内に形成されたポケット内に移動される、係合解除位置である、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項4】
前記ゲートが、前記ノブが前記第1の角度位置に移動された場合に第1の平面内に配置され、前記ゲートが、前記ポケットと整列せず、
前記ゲートが、前記ノブが前記第2の角度位置に移動された場合に第2の平面内に配置され、前記ゲートが、前記ポケットと整列する、
請求項3に記載のマガジン。
【請求項5】
前記ゲートが、前記ノブ及びゲートが前記第1の角度位置にある場合に、位置ずれした締結具との前記機械的干渉として作用する傾斜面を含む、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項6】
締結具駆動工具であって、
(a)可動ピストンを含む作動シリンダであって、前記ピストンの第1の側に可変変位容積部を含み、前記ピストンの反対側の第2の側に可変通気容積部を含む、作動シリンダと、
(b)貯蔵チャンバと、
(c)前記締結具駆動工具の端部部分の近くで前記シリンダ及び前記貯蔵チャンバのうちの少なくとも1つに取り付けられたエンドキャップと、
(d)前記ピストンと機械的に連通する可動ドライバと、
(e)前記ドライバの移動を案内するガイド本体と、
(f)第1の端部及び第2の端部を含み、複数の締結具を保持するように構成されたマガジンハウジングと、
(g)前記第1の端部の近位の前記マガジンハウジング上の取り付けブラケットと、
(h)前記取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、
(i)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、
を備え、
(j)前記係合位置において、前記可動締結具ガイドが、前記締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、前記複数の締結具のうちの1つを順次誘導し、
(k)前記係合解除位置において、前記可動締結具ガイドが、前記複数の締結具を順次誘導しない、
締結具駆動工具。
【請求項7】
前記可動締結具ガイドが、
ゲートと、
前記取り付けブラケットに取り付けられた、ステムを含むノブと、
ばねであって、
前記ばねが、前記ノブと前記取り付けブラケットとの間で前記ステムに取り付けられ、
前記ばねが、前記取り付けブラケットから前記ノブを付勢する、
ばねと、
を備える、
請求項6に記載のマガジン。
【請求項8】
前記ノブが、前記ステムによって前記ゲートに機械的に取り付けられ、前記ノブが回転されると、前記ゲートが、前記係合位置と前記係合解除位置との間で枢動するようになっており、
前記係合位置にある場合、前記ゲートが、ポケットから出て、前記ガイド本体への締結具経路と直接一致するように移動され、
係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記ポケット内に移動され、前記ガイド本体への前記締結具経路と一致しないように移動され、
前記ばねが、前記ゲートを前記ポケットに向かう方向に付勢する、
請求項7に記載のマガジン。
【請求項9】
締結具駆動工具と共に使用するための締結具マガジンに使用するための可動ガイドであって、
(a)人間の手による作動のためのサイズ及び形状である回転可能なノブであって、前記締結具マガジンの出口端の近位の締結具マガジンの表面に取り付けられた、回転可能なノブと、
(b)また前記締結具マガジンの前記出口端の近位に位置する回転可能なゲートと、
(c)前記ノブと前記ゲートとの間に存在し、前記ノブが回転移動される場合に前記ゲートが回転移動させられるように、十分な構造的剛性を有するステムと、
(d)前記ノブに対して、かつ前記締結具マガジンの前記表面に対して付勢力を生成するばねと、
(e)前記締結具マガジンの前記表面に前記ノブを固定するノブ保持ピンと、
を備え、
(f)前記ノブ及び前記ゲートが、係合解除位置と係合位置との間で移動可能であり、
(i)前記ノブ及び前記ゲートが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、非干渉位置にあり、前記マガジンを通って移動する締結具が、前記ガイドと物理的に接触せず、
(ii)前記ノブ及び前記ゲートが前記係合位置にある場合、前記ノブ保持突出部が、人間の手の動作によって解放されるまで、前記ノブを前記係合位置に保持し、前記ゲートが、干渉位置にあり、前記締結具が前記締結具マガジンの前記出口端に隣接する締結具駆動工具の移動ドライバによって駆動される際に、位置ずれした締結具が、前記ガイドの傾斜部分と物理的に接触するようになっている、
可動ガイド。
【請求項10】
前記ゲートの前記傾斜部分が、前記締結具が前記締結具マガジンの前記出口端から供給されている間に位置ずれした場合に、前記移動ドライバによって駆動される過程にある締結具の方向を変えるようなサイズ及び形状である、請求項9に記載の可動ガイド。
【請求項11】
前記ばねが、前記ノブと前記締結具マガジンの前記表面との間で前記ステムに沿って取り付けられたコイルばねを含む、請求項9に記載の可動ガイド。
【請求項12】
(a)前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ノブが、前記コイルばねによって前記締結具マガジンの前記表面から離れて、前記締結具マガジンの前記表面から離間した遠位位置に付勢され、
(b)前記ノブが前記係合位置にある場合、前記ノブが、前記締結具マガジンの前記表面に向かって近位位置に押され、次いで回転されており、前記ノブ保持突出部が、前記ノブを前記係合位置に保持するための戻り止めとして機能する、
請求項11に記載の可動ガイド。
【請求項13】
(a)前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記ゲートの前記非干渉位置を含む第1の平面内に位置し、
(b)前記ノブが前記係合位置にある場合、前記ゲートが、前記ゲートの前記干渉位置を含む第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とが、互いに実質的に平行である、
請求項12に記載の可動ガイド。
【請求項14】
前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記マガジン内に形成されたポケット内にあり、前記第1の平面が、前記ポケットと交差する、請求項13に記載の可動ガイド。
【請求項15】
取り外し可能な締結具マガジンを締結具駆動工具に取り付ける方法であって、
(a)少なくとも、ハウジングと、ハンドル部分と、前記工具の出口端の近位の前端サブアセンブリであって、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを備える、前端サブアセンブリと、底部部分及びバックプレートを有するガイド本体と、を含む締結具駆動工具であって、前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリが、少なくとも、
(i)前記ガイド本体の前記バックプレートの開口部であって、幾何学的中心を呈する開口部と、
(ii)傾斜面と、
(iii)前記開口部と前記傾斜面との間の第1の角部と、
を含む、締結具駆動工具を準備することと、
(b)第1の端部と、反対側の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンであって、前記マガジンハウジングが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、前記締結具マガジンが、支点部分であって、
(i)円筒形外面と、
(ii)前記支点の前記円筒形外面の近位の側部突出部と、
(iii)前記円筒形外面と前記マガジンの前記第1の端部との間に延びる延長部分であって、上面部分及び下面部分を有する、延長部分と、
を含む、支点部分を呈する、マガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンを準備することと、
(c)
(i)前記側部突出部を前記バックプレートの前記開口部に挿入することと、
(ii)前記バックプレートの前記開口部の前記幾何学的中心の周りに前記支点部分を回転させることと、
(iii)前記ガイド本体の前記底部部分に対して前記マガジンの前記上面部分を押圧することと、
(iv)前記工具上の取り付けブラケットを前記マガジン上のラッチサブアセンブリと係合させることと、
によって、前記締結具マガジンを前記締結具駆動工具に取り付けることと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記側部突出部が前記開口部と係合されている場合、前記締結具マガジンの前記支点が、前記幾何学的中心の周りで回転可能であり、
前記マガジンが前記工具に向かう方向に回転される場合、前記工具上の前記取り付けブラケットが、前記マガジン上の前記ラッチサブアセンブリと係合可能である、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記側部突出部が前記開口部と係合されている場合、前記締結具マガジンが、前記工具に向かって平面方向に回転可能である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
取り外し可能な締結具マガジンを有する締結具駆動工具であって、
(a)ハウジングと、ハンドル部分と、締結具トラック及び第1の取り付けブラケット受け入れ部分を有するガイド本体を含むノーズ部分であって、前記ノーズ部分が、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを呈し、前記レセプタクルサブアセンブリが、
(i)底部部分と、
(ii)前記底部部分の丸みを帯びた開口部と、
(iii)前記丸みを帯びた開口部の近位の傾斜面と、
(iv)前記丸みを帯びた開口部の近位の幾何学的中心と、
を含む、ノーズ部分と、
(b)第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを有する取り外し可能な締結具マガジンであって、前記取り外し可能な締結具マガジンが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、前記取り外し可能な締結具マガジンが、支点部分であって、
(i)円筒形外面を有する支点と、
(ii)上面部分及び下面部分を有する延長部分であって、前記支点まで延びる延長部分と、
を呈する、支点部分を有する第1の取り付けブラケットを含み、
前記取り外し可能な締結具マガジンが、前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部の前記幾何学的中心において前記工具に枢動可能に取り付けられる、取り外し可能な締結具マガジンと、
を備える、締結具駆動工具。
【請求項19】
(a)前記工具のモータハウジング上の第2の取り付けブラケットと、
(b)前記取り外し可能な締結具マガジンの細長い側部部分に沿って取り付けられたマガジンラッチピンと、
を更に備える、請求項18に記載の工具。
【請求項20】
前記取り外し可能な締結具マガジンが、
(a)前記支点が、前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部内に着座し、
(b)前記支点部分が、前記締結具駆動工具ハウジングに向かう方向に前記幾何学的中心の周りに回転され、
(c)前記第1の取り付けブラケットが、前記ノーズ部分の前記第1の取り付けブラケット受け入れ部分内に着座し、かつ
(d)前記第2の取り付けブラケットが、前記マガジンラッチピンと共に着座する、
ときに、前記工具に固定される、
請求項19に記載の工具。
【請求項21】
(a)前記ガイド本体が、開口部を呈するバックプレートを含み、
(b)前記丸みを帯びた開口部の前記幾何学的中心が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部と同心であり、
