(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】空気調和機室内機
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0071 20190101AFI20250128BHJP
F24F 8/90 20210101ALI20250128BHJP
F24F 8/108 20210101ALI20250128BHJP
B01D 46/04 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
F24F1/0071
F24F8/90 120
F24F8/90 130
F24F8/108 230
B01D46/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525968
(86)(22)【出願日】2023-10-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2023124677
(87)【国際公開番号】W WO2024139544
(87)【国際公開日】2024-07-04
(31)【優先権主張番号】202310269552.1
(32)【優先日】2023-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/096723
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/105581
(32)【優先日】2023-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202320297894.X
(32)【優先日】2023-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223608409.0
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223602180.X
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321340922.8
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(71)【出願人】
【識別番号】517383847
【氏名又は名称】海信家電集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense Home Appliances Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8 Ronggang Road, Ronggui, Shunde, Foshan, Guangdong, P.R.C
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 成▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】神野 ▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲暁▼誉
(72)【発明者】
【氏名】桶屋 和▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 正忠
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ 先▲許▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲華▼▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲偉▼戈
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼ 柱杰
(72)【発明者】
【氏名】申 亮
(72)【発明者】
【氏名】黄 民柱
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲徳▼▲鵬▼
【テーマコード(参考)】
3L051
4D058
【Fターム(参考)】
3L051BB04
4D058JA12
4D058MA31
4D058MA47
4D058MA51
4D058SA01
(57)【要約】
空気調和機室内機が提供される。空気調和機室内機はフィルターと自己清掃アセンブリとを備える。前記フィルターは、室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、前記少なくとも1つのフィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、第1リール、第2リール、洗浄ブラシリール及び洗浄ブラシを備える。前記第1リールは、前記フィルターの一端に接続され、前記第2リールは、前記フィルターの他端に接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記自己清掃アセンブリは位置制限部とストッパ部とをさらに備える。前記位置制限部は、前記洗浄ブラシリールに接続される。前記ストッパ部は、前記ベースの内壁に設けられる。前記位置制限部は、前記ストッパ部に係止することにより、前記洗浄ブラシの回転角度を限定するように構成される。
【選択図】
図29
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される少なくとも1つのフィルターと、
前記少なくとも1つのフィルターと対応し、且つ前記少なくとも1つのフィルター上の異物を除去するように構成される少なくとも1つの自己清掃アセンブリと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
内部には清掃キャビティが画定されるベースであって、前記清掃キャビティの頂部は開放され、第1開口が形成され、且つ前記清掃キャビティの底部は開放され、第2開口が形成されるベースと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口に位置する第1リールであって、前記フィルターの一端に接続される第1リールと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口の上方に位置する第2リールであって、前記フィルターの他端に接続される第2リールと、
前記清掃キャビティ内に設置される洗浄ブラシアセンブリであって、前記ベースに回転接続される洗浄ブラシリールと、前記洗浄ブラシリール上に設置され且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、を含む洗浄ブラシアセンブリと、
前記第2開口に設置され、且つ前記洗浄ブラシアセンブリによって前記フィルターから清掃された異物を収集するように構成される集塵ボックスと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
前記洗浄ブラシリールの少なくとも一端に接続される少なくとも1つの位置制限部と、
前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記少なくとも1つの位置制限部と対応する少なくとも1つのストッパ部であって、前記ストッパ部に係止し、前記洗浄ブラシの回転角度を制限するように構成される少なくとも1つのストッパ部と、をさらに含む、
空気調和機室内機。
【請求項2】
前記少なくとも1つの位置制限部のうちのいずれかの位置制限部は、
第1位置制限突起と、
第2位置制限突起であって、前記第1位置制限突起と前記第2位置制限突起は前記洗浄ブラシリールの周方向に沿って間隔を空けて設けられ、且つ前記洗浄ブラシリールの径方向に沿って延在する第2位置制限突起と、さらに含み、
前記位置制限部は、
第1位置まで運動することで、前記第1位置制限突起が前記ストッパ部に係止し、
第2位置まで運動することで、前記第2位置制限突起が前記ストッパ部に係止する、ように構成される、
請求項1に記載の空気調和機室内機。
【請求項3】
前記第1位置制限突起と前記第2位置制限突起との間の夾角は、0°から180°の間のいずれかの値である、
請求項2に記載の空気調和機室内機。
【請求項4】
前記少なくとも1つのストッパ部のうちのいずれかのストッパ部は、第1ストッパ面と第2ストッパ面とを含み、
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記第1位置制限突起は前記第1ストッパ面に係止し、前記位置制限部が前記第2位置まで運動する場合、前記第2位置制限突起は前記第2ストッパ面に係止する、
請求項2又は請求項3に記載の空気調和機室内機。
【請求項5】
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記洗浄ブラシは前記フィルターと分離し、
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記洗浄ブラシは前記洗浄ブラシリールの前記第1リールに近い側に位置することにより、前記第1リール上に巻き付けられた前記フィルター上の異物を掃除する、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項6】
前記自己清掃アセンブリは、清掃部品をさらに備え、前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシリールに近接し、
前記清掃部品は、前記位置制限部が前記第1位置と前記第2位置との間で運動する場合、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される、
請求項5に記載の空気調和機室内機。
【請求項7】
前記自己清掃アセンブリは、
前記洗浄ブラシが前記洗浄ブラシリールと取り外し可能に接続されることと、
前記清掃部品が前記ベースと取り外し可能に接続されることと、のうちの少なくとも1つを満す、
請求項6に記載の空気調和機室内機。
【請求項8】
前記ストッパ部の縦断面の形状は、二等辺台形、直角台形、湾曲辺の台形、または半円形である、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項9】
前記少なくとも1つの位置制限部は、2つの位置制限部を含み、前記2つの位置制限部は、前記洗浄ブラシリールの軸方向に沿って、それぞれ前記洗浄ブラシリールの両端に設けられる、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項10】
前記洗浄ブラシリールの前記軸方向に沿って、前記2つの位置制限部は略重合する、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項11】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成されるフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するように構成される自己清掃アセンブリと、
コントローラと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
内部には清掃キャビティが画定されるベースと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される第1リールと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される第2リールと、
前記清掃キャビティ内に設置される洗浄ブラシアセンブリであって、前記ベースに回転接続される洗浄ブラシリールと、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、を含む洗浄ブラシアセンブリと、
前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される清掃部品と、
前記清掃キャビティの底部に設置され、且つ前記洗浄ブラシと前記清掃部品から落下する異物を収集するように構成される集塵ボックスと、を備え、
前記コントローラは、それぞれ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールに通信接続され、且つ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールの回転を制御するように構成され、
前記コントローラは、
前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する場合、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1リールまで回転させて、前記第1リールに巻き付けられた前記フィルターに当接し、
前記第1リールの回転を制御することにより、前記フィルターを運動させて、前記洗浄ブラシに前記フィルター上の異物を清掃させ、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシアセンブリの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記清掃部品まで回転させて、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成される、
空気調和機室内機。
【請求項12】
前記コントローラは、前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する前に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシがそれぞれ前記フィルター及び前記清掃部品と分離する、ようにさらに構成される、
請求項11に記載の空気調和機室内機。
【請求項13】
前記洗浄ブラシリールは、前記洗浄ブラシを第1設定位置、第2設定位置及び第3設定位置に回転させるようにさらに構成され、
前記洗浄ブラシが前記第1設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシはそれぞれ前記フィルターと前記清掃部品と分離し、
前記洗浄ブラシが前記第2設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシは前記第1リール上に巻き付けられた前記フィルターと当接することで、前記フィルターを清掃し、
前記洗浄ブラシが前記第3設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシは前記フィルターと分離し、且つ前記洗浄ブラシの少なくとも一部は前記清掃部品と接触する、
請求項12に記載の空気調和機室内機。
【請求項14】
前記コントローラは、
前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する前に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1設定位置に位置させ、
前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する場合、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1設定位置から前記第2設定位置まで回転させ、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第2設定位置から、前記第3設定位置を経て、前記第1設定位置まで回転させる、ようにさらに構成され、
前記清掃部品は、前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から、前記第3設定位置を介して、前記第1設定位置まで回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するようにさらに構成される、
請求項13に記載の空気調和機室内機。
【請求項15】
前記コントローラは、
前記第1リールが第1方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リール上に巻き付けるようにさらに構成され、
前記フィルターが前記第1リール上に巻き付けられる過程において、前記洗浄ブラシは前記第2設定位置に位置し、且つ前記フィルター上の異物を清掃するように構成される、
請求項14に記載の空気調和機室内機。
【請求項16】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記第1リールの回転を停止するように制御し、且つ前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動するように制御することで、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させ、
清掃部品が洗浄ブラシを清掃した後に、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させる、ようにさらに構成される、
請求項15に記載の空気調和機室内機。
【請求項17】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させ、
前記第1リールが前記第2方向に沿った回転を停止した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することで、前記洗浄ブラシを前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動させて、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成される、
請求項15に記載の空気調和機室内機。
【請求項18】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動するように制御することで、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成され、
前記清掃部品が前記洗浄ブラシ上の異物を清掃する過程において、前記コントローラは、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターに前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させる、ようにさらに構成される、
請求項15に記載の空気調和機室内機。
【請求項19】
前記コントローラは、前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することで、前記洗浄ブラシを前記第3設定位置と前記第1設定位置との間で往復運動させる、ようにさらに構成され、
前記洗浄ブラシが前記第3設定位置と前記第1設定位置との間で往復運動する過程において、前記清掃部品は前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される、
請求項14から請求項18のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項20】
前記洗浄ブラシが前記第1方向に沿って、前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動する過程、または、前記第2方向に沿って、前記第1設定位置から前記第3設定位置まで運動する過程において、前記洗浄ブラシの回転速度は第1回転速度であり、
前記洗浄ブラシが前記第1設定位置から前記第2設定位置まで回転する過程において、前記洗浄ブラシの回転速度は第2回転速度であり、
前記第1回転速度は前記第2回転速度より小さい、
請求項14から請求項19のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2023年3月17日に出願された出願番号が202310269552.1である中国特許出願、2023年2月21日に出願された出願番号が202320297894.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年5月31日に出願された出願番号が202210618975.5である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。空気調和機室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【0004】
空気調和機室内機は、空気調和機室内機に入る空気をフィルターで濾過し、空気中のホコリなどの異物が空気調和機室内機内に入るのを阻止し、フィルターに付着した異物を自己清掃アセンブリによって清掃し、空気調和機室内機の効率的な運転を維持する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、空気調和機室内機が提供され、前記空気調和機室内機は、筐体、少なくとも1つのフィルター及び少なくとも1つの自己清掃アセンブリを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記少なくとも1つのフィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記少なくとも1つの自己清掃アセンブリは、前記少なくとも1つのフィルターと対応し、且つ前記少なくとも1つのフィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ及び集塵ボックスを含む。前記ベース内部には清掃キャビティが画定される。前記清掃キャビティの頂部は開放され、第1開口が形成され、且つ前記清掃キャビティの底部は開放され、第2開口が形成される。前記第1リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口に位置する。前記第1リールは前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口の上方に位置する。前記第2リールは前記フィルターの他端に接続される。前記洗浄ブラシアセンブリは前記清掃キャビティ内に設置され、且つ洗浄ブラシリールと洗浄ブラシとを含む。前記洗浄ブラシリールは、前記ベースに回転接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記フィルターが前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記集塵ボックスは、前記第2開口に設置され、且つ前記洗浄ブラシアセンブリによって前記フィルターから清掃された異物を収集するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、少なくとも1つの位置制限部と、少なくとも1つのストッパ部とをさらに含む。前記少なくとも1つの位置制限部は、前記洗浄ブラシリールの少なくとも一端に接続される。前記少なくとも1つのストッパ部は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記少なくとも1つの位置制限部と対応する。前記位置制限部は、前記ストッパ部に係止することにより、前記洗浄ブラシの回転角度を制限するように構成される。
【0006】
別の態様では、空気調和機室内機が提供され、前記空気調和機室内機は、筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記フィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品及び集塵ボックスを含む。前記ベース内には清掃キャビティが画定される。前記第1リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される。洗浄ブラシアセンブリは前記清掃キャビティ内に設置され、且つ洗浄ブラシリールと洗浄ブラシとを含む。前記洗浄ブラシリールは、前記ベースに回転接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記フィルターが前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される。前記集塵ボックスは、前記清掃キャビティの底部に設置され、且つ前記洗浄ブラシと前記清掃部品から落下する異物を収集するように構成される。前記コントローラは、それぞれ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールに通信接続され、且つ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールの回転を制御するように構成される。前記コントローラは、前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する場合、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1リールまで回転させて、前記第1リールに巻き付けられた前記フィルターに当接し、前記第1リールの回転を制御することにより、前記フィルターを運動させて、前記洗浄ブラシに前記フィルター上の異物を清掃させ、前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシアセンブリの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記清掃部品まで回転させて、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の斜視図である。
【
図2】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の筐体の斜視図である。
【
図4】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の正面図である。
【
図6】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの斜視図である。
【
図7A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの断面図である。
【
図7B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
【
図8A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
【
図8B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
【
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図12】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の別のベースの斜視図である。
【
図13】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
【
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図17】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のフィルターの構造図である。
【
図18】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のブロック図である。
【
図19】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の斜視図である。
【
図20】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図21】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図23】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
【
図24】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
【
図25】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図26】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の駆動アセンブリの分解図である。
【
図27】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部の斜視図である。
【
図28】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ及びフィルターの分解図である。
【
図29】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第1位置に位置する時の断面図である。
【
図30】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第2位置に位置する時の断面図である。
【
図31】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第1位置と第2位置との間に位置する時の断面図である。
【
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部と位置制限部(第1位置に位置する)の構造図である。
【
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部と位置制限部(第2位置に位置する)の構造図である。
【
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第1設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第2設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【
図38】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第3設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0009】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0010】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0011】
