(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】癌細胞成長抑制効果を有する新規アミノベンゼン誘導体およびこれを有効成分として含む予防または治療用薬剤学的組成物
(51)【国際特許分類】
C07C 233/09 20060101AFI20250128BHJP
C07D 213/40 20060101ALI20250128BHJP
C07D 417/12 20060101ALI20250128BHJP
C07D 277/28 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/4418 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/444 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/4439 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/426 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/427 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/167 20060101ALI20250128BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20250128BHJP
A61P 1/00 20060101ALI20250128BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20250128BHJP
A61P 13/08 20060101ALI20250128BHJP
A61P 15/00 20060101ALI20250128BHJP
A61P 1/16 20060101ALI20250128BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20250128BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20250128BHJP
C07D 401/12 20060101ALI20250128BHJP
C07D 401/10 20060101ALI20250128BHJP
C07D 213/75 20060101ALI20250128BHJP
C07D 233/64 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/4164 20060101ALI20250128BHJP
C07D 401/04 20060101ALI20250128BHJP
C07D 231/12 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/415 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
C07C233/09 Z
C07D213/40 CSP
C07D417/12
C07D277/28
A61K31/4418
A61K31/444
A61K31/4439
A61K31/506
A61K31/426
A61K31/427
A61K31/167
A61P35/00
A61P1/00
A61P11/00
A61P13/08
A61P15/00
A61P1/16
A61P25/00
A61P21/00
C07D401/12
C07D401/10
C07D213/75
C07D233/64
A61K31/4164
C07D401/04
C07D231/12 A
A61K31/415
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541756
(86)(22)【出願日】2023-01-13
(85)【翻訳文提出日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 KR2023000625
(87)【国際公開番号】W WO2023136645
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0006124
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508131716
【氏名又は名称】デウン ファーマシューティカル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DAEWOONG PHARMACEUTICAL CO., LTD
【住所又は居所原語表記】35-14,Jeyakgongdan 4-gil,Hyangnam-eup,Hwaseong-si,Gyeonggi-do Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100188499
【氏名又は名称】勝又 政徳
(74)【代理人】
【識別番号】100127568
【氏名又は名称】酒井 善典
(74)【代理人】
【識別番号】100171402
【氏名又は名称】上田 ▲茂▼
(74)【代理人】
【識別番号】100213779
【氏名又は名称】小川 有佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100077012
【氏名又は名称】岩谷 龍
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨンク
(72)【発明者】
【氏名】イ,インヨン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ボラ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジドク
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨンウ
(72)【発明者】
【氏名】ハ,スジン
(72)【発明者】
【氏名】クォン,アルム
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュンソク
【テーマコード(参考)】
4C086
4C206
4H006
【Fターム(参考)】
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC17
4C086BC36
4C086BC38
4C086BC42
4C086BC82
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA10
4C086GA13
4C086MA01
4C086MA04
4C086ZA02
4C086ZA31
4C086ZA59
4C086ZA66
4C086ZA75
4C086ZA81
4C086ZA94
4C086ZB26
4C086ZC41
4C206AA02
4C206AA03
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4C206GA31
4C206KA01
4C206KA14
4C206MA01
4C206MA04
4C206NA14
4C206ZA02
4C206ZA31
4C206ZA59
4C206ZA66
4C206ZA75
4C206ZA81
4C206ZA94
4C206ZB26
4C206ZC41
4H006AA01
4H006AA03
4H006AB20
4H006AB28
4H006AC22
4H006AC52
4H006AC53
4H006BA25
4H006BA48
4H006BE20
4H006BV37
(57)【要約】
本発明の化学式1または2で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、癌または腫瘍の予防または治療に有用に使用可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式1または2で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩:
[化学式1]
[化学式2]
前記化学式1および2中、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、C
2-4アルケニレン、またはC
2-4アルキニレンであり、
R
1は、フェニル、またはN、OおよびSから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を含む5環または6環ヘテロ環であり、
前記R
1は、非置換であるか、またはハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4チオアルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシ、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、C
3-6シクロアルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、(C
1-4アルキル)アミノ、またはジ(C
1-4アルキル)アミノで置換され、
R
2は、-N(R
9)-L
2-R
5、
、
、または
であり、
L
2は、単結合、C
1-6アルキレン、C
2-4アルケニレン、またはC
2-4アルキニレンであり、
R
5は、C
3-7シクロアルキル、フェニル、またはN、OおよびSから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を含む5環または6環ヘテロアリールであり、
前記R
5は、非置換であるか、またはヒドロキシ、ハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルキル、C
1-4ハロアルコキシ、C
1-4チオアルキル、およびC
3-6シクロアルキルから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~3個の置換基で置換され、
R
6は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、またはC
3-7シクロアルキルであり、
R
9は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルキル、C
1-4ハロアルコキシ、またはC
3-6シクロアルキルであり、
R
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
R
4は、それぞれ独立して、水素、C
1-4アルキル、-CH
2N(R
7)
2、またはR
7で置換されたNを1個または2個含む5環または6環ヘテロ脂肪族環であり、
R
7は、それぞれ独立して、水素、またはC
1-4アルキルであり、
Xは、CR
8、またはNであり、
R
8は、水素、またはハロゲンであり、
Yは、CO、CS、またはSO
2である。
【請求項2】
L
1は、単結合、または-CH=CH-である、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
R
1は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、またはイソチアゾリルであり、
前記R
1は、非置換であるか、またはハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4チオアルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C
1-4アルキル)アミノ、またはジ(C
1-4アルキル)アミノで置換される、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
L
2は、単結合、メチレン、またはエチレンである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
R
5は、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、またはチアゾリルであり、
前記R
5は、非置換であるか、またはヒドロキシ、ハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルキル、C
1-4ハロアルコキシ、C
1-4チオアルキル、およびC
3-6シクロアルキルから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~3個の置換基で置換される、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
R
6は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
R
9は、水素である、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
R
3は、それぞれ独立して、水素、またはメトキシである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
R
4は、すべて水素であるか、または
R
4のうちの1つは、水素であり、他の1つは、-CH
2N(R
7)
2、またはR
7で置換されたNを1個または2個含む5環または6環ヘテロ脂肪族環である、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項10】
Xは、CH、CFまたはNである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項11】
下記の化学式3で表される、請求項1に記載の化合物:
[化学式3]
前記化学式3中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
Bは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾリル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
R”は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C
1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシであり、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、またはC
3-6シクロアルキルであり、
n”は、1~3の整数であり、
L
2は、単結合、またはC
1-6アルキレンであり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシであり、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2であり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシである。
【請求項12】
下記の化学式4で表される、請求項1に記載の化合物:
[化学式4]
前記化学式4中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
R
6は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、またはC
3-7シクロアルキルであり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシであり、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2である。
【請求項13】
前記化合物は、
1)N-(6-(シクロヘキシルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)アクリルアミド、
2)N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
3)N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((cis-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
4)N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
5)N-(2-メトキシ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
6)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
7)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
8)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
9)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