(c)前記支点部分が、前記支点と同一直線上にある側部突出部を含み、
(d)前記側部突出部が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部に嵌合するようなサイズ及び形状である、
請求項18に記載の工具。
【請求項22】
前記傾斜面が、前記取り外し可能な締結具マガジンの前記支点を前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部内に案内するのを助ける、請求項21に記載の工具。
【請求項23】
前記丸みを帯びた開口部と前記傾斜面との間の第1の角部を更に備え、
前記第1の角部が、前記取り外し可能な締結具マガジンの前記支点を前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記底部部分の前記丸みを帯びた開口部内の所定位置に保持するのを助ける、
請求項22に記載の工具。
【請求項24】
前記マガジンの前記支点部分の前記下面部分と前記円筒形外面との間の第2の角部を更に備え、
前記第2の角部が、前記マガジンの前記支点部分を前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記底部部分の前記丸みを帯びた開口部内に着座させるのを助ける、
請求項23に記載の工具。
【請求項25】
(a)前記工具のモータハウジング上の第2の取り付けブラケットと、
(b)前記取り外し可能な締結具マガジンの細長い側部部分に沿って取り付けられたマガジンラッチピンと、
を更に備える、請求項21に記載の工具。
【請求項26】
前記取り外し可能な締結具マガジンが、
(a)前記支点部分の前記側部突出部が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部内に着座し、
(b)前記支点部分が、前記締結具駆動工具ハウジングに向かう方向に前記幾何学的中心の周りに回転され、
(c)前記第1の取り付けブラケットが、前記ノーズ部分の前記第1の取り付けブラケット受け入れ部分内に着座し、かつ
(d)前記第2の取り付けブラケットが、前記マガジンラッチピンと共に着座する、
ときに、前記締結具駆動工具に固定される、
請求項25に記載の工具。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2022年2月21日に出願された「MAGAZINE FASTENER GUIDE FOR A FASTENER DRIVING TOOL」と題された米国仮特許出願第63/312,129号に対する優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本明細書に開示される技術は、概して、リニア締結具駆動工具に関し、具体的には、リニア締結具駆動工具のガイド本体内のドライバトラック内に締結具を順次供給するタイプの締結具マガジンを対象とする。少なくとも1つの実施形態は、可動ガイドがマガジンに取り付けられた、リニア締結具駆動工具において使用される締結具マガジンとして開示される。可動ガイドは、係合位置に設定することができ、この係合位置では、可動ガイドは、締結具をマガジンから工具のガイド本体内に順次誘導し、その結果、締結具は、駆動ストローク中に「バックトラック」することができず、したがって、潜在的な詰まり状態を防止する。可動ガイドは、係合解除位置に設定することもでき、係合解除位置では、可動ガイドは、締結具をマガジンから工具のガイド本体内に順次誘導しない。
【0003】
可動ガイドは、ユーザが様々な長さの締結具を締結具マガジンに装填することを可能にすると同時に、工具の駆動ストローク中に締結具がマガジン内に完全に「バックトラック」するのを防止することによって、潜在的な詰まり状態を防止するように設計されている。この可動ガイドは、その係合位置にある場合、特定の締結具が工具のガイド本体内に供給されるのをブロックすることができるので、マガジン「ブロックアウト」と呼ばれることもある。ガイドは、締結具を工具の締結具/ドライバトラック内に「再照準」させ、それによって締結具の任意の「完全なバックトラッキング」移動を防止する、傾斜部分を含むので、可動ガイドをマガジンの出口部分の近くに設けることによって、バックトラッキングを発生させることなく、より短い締結具をマガジン内で使用することができる。
【0004】
第2の実施形態は、リニア締結具駆動工具に使用される締結具マガジンとして開示され、締結具マガジンは、工具に取り外し可能に取り付けられている。工具は、前端部の近位にレセプタクルを有し、締結具マガジンは、レセプタクルに対応する支点部分を有する。締結具マガジンを取り付けるために、ユーザは、締結具マガジンを工具の前部に対してある角度で保持し、支点をレセプタクル内に配置し、次いで締結具マガジンを工具に向かって「枢動」させ、次いで最終的に締結具マガジンを工具にしっかりとラッチする。締結具マガジン取り付けのこの「枢動」方法は、作業現場での作業を長く中断することなく、詰まった締結具をユーザが迅速に取り除くことを可能にする。
【0005】
連邦政府支援の研究又は開発に関する陳述
なし。
【背景技術】
【0006】
多くの従来の締結具駆動工具は、締結具マガジンを使用して、連続的に発射されることになる複数の締結具を保持する。多くの締結具マガジンは、1つの長さの締結具のみを装填するように設計されている。ユーザが工具を操作している間に単に締結具の長さを変更するためにマガジンを交換することは時間がかかる。
【0007】
いくつかのマガジンは、様々な長さの締結具を装填することができる。しかしながら、マガジンに対して短すぎる長さの締結具を使用すると、駆動ストローク中に締結具をマガジン内に「バックトラック」させて、場合によっては詰まり状態を引き起こす可能性がある。締結具が、駆動ストローク中にマガジン内に実際に完全に「バックトラック」して戻った場合、工具の詰まりを解消する又は工具を修理するのに時間がかかる可能性がある。
【0008】
過去において利用可能な典型的なマガジンは、釘などの締結具の1つのサイズ(長さ)のみを取り扱うように設計されている。したがって、より短い釘がマガジン内に配置されている場合、そのより短い釘は、釘打ち機工具のドライバトラック内に適切に「供給」されない可能性がはるかに高くなり、それが駆動されている間にマガジン内に実際に「バックトラック」する可能性がある。
【0009】
マガジンもまた、典型的には工具に固定され、典型的には単一の特定の長さの締結具を保持する。ユーザが締結具の長さを変更する必要がある場合、マガジンは、工具から入念に分解され、新しい締結具の長さを収容する異なるマガジンが取り付けられなければならない、又は、マガジンが工具から取り外し不可能であり、かつ特定の締結具の長さのみを収容するので、ユーザは、工具を完全に変更する必要がある、のいずれかである。
【発明の概要】
【0010】
したがって、本明細書に開示される本技術の利点は、締結具駆動工具の駆動ストローク中に締結具を順次誘導するための可動ガイドを有する締結具マガジンを提供することである。
【0011】
別の利点は、様々な長さの締結具をマガジン内に装填することを可能にする十分に大きな締結具受け入れ寸法を有し、かつ「完全なバックトラッキング」を防止すると同時に駆動ストローク中の潜在的な詰まり状態も防止する可動ガイドを有する、締結具マガジンを提供することである。
【0012】
更に別の利点は、様々な長さの締結具をマガジン内に装填することを可能にする十分に大きな締結具受け入れ寸法を有し、かつ、より短い締結具を工具のガイド本体のドライバ/締結具トラック内に案内する傾斜部分を呈する可動ゲートを備えた可動ガイドサブアセンブリを有し、それによってマガジンに向かう「完全なバックトラッキング」を防止する、マガジンを含む締結具駆動工具を提供することである。
【0013】
更に別の利点は、様々な長さの締結具をマガジン内に装填することを可能にする十分に大きな締結具受け入れ寸法を有し、かつ、より短い締結具を工具のガイド本体のドライバ/締結具トラック内に案内する傾斜部分を呈する可動ゲートを備えた可動ガイドサブアセンブリを有する、マガジンを含む締結具駆動工具を提供することであり、可動ゲートは、その傾斜部分がより短い締結具を案内するように「係合」位置に配置することができ、又は可動ゲートは、ゲートがマガジンの第1の端部付近のポケット内に移動され、したがって、このマガジン/工具と共に使用することができるより長い締結具に接触しない非干渉位置にある、「係合解除」位置に配置することができる。
【0014】
更なる利点は、工具が、(第1の)マガジン取り付け点を有し、マガジンが、対応する取り付け部分を有し、マガジンが、工具から外向きに角度を付けながら第1の取り付け点で工具に取り付けられ、次いで第1の取り付け点を介して工具に向かって枢動され、次いでマガジンの細長い側部に沿って第2の取り付け点で工具にしっかりとラッチされる、取り外し可能なマガジンを含む締結具駆動工具を提供することである。
【0015】
また更なる利点は、工具が、マガジンの一部である円筒形の支点を受け入れるための丸みを帯びた開口部を含むマガジン受け入れ領域を有し、マガジンの支点が、(マガジン内の締結具がマガジンから出て工具のガイド本体内に入る)マガジンの「供給端」から延長された位置にあり、受け入れ領域における工具の丸みを帯びた開口部が、幾何学的中心を有し、最後に、支点が最初にその丸みを帯びた開口部内に配置された後に、マガジンの支点が、その幾何学的中心の周りを枢動し、次に、マガジンが、マガジンから順次供給される締結具の駆動に使用するために、(丸みを帯びた開口部内の支点と組み合わされたときに)マガジンを工具に対して所定位置にしっかりと保持する別個のラッチ機構によって所定位置にラッチされる、取り外し可能なマガジンを含む締結具駆動工具を提供することである。
【0016】
追加的な利点及び他の新規な特徴は、以下の説明において一部が記載され、一部は、以下を検討することで当業者には明らかとなることになる、又は、本明細書で開示される技術を実践することで習得することができる。
【0017】
前述の利点及び他の利点を達成するために、かつ一態様によれば、締結具駆動工具用の締結具マガジンが提供され、締結具マガジンは、(a)第1の端部及び第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングであって、第1の端部と第2の端部との間に配置され、かつそれらの間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成された、マガジンハウジングと、(b)第1の端部の近位のマガジンハウジング上の取り付けブラケットと、(c)複数の締結具を第1の端部に向かって付勢する締結具プッシャと、(d)取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、(e)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、を備え、(f)係合位置にある場合、可動締結具ガイドは、位置ずれした複数の締結具のうちの1つの移動に機械的に干渉することによって、締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、マガジンの第1の端部に向かって複数の締結具のうちの1つを順次誘導し、(g)係合解除位置にある場合、可動締結具ガイドは、複数の締結具のうちの1つの移動に機械的に干渉しない。
【0018】
別の態様によれば、締結具駆動工具が提供され、締結具駆動工具は、(a)可動ピストンを含む作動シリンダであって、ピストンの第1の側に可変変位容積部を含み、ピストンの反対側の第2の側に可変通気容積部を含む、作動シリンダと、(b)貯蔵チャンバと、(c)締結具駆動工具の端部部分の近くでシリンダ及び貯蔵チャンバのうちの少なくとも1つに取り付けられたエンドキャップと、(d)ピストンと機械的に連通する可動ドライバと、(e)ドライバの移動を案内するガイド本体と、(f)第1の端部及び第2の端部を含み、複数の締結具を保持するように構成されたマガジンハウジングと、(g)第1の端部の近位のマガジンハウジング上の取り付けブラケットと、(h)取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、(i)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、を備え、(j)係合位置では、可動締結具ガイドは、締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、複数の締結具のうちの1つを順次誘導し、(k)係合解除位置では、可動締結具ガイドは、複数の締結具を順次誘導しない。