以下、説明の便宜上、本開示における上、下、左、右、前、後の向きの表現は、特に断りのない限り、空気調和機室内機の運転時の状態に基づくものとする。空気調和機室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。空気調和機室内機の高さ方向は上下方向である。空気調和機室内機の長さ方向は左右方向であり、空気調和機室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0012】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。空気調和機室内機は、吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、空気調和機室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が空気調和機室内機に入るのを阻止する。空気調和機室内機は一定時間運転した後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0013】
通常、空気調和機室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、空気調和機室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。空気調和機室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄するニーズがある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラーブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、空気調和機室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0014】
本開示の幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000が提供される。
図1、
図5、及び
図6に示すように、空気調和機室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400(
図7Bを参照)及び伝動アセンブリ500(
図11を参照)を備える。
【0015】
筐体100は、前板191、背板192、第1側板193、及び第2側板194を備える。前板191は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。背板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第1側板193及び第2側板194は、それぞれ前板191及び背板192に接続され、それぞれ前板191及び背板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第1側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第1側板193は、空気調和機室内機1000の左側の側板であり、第2側板194は、空気調和機室内機1000の右側の側板である。
【0016】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0017】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0018】
幾つかの実施例では、
図2及び
図5に示すように、空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600、ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0019】
例えば、ファンアセンブリ700が動作する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600を介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0020】
幾つかの実施例では、
図6、
図7A及び
図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(
図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0021】
自己清掃アセンブリ300は、ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ取付部材311とブラケット312とを備える。ブラケット312の一方側は、取付部材311の背板192に近い側に接続され、且つ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。取付部材311内に、取付キャビティ313が画定され、且つ取付キャビティ313の頂部は一部が開放されている。ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、ブラケット312上に設置され、且つブラケット312に対して運動することができる。
【0022】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、取付キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ空気調和機室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を備え、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0023】
幾つかの実施例では、
図5、
図10及び
図11に示すように、伝動アセンブリ500はベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0024】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を備える。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0025】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0026】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0027】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0028】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0029】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0030】
例えば、
図7A、
図7B及び
図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0031】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0032】
また、同時に、第1従動ギア510は、さらに中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0033】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0034】
幾つかの実施例では、
図10、
図11及び
図12に示すように、ベース310は、収容キャビティ314をさらに備える。取付部材311の空気調和機室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、収容キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は収容キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540は、それぞれ収容キャビティ314内に設置される。ベース310に収容キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、空気調和機室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している部品(例えば中間ギア540)が他の部品(例えばファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0035】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、収容キャビティ314の底側には、取付キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。
図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0036】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0037】
空気調和機室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0038】
このように、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。その後、室内空気は室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0039】
空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0040】
幾つかの実施例では、
図8A及び
図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを備え、第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを備え、第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0041】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0042】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図8A及び
図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0043】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0044】
幾つかの実施例では、
図2、
図9、
図10及び
図15を参照すると、空気調和機室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0045】
空気調和機室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、空気調和機室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0046】
空気調和機室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0047】
幾つかの実施例では、
図13及び
図14に示すように、空気調和機室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、空気調和機室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0048】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、収容キャビティ314の背板912に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0049】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は取付部材311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は取付部材311とともに筐体100から取り外される。
【0050】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリ300に接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0051】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0052】
幾つかの実施例では、
図2に示すように、筐体100は、貫通孔120及び取付溝130をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、貫通孔120が形成される。筐体100内に取付溝130が画定される。取付溝130の前側は開放される。貫通孔120は取付溝130と連通し、且つ貫通孔120は取付溝130の上方に位置する。取付部材311は、取付溝130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は取付部材311の内側に設けられ、伝動アセンブリ500は取付部材311の外側に設けられる。ブラケット312は、貫通孔120を介して筐体100内に設置される。
【0053】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は取付部材311内に設置され、取付部材311は取付溝130内に設置され、ブラケット312の一方側は取付部材311に接続され、且つ貫通孔120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130から取り外すことにより、ブラケット312とフィルター210は、取付部材311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0054】
同様に、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130内に取り付けることにより、ブラケット312とフィルター210は取付部材311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0055】
幾つかの実施例では、
図9に示すように、空気調和機室内機1000は位置制限ブロック160をさらに備える。位置制限ブロック160は、筐体100の前板191上に回転可能に設置され、且つ取付溝130に近接する。位置制限ブロック160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0056】
例えば、位置制限ブロック160がロック位置にある場合、位置制限ブロック160の少なくとも一部は取付部材311の前側にあるため、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを阻害する。位置制限ブロック160がロック解除位置にある場合、位置制限ブロック160は筐体100の前板191上にあるため、取付部材311が前方にスライドして取付溝130から離脱することができる。
【0057】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、位置制限ブロック160は、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、位置制限ブロック160をロック解除位置に回転させることにより、取付部材311を取り出すことができる。
【0058】
例えば、空気調和機室内機1000は、複数の位置制限ブロック160を備える。筐体100に複数の位置制限ブロック160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0059】
幾つかの実施例では、
図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。集塵ボックス350は、ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0060】
図3及び
図9に示すように、空気調和機室内機1000は、挿入溝150をさらに備える。挿入溝150は、筐体100の前板191に設けられる。灰落としボックス360は挿入溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は集塵ボックス350の下方に位置する。挿入溝150は、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。
図12に示すように、灰落としボックス360には、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0061】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は挿入溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0062】
幾つかの実施例では、
図15及び
図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、集塵ボックス350内に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0063】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター230の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0064】
幾つかの実施例では、
図1及び
図4に示すように、空気調和機室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、貫通孔120を封止する。例えば、空気調和機室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、空気調和機室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、貫通孔120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0065】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0066】
幾つかの実施例では、
図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0067】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0068】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。空気調和機室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0069】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0070】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、空気調和機室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の異物の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600またはファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、空気調和機室内機1000の内部をより清潔にすることができ、空気調和機室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0071】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000は、センサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、空気調和機室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0072】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように空気調和機室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0073】
例えば、空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、空気調和機室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0074】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0075】
第1リール330と第2リール340が反対方向に沿って回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。集塵ボックス350内の異物が多い場合、集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0076】
本開示の幾つかの実施例は、別の空気調和機室内機100Aが提供される。
図18に示すように、空気調和機室内機100Aは、筐体10、室内熱交換器20、ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター40、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ50、少なくとも1つの駆動アセンブリ60及び少なくとも1つの伝動アセンブリ70を備える。
【0077】
図19から
図21に示すように、筐体10は、前板12と、背板13と、第1側板14と、第2側板15とを備える。前板12は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側板である。背板13は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側板である。第1側板14及び第2側板15は、それぞれ前板12及び背板13に接続され、それぞれ前板12及び背板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0078】
例えば、第1側板14は、筐体10の長さ方向(すなわち、
図19に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板15は、筐体10の長さ方向上の他方側の側板である。例えば、第1側板14は空気調和機室内機100Aの左側の側板であり、第2側板15は空気調和機室内機100Aの右側の側板である。
【0079】
筐体10は、少なくとも1つの吸込口11と吹出口を備える。筐体10の頂部の一部は開放され、吸込口11が形成される。例えば、
図19に示すように、筐体10は2つの吸込口11を備え、2つの吸込口11は、それぞれ筐体10の頂部に設置され、且つ筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0080】
筐体10の底部の一部は開放され、前記吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体10内に設けられ、且つ吸込口11から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口11から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。例えば、ファンアセンブリ30が作動する際、ファンが回転して吸込口11から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器20と熱交換させ、その後、室内熱交換器20によって熱交換された室内空気を前記吹出口から汲み出す。
【0081】
室内空気が、ファンアセンブリ30の作用下で吸込口11から筐体10内に入り、フィルター40によって濾過された後、室内熱交換器20に入って熱交換することは、理解される。例えば、空気調和機室内機100Aが冷房の場合、室内空気は、室内熱交換器20と熱交換した後、冷風を形成して、前記吹出口から室内に吹き出される。
【0082】
なお、ファンアセンブリ30は、室内空気を吸込口11から室内熱交換器20に導き、吸込口11から室内熱交換器20に入る吸込風量を増加させることができ、ファンアセンブリ30は室内熱交換器20に入る吸込風量を調整することができる。
【0083】
フィルター40は、吸込口11と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口11を覆う。フィルター40は、吸込口11から空気調和機室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0084】
例えば、空気調和機室内機100Aが運転する際、吸込口11から筐体10内に入った室内空気は、まずフィルター40を経て、フィルター40によって濾過されてから室内熱交換器20に入ることにより、室内空気中の異物が室内熱交換器20に入るのを防止し、異物が室内熱交換器20に堆積して詰まりを発生させ、室内熱交換器20の熱交換効率が低下することを回避する。室内熱交換器20によって熱交換された室内空気は、ファンアセンブリ30の作用下で、前記吹出口から吹き出される。
【0085】
自己清掃アセンブリ50は、筐体10内に設置され、フィルター40に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ60は筐体10上に設置され、伝動アセンブリ70は筐体10内に設置される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ70は、それぞれ自己清掃アセンブリ50及び駆動アセンブリ60に接続され、且つ駆動アセンブリ60の駆動下で自己清掃アセンブリを運動させ、フィルター40に付着した異物を自己清掃アセンブリ50に除去させるように構成され、それによって、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現する。
【0086】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、自己清掃アセンブリ50は、ベース51、第2リール53、第1リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び集塵ボックス55を備える。ベース51は、筐体10内に設けられ、且つ前板12近接する。ベース51は、ベース主体511Aとブラケット512とを備える。ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの背板13に近い側に接続され、且つ筐体10の厚さ方向(すなわち、
図19に示す前後方向)に沿って延在する。ブラケット512は、フィルター40を担持するように構成される。フィルター40は、ブラケット512上に設置され、且つブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0087】
第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って延在する。第2リール53と第1リール52は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター40の一端は第2リール53に接続され、他端は第1リール52に接続される。フィルター40は、第2リール53と第1リール52のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター40は、第2リール53と第1リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第1リール52に近接して設置され、且つ第1リール52がフィルター40を巻き上げるとき、またはフィルター40を巻き下げるときにフィルター40上の異物を清掃するように構成される。
【0088】
自己清掃アセンブリ50は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511A内には、清掃キャビティ56が画定される。清掃キャビティ56は、第1開口563と第2開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第1開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第2開口564が形成される。第2リール53は第1開口563の上方に位置し、第1リール52は第1開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。集塵ボックス55は、第2開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター40から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0089】
幾つかの実施例では、第2リール53と第1リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ50による清掃過程において、フィルター40は、第1リール52上で巻き上げ、且つ第2リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター40は、第1リール52上で巻き下げ、且つ第2リール53上で巻き上げる。洗浄ブラシアセンブリ54の少なくとも一部はフィルター40と接触し、且つフィルター40の巻き上げと巻き下げに伴い、洗浄ブラシアセンブリ54はフィルター40との相対運動を発生する。洗浄ブラシアセンブリ54は、フィルター40の異なる領域に対向して設置することができ、且つフィルター40の異なる領域を清掃してもよい。フィルター40上の異物は、洗浄ブラシアセンブリ54を介して集塵ボックス55内に清掃される。
【0090】
幾つかの実施例では、
図21及び
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に設けられる。洗浄ブラシベース541は、第1取付部5411と第2取付部5412とを備える。第1取付部5411は、第2取付部5412上に設けられ、且つ第2取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543は、一端が第1取付部5411に当接し、他端が第2取付部5412に当接する。
【0091】