10)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
11)N-(6-((4-フルオロベンジル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)アクリルアミド、
12)N-(4-((4-フルオロベンジル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
13)N-(3-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
14)N-(4-(ピリジン-2-イル)-3-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
15)N-(3-(ピリミジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
16)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリミジン-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
17)N-(3-(ピリジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
18)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
19)N-(4-(5-クロロ-4-フルオロ-1H-インドール-1-イル)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
20)N-(4-((5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
21)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
22)N-(6-(((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-5-フェニルピリジン-3-イル)アクリルアミド、
23)(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
24)(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタンスルホンアミド、
25)N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
26)N-(4-(シクロペンチルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
27)(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミド、
28)(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタンスルホンアミド、
29)N-(3-フルオロ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
30)N-(4-((5-クロロ-4-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
31)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
32)(E)-4-(ジメチルアミノ)-N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)-2-ブテンアミド、
33)N-(4-((5-イソプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
34)N-(4-((5-エチニルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
35)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
36)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
37)N-(4-((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
38)N-(3-フルオロ-5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
39)N-(2’-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-[2,3’-ビピリジン]-5’-イル)アクリルアミド、
40)N-(4-((3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
41)N-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-6-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミド、
42)N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
43)N-(4-((3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
44)N-(4-((2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
45)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
46)N-(4-((3,5-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
47)N-(4-((4-クロロフェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
48)N-(4-((5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
49)N-(4-((5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
50)N-(4-((5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
51)N-(4-((5-ブロモ-4-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
52)N-(4-((5-ブロモピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
53)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
54)N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
55)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、および
56)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド
から構成される群より選択されるいずれか1つである、
請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む有効成分として含む癌または腫瘍の予防または治療用薬学的組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、癌または腫瘍の治療または予防に有用に使用できる新規な構造の化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒッポシグナル伝達(Hippo pathway)は、臓器を構成する細胞の大きさと細胞数に影響して臓器の発達と細胞増殖に影響を与える。また、ヒッポシグナル伝達の不適切な調節は様々な癌の発達(乳癌、頭頸部癌、結腸癌、卵巣癌、肝臓癌、脳癌、前立腺癌、中皮腫、肉腫など)に関連づけられている。
【0003】
様々な癌腫においてヒッポシグナル伝達体系を構成するNF2、Mst1/2、Lats1/2遺伝子が突然変異している。このような腫瘍抑制因子の突然変異は、持続的なYAP/TAZとTEADの結合を誘導して癌細胞の増殖に関連する遺伝子発現を誘導する。ヒッポシグナル伝達体系は、NF2(neurofibromatosis type2)、Mst1/2(mammalian Ste20-like kinases 1and2)、Lats1/2(large tumor suppressor1/2)、YAP/TAZ(yes-associated protein/WW domain-containing transcription regulator protein)、TEADs(transcriptional enhanced associate domains)などの様々な要素で構成されている。
【0004】
ヒッポシグナル伝達経路の1つ以上の突然変異によって過度にYAPおよびTAZが活性化されると、組織の過成長および腫瘍形成をもたらし、これは癌患者の生存率と逆相関関係がある。YAP/TAZの活性化は、ヒッポシグナル伝達経路を構成する一連の腫瘍抑制遺伝子(tumor suppressor gene)の反応によって調節される。代表的な腫瘍抑制遺伝子としてNF2、Mst1/2とLats1/2が存在し、最上位分子のNF2の活性化によりMst1/2によるLats1/2のリン酸化が媒介されると、細胞質に存在するYAP、TAZのリン酸化が促進される。リン酸化されたYAP、TAZは、ユビキチン化(ubiquitination)過程を経た後、プロテアソーム(proteasome)によって分解される。したがって、ヒッポシグナル伝達体系が活性化されると(turn-on)、YAPおよびTAZは不活性化される。対照的に、腫瘍抑制遺伝子が不活性化される条件、つまり、ヒッポシグナル伝達が不活性化されると(turn-off)、YAPおよびTAZは活性化されて核に転位し、TEADファミリー(TEAD1/2/3/4)の4つのタンパク質と結合して、ターゲット遺伝子の結合組織成長因子CTGF(connective tissue growth factor)、CYR61(cysteine-rich angiogenic inducer61)、Gli2(GLI family zinc finger2)、Birc2/5(Baculoviral IAP repeat containing2/5)、FGF(fibroblast growth factor)などの発現を誘導する。このように、YAP/TAZ-転写因子複合体によって活性化された遺伝子は、細胞増殖、細胞移動、細胞死滅を調節する。
【0005】
様々な癌腫においてヒッポシグナル伝達体系の異常が発見されており、YAP-TEADを標的とする抗癌剤を開発するための様々な研究結果が報告された。一歩進んで、既存の承認抗癌剤の適用後に抵抗性を獲得する過程でヒッポシグナル伝達体系の関連性が究明されて、薬物耐性を治療するための併用治療剤としてYAP-TEAD抗癌剤の可能性を証明するための様々な研究が進められている。
【0006】
したがって、ヒッポシグナル伝達体系の未調節で引き起こされた癌を治療するための小分子抑制剤(small molecule inhibitor)の開発が必要である。
【0007】
そこで、本発明者らは、ヒッポシグナル伝達の調節が不活性化されている癌の治療に有用に使用できる医薬を研究した結果、後述する本発明によるYAP-TEAD抑制剤は、TEADパルミトイル化(palmitoylation)を媒介するパルミテート(palmitate)結合部位に結合し、また、ヒッポシグナル伝達体系に突然変異がある細胞株(Hippo pathway mutated cell line)の試験管内増殖を抑制することを確認した。これによって、本発明によるYAP-TEAD抑制剤は、癌においてヒッポシグナル伝達が不活性化された癌または腫瘍の治療に有用に使用できることを確認して、本発明を完成した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、癌または腫瘍の治療または予防に有用に使用できる新規な構造の化合物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、下記の化学式1または2で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
[化学式1]
[化学式2]
前記化学式1および2中、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、C
2-4アルケニレン、またはC
2-4アルキニレンであり、
R
1は、フェニル、またはN、OおよびSから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を含む5環または6環ヘテロ環であり、
前記R
1は、非置換であるか、またはハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4チオアルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシ、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、C
3-6シクロアルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、(C
1-4アルキル)アミノ、またはジ(C
1-4アルキル)アミノで置換され、
R
2は、-N(R
9)-L
2-R
5、
、
、または
であり、
L
2は、単結合、C
1-6アルキレン、C
2-4アルケニレン、またはC
2-4アルキニレンであり、
R
5は、C
3-7シクロアルキル、フェニル、またはN、OおよびSから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を含む5環または6環ヘテロアリールであり、
前記R
5は、非置換であるか、またはヒドロキシ、ハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルキル、C
1-4ハロアルコキシ、C
1-4チオアルキル、およびC
3-6シクロアルキルから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~3個の置換基で置換され、
R
6は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、またはC
3-7シクロアルキルであり、
R
9は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4ハロアルキル、C
1-4ハロアルコキシ、またはC
3-6シクロアルキルであり、
R
3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
R
4は、それぞれ独立して、水素、C
1-4アルキル、-CH
2N(R
7)
2、またはR
7で置換されたNを1個または2個含む5環または6環ヘテロ脂肪族環であり、
R
7は、それぞれ独立して、水素、またはC
1-4アルキルであり、
Xは、CR
8、またはNであり、
R
8は、水素、またはハロゲンであり、
Yは、CO、CS、またはSO
2である。
【0010】
好ましくは、L1は、単結合、または-CH=CH-である。
【0011】
好ましくは、R1は、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、またはイソチアゾリルであり、
前記R1は、非置換であるか、またはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4チオアルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C1-4アルキル)アミノ、またはジ(C1-4アルキル)アミノで置換される。
【0012】
好ましくは、L2は、単結合、メチレン(-CH2-)、またはエチレン(-CH2-CH2-)である。
【0013】
好ましくは、R5は、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、またはチアゾリルであり、
前記R5は、非置換であるか、またはヒドロキシ、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、C1-4チオアルキル、およびC3-6シクロアルキルから構成される群よりそれぞれ独立して選択される1個~3個の置換基で置換される。
【0014】
好ましくは、R6は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルである。
【0015】
好ましくは、R9は、水素である。
【0016】
好ましくは、R3は、それぞれ独立して、水素、またはメトキシである。
【0017】
好ましくは、R4は、すべて水素であるか、または