【0019】
更に別の態様によれば、締結具駆動工具と共に使用するための締結具マガジンで使用するための可動ガイドが提供され、可動ガイドは、(a)人間の手による作動のためのサイズ及び形状である回転可能なノブであって、締結具マガジンの出口端の近位の締結具マガジンの表面に取り付けられた、回転可能なノブと、(b)また締結具マガジンの出口端の近位に位置する回転可能なゲートと、(c)ノブとゲートとの間に存在し、ノブが回転移動される場合にゲートが回転移動させられるように、十分な構造的剛性を有するステムと、(d)ノブに対して、かつ締結具マガジンの表面に対して付勢力を生成するばねと、(e)締結具マガジンの表面にノブを固定するノブ保持ピンと、を備え、(f)ノブ及びゲートは、係合解除位置と係合位置との間で移動可能であり、(i)ノブ及びゲートが係合解除位置にある場合、ゲートは、非干渉位置にあり、マガジンを通って移動する締結具は、ガイドと物理的に接触せず、(ii)ノブ及びゲートが係合位置にある場合、ノブ保持突出部は、人間の手の動作によって解放されるまで、ノブをその係合位置に保持し、ゲートは、干渉位置にあり、締結具が締結具マガジンの出口端に隣接する締結具駆動工具の移動ドライバによって駆動される際に、位置ずれした締結具は、ガイドの傾斜部分と物理的に接触するようになっている。
【0020】
更に別の態様によれば、取り外し可能な締結具マガジンを締結具駆動工具に取り付ける方法が提供され、この本方法は、以下のステップ:(a)少なくとも、ハウジングと、ハンドル部分と、工具の出口端の近位の前端サブアセンブリであって、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを備える、前端サブアセンブリと、底部部分及びバックプレートを有するガイド本体と、を含む締結具駆動工具であって、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリが、少なくとも、(i)ガイド本体のバックプレートの開口部であって、幾何学的中心を呈する開口部と、(ii)傾斜面と、(iii)開口部と傾斜面との間の第1の角部と、を含む、締結具駆動工具を準備することと、(b)第1の端部と、反対側の第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンであって、マガジンハウジングが、第1の端部と第2の端部との間に配置され、かつそれらの間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、締結具マガジンが、支点部分であって、(i)円筒形外面と、(ii)支点の円筒形外面の近位の側部突出部と、(iii)円筒形外面とマガジンの第1の端部との間に延びる延長部分であって、上面部分及び下面部分を有する、延長部分と、を含む、支点部分を呈する、マガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンを準備することと、(c)(i)側部突出部をバックプレートの開口部に挿入することと、(ii)バックプレートの開口部の幾何学的中心の周りに支点部分を回転させることと、(iii)ガイド本体の底部部分に対してマガジンの上面部分を押圧することと、(iv)工具上の取り付けブラケットをマガジン上のラッチサブアセンブリと係合させることと、によって、締結具マガジンを締結具駆動工具に取り付けることと、を含む。
【0021】
更なる態様によれば、取り外し可能な締結具マガジンを有する締結具駆動工具が提供され、工具は、(a)ハウジングと、ハンドル部分と、締結具トラック及び第1の取り付けブラケット受け入れ部分を有するガイド本体を含むノーズ部分であって、ノーズ部分が、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを呈し、レセプタクルサブアセンブリが、(i)底部部分と、(ii)底部部分の丸みを帯びた開口部と、(iii)丸みを帯びた開口部の近位の傾斜面と、(iv)丸みを帯びた開口部の近位の幾何学的中心と、を含む、ノーズ部分と、(b)第1の端部と、第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる長手方向軸とを有する取り外し可能な締結具マガジンであって、取り外し可能な締結具マガジンが、第1の端部と第2の端部との間に配置され、かつそれらの間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、取り外し可能な締結具マガジンが、支点部分を有する第1の取り付けブラケットを含み、支点部分が、(i)円筒形外面を有する支点と、(ii)上面部分及び下面部分を有する延長部分であって、支点まで延びる、延長部分と、を呈し、取り外し可能な締結具マガジンが、ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの丸みを帯びた開口部の幾何学的中心において工具に枢動可能に取り付けられる、取り外し可能な締結具マガジンと、を備える。
【0022】
また更なる態様によれば、締結具駆動工具用の締結具マガジンが提供され、締結具マガジンは、(a)第1の端部及び第2の端部を含み、複数の締結具を保持するように構成されたマガジンハウジングと、(b)第1の端部の近位のマガジンハウジング上に可動締結具ガイドを固定する手段と、(c)係合位置及び係合解除位置を有する可動締結具ガイドと、を備え、(d)可動締結具ガイドが係合位置にある場合、可動締結具ガイドは、締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、複数の締結具のうちの1つを順次誘導する手段を含み、(e)可動締結具ガイドが係合解除位置にある場合、複数の締結具のうちの1つを順次誘導する手段は、締結具に物理的に接触しない。
【0023】
更に他の利点は、本技術を実施するために想到される最良の形態のうちの1つにおける好ましい実施形態が説明及び示されている、以下の説明及び図面から、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書で開示される技術は、他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、全てその原理から逸脱することなく、様々な明白な態様において修正が可能である。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないと見なされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本明細書で開示される技術のいくつかの態様を示すものであり、説明及び請求項と共に、本技術の原理を説明する役割を果たす。図面では、
【0025】
【
図1】本明細書に開示される技術の原理に従って構成された締結具駆動工具に取り付けられた締結具マガジンの左側面立面図である。
【0026】
【
図2】
図1の工具に取り付けられたマガジンの右側面立面図である。
【0027】
【
図3】
図1の工具に取り付けられたマガジンの左前方斜視図である。
【0028】
【
図4】
図1のマガジンのガイドサブアセンブリ(subassembly、「S/A」)の左前方斜視分解図である。
【0029】
【
図5】
図1の工具に取り付けられたマガジンの正面立面図である。
【0030】
【
図6】ガイドS/Aが外された状態の、切断線6-6に沿った
図5の工具に取り付けられたマガジンの右側面断面図である。
【0031】
【
図7】ガイドS/Aが係合された状態の、切断線6-6に沿った
図5の工具に取り付けられたマガジンの右側面断面図である。
【0032】
【
図8】ガイドS/Aが外された状態の、切断線8-8に沿った
図2のマガジンの断面図である。
【0033】
【
図9】ガイドS/Aが係合された状態の、切断線8-8に沿った
図2のマガジンの断面図である。
【0034】
【
図10】駆動ストロークが開始した直後に、より短い長さの締結具を誘導するガイドS/Aを示す、
図1の工具に取り付けられたマガジンの左側面断面図である。
【0035】
【
図11】駆動ストロークが工具の締結具出口部分に向かって続くにつれて、より短い長さの締結具を誘導するガイドS/Aを示す、
図1の工具に取り付けられたマガジンの右側面断面図である。
【0036】
【
図12】駆動ストロークが工具の締結具出口部分に向かって続くにつれて、ガイドS/Aを越えたより短い長さの締結具を示す、
図1の工具に取り付けられたマガジンの右側面切断図である。
【0037】
【
図13】マガジン内のより長い長さの締結具を示す、
図1の工具に取り付けられたマガジンの右側面断面図である。
【0038】
【
図14】係合解除位置にあるガイドS/Aを示す、
図1のマガジンの斜視図である。
【0039】
【
図15】より短い長さの締結具と共に使用された、係合位置にあるガイドS/Aを示す、
図1のマガジンの斜視図である。
【0040】
【
図16】より長い長さの締結具と共に使用された、係合解除位置にあるガイドS/Aを示す、
図1のマガジンの上面断面図である。
【0041】
【
図17】より短い長さの締結具と共に使用された、係合位置にあるガイドS/Aを示す、
図1のマガジンの上面断面図である。
【0042】
【
図18】
図1のマガジンの原理に従って構成された、ガイドS/Aに使用される調整可能なノブの詳細を示す斜視図である。
【0043】
【
図19】ゲートがその係合解除位置にある状態の、
図6のガイドS/Aの部分断面の拡大側面立面図である。
【0044】
【
図20】ゲートがその係合位置にある状態の、
図7のガイドS/Aの部分断面の拡大側面立面図である。
【0045】
【
図21】ゲートがその係合位置にある状態の、鏡像としての、
図10のガイドS/Aの部分断面の拡大側面立面図である。
【0046】
【
図22】工具に枢動可能に取り付けられる準備ができているマガジンを示す、第2の実施形態の締結具マガジン及び締結具駆動工具の正面左斜視図である。
【0047】
【
図23】
図22の工具に部分的に枢動して部分的に取り付けられたマガジンを示す、正面左斜視図である。
【0048】
【
図24】
図22の工具に完全に枢動して取り付けられ固定されたマガジンを示す、正面左斜視図である。
【0049】
【
図25】
図22の工具に取り付けられたマガジンを示す、左側面図である。
【0050】
【
図26】
図22の工具の第1のマガジン取り付け枢動点を示す、拡大左側面図である。
【0051】
【
図27】対応するマガジン取り付け枢動部分を示す、
図22のマガジンの拡大左側面図である。
【0052】
【
図28】
図22の工具の第1のマガジン取り付け枢動点を示す、左背面斜視図である。
【0053】
【
図29】対応するマガジン取り付け枢動部分を示す、
図22のマガジンの左前方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
ここで、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照するが、その実施例は添付図面に示されており、同様の数字は、図面全体を通して同じ要素を示す。
【0055】
