(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】撮像システム及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
G01N 21/17 20060101AFI20250128BHJP
G01N 21/64 20060101ALN20250128BHJP
G02B 21/36 20060101ALN20250128BHJP
【FI】
G01N21/17 A
G01N21/64 F
G02B21/36
G01N21/64 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539642
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 US2022054084
(87)【国際公開番号】W WO2023129548
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500358711
【氏名又は名称】イルミナ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100221501
【氏名又は名称】式見 真行
(74)【代理人】
【識別番号】100197583
【氏名又は名称】高岡 健
(72)【発明者】
【氏名】ボージ,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】コンデッロ,ダニーロ
(72)【発明者】
【氏名】プリンス,サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアント,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】シウ,メレク
【テーマコード(参考)】
2G043
2G059
2H052
【Fターム(参考)】
2G043AA04
2G043BA16
2G043CA04
2G043DA06
2G043EA01
2G043FA02
2G043HA01
2G043HA05
2G043JA05
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2G043LA03
2G059AA05
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2G059GG01
2G059HH02
2G059JJ06
2G059JJ11
2G059JJ13
2G059KK04
2H052AA05
2H052AA07
2H052AA08
2H052AA09
2H052AA10
2H052AC04
2H052AC15
2H052AC34
2H052AF10
2H052AF14
2H052AF25
(57)【要約】
撮像システム及び関連方法が開示される。一実装形態によれば、システムは、サンプルを受容するフローセルを受容するためのフローセルレセプタクルと、光源アセンブリ及び撮像デバイスを有する撮像システムと、を含む。光源アセンブリは、実質的にコリメートされたビームを形成する。光学アセンブリは、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む。光学アセンブリは、光源アセンブリから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、サンプルを光学的にプロービングするために光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換する。撮像デバイスは、サンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
サンプルを受容するためのフローセルと、
システムと、を備え、前記システムが、
前記フローセルを受容するためのフローセルレセプタクルと、
撮像システムと、を備え、前記撮像システムが、
実質的にコリメートされたビームを形成するための光源アセンブリと、
光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む、光学アセンブリであって、前記光源アセンブリから前記実質的にコリメートされたビームを受容し、前記実質的にコリメートされたビームを、前記フローセル内の前記サンプルを光学的にプロービングするために前記光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換する、光学アセンブリと、
前記成形されたサンプリングビームを用いて前記サンプルを前記光学的にプロービングすることに応答して、前記サンプルに関連付けられた画像データを取得するための撮像デバイスと、を含む、装置。
【請求項2】
前記実質的にコリメートされたビームが、第1のアスペクト比を有し、前記成形されたサンプリングビームが、第2のアスペクト比を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記実質的にコリメートされたビームの前記第1のアスペクト比が、最大で4:1であり、前記成形されたサンプリングビームの前記第2のアスペクト比が、少なくとも8:1である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、第1の軸において第1の倍率を提供し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率を提供する、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の倍率が、前記第2の倍率の少なくとも2倍である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記光学アセンブリが、
第1のアスペクト比を有する前記実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する成形されたビームを形成するための、前記非対称ビームエキスパンダ群と、
前記非対称ビームエキスパンダ群から前記成形されたビームを受容し、前記成形されたビームを前記光学アセンブリの前記焦点面又はその近くで前記成形されたサンプリングビームに変換するように、前記光軸に沿って配設された対物レンズ群と、を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記光源アセンブリが、
入力放射を提供するためのビーム源と、
前記入力放射を実質的にコリメートして、第1のアスペクト比を有する前記実質的にコリメートされたビームを形成するためのコリメータと、を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記コリメータが、前記第1のアスペクト比を有する導波路を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記導波路が、前記第1のアスペクト比を有する矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記コリメータが、前記光ファイバの出力をコリメートするように配設された球面レンズ又は非球面レンズのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記光学アセンブリが、
前記コリメータから前記実質的にコリメートされたビームを受容し、前記実質的にコリメートされたビームを第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームに変換するように、前記光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を有する、ビーム成形群と、
前記第1のアスペクト比を有する前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビームを形成する、前記非対称ビームエキスパンダ群と、
前記非対称ビームエキスパンダ群から前記第2の成形されたビームを受容し、前記第2の成形されたビームを前記光学アセンブリの前記焦点面又はその近くで前記成形されたサンプリングビームに変換するように、前記光軸に沿って配設された対物レンズ群と、を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記撮像デバイスが、前記サンプリングビームのアスペクト比に対応するアスペクト比を有する時間領域積分(TDI)画像センサを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、前記光軸に沿って配設された1対以上の交差円柱レンズを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記1対以上の交差円柱レンズの各対が、異なるパワーを有し、かつ異なる軸上に配向された2つの円柱レンズを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、前記光軸に沿って配設された円筒望遠鏡を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記円筒望遠鏡が、シングレットレンズを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記円筒望遠鏡が、無限焦点ダブレットレンズを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記ダブレットレンズが、アクロマティックである、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記円筒望遠鏡が、ケプラー望遠鏡、ガリレオ望遠鏡、又はハイブリッドケプラー-ガリレオ望遠鏡のうちの少なくとも1つである、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、第2の円筒望遠鏡を含む、請求項15~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記円筒望遠鏡及び前記第2の円筒望遠鏡が、直列になっていること、入れ子になっていること、又はインターリーブされていることのうちの少なくとも1つである、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記円筒望遠鏡及び前記第2の円筒望遠鏡が、異なる軸において異なる量だけ拡大する、請求項20又は21に記載の装置。
【請求項23】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、倍率が実質的に1つの軸において提供されるように、前記光軸に沿って配設された1つ以上のアナモルフィックプリズムを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記アナモルフィックプリズムが、第1のガラスタイプを含む第1のプリズムと、第2のガラスタイプを含む第2のプリズムと、を備える、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
装置であって、
システムを備え、前記システムが、
サンプルを受容するフローセルを受容するためのフローセルレセプタクルと、
撮像システムと、を備え、前記撮像システムが、
実質的にコリメートされたビームを形成するための光源アセンブリと、
光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む、光学アセンブリであって、前記光源アセンブリから前記実質的にコリメートされたビームを受容し、前記実質的にコリメートされたビームを、前記フローセル内の前記サンプルを光学的にプロービングするために前記光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換する、光学アセンブリと、
前記サンプリングビームを用いて前記サンプルを前記光学的にプロービングすることに応答して、前記サンプルに関連付けられた画像データを取得するための撮像デバイスと、を含む、装置。
【請求項26】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、前記光軸に沿って配設された1つ以上の回折要素を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記1つ以上の回折要素が、屈折ホモジナイザ、屈折ディフューザ、又は円柱マイクロレンズアレイのうちの少なくとも1つを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、前記光軸に沿って配設されたレンズを含み、前記撮像システムが、前記レンズを前記光軸に沿って移動させて、前記非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替える、請求項25~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記撮像システムが、アクチュエータ及び反射要素を更に含み、前記アクチュエータが、露光時間内に前記フローセルにわたって前記成形されたサンプリングビームを掃引するように前記反射要素を位置決めする、請求項25~28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記非対称ビームエキスパンダ群が、第1の軸に沿ってアナモルフィック拡大を提供するために、交差対の円柱レンズ、円筒望遠鏡、アナモルフィックプリズム、又は回折要素のうちの少なくとも1つを更に含み、前記アクチュエータが、前記成形されたサンプリングビームを第2の異なる軸に沿って掃引するように前記反射要素を位置決めする、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記アクチュエータが、前記フローセルにわたって前記成形されたサンプリングビームを掃引するための範囲内に前記反射要素を位置決めする、請求項29又は30に記載の装置。
【請求項32】
前記範囲が、約39度~約41度である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
方法であって、
光源アセンブリを使用してコリメートされたビームを生成することと、
前記光学アセンブリを使用して、前記コリメートされたビームを、光学アセンブリの焦点面における遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換することであって、前記光学アセンブリが、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を有する、変換することと、
前記成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることと、を含む、方法。
【請求項34】
前記コリメートされたビームを生成することが、入力ビームを導波路に通すことを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記導波路が、矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備える、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記コリメートされたビームを前記成形されたサンプリングビームに変換することが、前記非対称ビームエキスパンダ群を使用して、第1のアスペクト比を有する前記実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2のアスペクト比を有する成形されたビームを形成することを含む、請求項33~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記コリメートされたビームを前記成形されたサンプリングビームに変換することが、前記光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、前記成形されたビームを、前記光学アセンブリの前記焦点面又はその近くで前記成形されたサンプリングビームに変換することを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記実質的にコリメートされたビームを、1)1対以上の交差円柱レンズ、2)1つ以上の円筒望遠鏡、3)1つ以上のアナモルフィックプリズム、又は4)1つ以上の回折要素、のうちの少なくとも1つに通すことを含む、請求項36又は37に記載の方法。
【請求項39】
