(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】CSIレポートの送信方法、受信方法、装置、デバイスおよび媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20250128BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250128BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20250128BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20250128BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541966
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 CN2022071844
(87)【国際公開番号】W WO2023133761
(87)【国際公開日】2023-07-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施例は、CSIレポートの送信方法、受信方法、装置、デバイスおよび媒体を提供し、移動通信の分野に属する。当該方法は、CSIレポートを送信するステップであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むステップを含む。当該方法は、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報(CSI)レポートの送信方法であって、
端末がCSIレポートを送信するステップであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むステップを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの送信方法。
【請求項2】
前記端末が、少なくとも1つのCSI-RSリソースを設定するためのCSI-RS設定情報を受信するステップをさらに含み、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項3】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが正の整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項4】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項5】
前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項6】
前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項7】
チャネル状態情報(CSI)レポートの受信方法であって、
ネットワークデバイスがCSIレポートを受信するステップであって、CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むステップを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの受信方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスが、少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を送信し、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項9】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが1より大きい整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項8に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項10】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項7に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項11】
前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項12】
前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項13】
チャネル状態情報(CSI)レポートの送信装置であって、
CSIレポートを送信するための送信モジュールであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む送信モジュールを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの送信装置。
【請求項14】
少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を受信する受信モジュールをさらに含み、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のCSIレポートの送信装置。
【請求項15】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが1より大きい整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項14に記載のCSIレポートの送信装置。
【請求項16】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項13に記載のCSIレポートの送信装置。
【請求項17】
前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載のCSIレポートの送信装置。
【請求項18】
前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載のCSIレポートの送信装置。
【請求項19】
チャネル状態情報(CSI)レポートの受信装置であって、
CSIレポートを受信するための受信モジュールであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む受信モジュールを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの受信装置。
【請求項20】
少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を送信する送信モジュールをさらに含み、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載のCSIレポートの受信装置。
【請求項21】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが1より大きい整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項20に記載のCSIレポートの受信装置。
【請求項22】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項19に記載のCSIレポートの受信装置。
【請求項23】
前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項22に記載のCSIレポートの受信装置。
【請求項24】
前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項22に記載のCSIレポートの受信装置。
【請求項25】
通信デバイスであって、
プロセッサおよびメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによってロードされ実行されて、請求項1~6のいずれか1項に記載のチャネル状態情報(CSI)レポートの送信方法、または請求項7~12のいずれか1項に記載のCSIレポートの受信方法が実現される、
ことを特徴とする通信デバイス。
【請求項26】
チップであって、
プログラマブルロジック回路および/またはプログラム命令を含み、前記チップが作動される場合、請求項1~6のいずれか1項に記載のチャネル状態情報(CSI)レポートの送信方法、または請求項7~12のいずれか1項に記載のCSIレポートの受信方法が実現される、
ことを特徴とするチップ。
【請求項27】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されて、請求項1~6のいずれか1項に記載のチャネル状態情報(CSI)レポートの送信方法、または請求項7~12のいずれか1項に記載のCSIレポートの受信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、移動通信の分野に関し、特に、CSIレポートの送信方法、受信方法、装置、デバイスおよび媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)は、ユーザイクイップメント(User Equipment、UE)が、基地局から送信されたチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)を測定することによって取得されたものである。CSIは、ダウンリンクチャネルのチャネル品質を特徴付けるために使用される。
【0003】
