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特表2025-503355熱暴走の遠隔的解決方法及び関連製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】熱暴走の遠隔的解決方法及び関連製品
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/42 20060101AFI20250128BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
H01M10/42 P
H01M10/48 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574602
(86)(22)【出願日】2023-10-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-18
(86)【国際出願番号】 CN2023128866
(87)【国際公開番号】W WO2024114272
(87)【国際公開日】2024-06-06
(31)【優先権主張番号】202211507855.4
(32)【優先日】2022-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
2.UNIX
3.WINDOWS
4.WINDOWS XP
5.アンドロイド
6.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】523452942
【氏名又は名称】シェンチェン ハイチウム エナジー ストレージ テクノロジー カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】523370990
【氏名又は名称】シアメン ハイチウム エナジー ストレージ テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ファイユ
【テーマコード(参考)】
5H030
【Fターム(参考)】
5H030AA01
5H030AS20
5H030FF51
(57)【要約】
本出願の実施形態において、熱暴走の遠隔的解決方法及び関連製品が提供される。当該方法は、熱暴走の遠隔的解決システムにおけるユーザ端末に適用される。当該方法は以下の内容を含むことができる。少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信する。少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定する。少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成し、且つ第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示する。本出願の実施形態の方法を実施することにより、ユーザ端末は、確定された熱暴走解決案に基づいて、熱暴走解決デバイスに異常なエネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御し、それは、ユーザがエネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行う難易度を下げることに有利である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱暴走の遠隔的解決システムにおけるユーザ端末に適用される熱暴走の遠隔的解決方法であって、前記熱暴走の遠隔的解決システムは、前記ユーザ端末と、少なくとも1つの監視端末と、複数の熱暴走解決デバイスと、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスとを備え、前記方法は、
前記少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信することと、
前記少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定することと、
前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成し、且つ前記第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示することであって、前記第1の注意喚起メッセージは、前記対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられる、提示することと、
前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定し、前記第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第1の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替え、前記第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第2の予め設定された熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、前記第2の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、前記少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスと前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスとに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第3の予め設定された熱暴走解決案は、前記熱暴走解決案の追加命令に関連し、前記第3の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、前記ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、前記一時的な熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記一時的な熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の設定命令に関連し、前記熱暴走解決案の設定命令は、前記少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、前記第4の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、を含む、
ことを特徴とする熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項2】
前記第1の予め設定された熱暴走解決案、前記第2の予め設定された熱暴走解決案、前記第3の予め設定された熱暴走解決案、及び前記一時的な熱暴走解決案は、抑制媒体のスプレー速度、前記抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられ、前記方法は、
前記ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、前記実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ現在の前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つが依然として前記閾値より大きい場合、現在の前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、現在実施されている前記熱暴走解決案を変更するよう前記ユーザに提示するために用いられる第2の注意喚起メッセージを前記ユーザに提示すること、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記ユーザ端末によって受信された第1の閲覧命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのリストを表示することと、
前記ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示することであって、前記第1の選択命令は前記リストから前記第1のエネルギー蓄積デバイスを選択するために用いられる、表示することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、前記ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示することの後、
前記ユーザ端末によって受信された切り替え命令に応答して、前記第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する1つの監視端末を、前記第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する別の監視端末に切り替えることと、
前記別の監視端末を介して収集された、且つ前記第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第2の監視データを表示することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ユーザ端末によって受信されたパラメータ調整命令を、前記少なくとも1つの監視端末及び/又は少なくとも1つの前記熱暴走解決デバイスに送信することをさらに含み、
前記パラメータ調整命令は、前記閾値及び/又は少なくとも1つの前記熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定するために用いられ、前記熱暴走解決パラメータは、前記抑制媒体の貯蔵量を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と現在の前記少なくとも1つの監視データの前記少なくとも1つとを含む警報情報を、前記複数の熱暴走解決デバイスに送信すること、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
現在確定された熱暴走解決案に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスに前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御した後、前記現在確定された熱暴走解決案に対応する全ての熱暴走解決デバイスが故障していれば、前記対応する全ての熱暴走解決デバイスと同じタイプを有し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスに対応するがまだ起動されていない他の熱暴走解決デバイスを起動することを、さらに含み、
前記現在確定された熱暴走解決案は、前記第1の予め設定された熱暴走解決案、前記第2の予め設定された熱暴走解決案、前記第3の予め設定された熱暴走解決案、又は前記一時的な熱暴走解決案である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
通信モジュール、計算モジュール、制御モジュール及びインタラクションモジュールを備えるユーザ端末であって、
前記通信モジュールは、少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信するように構成されており、
前記計算モジュールは、前記少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定するように構成されており、
前記計算モジュールはさらに、前記対象エネルギー蓄積デバイスが存在する場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成するように構成されており、前記第1の注意喚起メッセージは、前記対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられ、
前記制御モジュールは、前記第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示するように構成されており、
前記計算モジュールはさらに、前記ユーザによってプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに入力された確認命令に応答して、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定するように構成されており、
前記制御モジュールはさらに、前記第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第1の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記計算モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替えるように構成されており、前記第2の予め設定された熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、
前記制御モジュールはさらに、前記第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第2の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記制御モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの前記少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第3の予め設定された熱暴走解決案は、前記熱暴走解決案の追加命令に関連し、前記第3の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、前記ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記制御モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、前記一時的な熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記一時的な熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の設定命令に関連し、前記熱暴走解決案の設定命令は、前記少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、前記第4の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、
ことを特徴とするユーザ端末。
【請求項9】
プロセッサと、メモリと、バスとを備えるユーザ端末であって、
前記プロセッサと前記メモリとは前記バスにより接続されており、前記メモリは、1セットのプログラムコードを記憶するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
ことを特徴とするユーザ端末。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体に命令が記憶されており、前記命令がコンピュータで実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、発明の名称が「熱暴走の遠隔的解決方法及び関連製品」である、2022年11月29日に出願された中国特許出願第202211507855.4号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、新エネルギー分野に関し、特に熱暴走の遠隔的解決方法及び関連製品に関する。
【背景技術】
【0003】
