(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物及びその使用
(51)【国際特許分類】
A61K 38/01 20060101AFI20250128BHJP
A61K 31/7072 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/7076 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/4745 20060101ALI20250128BHJP
A61K 38/06 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/12 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/353 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/352 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/05 20060101ALI20250128BHJP
A61K 31/385 20060101ALI20250128BHJP
A61K 36/06 20060101ALI20250128BHJP
A61K 35/32 20150101ALI20250128BHJP
A61P 39/06 20060101ALI20250128BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20250128BHJP
A23L 33/10 20160101ALI20250128BHJP
A61K 31/198 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
A61K38/01
A61K31/7072
A61K31/7076
A61K31/4745
A61K38/06
A61K31/12
A61K31/353
A61K31/352
A61K31/05
A61K31/385
A61K36/06 Z
A61K35/32
A61P39/06
A61P43/00 121
A23L33/10
A61K31/198
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542388
(86)(22)【出願日】2023-05-04
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2023091947
(87)【国際公開番号】W WO2023216951
(87)【国際公開日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】202210500853.6
(32)【優先日】2022-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502331916
【氏名又は名称】陳 玉松
【住所又は居所原語表記】NO.9 JinQi Road,Advanced Equipment Manufacturing Industry Park,JinPu New District,Dalian,China
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】李 勇
(72)【発明者】
【氏名】徐 美虹
(72)【発明者】
【氏名】陳 玉松
(72)【発明者】
【氏名】曾 崢
【テーマコード(参考)】
4B018
4C084
4C086
4C087
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LE01
4B018LE03
4B018LE05
4B018MD07
4B018MD08
4B018MD20
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4B018MD59
4B018MD69
4B018ME06
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4C206ZC75
(57)【要約】
本発明はウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物及びその使用を公開し、医療及び保健の技術分野に属する。当該組成物は、一定の比率により5′-ウリジル酸と、5′-アデニル酸と、酵母ペプチドと機能的な活性成分から製造され、前記機能的な活性成分は鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む。ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物は、老化を遅らせ、人体に元気を回復させる等の役割を果たし、老化の遅延、改善及び予防の効果を備える。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5′-ウリジル酸と、5′-アデニル酸と、酵母ペプチドと、鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む機能的な活性成分と、
を含む、
ことを特徴とするウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物。