R4のうちの1つは、水素であり、他の1つは、-CH2N(R7)2、またはR7で置換されたNを1個または2個含む5環または6環ヘテロ脂肪族環である。
【0018】
好ましくは、Xは、CH、CFまたはNである。
【0019】
好ましくは、前記化学式1で表される化合物は、下記の化学式3で表される化合物である:
[化学式3]
前記化学式3中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
Bは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾリル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
R”は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C
1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシであり、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、またはC
3-6シクロアルキルであり、
n”は、1~3の整数であり、
L
2は、単結合、またはC
1-6アルキレンであり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシであり、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2であり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシである。
【0020】
好ましくは、前記化学式1で表される化合物は、下記の化学式4で表される化合物である:
[化学式4]
前記化学式4中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
R
6は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、C
1-6アルコキシ、またはC
3-7シクロアルキルであり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシであり、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2である。
【0021】
前記化学式1または化学式2で表される化合物の代表的な例は、下記の通りである:
1)N-(6-(シクロヘキシルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)アクリルアミド、
2)N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
3)N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((cis-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
4)N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
5)N-(2-メトキシ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
6)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
7)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
8)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
9)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
10)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
11)N-(6-((4-フルオロベンジル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)アクリルアミド、
12)N-(4-((4-フルオロベンジル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
13)N-(3-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
14)N-(4-(ピリジン-2-イル)-3-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
15)N-(3-(ピリミジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
16)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリミジン-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
17)N-(3-(ピリジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
18)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
19)N-(4-(5-クロロ-4-フルオロ-1H-インドール-1-イル)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
20)N-(4-((5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
21)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
22)N-(6-(((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-5-フェニルピリジン-3-イル)アクリルアミド、
23)(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
24)(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタンスルホンアミド、
25)N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
26)N-(4-(シクロペンチルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
27)(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミド、
28)(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタンスルホンアミド、
29)N-(3-フルオロ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
30)N-(4-((5-クロロ-4-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
31)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
32)((E)-4-(ジメチルアミノ)-N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)-2-ブテンアミド、
33)N-(4-((5-イソプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミド、
34)N-(4-((5-エチニルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
35)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
36)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
37)N-(4-((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
38)N-(3-フルオロ-5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
39)N-(2’-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-[2,3’-ビピリジン]-5’-イル)アクリルアミド、
40)N-(4-((3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
41)N-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-6-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミド、
42)N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
43)N-(4-((3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
44)N-(4-((2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
45)N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
46)N-(4-((3,5-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
47)N-(4-((4-クロロフェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
48)N-(4-((5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
49)N-(4-((5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
50)N-(4-((5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
51)N-(4-((5-ブロモ-4-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
52)N-(4-((5-ブロモピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミド、
53)N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、
54)N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミド、
55)N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド、および
56)N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミド。
【0022】
また、一例として、本発明による前記化学式1で表される化合物は、下記の反応式1のように製造することができ、本発明による前記化学式2で表される化合物は、下記の反応式2のように製造することができる:
[反応式1]
[反応式2]
前記反応式1および2中、X’およびX”を除いた残りの定義は、先に定義した通りであり、X’およびX”は、以下に説明する。
【0023】
前記反応式1および2の各段階1は、アミン置換反応であり、各段階2は、スズキカップリング反応であり、各反応物質の反応性により段階1と段階2の順序が変更可能である。この時、X’は、スズキカップリング反応のための置換基であって、-B(OH)2、トリブチルスタニルなどになってもよいが、これらに限定されない。
【0024】
前記反応式1および2の各段階3は、ニトロ基を還元する反応であって、水素の存在下、パラジウム触媒を用いて反応させることができるが、これに限定されない。
【0025】
前記反応式1および2の各段階4は、アミン基とカルボニル基またはスルホニル基との反応であって、X”は、ヒドロキシまたはハロゲン(例えば、クロロ)であってもよいし、これに限定されない。
【0026】
前記製造方法は、後述する製造例においてより具体化できる。
【0027】
また、本発明は、前記化学式1または2で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む癌または腫瘍の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0028】
本発明の用語「予防」は、本発明の組成物の投与により前記疾患の発生、拡散および再発を抑制または遅延させるすべての行為を意味し、「治療」は、本発明の組成物の投与により前記疾患の症状が好転または有利に変更されるすべての行為を意味する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の化学式1または2で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩は、癌または腫瘍の予防または治療に有用に使用可能である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示するが、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記の実施例に限定されるものではない。
【0031】
実施例1:N-(6-(シクロヘキシルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)アクリルアミドの製造
【0032】
(段階1)
2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼン(5.0mmol、1.1g、1.0eq)を、シクロヘキサンアミン(1.5mL)に溶かした後、140℃で一晩反応させた。反応完了後、温度を室温に冷却した。水(30mL)を加えて1時間撹拌後、生成された固体を濾過して、2-ブロモ-N-シクロヘキシル-4-ニトロアニリン(1.3g、収率:86%)を得た。
【0033】
(段階2)
Sealed tubeに、2-ブロモ-N-シクロヘキシル-4-ニトロアニリン(1.0mmol、0.29g、1.0eq)を、1,4-ジオキサンおよび水(1,4-ジオキサン:水=10:1(v:v))の混合溶液(2.2mL)に溶かした。フェニルボロン酸(1.2mmol、0.15g、1.2eq)、ソジウムカーボネート(2.0mmol、0.21g、2.0eq)、(Ph3P)4Pd(0.05mmol、0.057g、0.05eq)を順次に加えた後、100℃で一晩反応させた。反応完了後に溶媒を除去し、得られた物質をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=1:10(v:v))で分離精製して、N-シクロヘキシル-5-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-2-アミン(0.24g、収率:81%)を得た。
【0034】
(段階3)
N-シクロヘキシル-5-ニトロ-[1,1’-ビフェニル]-2-アミン(0.8mmol、0.24g、1.0eq)を、メタノール(10mL)に溶かした後、Pd/C(24mg)を添加し、水素(H2)1気圧の条件下、室温で一晩反応させた。反応完了後、celite padで濾過し、濾液を濃縮して、N2-シクロヘキシル-[1,1’-ビフェニル]-2,5-ジアミン(0.24g、収率:100%)を得た。
【0035】
(段階4)
N2-シクロヘキシル-[1,1’-ビフェニル]-2,5-ジアミン(0.1mmol、0.026g、1.0eq)、アクリル酸(0.12mmol、0.0086g、1.2eq)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミドヒドロクロライド(0.2g)、トリエチルアミン(0.1mL)を、ジクロロメタン(1mL)に溶かして、室温で一晩反応させた。反応完了後、ジクロロメタンを除去し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物1(0.011g、収率:35%)を得た。
【0036】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.50-7.30 (m, 8H), 7.27-7.22 (m, 1H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 5.70-5.63 (m, 1H), 3.82 (brs, 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 2.02-1.91 (m, 2H), 1.68-1.64 (m, 3H), 1.36-1.30 (m, 2H), 1.17 (td, J = 11.7, 3.8 Hz, 1H), 1.10-1.02 (m, 2H).
