(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-30
(54)【発明の名称】犬用表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/88 20230101AFI20250123BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
H04N23/88
G09G3/20 641P
G09G3/20 611Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545110
(86)(22)【出願日】2023-01-27
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 KR2023001244
(87)【国際公開番号】W WO2023146326
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0013605
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524282700
【氏名又は名称】サニー ウェーブ テック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SUNNY WAVE TECH CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ボンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】カン、ヒジン
(72)【発明者】
【氏名】キム、タミ
【テーマコード(参考)】
5C066
5C080
【Fターム(参考)】
5C066AA03
5C066CA17
5C066EA17
5C066KC01
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD30
5C080EE29
5C080EE30
5C080JJ02
5C080JJ05
5C080KK02
5C080KK07
5C080KK23
5C080KK43
5C080KK47
5C080KK50
5C080KK52
(57)【要約】
犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の青色階調値と補正値を合算して、前記犬画像データの第2の青色階調値を決める犬フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素を含む表示パネルと、
入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の青色階調値と補正値を合算して、前記犬画像データの第2の青色階調値を決める犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【請求項2】
前記表示パネル駆動部は、
犬モードにおいて、前記犬フィルターを活性化して、前記犬画像データを基に前記データ電圧を生成し、
人間モードにおいて、前記犬フィルターを非活性化して、前記入力画像データを基に前記データ電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項3】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の赤色階調値が0よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が0であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項4】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値が大きいほど大きいことを特徴とする請求項3に記載の犬用表示装置。
【請求項5】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項6】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きいことを特徴とする請求項5に記載の犬用表示装置。
【請求項7】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値より大きく、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項8】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項9】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きいことを特徴とする請求項8に記載の犬用表示装置。
【請求項10】
前記補正値は、前記第1の緑色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きいことを特徴とする請求項8に記載の犬用表示装置。
【請求項11】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差と、前記第1の緑色階調値と前記第1の青色階調値の差の和が大きいほど大きいことを特徴とする請求項8に記載の犬用表示装置。
【請求項12】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の緑色階調値が0よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の緑色階調値が0であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項13】
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値で決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項14】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記入力画像データの第1の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項15】
前記犬フィルターは、
前記入力画像データのRGBドメインの第1の赤色階調値を犬の視覚的特性を考慮した敏感度ドメインに変換して、第3の赤色階調値を生成し、
前記RGBドメインの前記第1の青色階調値を前記敏感度ドメインに変換して、第3の青色階調値を生成し、
前記入力画像データの前記RGBドメインの第1の緑色階調値を前記敏感度ドメインに変換して、第3の緑色階調値を生成することを特徴とする請求項1に記載の犬用表示装置。
【請求項16】
前記犬フィルターは、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項15に記載の犬用表示装置。
【請求項17】
前記犬フィルターは、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項15記載の犬用表示装置。
【請求項18】
前記犬フィルターは、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項15に記載の犬用表示装置。
【請求項19】
前記犬フィルターは、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項15に記載の犬用表示装置。
【請求項20】
前記犬フィルターは、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、
前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決めることを特徴とする請求項15に記載の犬用表示装置。
【請求項21】
画素を含む表示パネルと、
入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の赤色階調値に補正値を引いて、前記犬画像データの第2の赤色階調値を決める犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【請求項22】
前記犬フィルターは、
前記第1の赤色階調値が0よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が0であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決めることを特徴とする請求項21に記載の犬用表示装置。
【請求項23】
前記犬フィルターは、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決めることを特徴とする請求項21に記載の犬用表示装置。
【請求項24】
前記犬フィルターは、
前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決めることを特徴とする請求項21に記載の犬用表示装置。
【請求項25】
前記犬フィルターは、
前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きく、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、
前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決めることを特徴とする請求項21に記載の犬用表示装置。
【請求項26】
画素を含む表示パネルと、
入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の緑色階調値に補正値を引いて、前記犬画像データの第2の緑色階調値を決める犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【請求項27】