【請求項2】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3-1.2部、5′-アデニル酸を0.3-1.2部、酵母ペプチドを0.05-1.5部及び機能的な活性成分を0.88-7.35部含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記機能的な活性成分は、
重量部で、1-2部の鹿角抽出物、0.01-0.05部のピロロキノリンキノン、0.25-1部のグルタチオン、0.12-0.6部のクルクミン、0.5-1部の茶ポリフェノール、0.5-1.25部のケルセチン、0.02-0.1部のレスベラトロール、0.01-0.1部のα-リポ酸、0.3-1部のα-ケトグルタル酸及び0.05-0.25部のフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の組成物。
【請求項5】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部、及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、フィセチンを0.05部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記鹿角抽出物が新鮮な鹿角に由来するものである、ことを特徴とする請求項1、3又は4に記載の組成物。
【請求項7】
完成品が粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢という形態である、ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の組成物。
【請求項8】
抗老化用の薬物、ヘルスケア製品又は栄養食品の製造における請求項1~7の何れか1項に記載のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物の使用。
【請求項9】
前記薬物、前記ヘルスケア製品又は前記栄養食品は、人体内の遊離基の除去、抗酸化、損傷した細胞に対する良好な保護修復、老化の遅延、人体の元気回復の作用を備える、ことを特徴とする請求項8に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬及び保健の技術分野に属し、特にウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物及びその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
生命の歴程で必要な段階としてずっと人類文明の発展を伴う老化に対しては、21世紀に入って人間がより詳細な研究を行い、老化に対する人々の認識も徐々に変化してきている。目下、人間の健康に有益で生活の質を向上させるものは、何も抗加齢(老化)と定義されることができる。老化を遅らせる主な方法は、非薬物及び薬物という両面に係り、そのうち、非薬物に係る手法には科学的な規則正しい生活を貫き、良好な生活習慣を保つことがある。薬物に係る手法はたくさんあるが、大部分は保健薬物や保健食品を服用することがあり、それらの効果も最も著しい。
【0003】
現在、市場に出回っている抗老化製品は、優れた抗老化効果を達成するために強力な抗酸化特性を備える工業成分を使用しており、短期で速やかに効くが、長期にわたる服用が人体に害を極めて及ぼす。抗老化製品の一部はビタミン抗酸化物質を添加しているものであるが、これらの製品は安定性に乏しい。
【0004】
核酸を体内で合成する前駆体として機能するヌクレオチドは、リボ核酸とデオキシリボ核酸の基本的な構成要素として核酸とともに生体内の様々な臓器と組織の細胞核及び細胞質に分布し、核酸の構成要素として生物の遺伝や発育や生長等の基本的な生命活動に関与する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物及びその使用を提供することを目的とする。長期にわたる研究により、本発明は、異なるヌクレオチドが様々な機能を備え、他の機能的な活性成分(特に酵母ペプチド)を添加した後体内の遊離基を有効的に除去し、細胞の老化を遅らせ、人体に元気を回復させることを発見した。本発明は、人間の健康水準と人々の生活の質におけるヌクレオチド栄養製品の使用のための新しい方案を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、次の技術的手段により上記目的を達成する。
本発明の一態様ではウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物を提供し、該抗老化組成物は、5′-ウリジル酸と、5′-アデニル酸と、酵母ペプチドと、及び鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン(PQQ)、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む機能的な活性成分と、を含む。
【0007】
更に、前記組成物は、重量部で、5′-ウリジル酸を0.3-1.2部、5′-アデニル酸を0.3-1.2部、酵母ペプチドを0.05-1.5部及び機能的な活性成分を0.88-7.35部含む。
【0008】