リチウムイオン電池が安定であり、電池の自己誘導(self-induction)による故障の確率が低いが、リチウムイオン電池は、熱的乱用(thermal abuse)、電気的乱用(electrical abuse)、及び機械的乱用(mechanical abuse)等により熱暴走が引き起こされることが多い。電池が熱暴走状態に陥った後、外部の介入がない場合、熱暴走の過程は不可逆的であり、電池の内部温度は継続的に上昇する。その結果、電解質及び電極材料が熱によって分解され、可燃性ガスや有害なガスが生成され、電池内部の様々な物理反応及び化学反応がさらに進み、燃焼さらに爆発に至る。そのため、事故が起きないように、スタッフは電池の動作状態を注意深く観察する必要がある。事故が起きた場合、電池の燃焼速度が非常に速く、燃焼によって生成された有害ガスがスタッフに不可逆的なダメージを与えるため、スタッフは電池の火事を近距離で抑えることができない。従って、如何にスタッフに安全で操作しやすい熱暴走解決方法を提供するかが、当業者によって解決されるべきな課題である。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態では、熱暴走の遠隔的解決方法が提供され、それによって、ユーザはユーザ端末を介してエネルギー蓄積デバイスの動作状態及びパラメータを遠隔的に見ることができる。さらに、本出願の実施形態の方法では、エネルギー蓄積デバイスに関連する監視端末によって取得された監視データに基づいて、エネルギー蓄積デバイスに異常事態(例えば、熱暴走など)が発生しているか否かを判断する。エネルギー蓄積デバイスに異常事態が発生した場合、本出願の実施形態の方法では、対応する注意喚起メッセージを生成し、当該注意喚起メッセージをユーザ端末に送信することで、ユーザはエネルギー蓄積デバイスの異常事態を速やかに認知することができる。さらに、本出願の実施形態の方法では、ユーザはユーザ端末を介して、異常なエネルギー蓄積デバイスの熱暴走を解決することができ、ユーザは、熱暴走解決を指示するために事故現場に到着する必要がなく、それはユーザの身の安全を確保することに役立つ。また、ユーザはユーザ端末を介して、エネルギー蓄積デバイスの異常事態をより全面的且つ詳細に認知することができ、それによって、ユーザが異常なエネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決案を的確に設計することに役立ち、熱暴走解決の効率をさらに向上させ、損失を最小限に抑えることもできる。
【0005】
第一様態において、本出願の実施形態では、熱暴走の遠隔的解決方法が提供される。当該熱暴走の遠隔的解決方法は、熱暴走の遠隔的解決システムにおけるユーザ端末に適用される。当該熱暴走の遠隔的解決システムは、ユーザ端末と、少なくとも1つの監視端末と、複数の熱暴走解決デバイスと、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスとを備えることができる。当該方法は以下の内容を含むことができる。
【0006】
少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信する。当該監視データは、監視映像情報、対象ガスの濃度、温度及び輝度情報を含むことができ、当該対象ガスは、一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパンのうちの少なくとも1つを含むことができる。少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定する。少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成し、且つ第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示する。当該少なくとも1つの方式は、ユーザ端末を制御して振動させること、ユーザ端末を制御して予め設定された音声を再生させること、及びユーザ端末を制御してプロンプト・ポップアップ・ウィンドウ(prompting popup window)を提示させることを含むことができる。当該第1の注意喚起メッセージは、対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられることができる。対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定し、第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。当該第1の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替え、第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。当該第2の予め設定された熱暴走解決案は熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、当該第2の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。当該第3の予め設定された熱暴走解決案は、熱暴走解決案の追加命令に関連し、当該第3の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスであることができる。ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。当該一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられることができる。当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0007】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法において、エネルギー蓄積デバイスの監視データを、予め設定された頻度でユーザ端末に送信することができる。エネルギー蓄積デバイスに異常事態が発生した場合、本出願の実施形態の方法では、注意喚起メッセージを複数の方式でユーザに送信することができ、それはユーザの反応時間を短縮し、エネルギー蓄積デバイスの異常事態を速やかに制御することに役立つ。また、ユーザが熱暴走解決案を柔軟に設定及び/又は選択することができ、インテリジェントな判断に加えてユーザの判断も考慮されるため、より適切且つ効果的な熱暴走解決案を得て、事故解決の効率を向上させ、ユーザの損失をさらに低減することができる。
【0008】
1つの可能な実施形態において、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、及び一時的な熱暴走解決案は、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられることができる。本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられる第2の注意喚起メッセージをユーザに提示する。
【0009】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行う中に、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効果をフォローアップして評価する(例えば、対象エネルギー蓄積デバイスの危険レベルが低下したか否かを判断する)。熱暴走解決の効果が悪い場合(熱暴走解決が予め設定された時間実行された後、対象エネルギー蓄積デバイスの危険レベルが依然として予め設定された値より大きい場合)、本出願の実施形態の方法におけるユーザ端末は、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ対応する熱暴走解決案を確定する。それは、対象エネルギー蓄積デバイスに対してより効果的に熱暴走解決を行うことに役立つ。さらに、本出願の実施形態の方法によれば、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示することができる。(熱暴走解決の効果が悪い)現在の熱暴走解決案を速やかに調整することによって、事故規模をより効果的に抑えることに役立つ。
【0010】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は以下の内容を含むことができる。ユーザ端末によって受信された第1の閲覧命令に応答して、ユーザ端末が、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのリストを表示する。ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、ユーザ端末が、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示する。当該第1の選択命令はリストから第1のエネルギー蓄積デバイスを選択するために用いられることができる。
【0011】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、ユーザは、エネルギー蓄積デバイスの稼動状態(又は動作状態)をいつでも見ることができる。ユーザは、異なるエネルギー蓄積デバイスを選択することによって、異なるエネルギー蓄積デバイスに対応する監視情報を見ることができ、それは、ユーザがエネルギー蓄積デバイスの稼動状態をより詳細に認知することに役立つ。また、ユーザは、これらの監視データを観察することにより、故障する可能性のあるエネルギー蓄積デバイスを識別し、できるだけ早く危険性を調べて確認することができる。
【0012】
別の可能な実施形態において、ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、ユーザ端末が、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第1の監視データを表示した後、本出願の実施形態の方法は以下の内容をさらに含むことができる。ユーザ端末によって受信された切り替え命令に応答して、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する1つの監視端末を、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する別の監視端末に切り替える。別の監視端末を介して収集された、且つ第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第2の監視データを表示する。
【0013】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、ユーザは異なる監視視野角に切り替えることができる。それは、ユーザがエネルギー蓄積デバイスの稼動状態をより全面的且つ詳細に認知することに役立つ。
【0014】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は以下の内容を含むことができる。ユーザ端末によって受信されたパラメータ調整命令を、少なくとも1つの監視端末及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスに送信する。当該パラメータ調整命令は、閾値及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定するために用いられることができる。当該熱暴走解決パラメータは、抑制媒体の貯蔵量を含むことができる。
【0015】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、ユーザは、危険レベルに関連する予め設定された値及び/又は熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定することができる。ユーザは作業経験、実際の状況、又は関連知識に応じて、より適切な評価基準及び/又は熱暴走解決案を設計することができ、それは事故解決の効率を向上させることに役立つ。
【0016】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は以下の内容をさらに含むことができる。警報情報を複数の熱暴走解決デバイスに送信する。当該警報情報は、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と現在の少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。
【0017】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効果が悪い場合、警報情報を熱暴走解決デバイスに送信し、それは、専門者(熱暴走解決スタッフ)がより専門的な熱暴走解決案を採用して、事故を制御し解決することに役立つ。さらに、警報情報には、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と対象エネルギー蓄積デバイスの最新監視データとが含まれ、それは、専門者(熱暴走解決スタッフ)が事故情報をより詳細に認知し、より適切な熱暴走解決案を策定し採用することに役立つ。
【0018】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は以下の内容を含むことができる。現在確定された熱暴走解決案に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御した後、現在確定された熱暴走解決案に対応する熱暴走解決デバイスが故障していれば、対応する熱暴走解決デバイスと同じタイプを有し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスに対応するがまだ起動されていない他の熱暴走解決デバイスを起動する。当該現在確定された熱暴走解決案は、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、又は一時的な熱暴走解決案であることができる。
【0019】
上記から分かるように、本出願の実施形態において、熱暴走解決デバイスの動作状態(正常動作状態又は異常動作状態)に応じて、他の適切な熱暴走解決デバイスを利用して、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行うことができる。それは、熱暴走解決の効果を確保し、ユーザの損失を低減することに役立つ。
【0020】
第二様態において、本出願の実施形態では、ユーザ端末が提供される。当該ユーザ端末は、通信モジュール、計算モジュール、制御モジュール及びインタラクションモジュールを備えることができる。
【0021】
通信モジュールは、少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信するように構成されることができ、当該監視データは、監視映像情報、対象ガスの濃度、温度及び輝度情報を含むことができ、当該対象ガスは、一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0022】
計算モジュールは、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定するように構成されることができる。
【0023】
計算モジュールは、対象エネルギー蓄積デバイスが存在する場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成するように構成されることができ、当該第1の注意喚起メッセージは、対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられることができる。
【0024】
制御モジュールは、第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示するように構成されることができ、当該少なくとも1つの方式は、ユーザ端末を制御して振動させること、ユーザ端末を制御して予め設定された音声を再生させること、及びユーザ端末を制御してプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを提示させることを含むことができる。