UEが高速で移動するシナリオでは、UEの移動速度が速いため、CSIのフィードバック周期が長いと、CSIのリアルタイムパフォーマンスが悪くなり、遅延が大きくなってCSIの正確性の低下に繋がる。CSIのフィードバック周期が短いと、大きなシグナリングオーバーヘッドに繋がる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、UEが高速で移動するシナリオにおいてCSIのフィードバックの正確性を確保し、設定プロセスおよび報告プロセスにおけるCSIのシグナリングオーバーヘッドを削減することができるCSIレポートの送信方法、受信方法、装置、デバイスおよび媒体を提供する。係る技術案は次のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例の一態様によれば、CSIレポートの送信方法であって、
CSIレポートを送信するステップであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むステップを含む、CSIレポートの送信方法が提供される。
【0006】
本出願の実施例の一態様によれば、CSIレポートの受信方法であって、
CSIレポートを受信するステップであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むステップを含む、CSIレポートの受信方法が提供される。
【0007】
本出願の実施例の別の態様によれば、CSIレポートの送信装置であって、
CSIレポートを送信するための送信モジュールであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む送信モジュールを含む、CSIレポートの送信装置が提供される。
【0008】
本出願の実施例の別の態様によれば、CSIレポートの送信装置であって、
CSIレポートを受信する受信モジュールであって、前記CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む受信モジュールを含む、CSIレポートの送信装置が提供される。
【0009】
本出願の実施例の別の態様によれば、通信デバイスであって、
プロセッサおよびメモリを含み、メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによってロードされ実行されて、上記のCSIレポートの送信方法および/または受信方法が実現される、通信デバイスが提供される。
【0010】
本出願の実施例の別の態様によれば、チップであって、
プログラマブルロジック回路および/またはプログラム命令を含み、チップが作動される場合、上記のCSIレポートの送信方法および/または受信方法が実現される、チップが提供される。
【0011】
本出願の実施例の別の態様によれば、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されて、上記のCSIレポートの送信方法および/または受信方法が実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例に係る技術案は、以下の有益な效果を奏することができる。
少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0013】
なお、上記の一般的な説明および後述した詳細な説明は、単に例示および解釈するものであり、本出願を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本出願の実施例における技術案をより明確に説明するために、実施例の説明に使用する必要がある図面を以下に簡単に説明するが、明らかなように、以下の説明における図面は、本出願の一部の実施例にすぎない。当業者であれば、創作的な努力をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【0015】
【
図1】例示的な一実施例に係る移動通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例に係るCSIレポートの送信方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例に係る1つの周期におけるCSI-RSの繰り返し送信を示す時間周波数リソース図である。
【
図4】例示的な一実施例に係るCSIレポートの送信方法のフローチャートである。
【
図5】別の例示的な実施例に係る1つの周期におけるCSI-RSの繰り返し送信を示す時間周波数リソース図である。
【
図6】別の例示的な実施例に係る1つの周期におけるCSI-RSの繰り返し送信を示す時間周波数リソース図である。
【
図7】例示的な一実施例に係るCSIレポートの受信方法のフローチャートである。
【
図8】例示的な一実施例に係るCSIレポートの受信方法のフローチャートである。
【
図9】例示的な一実施例に係るCSIレポートの送信装置のブロック図である。
【
図10】例示的な一実施例に係るCSIレポートの受信装置のブロック図である。
【
図11】例示的な一実施例に係る通信デバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書では例示的な実施例を詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明が図面を参照する場合、別段の示しがない限り、異なる図面における同じ数字は同じまたは類似の要素を指す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本出願と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述される本出願の一部の態様と一致する装置および方法の例にすぎない。
【0017】
まず、本出願の実施例に含まれるいくつかの概念を簡単に説明する。
広帯域とは、全帯域幅、またはセルに対応する全帯域幅、または端末が利用可能な全帯域幅、または端末が使用する全帯域幅、または端末に設定された全帯域幅を指す。たとえば、アクティブされたBWP(bandwidth part)に対応する帯域幅である。
狭帯域とは、帯域幅全体を複数のサブバンドに分割することを指す。たとえば、帯域幅が24~72物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)の場合、サブバンドサイズは4PRBまたは8PRBになり、帯域幅が73~144PRBの場合、サブバンドサイズは8PRBまたは16PRBになり、帯域幅が145~275PRBの場合、サブバンドサイズは16PRBまたは32PRBになる。さらに、サブバンドを、複数の周波数領域ユニットまたは周波数領域基底ベクトルに分割することができる。
【0018】
図1は、本出願の実施例に係る移動通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図1に示すように、移動通信システムは、ネットワークデバイス102を含むことができ、ネットワークデバイス102は、端末101(または通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスとすることができる。ネットワークデバイス102は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内の端末と通信することができる。
【0019】
図1は、1つのネットワークデバイス102および2つの端末101を概略的に示す。本出願のいくつかの実施例では、当該移動通信システムは複数のネットワークデバイス102を含むことができ、各ネットワークデバイス102のカバレッジには、ほかの数の端末101が含まれてもよい。本出願の実施例では限定されない。
【0020】
本出願の実施例では、端末101は、WLANのステーション(STATION、ST)であってもよく、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)デバイス、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、次世代移動通信システム、たとえば、NRネットワークにおける端末101、または将来的に進化するパブリックランドモバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)ネットワークにおける端末101などであってもよい。
【0021】
本出願の実施例では、端末101とは、ユーザに音声接続および/またはデータ接続を提供するデバイスであってもよく、人、物、および機械を接続するために使用されてもよく、たとえば、無線接続機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどである。本出願の実施例における端末101は、携帯電話(Mobile Phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、ノートブックコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(Virtual Reality、VR)デバイス、拡張現実(Augmented Reality、AR)デバイス、産業用制御(Industrial Control)における無線端末、自動運転(Self Driving)における無線端末、遠隔医療手術(Remote Medical Surgery)における無線端末、スマートグリッド(Smart Grid)における無線端末、運輸安全(Transportation Safety)における無線端末、スマートシティ(Smart City)における無線端末、スマートホーム(Smart Home)における無線端末などであってもよい。選択的に、UEは基地局として機能してもよい。たとえば、端末101は、V2XまたはD2Dなどにおける端末101間でサイドリンク信号を提供するスケジューリングエンティティとして機能してもよい。たとえば、携帯電話と自動車とは、サイドリンク信号を利用して相互に通信する。携帯電話とスマートホームデバイスとの間の通信は、基地局を介して通信信号を中継する必要がない。