前記実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記非対称ビームエキスパンダ群のレンズを前記光軸に沿って移動させて、前記非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることを含む、請求項36又は37に記載の方法。
【請求項40】
前記成形されたサンプリングビームを前記サンプルにわたって掃引することを更に含む、請求項36~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記成形されたサンプリングビームを前記サンプルにわたって掃引することが、前記成形されたビームを反射要素に方向付けることと、前記反射要素をアクチュエータを用いて回転させることと、を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記コリメートされたビームを前記成形されたサンプリングビームに変換することが、
前記光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を有するビーム成形群を使用して、前記実質的にコリメートされたビームを第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームに変換することと、
前記非対称ビームエキスパンダ群を使用して、前記第1のアスペクト比を有する前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビームを形成することと、を含む、請求項33~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記コリメートされたビームを前記成形されたサンプリングビームに変換することが、前記光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、前記第2の成形されたビームを、前記光学アセンブリの前記焦点面又はその近くで前記成形されたサンプリングビームに変換することを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記第1の成形されたビームを、第1の軸において第1の倍率によって拡大し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率によって拡大する、請求項42又は43に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の倍率が、前記第2の倍率の少なくとも2倍である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記第1の成形されたビームを1対以上の交差円柱レンズに通すことを含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記第1の成形されたビームを1つ以上の円筒望遠鏡に通すことを含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記第1の成形されたビームを1つ以上のアナモルフィックプリズムに通すことを含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、前記第1の成形されたビームを1つ以上の回折要素に通すことを含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、
前記第1の成形されたビームをレンズに通すことと、
前記レンズを前記光軸に沿って移動させて、前記非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることと、を含む、請求項42~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記第2の成形されたビームを反射要素に方向付け、前記反射要素をアクチュエータを用いて回転させることによって、前記成形されたサンプリングビームを前記サンプルにわたって掃引することを更に含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記成形されたサンプリングビームを用いて前記サンプルを前記光学的にプロービングすることに応答して、前記サンプルに関連付けられた画像データを取得することを更に含む、請求項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願セクション)
本出願は、2021年12月30日に出願された米国特許仮出願第62/294,968号の利益及び優先権を主張し、その内容の全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
配列決定機器などの機器は、フローセル上のサンプルを撮像し得る。
【発明の概要】
【0003】
本開示において以降で説明される先行技術に勝る利点及び利益は、撮像システム及び関連する方法の提供を通して達成され得る。装置及び方法の様々な実装形態が以下に説明されており、任意の組み合わせで(これらの組み合わせが矛盾しないという条件で)以下に列挙される追加の実装形態を含む装置及び方法、並びに除いた装置及び方法は、これらの欠点を克服し、本明細書に説明される利益を得ることができる。
【0004】
第1の実装形態によれば、装置は、フローセル及びシステムを備えるか、又は含む。フローセルは、サンプルを受容する。システムは、フローセルレセプタクル及び撮像システムを備えるか、又は含む。フローセルレセプタクルは、フローセルを受容する。撮像システムは、光源アセンブリと、光学アセンブリと、撮像デバイスとを備えるか、又は含む。光源アセンブリは、実質的にコリメートされたビームを形成する。光学アセンブリは、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を備えるか、又は含む非対称ビームエキスパンダ群を備えるか、又は含む。光学アセンブリは、光源アセンブリから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、フローセル内のサンプルを光学的にプロービングするために光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を備えるか、又は有する成形されたサンプリングビームに変換する。撮像デバイスは、成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得する。
【0005】
第2の実装形態によれば、システムは、フローセルレセプタクル及び撮像システムを備えるか、又は含む。フローセルレセプタクルは、サンプルを受容するためのフローセルを受容し、撮像システムは、光源アセンブリ及び撮像デバイスを備えるか、又は含む。光源アセンブリは、実質的にコリメートされたビームを形成する。光学アセンブリは、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を備えるか、又は含む非対称ビームエキスパンダ群を備えるか、又は含む。光学アセンブリは、光源アセンブリから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、フローセル内のサンプルを光学的にプロービングするために光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を備えるか、又は有する成形されたサンプリングビームに変換する。撮像デバイスは、サンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得する。
【0006】
第3の実装形態によれば、方法は、光源アセンブリを使用してコリメートされたビームを生成することと、光学アセンブリを使用して、コリメートされたビームを、光学アセンブリの焦点面における遠視野において細長い断面を備えるか、又は有する成形されたサンプリングビームに変換することと、を備えるか、又は含む。光学アセンブリは、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を備えるか、又は含む非対称ビームエキスパンダ群を有する。本方法はまた、成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることを備えるか、又は含む。
【0007】
更に、前述の第1、第2、及び/又は第3の実装形態に従って、装置及び/又は方法は、以下のうちのいずれか1つ以上を更に備え得るか、又は含み得る。
【0008】
一実装形態によれば、実質的にコリメートされたビームは、第1のアスペクト比を有し、成形されたサンプリングビームは、第2のアスペクト比を有する。
【0009】
別の実装形態によれば、実質的にコリメートされたビームの第1のアスペクト比は、最大で4:1であり、成形されたサンプリングビームの第2のアスペクト比は、少なくとも8:1である。
【0010】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、第1の軸において第1の倍率を提供し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率を提供する。
【0011】
別の実装形態によれば、第1の倍率は、第2の倍率の少なくとも2倍である。
【0012】
別の実装形態によれば、光学アセンブリは、非対称ビームエキスパンダ群及び対物レンズ群を備えるか、又は含む。非対称ビームエキスパンダ群は、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を備えるか、又は有する成形されたビームを形成し、対物レンズ群は、非対称ビームエキスパンダ群から成形されたビームを受容し、成形されたビームを光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換するように光軸に沿って配設されている。
【0013】
別の実装形態によれば、光源アセンブリは、入力放射を提供するためのビーム源と、入力放射を実質的にコリメートして、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する実質的にコリメートされたビームを形成するためのコリメータと、を備えるか、又は含む。
【0014】
別の実装形態によれば、コリメータは、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する導波路を備えるか、又は含む。
【0015】
別の実装形態によれば、導波路は、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備えるか、又は含む。
【0016】
別の実装形態によれば、コリメータは、光ファイバの出力をコリメートするように配設された球面レンズ又は非球面レンズのうちの少なくとも1つを備えるか、又は含む。
【0017】
別の実装形態によれば、光学アセンブリは、ビーム成形群、非対称ビームエキスパンダ群、及び対物レンズ群を備えるか、又は含む。ビーム成形群は、コリメータから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する第1の成形されたビームに変換するように光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を備えるか、又は有する。非対称ビームエキスパンダ群は、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を備えるか、又は有する第2の成形されたビームを形成する。対物レンズ群は、光軸に沿って配設され、非対称ビームエキスパンダ群から第2の成形されたビームを受容し、第2の成形されたビームを光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換する。
【0018】
別の実装形態によれば、撮像デバイスは、サンプリングビームのアスペクト比に対応するアスペクト比を備えるか、又は有する時間領域積分(time domain integration、TDI)画像センサを備えるか、又は含む。
【0019】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、光軸に沿って配設された1対以上の交差円柱レンズを備えるか、又は含む。
【0020】
別の実装形態によれば、1対以上の交差円柱レンズの各対は、異なるパワーを有し、異なる軸上に配向された2つの円柱レンズを備えるか、又は含む。
【0021】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、光軸に沿って配設された円筒望遠鏡を備えるか、又は含む。
【0022】
別の実装形態によれば、円筒望遠鏡は、シングレットレンズを備えるか、又は含む。
【0023】
別の実装形態によれば、円筒望遠鏡は、アフォーカルダブレットレンズを備えるか、又は含む。
【0024】
別の実装形態によれば、ダブレットレンズは、アクロマティックである。
【0025】
別の実装形態によれば、円筒望遠鏡は、ケプラー望遠鏡、ガリレオ望遠鏡、又はハイブリッドケプラー-ガリレオ望遠鏡のうちの少なくとも1つである。
【0026】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、第2の円筒望遠鏡を備えるか、又は含む。
【0027】
別の実装形態によれば、円筒望遠鏡及び第2の円筒望遠鏡は、直列になっていること、入れ子になっていること、又はインターリーブされていることのうちの少なくとも1つである。
【0028】
別の実装形態によれば、円筒望遠鏡及び第2の円筒望遠鏡は、異なる軸において異なる量だけ拡大する。
【0029】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、倍率が実質的に1つの軸において提供されるように光軸に沿って配設された1つ以上のアナモルフィックプリズムを備えるか、又は含む。
【0030】
別の実装形態によれば、1つ以上のアナモルフィックプリズムは、第1のガラスタイプを備えるか、又は含む第1のプリズムと、第2のガラスタイプを備えるか、又は含む第2のプリズムとを備えるか、又は含む。
【0031】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、光軸に沿って配設された1つ以上の回折要素を含む。
【0032】
別の実装形態によれば、1つ以上の回折要素は、屈折ホモジナイザ、屈折ディフューザ、又は円柱マイクロレンズアレイのうちの少なくとも1つを備えるか、又は含む。
【0033】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、光軸に沿って配設されたレンズを備えるか、又は含む。撮像システムは、レンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替える。
【0034】
別の実装形態によれば、撮像システムは、アクチュエータ及び反射要素を更に備えるか、又は含む。アクチュエータは、露光時間内にフローセルにわたって成形されたサンプリングビームを掃引するように反射要素を位置決めする。
【0035】
別の実装形態によれば、非対称ビームエキスパンダ群は、第1の軸に沿ってアナモルフィック拡大を提供するために、円柱レンズの交差対、円筒望遠鏡、アナモルフィックプリズム、又は回折要素のうちの少なくとも1つを更に備えるか、又は含む。アクチュエータは、成形されたサンプリングビームを第2の異なる軸に沿って掃引するように反射要素を位置決めする。
【0036】
別の実装形態によれば、アクチュエータは、フローセルにわたって成形されたサンプリングビームを掃引するための範囲内に反射要素を位置決めする。
【0037】
別の実装形態によれば、範囲は、約39度~約41度である。
【0038】
別の実装形態によれば、コリメートされたビームを生成することは、入力ビームを導波路に通すことを備えるか、又は含む。
【0039】
別の実装形態によれば、導波路は、矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備えるか、又は含む。
【0040】
別の実装形態によれば、コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することは、第1のアスペクト比を備えるか、又は有する実質的にコリメートされたビームを、非対称ビームエキスパンダ群を使用して、非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2のアスペクト比を備えるか、又は有する成形されたビームを形成することを備えるか、又は含む。