【0025】
計算モジュールはさらに、ユーザによってプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに入力された確認命令に応答して、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定するように構成されることができる。
【0026】
制御モジュールはさらに、第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第1の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0027】
計算モジュールはさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替えるように構成されることができ、当該第2の予め設定された熱暴走解決案は熱暴走解決案の切り替え命令に関連する。
【0028】
制御モジュールはさらに、第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第2の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである。
【0029】
制御モジュールはさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第3の予め設定された熱暴走解決案は、熱暴走解決案の追加命令に関連し、当該第3の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0030】
計算モジュールはさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成するように構成されることができる。
【0031】
制御モジュールはさらに、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0032】
第三様態において、本出願の実施形態では、ユーザ端末が提供される。当該ユーザ端末は、プロセッサと、メモリと、バスとを備えることができる。プロセッサとメモリとはバスにより接続されており、メモリは、1セットのプログラムコードを記憶するように構成されており、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、第一様態に記載の方法を実行するように構成されている。
【0033】
第四様態において、本出願の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体に命令が記憶されており、当該命令がコンピュータで実行されると、第一様態に記載の方法を実行する。
【0034】
本出願の実施形態の方法を実施することにより、ユーザは、エネルギー蓄積デバイスに関連する監視データをリアルタイムで見ることができ、それは、ユーザが、事故が発生する可能性のあるエネルギー蓄積デバイスを識別することに役立つ。また、本出願の実施形態の方法によれば、エネルギー蓄積デバイスに事故が発生した場合、事故情報が注意喚起メッセージを通じてユーザに送られるため、ユーザは事故情報を速やかに認知することができる。さらに、ユーザは、ユーザ端末を介して、エネルギー蓄積デバイスの事故情報に対応する熱暴走解決案を選択し、事故が発生したエネルギー蓄積デバイスに対して有効な熱暴走解決案を採用することができ、ユーザの損失を低減することができる。
【0035】
本出願の実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本出願の実施形態に係る熱暴走の遠隔的解決方法を示すフローチャートである。
図2図2は、本出願の実施形態に係る、熱暴走解決案の切り替えシナリオを示す概略図である。
図3a図3aは、本出願の実施形態に係る、熱暴走の遠隔的解決パラメータの閲覧シナリオを示す概略図である。
図3b図3bは、本出願の実施形態に係る、熱暴走の遠隔的解決パラメータの別の閲覧シナリオを示す概略図である。
図4図4は、本出願の実施形態に係るユーザ端末の構造を示す概略図である。
図5図5は、本出願の実施形態に係る別のユーザ端末の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら、本出願の実施形態の技術案を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態のみであり、全ての実施形態ではない。本出願の実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本出願の保護範囲に属する。
【0038】
本出願の明細書、特許請求の範囲及び図面における「第1」「第2」「第3」「第4」などの用語は特定のシーケンスを説明するためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。また、「含む」、「備える」及び他のいかなるバリアントはその他の構成要素を含むことを排除せず、カバーすることを意図する。例えば、一連のステップもしくはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、リストされたステップもしくはユニットに限定されず、選択的に、リストされていない他のステップもしくはユニットをさらに含み、又は選択的に、これらのプロセス、方法、システム、製品又はデバイスに固有の他のステップもしくはユニットをさらに含むことができる。
【0039】
本明細書に言及される「実施形態」は、実施形態と結びついて説明される特定の特徴、構造、又は特性が本出願の少なくとも一つの実施形態に含まれることができることを意味する。明細書のいかなるところに現れる当該言葉は、必ずしも同じ実施形態を示すとは限らず、他の実施形態と相互に排他的な独立の実施形態又は選択可能な実施形態ではない。当業者は、本明細書に記載される実施形態が他の実施形態と組み合わせることができることを明示的に又は暗示的に理解することができる。
【0040】
本出願の実施形態の技術案をより良く理解するために、以下、図1におけるステップを参照しながら、本出願の実施形態に係る熱暴走の遠隔的解決方法を詳細に説明する。
【0041】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施形態に係る熱暴走の遠隔的解決方法を示すフローチャートである。理解できるように、以下に説明される方法はユーザ端末によって実行され、当該ユーザ端末は熱暴走の遠隔的解決システムに属し、当該熱暴走の遠隔的解決システムは、ユーザ端末と、少なくとも1つの監視端末と、複数の熱暴走解決デバイスと、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスとを備えることができる。図1に示されるように、当該方法は以下の内容を含むことができる。
【0042】
S101:少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信する。
【0043】
本出願の実施形態の方法に係るユーザ端末は、端末デバイスと呼ばれることもできる。ユーザ端末は、固定式であってもよく、移動式であってもよい。具体的に、ユーザ端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、ウェアラブル端末デバイスなどであってもよい。オールインワンコンピュータ等のPC側の端末デバイスのオペレーティングシステムは、Linuxシステム、Unixシステム、Windowsシリーズシステム(例えば、Windows xp、Windows 7等)、Mac OS Xシステム(アップルのコンピュータのオペレーティングシステム)等を含むことができるが、それらに限定されない。スマートフォンなどの移動側の端末デバイスのオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)システム、IOS(アップルのスマートフォンのオペレーティングシステム)、Windowシステム等を含むことができるが、それらに限定されない。
【0044】
さらに、本出願の実施形態の方法に関するユーザ端末は複数あることもでき、熱暴走の遠隔的解決サービスに関連するアカウントがログインされる任意の端末デバイスがユーザ端末であることができる。選択的に、ユーザは、ユーザ端末において、熱暴走の遠隔的解決ソフトウェア、熱暴走の遠隔的解決ミニプログラム、又は熱暴走の遠隔的解決ウェブページにログインして、熱暴走の遠隔的解決サービスを取得することができる。ユーザが遠隔サービスを取得するための具体的な媒体(又はプラットフォーム)は、技術者によって実際の状況に応じて設定される。
【0045】
なお、本出願の実施形態の方法における監視端末は、監視カメラ及びセンサを含み得る。センサの種類としては、電圧センサ(電池セルの電圧を検出するために用いられることができる)、ガスセンサ(ガス物質の存在を検出するために用いられることができる)、煙センサ(煙中の粒子の密度を検出するために用いられることができる)、クリープ距離センサ(creep-distance sensor)(電池セルの表面抵抗を検出するために用いられることができる)、温度センサ(ガス温度を検出するために用いられることができる)、及び圧力センサ(ガス圧力を検出するために用いられることができる)が挙げられることができる。利用されるセンサの種類は、技術者によって実際の状況に応じて設定される。上記例は、本出願の実施形態の方法をより良く説明するためのものに過ぎない。
【0046】
さらに、監視端末、熱暴走解決デバイス、及びエネルギー蓄積デバイスのうちの任意の両者の関係は多対多の関係である。即ち、1つの監視端末は複数の熱暴走解決デバイスに対応してもよく、1つの熱暴走解決デバイスは複数の監視端末に対応してもよい。1つの監視端末は複数のエネルギー蓄積デバイスに対応してもよく、1つのエネルギー蓄積デバイスは複数の監視端末に対応してもよい。1つの熱暴走解決デバイスは複数のエネルギー蓄積デバイスに対応してもよく、1つのエネルギー蓄積デバイスは複数の熱暴走解決デバイスに対応してもよい。
【0047】
1つの可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。監視データは、監視映像情報、対象ガスの濃度、温度及び輝度情報を含むことができ、当該対象ガスは、一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0048】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法において、様々な監視端末が含まれ、これらの監視端末は、様々な監視データをユーザ端末に提供することができる。それは、ユーザ端末によってエネルギー蓄積デバイスの動作状態を詳細且つ的確に分析することに役立つ。また、本出願の実施形態の方法において、ユーザは、様々なユーザ端末を介して、熱暴走の遠隔的解決サービスを取得することができ、それにより、ユーザがエネルギー蓄積デバイスの安全検査、又はエネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決を行うことが容易になり、ユーザの作業効率の向上に有利である。
【0049】
S102:少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定する。
【0050】
なお、対象エネルギー蓄積デバイスは、危険レベルが予め設定された値より大きいエネルギー蓄積デバイスである。当該危険レベルは監視データに基づいて確定される。
【0051】
具体的に、危険レベル(危険レベルが高いほど、エネルギー蓄積デバイスの事故がより重大である)は、以下の方法一及び/又は方法二に基づいて評価されることができる。方法一:危険レベルは、エネルギー蓄積デバイスに対応する監視データにおける異常監視データの数に応じて評価され、異常監視データ(予め設定された条件を満たさない監視データを指し、当該予め設定された条件は基準値に対応する)が多いほど、エネルギー蓄積デバイスの危険レベルが高くなる。方法二:危険レベルは、エネルギー蓄積デバイスに対応する監視データにおける異常監視データと基準値との間の差の大きさに応じて評価され、当該差が大きいほど、エネルギー蓄積デバイスの危険レベルが高くなる。異なる種類の基準データは、異なる基準値に対応してもよい。選択的に、本出願の実施形態の方法において、監視カメラによって収集された監視画像(又は監視映像)に対して画像認識を実行することで、監視画像(又は監視映像)に火花、煙などの異常が含まれているか否かを判断して、エネルギー蓄積デバイスの危険レベルを確定することができる。
【0052】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス1に対応する監視データ(エネルギー蓄積デバイス1に対応する監視端末によって収集され)に1つの異常データが存在し、エネルギー蓄積デバイス2に対応する監視データ(エネルギー蓄積デバイス2に対応する監視端末によって収集され)に5つの異常データが存在し、エネルギー蓄積デバイス3に対応する監視データ(エネルギー蓄積デバイス3に対応する監視端末によって収集され)に異常データが存在しない場合、エネルギー蓄積デバイス1の危険レベルを中レベルに、エネルギー蓄積デバイス2の危険レベルを高レベルに、エネルギー蓄積デバイス3の危険レベルを低レベルに確定することができる。なお、上記危険レベル(低レベル、中レベル、高レベル)の評価方法及び/又は記載方法の例は、単に本出願の実施形態の方法を説明するためのものであり、本出願を限定するものではない。危険レベルの具体的な評価方法及び/又は記載方法は、技術者によって実際の状況に応じて設定される。
【0053】
異なる種類の監視データに対応する異常データの評価方法としては、以下の方法が挙げられる。ガスセンサの場合、一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパンのうちの少なくとも1つが検知された場合、それを異常データとして判定することができる。さらに、確定されたガス組成の量(一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパン)が多いほど、即ち上記「異常監視データと基準値との間の差が大きいほど」ことに相当する場合、当該ガスセンサに対応するエネルギー蓄積デバイスの危険レベルを上げることができる。温度センサの場合、温度基準値(例えば30℃)を設定することができる。温度センサで検知された温度(例えば70℃)が温度の予め設定された値より大きい場合、当該温度(上記70℃)を異常データとして判定することができる。温度センサで検知された温度(検知された温度は例えば160℃である)と温度基準値との差が大きいほど、その温度に対応するエネルギー蓄積デバイスの危険レベルが高くなる。例えば、160℃に対応するエネルギー蓄積デバイスの危険レベルは、70℃に対応するエネルギー蓄積デバイスの危険レベルより高い。
【0054】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、エネルギー蓄積デバイスの危険レベルを多様な角度から判定することができる。このような細かい区分は、ユーザ端末がエネルギー蓄積デバイスの潜在的な安全上の問題を確定することに有利であり、また、ユーザがエネルギー蓄積デバイスの動作状態をより直感的に把握し、且つ速やかに調整措置(又は熱暴走解決案)を講じることに有利である。
【0055】
S103:少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成し、且つ第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示する。
【0056】
なお、上記少なくとも1つの方式は、ユーザ端末を制御して振動させること、ユーザ端末を制御して予め設定された音声を再生させること、及びユーザ端末を制御してプロンプト・ポップアップ・ウィンドウ(prompting popup window)を提示させることを含むことができる。当該第1の注意喚起メッセージは、対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられることができる。
