(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】表示パネル及び電子装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20250128BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20250128BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20250128BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20250128BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
G09F9/00 312
G09F9/30 308Z
G09F9/00 350Z
H04M1/02 C
G06F1/16 312E
G06F1/16 312F
F16C11/04 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570269
(86)(22)【出願日】2023-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 CN2023103021
(87)【国際公開番号】W WO2024124857
(87)【国際公開日】2024-06-20
(31)【優先権主張番号】202211601336.4
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲単▼ 心▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】▲賈▼ 成杰
【テーマコード(参考)】
3J105
5C094
5G435
5K023
【Fターム(参考)】
3J105AA05
3J105AB02
3J105AB14
3J105AB16
3J105AB21
3J105AC07
3J105DA15
3J105DA23
3J105DA41
5C094AA36
5C094BA27
5C094DA06
5C094HA08
5G435AA07
5G435BB05
5G435EE13
5G435EE16
5G435HH18
5G435KK02
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
5K023AA07
5K023DD08
5K023HH05
5K023LL06
(57)【要約】
本願は表示パネル及び電子装置を提供し、当該表示パネルは少なくとも3つの中枠及び少なくとも2つのヒンジを含み、隣接する2つごとの中枠は回転可能に接続され、各ヒンジは隣接する2つの中枠に接続され、且ついずれの隣接する2つのヒンジのトルクが異なり、トルクの小さいヒンジが先に閉じ、トルクの大きいヒンジが後に閉じ、それにより表示パネルを予め設定された折り畳み順序に従って折り畳むことができ、従来の折り畳み式表示装置は折り畳む時に損傷しやすいという課題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの中枠であって、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続される少なくとも3つの中枠と、
少なくとも2つのヒンジであって、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続される少なくとも2つのヒンジと、を含み、
ここで、いずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクは異なる、表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルが第1の状態にある場合、少なくとも3つの前記中枠は第1の方向に沿って順次配置され、平坦面を形成し、そのうちいずれの隣接する3つの前記中枠は順次に第1の中枠、第2の中枠及び第3の中枠であり、前記第2の中枠は前記第1の中枠と前記第3の中枠との間に位置し、前記第1の中枠は第1のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第3の中枠は第2のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第1のヒンジのトルクは前記第2のヒンジのトルクより小さく、
前記表示パネルが第2の状態にある場合、前記第2の中枠、前記第1の中枠、前記第3の中枠は第2の方向に重なって配置され、前記第1の中枠は前記第2の中枠と前記第3の中枠との間に位置する、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1の方向において、前記第1の中枠の長さは前記第2の中枠の長さより小さく、前記第2の中枠の長さは前記第3の中枠の長さより小さい、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記表示パネルが前記第1の状態にある場合、前記第1の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に大きくなり、前記第3の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に小さくなり、且つ前記第1の中枠の前記第1のヒンジから近い側の厚さは前記第1の中枠の前記第1のヒンジから遠い側の厚さより大きい、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジのうち一方は水滴形ヒンジであり、他方はU字状ヒンジである、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1のヒンジは、
第1の本体ブラケットを含む第1の固定ブラケットと、
前記第1の本体ブラケットの対向する両側に位置する第1の支持部材及び第2の支持部材を含み、前記第1の支持部材は前記第1の本体ブラケットの一側に回転可能に接続され、前記第2の支持部材は前記第1の本体ブラケットの他方側に回転可能に接続される第1の支持機構と、
第1の回転部材、第2の回転部材、第1の接続部材及び第2の接続部材を含み、前記第1の回転部材の一端は前記第1の支持部材の前記第1の本体ブラケットから遠い側に回転可能に接続され、前記第1の回転部材の他方側は前記第1の中枠に固定接続され、前記第2の回転部材の一端は前記第2の支持部材の前記第1の本体ブラケットから遠い側に回転可能に接続され、前記第2の回転部材の他方側は前記第2の中枠に固定接続され、前記第1の接続部材の一端は前記第1の回転部材に摺動可能に接続され、前記第2の接続部材の一端は前記第2の回転部材に摺動可能に接続される第1の回転機構と、
第1の連動機構であって、前記第1の接続部材の他端が前記第1の連動機構の一端に固定接続され、前記第2の接続部材の他端が前記第1の連動機構の他端に固定接続されて、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材を同期に回転させる第1の連動機構と、を含む、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第1の回転機構は第1の回転軸及び第2の回転軸をさらに含み、前記第1の回転軸は前記第1の接続部材に固定接続され、前記第1の連動機構の前記一端に固定接続され、前記第2の回転軸は前記第2の接続部材に固定接続され、前記第1の連動機構の前記他端に固定接続される、請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1の固定ブラケットは第1のブラケット及び第2のブラケットをさらに含み、前記第1のブラケットは前記第2のブラケットと前記第1の本体ブラケットとの間に位置し、前記第1の連動機構は前記第1のブラケットと前記第1の本体ブラケットとの間に設けられ、ここで、前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸は前記第1の本体ブラケットに回転可能に接続され、前記第1のブラケット及び前記第2のブラケットは前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸に装着される、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第1の連動機構は第1の連動部材、第2の連動部材及び第3の連動部材を含み、前記第1の連動部材は前記第1の回転軸に接続され、前記第2の連動部材は前記第2の回転軸に接続され、前記第1の連動部材は前記第3の連動部材によって前記第2の連動部材に同期に接続されて前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸を同期に回転させる、請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第1の接続部材の前記他端は前記第1の連動部材から遠い側に第1の凸輪が設けられ、前記第2の接続部材の前記他端は前記第2の連動部材から遠い側に第2の凸輪が設けられ、