【0041】
別の実装形態によれば、コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することは、光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、成形されたビームを、光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換することを備えるか、又は含む。
【0042】
別の実装形態によれば、実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、実質的にコリメートされたビームを、1)1対以上の交差円柱レンズ、2)1つ以上の円筒望遠鏡、3)1つ以上のアナモルフィックプリズム、又は4)1つ以上の回折要素、のうちの少なくとも1つに通すことを備えるか、又は含む。
【0043】
別の実装形態によれば、実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、非対称ビームエキスパンダ群のレンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることを備えるか、又は含む。
【0044】
別の実装形態によれば、本方法はまた、成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することを備えるか、又は含む。
【0045】
別の実装形態によれば、成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することは、成形されたビームを反射要素に方向付けることと、反射要素をアクチュエータを用いて回転させることと、を備えるか、又は含む。
【0046】
別の実装形態によれば、コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することは、光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を有するビーム成形群を使用して、実質的にコリメートされたビームを第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームに変換することと、非対称ビームエキスパンダ群を使用して、第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビームを形成することと、を含む。
【0047】
別の実装形態によれば、コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することは、光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、第2の成形されたビームを、光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換することを備えるか、又は含む。
【0048】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームを、第1の軸において第1の倍率によって拡大し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率によって拡大する。
【0049】
別の実装形態によれば、第1の倍率は、第2の倍率の少なくとも2倍である。
【0050】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームを1対以上の交差円柱レンズに通すことを備えるか、又は含む。
【0051】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームを1つ以上の円筒望遠鏡に通すことを含む。
【0052】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームを1つ以上のアナモルフィックプリズムに通すことを含む。
【0053】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームを1つ以上の回折要素に通すことを含む。
【0054】
別の実装形態によれば、第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することは、第1の成形されたビームをレンズに通すこと、レンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることを備えるか、又は含む。
【0055】
別の実装形態によれば、本方法は、第2の成形されたビームを反射要素に方向付け、反射要素をアクチュエータを用いて回転させることによって、成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することを備えるか、又は含む。
【0056】
別の実装形態によれば、方法は、成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得することを備えるか、又は含む。
【0057】
以下でより詳細に説明される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(かかる概念が相互に矛盾しないという前提で)、本明細書に開示される主題の一部であると考えられ、かつ/又は特定の態様の特定の利益を達成するように組み合わせることができることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
添付の図面は、以下の詳細な説明とともに、別個の図を通して同一又は機能的に同様の要素を参照し、本開示に組み込まれ、その一部を形成し、特許請求される発明を含む例示的な実装形態を更に示し、それらの例の様々な原理及び利点を説明する働きをする。更に、図は、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細で本開示を不明瞭にしないように、本開示の例を理解することに関係する具体的な詳細のみを示す。
【
図1】本開示の教示によるシステムの例示的な実装形態の概略図を示す。
【
図2】
図1の撮像システムを実装するために使用され得る例示的な撮像システムの部分の概略図である。
【
図3】
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る例示的な非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図4】
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図5】
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図6】プリズムの各々が同じタイプのガラスで形成されているときに、
図5の非対称ビームエキスパンダ群を使用して生成される例示的な照明パターンを示す。
【
図7】プリズムが2つ以上のタイプのガラスで形成されているときに、
図5の非対称ビームエキスパンダ群を使用して生成される例示的な照明パターンを示す。
【
図8】
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図9】
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図10】
図9の非対称ビームエキスパンダ群が第1の位置にある状態で生成され得る高放射照度の細長いビームパターンを示す。
【
図11】
図9の非対称ビームエキスパンダ群が第2の位置にある状態で生成され得る低放射照度のより広いビームパターンを示す。
【
図12】反射要素が第1の位置にある、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群を実装するために使用され得る別の非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図13】第2の位置にある反射要素を示す
図12の非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図14】第3の位置にある反射要素を示す
図12の非対称ビームエキスパンダ群の概略図である。
【
図15】反射要素が第1の位置にある、
図12の非対称ビームエキスパンダ群を使用して生成されたサンプリングビームを示す照明パターンを示す。
【
図16】反射要素が第2の位置にある、
図13の非対称ビームエキスパンダ群を使用して生成されたサンプリングビームを示す照明パターンを示す。
【
図17】反射要素が第3の位置にある、
図14の非対称ビームエキスパンダ群を使用して生成されたサンプリングビームを示す照明パターンを示す。
【0059】
装置及び方法の構成要素は、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細で本開示を不明瞭にしないように、本開示の実装形態を理解することに関係する具体的な詳細のみを示す図面において、適切な場合に従来の記号によって表されている。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下の説明は、方法、装置、及び/又は製造物品の実装形態の詳細な説明を開示しているが、所有権の法的範囲は、本特許の最後に記載された特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。したがって、以下の「発明を実施するための形態」は、例としてのみ解釈されるべきであり、可能な全ての実装形態を説明することは、不可能ではないにしても、非現実的であろうことから、可能な全ての実装形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替的な実装形態が実装され得る。そのような代替的な実装形態は、依然として特許請求の範囲内に含まれるであろうことが想定される。
【0061】
本開示の少なくとも1つの態様は、1つ以上の対象サンプル(例えば、生物学的サンプル)に対して分析を行うために使用され得るライン走査配列決定機器などの機器を対象とする。この機器は、ビーム源から入力ビームを受容し、その入力ビームをサンプルを光学的にプロービングするためのサンプリングビームに変換するように設計された光学アセンブリを含む。レーザ、レーザダイオード、ダイオード励起固体レーザ、コヒーレント光源、発光ダイオード、又は任意の他のレーザ様源が、入力ビームを形成するために使用され得るが、そのような源は、多くの場合、狭く集束された不均一な高放射照度ビームを出力する。しかしながら、サンプルを照明するための、そのような狭く集束された不均一な高放射照度ビームの使用は、サンプルの光退色、サンプルへの光損傷、化学反応を行うために使用される試薬への光損傷、及び/又はサンプルを支持するために使用される基板への光損傷を引き起こす可能性がある。
【0062】
したがって、開示された光学アセンブリは、入力ビームを、サンプルを光学的にプロービングするためのより大きい成形されたビームに変換する。例示的な成形されたビームは、遠視野において、薄い、又はそうでなければ細長い、実質的に矩形の断面を有し、成形されたビームは、断面にわたって実質的に均一な放射照度を有する。入力ビームの放射照度をより広い領域に広げることによって、サンプルの光退色、サンプルへの光損傷、化学反応を行うために使用される試薬への光損傷、及び/又はサンプルを支持するために使用される基板への光損傷が低減され得る。しかしながら、そのようなより大きい成形されたビームによって提供される放射照度は、サンプルの配列決定を可能にするためにサンプルから十分な蛍光発光を発生させるのに十分であるようにすることができる。更に、実質的により均一な励起照明が励起照明の領域のエッジの照明をもたらすので、そのような成形されたビームによって提供される放射照度は、機器が増加した速度で動作することを可能にする。そのような成形されたビームはまた、多くの場合、大きいアスペクト比(例えば、少なくとも8:1)を有する時間遅延積分(TDI)ラインスキャナの使用を可能にする。例は、細長い実質的に矩形の断面を有するサンプリングビームを発生させるとして本明細書に説明されているが、本技法は、楕円、平行四辺形などを含む、遠視野において任意の数の細長い断面形状を形成するために使用され得る。
【0063】
光源からの光を閉じ込めて輸送するためのほとんどの光学アセンブリは、1に近い(例えば、1:1)のアスペクト比を有する。しかしながら、ライン走査配列決定システムは、多くの場合、大きいアスペクト比(例えば、少なくとも8:1)を有する時間及び遅延積分(TDI)撮像デバイスを使用する。4:1までのアスペクト比を有する導波路が利用可能であり、実質的にコリメートされたビームを形成するためのコリメータとして使用され得るが、これより大きいアスペクト比は容易に利用可能ではない。したがって、容易に入手可能なコリメータによって生成されるコリメートされたビームから形成される成形されたビームは、TDI撮像デバイスのアスペクト比に一致するアスペクト比を有していない。
【0064】
したがって、本明細書の様々な実装形態におけるライン走査配列決定システムのための光学アセンブリは、成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張するように光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む。成形されたビームは、いくつかの実装形態では、光学アセンブリのビーム成形群によってコリメートされたビームから形成される。非対称ビームエキスパンダ群は、成形されたビームの幅及び成形されたビームの高さを異なる量だけ拡大又は拡張する。すなわち、非対称ビームエキスパンダ群は、成形されたビームをx軸及びy軸において異なる量だけ拡張又は拡大し、z軸は、光学アセンブリの光軸に平行である。非対称ビームエキスパンダ群は、例えば、y軸における拡大量の少なくとも2倍である量だけ、成形されたビームをx軸において拡大し得る。しかしながら、成形されたビームは、いくつかの実装形態では、1つの軸においてのみ拡大される。非対称ビームエキスパンダ群は、いくつかの実装形態では、1つ以上の対の交差円柱レンズ、1つ以上の円筒望遠鏡、1つ以上のアナモルフィックプリズム、又は1つ以上の回折光学要素を含み得る。
【0065】
非対称ビームエキスパンダ群は更に、様々な実装形態において、成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張するために光学アセンブリを高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えるように選択的に制御可能である。非対称ビームエキスパンダ群は、レンズ又はレンズ群を含み得る。
【0066】
更に実装形態では、非対称ビームエキスパンダ群は、成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引して、成形されたビームを制御可能な方法で非対称又はアナモルフィックに拡張する。非対称ビームエキスパンダ群は、そのような実装形態では、反射要素の角度を制御してサンプルにわたってサンプリングビームを掃引するためのアクチュエータを含み得る。サンプリングビームは、撮像デバイスのサンプリング間隔中にサンプルにわたって掃引され得る。非対称ビームエキスパンダ群は、サンプリングビームの形成を助けるために、1対以上の交差円柱レンズ、1つ以上の円筒望遠鏡、1つ以上のアナモルフィックプリズム、又は1つ以上の回折要素を更に含み得る。
【0067】
図1は、本開示の教示によるシステム100の例示的な実装形態の概略図を示す。システム100を使用して、1つ以上の対象サンプルに対して分析を行うことができる。1つ以上のサンプルは、一本鎖DNA(single stranded DNA、sstDNA)を形成するように線形化された1つ以上のDNAクラスタを含み得る。図示される実装形態では、システム100は、対応するフローセル106を含む1対のフローセルアセンブリ102、104を受容するように適合されている。システム100は、部分的に、1つ以上のサンプルカートリッジ107と、撮像システム108と、対応するフローセルアセンブリ102、104を支持するフローセルレセプタクル112、114を有するフローセルインターフェース110と、を含む。フローセルインターフェース110は、フローセルデッキ構造と関連付けられ得、及び/又はフローセルデッキ構造と称され得る。システム100はまた、ステージアセンブリ116、1対の試薬セレクタ弁アセンブリ118、120、及びコントローラ122を含む。試薬セレクタ弁アセンブリ118、120は各々、試薬セレクタ弁124及び弁駆動アセンブリ126を含む。試薬セレクタ弁アセンブリ118、120は、ミニ弁アセンブリと称され得る。コントローラ122は、撮像システム108、試薬セレクタ弁アセンブリ118、120、及びステージアセンブリ116に電気的及び/又は通信可能に結合され、撮像システム108、試薬セレクタ弁アセンブリ118、120、及びステージアセンブリ116に、本明細書に開示されるような様々な機能を行わせるように適合される。