【0057】
さらに、予め設定された音声は、対象エネルギー蓄積デバイスに関連する第1の注意喚起メッセージであってもよく、例えば、「エネルギー蓄積デバイス2に熱暴走事故が発生しました。その熱暴走を早速解決してください!」などが挙げられる。また、予め設定された音声は、簡単な警報音やブザー音であってもよい。
【0058】
このように、本出願の実施形態の方法によれば、対象エネルギー蓄積デバイス(即ち、異常状態にあるエネルギー蓄積デバイス)が出れば、多様な方式でユーザに対して注意を喚起する。それによって、ユーザは、関連する事故情報(例えば、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報、対象エネルギー蓄積デバイスの機種情報、又は対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類のうちの少なくとも1つ)をいち早く認知することができ、ユーザによる遠隔的な熱暴走解決の効率の向上に有利である。
【0059】
S104:対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定し、第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0060】
なお、第1の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0061】
可能性として、本出願の実施形態の方法において、エネルギー蓄積デバイスの異なる異常事態に対して、少なくとも1つの予め設定された熱暴走解決案が提供される。当該予め設定された熱暴走解決案は、技術者によって関連する熱暴走解決案に応じて設定されてもよく、また、ユーザによってエネルギー蓄積デバイスの実装(又は分布)状況に応じて設定されてもよい。対象エネルギー蓄積デバイスが出れば、ユーザ端末は、当該対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類及び事故現状(例えば、事故の蔓延範囲)に応じて、勧めの熱暴走解決案(例えば、S104における第1の予め設定された熱暴走解決案)を確定する。ユーザ端末は、当該勧めの解決案(例えば、S104における第1の予め設定された熱暴走解決案)に基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスに対応する熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。さらに、熱暴走解決案において、少なくとも1つの熱暴走解決デバイスと、当該少なくとも1つの熱暴走解決デバイスへの制御案(抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御する)とが含まれることができる。
【0062】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス2が対象エネルギー蓄積デバイスであり、且つ発生した事故が事故種類1(熱暴走解決案1、熱暴走解決案2、又は熱暴走解決案3に対応する)に属すると仮定する。熱暴走解決案1が勧めの熱暴走解決案であれば、熱暴走解決案1と第1の注意喚起メッセージとを一緒にプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに表示することができる。プロンプト・ポップアップ・ウィンドウに、「エネルギー蓄積デバイス2に事故種類1に該当する事故が発生し、熱暴走解決案1が採用されてエネルギー蓄積デバイス2に対して熱暴走解決を行いました」等が含まれることができる。ユーザ端末は、熱暴走解決案1に基づいて、エネルギー蓄積デバイス2に対応する少なくとも1つの熱暴走解決デバイスに、エネルギー蓄積デバイス2に対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0063】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類に応じて適切な熱暴走解決案(例えば、上記勧めの熱暴走解決案)が確定されるため、支援時間(熱暴走を解決するための時間)の浪費を回避し、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効率を向上させ、ユーザの損失をさらに低減することに有利である。
【0064】
1つの可能な実施形態において、監視データに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスに対応する少なくとも1つの監視端末によって送信された監視データを表示し、対象エネルギー蓄積デバイスの状況を多様な角度から提示する。
【0065】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス2が対象エネルギー蓄積デバイスであると仮定する。エネルギー蓄積デバイス2に対応する監視カメラ1が煙によって遮られ、取得されたエネルギー蓄積デバイス2の具体的な事故状況(又は事故画像)が鮮明的ではない場合、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス3に対応する監視カメラ2(エネルギー蓄積デバイス3の鮮明的な事故状況又は事故画像を取得することができる)によって収集された監視画像(又は監視映像)を表示する。エネルギー蓄積デバイス2に対応するセンサ1がエネルギー蓄積デバイス2の事故により破損し、監視データをユーザ端末に送信することができない場合、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス2に対応するセンサ2(正常に動作可能)により収集された監視データを表示する。
【0066】
さらに、上記センサ2は、エネルギー蓄積デバイス2に最も近く、且つ正常な伝送が可能なセンサであってもよく、また、エネルギー蓄積デバイス2から予め設定された距離内にあり、且つ良好な動作状態にあるセンサであってもよい。監視データの具体的な表示方式は、技術者によって実際の状況に応じて設定される。
【0067】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法において、監視端末の動作状態に応じて、監視データの提示(又は表示)方式を速やかに調整することができる。それは、ユーザに最も的確な監視データを提供することに有利であり、ユーザが適切な熱暴走解決案を選択することにさらに役立つ。
【0068】
S105:ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替え、第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0069】
なお、第2の予め設定された熱暴走解決案は熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、当該第2の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、当該第2の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスを表す。
【0070】
例示的に、図2を参照すると、図2は、本出願の実施形態に係る、熱暴走解決案の切り替えシナリオを示す概略図である。図2に示されるように、対象エネルギー蓄積デバイスが出れば、ユーザ端末は、プロンプト・ポップアップ・ウィンドウ21に示されるような注意喚起メッセージを提示することができる。ユーザがボタン22(即ち、図2における「ジャンプ」ボタン)をクリックすると、ユーザ端末は、対象エネルギー蓄積デバイスに対応する監視データインタフェース23を表示する。ユーザは、対象エネルギー蓄積デバイスの関連監視データを観察した後、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類に対するユーザ端末の判断が間違っていると確定した場合、又は熱暴走解決案1が対象エネルギー蓄積デバイスの熱暴走解決需要を満たすことができないと確定した場合、ユーザは、監視データインターフェース23におけるボタン24(即ち、図2における「切り替え」ボタン)をクリックすることができ、次に、ユーザ端末に熱暴走解決案リスト25(図2に示されるように、熱暴走解決案リスト25に熱暴走解決案1、熱暴走解決案2、熱暴走解決案3、及び熱暴走解決案4が含まれることができる)が表示される。ユーザ端末は、ユーザによって熱暴走解決案リスト25から選択された熱暴走解決案に基づいて、少なくとも1つの対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。図2に示されるように、ユーザが熱暴走解決案リスト25における熱暴走解決案3の右側にあるチェックボタン(tick button)26をクリックする(言及された上記第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替えることに相当する)と、ユーザ端末は、熱暴走解決案3に基づいて、少なくとも1つの対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。さらに、ユーザは、熱暴走解決案リスト25における熱暴走解決案3の右側にある矢印ボタン27をクリックして、熱暴走解決案3の詳細を見ることもできる。
【0071】
対象エネルギー蓄積デバイスに対してユーザ端末によって採用された熱暴走解決案が判断される。監視データインターフェースに、対象エネルギー蓄積デバイスに対応する少なくとも1つの監視デバイスによってフィードバックされる監視データと、対象エネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの熱暴走解決デバイスの制御領域とが含まれ得る。ユーザは、熱暴走解決デバイスの制御領域において、熱暴走解決デバイスに対する制御案(例えば、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御すること)を入力又は設定することができる。さらに、対象エネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの熱暴走解決デバイスとは、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行うことができる熱暴走解決デバイスを指し、それは、対象エネルギー蓄積デバイスが熱暴走解決デバイスの熱暴走解決範囲(即ち、熱暴走解決デバイスが熱暴走を効果的に解決できる範囲又は領域)内にあることを意味する。
【0072】
上記から分かるように、本出願の実施形態によれば、熱暴走を解決するための制御上のより大きな自由度がユーザに提供され、ユーザは実際の状況に応じて熱暴走解決案を切り替えることができ、より良い熱暴走解決の効果を達成し、事故による損失を低減することに有利である。
【0073】
S106:ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0074】
なお、第3の予め設定された熱暴走解決案は、熱暴走解決案の追加命令に関連し、第3の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスである。
【0075】
例示的に、ユーザは、本出願の実施形態の方法において、対象エネルギー蓄積デバイスのために生成された勧めの熱暴走解決案(熱暴走解決案5であると仮定する)が、対象エネルギー蓄積デバイスの熱暴走解決需要を満たすことができないと判定した場合、1つ又は複数の他の熱暴走解決案を追加する(ユーザが熱暴走解決案6及び熱暴走解決案7を追加したと仮定する)ことを選択することができる。その後、ユーザ端末は、熱暴走解決案5、熱暴走解決案6、及び熱暴走解決案7に基づいて、少なくとも1つの対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することができる。
【0076】
さらに、ユーザは、監視データインターフェース又はプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを介して追加命令を入力することができる(例えば、監視データインターフェース又はプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに「追加」ボタンが設定され又は表示される)。また、ユーザは、監視データインターフェース又はプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを介して切り替え命令を入力し、次に、熱暴走解決案リストから複数の熱暴走解決案を選択することにより、「複数の熱暴走解決案が並行して実施される」という効果を収めることができる。
【0077】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法を実施することで、ユーザは、熱暴走解決案を柔軟に調整することができ、それによって、対象のエネルギー蓄積デバイスの熱暴走をより的確に解決し、熱暴走解決のより良い効果を達成し、ユーザの損失をさらに低減することに有利である。
【0078】
S107:ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0079】
なお、一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられることができ、当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0080】
例示的に、ユーザは、本出願の実施形態の方法において、対象エネルギー蓄積デバイスのために生成された勧めの熱暴走解決案(熱暴走解決案5であると仮定する)が、対象エネルギー蓄積デバイスの熱暴走解決需要を満たすことができないと判定した場合、新たな熱暴走解決案(熱暴走解決案8であると仮定する)をカスタマイズすることができる。ユーザは、熱暴走解決案8の名称と、熱暴走解決案8に対応する熱暴走解決デバイスと、熱暴走解決案8に対応する熱暴走解決デバイスの制御案(例えば、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御すること)とを設定することができる。
【0081】
さらに、ユーザは、監視データインターフェース又はプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを介して切り替え命令を入力して、ユーザ端末によって熱暴走解決案リストが表示されているとき、カスタマイズされた熱暴走解決案を熱暴走解決案リストに追加することもできる。また、ユーザは、監視データインターフェース又はプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを介してカスタマイズ命令を入力することもできる(例えば、プロンプト・ポップアップ・ウィンドウに「カスタマイズ」ボタンが設定され又は表示される)。
【0082】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス4に異常現象(急激な温度上昇と火炎)が発生し、且つ、火炎がエネルギー蓄積デバイス5及びエネルギー蓄積デバイス6に延焼する可能性があると仮定する。第1の勧めの解決策として、完全水没型スプレーヘッダー(抑制媒体をスプレーするもの)でエネルギー蓄積デバイス4を完全に隔離する方法が挙げられている。ユーザは、熱暴走解決案9を設定することができる。熱暴走解決案9は以下の通りであることができ、エネルギー蓄積デバイス4の周囲に耐火防爆層を配置して隔離空間を形成し、また、隔離空間内においてエネルギー蓄積デバイス4に対してスプレーヘッダーで熱暴走解決を行い、熱暴走中の火炎を消火した後、排気ファンを開いて、燃焼により生成した煙や他の不純物を完全に排出した後、耐火防爆層を除去する、ということである。さらに、ユーザ端末は、熱暴走解決案9に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスにエネルギー蓄積デバイス4に対して熱暴走解決を行わせるように制御することができる。このようにして、他のエネルギー蓄積デバイス(例えば、エネルギー蓄積デバイス5及びエネルギー蓄積デバイス6)の動作に影響を与えることなく、異常なエネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行うことができる。