前記第1のヒンジは第1の定位機構をさらに含み、前記第1の定位機構は第1の定位部材を含み、前記第1の定位部材は前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸に装着され、前記第1の定位部材の前記第1の接続部材から近い側に前記第1の凸輪に相性が合う第1の凹輪が設けられ、前記第1の定位部材の前記第2の接続部材から近い側に前記第2の凸輪に相性が合う第2の凹輪が設けられる、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第1の定位機構は第1の弾性部材及び第2の弾性部材をさらに含み、そのうち、前記第1の弾性部材は前記第1の回転軸に装着され、前記第2の弾性部材は前記第2の回転軸に装着され、前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はいずれも前記第1の定位部材と前記第2のブラケットとの間に位置し、前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある、請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第2のヒンジは、
第2の本体ブラケットを含む第2の固定ブラケットと、
前記第2の本体ブラケットの対向する両側に位置する第3の支持部材及び第4の支持部材を含み、前記第3の支持部材は前記第2の本体ブラケットの一側に回転可能に接続され、前記第3の支持部材の前記第2の本体ブラケットから遠い側は前記第2の中枠に固定接続され、前記第4の支持部材は前記第2の本体ブラケットの他方側に回転可能に接続され、前記第4の支持部材の前記第2の本体ブラケットから遠い側は前記第3の中枠に固定接続される第2の支持機構と、
第3の回転部材及び第4の回転部材を含み、前記第3の回転部材は前記第3の支持部材に摺動可能に接続され、前記第4の回転部材は前記第4の支持部材に摺動可能に接続される第2の回転機構と、
第2の連動機構であって、前記第3の回転部材は前記第2の連動機構によって前記第4の回転部材に接続されて、前記第3の回転部材及び前記第4の回転部材を同期に回転させる第2の連動機構と、を含む、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第2の固定ブラケットは第3のブラケット及び第4のブラケットをさらに含み、前記第3のブラケットは前記第4のブラケットと前記第2の本体ブラケットとの間に位置し、前記第2の連動機構は前記第3のブラケットと前記第4のブラケットとの間に設けられ、
前記第2の連動機構は第4の連動部材、第5の連動部材及び第6の連動部材を含み、前記第4の連動部材は前記第3の回転部材に固定接続され、前記第6の連動部材は前記第4の回転部材に固定接続され、前記第5の連動部材は前記第3のブラケットに回転接続され、前記第4の連動部材は前記第5の連動部材によって前記第6の連動部材に同期に接続されて前記第3の回転部材及び前記第4の回転部材を同期に回転させる、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第2の回転機構は第3の回転軸及び第4の回転軸をさらに含み、前記第3の回転軸は前記第3のブラケット及び前記第4のブラケットに回転可能に接続され、前記第4の回転軸も前記第3のブラケット及び前記第4のブラケットに回転可能に接続され、
前記第3の回転部材には前記第3のブラケットから近い側において第3の凸輪が設けられ、前記第3の凸輪は前記第3の回転軸に装着され、前記第4の回転部材には前記第3のブラケットから近い側において第4の凸輪が設けられ、前記第4の凸輪は前記第4の回転軸に装着され、
前記第2のヒンジは第2の定位機構をさらに含み、前記第2の定位機構は第2の定位部材、第3の弾性部材及び第4の弾性部材を含み、前記第2の定位部材は前記第3の回転軸及び前記第4の回転軸に装着され、前記第2の定位部材の前記第3の回転部材から近い側に前記第3の凸輪に相性が合う第3の凹輪が設けられ、前記第2の定位部材の前記第4の回転部材から近い側に前記第4の凸輪に相性が合う第4の凹輪が設けられ、
前記第3の弾性部材は前記第3の回転軸に装着され、前記第4の弾性部材は前記第4の回転軸に装着され、前記第3の弾性部材及び前記第4の弾性部材はいずれも前記第2の定位部材と前記第4のブラケットとの間に位置し、前記第3の弾性部材及び前記第4の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある、請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記第4の連動部材は前記第3の凸輪と一体に設けられ、前記第6の連動部材は前記第4の凸輪と一体に設けられる、請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記第3の回転部材には前記第4のブラケットから近い側において第5の凸輪が設けられ、前記第5の凸輪は前記第3の回転軸に装着され、前記第3の弾性部材は前記第2の定位部材と前記第5の凸輪との間に位置し、前記第4の回転部材には前記第4のブラケットから近い側において第6の凸輪が設けられ、前記第6の凸輪は前記第4の回転軸に装着され、前記第4の弾性部材は前記第2の定位部材と前記第6の凸輪との間に位置し、
前記第2の定位機構は第3の定位部材、第5の弾性部材及び第6の弾性部材を含み、前記第3の定位部材は前記第3の回転軸及び前記第4の回転軸に装着され、前記第3の定位部材の前記第3の回転部材から近い側に前記第5の凸輪に相性が合う第5の凹輪が設けられ、前記第3の定位部材の前記第4の回転部材から近い側に前記第6の凸輪に相性が合う第6の凹輪が設けられ、
前記第5の弾性部材は前記第3の回転軸に装着され、前記第6の弾性部材は前記第4の回転軸に装着され、前記第5の弾性部材及び前記第6の弾性部材はいずれも前記第3の定位部材と前記第4のブラケットとの間に位置し、前記第5の弾性部材及び前記第6の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある、請求項14に記載の表示パネル。
【請求項17】
表示パネルを含む電子装置であって、前記表示パネルは、
少なくとも3つの中枠であって、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続される少なくとも3つの中枠と、
少なくとも2つのヒンジであって、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続される少なくとも2つのヒンジと、を含み、
ここで、いずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクは異なる、電子装置。
【請求項18】
前記表示パネルが第1の状態にある場合、少なくとも3つの前記中枠は第1の方向に沿って順次配置され、平坦面を形成し、そのうちいずれの隣接する3つの前記中枠は順次に第1の中枠、第2の中枠及び第3の中枠であり、前記第2の中枠は前記第1の中枠と前記第3の中枠との間に位置し、前記第1の中枠は第1のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第3の中枠は第2のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第1のヒンジのトルクは前記第2のヒンジのトルクより小さく、
前記表示パネルが第2の状態にある場合、前記第2の中枠、前記第1の中枠、前記第3の中枠は第2の方向に重なって配置され、前記第1の中枠は前記第2の中枠と前記第3の中枠との間に位置する、請求項17に記載の電子装置。
【請求項19】
前記第1の方向において、前記第1の中枠の長さは前記第2の中枠の長さより小さく、前記第2の中枠の長さは前記第3の中枠の長さより小さい、請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記表示パネルが前記第1の状態にある場合、前記第1の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に大きくなり、前記第3の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に小さくなり、且つ前記第1の中枠の前記第1のヒンジから近い側の厚さは前記第1の中枠の前記第1のヒンジから遠い側の厚さより大きい、請求項19に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示機器の技術分野に関し、特に表示パネル及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示技術の発展に伴い、大画面表示装置は市場においてますます人気が高くなる。しかしながら、画面の増大に伴い、携帯に不便となっている。携帯の利便性を向上させるために、様々な折り畳み式表示装置が登場している。複数回の折り畳みが必要な表示装置については、特定の折り畳み順序に従って折り畳む必要がある。特定の折り畳み順序に従って折り畳まないと、前記折り畳み式装置の損傷を引き起こしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、従来の折り畳み式表示装置が、折り畳む時に損傷しやすいという技術的課題を緩和するために、表示パネル及び電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の技術的問題を解決するために、本願が提供する技術案は以下のとおりである。