【0068】
図1の撮像システム108は、図示される実装形態において、光源アセンブリ128と、光学アセンブリ129と、撮像デバイス130と、を含む。撮像デバイス130は、スキャナ、検出器、センサ、カメラ、及び/又は固体TDIラインスキャナとして実装され得る。他のタイプの撮像デバイス130が好適であることが立証され得る。
【0069】
光学アセンブリ129は、図示される実装形態では光学アセンブリ129の光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素133を含む非対称ビームエキスパンダ群132を含む。光源アセンブリ128は、照明の実質的にコリメートされたビーム131を形成する。光学アセンブリ129は、動作の際に光源アセンブリ128から実質的にコリメートされたビーム131を受容し、実質的にコリメートされたビーム131を、光学アセンブリ129の焦点面135又はその近くの遠視野において細長い断面210を有する成形されたサンプリングビーム134に変換する。成形されたサンプリングビーム134は、フローセル106内のサンプル211を光学的にプロービングすることができる。撮像デバイス130は、サンプリングビーム134を用いてサンプル211を光学的にプロービングすることに応答して、サンプル211に関連付けられた画像データを取得する。
【0070】
実質的にコリメートされたビーム131は、第1のアスペクト比を有し、成形されたサンプリングビーム134は第2のアスペクト比を有する。成形されたサンプリングビーム134は、結果として、フローセル106内のサンプル211への損傷及び/又は光退色をより少なくする。いくつかの実装形態では、実質的にコリメートされたビームの第1のアスペクト比は、最大で4:1であり、成形されたサンプリングビームの第2のアスペクト比は、少なくとも8:1である。しかしながら、第1のアスペクト比及び/又は第2のアスペクト比は、異なり得る。
【0071】
非対称ビームエキスパンダ群132は、第1の軸において第1の倍率を提供し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率を提供する。第1の軸は、x軸であり得、第2の軸は、y軸であり得る。したがって、非対称ビームエキスパンダ群132は、以下で更に論じるように、高放射照度の細長いビームを低放射照度のより広いビームに変換することができる。第1の倍率は、第2の倍率の少なくとも2倍とすることができる。しかしながら、第1の倍率及び/又は第2の倍率は異なる比率とすることができる。
【0072】
光学アセンブリ129はまた、対物レンズ群136を含む。非対称ビームエキスパンダ群132は、第1のアスペクト比を有する実質的にコリメートされたビーム131を非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する成形されたビーム137を形成する。対物レンズ群136は、光軸に沿って配設され、非対称ビームエキスパンダ群132から成形されたビーム137を受容し、成形されたビーム137を光学アセンブリ129の焦点面135又はその近くで細長いサンプリングビーム134に変換する。光学アセンブリ129の焦点面135は、対物レンズ群136の焦点面と同じであり得る。
【0073】
非対称ビームエキスパンダ群132は、成形されたビーム137の幅及び成形されたビーム137の高さを異なる量だけ拡大又は拡張し得る。すなわち、非対称ビームエキスパンダ群132は、成形されたビーム137をx軸及びy軸に異なる量だけ拡張することができる。z軸は、光学アセンブリ129の光軸に平行である。成形されたビーム137は、いくつかの実装形態では、1つの軸のみにおいて拡張される。
【0074】
光源アセンブリ128はまた、図示される実装形態では、ビーム源138及びコリメータ139を含む。ビーム源138は、動作の際に入力放射を提供し、コリメータ139は、ビーム源138からの入力放射を実質的にコリメートして、実質的にコリメートされたビーム131を形成する。実質的にコリメートされたビーム131は、第1のアスペクト比を有することができる。
【0075】
コリメータ139は、第1のアスペクト比を有するか又は第1のアスペクト比に関連付けられた導波路140を含むように示されている。導波路140は、第1のアスペクト比を有するか又は第1のアスペクト比に関連付けられた、光ファイバ、矩形光ファイバ、及び/又は剛性ライトパイプなどのファイバを含むことができる。矩形光ファイバは、4:1のアスペクト比を有し得る。しかしながら、他のアスペクト比も好適であることが立証され得る。コリメータ139は、追加的又は代替的に、導波路140の出力をコリメートするように配設された球面レンズ及び/又は非球面レンズを含み得る。コリメートされたビーム131を形成する他の方法も好適であることが立証され得る。
【0076】
図1のシステム100はまた、図示される実装形態では、シッパマニホールドアセンブリ150と、サンプル装填マニホールドアセンブリ152と、ポンプマニホールドアセンブリ154と、駆動アセンブリ156と、廃棄物リザーバ158と、を含む。コントローラ122は、シッパマニホールドアセンブリ150、サンプル装填マニホールドアセンブリ152、ポンプマニホールドアセンブリ154、及び駆動アセンブリ156に電気的及び/又は通信可能に結合され、シッパマニホールドアセンブリ150、サンプル装填マニホールドアセンブリ152、ポンプマニホールドアセンブリ154、及び駆動アセンブリ156に、本明細書に開示されるような様々な機能を行わせるように適合される。
【0077】
フローセル106の各々は、図示される実装形態において複数のチャネル160を含む。チャネル160の各々は、フローセル106の第1の端部に位置決めされた第1のチャネル開口部と、フローセル106の第2の端部に位置決めされた第2のチャネル開口部とを有する。チャネル160を通る流れの方向に応じて、チャネル開口部のいずれかが、入口又は出口として作用し得る。
図1では、フローセル106が2つのチャネル160を含むものとして示されているが、任意の数(例えば、1つ、2つ、6つ、8つ)のチャネル160が含まれ得る。
【0078】
フローセルアセンブリ102、104の各々はまた、フローセルフレーム162と、対応するフローセル106の第1の端部に結合されたフローセルマニホールド148と、を含む。本明細書で使用されるとき、フローセル(flowcellとも称される)は、反応構造体の複数の反応部位と連通するフローチャネルをフローセルの間に形成するように、反応構造体の上に延在する蓋を有するデバイスを含むことができる。いくつかのフローセルはまた、反応部位又はそこに近接して起こる指定された反応を検出する検出デバイスも含み得る。図示されるように、フローセル106、フローセルマニホールド148、及び/又はフローセル106とシステム100との間の流体接続を確立するために使用される任意の関連するガスケットは、フローセルフレーム162によって結合されるか、又は別様に担持される。フローセルフレーム162は、
図1のフローセルアセンブリ102、104に含まれて示されているが、フローセルフレーム162は、省略され得る。このように、フローセル106及び関連するフローセルマニホールド148及び/又はガスケットは、フローセルフレーム162を伴わずにシステム100で使用され得る。
【0079】
図1のシステム100のいくつかの構成要素は、フローセル106の両方に結合されているものとして1回示されているが、いくつかの実装形態では、これらの構成要素は、各フローセル106がそれ自体の対応する構成要素を有し、システム100が3つ以上のフローセルレセプタクル112、114及び対応する構成要素を含み得るように複製され得ることに留意する。例えば、各フローセル106は、別個のサンプルカートリッジ107、サンプル装填マニホールドアセンブリ152、ポンプマニホールドアセンブリ154などに関連付けられ得る。他の実装形態では、システム100は、単一のフローセル106及び対応する構成要素を含み得る。
【0080】
システム100は、1つ以上の対象サンプル(例えば、分析物)を担持するサンプルカートリッジ107を受容するサンプルカートリッジレセプタクル164を含む。システム100はまた、サンプルカートリッジ107と流体接続を確立するサンプルカートリッジインターフェース166も含む。
【0081】
サンプル装填マニホールドアセンブリ152は、1つ以上のサンプル弁167を含み、ポンプマニホールドアセンブリ154は、1つ以上のポンプ168と、1つ以上のポンプ弁170と、キャッシュ172と、を含む。弁167、170のうちの1つ以上は、ロータリ弁、ピンチ弁、フラット弁、ソレノイド弁、チェック弁、圧電弁、及び/又は三方弁によって実装され得る。しかしながら、異なるタイプの流体制御デバイスが使用され得る。ポンプ168のうちの1つ以上は、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、及び/又はダイアフラムポンプによって実装され得る。しかしながら、他のタイプの流体移送デバイスが使用され得る。キャッシュ172は、蛇行キャッシュであり得、例えば、
図1のシステム100のバイパス操作中に、1つ以上の反応成分を一時的に記憶し得る。キャッシュ172は、ポンプマニホールドアセンブリ154に含まれて示されているが、別の実装形態では、キャッシュ172は、異なる場所に位置し得る。例えば、キャッシュ172は、シッパマニホールドアセンブリ150に、又はバイパス流体ライン173の下流の別のマニホールドに含まれ得る。
【0082】
サンプル装填マニホールドアセンブリ152及びポンプマニホールドアセンブリ154は、図示される実装形態では、1つ以上の対象サンプルを、流体ライン174を通してサンプルカートリッジ107からフローセルアセンブリ102、104に向かって流す。いくつかの実装形態では、サンプル装填マニホールドアセンブリ152は、フローセル106の各チャネル160に対象サンプルを個別に装填する/対処することができる。フローセル106のチャネル160に対象サンプルを装填するプロセスは、
図1のシステム100を使用して自動的に発生し得る。
【0083】
サンプルカートリッジ107及びサンプル装填マニホールドアセンブリ152は、
図1のシステム100に示されるように、フローセルアセンブリ102、104の下流に位置決めされる。サンプル装填マニホールドアセンブリ152は、フローセル106の後部からフローセル106に対象サンプルを装填し得る。フローセル106の後部から対象サンプルを装填することは、「後部装填」と称され得る。対象サンプルをフローセル106内に後部装填することにより、汚染を低減し得る。いくつかの実装形態では、サンプル装填マニホールドアセンブリ152は、フローセルアセンブリ102、104とポンプマニホールドアセンブリ154との間に結合されている。
【0084】
対象サンプルをサンプルカートリッジ107からポンプマニホールドアセンブリ154に向かって引き込むために、サンプル弁167、ポンプ弁170、及び/又はポンプ168は、対象サンプルをポンプマニホールドアセンブリ154に向かって付勢するように選択的に作動され得る。サンプルカートリッジ107は、対応するサンプル弁167を介して選択的に流体アクセス可能な複数のサンプルリザーバを含み得る。したがって、各サンプルリザーバは、対応するサンプル弁167を使用して、他のサンプルリザーバから選択的に隔離され得る。
【0085】
サンプル弁167、ポンプ弁170、及び/又はポンプ168は、対象サンプルをフローセルアセンブリ102に向かって、及び対応するフローセル106のそれぞれのチャネル160内に付勢して、対象サンプルをフローセル106のうちの1つの対応するチャネルに向かって、及びポンプマニホールドアセンブリ154から離れる方向に個別に流すように、選択的に作動され得る。いくつかの実装形態では、フローセル106の各チャネル160は、対象サンプルを受容する。他の実装形態では、フローセル106のチャネル160のうちの1つ以上は、対象サンプルを選択的に受容し、フローセル106のチャネル160のうちの他のものは、対象サンプルを受容しない。対象サンプルを受容し得ないフローセル106のチャネル160は、例えば、代わりに洗浄緩衝液を受容し得る。
【0086】
駆動アセンブリ156は、シッパマニホールドアセンブリ150及びポンプマニホールドアセンブリ154とインターフェースして、対応するフローセル106内のサンプルと相互作用する1つ以上の試薬を流す。可逆的ターミネータは、伸長するDNA鎖の上に単一のヌクレオチドが組み込まれることを可能にするように、試薬に取り付けられ得る。いくつかのそのような実装形態では、ヌクレオチドのうちの1つ以上は、励起されると色を発する固有の蛍光標識を有する。色(又はその欠如)を使用して、対応するヌクレオチドを検出する。図示される実装形態では、撮像システム108は、識別可能な標識(例えば、蛍光標識)のうちの1つ以上を励起し、その後、識別可能な標識について撮像デバイス130を使用して画像データを取得する。標識は、入射光及び/又はレーザによって励起され得、画像データは、励起に応答してそれぞれの標識によって放たれる1つ以上の色を含み得る。画像データ(例えば、検出データ)は、システム100によって分析され得る。撮像システム108は、対物レンズ及び/又は撮像デバイス130を含む蛍光分光光度計であり得る。撮像デバイス130は、電荷結合要素(charge coupled device、CCD)及び/又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)デバイスを含み得る。しかしながら、他のタイプの撮像システム108及び/又は光学機器が使用され得る。例えば、撮像システム108は、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、撮像フローサイトメータ、高分解能光学顕微鏡法、共焦点顕微鏡法、落射蛍光顕微鏡法、二光子顕微鏡法、微分干渉顕微鏡法などであり得るか、又はそれらに関連付けられ得る。
【0087】
画像データが取得された後、駆動アセンブリ156は、シッパマニホールドアセンブリ150及びポンプマニホールドアセンブリ154とインターフェースして、フローセル106を通して別の反応成分(例えば、試薬)を流し、それは、その後、主廃棄物流体ライン166を介して廃棄物リザーバ158によって受容され、かつ/又はそうでなければシステム100によって排出される。いくつかの反応成分は、蛍光標識及び可逆的ターミネータをsstDNAから化学的に切断するフラッシング動作を行う。次いで、sstDNAは、別のサイクルのために準備ができている。
【0088】
主廃棄物流体ライン166は、ポンプマニホールドアセンブリ154と廃棄物リザーバ158との間に結合されている。ポンプマニホールドアセンブリ154のポンプ168及び/又はポンプ弁170は、フローセルアセンブリ102、104から流体ライン174及びサンプル装填マニホールドアセンブリ152を通して主廃棄物流体ライン166に反応成分を選択的に流し得る。
【0089】
フローセルアセンブリ102、104は、フローセルインターフェース110を介して中央弁175に結合されている。補助廃棄物流体ライン173は、中央弁175及び廃棄物リザーバ158に結合されている。いくつかの実装形態では、補助廃棄物流体ライン173は、本明細書に説明されるように、対象サンプルをフローセル106に後部装填するときに、中央弁175を介してフローセルアセンブリ102、104から対象サンプルの余分な流体を受容して、対象サンプルの余分な流体を廃棄物リザーバ158に流す。すなわち、対象サンプルは、フローセル106の後部から装填され得、対象サンプルのいかなる余分な流体も、フローセル106の前部から出得る。フローセル106に対象サンプルを後部装填することによって、異なるサンプルを対応するフローセル106の対応するチャネル160に別々に装填することができ、単一のフローセルマニホールド148は、フローセル106の前部を中央弁175に結合して、各対象サンプルの余分な流体を補助廃棄物流体ライン173に方向付けることができる。対象サンプルがフローセル106内に装填されると、フローセルマニホールド148を使用して、共通の試薬をフローセル106の各チャネル160のフローセル106の前部(例えば、上流)から送達することができ、この共通の試薬は、フローセル106の後部(例えば、下流)から出る。言い換えれば、対象サンプル及び試薬は、フローセル106のチャネル160を通って反対方向に流れ得る。