更に、前記機能的な活性成分は、重量部で、1-2部の鹿角抽出物、0.01-0.05部のピロロキノリンキノン(PQQ)、0.25-1部のグルタチオン、0.12-0.6部のクルクミン、0.5-1部の茶ポリフェノール、0.5-1.25部のケルセチン、0.02-0.1部のレスベラトロール、0.01-0.1部のα-リポ酸、0.3-1部のα-ケトグルタル酸及び0.05-0.25部のフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む。
【0009】
更に、前記組成物は、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、前記組成物は、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部及びレスベラトロールを0.051部含む。
【0010】
更に、前記組成物は、重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部及び茶ポリフェノールを0.5部含むか、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部含むか、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、フィセチンを0.05部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部及び茶ポリフェノールを0.5部含むか、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部及びレスベラトロールを0.051部含む。
【0011】
更に、前記鹿角抽出物は、新鮮な鹿角に由来するものである。本発明で使われる新鮮な鹿角は、ニホンジカ(Cervus nippon Temminck)又はアカシカ(Cervus elaphus Linnaeus)の雄ジカの骨化されなく毛が密集している若い角が好ましい。本発明で使われる鹿角抽出物の抽出方法として、本分野の従来の分解法や有機溶媒抽出法や酵素性分解や超音波破砕法やCO2超臨界抽出法や高電圧パルス電場(PEF)法等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明で使われた鹿角抽出物の主成分は、ポリペプチド、タンパク質及び多糖類である。本発明において、前記鹿角抽出物は、ポリペプチド100~5000Daの含有量が40wt%以上に達し、膠原質及び角質の含有量が10wt%以上に達し、多糖類含有量が30wt%以上に達する限り、本発明の効果を達成できる。他の成分については、本分野の常法により抽出される抽出物である限り、特に制限はない。
【0012】
本発明で使われる酵母ペプチドは、全栄養酵母の発酵産物の一種としてそれの主成分が500~2000Da未満の短ペプチド(5~20個のアミノ酸からなるペプチド)と各種のアミノ酸からなる上に、老化した人体に足りない様々な栄養素を補うための多糖類、様々なビタミンとミネラル及び食物繊維を更に含有する。本発明において、酵母ペプチドは、500~2000Da未満の短ペプチド(5~20個のアミノ酸からなるペプチド)の含有量が40wt%以上、且つ含有しているアミノ酸が必須アミノ酸/総アミノ酸が40wt%以上、分岐鎖アミノ酸/総アミノ酸が15wt%以上であることを満たすと、本発明の効果が達成できる。多糖類や様々なビタミンとミネラルや食物繊維等の他の栄養成分については、本分野の常法により全栄養酵母の発酵で生じる発酵産物である限り、特に制限はない。本発明において、酵母はサッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisiae)が好ましく、発酵基質はサトウキビ糖蜜やビート糖蜜等を含める糖蜜が好ましく、発酵栄養物質としてリン酸、硫酸亜鉛、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム等を添加する。
【0013】
更に、前記組成物の完成品は、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢という形態にされる。
【0014】
本発明は、更に、抗老化用の薬物、ヘルスケア製品又は栄養食品の製造における上記のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物の使用を提供する。
【0015】
更に、前記薬物、前記ヘルスケア製品又は前記栄養食品は人体内の遊離基を除去し、酸化を抵抗し、損傷した細胞を良く保護修復し、老化を遅らせ、人体に元気を回復させる役割を果たす。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、従来技術に比べて次の有益な効果を有する。
本発明は、5′-ウリジル酸、5′-アデニル酸、酵母ペプチド及び他の機能的な活性成分を含有する組成物並びにその使用を提供する。前記機能的な活性成分は、鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン(PQQ)、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む。研究によると、5′-ウリジル酸と5′-アデニル酸は、胃腸管内のプロバイオティクスの生存率を向上させて腸内環境を改善し、巨大分子物質の分解を促進し、様々な活性成分の吸収と輸送を加速することができる。そして、推測と実験結果により、ヌクレオチドと酵母ペプチドをその他の活性成分と配合することで組成物の老化遅延効果及び抗老化効果が強化できるのが検証された。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物がD-ガラクトースマウスの血清中のグルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-PX)の含有量に与える影響を示す。ここで、