【0022】
本出願の実施例では、端末101は、屋内または屋外、携帯型、装着型または車両搭載型を含む陸上に配備してもよいし、水上(船舶など)に配備されてもよいし、空中(飛行機、気球、人工衛星など)に配備されてもよい。
【0023】
本出願の実施例に係る端末101は、端末、ユーザイクイップメント(user equipment、UE)、アクセス端末、車載端末、産業用制御端末、UEユニット、UE局、移動局、移動プラットフォーム、遠隔局、リモート端末、モバイルデバイス、UE端末、無線通信デバイス、UEエージェントまたはUE装置などと呼ばれてもよい。端末101は、固定式であってもよいし、移動式であってもよい。
【0024】
限定ではなく一例として、本出願の実施例では、当該端末101はウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルスマートデバイスとも呼ばれ、ウェアラブル技術を利用して、日常の衣服をインテリジェントにデザインして開発したメガネ、手袋、腕時計、衣類、および靴などのウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、体に直接着用されるか、ユーザの衣服やアクセサリーに組み込まれるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアサポート、データインタラクション、クラウドインタラクションを通じて強力な機能を実現するものである。広義のウェアラブルスマートデバイスには、スマートウォッチやスマートグラスなど、スマートフォンに依存せずに完全または部分的な機能を実現できるフル機能の大型デバイスと、生体の監視に使用されるさまざまな種類のスマートブレスレットやスマートジュエリーなど、特定のアプリケーション機能のみに注目し、スマートフォンなどの他のデバイスとの連携が必要なデバイスとが含まれる。
【0025】
本出願の実施例におけるネットワークデバイス102は、端末101と通信するためのデバイスであってもよい。当該ネットワークデバイス102は、アクセスネットワークデバイスまたは無線アクセスネットワークデバイスとも呼ばれる。ネットワークデバイス102は、基地局であってもよい。本出願の実施例におけるネットワークデバイス102とは、端末101を無線ネットワークにアクセスする無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)ノード(またはデバイス)を指してもよい。基地局は、次のさまざまな名前を広くカバーするか、次の名前に置き換えることができ、たとえば、ノードB(NodeB)、進化型基地局(evolved NodeB、eNB)、次世代基地局(Next Generation NodeB、gNB)、中継局、アクセスポイント、伝送ポイント(Transmitting And Receiving Point、TRP)、送信ポイント(Transmitting Point、TP)、メインステーションMeNB、セカンダリステーションSeNB、マルチスタンダードワイヤレス(MSR)ノード、ホーム基地局、ネットワークコントローラ、アクセスノード、無線ノード、アクセスポイント(Access Piont、AP)、伝送ノード、送受信ノード、ベースバンドユニット(Base Band Unit、BBU)、無線周波数リモートユニット(Remote Radio Unit、RRU)、アクティブアンテナユニット(Active Antenna Unit、AAU)、リモート無線ヘッド(Remote Radio Head、RRH)、中央ユニット(central unit、CU)、分散ユニット(Distributed Unit、DU)、測位ノードなどである。基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継ノード、ドナーノード、または類似のもの、またはそれらの組み合わせであってもよい。基地局は、前述したデバイスまたは装置内に設置される通信モジュール、モデム、またはチップを指してもよい。基地局は、モバイル交換センター、およびデバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)、自動車ツーあらゆるモノ(vehicle-to-everything、V2X)、マシンツーマシン(Machine-to-Machine、M2M)通信で基地局の機能を担うデバイス、6Gネットワークにおけるネットワーク側機器、将来のモバイル通信における基地局の機能を担うデバイスなどであってもよい。基地局は、同じまたは異なるアクセス技術のネットワークをサポートすることができる。本出願の実施例では、ネットワークデバイス102によって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態が限定されない。
【0026】
基地局は、固定式であってもよいし、移動式であってもよい。たとえば、ヘリコプタまたはドローンは、移動基地局として機能するように構成されてもよく、1つまたは複数のセルが当該移動基地局の位置に応じて移動することができる。他の例では、ヘリコプタまたはドローンは、別の基地局と通信するデバイスとして機能するように構成されてもよい。
【0027】
いくつかの構成では、本出願の実施例におけるネットワークデバイス102とは、CUまたはDUを指してもよい。または、ネットワークデバイス102は、CUおよびDUを含んでもよい。gNBは、AAUを含んでもよい。
【0028】
ネットワークデバイス102および端末101は、屋内または屋外、携帯型または車両搭載型を含む陸上に配備してもよいし、水上に配備してもよいし、空中の航空機、気球および衛星に配備してよい。本出願の実施例では、ネットワークデバイス102および端末101が位置するシナリオが限定されない。
【0029】
限定ではなく一例として、本出願の実施例では、ネットワークデバイス102はモバイル特性を有することができ、たとえば、ネットワークデバイス102は、モバイルデバイスであってもよい。本出願のいくつかの実施例では、ネットワークデバイス102は、衛星または気球ステーションであってもよい。たとえば、衛星は、低地球軌道(Low Earth Orbit、LEO)衛星、中地球軌道(Medium Earth Orbit、MEO)衛星、静止地球軌道(Geostationary Earth Orbit、GEO)衛星、高楕円軌道(High Elliptical Orbit、HEO)衛星などであってもよい。本出願のいくつかの実施例では、ネットワークデバイス102は、陸上、水上などの場所に設置される基地局であってもよい。
【0030】
本出願の実施例では、ネットワークデバイス102は、セルにサービスを提供することができ、端末101は、当該セルによって使用される伝送リソース(たとえば、周波数領域リソース、またはスペクトルリソース)を介してネットワークデバイス102と通信することができる。当該セルは、ネットワークデバイス102(たとえば、基地局)に対応するセルであってもよい。セルは、マクロ基地局であってもよいし、スモールセル(small cell)に対応する基地局であってもよい。ここのスモールセルは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含んでもよい。これらのスモールセルは、カバレッジが狭く、送信電力が低いという特徴を有し、高速データ伝送サービスの提供に適している。
【0031】
図2は、本出願の例示的な一実施例に係るCSIレポートの設定方法のフローチャートを示す。本実施例は、当該方法が端末に適用される場合を例として説明する。当該方法は、ステップ202を含む。
ステップ202において、CSIレポートを送信し、CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む。
【0032】
少なくとも1つのCSI-RSが1つの周期で少なくとも2回送信される。端末は、1つの周期における少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSI-RSを測定し、対応するCSIレポートを生成する。
【0033】
少なくとも1つのCSI-RSは、非ゼロ電力(Non Zero Power、NZP)CSI-RSおよび/またはゼロ電力(Zero Power、ZP)CSI-RSを含む。NZP CSI-RSは、実際に生成されてリソース要素(Resource Element、RE)にマッピングされる必要がある。ZP CSI-RSは、生成されてREにマッピングされる必要がない。
【0034】
「少なくとも2回の送信」は、少なくとも2回の伝送、少なくとも2つのCSIリソース、異なる時間領域位置で送信されるCSI-RSのうちのいずれか1つとして理解することができる。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであってもよく、すなわち、少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同じインデックスを有する。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSであり、異なるインデックスを有してもよい。
【0035】
図3に概略的に示すように、縦座標は、周波数領域を表し、横座標は、時間領域を表す。同じCSI-RS周期において、CSI-RSは、4回繰り返し送信される。