【0090】
シッパマニホールドアセンブリ150は、図示される実装形態では、共有ライン弁178及びバイパス弁180を含む。共有ライン弁178は、試薬セレクタ弁と称され得る。試薬セレクタ弁アセンブリ118、120の試薬セレクタ弁124、中央弁175、及び/又はシッパマニホールドアセンブリ150の弁178、180は、流体ライン182、184、186、188、190を通る流体の流れを制御するように選択的に作動され得る。弁124、170、175、178、180のうちの1つ以上は、ロータリ弁、ピンチ弁、フラット弁、ソレノイド弁、チェック弁、圧電弁などによって実装され得る。他の流体制御デバイスが好適であることが立証され得る。
【0091】
シッパマニホールドアセンブリ150は、試薬シッパ193を介して対応する数の試薬リザーバ192に結合され得る。試薬リザーバ192は、流体(例えば、試薬及び/又は別の反応成分)を含み得る。シッパマニホールドアセンブリ150は、複数のポートを含み得る。シッパマニホールドアセンブリ150の各ポートは、試薬シッパ193のうちの1つを受容し得る。試薬シッパ193は、流体ラインと称され得る。
【0092】
シッパマニホールドアセンブリ150の共有ライン弁178は、共有試薬流体ライン182を介して中央弁175に結合されている。異なる試薬が、異なる時間に共有試薬流体ライン182を通って流れ得る。1つの試薬を別の試薬と変更する前にフラッシング動作を行うときに、ポンプマニホールドアセンブリ154は、共有試薬流体ライン182、中央弁175、及び対応するフローセルアセンブリ102、104を通して洗浄緩衝液を引き込み得る。したがって、共有試薬流体ライン182は、フラッシング動作に関与し得る。1つの共有試薬流体ライン182が示されているが、任意の数の共有流体ラインが、システム100に含まれ得る。
【0093】
シッパマニホールドアセンブリ150のバイパス弁180は、試薬流体ライン184、186を介して中央弁175に結合されている。中央弁175は、試薬流体ライン184、186に対応する1つ以上のポートを有し得る。
【0094】
専用流体ライン188、190は、シッパマニホールドアセンブリ150と試薬セレクタ弁アセンブリ118、120との間に結合されている。専用試薬流体ライン188、190の各々は、単一の試薬と関連付けられ得る。専用試薬流体ライン188、190を通って流れ得る流体は、配列決定動作中に使用され得、切断試薬、組み込み試薬、走査試薬、切断洗浄液、及び/又は洗浄緩衝液を含み得る。専用試薬流体ライン188、190自体は、単一の試薬のみが専用試薬流体ライン188、190のそれぞれを通って流れることがあるため、ある試薬と別の試薬との間で交換する前に、洗浄動作を行うときに洗浄されない場合がある。専用試薬流体ライン188、190を含む手法は、システム100が他の試薬との有害反応を有し得る試薬を使用する場合に好都合であり得る。更に、異なる試薬間で変更するときにフラッシングされる流体ラインの数又は流体ラインの長さを低減することにより、試薬消費及びフラッシュ容積を低減し、システム100のサイクル時間を減少させることができる。4つの専用試薬流体ライン188、190が示されているが、任意の数の専用流体ラインが、システム100に含まれ得る。
【0095】
バイパス弁180はまた、バイパス流体ライン176を介してポンプマニホールドアセンブリ154のキャッシュ172に結合されている。1つ以上の試薬プライミング動作、水和動作、混合動作、及び/又は移送動作は、バイパス流体ライン176を使用して行われ得る。プライミング動作、水和動作、混合動作、及び/又は移送動作は、フローセルアセンブリ102、104とは独立して行われ得る。したがって、バイパス流体ライン176を使用する動作は、例えば、フローセルアセンブリ102、104内の1つ以上の対象サンプルのインキュベーション中に行われ得る。すなわち、共有ライン弁178は、バイパス弁180とは独立して利用することができ、それにより、共有ライン弁178及び/又は中央弁175が同時に、実質的に同時に、又はオフセット同期して他の動作を行っている間に、バイパス弁180は、バイパス流体ライン176及び/又はキャッシュ172を利用して、1つ以上の動作を行うことができる。したがって、システム100は、複数の動作を一度に行い、それによって、実行時間を低減することができる。
【0096】
図示される実装形態では、駆動アセンブリ156は、ポンプ駆動アセンブリ194と、弁駆動アセンブリ196と、を含む。ポンプ駆動アセンブリ194は、1つ以上のポンプ168とインターフェースして、フローセル106を通して流体をポンプ圧送するように、及び/又はフローセル106に1つ以上の対象サンプルに装填するように適合され得る。弁駆動アセンブリ196は、弁167、170、175、178、180のうちの1つ以上とインターフェースして、対応する弁167、170、175、178、180の位置を制御するように適合され得る。
【0097】
図示される実装形態では、コントローラ122は、ユーザインターフェース195と、通信インターフェース196と、1つ以上のプロセッサ197と、開示された実装形態を含む様々な機能を実行するための、1つ以上のプロセッサ197によって実行可能な機械可読命令を記憶するメモリ198と、を含む。ユーザインターフェース195、通信インターフェース196、及びメモリ198は、1つ以上のプロセッサ197に電気的及び/又は通信可能に結合されている。
【0098】
ユーザインターフェース195は、ユーザからの入力を受信し、システム100の動作及び/又は行われる分析と関連付けられた情報をユーザに提供するように適合され得る。ユーザインターフェース195は、タッチスクリーン、ディスプレイ、キーボード、スピーカ、マウス、トラックボール、及び/又は音声認識システムを含み得る。タッチスクリーン及び/又はディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)を表示することができる。
【0099】
通信インターフェース196は、ネットワークを介してシステム100と遠隔システム(例えば、コンピュータ)との間の通信を可能にするように適合され得る。ネットワークとしては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(local-area network、LAN)、広域ネットワーク(wide-area network、WAN)、同軸ケーブルネットワーク、無線ネットワーク、有線ネットワーク、衛星ネットワーク、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)ネットワーク、セルラーネットワーク、Bluetooth接続、近距離無線通信(near field communication、NFC)接続などが挙げられ得る。遠隔システムに提供される通信の一部は、システム100によって生成された、又は別の方法で取得された、分析結果、撮像データなどと関連付けられ得る。システム100に提供される通信のうちのいくつかは、システム100によって実行される流体分析動作、患者記録、及び/又はプロトコルと関連付けられ得る。
【0100】
1つ以上のプロセッサ197及び/又はシステム100は、プロセッサベースのシステム又はマイクロプロセッサベースのシステムのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実装形態では、1つ以上のプロセッサ197及び/又はシステム100は、プログラマブルプロセッサ、プログラマブルコントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、縮小命令セットコンピュータ(reduced-instruction set computer、RISC)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、フィールドプログラマブル論理デバイス(field programmable logic device、FPLD)、論理回路、及び/又は本明細書に説明されるものを含む様々な機能を実行する別の論理ベースデバイスのうちの1つ以上を含む。
【0101】
メモリ198は、半導体メモリ、磁気読み取り可能メモリ、光学メモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、光学記憶ドライブ、ソリッドステート記憶デバイス、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、不揮発性RAM(non-volatile RAM、NVRAM)メモリ、コンパクトディスク(compact disc、CD)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク、独立ディスクの冗長アレイ(redundant array of independent disks、RAID)システム、キャッシュ、及び/又は任意の持続時間にわたって(例えば、永続的に、一時的に、長期にわたって、バッファリングのために、キャッシングのために)情報が記憶される任意の他の記憶デバイス若しくは記憶ディスクのうちの1つ以上を含むことができる。
【0102】
図2は、
図1の撮像システム108を実装するために使用され得る例示的な撮像システム200の部分の概略図である。撮像システム200は、
図2の撮像システム200がビーム源138、コリメータ139、非対称ビームエキスパンダ群132、及び対物レンズ群136を含むという点で、
図1の撮像システム108と同様である。しかしながら、
図2の撮像システム200は、対照的に、1つ以上の光学要素203を有するビーム成形群202を有する光学アセンブリ201を含む。光学要素203は、光学アセンブリ201の光軸204に沿って配設されており、コリメータ139から実質的にコリメートされたビーム131を受容する。ビーム成形群202は、実質的にコリメートされたビーム131を、第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビーム206に変換する。
【0103】
非対称ビームエキスパンダ群132は、図示される実装形態では第1の成形されたビーム206を受容し、第1の成形されたビーム206を非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビーム208を形成する。成形されたビーム137及び第2の成形されたビーム208は、同じか、又は実質的に同じであり得る。非対称ビームエキスパンダ群132は、第1の成形されたビーム206の幅及び第1の成形されたビーム206の高さを異なる量だけ拡大又は拡張する。すなわち、非対称ビームエキスパンダ群132は、第1の成形されたビーム206をx軸及びy軸において異なる量だけ拡張又は拡大する。z軸は、光軸204に平行である。対物レンズ群136は、光軸204に沿って配設され、非対称ビームエキスパンダ群132から第2の成形されたビーム208を受容する。対物レンズ群136は、第2の成形されたビーム208を、光学アセンブリ129の焦点面135又はその近くで細長いサンプリングビーム134に変換する。
【0104】
撮像システム200は、概して、
図1のフローセル106内のサンプル211上又は別の基板上に、細長い断面210を有するサンプリングビーム134を形成するように構成されている。例示的な細長い断面210は、図示される実装形態では実質的に矩形である。しかしながら、他の断面も好適であることが立証され得る。成形されたサンプリングビーム134に曝露されているサンプル211は、サンプル211に蛍光を発生させる。
図1の撮像デバイス130は、サンプル211によって放出される蛍光照明及び/又は放射線を検出、感知、及び/又は撮像することができる。
【0105】
光源アセンブリ128は、入力ビーム212を生成するビーム源138と、入力ビーム212を受容するように位置決めされたコリメータ139と、を含む。入力ビーム212は、入力放射と称され得る。コリメータ139及びビーム源138は、撮像システム200の光軸204に沿って配設されて示されている。
【0106】
ビーム源138は、任意の数及び/若しくはタイプのレーザ、レーザダイオード、ダイオード励起固体レーザ、コヒーレント光源、発光ダイオード、黒体源、光増幅器、フィルタ、並びに/又は増幅ステージを使用して実装され得る。しかしながら、ビーム源138は、異なる方法で実装され得る。ビーム源138は、いくつかの実装形態では、可視光の青色領域内の光を放出する。ビーム源138は、他の実装形態では、プロービングされたサンプルから蛍光を励起するために、紫外線スペクトル又は別のスペクトル内の光を放出することができる。本明細書ではビームとして説明されることが多いが、光又はビームは追加的に、放射線又は照明と称され得る。本明細書では単一ビーム及び単一ビーム源138として説明されているが、複数のビーム源は、本明細書に説明されるシステム及び装置の要素に対して、複数のビームを個別に、パルスインターリーブ方式で、又は同時に提供し得る。
【0107】
コリメータ139は、図示される実装形態では、光軸204に沿ってビーム源138とビーム成形群202との間に配設され、ビーム源138から入力ビーム212を受容する。コリメータ139は、入力ビーム212から実質的にコリメートされたビーム131を生成する。システム139は、1つ以上の光学構成要素214を含み得る。
【0108】
ビーム成形群202は、実質的にコリメートされたビーム131を、第1のアスペクト比に従って細長い断面を有する第1の成形されたビーム206にフォーマットする。ビーム成形群202は、光軸204に沿って配設された任意の数及び/又はタイプの光学要素203を含み得る。
【0109】
ビーム成形群202の光学要素203は、集束表面、レンズ、反射表面、若しくはミラー、回折要素、フィルタ、偏光子、波長板、アパーチャ、空間光変調器、及び/又はマイクロレンズアレイを含み得る。ビーム成形群202は、パウエルレンズ、ビーム成形レンズ、回折要素、及び/又は散乱要素を含み得る。非対称ビームエキスパンダ群132は、ビーム成形群202とは別個に、ビーム成形群202に続いて示されているが、ビーム成形群202及び非対称ビームエキスパンダ群132は、異なって実装され得る。非対称ビームエキスパンダ群132は、例えば、ビーム成形群202に先行し得るか、又はビーム成形群202に統合され得る。ビーム成形群202は、代替的に省略され得る。
【0110】
対物レンズ群136は、1つ以上の光学要素216を有し、光軸204に沿って配設される。対物レンズ群136は、第2の成形されたビーム208を集束させることができ、そのため、成形されたサンプリングビーム134は、例えば、サンプル211に向かって伝搬され、集束される。対物レンズ群136は、サンプル211に、サンプル211の領域内に、サンプル211の上流の光軸204に沿った領域内に、又は光軸204に沿った領域内にあり得る焦点面135を有することができる。しかしながら、撮像デバイス130は、図示されている場所とは異なる場所にあり得る。
【0111】
図3は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る例示的な非対称ビームエキスパンダ群300の概略図である。非対称ビームエキスパンダ群300は、実質的にコリメートされたビーム131及び/又は第1の成形されたビーム206などのビームを非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。
図3の非対称ビームエキスパンダ群300は、光軸204に沿って配設された1対302の円柱レンズ304及び306を含む。円柱レンズ304、306は、異なるパワーを有し得、異なる軸308、310上に配向されて示されている。円柱レンズ304の長手方向軸は、軸308と位置合わせされて示されており、円柱レンズ306の長手方向軸は、軸310と位置合わせされて示されている。軸308は、及び/又はx軸に対して平行であり得、軸310は、及び/又はy軸に対して平行であり得、光軸204は、及び/又はz軸に対して平行であり得る。
図3の円柱レンズ304、306は、互いに垂直に配置され、円柱レンズ304は、x軸308と平行であり、円柱レンズ306は、y軸310と平行である。円柱レンズ304、306の一方は、他方の円柱レンズ304、306の2倍のパワー、倍率、又は有効焦点距離を有し得る。
