(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-04
(54)【発明の名称】RF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20250128BHJP
H01R 24/40 20110101ALI20250128BHJP
H01R 13/622 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
H01R13/639 A
H01R24/40
H01R13/622
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543026
(86)(22)【出願日】2022-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 KR2022009377
(87)【国際公開番号】W WO2023140443
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0008731
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519373545
【氏名又は名称】センサービュー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SENSORVIEW CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】705‐1HO, 705HO, A DONG, 240, PANGYOYEOK‐RO, BUNDANG‐GU, SEONGNAM‐SI, GYEONGGI‐DO 13493, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ビョウン ナム キム
(72)【発明者】
【氏名】キョウン イル カン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウン ミン パク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヒョプ リム
(72)【発明者】
【氏名】ジ フン カン
(72)【発明者】
【氏名】ガ ヨウン チュン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA02
5E021FB11
5E021FC31
5E021HC08
5E021HC27
5E021HC36
5E223AB31
5E223AB37
5E223AC23
5E223AC37
5E223BA12
5E223CA13
5E223CB24
5E223CC09
5E223EC09
5E223EC32
5E223EC52
5E223GA06
5E223GA07
5E223GA83
(57)【要約】
本発明は、RF同軸ケーブルが結合されるRF同軸ケーブル用プラグにおいて、RF同軸ケーブルが挿入される第1ボディー;第1ボディーの内部に配される第1導体;第1ボディーの外側に配されて、第1ボディーに回転自在に結合するカップリングナット;及びカップリングナットの内側に固定されて、カップリングナットと共に回転する環状の第1マグネット;を含み、第1マグネットは、円周方向に沿って極性が異なる第1極と第2極とが交互に配されるRF同軸ケーブル用プラグを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RF同軸ケーブルが結合されるRF同軸ケーブル用プラグにおいて、
前記RF同軸ケーブルが挿入される第1ボディーと、
前記第1ボディーの内部に配される第1導体と、
前記第1ボディーの外側に配されて、前記第1ボディーに回転自在に結合するカップリングナットと、
前記カップリングナットの内側に固定されて、前記カップリングナットと共に回転する環状の第1マグネットと、を含み、
前記第1マグネットは、円周方向に沿って極性が異なる第1極と第2極とが交互に配される、RF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項2】
前記第1マグネットは、前記第1極と前記第2極との境界に配される第1溝を含み、
前記第1溝は、前記第1マグネットの外周面に配され、前記第1マグネットの前面まで連結される、請求項1に記載のRF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項3】
環状の第1遮蔽部材をさらに含み、
前記第1遮蔽部材は、前記第1マグネットの裏面に接触する、請求項1に記載のRF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項4】
前記カップリングナットは、内面に配された第1段差を含み、
前記第1遮蔽部材の裏面は、前記第1段差に接触する、請求項3に記載のRF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項5】
前記第1マグネットは、前記第1マグネットの前面と前記第1マグネットの外周面とが成すエッジに配される第2溝を含み、
前記第2溝に配される第1圧入リングをさらに含み、
前記第1圧入リングの内周面は、前記第1マグネットと接触し、前記第1圧入リングの外周面は、前記カップリングナットの内周面と接触して、前記第1マグネットを前記カップリングナットに固定する、請求項1に記載のRF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項6】