例えば、弾性材543はバネである。洗浄ブラシ542は、第1取付部5411の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する場合、第1リール52は洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第1リール52は第1取付部5411に力を加え、これにより、第1取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0092】
第2取付部5412は、筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、洗浄ブラシ542が第1リール52に力を加えるように、第1取付部5411に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、洗浄ブラシ542を第1リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、第1リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において、洗浄ブラシ542が常に第1リール52に当接することを実現し、洗浄ブラシ542が第1リール52において巻き付けられたフィルター40に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触による洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0093】
洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第1リール52に当接し、第2リール53と第1リール52が反対方向に回転する際、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター40を清掃することができるので、フィルター40から払い落とされた異物が、集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第1リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、洗浄ブラシ542と第1リール52との当接の安定性を向上させ、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0094】
例えば、空気調和機室内機100Aが一定時間作動した後、室内空気はファンアセンブリ30の作用下で室内熱交換器20に入り続け、室内熱交換器20によって熱交換されてから室内に送られる。室内熱交換器20に入った室内空気はフィルター40を介して濾過された後、室内空気中の異物はフィルター40の表面に堆積し、フィルター40に付着する異物を増加させ、フィルター40の濾過効果及び吸込効果に影響を与える。
【0095】
フィルター40に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機100Aは、自己清掃モードを実行してフィルター40に付着した異物を清掃し、フィルター40の濾過能力を維持し、それにより、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率を向上させることができる。空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、第2リール53と第1リール52は回転することにより、フィルター40が第2リール53上で巻き上げられ、且つ第1リール52上で巻き下げられ、あるいは、フィルター40が第2リール53上で巻き下げられ、且つ第1リール52上で巻き上げられる。フィルター40は、第2リール53及び第1リール52の作用下で洗浄ブラシ542に対して運動することにより、洗浄ブラシ542は、フィルター40の異なる領域に対向して設置され、フィルター40の異なる領域を清掃する。
【0096】
幾つかの実施例では、
図20、
図21及び
図25に示すように、集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551及び係合孔553を備える。係合孔553は、集塵ボックス主体551の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体10は、位置決め具をさらに備え、前記位置決め具は筐体10の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。集塵ボックス55と筐体10は、係合孔553と前記位置決め具との嵌合及び係合により、集塵ボックス55と筐体10との取り外し可能な接続を実現する。集塵ボックス55内の異物を清掃する必要がある場合、係合孔553及び前記位置決め具を介して、集塵ボックス55を筐体10から取り外して、集塵ボックス55内の異物を掃除してもよい。
【0097】
図25に示すように、集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、集塵ボックス55をベース51に組み立てる際に、集塵ボックス55の前側とベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0098】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、取付キャビティ544をさらに備える。第2取付部5412の洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第1取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第1取付部5411は第2取付部5412と共に取付キャビティ544を画定する。弾性材543は、取付キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第1取付部5411と第2取付部5412とに当接するように接続しているため、第1取付部5411が押圧される際、第1取付部5411は第2取付部5412に向かって運動することができる。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に取付キャビティ544を設けることは、弾性材543の取り付けに有利であり、弾性材543が洗浄ブラシベース541から抜け出るのを回避する。
【0099】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第1取付部5411と第2取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0100】
洗浄ブラシアセンブリ54が2つの位置決め柱545と2つの弾性材543を備え、且つ2つの位置決め柱545が第2取付部5412に設けられる場合を例にすると、2つの位置決め柱545は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。弾性材543は、それぞれ位置決め柱545に嵌め込んで設置される。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に位置決め柱545を設けることは、弾性材543の位置制限と取り付けを実現するのに有利であり、弾性材543が筐体10の高さ方向に沿って運動させ、第1取付部5411が洗浄ブラシ542を第2取付部5412に対して運動させる。
【0101】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの係合溝5414と、少なくとも1つの係止具5415とをさらに備える。少なくとも1つの係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの係止具5415は、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。係止具5415と係合溝5414は嵌合して係合することにより、第1取付部5411が第2取付部5412に接続される。係止具5415が係合溝5414内に係合される場合、係止具5415は係合溝5414内で筐体10の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0102】
例えば、少なくとも1つの第1取付部5411が複数の係合溝5414を備える場合、複数の係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。複数の係合溝5414に対応して、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁に、複数の係止具5415が設けられ、且つ複数の係止具5415は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0103】
第1取付部5411が第2取付部5412と嵌合して係合する際、複数の係合溝5414は複数の係止具5415と嵌合して係合し、第1取付部5411と第2取付部5412の取り付けを実現する。
【0104】
例えば、係合溝5414の筐体10の高さ方向に沿った長さを、係止具5415の筐体10の高さ方向に沿った長さより大きくすることで、第1取付部5411は筐体10の高さ方向に沿って、第2取付部5412に対して運動することができる。
【0105】
洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際、第1取付部5411が第2取付部5412に向かって運動することは、理解される。洗浄ブラシ542が第1リール52から分離する際、第1取付部5411は第2取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第1取付部5411と第2取付部5412とは、係合溝5414と係止具5415との嵌合により係合されるので、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡略化し、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0106】
さらに、係止具5415が係合溝5414内に係合される際、係止具5415は係合溝5414に対して運動することにより、第1取付部5411の第2取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃効率を向上させる。
【0107】
幾つかの実施例では、
図23から
図25に示すように、第1取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を備える。接続部5413の筐体10の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体10の高さ方向に沿って第2取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413は、共に第1取付部5411を構成する。
【0108】
第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は接続部5413に当接し、弾性材543の他端は、第2取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、係合溝5414と係止具5415との嵌合及び係合により、第2取付部5412に接続される。第1取付部5411と第2取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412の筐体10の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第2取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0109】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を設置して第1取付部5411を構成することで、第1取付部5411が良好な構造強度を持ち、第1取付部5411と洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0110】
幾つかの実施例では、
図24と
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、接続部5413の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設けられる。取付溝57の底面は、洗浄ブラシ542の第1リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際に、フィルター40の清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。このように、自己清掃アセンブリ50に取付溝57を設けることは、洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けの安定性を向上させ、第1取付部5411の洗浄ブラシ542に対する位置制限を向上させることができる。
【0111】
幾つかの実施例では、
図21、
図22及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、2つの伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、2つの伝動アセンブリ70のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ70は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の長さ方向に沿って筐体10の一端に設置される。
【0112】
伝動アセンブリ70は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ70において、2つの第1ギア71はそれぞれ第2リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第1リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0113】
駆動アセンブリ60は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0114】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ50が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第1リール52を前記第1方向に沿って回転させる。同時に、第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第2リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0115】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第2リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター40を巻き下げる際、第1リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター40を巻き上げる。
【0116】
このように、第2リール53と第1リール52の作用下で、第2リール53と第1リール52との間に張られたフィルター40は、予め設定された軌道に沿って運動し、洗浄ブラシ542とフィルター40との間に相対運動が生じ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃を実現する。
【0117】
第2リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第2リール53が第1ギア71を介してベース51との回転接続を実現することは、理解される。第1リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第1リール52は第2ギア72を介してベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介してベース51との回転接続を実現する。
【0118】
幾つかの実施例では、
図20から
図22に示すように、空気調和機室内機100Aは、2つの自己清掃アセンブリ50、2つの駆動アセンブリ60及び4つの伝動アセンブリ70を備える。1つの自己清掃アセンブリ50、1つの駆動アセンブリ60及び2つの伝動アセンブリ70は、自己清掃装置を構成し、すなわち、空気調和機室内機100Aは、2つの前記自己清掃装置を備える。2つの自己清掃アセンブリ50は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0119】
1つの前記自己清掃装置を例にして、自己清掃アセンブリ50は2つの伝動アセンブリ70に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ70はそれぞれ自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の側壁に近い伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ50を回転させる。
【0120】
2つの自己清掃アセンブリ50の両端に、それぞれ伝動アセンブリ70が設けられているため、自己清掃アセンブリ50を筐体10に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ50の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0121】
幾つかの実施例では、
図26に示すように、駆動アセンブリ60は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体10に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体10の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体10の長さ方向に沿ってベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及びベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。このように、湿気や空気中のホコリが前記収容空間内に入るのを低減するのに有利であり、第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の損傷を回避し、駆動アセンブリ60の耐用年数を延長する。
【0122】
幾つかの実施例では、
図25及び
図26に示すように、ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれベース51の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の背板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。
図27に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は、接続板516に筐体10の高さ方向に沿って集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は筐体10の長さ方向に沿って連続して設けられる。このように、ユーザが自己清掃アセンブリ50を脱着する際に自己清掃アセンブリ50を把持するのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の組み立て効率を向上させる。
【0123】
幾つかの実施例では、
図25と
図26に示すように、ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体10の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0124】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542の作業効率を向上させ、また、自己清掃アセンブリ50内の部品が故障した場合、ベース前蓋513を介して自己清掃アセンブリ50内の部品に対してメンテナンスすることができ、さらに、自己清掃アセンブリ50内の部品(例えば、第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシ542等)の取り付けと取り外しに有利である。
【0125】
例えば、自己清掃アセンブリ50の長時間の作動に伴い、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を払い落とす能力が低下する。洗浄ブラシ542を清掃する必要がある場合、ベース前蓋513を開けることにより、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する掃除を実現することができる。
【0126】
幾つかの実施例では、
図25に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0127】
幾つかの実施例では、
図24及び
図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの位置制限部546は、洗浄ブラシベース541の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの位置制限部546は1つの位置制限部546を備え、1つの位置制限部546は第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの位置制限部546は2つの位置制限部546を備え、2つの位置制限部546は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0128】
図27に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0129】
位置制限部546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。洗浄ブラシアセンブリ54が作動し、且つ位置制限部546がストッパ部547に当接する際、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接し、当接におけるフィルター40上の異物を清掃する。洗浄ブラシアセンブリ54に位置制限部546及びストッパ部547を設けることは、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するのに有利であり、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541の作用下で正確に第1リール52と当接させ、フィルター40の掃除を実現し、洗浄ブラシ542がフィルター40と当接する際にオフセットする可能性を低減する。
【0130】
例えば、少なくとも1つの位置制限部546は、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った端部に設けられ、且つ第2取付部5412の径方向に沿って対称に設けられる。
【0131】
位置制限部546が、第1位置に回転するように構成されることにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に接触しない。また、位置制限部546が、第2位置に回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する。
【0132】
例えば、洗浄ブラシアセンブリ54が時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、位置制限部546が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0133】
洗浄ブラシアセンブリ54が反時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、位置制限部546が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接し、当接におけるフィルター40上の異物を清掃する。
【0134】
第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接は、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542が慣性の作用下でフィルター40と位置ずれすることで、洗浄ブラシ542の洗浄効果を低下させることを回避するのに有利である。
【0135】
幾つかの実施例では、
図27に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触しない。位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40上の異物を払い落とす。
【0136】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0137】
例えば、洗浄ブラシベース541が時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接する。第1ストッパ面5471は、第1位置制限突起5461が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0138】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。
【0139】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、位置制限部546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0140】
幾つかの実施例では、
図23、
図25及び
図26に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0141】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃部品59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター40上の異物が多く、フィルター40を清掃する必要がある場合、位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃部品59は洗浄ブラシ542に接触して洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にすることができる。
【0142】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃部品59によって清掃された洗浄ブラシ542は、フィルター40上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54のフィルター40に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0143】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体10の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0144】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の一部であり、清掃キャビティ56の前側に清掃キャビティ56に対するシールを形成するように構成される。避けセクション5132は、延在セクション5133の上方に位置し、且つ筐体10の厚さ方向において、避けセクション5132は洗浄ブラシ542と対向する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に設けられる。ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する場合、延在セクション5133の筐体10の高さ方向に沿って避けセクション5132から離れる一端は、集塵ボックス55の上部と嵌合して係合する。すなわち、集塵ボックス55をベース主体511Aに組み立てる場合、集塵ボックス55の上部はベース前蓋513と嵌合して係合することにより、ベース主体511Aの前側と下側において清掃キャビティ56に対するシールを形成する。
【0145】
例えば、
図23に示すように、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する円弧形状に形成し、避けセクション5132の中心線は、洗浄ブラシ542の中心軸線と重なり合う。このように、ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する際に、ベース前蓋513と洗浄ブラシ542との干渉を回避するのに有利である。また、ベース51の空間利用率を増加させるのに有利であり、ベース前蓋513と洗浄ブラシ542との間の間隔を制限すし、洗浄ブラシ542の回転過程中に発生したホコリや粒子状物質等を避けセクション5132に沿って集塵ボックス55内に集中的に落下させ、清掃キャビティ56内の舞い上がるホコリを減少させ、自己清掃アセンブリ50の体積を減少させるのに有利である。
【0146】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体10の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0147】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第1リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第1リール52とは互いに離間する。すなわち、ベース後蓋515がベース主体511Aに接続される際、ベース主体511Aの第1リール52に向かう側に前記接続溝が設けられ、且つ前記接続溝内に前記シール材が設けられ、前記シール材は前記接続溝に取り外し可能に接続される。
【0148】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第1リール52に当接する。例えば、前記シール材は、高反発性弾性を有するポリウレタンにより発泡されたスポンジである。