【0083】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法において、ユーザは、対象エネルギー蓄積デバイスの実際の事故状況に応じて、対象エネルギー蓄積デバイスに最適な熱暴走解決案を設定することができる。それによって、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効率を向上させることに有利であり、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決のより良い効果を得ることができる。
【0084】
さらに、上記第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、及び一時的な熱暴走解決案は、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられることができる。
【0085】
具体的に、抑制媒体は、泡、ドライパウダー、ハロゲン化アルキル、二酸化炭素、水のうち少なくとも1つであってもよい。また、耐火防爆層(耐火防爆安全装置の一形態)には防火材料を充填することができ、火事の延焼を効果的に防止することができる。さらに、一般的な耐火防爆安全装置は、防火装置(fire blocking device)と防爆・圧力除去装置(explosion-proof and pressure-relieving device)という2種類に分けられることができる。防火装置には、フレームアレスター(flame arrester)、安全用液体シール(safety liquid seal)、逆止弁(one-way valve)、防火ゲート(fire blocking gate)などがある。フレームアレスターには、金網型フレームアレスター、波板型フレームアレスター、砂利型フレームアレスターなどがある。
【0086】
1つの可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザによって監視データインターフェースを介して入力された制御命令を受信し、制御命令に基づいて、少なくとも1つの第5の熱暴走解決デバイスに対象のエネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御する。
【0087】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス4に熱暴走事故が発生したと仮定する。ユーザがユーザ端末によって提示された注意喚起メッセージを受信し、且つプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを介してジャンプ命令を入力すると、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス4に関連する監視データインターフェースをユーザに提示する。ユーザは、エネルギー蓄積デバイス4に関連する監視データインタフェースでエネルギー蓄積デバイス4の事故現状をリアルタイムで見ることができ、エネルギー蓄積デバイス4の事故現状に応じて柔軟に制御命令を入力し、エネルギー蓄積デバイス4に対して熱暴走解決を行うことができる。
【0088】
なお、ユーザが監視データインターフェースを介して制御命令を入力する前に、ユーザ端末は既に、ユーザがプロンプト・ポップアップ・ウィンドウで確認し、切り替え、追加し又はカスタマイズした熱暴走解決案に基づいて、エネルギー蓄積デバイス4に対して熱暴走解決を始めた。ユーザが調整制御インターフェースを介して制御命令を入力することは、上記熱暴走解決案を補助し、エネルギー蓄積デバイス4の事故現状に応じて、関連する熱暴走解決案を柔軟に調整するためである。
【0089】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、ユーザは、熱暴走解決案を確認し、切り替え、追加し又はカスタマイズした後、対象エネルギー蓄積デバイスの事故現状に応じて、熱暴走解決案を速やか且つ柔軟に調整し続けることができる。それによって、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効果を確保することに有利であり、対象エネルギー蓄積デバイスの事故をより適切に処理することができる。
【0090】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、第2の注意喚起メッセージをユーザに提示する。当該第2の注意喚起メッセージは、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられることができる。
【0091】
ユーザ端末は午前10:02に、エネルギー蓄積デバイス7に異常事態(急激な温度上昇と濃煙)が発生したことを確定したと仮定する。ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス7の事故種類を迅速に確定し(当該事故種類は「内部の軽度の自然発火」とされる)、熱暴走解決案10を選択してエネルギー蓄積デバイス7に対して熱暴走解決を行う。午前10:07(予め設定された継続時間は5分間とされる)に、エネルギー蓄積デバイス7に対応する監視データが、エネルギー蓄積デバイス7の外部に広範囲の火炎が発生していることを示す場合、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス7の事故種類(「重度の自然発火」とされる)を再確定し、熱暴走解決案11を選択し実施してエネルギー蓄積デバイス7の異常事態を制御し、又は、ユーザ端末はさらに、注意喚起メッセージをユーザに提示して、現在実施されている熱暴走解決案(例えば、上記熱暴走解決案10)を切り替えるようにユーザに提示することができる。
【0092】
さらに、現在の監視データに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類及び対応する熱暴走解決案を再確定した上で、本出願の実施形態の方法によれば、複数の熱暴走解決デバイスに警報情報を送信することができる。当該警報情報は、対象エネルギー供給モジュールの位置情報と現在の少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。熱暴走解決デバイスは、熱暴走解決機構のサーバ又はホスト等であってもよい。ユーザ端末は、位置情報と(対象エネルギー蓄積デバイスの)現在の監視データとを熱暴走解決デバイスに送信する。それは、熱暴走解決スタッフが現在の事故の詳細をより詳しく認知し、より適切な熱暴走解決案を策定することに有利である。
【0093】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行う中に、対象エネルギー蓄積デバイスに対する当該熱暴走解決の効果に引き続き注意を払う。現在の熱暴走解決案が対象エネルギー蓄積デバイスの熱暴走解決需要を満たすことができないと判断した場合、ユーザ端末は、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再評価し、新たな熱暴走解決案を確定し、又は熱暴走解決案を切り替えるようユーザに通知する。それによって、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効果を最大限に確保し、ユーザの損失を低減することに有利である。
【0094】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。現在確定された熱暴走解決案に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御した後、現在確定された熱暴走解決案に対応する熱暴走解決デバイスが故障していれば、対応する熱暴走解決デバイスと同じタイプを有し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスに対応するがまだ起動されていない他の熱暴走解決デバイスを起動する。
【0095】
なお、当該現在確定された熱暴走解決案は、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、又は一時的な熱暴走解決案であってもよく、また、ユーザが対象エネルギー蓄積デバイスの事故現状を観察する際に調整した熱暴走解決案であってもよい。本出願の上記実施形態の方法は、本出願の実施形態の方法によれば、熱暴走解決デバイスの動作状態をいつでも判断することができ、且つ対応する改善措置を講じることができることを意味する。対象エネルギー蓄積デバイスに対応する熱暴走解決デバイスについて、対象エネルギー蓄積デバイスは、当該熱暴走解決デバイスの熱暴走解決範囲内に位置し、熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスに対して効果的な熱暴走解決を行うことができる。例えば、エネルギー蓄積デバイス1に対応するある熱暴走解決デバイス1は、抑制媒体をスプレーする熱暴走解決デバイスであり、熱暴走解決デバイス1のスプレー範囲が2メートルである場合、エネルギー蓄積デバイス1と熱暴走解決デバイス1との間の距離は2メートル未満である。
【0096】
例示的に、ユーザ端末が熱暴走解決案10に基づいてエネルギー蓄積デバイス7に対して熱暴走解決を行う際に、エネルギー蓄積デバイス7に対応する監視画像から、熱暴走解決案10に対応する熱暴走解決デバイス2が熱暴走解決を始めていないことを観察した場合、熱暴走解決デバイス2が故障したと判断することができ、熱暴走解決デバイス2と同じタイプを有し、エネルギー蓄積デバイス7に対応するがまだ起動されていない熱暴走解決デバイス3を起動して、エネルギー蓄積デバイス7に対して熱暴走解決を行う。
【0097】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行う際に、対応する熱暴走解決デバイスの動作状態に常に注意を払う。熱暴走解決デバイスが故障した場合、他の有効な熱暴走解決デバイスを速やかに利用して、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行うことができる。それは、対象エネルギー蓄積デバイスに対する熱暴走解決の効果を確保し、熱暴走解決のタスクを計画通りに完了することに有利である。
【0098】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末によって受信された第1の閲覧命令に応答して、ユーザ端末は、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのリストを表示する。ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、ユーザ端末は、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示する。当該第1の選択命令は上記リストから第1のエネルギー蓄積デバイスを選択するために用いられることができる。
【0099】
例示的に、図3aを参照すると、図3aは、本出願の実施形態に係る、熱暴走の遠隔的解決パラメータの閲覧シナリオを示す概略図である。図3aに示されるように、ユーザがユーザ端末30のデスクトップに表示された熱暴走の遠隔的解決ソフトウェア31をクリックすると、ユーザ端末は、熱暴走を遠隔的に解決するための制御インターフェース32(パラメータ調整領域33及び監視データ領域34を含む)を提示する。ユーザが監視データ領域34をクリックすると、ユーザ端末はリスト35を表示し、ユーザはリスト35から、閲覧しようとする監視データに関連するエネルギー蓄積デバイスを選択することができ(図3aに示されるように、ユーザはエネルギー蓄積デバイス10をクリックすることができ)、その後、エネルギー蓄積デバイス10に関連する監視データがインターフェース36に表示される。
【0100】
上記から分かるように、ユーザはエネルギー蓄積デバイスに関する監視データをいつでも見ることができ、それによって、ユーザはエネルギー蓄積デバイスの動作状態を的確に把握することができる。
【0101】
別の可能な実施形態において、ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、ユーザ端末が、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第1の監視データを表示した後、本出願の実施形態の方法は、以下の内容をさらに含むことができる。ユーザ端末によって受信された切り替え命令に応答して、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する1つの監視端末を、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する別の監視端末に切り替える。別の監視端末を介して収集された、且つ第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第2の監視データを表示する。
【0102】
例示的に、図3bに示されるように、図3bは、本出願の実施形態に係る、熱暴走の遠隔的解決パラメータの別の閲覧シナリオを示す概略図である。図3bに示されるように、ユーザは、インターフェース36において、(例えば、図3bにおけるボタン37をクリックすることによって)エネルギー蓄積デバイスの監視視野角を切り替えることができ、次に、ユーザ端末は、ポップアップウィンドウ38を表示し、エネルギー蓄積デバイスに対応する監視カメラの名称(例えば、図3bにおける監視カメラ3、監視カメラ4及び監視カメラ5)がポップアップウィンドウ38に表示される。ユーザは、監視カメラの異なる名称に対応するボタンをクリックすることにより、監視視野角を切り替えることができる。
【0103】
なお、監視視野角の切り替えにより、エネルギー蓄積デバイスに対応する監視データが異なる可能性がある。例えば、図3bに示されるように、ユーザがエネルギー蓄積デバイス10の監視データを読むとき、デフォルトでは、監視カメラ3によって撮影された画像と、監視カメラ3に関連するセンサによって収集された監視データが表示されると仮定する。ユーザが監視画像を監視カメラ5によって撮影された画像に切り替えると、前に監視カメラ3に関連するセンサによって収集された監視データが、監視カメラ5に関連するセンサによって収集された監視データとなる。異なる監視カメラとエネルギー蓄積デバイスとの間の距離が異なるため、異なる監視カメラに関連するセンサによって収集された監視データも異なる可能性があり、エネルギー蓄積デバイスにより近いセンサによって収集された監視データの精度がより高い可能性がある。
【0104】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、ユーザは異なる監視視野角に切り替えることができ、ユーザによって選択された監視視野角に応じて異なる監視データが提示されることもできる。それによって、ユーザが、エネルギー蓄積デバイスの動作状態をより全面的且つ的確に認知し、各熱暴走解決デバイスに対して適切な調整を行うことに有利であり、事故の発生確率をさらに低減することができる。
【0105】
別の可能な実施形態において、ユーザによって監視データ領域を介して入力された第1の閲覧命令に応答して、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスの監視リストを表示することは、以下の内容を含むことができる。少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスの危険レベルに応じて、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスを降順に並べて、監視リストを生成する。