【0037】
実施例2:N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
【0038】
(段階1)
Sealed tubeに、2-ブロモ-N-シクロヘキシル-4-ニトロアニリン(0.5mmol、0.15g、1.0eq)を、1,4-ジオキサン(1mL)に溶かした後、2-(トリブチルスタニル)ピリジン(0.6mmol、0.2mL、1.2eq)、(Ph3P)4Pd(0.05mmol、0.057g、0.05eq)を順次に加えた後、150℃で一晩反応させた。反応完了後に溶媒を除去し、得られた物質をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=1:5(v:v))で分離精製して、N-シクロヘキシル-4-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)アニリン(0.1g、収率:67%)を得た。
【0039】
(段階2)
N-シクロヘキシル-4-ニトロ-2-(ピリジン-2-yl)アニリン(1.0mmol、0.29g、1.0eq)を、メタノール(10mL)に溶かした後、Pd/C(30mg)を添加し、水素(H2)1気圧の条件下、室温で一晩反応させた。反応完了後、celite padで濾過し、濾液を濃縮して、N1-シクロヘキシル-2-(ピリジン-2-yl)ベンゼン-1,4-ジアミン(0.27g、収率:100%)を得た。
【0040】
(段階3)
N1-シクロヘキシル-2-(ピリジン-2-イル)ベンゼン-1,4-ジアミン(0.1mmol、0.027g、1.0eq)、アクリル酸(0.12mmol、0.0086g、1.2eq)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.091g)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)を、ジクロロメタン(1mL)に溶かして、室温で一晩反応させた。反応完了後、ジクロロメタンを除去し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物2(13mg、収率:42%)を得た。
【0041】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.57 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.72-7.68 (m, 2H), 7.28 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 8.5, 3.1 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 16.8 Hz, 2H), 6.23 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.71 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.45-3.43 (m, 1H), 2.06-1.97 (m, 2H), 1.80-1.70 (m, 2H), 1.64-1.57 (m, 1H) 1.45-1.23 (m, 5H).
【0042】
実施例3:N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((cis-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキシルアミンの代わりにシス-4-(トリフルオロメチル)-シクロヘキサン-1-アミンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに2-トリブチルスタニルピリジンを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(6mg、収率:15%)を得た。
【0043】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.52 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.77-7.62 (m, 4H), 7.29 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.20-7.10 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.39 (dd, J = 17.2, 4.8 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 16.8, 10.1 Hz, 1H), 5.68 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.35-3.20 (m, 1H), 2.27-2.23 (m, 2H), 2.15-1.98 (m, 2H), 1.50-1.38 (m, 2H), 1.25-1.20 (m, 2H).
【0044】
実施例4:N-(3-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
【0045】
(段階1)
Sealed tubeに、2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼン(4.54mmol、1.0g、1.0eq)を、1,4-ジオキサン(20mL)に溶かした後、2-(トリブチルスタニル)ピリジン(5.0mmol、1.84g、1.1eq)、(Ph3P)4Pd(0.45mmol、0.52g、0.1eq)を順次に加えた後、150℃で一晩反応させた。反応完了後に溶媒を除去し、得られた物質をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=1:3(v:v))で分離精製して、2-(2-フルオロ-5-ニトロフェニル)ピリジン(0.68g、収率:68%)を得た。
【0046】
(段階2)
2-(2-フルオロ-5-ニトロフェニル)ピリジン(3.7mmol、0.599g、1.2eq)を、ジメチルホルムアミド(10mL)に溶かした後、55%NaH(10.0mmol、0.43g)を加えて10分間撹拌した。5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(3.1mmol、0.68g、1.0eq)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応が終結すると、反応混合物を0℃に冷却後、蒸留水(30mL)を加えた。生成された固体を濾過して、N-(4-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(0.64g、収率:57%)を得た。
【0047】
(段階3)
フラスコに、N-(4-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(1.77mmol、0.64g)、Fe(17.7mmol、0.99g)、NH4Cl(1.77mmol、0.094g)および70%エタノール溶液(10mL)を順次に加えた後、室温で一晩反応させた。反応完了後、FeおよびNH4Clを除去して、2-(ピリジン-2-yl)-N1-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ベンゼン-1,4-ジアミン(0.62g、収率:100%)を得た。
【0048】
(段階4)
2-(ピリジン-2-yl)-N1-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ベンゼン-1,4-ジアミン(0.1mmol、0.033g、1.0eq)、アクリル酸(0.12mmol、0.0086g、1.2eq)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU;0.12mmol、0.0046g)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.3mmol、0.052mL)を、ジクロロメタン(1mL)に溶かして、室温で一晩反応させた。反応完了後、ジクロロメタンを除去し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物4(8mg、20%)を得た。
【0049】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.42 (s, 1H), 8.69 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.31-8.26 (m, 2H), 7.85-7.75 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H), 7.41-7.32 (m, 1H), 7.32-7.26 (m, 2H), 6.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 10.3 Hz, 1H).
【0050】
実施例5:N-(2-メトキシ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりに1-ブロモ-2-フルオロ-4-メトキシ-5-ニトロベンゼンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(6mg、収率:15%)を得た。
【0051】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 12.37 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.60 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.93-7.70 (m, 3H), 7.62 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.19 (dd, J = 6.6, 5.3 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.44 (dd, J = 16.8, 1.0 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 16.8, 10.1 Hz, 1H), 5.76 (dd, J = 10.1, 0.9 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H).
【0052】
実施例6:N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(8mg、収率:20%)を得た。
【0053】
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.34 (s, 1H), 8.07-7.92 (m, 2H), 7.72-7.66 (m, 2H), 7.73-7.65 (m, 1H), 7.37 (brs, 1H), 6.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.50-6.32 (m, 2H), 5.77 (dd, J = 9.9, 1.9 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H).