#はモデル群に比べて差異(P<0.05)が統計学的有意であることを示し、
*はブランク群に比べて差異(P<0.05)が統計学的有意であることを示す。
【
図2】
図2は、本発明のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物がD-ガラクトースマウスの血清中の活性酸素分解酵素(SOD)の含有量に与える影響を示す。ここで、
#はモデル群に比べて差異(P<0.05)が統計学的有意であることを示す。
*はブランク群に比べて差異(P<0.05)が統計学的有意であることを示す。
【
図3】
図3は、本発明のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物がD-ガラクトースマウスの血清中のマロンジアルデヒド(MDA)の含有量に与える影響を示す。ここで、
#はモデル群に比べて差異(P<0.05)が統計学的有意であることを示す。
【
図4】
図4は、本発明のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物が老齢マウスの寿命に与える影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、具体的な実施例と組み合わせて本発明を更に説明するが、これらの実施例は単に例示的なものであり、本発明の範囲を如何なる方式で限定するものではないことを理解すべきである。以下の実施例で、別段の説明がない限り、用いられた実験方法は全て常法であり、使われた材料や試薬等はバイオ企業又は化学企業から購入されるものである。
【0019】
(実施例1)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0020】
(実施例2)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部及びレスベラトロールを0.051部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0021】
(実施例3)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部及び茶ポリフェノールを0.5部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0022】
(実施例4)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、ピロロキノリンキノン(PQQ)を0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0023】
(実施例5)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、フィセチンを0.05部、ピロロキノリンキノン(PQQ)を0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部及び茶ポリフェノールを0.5部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングされて様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0024】
(実施例6)
清潔な場所において、重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部及びレスベラトロールを0.051部量り取って、ミキサーで均一に混合して粉末製剤を得る。該粉末製剤(完成品)について、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後に保存し備用にされる。
【0025】
(実施例7)
ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物の抗酸化性能
実施例1で製造された粉末製剤を、秤量して脱イオン水とエタノールの混合溶液(体積比1:1)に溶かして濃度1mg/mLの母液に調製し、DPPH遊離基の除去率の測定及びOH-遊離基の除去率の測定を行う。
【0026】
1.DPPH遊離基の除去率の測定:
母液をそれぞれ100倍、50倍、25倍、10倍、1倍に希釈し、濃度10μg/mL、20μg/mL、40μg/mL、100μg/mL、500μg/mLの段階希釈液に調製する。
【0027】
150μLの上記1の各濃度のサンプルと、150μLの濃度60mg/LのDPPH溶液(無水エタノールで希釈)を96ウェルプレートに入れ、均一に混合し、30℃で暗所保存し、30分間後にマイクロプレートリーダーで519nm下での吸光度値を測定する。DPPH遊離基の除去率の計算式は次のとおりである。
【数1】
式中、A
ブランクは150μLの脱イオン水エタノール溶液及び150μLのDPPH溶液の吸光度を表し、A