図3は、CSI-RS周期nで1回目に送信されたCSI-RS、2回目に送信されたCSI-RS、3回目に送信されたCSI-RS、4回目に送信されたCSI-RS、およびCSI-RS周期n+1で1回目に送信されたCSI-RSおよび2回目に送信されたCSI-RS(残りの2回を示せず)を示している。
【0036】
CSI-RS周期nにおいて、端末は、CSI-RSの全部または一部を測定し、CSI-RSの全部または一部に対応するCSIを生成し、基地局にCSIレポートを送信することができる。たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで4回送信されたCSI-RSに対応するCSIのすべてが含まれる。また、たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで1回目に送信されたCSI-RSおよび4回目に送信されたCSI-RSにそれぞれ対応するCSIが含まれる。
【0037】
要約すると、本実施例によって提供される方法は、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0038】
図4は、本出願の別の例示的な実施例に係るCSIレポートの送信方法のフローチャートを示す。本実施例は、当該方法が端末に適用される場合を例として説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
ステップ302において、少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を受信する。
【0039】
CSI-RS設定情報は、CSI-RSの測定設定、およびCSI-RSに対応するCSIの報告設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
いくつかの実施例では、CSI-RS設定情報には、以下の情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
・少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信(repetition)の状態、当該状態は、オンまたはオフを含む。
繰り返し送信とは、同じ周期内の異なる時間領域位置で、同一のCSI-RSを再度送信するメカニズムを指す。繰り返し送信は、繰り返し回数とも呼ばれる。当該状態がオンである場合、繰り返し送信のメカニズムを開始する。当該状態がオフである場合、繰り返し送信のメカニズムを停止する。本実施例では、当該状態がオンである場合を例として説明する。
【0041】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L、Lは0または1より大きい整数である。
繰り返し送信の状態がオフである場合、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数Lは1であってもよい。繰り返し送信の状態がオンである場合、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数Lは、2または4など、1より大きい整数であってもよい。
【0042】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T。
当該時間間隔Tは、整数の個数のスロットおよび/または整数の個数のシンボルである。
【0043】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン。
沈黙パターンは、どのCSI-RS周期内のどの時間位置におけるCSI-RSが送信されないかを指示する。
【0044】
いくつかの実施例では、CSI-RS設定情報には、以下の情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
・少なくとも1つのCSI-RSの周期。
異なるCSI-RSの周期は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施例では、異なるCSI-RSの周期が同じである場合を例として説明する。
【0045】
・少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット。
1つの周期において、各CSI-RSは、各々のスロットオフセットを有する。選択的に、各CSI-RSのスロットオフセットが異なる。ある1つのCSI-RSの繰り返し送信の状態がオンである場合、当該スロットオフセットは、1回目に送信された当該CSI-RSのスロットオフセットで表されてもよい。
【0046】
・少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置。
・少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置。
・少なくとも1つのCSI-RSのポートの数。
・少なくとも1つのCSI-RSの密度。
・少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(Quasi Co-Location、QCL)情報、たとえば、QCL Type D情報。
ここで、QCL Type D情報は、ビームとして知られる、CSI-RSに対応する空間受信パラメータを指示するために使用される。同じ周期内の異なる時間領域位置で繰り返し送信されるCSI-RSは、同じビームに基づいて送信することができるし、異なるビームに基づいて送信することもできる。
【0047】
ステップ304において、少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して、CSIを取得する。
【0048】
端末は、CSI-RS設定情報によって設定された少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて、少なくとも1つのCSI-RSリソースで測定を実行して、CSIを取得する。選択的に、CSI-RS設定情報における各CSI-RS周期は、少なくとも2つのCSI-RSリソースを含み、当該少なくとも2つのCSI-RSリソースの各CSI-RSリソースでCSI-RSが送信されている。
【0049】
少なくとも2つのCSI-RSリソースで送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであるか、または、少なくとも2つのCSI-RSリソースで送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSである。
【0050】
少なくとも1つのCSI-RSは、NZP CSI-RSおよび/またはZP CSI-RSを含む。NZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がある。ZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がない。
【0051】
例示的に、1つの周期で繰り返し送信される少なくとも1つのCSI-RSが存在し、すなわち、当該1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数が1より大きい。
【0052】
図5に示す例では、CSI-RS周期nにおいて、インデックスが「#1」のCSI-RSの送信回数L=4であり、1つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0であり、同一のCSI-RSの隣接する2回の送信間の時間間隔がt1である。1つの周期における同一のCSI-RSの4回の送信は、同一のビームに対応するか、または異なるビームに対応する。
【0053】
たとえば、4回の送信は、すべてビーム1で送信される。また、たとえば、4回の送信は、それぞれビーム1、ビーム2、ビーム3およびビーム4で送信される。また、たとえば、1回目の送信および3回目の送信がビーム1で送信され、2回目の送信および4回目の送信がビーム2で送信される。
【0054】
図6に示す例では、CSI-RS周期nにおいて、インデックスが「#1」および「#2」のCSI-RSの送信回数L=2であり、1つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0であり、2つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0より大きく、同一CSI-RSの隣接する2回の送信間の時間間隔がt2である。
【0055】
同様に、1つの周期における2つのCSI-RSの4回の送信は、同一のビームに対応するか、または異なるビームに対応する。
【0056】
たとえば、4回の送信がすべてビーム1で送信される。また、たとえば、4回の送信がそれぞれビーム1、ビーム2、ビーム3およびビーム4で送信される。また、たとえば、1回目の送信および3回目の送信がビーム1で送信され、2回目の送信および4回目の送信がビーム2で送信される。
【0057】
ステップ306において、CSIレポートを送信し、CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む。
【0058】
「少なくとも2回の送信」は、少なくとも2回の伝送、少なくとも2つのCSIリソース、異なる時間領域位置で送信されるCSI-RSのうちのいずれか1つとして理解することができる。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであってもよく、すなわち、少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同じインデックスを有する。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSであり、異なるインデックスを有してもよい。