【0054】
実施例7:N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(20mg、収率:47%)を得た。
【0055】
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.67 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.99-7.77 (m, 3H), 7.57 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 6.9, 5.0 Hz, 1H), 6.50-6.35 (m, 2H), 5.78 (dd, J = 9.8, 1.9 Hz, 1H).
【0056】
実施例8:N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4,5-ジクロロ-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(14mg、収率:36%)を得た。
【0057】
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.64 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.07-7.01 (m, 2H), 7.90-7.84 (m, 2H), 7.72 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.39-7.26 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.51-6.30 (m, 2H), 5.77 (dd, J = 9.8, 1.9 Hz, 1H).
【0058】
実施例9:N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(15mg、収率:12%)を得た。
【0059】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.83 (s, 1H), 8.65 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.7, 10.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).
【0060】
実施例10:N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4,5-ジクロロ-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(17mg、収率:45%)を得た。
【0061】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.86 (s, 1H), 10.15 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.49-7.45 (m, 2H), 6.99 (s, 1H), 6.44 (dd, J = 16.9, 10.1 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 17.0, 1.8 Hz, 1H), 5.74 (dd, J = 10.3, 1.6 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H).
【0062】
実施例11:N-(6-((4-フルオロベンジル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-yl)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンの代わりに4-フルオロベンジルアミンを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(16mg、収率:47%)を得た。
【0063】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.50-7.29 (m, 8H), 7.28-7.23 (m, 2H), 7.01-6.97 (m, 2H), 6.56 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 6.21 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.68 (dd, J = 10.2, 0.9 Hz, 1H), 4.35-4.25 (m, 3H).
【0064】
実施例12:N-(4-((4-フルオロベンジル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンの代わりに4-フルオロベンジルアミンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに2-トリブチルスタニルピリジンを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(18mg、収率:53%)を得た。
【0065】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.84 (brs, 1H) 8.53 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.72-7.71 (m, 2H), 7.54 (brs, 1H), 7.33-7.30 (m, 2H), 7.20 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 8.6, 4.5 Hz, 1H), 7.01-6.97 (m, 2H), 6.57 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.40 (ddd, J = 16.8, 7.3, 1.0 Hz, 1H), 6.24 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.69 (dd, J = 10.3, 0.8 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H).
【0066】
実施例13:N-(3-(5-クロロピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに5-クロロ-2-(トリブチルスタニル)ピリジンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:25%)を得た。
【0067】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.93 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.24-8.19 (m, 2H), 7.80-7.56 (m, 4H), 7.31 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.9 Hz, 1H).
【0068】
実施例14:N-(4-(ピリジン-2-イル)-3-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
【0069】
(段階1)
Sealed tubeに、2-ブロモ-5-ニトロアニリン(1.0mmol、0.21g、1.0eq)を、1,4-ジオキサン(20mL)に溶かした後、2-(トリブチルスタニル)ピリジン(1.2mmol、0.44g、1.2eq)、(Ph3P)4Pd(0.1mmol、0.11g、0.1eq)を順次に加えた後、150℃で一晩反応させた。反応完了後に溶媒を除去し、得られた物質をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=1:3(v:v))で分離精製して、5-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)アニリン(0.15g、収率:70%)を得た。
【0070】
(段階2)
フラスコに、5-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)アニリン(0.69mmol、0.15g、1.0eq)、Cu(OAc)2(1.72mmol、0.31g、2.5eq)、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(1.4mmol、0.27g、2.0eq)、ジクロロメタン(10mL)を順次に加えた後、撹拌した。ピリジン(2.76mmol、0.22g、4.0eq)を加えた後、室温で48時間撹拌した。反応完了後、Cu(OAc)2を除去し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1:3(v:v))で分離精製して、5-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン(0.22g、収率:88%)を得た。
【0071】
(段階3)
フラスコに、5-ニトロ-2-(ピリジン-2-イル)-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン(0.61mmol、0.22g、1.0eq)、Fe(6mmol、0.33g、10eq)、NH4Cl(0.61mmol、0.032g、1.0eq)および70%エタノール溶液(10mL)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応完了後、FeおよびNH4Clを除去して、6-(ピリジン-2-イル)-N1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼン-1,3-ジアミン(0.2g、収率:99%)を得た。
【0072】
(段階4)
6-(ピリジン-2-イル)-N1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼン-1,3-ジアミン(0.1mmol、0.033g、1.0eq)、アクリル酸(0.1mmol、0.0072g、1.0eq)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.12mmol、0.0046g)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)を、ジクロロメタン(1mL)に溶かして、室温で一晩反応させた。反応完了後、ジクロロメタンを除去し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物14(13mg、収率:33%)を得た。
【0073】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.85 (s, 1H), 8.62 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.83-7.75 (m, 2H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.31-7.24 (m, 3H), 7.22 (dd, J = 6.8, 5.2 Hz, 1H), 6.45 (dd, J = 16.8, 0.4 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 16.8, 10.3 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.8 Hz, 1H).
【0074】
実施例15:N-(3-(ピリミジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに4-(トリブチルスタニル)ピリミジンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(5mg、収率:12%)を得た。
【0075】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.48 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.78 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.53-8.29 (m, 3H), 7.84-7.61 (m, 3H), 7.35 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 10.3 Hz, 1H).
【0076】
実施例16:N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリミジン-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに4-(トリブチルスタニル)ピリミジンを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4,5-ジクロロ-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(7mg、収率:19%)を得た。
【0077】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.33 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.78 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.27-8.14 (m, 2H), 7.77-7.72 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.46 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 10.3 Hz, 1H).
【0078】
実施例17:N-(3-(ピリジン-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに4-(トリブチルスタニル)ピリジンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(16mg、収率:42%)を得た。
【0079】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.65-8.64 (m, 2H), 8.39 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.69-7.59 (m, 3H), 7.41-7.30 (m, 3H), 6.66 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.52 - 6.39 (m, 2H), 6.26 (dd, J = 16.8, 10.3 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 10.3 Hz, 1H).
【0080】
実施例18:N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに4-(トリブチルスタニル)ピリジンを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4,5-ジクロロ-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(14mg、収率:36%)を得た。
【0081】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.63-8.62 (m, 2H), 8.11 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.65-7.55 (m, 3H), 7.32-7.31 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 6.72 (s, 1H), 6.46 (dd, J = 16.8, 0.7 Hz, 1H), 6.34-6.22 (m, 2H), 5.80 (dd, J = 10.2, 0.8 Hz, 1H).
【0082】
実施例19:N-(4-(5-クロロ-4-フルオロ-1H-インドール-1-イル)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-クロロ-4-フルオロ-1H-インドールを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(19mg、収率:48%)を得た。
【0083】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.58 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.16-8.06 (m, 2H), 7.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.30 (td, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 6.7, 5.0 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 8.6, 7.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 6.50 (dd, J = 14.8, 12.5 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.9, 10.3 Hz, 1H), 5.88-5.77 (m, 1H), 5.30 (s, 1H).
