(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】漏れ防止機能付き下半身衣類
(51)【国際特許分類】
A61F 13/72 20060101AFI20250128BHJP
A41D 1/06 20060101ALI20250128BHJP
A41D 1/08 20180101ALI20250128BHJP
A41D 27/06 20060101ALI20250128BHJP
A41D 27/28 20060101ALI20250128BHJP
A41B 17/00 20060101ALI20250128BHJP
A41B 9/12 20060101ALI20250128BHJP
A41B 9/04 20060101ALI20250128BHJP
A41D 13/00 20060101ALI20250128BHJP
A41D 13/05 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
A61F13/72
A41D1/06 B
A41D1/06 502B
A41D1/06 503B
A41D1/08
A41D27/06 G
A41D27/28 E
A41B17/00
A41B9/12 E
A41B9/04 C
A41B9/04 F
A41D13/00 117
A41D13/05 143
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024540830
(86)(22)【出願日】2023-01-14
(85)【翻訳文提出日】2024-07-31
(86)【国際出願番号】 US2023010841
(87)【国際公開番号】W WO2023137205
(87)【国際公開日】2023-07-20
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195556
【氏名又は名称】柿沼 公二
(72)【発明者】
【氏名】シャンナン シー カーリーノ
(72)【発明者】
【氏名】カーラ ジャクソン
(72)【発明者】
【氏名】イウスティニア コシュカロフ
(72)【発明者】
【氏名】レーゲン エイ シュタウファー
(72)【発明者】
【氏名】ロー アイリス
【テーマコード(参考)】
3B035
3B128
3B200
3B211
【Fターム(参考)】
3B035AB02
3B035AB03
3B035AD04
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3B128EB31
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3B211AA05
3B211AB11
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3B211AC17
3B211AC18
3B211AC24
3B211CD02
3B211CE01
(57)【要約】
内蔵漏れ防止部を有する下半身衣類を提供する。前記内蔵漏れ防止部は、前記下半身衣類を形成する外層の内部に配置された一体型ガセットまたは内部アセンブリによって実現することができる、前記内部アセンブリは、前胴体部と、後胴体部と、股間部とを含むことができる。前記股間部は、着用者の体表面に隣接して配置されるように構成されたスペーサ布地層と、前記スペーサ布地層に固定され、外側を向くように構成された湿気バリア層とを含むことができる。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下半身衣類であって、胴体部を形成し、前記胴体部が腰開口部、第1脚開口部、および第2脚開口部を有する外層と、前記外層の内部に配置された内部アセンブリと、を含み、前記内部アセンブリは、前胴体部、後胴体部、および前記第1脚開口部と前記第2脚開口部との間の股間パネルを含み、前記前胴体部または前記後胴体部の少なくとも一方は前記外層に結合され、前記股間パネルは、スペーサ布地層と、前記スペーサ布地層に固定された湿気バリア層とを含む、下半身衣類。
【請求項2】
前記内部アセンブリの前記前胴体部は、前記外層に固定された前上縁を含み、前記内部アセンブリの前記後胴体部は、前記外層に固定された後上縁を含む、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項3】
前記前胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置し、前記腰開口部よりも第1距離下方に配置された下端を含む第1側縁を有し、前記後胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置し、前記腰開口部よりも第2距離下方に配置された下端を含む第1側縁を有し、前記第2距離は前記第1距離よりも大きい、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項4】
前記内部アセンブリは、前記前胴体部と前記後胴体部との間に連続的に延び、前記股間パネルに面する内向き面を含む股間領域をさらに含む、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項5】
前記前胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前記後胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前記前胴体パネルの前記第1側縁は、前記後胴体パネルの前記第1側縁から離間している、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項6】
前記股間パネルは、前記前胴体部と前記後胴体部とを接合する、請求項5に記載の下半身衣類。
【請求項7】
前記前胴体部および前記後胴体部には、耐久性撥水剤(DWR)処理が施されている、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項8】
前記内部アセンブリは、前記前胴体部と前記後胴体部との間に連続的に延び、前記股間パネルの側縁を包み込む股間領域をさらに含む、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項9】
前記スペーサ布地層は、前記下半身衣類の最内表面を含み、また、第1層、第2層、および前記第1層と前記第2層とを相互接続する複数のタイ糸を含み、前記複数のタイ糸は弾性糸を含む、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項10】
前記湿気バリア層は熱可塑性ポリマー材料を含む、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項11】
前記前胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前記後胴体部は、前記下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前記前胴体部の第1側縁は、前記後胴体部の第1側縁に組付けられる、請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項12】
第1脚開口部と第2脚開口部とを含む胴体部と、前記第1脚開口部と前記第2脚開口部との間の股間部と、を含み、前記股間部は、スペーサ布地と湿気バリア層とを含む複合テキスタイルを含み、前記湿気バリア層は、熱可塑性ポリマーフィルムを含む、衣類。
【請求項13】
前記股間部は、耐久性撥水剤(DWR)溶液で処理されたテキスタイル層をさらに含み、前記湿気バリア層の少なくとも一部は、スペーサニットテキスタイルと前記テキスタイル層との間に層状に配置されている、請求項12に記載の衣類。
【請求項14】
前記スペーサニットテキスタイルは、前記第1脚開口部の近くに側縁を含み、前記テキスタイル層は、前記側縁の周りに包まれて裾を形成する、請求項13に記載の衣類。
【請求項15】
前記スペーサニットテキスタイルは、前記胴体部の前部に結合された前縁を含み、前記衣類は、前記前縁と前記胴体部の前部とを少なくとも部分的に重ね合わせるDWR処理されたボンディングストリップをさらに含む、請求項13に記載の衣類。
【請求項16】
前記DWR処理されたボンディングストリップは、テキスタイル層と接着層とを含み、前記テキスタイル層はDWR溶液を含む、請求項15記載の衣類。
【請求項17】
前記スペーサ布地は、第1ニット層、第2ニット層、および前記第1ニット層と前記第2ニット層とを接続するタイ糸を含むスペーサニットテキスタイルを含む、請求項12に記載の衣類。
【請求項18】
前記タイ糸は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なるサイズの第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項17に記載の衣類。
【請求項19】
前記衣類は、内部アセンブリと、外層と、を含み、前記胴体部と前記股間部は、前記内部アセンブリの少なくとも一部を構成し、前記胴体部は前上縁と後上縁とを含み、前記前上縁および前記後上縁の少なくとも一方は前記外層に組付けられる、請求項12に記載の衣類。
【請求項20】
前記衣類は、様々な外下半身衣類の下に選択的に着用されるように構成された下着を含む、請求項12に記載の衣類。
【請求項21】
下半身衣類の製造方法であって、前記方法は、材料の外層から胴体部を形成するステップであって、前記胴体部は、腰開口部、第1脚開口部、および第2脚開口部を有する、前記ステップと、内部アセンブリを材料の前記外層の内部に配置するステップであって、前記内部アセンブリは、前胴体パネル、後胴体パネル、および前記第1脚開口部と前記第2脚開口部との間の股間パネルを含む、前記ステップと、前記前胴体パネルを前記後胴体パネルに接合するステップであって、前記股間パネルは、前記下半身衣類の最内向き面を部分的に形成するスペーサ布地層と、前記スペーサ布地層に積層された湿気バリア層とを含む、前記ステップと、複数の固定領域で前記内部アセンブリを材料の前記外層に固定するステップと、を含む、方法。
【請求項22】
下半身衣類の内部アセンブリの一部として、股間ガセットを前胴体部と後胴体部に組付けるステップであって、前記股間ガセットは、スペーサ布地テキスタイルと湿気バリア層を含む、前記ステップと、前記前胴体部を下半身衣類の外層に固定するステップであって、前記外層は、腰部開口部、第1脚部開口部、および第2脚部開口部を有する胴体部を含む、前記ステップと、後胴体部を下半身衣類の外層に組付けるステップと、を含む、方法。
【請求項23】
前胴体部は、前胴体部と後胴体部との間に延びる股間領域に基づいて、後胴体部と連続しており、前記股間ガセットを前記前胴体部および前記後胴体部に組付けるステップは、前記股間領域の縁を前記スペーサ布地テキスタイルの側縁に包み込み、前記股間領域の縁をスペーサ布地テキスタイルに組付けることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記前胴体部は側縁を含み、前記前胴体部を前記外層に固定するステップは、前記前胴体部の側縁を前記胴体部の側部に固定するステップを含み、前記後胴体部は側縁を含み、前記後胴体部を前記外層に固定するステップは、前記後胴体部の側縁を前記胴体部の側部に固定し、前記前胴体部の側縁から離間させるステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記スペーサ布地テキスタイルと前記湿気バリア層とを積層するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
下半身衣類の股間領域に関連付けられた複合積層体を含み、前記複合積層体は、スペーサ布地層と、前記スペーサ布地層に固定された湿気バリア層とを含む、下半身衣類。
【請求項27】
テキスタイル層をさらに備え、前記湿気バリア層はテキスタイル層とスペーサ布地層との間に層状に配置されている、請求項26に記載の下半身衣類。
【請求項28】
前記テキスタイル層には、耐久性撥水剤(DWR)処理が施されている、請求項27に記載の下半身衣類。
【請求項29】
前記スペーサ布地層、前記湿気バリア層、および前記テキスタイル層は、前記下半身衣類に関連付けられた一体型股間ガセットを含む、請求項27に記載の下半身衣類。
【請求項30】
前記下半身衣類は、第1脚部と第2脚部を含む、請求項29に記載の下半身衣類。
【請求項31】
前記スペーサ布地層、前記湿気バリア層、および前記テキスタイル層は、前記下半身衣類の内部に組付けられた内蔵下着の股間領域を含む、請求項27に記載の下半身衣類。
【請求項32】
前記スペーサ布地層は、第1縁を含み、前記湿気バリア層は、第2縁を含み、前記テキスタイル層は、前記第1縁と前記第2縁を包み込む第3縁を含む、請求項27に記載の下半身衣類。
【請求項33】
前記テキスタイル層は、前記スペーサ布地層および前記湿気バリア層とともに積層されている、請求項27に記載の下半身衣類。
【請求項34】
前記複合積層体は、前記スペーサ布地層と前記湿気バリア層との間に層状に配置された第2スペーサ布地層を含む、請求項26に記載の下半身衣類。
【請求項35】
前記複合積層体は、前記スペーサ布地層と前記湿気バリア層との間に層状に配置された天然繊維層を含む、請求項26に記載の下半身衣類。
【請求項36】
前記スペーサ布地層は、第1ニット層、第2ニット層、および前記第1ニット層と前記第2ニット層とを接続するタイ糸を含み、前記タイ糸は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なる第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項26に記載の下半身衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、漏れ防止機能付き下半身衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
