(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器
(51)【国際特許分類】
H04N 21/438 20110101AFI20250128BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20250128BHJP
【FI】
H04N21/438
H04N21/442
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541895
(86)(22)【出願日】2022-02-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2022075438
(87)【国際公開番号】W WO2023150901
(87)【国際公開日】2023-08-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523465850
【氏名又は名称】シェンチェン ティーシーエル ニュー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN TCL NEW TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】李 宏強
(72)【発明者】
【氏名】鄭 炳委
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA04
5C164MB13S
5C164SB15S
5C164UB10S
5C164UB11S
5C164UB21P
5C164UB41P
5C164YA21
(57)【要約】
本願の実施例は、データ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器を開示し、データストリームチャネルにおいて、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、タイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことによって、オーディオ・ビデオデータの再生起動の速度、及び番組の再生效率を向上させた。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行うことと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータを再生することと、を含む、
データ処理方法。
【請求項2】
前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することは、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、前記データストリームにおけるデータに対し監視を行いことと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、前記目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断することと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行うことは、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得ることと、
前記オーディオ・ビデオデータに対するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、前記メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、前記オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行うことと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
前記キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することは、
前記目標オーディオ・ビデオデータに対する目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得することと、
前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索することと、を含む、
請求項3に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことは、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算することと、
前記目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信することと、
前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
前記再生タイムスタンプは、デコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことは、
前記デコードタイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、前記表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、を含む、
請求項5に記載のデータ処理方法。
【請求項7】
前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することは、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得することと、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行い、目標オーディオ・ビデオデータを得ることと、を含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することの後、
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することと、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得ることと、
前記第1インターネットプロトコルアドレスと前記目標インターネットプロトコルアドレス、及び、前記第1オーディオ・ビデオパケット識別子と前記目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、前記第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得ることと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索することと、
前記第1タイムスタンプ情報に基づいて、前記第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、をさらに含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することは、
前記目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルを受信し、前記アドレスマッピングテーブルが前記オーディオ・ビデオデータのインターネットプロトコルアドレスを含むことと、
前記目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオパケット識別子リストを受信し、前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストが前記オーディオ・ビデオデータのオーディオ・ビデオパケット識別子を含むことと、
前記アドレスマッピングテーブル及び前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストに基づいて、前記目標データストリームから第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを選別することと、を含む、
請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することの後、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルの取得失敗を検出したとき、前記目標データストリームから前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを再取得すること、をさらに含む、
請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項11】
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得ることは、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、オーディオフィルター及びビデオフィルターを設置することと、
前記オーディオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標オーディオデータを得ることと、
前記ビデオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標ビデオデータを得ることと、
前記目標オーディオデータ及び前記目標ビデオデータを目標オーディオ・ビデオデータとすることと、を含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項12】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する監視ユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行う解析ユニットと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する抽出ユニットと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索ユニットと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生ユニットと、を含む、
データ処理装置。
【請求項13】
前記監視ユニットは、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、前記データストリームにおけるデータに対し監視を行う第1監視サブユニットと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、前記目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断する判断サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記解析ユニットは、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得る解析サブユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータに対するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、前記メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、前記オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行う分類キャッシングサブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記検索ユニットは、
前記目標オーディオ・ビデオデータに対する目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得する取得サブユニットと、
前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記再生ユニットは、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算する計算サブユニットと、
前記目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信する送信サブユニットと、
前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項17】
前記再生タイムスタンプは、デコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、前記再生サブユニットは、
前記デコードタイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、前記表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、に用いられる、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項18】
前記抽出ユニットは、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得することと、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得ることと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項19】
記憶媒体であって、前記記憶媒体には複数の命令が記憶されており、前記命令は、請求項1~11のいずれか一項に記載のデータ処理方法におけるステップを実施させるために、プロセッサによってロードされることができる、
記憶媒体。
【請求項20】
メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、請求項1~11のいずれか一項に記載のデータ処理方法におけるステップを実施させる、