【0005】
本願の実施例は、
少なくとも3つの中枠であって、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続されるものと、
少なくとも2つのヒンジであって、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続されるものと、を含み、
いずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクは異なる、表示パネルを提供する。
【0006】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記表示パネルが第1の状態にある場合、前記少なくとも3つの中枠は第1の方向に沿って順次配置され、平坦面を形成し、そのうちいずれの隣接する3つの前記中枠は順次第1の中枠、第2の中枠及び第3の中枠であり、前記第2の中枠は前記第1の中枠と前記第3の中枠との間に位置し、前記第1の中枠は第1のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第3の中枠は第2のヒンジによって前記第2の中枠に回転可能に接続され、前記第1のヒンジのトルクは前記第2のヒンジのトルクより小さく、前記表示パネルが第2の状態にある場合、前記第2の中枠、前記第1の中枠、前記第3の中枠は第2の方向に重なって配置され、前記第1の中枠は前記第2の中枠と前記第3の中枠との間に位置する。
【0007】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の方向において、前記第1の中枠の長さは前記第2の中枠の長さより小さく、前記第2の中枠の長さは前記第3の中枠の長さより小さい。
【0008】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記表示パネルが前記第1の状態にある場合、前記第1の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に大きくなり、前記第3の中枠の厚さは前記第1の方向に沿って徐々に小さくなり、且つ前記第1の中枠の前記第1のヒンジから近い側の厚さは前記第1の中枠の前記第1のヒンジから遠い側の厚さより大きい。
【0009】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジのうち一方は水滴形ヒンジであり、他方はU字状ヒンジである。
【0010】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1のヒンジは、
第1の本体ブラケットを含む第1の固定ブラケットと、
前記第1の本体ブラケットの対向する両側に位置する第1の支持部材及び第2の支持部材を含み、前記第1の支持部材は前記第1の本体ブラケットの一側に回転可能に接続され、前記第2の支持部材は前記第1の本体ブラケットの他方側に回転可能に接続される第1の支持機構と、
第1の回転部材、第2の回転部材、第1の接続部材及び第2の接続部材を含み、前記第1の回転部材の一端は前記第1の支持部材の前記第1の本体ブラケットから遠い側に回転可能に接続され、前記第1の回転部材の他方側は前記第1の中枠に固定接続され、前記第2の回転部材の一端は前記第2の支持部材の前記第1の本体ブラケットから遠い側に回転可能に接続され、前記第2の回転部材の他方側は前記第2の中枠に固定接続され、前記第1の接続部材の一端は前記第1の回転部材に摺動可能に接続され、前記第2の接続部材の一端は前記第2の回転部材に摺動可能に接続される第1の回転機構と、
第1の連動機構であって、前記第1の接続部材の他端が前記第1の連動機構の一端に固定接続され、前記第2の接続部材の他端が前記第1の連動機構の他端に固定接続されて、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材を同期に回転させる第1の連動機構と、を含む。
【0011】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の回転機構は第1の回転軸及び第2の回転軸をさらに含み、前記第1の回転軸は前記第1の接続部材に固定接続され、前記第1の連動機構の前記一端に固定接続され、前記第2の回転軸は前記第2の接続部材に固定接続され、前記第1の連動機構の前記他端に固定接続される。
【0012】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の固定ブラケットは第1のブラケット及び第2のブラケットをさらに含み、前記第1のブラケットは前記第2のブラケットと前記第1の本体ブラケットとの間に位置し、前記第1の連動機構は前記第1のブラケットと前記第1の本体ブラケットとの間に設けられ、ここで、前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸は前記第1の本体ブラケットに回転可能に接続され、前記第1のブラケット及び前記第2のブラケットは前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸に装着される。
【0013】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の連動機構は第1の連動部材、第2の連動部材及び第3の連動部材を含み、前記第1の連動部材は前記第1の回転軸に接続され、前記第2の連動部材は前記第2の回転軸に接続され、前記第1の連動部材は前記第3の連動部材によって前記第2の連動部材に同期に接続されて前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸を同期に回転させる。
【0014】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の接続部材の前記他端は前記第1の連動部材から遠い側に第1の凸輪が設けられ、前記第2の接続部材の前記他端は前記第2の連動部材から遠い側に第2の凸輪が設けられ、
前記第1のヒンジは第1の定位機構をさらに含み、前記第1の定位機構は第1の定位部材を含み、前記第1の定位部材は前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸に装着され、前記第1の定位部材の前記第1の接続部材から近い側に前記第1の凸輪に相性が合う第1の凹輪が設けられ、前記第1の定位部材の前記第2の接続部材から近い側に前記第2の凸輪に相性が合う第2の凹輪が設けられる。
【0015】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第1の定位機構は第1の弾性部材及び第2の弾性部材をさらに含み、そのうち、前記第1の弾性部材は前記第1の回転軸に装着され、前記第2の弾性部材は前記第2の回転軸に装着され、前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はいずれも前記第1の定位部材と前記第2のブラケットとの間に位置し、前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある。
【0016】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第2のヒンジは、
第2の本体ブラケットを含む第2の固定ブラケットと、
前記第2の本体ブラケットの対向する両側に位置する第3の支持部材及び第4の支持部材を含み、前記第3の支持部材は前記第2の本体ブラケットの一側に回転可能に接続され、前記第3の支持部材の前記第2の本体ブラケットから遠い側は前記第2の中枠に固定接続され、前記第4の支持部材は前記第2の本体ブラケットの他方側に回転可能に接続され、前記第4の支持部材の前記第2の本体ブラケットから遠い側は前記第3の中枠に固定接続される第2の支持機構と、
第3の回転部材及び第4の回転部材を含み、前記第3の回転部材は前記第3の支持部材に摺動可能に接続され、前記第4の回転部材は前記第4の支持部材に摺動可能に接続される第2の回転機構と、
第2の連動機構であって、前記第3の回転部材が前記第2の連動機構によって前記第4の回転部材に接続されて、前記第3の回転部材及び前記第4の回転部材を同期に回転させる第2の連動機構と、を含む。
【0017】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第2の固定ブラケットは第3のブラケット及び第4のブラケットをさらに含み、前記第3のブラケットは前記第4のブラケットと前記第2の本体ブラケットとの間に位置し、前記第2の連動機構は前記第3のブラケットと前記第4のブラケットとの間に設けられ、