本明細書で開示される技術は、その適用において、以下の説明に記載するか若しくは図面に示す、構成要素の構成及び配置の詳細に限定されるものではない点を理解されたい。本明細書で開示する技術は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で使用する表現及び用語は、説明を目的とするものであって、限定するものと見なされるべきではない点も理解されたい。本明細書における、「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びそれらの変化形の使用は、その後に列挙する項目及びそれらの等価物、並びに追加的な項目を包含することを意味する。特に限定しない限り、本明細書における用語「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」、又は「取り付けられた(mounted)」、及びそれらの変化形は、広範に使用され、直接的及び間接的な接続、結合、若しくは取り付けを包含する。更には、用語「接続された」又は「結合された」、及びそれらの変化形は、物理的又は機械的な接続若しくは結合に限定されない。更には、用語「~と通信している」又は「~と通信状態である」とは、2つの異なる物理的要素又は仮想的要素が、その信号若しくは情報の伝達が直接的であるか、又は、それらの間に、信号若しくは情報の伝達に同様に関与する追加的な物理的要素若しくは仮想的要素が存在しているかどうかに関わらず、何らかの形で互いの間で信号若しくは情報を受け渡すことを示す。更には、用語「~と連通状態である」とはまた、「連通」の一方の端部(「第1の端部」)が、発生するある運動力(機械的移動、又は液圧若しくは空圧の状態変化)の「原因」であり得、かつ「連通」の他方の端部(「第2の端部」)が、「第1の端部」と「第2の端部」との間に中間構成要素が存在しているか否かに関わらず、その移動/状態変化の「影響」を受けることが可能な、機械式、液圧式、又は空圧式システムを指すこともできる。製品が、磁場に依存する移動部品を有するか、又は何らかの形で磁場の変化を検出する場合、又は、磁場の使用によって一方の電子デバイスから別の電子デバイスにデータが受け渡される場合には、それらの状況を、互いに「磁気通信している」事項として言及することが可能であり、この場合、「通信」の一方の端部が磁場を誘起することができ、他方の端部が、その磁場を受信して、その磁場から作用を受ける(又は、他の方式で影響を受ける)ことができる。
【0056】
例えば第1の入口、第2の入口など、要素名に先行する用語「第1」又は「第2」は、類似若しくは関連する要素、結果、又は概念を区別するための識別目的のために使用されており、必ずしも順序を意味することを意図するものではなく、用語「第1」又は「第2」は、別途指示のない限り、追加的な類似若しくは関連する要素、結果、又は概念の包含を排除することを意図するものでもない。
【0057】
更には、本明細書で開示する実施形態は、説明の目的のために、構成要素の大部分がハードウェアのみで実装されているかのように図示及び説明される場合がある、ハードウェア及び電子構成要素又はモジュールの両方を含むことを理解されたい。
【0058】
ここで
図1を参照すると、参照番号8によって概して示される締結具マガジンの新しい実施形態が、左側面図に示されている。締結具マガジン8は、
図1の締結具駆動工具10に取り付けられた状態で示されている。工具は、加圧チャンバ部分6と、駆動ピストン20を有する作動シリンダと、(締結具用の)出口端7を有するノーズピース92と、手動トリガ9とを含む。工具は、外側ハウジング22と、モータハウジング31と、エンドキャップ50と、ハンドル54と、バッテリパックコネクタ26とを有する。
【0059】
マガジン8は、(工具にしっかりと接続するための)ラッチサブアセンブリ52と、上部部分70(本明細書では「第1の端部」又はマガジンの「出口端」と呼ばれることもある)と、底部部分72(本明細書では「第2の端部」と呼ばれることもある)と、第1の端部70の近位の取り付けブラケット67とを含む。マガジン8は、第1の端部70において工具10に取り外し可能に取り付けられ、ラッチサブアセンブリ52を使用して、その細長い側部に沿って、マガジンの第1の端部から第2の端部までの、その側部の約3分の2のところまで工具に固定されている。
【0060】
可動(又は枢動可能)締結具ガイドサブアセンブリ(S/A)60(本明細書では「ブロックアウトS/A」と呼ばれることもある)は、マガジンの取り付けブラケット67に取り付けられている。調整可能なノブ64が示されており、ノブは、ガイドS/Aを第1の(又は係合)位置又は第2の(又は係合解除)位置のいずれかに移動させるために使用される。
【0061】
図2は、工具10及びマガジン8を右側面立面図で示し、
図3は、工具10及びマガジン8を斜視図で示し、基本的に
図1と同じ構成要素を示す。
【0062】
次に
図4を参照すると、ガイドS/A60が分解図で示されている。ノブ64は、ノブ保持ピン63によって取り付けブラケット67に固定されている。取り付けブラケット67は、締結具マガジン8の出口端の近位にあり、その結果、ノブ64の操作は、その出口端の近位に(すなわち、マガジンの第1の端部/上部部分70に)機械的作用を生成する効果を有する。
【0063】
ばね66は、ノブステム69の周りに配置されており、ゲート62は、ゲート保持ピン65の使用によりノブステム69に取り付けられている。したがって、ゲート62は、締結具マガジン8の出口端70の近位に配置されている。ばね66は、ノブ64をブラケット67から離れるように付勢する付勢力を生成する。ゲート62は、以下により詳細に説明するように、駆動ストローク中に位置ずれした締結具を誘導するために使用される傾斜部分61を有する。ノブステム69は、ノブ64が回転移動される場合にゲート62が回転移動させられるように、十分な構造的剛性を有する。
【0064】
次に
図5を参照すると、工具10及びマガジン8が正面図で示されている。この図から分かるように、マガジン8は、工具10の中心線に取り付けられている。しかしながら、工具の中心線は、工具全体の質量中心にはない。
【0065】
次に
図6及び
図7を参照すると、マガジン8及び工具10が、
図5の切断線6-6に沿った断面図で示されている。圧力チャンバの外側スリーブ又は外壁は、46で示されており、圧力チャンバの上部部分は、参照番号50によって示されるエンドキャップによって覆われている。可動ピストン20は、作動シリンダ内にあるものとして示されており、作動シリンダの外側の円筒壁は、44で示されている。
【0066】
ピストン20は、「準備」位置に示されており、エンドキャップ50に向かって(この図では)左に往復して移動することができる、又はピストン停止部38に向かって(この図では)右に移動することができる。(ピストン停止部は、バンパと呼ばれることもある)。(参照番号40の)この図におけるピストンの「上方」にある可変容積部は、「変位容積部」と呼ばれ、加圧されるのに対し、(参照番号42の)この図におけるピストンの「下方」にある容積部は、「通気チャンバ」容積部と呼ばれる可変容積部であり、ハウジングの通気口を介して大気に開放されている。この技術分野において理解されるように、ピストンが往復運動して上下に移動するにつれて、各上下ストロークと共に変位容積部が増減し、ピストンが上下に(この図では左右に)移動するにつれて、ピストンの下方にある通気チャンバ容積部もそれに応じて増減する。
【0067】
ピストン20は、典型的には、またドライバの開口部を通って延びる小さなチャネルを通って挿入されるピンによってドライバ90に取り付けられている。ドライバ自体は、ピストン停止部38の開口部を通って、更にガイド本体36内に入り、ガイド本体は、ドライバの締結具を駆動するための移動中にドライバをドライバトラックに沿って案内する。
【0068】
本明細書では「圧力チャンバ」とも称される、概して参照番号30によって示されている主貯蔵チャンバは、ガスを用いて加圧される。この実施形態では、圧力チャンバ30は、作動シリンダ壁44を少なくとも部分的に取り囲む環状空間を備え、30での加圧された空間は、本質的に、作動シリンダ壁44の外面と圧力チャンバの外壁46の内面との間にある。
【0069】
圧力チャンバ30の主な目的は、(この図では)その右向き方向又は「駆動ストローク」方向にピストン20を駆動し、釘又はステープルなどの締結具を駆動している際に使用するための追加の加圧ガスを保持することである。圧力チャンバ内のこの追加の加圧ガスにより、釘又はステープルを木材片などの標的表面内に押し込みながら、十分な力をピストンの上面に対して加えることができる。圧力チャンバの大部分を構成するこの貯蔵容積部30は、追加の加圧ガスを保持するための圧力チャンバがない場合にはさもなければ作動シリンダ内のピストンの上方にある変位容積部で必要とされるであろう非常に高い圧力を必要とすることなく、ガススプリング効果を提供するために、より低い全体的なガス圧力をこの締結具駆動工具の全体的な作動に使用することを可能にする。
【0070】
締結具駆動工具を使用して締結具を駆動した後、今度は、工具により、ドライバ90を、新しい発射(駆動)ストロークのためにその最も上の位置まで戻して「持ち上げ」させる必要がある。これは、モータ32(
図6には図示せず)によって作動される回転-直線リフタ100(本明細書では「リフタ」とも呼ばれる)を回転させることによって達成される。このモータは、工具ハウジング22全体の一部であるモータハウジング31内に収容されていることに留意されたい。
【0071】
コントローラを含む少なくとも1つのプリント回路基板は、概して参照番号34で示され、この実施形態では、バッテリコネクタ26の近位に配置されている。コントローラは、典型的には、処理回路として機能するマイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータデバイスを含む。また、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)及び読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)デバイスを含む少なくとも1つのメモリ回路も、典型的にはコントローラの一部をなす。ユーザ入力情報(特定の工具モデルに適用可能な場合)を記憶するために、EEPROM、NVRAM、又はフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリデバイスが典型的に含まれる。
【0072】
マガジン8は、概して参照番号24で示される締結具ストリップを保持するように構成されている。締結具ストリップ24は、典型的には、複数の締結具を保持し、これらの締結具ストリップは、例えば、1/2インチ~1+1/4インチの長さなど、様々な長さの締結具を保持することができる。(もちろん、各個々の締結具ストリップは、1つの特定の長さの締結具のみを保持する。)マガジン8は、これらの締結具ストリップを保持するように構成されており、締結具ストリップは、第2の端部72から装填される。
【0073】
例えば、1インチの釘などのより長い締結具25に対しては、ゲート62は、釘の移動を妨げないように、その係合解除位置に移動される。
図6は、係合解除位置にあるゲート62を示す。係合解除位置では、ばね66は、ゲート62をマガジン締結具トラック74から離れるように「ポケット」68(
図8参照)内に付勢する。
【0074】
例えば、1/2インチの釘などのより短い締結具24に対しては、ゲート62は、その係合位置に移動されて、釘がノーズピース内に駆動され、次いで加工物内に駆動されるときに、釘の移動を誘導するのを助ける。
図7は、係合位置にあるゲート62を示す。係合位置では、ノブ64は、回転されて押し下げられており、これにより、ゲート62をマガジン締結具トラック74の中央に向かって移動させ、「ポケット」68から出す(それによって、ばね66を圧縮する)。傾斜部分61は、工具10の出口端7に向かって枢動される。
【0075】
図8及び
図9は、
図2の切断線8-8に沿ったマガジン8を示す。
【0076】
ここで
図8を参照すると、ガイドの係合解除位置が示されており、ゲート62は、ポケット68内のマガジンの締結具トラック74の(この図では)左側に示されている。