コンピュータ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術分野に関し、具体的にデータ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代総合サービスデジタル再生標準(ISDB S3)は、より一般的で普及している衛星デジタルテレビの変調方式である。
【0003】
しかし、ISDB S3標準のデジタルテレビ放送システムの再生流れにおいて、ユーザが番組を切り替える時、TLV(Type Length Value,データの種類・長さ・値,TLVと略称される)番組ストリームにおけるオーディオ・ビデオデータの再生起動の速度が比較的遅いため、番組の再生效率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、データ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器を提供し、オーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、ひいては番組の再生效率を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例はデータ処理方法を提供し、このデータ処理方法は、
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行うことと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、を含む。
【0006】
それに応じて、本願の実施例はデータ処理装置を提供し、このデータ処理装置は、
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する監視ユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行う解析ユニットと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する抽出ユニットと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索ユニットと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生ユニットと、を含む。
【0007】
ある実施例では、前記監視ユニットは、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、前記目標データストリームにおけるデータに対し監視を行う第1監視サブユニットと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、前記目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断する判断サブユニットと、を含む。
【0008】
ある実施例では、前記解析ユニットは、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得る解析サブユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータに対するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、前記メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、前記オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行う分類キャッシングサブユニットと、を含む。
【0009】
ある実施例では、前記検索ユニットは、
前記目標オーディオ・ビデオデータに対する目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得する取得サブユニットと、
前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索サブユニットと、を含む。
【0010】
ある実施例では、前記再生ユニットは、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算する計算サブユニットと、
前記目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信する送信サブユニットと、
前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生サブユニットと、を含む。
【0011】
ある実施例では、前記再生タイムスタンプはデコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、前記再生サブユニットは、
前記デコードタイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、前記表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、に用いられる。
【0012】
ある実施例では、前記抽出ユニットは、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得する目標情報取得サブユニットと、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得るフィルタリングサブユニットと、を含む。
【0013】
ある実施例では、前記データ処理装置は、
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得する再取得ユニットと、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得る再解析ユニットと、
前記第1インターネットプロトコルアドレスと前記目標インターネットプロトコルアドレス、及び、前記第1オーディオ・ビデオパケット識別子と前記目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、前記第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得る再フィルタリングユニットと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索する再検索ユニットと、
前記第1タイムスタンプ情報に基づいて、前記第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再再生ユニットと、をさらに含む。
【0014】
ある実施例では、前記再取得ユニットは、
前記目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルを受信し、前記アドレスマッピングテーブルが前記オーディオ・ビデオデータのインターネットプロトコルアドレスを含む第1再受信サブユニットと、
前記目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオパケット識別子リストを受信し、前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストが前記オーディオ・ビデオデータのオーディオ・ビデオパケット識別子を含む第2再受信サブユニットと、
前記アドレスマッピングテーブル及び前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストに基づいて、前記目標データストリームから第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを選別する再フィルタリングサブユニットと、を含む。
【0015】
ある実施例では、前記データ処理装置は、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルの取得失敗を検出したとき、前記目標データストリームから前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを再取得する第3再受信ユニット、をさらに含む。
【0016】
ある実施例では、前記フィルタリングユニットは、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、オーディオフィルター及びビデオフィルターを設置する設置サブユニットと、
前記オーディオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標オーディオデータを得るオーディオフィルタリングサブユニットと、
前記ビデオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標ビデオデータを得るビデオフィルタリングサブユニットと、
前記目標オーディオデータ及び前記目標ビデオデータを目標オーディオ・ビデオデータとする統合サブユニットと、を含む。
【0017】
さらに、本願の実施例は記憶媒体を提供し、前記記憶媒体には複数の命令が記憶され、前記命令は、本願の実施例によって提供されるいずれか1つのデータ処理方法におけるステップを実施させるために、プロセッサによってロードされることができる。
【0018】
さらに、本願の実施例はコンピュータ機器を提供し、ことコンピュータ機器はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、本願の実施例によって提供されるデータ処理方法を実施するために用いられる。
【0019】
さらに、本願の実施例は、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が記憶媒体に記憶される。コンピュータ機器のプロセッサは、記憶媒体から前記コンピュータ命令を読み取り、前記コンピュータ命令を実行して、前記コンピュータ機器に本願の実施例によって提供されるデータ処理方法におけるステップを実施させる。
【発明の効果】
【0020】
本願の実施例は、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。このように、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを事前にモニターし、解析を行なって、オーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュをタイムリーに行い、目標オーディオ・ビデオデータを抽出して得た後、事前にキャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、ひいては目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生をタイムリーに行うことによって、オーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、ひいては番組の再生效率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の技術案及びその効果が明らかになる。
【
図1】本願の実施例によって提供されるデータ処理方法の実施シナリオを示す模式図である。
【
図2】本願の実施例によって提供されるデータ処理方法のフローを示す模式図である。
【
図3】本願の実施例によって提供されるデータ処理方法の具体的なフローを示す模式図である。
【
図4】本願の実施例によって提供されるデータ処理装置の構成を示す模式図である。
【
図5】本願の実施例によって提供されるコンピュータ機器の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案に対し明瞭且つ明確に説明するが、説明された実施例が単に本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本願における実施例に基づく、当業者が発明的な努力をすることなく得る他の全ての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0023】
本願の実施例は、データ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器を提供し、ここで、このデータ処理装置はコンピュータ機器に一体化されることができ、このコンピュータ機器はサーバであってもよく、端末等の機器であってもよい。
【0024】
本願の実施例をより良く説明するために、以下の用語を参照する。
【0025】
三重エンコードフォーマット(Type Length Value,データの種類・長さ・値,TLVと略称される)は、変更できるエンコードフォーマットであり、Type種類、Lenght長さ、Value値等のフィールドを含むことができる。ここで、Typeフィールドはラベル及びエンコードフォーマットに関する情報であってもよく、Lengthフィールドは数値の長さを定義してもよく、ValueフィールドはTLVに含まれるデータの実際の数値を示してもよい。
【0026】
画像グループ(Group of Pictures,GOPと略称される)GOPは、オーディオ・ビデオデータのシリアルにおける1つのイメージ群であり、1つのGOPが1群の連続な画像である。オーディオ・ビデオデータをエンコードする場合、画像(即ち、フレーム)をI、P、Bという3種類に分け、ここで、Iが内部エンコードフレームであり、Pが前向き予測フレームであり、Bが両方向内挿フレームである。GOPの第1つのイメージはIフレームであり、それにより、GOPが他のイメージを参照する必要がなく、独立にデコードされることを確保することができる。
【0027】
タイムスタンプ(Time stamp)は、デジタル署名技術を用いて生成されたデータであり、署名の対象が初期ファイル情報、署名パラメータ、署名時刻等の情報を含む。タイムスタンプシステムはタイムスタンプを生成及び管理するために用いられ、署名の対象に対しデジタル署名を行ってタイムスタンプが生成されて、初期ファイルが署名時刻の前にすでに存在したことを証明する。
【0028】
周波数ポイントは、周波数の絶対値であり、異なる周波数も周波数ポイントと呼ばれ、通常、変調信号の中心周波数である。周波数ポイントは特定の周波数に関する番号である。現在、テレビ番組はますます多くなっており、一般のテレビによって受信されるチャンネルも増えている。しかし、テレビが1本の線しか持っていないため、周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing)の方式を用いて、1つの信号チャネルに多チャネルのデータを搬送させることができる。