【0059】
端末は、1つの周期におけるCSI-RSの全部または一部を測定し、1つの周期におけるCSI-RSの全部または一部に対応するCSIを生成し、基地局にCSIレポートを送信する。たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで、4回送信されるCSI-RSに対応するCSIのすべてが含まれる。また、たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで、3回目に送信されたCSI-RSおよび4回目に送信されたCSI-RSにそれぞれ対応するCSIが含まれる。
CSIレポートの報告周期は、CSI-RSの周期以上である。
【0060】
いくつかの実施例では、CSIレポートは、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信に対応するCSIを含む。
【0061】
たとえば、
図5では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで4回送信されるCSI-RS#1に対応するCSIのすべてを含む。または、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目および4回目に送信されるCSI-RS#1に対応するCSIを含む。
【0062】
また、たとえば、
図6では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回送信されるCSI-RS#1に対応するCSIおよび2回送信されるCSI-RS#2に対応するCSIを含む。または、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目に送信されるCSI-RS#1に対応するCSI、および2回目に送信されるCSI-RS#2に対応するCSIを含む。
【0063】
いくつかの実施例では、CSI-RSレポートは、
少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号を指示する。
【0064】
いくつかの実施例では、CSI-RSレポートには、少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0065】
いくつかの実施例では、振幅は、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む。例示的に、振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
いくつかの実施例では、位相は、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む。例示的に、位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
たとえば、
図5では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで4回送信されるCSI-RS#1に対応するCSIのすべてを含む。表1にCSIレポートの内容が模式的に示されている。
表1
【0068】
たとえば、
図5では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目および4回目に送信されるCSI-RS#1に対応するCSIを含む。表2にCSIレポートの内容が模式的に示されている。
表2
【0069】
たとえば、
図6では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで4回送信されるCSI-RSに対応するCSIのすべてを含む。表3にCSIレポートの内容が模式的に示されている。
表3
【0070】
たとえば、
図6では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目に送信されるCSI-RS#1および2回目に送信されるCSI-RS#2に対応するCSIを含む。表4にCSIレポートの内容が模式的に示されている。
表4
【0071】
上記の表から分かるように、端末は、1つの周期で複数のCSI-RSリソース上のCSI-RSを測定することができる。たとえば、1つのビームで送信される同一のCSI-RSを4つの異なる時間領域位置で測定し、対応するCSIレポートを報告することにより、基地局は、1つのCSIレポートから複数の異なる時間領域位置におけるCSIを取得することができ、UEが高速で移動するシナリオでも、比較的リアルタイムで正確なCSIを取得することができる。要約すると、本実施例によって提供される方法は、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0072】
一方、基地局が同一のCSI-RS設定情報に、少なくとも1つのCSI-RSが1つの周期で少なくとも2回送信することを設定できるため、CSI設定プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することもできる。
【0073】
図7は、本出願の例示的な一実施例に係るCSIレポートの設定方法のフローチャートを示す。本実施例は、当該方法がアクセスネットワークデバイス(たとえば、基地局)に適用される場合を例として説明する。当該方法は、ステップ402を含む。
【0074】
ステップ402において、CSIレポートを受信し、CSIレポートが1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含む。
【0075】
アクセスネットワークデバイスは、端末から送信されたCSIレポートを受信する。少なくとも1つのCSI-RSは、1つの周期で少なくとも2回送信される。端末は、1つの周期における少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSI-RSを測定し、対応するCSIレポートを生成する。
【0076】
少なくとも1つのCSI-RSは、NZP CSI-RSおよび/またはZP CSI-RSを含む。NZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がある。ZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がない。
【0077】
「少なくとも2回の送信」は、少なくとも2回の伝送、少なくとも2つのCSIリソース、異なる時間領域位置で送信されるCSI-RSのうちの少なくとも1つとして理解することができる。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであってもよく、すなわち、少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同じインデックスを有する。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSであり、異なるインデックスを有してもよい。
【0078】
要約すると、本実施例によって提供される方法は、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0079】
図8は、本出願の別の例示的な一実施例に係るCSIレポートの受信方法のフローチャートを示す。本実施例は、当該方法がアクセスネットワークデバイス(たとえば、基地局)に適用される場合を例として説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
ステップ602において、少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を送信する。
【0080】
CSI-RS設定情報は、CSI-RSの測定設定、およびCSI-RSに対応するCSIの報告設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
いくつかの実施例では、CSI-RS設定情報には、以下の情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
・少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信(repetition)の状態、当該状態は、オンまたはオフを含む。
繰り返し送信とは、同じ周期内の異なる時間領域位置で、同一のCSI-RSを再度送信するメカニズムを指す。繰り返し送信は、繰り返し回数とも呼ばれる。当該状態がオンである場合、繰り返し送信のメカニズムを開始する。当該状態がオフである場合、繰り返し送信のメカニズムを停止する。本実施例では、当該状態がオンである場合を例として説明する。
【0082】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L、Lが0または1より大きい整数である。
繰り返し送信の状態がオフである場合、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数Lは1であってもよい。繰り返し送信の状態がオンである場合、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数Lは、2または4など、1より大きい整数であってもよい。
【0083】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T。
当該時間間隔Tが整数の個数のスロットおよび/または整数の個数のシンボルである。
【0084】