前記第1マグネットは、前記第1マグネットの前面と前記第1マグネットの裏面とを貫通する第1ホールを含み、
前記カップリングナットは、内面に配されて前記第1ホールと整列されて配される第3溝を含み、
第1圧入ピンが前記第1ホール及び前記第3溝に押込まれて、前記第1マグネットを前記カップリングナットに固定する、請求項1に記載のRF同軸ケーブル用プラグ。
【請求項7】
RF同軸ケーブルが結合されるRF同軸ケーブル用アダプタにおいて、
第2ボディーと、
前記第2ボディーの内部に配される第2導体と、
前記第2ボディーの外側に固定される環状の第2マグネットと、を含み、
前記第2マグネットは、円周方向に沿って極性が異なる第1極と第2極とが交互に配される、RF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項8】
前記第2マグネットは、前記第1極と前記第2極との境界に配される第3溝を含み、
前記第3溝は、前記第2マグネットの外周面に配され、前記第2マグネットの前面まで連結される、請求項7に記載のRF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項9】
環状の第2遮蔽部材をさらに含み、
前記第2遮蔽部材は、前記第2マグネットの裏面に接触する、請求項7に記載のRF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項10】
前記ボディーは、第2段差を含み、
前記第2遮蔽部材の裏面は、前記第2段差に接触する、請求項9に記載のRF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項11】
前記第2マグネットは、前記第2マグネットの前面と前記第2マグネットの内周面とが成すエッジに配される第4溝を含み、
前記第4溝に配される第2圧入リングをさらに含み、
前記第2圧入リングの内周面は、前記第2ボディーに接触し、前記第2圧入リングの外周面は、前記第2マグネットの内周面と接触して、前記第2マグネットを前記第2ボディーに固定する、請求項7に記載のRF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項12】
前記第2マグネットは、前記第2マグネットの前面と裏面とを貫通する第2ホールを含み、
前記第2ボディーは、前記第2ホールと整列されて配される第5溝を含み、
第2圧入ピンが前記第2ホール及び前記第5溝に押込まれて、前記第2マグネットを前記第2ボディーに固定する、請求項7に記載のRF同軸ケーブル用アダプタ。
【請求項13】
RFコネクタ組立体において、
請求項1から請求項6のうち何れか一項に記載のプラグと、
請求項7から請求項12のうち何れか一項に記載のアダプタと、を含み、
前記プラグと前記アダプタとが結合される場合、
前記第1マグネットと前記第2マグネットは、対向して配され、
前記カップリングナットの回転によって、
円周方向に、前記第1マグネットの第1極と前記第2マグネットの第2極とが整列されれば、前記第1マグネットと前記第2マグネットとの引力によって、前記プラグと前記アダプタとが結合し、
円周方向に、前記第1マグネットの第1極と前記第2マグネットの第1極とが整列されれば、前記第1マグネットと前記第2マグネットとの斥力によって、前記プラグと前記アダプタとが分離される、RFコネクタ組立体。
【請求項14】
前記プラグで、
前記カップリングナットは、前記第1ボディーの外面に回転自在に結合する内側部と、前記内側部の内部に配され、前記内側部に前後方向に摺動自在に結合する外側部と、を含み、
前記内側部に弾性変形可能に固定され、前後方向に前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に整列されるチップ部が含まれた分離誘導部を含み、
前記分離誘導部は、摺動する前記外側部の内面に接触可能に配されて、
前記カップリングナットが後側に移動すれば、前記カップリングナットは、前記分離誘導部を押して前記チップ部を半径方向に移動させて、前記チップ部が前後方向を基準に前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に挿入されて、前記第1マグネットと前記第2マグネットとを分離させる、請求項13に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項15】
前記プラグは、前後方向に前記外側部と内側部との間に配されて、収縮時に復元力を有する弾性部材をさらに含んで、
前記カップリングナットを後側に引っ張られれば、前記弾性部材が収縮した状態で復元力を有し、前記分離誘導部を押して前記チップ部を前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に移動させ、
前記カップリングナットを後側に引っ張った状態で放すと、前記分離誘導部は、復元力によって弾性変形前の位置に復元される、請求項14に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項16】
前記カップリングナットの内面は、前記分離誘導部と接触する第1面を含み、
前記第1面は、後側に行くほど内径が大きくなるように形成され、
前記分離誘導部は、半径方向に前記弾性部材の内側に配される、請求項15に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項17】