【0029】
番組サーチは、現在のディジタルビデオ放送(Digital Video Broadcast,DVBと略称される)システムにおける再生可能の番組チャンネルの情報を取得することである。
【0030】
ISDB S3標準のデジタルテレビ放送システムの再生流れにおいて、通常、テレビ番組の各フレームの、オーディオ・ビデオデータの表示タイムスタンプ(Presentation Time Stamp,PTSと略称される)を取得することによって、表示タイムスタンプに基づいて、各フレームのオーディオ・ビデオデータに対し再生と表示を行う。あるフレームオーディオ・ビデオデータに対応する表示タイムスタンプがないことを検出したとき、このフレームのオーディオ・ビデオデータに対し破棄を行う。破棄されたオーディオ・ビデオデータがキーフレームである場合、即ち、破棄されたオーディオ・ビデオデータがIフレームである場合、オーディオ・ビデオデータがデコードされることができなくなり、その時、次の画像グループ(Group Of Picture,GOPと略称される)を取得するキーフレームが来ることを待つ必要があるとともに、オーディオ・ビデオの同期条件を満たす場合のみに、再生を始めることができる。そのため、番組の再生起動の速度が比較的遅いため、番組の再生效率が低下する。
【0031】
上記課題を解決ために、本願の実施例はデータ処理方法を提供し、オーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報に対しキャッシュをタイムリーに行うことによって、従来技術の、目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索して得ないため、この目標オーディオ・ビデオデータが失われる状況を回避し、それにより、番組のオーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、ひいては番組の再生效率を向上させる。以下、この方法の具体的な実現過程について詳しく説明する。
【0032】
図1は本願の実施例によって提供されるデータ処理方法の実施シナリオを示す模式図である。このシナリオにはサーバAと端末Bとが含まれる。
【0033】
ここで、サーバAは、独立的な物理サーバであってもよく、複数の物理サーバから構成されるサーバクラスター又は分散型システムであってもよく、又は、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド機能(Cloud Function)、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウドコミュニケーション、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、コンテンツ配信ネットワーク(Content Delivery Network,CDN)、及びビッグデータと人工知能プラットフォーム等の基盤クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0034】
端末Bは、スマートテレビ、スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等の画像表示が可能な様々なコンピュータ機器であってもよく、これらに限定されない。端末B及びサーバAは、有線又は無線通信によって、直接又は間接的に接続されてもよく、端末BはサーバAによって提供されるデータを受信して、対応するデータ処理動作を実行してもよく、本願はこれに限定しない。
【0035】
ここで、端末Bは、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う、ことができる。
【0036】
なお、
図1に示されたデータ処理方法の実施環境のシナリオの模式図は一例に過ぎず、本願の実施例に記載のデータ処理方法の実施環境のシナリオは、本願の実施例の技術案をより明確に説明するものであり、本願の実施例によって提供される技術案に対する限定的なものではない。当業者であれば、データ処理の進化と新たなサービスシナリオの出現に伴い、本願によって提供される技術案が類似の技術的課題に対して同様に適用されることを理解されるべきである。
【0037】
以下、それぞれに詳しく説明する。なお、実施例を説明する順序は、実施例の好ましい順序を限定することを意図するものではない。
【0038】
本実施例はデータ処理装置の観点から説明する。このデータ処理装置は、具体にはコンピュータ機器に一体化されることができ、このコンピュータ機器が端末であってもよく、本願はここでは限定しない。
【0039】
図2を参照して、
図2は本願の実施例によって提供されるデータ処理方法のフローを示す模式図である。このデータ処理方法は、以下を含んでもよい。
【0040】
ステップ101では、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する。
【0041】
ここで、このデータストリームチャネルはサーバと端末との間にデータストリームを伝送するチャネルであってもよい。このデータストリームは端末の番組を再生するためのデータによって特定の順序で構成されるデータストリームであってもよい。このデータストリームはTLVフォーマットのデータストリーム(TLVストリームと略称される)であってもよい。番組を再生するためのこのデータは、この番組に対応するオーディオ・ビデオデータ、及びこのオーディオ・ビデオデータが端末において再生を行うことを実現することを協力するデータを含んでもよい。そのうち、このオーディオ・ビデオデータは、エレメンタリストリーム(Elementary Streams,ESと略称される)形式でエンコードされた、現在の周波数ポイントにおける複数の番組のオーディオ・ビデオデータであるとともに、データパケットというパケット化された形式でサーバから送信されたデータストリームに存在し、このオーディオ・ビデオデータは、オーディオデータ及びビデオデータを含んでもよく、オーディオデータ又はビデオデータのみを含んでもよく、ここでは限定されない。このオーディオ・ビデオデータが端末において再生を行うことを実現することを協力するこのデータは、現在の周波数ポイントにおける各番組に対応するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブル、現在の周波数ポイントに対応するアドレスマッピングテーブルとオーディオ・ビデオパケット識別子リスト等を含んでもよい。
【0042】
ここで、このオーディオ・ビデオデータパッケージテーブル(MMT Package Table,MPTと略称される)は、現在の周波数ポイントの番組に対応するオーディオ・ビデオデータに関する詳細情報に対し説明するために用いられるデータテーブルであり、例えば、オーディオ・ビデオデータのフォーマット、バイト(byte)やビット(bit)、サンプリングレート又は解像度等の情報を含んでもよく、オーディオ・ビデオデータのデコード時間、表示時間等の関連する時間情報を計算するために用いられるタイムスタンプ情報をさらに含んでもよい。端末は、デコード時間、表示時間等の関連する時間情報を計算し、時間情報に基づいてオーディオ・ビデオデータに対する再生を実現することができる。なお、このデータストリームには、現在の周波数ポイントにおける全ての番組のオーディオ・ビデオデータ、及び各番組に対応するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルが含まれてもよく、現在の周波数ポイントにおける一部の番組のオーディオ・ビデオデータ、及び各番組に対応するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルが含まれてもよく、具体には実際の状況に応じて判断することができ、ここでは説明を省略する。
【0043】
このアドレスマッピングテーブル(Address Map Table,AMTと略称される)は、現在の周波数ポイントにおける全ての番組に対応するインターネットプロトコルアドレス(IPアドレス)を含んでもよく、各番組は1つのインターネットプロトコルアドレスに対応する。このオーディオ・ビデオパケット識別子リスト(Package List Table,PLTと略称される)は、現在の周波数ポイントにおける各番組のオーディオ・ビデオデータに対応する、データパケットに対応するパケット識別子(Packetid)を含んでもよい。各チャネルのオーディオ・ビデオデータに対応する1つのデータパケットが1つのパケット識別子に対応することで、インターネットプロトコルアドレスとパケット識別子に基づいて、1つの番組における1つのチャネルのオーディオ・ビデオデータを唯一に判断することができるため、インターネットプロトコルアドレスとパケット識別子に基づいて、データストリームにおいてフィルタリングを行なって、再生される必要があるオーディオ・ビデオデータをフィルタリングして得る。
【0044】
例えば、この端末はテレビ端末であってもよい。
図3を参照して、
図3は本願の実施例によって提供されるデータ処理方法の具体的なフローを示す模式図である。ユーザがテレビ端末によって番組サーチ又は番組の切り替えの操作を実施する場合、この時、テレビ端末が、この番組サーチ又は番組の切り替えの操作に応じて1つの周波数ポイントにあり、それにより、テレビ端末がこの周波数ポイントに対応するデータストリームを取得するリクエストをサーバへ送信することをトリガするとともに、テレビ端末がこのデータストリームチャネルをオンにすることができる。このデータストリームチャネルによって、サーバから送信されたこの周波数ポイントに対応するデータストリームを取得して、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することができる。ここで、1つの周波数ポイントには複数の番組が存在することができる。データストリームチャネルの帯域幅が比較的大きいため、データストリームチャネルが複数の番組をロードすることができる。テレビ端末は、現在の周波数ポイントにおける複数の番組のオーディオ・ビデオデータを有するデータストリーム、を取得することができる。
【0045】
オプションで、この端末がテレビ端末である場合、具体的には、ユーザがテレビ端末によって番組サーチ又は番組の切り替え等の番組を再生する必要がある操作を行い、并トリガテレビ端末がこの周波数ポイントに対応するデータストリームを取得するリクエストをサーバへ送信する時、テレビ端末はチューナ(Tuner)によって現在の周波数ポイントを指定し、この周波数ポイントに対応するオーディオ・ビデオ信号を受信して、復調器(demod)によって、受信されたオーディオ・ビデオ信号に対しアナログ・デジタル変換を行い、ひいては現在の周波数ポイントに対応するデータストリームを得て、後続きのオーディオ・ビデオデータの再生操作を行う。
【0046】
なお、実際の応用では、端末は、他のトリガ命令に基づいてデータストリームを取得するリクエスト情報をサーバへ送信して、サーバにデータストリームを端末に送信させてもよい。
【0047】
オプションで、ある実施例では、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視するステップは、
(1)メッセージタイプと表識別子に基づいて、目標データストリームにおけるデータに対し監視を行うことと、
(2)メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断することと、を含む。
【0048】
ここで、このメッセージタイプはデータストリームにおける各データに対応するタイプであってもよく、この表識別子(Table ID)は各データテーブルに対応する識別子であってもよく、この目標メッセージタイプはオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対応するメッセージタイプであってもよく、この目標識別子はオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対応する表識別子であってもよい。
【0049】
オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルのデータストリームにおけるメッセージタイプ及び表識別子が特定であることができるため、端末は、メッセージタイプ及び表識別子に基づいて、データストリームにおいて検索を行うとともに、検索して得られたデータに対し監視を行うことができる。具体的には、目標データストリームにおけるデータに対応するメッセージタイプと表識別子に対し検索を行い、メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを検索して得ると、メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子であるこの目標データが目標データオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断することができる。例えば、この端末がテレビ端末である場合、テレビ端末をトリガしてサーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する。その時、テレビ端末は、このメッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データが現在の周波数ポイントにおける複数の番組のオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであることを検索し判断することができる。オプションで、この目標メッセージタイプはMESSAGE_TYPE_PAであってもよく、この目標識別子は0x20であってもよく、それにより、データストリームからオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを検索して得ることを実現する。
【0050】
ステップ102では、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行う。
【0051】