【0149】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第1開口563が前記シール材を介して第1リール52に当接させ、第1開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリがファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、空気調和機室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0150】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、第2開口564の幅は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって傾斜して設けられ、すなわち、第2開口564の横断面積は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。第2開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第2開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第2開口564の集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0151】
洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を清掃する際、洗浄ブラシ542の回転時に発生する遠心力により、一部の異物は清掃キャビティ56の内壁に飛び散ることがある。第2開口564の口径を、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって小さくすることは、ホコリを集塵ボックス55に流し、清掃キャビティ56の側壁の行き止まりによるホコリの溜まりを回避するのに有利である。
【0152】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延長セクション564との間に第2開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0153】
例えば、第1延在セクション561の一端は、清掃キャビティ56の前壁の底部に接続され、且つ洗浄ブラシ542の下方に位置する。第1延在セクション561の他端は、集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。第2延在セクション562の一端は、清掃キャビティ56の後壁の底部に接続され、且つ洗浄ブラシ542の下方に位置する。第2延在セクション562の他端は、集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。
【0154】
第1延在セクション561と第2延在セクション562とは、互いに近づく方向に向かって斜めに延在する。すなわち、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、同時に集塵ボックス55の中心に向かって斜めに延在することで、第1延在セクション561と第2延在セクション562は、漏斗形状の第2開口564として構成される。
【0155】
また、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0156】
このように、第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第2開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター40から清掃された異物が集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0157】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体10の長さ方向に沿って運動してもよい。自己清掃アセンブリ50が筐体10に取り付けられる場合、挿接部58は、一部がベース51の端部から延び出すまで、筐体10の長さ方向に沿って運動し、且つ筐体10と嵌合して係合することで、自己清掃アセンブリ50の取り付けを実現する。自己清掃アセンブリ50を取り外す必要がある場合、挿接部58が筐体10の長さ方向に沿ってベース51の中心に向かって移動するように挿接部58を動かして、挿接部58を筐体10から分離し、筐体10に対する自己清掃アセンブリ50の取り外しを実現する。
【0158】
自己清掃アセンブリ50に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ50の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の脱着の効率を向上させる。
【0159】
幾つかの実施例では、
図28から
図31に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシリール548をさらに備える。洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の外周面に設置される。洗浄ブラシリール548は第3ギア73に接続される。これにより、第2駆動モータ62が、第3ギア73が回転するように駆動する際、第3ギア73は洗浄ブラシリール548を回転させる。洗浄ブラシリール548は、回転する際に洗浄ブラシ542を回転させるように構成される。
【0160】
洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの位置制限部546は、洗浄ブラシリール548に接続され、且つ洗浄ブラシリール548の少なくとも一端に設置される。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。位置制限部546は、ストッパ部547に当接することにより、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。
【0161】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、洗浄ブラシリール548が一定の角度を回転することができることで、位置制限部546がストッパ部547と係止し、これにより、洗浄ブラシ542が第1リール52上に巻き付けられたフィルター40と係止することができ、フィルター40上の異物を掃除することは、理解される。
【0162】
制限部546とストッパ部547との係止により、洗浄ブラシリール548の回転角度を制限することができ、これにより、洗浄ブラシ542と第1リール52上のフィルター40との当接精度を向上させることができ、且つ洗浄ブラシリール548の回転角度が不十分または大きすぎることにより、洗浄ブラシ542が第1リール52に対してずれてしまい、フィルター40上の異物を効果的に掃除できないことを回避できることは、理解される。
【0163】
また、洗浄ブラシ542がフィルター40の掃除を終了する際、洗浄ブラシリール548は反対方向に沿って回転することができるので、位置制限部546が再びストッパ部547と係止する(すなわち、洗浄ブラシリール548は初期位置に位置する)。このように、洗浄ブラシリール548の回転誤差を低減させることができ、慣性による洗浄ブラシリール548の初期位置への回転に対する影響を回避し、自己清掃アセンブリ50の信頼性を向上させるのに有利である。
【0164】
幾つかの実施例では、
図32及び
図33に示すように、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462との間の夾角はαであり、且つαは0°から180°の間のいずれかの値である(すなわち、0°<α≦180°)。例えば、αは120°から180°の間のいずれかの値である(すなわち、120°≦α≦180°)。
【0165】
例えば、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462との間の夾角αは180°であり、すなわち、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、洗浄ブラシリール548の周方向に沿って間隔を空けて分布し、且つ互いに平行である。これにより、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462がそれぞれストッパ547に係止する信頼性を向上させるのに有利である。
【0166】
幾つかの実施例では、
図32に示すように、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472は、ベース51の上下に沿って分布する。第1ストッパ面5471は、第2ストッパ面5472の下方に位置する。洗浄ブラシリール548が時計回り方向に沿って回転する際、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471まで回転し、且つ第1ストッパ面5471に係止する。位置制限部546が第1位置から第2位置までに回転する過程において、第1位置制限突起5461はストッパ部547との係止から解除され、その後、第2位置制限突起5462はストッパ部547に係止するので、洗浄ブラシ542はフィルター40上の異物を掃除することができる。
【0167】
上記のように設置することにより、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との係止を容易にし、且つ位置制限部546とストッパ部547との係止の安定性及び信頼性を向上させるのに有利であり、洗浄ブラシリール548の回転誤差を低減させることは、理解される。
【0168】
幾つかの実施例では、
図29から
図31に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0169】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃部品59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター40上の異物が多く、フィルター40を清掃する必要がある場合、位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、洗浄ブラシ542は第2リール53に当接することで、フィルター40を清掃する。位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃部品59は洗浄ブラシ542に接触することにより、洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にする。
【0170】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃部品59によって清掃された洗浄ブラシ542は、フィルター40上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0171】
例えば、位置制限部546が第2位置から第1位置に回転する際、フィルター40を洗浄した後の洗浄ブラシ542は、清掃部品59によって掃除された後、清掃部品59の下方に回転し、この場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に係止することで、洗浄ブラシ542の回転を停止させ、再び洗浄ブラシ542に対する掃除を容易にすることができる。
【0172】
幾つかの実施例では、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に取り外し可能に接続され、清掃部品59はベース51に取り外し可能に接続される。
【0173】
例えば、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に嵌め込んで設置される。位置制限部546は洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って洗浄ブラシリール548の端部に接続される。位置制限部546は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って運動することで、洗浄ブラシリール548から離脱することができる。洗浄ブラシリール548は、位置制限部546の洗浄ブラシリール548の周方向に沿った回転を制限してもよい。
【0174】
このように、洗浄ブラシリール548が回転する際、位置制限部546は洗浄ブラシリール548とともに回転することができ、且つ位置制限部546は洗浄ブラシリール548の軸方向において、洗浄ブラシリール548から離脱することができる。
【0175】
清掃部品59は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って清掃キャビティ56内に設置される。これにより、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に取り外し可能に接続され、清掃部品59はベース51に取り外し可能に接続されることで、空気調和機室内機100Aの取り付けを容易にし、空気調和機室内機100Aの取り付けのプロセス及び工程を簡略化し、空気調和機室内機100Aの取り付け効率を向上させることができる。
【0176】
幾つかの実施例では、
図6から
図33に示すように、ストッパ部547の縦断面の形状は、二等辺台形、直角台形、湾曲辺の台形、または半円形である。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の前壁に取り外し可能に接続される。
【0177】
なお、ストッパ部547の形状は、実際の設計要件に応じて選択することができ、本開示これに限定されない。
【0178】
例えば、ストッパ部547の縦断面の形状は直角台形であり、且つストッパ部547は中空構造の部材である。
【0179】
異なる形状のストッパ部547が、異なる空気調和機室内機100Aに適用して、異なる位置制限部546と嵌合し、係止することができるので、位置制限部546とストッパ部547との接触面積の増大に有利であり、位置制限部546とストッパ部547との係止の安定性及び信頼性を向上させるのに有利であることは、理解される。
【0180】
幾つかの実施例では、少なくとも1つの位置制限部546は、第1位置制限部と第2位置制限部とを備える。第1位置制限部と第2位置制限部は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、それぞれ洗浄ブラシリール548の両端に設けられる。洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、第1位置制限部と第2位置制限部は、略重合する。
【0181】
第1位置制限部と第2位置制限部のうちのいずれかは、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、第1位置制限部の第1位置制限突起5461は、第2位置制限部の第1位置制限突起5461と略重合し、且つ第1位置制限部の第2位置制限突起5462は、第2位置制限部の第2位置制限突起5462と略重合する。
【0182】
それに対応して、洗浄ブラシアセンブリ54は、2つのストッパ部547を備える。2つのストッパ部547は、それぞれ第1位置制限部と第2位置制限部に対応し、且つ清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0183】
これにより、2つの位置制限部546と2つのストッパ部547との嵌合により、洗浄ブラシリール548の位置制限の安定性を向上させるのに有利であり、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0184】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、自己清掃アセンブリ50は、洗浄ブラシアセンブリ54をさらに備え、且つ洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシリール548と、洗浄ブラシリール548上に設置された洗浄ブラシ542とを備える。洗浄ブラシリール548は、それぞれベース51に回動可能に接続される。第1リール52、第2リール53及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれコントローラと通信接続される。
【0185】
コントローラは、第1リール52、第2リール53及び洗浄ブラシリール548の回転または回転の停止を制御することにより、空気調和機室内機100Aに自己清掃モードを実行させるように構成される。
【0186】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、空気調和機室内機100Aが自己清掃モードに入る場合、洗浄ブラシリール548の回転を制御し、洗浄ブラシ542を第1リール52に回転させ、且つフィルター40と接触させるように構成される。
【0187】
コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第1リール52に回転する場合、第1リール52の回転を制御し、フィルター40を運動させ、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を掃除するように構成される。
【0188】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後、洗浄ブラシリール548の回転を制御し、洗浄ブラシ542を清掃部品59まで回転させ、清掃部品59に洗浄ブラシ542上の異物を除去させるように構成される。
【0189】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードに入る場合、コントローラがまず、洗浄ブラシリール548の回転を制御して、洗浄ブラシ542をフィルター40と接触する位置に回転させ、その後、コントローラが第1リール52の回転を制御して、フィルター40を洗浄ブラシ542に対して運動させることは、理解される。フィルター40が運動する過程において、洗浄ブラシ542はフィルター40上のホコリと異物を掃除することができるので、フィルター40の濾過能力を向上させるのに有利である。
【0190】
フィルター40が掃除された後、コントローラは、また洗浄ブラシリール548の回転を制御して、洗浄ブラシ542を清掃部品59に回転させ、洗浄ブラシ542と清掃部品59との間に相対運動を生じさせることで、清掃部品59は洗浄ブラシ542に付着した異物を掃除することができる。
【0191】
上記のように設置することは、自己清掃アセンブリ50の構造を簡略化するのに有利であり、且つフィルター40の洗浄を容易にすることができる。また、上記の制御ロジックを用いて第1リール52及び洗浄ブラシリール548の作動を制御することにより、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃作業と、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する清掃作業とを分離し、2つの作業間の相互干渉を回避することができ、制御ロジックが簡単であることで、自己清掃アセンブリ50による自己清掃作業の実行の信頼性を向上させることができ、自己清掃アセンブリ50によるフィルター40に対する洗浄能力を向上させることができる。
【0192】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する過程において、清掃部品59が洗浄ブラシ542に付着した異物を効果的に除去することができるので、洗浄ブラシ542の次回の清掃作業を行う前の洗浄度を向上させ、洗浄ブラシ542の洗浄能力を向上させることができることは、理解される。
【0193】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542をフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触させないように洗浄ブラシリール548の回転を制御する、ように構成される。
【0194】
例えば、
図38及び
図39を参照すると、洗浄ブラシ542が作動していない場合、すなわち、洗浄ブラシ542が清掃部品59によって洗浄された後、且つフィルター40を清掃する前に、コントローラは洗浄ブラシ542がフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触しないように、洗浄ブラシリール548の回転を制御してもよく、例えば、洗浄ブラシ542は清掃部品59と第1リール52との間に位置させる。このように設置することで、一方では、洗浄ブラシ542上の異物がフィルター40に吸着されるのを効果的に回避することができるので、フィルター40の洗浄能力を向上させることができる。他方では、洗浄ブラシ542がフィルター40を洗浄する場合、洗浄ブラシ542は比較的に短い経路で第1リール52に回転することができるので、自己清掃アセンブリ50の応答速度を向上させるのに有利である。
【0195】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、洗浄ブラシリール548は回転する際、洗浄ブラシ542を第1設定位置5421、第2設定位置5422及び第3設定位置5423に回転させることができる。
【0196】
図34及び
図35を参照すると、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触せず、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40の下方に位置する。
【0197】
図36及び
図37を参照すると、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40に接触することで、フィルター40上のホコリと異物を清掃する。
【0198】
図38及び
図39を参照すると、洗浄ブラシ542が第3設定位置5423に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40と分離し、且つ洗浄ブラシ542の少なくとも一部は清掃部品59に接触するので、清掃部品59はホコリと異物を清掃することができる。
【0199】
幾つかの実施例では、時計回り方向に沿って、第2設定位置5422、第3設定位置5423及び第1設定位置5421は順に配置される。
【0200】
例えば、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置する場合、洗浄ブラシ542は清掃部品59の下方に位置し、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40及び清掃部品59のいずれかに接触しないため、洗浄ブラシ542上の異物がフィルター40に吸着されるのを効果的に回避することができる。
【0201】
洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する場合、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の上方に位置し、且つ第1リール52の位置に対応する。このように、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に回転する際、洗浄ブラシ542はフィルター40に十分に接触することができるので、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0202】
洗浄ブラシ542が第3設定位置5423に位置する場合、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の清掃部品59に近い側に位置し、且つ清掃部品59に接触することで、清掃部品59は洗浄ブラシ542上のホコリと異物を清掃することができる。
【0203】
洗浄ブラシ542の第1設定位置5421、第2設定位置5422及び第3設定位置5423を設置することにより、洗浄ブラシ542が異なる作動状態にある際に、異なる位置に位置するので、洗浄ブラシ542に対する制御の精度が向上し、ひいては自己清掃アセンブリ50の作動の信頼性が向上することは、理解される。
【0204】
幾つかの実施例では、清掃部品59は洗浄ブラシリール548の後側に設置されてもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0205】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置するように制御し、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する際に、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421から時計回り方向に沿って第2設定位置5422まで回転するように制御し、且つ洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に静止状態を保持し、設定時間を継続して、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を清掃するように制御し、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで回転して清掃部品59が洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように制御する、ように構成される。
【0206】
洗浄ブラシ542が第3設定位置5423経て第1設定位置5421まで回転する際、清掃部品59が洗浄ブラシ542上のホコリまたは異物を効果的に除去することができるので、洗浄ブラシ542の洗浄度を向上させ、自己清掃アセンブリ50の自己清掃効果を向上させるのに有利であることは、理解される。
【0207】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、第1リール52が第1方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52に巻き付ける、ように構成される。フィルター40が第1リール52に巻き付けられる過程において、洗浄ブラシ542は第2設定位置5422に位置し、且つフィルター40上の異物を清掃することができる。
【0208】
例えば、第1リール52が第1方向に沿って回転する際、第2リール53は第2方向に沿って回転することで、第2リール53に巻き付けられたフィルター40が第2リール53から解放される。第1リール52が第2方向に沿って回転する際、フィルター40は第1リール52から解放されることができ、同時に第2リール53は第1方向に沿って回転することで、フィルター40が第2リール53上に巻き付けられる。
【0209】
これにより、フィルター40が第1リール52上に巻き付けられる際、または第1リール52から解放される際、フィルター40は洗浄ブラシ542に対して往復運動することができるので、フィルター40上のホコリまたは異物は洗浄ブラシ542によって除去され、それにより、フィルター40の濾過能力を向上させることができ、室内熱交換器の正常な作動を保障し、ひいては空気調和機室内機100Aの冷房効果または暖房効果を向上させることができる。
【0210】
例えば、前記第1方向は時計回り方向であり、前記第2方向は反時計回り方向である。
【0211】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、第1リール52の回転を停止するように制御し、且つ洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動するように制御することで、洗浄ブラシ542上の異物を除去する、ように構成される。
【0212】
洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動する過程において、フィルター40が静止状態であり、洗浄ブラシリール548と第1リール52との回転が互いに独立であるので、コントローラの制御精度を向上させることは、理解される。
【0213】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421まで運動した後に(すなわち、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃した後)、第1リール52が第2方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52から解放し、且つ第2リール53上に巻き付けて、清掃されたフィルター40を吸込口11と室内熱交換器との間まで運動させる、ように構成される。
【0214】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動する過程において、第1リール52が第2方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52から解放し、且つ第2リール53上に巻き付けて、清掃されたフィルター40を吸込口11と室内熱交換器との間まで運動させる、ように構成される。
【0215】
このように、洗浄ブラシ542の洗浄とフィルター40の運動は同時に行うことができるため、自己清掃アセンブリ50の清掃時間を短縮させ、自己清掃アセンブリ50の洗浄効率を向上させる。
【0216】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、洗浄ブラシ542が第3設定位置5423と第1設定位置5421との間で往復運動するように制御して、清掃部品59に洗浄ブラシ542上の異物を除去させる、ように構成される。
【0217】
例えば、
図34、
図36及び
図38に示すように、コントローラは、洗浄ブラシリール548が第1方向または第2方向に沿って回転するように制御してもよい。このように、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、コントローラは、洗浄ブラシリール548の回転方向を制御することにより、洗浄ブラシ542の第3設定位置5423と第1設定位置5421との間での往復運動を制御することができるので、洗浄ブラシ542は清掃部品59と繰り返し作用することができ、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0218】