前記第2ボディーは、前記第2ボディーの前面で凹状に形成される第6溝を含み、前記第1ボディーは、前記第6溝に挿入される第1突起部を含む、請求項13に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項18】
前記第6溝で凹状に第7溝を含み、
前記第1突起部から突出して前記第7溝に挿入される第2突起部を含む、請求項17に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項19】
前記第1突起部は、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第1弾性切片からなり、
前記複数個の第1弾性切片は、半径方向に突出する係止突起をそれぞれ含み、
前記第6溝の内面は、前記係止突起が引っ掛かる係止溝を含む、請求項17に記載のRFコネクタ組立体。
【請求項20】
前記第2ボディーは、前記第2ボディーの前面から突設される第3突起部を含み、
前記第1ボディーは、前記第1ボディーの前面で凹状に形成される第7溝を含み、
前記第3突起部は、前記第7溝に挿入され、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第2弾性切片からなる、請求項13に記載のRFコネクタ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体と、に係り、より詳細には、印刷回路基板、RFモジュール、同軸ケーブルを電気的に連結することができ、性能テストを容易にするRF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体と、に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、RF(Radio Frequency)コネクタは、有線または無線通信のための交換局装備、基地局装備、中継器、アンテナなどの設備と部品とには比較的周波数が高いRF信号のような特定の信号を互いに送受信するためにRF同軸ケーブルが連結される。
【0003】
前記RF同軸ケーブルは、用途及び信号の周波数によって多種の同軸コネクタを備え、連結部品の構造的特徴に適するように製作されたコネクタを採択して使用している。RFコネクタ(RF Connector)は、DIN-Type、N-Type、BNC-Type、TNC-Type、SMA-Typeなどの種類があり、このような分類は、コネクタの形態、ケーブルの種類、信号の周波数範囲、結合方法などによって成される。
通常、RF同軸ケーブルとプラグ組立体との性能をテストするために、テスト装置にはアダプタが連結される。そして、アダプタとプラグは、一般的に螺合によって互いに締結される。
【0004】
しかし、このような従来のRFコネクタ組立体を使用する場合、RF同軸ケーブルが結合されたプラグをテストする場合、毎回テストする度にプラグをアダプタに螺合し、テスト終了後に、アダプタとプラグとの螺合を分離させなければならないので、多数のプラグ-ケーブルをテストする場合、アダプタとプラグとの締結及び分離作業が煩わしく、テスト時間が長くかかるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであって、アダプタとRF同軸ケーブルが結合されたプラグとの締結及び分離作業を容易にすることにより、RFコネクタのテスト時間を短縮させるRF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体と、を提供することを目的とする。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、前述した課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態は、RF同軸ケーブルが結合されるRF同軸ケーブル用プラグにおいて、前記RF同軸ケーブルが挿入される第1ボディー;前記第1ボディーの内部に配される第1導体;前記第1ボディーの外側に配されて、前記第1ボディーに回転自在に結合するカップリングナット;及び前記カップリングナットの内側に固定されて、前記カップリングナットと共に回転する環状の第1マグネット;を含み、前記第1マグネットは、円周方向に沿って極性が異なる第1極と第2極とが交互に配されるRF同軸ケーブル用プラグを提供することができる。
【0008】
前記第1マグネットは、前記第1極と前記第2極との境界に配される第1溝を含み、前記第1溝は、前記第1マグネットの外周面に配され、前記第1マグネットの前面まで連結される。
【0009】
環状の第1遮蔽部材をさらに含み、前記第1遮蔽部材は、前記第1マグネットの裏面に接触することができる。
【0010】
前記カップリングナットは、内面に配された第1段差を含み、前記第1遮蔽部材の裏面は、前記第1段差に接触することができる。
【0011】
前記第1マグネットは、前記第1マグネットの前面と前記第1マグネットの外周面とが成すエッジに配される第2溝を含み、前記第2溝に配される第1圧入リングをさらに含み、前記第1圧入リングの内周面は、前記第1マグネットと接触し、前記第1圧入リングの外周面は、前記カップリングナットの内周面と接触して、前記第1マグネットを前記カップリングナットに固定することができる。
【0012】
前記第1マグネットは、前記第1マグネットの前面と前記第1マグネットの裏面とを貫通する第1ホールを含み、前記カップリングナットは、内面に配されて前記第1ホールと整列されて配される第3溝を含み、第1圧入ピンが前記第1ホール及び前記第3溝に押込まれて、前記第1マグネットを前記カップリングナットに固定することができる。
【0013】