ここで、このタイムスタンプ情報はオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおける、オーディオ・ビデオデータのデコード時間、表示時間等の関連する時間情報を計算するタイムスタンプであってもよく、このタイムスタンプ情報は現在の周波数ポイントにおける、複数の番組のオーディオ・ビデオデータにおける複数のオーディオ・ビデオデータフレームから構成される1つのメディア処理ユニット(media processing unit,mpuと略称される)に対応するメディア処理ユニットの表示時間(mpu_presentation_time)であってもよく、ここで、メディア処理ユニットはオーディオ・ビデオデータを処理するための、端末再生機器における1つのプロセッシングユニットであり、各メディア処理ユニットが、1つのメディア処理ユニットを唯一に識別するように、1つのメディア処理ユニットのシリアル番号(mpu_sequence_number)に対応する。例えば、仮に、現在の周波数ポイントには番組甲のオーディオ・ビデオデータDが含まれ、ここで、オーディオ・ビデオデータDに含まれた10フレームのビデオデータフレームが2つのメディア処理ユニットを構成し、その2つのメディア処理ユニットが、それぞれメディア処理ユニットV1とメディア処理ユニットV2であり、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおいて、V1に対応するメディア処理ユニットのシリアル番号が155443として記入し、対応するタイムスタンプ情報が2018/03/08 11:10:00.364656860940であり、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおいて、V2に対応するメディア処理ユニットのシリアル番号が155444として記入し、対応するタイムスタンプ情報が2018/03/08 11:10:00.449990194291である。
【0052】
オーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を事前にキャッシングして、オーディオ・ビデオデータをフィルタリングした後、関連するタイムスタンプ情報がないため、対応するオーディオ・ビデオデータが破棄されることを回避することができるために、検索して得られた現在の周波数ポイントにおける複数の番組のオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを抽出して解析を行なって、現在の周波数ポイントにおける複数の番組のオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、これらのタイムスタンプ情報に対しキャッシュを行う。具体的には、このオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、このデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、このオーディオ・ビデオデータのメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、このメディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、このオーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類とキャッシュを行う。
【0053】
ここで、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析してデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得る方式が様々であり、例えば、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおけるメディア処理ユニット・タイムスタンプ・ディスクリプタ(MPU_Timestamp_Descriptor)、及びメディア処理ユニット・拡張タイムスタンプ・ディスクリプタ(MPU_Extended_Timestamp_Descriptor)に対し解析を行なって、タイムスタンプ情報を得るとともに、タイムスタンプ情報を所定のフォーマットに従ってキャッシュを行う。ここで、このメディア処理ユニット・タイムスタンプ・ディスクリプタは各オーディオ・ビデオデータ、即各フレームオーディオデータフレーム及び各フレームのビデオデータフレームに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号に対応する世界協定時刻(Universal Time Coordinated,UTCと略称される),即ちメディア処理ユニットの表示時間を含み、再生機器によって処理される最も小さいメディアユニットが1つ画像グループ(Group of Pictures,GOPと略称される)であり、一方、1つのGOPにおいて複数のオーディオ・ビデオデータフレームがあるため、1つのオーディオGOP内の各フレームオーディオデータが同じメディア処理ユニットのシリアル番号を有し、1つのビデオGOP内の各フレームビデオデータが同じメディア処理ユニットのシリアル番号を有する。そのため、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、解析して得たオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報に対しキャッシュを行い、それにより、端末は、後続きの再生過程において所定のキャッシングされたタイムスタンプ情報に基づいて、現在の周波数ポイントのオーディオ・ビデオデータに対し再生をタイムリーに行うことができる。
【0054】
オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得た後、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報に対し分類とキャッシュを行うことができる。ここで、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報に対し分類とキャッシュを行う方式が様々であり、例えば、タイムスタンプ情報の検索效率を上げるために、オプションで、各GOPオーディオ・ビデオデータのメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、このメディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、各GOPオーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類とキャッシュを行ってもよい。具体的には、メディア処理ユニットのシリアル番号に応じてタイムスタンプ情報に対し分類とキャッシュを行い、各メディア処理ユニットのシリアル番号に対応するタイムスタンプ情報が全てを一か所に集める。さらに、ある番組のオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を検索する必要がある場合、この番組のオーディオ・ビデオデータに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得して、このメディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされたタイムスタンプ情報からこのメディア処理ユニットのシリアル番号に対応するタイムスタンプ情報を検索することができる。
【0055】
オプションで、目標データストリームを受信する過程において、目標データストリームからオーディオ・ビデオデータに対するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルをタイムリーに検索して、検索して得られたオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析をタイムリーに行い、解析して得たオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報に対しキャッシュをタイムリーに行う。
【0056】
ステップ103では、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する。
【0057】
ここで、この目標データストリームは、端末がデータストリームチャネルをオンにした後に受信されたデータストリームであってもよく、この目標オーディオ・ビデオデータは、目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータ、即ち端末の現在の周波数ポイントに対応する番組のオーディオ・ビデオデータであってもよく、ここで、この目標オーディオ・ビデオデータは、現在の周波数ポイントにおける全ての番組のオーディオ・ビデオデータであってもよく、現在の周波数ポイントにおける一部の番組のオーディオ・ビデオデータであってもよく、現在の周波数ポイントにおける現在に再生される必要がある番組のオーディオ・ビデオデータ等であってもよく、ここでは説明を省略する。
【0058】
ここで、目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する方式が様々であり、例えば、引き続き
図3を参照して、目標インターネットプロトコルアドレス、及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得し、この目標インターネットプロトコルアドレス、及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、この目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得る。具体的には、以下を含む。
【0059】
(1)目標インターネットプロトコルアドレス、及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得する。
【0060】
ここで、この目標インターネットプロトコルアドレスは現在の周波数ポイントにおける再生される必要がある番組に対応するインターネットプロトコルアドレス(Internet Protocol Address,IPアドレスと略称される)であってもよく、各个番組が1つのIPアドレスに対応し、この目標オーディオ・ビデオパケット識別子は、現在に再生される必要がある番組の、目標オーディオ・ビデオデータに対応する少なくとも1つのオーディオ・ビデオパケット識別子(Packet id)であり、このオーディオ・ビデオパケット識別子は1つのチャネルのオーディオ・ビデオデータに対応する識別子である。1つの番組には何数のチャネルのオーディオ・ビデオデータがあるなら、その数のオーディオ・ビデオパケット識別子が存在する。各チャネルのオーディオ・ビデオデータが1つのオーディオ・ビデオパケット識別子に対応する。
【0061】
オプションで、端末は、番組サーチ又は番組の切り替え等の動作を行う場合、所在の周波数ポイントの、インターネットプロトコルアドレス及びオーディオ・ビデオパケット識別子を取得してデータベースに記憶することができる。ユーザが周波数ポイントを指定し、番組の再生を起動すると、1つのインターネットプロトコルアドレスと1つのオーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、1つの番組における1つのチャネルのオーディオ・ビデオデータを唯一に判断することができるため、データベースから再生される必要がある番組に対応する目標インターネットプロトコルアドレスと目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得して、目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータを取得することができる。
【0062】
(2)目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得る。
【0063】
現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータを得るために、目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータをフィルタリングし出、それにより、現在に再生される必要がある番組に対応する目標オーディオ・ビデオデータを得ることができる。なお、その時の目標オーディオ・ビデオデータは現在の周波数ポイントにおける現在に再生される必要がある番組に対応する目標オーディオ・ビデオデータである。
【0064】
ある実施例では、この目標インターネットプロトコルアドレスと目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいてオーディオ・ビデオフィルターを設置し、このオーディオ・ビデオフィルターによって目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標インターネットプロトコルアドレス及び目標オーディオ・ビデオパケット識別子に対応するオーディオ・ビデオデータに対し記憶を行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得る。ここで、このオーディオ・ビデオフィルターは、オーディオフィルター及びビデオフィルターを含んでもよい。具体的には、このオーディオフィルターによってこの目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、現在に再生される必要がある番組に対応する目標オーディオデータを得、この目標オーディオデータは少なくとも1フレームのオーディオデータを含んでもよい。このビデオフィルターによってこの目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、現在に再生される必要がある番組に対応する目標ビデオデータを得、この目標ビデオデータは少なくとも1フレームのビデオデータを含んでもよい。この目標オーディオデータとこの目標ビデオデータに基づいて、現在に再生される必要がある番組に対応する目標オーディオ・ビデオデータを最終に得ることができる。