画素を含む表示パネルと、
入力画像データの青色割合を増加させて、犬画像データを生成する犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【請求項28】
前記犬フィルターは、
RGBドメインの前記入力画像データをHSVドメインの入力画像データに変換し、
前記HSVドメインの前記入力画像データの色値の青色区間を拡張し、前記HSVドメインの前記入力画像データの色値の赤色区間を縮小して、前記HSVドメインの犬画像データを生成し、
前記HSVドメインの前記犬画像データを基に、前記RGBドメインの前記犬画像データを生成することを特徴とする請求項27に記載の犬用表示装置。
【請求項29】
画素を含む表示パネルと、
入力画像データの赤色領域の輝度と緑色領域の輝度の差を増加させて、犬画像データを生成する犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【請求項30】
画素を含む表示パネルと、
変換テーブルにより、入力画像データを犬の視覚的特性を考慮した犬認知画像データに変換し、前記犬認知画像データと前記入力画像データの差を基に前記入力画像データを補正して、犬画像データを生成する犬フィルターと、
前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする犬用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬用表示装置に関する。より詳しくは、犬の視覚的特性を考慮した画像を表示する犬用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人間は、色を感知する機能を行う円錐細胞を有している。人間は、3種の円錐細胞を有し、それぞれ、互いに異なる色の光に敏感である。例えば、人間のL円錐細胞は、黄色から緑色の間の色に敏感であり、M円錐細胞は、青緑と青色の間の光に敏感であり、S円錐細胞は、青色と紫色の間の色に敏感である。このような人間の視覚的特性を考えて、表示装置は、赤色、緑色、青色を適当な割合で交ぜて、様々ン色を表示するように開発されている。
【0003】
これに対して、犬は、2種の円錐細胞を有する。犬は、赤色と緑色を黄色として認識し、青色と黄色の組み合わせでだけで色を区分することになる。また、人間とは異なり犬は、紫外線に近いほど、色区分を容易にする。すなわち、人間とは異なり犬は、色の敏感度(sensitivity)が青色で一番高い。
【0004】
このように、犬の視覚的特性は、人間の視覚的特性と異なるので、同一の画像を人間と動物が互いに異なって認識する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、入力画像データを、犬の視覚的特性を考慮した画像データに変換する犬用表示装置を提供することである。
但し、本発明の目的は、前述した目的に限定されず、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で様々に拡張可能である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的を達成するために、本発明の実施形態による犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の青色階調値と補正値を合算して、前記犬画像データの第2の青色階調値を決める犬(dog)フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする。
【0007】
前記表示パネル駆動部は、犬モードにおいて、前記犬フィルターを活性化して、前記犬画像データを基に前記データ電圧を生成し、人間モードにおいて、前記犬フィルターを非活性化して、前記入力画像データを基に前記データ電圧を生成する。
【0008】
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の赤色階調値が0よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が0であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0009】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値が大きいほど大きい。
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0010】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きい。
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値より大きく、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0011】
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0012】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きい。
前記補正値は、前記第1の緑色階調値と前記第1の青色階調値の差が大きいほど大きい。
【0013】
前記補正値は、前記第1の赤色階調値と前記第1の青色階調値の差と、前記第1の緑色階調値と前記第1の青色階調値の差の和が大きいほど大きい。
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の緑色階調値が0よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の緑色階調値が0であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0014】
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値で決める。
【0015】
前記犬フィルターは、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記入力画像データの第1の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0016】
前記犬フィルターは、前記入力画像データのRGBドメインの第1の赤色階調値を犬の視覚的特性を考慮した敏感度ドメインに変換して、第3の赤色階調値を生成し、前記RGBドメインの前記第1の青色階調値を前記敏感度ドメインに変換して、第3の青色階調値を生成し、前記入力画像データの前記RGBドメインの第1の緑色階調値を前記敏感度ドメインに変換して、第3の緑色階調値を生成する。
【0017】
前記犬フィルターは、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0018】
前記犬フィルターは、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の赤色階調値が前記第3の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0019】
前記犬フィルターは、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の赤色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0020】
前記犬フィルターは、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0021】
前記犬フィルターは、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値と前記補正値を合算して、前記第2の青色階調値を決め、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも大きく、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも大きいと、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決め、前記第3の緑色階調値が前記第3の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第3の緑色階調値が前記第3の赤色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の青色階調値を前記第2の青色階調値と決める。
【0022】
本発明の他の目的を達成するために、本発明による犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の赤色階調値に補正値を引いて、前記犬画像データの第2の赤色階調値を決める犬フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする。
【0023】
前記犬フィルターは、前記第1の赤色階調値が0よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が0であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決める。
【0024】
前記犬フィルターは、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決める。
【0025】
前記犬フィルターは、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の赤色階調値が前記第1の緑色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決める。
【0026】