実施形態は、RF同軸ケーブルが結合されるRF同軸ケーブル用アダプタにおいて、第2ボディー;前記第2ボディーの内部に配される第2導体;前記第2ボディーの外側に固定される環状の第2マグネット;を含み、前記第2マグネットは、円周方向に沿って極性が異なる第1極と第2極とが交互に配置される。
【0014】
前記第2マグネットは、前記第1極と前記第2極との境界に配される第3溝を含み、前記第3溝は、前記第2マグネットの外周面に配され、前記第2マグネットの前面まで連結される。
【0015】
環状の第2遮蔽部材をさらに含み、前記第2遮蔽部材は、前記第2マグネットの裏面に接触することができる。
【0016】
前記ボディーは、第2段差を含み、前記第2遮蔽部材の裏面は、前記第2段差に接触することができる。
【0017】
前記第2マグネットは、前記第2マグネットの前面と前記第2マグネットの内周面とが成すエッジに配される第4溝を含み、
前記第4溝に配される第2圧入リングをさらに含み、
前記第2圧入リングの内周面は、前記第2ボディーに接触し、前記第2圧入リングの外周面は、前記第2マグネットの内周面と接触して、前記第2マグネットを前記第2ボディーに固定することができる。
【0018】
前記第2マグネットは、前記第2マグネットの前面と裏面とを貫通する第2ホールを含み、
前記第2ボディーは、前記第2ホールと整列されて配される第5溝を含み、
第2圧入ピンが前記第2ホール及び前記第5溝に押込まれて、前記第2マグネットを前記第2ボディーに固定することができる。
【0019】
RFコネクタ組立体において、前記プラグと前記アダプタとが結合される場合、前記第1マグネットと前記第2マグネットは、対向して配され、前記カップリングナットの回転によって、円周方向に、前記第1マグネットの第1極と前記第2マグネットの第2極とが整列されれば、前記第1マグネットと前記第2マグネットとの引力によって、前記プラグと前記コネクタとが結合し、円周方向に、前記第1マグネットの第1極と前記第2マグネットの第1極とが整列されれば、前記第1マグネットと前記第2マグネットとの斥力によって、前記プラグと前記コネクタとが分離される。
【0020】
前記プラグで、前記カップリングナットは、前記第1ボディーの外面に回転自在に結合する内側部と、前記内側部の内部に配され、前記内側部に前後方向に摺動自在に結合する外側部と、を含み、前記内側部に弾性変形可能に固定され、前後方向に前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に整列されるチップが含まれた分離誘導部を含み、前記分離誘導部は、摺動する前記外側部の内面に接触可能に配されて、前記カップリングナットが後側に移動すれば、前記カップリングナットは、前記分離誘導部を押して前記チップ部を半径方向に移動させて、前記チップ部が前後方向を基準に前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に挿入されて、前記第1マグネットと前記第2マグネットとを分離させることができる。
【0021】
前記プラグは、前後方向に前記外側部と内側部との間に配されて、収縮時に復元力を有する弾性部材をさらに含んで、前記カップリングナットを後側に引っ張られれば、前記弾性部材が収縮した状態で復元力を有し、前記分離誘導部を押して前記チップ部を前記第1マグネットと前記第2マグネットとの間に移動させ、前記カップリングナットを後側に引っ張った状態で放すと、前記分離誘導部は、復元力によって弾性変形前の位置に復元される。
【0022】
前記カップリングナットの内面は、前記分離誘導部と接触する第1面を含み、前記第1面は、後側に行くほど内径が大きくなるように形成され、前記分離誘導部は、半径方向に前記弾性部材の内側に配置される。
【0023】
前記第2ボディーは、前記第2ボディーの前面で凹状に形成される第6溝を含み、前記第1ボディーは、前記第6溝に挿入される第1突起部を含みうる。
【0024】
前記第6溝で凹状に第7溝を含み、前記第1突起部から突出して前記第7溝に挿入される第2突起部を含みうる。
【0025】
前記第1突起部は、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第1弾性切片からなり、前記複数個の第1弾性切片は、半径方向に突出する係止突起をそれぞれ含み、前記第6溝の内面は、前記係止突起が引っ掛かる係止溝を含みうる。
【0026】
前記第2ボディーは、前記第2ボディーの前面から突設される第3突起部を含み、前記第1ボディーは、前記第1ボディーの前面で凹状に形成される第7溝を含み、前記第3突起部は、前記第7溝に挿入され、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第2弾性切片からなりうる。
【発明の効果】
【0027】
実施形態によれば、RF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体と、によれば、プラグとアダプタとが螺合なしに磁気引力によってのみ互いに結合されるので、プラグとアダプタとを容易に結合または分離させるという利点がある。
【0028】
実施形態によれば、カップリングナットの回転に連動して、対向するプラグのマグネットとアダプタのマグネットとの極性を互いに同じにするか、異ならせることにより、カップリングナットの回転操作のみでプラグとアダプタとの締結と分離とを容易にするという利点がある。
【0029】
実施形態によれば、カップリングナットを後に引っ張られれば、分離誘導部が弾性変形されてプラグのマグネットとアダプタのマグネットとの間に進入して、プラグのマグネットとアダプタのマグネットとを物理的に分離することにより、プラグとアダプタとを容易に分離できるという利点がある。