月経中に運動する女性は、漏れを防ぐために使い捨ての月経パッドを使用する場合がある。同様に、失禁の問題を抱える女性は、漏れを防ぐために使い捨てパッドを使用する必要があると感じるかもしれない。場合によっては、衣類に内蔵漏れ防止部を有してもよい。
【発明の概要】
【0003】
以下の項は、本明細書で企図される概念の例示的な態様を表す。以下の項のいずれかは、複数の従属形態で結合されて、1つまたは複数の他の項に依存することができる。さらに、従属項(前の項に明示的に依存する項)の任意の組み合わせは、本明細書で企図される態様の範囲内にありながら組み合わせることができる。以下の項は例示に過ぎず、限定的なものではない。
【0004】
項1.下半身衣類であって、胴体部を形成し、胴体部が腰開口部、第1脚開口部、および第2脚開口部を有する外層と、外層の内部に配置された内部アセンブリと、を含み、内部アセンブリは、前胴体部、後胴体部、および、第1脚開口部と第2脚開口部の間の股間パネルを含み、前胴体部または後胴体部の少なくとも一方は外層に結合され、股間パネルは、スペーサ布地層と、スペーサ布地層に固定された湿気バリア層とを含む、下半身衣類。
【0005】
項2.内部アセンブリの前胴体部は、外層に固定された前上縁を含み、内部アセンブリの後胴体部は、外層に固定された後上縁を含む、項1に記載の下半身衣類。
【0006】
項3.前胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置し、腰開口部よりも第1距離下方に配置された下端を含む第1側縁を有し、後胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置し、腰開口部よりも第2距離下方に配置された下端を含む第1側縁を有し、第2距離は第1距離よりも大きい、項1または2に記載の下半身衣類。
【0007】
項4.内部アセンブリは、前胴体部と後胴体部との間に連続的に延び、股間パネルに面する内向き面を含む股間領域をさらに含む、項1~3のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0008】
項5.前胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、後胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前胴体パネルの第1側縁は、後胴体パネルの第1側縁から離間している、請求項1~4のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0009】
項6.股間パネルは、前胴体部と後胴体部とを接合する、項5に記載の下半身衣類。
【0010】
項7.前胴体部および後胴体部には、耐久性撥水剤(DWR)処理が施されている、項1~6のいずれか1項に下半身衣類。
【0011】
項8.内部アセンブリは、前胴体部と後胴体部との間に連続的に延び、股間パネルの側縁を包み込む股間領域をさらに含む、項1~8のいずれか1項に下半身衣類。
【0012】
項9.スペーサ布地層は、下半身衣類の最内表面を含み、また、第1層、第2層、および第1層と第2層とを相互接続する複数のタイ糸を含み、複数のタイ糸は弾性糸を含む、項1~8のいずれか1項に下半身衣類。
【0013】
項10.湿気バリア層は熱可塑性ポリマー材料を含む、項1~9のいずれか1項に下半身衣類。
【0014】
項11.前胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、後胴体部は、下半身衣類の第1側部に位置する第1側縁を有し、前胴体部の第1側縁は、後胴体部の第1側縁に組付けられる、項1~10のいずれか1項に下半身衣類。
【0015】
項12.第1脚開口部と第2脚開口部とを含む胴体部と、第1脚開口部と第2脚開口部との間の股間部と、を含み、股間部は、スペーサ布地と湿気バリア層とを含む複合テキスタイルを含み、湿気バリア層は、熱可塑性ポリマーフィルムを含む、衣類。
【0016】
項13.股間部は、耐久性撥水剤(DWR)溶液で処理されたテキスタイル層をさらに含み、湿気バリア層の少なくとも一部は、スペーサニットテキスタイルとテキスタイル層との間に層状に配置されている、項12に記載の衣類。
【0017】
項14.スペーサニットテキスタイルは、第1脚開口部の近くに側縁を含み、テキスタイル層は、側縁の周りに包まれて裾を形成する、項13に記載の衣類。
【0018】
項15.スペーサニットテキスタイルは、胴体部の前部に結合された前縁を含み、衣類は、前縁と胴体部の前部とを少なくとも部分的に重ね合わせるDWR処理されたボンディングストリップをさらに含む、項13に記載の衣類。
【0019】
項16.DWR処理されたボンディングストリップは、テキスタイル層と接着層とを含み、テキスタイル層はDWR溶液を含む、項15記載の衣類。
【0020】
項17.スペーサ布地は、第1ニット層、第2ニット層、第1ニット層と第2ニット層とを接続するタイ糸を含むスペーサニットテキスタイルを含む、項12~16のいずれか1項に記載の衣類。
【0021】
項18.タイ糸は、第1デニールを有する第1糸と、第1デニールとは異なるサイズの第2デニールを有する第2糸とを含む、項17に記載の衣類。
【0022】
項19.衣類は、内部アセンブリと、外層と、を含み、胴体部と股間部は、内部アセンブリの少なくとも一部を構成し、胴体部は前上縁と後上縁とを含み、前上縁および後上縁の少なくとも一方は外層に組付けられる、項12~18のいずれか1項に記載の衣類。
【0023】
項20.衣類は、様々な外下半身衣類の下に選択的に着用されるように構成された下着を含む、項12~19のいずれか1項に記載の衣類。
【0024】
項21.下半身衣類の製造方法であって、方法は、材料の外層から胴体部を形成するステップであって、胴体部は、腰開口部、第1脚開口部、および第2脚開口部を有する、ステップと、内部アセンブリを材料の外層の内部に配置するステップであって、内部アセンブリは、前胴体パネル、後胴体パネル、および第1脚開口部と第2脚開口部との間の股間パネルを含む、ステップと、前胴体パネルを後胴体パネルに接合するステップであって、股間パネルは、下半身衣類の最内向き面を部分的に形成するスペーサ布地層と、スペーサ布地層に積層された湿気バリア層とを含む、ステップと、複数の固定領域で内部アセンブリを材料の外層に固定するステップと、を含む、方法。
【0025】
項22.下半身衣類の内部アセンブリの一部として、股間ガセットを前胴体部と後胴体部に組付けるステップであって、股間ガセットは、スペーサ布地テキスタイルと湿気バリア層を含む、ステップと、前胴体部を下半身衣類の外層に固定するステップであって、外層は、腰部開口部、第1脚部開口部、および第2脚部開口部を有する胴体部を含む、ステップと、後胴体部を下半身衣類の外層に組付けるステップと、を含む、方法。
【0026】
項23.前胴体部は、前胴体部と後胴体部との間に延びる股間領域に基づいて、後胴体部と連続しており、股間ガセットを前胴体部および後胴体部に組付けるステップは、股間領域の縁をスペーサ布地テキスタイルの側縁に包み込み、股間領域の縁をスペーサ布地テキスタイルに組付けることを含む、項22に記載の方法。
【0027】
項24.前胴体部は側縁を含み、前胴体部を外層に固定するステップは、前胴体部の側縁を胴体部の側部に固定するステップを含み、後胴体部は側縁を含み、後胴体部を外層に固定するステップは、後胴体部の側縁を胴体部の側部に固定し、前胴体部の側縁から離間させるステップを含む、項22に記載の方法。
【0028】
項25.スペーサ布地テキスタイルと湿気バリア層とを積層するステップをさらに含む、項22~24のいずれか1項に記載の方法。
【0029】
項26.下半身衣類の股間領域に関連付けられた複合積層体を含み、複合積層体は、スペーサ布地層と、スペーサ布地層に固定された湿気バリア層とを含む、下半身衣類。
【0030】
項27.テキスタイル層をさらに備え、湿気バリア層はテキスタイル層とスペーサ布地層との間に層状に配置されている、項26に記載の下半身衣類。
【0031】
項28.テキスタイル層には、耐久性撥水剤(DWR)処理が施されている、項27に記載の下半身衣類。
【0032】
項29.スペーサ布地層、湿気バリア層、およびテキスタイル層は、下半身衣類に関連付けられた一体型股間ガセットを含む、項27または28に記載の下半身衣類。
【0033】
項30.下半身衣類は、第1脚部と第2脚部を含む、項26~29のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0034】
項31.スペーサ布地層、湿気バリア層、およびテキスタイル層は、下半身衣類の内部に組付けられた内蔵下着の股間領域を含む、項27~30のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0035】
項32.スペーサ布地層は、第1縁を含み、湿気バリア層は、第2縁を含み、テキスタイル層は、第1縁と第2縁を包み込む第3縁を含む、項27~31のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0036】
項33.テキスタイル層は、スペーサ布地層および湿気バリア層とともに積層されている、項27~32のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0037】
項34.複合積層体は、スペーサ布地層と湿気バリア層との間に層状に配置された第2スペーサ布地層を含む、項26~33のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0038】
項35.複合積層体は、スペーサ布地層と湿気バリア層との間に層状に配置された天然繊維層を含む、項26~34のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【0039】
項36.スペーサ布地層は、第1ニット層、第2ニット層、および第1ニット層と第2ニット層とを接続するタイ糸を含み、タイ糸は、第1デニールを有する第1糸と、第1デニールとは異なる第2デニールを有する第2糸とを含む、項26~35のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【図面の簡単な説明】
【0040】
以下では、図面を参照して、本願の各態様の例を詳細に説明する。
【
図1】本明細書の態様に係る第1例の下半身衣類の外部の正面図を示す。
【
図2】本明細書の態様に係る第1例の下半身衣類の外部の背面図を示す。
【
図3】本明細書の態様に係る
図1の第1例の下半身衣類の外部の側面図を示しており、反対側の側面図も同様である。
【
図4】本明細書の態様に係る第1例の下半身衣類の内部の正面図を示す。
【
図5】本明細書の態様に係る第1例の下半身衣類の内部の背面図を示す。
【
図6】本明細書の態様に係る
図1の第1例の下半身衣類の内部の側面図を示しており、反対側の側面図も同様である。
【
図7】本明細書の態様に係る
図1の第1例の下半身衣類の内部からの股間パネルの下から見た図である。
【
図8A】本明細書の態様に係る本明細書に記載される例示的な下半身衣類に使用される漏れ防止複合構造の第1表面の透視図を示す。
【
図8B】本明細書の態様に係る
図8Aの漏れ防止複合構造の反対側の第2表面の透視図を示す。
【
図9】本明細書の態様に係る下半身衣類の内部アセンブリの前胴体パネルおよび後胴体パネルの1つまたは複数で取られた、本明細書で説明される例示的な下半身衣類の一部の断面を示す。
【
図10】本明細書の態様に係る本明細書に記載される例示的な下半身衣類の内部アセンブリの股間パネルで取られた第1例示的な断面を示す。
【
図11】本明細書の態様に係る本明細書に記載される例示的な下半身衣類の内部アセンブリの股間パネルで取られた第2例示的な断面を示す。
【
図12】本明細書の態様に係る第2例の下半身衣類の外部の正面図を示す。
【
図13】本明細書の態様に係る第2例の下半身衣類の外部の背面図を示す。
【
図14】本明細書の態様に係る
図12の第2例の下半身衣類の外部の側面図を示しており、反対側の側面図も同様である。
【
図15】本明細書の態様に係る第2例の下半身衣類の内部の正面図を示す。
【
図16】本明細書の態様に係る第2例の下半身衣類の内部の背面図を示す。
【
図17】本明細書の態様に係る
図12の第2例の下半身衣類の内部の側面図を示しており、反対側の側面図も同様である。
【
図18】本発明の態様に従って股間パネルを内部アセンブリに組み込むための例示的なプロセスを示す。
【
図19】本明細書の態様に係る本明細書に記載される下半身衣類に使用されるバンドシームの様々な例を示す。
【
図20】本明細書の態様に係る本明細書に記載される下半身衣類に使用されるバンドシームの様々な例を示す。
【
図21】本明細書の態様に係る漏れ防止機能を有する下半身衣類を製造する方法の一例のフローチャートを示す。
【
図22A】一例による2層以上のスペーサ布地を含む複合テキスタイルを示す。
【
図22B】一例によるスペーサ布地と湿気バリア膜との間に少なくとも1つの追加のテキスタイル層を含む複合テキスタイルを示す。
【
図22C】一例による湿気バリア膜に組付けられた1層以上の追加のテキスタイル層を含む複合テキスタイルを示す。
【
図23A】本開示の例による漏れ防止複合構造を有する別の下半身衣類を示す。
【
図23B】本開示の例による漏れ防止複合構造を有する別の下半身衣類を示す。
【
図23C】本開示の例による漏れ防止複合構造を有する別の下半身衣類を示す。
【
図23D】本開示の例による漏れ防止複合構造を有する別の下半身衣類を示す。
【
図23E】本開示の例による漏れ防止複合構造を有する別の下半身衣類を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明の主題は、法的な要件を満たすために、本明細書に詳細に説明される。しかしながら、説明自体は、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。むしろ、発明者は、特許請求または開示された主題が、本明細書で説明されているものと類似する異なるステップまたはステップの組み合わせを含むように、現在または将来の他の技術と組み合わせて他の方法で具現化される可能性があることも考えている。また、「ステップ」および/または「ブロック」という用語は、本願では、使用される方法の異なる要素を示唆するために使用されてもよいが、個々のステップの順序が明示的に示されている場合を除き、本願で開示されるステップ間の任意の特定の順序を示唆していると解釈すべきではない。