幾つかの実施例では、洗浄ブラシ542が、第1方向に沿って第2設定位置5422から第1設定位置5421まで運動するか、または第2方向に沿って第1設定位置5421から第3設定位置まで運動する過程において、洗浄ブラシ542の回転速度は第1回転速度Raである。洗浄ブラシ542が第1設定位置5421から第2設定位置5422まで回転する過程において、洗浄ブラシ542の回転速度は第2回転速度Rbである。RaはRbより小さい。
【0219】
RaをRbより小さく設定することにより、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542を比較的に遅い回転速度(すなわち、Ra)で回転させ、且つ洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542を比較的に速い回転速度(すなわち、Rb)で第2設定位置5422まで回転させ、それによって、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542から落下した異物が清掃キャビティ56に落ちるのを効果的に回避することができ、清掃キャビティ56の清潔度を向上させることができる。
【0220】
なお、第1回転速度Ra及び第2回転速度Rbは、実際の使用要件に応じて設定することができ、本開示はこれに限定されない。
【0221】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ50は、吸塵部品をさらに備える。吸塵部品は、ベース51の側壁に設けられ、且つ第1リール52に近接する。吸塵部品は、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542から落下するホコリと異物を吸着するように構成され、それによって、洗浄ブラシ542から落下するホコリが清掃キャビティ56の外部に漏れるのを回避することができ、且つ筐体10内の清潔度を向上させることができる。例えば、吸塵部品はスポンジ部材を備える。
【0222】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、洗浄ブラシリール548の中心軸線は、第1リール52の中心軸線の真下に位置する。これにより、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する際、第1リール52上に巻き付けられたフィルター40は、洗浄ブラシ542の外周に接し、それによって、洗浄ブラシ542が回転する過程において、洗浄ブラシ542は第1リール52の回転を妨げず、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40上の異物とホコリを効果的に除去することで、洗浄ブラシ542の洗浄効果及び洗浄効率を向上させることができる。また、第1リール52と洗浄ブラシ542とが上下に配置されることで、筐体10の前後方向(例えば、
図34に示す前後方向)の寸法を小さくすることができ、筐体10の薄型化及び軽量化の設計に有利である。
【0223】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2023年3月17日に出願された出願番号が202310269552.1である中国特許出願、2023年2月21日に出願された出願番号が202320297894.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。空気調和機室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【0004】
空気調和機室内機は、空気調和機室内機に入る空気をフィルターで濾過し、空気中のホコリなどの異物が空気調和機室内機内に入るのを阻止し、フィルターに付着した異物を自己清掃アセンブリによって清掃し、空気調和機室内機の効率的な運転を維持する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、空気調和機室内機が提供され、前記空気調和機室内機は、筐体、少なくとも1つのフィルター及び少なくとも1つの自己清掃アセンブリを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記少なくとも1つのフィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記少なくとも1つの自己清掃アセンブリは、前記少なくとも1つのフィルターと対応し、且つ前記少なくとも1つのフィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ及び集塵ボックスを含む。前記ベース内部には清掃キャビティが画定される。前記清掃キャビティの頂部は開放され、第1開口が形成され、且つ前記清掃キャビティの底部は開放され、第2開口が形成される。前記第1リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口に位置する。前記第1リールは前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口の上方に位置する。前記第2リールは前記フィルターの他端に接続される。前記洗浄ブラシアセンブリは前記清掃キャビティ内に設置され、且つ洗浄ブラシリールと洗浄ブラシとを含む。前記洗浄ブラシリールは、前記ベースに回転接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記フィルターが前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記集塵ボックスは、前記第2開口に設置され、且つ前記洗浄ブラシアセンブリによって前記フィルターから清掃された異物を収集するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、少なくとも1つの位置制限部と、少なくとも1つのストッパ部とをさらに含む。前記少なくとも1つの位置制限部は、前記洗浄ブラシリールの少なくとも一端に接続される。前記少なくとも1つのストッパ部は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記少なくとも1つの位置制限部と対応する。前記位置制限部は、前記ストッパ部に係止することにより、前記洗浄ブラシの回転角度を制限するように構成される。
【0006】
別の態様では、空気調和機室内機が提供され、前記空気調和機室内機は、筐体、フィルター、自己清掃アセンブリ及びコントローラを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記フィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品及び集塵ボックスを含む。前記ベース内には清掃キャビティが画定される。前記第1リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される。洗浄ブラシアセンブリは前記清掃キャビティ内に設置され、且つ洗浄ブラシリールと洗浄ブラシとを含む。前記洗浄ブラシリールは、前記ベースに回転接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記フィルターが前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される。前記集塵ボックスは、前記清掃キャビティの底部に設置され、且つ前記洗浄ブラシと前記清掃部品から落下する異物を収集するように構成される。前記コントローラは、それぞれ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールに通信接続され、且つ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールの回転を制御するように構成される。前記コントローラは、前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する場合、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1リールまで回転させて、前記第1リールに巻き付けられた前記フィルターに当接し、前記第1リールの回転を制御することにより、前記フィルターを運動させて、前記洗浄ブラシに前記フィルター上の異物を清掃させ、前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシアセンブリの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記清掃部品まで回転させて、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の斜視図である。
【
図2】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の筐体の斜視図である。
【
図4】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の正面図である。
【
図6】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの斜視図である。
【
図7A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの断面図である。
【
図7B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
【
図8A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
【
図8B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
【
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図12】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の別のベースの斜視図である。
【
図13】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
【
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図17】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のフィルターの構造図である。
【
図18】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のブロック図である。
【
図19】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の斜視図である。
【
図20】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図21】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図23】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
【
図24】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
【
図25】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図26】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の駆動アセンブリの分解図である。
【
図27】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部の斜視図である。
【
図28】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ及びフィルターの分解図である。
【
図29】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第1位置に位置する時の断面図である。
【
図30】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第2位置に位置する時の断面図である。
【
図31】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の位置制限部が第1位置と第2位置との間に位置する時の断面図である。
【
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部と位置制限部(第1位置に位置する)の構造図である。
【
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部と位置制限部(第2位置に位置する)の構造図である。
【
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第1設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第2設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【
図38】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリ(洗浄ブラシが第3設定位置にある)とフィルターの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0009】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0010】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0011】
以下、説明の便宜上、本開示における上、下、左、右、前、後の向きの表現は、特に断りのない限り、空気調和機室内機の運転時の状態に基づくものとする。空気調和機室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。空気調和機室内機の高さ方向は上下方向である。空気調和機室内機の長さ方向は左右方向であり、空気調和機室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0012】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。空気調和機室内機は、吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、空気調和機室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が空気調和機室内機に入るのを阻止する。空気調和機室内機は一定時間運転した後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0013】
通常、空気調和機室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、空気調和機室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。空気調和機室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄するニーズがある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラーブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、空気調和機室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0014】
本開示の幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000が提供される。
図1、
図5、及び
図6に示すように、空気調和機室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400(
図7Bを参照)及び伝動アセンブリ500(
図11を参照)を備える。
【0015】
筐体100は、前板191、背板192、第1側板193、及び第2側板194を備える。前板191は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。背板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第1側板193及び第2側板194は、それぞれ前板191及び背板192に接続され、それぞれ前板191及び背板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第1側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第1側板193は、空気調和機室内機1000の左側の側板であり、第2側板194は、空気調和機室内機1000の右側の側板である。
【0016】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0017】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0018】
幾つかの実施例では、
図2及び
図5に示すように、空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600、ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0019】
例えば、ファンアセンブリ700が動作する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600を介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0020】
幾つかの実施例では、
図6、
図7A及び
図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(
図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0021】
自己清掃アセンブリ300は、ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ取付部材311とブラケット312とを備える。ブラケット312の一方側は、取付部材311の背板192に近い側に接続され、且つ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。取付部材311内に、取付キャビティ313が画定され、且つ取付キャビティ313の頂部は一部が開放されている。ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、ブラケット312上に設置され、且つブラケット312に対して運動することができる。
【0022】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、取付キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ空気調和機室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を備え、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0023】
幾つかの実施例では、
図5、
図10及び
図11に示すように、伝動アセンブリ500はベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0024】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を備える。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0025】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0026】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0027】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0028】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0029】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0030】
例えば、
図7A、
図7B及び
図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0031】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0032】
また、同時に、第1従動ギア510は、さらに中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0033】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0034】
幾つかの実施例では、
図10、
図11及び
図12に示すように、ベース310は、収容キャビティ314をさらに備える。取付部材311の空気調和機室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、収容キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は収容キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540は、それぞれ収容キャビティ314内に設置される。ベース310に収容キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、空気調和機室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している部品(例えば中間ギア540)が他の部品(例えばファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0035】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、収容キャビティ314の底側には、取付キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。
図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0036】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0037】
空気調和機室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0038】
このように、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。その後、室内空気は室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0039】
空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0040】
幾つかの実施例では、
図8A及び
図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを備え、第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを備え、第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0041】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0042】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図8A及び
図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0043】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0044】
幾つかの実施例では、
図2、
図9、
図10及び
図15を参照すると、空気調和機室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0045】
空気調和機室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、空気調和機室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0046】
空気調和機室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0047】
幾つかの実施例では、
図13及び
図14に示すように、空気調和機室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、空気調和機室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0048】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、収容キャビティ314の背板
192に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0049】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は取付部材311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は取付部材311とともに筐体100から取り外される。
【0050】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリ300に接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0051】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0052】
幾つかの実施例では、
図2に示すように、筐体100は、貫通孔120及び取付溝130をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、貫通孔120が形成される。筐体100内に取付溝130が画定される。取付溝130の前側は開放される。貫通孔120は取付溝130と連通し、且つ貫通孔120は取付溝130の上方に位置する。取付部材311は、取付溝130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は取付部材311の内側に設けられ、伝動アセンブリ500は取付部材311の外側に設けられる。ブラケット312は、貫通孔120を介して筐体100内に設置される。
【0053】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は取付部材311内に設置され、取付部材311は取付溝130内に設置され、ブラケット312の一方側は取付部材311に接続され、且つ貫通孔120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130から取り外すことにより、ブラケット312とフィルター210は、取付部材311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0054】
同様に、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130内に取り付けることにより、ブラケット312とフィルター210は取付部材311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0055】
幾つかの実施例では、
図9に示すように、空気調和機室内機1000は位置制限ブロック160をさらに備える。位置制限ブロック160は、筐体100の前板191上に回転可能に設置され、且つ取付溝130に近接する。位置制限ブロック160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0056】
例えば、位置制限ブロック160がロック位置にある場合、位置制限ブロック160の少なくとも一部は取付部材311の前側にあるため、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを阻害する。位置制限ブロック160がロック解除位置にある場合、位置制限ブロック160は筐体100の前板191上にあるため、取付部材311が前方にスライドして取付溝130から離脱することができる。
【0057】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、位置制限ブロック160は、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、位置制限ブロック160をロック解除位置に回転させることにより、取付部材311を取り出すことができる。
【0058】
例えば、空気調和機室内機1000は、複数の位置制限ブロック160を備える。筐体100に複数の位置制限ブロック160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0059】
幾つかの実施例では、
図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。集塵ボックス350は、ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0060】
図3及び
図9に示すように、空気調和機室内機1000は、挿入溝150をさらに備える。挿入溝150は、筐体100の前板191に設けられる。灰落としボックス360は挿入溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は集塵ボックス350の下方に位置する。挿入溝150は、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。