【0084】
実施例20:N-(4-((5-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-シクロプロピルピリジン-1-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(3mg、収率:9%)を得た。
【0085】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.82 (s, 1H), 8.65 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 8.23-8.00 (m, 3H), 7.81-7.65 (m, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.31 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.24-7.19 (m, 1H), 7.16 (dd, J = 8.5, 2.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.75 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 1.82-1.75 (m, 1H), 0.93-0.86 (m, 2H), 0.62-0.55 (m, 2H).
【0086】
実施例21:N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(9mg、収率:22%)を得た。
【0087】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 12.56 (s, 1H), 8.76 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.92-7.75 (m, 2H), 7.45-7.35 (m, 2H), 7.35- 7.26 (m, 2H), 6.47 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 10.2 Hz, 1H).
【0088】
実施例22:N-(6-(((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-5-フェニルピリジン-3-イル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンと2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりにそれぞれトランス-4-アミノシクロヘキサン-1-オールと3-ブロモ-2-クロロ-5-ニトロピリジンを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(11mg、収率:34%)を得た。
【0089】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.12 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.46-7.31 (m, 6H), 6.43-6.35 (m, 1H), 6.27 (dd, J = 16.9, 10.2 Hz, 1H), 5.73 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.41-4.33 (m, 1H), 3.94-3.83 (m, 1H), 3.63-3.53 (m, 1H), 2.12-2.06 (m, 2H), 1.98-1.90 (m, 2H), 1.50-1.40 (m, 2H), 1.15-1.04 (m, 2H).
【0090】
実施例23:(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンの代わりに2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-アミンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに(E)-(4-フルオロスチリル)ボロン酸を用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(14mg、収率:36%)を得た。
【0091】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.72-7.59 (m, 3H), 7.43-7.40 (m, 2H), 7.35-7.30 (m, 1H), 7.21 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 7.08-6.97 (m, 3H), 6.87 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.69 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 4.53 (brs, 1H), 3.56 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.33 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【0092】
実施例24:(E)-N-(3-(4-フルオロスチリル)-4-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)フェニル)エタンスルホンアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンの代わりに2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-アミンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに(E)-(4-フルオロスチリル)ボロン酸を用い、実施例1の段階4においてN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミドヒドロクロライドを用いず、アクリル酸の代わりにエテンスルホニルクロライドを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(8mg、収率:18%)を得た。
【0093】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.67 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.48-7.45 (m, 2H), 7.25-7.21 (m, 2H), 7.08-7.05 (m, 3H), 6.98 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.59-6.53 (m, 1H), 6.18 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.51 (brs, 1H), 5.90 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 4.71 (brs, 1H), 3.60-3.53 (m, 2H), 3.36 (t, J = 6.2 Hz, 2H).
【0094】
実施例25:N-(4-(シクロヘキシルアミノ)-3-(ピリジン-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに3-(トリブチルスタニル)ピリジンを用いることを除き、実施例2と同様の方法で表題化合物(7mg、収率:22%)を得た。
【0095】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.62 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.72 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 7.37-7.31 (m, 1H), 7.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.68-6.64 (m, 2H), 6.36 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 16.9, 10.0 Hz, 1H), 5.68 - 5.57 (m, 1H), 3.25-3.21 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 2H), 1.70-1.50 (m, 2H), 1.40-0.95 (m, 6H).
【0096】
実施例26:N-(4-(シクロペンチルアミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンの代わりにシクロペンタンアミンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに2-トリブチルスタニルピリジンを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(4mg、収率:14%)を得た。
【0097】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.48-7.41 (m, 2H), 7.10-7.02 (m, 3H), 6.96 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 16.8, 10.3 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.63-3.62 (m, 1H), 2.25-2.12 (m, 2H), 2.05-1.96 (m, 2H), 1.52 - 1.46 (m, 2H), 1.25-1.20 (m, 2H).
【0098】
実施例27:(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンと2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりにそれぞれ2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-アミンと3-ブロモ-2-クロロ-5-ニトロピリジンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに(E)-(4-フルオロスチリル)ボロン酸を用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(19mg、収率:45%)を得た。
【0099】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.67 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.46-7.39 (m, 2H), 7.21 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.05-7.02 (m, 2H), 6.92 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.56 (s, 1H), 3.85 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.35 (t, J = 6.2 Hz, 2H).
【0100】
実施例28:(E)-N-(5-(4-フルオロスチリル)-6-((2-(チアゾール-2-イル)エチル)アミノ)ピリジン-3-イル)エタンスルホンアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンと2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりにそれぞれ2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-アミンと3-ブロモ-2-クロロ-5-ニトロピリジンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに(E)-(4-フルオロスチリル)ボロン酸を用い、実施例1の段階4においてN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミドヒドロクロライドを用いず、アクリル酸の代わりにエテンスルホニルクロライドを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(4mg、収率:11%)を得た。
【0101】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.89 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.48-7.45 (m, 2H), 7.22 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.08-7.06 (m, 2H), 6.92 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.57 (dd, J = 16.5, 9.9 Hz, 1H), 6.18 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 5.59 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.89-3.86 (m, 2H), 3.40-3.29 (m, 3H).
【0102】
実施例29:N-(3-フルオロ-5-(ピリジン-2-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりに1-ブロモ-2,3-ジフルオロ-5-ニトロベンゼンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:25%)を得た。
【0103】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.51 (s, 1H), 8.72 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.87-7.74 (m, 2H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.65-7.56 (m, 2H), 7.38-7.30 (m, 2H), 6.60 - 6.48 (m, 2H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.87 (d, J = 10.6 Hz, 1H).
【0104】
実施例30:N-(4-((5-クロロ-4-シクロプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-クロロ-4-シクロプロピルピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(12mg、収率:30%)を得た。
【0105】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.90 (s, 1H), 8.67 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 11.9, 4.5 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 8.8, 2.2 Hz, 1H), 7.27-7.21 (m, 1H), 6.45 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.35-6.23 (m, 2H), 5.80-5.71 (m, 1H), 2.19-2.13 (m, 1H), 1.16-1.02 (m, 2H), 0.81-0.66 (m, 2H).
【0106】
実施例31:N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(3mg、収率:9%)を得た。
【0107】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.34 (s, 1H), 8.44 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.19 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.86 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H).
【0108】
実施例32:(E)-4-(ジメチルアミノ)-N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)-2-ブテンアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用い、実施例4の段階4においてアクリル酸の代わりに(E)-4-(ジメチルアミノ)2-ブテノイルクロライドHCl塩を用い、HATUを用いないことを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(23mg、収率:52%)を得た。
【0109】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (s, 1H), 10.31 (brs, 1H), 10.18 (s, 1H), 8.35 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.00 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.81-6.74 (m, 1H), 6.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.89 (brs, 2H), 2.74 (s, 6H).
【0110】
実施例33:N-(4-((5-イソプロピルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(ピリジン-2-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-イソプロピルピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(3mg、収率:8%)を得た。
【0111】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.82 (brs, 1H), 8.66 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.12-8.04 (m, 2H), 7.79-7.72 (m, 2H), 7.43-7.32 (m, 3H), 7.23 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.83 (dt, J = 13.8, 6.8 Hz, 1H), 1.22 (d, J = 6.9 Hz, 1H) .