・1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン。
沈黙パターンは、どのCSI-RS周期内のどの時間位置におけるCSI-RSが送信されないことを指示するために使用される。
【0085】
いくつかの実施例では、CSI-RS設定情報には、以下の情報のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
・少なくとも1つのCSI-RSの周期。
異なるCSI-RSの周期は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施例では、異なるCSI-RSの周期が同じである場合を例として説明する。
【0086】
・少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット。
1つの周期において、各CSI-RSは、各々のスロットオフセットを有する。選択的に、各CSI-RSのスロットオフセットは異なる。ある1つのCSI-RSの繰り返し送信の状態がオンである場合、当該スロットオフセットは、1回目に送信された当該CSI-RSのスロットオフセットで表されてもよい。
【0087】
・少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置。
・少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置。
・少なくとも1つのCSI-RSのポートの数。
・少なくとも1つのCSI-RSの密度。
・少なくとも1つのCSI-RSのQCL情報、たとえば、QCL Type D情報。
ここで、QCL Type D情報は、ビームとして知られる、CSI-RSに対応する空間受信パラメータを指示するために使用される。同じ周期内の異なる時間領域位置で繰り返し送信されるCSI-RSは、同一のビーム基づいて送信されてもよいし、異なるビームに基づいて送信されてもよい。
【0088】
ステップ604において、少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいてCSI-RSを送信する。
【0089】
アクセスネットワークデバイスは、CSI-RS設定情報によって設定された少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて、少なくとも1つのCSI-RSリソースでCSI-RSを送信する。選択的に、CSI-RS設定情報における各CSI-RS周期は、少なくとも2つのCSI-RSリソースを含み、当該少なくとも2つのCSI-RSリソースの各CSI-RSリソースでCSI-RSが送信されている。
【0090】
少なくとも2つのCSI-RSリソースで送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであるか、または、少なくとも2つのCSI-RSリソースで送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSである。
【0091】
少なくとも1つのCSI-RSは、NZP CSI-RSおよび/またはZP CSI-RSを含む。NZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がある。ZP CSI-RSは、実際に生成されてREにマッピングされる必要がない。
【0092】
例示的に、1つの周期で繰り返し送信される少なくとも1つのCSI-RSが存在し、すなわち、当該1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの送信回数が1より大きい。
【0093】
図5に示す例では、CSI-RS周期nで、インデックスが「#1」のCSI-RSの送信回数L=4であり、1つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0であり、同一のCSI-RSの隣接する2回の送信間の時間間隔がt1である。1つの周期における同一のCSI-RSの4回の送信は、同一のビームに対応するか、または異なるビームに対応する。
【0094】
たとえば、4回の送信は、すべてビーム1で送信される。また、たとえば、4回の送信は、それぞれビーム1、ビーム2、ビーム3およびビーム4で送信される。また、たとえば、1回目の送信および3回目の送信はビーム1で送信され、2回目の送信および第4回の送信はビーム2で送信される。
【0095】
図6に示す例では、CSI-RS周期nで、インデックスが「#1」および「#2」のCSI-RSの送信回数L=2であり、1つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0であり、2つ目のCSI-RS#1のスロットオフセットが0より大きく、同一のCSI-RSの隣接する2回の送信間の時間間隔がt2である。
【0096】
同様に、1つの周期における2つのCSI-RSの4回の送信は、同一のビームに対応するか、または異なるビームに対応する。
【0097】
たとえば、4回の送信は、すべてビーム1で送信される。また、たとえば、4回の送信は、それぞれビーム1、ビーム2、ビーム3およびビーム4で送信される。また、たとえば、1回目の送信および3回目の送信はビーム1で送信され、2回目の送信および第4回の送信はビーム2で送信される。
【0098】
ステップ606において、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むCSIレポートを受信する。
【0099】
「少なくとも2回の送信」は、少なくとも2回の伝送、少なくとも2つのCSIリソース、異なる時間領域位置で送信されるCSI-RSのうちのいずれか1つとして理解することができる。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同一のCSI-RSであってもよく、すなわち、少なくとも2回送信されるCSI-RSは、同じインデックスを有する。少なくとも2回送信されるCSI-RSは、異なるCSI-RSであり、異なるインデックスを有してもよい。
【0100】
端末は、1つの周期におけるCSI-RSの全部または一部を測定し、1つの周期におけるCSI-RSの全部または一部に対応するCSIを生成し、基地局にCSIレポートを送信する。たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで、4回送信されるCSI-RSに対応するCSIのすべてが含まれる。また、たとえば、当該CSIレポートには、CSI-RS周期nで、3回目に送信されたCSI-RSおよび4回目に送信されたCSI-RSにそれぞれ対応するCSIが含まれる。
CSIレポートの報告周期は、CSI-RSの周期以上である。
【0101】
いくつかの実施例では、CSIレポートは、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信に対応するCSIを含む。
【0102】
たとえば、
図5では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで4回送信されるCSI-RS#1に対応するCSIのすべてを含む。または、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目および4回目に送信されるCSI-RS#1に対応するCSIを含む。
【0103】
また、たとえば、
図6では、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回送信されるCSI-RS#1に対応するCSIおよび2回送信されるCSI-RS#2に対応するCSIを含む。または、CSIレポートは、CSI-RS周期nで2回目に送信されたCSI-RS#1に対応するCSI、および2回目に送信されたCSI-RS#2に対応するCSIを含む。
【0104】
いくつかの実施例では、CSI-RSレポートとは、
少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号を指す。
【0105】
いくつかの実施例では、CSI-RSレポートには、少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちのなくとも1つが含まれる。
【0106】
いくつかの実施例では、振幅は、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む。例示的に、振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
いくつかの実施例では、位相は、1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む。例示的に、位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
例示的に、端末は、1つの周期で複数のCSI-RSリソースにおけるCSI-RSを測定することができる。たとえば、1つのビームで送信される同一のCSI-RSを4つの異なる時間領域位置で測定し、対応するCSIレポートを報告することにより、基地局は、1つのCSIレポートから、複数の異なる時間領域位置におけるCSIを取得することができ、UEが高速移動するシナリオでも、比較的リアルタイムおよび正確なCSIを取得することができる。
【0109】
要約すると、本実施例によって提供される方法は、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信し、UEによって1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの測定結果を選択して報告することにより、UEは、1つのCSIレポートで異なる時間領域位置におけるCSI-RSの測定結果を報告することができるとともに、CSI報告プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0110】