前記第2の連動機構は第4の連動部材、第5の連動部材及び第6の連動部材を含み、前記第4の連動部材は前記第3の回転部材に固定接続され、前記第6の連動部材は前記第4の回転部材に固定接続され、前記第5の連動部材は前記第3のブラケットに回転接続され、前記第4の連動部材は前記第5の連動部材によって前記第6の連動部材に同期に接続されて前記第3の回転部材及び前記第4の回転部材を同期に回転させる。
【0018】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第2の回転機構は第3の回転軸及び第4の回転軸をさらに含み、前記第3の回転軸は前記第3のブラケット及び前記第4のブラケットに回転可能に接続され、前記第4の回転軸も前記第3のブラケット及び前記第4のブラケットに回転可能に接続され、
前記第3の回転部材には前記第3のブラケットから近い側において第3の凸輪が設けられ、前記第3の凸輪は前記第3の回転軸に装着され、前記第4の回転部材には前記第3のブラケットから近い側において第4の凸輪が設けられ、前記第4の凸輪は前記第4の回転軸に装着され、
前記第2のヒンジは第2の定位機構をさらに含み、前記第2の定位機構は第2の定位部材、第3の弾性部材及び第4の弾性部材を含み、前記第2の定位部材は前記第3の回転軸及び前記第4の回転軸に装着され、前記第2の定位部材の前記第3の回転部材から近い側に前記第3の凸輪に相性が合う第3の凹輪が設けられ、前記第2の定位部材の前記第4の回転部材から近い側に前記第4の凸輪に相性が合う第4の凹輪が設けられ、
前記第3の弾性部材は前記第3の回転軸に装着され、前記第4の弾性部材は前記第4の回転軸に装着され、前記第3の弾性部材及び前記第4の弾性部材はいずれも前記第2の定位部材と前記第4のブラケットとの間に位置し、前記第3の弾性部材及び前記第4の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある。
【0019】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第4の連動部材は前記第3の凸輪と一体に設けられ、前記第6の連動部材は前記第4の凸輪と一体に設けられる。
【0020】
本願の実施例が提供する表示パネルでは、前記第3の回転部材には前記第4のブラケットから近い側において第5の凸輪が設けられ、前記第5の凸輪は前記第3の回転軸に装着され、前記第3の弾性部材は前記第2の定位部材と前記第5の凸輪との間に位置し、前記第4の回転部材には前記第4のブラケットから近い側において第6の凸輪が設けられ、前記第6の凸輪は前記第4の回転軸に装着され、前記第4の弾性部材は前記第2の定位部材と前記第6の凸輪との間に位置し、
前記第2の定位機構は第3の定位部材、第5の弾性部材及び第6の弾性部材を含み、前記第3の定位部材は前記第3の回転軸及び前記第4の回転軸に装着され、前記第3の定位部材の前記第3の回転部材から近い側に前記第5の凸輪に相性が合う第5の凹輪が設けられ、前記第3の定位部材の前記第4の回転部材から近い側に前記第6の凸輪に相性が合う第6の凹輪が設けられ、
前記第5の弾性部材は前記第3の回転軸に装着され、前記第6の弾性部材は前記第4の回転軸に装着され、前記第5の弾性部材及び前記第6の弾性部材はいずれも前記第3の定位部材と前記第4のブラケットとの間に位置し、前記第5の弾性部材及び前記第6の弾性部材はいずれも弾性変形状態にある。
【0021】
本願の実施例は前記実施例のうちの1つの表示パネルを含む電子装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0022】
本願が提供する表示パネル及び電子装置では、表示パネルは少なくとも3つの中枠及び少なくとも2つのヒンジを含み、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続され、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続され、且ついずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクが異なり、本願は表示パネルの隣接する2つのヒンジのトルクを異なるようにし、表示パネルを折り畳む時に、トルクの小さいヒンジが先に閉じ、トルクの大きいヒンジが後に閉じ、それにより表示パネルを予め設定された折り畳み順序に従って折り畳むことができ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネルの損傷を回避して、表示パネルを折り畳む時のポカよけを実現し、従来の折り畳み式表示装置は折り畳む時に損傷しやすいという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
以下、実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力をせず、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の実施例が提供する表示パネルの平面構造の模式図である。
【
図2】
図1におけるフレキシブル表示パネル本体を取り除いた表示パネルの構造である。
【
図3】
図1における表示パネルの分解模式図である。
【
図4】本願の実施例が提供する表示パネルの第1の状態にある時の断面構造の模式図である。
【
図5】本願の実施例が提供する表示パネルの第2の状態にある時の断面構造の模式図である。
【
図6】本願の実施例が提供する第1のヒンジの全体構造の模式図である。
【
図7】
図6における第1のヒンジ本体の詳細構造の模式図である。
【
図8】
図7における第1のヒンジ本体の分解図である。
【
図9】
図8における第1の本体ブラケットの詳細構造の模式図である。
【
図10】
図9における第1の回転部材の詳細構造の模式図である。
【
図11】本願の実施例が提供する第2のヒンジの全体構造の模式図である。
【
図12】
図11における第2のヒンジ本体の詳細構造の模式図である。
【
図14】
図13における第2の本体ブラケットの詳細構造の模式図である。
【
図15】
図13における第3の支持部材の詳細構造の模式図である。
【
図16】
図13における第3の回転部材の詳細構造の模式図である。
【
図17】本願の実施例が提供する第1のヒンジのトルクシミュレーショングラフである。
【
図18】本願の実施例が提供する第2のヒンジのトルクシミュレーショングラフである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の各実施例の説明は添付の図面を参照し、本願の実施可能な特定の実施例を例示するために用いられる。本願で言及される方向用語、例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」などは、添付の図面を参照する方向に過ぎない。したがって、使用される方向用語は本願を説明及び理解するために用いられ、本願を限定するものではない。図中、構造の同じユニットには同じ符号が付されている。図面において、理解の明確及び説明の容易のために、いくつかの層及び領域の厚みを誇張して示している。すなわち、図示した各部材の寸法及び厚みは任意に示されるものであり、本願はこれに限定されるものではない。
【0025】
図1から
図16を参照して、本願は折り畳み可能な表示パネル100を提供し、前記表示パネル100はフレキシブル表示パネル本体10、中枠構造20及びヒンジ構造30を含む。前記フレキシブル表示パネル100本体は前記中枠構造20上に貼り付けられ、前記中枠構造20は少なくとも3つの中枠を含み、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続され、前記ヒンジ構造30は少なくとも2つのヒンジを含み、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続される。ここで、いずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクは異なる。このように、表示パネル100を折り畳む時に、トルクの小さいヒンジが先に閉じ、トルクの大きいヒンジが後に閉じ、それにより表示パネル100を予め設定された折り畳み順序に従って折り畳むことができ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネル100の損傷を回避して、表示パネル100を折り畳む時のポカよけを実現し、従来の折り畳み式表示装置は折り畳む時に損傷しやすいという問題を解決する。
【0026】
以下、具体的な実施形態により、隣接する2つのヒンジの異なるトルクをどのように実現するかについて説明する。
【0027】