【0106】
例示的に、上記例示されたエネルギー蓄積デバイス1、エネルギー蓄積デバイス2、及びエネルギー蓄積デバイス3について、監視リストに、エネルギー蓄積デバイス1、エネルギー蓄積デバイス2、エネルギー蓄積デバイス3、及びエネルギー蓄積デバイス6が含まれる(エネルギー蓄積デバイス6に異常なデータが存在しないと仮定する)場合、危険レベルに応じて、エネルギー蓄積デバイス1、エネルギー蓄積デバイス2、エネルギー蓄積デバイス3、及びエネルギー蓄積デバイス6を並べ、生成された監視リストの順序は、エネルギー蓄積デバイス2、エネルギー蓄積デバイス1、エネルギー蓄積デバイス3、エネルギー蓄積デバイス6であることができる。
【0107】
危険レベルが同じであるエネルギー蓄積デバイス(例えば、エネルギー蓄積デバイス3及びエネルギー蓄積デバイス6)は、エネルギー蓄積デバイスの番号(エネルギー蓄積デバイス3をエネルギー蓄積デバイス6の前に並べ)、エネルギー蓄積デバイスの稼働年数(稼働年数が長いほど、エネルギー蓄積デバイスの事故の確率が高くなるため、稼働年数が長いエネルギー蓄積デバイスを前に並べることができ)、エネルギー蓄積デバイスの監視データの最新の更新時間、又はエネルギー蓄積デバイスの空間的位置に基づいて、並べられことができる。なお、危険レベルが同じであるエネルギー蓄積デバイスの並び方の上記例示は、本出願の実施形態の方法をより詳細に説明することを意図するものに過ぎず、具体的な並び方は、技術者によって実際の状況に応じて設定される。
【0108】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、エネルギー蓄積デバイスの危険レベルに応じて、エネルギー蓄積デバイスを並べ、さらに複数の要素を考慮して、ユーザに適した監視リストを生成する。それによって、ユーザが、日常作業中に異常が発生したエネルギー蓄積デバイスを調べて確認し、最短時間内にエネルギー蓄積デバイスの異常に気付くことに有利であり、事故を効果的に防止することができる。
【0109】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末によって受信されたパラメータ調整命令を、少なくとも1つの監視端末及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスに送信する。当該パラメータ調整命令は、閾値及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定するために用いられることができ、当該熱暴走解決パラメータは、抑制媒体の貯蔵量を含むことができる。
【0110】
具体的に、ユーザは、日常作業中に、各熱暴走解決デバイスの状態(例えば、抑制媒体の貯蔵量、排気ファンが正常に動作できるか否か、耐火防爆層が破損していないか否か、耐火防爆層を正常に移動できるか否か、センサが正常に動作できるか否かなど)を確認することができ、また、ユーザはパラメーター調整インターフェースで様々な熱暴走解決デバイスを操作することができ、従って、熱暴走解決デバイスが正常に動作できるか否かを検出することができる。
【0111】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法では、ユーザは、ユーザ端末を介して熱暴走解決デバイスをデバッグすることができることで、熱暴走解決デバイスが正常に動作できるか否かを検出することができる。それによって、エネルギー蓄積デバイスに事故が発生した場合、熱暴走解決デバイスが効果的に火災を抑えることができることを確保することに有利である。
【0112】
別の可能な実施形態において、ユーザからの起動命令に応答して、熱暴走を遠隔的に解決するための制御インターフェースを提示する前に、本出願の実施形態の方法は、ユーザからログイン命令を受信することをさらに含むことができる。当該ログイン命令は、熱暴走を遠隔的に解決するための制御権限を取得するために用いられることができる。
【0113】
具体的に、ユーザは、「アカウント-パスワード」の方式、顔認証、指紋認証、又は他のソフトウェアで認証される方式で、熱暴走の遠隔的解決ソフトウェア、熱暴走の遠隔的解決ミニプログラム、又は熱暴走の遠隔的解決ウェブページにログインすることができる。
【0114】
さらに、異なるユーザアカウントに応じて、アカウントに対応する制御権限が異なってもよい。制御権限は、「閲覧のみ」及び「閲覧及び制御」の形式を含むことができる。なお、上記制御権限の例は、本出願の実施形態の方法を説明するためのものであり、制御権限が上記方式でしか分類できないことを意味するものではない。技術者は、実際の状況に応じて、制御権限のより詳細なレベルと制御権限の割り当て方法とを設定することができ、本明細書において限定されない。
【0115】
上記から分かるように、本出願の実施形態の方法によれば、ユーザは、エネルギー蓄積デバイスの動作状態を遠隔的に見ることができ、熱暴走解決デバイスに異常なエネルギー蓄積デバイス(事故が発生したエネルギー蓄積デバイスを指す)に対して熱暴走解決を行わせるように遠隔的に制御することができる。それによって、ユーザの作業効率及び/又は熱暴走解決の効率を向上させることができる。また、ユーザは、異なる監視視野角を通して、エネルギー蓄積デバイスの動作状態又は異常状態を全面的に認知することができることで、より効果的且つより適切な熱暴走解決案を採用して事故に対処し、損失を低減することができる。
【0116】
以下、図面を参照しながら本出願の実施形態に係る装置を説明する。
【0117】
図4を参照すると、図4は、本出願の実施形態に係るユーザ端末の構造を示す概略図である。当該ユーザ端末は、通信モジュール410、計算モジュール420、制御モジュール430及びインタラクションモジュール440を備えることができる。
【0118】
通信モジュール410は、少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信するように構成されることができ、当該監視データは、監視映像情報、対象ガスの濃度、温度及び輝度情報を含むことができ、当該対象ガスは、一酸化炭素、水素、メタン、又はプロパンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0119】
計算モジュール420は、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定するように構成されることができる。
【0120】
計算モジュール420は、対象エネルギー蓄積デバイスが存在する場合、少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成するように構成されることができ、当該第1の注意喚起メッセージは、対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられることができる。
【0121】
制御モジュール430は、第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示するように構成されることができ、当該少なくとも1つの方式は、ユーザ端末を制御して振動させること、ユーザ端末を制御して予め設定された音声を再生させること、及びユーザ端末を制御してプロンプト・ポップアップ・ウィンドウを提示させることを含むことができる。
【0122】
計算モジュール420はさらに、ユーザによってプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに入力された確認命令に応答して、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定するように構成されることができる。
【0123】
制御モジュール430はさらに、第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第1の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0124】
計算モジュール420はさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替えるように構成されることができ、当該第2の予め設定された熱暴走解決案は熱暴走解決案の切り替え命令に関連する。
【0125】
制御モジュール430はさらに、第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第2の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0126】
制御モジュール430はさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該第3の予め設定された熱暴走解決案は、熱暴走解決案の追加命令に関連し、当該第3の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0127】
計算モジュール420はさらに、ユーザによってユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成するように構成されることができる。
【0128】
制御モジュール430は、さらに、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスと対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【0129】
1つの可能な実施形態において、第1の解決案、第2の解決案、第3の解決案、第4の解決案、及び制御命令は、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられることができる。計算モジュール420はさらに、ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、現在の少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定するように構成されている。制御モジュール430はさらに、第2の注意喚起メッセージをユーザに提示するように構成されており、当該第2の注意喚起メッセージは、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられることができる。
【0130】
別の可能な実施形態において、制御モジュール430はさらに、ユーザ端末によって受信された第1の閲覧命令に応答して、ユーザ端末に少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのリストを表示させるように制御するように構成されることができる。制御モジュール430はさらに、ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、ユーザ端末に少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示させるように制御するように構成されることができ、当該第1の選択命令はリストから第1のエネルギー蓄積デバイスを選択するために用いられることができる。
【0131】
別の可能な実施形態において、インタラクションモジュール440はさらに、ユーザ端末によって受信された切り替え命令に応答して、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する1つの監視端末を、第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する別の監視端末に切り替えるように構成されることができる。制御モジュール430はさらに、別の監視端末を介して収集された、且つ第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第2の監視データを表示するように構成されることができる。
【0132】
別の可能な実施形態において、通信モジュール410はさらに、ユーザ端末によって受信されたパラメータ調整命令を、少なくとも1つの監視端末及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスに送信するように構成されることができ、パラメータ調整命令は、閾値及び/又は少なくとも1つの熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定するために用いられることができ、当該熱暴走解決パラメータは、抑制媒体の貯蔵量を含むることができる。
【0133】
別の可能な実施形態において、通信モジュール410はさらに、警報情報を複数の熱暴走解決デバイスに送信するように構成されることができ、当該警報情報は、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と現在の少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。
【0134】
別の可能な実施形態において、制御モジュール430はさらに、現在確定された熱暴走解決案に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスに対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御した後、現在確定された熱暴走解決案に対応する熱暴走解決デバイスが故障していれば、対応する熱暴走解決デバイスと同じタイプを有し、且つ対象エネルギー蓄積デバイスに対応するがまだ起動されていない他の熱暴走解決デバイスを起動するように構成されることができ、当該現在確定された熱暴走解決案は、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、又は一時的な熱暴走解決案であることができる。
【0135】
図5を参照すると、図5は、本出願の実施形態に係る別のユーザ端末の構造を示す概略図である。当該ユーザ端末は、プロセッサ510、メモリ520及び入力/出力(input/output、I/O)インタフェース530を備えることができる。プロセッサ510、メモリ520及びI/Oインタフェース530は、通信可能に接続されており、当該メモリ520は命令を記憶するように構成されており、当該プロセッサ510は、当該メモリ520に記憶された命令を実行して、上記図1に対応する方法のステップを実現するように構成されている。
【0136】
プロセッサ510は、当該メモリ520に記憶された命令を実行して、I/Oインタ一フェース530を制御して信号を送受信し、上記方法におけるステップを完成するように構成されている。メモリ520は、プロセッサ510に集積されてもよく、プロセッサ510とは別個に設けられてもよい。
【0137】
メモリ520には、記憶システム521、キャッシュ522、及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)523がさらに含まれることができる。キャッシュ522は、RAM523と中央処理装置(central processing unit、CPU)との間に存在する一次記憶装置(primary storage)であり、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)からなり、容量が比較的小さいが、速度がメインメモリより速く、CPUの速度に近い。RAM523は、CPUとデータを直接に交換する内部メモリであり、いつでも読み書き可能であり(リフレッシュのときを除く)、速度が速い。RAM523は一般的、オペレーティングシステム又は他の実行中のプログラムの一時的なデータ記憶媒体として用いられる。三者が組み合わせられてメモリ520の機能を実現する。
【0138】
1つの実施形態として、I/Oインタフェース530の機能は、トランシーバ回路又はトランシーバの専用チップによって実現されてもよい。プロセッサ510は、専用の処理チップ、処理回路、プロセッサ、又は汎用チップによって実現されると考えられる。
【0139】