一方、基地局は、同一のCSI-RS設定情報で、少なくとも1つのCSI-RSを1つの周期で少なくとも2回送信することを設定することができるため、CSI設定プロセスにおけるシグナリングオーバーヘッドを節約することもできる。
【0111】
図9は、本出願の例示的な一実施例に係るCSIレポートの送信装置のブロック図である。当該装置は、
1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むCSIレポートを送信する送信モジュール920を含む。
【0112】
本実施例の可能な一設計において、前記装置は、
少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を受信する受信モジュール940をさらに含む。
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む。
【0113】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが1より大きい整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、および、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0114】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RS設定情報には、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
ビーム情報として知られる、前記少なくとも1つのCSI-RSのQCL情報、たとえばQCL Type D情報、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる。
【0115】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号を指示する。
【0116】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つを指示する。
【0117】
本実施例の可能な一設計において、前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
本実施例の可能な一設計において、前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む。
【0119】
本実施例の可能な一設計において、前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
本実施例の可能な一設計において、前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む。
【0121】
図10は、本出願の例示的な一実施例によって提供されるCSIレポートの受信装置のブロック図である。当該装置は、
1つの周期における少なくとも1つのCSI-RSの少なくとも2回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するCSIを含むCSIレポートを受信する受信モジュール1020を含む。
【0122】
本実施例の可能な一設計において、前記装置は、
少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を送信する送信モジュール1040をさらに含む。
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む。
【0123】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが1より大きい整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、および、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、のうち少なくとも1つが含まれる。
【0124】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RS設定情報には、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
ビーム情報として知られる、前記少なくとも1つのCSI-RSのQCL情報、たとえばQCL Type D情報、のうちの少なくとも1つがさらに含まれる、
【0125】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号を指示する。
【0126】
本実施例の可能な一設計において、前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅および位相のうちの少なくとも1つを指示する。
【0127】
本実施例の可能な一設計において、前記振幅は、広帯域振幅および狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
本実施例の可能な一設計において、前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む。
【0129】
本実施例の可能な一設計において、前記位相は、広帯域位相および狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
本実施例の可能な一設計において、前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む。
【0131】
図11は、本出願の例示的な一実施例に係る通信デバイス(UEまたはネットワークデバイス)の概略構成図を示す。当該通信デバイスは、プロセッサ1101、受信機1102、送信機1103、メモリ1104およびバス1105を含む。
【0132】
プロセッサ1101は、1つまたは1つ以上の処理コアを含み、プロセッサ1101は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーションおよび情報処理を実行する。
【0133】
受信機1102および送信機1103は、1つの通信コンポーネントとして実現することができ、当該通信コンポーネントは1つの通信チップとすることができる。
メモリ1104は、バス1105を介してプロセッサ1101に接続される。
メモリ1104は、少なくとも1つの命令を記憶可能であり、プロセッサ1101は、当該少なくとも1つの命令を実行することにより、上記の方法実施例における各ステップを実現する。
【0134】
また、メモリ1104は、磁気ディスクまたは光ディスク、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read Only Memory)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random-Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read Only Memory)を含むがこれらに限定されない、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0135】
例示的な実施例では、命令が含まれている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、たとえば、命令が含まれているメモリがさらに提供され、上記の命令が通信デバイスのプロセッサによって実行されて、上記のカバレッジ強化レベルの決定方法を完成する。たとえば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random-Access Memory)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM、Compact Disc Read Only Memory)、磁気テープ、フロッピーおよび光データ記憶デバイスなどであってよい。
【0136】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記非一時的なコンピュータ記憶媒体における命令が通信デバイスのプロセッサによって実行される場合、通信デバイスは、上記のCSIレポートの送信方法または受信方法を実行可能である。
【0137】
本出願の例示的な一実施例では、ネットワークデバイスがさらに提供され、前記ネットワークデバイスは、プロセッサと、前記プロセッサに接続された送受信機とを含み、前記プロセッサは、実行可能な命令をロードし実行して、上記の各方法実施例に係るCSIレポートの送信方法または受信方法を実現するように構成される。
【0138】
本出願の例示的な一実施例では、チップがさらに提供され、前記チップは、プログラマブルロジック回路および/またはプログラム命令を含み、前記チップが作動される場合、上記の各方法実施例に係るCSIレポートの送信方法または受信方法が実現される。
【0139】
本出願の例示的な一実施例では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供され、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット、または命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1つのプログラム、前記コードセット、または前記命令セットがプロセッサによってロードされ実行されて、上記の各方法の実施例に係るCSIレポートの送信方法または受信方法が実現される。