サンプルは150μLのサンプル及び150μLのDPPH溶液の吸光度を表す。IC
50は、DPPH遊離基の除去率が50%である際のサンプルの濃度を表す。
【0028】
2.OH
-遊離基の除去率の測定:
(1)母液をそれぞれ100倍、50倍、25倍、10倍、1倍に希釈し、10μg/mL、20μg/mL、40μg/mL、100μg/mL、500μg/mLの段階希釈液に調製する。
(2)50μLの上記各濃度のサンプルと、50μLの濃度6mmol/LのFeSO
4溶液を50μLの濃度6mmol/Lのエタノール-サリチル酸溶液に加えてこれを96ウェルプレートに入れ、均一に混合してから、50μLの濃度6mmol/LのH
2O
2溶液を添加して均一に混合する。
(3)37℃で30分間反応させた後、96ウェルプレートをマイクロプレートリーダーに入れ、510nmでの吸光度値を測定する(A
サンプル)。OH
-遊離基の除去率の計算式は次のとおりである。
【数2】
式中、A
ブランクはサンプルをDMSOで置換した系の吸光度を表し、A
サンプルは50μLのサンプルの吸光度を表す。IC
50は、OH
-遊離基の除去率が50%である際のサンプルの濃度を表す。
【0029】
上記方法を参照して、実施例2-6で製造された粉末製剤サンプルのDPPH遊離基の除去率及びOH-遊離基の除去率を測定する。
対照群1:単一成分の5′-ウリジル酸。
対照群2:単一成分の5′-アデニル酸。
対照群3:単一成分の酵母ペプチド。
対照群4:重量部で、5′-ウリジル酸0.6部と5′-アデニル酸0.6部で配合された配合組成物。
対照群5:重量部で、5′-ウリジル酸0.6部、5′-アデニル酸0.6部及び酵母ペプチド0.25部で配合された配合組成物。
対照群6:重量部で、5′-グアニル酸0.6部、5′-シチジル酸0.6部及び酵母ペプチド0.25部で配合された配合組成物。
対照群7:重量部で、酵母ペプチド0.25部、鹿角抽出物2部、ピロロキノリンキノン(PQQ)0.02部、グルタチオン0.25部、クルクミン0.19部、茶ポリフェノール0.5部、ケルセチン0.5部及びレスベラトロール0.051部で配合された配合組成物。
対照群8:重量部で、酵母ペプチド0.25部、ピロロキノリンキノン(PQQ)0.02部、グルタチオン0.25部、クルクミン0.19部、茶ポリフェノール0.5部、ケルセチン0.5部、レスベラトロール0.051部で配合された配合組成物。
【0030】
実験データは平均値±標準偏差で表し、実験結果を表1に示す。
【0031】
【0032】
結果によると、実施例1~6のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物は、対照群1~8に比べて高い抗酸化性能を有し、DPPH遊離基とOH-遊離基をより強力に除去する能力を示し、ウリジル酸とアデニル酸に、酵母ペプチドと機能的な成分を配合した後、抗酸化性能が大幅に向上された効果が示され、実施例1~6の組成物は、体内の遊離基をより有効的に除去することができることが表明された。
【0033】
ウリジル酸、アデニル酸、酵母ペプチド及び機能的な成分を配合して製造された本発明の組成物は、単一成分のウリジン酸、単一成分のアデニル酸、単一成分の酵母ペプチド、酵母ペプチドと機能的な成分のみでの配合物、2種のヌクレオチドの配合物(5′-ウリジル酸と5′-アデニル酸を1:1重量比で配合する)、2種のヌクレオチドと酵母ペプチドとの配合物(5′-ウリジル酸と5′-アデニル酸と酵母ペプチドを0.6:0.6:0.25の重量比で配合する)、又は5′-グアニル酸と5′-シチジル酸と酵母ペプチドとの配合物の何れかに比べて、遊離基を著しく除去する能力を有し、DPPH遊離基とOH-遊離基を除去する能力が大幅に向上された。その上、生体中の抗酸化酵素の活性を高めて老化を遅らせるという目的を達成できる。ウリジル酸とアデニル酸は、酵母ペプチドと相乗的に作用して遊離基を除去する能力を強化し、機能的な成分を配合した後効果が更に向上される。
【0034】
(実施例8)
ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物のインビトロ抗老化遅延性能
ヒト臍帯静脈内皮細胞及びPC-12細胞(ラット副腎褐色細胞腫細胞)をモデルとし、H2O2を用いてモデル化を行い、実施例1~6の組成物の細胞内ROSレベルに対する評価実験を行う。
対照群1:単一成分の5′-ウリジル酸。
対照群2:単一成分の5′-アデニル酸。
対照群3:単一成分の酵母ペプチド。
対照群4:重量部で、5′-ウリジル酸0.6部及び5′-アデニル酸0.6部で配合された配合組成物。
対照群5:重量部で、5′-ウリジル酸0.6部、5′-アデニル酸0.6部、及び酵母ペプチド0.25部で配合された配合組成物。
対照群6:重量部で、5′-グアニル酸0.6部、5′-シチジル酸0.6部、及び酵母ペプチド0.25部で配合された配合組成物。
対照群7:重量部で、酵母ペプチド0.25部、鹿角抽出物2部、ピロロキノリンキノン(PQQ)0.02部、グルタチオン0.25部、クルクミン0.19部、茶ポリフェノール0.5部、ケルセチン0.5部、及びレスベラトロール0.051部で配合された配合組成物。
対照群8:重量部で、酵母ペプチド0.25部、ピロロキノリンキノン0.02部、グルタチオン0.25部、クルクミン0.19部、茶ポリフェノール0.5部、ケルセチン0.5部、及びレスベラトロール0.051部で配合された配合組成物。
【0035】