前記犬フィルターは、前記第1の赤色階調値が前記入力画像データの第1の青色階調値よりも大きく、前記入力画像データの第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値に前記補正値を引いて、前記第2の赤色階調値を決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きく、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも大きいと、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決め、前記第1の赤色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であり、前記第1の緑色階調値が前記第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、前記第1の赤色階調値を前記第2の赤色階調値と決める。
【0027】
本発明の更に他の目的を達成するために、本発明による犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データを基に犬画像データを生成し、前記入力画像データの第1の緑色階調値に補正値を引いて、前記犬画像データの第2の緑色階調値を決める犬フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする。
【0028】
また、本発明の他の目的を達成するために、本発明による犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データの青色割合を増加させて、犬画像データを生成する犬フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする。
【0029】
前記犬フィルターは、RGBドメインの前記入力画像データをHSVドメインの入力画像データに変換し、前記HSVドメインの前記入力画像データの色値の青色区間を拡張し、前記HSVドメインの前記入力画像データの色値の赤色区間を縮小して、前記HSVドメインの犬画像データを生成し、前記HSVドメインの前記犬画像データを基に、前記RGBドメインの前記犬画像データを生成する。
【0030】
更に、本発明の他の目的を達成するために、本発明による犬用表示装置は、画素を含む表示パネルと、入力画像データの赤色領域の輝度と緑色領域の輝度の差を増加させて、犬画像データを生成する犬フィルターと、前記犬画像データを基にデータ電圧を生成し、前記データ電圧を前記画素に与える表示パネル駆動部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明による犬用表示装置は、入力画像データを基に犬画像データを生成し、入力画像データの第1の青色階調値と補正値を合算して、犬画像データの第2の青色階調値を決める犬フィルターを含むことで、表示される画像の青色割合を増加させることができる。
【0032】
本発明による犬用表示装置は、入力画像データを基に犬画像データを生成し、入力画像データの第1の赤色階調値に補正値を引いて、犬画像データの第2の赤色階調値を決める犬フィルターを含むことで、表示される画像の赤色割合を減少させることができる。
【0033】
本発明による犬用表示装置は、入力画像データを基に犬画像データを生成し、入力画像データの第1の緑色階調値に補正値を引いて、犬画像データの第2の緑色階調値を決める犬フィルターを含むことで、表示される画像の緑色割合を減少させることができる。
【0034】
本発明による犬用表示装置は、青色割合を増加させるか、赤色割合を減少させるか、緑色割合を減少させることで、犬の視覚において、犬が相対的によく区分できる青色割合を増加させ、犬が相対的に区分し難い黄色割合(すなわち、赤色と緑色の割合)を減少させることができる。これにより、入力画像データは、犬の視覚的特性を考えた画像データに変換することができる。
【0035】
本発明による犬用表示装置は、入力画像データの赤色領域の輝度と緑色領域の輝度の差を増加させることで、赤色画像と緑色画像が輝度の差により区分されることができる。これにより、赤色と緑色を区分し難い犬が赤色画像と緑色画像を区分することができる。
【0036】
但し、本発明の効果は、上述した効果に限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で様々に拡張可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1a】犬用表示装置が用いられる一例を示す図である。
【
図1b】本発明の実施形態に係る犬用表示装置を示すブロック図である。
【
図2】人間の色座標及び犬の色座標を示すグラフである。
【
図3a】
図1bの犬用表示装置の犬フィルターの一例を示す概念図である。
【
図3b】
図3aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図5a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図5b】
図5aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図6a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図6b】
図6aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図7a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図7b】
図7aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図8a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図8b】
図8aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図9a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図9b】
図9aの犬フィルターによる色変化の一例を示す図である。
【
図10a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図18】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図19a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図20a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図21a】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図23】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図24】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図25】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図26】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図28a】本発明の他の犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図29a】本発明の他の犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図30a】本発明の他の犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図31】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図32】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図33】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図34】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図35】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルターを示す概念図である。
【
図37】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の入力画像データ及び犬画像データの色値を示す図である。
【
図38】本発明の実施形態に係る犬用表示装置の色別輝度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
図1aは、犬用表示装置が用いられる一例を示す図である。
図1aに示しているように、犬用表示装置は、犬が見ることができる位置(又は、高さ)に設置され、犬の視覚的特性を考慮した画像データを基に画像を表示する。犬の視覚的特性を考慮した画像データを基に画像を表示することで、犬の画像に対する集中力が向上させる。以下、具体的に説明する。
【0039】
図1bは、本発明の実施形態に係る犬(dog)用表示装置1000を示すブロック図である。
図1bに示しているように、犬用表示装置1000は、表示パネル100、表示パネル駆動部1100、及び犬フィルター500を含む。表示パネル駆動部1100は、駆動制御部200、ゲート駆動部300、及びデータ駆動部400を含む。一実施形態において、駆動制御部200及びデータ駆動部400は、1つのチップに集積される。一実施形態において、駆動制御部200、データ駆動部400、及び犬フィルター500は、1つのチップに集積される。
【0040】