別の実施形態として、本出願の実施形態に係る装置は、汎用コンピュータによって実現されてもよい。即ち、プロセッサ510及びI/Oインターフェース530の機能を実現するためのプログラムコードがメモリ520に記憶され、汎用プロセッサはメモリ520におけるコードを実行することによって、プロセッサ510及びI/Oインターフェース530の機能を実現する。
【0140】
当該装置に係る、本出願実施例において提供される技術案に関連する概念、解釈、詳細な説明及び他のステップについては、上述した方法、又は他の実施形態における、装置によって実行される方法のステップの内容に関する記述を参照することができ、ここで詳述しない。
【0141】
別の実施形態として、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が提供され、当該命令が実行されると、上記方法実施形態における方法を実行する。
【0142】
別の実施形態として、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、当該命令が実行されると、上記方法実施形態における方法を実行する。
【0143】
当業者に理解されるように、説明の便宜上、図5にはメモリ及びプロセッサがそれぞれ1つのみ示されている。実際の端末又はサーバにプロセッサ及びメモリがそれぞれ複数存在してもよい。また、メモリは、記憶媒体又は記憶装置等と称されることもでき、本出願の実施形態において限定されない。
【0144】
なお、本出願の実施形態において、プロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、当該プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は他のプログラム可能なロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。
【0145】
なお、本出願の実施形態に言及されたメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであることができ、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができる。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリ(flash memory)であることができる。揮発性メモリは、外部高速キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であることができる。例示的であるが限定的ではない例として、様々なRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDRSDRAM)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch-link DRAM、SLDRAM)、ダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(dierct rambus RAM、DRRAM)が挙げられる。
【0146】
なお、プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は他のプログラム可能なロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントである場合、メモリ(記憶モジュール)はプロセッサに集積される。
【0147】
なお、本明細書に記載されるメモリは、上記及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0148】
バスはデータバス以外に、電力バス、制御バス及びステータス信号バス等をさらに含むことができる。ただし、明確に説明するために、図において、各種類のバスがいずれもバスと表記される。
【0149】
なお、本明細書に係る「第一」「第二」「第三」「第四」及び様々な数値、ナンバーは、本出願の範囲を限定するものではなく、説明の便宜上のための区分のみに用いられる。
【0150】
なお、本明細書では、用語「及び/又は」は単に関連対象の関連関係を説明するものであり、3種類の関係が存在することを示す。例えば、A及び/又はBの場合は、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つの状況を示す。また、本明細書では、符号「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係にあることを示す。
【0151】
実現のプロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路(integrated logic circuit)又はソフトウェア形態の命令によって完成されることができる。本出願の実施形態に開示された方法のステップは、直接にハードウェアプロセッサによって実行及び完成されることができ、又はプロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実行及び完成されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、電気的に消去可能なプログラム可能なメモリ、レジスタなど本技術分野におけるマチュアな記憶媒体に位置することができる。記憶媒体はメモリに位置する。プロセッサは、メモリにおける情報を読み取り、プロセッサのハードウェアとともに上記方法実施形態のステップを完成する。重複を避けるために、ここで詳述しない。
【0152】
本出願の様々な実施形態において、上記各プロセスのシーケンス番号の大きさは、実行の順序を意味するものではないことを理解されたい。各プロセスの実行順序は、その機能及び内部論理によって確定されるべきであり、本出願の実施態様の実施過程に対するいかなる制限を構成すべきではない。
【0153】
本明細書に開示された実施形態に記載される様々な例示的な論理ブロック(illustrative logical block)及びステップと結びつけて、本出願が電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。これらの機能が、ハードウェアにより実行されるかソフトウェアにより実行されるかについては、技術案の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。当業者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0154】
本出願に係るいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、方法は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記装置の実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、ユニットの分割はロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせ、又は別のシステムに集積させ、又はその若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討される相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットによる間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形態であってもよい。
【0155】
分離コンポーネントとして記載されたユニットは、物理的に分離してもよく、分離しなくてもよい。ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、一つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際のニーズに応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術案の目的を実現することができる。
【0156】
また、本出願の各実施形態に係る各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは単独に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0157】
上記実施形態の全部又は一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実現されることができる。ソフトウェアによって実現される場合、上記実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現されることができる。当該コンピュータプログラム製品は、一つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータでロードされて実行されるとき、本出願の実施形態に記載のプロセス又は機能の全部又は一部が生成される。当該コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能な装置であることができる。当該コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、又は一つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されることができる。例えば、当該コンピュータ命令は、一つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL)など)又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送されることができる。当該コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体であることができ、又はサーバ、データセンターなどのような一つ又は複数の利用可能な媒体が統合されたデータ記憶装置であることができる。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital versatile disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などであることができる。
【0158】
本出願の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記方法実施形態に記載された任意の熱暴走の遠隔的解決方法におけるステップの一部又は全部を実行する。
【0159】
本出願の実施形態において、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含む。当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の熱暴走の遠隔的解決方法におけるステップの一部又は全部を実行させるよう、操作可能である。
【0160】
上記は、ただ本出願の具体的な実施形態であり、本出願の保護範囲はそれに限定されない。当業者が本出願に開示された技術範囲内で容易に想到し得る変更又は置換は全て本出願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本出願の保護範囲は特許請求の保護範囲によって決められるべきである。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-12-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
1つの可能な実施形態において、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、及び一時的な熱暴走解決案は、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられることができる。本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられる第2の注意喚起メッセージをユーザに提示する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は以下の内容をさらに含むことができる。警報情報を複数の熱暴走解決デバイスに送信する。当該警報情報は、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
制御モジュールはさらに、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
例示的に、エネルギー蓄積デバイス2が対象エネルギー蓄積デバイスであると仮定する。エネルギー蓄積デバイス2に対応する監視カメラ1が煙によって遮られ、取得されたエネルギー蓄積デバイス2の具体的な事故状況(又は事故画像)が鮮明的ではない場合、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイスに対応する監視カメラ2(エネルギー蓄積デバイスの鮮明的な事故状況又は事故画像を取得することができる)によって収集された監視画像(又は監視映像)を表示する。エネルギー蓄積デバイス2に対応するセンサ1がエネルギー蓄積デバイス2の事故により破損し、監視データをユーザ端末に送信することができない場合、ユーザ端末は、エネルギー蓄積デバイス2に対応するセンサ2(正常に動作可能)により収集された監視データを表示する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
なお、ユーザが監視データインターフェースを介して制御命令を入力する前に、ユーザ端末は既に、ユーザがプロンプト・ポップアップ・ウィンドウで確認し、切り替え、追加し又はカスタマイズした熱暴走解決案に基づいて、エネルギー蓄積デバイス4に対して熱暴走解決を始めた。ユーザが監視データインタフェースを介して制御命令を入力することは、上記熱暴走解決案を補助し、エネルギー蓄積デバイス4の事故現状に応じて、関連する熱暴走解決案を柔軟に調整するためである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
別の可能な実施形態において、本出願の実施形態の方法は、以下の内容を含むことができる。ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、第2の注意喚起メッセージをユーザに提示する。当該第2の注意喚起メッセージは、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
さらに、現在の監視データに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類及び対応する熱暴走解決案を再確定した上で、本出願の実施形態の方法によれば、複数の熱暴走解決デバイスに警報情報を送信することができる。当該警報情報は、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。熱暴走解決デバイスは、熱暴走解決機構のサーバ又はホスト等であってもよい。ユーザ端末は、位置情報と(対象エネルギー蓄積デバイスの)現在の監視データとを熱暴走解決デバイスに送信する。それは、熱暴走解決スタッフが現在の事故の詳細をより詳しく認知し、より適切な熱暴走解決案を策定することに有利である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0128】
制御モジュール430は、さらに、一時的な熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されることができ、当該一時的な熱暴走解決案は熱暴走解決案の設定命令に関連し、当該熱暴走解決案の設定命令は、少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、当該第4の熱暴走解決デバイスは、対象エネルギー蓄積デバイスとユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