【0112】
実施例34:N-(4-((5-エチニルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-エチニルピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(22mg、収率:58%)を得た。
【0113】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.48 (s, 1H), 8.38 (dd, J = 5.2, 3.3 Hz, 2H), 8.13 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.77 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.10 (s, 1H).
【0114】
実施例35:N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
【0115】
(段階1)
Sealed tubeに、2-ブロモ-4-ニトロアニリン(4.6mmol、1.0g、1.0eq)を、1,4-ジオキサン(9mL)に溶かした後、1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾール(5.5mmol、2.1g、1.2eq)、および(Ph3P)4Pd(0.46mmol、0.53g、0.1eq)を順次に加えた後、150℃で2時間反応させた。反応完了後に溶媒を除去し、得られた物質をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート:ヘキサン=1:1(v:v))で分離精製して、2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-ニトロアニリン(0.64g、収率:64%)を得た。
【0116】
(段階2)
フラスコに、2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-ニトロアニリン(5.1mmol、1.1g、1.0eq)、Cu(OAc)2(6.1mmol、1.1g、1.2eq)、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(6.1mmol、1.2g、1.2eq)、およびジクロロメタン(25mL)を順次に加えた後、撹拌した。トリエチルアミン(10mmol、1.0g、2.0eq)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応完了後、Cu(OAc)2を除去し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1:3(v:v))で分離精製して、2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-ニトロ-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン(1.2g、収率:67%)を得た。
【0117】
(段階3)
フラスコに、2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-ニトロ-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン(3.1mmol、1.1g、1.0eq)、Fe(31mmol、1.7g、10eq)、NH4Cl(3.1mmol、0.17g、1.0eq)および70%エタノール溶液(15mL)を加えた後、40℃で4時間撹拌した。反応完了後、FeおよびNH4Clを除去し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で分離精製して、2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-N1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼン-1,4-ジアミン(0.60g、収率:59%)を得た。
【0118】
(段階4)
2-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-N1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼン-1,4-ジアミン(1.8mmol、0.60g、1.0eq)、アクリル酸(2.2mmol、0.16g、1.2eq)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミドヒドロクロライド(2.7mmol、0.52g、1.5eq)、およびトリエチルアミン(0.76mL)を、ジクロロメタン(9mL)に溶かして、室温で3時間反応させた。反応完了後、ジクロロメタンを除去し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート)で分離精製して、表題化合物(0.35g、収率:51%)を得た。
【0119】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.18 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.15 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.42 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.45 (dd, J = 17.0, 10.1 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 17.0, 1.8 Hz, 1H), 5.75 (dd, J = 10.2, 1.8 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H).
【0120】
実施例36:N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)amino)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(5mg、収率:12%)を得た。
【0121】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 12.09 (s, 1H), 8.82 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.28 (s, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.42 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.15 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.7, 10.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).
【0122】
実施例37:N-(4-((4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:24%)を得た。
【0123】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.71 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.38 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.45 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.68 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H) one proton is missing due to overlapping.
【0124】
実施例38:N-(3-フルオロ-5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンと2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりにそれぞれ1-ブロモ-2,3-ジフルオロ-5-ニトロベンゼンと1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(8mg、収率:20%)を得た。
【0125】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.00 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.81 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 2H), 6.51 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H) one proton is missing due to overlapping.
【0126】
実施例39:N-(2’-((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-[2,3’-ビピリジン]-5’-イル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1においてシクロヘキサンアミンと2-ブロモ-1-フルオロ-4-ニトロベンゼンの代わりにそれぞれ5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンと3-ブロモ-2-クロロ-5-ニトロピリジンを用い、実施例1の段階2においてフェニルボロン酸の代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用いることを除き、実施例1と同様の方法で表題化合物(7mg、収率:18%)を得た。
【0127】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 12.42 (s, 1H), 8.80 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 8.30 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.82 (t, J = 7.9 Hz, 3H), 7.32 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.35 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 10.3 Hz, 1H) one proton is missing due to overlapping
【0128】
実施例40:N-(4-((3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(6mg、収率:15%)を得た。
【0129】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.17 (s, 1H), 8.11 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.46 - 7.34 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.20 (dd, J = 8.6, 2.0 Hz, 1H), 6.90 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 6.48 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H) ) one proton is missing due to overlapping.
【0130】
実施例41:N-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-6-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)ピリジン-3-イル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において2-ブロモ-4-ニトロアニリンの代わりに3-ブロモ-5-ニトロピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(6mg、収率:15%)を得た。
【0131】
1H NMR (500 MHz, MeOD) δ 8.29 (dd, J = 15.9, 2.5 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.59 - 7.49 (m, 3H), 6.43 (dd, J = 15.0, 5.9 Hz, 2H), 5.82 (dd, J = 9.6, 2.1 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H).
【0132】
実施例42:N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階1において1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(7mg、収率:18%)を得た。
【0133】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.21 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.45 (dd, J = 17.0, 10.1 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 17.0, 1.8 Hz, 1H), 5.76 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H).
【0134】
実施例43:N-(4-((3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:24%)を得た。
【0135】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.14 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.58 - 7.34 (m, 4H), 7.23 (d, J = 19.3 Hz, 3H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 6.47 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).
【0136】
実施例44:N-(4-((2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(2,3-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(8mg、収率:19%)を得た。
【0137】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.18 (s, 1H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.12 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 6.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H).
【0138】
実施例45:N-(3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-4-((4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(8mg、収率:20%)を得た。
【0139】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.18 (s, 1H), 8.06 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.12 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 6.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H).
【0140】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.78 (s, 1H), 8.04 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.72 - 7.66 (m, 2H), 7.57 (td, J = 7.4, 1.2 Hz, 1H), 7.51 - 7.45 (m, 2H), 7.29 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.17 - 7.13 (m, 2H), , 6.43 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.35 - 6.25 (m, 1H), 5.73 (dd, J = 10.1, 1.1 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H).
【0141】
実施例46:N-(4-((3,5-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3,5-ジフルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(5mg、収率:12%)を得た。
【0142】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.32 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.49 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 6.65 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 6.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (s, 1H), 5.80 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).
【0143】
実施例47:N-(4-((4-クロロフェニル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例35の段階2において4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(4-クロロフェニル)ボロン酸を用いることを除き、実施例35と同様の方法で表題化合物(15mg、収率:42%)を得た。
【0144】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.69 (s, 1H), 8.03 (dd, J = 9.6, 2.0 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.29 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 3H), 7.16 - 7.12 (m, 1H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.44 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.76 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H).
【0145】
実施例48:N-(4-((5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(7mg、収率:17%)を得た。
【0146】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.76 (s, 1H), 8.38 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63 - 7.39 (m, 3H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 6.57 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.58 (s, 3H).
【0147】
実施例49:N-(4-((5-クロロ-6-メチルピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-クロロ-6-メチルピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:27%)を得た。
【0148】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.71 (s, 1H), 8.38 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 6.64 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 6.29 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.54 (s, 3H).
【0149】
実施例50:N-(4-((5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4-クロロピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(12mg、収率:28%)を得た。
【0150】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.94 (s, 1H), 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 6.9, 2.2 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.18 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H).