一実施形態において、犬フィルター500は、駆動制御部200に含まれる。他の実施形態において、犬フィルター500は、駆動制御部200と別のチップに集積される。更に他の実施形態において、犬フィルター500は、ホストプロセッサ(例えば、グラフィックプロセッシングユニット(graphic processing unit; GPU)など)に含まれる。
【0041】
表示パネル100は、画像を表示する表示部(AA)、及び表示部(AA)に隣接配置される周辺部(PA)を含む。一実施形態において、ゲート駆動部300は、周辺部(PA)に実装される。
【0042】
表示パネル100は、複数のゲート線(GL)、複数のデータ線(DL)、及びゲート線(GL)とデータ線(DL)に電気的に接続された複数の画素(P)を含む。ゲート線(GL)は、第1の方向(D1)に延在し、データ線(DL)は、第1の方向(D1)と交差する第2の方向(D2)に延在する。
【0043】
駆動制御部200は、ホストプロセッサから入力画像データ(IMG)及び入力制御信号(CONT)を受信する。駆動制御部200は、犬フィルターから犬画像データ(DIMG)を受信する。例えば、駆動制御部200は、犬モードで犬画像データ(DIMG)を受信し、人間モードで入力画像データ(IMG)を受信する。例えば、表示パネル駆動部1100は、犬モードで犬画像データ(DIMG)を基に、データ電圧を生成し、人間モードで入力画像データ(IMG)を基に、データ電圧を生成する。例えば、入力画像データ(IMG)及び犬データ(DIMG)は、赤色画像データ、緑色画像データ、及び青色画像データを含む。一実施形態において、入力画像データ(IMG)及び犬データ(DIMG)は、白色画像データをさらに含む。入力制御信号(CONT)は、マスタークロック信号、データイネーブル信号を含む。入力制御信号(CONT)は、垂直同期信号及び水平同期信号を更に含む。
【0044】
図1bにおいて、駆動制御部200は、犬画像データ(DIMG)及び入力画像データ(IMG)を受信することと示しているが、これに限定されるものではない。例えば、駆動制御部200は、犬モード及び人間モード無しに、入力画像データ(IMG)を受信せず、犬画像データ(DIMG)を受信することができる。この場合、犬用表示装置1000は、犬画像データ(DIMG)のみを基に、画像を表示する。また、例えば、駆動制御部200に犬フィルター500が含まれる場合、駆動制御部200は、入力画像データ(IMG)を受信し、犬画像データ(DIMG)を受信しない。
【0045】
駆動制御部200は、入力画像データ(IMG)、犬画像データ(DIMG)、及び入力制御信号(CONT)に基づいて、第1の制御信号(CONT1)、第2の制御信号(CONT2)、及び出力画像データ(OIMG)を生成する。
【0046】
駆動制御部200は、入力制御信号(CONT)に基づいて、ゲート駆動部300の動作を制御するための第1の制御信号(CONT1)を生成し、ゲート駆動部300に出力する。第1の制御信号(CONT1)は、垂直開始信号及びゲートクロック信号を含む。
【0047】
駆動制御部200は、入力制御信号(CONT)に基づいて、データ駆動部400の動作を制御するための第2の制御信号(CONT2)を生成して、データ駆動部400に出力する。第2の制御信号(CONT2)は、水平開始信号及びロード信号を含む。
【0048】
駆動制御部200は、入力画像データ(IMG)、犬画像データ(DIMG)、及び入力制御信号(CONT)を受信して、出力画像データ(OIMG)を生成する。駆動制御部200は、出力画像データ(OIMG)をデータ駆動部400に出力する。
【0049】
ゲート駆動部300は、駆動制御部200から入力された第1の制御信号(CONT1)に応答して、ゲート線(GL)を駆動するためのゲート信号を生成する。ゲート駆動部300は、ゲート信号をゲート線(GL)に出力する。例えば、ゲート駆動部300は、ゲート信号をゲート線(GL)に順次出力する。
【0050】
データ駆動部400は、駆動制御部200から、第2の制御信号(CONT2)及び出力画像データ(OIMG)を入力される。データ駆動部400は、出力画像データ(OIMG)をアナログ形状の電圧に変換したデータ電圧を生成する。データ駆動部400は、データ電圧をデータ線(DL)に出力する。
【0051】
犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を基に、犬画像データ(DIMG)を生成する。犬画像データ(DIMG)は、犬の視覚的特性を考慮した画像データである。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を犬の視覚的特性を考慮した画像データ(すなわち、犬画像データ(DIMG))に変換させる。具体的な説明は、後述する。
【0052】
図2は、人間の色座標及び犬の色座標を示すグラフである。色座標のx軸は、赤色割合であり、y軸は、緑色割合であり、色空間に表示された数字(例えば、460、480、500、520、540、560、580、600、及び620)は、nm単位の波長を表わす(以下、全ての色座標に同じく適用される)。
【0053】
図2に示しているように、犬は、赤色と緑色を黄色として認識し、青色と黄色の組み合わせでだけで色を区分する。犬用表示装置1000が表示する色空間は、第1の色空間(CS1)、第2の色空間(CS2)などと決められる。以下、
図27及び
図36は、第2の色空間(CS2)を基準に説明する。
【0054】
図3aは、
図1bにおける犬用表示装置1000の犬フィルター500の一例を示す概念図であり、
図3bは、
図3aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図3bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0055】
図1b、
図3a及び
図3bに示しているように、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を基に、犬画像データ(DIMG)を生成し、入力画像データ(IMG)の第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、犬画像データ(DIMG)の第2の青色階調値(B’)を決める。犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)の第1の赤色階調値(R)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の赤色階調値(R)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の赤色階調値(R)が大きいほど大きい。例えば、補正値は、0より大きい。
【0056】
画素のそれぞれは、赤色画像を表示するサブ画素、青色画像を表示するサブ画素、緑色画像を表示するサブ画素を含む。表示パネル駆動部1100は、第1の赤色階調値(R)又は第2の赤色階調値(R’)を基に、赤色画像を表示するサブ画素に与えられるデータ電圧を生成し、第1の青色階調値(B)又は第2の青色階調値(B’)を基に、青色画像を表示するサブ画素に与えられるデータ電圧を生成し、第1の緑色階調値(G)又は第2の緑色階調値(G’)を基に、緑色画像を表示するサブ画素に与えられるデータ電圧を生成する。例えば、入力画像データ(IMG)は、0~255範囲の第1の赤色階調値(R)、第1の青色階調値(B)、及び第1の緑色階調値(G)を含み、犬画像データ(DIMG)は、0~255範囲の第2の赤色階調値(R’)、第2の青色階調値(B’)、及び第2の緑色階調値(G’)を含む。0~255範囲の値は、表示される階調を表わす。
【0057】
前述したように、犬は、青色と黄色(犬は、赤色と緑色を黄色として認識する)の組み合わせでだけで色を区分し、紫外線に近いほど、色区分を容易にする。すなわち、犬は、青色系列で色区分を容易にする。つまり、犬は、青色割合が高い画像であるほど、色区分を容易にする。犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の赤色階調値(R)が0よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)よりも大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0058】
補正値は、第1の赤色階調値(R)が大きいほど大きい。第1の赤色階調値(R)が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の赤色階調値(R)が大きいほど、大きい。
【0059】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が0の場合、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の赤色階調値(R)が0の場合、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま、第2の青色階調値(B’)と決める。
【0060】
図4は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
本実施形態による犬用表示装置は、犬フィルター500を除くと、
図1bの犬用表示装置1000と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0061】
図1b及び
図4に示しているように、犬フィルター500は、変換テーブルを通じて、入力画像データ(IMG)を犬の視覚的特性を考慮した犬認知画像データ(IMG’)に変換し、犬認知画像データ(IMG’)と入力画像データ(IMG)の差を基に入力画像データ(IMG)を補正して、犬画像データ(DIMG)を生成する。
【0062】