前記表示パネル100が第1の状態にある場合、前記少なくとも3つの中枠は第1の方向Xに沿って順次配置され、1つの平坦面を形成して、前記フレキシブル表示パネル100本体を支持し固定する。いずれの隣接する3つの前記中枠は順次第1の中枠21、第2の中枠22及び第3の中枠23であり、前記第2の中枠22は前記第1の中枠21と前記第3の中枠23との間に位置し、前記第1の中枠21は第1のヒンジ31によって前記第2の中枠22に回転可能に接続され、前記第3の中枠23は第2のヒンジ32によって前記第2の中枠22に回転可能に接続され、前記第1のヒンジ31のトルクは前記第2のヒンジ32のトルクより小さい。
【0028】
前記表示パネル100が第2の状態にある場合、前記第2の中枠22、前記第1の中枠21、前記第3の中枠23は第2の方向Yに重なって配置され、前記第1の中枠21は前記第2の中枠22と前記第3の中枠23との間に位置し、前記表示パネル100を折り畳み形態にさせて、表示パネル100の面積を縮小し、携帯の利便性を向上させ、さらに従来の大画面表示装置に存在する携帯の不便を解決する。ここで、前記第1の方向Xは水平方向であり、前記第2の方向Yは垂直方向である。好ましくは、前記第1の状態は展開状態であり、前記第2の状態は湾曲状態である。前記表示パネル100が展開状態にある場合、前記表示パネル100の大画面表示が実現され、表示パネル100が湾曲状態にある場合、表示パネル100の部分的な表示又は折り畳み機能が実現される。
【0029】
以下、前記中枠が3つの前記中枠を含むことを例として前記表示パネル100の構造を具体的に説明する。
【0030】
図1から
図3を参照して、
図1は本願の実施例が提供する表示パネルの平面構造の模式図であり、
図2は
図1におけるフレキシブル表示パネル本体を取り除いた表示パネルの構造であり、
図3は
図1における表示パネルの分解模式図である。前記フレキシブル表示パネル本体10は、
図1に示すように、第1の部11と、第2の部12と、第3の部13と、前記第1の部11及び前記第2の部12に接続された第1のフレキシブル部14と、前記第2の部12及び前記第3の部13に接続された第2のフレキシブル部15を含む。前記第1の部11、前記第1のフレキシブル部14、前記第2の部12、前記第2のフレキシブル部15及び前記第3の部13は前記第1の方向Xに沿って順次配置される。前記フレキシブル表示パネル本体10は、フレキシブルOLED表示画面など、折り曲げ可能で、折り畳み可能な画面を含み、前記フレキシブル表示パネル本体10がフレキシブルOLED表示画面の場合、前記フレキシブル表示パネル100は積層して設けられた駆動回路層、発光機能層及び封止層などのフィルム層を含んでもよい。
【0031】
前記フレキシブル表示パネル本体10は前記中枠構造20上に貼り付けられ、前記中枠構造20は前記第1の方向Xに沿って順次配置された前記第1の中枠21、前記第2の中枠22及び前記第3の中枠23を含む。前記ヒンジ構造30は、
図2に示すように、前記第1のヒンジ31及び前記第2のヒンジ32を含み、前記第1のヒンジ31は前記第1の中枠21及び前記第2の中枠22に接続され、前記第2のヒンジ32は前記第2の中枠22及び前記第3の中枠23に接続される。ここで、前記第1の中枠21は前記フレキシブル表示パネル本体10の前記第1の部11に対応し、前記第2の中枠22は前記第2の部12に対応し、前記第3の中枠23は前記第3の部13に対応し、前記第1のヒンジ31は前記第1のフレキシブル部14に対応し、前記第2のヒンジ32は前記第2のフレキシブル部15に対応する。
【0032】
好ましくは、
図3を参照して、前記表示パネル100は前記中枠構造20の前記フレキシブル表示パネル本体10から離反する側に設けられたリアカバーをさらに含み、前記リアカバーは第1のリアカバー41、第2のリアカバー42及び第3のリアカバー43を含み、前記第1のリアカバー41は前記第1の中枠21に取り外し可能に接続され、前記第2のリアカバー42は前記第2の中枠22に取り外し可能に接続され、前記第3のリアカバー43は前記第3の中枠23に取り外し可能に接続される。
【0033】
図4及び
図5を参照して、
図4は本願の実施例が提供する表示パネルが第1の状態にある時の断面構造の模式図であり、
図5は本願の実施例が提供する表示パネルの第2の状態にある時の断面構造の模式図である。前記表示パネル100が前記第1の状態にある場合、前記第1の中枠21、前記第2の中枠22及び前記第3の中枠23は前記第1の方向Xに沿って配置され、1つの平坦面を形成して、前記フレキシブル表示パネル本体10を支持し固定し、前記フレキシブル表示パネル本体10を展開状態にする。前記表示パネル100が前記第2の状態にある場合、前記第2の中枠22、前記第1の中枠21、前記第3の中枠23は前記第2の方向Yに重なって配置され、前記第1の中枠21は前記第2の中枠22と前記第3の中枠23との間に位置する。すなわち前記表示パネル100を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える過程において、前記第1の中枠21は前記第2の中枠22に対して回転し、さらに前記表示パネル100の前記第1のフレキシブル部14を湾曲させ、前記第1の部11は前記第2の部12に向かい、前記第3の中枠23は前記第2の中枠22に対して回転し、さらに前記表示パネル100の前記第2のフレキシブル部15を湾曲させ、前記第3の部13は前記第1の中枠21の前記第1の部11から離反する側に向かう。このように、前記表示パネル100が第2の状態にある場合、前記第1の部11は前記第2の部12と前記第3の部13との間に位置し、前記表示パネル100を三層積層構造の「G」字状三つ折り形態に形成させて、表示パネル100の面積を縮小し、携帯の利便性を向上させる。
【0034】
好ましくは、前記第1の方向Xにおいて、前記第1の中枠21の長さL1は前記第2の中枠22の長さL2より小さく、それにより、前記第1の中枠21と前記第2のヒンジ32との干渉発生を回避し、前記第2の中枠22の長さL2は前記第3の中枠23の長さL3より小さく、前記表示パネル100を折り畳んだ後に前記第3の中枠23の外境界を可能な限り前記表示パネル100の外境界と面一にさせて、前記表示パネル100を折り畳んだ後の外観の美観を保証する。
【0035】
好ましくは、前記表示パネル100が前記第1の状態にある場合、前記第1の中枠21の厚さは前記第1の方向Xに沿って徐々に大きくなり、前記第3の中枠23の厚さは前記第1の方向Xに沿って徐々に小さくなり、且つ前記第1の中枠21の前記第1のヒンジ31から近い側の厚さは前記第1の中枠21の前記第1のヒンジ31から遠い側の厚さより大きい。具体的には、前記第1の中枠21の前記フレキシブル表示パネル本体10から離反する側に第1の傾斜面210が形成され、前記第3の中枠23の前記フレキシブル表示パネル本体10から離反する側に第2の傾斜面230が形成される。前記表示パネル100が第2の状態にある場合、前記第1の傾斜面210及び前記第2の傾斜面230の存在により、前記第1の中枠21の厚さの厚い部分は前記第3の中枠23の厚さの薄い部分に対向し、前記第1の中枠21の厚さの薄い部分は前記第3の中枠23の厚さの薄い部分に対向し、このように前記表示パネル100を折り畳んだ後の全体の厚さを薄くすることができる。
【0036】
一実施例では、前記第1のヒンジ31及び前記第2のヒンジ32のうち一方は水滴形ヒンジであり、他方はU字状ヒンジであり、ここで、水滴形ヒンジとはヒンジが閉じた後の湾曲形態が水滴形となるものであり、U字状ヒンジとはヒンジが閉じた後の湾曲形態がU字状となるものである。しかし本願はこれに限定されず、本願の前記第1のヒンジ31と前記第2のヒンジは同じタイプのヒンジであってもよく、例えばいずれも水滴形ヒンジ又はU字状ヒンジである。本願の実施例は前記第1のヒンジ31が水滴形ヒンジであり、前記第2のヒンジ32がU字状ヒンジであることを例として説明する。
【0037】
さらに、前記第1のヒンジ31のトルクは前記第2のヒンジ32のトルクより小さく、このように同じ外力を印加して前記表示パネル100を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える時、前記第1のヒンジ31はトルクが小さいため先に閉じ、前記第2のヒンジ32はトルクが大きいため後に閉じ、前記表示パネル100を予め設定された折り畳み順序に従って折り畳ませ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネル100の損傷を回避する。
【0038】
以下、第1のヒンジ31及び第2のヒンジ32の構造について具体的に説明する。
【0039】
図6から
図10を参照して、
図6は本願の実施例が提供する第1のヒンジの全体構造の模式図であり、
図7は
図6における第1のヒンジ本体の詳細構造の模式図であり、
図8は
図7における第1のヒンジ本体の分解図であり、
図9は
図8における第1の本体ブラケットの詳細構造の模式図であり、
図10は
図9における第1の回転部材の詳細構造の模式図である。前記第1のヒンジ31は第1の支持板50及び前記第1の支持板50の対向する両側に位置する2つの第1のヒンジ本体60を含む。前記第1の支持板50は第1のサブ支持板51、第2のサブ支持板52及び前記第1のサブ支持板51と第2のサブ支持板52との間に位置する第1の昇降板53を含み、