【0042】
月経中に運動する女性は、漏れ防止のために使い捨ての生理用ナプキンを着用することがある。同様に、失禁の問題を抱える女性も、漏れ防止のために使い捨てのナプキンを着用する必要があると感じることがある。これらのパッドは、多くの場合、剥離可能な接着剤を使用して衣類に固定され、使用後は廃棄される。追加のパッドは、見苦しいパンティラインを作るだけでなく、活動中にずれてパッドが提供する保護を無効にしてしまう可能性がある。内蔵漏れ防止部を有する衣類の中には、通常、運動着の下に別個のアイテムとして着用される下着の形をしているものがあり、これらの衣類はかさばり、不快で、見苦しい(例えば、誇張された)パンティラインを作る可能性がある。さらに、追加の衣類層が必要になる場合があり、それが追加コストを生み出し、全体的な通気性、湿気管理、熱管理(例えば、暖房や冷房に関連する)などに影響を与える可能性がある。
【0043】
本開示の少なくともいくつかの例は、様々なタイプの衣類に組み込むことができる漏れ防止複合構造、テキスタイル、または積層体に関する。いくつかの例では、複合テキスタイルは、互いに協働して衣類の内側の水分を吸収し、衣類の外側で水分が見える(例えば、透けて見える)可能性を低減する複数の層のテキスタイルを含むことができる。例えば、漏れ防止複合テキスタイルは、湿気バリア層と組み合わせたスペーサ布地を含むことができ、スペーサ布地は着用者(例えば、衣類の内面)に向くように構成される。いくつかの例では、漏れ防止複合テキスタイルは、比較的薄くても、水分を吸収するように機能することができる。漏れ防止複合テキスタイルは、様々な衣類に、また衣類内の様々な場所に組み込むことができる。例えば、漏れ防止複合物は、下半身衣類の股間部に組み込むことができる(例えば、月経血、尿、汗などを吸収して隠すのに役立つ)。
【0044】
本明細書の少なくともいくつかの態様は、内蔵漏れ防止部を有する下半身衣類(例えば、体にフィットする運動用ショートパンツ、運動用カプリパンツ、またはパンツ)に関するものであり、下半身衣類は繰り返し使用できるように構成されており、衣類の漏れ防止機能に影響を与えることなく洗濯できる。内蔵漏れ防止部は、下半身衣類を形成する外層の内部に配置された内部アセンブリを使用することで実現される。内部アセンブリには、前胴体パネル、後胴体パネル、および前胴体パネルと後胴体パネルの間に延び、下半身衣類の脚開口部の間(すなわち、下半身衣類の股間領域)に配置された股間パネルが含まれる。いくつかの態様では、股間パネルは、着用者の体表面に隣接して配置されるように構成されたスペーサ布地(例えば、スペーサニットテキスタイル、スペーサーメッシュテキスタイル、または他のタイプのスペーサ布地)と、スペーサ布地に固定され、外側を向くように構成された(すなわち、着用者の体表面から離れた)湿気バリア層とを含む。月経血および/または尿などの着用者によって生成された体液は、スペーサ布地の第1層と第2層との間の空間に貯蔵されてもよい。湿気バリア層は、スペーサ布地から漏れた体液が外層に漏れるのを防ぐ。内部アセンブリの異なる部分は、パンティラインが最小限に抑えられるようにパターン化され、外層に固定される。これは、下半身衣類が体にフィットすることを考慮すると重要である。その結果、女性が月経中または必要に応じて繰り返し着用できる、すっきりとした美観と空気力学的プロファイルを備えた運動用衣類が完成する。
【0045】
本明細書で使用される「下半身衣類」という用語は、着用者の下半身に着用されるように構成された衣類を意味する。下半身衣類は、脚部のない下着タイプの衣類(例えば、ブリーフスタイルの下着)、ボクサーブリーフ、ボーイショーツスタイルの下着、ショートパンツ、カプリパンツ、レギンスなどの形態をとってもよい。下半身衣類を「体にフィットする」と表現する場合、下半身衣類が着用者の基本的な体型にぴったりと合うことを意味する。これは通常、伸縮性と回復性を備えた弾性糸を使用することで実現される。
【0046】
下半身用衣類を説明する際に使用される位置用語は、着用者が直立した状態で意図したとおりに着用される下半身用衣類に関するものである。本明細書の態様では、下半身用衣類は、股間パネルのスペーサーメッシュ層が着用者の体表面に接触するように着用されることが意図されており、衣類を裏返しに着用すると、衣類の本来の目的(例えば、漏れ防止)が達成されないためである。本明細書で使用される「前胴体」という用語は、着用者の前胴体下部領域に隣接して配置されるように構成された下半身用衣類の部分を指し、本明細書で使用される「後胴体」という用語は、着用者の後胴体下部領域に隣接して配置されるように構成された下半身用衣類の部分を指す。本明細書で使用される「側部」という用語は、着用者の側部胴体領域および/または側部脚領域に隣接して配置されるように構成された下半身用衣類の部分を指す。本明細書で使用されている「股間」という用語は、その用語が一般に認識されているように、着用者の股間領域に隣接して配置されるように構成された下半身衣類の部分を指す。
【0047】
本明細書で使用されている「上」および「下」という用語は相対的な用語であり、例えば、「上縁」は「下縁」と比較して下半身衣類の腰開口部に近い位置にあり、「下縁」は「上縁」と比較して下半身衣類の脚開口部に近い位置にある。
【0048】
本明細書で使用されている「外」および「内」という用語は相対的な用語であり、外層は1つまたは複数の内層の外に位置し、内層は1つまたは複数の外層の内に位置する。例示的な態様では、外層は外部環境にさらされ、内層は外部環境にさらされない。下半身衣類に関して使用される「最内向き面」という用語は、下半身衣類の他の層と比較して着用者の体表面に最も近い位置にある層を意味する。下半身用衣類に関して使用される「最外向き面」という用語は、下半身用衣類の他の層に関して外部環境に最も近い位置にある層を意味する。
【0049】
本明細書で使用される「スペーサ布地」という用語は、経編および緯編のスペーサニットテキスタイルの両方を包含することを意味する。スペーサ布地は、一般に、少なくとも1つのタイ糸を使用してテキスタイルの第1層と第2層を編み合わせることによって形成される。より具体的には、第1層と第2層のそれぞれは別々に編まれ、タイ糸(複数可)は第1層と第2層を接続するために使用される。例えば、タイ糸は、第1層と第2層のそれぞれに延びる「ループ」部分を有してもよく、ループ部分は第1層と第2層の糸と編み合わされて2つの層を接続する。例示的な態様では、タイ糸は、第1層および第2層の表面平面に対して概ね直交するように配向され、第1層および第2層を離間させる役割を果たす。その結果、第1層と第2層の間に空間が形成され、月経液および/または尿などの液体を保持または保管するために使用されてもよい。第1層および第2層は別々に編まれるため、第1層、第2層、およびタイ糸のそれぞれは、異なる糸および/または異なる糸タイプで編まれてもよい。例えば、タイ糸は、異なる構成材料および/または異なるサイズ(例えば、ニット層間の異なる長さ、異なる直径、異なるデニールなど)を含むことができる。
【0050】
本明細書で使用される「湿気バリア層」という用語は、一般に、水分の浸透、特に液体の形態の水分に対して不浸透性または実質的に不浸透性の層を指す。層は、例えば熱可塑性ポリマー(例えば熱可塑性エラストマーフィルム)などの防水フィルムの形態であってもよいが、本明細書では他の種類のフィルムも考慮されている。
【0051】
例示的な態様では、湿気バリア層は、スペーサ布地層と湿気バリア層が複合的な一体構造を形成するように、積層プロセス(例えばドット接着剤積層プロセス)によってスペーサ布地層に固定されてもよい。少なくともいくつかの例では、ドット積層プロセスは、接着剤または粘着剤がより広く分布している代替積層プロセスと比較して、積層体構造の柔軟性を向上させることができる。
【0052】
少なくともいくつかの例では、湿気バリア層は、少なくともいくらかの蒸気を通過させ、また、水分浸透(例えば液体水分浸透)に対して実質的に不浸透性であり、水分が湿気バリア層を完全に浸透するのを著しく妨げる(例えば、フィルムの片側から反対側まで完全に浸透するのを著しく妨げる)。
【0053】
本明細書で使用される「約」という用語は、所定の値の±10%以内を意味する。
【0054】
図1~3は、それぞれ、第1例の下半身衣類100の外部の正面図、背面図、および側面図を示しており、これらの外部は、着用者が着用している下半身衣類100を観察する観察者によって視認可能である。下半身衣類100は、ショートパンツの形で示されているが、本明細書の態様では、下半身衣類100が「下着型」衣類(ボーイショーツと呼ばれてもよい。)、カプリパンツ、レギンス、ユニタードなどの形状であってもよいことが想定されている。
【0055】
例示的な態様では、下半身衣類100の外部は外層110から形成され、外層110は胴体部111を形成し、胴体部111には前胴体部112(
図1参照)と後胴体部210(
図2参照)が含まれ、これらが一緒になって少なくとも部分的に腰開口部116を画定する。例示的な態様では、下半身衣類100は、腰開口部116をさらに画定する腰バンド114を任意に含むことができる。外層110はまた、任意的に、第1脚開口部120を有する第1脚部分118と、第2脚開口部124を有する第2脚部分122を形成する。下半身衣類100に第1および第2脚部部分118および122が含まれない例示的な態様では、第1および第2脚部開口部120および124は胴体部111に位置してもよい(下着タイプの衣類と同様)。
図3に示す下半身衣類100の側面図では、外層110には、腰バンド114の下縁から第1脚開口部120までほぼ垂直に延びる側部パネル310がさらに含まれる。側部パネル310は、外層110と同じ材料から形成されてもよい。下半身衣類100の反対側の側面図には、腰バンド114の下縁から第2脚開口部124まで延びる側部パネルも含まれる。したがって、側部パネル310の説明は、反対側に位置する側部パネルにも適用可能である。側部パネル310は、第1シーム312および第2シーム314で、前胴体部112、第1脚部118、および後胴体部210を形成する外層110の部分に固定または接合された別個のパネルであってもよい。第1シーム312および第2シーム314は、ステッチ、ボンディング、接着剤、溶接などの固定技術を使用して形成されてもよい。
【0056】
例示的な態様では、外層110は、例えば、弾性糸を有するニットまたは織りテキスタイルを含む。本明細書で使用される用語「弾性糸」は、伸縮性および回復性を有する糸を意味し、弾性糸は、その静止長の約100%から200%まで伸長し、伸長力が除去されると、その静止長に実質的に戻ってもよい。弾性糸を含む例では、
図1~3に示すように、外層110は着用者の基本的な形態に密接に適合することができ(つまり、外層110は体にぴったりとフィットする)。少なくとも一部の例では、外層110はよりゆったりとしたフィット感(例えば、タイトなスタイルの下半身用衣類よりもゆったりとしたフィット感)を持つことができる。いくつかの例では、外層は、弾力性の低い糸(例えば、静止長の100%未満しか伸びずに静止長に戻る)または非弾性と見なされる糸(例えば、業界でその用語が理解されているとおり)を含むことができる。下半身用衣類100は、下半身用衣類100の本体を形成する例示的なパネル構造(例えば、例示的なパネルサイズ、形状など)を含み、他の例では、下半身用衣類は異なるパネル構造(例えば、異なるサイズ、形状、位置などを持つパネル)を含むことができる。
【0057】
図4~
図6は、それぞれ、
図1および
図3で特定されたそれぞれの基準位置に基づいて、下半身衣類100の内部から見た下半身衣類100の前面図、背面図、および側面図を示している(例えば、着用者が着用した下半身衣類100を観察する観察者には、内部が必ずしも見えるとは限らない)。例示的態様では、下半身衣類100は、一般に符号405で参照される内部アセンブリを含む。
図4に関して、内部アセンブリ405は、着用者の前部下半身を覆うように構成された前胴体部410(ハッチングで示される)を含む。例示的な態様では、図示されるように、前胴体部410は脚部分を含まない。
【0058】
いくつかの例では、前胴体部410は、下半身衣類100の内側に結合された、より大きなブリーフ型物品の前部を含むことができる。諸例では、前胴体部410は、ブリーフ型物品の股間領域を連続的に貫通して後胴体部(例えば、
図5の後胴体部510)に移行することができ、これに類似した例も
図18に関して示されている。いくつかの例では、前胴体部410は、股間パネル412に取り付けられるパネルを含むことができる(例えば、前胴体部410は股間パネル412で終了し、股間領域を貫通しない)。
【0059】
前胴体部410は、前上縁414と前下縁416を含む。例示的な態様では、前上縁414は、例えば、ステッチ、接着などによって、外層110に恒久的に固定される。さらに、例示的な態様では、前上縁414は、腰開口部116に隣接して(例えば、約0.1mmから約8cmまで)恒久的に固定される。下半身衣類100が腰バンド114などの腰バンドを含む場合、前上縁414は、腰バンド114の下縁に恒久的に固定される。例示的な態様では、前下縁416は、外層110に固定または組付けられていない、自由な終了縁である。さらなる例示的な態様では、前下縁416は、前胴体部410を形成するために使用される材料の未加工の切断縁を含んでもよい。言い換えれば、前下縁416は、裾上げされておらず、トリムピースを含まず、すっきりとした美観を提供してもよく、下半身衣類100のパンティラインの外観を最小限に抑えてもよい。
図4は、股間パネル412の一部をさらに示しており、これについては以下でさらに詳しく説明する。
【0060】
図5に関して、内部アセンブリ405は、着用者の後下半身を覆うように構成された後胴体部510(ハッチングで示す)をさらに含む。いくつかの例では、後胴体部510は、下半身衣類100の内側に結合された、より大きなブリーフ型物品の背面部分を含むことができる。いくつかの例では、後胴体部510は、ブリーフ型物品の股間領域を連続的に貫通して前胴体部410に移行することができ、これに類似した例も