犬フィルター500は、変換テーブルを通じて、入力画像データ(IMG)に所定の加重値を適用して、犬認知画像データ(IMG’)を生成する。例えば、犬認知画像データ(IMG`)を基に表示される画像は、青色と黄色のみからなる。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を犬が実際に認識する画像に対するデータに変換することができる。
【0063】
犬フィルター500は、犬認知画像データ(IMG’)と入力画像データ(IMG)の差を基に入力画像データ(IMG)を補正して、犬画像データ(DIMG)を生成する。例えば、犬フィルター500は、前記差だけ、入力画像データ(IMG)を補正する。例えば、犬フィルター500は、犬認知画像データ(IMG’)と入力画像データ(IMG)の階調差だけ、入力画像データ(IMG)を補正する。
【0064】
そこで、犬用表示装置は、犬が実際に認識する画像に対するデータと入力画像データの差だけ入力画像データを補正することで、犬が実際に認識する画像と同一の画像を表示する。
【0065】
図5aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図5bは、
図5aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図5bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0066】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0067】
図1b、
図5a及び
図5bに示しているように、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、大きい。
【0068】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)よりも大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を、青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0069】
補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0070】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま、第2の青色階調値(B’)と決める。
【0071】
図6aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図6bは、
図6aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図6bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0072】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0073】
図1b、
図6a及び
図6bに示しているように、犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の赤色階調値(R)が入力画像データ(IMG)の緑色画像データに対する第1の緑色階調値(G)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0074】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)よりも大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を、青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0075】
補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0076】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の赤色階調値(R)が第1の緑色階調値(G)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま、第2の青色階調値(B’)と決める。
【0077】
図7aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図7bは、
図7aにおける犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図7bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0078】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0079】
図1b、
図7a及び
図7bに示しているように、犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0080】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0081】
一実施形態において、補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0082】
一実施形態において、補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0083】
一実施形態において、補正値は、第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差と、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差の和が大きいほど大きい。第1の赤色階調値(R)と第1の青色階調値(B)の差、及び第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0084】
犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の赤色階調値(R)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。犬は、赤色と緑色を黄色と認識し、青色を青色と認識するので、第1の赤色階調値(R)と第1の緑色階調値(G)のいずれか1つが、第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高い。そこで、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま、第2の青色階調値(B’)と決める。
【0085】
図8aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図8bは、
図8aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図8bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0086】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0087】
図1b、
図8a、及び
図8bに示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の緑色階調値(G)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の緑色階調値(G)が大きいほど大きい。例えば、補正値は、0より大きい。
【0088】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の緑色階調値(G)が0よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)よりも大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0089】
補正値は、第1の緑色階調値(G)が大きいほど大きい。第1の緑色階調値(G)が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の緑色階調値(G)が大きいほど大きい。
【0090】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の緑色階調値(G)が0であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま、第2の青色階調値(B’)と決める。
【0091】
図9aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図9bは、
図9aにおける犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図9bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0092】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図8aの犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0093】
図1b、
図9a及び
図9bに示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0094】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0095】
補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0096】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0097】