図6に示すように、ここで、
図6(a)は前記第1のヒンジ31の正面構造模式図であり、
図6(b)は前記第1のヒンジ31の背面構造模式図であり、前記第1のヒンジ31の正面とは前記第1のヒンジ31の前記フレキシブル表示パネル本体10に近い面であり、前記第1のヒンジ31の背面とは前記第1のヒンジ31の前記フレキシブル表示パネル本体10から離反する面である。前記第1のヒンジ本体60は第1の固定ブラケット61、第1の支持機構62、第1の回転機構63、第1の連動機構64及び第1の定位機構65を含む。
【0040】
図7を参照して、前記第1の固定ブラケット61は第1の本体ブラケット610、第1のブラケット611及び第2のブラケット612を含み、前記第1のブラケット611は前記第1の本体ブラケット610と前記第2のブラケット612との間に位置し、前記第2のブラケット612は前記第1の昇降板53に固定接続される。前記第1の支持機構62は前記第1の本体ブラケット610の対向する両側に位置する第1の支持部材621及び第2の支持部材622を含み、前記第1の支持部材621は前記第1の本体ブラケット610の一側に回転可能に接続され、且つ前記第1の支持部材621は前記第1のサブ支持板51に固定接続され、前記第2の支持部材622は前記第1の本体ブラケット610の他方側に回転可能に接続され、且つ前記第2の支持部材622は前記第2のサブ支持板52に固定接続される。
【0041】
具体的には、前記第1の支持部材621の前記第1の本体ブラケット610から近い側に第1の円弧状アーム6211が設けられ、前記第1の本体ブラケット610の前記側に第1の円弧状溝6101が設けられ、前記第1の円弧状アーム6211は前記第1の円弧状溝6101内に収容され且つ前記第1の円弧状溝6101内を摺動する。前記第2の支持部材622の前記第1の本体ブラケット610から近い側に第2の円弧状アーム6221が設けられ、前記第1の本体ブラケット610の前記他方側に第2の円弧状溝6102が設けられ、前記第2の円弧状アーム6221は前記第2の円弧状溝6102内に収容され且つ前記第2の円弧状溝6102内を摺動する。具体的には、前記第1の本体ブラケット610は少なくとも1つの第1のストッパ及び少なくとも1つの第2のストッパをさらに含み、第1のストッパ及び第2のストッパは前記第1の円弧状溝6101を構成し、前記第1のストッパは第1の円弧状面を含み、前記第2のストッパは第2の円弧状面を含み、前記第1の円弧状面及び前記第2の円弧状面はいずれも前記第1の円弧状アーム6211に向かって、前記第1の円弧状アーム6211を前記第1の円弧状溝6101内に制限する。
【0042】
前記第1の回転機構63は第1の回転部材631、第2の回転部材632、第1の接続部材633及び第2の接続部材634を含み、前記第1の回転部材631の一端は前記第1の支持部材621の前記第1の本体ブラケット610から遠い側に回転可能に接続され、前記第1の回転部材631の他方側は前記第1の中枠21に固定接続され、前記第2の回転部材632の一端は前記第2の支持部材622の前記第1の本体ブラケット610から遠い側に回転可能に接続され、前記第2の回転部材632の他方側は前記第2の中枠22に固定接続され、前記第1の接続部材633の一端は前記第1の回転部材631に摺動可能に接続され、前記第2の接続部材634の一端は前記第2の回転部材632に摺動可能に接続される。
【0043】
好ましくは、前記第1の回転部材631及び前記第1の支持部材621は第1の軸623及び第2の軸624によって回転可能に接続され、前記第1の回転部材631及び前記第1の支持部材621にいずれも軸孔が設けられ、前記第1の軸623及び前記第2の軸624は前記第1の回転部材631の軸孔及び前記第1の支持部材621の軸孔を貫通し、前記第1の回転部材631及び前記第1の支持部材621を回転可能に接続させる。前記第2の回転部材632及び前記第2の支持部材622は第3の軸625及び第4の軸626によって回転可能に接続され、前記第2の回転部材632及び前記第2の支持部材622にいずれも軸孔が設けられ、前記第3の軸625及び前記第4の軸626は前記第2の回転部材632の軸孔及び前記第2の支持部材622の軸孔を貫通し、前記第2の回転部材632及び前記第2の支持部材622を回転可能に接続させる。
【0044】
好ましくは、前記第1の接続部材633の前記一端に第1のラグ6331が設けられ、前記第1の回転部材631の前記第1の支持部材621から近い側に第1の摺動溝6311が設けられ、前記第1のラグ6331は前記第1の摺動溝6311内に収容され且つ前記第1の摺動溝6311内を摺動する。具体的には、前記第1の回転部材631の前記第1の支持部材621から近い側は突出ブロックを含み、当該突出ブロックは前記第1の支持部材621の下方に位置し、当該突出ブロックに前記第1の摺動溝6311が形成される。前記第2の接続部材634の前記一端に第2のラグ6341が設けられ、前記第2の回転部材632の前記第2の支持部材622から近い側に第2の摺動溝6321が設けられ、前記第2のラグ6341は前記第2の摺動溝6321内に収容され且つ前記第2の摺動溝6321内を摺動する。具体的には、前記第2の回転部材632の前記第2の支持部材622から近い側も突出ブロックを含み、当該突出ブロックは前記第2の支持部材622の下方に位置し、当該突出ブロックに前記第2の摺動溝6321が形成される。
【0045】
前記第1の連動機構64は前記第1のブラケット611と前記第1の本体ブラケット610との間に位置し、前記第1の接続部材633の他端が前記第1の連動機構64の一端に固定接続され、前記第2の接続部材634の他端が前記第1の連動機構64の他端に固定接続されて、前記第1の回転部材631と前記第2の回転部材632を同期に回転させる。
【0046】
前記第1の回転機構63は第1の回転軸635及び第2の回転軸636をさらに含み、前記第1の回転軸635は前記第1の接続部材633に固定接続され、前記第1の連動機構64の前記一端に固定接続され、前記第2の回転軸636は前記第2の接続部材634に固定接続され、前記第1の連動機構64の前記他端に固定接続される。前記第1の回転軸635及び前記第2の回転軸636は前記第1の本体ブラケット610に回転可能に接続され、前記第1のブラケット611及び前記第2のブラケット612は前記第1の回転軸635及び前記第2の回転軸636に装着される。前記第2のブラケット612が前記第1の回転軸635及び前記第2の回転軸636から脱落することを回避するために、前記第1のヒンジ本体60は前記第1の回転軸635に取り外し可能に接続された第1のロック部材6351及び第2のロック部材6352と、前記第2の回転軸636に取り外し可能に接続された第3のロック部材6361及び第4のロック部材6362とをさらに含む。
【0047】
前記第1の連動機構64は第1の連動部材641、第2の連動部材642及び第3の連動部材643を含み、前記第1の連動部材641は前記第1の回転軸635に接続され、前記第2の連動部材642は前記第2の回転軸636に接続され、前記第1の連動部材641は前記第3の連動部材643によって前記第2の連動部材642に同期に接続されて前記第1の回転軸635及び前記第2の回転軸636を同期に回転させる。
【0048】
前記第1の接続部材633の前記他端は前記第1の連動部材641から遠い側に第1の凸輪6332が設けられ、前記第2の接続部材634の前記他端は前記第2の連動部材642から遠い側に第2の凸輪6342が設けられる。前記第1のヒンジ31は第1の定位機構を65さらに含み、前記第1の定位機構65は第1の定位部材651を含み、前記第1の定位部材651は前記第1の回転軸635及び前記第2の回転軸636に装着され、前記第1の定位部材651の前記第1の接続部材633から近い側に前記第1の凸輪6332に相性が合う第1の凹輪6511が設けられ、前記第1の定位部材651の前記第2の接続部材634から近い側に前記第2の凸輪6342に相性が合う第2の凹輪6512が設けられる。
【0049】
前記第1の定位機構65は第1の弾性部材6521及び第2の弾性部材6522をさらに含み、そのうち、前記第1の弾性部材6521は前記第1の回転軸635に装着され、前記第2の弾性部材6522は前記第2の回転軸636に装着され、前記第1の弾性部材6521及び前記第2の弾性部材6522はいずれも前記第1の定位部材651と前記第2のブラケット612との間に位置し、前記第1の弾性部材6521及び前記第2の弾性部材6522はいずれも弾性変形状態にある。
【0050】
具体的には、前記第1の連動部材641は第1の歯車を含み、前記第2の連動部材642は第2の歯車12を含み、前記第3の連動部材643は互いに噛み合う2つの第3の歯車を含み、ここで、2つの前記第3の歯車は前記第1の本体ブラケット610及び前記第1のブラケット611に回転可能に接続され、前記第1の歯車は前記第1の回転軸635に装着され、前記第2の歯車は前記第2の回転軸636に装着され、前記第1の歯車は2つの前記第3の歯車のうちの一方に噛み合い、前記第2の歯車は2つの前記第3の歯車のうちの他方に噛み合う。