【0140】
さらに、本開示に記載された「複数」は2つ以上を指すことを理解されたい。「および/または」は、関連するオブジェクト間の関係を表し、たとえば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの関係が存在する可能性があることを表す。文字「/」は通常、前後関連するオブジェクトが「または」の関係にあることを表す。
【0141】
当業者が本明細書を考慮し本開示を実践することにより、本開示の他の実施案に容易に想到し得る。本出願は、本開示のあらゆる変形、用途、または適宜な変化を網羅することを意図しており、これらの変形、用途、または適宜な変化は、本開示の一般原理に従い、且つ本開示に開示されていない技術分野における周知常識または慣用の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって決められる。
【0142】
本開示は、上ですでに説明され、且つ図面に示された正確な構成に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報(CSI)レポートの送信方法であって、
端末がCSIレポートを送信するステップであって、前記CSIレポートが1つの周期におけ
る少なくとも
二つの
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)送信
オケージョンのうちの少なくとも
一つの送信
オケージョンに対応するCSIを含
み、前記少なくとも二つのCSI-RS送信オケージョンが少なくとも一つのCSI-RSに対応するステップを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの送信方法。
【請求項2】
前記端末が、少なくとも1つのCSI-RSリソースを
指示するためのCSI-RS設定情報を受信するステップをさらに含み、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項3】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが正の整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項4】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅
又は位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項5】
前記振幅は、広帯域振幅
又は狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項6】
前記位相は、広帯域位相
又は狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のCSIレポートの送信方法。
【請求項7】
チャネル状態情報(CSI)レポートの受信方法であって、
ネットワークデバイスがCSIレポートを受信するステップであって、CSIレポートが1つの周期におけ
る少なくとも
二つの
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)送信
オケージョンのうちの少なくとも
一つの送信
オケージョンに対応するCSIを含
み、前記少なくとも二つのCSI-RS送信オケージョンが少なくとも一つのCSI-RSに対応するステップを含む、
ことを特徴とするCSIレポートの受信方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスが、少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を送信し、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項9】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが
正の整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項8に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項10】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅
又は位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項7に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項11】
前記振幅は、広帯域振幅
又は狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項12】
前記位相は、広帯域位相
又は狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のCSIレポートの受信方法。
【請求項13】
端末であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサは、CSIレポートを送信する
ように構成され、前記CSIレポートが1つの周期におけ
る少なくとも
二つの
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)送信
オケージョンのうちの少なくとも
一つの送信
オケージョンに対応するCSIを含
み、前記少なくとも二つのCSI-RS送信オケージョンが少なくとも一つのCSI-RSに対応する、
ことを特徴とする
端末。
【請求項14】
前記プロセッサは、少なくとも1つのCSI-RSリソースを指示するためのCSI-RS設定情報を受信する
ように構成され、
前記CSIレポートは、前記少なくとも1つのCSI-RSリソースに基づいて測定して取得されたCSIを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の
端末。
【請求項15】
前記CSI-RS設定情報には、
オンまたはオフを含む、前記少なくとも1つのCSI-RSに対応する繰り返し送信の状態、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの送信回数L(Lが
正の整数である)、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの2回の送信間の時間間隔T、
前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSの沈黙パターン、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周期、
前記少なくとも1つのCSI-RSのスロットオフセット、
前記少なくとも1つのCSI-RSによって占有されるシンボル位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSの周波数領域リソース位置、
前記少なくとも1つのCSI-RSのポートの数、
前記少なくとも1つのCSI-RSの密度、および、
前記少なくとも1つのCSI-RSの擬似コロケーション(QCL)情報、のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項14に記載の
端末。
【請求項16】
前記CSI-RSレポートは、
前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックス、および前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのインデックスのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信に対応するシーケンス番号と、
前記少なくとも1つのCSI-RSの振幅
又は位相のうちの少なくとも1つと、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項13に記載の
端末。
【請求項17】
前記振幅は、広帯域振幅
又は狭帯域振幅のうちの少なくとも1つを含み、
又は、前記位相は、広帯域位相又は狭帯域位相のうちの少なくとも1つを含み、
前記振幅は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する振幅を含
み、
又は、前記位相は、前記1つの周期における前記少なくとも1つのCSI-RSのL回の送信のうちの少なくとも1回の送信にそれぞれ対応する位相を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の
端末。
【請求項18】
ネットワークデバイスであって、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、請求項7に記載のCSIレポートの受信方法を実行するように構成されるネットワークデバイス。
【請求項19】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されて、請求項1~6のいずれか1項に記載のチャネル状態情報(CSI)レポートの送信方
法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されて、請求項7~12のいずれか1項に記載のCSIレポートの受信方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】