図10aは、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図10bは、
図10aにおける犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図10bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0098】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図8aの犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0099】
図1b、
図10a及び
図10bに示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0100】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0101】
補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第1の緑色階調値(G)と第1の青色階調値(B)の差が大きいほど大きい。
【0102】
犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)より大きく、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であり、第1の緑色階調値(G)が第1の赤色階調値(R)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第1の緑色階調値(G)が第1の青色階調値(B)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0103】
図11は、犬(dog)及び人間(human)の敏感度を示すグラフであり、
図12は、本発明の実施形態に係る用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図12の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0104】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0105】
図1b、
図11及び
図12に示しているように、犬フィルター500は、RGBドメインの第1の赤色階調値(R)を犬の視覚的特性を考慮した敏感度ドメインに変換して、第3の赤色階調値(R”)を生成し、RGBドメインの第1の青色階調値(B)を敏感度ドメインに変換して、第3の青色階調値(
図11のB”)を生成し、RGBドメインの第1の緑色階調値(G)を敏感度ドメインに変換して、第3の緑色階調値(
図12のG”)を生成する。
【0106】
人間は、色の敏感度が青色より赤色、赤色より緑色で高い。人間とは異なり、犬は、紫外線に近いほど、色区分を容易にする。すなわち、人間とは異なり、犬は、色の敏感度が青色で一番高い。そこで、犬フィルター500は、このような犬の視覚的特性がよく反映されるように、RGBドメインを犬の視覚的特性を考慮した敏感度ドメインに変換することができる。
【0107】
例えば、RGBドメインを前記敏感度ドメインに変換するために、犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)、第1の緑色階調値(G)、及び第1の青色階調値(B)に加重値を適用する。第1の赤色階調値(R)に第1の加重値が適用され、第1の緑色階調値(G)に第2の加重値が適用され、第1の青色階調値(B)に第3の加重値が適用される。犬は、色の敏感度が青色で最も高いので、第3の加重値が第1の加重値及び第2の加重値より大きい。犬は、色の敏感度が赤色よりも緑色で高いので、第2の加重値が第1の加重値よりも大きい。例えば、第3の赤色階調値(R”)、第3の青色階調値(
図11のB”)、及び第3の緑色階調値(
図12のG”)は、下記の式を用いて計算される。
【0108】
【0109】
ここで、R1は、第1の赤色階調値であり、G1は、第1の緑色階調値であり、B1は、第1の青色階調値であり、R3は、第3の赤色階調値であり、G3は、第3の緑色階調値であり、B3は、第3の青色階調値であり、S1は、第1の加重値であり、S2は、第2の加重値であり、S3は、第3の加重値である。
【0110】
犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を基に犬画像データ(DIMG)を生成し、入力画像データ(IMG)の青色画像データに対する第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、犬画像データ(DIMG)の青色画像データに対する第2の青色階調値(B’)を決める。犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の赤色階調値(R”)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の赤色階調値(R”)が大きいほど大きい。例えば、補正値は、0より大きい。
【0111】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の赤色階調値(R”)が0よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0112】
補正値は、第3の赤色階調値(R”)が大きいほど大きい。第3の赤色階調値(R”)が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の赤色階調値(R”)が大きいほど大きい。
【0113】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の赤色階調値(R”)が0であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0114】
図13は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図13の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0115】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図12の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0116】
図1b及び
図13に示しているように、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0117】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0118】
補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0119】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0120】
図14は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図4の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0121】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図12の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0122】
図1b及び
図14に示しているように、犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0123】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0124】
補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0125】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の赤色階調値(R”)が第3の緑色階調値(G”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0126】
図15は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図15の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0127】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図12の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0128】
図1b及び
図15に示しているように、犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0129】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0130】
一実施形態において、補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0131】
一実施形態において、補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0132】
一実施形態において、補正値は、第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差と、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差の和が大きいほど大きい。第3の赤色階調値(R”)と第3の青色階調値(B”)の差、及び第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0133】