過酸化水素が細胞に作用して生じる大量のROSは、細胞膜、タンパク質及び核酸を攻撃し、細胞に損傷を与える。対数増殖期における細胞を単一細胞懸濁液に消化し、細胞濃度を105個/mLに調節して、96ウェルプレートにに各ウェル100μLとして接種し、各群は6つの平行ウェルを設ける。接種して24時間後、細胞がプレート壁に付着して成長する。上清を捨て、最終濃度200μmol/LのH2O2の培地を加えて4時間培養した後、培地を実施例1~6の最終濃度50μg/mLの組成物培養液に取り替えて24時間続いて培養する。実験は、同時に、H2O2を加えていないブランク対照群とH2O2のみを加えたモデル対照群を設置し、活性酸素種検出キットを用いて細胞内活性酸素の状況評価を行う。10μmol/LのDCFH-DA母液(DMSOで溶解)を最終濃度が1μmol/Lになるように各ウェルに添加する。続いて2時間培養してから、上清を捨てて100μLのPBSを各ウェルに入れて、2回洗浄し、遠心分離してから200μLのPBSで再懸濁し、蛍光マイクロプレートリーダーを用いて、各ウェルの蛍光強度を励起波長485nm並びに発光波長525nmの条件下で測定し、細胞の活性酸素含有量を算出する。実験データは平均値±標準偏差で表し、実験結果を表2に示す。
【0036】
【0037】
上記結果によると、実施例1~6の組成物は、モデル群及び対照群1~8の配合組成物に比べて、モデル細胞内の活性酸素を著しく減少させ、酸化的に損傷した細胞に対して良好な保護及び修復効果を有することが表明された。
【0038】
ウリジル酸とアデニル酸と酵母ペプチドと機能的な成分を配合して製造された本発明の組成物は、単一成分のウリジン酸、単一成分のアデニル酸、単一成分の酵母ペプチド、酵母ペプチドと機能的な成分のみでの配合物、2種のヌクレオチドの配合物(5′-ウリジル酸と5′-アデニル酸を1:1の重量比で配合する)、2種のヌクレオチドと酵母ペプチドとの配合物(5′-ウリジル酸と5′-アデニル酸と酵母ペプチドを0.6:0.6:0.25の重量比で配合する)、又は5′-グアニル酸と5′-シチジル酸と酵母ペプチドとの配合物の何れかに比べて、H2O2によって損傷した細胞内の活性酸素含有量を大幅に低減させる能力を備え、老化と酸化によって損傷した細胞の修復に有利であり、細胞内の活性酸含有量を低減させる能力を大幅に向上させる。ウリジル酸とアデニル酸は、酵母ペプチドと相乗的に作用して細胞内の活性酸素を低減する能力を強化し、機能的な成分を配合した後効果が更に向上される。
【0039】
(実施例9)
ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物のD-ガラクトース誘導マウスに対する作用
5週齢のBALB/cマウスを1週間飼育し、その中、20匹に、50mg/kgのD-ガラクトースを30日間腹腔内注射し、30日後に、10匹ずつ群分けする。
実験群:それぞれ実施例1~6の組成物を28日間胃内投与し、同時に、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群1:組成物と同じ体積の5′-ウリジル酸を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群2:組成物と同じ体積の5′-アデニル酸を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群3:組成物と同じ体積の酵母ペプチドを28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群4:組成物と同じ体積の、5′-ウリジル酸0.6重量部及び5′-アデニル酸0.6重量部で配合された配合組成物を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群5:組成物と同じ体積の、5′-ウリジル酸0.6重量部、5′-アデニル酸0.6重量部及び酵母ペプチド0.25重量部で配合された配合組成物を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群6:組成物と同じ体積の、5′-グアニル酸0.6重量部、5′-シチジル酸0.6重量部及び酵母ペプチド0.25重量部で配合された配合組成物を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群7:組成物と同じ体積の、酵母ペプチド0.25重量部、鹿角抽出物2重量部、ピロロキノリンキノン0.02重量部、グルタチオン0.25重量部、クルクミン0.19重量部、茶ポリフェノール0.5重量部、ケルセチン0.5重量部及びレスベラトロール0.051重量部で配合された配合組成物を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
対照群8:組成物と同じ体積の、酵母ペプチド0.25重量部、ピロロキノリンキノン0.02重量部、グルタチオン0.25重量部、クルクミン0.19重量部、茶ポリフェノール0.5重量部、ケルセチン0.5重量部、レスベラトロール0.051重量部で配合された配合組成物を28日間胃内投与するとともに、D-ガラクトースを腹腔内注射する。
モデル群:実施例1~6の組成物と同じ体積のPBS緩衝液を胃内投与する。
ブランク群:D-ガラクトースと同量の生理塩水を腹腔内注射し、30日間後に実施例1~6の組成物と同じ体積のPBS緩衝液を28日間胃内投与するとともに、腹腔内注射も28日間継続する。