図2の非対称ビームエキスパンダ群300及びビーム成形群202を使用して、より大きいアスペクト比を有するサンプリングビーム134を生成することができる。
【0112】
円柱レンズ304、306は、代替的に、円柱レンズ304、306が非対称ビームエキスパンダ群300のx軸及び/又はy軸に対して異なる角度で位置合わせされるように交差され得る。円柱レンズ304、306は、円柱レンズ304、306が交差し、異なるパワーを有するときに、異なる軸に沿って異なる量だけビームを拡張することができる。同じ軸に位置合わせされた複数の円柱レンズが、特定の軸に沿って追加の拡大を提供するように実装され得る。円柱レンズ304及び/又は306は、第1の成形されたビーム206を、x軸及び/又はy軸などの異なる軸308、310に沿って異なって拡張することができる。
図3は、2つのレンズ304、306が提供されていることを示しているが、交差した円柱レンズ304、306の2つ以上の対302又は任意の数のレンズ304、306が直列に含まれ得、及び/又は1つの円柱レンズが含まれ得る。単一の円柱レンズ304及び/若しくは306、並びに/又は複数の位置合わせされた円柱レンズ304、306は、第1の成形されたビーム206を、x軸及び/又はy軸などの異なる軸に沿って異なって拡張し得る。
【0113】
図4は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群400の概略図である。非対称ビームエキスパンダ群400は、実質的にコリメートされたビーム131又は第1の成形されたビーム206などのビームを非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。
図4の非対称ビームエキスパンダ群400は、光軸204上に配設された1対の円筒望遠鏡402及び404を含む。しかしながら、別の数の円筒望遠鏡402、404が使用され得る。
【0114】
図示される実装形態では、第1の円筒望遠鏡402は、単一レンズ408を含むシングレットレンズ406を含み、第2の円筒望遠鏡404は、1対のレンズ412、414を含むダブレットレンズ410を含む。しかしながら、他の実装形態では、シングレットレンズ及び/又はダブレットレンズの他の組み合わせが実装され得る。ダブレットレンズ410は、アフォーカルダブレットであり得、かつアクロマティックであり得る。ダブレットレンズ410のレンズ412、414は、代替的に、レンズ412、414間にエアギャップを提供するように離間され得る。レンズ412、414間のエアギャップは、光がレンズ410、412を通る距離、及びレンズ412、414が熱を吸収する可能性を低減する。円筒望遠鏡402、404は、直列、入れ子、又はインターリーブさせることができる。円筒望遠鏡402、404は、いくつかの実装形態では、ケプラー望遠鏡、ガリレオ望遠鏡、及び/又はハイブリッドケプラー-ガリレオ望遠鏡であり得る。円筒望遠鏡402、404は、x軸及び/又はy軸に沿った軸などの異なる軸に沿って異なる量だけビーム131及び/又は206を拡大し得る。円筒望遠鏡402、404のうちの1つは、例えば、1つの軸に沿って2倍だけビーム131及び/又は206をアナモルフィックに拡張することができる。
【0115】
図2の非対称ビームエキスパンダ群400及びビーム成形群202を使用して、より大きいアスペクト比を有するサンプリングビーム134を生成することができる。
図4は、2つの円筒望遠鏡402、404が提供されていることを示しているが、例えば、3つ以上の円筒望遠鏡が提供され、軸204に対して位置合わせされ得、及び/又は1つの円筒望遠鏡が含まれ得る。
【0116】
円筒望遠鏡402、404は、代替的に、円筒望遠鏡402、404が非対称ビームエキスパンダ群400のx軸及び/又はy軸に対して異なる角度で位置合わせされるように交差され得る。非対称ビームエキスパンダ群400のz軸は、光軸204に平行であり得る。円筒望遠鏡402、404は、円筒望遠鏡402、404が交差し、異なるパワーを有するときに、異なる軸に沿って異なる量だけビームを拡張することができる。
【0117】
図5は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群500の概略図である。非対称ビームエキスパンダ群500は、実質的にコリメートされたビーム131又は第1の成形されたビーム206などのビームを非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。
図5の非対称ビームエキスパンダ群500は、複数のアナモルフィックプリズム502、504、506、508、及び510を含む。プリズム502、504、506、508、及び510は、x軸又はy軸などの実質的に1つの軸のみにおいて拡大が提供されるように、図示される実装形態では、光軸204に沿って配設される。ビーム512は、光源アセンブリ128からのコリメートされたビーム131及び/若しくはビーム成形群202からの第1の成形されたビーム206であり得るか、又はそれらに関連付けられ得る。プリズム502、504、506、508、及び510の各々は、結果として、1つの軸のみにおいてビーム512を非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。言い換えれば、プリズム502、504、506、508、及び510は、x軸などの1つの軸に沿ってビーム512を拡張し、y軸又はz軸などの別の軸に沿ってビーム512を拡張しない。
【0118】
一連のアナモルフィックプリズム502、504、506、508及び510は、
図5に示されるビーム512を連続的に拡張又は拡大するように実装され得る。プリズム502、504、506、508及び510は、同じ材料又は異なる材料で作製され得る。各プリズム502、504、506、508、510は、例えば、N-SF11などの同じガラスで作製され得る。代替的に、プリズム502、504、506、508、及び510のうちの1つ以上は、N-BK7などの第1のガラスで作製され得、プリズム502、504、506、508、及び510のうちの1つ以上の他のものは、例えば、N-FK56などの第2のガラスで作製され得る。したがって、第1のプリズム502は、第1のタイプのガラスを含み得、第2のプリズム504は、第2のタイプのガラスを含み得る。アナモルフィックプリズム502、504、506、508、及び510の材料選択は、プリズム502、504、506、508、及び510のうちの前のプリズムによって発生される分散が、非対称ビームエキスパンダ群500内のプリズム502、504、506、508、及び510のうちの後のプリズムによって補償されることを可能にし得る。
【0119】
5つのアナモルフィックプリズム502、504、506、508、及び510が示されているが、他の実装形態では、より少ない又はより多いアナモルフィックプリズムが非対称ビームエキスパンダ群500とともに含まれ得る。第1のアスペクト比を有するビーム成形群202は、非対称ビームエキスパンダ群500がいくつかの実装形態における撮像システム108、200において使用されるとき、より大きいアスペクト比を有する成形されたサンプリングビーム134を生成するために使用され得る。
【0120】
プリズム502、504、506、508、及び510は、同じ又は実質的に同じであるプリズム502、504、506、508、510の対応する基部534に対する角度524、526、528、530、532を画定する表面514、516、518、520、及び522を有する。本明細書に記載されるように、実質的に同じとは、互いに約+/-2°の角度を有することを意味するか、又は製造公差を考慮する。表面514、516、518、520、522は、入射面と称され得る。しかしながら、角度524、526、528、530、532のうちの1つ以上は、異なり得る。
【0121】
ビーム512は、動作の際にプリズム502、504、506、508、及び510を通って伝搬し、示される実装形態では同じ角度又はほぼ同じ角度でプリズム502、504、506、508、及び510の各々の表面514、516、518、520、522に当たる。ビーム512は、プリズム502、504、506、508、及び510の各々の表面514、516、518、520、522に、対応するブリュースター角で当たって、光損失を低減し得る。しかしながら、ビーム512は、異なる角度でプリズム502、504、506、508、及び510に当たり得る。プリズム502、504、506、508、及び510のうちの1つ以上の表面514、516、518、520、522は、反射防止コーティングでコーティングされ得る。
【0122】
図6は、プリズム502、504、506、508、及び510の各々が同じタイプのガラスで形成されるときに、
図5の非対称ビームエキスパンダ群500を使用して生成される例示的な照明パターン600を示す。
図6の照明パターン600は、2本のライン602、604を含み、ライン602、604の一方は、青色光に対応し、ライン602、604の他方は、緑色光に対応する。
【0123】
照明パターン600は、
図5のビーム512をアナモルフィックプリズム502、504、506、508、及び510に通し、アナモルフィックプリズム502、504、506、508、及び510がビーム512を分散と称されるその対応する成分色に分離することによって生成され得る。いくつかの実装形態では、プリズム502、504、506、508、及び510が同じタイプのガラスで形成されるときに、異なる色の光は、遠視野において、それぞれの異なる場所でそれぞれの別個の照明パターンを形成する。
【0124】
図7は、プリズム502、504、506、508、及び510が2つ以上のタイプのガラスで形成されるときに、
図5の非対称ビームエキスパンダ群500を使用して生成される例示的な照明パターン700を示す。
図7の照明パターン700は、より高い放射照度を有し、ビーム512の全ての色を含む1つのライン702を含む。
図6のライン602、604は、互いに重なり、
図7のライン702を形成し得る。
図7の照明パターン700を形成するために使用されるプリズム502、504、506、508、及び510は、異なる色の光が集合的に重なり、遠視野において、ライン702として示される高放射照度の単一領域を形成することを可能にする。異なる色の光は、非対称ビームエキスパンダ群500内で発散する場合であっても重なり合う。異なる材料タイプを有するプリズム502、504、506、508、及び510は、したがって、少なくとも2つの波長の光が発散し、次いで、焦点面135で重なることを可能にすることができる。
【0125】
図8は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る更に例示的な非対称ビームエキスパンダ群800の概略図である。非対称ビームエキスパンダ群800は、実質的にコリメートされたビーム131及び/又は第1の成形されたビーム206などのビームを非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。
図8の非対称ビームエキスパンダ群800は、光軸204に沿って配設された回折要素802及び804を含む。回折要素802、804は、回折光学要素と称され得、1次元(one-dimensional、1D)成形を行うように構成され得る。
【0126】
回折要素802、804は、例えば、1つの軸のみにおいてビーム131及び/又は206の発散を引き起こすことによって、1つの軸においてコリメートされたビーム131及び/又は第1の成形されたビーム206を成形する。回折要素802、804は、屈折ホモジナイザ、屈折ディフューザ、及び/又は円柱マイクロレンズアレイを含み得る。回折要素802、804は、いくつかの実装形態では、結果として生じるビームが実質的に均一なフラットトップ照明プロファイルを有するように、実質的に又は擬似ランダムな非周期的表面を有するように設計された拡散器であり得る。2つの回折要素802、804が
図8に示されているが、他の実装形態では、より少ない又はより多い光学要素が非対称ビームエキスパンダ群800とともに含まれ得る。
【0127】
図9は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る別の例示的な非対称ビームエキスパンダ群900の概略図である。非対称ビームエキスパンダ群900は、実質的にコリメートされたビーム131又は第1の成形されたビーム206などのビームを非対称又はアナモルフィックに拡張又は拡大する。
図9の非対称ビームエキスパンダ群900は、光軸204に沿って配設されたレンズ902を含む。レンズ902は、レンズ群を含み得る。
【0128】
撮像システム108、200又は関連するアクチュエータは、動作の際にレンズ902を光軸204に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群900を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることができる。撮像システム108、200は、光軸204に沿ってレンズ902を選択的に位置決めすることができる。すなわち、撮像システム108、200は、高放射照度モードに関連付けられた第1の位置と低放射照度モードに関連付けられた第2の位置との間で、レンズ902を光軸204に沿って前後に選択的に移動させることができる。高放射照度モードは、
図10に示される高放射照度の細長いビームパターン1000を生成する非対称ビームエキスパンダ900に関連付けられ、低放射照度モードは、
図11に示される低放射照度のより広いビームパターン1100を生成する非対称ビームエキスパンダ900に関連付けられる。
【0129】
したがって、非対称ビームエキスパンダ群900を使用して、サンプリングビーム134の形状を、x軸及び/又はy軸などの異なる軸に沿って異なるように選択的に非対称又はアナモルフィックに拡張することができる。
図9の非対称ビームエキスパンダ群900は、非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、500、及び800のうちのいずれかを含むことができ、並びに/又はそれらとともに使用され得る。非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、500、800は、したがって、非対称拡大を使用して、非対称ビームエキスパンダ群900が受容しより低い放射照度のより広いビームに変換する高放射照度の細長いビームを形成し得る。
【0130】
図10は、
図9の非対称ビームエキスパンダ群900が第1の位置にある状態で生成された高放射照度の細長いビームパターン1000を示す。
【0131】
図11は、
図9の非対称ビームエキスパンダ群900が第2の位置にある状態で生成された低放射照度のより広いビームパターン1100を示す。
【0132】
図12は、
図1及び/又は
図2の非対称ビームエキスパンダ群132を実装するために使用され得る別の非対称ビームエキスパンダ群1200の概略図である。
【0133】
非対称ビームエキスパンダ群1200は、アクチュエータ1202、反射要素1204、反射要素1210、1212を有する光学的ドッグレッグ1208、及び対物レンズ群136を含む。非対称ビームエキスパンダ群1200はまた、シリンドリカルレンズ1213又は非対称ビームエキスパンダ群300、400、500、800のいずれかを含むことができ、x軸に沿って及び/又はy軸に沿ってなど、各方向の倍率を独立して制御することが可能である。アクチュエータ1202は、サーボ、ガルバノメータ、又は任意の他のアクチュエータであり得、反射要素1204、1210、及び1212は、ミラーであり得る。非対称ビームエキスパンダ群1200は、3つの反射要素1204、1210、1212を含んで示されているが、非対称ビームエキスパンダ群1200は、より多い又はより少ない反射要素を含み得る。
【0134】
細長い断面を有する高放射照度サンプリングビーム(例えば、
図2、
図3、
図4、及び
図8に関連して上で説明されるように生成される)の使用は、エネルギー移送を介した吸収分子又はDNAへの光誘起損傷に有益であり得る。しかしながら、撮像デバイスの全視野を照明する、より低いアスペクト比(例えば、1:1)を有する撮像デバイスが実装されることがある。
【0135】
非対称ビームエキスパンダ群1200は、動作の際にビーム1214を受容し、アクチュエータ1202は、ビーム1214の方向を変える。対物レンズ群136は、サンプル211の焦点面135にビーム1214を集束させ得る。