図12に示すように、灰落としボックス360には、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0061】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は挿入溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0062】
幾つかの実施例では、
図15及び
図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、集塵ボックス350内に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0063】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター210の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0064】
幾つかの実施例では、
図1及び
図4に示すように、空気調和機室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、貫通孔120を封止する。例えば、空気調和機室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、空気調和機室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、貫通孔120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0065】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0066】
幾つかの実施例では、
図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0067】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0068】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。空気調和機室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0069】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0070】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、空気調和機室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の異物の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600またはファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、空気調和機室内機1000の内部をより清潔にすることができ、空気調和機室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0071】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000は、センサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、空気調和機室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0072】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように空気調和機室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0073】
例えば、空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、空気調和機室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0074】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0075】
第1リール330と第2リール340が反対方向に沿って回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。集塵ボックス350内の異物が多い場合、集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0076】
本開示の幾つかの実施例は、別の空気調和機室内機100Aが提供される。
図18に示すように、空気調和機室内機100Aは、筐体10、室内熱交換器20、ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター40、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ50、少なくとも1つの駆動アセンブリ60及び少なくとも1つの伝動アセンブリ70を備える。
【0077】
図19から
図21に示すように、筐体10は、前板12と、背板13と、第1側板14と、第2側板15とを備える。前板12は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側板である。背板13は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側板である。第1側板14及び第2側板15は、それぞれ前板12及び背板13に接続され、それぞれ前板12及び背板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0078】
例えば、第1側板14は、筐体10の長さ方向(すなわち、
図19に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板15は、筐体10の長さ方向上の他方側の側板である。例えば、第1側板14は空気調和機室内機100Aの左側の側板であり、第2側板15は空気調和機室内機100Aの右側の側板である。
【0079】
筐体10は、少なくとも1つの吸込口11と吹出口を備える。筐体10の頂部の一部は開放され、吸込口11が形成される。例えば、
図19に示すように、筐体10は2つの吸込口11を備え、2つの吸込口11は、それぞれ筐体10の頂部に設置され、且つ筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0080】
筐体10の底部の一部は開放され、前記吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体10内に設けられ、且つ吸込口11から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口11から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。例えば、ファンアセンブリ30が作動する際、ファンが回転して吸込口11から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器20と熱交換させ、その後、室内熱交換器20によって熱交換された室内空気を前記吹出口から汲み出す。
【0081】
室内空気が、ファンアセンブリ30の作用下で吸込口11から筐体10内に入り、フィルター40によって濾過された後、室内熱交換器20に入って熱交換することは、理解される。例えば、空気調和機室内機100Aが冷房の場合、室内空気は、室内熱交換器20と熱交換した後、冷風を形成して、前記吹出口から室内に吹き出される。
【0082】
なお、ファンアセンブリ30は、室内空気を吸込口11から室内熱交換器20に導き、吸込口11から室内熱交換器20に入る吸込風量を増加させることができ、ファンアセンブリ30は室内熱交換器20に入る吸込風量を調整することができる。
【0083】
フィルター40は、吸込口11と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口11を覆う。フィルター40は、吸込口11から空気調和機室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0084】
例えば、空気調和機室内機100Aが運転する際、吸込口11から筐体10内に入った室内空気は、まずフィルター40を経て、フィルター40によって濾過されてから室内熱交換器20に入ることにより、室内空気中の異物が室内熱交換器20に入るのを防止し、異物が室内熱交換器20に堆積して詰まりを発生させ、室内熱交換器20の熱交換効率が低下することを回避する。室内熱交換器20によって熱交換された室内空気は、ファンアセンブリ30の作用下で、前記吹出口から吹き出される。
【0085】
自己清掃アセンブリ50は、筐体10内に設置され、フィルター40に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ60は筐体10上に設置され、伝動アセンブリ70は筐体10内に設置される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ70は、それぞれ自己清掃アセンブリ50及び駆動アセンブリ60に接続され、且つ駆動アセンブリ60の駆動下で自己清掃アセンブリを運動させ、フィルター40に付着した異物を自己清掃アセンブリ50に除去させるように構成され、それによって、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現する。
【0086】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、自己清掃アセンブリ50は、ベース51、第2リール53、第1リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び集塵ボックス55を備える。ベース51は、筐体10内に設けられ、且つ前板12近接する。ベース51は、ベース主体511Aとブラケット512とを備える。ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの背板13に近い側に接続され、且つ筐体10の厚さ方向(すなわち、
図19に示す前後方向)に沿って延在する。ブラケット512は、フィルター40を担持するように構成される。フィルター40は、ブラケット512上に設置され、且つブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0087】
第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って延在する。第2リール53と第1リール52は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター40の一端は第2リール53に接続され、他端は第1リール52に接続される。フィルター40は、第2リール53と第1リール52のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター40は、第2リール53と第1リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第1リール52に近接して設置され、且つ第1リール52がフィルター40を巻き上げるとき、またはフィルター40を巻き下げるときにフィルター40上の異物を清掃するように構成される。
【0088】
自己清掃アセンブリ50は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511A内には、清掃キャビティ56が画定される。清掃キャビティ56は、第1開口563と第2開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第1開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第2開口564が形成される。第2リール53は第1開口563の上方に位置し、第1リール52は第1開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。集塵ボックス55は、第2開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター40から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0089】
幾つかの実施例では、第2リール53と第1リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ50による清掃過程において、フィルター40は、第1リール52上で巻き上げ、且つ第2リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター40は、第1リール52上で巻き下げ、且つ第2リール53上で巻き上げる。洗浄ブラシアセンブリ54の少なくとも一部はフィルター40と接触し、且つフィルター40の巻き上げと巻き下げに伴い、洗浄ブラシアセンブリ54はフィルター40との相対運動を発生する。洗浄ブラシアセンブリ54は、フィルター40の異なる領域に対向して設置することができ、且つフィルター40の異なる領域を清掃してもよい。フィルター40上の異物は、洗浄ブラシアセンブリ54を介して集塵ボックス55内に清掃される。
【0090】
幾つかの実施例では、
図21及び
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に設けられる。洗浄ブラシベース541は、第1取付部5411と第2取付部5412とを備える。第1取付部5411は、第2取付部5412上に設けられ、且つ第2取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543は、一端が第1取付部5411に当接し、他端が第2取付部5412に当接する。
【0091】
例えば、弾性材543はバネである。洗浄ブラシ542は、第1取付部5411の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する場合、第1リール52は洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第1リール52は第1取付部5411に力を加え、これにより、第1取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0092】
第2取付部5412は、筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、洗浄ブラシ542が第1リール52に力を加えるように、第1取付部5411に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、洗浄ブラシ542を第1リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、第1リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において、洗浄ブラシ542が常に第1リール52に当接することを実現し、洗浄ブラシ542が第1リール52において巻き付けられたフィルター40に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触による洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0093】
洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第1リール52に当接し、第2リール53と第1リール52が反対方向に回転する際、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター40を清掃することができるので、フィルター40から払い落とされた異物が、集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第1リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、洗浄ブラシ542と第1リール52との当接の安定性を向上させ、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0094】
例えば、空気調和機室内機100Aが一定時間作動した後、室内空気はファンアセンブリ30の作用下で室内熱交換器20に入り続け、室内熱交換器20によって熱交換されてから室内に送られる。室内熱交換器20に入った室内空気はフィルター40を介して濾過された後、室内空気中の異物はフィルター40の表面に堆積し、フィルター40に付着する異物を増加させ、フィルター40の濾過効果及び吸込効果に影響を与える。
【0095】
フィルター40に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機100Aは、自己清掃モードを実行してフィルター40に付着した異物を清掃し、フィルター40の濾過能力を維持し、それにより、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率を向上させることができる。空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、第2リール53と第1リール52は回転することにより、フィルター40が第2リール53上で巻き上げられ、且つ第1リール52上で巻き下げられ、あるいは、フィルター40が第2リール53上で巻き下げられ、且つ第1リール52上で巻き上げられる。フィルター40は、第2リール53及び第1リール52の作用下で洗浄ブラシ542に対して運動することにより、洗浄ブラシ542は、フィルター40の異なる領域に対向して設置され、フィルター40の異なる領域を清掃する。
【0096】
幾つかの実施例では、
図20、
図21及び
図25に示すように、集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551及び係合孔553を備える。係合孔553は、集塵ボックス主体551の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体10は、位置決め具をさらに備え、前記位置決め具は筐体10の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。集塵ボックス55と筐体10は、係合孔553と前記位置決め具との嵌合及び係合により、集塵ボックス55と筐体10との取り外し可能な接続を実現する。集塵ボックス55内の異物を清掃する必要がある場合、係合孔553及び前記位置決め具を介して、集塵ボックス55を筐体10から取り外して、集塵ボックス55内の異物を掃除してもよい。
【0097】
図25に示すように、集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、集塵ボックス55をベース51に組み立てる際に、集塵ボックス55の前側とベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0098】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、取付キャビティ544をさらに備える。第2取付部5412の洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第1取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第1取付部5411は第2取付部5412と共に取付キャビティ544を画定する。弾性材543は、取付キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第1取付部5411と第2取付部5412とに当接するように接続しているため、第1取付部5411が押圧される際、第1取付部5411は第2取付部5412に向かって運動することができる。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に取付キャビティ544を設けることは、弾性材543の取り付けに有利であり、弾性材543が洗浄ブラシベース541から抜け出るのを回避する。
【0099】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第1取付部5411と第2取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0100】
洗浄ブラシアセンブリ54が2つの位置決め柱545と2つの弾性材543を備え、且つ2つの位置決め柱545が第2取付部5412に設けられる場合を例にすると、2つの位置決め柱545は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。弾性材543は、それぞれ位置決め柱545に嵌め込んで設置される。このように、洗浄ブラシアセンブリ54に位置決め柱545を設けることは、弾性材543の位置制限と取り付けを実現するのに有利であり、弾性材543が筐体10の高さ方向に沿って運動させ、第1取付部5411が洗浄ブラシ542を第2取付部5412に対して運動させる。
【0101】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの係合溝5414と、少なくとも1つの係止具5415とをさらに備える。少なくとも1つの係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの係止具5415は、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。係止具5415と係合溝5414は嵌合して係合することにより、第1取付部5411が第2取付部5412に接続される。係止具5415が係合溝5414内に係合される場合、係止具5415は係合溝5414内で筐体10の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0102】
例えば、少なくとも1つの第1取付部5411が複数の係合溝5414を備える場合、複数の係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。複数の係合溝5414に対応して、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁に、複数の係止具5415が設けられ、且つ複数の係止具5415は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0103】
第1取付部5411が第2取付部5412と嵌合して係合する際、複数の係合溝5414は複数の係止具5415と嵌合して係合し、第1取付部5411と第2取付部5412の取り付けを実現する。
【0104】
例えば、係合溝5414の筐体10の高さ方向に沿った長さを、係止具5415の筐体10の高さ方向に沿った長さより大きくすることで、第1取付部5411は筐体10の高さ方向に沿って、第2取付部5412に対して運動することができる。
【0105】
洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際、第1取付部5411が第2取付部5412に向かって運動することは、理解される。洗浄ブラシ542が第1リール52から分離する際、第1取付部5411は第2取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第1取付部5411と第2取付部5412とは、係合溝5414と係止具5415との嵌合により係合されるので、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡略化し、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0106】
さらに、係止具5415が係合溝5414内に係合される際、係止具5415は係合溝5414に対して運動することにより、第1取付部5411の第2取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃効率を向上させる。
【0107】
幾つかの実施例では、
図23から
図25に示すように、第1取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を備える。接続部5413の筐体10の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体10の高さ方向に沿って第2取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413は、共に第1取付部5411を構成する。
【0108】
第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は接続部5413に当接し、弾性材543の他端は、第2取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、係合溝5414と係止具5415との嵌合及び係合により、第2取付部5412に接続される。第1取付部5411と第2取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412の筐体10の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第2取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0109】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を設置して第1取付部5411を構成することで、第1取付部5411が良好な構造強度を持ち、第1取付部5411と洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0110】
幾つかの実施例では、
図24と
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、接続部5413の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設けられる。取付溝57の底面は、洗浄ブラシ542の第1リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際に、フィルター40の清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。このように、自己清掃アセンブリ50に取付溝57を設けることは、洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けの安定性を向上させ、第1取付部5411の洗浄ブラシ542に対する位置制限を向上させることができる。
【0111】
幾つかの実施例では、
図21、
図22及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、2つの伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、2つの伝動アセンブリ70のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ70は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の長さ方向に沿って筐体10の一端に設置される。
【0112】
伝動アセンブリ70は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ70において、2つの第1ギア71はそれぞれ第2リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第1リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0113】
駆動アセンブリ60は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0114】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ50が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第1リール52を前記第1方向に沿って回転させる。同時に、第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第2リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0115】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第2リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター40を巻き下げる際、第1リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター40を巻き上げる。
【0116】
このように、第2リール53と第1リール52の作用下で、第2リール53と第1リール52との間に張られたフィルター40は、予め設定された軌道に沿って運動し、洗浄ブラシ542とフィルター40との間に相対運動が生じ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃を実現する。
【0117】
第2リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第2リール53が第1ギア71を介してベース51との回転接続を実現することは、理解される。第1リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第1リール52は第2ギア72を介してベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介してベース51との回転接続を実現する。
【0118】
幾つかの実施例では、
図20から
図22に示すように、空気調和機室内機100Aは、2つの自己清掃アセンブリ50、2つの駆動アセンブリ60及び4つの伝動アセンブリ70を備える。1つの自己清掃アセンブリ50、1つの駆動アセンブリ60及び2つの伝動アセンブリ70は、自己清掃装置を構成し、すなわち、空気調和機室内機100Aは、2つの前記自己清掃装置を備える。2つの自己清掃アセンブリ50は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。