【0065】
ある実施例では、ユーザの周波数ポイントに対する再指定、又は番組に対する切り替え等の操作によって、現在に再生される必要がある番組を変化させて、再生バグが発生することを回避するために、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを再受信して、再受信されたオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおけるインターネットプロトコルアドレスとオーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、現在に再生される必要がある番組が変化したか否かを判断し、それにより、現在に再生される必要がある番組が変化したか否かを判断する。具体的には、この目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得し、この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得る。この第1インターネットプロトコルアドレスとこの目標インターネットプロトコルアドレス、及び、この第1オーディオ・ビデオパケット識別子とこの目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、この第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、この目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得る。キャッシングされたこのタイムスタンプ情報から、この第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索する。この第1タイムスタンプ情報に基づいて、この第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。
【0066】
ここで、この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルは、目標データストリームから受信された現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであってもよく、この第1インターネットプロトコルアドレスは、第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに含まれた現在に再生される必要がある番組に対応するIPアドレスであってもよく、この第1オーディオ・ビデオパケット識別子は、第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに含まれた現在に再生される必要がある番組のオーディオ・ビデオデータに対応するオーディオ・ビデオパケット識別子であってもよくこの第1オーディオ・ビデオデータは、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータであってもよく、この第1タイムスタンプ情報は、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータにおける各GOPのオーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報であってもよい。
【0067】
ここで、この目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得する方式が様々であり、例えば、この目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルを受信し、このアドレスマッピングテーブルがこのオーディオ・ビデオデータのインターネットプロトコルアドレスを含み、この目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオパケット識別子リストを受信し、このオーディオ・ビデオパケット識別子リストがこのオーディオ・ビデオデータのオーディオ・ビデオパケット識別子を含む。このアドレスマッピングテーブルとこのオーディオ・ビデオパケット識別子リストに基づいて、この目標データストリームから第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを選別する。
【0068】
ここで、このアドレスマッピングテーブルは現在の周波数ポイントにおける全ての番組のインターネットプロトコルアドレスを含んでもよく、このオーディオ・ビデオパケット識別子リストは現在の周波数ポイントにおける全ての番組のオーディオ・ビデオデータに対応するオーディオ・ビデオパケット識別子を含んでもよく、それにより、目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルとこのオーディオ・ビデオパケット識別子リストを受信し、受信された目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルとオーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、リスト目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、現在に再生される必要がある番組に対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを得ることができる。
【0069】
ある実施例では、この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルが受信されたか否かを検出し、第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルの受信失敗を検出して得たとき、受信成功まで再受信を行ってもよい。
【0070】
この目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得した後、この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得ることができる。ひいては、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を、それぞれ目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子と比較し、この第1インターネットプロトコルアドレスとこの目標インターネットプロトコルアドレス、及び、この第1オーディオ・ビデオパケット識別子とこの目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、現在に再生される必要がある番組がすでに変化したことが示され、その時、オーディオ・ビデオデータに対し再フィルタリングを行う必要がある。具体的には、この第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、この目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得、それにより、現在に再生される必要がある番組の目標オーディオ・ビデオデータを再得ることができ、ひいてはキャッシングされたこのタイムスタンプ情報からこの第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索して、この第1タイムスタンプ情報に基づいてこの第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことができる。
【0071】
ステップ104では、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する。
【0072】
ここで、この目標タイムスタンプ情報は、キャッシングされたタイムスタンプ情報における目標オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報である。
【0073】
ここで、キャッシングされたこのタイムスタンプ情報からこの目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する方式が様々であり、例えば、この目標オーディオ・ビデオデータの目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、この目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされたこのタイムスタンプ情報からこの目標メディア処理ユニットのシリアル番号対応する目標タイムスタンプ情報を検索する。
【0074】
ここで、この目標メディア処理ユニットのシリアル番号は、目標オーディオ・ビデオデータにおける各GOPオーディオ・ビデオデータに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号であってもよい。
【0075】
オプションで、分類しキャッシングされたタイムスタンプ情報に対し、メディア処理ユニットのシリアル番号に応じて、小さい方から大きい方へ配列しキャッシングする。目標オーディオ・ビデオデータを取得すると、目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、配列しキャッシングされたタイムスタンプ情報から検索を行う。目標メディア処理ユニットのシリアル番号と同じメディア処理ユニットのシリアル番号を検索し出ると、現在のこのメディア処理ユニットのシリアル番号に対応するタイムスタンプ情報が目標タイムスタンプ情報であると判断する。
【0076】
例えば、仮に、現在の周波数ポイントには番組甲の目標オーディオ・ビデオデータDが含まれ、ここで、目標オーディオ・ビデオデータDには20フレームのオーディオ・ビデオデータフレームが含まれ、オーディオ・ビデオデータフレームが5フレームごとに1つのGOPとして1つのメディア処理ユニットを構成し、そのため、番組甲の目標オーディオ・ビデオデータDに含まれた4つのメディア処理ユニットが、それぞれM1、M2、M3、以及M4であり、その4つのメディア処理ユニットに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号が、それぞれ155431、155432、155433、155434であり、キャッシングされたタイムスタンプ情報には[...(155431,2018/03/08 11:10:00.449990194271)、(155432,2018/03/08 11:10:00.449990194279)、(155433,2018/03/08 11:10:00.449990194281)、(155434,2018/03/08 11:10:00.449990194289)、(155435,2018/03/08 11:10:00.449990194297)、...、(155439,2018/03/08 11:10:00.449990194299)...]が含まれ、このように、その4つのメディア処理ユニットに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号が、それぞれ155431、155432、155433、155434であり、キャッシングされたタイムスタンプ情報から検索された対応する目標タイムスタンプ情報が、それぞれ2018/03/08 11:10:00.449990194271、2018/03/08 11:10:00.449990194279、2018/03/08 11:10:00.449990194281、2018/03/08 11:10:00.449990194289である。
【0077】
ステップ105では、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。
【0078】
ここで、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う方式が様々であり、例えば、この目標タイムスタンプ情報に基づいてこの目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算し、この目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信し、この再生タイムスタンプに基づいて、このデコーダによってこの目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。
【0079】
ここで、この再生タイムスタンプは目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うタイムスタンプであり、このデコーダは端末における目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うモジュールであり、それにより、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに基づいて、目標オーディオ・ビデオデータの端末における再生を行う。
【0080】
オプションで、この再生タイムスタンプはデコードタイムスタンプと表示タイムスタンプを含み、その時、この再生タイムスタンプに基づいて、このデコーダによってこの目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うステップは、このデコードタイムスタンプに基づいて、このデコーダによってこの目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行い、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、この表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことを含む。
【0081】