図12の反射要素1204は、非対称ビームエキスパンダ群1200の光軸に対して約39度の角度をなしている。しかしながら、アクチュエータ1202は、任意の他の角度で傾斜するように反射要素1204を位置決めすることができる。ビーム1214は、コリメートされたビーム131及び/若しくは第1の成形されたビーム206であり得るか、又はそれらに関連付けられ得る。
図12の非対称ビームエキスパンダ群1200は、非対称ビームエキスパンダ群300、400、500、800のうちの1つを使用して生成された高放射照度の細長い断面を有する成形されたビーム137、208を掃引することができ、そのため、成形されたサンプリングビーム134は、サンプル211にわたって掃引する。非対称ビームエキスパンダ群1200は、いくつかの実装形態では、撮像デバイス130の曝露時間内にサンプリングビームを掃引し得る。
【0136】
非対称ビームエキスパンダ群300、400、500、800のうちの1つ以上は、いくつかの実装形態では、細長い実質的に矩形の断面を有するようにビーム1214を形成することができる。そのような撮像デバイスの全視野を照明することは、サンプリングビームの放射照度を低減させ得る。
【0137】
図13は、第2の位置にある反射要素1204を示す、
図12の非対称ビームエキスパンダ群1200の概略図である。反射要素1204は、図示される実装形態では、非対称ビームエキスパンダ群1200の光軸に対して約40度の角度をなしている。
【0138】
図14は、第3の位置にある反射要素1204を示す、
図12の非対称ビームエキスパンダ群1200の概略図である。反射要素1204は、図示される実装形態では、非対称ビームエキスパンダ群1200の光軸に対して約41度の角度をなしている。
【0139】
図15は、反射要素1204が第1の位置にある、
図12の非対称ビームエキスパンダ群1200を使用して生成されたサンプリングビーム1502を示す照明パターン1500を示す。サンプリングビーム1502は、
図15の照明パターン1500のほぼ上部に示されている。反射要素1204の角度を変化させることはまた、例えば、撮像デバイス130の視野内のサンプリングビーム1502の場所を変化させ得る。
【0140】
図16は、反射要素1204が第2の位置にある、
図13の非対称ビームエキスパンダ群1200を使用して生成されたサンプリングビーム1502を示す照明1600のパターンを示す。サンプリングビーム1502は、図示される実装形態では、照明1600のパターンのほぼ中央に示されている。
【0141】
図17は、反射要素1204が第3の位置にある、
図14の非対称ビームエキスパンダ群1200を使用して生成されたサンプリングビーム1502を示す照明パターン1700を示す。サンプリングビーム1502は、照明パターン1600のほぼ下部に示されている。
【0142】
図18は、
図1のシステム100、
図1及び
図2の撮像システム108、200、
図1及び
図2の光学アセンブリ129、201、及び/又は
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、
図8、
図9、
図12の非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、500、900、1200を使用する例示的なプロセス1800の流れ図である。
図18の流れ図では、実線で囲まれたブロックは、プロセス1800の実装形態に含まれ得、破線で囲まれたブロックは、プロセスの実装形態において任意選択的であり得る。しかしながら、ブロックの境界が
図18に提示されている方法にかかわらず、ブロックの実行順序は変更され得、並びに/又は説明されたブロックの一部は変更され、削除され、結合され、及び/若しくは複数のブロックに細分化され得る。
【0143】
図18のプロセス1800は、光源アセンブリ128がコリメートされたビーム131を生成することから始まる(ブロック1802)。いくつかの実装形態では、入力ビーム212を導波路140に通すことによって、コリメートされたビーム131が生成され得る。導波路140は、矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを含み得る。しかしながら、光ファイバは、別の断面を有し得、他のタイプの導波路140が好適であることが立証され得る。
【0144】
コリメートされたビーム131は、光学アセンブリ129、201を使用して、光学アセンブリ129の焦点面135で遠視野において、細長い断面210を有する成形されたサンプリングビーム134に変換される(ブロック1804)。光学アセンブリ129、201は、光軸204に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素133を含む非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、800、900、1200を含む。
【0145】
コリメートされたビーム131は、いくつかの実装形態では、第1のアスペクト比を有する実質的にコリメートされたビーム131を、非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、800、900、1200を使用して非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2のアスペクト比を有する成形されたビーム134、208を形成することによって、成形されたサンプリングビーム137に変換される。コリメートされたビーム131は、いくつかの実装形態では、光軸204に沿って配設された対物レンズ群136を使用して、光学アセンブリ129、201の焦点面135又はその近くで、成形されたビーム137、208を成形されたサンプリングビーム134に変換することによって、成形されたサンプリングビーム134に変換される。実質的にコリメートされたビーム131は、実質的にコリメートされたビーム131を、1)1対以上の交差円柱レンズ304、306、2)1つ以上の円筒望遠鏡402、404、3)1つ以上のアナモルフィックプリズム502、504、506、508、510、又は4)1つ以上の回折要素802、804のうちの少なくとも1つに通すことによって非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。実質的にコリメートされたビーム131は、追加的又は代替的に、非対称ビームエキスパンダ群900のレンズ902を光軸204に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群900を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることによって、非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。
【0146】
光軸204に沿って配設された1つ以上の光学要素203を有する非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、800、900、1200を使用して、実質的にコリメートされたビーム131を第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビーム206に変換し、非対称ビームエキスパンダ群132、300、400、800、900、1200を使用して、第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビーム206を非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビーム208を形成することによって、コリメートされたビーム131は、いくつかの実装形態において成形されたサンプリングビーム134に変換される。コリメートされたビーム131は、光軸204に沿って配設された対物レンズ群136を使用して、光学アセンブリ129、201の焦点面135又はその近くで、第2の成形されたビーム208を成形されたサンプリングビーム134に変換することによって、成形されたサンプリングビーム134に変換され得る。第1の成形されたビーム206は、第1の成形されたビーム206を第1の軸において第1の倍率によって拡大し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率によって拡大することによって非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。いくつかの実装形態では、第1の倍率は、第2の倍率の少なくとも2倍である。
【0147】
第1の成形されたビーム206は、いくつかの実装形態では、第1の成形されたビーム206を交差円柱レンズ304、306の1つ以上の対302に通すことによって非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。いくつかの実装形態では、第1の成形されたビーム206は、第1の成形されたビーム206を1つ以上の円筒望遠鏡402、404に通すことによって、非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。いくつかの実装形態では、第1の成形されたビーム206は、第1の成形されたビーム206を1つ以上のアナモルフィックプリズム502、504、506、508、510に通すことによって、非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。いくつかの実装形態では、第1の成形されたビーム206は、第1の成形されたビーム206を1つ以上の回折要素802、804に通すことによって、非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。いくつかの実装形態では、第1の成形されたビーム206は、第1の成形されたビーム206をレンズ902に通し、レンズ902を光軸204に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群900を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることによって、非対称又はアナモルフィックに拡張され得る。
【0148】
サンプル211は、成形されたサンプリングビーム134を用いて光学的にプロービングされる(ブロック1806)。サンプル211に関連付けられた画像データは、成形されたサンプリングビーム134を用いてサンプル211を光学的にプロービングすることに応答して取得される(ブロック1808)。成形されたサンプリングビーム134は、サンプル211にわたって掃引される(ブロック1810)。成形されたサンプリングビーム134は、いくつかの実装形態では、成形されたビーム137、208を反射要素1204に方向付け、反射要素1204をアクチュエータ1202を用いて回転させることによって、サンプル211にわたって掃引される。成形されたサンプリングビーム134は、いくつかの実装形態では、第2の成形されたビーム208を反射要素1204に方向付け、反射要素1204をアクチュエータ1202を用いて回転させることによって、サンプル211にわたって掃引される。成形されたビーム137、208は、交差対の円柱レンズ304、306、円筒望遠鏡402、404、アナモルフィックプリズム502、504、506、508、510、及び/又は回折要素802、804のうちの少なくとも1つを通過して、成形されたビーム137、208を第1の軸に沿ってアナモルフィックに拡張することができ、反射要素1204は、成形されたサンプリングビーム134を第2の異なる軸に沿って掃引するように回転することができる。第1の軸は、x軸であり得、第2の軸は、y軸であり得る。
【0149】
装置であって、サンプルを受容するためのフローセルと、システムと、を備え、システムが、フローセルを受容するためのフローセルレセプタクルと、撮像システムと、を備え、撮像システムが、実質的にコリメートされたビームを形成するための光源アセンブリと、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む、光学アセンブリであって、光源アセンブリから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、フローセル内のサンプルを光学的にプロービングするために光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換する、光学アセンブリと、成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得するための撮像デバイスと、を含む、装置。
【0150】
実質的にコリメートされたビームが、第1のアスペクト比を有し、成形されたサンプリングビームは、第2のアスペクト比を有する、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0151】
実質的にコリメートされたビームの第1のアスペクト比が、最大で4:1であり、成形されたサンプリングビームの第2のアスペクト比が、少なくとも8:1である、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0152】
非対称ビームエキスパンダ群が、第1の軸において第1の倍率を提供し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率を提供する、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0153】
第1の倍率が、第2の倍率の少なくとも2倍である、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0154】
光学アセンブリが、第1のアスペクト比を有する実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する成形されたビームを形成するための、非対称ビームエキスパンダ群と、非対称ビームエキスパンダ群から成形されたビームを受容し、成形されたビームを光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換するように光軸に沿って配設されている対物レンズ群と、を備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0155】
光源アセンブリが、入力放射を提供するためのビーム源と、入力放射を実質的にコリメートして、第1のアスペクト比を有する実質的にコリメートされたビームを形成するためのコリメータと、を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0156】
コリメータが、第1のアスペクト比を有する導波路を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0157】
導波路が、第1のアスペクト比を有する矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0158】
コリメータが、光ファイバの出力をコリメートするように配設された球面レンズ又は非球面レンズのうちの少なくとも1つを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0159】
光学アセンブリが、コリメータから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームに変換するように、光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を有する、ビーム成形群と、第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビームを形成する、非対称ビームエキスパンダ群と、非対称ビームエキスパンダ群から第2の成形されたビームを受容し、第2の成形されたビームを光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換するように、光軸に沿って配設された対物レンズ群と、を備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0160】
撮像デバイスが、サンプリングビームのアスペクト比に対応するアスペクト比を有する時間領域積分(TDI)画像センサを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0161】