図18に関して示されている。いくつかの例では、後胴体部510は、股間パネル412に取り付けられるパネルを含むことができる(例えば、後胴体部510は股間パネル412で終了し、股間領域を貫通しない)。
【0061】
例示的な態様では、図示されているように、後胴体部510は脚部を含まない。後胴体部510には、後上縁512と後下縁514が含まれる。例示的な態様では、後上縁512は、例えば、ステッチ、バンディングなどによって、外層110に恒久的に固定される。さらに、例示的な態様では、後上縁512は、腰開口部116に隣接して(例えば、約0.1mmから約8cmまで)恒久的に固定される。下半身衣類100が腰バンド114などの腰バンドを含む場合、後上縁512は、腰バンド114の下縁に恒久的に固定される。例示的な態様では、後下縁514は、外層110に固定または組付けられていない、自由な終了縁である。さらなる例示的な態様では、後下縁514は、後胴体部510を形成するために使用される材料の未加工の切断縁を含んでもよい。言い換えれば、後下縁514は、裾上げされておらず、トリムピースを含まないため、すっきりとした美観を提供してもよく、下半身衣類100のパンティラインの外観を最小限に抑えてもよい。
図5は、股間パネル412の一部をさらに示している。
【0062】
例示的な態様では、前胴体部410および後胴体部510は両方とも、弾性糸を有する軽量ニット材料で形成されてもよい。例えば、前胴体部410および後胴体部510を形成する材料は、約100グラム/平方メートル(gsm)から約150gsm、約120gsmから約140gsm、または約125gsmの重量を有してもよい。材料の軽量特性は、シングルニットプレーントリコットなどのシングルニット構造を使用することによって達成されてもよい。例示的な態様では、材料は、ポリエステル糸と弾性糸の両方を含み、所望の程度の伸縮性と回復性を達成しながら、柔らかい感触と良好な湿気管理特性を提供してもよい。例えば、材料は、リサイクルポリエステルを含む約60%のポリエステルと、約40%のエラスタンを含んでもよい。
【0063】
少なくともいくつかの例では、前胴体部410および後胴体部510は、湿気バリア特性を含むことができる。例えば、前胴体部410および後胴体部510を形成するテキスタイルは、耐久性撥水(DWR)処理を含むことができる。いくつかの例では、DWRはテキスタイルの片面または両面(例えば、内向き面および/または外向き面)に適用される。
【0064】
いくつかの例では、前胴体部410および後胴体部510を形成するテキスタイルは、パディング中にDWRで処理され、その後、ヒートセットされる。場合によっては、織物はDWR溶液に浸され、それがテキスタイル全体に組み込まれる。いくつかの例では、DWRは、前胴体部410および後胴体部510を構成する糸(複数可)と一体化される。
【0065】
図6は、外層110から形成された側部パネル310を含む下半身衣類100の側面図を示している。図に示すように、前胴体部410には、上端612および下端614を有する第1側縁610が含まれている。例示的な態様では、第1側縁610は、その長さ626に沿って、第1シーム312で外層110の側部パネル310に固定されている。例示的な態様では、第1側縁610の下端614は、腰開口部116の下方の第1距離622に配置されている。
【0066】
後胴体部510には、上端618および下端620を有する第1側縁616も含まれている。例示的な態様では、第1側縁616は、その長さ628に沿って、第2シーム314で側部パネル310に固定される。さらに、第1側縁616の下端620は、腰開口部116の下の第2距離624に配置され、第2距離624は第1距離622よりも大きい。言い換えれば、前胴体部410の第1側縁610の長さ626は、後胴体部510の第1側縁616の長さ628よりも短い。
図6に示すように、前胴体部410の第1側縁610は、側部パネル310によって後胴体部510の第1側縁616から離間しており、第1側縁610は第1側縁616に組付けられていないか、または直接固定されていない。同じ構成が下半身衣類100の第2反対側に存在している。
【0067】
例えば
図6に示す構成は、いくつかの異なる利点を提供する。例えば、前胴体部パネルと後胴体部パネルを有する従来の下着では、それぞれの側縁の長さが等しいため、余分な材料を使わずに下着の側部で接合または組付けることができる。これにより、前部パネルと後部パネルのパターン化方法を制限できる。それぞれの第1側縁610および616で前胴体部410を後胴体部510から分離することにより、パネル410および510は、下半身衣類100を着用したときに着用者に機能上の利点を提供するような方法でパターン化されてもよい。例えば、前下縁416は、着用者が前方に脚を上げるときに概ね制限されない可動範囲を提供するために、後下縁514よりかなり高く配置されてもよい。言い換えれば、前下縁416は、概ね股関節屈曲領域より上に配置される。これは、少なくとも部分的には、前胴体部410の第1側縁610の下端614を、後胴体部510の第1側縁616の下端620よりも腰開口部116に近づけることによって達成される。この構成は、パンティラインも最小限に抑える。後下縁514は、着用者の臀部を完全に覆うために、前部下縁416よりもかなり低く配置されてもよい。言い換えれば、後部下縁514は臀部のひだの下に配置されてもよい。これは、少なくとも部分的には、後胴体部510の第1側縁616の下端620を、前胴体部410の第1側縁610の下端614と比較して、腰開口部116からより遠くに配置することによって達成される。この構成により、パンティラインも最小限に抑えられる。
図4~6は、前部および後部のそれぞれの側縁が離間しており、互いに直接接続されていない(例えば、側部シームに沿って)一例を示している。少なくともいくつかの例では、前胴体部および後胴体部のそれぞれの側縁は、側縁に沿って接合することができる。
【0068】
前述のように、内部アセンブリ405には、
図4および
図5に示され、さらに
図7に示されている股間パネル412がさらに含まれる。股間パネル412は、第1脚開口部120と第2脚開口部124の間に位置する。いくつかの例では、股間パネル412は前胴体部410と後胴体部510の間に伸び、それによって前胴体部410を後胴体部510に接合する。いくつかの例では、前胴体部410と後胴体部510は股間領域部分(例えば、連続パネル材料)によって接続され、股間パネル412は股間領域に結合される。
【0069】
股間パネル412は、着用者、特に女性の着用者の股間領域を覆うようにサイズ設定され、配置されている。
図7に関して、股間パネル412は、前胴体部410の近くで接合された前縁710と、後胴体部510の近くで接合された後縁712とを含む。諸例では、前縁710および後縁712は、外層110に対して股間パネル412の相対的な動きを可能にするために、外層110に組付けられていない。股間パネル412は、さらに、第1側縁714および反対側の第2側縁716を含む。例示的な態様では、第1側縁714および第2側縁716は、外層110に固定されていないか、または外層110に組付けられておらず、これにより、外層110に対する股間パネル412の相対的な動きも容易になる。股間パネル412のサイズおよび形状は、股間パネル412の表面積を最小限に抑えつつ、例えば月経血や尿などを捕捉するのに十分なカバー表面積を確保するように構成されてもよい。いくつかの例では、股間パネル412は、
図7に示されているサイズとは異なるサイズを含むことができる。例えば、後縁712は、後胴体部510のさらに上まで延びることができる。いくつかの例では、後縁712は、ヨークのシームまで延び、ヨークのシームの近くに取り付けられる。いくつかの例では、後縁712は、腰バンドまで延び、腰バンドの近くに取り付けられる。
【0070】
少なくともいくつかの例では、股間パネル412は、スペーサ布地層718を含み、スペーサ布地層718は、下半身衣類100の最内向き面720の少なくとも一部を形成し、それにより、下半身衣類100を着用したときに、スペーサ布地層718は着用者の股間領域と接触する。例示的な態様では、
図8Aおよび
図8Bに示すように、湿気バリア層(
図7には示されていない)がスペーサ布地層718の外向き面に固定され、漏れ防止複合構造を形成する。
【0071】
図8Aは、股間パネル412を少なくとも部分的に形成し得る漏れ防止複合構造800の第1表面810の透視図を示す。第1表面810は、股間パネル412の最内向き面720に対応してもよい。
図8Bは、漏れ防止複合構造800の反対側の第2表面826の透視図を示す。第2表面826は、いくつかの態様において、股間パネル412の外向き面に対応してもよい。
【0072】
漏れ防止複合構造800は、股間パネル412のスペーサ布地層718を含む。漏れ防止複合構造800の第1表面810は、スペーサ布地層718の第1表面に対応する。湿気バリア層814は、スペーサ布地層718の反対側の第2表面816に固定され、漏れ防止複合構造800の第2表面826を形成する。
【0073】
拡大図に示すように、スペーサ布地層718は、第1表面810を形成する第1層818、スペーサ布地層718の第2表面816を形成する反対側の第2層820、および第1層818と第2層820とを相互接続する複数のタイ糸822を含む。複数のタイ糸822は、第1層818と第2層820のそれぞれの表面平面に対して概ね直交するように配向されている。例示的態様では、スペーサ布地層718は、約200gsmから約300gsm、約220gsmから約280gsm、または約240gsmの重量を有してもよい。例示的態様では、第1層818と第2層820は、同じ糸タイプから形成されてもよい。例えば、第1層818と第2層820の両方は、リサイクルポリエステルを含む約60%のポリエステルと約40%のエラスタン、約65%のポリエステルと約35%のエラスタン、または約66%のポリエステルと約34%のエラスタンを含んでもよい。いくつかの例では、ポリエステルはリサイクルポリエステル、バージンポリエステル、またはそれらの組み合わせである。ポリエステル糸は、例示的な態様では、個々の糸を形成するフィラメント間および糸自体間の毛細管現象によって、月経血および/または尿を第1層818と第2層820との間の空間に吸い上げることができる。
【0074】
いくつかの例では、第1層818および第2層820は、30D/36Fポリエステル(例えば、バージンまたはリサイクル)および20Dエラスタンを含むことができる。
【0075】
複数のタイ糸822は、弾性糸(例えば、エラスタン)含んでもよい。例えば、タイ糸822は、約40デニールの弾性糸を含んでもよい。
【0076】
いくつかの例では、第1層818および第2層820は、異なる糸タイプで形成することができる。例えば、第1層818は、より親水性の糸を含むことができる。いくつかの例では、タイ糸822は、構成材料、デニールなどのさまざまな特性を含むことができる。例えば、同じスペーサ布地パネル内のタイ糸は、異なる構成材料および/または異なるサイズ(例えば、ニット層間の異なる長さ、異なる直径、異なるデニールなど)を含むことができる。
【0077】
例示的態様では、湿気バリア層814は、積層プロセスによってスペーサ布地層718に固定され、凝集した一体構造が形成される。例示的態様では、積層プロセスはドット積層プロセスを含んでもよい。前述のように、湿気バリア層814は、月経血および/または尿を含む水分または液体に対して実質的にまたは完全に不浸透性の材料で形成されてもよい。一例では、湿気バリア層814は、熱可塑性エラストマー(TPE)フィルムなどの熱可塑性材料(例えばフィルム)を含んでもよいが、その他の不浸透性材料も本明細書の態様に含まれると考えられる。いくつかの例では、湿気バリア層814は比較的薄い。例えば、湿気バリア層814の厚さは、約10マイクロメートルから約15マイクロメートルの範囲であってもよい。いくつかの例では、湿気バリア層814の厚さは約12マイクロメートルである。湿気バリア層814の比較的薄い構造は、少なくともいくつかの場合において、全体的な構造を薄くすることに寄与し、これにより、さまざまな衣類に漏れ防止機能を付与するためのかさばらない(ただし、依然として吸収性のある)テキスタイルを提供することができる。
【0078】
図9~11は、下半身衣類100の異なる部分の断面図の例を示している。例えば、
図9は、前胴体部410および/または後胴体部510で取った断面の例を示している。図示のように、前胴体部410および/または後胴体部510は、着用者の皮膚表面910に隣接して配置され、さらに外層110の内側に配置されている。前胴体部410および/または後胴体部510は、前胴体部410および後胴体部510のそれぞれの上縁414および512とそれぞれの側縁610および616を除いて、図示のように外層110に組付けられていないか、または取り付けられていない。
【0079】
図10は、股間パネル412に対応する下半身衣類100の領域で取られた第1例示的な断面を示している。示されているように、スペーサ布地層718は着用者の皮膚表面1010に隣接して配置され、湿気バリア層814はスペーサ布地層718に固定されている。少なくともいくつかの例では、追加の層1012は湿気バリア層814の外側に配置され、追加の層1012は前胴体部410および後胴体部510の連続延長部を含んでもよい。追加の層1012は、股間パネル412の第1および第2側縁714および716の周りに巻き付けられ、湿気バリア層814の縁が、例えば着用者の脚に接触するのを防ぎ、着用者の快適性を向上させてもよい。下半身衣類100の外層110は、追加層1012の外側に配置されている。図示のように、外層110は、追加層1012に直接固定されていなくてもよい
【0080】
図11は、股間パネル412に対応する下半身衣類100の領域で取られた第2例示的な断面を示している。図示のように、スペーサ布地層718は、着用者の皮膚表面1110に隣接して配置され、湿気バリア層814は、スペーサ布地層718に固定されている。