【0119】
1つの前記自己清掃装置を例にして、自己清掃アセンブリ50は2つの伝動アセンブリ70に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ70はそれぞれ自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の側壁に近い伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ50を回転させる。
【0120】
2つの自己清掃アセンブリ50の両端に、それぞれ伝動アセンブリ70が設けられているため、自己清掃アセンブリ50を筐体10に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ50の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0121】
幾つかの実施例では、
図26に示すように、駆動アセンブリ60は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体10に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体10の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体10の長さ方向に沿ってベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及びベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。このように、湿気や空気中のホコリが前記収容空間内に入るのを低減するのに有利であり、第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の損傷を回避し、駆動アセンブリ60の耐用年数を延長する。
【0122】
幾つかの実施例では、
図25及び
図26に示すように、ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれベース51の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の背板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。
図27に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は、接続板516に筐体10の高さ方向に沿って集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は筐体10の長さ方向に沿って連続して設けられる。このように、ユーザが自己清掃アセンブリ50を脱着する際に自己清掃アセンブリ50を把持するのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の組み立て効率を向上させる。
【0123】
幾つかの実施例では、
図25と
図26に示すように、ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体10の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0124】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542の作業効率を向上させ、また、自己清掃アセンブリ50内の部品が故障した場合、ベース前蓋513を介して自己清掃アセンブリ50内の部品に対してメンテナンスすることができ、さらに、自己清掃アセンブリ50内の部品(例えば、第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシ542等)の取り付けと取り外しに有利である。
【0125】
例えば、自己清掃アセンブリ50の長時間の作動に伴い、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を払い落とす能力が低下する。洗浄ブラシ542を清掃する必要がある場合、ベース前蓋513を開けることにより、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する掃除を実現することができる。
【0126】
幾つかの実施例では、
図25に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0127】
幾つかの実施例では、
図24及び
図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの位置制限部546は、洗浄ブラシベース541の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの位置制限部546は1つの位置制限部546を備え、1つの位置制限部546は第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの位置制限部546は2つの位置制限部546を備え、2つの位置制限部546は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0128】
図27に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0129】
位置制限部546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。洗浄ブラシアセンブリ54が作動し、且つ位置制限部546がストッパ部547に当接する際、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接し、当接におけるフィルター40上の異物を清掃する。洗浄ブラシアセンブリ54に位置制限部546及びストッパ部547を設けることは、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するのに有利であり、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541の作用下で正確に第1リール52と当接させ、フィルター40の掃除を実現し、洗浄ブラシ542がフィルター40と当接する際にオフセットする可能性を低減する。
【0130】
例えば、少なくとも1つの位置制限部546は、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った端部に設けられ、且つ第2取付部5412の径方向に沿って対称に設けられる。
【0131】
位置制限部546が、第1位置に回転するように構成されることにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に接触しない。また、位置制限部546が、第2位置に回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する。
【0132】
例えば、洗浄ブラシアセンブリ54が時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、位置制限部546が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0133】
洗浄ブラシアセンブリ54が反時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462はストッパ部547に当接し、ストッパ部547は、位置制限部546が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接し、当接におけるフィルター40上の異物を清掃する。
【0134】
第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接は、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542が慣性の作用下でフィルター40と位置ずれすることで、洗浄ブラシ542の洗浄効果を低下させることを回避するのに有利である。
【0135】
幾つかの実施例では、
図27に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触しない。位置制限部546が前記第2位置に回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40上の異物を払い落とす。
【0136】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0137】
例えば、洗浄ブラシベース541が時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置に回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接する。第1ストッパ面5471は、第1位置制限突起5461が回転し続けることを制限し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触せず、第1位置制限突起5461は第2位置制限突起5462の下方に位置し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心軸線の下方に位置する。
【0138】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。
【0139】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、位置制限部546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0140】
幾つかの実施例では、
図23、
図25及び
図26に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0141】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃部品59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター40上の異物が多く、フィルター40を清掃する必要がある場合、位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃部品59は洗浄ブラシ542に接触して洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にすることができる。
【0142】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃部品59によって清掃された洗浄ブラシ542は、フィルター40上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54のフィルター40に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0143】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体10の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0144】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の一部であり、清掃キャビティ56の前側に清掃キャビティ56に対するシールを形成するように構成される。避けセクション5132は、延在セクション5133の上方に位置し、且つ筐体10の厚さ方向において、避けセクション5132は洗浄ブラシ542と対向する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に設けられる。ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する場合、延在セクション5133の筐体10の高さ方向に沿って避けセクション5132から離れる一端は、集塵ボックス55の上部と嵌合して係合する。すなわち、集塵ボックス55をベース主体511Aに組み立てる場合、集塵ボックス55の上部はベース前蓋513と嵌合して係合することにより、ベース主体511Aの前側と下側において清掃キャビティ56に対するシールを形成する。
【0145】
例えば、
図23に示すように、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する円弧形状に形成し、避けセクション5132の中心線は、洗浄ブラシ542の中心軸線と重なり合う。このように、ベース前蓋513がベース主体511Aと嵌合して係合する際に、ベース前蓋513と洗浄ブラシ542との干渉を回避するのに有利である。また、ベース51の空間利用率を増加させるのに有利であり、ベース前蓋513と洗浄ブラシ542との間の間隔を制限すし、洗浄ブラシ542の回転過程中に発生したホコリや粒子状物質等を避けセクション5132に沿って集塵ボックス55内に集中的に落下させ、清掃キャビティ56内の舞い上がるホコリを減少させ、自己清掃アセンブリ50の体積を減少させるのに有利である。
【0146】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体10の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0147】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第1リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第1リール52とは互いに離間する。すなわち、ベース後蓋515がベース主体511Aに接続される際、ベース主体511Aの第1リール52に向かう側に前記接続溝が設けられ、且つ前記接続溝内に前記シール材が設けられ、前記シール材は前記接続溝に取り外し可能に接続される。
【0148】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第1リール52に当接する。例えば、前記シール材は、高反発性弾性を有するポリウレタンにより発泡されたスポンジである。
【0149】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第1開口563が前記シール材を介して第1リール52に当接させ、第1開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリがファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、空気調和機室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0150】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、第2開口564の幅は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって傾斜して設けられ、すなわち、第2開口564の横断面積は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。第2開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第2開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第2開口564の集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0151】
洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を清掃する際、洗浄ブラシ542の回転時に発生する遠心力により、一部の異物は清掃キャビティ56の内壁に飛び散ることがある。第2開口564の口径を、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって小さくすることは、ホコリを集塵ボックス55に流し、清掃キャビティ56の側壁の行き止まりによるホコリの溜まりを回避するのに有利である。
【0152】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延長セクション564との間に第2開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0153】
例えば、第1延在セクション561の一端は、清掃キャビティ56の前壁の底部に接続され、且つ洗浄ブラシ542の下方に位置する。第1延在セクション561の他端は、集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。第2延在セクション562の一端は、清掃キャビティ56の後壁の底部に接続され、且つ洗浄ブラシ542の下方に位置する。第2延在セクション562の他端は、集塵ボックス55に向かって斜めに延在する。
【0154】
第1延在セクション561と第2延在セクション562とは、互いに近づく方向に向かって斜めに延在する。すなわち、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、同時に集塵ボックス55の中心に向かって斜めに延在することで、第1延在セクション561と第2延在セクション562は、漏斗形状の第2開口564として構成される。
【0155】
また、第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0156】
このように、第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第2開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター40から清掃された異物が集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0157】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体10の長さ方向に沿って運動してもよい。自己清掃アセンブリ50が筐体10に取り付けられる場合、挿接部58は、一部がベース51の端部から延び出すまで、筐体10の長さ方向に沿って運動し、且つ筐体10と嵌合して係合することで、自己清掃アセンブリ50の取り付けを実現する。自己清掃アセンブリ50を取り外す必要がある場合、挿接部58が筐体10の長さ方向に沿ってベース51の中心に向かって移動するように挿接部58を動かして、挿接部58を筐体10から分離し、筐体10に対する自己清掃アセンブリ50の取り外しを実現する。
【0158】
自己清掃アセンブリ50に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ50の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の脱着の効率を向上させる。
【0159】
幾つかの実施例では、
図28から
図31に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシリール548をさらに備える。洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の外周面に設置される。洗浄ブラシリール548は第3ギア73に接続される。これにより、第2駆動モータ62が、第3ギア73が回転するように駆動する際、第3ギア73は洗浄ブラシリール548を回転させる。洗浄ブラシリール548は、回転する際に洗浄ブラシ542を回転させるように構成される。
【0160】
洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置制限部546をさらに備える。少なくとも1つの位置制限部546は、洗浄ブラシリール548に接続され、且つ洗浄ブラシリール548の少なくとも一端に設置される。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。位置制限部546は、ストッパ部547に当接することにより、洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。
【0161】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する場合、洗浄ブラシリール548が一定の角度を回転することができることで、位置制限部546がストッパ部547と係止し、これにより、洗浄ブラシ542が第1リール52上に巻き付けられたフィルター40と係止することができ、フィルター40上の異物を掃除することは、理解される。
【0162】
制限部546とストッパ部547との係止により、洗浄ブラシリール548の回転角度を制限することができ、これにより、洗浄ブラシ542と第1リール52上のフィルター40との当接精度を向上させることができ、且つ洗浄ブラシリール548の回転角度が不十分または大きすぎることにより、洗浄ブラシ542が第1リール52に対してずれてしまい、フィルター40上の異物を効果的に掃除できないことを回避できることは、理解される。
【0163】
また、洗浄ブラシ542がフィルター40の掃除を終了する際、洗浄ブラシリール548は反対方向に沿って回転することができるので、位置制限部546が再びストッパ部547と係止する(すなわち、洗浄ブラシリール548は初期位置に位置する)。このように、洗浄ブラシリール548の回転誤差を低減させることができ、慣性による洗浄ブラシリール548の初期位置への回転に対する影響を回避し、自己清掃アセンブリ50の信頼性を向上させるのに有利である。
【0164】
幾つかの実施例では、
図32及び
図33に示すように、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462との間の夾角はαであり、且つαは0°から180°の間のいずれかの値である(すなわち、0°<α≦180°)。例えば、αは120°から180°の間のいずれかの値である(すなわち、120°≦α≦180°)。
αが大きすぎると、例えば180°を超えると、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合に、回転幅が大きすぎて、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接するのが不安定になり、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を増加させる。
【0165】
例えば、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462との間の夾角αは180°であり、すなわち、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462は、洗浄ブラシリール548の周方向に沿って間隔を空けて分布し、且つ互いに平行である。これにより、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462がそれぞれストッパ547に係止する信頼性を向上させるのに有利である。
【0166】
幾つかの実施例では、
図32に示すように、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472は、ベース51の上下に沿って分布する。第1ストッパ面5471は、第2ストッパ面5472の下方に位置する。洗浄ブラシリール548が時計回り方向に沿って回転する際、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471まで回転し、且つ第1ストッパ面5471に係止する。位置制限部546が第1位置から第2位置までに回転する過程において、第1位置制限突起5461はストッパ部547との係止から解除され、その後、第2位置制限突起5462はストッパ部547に係止するので、洗浄ブラシ542はフィルター40上の異物を掃除することができる。
【0167】
上記のように設置することにより、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との係止を容易にし、且つ位置制限部546とストッパ部547との係止の安定性及び信頼性を向上させるのに有利であり、洗浄ブラシリール548の回転誤差を低減させることは、理解される。
【0168】
幾つかの実施例では、
図29から
図31に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。位置制限部546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0169】
例えば、ストッパ部547は清掃キャビティ56の後壁に設けられ、清掃部品59は清掃キャビティ56の前壁に設けられる。フィルター40上の異物が多く、フィルター40を清掃する必要がある場合、位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、洗浄ブラシ542は第2リール53に当接することで、フィルター40を清掃する。位置制限部546が前記第1位置から前記第2位置に回転する過程において、清掃部品59は洗浄ブラシ542に接触することにより、洗浄ブラシ542上の異物を清掃し、洗浄ブラシ542を比較的きれいな状態にする。
【0170】
このように、第2位置制限突起5462が再びストッパ部547に当接する場合、清掃部品59によって清掃された洗浄ブラシ542は、フィルター40上の異物をよりよく清掃することができ、洗浄ブラシアセンブリ54によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させることができる。
【0171】
例えば、位置制限部546が第2位置から第1位置に回転する際、フィルター40を洗浄した後の洗浄ブラシ542は、清掃部品59によって掃除された後、清掃部品59の下方に回転し、この場合、第1位置制限突起5461はストッパ部547に係止することで、洗浄ブラシ542の回転を停止させ、再び洗浄ブラシ542に対する掃除を容易にすることができる。
【0172】
幾つかの実施例では、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に取り外し可能に接続され、清掃部品59はベース51に取り外し可能に接続される。
【0173】
例えば、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に嵌め込んで設置される。位置制限部546は洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って洗浄ブラシリール548の端部に接続される。位置制限部546は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って運動することで、洗浄ブラシリール548から離脱することができる。洗浄ブラシリール548は、位置制限部546の洗浄ブラシリール548の周方向に沿った回転を制限してもよい。
【0174】
このように、洗浄ブラシリール548が回転する際、位置制限部546は洗浄ブラシリール548とともに回転することができ、且つ位置制限部546は洗浄ブラシリール548の軸方向において、洗浄ブラシリール548から離脱することができる。
【0175】
清掃部品59は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って清掃キャビティ56内に設置される。これにより、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548に取り外し可能に接続され、清掃部品59はベース51に取り外し可能に接続されることで、空気調和機室内機100Aの取り付けを容易にし、空気調和機室内機100Aの取り付けのプロセス及び工程を簡略化し、空気調和機室内機100Aの取り付け効率を向上させることができる。
【0176】
幾つかの実施例では、
図6から
図33に示すように、ストッパ部547の縦断面の形状は、二等辺台形、直角台形、湾曲辺の台形、または半円形である。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の前壁に取り外し可能に接続される。
【0177】
なお、ストッパ部547の形状は、実際の設計要件に応じて選択することができ、本開示これに限定されない。例えば、位置制限部546が占有空間を減らすために直線状に設計する必要がある場合には、ストッパ部547の縦断面の形状は、二等辺台形または直角台形であってもよい。位置制限部546が他の部材を避けるために曲線状に設計される必要がある場合には、ストッパ部547の縦断面の形状は、湾曲辺の台形または半円形であってもよい。
【0178】
例えば、ストッパ部547の縦断面の形状は直角台形であり、且つストッパ部547は中空構造の部材である。
【0179】
異なる形状のストッパ部547が、異なる空気調和機室内機100Aに適用して、異なる位置制限部546と嵌合し、係止することができるので、位置制限部546とストッパ部547との接触面積の増大に有利であり、位置制限部546とストッパ部547との係止の安定性及び信頼性を向上させるのに有利であることは、理解される。
【0180】
幾つかの実施例では、少なくとも1つの位置制限部546は、第1位置制限部と第2位置制限部とを備える。第1位置制限部と第2位置制限部は、洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、それぞれ洗浄ブラシリール548の両端に設けられる。洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、第1位置制限部と第2位置制限部は、略重合する。
【0181】
第1位置制限部と第2位置制限部のうちのいずれかは、第1位置制限突起5461と第2位置制限突起5462とを備える。洗浄ブラシリール548の軸方向に沿って、第1位置制限部の第1位置制限突起5461は、第2位置制限部の第1位置制限突起5461と略重合し、且つ第1位置制限部の第2位置制限突起5462は、第2位置制限部の第2位置制限突起5462と略重合する。
【0182】
それに対応して、洗浄ブラシアセンブリ54は、2つのストッパ部547を備える。2つのストッパ部547は、それぞれ第1位置制限部と第2位置制限部に対応し、且つ清掃キャビティ56の内壁に設けられる。
【0183】