図8に示すように、ゲート62は、マガジンの締結具トラック74から完全に外れており(ノブ64が押し下げられていないため)、したがって、より長い締結具25がマガジン8から出て工具10によって駆動されるためのクリアランスを提供する。この押し下げられていない位置にあるとき、ノブ64は、締結具マガジン8の表面、すなわち取り付けブラケット67の表面から離間した遠位位置にある。
【0077】
ゲート62は、
図8の「第1の平面」内に配置され、第1の平面は、ポケット68内のその非係合位置にあるゲート62の中心を通る(この図では)垂直線に対応することに留意されたい。換言すれば、「第1の平面」は、そのポケット68と交差する。
【0078】
図8で分かるように、ユーザ作動可能ノブ64は、ノブのステム69に沿って、ばね66の付勢作用により、垂直取り付けブラケット67から延びる。ノブのこの配置により、また、ゲート62をポケット68内にある「第1の平面」内に配置させる。
【0079】
次に
図9を参照すると、ガイドの係合位置が示されており、ゲート62は、ポケット68から出てマガジンの締結具トラック74の中央に示されている。
図9では、ゲート62は、より長い締結具25と干渉し、その結果、より長い締結具は、マガジン8から出て駆動されることができない。しかしながら、係合位置では、ゲート62は、より短い締結具24と干渉せず、代わりに、各締結具が完全に「バックトラック」しないように、それらを工具から外に誘導する。「バックトラック」という用語は、本明細書では、締結具をマガジン8内に戻るように移動させる角度で締結具がガイド本体36から「落下」し、潜在的な詰まり状態を引き起こすこととして定義される。ゲート62は、
図9の「第2の平面」内に配置され、第2の平面は、ポケット68から出たその係合位置にあるゲート62の中心を通る(この図では)垂直線に対応することに留意されたい。
【0080】
図9で分かるように、ユーザ作動可能ノブ64は、垂直取り付けブラケット67から延びず、代わりに、その取り付けブラケットの近位に配置されている。ノブのこの配置により、また、ゲート62をポケット68の外側にある「第2の平面」内に配置させる。この「第2の平面」位置では、ゲート62は、マガジンの締結具トラック74内に直接あり、したがって、より短い釘のためのガイドとして作用し、また、より長い釘のためのブロック構成要素としても作用する。「第1の平面」と「第2の平面」とは、互いに実質的に平行であることに留意されたい。
【0081】
図9に示すような押し下げられた位置にあるとき、ノブ64は、締結具マガジン8の表面、すなわち取り付けブラケット67の表面に対して近位位置にある。この近位位置に到達するために、ノブ64は、最初にその取り付けブラケット67に向かって押され、次いで回転される。次に、ノブ保持ピンがノブをその押し下げられた(係合)位置に保持する戻り止めとして機能するので、ユーザの手をノブ64から離すことができ、ノブ64は、その近位(押し下げられた)位置に留まる。
【0082】
図10~
図12は、係合位置において、ガイドS/A60が位置ずれした締結具を工具から外に誘導し、したがって、完全なバックトラッキングを防止する様子を示す。
【0083】
図5及び
図6は、「準備」位置にある工具10を示しており、すなわち、工具は、締結具を加工物内に駆動する準備ができていることに留意されたい。可動ピストン20は、作動シリンダ44の頂部近くにあり、1つの締結具がガイド本体36内に装填されている。
【0084】
図10では、ピストン20は、駆動ストロークを開始し(すなわち、ピストンは、ピストン停止部38及び出口端7に向かって移動し始める)、締結具24は、締結具ストリップから分離される。締結具24は、図示されているように、マガジン8内にバックトラックし始めていることに留意されたい。しかしながら、締結具は、ゲート62の傾斜部分61上にバックトラックしているだけである。締結具は、傾斜部分61と物理的に接触し、この傾斜部分は、次いで、締結具24がマガジン8内に完全にバックトラックするのを防止し、代わりに、締結具を出口端7に向けて誘導し始める。ゲート62の傾斜部分61は、工具の移動ドライバ90によって駆動されるべき締結具が、マガジン8から供給されている間に、駆動される過程にあるときに位置ずれした場合に、その締結具の方向を変えるようなサイズ及び形状である。
【0085】
次に、
図11では、ピストン20は、その駆動ストロークを継続し、締結具24は、ゲート62の傾斜部分61に沿って更に誘導される。この時点で、締結具は、ほとんどマガジンを通過して誘導されており、ノーズピースの締結具トラックに沿って更に移動するように適切な向きに向かって「照準」されている。
【0086】
最後に、
図12では、ピストン20は、その駆動ストロークの半分を過ぎており、締結具24は、「バックトラック」点を過ぎてマガジンを越えて誘導されている。傾斜部分61は、ドライバ90と干渉せず、締結具は、工具10のノーズピース出口端7からほとんど出ている。締結具24が加工物内に駆動された後、リフタ100は、ドライバ90及びピストン20を準備位置に戻し、次の締結具がマガジン8から前進させられる。このようにして、各締結具は、傾斜部分61を介して誘導され、次いで、工具の駆動ストローク中に加工物内に駆動される。
【0087】
図11及び
図12では、締結具(例えば、釘)は、マガジンの締結具トラック74内にある間、離間していることが分かる。本明細書で提供される図面に示される実施例では、これらの締結具は、フレーミングタイプの釘に見られる「通常の」頭部を有するかなり大径の釘であり、これが、釘が離間した構成で提供される理由である。更に、そのような釘は、図示されるように離間し、平行パターンで配列され、したがって、マガジン8は、(
図11上の)上部におけるその第1の端部からその第2の(底部)端部まで、それらの2つの端部の間に延びる長手方向軸に沿って本質的に完全に真っ直ぐである。
【0088】
図11及び
図12に示されている工具10の場合、釘は、典型的には、整列されたストリップで提供され、それによって、その整列されたストリップによって所定位置に(その平行パターンで)保持されている。多くの従来の釘打ち機工具は、そのような整列されたストリップを使用し、それらのストリップの多くは、人間のユーザがストリップをマガジン内に設置している間に、ストリップから落ちることなく、又はストリップを引き裂くことなく、釘が取り扱われることを可能にするのに十分に強い可撓性プラスチック材料から作製されている。ストリップが設置されると、マガジンの一部である「フィーダキャリッジ」と呼ばれることもあるプッシャ76が、釘に対して(
図11及び
図12に示す向きの)上向きの力を加え、この上向きの力は、整列された釘のストリップを、工具10のガイド本体36内のドライバ/締結具トラック94の締結具受け入れ領域に向かって(すなわち、マガジンの第1の(上)端部に向かって)押しやる傾向がある。先頭の釘がドライバ/締結具トラック94に入ると、先頭の釘は、ドライバ90によって工具の出口端7でノーズピース92を通って強制的に押し出される適切な位置にある。整列された釘のストリップのプラスチック材料はまた、釘が可動ドライバ90によってドライバ/締結具トラック94から駆動される瞬間に先頭の釘が存在するちょうどその部分でかなり容易に引き裂かれるという属性を有することが理解されるであろう。
【0089】
最後に、より小さい釘、特に「仕上げ釘」と一般に呼ばれる非常に小さい頭部を有する釘も、本明細書に開示される技術と共に使用されてもよい。しかしながら、そのような釘は、典型的には、プラスチックの整列されたストリップに取り付けられ、離間している代わりに、それらのシャフトに沿って互いに軽く接着されている。しかしながら、そのような仕上げ釘は、実際には小さい頭部を有するので、それらが互いに接着されるとき、したがって、それらは、わずかに湾曲した形状に配置され、したがって、それらのマガジンもまた、その形状に一致するようにわずかに湾曲していなければならない。それにもかかわらず、マガジンの設計者が、単一のマガジンで2つ以上の長さの仕上げ釘を使用することを可能にしたい場合、本明細書で開示されるガイド/ブロックアウトS/A60をそのような仕上げ釘と共に使用して、(そのマガジンと共に使用可能である)より短い釘がその工具のドライバ/締結具トラックに押し込まれるときに完全にバックトラックすることを防止することができる。(ガイドS/A60はまた、(そうでなければ、そのマガジンと共に使用可能である)より長い釘がマガジンの上部を通してガイド本体内に供給されることを「ブロック」する能力を有し、したがって、用語「ブロックアウト」は、このサブアセンブリ60に対して使用することができる)。
【0090】
次に
図13を参照すると、マガジン8は、マガジン内に装填されたより長い締結具25の締結具ストリップと共に示されている。ガイドS/A60が係合解除モードにあるとき、ガイドS/Aは、より長い締結具25が通常動作中にマガジン8からガイド本体36に移動するときに、より長い締結具25の移動に干渉しない。係合解除モードでは、ゲート62は、マガジンの締結具トラック74の側部に(すなわち、ポケット68内に)移動しており、それによって、より長い締結具25の妨げられない移動を可能にする。
【0091】
次に
図14を参照すると、ガイドS/A60が係合解除位置で示されている。ばね66は、ノブ64を取り付けブラケット67及びマガジン8から離れる方向に付勢している。この図では見えないが、可動ゲート62は、ポケット68内にある。傾斜部分61は、マガジン72の底部に向かう方向に枢動される(
図6参照)。
【0092】
次に
図15を参照すると、ガイドS/A60が係合位置で示されている。人間のユーザは、ノブ64を反時計回りに回転させ、ノブを取り付けブラケット67及びマガジン8に向かって押している。この図では見えないが、ばね66は、可動ゲート62をマガジンの締結具トラック74内に押し込んでいる。可動ゲート62は、傾斜部分61が工具10の駆動ストローク中に締結具24と係合するように枢動している(
図7参照)。
【0093】
次に
図16を参照すると、ガイドS/A60が係合解除位置で示されている。ばね66は、ノブ保持ピン63(「ノブ取り付けピン」63とも呼ばれることがある)に固定されている。係合解除位置では、ノブ保持ピン63は、ばねがノブ64をマガジン8から離れるように付勢するように、ばね66を枢動させる。ノブ保持ピン63は、取り付けブラケット67の内側部分に載らないように枢動する。
【0094】
より長い締結具25は、可動ゲート62が邪魔にならない所でなくポケット68内に配置されていない場合に、より長い締結具がガイド本体36内に供給されることができないほど十分に長いことに留意されたい。したがって、図示された実施形態においてより長い締結具を使用するために、ノブ64及びゲート62は、マガジン締結具トラック74からマガジンの上部(第1の端部)の外へより長い釘を供給することができるように、係合解除位置になければならない。
【0095】
次に
図17を参照すると、ガイドS/A60が係合位置で示されている。係合位置では、ノブ保持ピン63は、可動ゲート62と共に枢動し、ノブ64がマガジン8に向かう方向に押されるので、これにより、次いで、ばね66を圧縮する。その結果、可動ゲート62は、ポケットから外へ枢動し、傾斜部分61は、マガジン70の上部(又は「出口端」)に向かって枢動する。ノブ保持ピン63は、取り付けブラケット67の内側部分に載ることによって、ガイドS/A60を所定位置に「保持」するのにちょうど十分に移動する。
図17には、より短い締結具24が示されている。より短い締結具24は、ガイドS/A60が係合位置にあるときに可動ゲート62と干渉するほど長くない。
【0096】
次に
図18を参照すると、ガイドS/A60が斜視図で示されている。
図18は、係合解除位置を示すことに留意されたい。ばね66は、ノブ保持ピン63に固定されている。傾斜部分61は、下向き位置に枢動されている。
【0097】
次に