図11に示す断面には、追加の層1012は含まれない。そのため、下半身衣類100の外層110は、湿気バリア層814の外側に配置される。図に示すように、外層110は湿気バリア層814に直接固定されなくてもよく、外層110と湿気バリア層814の間には潜在的な空間が存在してもよい。
【0081】
図12~17は、本明細書の態様に従って、内蔵漏れ防止部を有する第2例の下半身衣類1200を示している。
図12~14は、それぞれ、下半身衣類1200の外部の正面図、背面図、および側面図を示す。下半身衣類1200は、ショートパンツの形態で示されているが、本明細書の態様では、下半身衣類1200が「下着型」衣類(ボーイショーツとも呼ばれる)、カプリパンツ、レギンス、ユニタードなどの形態であってもよいことが想定されている。
【0082】
例示的な態様では、下半身衣類1200の外部は、外層1210から形成され、外層1210は、前胴体部1212(
図12参照)および後胴体部1310(
図13参照)を含む胴体部1211を形成し、これらが一緒になって、少なくとも部分的に、腰開口部1216を画定する。例示的な態様では、下半身衣類1200は、腰開口部1216をさらに画定する腰バンド1214を任意に含んでもよい。外層1210はまた、任意に、第1脚開口部1220を有する第1脚部1218および第2脚開口部1224を有する第2脚部1222を形成する。例示的な態様では、下半身衣類1200は、第1および第2脚部1218および1222を含まないが、第1および第2脚開口部1220および1224は胴体部1211に位置する(下着タイプの衣類と同様)。
【0083】
図14に示す下半身衣類1200の側面図では、外層1210には、腰バンド1214の下縁から第1脚開口部1220までほぼ垂直に延びる側部パネル1410がさらに含まれる。下半身衣類1200の反対側の側面図にも、腰バンド1214の下縁から第2脚開口部1224まで延びる側部パネルが含まれる。したがって、側部パネル1410の説明は、反対側に位置する側部パネルにも適用できる。側部パネル1410は、第1シーム1412および第2シーム1414で、前胴体部1212、第1脚部1218、および後胴体部1310を形成する外層1210の一部に固定または接合された別個のパネルであってもよい。第1シーム1412および第2シーム1414は、ステッチ、ボンディング、接着剤、溶接などの固定技術を使用して形成されてもよい。
【0084】
外層110と同様に、外層1210は、例えば、弾性糸を有するニットまたは織りテキスタイルから構成される。外層1210は、少なくとも部分的に弾性糸を使用して形成されるため、
図12~14に示すように、外層1210は着用者の下層の形態に密接に適合します(つまり、外層1210は体にぴったりとフィットする)。
図15~17は、それぞれ下半身衣類1200の正面図、背面図、側面図を示していますが、下半身衣類1200の内部から見た図であり、着用者が着用している下半身衣類1200を観察する観察者には内部が見えない。例示的な態様では、下半身衣類1200には、概ね符号1505で示される内部アセンブリが含まれている。
図15に関して、内部アセンブリ1505には、着用者の前部下半身を覆うように構成された前胴体パネル1510(ハッチングで表示)が含まれている。例示的な態様では、図示されているように、前胴体パネル1510には脚部は含まれていない。
【0085】
前胴体パネル1510には、前上縁1514と前下縁1516が含まれる。例示的な態様では、前上縁1514は、例えば、ステッチ、バンディングなどによって、外層1210に永久的に固定される。さらに、例示的な態様では、前上縁1514は、腰開口部1216に隣接して(例えば、約0.1mmから約4cmまで)恒久的に固定される。下半身衣類1200が腰バンド1214などの腰バンドを含む場合、前上縁1514は、腰バンド1214の下縁に恒久的に固定される。例示的な態様では、前下縁1516は、外層1210に固定または組付けられていない、自由な終了縁である。さらなる例示的な態様では、前下縁1516は、前胴体パネル1510を形成するために使用される材料の未加工の切断縁を含んでもよい。言い換えれば、前下縁1516は、裾上げされておらず、トリムピースを含まず、すっきりとした美観を提供してもよく、下半身衣類1200のパンティラインの外観を最小限に抑えてもよい。
図15は、股間パネル412の一部をさらに示している。
【0086】
図16に関して、内部アセンブリ1505は、着用者の後下胴体を覆うように構成された後胴体パネル1610(ハッチングで示されている)をさらに含む。例示の態様では、図示されているように、後胴体パネル1610には脚部が含まれない。後胴体パネル1610には、後上縁1612と後下縁1614が含まれる。例示の態様では、後上縁1612は、例えば、ステッチ、バンディングなどによって、外層1210に恒久的に固定されている。さらに、例示的な態様では、後上縁1612は、腰開口部1216に対して、前胴体パネル1510の前上縁1514よりも下側に配置される。下半身衣類1200が腰バンド1214などの腰バンドを含む場合、後上縁1612は、腰バンド1214の下縁よりも下側に、例えば腰バンド1214の下縁よりも約2cmから約15cm下に永久的に固定される。例示的な態様では、後下縁1614は、外層1210に固定または組付けられていない、自由な終了縁である。さらなる例示的な態様では、後下縁1614は、後胴体パネル1610を形成するために使用される材料の未加工の切断縁を含んでもよい。言い換えれば、後下縁1614は、裾上げされておらず、トリムピースが含まれておらず、すっきりとした美観を提供し、下半身衣類1200のパンティラインの外観を最小限に抑えてもよい。
図16は、股間パネル412の一部をさらに示している。例示的態様では、前胴体パネル1510および後胴体パネル1610は両方とも、下半身衣類100の前胴体部410および後胴体部510に関して説明したものと同じ、弾性糸およびポリエステル糸を有する軽量ニット材料で形成されてもよい。
【0087】
図17は、外層1210から形成された側部パネル1410を含む下半身用衣類1200の内部の側面図を示す。図示のように、前胴体パネル1510は、上端1712および下端1714を有する第1側縁1710を含む。例示的な態様では、第1側縁1710は、その長さ1726に沿って、第1シーム1412で外層1210の側部パネル1410に固定される。例示的な態様では、第1側縁1710の上端1712は、腰開口部1216の下方距離1722に配置される。後胴体パネル1610は、上端1718および下端1720を有する第1側縁1716をさらに含む。例示の態様では、第1側縁1716は、その長さ1728に沿って、第2シーム1414で側部パネル1410に固定される。加えて、第1側縁1716の上端1718は、腰開口部1216の下方に距離1724だけ配置されており、距離1724は距離1722よりも大きい。
図17に示すように、前胴体パネル1510の第1側縁1710は、後胴体パネル1610の第1側縁1716から側部パネル1410によって離間されているため、第1側縁1710は、第1側縁1716に組付けられていないか、または直接固定されていない。下半身衣類1200の第2反対側にも同じ構成がある。
【0088】
下半身衣類100と同様に、例えば
図17に示す構成は、さまざまな利点を提供する。それぞれの第1側縁1710および1716で前胴体パネル1510を後胴体パネル1610から分離することにより、前下縁1516を後下縁1614よりもかなり高く配置してもよく、着用者が前方向に脚を上げるときに、概ね制限のない可動範囲を提供することができる(例えば、前下縁1516は股関節屈曲領域の上に配置される)。これは、少なくとも部分的には、前胴体パネル1510の第1側縁1710の下端1714を、後胴体パネル1610の第1側縁1716の下端1720よりも腰開口部1216に近づけることによって達成される。この構成により、パンティラインも最小限に抑えられる。後下縁1614は、着用者の臀部を完全に覆うために、前下縁1516よりも大幅に低く配置してもよい(例えば、後下縁1614は臀部折り目より下に配置してもよい。)。これは、少なくとも部分的には、後胴体パネル1610の第1側縁1716の下端1720を、前胴体パネル1510の第1側縁1710の下端1714と比較して、腰開口部1216からより遠くに配置することで実現される。この構成により、パンティラインも最小限に抑えられる。
【0089】
さらに、後胴体パネル1610の後上縁1612を前胴体パネル1510の前上縁1514より下または下に配置すると、着用者の臀部のよりふっくらとした丸みを帯びた部分だけが後胴体パネル1610で覆われるようにして、材料の無駄を最小限に抑えてもよい。言い換えれば、後胴体パネル1610の第1側縁1716の上端1718を、前胴体パネル1510の第1側縁1710の上端1712(例えば、距離1722)と比較して、腰開口部1216の下により長い距離(例えば、距離1724)で配置すると、着用者の臀部のよりふっくらとした丸みを帯びた部分のみが後胴体パネル1610によって覆われるようになり、材料の無駄が最小限に抑えられる。
図12~16は、背上縁1612が低い例を示している。他の例では、後上縁1612は、腰開口部および/または腰バンド1214までずっと延びていてもよい(例えば、後上縁1612は、腰バンド1214の近くでヨークシームより上に取り付けられていてもよい)。
【0090】
図18は、股間パネル412を、下半身衣類100、下半身衣類1200、下半身衣類2310、または本開示で説明されているその他の下半身衣類、またはそれらの同等品などの、さまざまなタイプの下半身衣類または内部アセンブリに組み込む方法の例を示している。参照符号1810aは、前胴体部1812(前胴体部410または1510であってもよい。)、後胴体部1814(後胴体部510または1610であってもよい)、および前胴体部1812と後胴体部1814の間に連続して延びる股間領域1816を含む内部アセンブリの一部を示す。例示的な態様では、前胴体部1812、後胴体部1814、および股間領域1816は、シームのない連続した材料パネルを含んでもよい。
【0091】
参照符号1810bでは、漏れ防止複合構造800であってもよい漏れ防止複合構造1818が股間領域1816の内向き面に配置される(例えば、着用者に向かって向くように構成される。)。
図19および20に関して説明したようにそこに固定される。諸例では、股間領域1816を形成する材料は、漏れ防止複合構造1818に関連する湿気バリア層(例えば、814)を保護することができる。例えば、股間領域1816(および前胴体部1812と後胴体部1814)を形成する材料には、DWR処理されたテキスタイル、例えばDWR処理されたニットテキスタイル(例えば、部分410と510を形成するニットテキスタイルに類似)が含まれる。漏れ防止複合構造1818には、前縁1820、後縁1822、第1側縁1824、および反対側の第2側縁1826が含まれる。
【0092】
図19は、漏れ防止複合構造1818の前縁1820および/または後縁1822をそれぞれ前胴体部1812および/または後胴体部1814に固定する1つの方法の例を示している。1つの例示的な態様では、ホットメルトテープまたは他のタイプの接着テープなどのバンディングストリップ1910は、漏れ防止複合構造1818の前縁1820および/または後縁1822を覆うように、また前胴体部1812および/または後胴体部1814も部分的に覆うように配置されてもよい。バンディングストリップ1910に熱および/または圧力を加えると、前縁1820および/または後縁1822がそれぞれの前胴体部1812および/または後胴体部1814にバンドされる。例えば、ステッチではなくバンディングストリップを使用すると、低プロファイルバンド領域が作られ、パンティラインが最小限に抑えられ、ステッチに使用される糸による擦れの可能性が低減される。
【0093】
少なくともいくつかの例では、バンディングストリップ1910は、外面1912上のアウターテキスタイル層(例えば、ニット、不織布、または織物)と、内面1914上およびアウターテキスタイル層と漏水防止複合構造1818との間の内側接着層とを含む多層バンディングストリップを含むことができる。いくつかの例では、アウターテキスタイル層はニットテキスタイル(例えば、部分410、510、1812、および1814を形成するニットテキスタイルと同様のもの)を含む。いくつかの例では、アウターテキスタイル層はDWR処理されたテキスタイル層を含んでもよい。多層バンディングストリップは、場合によっては、漏水防止複合構造1818の縁(例えば、1820)を密閉して、水分が漏れる可能性を減らすのに役立つように機能することができる。さらに、アウターテキスタイル層は、より柔らかい仕上げ(例えば、むき出しのシームテープ、ステッチ、または他のシーミング構造と比較して)を提供して、着用者に不快感を与える可能性を減らすことができる。
【0094】
図20は、漏れ防止複合構造1818の第1および第2側縁1824および1826を仕上げる1つの方法を示している。図に示すように、股間領域1816からの材料は、第1および第2側縁1824および1826のそれぞれに巻き付けられ、ホットメルト接着テープなどの接着テープ2020を使用してそこに固定されてもよい。いくつかの例では、第1および第2側縁1824および1826の周りに包まれた股間領域からの材料の縁は、裾を形成することができる。漏れ防止複合構造1818の第1および第2側縁1824および1826を包むと、湿気バリア層が着用者の皮膚表面に接触するのを防ぐことができ、着用者の快適性を向上させることができる。ステッチングを含む、漏れ防止複合構造1818を前胴体パネルおよび後胴体パネル1812および1814に取り付ける他の例示的な方法は、本明細書の態様の範囲内であると考えられる。
【0095】
いくつかの例では、第1および第2側縁1824および1826に関連付けられた縁仕上げにより、漏れ防止複合構造1818から水分が漏れる可能性を低減することができる。例えば、
図20に示すように、股間領域1816の包み側縁(例えば、裾)は、漏れ防止複合構造1818の縁1826を結合するエンベロープを形成する。少なくともいくつかの例では、股間領域1816および包み側縁を形成するテキスタイルには、DWR処理(例えば、本開示の他の部分で説明されているようにテキスタイル全体に組み込まれているDWR処理など)が含まれており、これにより(例えば、DWR処理されていないテキスタイルと比較して)漏れの可能性が大幅に低減される。