ここで、このデコードタイムスタンプは、端末に関する再生機器が目標オーディオ・ビデオデータにおけるある1フレームのオーディオ・ビデオデータをいつデコードすべきかを通知するために用いられ、この表示タイムスタンプは、端末関連する再生機器が目標オーディオ・ビデオデータにおけるある1フレームのオーディオ・ビデオデータをいつ表示すべきかを通知するために用いられる。さらに、オーディオ・ビデオ同期条件について、オーディオ・ビデオデータの再生過程において、オーディオとビデオがミックスされて、一緒に再生されるため、ブロードな映像が表示される、と理解できる。オーディオとビデオが一緒に再生される場合、通常、画像がサウンドと一致するように、いかにオーディオとビデオを同期させる、という1つの課題を有する。オーディオとビデオを同期させるために、通常、1つの基準クロックを選択する必要がある。基準クロックにおける時間はリニアに上昇し、オーディオ・ビデオストリームをエンコードする場合、基準クロックにおける時間に応じて各フレームデータにタイムスタンプを付与し、オーディオ・ビデオデータを再生する場合、オーディオ・ビデオデータフレームにおけるタイムスタンプを読み取るとともに、現在の基準クロックにおける時間を参考して再生を準備し、このタイムスタンプが目標タイムスタンプ情報であり、この再生条件がオーディオ・ビデオ同期条件である。
【0082】
具体的には、この目標タイムスタンプ情報に基づいて、各目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算し、即ち、各目標オーディオ・ビデオデータのデコードタイムスタンプと表示タイムスタンプを計算する。このデコードタイムスタンプに応じて、各目標オーディオ・ビデオデータをデコーダ(Decoder)に送信しデコードする。デコーダが一フレーム一フレームで目標オーディオ・ビデオデータを受信しデコードすることによって、デコーダが1つのGOPの目標オーディオ・ビデオデータを蓄積し、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、この表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことができる。
【0083】
ここで、端末再生機器が処理できる最も小さいメディア処理ユニットが1つのGOPであるため、この目標タイムスタンプ情報は目標オーディオ・ビデオデータにおける各オーディオ・ビデオGOPの表示タイムスタンプ情報であり、一方、1つのオーディオ・ビデオGOPにおいて複数のオーディオ・ビデオデータフレームがあるため、1つのオーディオ・ビデオGOPにおける複数のオーディオ・ビデオデータフレームが共有する表示タイムスタンプ、即1つのオーディオGOP内の各フレームオーディオデータフレームは、いずれも同じメディア処理ユニットのシリアル番号を有し、1つのビデオGOP内の各フレームビデオデータフレームは、いずれも同じメディア処理ユニットのシリアル番号を有する。
【0084】
このように、目標オーディオ・ビデオデータにおける各フレームのオーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことができるために、目標オーディオ・ビデオデータにおける各フレームオーディオ・ビデオデータに対応するデコード時間、表示時間等、即ち、各フレームオーディオ・ビデオデータに対応するデコードタイムスタンプ、表示タイムスタンプ等を取得する必要がある。オプションで、各フレームオーディオ・ビデオデータに対応するデコードタイムスタンプ及び表示タイムスタンプを計算して得ることができるために、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおけるメディア処理ユニット・拡張タイムスタンプ・ディスクリプタに記入されたデコードタイムスタンプと表示タイムスタンプのオフセット量(dts_pts_offset)、1つのGOPに含まれたオーディオ・ビデオデータのフレーム数及びタイムスケール(Timescale)等の情報によって、各フレームオーディオ・ビデオデータのデコードタイムスタンプ及び表示タイムスタンプを算出する。
【0085】
オプションで、デコードタイムスタンプの計算式は、以下の通りである。
【0086】
【数1】
ここで、mは1つの目標オーディオ・ビデオデータのうち1つのオーディオ・ビデオGOPにおける第mフレームのオーディオ・ビデオデータを表し、DTS(m)は目標オーディオ・ビデオデータにおける1つのオーディオ・ビデオGOPにおける第mフレームのオーディオ・ビデオデータのデコードタイムスタンプを表し、mpu_presentation_timeはオーディオ・ビデオGOPに対応する目標タイムスタンプ情報を表し、mpu_decoding_time_offsetはオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルにおけるメディア処理ユニット・拡張タイムスタンプ・ディスクリプタに記入されたこのオーディオ・ビデオGOPに対応するデコードタイムスタンプのオフセット量を表し、このtimescaleは最も小さいタイムスケールを表し、例如、timescaleが180000である場合、最も小さいスケールが1秒/180000であり、1秒を180000等分することを表す。l=1,2,3,4,…等は、アクセスユニット(Access Unit)のデコード順序を表す。pts_offset(l)は1つのGOPオーディオ・ビデオにおける第lフレームとこのGOPオーディオ・ビデオに対応する表示タイムスタンプとの差の値を表し、Σが合計記号を表し、即ち、
【数2】
はこのGOPオーディオ・ビデオにおける第mフレームオーディオ・ビデオデータとこのGOPオーディオ・ビデオに対応する表示タイムスタンプとの差の値を表す。
【0087】
目標オーディオ・ビデオデータにおける各フレームオーディオ・ビデオデータに対応する表示タイムスタンプの計算式は、以下の通りである。
【0088】
PTS(m)=DTS(m)+dts_pts_offset(m)÷timescale
ここで、PTS(m)は目標オーディオ・ビデオデータのうちの1つのオーディオ・ビデオGOPにおける第mフレームオーディオ・ビデオデータに対応する表示タイムスタンプを表し、このdts_pts_offset(m)はオーディオ・ビデオGOPにおける第mフレームオーディオ・ビデオデータに対応する表示タイムスタンプと対応するデコードタイムスタンプとの差の値を表す。
【0089】
ある実施例では、ユーザが周波数ポイントの再指定等の動作をトリガして現在の周波数ポイントが変化した場合、前に再生された番組に対応するオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を誤って用いることを回避するように、前に再生された番組に対応するオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報をクリアすることができる。
【0090】
このように、本願の実施例によって提供されるデータ処理方法は、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを事前にモニターし、解析を行なって、再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータのメディア処理ユニットのシリアル番号及びタイムスタンプ情報を予め取得し、キャッシュをタイムリーに行い、目標オーディオ・ビデオデータを抽出して得た後、予めキャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することによって、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生をタイムリーに行うことができる。それにより、従来技術の、目標オーディオ・ビデオデータに対応するメディア処理ユニットのシリアル番号又は目標タイムスタンプ情報を検索して得ないため、この目標オーディオ・ビデオデータが失われる状況を回避した。ユーザの番組の切り替え、又は番組における異なるオーディオ・ビデオデータのため、現在に再生される必要がある番組に対応するオーディオ・ビデオデータが変化し、即ち、現在に再生される必要があるオーディオ・ビデオデータに対応するpacket idが変化した時、現在の周波数ポイントにおける全てのpacket idのタイムスタンプ情報を予めキャッシングしたため、切り替える時、対応するタイムスタンプ情報をタイムリーに取得し、デコーダに素早く送信してオーディオ・ビデオデータの再生を行うことができる。そのため、オーディオ・ビデオデータを切り替える時、関連するタイムスタンプ情報を検索して得ないため、一部のオーディオ・ビデオデータを破棄して、オーディオ・ビデオデータの再生のスタート時間を遅延することが回避することができる。それにより、オーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、ひいては番組の再生效率を向上させる。
【0091】
上記より、本願の実施例は、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。このように、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを事前にモニターし、解析を行なって、オーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュをタイムリーに行い、目標オーディオ・ビデオデータを抽出して得た後、事前にキャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、ひいてはタイムリーに目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことによって、従来技術が目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索して得ないため、この目標オーディオ・ビデオデータが失われる状況を回避し、ひいてはオーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、ひいては番組の再生效率を向上させた。
【0092】
上記方法をよりよく実施するために、本発明の実施例はデータ処理装置をさらに提供し、このデータ処理装置がコンピュータ機器に一体化されることができ、このコンピュータ機器が端末である。
【0093】
例えば、
図4に示すように、
図4は本願の実施例によって提供されるデータ処理装置の構成を示す模式図である。このデータ処理装置は、監視ユニット201と、解析ユニット202と、抽出ユニット203と、検索ユニット204と、再生ユニット205と、を含む。以下の通りである。
【0094】
監視ユニット201は、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、このサーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視するために用いられる。
【0095】
解析ユニット202は、このオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、このデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を取得し、キャッシュを行うために用いられる。
【0096】
抽出ユニット203は、このデータストリームからこの端末の再生待ち目標データストリームを取得し、この目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出するために用いられる。
【0097】
検索ユニット204は、キャッシングされたこのタイムスタンプ情報からこの目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索するために用いられる。
【0098】
再生ユニット205は、この目標タイムスタンプ情報に基づいて、この目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うために用いられる。
【0099】
ある実施例では、この監視ユニット201は、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、この目標データストリームにおけるデータに対し監視を行うために用いられる第1監視サブユニットと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、この目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断するために用いられる判断サブユニットと、を含む。
【0100】
ある実施例では、この解析ユニット202は、
このオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析して、このデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得るために用いられる解析サブユニットと、
このオーディオ・ビデオデータのメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、このメディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、このオーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行うために用いられる分類キャッシングサブユニットと、を含む。
【0101】
ある実施例では、この検索ユニット204は、
この目標オーディオ・ビデオデータの目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得するために用いられる取得サブユニットと、
この目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされたこのタイムスタンプ情報から、この目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索するために用いられる検索サブユニットと、を含む。
【0102】
ある実施例では、この再生ユニット205は、
この目標タイムスタンプ情報に基づいて、この目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算するために用いられる計算サブユニットと、
この目標オーディオ・ビデオデータ、及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信するために用いられる送信サブユニットと、