犬フィルター500は、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の赤色階調値(R”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。犬は、赤色と緑色を黄色と認識し、青色を青色と認識するので、第3の赤色階調値(R”)と第3の緑色階調値(G”)のいずれか1つが第1の青色階調値よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高い。そこで、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0134】
図16は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図16の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0135】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図12の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0136】
図1b及び
図16に示しているように、犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の緑色階調値(G”)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の緑色階調値(G”)が大きいほど大きい。例えば、補正値は、0より大きい。
【0137】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が0よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の緑色階調値(G”)が0よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0138】
補正値は、第3の緑色階調値(G”)が大きいほど大きい。第3の緑色階調値(G”)が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の緑色階調値(G”)が大きいほど大きい。
【0139】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が0であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の緑色階調値(G”)が0であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0140】
図17は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図17の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0141】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図16の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0142】
図1b及び
図17に示しているように、犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0143】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合が高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0144】
補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0145】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0146】
図18は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図18の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0147】
本実施形態による犬用表示装置は、犬画像データ(DIMG)を生成する過程を除くと、
図16の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0148】
図1b及び
図18に示しているように、犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。前記補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0149】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)と補正値を合算して、第2の青色階調値(B’)を決める。そこで、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも大きいと、第2の青色階調値(B’)は、第1の青色階調値(B)より大きい。すなわち、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0150】
補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど、入力画像データ(IMG)の青色割合が低い。そこで、補正値は、第3の緑色階調値(G”)と第3の青色階調値(B”)の差が大きいほど大きい。
【0151】
犬フィルター500は、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)より大きく、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも大きいと、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決め、第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であり、第3の緑色階調値(G”)が第3の赤色階調値(R”)よりも小さく又は同一であると、第1の青色階調値(B)を第2の青色階調値(B’)と決める。第3の緑色階調値(G”)が第3の青色階調値(B”)よりも小さく又は同一であると、入力画像データ(IMG)の青色割合は、既に高いので、犬フィルター500は、第1の青色階調値(B)をそのまま第2の青色階調値(B’)と決める。
【0152】
図19a、
図20a、
図21a及び
図22~
図26は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図19bは、
図19aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図であり、
図20bは、
図20aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図であり、
図21bは、
図21aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図であり、
図27は、
図19a~
図26の犬用表示装置の色座標を示す図である。
図19b、
図20b、及び
図21bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0153】
本実施形態による犬用表示装置は、第1の青色階調値(B)と補正値を合算する代わりに、第1の赤色階調値(R)に補正値を引くことを除くと、
図1b、
図5a、
図6a、
図7a、
図12乃至
図15の犬用表示装置の構成と同様であるので(
図19a、
図20a、
図21a及び
図22乃至
図26に対応する)、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0154】
図1b及び
図19a乃至
図27に示しているように、犬フィルター500は、第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて、犬画像データ(DIMG)の赤色画像データに対する第2の赤色階調値(R’)を決める。例えば、補正値は、0よりも大きい。第2の赤色階調値(R’)が第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて決まる場合、第2の赤色階調値(R’)は、第1の赤色階調値(R)よりも小さい。そこで、犬フィルター500は、黄色割合を下げることで(すなわち、犬は赤色と緑色を黄色と認識するので)、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0155】
図2及び
図27に示しているように、
図27の色空間は、
図2の第2の色空間(CS2)が変換されたことを示す。
図19a乃至
図26の犬用表示装置の変換された色空間は、第2の色空間(CS2)と比較して、赤色(三角形の右側頂点)の座標が変換される。
【0156】
図28a、
図29a、及び
図30aは、本発明の実施形態に他の犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図であり、
図28bは、
図28aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図であり、
図29bは、
図29aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図であり、
図30bは、
図30aの犬フィルター500による色変化の一例を示す図である。
図28b、
図29b、及び
図30bの左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0157】