これにより、2つの位置制限部546と2つのストッパ部547との嵌合により、洗浄ブラシリール548の位置制限の安定性を向上させるのに有利であり、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0184】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、自己清掃アセンブリ50は、洗浄ブラシアセンブリ54をさらに備え、且つ洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシリール548と、洗浄ブラシリール548上に設置された洗浄ブラシ542とを備える。洗浄ブラシリール548は、それぞれベース51に回動可能に接続される。第1リール52、第2リール53及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれコントローラと通信接続される。
【0185】
コントローラは、第1リール52、第2リール53及び洗浄ブラシリール548の回転または回転の停止を制御することにより、空気調和機室内機100Aに自己清掃モードを実行させるように構成される。
【0186】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、空気調和機室内機100Aが自己清掃モードに入る場合、洗浄ブラシリール548の回転を制御し、洗浄ブラシ542を第1リール52に回転させ、且つフィルター40と接触させるように構成される。
【0187】
コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第1リール52に回転する場合、第1リール52の回転を制御し、フィルター40を運動させ、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を掃除するように構成される。
【0188】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後、洗浄ブラシリール548の回転を制御し、洗浄ブラシ542を清掃部品59まで回転させ、清掃部品59に洗浄ブラシ542上の異物を除去させるように構成される。
【0189】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードに入る場合、コントローラがまず、洗浄ブラシリール548の回転を制御して、洗浄ブラシ542をフィルター40と接触する位置に回転させ、その後、コントローラが第1リール52の回転を制御して、フィルター40を洗浄ブラシ542に対して運動させることは、理解される。フィルター40が運動する過程において、洗浄ブラシ542はフィルター40上のホコリと異物を掃除することができるので、フィルター40の濾過能力を向上させるのに有利である。
【0190】
フィルター40が掃除された後、コントローラは、また洗浄ブラシリール548の回転を制御して、洗浄ブラシ542を清掃部品59に回転させ、洗浄ブラシ542と清掃部品59との間に相対運動を生じさせることで、清掃部品59は洗浄ブラシ542に付着した異物を掃除することができる。
【0191】
上記のように設置することは、自己清掃アセンブリ50の構造を簡略化するのに有利であり、且つフィルター40の洗浄を容易にすることができる。また、上記の制御ロジックを用いて第1リール52及び洗浄ブラシリール548の作動を制御することにより、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃作業と、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する清掃作業とを分離し、2つの作業間の相互干渉を回避することができ、制御ロジックが簡単であることで、自己清掃アセンブリ50による自己清掃作業の実行の信頼性を向上させることができ、自己清掃アセンブリ50によるフィルター40に対する洗浄能力を向上させることができる。
【0192】
空気調和機室内機100Aが自己清掃モードを実行する過程において、清掃部品59が洗浄ブラシ542に付着した異物を効果的に除去することができるので、洗浄ブラシ542の次回の清掃作業を行う前の洗浄度を向上させ、洗浄ブラシ542の洗浄能力を向上させることができることは、理解される。
【0193】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542をフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触させないように洗浄ブラシリール548の回転を制御する、ように構成される。
【0194】
例えば、
図38及び
図39を参照すると、洗浄ブラシ542が作動していない場合、すなわち、洗浄ブラシ542が清掃部品59によって洗浄された後、且つフィルター40を清掃する前に、コントローラは洗浄ブラシ542がフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触しないように、洗浄ブラシリール548の回転を制御してもよく、例えば、洗浄ブラシ542は清掃部品59と第1リール52との間に位置させる。このように設置することで、一方では、洗浄ブラシ542上の異物がフィルター40に吸着されるのを効果的に回避することができるので、フィルター40の洗浄能力を向上させることができる。他方では、洗浄ブラシ542がフィルター40を洗浄する場合、洗浄ブラシ542は比較的に短い経路で第1リール52に回転することができるので、自己清掃アセンブリ50の応答速度を向上させるのに有利である。
【0195】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、洗浄ブラシリール548は回転する際、洗浄ブラシ542を第1設定位置5421、第2設定位置5422及び第3設定位置5423に回転させることができる。
【0196】
図34及び
図35を参照すると、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40と清掃部品59とのいずれかに接触せず、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40の下方に位置する。
【0197】
図36及び
図37を参照すると、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40に接触することで、フィルター40上のホコリと異物を清掃する。
【0198】
図38及び
図39を参照すると、洗浄ブラシ542が第3設定位置5423に位置する場合、洗浄ブラシ542はフィルター40と分離し、且つ洗浄ブラシ542の少なくとも一部は清掃部品59に接触するので、清掃部品59はホコリと異物を清掃することができる。
【0199】
幾つかの実施例では、時計回り方向に沿って、第2設定位置5422、第3設定位置5423及び第1設定位置5421は順に配置される。
【0200】
例えば、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置する場合、洗浄ブラシ542は清掃部品59の下方に位置し、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40及び清掃部品59のいずれかに接触しないため、洗浄ブラシ542上の異物がフィルター40に吸着されるのを効果的に回避することができる。
【0201】
洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する場合、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の上方に位置し、且つ第1リール52の位置に対応する。このように、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に回転する際、洗浄ブラシ542はフィルター40に十分に接触することができるので、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0202】
洗浄ブラシ542が第3設定位置5423に位置する場合、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシリール548の清掃部品59に近い側に位置し、且つ清掃部品59に接触することで、清掃部品59は洗浄ブラシ542上のホコリと異物を清掃することができる。
【0203】
洗浄ブラシ542の第1設定位置5421、第2設定位置5422及び第3設定位置5423を設置することにより、洗浄ブラシ542が異なる作動状態にある際に、異なる位置に位置するので、洗浄ブラシ542に対する制御の精度が向上し、ひいては自己清掃アセンブリ50の作動の信頼性が向上することは、理解される。
【0204】
幾つかの実施例では、清掃部品59は洗浄ブラシリール548の後側に設置されてもよいが、本開示はこれに限定されない。
【0205】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421に位置するように制御し、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する際に、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421から時計回り方向に沿って第2設定位置5422まで回転するように制御し、且つ洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に静止状態を保持し、設定時間を継続して、洗浄ブラシ542がフィルター40上の異物を清掃するように制御し、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで回転して清掃部品59が洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように制御する、ように構成される。
【0206】
洗浄ブラシ542が第3設定位置5423経て第1設定位置5421まで回転する際、清掃部品59が洗浄ブラシ542上のホコリまたは異物を効果的に除去することができるので、洗浄ブラシ542の洗浄度を向上させ、自己清掃アセンブリ50の自己清掃効果を向上させるのに有利であることは、理解される。
【0207】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、第1リール52が第1方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52に巻き付ける、ように構成される。フィルター40が第1リール52に巻き付けられる過程において、洗浄ブラシ542は第2設定位置5422に位置し、且つフィルター40上の異物を清掃することができる。
【0208】
例えば、第1リール52が第1方向に沿って回転する際、第2リール53は第2方向に沿って回転することで、第2リール53に巻き付けられたフィルター40が第2リール53から解放される。第1リール52が第2方向に沿って回転する際、フィルター40は第1リール52から解放されることができ、同時に第2リール53は第1方向に沿って回転することで、フィルター40が第2リール53上に巻き付けられる。
【0209】
これにより、フィルター40が第1リール52上に巻き付けられる際、または第1リール52から解放される際、フィルター40は洗浄ブラシ542に対して往復運動することができるので、フィルター40上のホコリまたは異物は洗浄ブラシ542によって除去され、それにより、フィルター40の濾過能力を向上させることができ、室内熱交換器の正常な作動を保障し、ひいては空気調和機室内機100Aの冷房効果または暖房効果を向上させることができる。
【0210】
例えば、前記第1方向は時計回り方向であり、前記第2方向は反時計回り方向である。
【0211】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、第1リール52の回転を停止するように制御し、且つ洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動するように制御することで、洗浄ブラシ542上の異物を除去する、ように構成される。
【0212】
洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動する過程において、フィルター40が静止状態であり、洗浄ブラシリール548と第1リール52との回転が互いに独立であるので、コントローラの制御精度を向上させることは、理解される。
【0213】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第1設定位置5421まで運動した後に(すなわち、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃した後)、第1リール52が第2方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52から解放し、且つ第2リール53上に巻き付けて、清掃されたフィルター40を吸込口11と室内熱交換器との間まで運動させる、ように構成される。
【0214】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422から第3設定位置5423を経て第1設定位置5421まで運動する過程において、第1リール52が第2方向に沿って回転するように制御することで、フィルター40を第1リール52から解放し、且つ第2リール53上に巻き付けて、清掃されたフィルター40を吸込口11と室内熱交換器との間まで運動させる、ように構成される。
【0215】
このように、洗浄ブラシ542の洗浄とフィルター40の運動は同時に行うことができるため、自己清掃アセンブリ50の清掃時間を短縮させ、自己清掃アセンブリ50の洗浄効率を向上させる。
【0216】
幾つかの実施例では、コントローラは、さらに、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、洗浄ブラシ542が第3設定位置5423と第1設定位置5421との間で往復運動するように制御して、清掃部品59に洗浄ブラシ542上の異物を除去させる、ように構成される。
【0217】
例えば、
図34、
図36及び
図38に示すように、コントローラは、洗浄ブラシリール548が第1方向または第2方向に沿って回転するように制御してもよい。このように、洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃した後に、コントローラは、洗浄ブラシリール548の回転方向を制御することにより、洗浄ブラシ542の第3設定位置5423と第1設定位置5421との間での往復運動を制御することができるので、洗浄ブラシ542は清掃部品59と繰り返し
接触することができ、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0218】
幾つかの実施例では、洗浄ブラシ542が、第1方向に沿って第2設定位置5422から第1設定位置5421まで運動するか、または第2方向に沿って第1設定位置5421から第3設定位置まで運動する過程において、洗浄ブラシ542の回転速度は第1回転速度Raである。洗浄ブラシ542が第1設定位置5421から第2設定位置5422まで回転する過程において、洗浄ブラシ542の回転速度は第2回転速度Rbである。RaはRbより小さい。
【0219】
RaをRbより小さく設定することにより、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542を比較的に遅い回転速度(すなわち、Ra)で回転させ、且つ洗浄ブラシ542がフィルター40を清掃する前に、洗浄ブラシ542を比較的に速い回転速度(すなわち、Rb)で第2設定位置5422まで回転させ、それによって、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542から落下した異物が清掃キャビティ56に落ちるのを効果的に回避することができ、清掃キャビティ56の清潔度を向上させることができる。
【0220】
なお、第1回転速度Ra及び第2回転速度Rbは、実際の使用要件に応じて設定することができ、本開示はこれに限定されない。
【0221】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ50は、吸塵部品をさらに備える。吸塵部品は、ベース51の側壁に設けられ、且つ第1リール52に近接する。吸塵部品は、清掃部品59が洗浄ブラシ542を清掃する過程において、洗浄ブラシ542から落下するホコリと異物を吸着するように構成され、それによって、洗浄ブラシ542から落下するホコリが清掃キャビティ56の外部に漏れるのを回避することができ、且つ筐体10内の清潔度を向上させることができる。例えば、吸塵部品はスポンジ部材を備える。
【0222】
幾つかの実施例では、
図34、
図36及び
図38に示すように、洗浄ブラシリール548の中心軸線は、第1リール52の中心軸線の真下に位置する。これにより、洗浄ブラシ542が第2設定位置5422に位置する際、第1リール52上に巻き付けられたフィルター40は、洗浄ブラシ542の外周に接し、それによって、洗浄ブラシ542が回転する過程において、洗浄ブラシ542は第1リール52の回転を妨げず、且つ洗浄ブラシ542はフィルター40上の異物とホコリを効果的に除去することで、洗浄ブラシ542の洗浄効果及び洗浄効率を向上させることができる。また、第1リール52と洗浄ブラシ542とが上下に配置されることで、筐体10の前後方向(例えば、
図34に示す前後方向)の寸法を小さくすることができ、筐体10の薄型化及び軽量化の設計に有利である。
【0223】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される少なくとも1つのフィルターと、
前記少なくとも1つのフィルターと対応し、且つ前記少なくとも1つのフィルター上の異物を除去するように構成される少なくとも1つの自己清掃アセンブリと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
内部には清掃キャビティが画定されるベースであって、前記清掃キャビティの頂部は開放され、第1開口が形成され、且つ前記清掃キャビティの底部は開放され、第2開口が形成されるベースと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口に位置する第1リールであって、前記フィルターの一端に接続される第1リールと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記第1開口の上方に位置する第2リールであって、前記フィルターの他端に接続される第2リールと、
前記清掃キャビティ内に設置される洗浄ブラシアセンブリであって、前記ベースに回転接続される洗浄ブラシリールと、前記洗浄ブラシリール上に設置され且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、を含む洗浄ブラシアセンブリと、
前記第2開口に設置され、且つ前記洗浄ブラシアセンブリによって前記フィルターから清掃された異物を収集するように構成される集塵ボックスと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
前記洗浄ブラシリールの少なくとも一端に接続される少なくとも1つの位置制限部と、
前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記少なくとも1つの位置制限部と対応する少なくとも1つのストッパ部であって、前記ストッパ部に係止し、前記洗浄ブラシの回転角度を制限するように構成される少なくとも1つのストッパ部と、をさらに含む、
空気調和機室内機。
【請求項2】
前記少なくとも1つの位置制限部のうちのいずれかの位置制限部は、
第1位置制限突起と、
第2位置制限突起であって、前記第1位置制限突起と前記第2位置制限突起は前記洗浄ブラシリールの周方向に沿って間隔を空けて設けられ、且つ前記洗浄ブラシリールの径方向に沿って延在する第2位置制限突起と、さらに含み、
前記位置制限部は、
第1位置まで運動することで、前記第1位置制限突起が前記ストッパ部に係止し、
第2位置まで運動することで、前記第2位置制限突起が前記ストッパ部に係止する、ように構成される、
請求項1に記載の空気調和機室内機。
【請求項3】
前記第1位置制限突起と前記第2位置制限突起との間の夾角は、0°から180°の間のいずれかの値である、
請求項2に記載の空気調和機室内機。
【請求項4】
前記少なくとも1つのストッパ部のうちのいずれかのストッパ部は、第1ストッパ面と第2ストッパ面とを含み、
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記第1位置制限突起は前記第1ストッパ面に係止し、前記位置制限部が前記第2位置まで運動する場合、前記第2位置制限突起は前記第2ストッパ面に係止する、
請求項2又は請求項3に記載の空気調和機室内機。
【請求項5】
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記洗浄ブラシは前記フィルターと分離し、
前記位置制限部が前記第1位置まで運動する場合、前記洗浄ブラシは前記洗浄ブラシリールの前記第1リールに近い側に位置することにより、前記第1リール上に巻き付けられた前記フィルター上の異物を掃除する、
請求項2
又は請求項3に記載の空気調和機室内機。
【請求項6】
前記自己清掃アセンブリは、清掃部品をさらに備え、前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシリールに近接し、
前記清掃部品は、前記位置制限部が前記第1位置と前記第2位置との間で運動する場合、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される、
請求項5に記載の空気調和機室内機。
【請求項7】
前記自己清掃アセンブリは、
前記洗浄ブラシが前記洗浄ブラシリールと取り外し可能に接続されることと、
前記清掃部品が前記ベースと取り外し可能に接続されることと、のうちの少なくとも1つを満す、
請求項6に記載の空気調和機室内機
。
【請求項8】
前記少なくとも1つの位置制限部は、2つの位置制限部を含み、前記2つの位置制限部は、前記洗浄ブラシリールの軸方向に沿って、それぞれ前記洗浄ブラシリールの両端に設けられる、
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項9】
前記洗浄ブラシリールの前記軸方向に沿って、前記2つの位置制限部は略重合する、
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項10】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成されるフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するように構成される自己清掃アセンブリと、
コントローラと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、
内部には清掃キャビティが画定されるベースと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される第1リールと、
前記ベースに回転接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される第2リールと、
前記清掃キャビティ内に設置される洗浄ブラシアセンブリであって、前記ベースに回転接続される洗浄ブラシリールと、前記洗浄ブラシリール上に設置され、且つ前記フィルターが前記第1リールに巻き付けられる過程、または前記第1リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、を含む洗浄ブラシアセンブリと、
前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される清掃部品と、
前記清掃キャビティの底部に設置され、且つ前記洗浄ブラシと前記清掃部品から落下する異物を収集するように構成される集塵ボックスと、を備え、
前記コントローラは、それぞれ前記第1リール、前記第2リール及び前記洗浄ブラシリールに通信接続され
る、
空気調和機室内機。
【請求項11】
前記コントローラは、前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する前に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシがそれぞれ前記フィルター及び前記清掃部品と分離する、ようにさらに構成される、
請求項
10に記載の空気調和機室内機。
【請求項12】
前記洗浄ブラシリールは、前記洗浄ブラシを第1設定位置、第2設定位置及び第3設定位置に回転させるようにさらに構成され、
前記洗浄ブラシが前記第1設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシはそれぞれ前記フィルターと前記清掃部品と分離し、
前記洗浄ブラシが前記第2設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシは前記第1リール上に巻き付けられた前記フィルターと当接することで、前記フィルターを清掃し、
前記洗浄ブラシが前記第3設定位置に位置する場合、前記洗浄ブラシは前記フィルターと分離し、且つ前記洗浄ブラシの少なくとも一部は前記清掃部品と接触する、
請求項
11に記載の空気調和機室内機。
【請求項13】
前記コントローラは、
前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する前に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1設定位置に位置させ、
前記空気調和機室内機が自己清掃モードを運転する場合、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第1設定位置から前記第2設定位置まで回転させ、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することにより、前記洗浄ブラシを前記第2設定位置から、前記第3設定位置を経て、前記第1設定位置まで回転させる、ようにさらに構成され、
前記清掃部品は、前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から、前記第3設定位置を介して、前記第1設定位置まで回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するようにさらに構成される、
請求項
12に記載の空気調和機室内機。
【請求項14】
前記コントローラは、
前記第1リールが第1方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リール上に巻き付けるようにさらに構成され、
前記フィルターが前記第1リール上に巻き付けられる過程において、前記洗浄ブラシは前記第2設定位置に位置し、且つ前記フィルター上の異物を清掃するように構成される、
請求項
13に記載の空気調和機室内機。
【請求項15】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記第1リールの回転を停止するように制御し、且つ前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動するように制御することで、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させ、
前記清掃部品が
前記洗浄ブラシを清掃した後に、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させる、ようにさらに構成される、
請求項
14に記載の空気調和機室内機。
【請求項16】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターを前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させ、
前記第1リールが前記第2方向に沿った回転を停止した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することで、前記洗浄ブラシを前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動させて、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成される、
請求項
14に記載の空気調和機室内機。
【請求項17】
前記コントローラは、
前記洗浄ブラシが前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動するように制御することで、前記清掃部品に前記洗浄ブラシ上の異物を清掃させる、ようにさらに構成され、
前記清掃部品が前記洗浄ブラシ上の異物を清掃する過程において、前記コントローラは、前記第1リールが第2方向に沿って回転するように制御することで、前記フィルターに前記第1リールから解放し、且つ前記吸込口まで運動させる、ようにさらに構成される、
請求項
14に記載の空気調和機室内機。
【請求項18】
前記コントローラは、前記洗浄ブラシが前記フィルターを清掃した後に、前記洗浄ブラシリールの回転を制御することで、前記洗浄ブラシを前記第3設定位置と前記第1設定位置との間で往復運動させる、ようにさらに構成され、
前記洗浄ブラシが前記第3設定位置と前記第1設定位置との間で往復運動する過程において、前記清掃部品は前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される、
請求項
13から請求項
17のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項19】
前記洗浄ブラシが前記第1方向に沿って、前記第2設定位置から前記第1設定位置まで運動する過程、または、前記第2方向に沿って、前記第1設定位置から前記第3設定位置まで運動する過程において、前記洗浄ブラシの回転速度は第1回転速度であり、
前記洗浄ブラシが前記第1設定位置から前記第2設定位置まで回転する過程において、前記洗浄ブラシの回転速度は第2回転速度であり、
前記第1回転速度は前記第2回転速度より小さい、
請求項
13から請求項
17のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】