【0096】
図21は、本明細書で説明されている下半身衣類100または1200などの下半身衣類を製造する方法2100のフローチャートを示している。ステップ2110では、下半身用衣類の胴体部が、外層110または1210などの外層材料から形成され、胴体部には少なくとも腰部開口部、第1脚開口部、および第2脚開口部がある。ステップ2112では、内部アセンブリ405または1505などの内部アセンブリが、外層材料の内部に配置される。内部アセンブリには、前胴体部410または1510などの前胴体パネル、後部胴体部510または1610などの後部胴体パネル、および股間パネル412などの股間パネルが含まれる。股間パネルは、第1脚開口部と第2脚開口部の間に配置され、前胴体パネルを後部胴体パネルに接合する。股間パネルには、スペーサ布地層(スペーサー布地層718など)と、湿気バリア層(湿気バリア層814など)とが含まれ、スペーサ布地層は、部分的に、下半身用衣類の最内向き面を形成する。ステップ2114では、内部アセンブリが、複数の固定領域(例えば、下半身用衣類の腰バンド、下半身用衣類の側部パネル(例えば、下半身用衣類100のシーム312および314、および下半身用衣類1200のシーム1412および1414)など)で、材料の外層に固定される。
【0097】
本開示の例では、漏れ防止複合構造(例えば、テキスタイル、多層テキスタイル、積層体など)は、さまざまな特徴および特性を含むことができ、さまざまな異なる物品(例えば、衣料品)に組み込むことができる。例えば、
図8は、スペーサ織物718と湿気バリア層814を含む例示的な漏れ防止複合構造800に関連付けられている。少なくともいくつかの例では、漏れ防止複合構造は、
図22A~22Cに示されているように、1つまたは複数の追加の層を含むことができる。
【0098】
少なくともいくつかの例では、
図22Aを参照すると、漏れ防止複合構造2200Aは、湿気バリア層2202(例えば、本開示で説明されている湿気バリアテキスタイルのいずれかの特性を有する)に結合することができる複数の層のスペーサーテキスタイルを含むことができる。例えば、漏れ防止複合構造2200Aは、スペーサーテキスタイル2204の第1層とスペーサーテキスタイル2206の第2層を含み、各層2204および2206は、本開示で説明されているスペーサーテキスタイルに関連する特性のいずれかを有するスペーサーテキスタイルを含むことができる(例えば、タイ糸によって接続された第1テキスタイル層および第2テキスタイル層)。少なくともいくつかの例では、湿気バリア層2202とスペーサーテキスタイル2204および2206は、積層体としてバンド(例えば、レーザーバンド、接着剤バンド、またはその他の方法で組み合わせ)される。とりわけ、複数の層のスペーサーテキスタイル2204および2206は、(例えば、複合材料800と比較して)漏れ防止複合構造2200Aに関連する水分吸収および捕捉能力を高めることができる。諸例では、漏れ防止複合構造2200Aは、本開示で説明されている衣類または衣料品のいずれかに組み込むことができる。
【0099】
少なくともいくつかの例では、漏れ防止複合構造2200B(
図22B)は、湿気バリア層2208(例えば、本開示で説明されている湿気バリアテキスタイルのいずれかの特性を持つ。)とスペーサーテキスタイル2210(例えば、本開示で説明されているスペーサーテキスタイルのいずれかの特性を持つ。)の間に配置された1つまたは複数の追加の層のテキスタイルを含むことができる。例えば、漏れ防止複合構造2200Bは、湿気バリア層2208とスペーサーテキスタイル2210との間に結合された1つまたは複数の追加の吸収層2212を含むことができる。追加の吸収層2212の例としては、吸収特性を持つ糸(例えば、繊維)を有するテキスタイルが挙げられる。少なくともいくつかの例では、追加の吸収層2212には、天然繊維(例えば、綿)を含むテキスタイル(例えば、ニット、織物、不織布など)が含まれる。少なくともいくつかの例では、湿気バリア層2208、スペーサーテキスタイル2210、および追加の吸収層2212は、積層体としてバンド(例えば、レーザーバンド、接着剤バンド、またはその他の方法で組み合わせ)される。とりわけ、スペーサーテキスタイル2210と追加の吸収層2212の組み合わせにより、(例えば、複合材料800と比較して)漏れ防止複合構造2200Bに関連する水分吸収および捕捉能力を高めることができる。諸例では、漏れ防止複合構造2200Bは、本開示で説明されている衣類または衣料品のいずれかに組み込むことができる。
【0100】
少なくともいくつかの例において、漏れ防止複合構造2200C(
図22C)は、片側にスペーサーテキスタイル2216がバンドされ(例えば、漏れ防止複合構造800と同様)、反対側に1つまたは複数の追加の層のテキスタイル2218がバンドされた湿気バリア層2214を含むことができる。少なくともいくつかの例では、1つまたは複数の追加の層のテキスタイル2218には、衣料品の外面を形成できるテキスタイルを含む、さまざまな異なるテキスタイル(例えば、ニット、織物、不織布など)のいずれかを含むことができる。
【0101】
少なくともいくつかの例では、1つまたは複数の追加の層のテキスタイル2218には、前胴体部410および後胴体部510を形成する材料など、弾性糸を含む軽量ニット材料を含むことができる。例えば、1つまたは複数の追加の層のテキスタイル2218の重量は、約100グラム/平方メートル(gsm)から約150gsm、約120gsmから約140gsm、または約125gsmである。材料の軽量特性は、シングルニットプレーントリコットなどのシングルニット構造を使用することで実現されてもよい。例示的な態様では、材料はポリエステル糸と弾性糸の両方を含み、所望の程度の伸縮性と回復性を実現しながら、柔らかい感触と良好な湿気管理機能を提供してもよい。例えば、材料は、リサイクルポリエステルを含む約60%のポリエステルと、約40%のエラスタンを含んでもよい。少なくともいくつかの例では、1つまたは複数の追加の層のテキスタイル2218は、耐久性撥水剤(DWR)処理などの湿気バリア特性を含んでもよい。少なくともいくつかの例では、湿気バリア層2208、スペーサのテキスタイル2210、および追加の層(複数可)のテキスタイル2218は、積層体としてバンド(例えば、レーザーバンド、接着在バンド、またはその他の方法で組み合わせ)される。
【0102】
とりわけ、湿気バリア層2214、スペーサーテキスタイル2216、および追加の層(複数可)2218の組み合わせは、内部アセンブリ(例えば、内蔵ブリーフまたは内蔵ガセット)と、衣料品の外側パネル(例えば、下半身衣類に外側層の股間ガセットを形成することによって)の両方を構築するために使用できる織物を提供することができる。積層体は、複数の個別のテキスタイル層ではなく単一の複合テキスタイルのみを有することに基づいて、場合によっては製造可能性を向上させることができる。さらに、積層体は、場合によっては、(例えば、層間に熱を閉じ込める可能性のある複数の個別の層の構造と比較して)断熱性が低くなる可能性がある。諸例では、漏れ防止複合構造2200Cは、本開示で説明されている衣類または衣料品のいずれにも組み込むことができる。
【0103】
諸例では、漏れ防止複合構造(例えば、漏れ防止複合構造800、1818、2202A、2202B、2202C、または本開示で説明されているその他の漏れ防止複合構造のいずれか)は、水分(例えば、血液、尿、汗、牛乳など)をマスクすることが望ましい領域を含む可能性のある衣料品など、さまざまな異なる衣料品に組み込むことができる。例えば、漏れ防止複合構造は、股間を含む下半身胴体の様々な領域など、様々な下半身衣類に組み込むことができる。いくつかの例では、漏れ防止複合構造は、ブラジャーの乳房サポート部分(例えば、授乳用ブラジャー、搾乳用ブラジャー、スポーツブラジャー、タンク型サポート衣類)またはその他の乳房サポート衣類など、様々な上半身衣類に組み込むことができる。
【0104】
図23A~23Eを参照すると、下半身衣類2310の一例は、漏れ防止複合構造2312(例えば、漏れ防止複合構造800、1818、2202A、2202B、2202Cのいずれか、または本開示で説明されているその他の漏れ防止複合構造)を含むことができる。諸例では、漏れ防止複合構造2312は、下半身衣類2310のガセットに直接組み込まれている。いくつかの例では、下半身衣類2310には、別の下半身衣類(例えば、ショートパンツ、タイツ、パンツ、スカートなど)の下に着用するように構成された下着が含まれている。つまり、下半身衣類2310には、さまざまな外下半身衣類の下に選択的に着用するように構成された下着が含まれている可能性がある。一般に、下半身衣類2310には、脚開口部(例えば、右脚開口部および左脚開口部)を備えた胴体部(例えば、前胴体部、後胴体部、右側部胴体部または右腰、および左側部胴体部または左腰)が含まれている。
【0105】
図23A~23Eに示されたスタイルは一例であり、他の例では、下着のスタイルにはボーイショーツ、Tバックなどが含まれる。いくつかの例では、下半身衣類2310には水着の一部が含まれる。いくつかの例では、下半身衣類2310は、運動またはフィットネス活動(例えば、陸上競技、長距離走、トライアスロン、デュアスロン、バレーボールなど)に着用されるように構成される。いくつかの例では、漏れ防止複合構造2312は、下着の衣類の少なくとも大部分(例えば、股間部だけでなく、胴体前部および/または後胴体部などの領域)を含むことができる。いくつかの例では、下半身衣類2310は、下半身衣類(例えば、ショートパンツ、タイツ、パンツ、スカートなど)の内部に結合され(例えば、内部アセンブリとして)、内蔵下着を提供することができる。
【0106】
いくつかの例では、漏れ防止複合構造2312は、1810aおよび1810bに関連する構造と同様に、選択された領域(例えば股間領域)に配置される。加えて、1810aおよび1810bに関連付けられた構造と同様に、下半身衣類2310は、層1816に類似し、
図19および/または
図20に示されている構造と同様に漏れ防止複合構造2312に結合されたアウター層を含むことができる。例えば、下半身衣類2310のアウター層は、漏れ防止複合構造の側部を包み込む側縁(例えば、
図20に示されている構造に類似)を含み、(例えば、バンディングによって)漏れ防止複合構造に固定される。いくつかの例では、漏れ防止複合構造2312の前縁および/または後縁は、シームテープ(例えば、テープ1910に類似)を介してアウター層に結合され得る。
【0107】
諸例では、下半身衣類用の漏れ防止複合構造を含むパネルは、さまざまな形状およびサイズを含むことができる。上記の図面には、種々の例が含まれ、これらに限定されない。例えば、いくつかの例では、漏れ防止複合構造の後上縁は、少なくともヨークシームまで、いくつかの例では腰バンドまで延びることができる。いくつかの例では、後上縁が衣類の下部で終了する構造と比較して、下半身衣類のさらに上まで延びる後上縁は、より広い範囲をカバーすることができる。
【0108】
本開示の態様は、限定的ではなく、例示的な目的で説明される。当業者には、その範囲から逸脱しない代替的な態様が明らかになるであろう。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、前述の改良を実装する代替手段を開発してもよい。
【0109】
特定の特徴およびサブコンビネーションは有用であり、他の特徴およびサブコンビネーションを参照せずに利用される場合があり、特許請求の範囲内で企図されることが理解されるであろう。さまざまな図に記載されているすべてのステップを、記載されている特定の順序で実行する必要はない。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下半身衣類
(100)であって、胴体部
(111)を形成し、前記胴体部
(111)が腰開口部
(116)、第1脚開口部
(120)、および第2脚開口部
(124)を有する外層
(110)と、前記外層
(110)の内部に配置された内部アセンブリ
(405)と、を含み、前記内部アセンブリ
(405)は、前胴体部
(410)、後胴体部
(510)、および前記第1脚開口部
(120)と前記第2脚開口部
(124)との間の股間パネル
(412)を含み、前記前胴体部
(410)または前記後胴体部
(510)の少なくとも一方は前記外層
(110)に結合され、前記股間パネル
(412)は、スペーサ布地層
(718)と、前記スペーサ布地層
(718)に固定された湿気バリア層
(814)とを含む、下半身衣類
(100)。
【請求項2】
前記内部アセンブリ
(405)の前記前胴体部
(410)は、前記外層
(110)に固定された前上縁
(414)を含み、前記内部アセンブリ
(405)の前記後胴体部
(510)は、前記外層
(512)に固定された後上縁
(110)を含む、請求項1に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項3】
前記前胴体部
(410)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置し、前記腰開口部
(116)よりも第1距離
(622)下方に配置された下端
(614)を含む第1側縁
(610)を有し、前記後胴体部
(510)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置し、前記腰開口部よりも第2距離
(624)下方に配置された下端
(620)を含む第1側縁
(616)を有し、前記第2距離
(624)は前記第1距離
(622)よりも大きい、請求項1
または2に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項4】
前記内部アセンブリ
(405)は、前記前胴体部
(410)と前記後胴体部
(510)との間に連続的に延び、前記股間パネル
(412)に面する内向き面を含む股間領域
(1816)をさらに含む、請求項1
~3のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項5】