図19を参照すると、ガイドS/A60の一部分が示されており、可動ゲート62がその係合解除位置にある状態を示している。(図示の締結具は、この図では「短い」種類のものである)。「先頭」の締結具24は、ガイド本体36のドライバ/締結具トラック94にちょうど入っており、ノーズピース92を通って駆動されて工具の出口端7から出るその適切な位置にすぐに位置する。ゲート62の傾斜部61は、(この図では)下方を向いているので、締結具24がドライバ/締結具トラック94を通って駆動される際に、締結具24の移動に対して非干渉位置にある。しかし、「短い」釘は、工具から出るときにドライバ/締結具トラック94の外側に「落ちる」傾向があることがあるので、これは、これらの「短い」釘と共に使用するためのゲート62の推奨位置ではない。
【0098】
図20は、傾斜部がその係合位置にある状態の、
図7のガイドS/Aの拡大側面立面図である。「先頭」の締結具24(「短い」締結具)は、ガイド本体36のドライバ/締結具トラック94にちょうど入っており、ノーズピース92を通って駆動されて工具の出口端7から出るその適切な位置にすぐに位置する。ゲート62の傾斜部61は、(この図では)上方を向いているので、締結具24がドライバ/締結具トラック94を通って駆動される際に締結具24が位置ずれした場合、ゲート62の傾斜部61は、締結具24の移動に対して干渉位置にある。したがって、これらの締結具のうちの1つが「バックトラック」し始めた場合、傾斜部61は、完全なバックトラッキングが生じるのを防止する。(
図21参照)。このような「短い」締結具の場合、ゲート62のこの向きが推奨位置である。
【0099】
図21は、傾斜部がその係合位置にある状態の、鏡像での、
図10のガイドS/Aの拡大側面立面図である。「先頭」の締結具24は、ドライバ90によって駆動されているときに「バックトラック」し始めている。しかしながら、傾斜部61は、その先頭の締結具の前方先端によって接触されており、先頭の締結具を、ドライバ/締結具トラック94であるその正しい経路にリアルタイムで戻して「再照準」(又は「案内」)する。締結具と可動ゲート62の傾斜部との間のこの機械的干渉接触は、完全なバックトラッキングが生じるのを防止し、したがって潜在的な詰まりを防止する。
【0100】
次に
図22を参照すると、締結具駆動工具10のための第2の実施形態の締結具マガジン8が、前方四半部斜視図で示されている。
図22は、マガジン8を工具10に取り付ける際の第1のステップを示す。この第1のステップでは、人間のユーザは、マガジン上の支点130を工具上の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリ110と整列させるために、マガジン8を工具10に対してある角度で配置する。丸みを帯びたレセプタクルS/A110は、全体的に円筒形状を呈する。
【0101】
工具10は、ノーズピース92と、ノーズピースの近位のガイド本体36上の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリ(「S/A」)110とを有する。この丸みを帯びたレセプタクルS/Aは、本明細書では第1の取り付け点と呼ばれることもある。
【0102】
マガジン8は、ガイド本体の締結具出口部分の近位に支点130を呈する。マガジン8はまた、マガジンラッチ解放ハンドル160(手動で操作される)と、マガジンラッチ枢動ピン162と、マガジンラッチピン164と、マガジンラッチ接触支持体166とを含む。マガジンラッチ接触支持体166は、工具ブラケット172(本明細書では第2の取り付け点と呼ばれることもある)と嵌合する。工具接触支持構造体170は、工具ブラケット172を保持する。工具ブラケット172上の湾曲した開口部174は、マガジンラッチピン164を受け入れる。これらの構成要素160、162、164、及び166は、全てラッチサブアセンブリ52の一部である。
【0103】
次に
図23を参照すると、マガジン8を工具10に取り付ける第2のステップが示されている。この第2のステップでは、人間のユーザは、マガジンの支点130を工具の丸みを帯びたレセプタクルS/A110に挿入することによって、マガジンを工具に枢動可能に取り付ける。この第2段階では、マガジン8は、ここで工具10に向かって枢動可能に移動可能であり、支点130は、丸みを帯びたレセプタクルS/A110と係合している。マガジンが工具に取り付けられている間、(支点中心132における)支点部分は、バックプレート152の開口部116の幾何学的中心114の周りに回転される。
【0104】
マガジン8は、支点130が丸みを帯びたレセプタクルS/A110と係合されているので、その単一平面から大きく逸脱することなく、単一運動面内でのみ工具10に向かって枢動することができることに留意されたい。この係合は、マガジンが工具に向かって移動されるときに、マガジンの枢動可能な平面の外側へのマガジンの著しい移動を防止する。すなわち、支点130及びレセプタクルS/A110の円筒形開口部112(
図26参照)の全体的な形状及び構造は共に、支点130(本実施形態では、その丸みを帯びた外径よりもサイズが大きい有意な幅寸法を有する)が最初にその円筒形開口部112内に配置されると、マガジンが任意の他の平面内で移動することを防止する。(図示された実施形態の支点130のおおよそのサイズ及び形状の相対的な寸法については、
図27及び
図29も参照されたい。以下の説明を参照されたい)。この移動を説明する別の方法は、側部突出部136がバックプレートの開口部116と係合すると、締結具マガジン8が工具の本体に向かって平面方向に回転可能であるということである。
【0105】
次に
図24を参照すると、マガジン8を工具10に取り付ける第3の最終ステップが示されている。
図24は、完全に枢動され、工具10に取り付けられたマガジン8を示す。マガジン8は、支点130を介して丸みを帯びたレセプタクルS/A110と係合され、また同時に、工具ブラケット172と係合されているマガジンラッチピン164を介して工具に固定されている。(この構成において、マガジンラッチピン164は、その湾曲した開口部174を介して工具ブラケット172に対してラッチすることによって、「保持ピン」として作用する)。マガジンラッチピン164が工具ブラケット172と係合すると、マガジンの取り付けブラケット150の上面が(同時に)ガイド本体36の底部部分122に対して押圧される。
【0106】
マガジンの上側部分とガイド本体の下側「受け入れ部分」との物理的形状は、もちろん、物理的に嵌合可能であるように互いに対応しなければならない。ガイド本体は、その目的を達成するために、マガジンの取り付けブラケットの上側部分150を受ける底部部分122を含む。バックプレートの開口部116は、支点部分の側部突出部136を受け入れるようなサイズ及び形状であり、ガイド本体の受け入れ部分(又はレセプタクル部分)の丸みを帯びた(円筒形)開口部112は、支点の円筒形外面134を受け入れるようなサイズ及び形状である。更に、この丸みを帯びた開口部112の近位に幾何学的中心があり、これは、工具10へのマガジン8の取り付け中に作用する。
【0107】
マガジン8を工具10から係合解除するために、人間のユーザは、まず、マガジンラッチ解放ハンドル160を手動で作動させる。この移動は、マガジンラッチピン164を工具ブラケット172から係合解除する。次に、人間のユーザは、マガジンの支点130が工具の丸みを帯びたレセプタクルS/A110と依然として係合している間に、マガジン8を外向きに工具10から離れるように枢動させる。
【0108】
次に
図25を参照すると、工具10に完全に取り付けられたマガジン8が左側面図で示されている。この図は、支点130が主開口部120にかなりぴったりと嵌合している様子を示しており、これらの部品についての更なる詳細については以下を参照されたい。
【0109】
次に
図26を参照すると、ノーズピース92及び丸みを帯びたレセプタクルS/A110が、左側面図で拡大して示されている。丸みを帯びたレセプタクルS/A110は、円筒形開口部(又は「雌部分」)112と、幾何学的中心114と、ガイド本体のバックプレート116の開口部と、主開口部120と、ガイド本体の実質的に平坦な底部部分122と、主開口部120の底部部分における第1の角部124とを含む。この第1の角部124は、
図28では縁部の外観を有するが、鋭い縁部ではなく、したがって、マガジンの支点130をこの第1の角部(又は縁部)124を越えて摺動させることは比較的容易であるが、第1の角部124は、挿入されると、支点130を主開口部120内に保持するのを助ける。
【0110】
人間のユーザがマガジン8を工具10に取り付け始めると、支点130を含むマガジンの前方「雄」延長部分140を第1の角部124を越えて移動させることによって、支点130が丸みを帯びたレセプタクルS/A110と係合され、次いで、マガジンが、しっかりとラッチされるまで工具に向かって枢動される。工具10とのマガジン8の「枢動点」は、幾何学的中心114にある。マガジンの支点130の部分は、丸みを帯びたレセプタクルS/A110によって固定されるだけでなく、実質的に平坦な底部部分122によっても固定され、マガジンがマガジンラッチピン164及び工具ブラケット172を介してしっかりとラッチされるときに、マガジンを収容し、所定位置に係合するのを助ける。
【0111】
ここで
図27を参照すると、マガジン8が、左側面図で拡大して示されている。マガジン8は、上側部分150を有し、この上側部分は、マガジンが工具に取り付けられたときに、工具10と係合する。マガジン8はまた、支点中心(132)(又は「枢動軸」又は「枢動点」)と、丸みを帯びたレセプタクルS/A110に嵌合する円筒形外面134と、支点の円筒形外面134の近位にあり、バックプレート152の開口部116に嵌合する側部突出部136と、支点まで延びるマガジンの取り付けブラケットの延長部分140と、延長部分の上部平坦面142と、延長部分の下部平坦面144と、下部平坦面144と円筒形外面134との交点にある第2の角部146とを含む。
【0112】
支点130が丸みを帯びたレセプタクルS/A110と係合すると、「枢動点」は、工具10の幾何学的中心114にあり、同時にマガジン8の支点中心132にもある。また、係合されるとき、第2の角部146は、第1の角部124を越えて摺動し、上部平坦面142は、ガイド本体の(平坦な)底部部分122に対して押圧される。(第2の角部146は、「内側角部」であり、第1の角部124は、「外側角部」であることに留意されたい)。この構造に関するこれらの詳細は、一次固定ラッチ点がマガジンラッチピン164及び工具ブラケット172で(すなわち、工具とマガジンとの間の第2の取り付け点に)あっても、マガジン8が工具10と係合したままであることを確実にするのに役立つ。これらの物理的詳細はまた、人間のユーザが、マガジンを所定位置に「適合」させるために苦労することなく、マガジン8を自然に枢動させ、工具10と係合させるように案内するのに役立つ。
【0113】
ここで
図28を参照すると、ノーズピース92及び丸みを帯びたレセプタクルS/A110が、左後方斜視図で示されている。
図28では、バックプレート116の開口部がより容易に示されている。バックプレート116のこの開口部は、支点の側部突出部136のための係合点である(
図29参照)。側部突出部136は、マガジン8を工具10に取り付ける第2のステップの一部として、バックプレート116の開口部に挿入される。これは、マガジン8がマガジン(保持)ラッチピン164及び工具ブラケット172を介して固定されるまで、人間のユーザがマガジン8を自然に取り付けて枢動させるように案内するのに役立つ別の詳細である。
【0114】
図28には、ガイド本体の(平坦な)底部部分122の幅も示されている。(平坦な)底部部分122の幅はまた、マガジンの上(平坦)面142がガイド本体の(平坦な)底部部分に対して押圧されるときに、マガジン8を工具に固定するのに役立つ。
図28は、ガイド本体の一部としての傾斜面126を示す。傾斜面126は、マガジン8が係合位置に枢動されるときに、その支点130、第2の角部146、及び下平坦面144を含むマガジンの前方延長部分を「案内」するものである。傾斜面126は、人間のユーザがマガジン8を工具10に容易に取り付けるように自然に案内する別の詳細である。