【0151】
実施例51:N-(4-((5-ブロモ-4-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-ブロモ-4-クロロピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(10mg、収率:23%)を得た。
【0152】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.08 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.25 - 7.14 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 6.45 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H).
【0153】
実施例52:N-(4-((5-ブロモピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに5-ブロモピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(5mg、収率:13%)を得た。
【0154】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 10.91 (s, 1H), 8.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 10.2, 3.6 Hz, 2H), 7.38 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.17 (dd, J = 8.8, 2.1 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 6.28 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H).
【0155】
実施例53:N-(4-((3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-イミダゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(3mg、収率:7%)を得た。
【0156】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.36 (s, 1H), 10.19 (s, 1H), 8.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.59 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.48-6.38 (m, 1H), 6.26 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 5.75 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0157】
実施例54:N-(3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-((4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(15mg、収率:39%)を得た。
【0158】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.19 (s, 1H), 10.17 (s, 1H), 8.35 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (d, J = 5.2 Hz, 1H) 6.55 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.44 (dd, J = 16.9, 10.1 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 17.0, 1.7 Hz, 1H), 5.77-5.74 (m, 1H), 3.96 (s, 3H).
【0159】
実施例55:N-(4-((4,5-ジクロロピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに3,4-ジクロロピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(15mg、収率:39%)を得た。
【0160】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 10.15 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.06-8.04 (m, 2H), 7.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 16.9, 10.1 Hz, 1H), 6.24 (dd, J = 17.0, 1.8 Hz, 1H), 5.73 (dd, J = 10.1, 1.8 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H)
【0161】
実施例56:N-(4-((3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階1において2-(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに1-メチル-4-(トリブチルスタニル)-1H-ピラゾールを用い、実施例4の段階2において5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンの代わりに2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンを用いることを除き、実施例4と同様の方法で表題化合物(14mg、収率:35%)を得た。
【0162】
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 11.59 (s, 1H), 8.93 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.46 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.49 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.30 (dd, J = 16.8, 10.2 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), one proton is missing due to overlapping.
【0163】
実験例1:転写因子TEADの活性阻害試験
前記実施例で製造した化合物に対して、Hippo Pathway TEAD reporter-MCF7組換え細胞株(BPS Bioscience、Catalog#60618)を用いて、ONE-GloTM Luciferase assay(Promega、Catalog#E6110)方法で転写因子TEAD活性を測定した。
【0164】
具体的には、TEAD Reporter-MCF7細胞株は、ヒト乳癌細胞株のMCF7にTEAD反応要素の調節下で発現が調節されるfirefly luciferase遺伝子を含む。当該細胞株は、ストレスを受けていない状況で核内にリン酸化されていないYAP/TAZが存在して、持続的にluciferase reporterの発現を誘導する。
【0165】
細胞培養培地(MEM medium、10%FBS、1%P/S、400μg/mL Geneticin、1%NエチルアセテートA、1mM NA pyruvate、10μg/mL Insulin)100μLに、TEAD Reporter-MCF7細胞をwhite clear-bottom 96well microplateに準備した。準備されたplateを37℃、5%CO2 incubatorに24時間培養した後、先に製造した実施例の化合物を最終的に0.001、0.01、0.1、1、10μMとなるように処理し、すべての処理液に対して3回繰り返した。実施例の化合物を処理したplateを37℃、5%CO2 incubatorに24時間培養し、luciferinを含有する基質水溶液100μL/wellをwhite clear-bottom 96well microplateに添加することによって、酵素的反応を開始させた。5分間常温で反応させ、Flexstation3 multi-mode microplate readerを用いてluminescence(integration time 1000ms)を測定した。ONE-GloTM Luciferase assay説明書に従って、化学発光法によって転写因子TEADの活性を代弁するluciferase酵素活性を測定し、本発明による化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトエクセルを用い、IC50値はグラフパッドプリズム(GraphPad Prism)ソフトウェアによって計算され、前記結果を下記表1に示した。
【0166】
実験例2:細胞増殖抑制試験
前記実施例で製造した化合物に対して、NCI-H226(addexbio)、NCI-H28(韓国細胞株銀行)とMSTO-211H(elabscience)ヒト中皮腫細胞株を用いて、CellTiter-Glo(登録商標) Luminescednt Cell Viability(Promega、Catalog#G7571)方法で細胞増殖を測定した。当該評価法は、生きている細胞から流出するATPによってluciferase酵素が活性化されると、luciferin基質と反応し、この時の酵素活性を測定してcell viabilityを確認する方法である。
【0167】
具体的には、細胞培養培地(RPMI medium、10%FBS、1%P/S、4.5g/L D-Glucose、2.383g/L HEPES Buffer、L-Glutアミン、1.5g/L Sodium Bicarbonate、110mg/L Sodium pyruvate)100μLに、NCI-H226、NCI-H28とMSTO-211H細胞をwhite clear-bottom 96well microplateに準備した。準備されたplateを37℃、5%CO2 incubatorに24時間培養した後、先に製造した実施例の化合物を最終的に0.001、0.01、0.1、1、10μMとなるように処理し、すべての処理液に対して3回繰り返した。実施例の化合物を処理したplateを37℃、5%CO2 incubatorに培養し、luciferinを含有する基質水溶液100μL/wellをwhite clear-bottom 96well microplateに添加することによって、酵素的反応を開始させた。10分間暗い常温で反応させ、Flexstation3 multi-mode microplate readerを用いてluminescenceを測定した。CellTiter-Glo(登録商標) Luminescednt Cell Viability説明書に従って、化学発光法によってATP量を代弁するluciferase酵素活性を測定し、本発明による化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトエクセルを用い、IC50値はグラフパッドプリズム(GraphPad Prism)ソフトウェアによって計算され、前記結果を下記表1および表2に示した。
【0168】
【0169】
【手続補正書】
【提出日】2024-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
好ましくは、前記化学式1で表される化合物は、下記の化学式3で表される化合物である:
[化学式3]
前記化学式3中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
Bは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾリル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
R”は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C
1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシであり、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、またはC
3-6シクロアルキルであり、
n”は、1~3の整数であり、
L
2は、単結合、またはC
1-6アルキレンであ
り、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2であり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項11】
下記の化学式3で表される、請求項1に記載の化合物:
[化学式3]
前記化学式3中、
Xは、CH、CF、またはNであり、
Aは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、テトラゾール、またはオキサジアゾールであり、
R’は、水素、ハロゲン、C
1-4アルキル、またはC
1-4アルコキシであり、
L
1は、単結合、C
1-6アルキレン、またはC
2-4アルケニレンであり、
Bは、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、チアゾリル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、
R”は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C
1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、C
1-4アルコキシ、C
1-4チオアルコキシ、C
1-4ハロアルコキシであり、C
2-4アルケニル、C
2-4アルキニル、またはC
3-6シクロアルキルであり、
n”は、1~3の整数であり、
L
2は、単結合、またはC
1-6アルキレンであり
、
R”’は、水素、または-CH
2-N(CH
3)
2であり、
R
3は、水素、またはC
1-4アルコキシである。
【国際調査報告】