前記前胴体部
(410)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置する第1側縁
(610)を有し、前記後胴体部
(510)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置する第1側縁
(616)を有し、前記前胴体パネルの前記第1側縁
(610)は、前記後胴体パネルの前記第1側縁
(616)から離間している、請求項1
~4のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項6】
前記股間パネル
(412)は、前記前胴体部
(410)と前記後胴体部
(510)とを接合する、請求項5に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項7】
前記前胴体部
(410)及び前記後胴体部
(510)には、耐久性撥
水(DWR)処理が施されている、請求項1
~6のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項8】
前記内部アセンブリ
(405)は、前記前胴体部
(410)と前記後胴体部
(510)との間に連続的に延び、前記股間パネル
(412)の側縁
(714、716)を包み込む股間領域
(1816)をさらに含む、請求項1
~7のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項9】
前記スペーサ布地層
(718)は、前記下半身衣類
(100)の最内表面を含み、また、第1層
(818)、第2層
(816)、および前記第1層
(818)と前記第2層
(816)とを相互接続する複数のタイ糸
(822)を含み、前記複数のタイ糸
(822)は弾性糸を含む、請求項1
~8のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項10】
前記湿気バリア層
(814)は熱可塑性ポリマー材料を含む、請求項1
~9のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項11】
前記前胴体部
(410)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置する第1側縁
(610)を有し、前記後胴体部
(510)は、前記下半身衣類
(100)の第1側部に位置する第1側縁
(616)を有し、前記前胴体部
(410)の第1側縁
(610)は、前記後胴体部
(510)の第1側縁
(616)に組付けられる、請求項1
~10のいずれか1項に記載の下半身衣類
(100)。
【請求項12】
第1脚開口部
(120)と第2脚開口部
(124)とを含む胴体部
(111)と、前記第1脚開口部
(120)と前記第2脚開口部
(124)との間の股間部と、を含み、前記股間部は、
テキスタイル層(1012、1816)と、スペーサ布地
(718)と湿気バリア層
(814)とを含む複合テキスタイル
(800、1818)と、を含み、前記湿気バリア層
(814)は、熱可塑性ポリマーフィルムを
含み、前記テキスタイル層(1012、1816)と前記スペーサ布地(718)との間に配置される、衣類
(100)。
【請求項13】
前記
テキスタイル層(1012、1816)は、耐久性撥水剤(DWR)溶液で処理されている、請求項12に記載の衣類
(100)。
【請求項14】
前記
複合テキスタイル(800、1818)は、前記第1脚開口部
(120)の近くに側縁(1826)を含み、前記テキスタイル層
(1012、1816)は前記側縁の周りに包まれて裾を形成する、請求項13に記載の衣類(100)
【請求項15】
前記
複合テキスタイル(800、1818)は、前記胴体部
(1812)の前部に結合された前縁
(1820)を含み、前記衣類
(100)は、前記前縁と前記胴体部
(111)の前部とを少なくとも部分的に重ね合わせるDWR処理されたボンディングストリップ
(1910)をさらに含む、請求項13に記載の衣類
(100)。
【請求項16】
前記DWR処理されたボンディングストリップ
(1910)は、テキスタイル層と接着層とを含み、前記テキスタイル層はDWR溶液を含む、請求項15記載の衣類
(100)。
【請求項17】
前記スペーサ布地
(718)は、第1ニット層
(818)、第2ニット層
(816)、および前記第1ニット層
(818)と前記第2ニット層
(816)とを接続するタイ糸
(822)を含むスペーサニットテキスタイルを含む、請求項12
~16のいずれか1項に記載の衣類
(100)。
【請求項18】
前記タイ糸
(822)は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なるサイズの第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項17に記載の衣類
(100)。
【請求項19】
前記衣類は、内部アセンブリ
(405)と、外層
(110)と、を含み、前記胴体部
(111)と前記股間部は、前記内部アセンブリ
(405)の少なくとも一部を構成し、前記胴体部
(111)は前上縁
(414)と後上縁
(512)とを含み、前記前上縁
(414)および前記後上縁
(512)の少なくとも一方は前記外層
(110)に組付けられる、請求項12
~18のいずれか1項に記載の衣類
(100)。
【請求項20】
前記衣類
(100)は、様々な外下半身衣類の下に選択的に着用されるように構成された下着を含む、請求項12
~19のいずれか1項に記載の衣類
(100)。
【請求項21】
下半身衣類
(100)の製造方法であって、前記方法は、
材料の外層
(110)から胴体部
(111)を形成するステップであって、前記胴体部
(111)は、腰開口部
(116)、第1脚開口部
(120)、および第2脚開口部
(124)を有する、前記ステップと、
内部アセンブリ
(1505)を材料の外層
(110)の内部に配置するステップであって、前記内部アセンブリ
(1505)は、前胴体パネル
(1510)、後胴体パネル
(1610)、および前記第1脚開口部
(120)と前記第2脚開口部
(124)との間の股間パネル
(412)を含み、前記股間パネル(412)は、前記前胴体パネル(1510)と前記後胴体パネル(1610)との間に延び、前記股間パネル(412)は、前記下半身衣類(100)の最内向き面を部分的に形成するスペーサ布地層(718)と、前記スペーサ布地層(718)に積層された湿気バリア層(
814)とを含む、前記ステップと、
複数の固定領域で前記内部アセンブリ
(405)を材料の前記外層
(110)に固定する、ステップと、を含む、方法。
【請求項22】
方法であって、
下半身衣類
(100)の内部アセンブリ
(405)の一部として、股間ガセットを前胴体部
(410)と後胴体部
(510)に組付けるステップであって、前記股間ガセットは、スペーサ布地テキスタイル
(718)と湿気バリア層
(814)を含む、前記ステップと、
前記前胴体部
(410)を下半身衣類
(100)の外層
(110)に
組付けるステップであって、前記外層
(110)は、腰部開口部
(116)、第1脚部開口部
(120)、および第2脚部開口部
(124)を有する胴体部
(111)を含む、前記ステップと、
後胴体部を下半身衣類
(100)の外層
(110)に組付けるステップと、を含む、方法。
【請求項23】
前胴体部
(410)は、前胴体部
(410)と後胴体部
(510)との間に延びる股間領域に基づいて、後胴体部
(510)と連続しており、前記股間ガセットを前記前胴体部
(410)および前記後胴体部
(510)に組付けるステップは、前記股間領域の縁を前記スペーサ布地テキスタイル
(718)の側縁に包み込み、前記股間領域の縁をスペーサ布地テキスタイル
(718)に組付けることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記前胴体部(111)は側縁を含み、前記前胴体部(111)を前記外層
(110)に
組付けるステップは、前記前胴体部
(111)の側縁を前記胴体部
(111)の側部に
組付けるステップを含み、前記後胴体部
(111)は側縁を含み、前記後胴体部
(111)を前記外層
(110)に
組付けるステップは、前記後胴体部
(111)の側縁を前記胴体部
(111)の側部に
組付け、前記前胴体部
(111)の側縁から離間させるステップを含む、請求項22
または23に記載の方法。
【請求項25】
前記スペーサ布地テキスタイル
(718)と前記湿気バリア層
(814)とを積層するステップをさらに含む、請求項22
~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記
固定領域は腰バンドを含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記固定領域は、第1脚部に沿って延びる第1側部シーム(312)と第2側部シーム(314)とを含み、前記第1側部シーム(312)と前記第2側部シーム(314)とは離間している、請求項21または26に記載の方法。
【請求項28】
前記内部アセンブリ(405)は、前記前胴体パネルから前記後胴体パネルまで連続的に延びるテキスタイル層(1012)を含み、前記方法は、前記テキスタイル層(1012)を前記湿気バリア層(814)および前記スペーサ布地層(718)の少なくとも一方に固定するステップをさらに含む、請求項21、26、および27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記スペーサ布地層(718)の側縁の周りにテキスタイルを包むステップをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記股間ガセットを前記前胴体部(410)および前記後胴体部(510)に組付ける前に、前記スペーサ布地テキスタイルは前記湿気バリア層(814)に積層される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
下半身衣類
(2310)の股間領域に関連付けられた複合積層体
(2312)と、テキスタイル層(1816)と、を含み、前記複合積層体
(2312)は、スペーサ布地層
(718)と、前記スペーサ布地層
(718)に固定された湿気バリア層
(814)とを含み、
前記湿気バリア層(814)は、前記テキスタイル層(1816)と前記スペーサ布地層(718)との間に層状に配置される、下半身衣類
(2310)。
【請求項32】
前記テキスタイル層
(1012)には、耐久性撥水剤
(DWR)処理が施されている、
請求項31に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項33】
前記スペーサ布地層
(718)、前記湿気バリア層
(814)、及び前記テキスタイル層
(1816)は、前記下半身衣類
(2310)に関連付けられた一体型股間ガセットを含む、
請求項31または32に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項34】
前記下半身衣類
(2310)は、第1脚部と第2脚部を含む、
請求項31~33のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項35】
前記スペーサ布地層
(718)、前記湿気バリア層
(814)、及び前記テキスタイル層
(1012)は、前記下半身衣類
(2310)の内部に組付けられた内蔵下着の股間領域を含む、請求項
31~34のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項36】
前記スペーサ布地層
(718)は、第1縁を含み、前記湿気バリア層
(814)は、第2縁を含み、前記テキスタイル層
(1012)は、前記第1縁と前記第2縁を包み込む第3縁を含む、
請求項31~35のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項37】
前記テキスタイル層
(1012)は、前記スペーサ布地層
(718)及び前記湿気バリア層
(814)とともに積層されている、
請求項31~36のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項38】
前記複合積層体
(2312)は、前記スペーサ布地層
(718)と前記湿気バリア層
(814)との間に層状に配置された第2スペーサ布地層
(718)を含む
、請求項31~37のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項39】
前記複合積層体
(2312)は、前記スペーサ布地層
(718)と前記湿気バリア層
(814)との間に層状に配置された天然繊維層を含む、
請求項31~38のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【請求項40】
前記スペーサ布地層
(718)は、第1ニット層
(818)、第2ニット層
(816)、および前記第1ニット層
(818)と前記第2ニット層
(816)とを接続するタイ糸
(822)を含み、前記タイ糸
(822)は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なる第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項
31~39のいずれか1項に記載の下半身衣類
(2310)。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下半身衣類(100)であって、胴体部(111)を形成し、前記胴体部(111)が腰開口部(116)、第1脚開口部(120)、および第2脚開口部(124)を有する外層(110)と、前記外層(110)の内部に配置された内部アセンブリ(405)と、を含み、前記内部アセンブリ(405)は、前胴体部(410)、後胴体部(510)、および前記第1脚開口部(120)と前記第2脚開口部(124)との間の股間パネル(412)を含み、前記前胴体部(410)または前記後胴体部(510)の少なくとも一方は前記外層(110)に結合され、前記股間パネル(412)は、スペーサ布地層(718)と、前記スペーサ布地層(718)に固定された湿気バリア層(814)とを含む、下半身衣類(100)。