この再生タイムスタンプに基づいて、このデコーダによってこの目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うために用いられる再生サブユニットと、を含む。
【0103】
ある実施例では、この再生タイムスタンプはデコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、この再生サブユニットは、
このデコードタイムスタンプに基づいて、このデコーダによって、この目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、この表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、に用いられる。
【0104】
ある実施例では、この抽出ユニット203は、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得するために用いられる目標情報取得サブユニットと、
この目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、この目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得るために用いられるフィルタリングサブユニットと、を含む。
【0105】
ある実施例では、このデータ処理装置は、
この目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得するために用いられる再取得ユニットと、
この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得るために用いられる再解析ユニットと、
この第1インターネットプロトコルアドレスとこの目標インターネットプロトコルアドレス、及び、この第1オーディオ・ビデオパケット識別子とこの目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、この第1インターネットプロトコルアドレスと対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、この目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得るために用いられる再フィルタリングユニットと、
キャッシングされたこのタイムスタンプ情報から、この第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索するために用いられる再検索ユニットと、
この第1タイムスタンプ情報に基づいて、この第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うために用いられる再再生ユニットと、をさらに含む。
【0106】
ある実施例では、この再取得ユニットは、
この目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルを受信し、このアドレスマッピングテーブルがこのオーディオ・ビデオデータのインターネットプロトコルアドレスを含むために用いられる第1再受信サブユニットと、
この目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオパケット識別子リストを含み、このオーディオ・ビデオパケット識別子リストがこのオーディオ・ビデオデータのオーディオ・ビデオパケット識別子を含むために用いられる第2再受信サブユニットと、
このアドレスマッピングテーブルとこのオーディオ・ビデオパケット識別子リストに基づいて、この目標データストリームから第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを選別するために用いられる再フィルタリングサブユニットと、を含む。
【0107】
ある実施例では、このデータ処理装置は、
この第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルの取得失敗を検出したとき、この目標データストリームからこの第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを再取得するために用いられる第3再受信ユニットをさらに含む。
【0108】
ある実施例では、このフィルタリングユニットは、
この目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、オーディオフィルター及びビデオフィルターを設置するために用いられる設置サブユニットと、
このオーディオフィルターによってこの目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標オーディオデータを得るために用いられるオーディオフィルタリングサブユニットと、
このビデオフィルターによってこの目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標ビデオデータを得るために用いられるビデオフィルタリングサブユニットと、
この目標オーディオデータとこの目標ビデオデータを目標オーディオ・ビデオデータとするために用いられる統合サブユニットと、を含む。
【0109】
具体的な形態では、上記各ユニットをエンティティとして実現してもよく、任意に組み合わせて同一又はいくつかのエンティティとして実現してもよい。上記各ユニットの具体的な実施について、上述した方法に関する実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0110】
上記より、本願の実施例は、監視ユニット201によって、サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する。解析ユニット202によって、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行う。抽出ユニット203によって、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する。検索ユニット204によって、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する。再生ユニット205によって、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。このように、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを事前にモニターし、解析を行なって、オーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュをタイムリーに行い、目標オーディオ・ビデオデータを抽出して得た後、事前にキャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、ひいてはタイムリーに目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことによって、従来技術の、目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索して得ないため、この目標オーディオ・ビデオデータが失われる状況を回避し、ひいてはオーディオ・ビデオデータの再生起動の速度を上げ、それにより、番組の再生效率を向上させた。
【0111】
本願の実施例はコンピュータ機器をさらに提供し、
図5に示すように、それには本願の実施例に係るコンピュータ機器の構造模式図が示され、このコンピュータ機器が端末であり、具体的には、以下の通りである。
【0112】
このコンピュータ機器は、1つ又は1つ以上のコアを処理するためのプロセッサ301、1つ又は1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のメモリ302、電源303、及び入力ユニット304等の部件を含んでもよい。当業者であれば、
図5に示されたコンピュータ機器の構成は、コンピュータ機器を限定するものではなく、図示されたものよりも多い又は少ない部件を含んでもよく、又は、特定の部件を組み合わせてもよく、又は、異なる部件によって構成されてもよいことを理解されるべきである。具体的には、以下の通りである。
【0113】
プロセッサ301は、このコンピュータ機器の制御センターであり、様々なインタフェースと配線を用いてコンピュータ機器全体の各部分を接続し、メモリ302に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行又は実施し、メモリ302に記憶されたデータを呼び出すことによって、コンピュータ機器の様々な機能を実施し、データを処理する。オプションで、プロセッサ301は1つ又は複数の処理コアを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ301は、プロセッサと変調・復調プロセッサとを一体化させて用いることができる。ここで、プロセッサを用いてオペレーションシステム、ユーザフェース及びコンピュータプログラム等を主に処理し、変調・復調プロセッサを用いて無線通信を主に処理する。理解できるように、上述した変調・復調プロセッサはプロセッサ301に一体化されなくてもよい。
【0114】
メモリ302は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために用いられることができる。プロセッサ301は、メモリ302に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、様々な機能応用及びデータ処理を実施する。メモリ302は、プログラム記憶エリアとデータ記憶エリアとを主に含み、ここで、プログラム記憶エリアは、オペレーションシステム、機能に必要な少なくとも1つのコンピュータプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶することができる。データ記憶エリアは、コンピュータ機器の使用に基づいて作成されたデータ等を記憶することができる。さらに、メモリ302は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性固体メモリデバイスを含む。それに応じて、メモリ302は、プロセッサ301によるメモリ302へのアクセスを提供するために、メモリコントローラーを含んでもよい。
【0115】
コンピュータ機器は各部件に電力を供給するための電源303をさらに含む。好ましくは、電源303は、電源管理システムによってプロセッサ301と論理的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充電、放電、及び電力消費管理等の機能を実現する。電源303は、1つ又は1つ以上の直流又は交流電源、再充電システム、電源障害検出回路、電力変換器、又はインバータ、電源ステータスインジケータ等のいずれのコンポーネントをさらに含んでもよい。
【0116】
このコンピュータ機器は、入力ユニット304をさらに含んでもよい。この入力ユニット304は、入力された数字又は文字情報を受信し、ユーザの設定及び機能制御に関するキーボード、マウス、ジョイスティック、光学式又はトラックボール信号入力を生成するために用いられることができる。
【0117】
図示されていないが、コンピュータ機器は表示ユニット等を含んでもよく、ここでは説明を省略する。本実施例では、コンピュータ機器におけるプロセッサ301は以下の命令に応じて、1つ又は1つ以上のコンピュータプログラムのプロセスに対応する実行可能なファイルをメモリ302にロードし、メモリ302に記憶されたコンピュータプログラムをプロセッサ301によって実行して、様々な機能を実現する。具体的には、以下の通りである。
【0118】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。
【0119】
上記各操作の具体的な実施は上述した実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。なお、本願の実施例によって提供されるコンピュータ機器は、上述した実施例におけるデータ処理に適応する方法と同一の技術思想に属し、それの具体的な実現過程について上述した実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0120】
当業者であれば、上述した実施例の各方法における全て又は一部のステップは命令によって実施されてもよく、又は命令によって関連するハードウェアを制御することによって実施されてもよい。この命令は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、プロセッサによってロードし実行されることを理解されるべきである。
【0121】
そのため、本願の実施例は記憶媒体を提供し、それに複数の命令が記憶され、この命令は、本願の実施例によって提供されるいずれか1つのデータ処理方法におけるステップを実施させるために、プロセッサによってロードされることができる。例えば、この命令に以下のステップを実施させることができる。
【0122】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視し、オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行い、データストリームから端末の再生待ち目標データストリームを取得し、且つ目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出し、キャッシングされたタイムスタンプ情報から目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索し、目標タイムスタンプ情報に基づいて、目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う。
【0123】
ここで、この記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM,Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、ディスクや光ディスク等を含んでもよい。