【0115】
ここで
図29を参照すると、マガジン8が、左前方斜視図で示されている。
図29では、側方突出部136は、支点130から外向きかつ(この図では)左に延びるように示されている。工具10のガイド本体36の(平坦な)底部部分122に対して押圧されたときにマガジン8を所定位置に保持するのを助ける上(平坦)面142の幅に留意されたい。
【0116】
本明細書で例示される実施形態のうちの一部は、明確性の目的のために、本明細書の図面のうちの一部に含まれている、それらの構成要素の全てを有するものではない点に留意されたい。特に以前の設計に関して、そのような外側ハウジング及び他の構成要素の実施例を見るために、読者には、Kyocera Sencoによって所有されている他の米国特許及び出願を参照されたい。同様に、ツールの機能を制御するために電子コントローラが「どのように」動作するかについての情報は、Kyocera Sencoによって所有されている他の米国特許及び出願に見出される。更には、本発明のツール技術の他の態様は、以前の米国特許及び公開された出願で開示されている情報を含めて、譲受人であるKyocera Senco Industrial Tools,Inc.によって販売されている、従来の締結具駆動ツールにおいて存在し得る。そのような刊行物の例は、米国特許第6,431,425号、同第5,927,585号、同第5,918,788号、同第5,732,870号、同第4,986,164号、同第4,679,719号、同第8,011,547号、同第8,267,296号、同第8,267,297号、同第8,011,441号、同第8,387,718号、同第8,286,722号、同第8,230,941号、同第8,602,282号、同第9,676,088号、同第10,478,954号、同第9,993,913号、同第10,549,412号、同第10,898,994号、同第10,821,585号、及び同第8,763,874号、また米国特許出願公開第2020/0156228号、同第2021/0016424号、同第2020/0070330号、及び同第2020/0122308号である。これらの文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0117】
本明細書で使用するとき、用語「近位」は、2つの対象物がおそらくは互いに隣接するように、1つの物理的物体を第2の物理的物体と接近して配置する意味を有し得るが、必ずしもそれらの間に配置された第3の物体が存在しないことを必要としない。本明細書で開示される技術では、「雄型位置決め構造体」が「雌型位置決め構造体」の「近位」に配置されることになる場合があり得る。一般に、このことは、2つの雄型構造体及び雌型構造体が、互いに物理的に当接していることを意味し得るか、又はこのことは、2つの雄型構造体及び雌型構造体が連続表面に沿って互いに実際に接触するか否かに関わらず、一方の構造体を互いに対して所定の方向に向けて、かつX-Y(例えば、水平及び垂直)位置に本質的に保持する、特定のサイズ及び形状によって、それらが互いに「嵌合される」ことを意味し得る。又は、任意のサイズ及び形状(雄型、雌型、又は他の形状であるかに関わらず)の2つの構造体は、それらが互いに物理的に当接するか否かに関わらず、互いに幾分近くに配置される場合もあるが、そのような関係は、依然として「近位」と呼ぶことが可能である。又は、特定の点に対する2つ以上のあり得る位置を、棒の端部の「近くに(near)」ある又は棒の端部「に(at)」あるなどの、物理的物体の正確な属性に関連して指定することができ、それらのあり得る、近く/に、の位置の全てを、その棒の端部の「近位」と見なすことが可能である。更に、用語「近位」はまた、単一の対象物に厳密に関連する意味を有することができ、単一の物体は2つの端部を有し得るものであり、「遠位端」は、対象基準点(又は領域)から幾分遠く離れて配置された端部であり、「近位端」は、その同じ対象基準点(又は領域)に幾分接近して配置されるであろう他方の端部である。
【0118】
本明細書で説明及び/又は図示されている様々な構成要素は、本明細書で開示される技術の原理から逸脱することなく、複数の部品に含めて製造すること、又は、これらの構成要素のそれぞれに対して一体型部品として製造することを含めた、様々な方法で製造することができる点が理解されるであろう。例えば、以下の特許請求の範囲の列挙された要素として含まれる構成要素は、一体型部品として製造される場合があり、又は、その構成要素は、一体に組み立てられるいくつかの個々の部品の、組み合わせた構造体として製造される場合もある。しかしながら、その「複数部品の構成要素」は、特許請求されている列挙された要素が、本明細書では一体型構造体としてのみ説明及び図示されていると思われる場合であっても、依然として、請求項の解釈の侵害目的に対して特許請求されている列挙された要素の範囲内に含まれることになる。
【0119】
「背景技術」及び「発明を実施するための形態」で引用された全ての文献は、関連部分において、参照により本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本明細書で開示される技術に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
【0120】
好ましい実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的のために提示されている。網羅的であること、又は、本明細書で開示される技術を、開示される厳密な形態に限定することを意図するものではなく、本明細書で開示される技術は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正することができる。本明細書で説明又は図示されるいずれの実施例も、非限定的な実施例として意図されており、本明細書で開示される技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、上記の教示を考慮することで、それらの実施例又は好ましい実施形態の、多くの修正若しくは変形が可能である。実施形態は、本明細書で開示される技術の原理、及びその実際的な適用を例示するために選択及び説明されており、それによって、当業者が、様々な実施形態で、及び、想到される特定の用途に適した様々な修正と共に、本明細書で開示される技術を利用することを可能にしている。それゆえ、本出願は、本明細書で開示される技術の、その一般原理を使用したあらゆる変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。更には、本出願は、本明細書で開示されるこの技術が関連し、添付の請求項の範囲内に含まれる、当該技術分野における既知又は慣習的な実践の範囲内となるように、本開示からのそのような逸脱を網羅することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結具駆動工具用の締結具マガジンであって、
(a)第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングであって、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成された、マガジンハウジングと、
(b)前記第1の端部の近位の前記マガジンハウジング上の取り付けブラケットと、
(c)前記複数の締結具を前記第1の端部に向かって付勢する締結具プッシャと、
(d)前記取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、
(e)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、
を備え、
(f)前記係合位置にある場合、前記可動締結具ガイドが、位置ずれした前記複数の締結具のうちの1つの移動に機械的に干渉することによって、前記締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、前記マガジンの前記第1の端部に向かって前記複数の締結具のうちの前記1つを順次誘導し、
(g)前記係合解除位置にある場合、前記可動締結具ガイドが、前記複数の締結具のうちの前記1つの移動に機械的に干渉しない、
締結具マガジン。
【請求項2】
前記可動締結具ガイドが、
(a)ステムによって可動ゲートに接続された可動ノブであって、前記ノブが、前記ノブと前記ゲートとの間で前記ステムに沿って延びる枢動軸に沿って回転可能であり、前記ノブ及び前記ゲートが、第1の角度位置と第2の角度位置との間で一緒に回転し、前記第1の角度位置が、前記可動締結具ガイドの前記係合位置に対応し、前記第2の角度位置が、前記可動締結具ガイドの前記係合解除位置に対応する、可動ノブと、
(b)前記ノブと前記マガジンの表面との間で前記ステムに沿って取り付けられたばねであって、
(i)前記ノブが前記第2の角度位置に回転された場合、前記ばねが、前記ノブが前記ばねによって前記マガジン表面から離間した延長された遠位位置に押しやられるように、前記ノブを前記マガジン表面から離れるように付勢し、
(ii)前記ノブが、前記第1の角度位置に回転され、前記マガジンの前記表面に向かって押されることによって作動された場合、それによって、前記マガジン表面の近位の非延長位置に移動する、
ようになっている、ばねと、
(c)前記ステムを貫通し、前記ノブが前記第2の角度位置に回転されない限り、前記ノブが前記近位の非延長位置から離れるように移動しないよう保持する、ノブ取り付けピンと、
を備える、
請求項1に記載のマガジン。
【請求項3】
前記ノブが作動された場合、前記ゲートが、前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間で枢動可能であり、
前記第1の角度位置が、前記ゲートが前記複数の締結具のうちの位置ずれした締結具と機械的に干渉する係合位置であり、
前記第2の角度位置が、前記ゲートが前記複数の締結具と機械的に干渉せず、代わりに前記マガジン内に形成されたポケット内に移動される、係合解除位置である、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項4】
前記ゲートが、前記ノブが前記第1の角度位置に移動された場合に第1の平面内に配置され、前記ゲートが、前記ポケットと整列せず、
前記ゲートが、前記ノブが前記第2の角度位置に移動された場合に第2の平面内に配置され、前記ゲートが、前記ポケットと整列する、
請求項3に記載のマガジン。
【請求項5】
前記ゲートが、前記ノブ及び
前記ゲートが前記第1の角度位置にある場合に、位置ずれした締結具との前記機械的干渉として作用する傾斜面を含む、
請求項2に記載のマガジン。
【請求項6】
締結具駆動工具であって、
(a)可動ピストンを含む作動シリンダであって、前記ピストンの第1の側に可変変位容積部を含み、前記ピストンの反対側の第2の側に可変通気容積部を含む、作動シリンダと、
(b)貯蔵チャンバと、
(c)前記締結具駆動工具の端部部分の近くで前記シリンダ及び前記貯蔵チャンバのうちの少なくとも1つに取り付けられたエンドキャップと、
(d)前記ピストンと機械的に連通する可動ドライバと、
(e)前記ドライバの移動を案内するガイド本体と、
(f)第1の端部及び第2の端部を含み、複数の締結具を保持するように構成されたマガジンハウジングと、
(g)前記第1の端部の近位の前記マガジンハウジング上の取り付けブラケットと、
(h)前記取り付けブラケットに固定された可動締結具ガイドであって、
(i)係合位置及び係合解除位置を有する、可動締結具ガイドと、
を備え、
(j)前記係合位置において、前記可動締結具ガイドが、前記締結具が完全にバックトラックすることを防止するように、前記複数の締結具のうちの1つを順次誘導し、
(k)前記係合解除位置において、前記可動締結具ガイドが、前記複数の締結具を順次誘導しない、
締結具駆動工具。
【請求項7】
前記可動締結具ガイドが、
ゲートと、
前記取り付けブラケットに取り付けられた、ステムを含むノブと、
ばねであって、