非対称ビームエキスパンダ群が、光軸に沿って配設された1対以上の交差円柱レンズを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0162】
1対以上の交差円柱レンズの各対が、異なるパワーを有し、かつ異なる軸上に配向された2つの円柱レンズを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0163】
非対称ビームエキスパンダ群が、光軸に沿って配設された円筒望遠鏡を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0164】
円筒望遠鏡が、シングレットレンズを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0165】
円筒望遠鏡が、無限焦点ダブレットレンズを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0166】
ダブレットレンズが、アクロマティックである、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0167】
円筒望遠鏡が、ケプラー望遠鏡、ガリレオ望遠鏡、又はハイブリッドケプラー-ガリレオ望遠鏡のうちの少なくとも1つである、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0168】
非対称ビームエキスパンダ群が、第2の円筒望遠鏡を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0169】
円筒望遠鏡及び第2の円筒望遠鏡が、直列になっていること、入れ子になっていること、又はインターリーブされていることのうちの少なくとも1つである、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0170】
円筒望遠鏡及び第2の円筒望遠鏡が、異なる軸において異なる量だけ拡大する、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0171】
非対称ビームエキスパンダ群が、倍率が実質的に1つの軸において提供されるように、光軸に沿って配設された1つ以上のアナモルフィックプリズムを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0172】
1つ以上のアナモルフィックプリズムが、第1のガラスタイプを含む第1のプリズムと、第2のガラスタイプを含む第2のプリズムと、を備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0173】
装置であって、システムを備え、システムが、サンプルを受容するフローセルを受容するためのフローセルレセプタクルと、撮像システムと、を備え、撮像システムが、実質的にコリメートされたビームを形成するための光源アセンブリと、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を含む、光学アセンブリであって、光源アセンブリから実質的にコリメートされたビームを受容し、実質的にコリメートされたビームを、フローセル内のサンプルを光学的にプロービングするために光学アセンブリの焦点面又はその近くの遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換する、光学アセンブリと、サンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得するための撮像デバイスと、を含む、装置。
【0174】
非対称ビームエキスパンダ群が、光軸に沿って配設された1つ以上の回折要素を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0175】
1つ以上の回折要素が、屈折ホモジナイザ、屈折ディフューザ、又は円柱マイクロレンズアレイのうちの少なくとも1つを備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0176】
非対称ビームエキスパンダ群が、光軸に沿って配設されたレンズを含み、撮像システムが、レンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0177】
撮像システムが、アクチュエータ及び反射要素を更に含み、アクチュエータが、露光時間内にフローセルにわたって成形されたサンプリングビームを掃引するように反射要素を位置決めする、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0178】
非対称ビームエキスパンダ群が、第1の軸に沿ってアナモルフィック拡大を提供するために、交差対の円柱レンズ、円筒望遠鏡、アナモルフィックプリズム、又は回折要素のうちの少なくとも1つを更に含み、アクチュエータが、成形されたサンプリングビームを第2の異なる軸に沿って掃引するように反射要素を位置決めする、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0179】
アクチュエータが、フローセルにわたって成形されたサンプリングビームを掃引するための範囲内に反射要素を位置決めする、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0180】
範囲が、約39度~約41度である、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0181】
方法であって、光源アセンブリを使用してコリメートされたビームを生成することと、光学アセンブリを使用して、コリメートされたビームを、光学アセンブリの焦点面における遠視野において細長い断面を有する成形されたサンプリングビームに変換することであって、光学アセンブリが、光軸に沿って配設された1つ以上の非対称要素又はアナモルフィック要素を含む非対称ビームエキスパンダ群を有する、変換することと、成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることと、を備える、方法。
【0182】
コリメートされたビームを生成することが、入力ビームを導波路に通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0183】
導波路が、矩形光ファイバ又はライトパイプのうちの少なくとも1つを備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0184】
コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することが、非対称ビームエキスパンダ群を使用して、第1のアスペクト比を有する実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2のアスペクト比を有する成形されたビームを形成することを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0185】
コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することが、光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、成形されたビームを、光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換することを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0186】
実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、実質的にコリメートされたビームを、1)1対以上の交差円柱レンズ、2)1つ以上の円筒望遠鏡、3)1つ以上のアナモルフィックプリズム、又は4)1つ以上の回折要素、のうちの少なくとも1つに通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0187】
実質的にコリメートされたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、非対称ビームエキスパンダ群のレンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0188】
成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することを更に含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0189】
成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することが、成形されたビームを反射要素に方向付けることと、反射要素をアクチュエータを用いて回転させることと、を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0190】
コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することが、光軸に沿って配設された1つ以上の光学要素を有するビーム成形群を使用して、実質的にコリメートされたビームを第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームに変換することと、非対称ビームエキスパンダ群を使用して、第1のアスペクト比を有する第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張して、第2の異なるアスペクト比を有する第2の成形されたビームを形成することと、を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0191】
コリメートされたビームを成形されたサンプリングビームに変換することが、光軸に沿って配設された対物レンズ群を使用して、第2の成形されたビームを、光学アセンブリの焦点面又はその近くで成形されたサンプリングビームに変換することを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0192】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームを、第1の軸において第1の倍率によって拡大し、第2の異なる軸において第2の異なる倍率によって拡大する、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0193】
第1の倍率が、第2の倍率の少なくとも2倍である、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0194】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームを1対以上の交差円柱レンズに通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0195】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームを1つ以上の円筒望遠鏡に通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0196】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームを1つ以上のアナモルフィックプリズムに通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0197】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームを1つ以上の回折要素に通すことを含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0198】
第1の成形されたビームを非対称又はアナモルフィックに拡張することが、第1の成形されたビームをレンズに通すことと、レンズを光軸に沿って移動させて、非対称ビームエキスパンダ群を高放射照度モードと低放射照度モードとの間で切り替えることと、を含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0199】
第2の成形されたビームを反射要素に方向付け、反射要素をアクチュエータを用いて回転させることによって、成形されたサンプリングビームをサンプルにわたって掃引することを更に含む、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0200】
成形されたサンプリングビームを用いてサンプルを光学的にプロービングすることに応答して、サンプルに関連付けられた画像データを取得することを更に備える、先行する実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0201】
前述の説明は、当業者が本明細書に記載される様々な構成を実践することを可能にするために提供される。対象技術は、様々な図及び構成を参照して特に説明されてきたが、これらは例示目的のみのためであり、対象技術の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0202】
本明細書で使用する際、単数形で記載され、かつ「a」又は「an」という語に続く要素又は工程は、かかる除外が明示的に記述されていない限り、複数のこれらの要素又は工程を除外しないものとして理解されるべきである。更に、「一実装形態」への言及は、記載された特徴をまた組み込む追加の実装形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。更に、反対に明示的に記述されない限り、特定の特性を有する1つの要素又は複数の要素を「備える(comprising)」、「含む(including)」、又は「有する(having)」実装形態は、その特性を有するか否かにかかわらず、追加の要素を含み得る。更に、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などという用語は、本明細書において互換的に使用される。
【0203】
本明細書全体を通して使用される「実質的に」、「およそ(approximately)」、及び「約」という用語は、処理のばらつきなどに起因する小さい変動を説明及び考慮するために使用されている。例えば、小さい変動は、±5%以下、例えば±2%以下、例えば±1%以下、例えば±0.5%以下、例えば±0.2%以下、例えば±0.1%以下、例えば±0.05%以下を指すことができる。
【0204】
主題技術を実施するための多くの他の方法が存在し得る。本明細書に説明される様々な機能及び要素は、主題技術の範囲から逸脱することなく、示されるものとは異なって分割され得る。これらの実装形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義される一般的な原理は、他の実装形態に適用することができる。したがって、主題技術の範囲から逸脱することなく、当業者によって、多くの変更及び修正を主題技術に行うことができる。例えば、異なる数の所与のモジュール若しくはユニットが用いられ得るか、異なる種類若しくは複数の種類の所与のモジュール若しくはユニットが用いられ得るか、所与のモジュール若しくはユニットが追加され得るか、又は所与のモジュール若しくはユニットが省略され得る。
【0205】
下線付き及び/又はイタリック体の見出し及び副見出しは、便宜上のみのために使用され、主題技術を限定するものではなく、主題技術の説明の解釈と関連して言及されない。当業者に既知である、又は後に知られることになる、本開示全体を通して説明される様々な実装形態の要素に対する全ての構造的及び機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題技術に包含されることが意図される。更に、本明細書に開示された何物も、そのような開示が上記の説明において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公開専用であることを意図するものではない。
【0206】
以下でより詳細に説明される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(かかる概念が相互に矛盾しないという前提で)、本明細書に開示される主題の一部であると考えられることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であると考えられる。
【国際調査報告】