【0124】
この記憶媒体に記憶された命令が本願の実施例によって提供されるいずれか1つのデータ処理方法におけるステップを実施させることができるため、本願の実施例によって提供されるいずれか1つのデータ処理方法が実現できる発明の効果を実現することができる。詳細について上述した実施例を参照して、ここでは説明を省略する。
【0125】
ここで、本願の1つの方面では、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、このコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ命令を含み、このコンピュータ命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体からこのコンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、このコンピュータ命令を実行して、このコンピュータ機器に上述した実施例によって提供される様々な選択可能な実現方式によって提供される方法を実施させる。
【0126】
以上、本願の実施例によって提供されるデータ処理方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器について詳しく説明し、本明細書では具体的な例を用いて本願の原理及び実施形態について説明したが、上述した実施例に対する説明は、本願の方法及びその核心思想の理解を助けるためにのみ意図されている。また、当業者は、本願の技術的思想に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲に変形できることを理解されるべきである。以上をまとめると、本明細書の記載は、本願を限定するものとして解釈されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行うことと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータを再生することと、を含む、
データ処理方法。
【請求項2】
前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視することは、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、前記データストリームにおけるデータに対し監視を行いことと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、前記目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断することと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行うことは、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得ることと、
前記オーディオ・ビデオデータに対するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、前記メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、前記オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行うことと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
前記キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索することは、
前記目標オーディオ・ビデオデータに対する目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得することと、
前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索することと、を含む、
請求項3に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことは、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算することと、
前記目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信することと、
前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
前記再生タイムスタンプは、デコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことは、
前記デコードタイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、前記表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、を含む、
請求項5に記載のデータ処理方法。
【請求項7】
前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することは、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得することと、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行い、目標オーディオ・ビデオデータを得ることと、を含む、
請求項
1に記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出することの後、
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することと、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子を得ることと、
前記第1インターネットプロトコルアドレスと前記目標インターネットプロトコルアドレス、及び、前記第1オーディオ・ビデオパケット識別子と前記目標オーディオ・ビデオパケット識別子、のうち少なくとも一方が異なる場合、前記第1インターネットプロトコルアドレス及び対応する第1オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、第1オーディオ・ビデオデータを得ることと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記第1オーディオ・ビデオデータに対応する第1タイムスタンプ情報を検索することと、
前記第1タイムスタンプ情報に基づいて、前記第1オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、をさらに含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することは、
前記目標データストリームにおけるアドレスマッピングテーブルを受信し、前記アドレスマッピングテーブルが前記オーディオ・ビデオデータのインターネットプロトコルアドレスを含むことと、
前記目標データストリームにおけるオーディオ・ビデオパケット識別子リストを受信し、前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストが前記オーディオ・ビデオデータのオーディオ・ビデオパケット識別子を含むことと、
前記アドレスマッピングテーブル及び前記オーディオ・ビデオパケット識別子リストに基づいて、前記目標データストリームから第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを選別することと、を含む、
請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記目標データストリームに対応する第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを取得することの後、
前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルの取得失敗を検出したとき、前記目標データストリームから前記第1オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを再取得すること、をさらに含む、
請求項8に記載のデータ処理方法。
【請求項11】
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得ることは、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、オーディオフィルター及びビデオフィルターを設置することと、
前記オーディオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標オーディオデータを得ることと、
前記ビデオフィルターによって前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、少なくとも1フレームの目標ビデオデータを得ることと、
前記目標オーディオデータ及び前記目標ビデオデータを目標オーディオ・ビデオデータとすることと、を含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項12】
サーバと端末との間にデータ伝送を行うデータストリームチャネルにおいて、前記サーバから送信されたデータストリームにおけるオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを監視する監視ユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルを解析して、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得、キャッシュを行う解析ユニットと、
前記データストリームから前記端末の再生待ち目標データストリームを取得し、前記目標データストリームから目標オーディオ・ビデオデータを抽出する抽出ユニットと、
キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標オーディオ・ビデオデータに対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索ユニットと、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生ユニットと、を含む、
データ処理装置。
【請求項13】
前記監視ユニットは、
メッセージタイプと表識別子に基づいて、前記データストリームにおけるデータに対し監視を行う第1監視サブユニットと、
メッセージタイプが目標メッセージタイプであり、且つ表識別子が目標識別子である目標データを監視して得ると、前記目標データがオーディオ・ビデオデータパッケージテーブルであると判断する判断サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記解析ユニットは、
前記オーディオ・ビデオデータパッケージテーブルに対し解析を行なって、前記データストリームにおけるオーディオ・ビデオデータのタイムスタンプ情報を得る解析サブユニットと、
前記オーディオ・ビデオデータに対するメディア処理ユニットのシリアル番号を取得し、前記メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、前記オーディオ・ビデオデータに対応するタイムスタンプ情報に対し分類しキャッシュを行う分類キャッシングサブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記検索ユニットは、
前記目標オーディオ・ビデオデータに対する目標メディア処理ユニットのシリアル番号を取得する取得サブユニットと、
前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に基づいて、キャッシングされた前記タイムスタンプ情報から前記目標メディア処理ユニットのシリアル番号に対応する目標タイムスタンプ情報を検索する検索サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記再生ユニットは、
前記目標タイムスタンプ情報に基づいて、前記目標オーディオ・ビデオデータの再生タイムスタンプを計算する計算サブユニットと、
前記目標オーディオ・ビデオデータ及び対応する再生タイムスタンプをデコーダに送信する送信サブユニットと、
前記再生タイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行う再生サブユニットと、を含む、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項17】
前記再生タイムスタンプは、デコードタイムスタンプと表示タイムスタンプとを含み、前記再生サブユニットは、
前記デコードタイムスタンプに基づいて、前記デコーダによって前記目標オーディオ・ビデオデータに対しデコードを行うことと、
デコードされた目標オーディオ・ビデオデータがオーディオ・ビデオの同期条件を満たすと、前記表示タイムスタンプに基づいて、デコードされた目標オーディオ・ビデオデータに対し再生を行うことと、に用いられる、
請求項
16に記載のデータ処理装置。
【請求項18】
前記抽出ユニットは、
目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子を取得することと、
前記目標インターネットプロトコルアドレス及び対応する目標オーディオ・ビデオパケット識別子に基づいて、前記目標データストリームに対しフィルタリングを行なって、目標オーディオ・ビデオデータを得ることと、
に用いられる、
請求項12に記載のデータ処理装置。
【請求項19】
プロセッサに請求項1~11のいずれか一項に記載のデータ処理方法におけるステップを実施させるための複数の命令が記憶された、
記憶媒体。
【請求項20】
メモリとプロセッサとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して、請求項1~11のいずれか一項に記載のデータ処理方法におけるステップを実施させる、
コンピュータ機器。
【国際調査報告】