本実施形態による犬用表示装置は、第1の青色階調値(B)と補正値を合算する代わりに、第1の緑色階調値(G)に補正値を引くことを除くと、
図8a、
図9a及び
図10aの犬用表示装置の構成と同様であるので(
図28a、
図29a及び
図30aに対応する)、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0158】
図1b及び
図28a乃至
図30bに示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)に補正値を引いて、犬画像データ(DIMG)の緑色画像データに対する第2の緑色階調値(R’)を決める。例えば、補正値は、0より大きい。第2の赤色階調値(R’)が第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて決まる場合、第2の赤色階調値(R’)は、第1の赤色階調値(R)よりも小さい。そこで、犬フィルター500は、緑色割合を下げることで(すなわち、犬は、赤色と緑色を黄色と認識するので)、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0159】
図31は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図31の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0160】
本実施形態による犬用表示装置は、第1の青色階調値(B)と補正値を合算する代わりに、第1の緑色階調値(G)に補正値を引くことを除くと、
図7aの犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0161】
図1b及び
図31に示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)に補正値を引いて、第2の緑色階調値(R’)を決める。例えば、補正値は、0よりも大きい。第2の赤色階調値(R’)が第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて決まる場合、第2の赤色階調値(R’)は、第1の赤色階調値(R)よりも小さい。そこで、犬フィルター500は、緑色割合を下げることで(すなわち、犬は、赤色と緑色を黄色と認識するので)、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0162】
図32乃至
図34は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図32乃至
図34の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0163】
本実施形態による犬用表示装置は、第1の青色階調値(B)と補正値を合算する代わりに、第1の緑色階調値(G)に補正値を引くことを除くと、
図16乃至
図18の犬用表示装置の構成と同様であるので(
図32乃至
図34に対応する)、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0164】
図1b及び
図32乃至
図34に示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)に補正値を引いて、第2の緑色階調値(R’)を決める。例えば、補正値は、0よりも大きい。第2の赤色階調値(R’)が第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて決まる場合、第2の赤色階調値(R’)は、第1の赤色階調値(R)よりも小さい。そこで、犬フィルター500は、緑色割合を下げることで(すなわち、犬は、赤色と緑色を黄色と認識するので)、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0165】
図35は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の犬フィルター500を示す概念図である。
図35の左側グラフは、入力画像データ(IMG)に対する人間の色座標を示し、右側2つのグラフはそれぞれ、犬画像データ(DIMG)に対する人間の色座標及び犬の色座標を示す。
【0166】
本実施形態による犬用表示装置は、第1の青色階調値(B)と補正値を合算する代わりに、第1の緑色階調値(G)に補正値を引くことを除くと、
図15の犬用表示装置の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0167】
図1b及び
図35に示しているように、犬フィルター500は、第1の緑色階調値(G)に補正値を引いて、第2の緑色階調値(G’)を決める。例えば、補正値は、0よりも大きい。 第2の赤色階調値(R’)が第1の赤色階調値(R)に補正値を引いて決まる場合、第2の赤色階調値(R’)は、第1の赤色階調値(R)よりも小さい。そこで、犬フィルター500は、緑色割合を下げることで(すなわち、犬は、赤色と緑色を黄色と認識するので)、入力画像データ(IMG)を青色割合の高い犬画像データ(DIMG)に変換する。
【0168】
図36は、
図28a乃至
図35の犬用表示装置の色座標を示す図である。
図2及び
図36に示しているように、
図36の色空間は、
図2の第2の色空間(CS2)が変換されたことを示す。
図28a乃至
図35の犬用表示装置の変換された色空間は、第2の色空間(CS2)と比較して、緑色(三角形の上側頂点)の座標が変換される。
図37は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の入力画像データ(IMG)及び犬データ(DIMG)の色値(H_IMG、H_DIMG)を示す図である。
【0169】
本実施形態による犬用表示装置は、犬フィルター500を除くと、
図1bの犬用表示装置1000と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0170】
図1b及び
図37に示しているように、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)の青色割合を増加させて、犬画像データ(DIMG)を生成する。例えば、犬フィルター500は、RGBドメインの入力画像データ(IMG)をHSVドメインの入力画像データに変換し、HSVドメインの入力画像データの色値(H_IMG)の青色区間(P1)を拡張し、HSVドメインの入力画像データの色値(H_IMG)の赤色区間(P2)を縮小し、HSVドメインの犬画像データを生成し、HSVドメインの犬画像データを基に、RGBドメインの犬画像データ(DIMG)を生成する。他の実施形態において、犬フィルター500は、青色区間(P1)を拡張し、HSVドメインの入力画像データの色値(H_IMG)の緑色区間を縮小して、HSVドメインの犬画像データを生成する。
【0171】
例えば、HSVドメインの色値は、0°~360°の値を有する。240~300°区間は、青色区間(P1)を示し、300°~360°及び0°~30°の区間は、赤色区間(P2)である。犬フィルター500は、青色区間(P1)を240°~360°に拡張し、赤色区間(P2)を0°~30°に縮小する。そこで、色値(H_IMG)が300°である入力画像データを基に表示した画像と、色値(H_DIMG)が360°である犬画像データを基に表示した画像の色は同一である。例えば、色値(H_IMG)が270°である入力画像データを基に表示した画像と、色値(H_DIMG)が300°である犬画像データを基に表示した画像の色は同一である。そこで、犬画像データ(DIMG)の青色割合は、入力画像データ(IMG)の青色割合よりも高い。
【0172】
図38は、本発明の実施形態に係る犬用表示装置の色別輝度を示す図である。
本実施形態による犬用表示装置は、犬フィルター500を除くと、
図1bの犬用表示装置1000の構成と同様であるので、同一又は類似の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、重複する説明は、省略する。
【0173】
図1b及び
図38に示しているように、犬フィルター500は、入力画像データ(IMG)の赤色領域(RG)の輝度と緑色領域(GG)の輝度の差を増加して、犬画像データ(DIMG)を生成する。
【0174】
例えば、犬フィルター500は、RGBドメインの入力画像データ(IMG)を輝度ドメインに変換し、輝度ドメインの入力画像データの輝度を変換して、犬画像データ(DIMG)を生成する。例えば、入力画像データ(IMG)の赤色領域(RG)の輝度を減少させ、緑色領域(GG)の輝度を増加させる。例えば、犬フィルター500は、黄色から離れるほど、赤色領域(RG)の輝度をさらに減少させ、黄色から離れるほど、緑色領域(GG)の輝度をさらに増加させる。そこで、赤色画像と緑色画像が輝度の差により区分されることができる。そこで、赤色と緑色をよく区分できない犬が、赤色画像と緑色画像を区分することができる。
【産業上の利用可能性】
【0175】
本発明は、犬用表示装置及びこれを含む電子機器に適用可能である。例えば、本発明は、デジタルTV、3D TV、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、VR機器、PC、家庭用電子機器、ノート型パソコン、PDA、PMP、デジタルカメラ、音楽再生機、携帯用ゲームコンソール、ナビゲーションなどに適用することができる。
【0176】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できると理解するだろう。
【符号の説明】
【0177】
1000:表示装置
1100:表示パネル駆動部
100:表示パネル
200:駆動制御部
300:ゲート駆動部
400:データ駆動部
500:犬フィルター
【国際調査報告】