1つの可能な実施形態において、第1の予め設定された熱暴走解決案、第2の予め設定された熱暴走解決案、第3の予め設定された熱暴走解決案、一時的な熱暴走解決案、及び制御命令は、抑制媒体のスプレー速度、抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられることができる。計算モジュール420はさらに、ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが依然として閾値より大きい場合、なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つに基づいて、対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定するように構成されている。制御モジュール430はさらに、第2の注意喚起メッセージをユーザに提示するように構成されており、当該第2の注意喚起メッセージは、現在実施されている熱暴走解決案を変更するようユーザに提示するために用いられることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0133】
別の可能な実施形態において、通信モジュール410はさらに、警報情報を複数の熱暴走解決デバイスに送信するように構成されることができ、当該警報情報は、対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と少なくとも1つの監視データの少なくとも1つとを含むことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱暴走の遠隔的解決システムにおけるユーザ端末に適用される熱暴走の遠隔的解決方法であって、前記熱暴走の遠隔的解決システムは、前記ユーザ端末と、少なくとも1つの監視端末と、複数の熱暴走解決デバイスと、少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスとを備え、前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
前記少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信することと、
前記少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定することと、
前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成し、且つ前記第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示することであって、前記第1の注意喚起メッセージは、前記対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられる、提示することと、
前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定し、前記第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第1の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替え、前記第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第2の予め設定された熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、前記第2の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、前記少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスと前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスとに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記第3の予め設定された熱暴走解決案は、前記熱暴走解決案の追加命令に関連し、前記第3の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、前記ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、
前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、前記一時的な熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御することであって、前記一時的な熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の設定命令に関連し、前記熱暴走解決案の設定命令は、前記少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、前記第4の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、制御することと、を含む、
ことを特徴とする熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項2】
前記第1の予め設定された熱暴走解決案、前記第2の予め設定された熱暴走解決案、前記第3の予め設定された熱暴走解決案、及び前記一時的な熱暴走解決案は、抑制媒体のスプレー速度、前記抑制媒体のスプレー持続時間、排気ファンの動作持続時間及び回転速度、並びに耐火防爆層の敷設方式のうちの少なくとも1つを調整し且つ制御するために用いられ、前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
前記ユーザ端末が実施される熱暴走解決案を確定した後、前記実施される熱暴走解決案の実施持続時間が予め設定された持続時間に達しており、且つ前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つが依然として前記閾値より大きい場合、記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を再確定し、且つ、現在実施されている前記熱暴走解決案を変更するよう前記ユーザに提示するために用いられる第2の注意喚起メッセージを前記ユーザに提示すること、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項3】
前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
前記ユーザ端末によって受信された第1の閲覧命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのリストを表示することと、
前記ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示することであって、前記第1の選択命令は前記リストから前記第1のエネルギー蓄積デバイスを選択するために用いられる、表示することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項4】
前記熱暴走の遠隔的解決方法は、前記ユーザ端末によって受信された第1の選択命令に応答して、前記ユーザ端末が、前記少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスのうちの第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの第1の監視データを表示することの後、
前記ユーザ端末によって受信された切り替え命令に応答して、前記第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する1つの監視端末を、前記第1のエネルギー蓄積デバイスを監視する別の監視端末に切り替えることと、
前記別の監視端末を介して収集された、且つ前記第1のエネルギー蓄積デバイスに関連する第2の監視データを表示することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項5】
前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
前記ユーザ端末によって受信されたパラメータ調整命令を、前記少なくとも1つの監視端末及び/又は少なくとも1つの前記熱暴走解決デバイスに送信することをさらに含み、
前記パラメータ調整命令は、前記閾値及び/又は少なくとも1つの前記熱暴走解決デバイスの熱暴走解決パラメータを設定するために用いられ、前記熱暴走解決パラメータは、前記抑制媒体の貯蔵量を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項6】
前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
前記対象エネルギー蓄積デバイスの位置情報と前記少なくとも1つの監視データの前記少なくとも1つとを含む警報情報を、前記複数の熱暴走解決デバイスに送信すること、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項7】
前記熱暴走の遠隔的解決方法は、
現在確定された熱暴走解決案に基づいて、対応する熱暴走解決デバイスに前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御した後、前記現在確定された熱暴走解決案に対応する全ての熱暴走解決デバイスが故障していれば、前記対応する全ての熱暴走解決デバイスと同じタイプを有し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスに対応するがまだ起動されていない他の熱暴走解決デバイスを起動することを、さらに含み、
前記現在確定された熱暴走解決案は、前記第1の予め設定された熱暴走解決案、前記第2の予め設定された熱暴走解決案、前記第3の予め設定された熱暴走解決案、又は前記一時的な熱暴走解決案である、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱暴走の遠隔的解決方法。
【請求項8】
通信モジュール、計算モジュール、制御モジュール及びインタラクションモジュールを備えるユーザ端末であって、
前記通信モジュールは、少なくとも1つの監視端末によって送信された、且つ少なくとも1つのエネルギー蓄積デバイスに関連する少なくとも1つの監視データを予め設定された頻度で受信するように構成されており、
前記計算モジュールは、前記少なくとも1つの監視データのうちの少なくとも1つが閾値より大きい場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに関連するエネルギー蓄積デバイスを、対象エネルギー蓄積デバイスとして確定するように構成されており、
前記計算モジュールはさらに、前記対象エネルギー蓄積デバイスが存在する場合、前記少なくとも1つの監視データのうちの前記少なくとも1つに基づいて、前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を確定し、第1の注意喚起メッセージを生成するように構成されており、前記第1の注意喚起メッセージは、前記対象エネルギー蓄積デバイスに潜在的な安全上の問題があることを提示し、且つ前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類を提示するために用いられ、
前記制御モジュールは、前記第1の注意喚起メッセージを少なくとも1つの方式でユーザに提示するように構成されており、
前記計算モジュールはさらに、前記ユーザによってプロンプト・ポップアップ・ウィンドウに入力された確認命令に応答して、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに応じて、対応する第1の予め設定された熱暴走解決案を確定するように構成されており、
前記制御モジュールはさらに、前記第1の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第1の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記計算モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の切り替え命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案を第2の予め設定された熱暴走解決案に切り替えるように構成されており、前記第2の予め設定された熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の切り替え命令に関連し、
前記制御モジュールはさらに、前記第2の予め設定された熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第2の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第2の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記制御モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の追加命令に応答して、前記第1の予め設定された熱暴走解決案と第3の予め設定された熱暴走解決案とに基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの前記少なくとも1つの第1の熱暴走解決デバイス及び少なくとも1つの第3の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記第3の予め設定された熱暴走解決案は、前記熱暴走解決案の追加命令に関連し、前記第3の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記対象エネルギー蓄積デバイスの事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスであり、又は、前記ユーザによって確定された事故種類に対応する熱暴走解決デバイスであり、
前記制御モジュールはさらに、前記ユーザによって前記ユーザ端末を介して入力された熱暴走解決案の設定命令に応答して、一時的な熱暴走解決案を生成し、前記一時的な熱暴走解決案に基づいて、前記複数の熱暴走解決デバイスのうちの少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスに、前記対象エネルギー蓄積デバイスに対して熱暴走解決を行わせるように制御するように構成されており、前記一時的な熱暴走解決案は前記熱暴走解決案の設定命令に関連し、前記熱暴走解決案の設定命令は、前記少なくとも1つの第4の熱暴走解決デバイスの種類、数又は位置のうちの少なくとも1つを設定するために用いられ、前記第4の熱暴走解決デバイスは、前記対象エネルギー蓄積デバイスと前記ユーザによって確定された事故種類とに対応する熱暴走解決デバイスである、
ことを特徴とするユーザ端末。
【請求項9】
プロセッサと、メモリと、バスとを備えるユーザ端末であって、
前記プロセッサと前記メモリとは前記バスにより接続されており、前記メモリは、1セットのプログラムコードを記憶するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、請求項1~7のいずれか一項に記載の熱暴走の遠隔的解決方法を実行するように構成されている、
ことを特徴とするユーザ端末。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体に命令が記憶されており、前記命令がコンピュータで実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の熱暴走の遠隔的解決方法を実行する、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】