【請求項2】
前記内部アセンブリ(405)の前記前胴体部(410)は、前記外層(110)に固定された前上縁(414)を含み、前記内部アセンブリ(405)の前記後胴体部(510)は、前記外層(512)に固定された後上縁(110)を含む、請求項1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項3】
前記前胴体部(410)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置し、前記腰開口部(116)よりも第1距離(622)下方に配置された下端(614)を含む第1側縁(610)を有し、前記後胴体部(510)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置し、前記腰開口部よりも第2距離(624)下方に配置された下端(620)を含む第1側縁(616)を有し、前記第2距離(624)は前記第1距離(622)よりも大きい、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項4】
前記内部アセンブリ(405)は、前記前胴体部(410)と前記後胴体部(510)との間に連続的に延び、前記股間パネル(412)に面する内向き面を含む股間領域(1816)をさらに含む、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項5】
前記前胴体部(410)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置する第1側縁(610)を有し、前記後胴体部(510)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置する第1側縁(616)を有し、前記前胴体パネルの前記第1側縁(610)は、前記後胴体パネルの前記第1側縁(616)から離間している、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項6】
前記股間パネル(412)は、前記前胴体部(410)と前記後胴体部(510)とを接合する、請求項5に記載の下半身衣類(100)。
【請求項7】
前記前胴体部(410)及び前記後胴体部(510)には、耐久性撥水(DWR)処理が施されている、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項8】
前記内部アセンブリ(405)は、前記前胴体部(410)と前記後胴体部(510)との間に連続的に延び、前記股間パネル(412)の側縁(714、716)を包み込む股間領域(1816)をさらに含む、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項9】
前記スペーサ布地層(718)は、前記下半身衣類(100)の最内表面を含み、また、第1層(818)、第2層(816)、および前記第1層(818)と前記第2層(816)とを相互接続する複数のタイ糸(822)を含み、前記複数のタイ糸(822)は弾性糸を含む、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項10】
前記湿気バリア層(814)は熱可塑性ポリマー材料を含む、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項11】
前記前胴体部(410)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置する第1側縁(610)を有し、前記後胴体部(510)は、前記下半身衣類(100)の第1側部に位置する第1側縁(616)を有し、前記前胴体部(410)の第1側縁(610)は、前記後胴体部(510)の第1側縁(616)に組付けられる、請求項
1に記載の下半身衣類(100)。
【請求項12】
第1脚開口部(120)と第2脚開口部(124)とを含む胴体部(111)と、前記第1脚開口部(120)と前記第2脚開口部(124)との間の股間部と、を含み、前記股間部は、テキスタイル層(1012、1816)と、スペーサ布地(718)と湿気バリア層(814)とを含む複合テキスタイル(800、1818)と、を含み、前記湿気バリア層(814)は、熱可塑性ポリマーフィルムを含み、前記テキスタイル層(1012、1816)と前記スペーサ布地(718)との間に配置される、衣類(100)。
【請求項13】
前記テキスタイル層(1012、1816)は、耐久性撥水剤(DWR)溶液で処理されている、請求項12に記載の衣類(100)。
【請求項14】
前記複合テキスタイル(800、1818)は、前記第1脚開口部(120)の近くに側縁(1826)を含み、前記テキスタイル層(1012、1816)は前記側縁の周りに包まれて裾を形成する、請求項13に記載の衣類(100)
【請求項15】
前記複合テキスタイル(800、1818)は、前記胴体部(1812)の前部に結合された前縁(1820)を含み、前記衣類(100)は、前記前縁と前記胴体部(111)の前部とを少なくとも部分的に重ね合わせるDWR処理されたボンディングストリップ(1910)をさらに含む、請求項13に記載の衣類(100)。
【請求項16】
前記DWR処理されたボンディングストリップ(1910)は、テキスタイル層と接着層とを含み、前記テキスタイル層はDWR溶液を含む、請求項15記載の衣類(100)。
【請求項17】
前記スペーサ布地(718)は、第1ニット層(818)、第2ニット層(816)、および前記第1ニット層(818)と前記第2ニット層(816)とを接続するタイ糸(822)を含むスペーサニットテキスタイルを含む、請求項
12に記載の衣類(100)。
【請求項18】
前記タイ糸(822)は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なるサイズの第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項17に記載の衣類(100)。
【請求項19】
前記衣類は、内部アセンブリ(405)と、外層(110)と、を含み、前記胴体部(111)と前記股間部は、前記内部アセンブリ(405)の少なくとも一部を構成し、前記胴体部(111)は前上縁(414)と後上縁(512)とを含み、前記前上縁(414)および前記後上縁(512)の少なくとも一方は前記外層(110)に組付けられる、請求項
12に記載の衣類(100)。
【請求項20】
前記衣類(100)は、様々な外下半身衣類の下に選択的に着用されるように構成された下着を含む、請求項
12に記載の衣類(100)。
【請求項21】
下半身衣類(100)の製造方法であって、前記方法は、
材料の外層(110)から胴体部(111)を形成するステップであって、前記胴体部(111)は、腰開口部(116)、第1脚開口部(120)、および第2脚開口部(124)を有する、前記ステップと、
内部アセンブリ(1505)を材料の外層(110)の内部に配置するステップであって、前記内部アセンブリ(1505)は、前胴体パネル(1510)、後胴体パネル(1610)、および前記第1脚開口部(120)と前記第2脚開口部(124)との間の股間パネル(412)を含み、前記股間パネル(412)は、前記前胴体パネル(1510)と前記後胴体パネル(1610)との間に延び、前記股間パネル(412)は、前記下半身衣類(100)の最内向き面を部分的に形成するスペーサ布地層(718)と、前記スペーサ布地層(718)に積層された湿気バリア層(814)とを含む、前記ステップと、
複数の固定領域で前記内部アセンブリ(405)を材料の前記外層(110)に固定する、ステップと、を含む、方法。
【請求項22】
方法であって、
下半身衣類(100)の内部アセンブリ(405)の一部として、股間ガセットを前胴体部(410)と後胴体部(510)に組付けるステップであって、前記股間ガセットは、スペーサ布地テキスタイル(718)と湿気バリア層(814)を含む、前記ステップと、
前記前胴体部(410)を下半身衣類(100)の外層(110)に組付けるステップであって、前記外層(110)は、腰部開口部(116)、第1脚部開口部(120)、および第2脚部開口部(124)を有する胴体部(111)を含む、前記ステップと、
後胴体部を下半身衣類(100)の外層(110)に組付けるステップと、を含む、方法。
【請求項23】
前胴体部(410)は、前胴体部(410)と後胴体部(510)との間に延びる股間領域に基づいて、後胴体部(510)と連続しており、前記股間ガセットを前記前胴体部(410)および前記後胴体部(510)に組付けるステップは、前記股間領域の縁を前記スペーサ布地テキスタイル(718)の側縁に包み込み、前記股間領域の縁をスペーサ布地テキスタイル(718)に組付けることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記前胴体部(111)は側縁を含み、前記前胴体部(111)を前記外層(110)に組付けるステップは、前記前胴体部(111)の側縁を前記胴体部(111)の側部に組付けるステップを含み、前記後胴体部(111)は側縁を含み、前記後胴体部(111)を前記外層(110)に組付けるステップは、前記後胴体部(111)の側縁を前記胴体部(111)の側部に組付け、前記前胴体部(111)の側縁から離間させるステップを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記スペーサ布地テキスタイル(718)と前記湿気バリア層(814)とを積層するステップをさらに含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項26】
前記固定領域は腰バンドを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記固定領域は、第1脚部に沿って延びる第1側部シーム(312)と第2側部シーム(314)とを含み、前記第1側部シーム(312)と前記第2側部シーム(314)とは離間している、請求項
21に記載の方法。
【請求項28】
前記内部アセンブリ(405)は、前記前胴体パネルから前記後胴体パネルまで連続的に延びるテキスタイル層(1012)を含み、前記方法は、前記テキスタイル層(1012)を前記湿気バリア層(814)および前記スペーサ布地層(718)の少なくとも一方に固定するステップをさらに含む、請求項
21に記載の方法。
【請求項29】
前記スペーサ布地層(718)の側縁の周りにテキスタイルを包むステップをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記股間ガセットを前記前胴体部(410)および前記後胴体部(510)に組付ける前に、前記スペーサ布地テキスタイルは前記湿気バリア層(814)に積層される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
下半身衣類(2310)の股間領域に関連付けられた複合積層体(2312)と、テキスタイル層(1816)と、を含み、前記複合積層体(2312)は、スペーサ布地層(718)と、前記スペーサ布地層(718)に固定された湿気バリア層(814)とを含み、前記湿気バリア層(814)は、前記テキスタイル層(1816)と前記スペーサ布地層(718)との間に層状に配置される、下半身衣類(2310)。
【請求項32】
前記テキスタイル層(1012)には、耐久性撥水剤(DWR)処理が施されている、請求項31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項33】
前記スペーサ布地層(718)、前記湿気バリア層(814)、及び前記テキスタイル層(1816)は、前記下半身衣類(2310)に関連付けられた一体型股間ガセットを含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項34】
前記下半身衣類(2310)は、第1脚部と第2脚部を含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項35】
前記スペーサ布地層(718)、前記湿気バリア層(814)、及び前記テキスタイル層(1012)は、前記下半身衣類(2310)の内部に組付けられた内蔵下着の股間領域を含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項36】
前記スペーサ布地層(718)は、第1縁を含み、前記湿気バリア層(814)は、第2縁を含み、前記テキスタイル層(1012)は、前記第1縁と前記第2縁を包み込む第3縁を含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項37】
前記テキスタイル層(1012)は、前記スペーサ布地層(718)及び前記湿気バリア層(814)とともに積層されている、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項38】
前記複合積層体(2312)は、前記スペーサ布地層(718)と前記湿気バリア層(814)との間に層状に配置された第2スペーサ布地層(718)を含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項39】
前記複合積層体(2312)は、前記スペーサ布地層(718)と前記湿気バリア層(814)との間に層状に配置された天然繊維層を含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【請求項40】
前記スペーサ布地層(718)は、第1ニット層(818)、第2ニット層(816)、および前記第1ニット層(818)と前記第2ニット層(816)とを接続するタイ糸(822)を含み、前記タイ糸(822)は、第1デニールを有する第1糸と、前記第1デニールとは異なる第2デニールを有する第2糸とを含む、請求項
31に記載の下半身衣類(2310)。
【国際調査報告】