【0040】
胃内投与が終わった翌日、後続の実験のために眼窩血を採取する。
【0041】
図1~
図3に示された実験結果によると、血清中のオキシダーゼSODとGSH-PXの含有量が増加し、マロンジアルデヒドが減少した。これにより、本発明の組成物がマウスに対するD-ガラクトースの酸化的損傷を緩和できることが検証できた。実施形態1~6に記載の組成物は、対照群1~8に比べて酸化的損傷に対するより強い抵抗力を示す。ウリジル酸とアデニル酸は、酵母ペプチドと相乗的に作用し、機能的な成分を配合効果を更に向上させる。
【0042】
(実施例10)
ウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物のマウスの自然老化対する老化遅延作用
8週齢のBALB/cマウスを2群に無作為に分け、各群は10匹にする。
実験群:それぞれ実施例1~6の組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
ブランク群:組成物と同量の生理塩水をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群1:組成物と同じ体積の5′-ウリジル酸をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群2:組成物と同じ体積の5′-アデニル酸をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群3:組成物と同じ体積の酵母ペプチドをマウス自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群4:組成物と同じ体積の、5′-ウリジル酸0.6重量部及び5′-アデニル酸0.6重量部で配合された配合組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群5:組成物と同じ体積の、5′-ウリジル酸0.6重量部、5′-アデニル酸を0.6重量部及び酵母ペプチドを0.25重量部で配合された配合組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群6:組成物と同じ体積の、5′-グアニル酸0.6重量部、5′-シチジル酸0.6重量部及び酵母ペプチド0.25重量部で配合された配合組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群7:組成物と同じ体積の、酵母ペプチド0.25重量部、鹿角抽出物2重量部、ピロロキノリンキノン0.02重量部、グルタチオン0.25重量部、クルクミン0.19重量部、茶ポリフェノール0.5重量部、ケルセチン0.5重量部及びレスベラトロール0.051重量部で配合された配合組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
対照群8:組成物と同じ体積の、酵母ペプチド0.25重量部、ピロロキノリンキノン0.02重量部、グルタチオン0.25重量部、クルクミン0.19重量部、茶ポリフェノール0.5重量部、ケルセチン0.5重量部及びレスベラトロール0.051重量部で配合された配合組成物をマウスが自然老化により死亡するまで胃内投与する。
【0043】
それぞれ各群のマウスの寿命を統計して
図4に示し、
図4に示した結果によると、本発明に記載のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する組成物は、マウスの自然老化を有効的に遅らせることができる。
【0044】
当業者であれば誰でも、本発明の技術的手段の範囲を逸脱しなく、以上に示された技術内容に基づいて本発明の技術的手段に対して多くの可能な変更及び修正を行うか、同等変更に当たる同等の実施例に修正することができる。したがって、本発明の技術的手段の範囲を逸脱しなく本発明の技術的内部に従って上記実施例に対して行われた簡単な変更、同等変更及び修正は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0045】
(付記)
(付記1)
5′-ウリジル酸と、5′-アデニル酸と、酵母ペプチドと、鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む機能的な活性成分と、
を含む、
ことを特徴とするウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物。
【0046】
(付記2)
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3-1.2部、5′-アデニル酸を0.3-1.2部、酵母ペプチドを0.05-1.5部及び機能的な活性成分を0.88-7.35部含む、
ことを特徴とする付記1に記載の組成物。
【0047】
(付記3)
前記機能的な活性成分は、
重量部で、1-2部の鹿角抽出物、0.01-0.05部のピロロキノリンキノン、0.25-1部のグルタチオン、0.12-0.6部のクルクミン、0.5-1部の茶ポリフェノール、0.5-1.25部のケルセチン、0.02-0.1部のレスベラトロール、0.01-0.1部のα-リポ酸、0.3-1部のα-ケトグルタル酸及び0.05-0.25部のフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の組成物。
【0048】