【0051】
具体的には、前記第1の歯車に定位孔が設けられ、前記第1の回転軸635は前記第1の歯車の定位孔を貫通し、且つ前記第1の回転軸635と前記第1の歯車の定位孔は締まり嵌めであり、それにより前記第1の回転軸635の回転は前記第1の歯車の回転を駆動することができる。同様に、前記第2の歯車に定位孔が設けられ、前記第2の回転軸636は前記第2の歯車の定位孔を貫通し、且つ前記第2の回転軸636と前記第2の歯車の定位孔は締まり嵌めであり、それにより前記第2の回転軸636の回転は前記第2の歯車の回転を駆動し、又は前記第2の歯車の回転は前記第2の回転軸636の回転を駆動する。ここで、前記第1の接続部材633の回転軸心、前記第1の歯車の回転軸心及び前記第1の回転軸635の回転軸心は重なり、前記第2の接続部材634の回転軸心、前記第2の歯車の回転軸心及び前記第2の回転軸636の回転軸心は重なる。
【0052】
図11から
図16を参照して、
図11は本願の実施例が提供する第2のヒンジの全体構造の模式図であり、
図12は
図11における第2のヒンジ本体の詳細構造の模式図であり、
図13は
図12における第2のヒンジ本体の分解図であり、
図14は
図13における第2の本体ブラケットの詳細構造の模式図であり、
図15は
図13における第3の支持部材の詳細構造の模式図であり、
図16は
図13における第3の回転部材の詳細構造の模式図である。前記第2のヒンジ32は第2の支持板70及び前記第2の支持板70の対向する両側に位置する2つの第2のヒンジ本体80を含む。前記第2の支持板70は第3のサブ支持板71及び第4のサブ支持板72を含み、
図11に示すように、ここで、
図11(a)は前記第2のヒンジ32の正面構造模式図であり、
図11(b)は前記第2のヒンジ32の背面構造模式図であり、前記第1のヒンジ31の正面とは前記第2のヒンジ32の前記フレキシブル表示パネル本体10に近い面であり、前記第2のヒンジ32の背面とは前記第2のヒンジ32の前記フレキシブル表示パネル本体10から離反する面である。前記第2のヒンジ本体80は第2の固定ブラケット81、第2の支持機構82、第2の回転機構83、第2の連動機構86及び第2の定位機構88を含む。
【0053】
前記第2の固定ブラケット81は第2の本体ブラケット810、第3のブラケット811及び第4のブラケット812を含み、前記第3のブラケット811は前記第2の本体ブラケット810と前記第4のブラケット812との間に位置し、前記第3のブラケット811は前記第2の本体ブラケット810に固定接続される。前記第2の支持機構82は前記第2の本体ブラケット810の対向する両側に位置する第3の支持部材821及び第4の支持部材822を含み、前記第3の支持部材821は前記第2の本体ブラケット810の一側に回転可能に接続され、且つ前記第3の支持部材821の前記第2の本体ブラケット810から遠い側は前記第2の中枠22に固定接続されるとともに、前記第2の中枠22はさらに前記第3のサブ支持板71に固定接続される。前記第4の支持部材822は前記第2の本体ブラケット810の他方側に回転可能に接続され、且つ前記第4の支持部材822の前記第2の本体ブラケット810から遠い側は前記第3の中枠23に固定接続されるとともに、前記第3の中枠23はさらに前記第4のサブ支持板72に固定接続される。
【0054】
具体的には、前記第3の支持部材821の前記第2の本体ブラケット810から近い側に第3の円弧状アーム8211が設けられ、前記第2の本体ブラケット810の前記側に第3の円弧状溝8101が設けられ、前記第3の円弧状アーム8211は前記第3の円弧状溝8101内に収容され且つ前記第3の円弧状溝8101内を摺動する。前記第4の支持部材822の前記第2の本体ブラケット810から近い側に第4の円弧状アーム8221が設けられ、前記第2の本体ブラケット810の前記他方側に第4の円弧状溝8102が設けられ、前記第4の円弧状アーム8221は前記第4の円弧状溝8102内に収容され且つ前記第4の円弧状溝8102内を摺動する。前記第3の円弧状溝8101及び前記第4の円弧状溝8102の具体的な構造の説明は前記第1の円弧状溝6101の構造の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0055】
前記第2の回転機構83は第3の回転部材831及び第4の回転部材832を含み、前記第3の回転部材831は前記第3の支持部材821に摺動可能に接続され、前記第4の回転部材832は前記第4の支持部材822に摺動可能に接続される。好ましくは、前記第3の回転部材831は第5の軸823により前記第3の支持部材821に摺動可能に接続され、前記第4の回転部材832は第6の軸824により前記第4の支持部材822に摺動可能に接続される。前記第3の回転部材831の前記第3の支持部材821から近い側に第1の円弧状溝8311が設けられ、前記第3の支持部材821の前記第3の回転部材831から近い側に第1の突出部8212が設けられ、前記第1の突出部8212に第1の円孔8213が設けられ、前記第5の軸823は前記第3の回転部材831上の前記第1の円弧状溝8311及び前記第3の支持部材821上の前記第1の円孔8213を貫通し、前記第3の回転部材831と前記第3の支持部材821に摺動可能な接続を実現させる。前記第3の支持部材821が前記第5の軸823から脱落することを回避するために、前記第2のヒンジ本体80は前記第5の軸823に取り外し可能に接続された第5のロック部材8231をさらに含む。それに応じて、前記第4の回転部材832の前記第4の支持部材822から近い側に第2の円弧状溝8321が設けられ、前記第4の支持部材822の前記第4の回転部材832から近い側に第2の突出部が設けられ、前記第2の突出部に第2の円孔が設けられ、前記第6の軸824は前記第4の回転部材832上の前記第2の円弧状溝8321及び前記第4の支持部材822上の前記第2の円孔を貫通し、前記第4の回転部材832と前記第4の支持部材822に摺動可能な接続を実現させる。前記第4の支持部材822が前記第6の軸824から脱落することを回避するために、前記第2のヒンジ本体80は前記第6の軸824に取り外し可能に接続された第6のロック部材8241をさらに含む。
【0056】
前記第2の回転機構83は第3の回転軸833及び第4の回転軸834をさらに含み、前記第3の回転軸833は前記第3のブラケット811及び前記第4のブラケット812に回転可能に接続され、前記第4の回転軸834も前記第3のブラケット811及び前記第4のブラケット812に回転可能に接続される。前記第4のブラケット812が前記第3の回転軸833及び前記第4の回転軸834から脱落することを回避するために、前記第2のヒンジ本体80は前記第3の回転軸833に取り外し可能に接続された第7のロック部材8331及び前記第4の回転軸834に取り外し可能に接続された第8のロック部材8341をさらに含む。
【0057】
前記第3の回転部材831が前記第2の連動機構86によって前記第4の回転部材832に接続されて、前記第3の回転部材831及び前記第4の回転部材832を同期に回転させる。前記第2の連動機構86は第4の連動部材861、第5の連動部材862及び第6の連動部材863を含み、前記第4の連動部材861は前記第3の回転部材831に固定接続され、前記第6の連動部材863は前記第4の回転部材832に固定接続され、前記第5の連動部材862は前記第3のブラケット811に回転接続され、前記第4の連動部材861は前記第5の連動部材862によって前記第6の連動部材863に同期に接続されて前記第3の回転部材831及び前記第4の回転部材832を同期に回転させる。
【0058】
前記第3の回転部材831には前記第3のブラケット811から近い側において第3の凸輪8312が設けられ、前記第3の凸輪8312は前記第3の回転軸833に装着され、前記第4の回転部材832には前記第3のブラケット811から近い側において第4の凸輪8322が設けられ、前記第4の凸輪8322は前記第4の回転軸834に装着される。
【0059】
前記第2のヒンジ32は第2の定位機構88をさらに含み、前記第2の定位機構88は第2の定位部材881、第3の弾性部材8821及び第4の弾性部材8822を含み、前記第2の定位部材881は前記第3の回転軸833及び前記第4の回転軸834に装着され、前記第2の定位部材881の前記第3の回転部材831から近い側に前記第3の凸輪8312に相性が合う第3の凹輪8811が設けられ、前記第2の定位部材881の前記第4の回転部材832から近い側に前記第4の凸輪8322に相性が合う第4の凹輪8812が設けられる。
【0060】
前記第3の弾性部材8821は前記第3の回転軸833に装着され、前記第4の弾性部材8822は前記第4の回転軸834に装着され、前記第3の弾性部材8821及び前記第4の弾性部材8822はいずれも前記第2の定位部材881と前記第4のブラケット812との間に位置し、前記第3の弾性部材8821及び前記第4の弾性部材8822はいずれも弾性変形状態にある。
【0061】