前記ばねが、前記ノブと前記取り付けブラケットとの間で前記ステムに取り付けられ、
前記ばねが、前記取り付けブラケットから前記ノブを付勢する、
ばねと、
を備える、
請求項6に記載の
締結具駆動工具。
【請求項8】
前記ノブが、前記ステムによって前記ゲートに機械的に取り付けられ、前記ノブが回転されると、前記ゲートが、前記係合位置と前記係合解除位置との間で枢動するようになっており、
前記係合位置にある場合、前記ゲートが、ポケットから出て、前記ガイド本体への締結具経路と直接一致するように移動され、
前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記ポケット内に移動され、前記ガイド本体への前記締結具経路と一致しないように移動され、
前記ばねが、前記ゲートを前記ポケットに向かう方向に付勢する、
請求項7に記載の
締結具駆動工具。
【請求項9】
締結具駆動工具と共に使用するための締結具マガジンに使用するための可動ガイドであって、
(a)人間の手による作動のためのサイズ及び形状である回転可能なノブであって、前記締結具マガジンの出口端の近位の
前記締結具マガジンの表面に取り付けられた、回転可能なノブと、
(b)また前記締結具マガジンの前記出口端の近位に位置する回転可能なゲートと、
(c)前記ノブと前記ゲートとの間に存在し、前記ノブが回転移動される場合に前記ゲートが回転移動させられるように、十分な構造的剛性を有するステムと、
(d)前記ノブに対して、かつ前記締結具マガジンの前記表面に対して付勢力を生成するばねと、
(e)前記締結具マガジンの前記表面に前記ノブを固定するノブ保持ピンと、
を備え、
(f)前記ノブ及び前記ゲートが、係合解除位置と係合位置との間で移動可能であり、
(i)前記ノブ及び前記ゲートが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、非干渉位置にあり、前記マガジンを通って移動する締結具が、前記ガイドと物理的に接触せず、
(ii)前記ノブ及び前記ゲートが前記係合位置にある場合、前記ノブ保持突出部が、人間の手の動作によって解放されるまで、前記ノブを前記係合位置に保持し、前記ゲートが、干渉位置にあり、前記締結具が前記締結具マガジンの前記出口端に隣接する
前記締結具駆動工具の移動ドライバによって駆動される際に、位置ずれした締結具が、前記ガイドの傾斜部分と物理的に接触するようになっている、
可動ガイド。
【請求項10】
前記ゲートの前記傾斜部分が、前記締結具が前記締結具マガジンの前記出口端から供給されている間に位置ずれした場合に、前記移動ドライバによって駆動される過程にある締結具の方向を変えるようなサイズ及び形状である、請求項9に記載の可動ガイド。
【請求項11】
前記ばねが、前記ノブと前記締結具マガジンの前記表面との間で前記ステムに沿って取り付けられたコイルばねを含む、請求項9に記載の可動ガイド。
【請求項12】
(a)前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ノブが、前記コイルばねによって前記締結具マガジンの前記表面から離れて、前記締結具マガジンの前記表面から離間した遠位位置に付勢され、
(b)前記ノブが前記係合位置にある場合、前記ノブが、前記締結具マガジンの前記表面に向かって近位位置に押され、次いで回転されており、前記ノブ保持突出部が、前記ノブを前記係合位置に保持するための戻り止めとして機能する、
請求項11に記載の可動ガイド。
【請求項13】
(a)前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記ゲートの前記非干渉位置を含む第1の平面内に位置し、
(b)前記ノブが前記係合位置にある場合、前記ゲートが、前記ゲートの前記干渉位置を含む第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とが、互いに実質的に平行である、
請求項12に記載の可動ガイド。
【請求項14】
前記ノブが前記係合解除位置にある場合、前記ゲートが、前記マガジン内に形成されたポケット内にあり、前記第1の平面が、前記ポケットと交差する、請求項13に記載の可動ガイド。
【請求項15】
取り外し可能な締結具マガジンを締結具駆動工具に取り付ける方法であって、
(a)少なくとも、ハウジングと、ハンドル部分と、前記工具の出口端の近位の前端サブアセンブリであって、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを備える、前端サブアセンブリと、底部部分及びバックプレートを有するガイド本体と、を含む締結具駆動工具であって、前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリが、少なくとも、
(i)前記ガイド本体の前記バックプレートの開口部であって、幾何学的中心を呈する開口部と、
(ii)傾斜面と、
(iii)前記開口部と前記傾斜面との間の第1の角部と、
を含む、締結具駆動工具を準備することと、
(b)第1の端部と、反対側の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを含むマガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンであって、前記マガジンハウジングが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、前記締結具マガジンが、支点部分であって、
(i)円筒形外面と、
(ii)前記支点の前記円筒形外面の近位の側部突出部と、
(iii)前記円筒形外面と前記マガジンの前記第1の端部との間に延びる延長部分であって、上面部分及び下面部分を有する、延長部分と、
を含む、支点部分を呈する、マガジンハウジングを有する取り外し可能に取り付け可能な締結具マガジンを準備することと、
(c)
(i)前記側部突出部を前記バックプレートの前記開口部に挿入することと、
(ii)前記バックプレートの前記開口部の前記幾何学的中心の周りに前記支点部分を回転させることと、
(iii)前記ガイド本体の前記底部部分に対して前記マガジンの前記上面部分を押圧することと、
(iv)前記工具上の取り付けブラケットを前記マガジン上のラッチサブアセンブリと係合させることと、
によって、前記締結具マガジンを前記締結具駆動工具に取り付けることと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記側部突出部が前記開口部と係合されている場合、前記締結具マガジンの前記支点が、前記幾何学的中心の周りで回転可能であり、
前記マガジンが前記工具に向かう方向に回転される場合、前記工具上の前記取り付けブラケットが、前記マガジン上の前記ラッチサブアセンブリと係合可能である、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記側部突出部が前記開口部と係合されている場合、前記締結具マガジンが、前記工具に向かって平面方向に回転可能である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
取り外し可能な締結具マガジンを有する締結具駆動工具であって、
(a)ハウジングと、ハンドル部分と、締結具トラック及び第1の取り付けブラケット受け入れ部分を有するガイド本体を含むノーズ部分であって、前記ノーズ部分が、丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリを呈し、前記レセプタクルサブアセンブリが、
(i)底部部分と、
(ii)前記底部部分の丸みを帯びた開口部と、
(iii)前記丸みを帯びた開口部の近位の傾斜面と、
(iv)前記丸みを帯びた開口部の近位の幾何学的中心と、
を含む、ノーズ部分と、
(b)第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる長手方向軸とを有する取り外し可能な締結具マガジンであって、前記取り外し可能な締結具マガジンが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記第1の端部と前記第2の端部との間で移動可能な、複数の締結具を保持するように構成され、前記取り外し可能な締結具マガジンが、支点部分であって、
(i)円筒形外面を有する支点と、
(ii)上面部分及び下面部分を有する延長部分であって、前記支点まで延びる延長部分と、
を呈する、支点部分を有する第1の取り付けブラケットを含み、
前記取り外し可能な締結具マガジンが、前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部の前記幾何学的中心において前記工具に枢動可能に取り付けられる、取り外し可能な締結具マガジンと、
を備える、締結具駆動工具。
【請求項19】
(a)前記工具のモータハウジング上の第2の取り付けブラケットと、
(b)前記取り外し可能な締結具マガジンの細長い側部部分に沿って取り付けられたマガジンラッチピンと、
を更に備える、請求項18に記載の工具。
【請求項20】
前記取り外し可能な締結具マガジンが、
(a)前記支点が、前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部内に着座し、
(b)前記支点部分が、前記締結具駆動工具ハウジングに向かう方向に前記幾何学的中心の周りに回転され、
(c)前記第1の取り付けブラケットが、前記ノーズ部分の前記第1の取り付けブラケット受け入れ部分内に着座し、かつ
(d)前記第2の取り付けブラケットが、前記マガジンラッチピンと共に着座する、
ときに、前記工具に固定される、
請求項19に記載の工具。
【請求項21】
(a)前記ガイド本体が、開口部を呈するバックプレートを含み、
(b)前記丸みを帯びた開口部の前記幾何学的中心が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部と同心であり、
(c)前記支点部分が、前記支点と同一直線上にある側部突出部を含み、
(d)前記側部突出部が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部に嵌合するようなサイズ及び形状である、
請求項18に記載の工具。
【請求項22】
前記傾斜面が、前記取り外し可能な締結具マガジンの前記支点を前記ノーズ部分の丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記丸みを帯びた開口部内に案内するのを助ける、請求項21に記載の工具。
【請求項23】
前記丸みを帯びた開口部と前記傾斜面との間の第1の角部を更に備え、
前記第1の角部が、前記取り外し可能な締結具マガジンの前記支点を前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記底部部分の前記丸みを帯びた開口部内の所定位置に保持するのを助ける、
請求項22に記載の工具。
【請求項24】
前記マガジンの前記支点部分の前記下面部分と前記円筒形外面との間の第2の角部を更に備え、
前記第2の角部が、前記マガジンの前記支点部分を前記丸みを帯びたレセプタクルサブアセンブリの前記底部部分の前記丸みを帯びた開口部内に着座させるのを助ける、
請求項23に記載の工具。
【請求項25】
(a)前記工具のモータハウジング上の第2の取り付けブラケットと、
(b)前記取り外し可能な締結具マガジンの細長い側部部分に沿って取り付けられたマガジンラッチピンと、
を更に備える、請求項21に記載の工具。
【請求項26】
前記取り外し可能な締結具マガジンが、
(a)前記支点部分の前記側部突出部が、前記ガイド本体の前記バックプレートの前記開口部内に着座し、
(b)前記支点部分が、前記締結具駆動工具ハウジングに向かう方向に前記幾何学的中心の周りに回転され、
(c)前記第1の取り付けブラケットが、前記ノーズ部分の前記第1の取り付けブラケット受け入れ部分内に着座し、かつ
(d)前記第2の取り付けブラケットが、前記マガジンラッチピンと共に着座する、
ときに、前記締結具駆動工具に固定される、
請求項25に記載の工具。
【国際調査報告】