(付記4)
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする付記1~3の何れか一つに記載の組成物。
【0049】
(付記5)
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部、及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、フィセチンを0.05部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする付記1~3の何れか一つに記載の組成物。
【0050】
(付記6)
前記鹿角抽出物が新鮮な鹿角に由来するものである、ことを特徴とする付記1、3又は4に記載の組成物。
【0051】
(付記7)
完成品が粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢という形態である、ことを特徴とする付記1~6の何れか一つに記載の組成物。
【0052】
(付記8)
抗老化用の薬物、ヘルスケア製品又は栄養食品の製造における付記1~7の何れか一つに記載のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物の使用。
【0053】
(付記9)
前記薬物、前記ヘルスケア製品又は前記栄養食品は、人体内の遊離基の除去、抗酸化、損傷した細胞に対する良好な保護修復、老化の遅延、人体の元気回復の作用を備える、ことを特徴とする付記8に記載の使用。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5′-ウリジル酸と、5′-アデニル酸と、酵母ペプチドと、鹿角抽出物、ピロロキノリンキノン、グルタチオン、クルクミン、茶ポリフェノール、ケルセチン、レスベラトロール、α-リポ酸、α-ケトグルタル酸及びフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む機能的な活性成分と、
を含む、
ことを特徴とするウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物。
【請求項2】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3-1.2部、5′-アデニル酸を0.3-1.2部、酵母ペプチドを0.05-1.5部及び機能的な活性成分を0.88-7.35部含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記機能的な活性成分は、
重量部で、1-2部の鹿角抽出物、0.01-0.05部のピロロキノリンキノン、0.25-1部のグルタチオン、0.12-0.6部のクルクミン、0.5-1部の茶ポリフェノール、0.5-1.25部のケルセチン、0.02-0.1部のレスベラトロール、0.01-0.1部のα-リポ酸、0.3-1部のα-ケトグルタル酸及び0.05-0.25部のフィセチンのうちの一つ又は二つ以上を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、鹿角抽出物を2部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の組成物。
【請求項5】
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、ピロロキノリンキノンを0.02部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.19部、茶ポリフェノールを0.5部、ケルセチンを0.5部、及びレスベラトロールを0.051部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.3部、5′-アデニル酸を0.3部、酵母ペプチドを0.17部、フィセチンを0.05部、ピロロキノリンキノンを0.01部、グルタチオンを0.25部、クルクミンを0.12部、及び茶ポリフェノールを0.5部含む、又は、
重量部で、5′-ウリジル酸を0.6部、5′-アデニル酸を0.6部、酵母ペプチドを0.25部、α-リポ酸を0.05部、α-ケトグルタル酸を0.3部、ピロロキノリンキノンを0.02部、クルクミンを0.19部、フィセチンを0.1部、グルタチオンを0.25部、及びレスベラトロールを0.051部含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の組成物。
【請求項6】
前記鹿角抽出物が新鮮な鹿角に由来するものである、ことを特徴とする請求項
1に記載の組成物。
【請求項7】
完成品が粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢という形態である、ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の組成物。
【請求項8】
抗老化用の薬物、ヘルスケア製品又は栄養食品の製造における請求項1~
6の何れか1項に記載のウリジル酸、アデニル酸及び酵母ペプチドを含有する抗老化組成物の使用。
【請求項9】
前記薬物、前記ヘルスケア製品又は前記栄養食品は、人体内の遊離基の除去、抗酸化、損傷した細胞に対する良好な保護修復、老化の遅延、人体の元気回復の作用を備える、ことを特徴とする請求項8に記載の使用。
【国際調査報告】