好ましくは、前記第4の連動部材861は前記第3の凸輪8312と一体に設けられ、前記第6の連動部材863は前記第4の凸輪8322と一体に設けられる。前記第4の連動部材861は第4の歯車を含み、前記第5の連動部材862は第5の歯車を含み、前記第6の連動部材863は互いに噛み合う2つの第6の歯車を含み、そのうち、2つの前記第6の歯車は前記第3のブラケット811及び前記第2の定位部材881に回転可能に接続され、前記第4の歯車は前記第3の回転軸833に装着され、前記第5の歯車は前記第4の回転軸834に装着され、前記第4の歯車は2つの前記第6の歯車のうちの一方に噛み合い、前記第5の歯車は2つの前記第6の歯車のうちの他方に噛み合う。
【0062】
さらに、前記第3の回転部材831には前記第4のブラケット812から近い側において第5の凸輪8313が設けられ、前記第5の凸輪8313は前記第3の回転軸833に装着され、前記第3の弾性部材8821は前記第2の定位部材881と前記第5の凸輪8313との間に位置し、前記第4の回転部材832には前記第4のブラケット812から近い側において第6の凸輪8323が設けられ、前記第6の凸輪8323は前記第4の回転軸834に装着され、前記第4の弾性部材8822は前記第2の定位部材881と前記第6の凸輪8323との間に位置する。
【0063】
前記第2の定位機構88は第3の定位部材883、第5の弾性部材8861及び第6の弾性部材8862を含み、前記第3の定位部材883は前記第3の回転軸833及び前記第4の回転軸834に装着され、前記第3の定位部材883の前記第3の回転部材831から近い側に前記第5の凸輪8313に相性が合う第5の凹輪8831が設けられ、前記第3の定位部材883の前記第4の回転部材832から近い側に前記第6の凸輪8323に相性が合う第6の凹輪8832が設けられる。
【0064】
前記第5の弾性部材8861は前記第3の回転軸833に装着され、前記第6の弾性部材8862は前記第4の回転軸834に装着され、前記第5の弾性部材8861及び前記第6の弾性部材8862はいずれも前記第3の定位部材883と前記第4のブラケット812との間に位置し、前記第5の弾性部材8861及び前記第6の弾性部材8862はいずれも弾性変形状態にある。前記第1のヒンジ本体60の前記第1の定位機構65に比べて、前記第2のヒンジ本体80の前記第2の定位機構88には1組の定位部材及び弾性部材が多く設けられ、それにより前記第2のヒンジ本体80のトルクが大きくなり、このように前記表示パネル100を閉じる時、前記第1のヒンジ本体60が先に閉じ、続いて第2のヒンジ本体80が閉じて、前記表示パネル100が予め設定された折り畳み順序に従って折り畳まれ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネル100の損傷を回避し、前記表示パネル100を折り畳む時のポカよけ機能を実現する。
【0065】
以下、シミュレーションにより、本願の実施例が前記第2のヒンジ32のトルクを大きくすることにより折り畳みのポカよけを実現する有効性について説明する。
【0066】
図1から
図18を参照して、
図17は本願の実施例が提供する第1のヒンジのトルクシミュレーショングラフであり、
図18は本願の実施例が提供する第2のヒンジのトルクシミュレーショングラフである。
図17及び
図18に示すように、図中、横軸はヒンジの折り畳み角度を表し、縦軸はヒンジのトルクの大きさを表し、図中の曲線は折り畳み角度の変化に応じるヒンジのトルクの大きさを表す。
図17及び
図18を比較して分かるように、折り畳み角度が20度程度の場合、ヒンジのトルク値が最大であり、第2のヒンジのトルクの最大値が第1のヒンジのトルクの最大値よりはるかに大きく、このように同じ外力を印加して前記表示パネル100を閉じる場合、前記第1のヒンジ31はトルクが小さいため先に閉じ、前記第2のヒンジ32はトルクが大きいため後に閉じ、前記表示パネル100を予め設定された折り畳み順序に従って折り畳ませることができ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネル100の損傷を回避し、前記表示パネル100の折り畳まれる時のポカよけ機能を実現する。
【0067】
同一の発明概念に基づき、本願の実施例は前記実施例のうちの1つの表示パネル100を含む電子装置をさらに提供する。前記電子装置は携帯電話、タブレット、テレビなどの電子表示製品を含む。
【0068】
上記実施例から分かるように、
本願は表示パネル及び電子装置を提供し、当該表示パネルは少なくとも3つの中枠及び少なくとも2つのヒンジを含み、隣接する2つごとの前記中枠は回転可能に接続され、各前記ヒンジは隣接する2つの前記中枠に接続され、且ついずれの隣接する2つの前記ヒンジのトルクが異なり、本願は表示パネルの隣接する2つのヒンジのトルクを異なるようにし、表示パネルを折り畳む時に、トルクの小さいヒンジが先に閉じ、トルクの大きいヒンジが後に閉じ、それにより表示パネルを予め設定された折り畳み順序に従って折り畳むことができ、折り畳み順序に従って折り畳まないことによる表示パネルの損傷を回避して、表示パネルを折り畳む時のポカよけを実現し、従来の折り畳み式表示装置は折り畳む時に損傷しやすいという問題を解決する。
【0069】
上記実施例では、各実施例に対する説明はそれぞれ重点があり、ある実施例において詳述されない部分は、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0070】
以上、本願の実施例について詳細に紹介し、本明細書では、具体的な例を用いて本願の原理及び実施形態について説明したが、以上の実施例の説明は本願の技術案及びその核心思想の理解に寄与するものに過ぎず、当業者であれば、依然として前記各実施例に記載の技術案を修正し、又はその技術的特徴の一部又は全部を同等に置換することができ、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させないことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0071】
10 フレキシブル表示パネル本体
11 第1の部
12 第2の部、第2の歯車
13 第3の部
14 第1のフレキシブル部
15 第2のフレキシブル部
20 中枠構造
21 第1の中枠
22 第2の中枠
23 第3の中枠
30 ヒンジ構造
31 第1のヒンジ
32 第2のヒンジ
41 第1のリアカバー
42 第2のリアカバー
43 第3のリアカバー
50 第1の支持板
51 第1のサブ支持板
52 第2のサブ支持板
53 第1の昇降板
60 第1のヒンジ本体
61 第1の固定ブラケット
62 第1の支持機構
63 第1の回転機構
64 第1の連動機構
65 第1の定位機構
70 第2の支持板
71 第3のサブ支持板
72 第4のサブ支持板
80 第2のヒンジ本体
81 第2の固定ブラケット
82 第2の支持機構
83 第2の回転機構
86 第2の連動機構
88 第2の定位機構
100 フレキシブル表示パネル
210 第1の傾斜面
230 第2の傾斜面
610 第1の本体ブラケット
611 第1のブラケット
612 第2のブラケット
621 第1の支持部材
622 第2の支持部材
623 第1の軸
624 第2の軸
625 第3の軸
626 第4の軸
631 第1の回転部材
632 第2の回転部材
633 第1の接続部材
634 第2の接続部材
635 第1の回転軸
636 第2の回転軸
641 第1の連動部材
642 第2の連動部材
643 第3の連動部材
651 第1の定位部材
810 第2の本体ブラケット
811 第3のブラケット
812 第4のブラケット
821 第3の支持部材
822 第4の支持部材
823 第5の軸
824 第6の軸
831 第3の回転部材
832 第4の回転部材
833 第3の回転軸
834 第4の回転軸
861 第4の連動部材
862 第5の連動部材
863 第6の連動部材
881 第2の定位部材
883 第3の定位部材
6101 第1の円弧状溝
6102 第2の円弧状溝
6211 第1の円弧状アーム
6221 第2の円弧状アーム
6311 第1の摺動溝
6321 第2の摺動溝
6331 第1のラグ
6332 第1の凸輪
6341 第2のラグ
6342 第2の凸輪
6351 第1のロック部材
6352 第2のロック部材
6361 第3のロック部材
6362 第4のロック部材
6511 第1の凹輪
6512 第2の凹輪
6521 第1の弾性部材
6522 第2の弾性部材
8101 第3の円弧状溝
8102 第4の円弧状溝
8211 第3の円弧状アーム
8212 第1の突出部
8213 第1の円孔
8221 第4の円弧状アーム
8231 第5のロック部材
8241 第6のロック部材
8311 第1の円弧状溝
8312 第3の凸輪
8313 第5の凸輪
8321 第2の円弧状溝
8322 第4の凸輪
8323 第6の凸輪
8331 第7のロック部材
8341 第8のロック部材
8811 第3の凹輪
8812 第4の凹輪
8821 第3の弾性部材
8822 第4の弾性部材
8831 第5の凹輪
8832 第6の凹輪
8861 第5の弾性部材
8862 第6の弾性部材
【国際調査報告】