【0030】
実施形態によれば、プラグのボディー及びアダプタのボディーのうち何れか一側に弾性を有し、縮まるか、開かれる弾性切片を含む突出構造を備え、他の一側には、それを収容して結合する構造を備えて、磁力以外に、プラグとアダプタとの追加的な結合力を確保し、遮蔽性能を確保できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】実施形態によるRFコネクタ組立体を示す側断面図である。
【
図6】プラグとアダプタとが結合する前、コネクタ組立体を示す側断面図である。
【
図7】第1圧入リングを通じて第1マグネットが固定されるプラグを示す図面である。
【
図8】第2圧入リングを通じて第2マグネットが固定されるアダプタを示す図面である。
【
図9】
図7のプラグと
図8のアダプタとが結合する前、コネクタ組立体を示す側断面図である。
【
図10】第1マグネットが第1圧入ピンを通じてカップリングナットに固定されるプラグと、第2マグネットが第2圧入ピンを通じて第2ボディーに固定されるアダプタと、を示すコネクタ組立体の側断面図である。
【
図11】第1ホールを含む第1マグネットの平面図である。
【
図12】第2ホールを含む第2マグネットの平面図である。
【
図13】第1マグネットと第2マグネットとの相対的位置を示す図面である。
【
図14】分離誘導部を含むコネクタ組立体の側断面図である。
【
図15】分離誘導部によってプラグとアダプタとが分離されるコネクタ組立体の側断面図である。
【
図16】多段構造の結合関係を形成するプラグとアダプタとを含むコネクタ組立体の側断面図である。
【
図17】プラグに含まれたテンション構造の結合関係を形成するプラグとアダプタとを含むコネクタ組立体の側断面図である。
【
図18】
図17で図示したコネクタ組立体を示したものであって、結合前のプラグとアダプタとを示す図面である。
【
図19】アダプタに含まれたテンション構造の結合関係を形成するプラグとアダプタとを含むコネクタ組立体の側断面図である。
【
図20】
図19で図示したコネクタ組立体を示したものであって、結合前のプラグとアダプタとを示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴は、添付図面と関連する以下の詳細な説明と、望ましい実施形態とからさらに明らかになる。そして、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は、通常の、または辞書的な意味として限定して解釈されてはならず、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義できるという原則を踏まえて、本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されねばならない。そして、本発明を説明するに当って、本発明の要旨を不明にする恐れがある関連した公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0033】
本発明の実施形態の構成要素を説明するに当って、第1、第2、A、Bなどの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって、当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されるものではない。
【0034】
図1は、実施形態によるRFコネクタ組立体を示す側断面図である。以下、図面において、y軸は、RFコネクタ組立体の軸方向を示し、z軸は、RFコネクタ組立体の半径方向を示す。以下、前側、後側は、軸方向を基準とし、プラグ基準では、プラグからアダプタに向ける方向を前側とし、その逆方向を後側と称する。そして、アダプタ基準では、アダプタからプラグに向ける方向を前側とし、その逆方向を後側と称する。以下、内側、外側は、半径方向を基準とする。
【0035】
図1を参照すれば、実施形態によるRFコネクタ組立体は、プラグ100と、アダプタ200と、を含みうる。プラグ100とアダプタ200とが同軸で連結される。プラグ100には、ケーブル(図示せず)が連結される。プラグ100とアダプタ200は、磁力によって結合されるために、プラグ100とアダプタ200とを連結するためのネジ山は省略される。プラグ100は、第1マグネット140を含み、アダプタ200は、第2マグネット240を含む。第1マグネット140と第2マグネット240は、互いに対向して配される。
【0036】
図2は、
図1で図示したプラグ100を示す図面である。
【0037】
図1及び
図2を参照すれば、プラグ100は、第1ボディー110と、第1導体120と、カップリングナット130と、第1マグネット140と、第1遮蔽部材150と、を含みうる。
【0038】
第1ボディー110は、ケーブルが挿入される。第1ボディー110は、第1突起部(P1)を含みうる。第1突起部(P1)は、第1ボディー110の前面で前側に突設される。
【0039】
第1導体120は、第1ボディー110の内部に配される。第1導体120は、アダプタ200と電気的連結のためのものである。半径方向に第1ボディー110と第1導体120と間には、絶縁体が配置される。
【0040】
カップリングナット130は、第1ボディー110の外側に配置される。カップリングナット130の内側に第1ボディー110と第1マグネット140とが配される。
【0041】
カップリングナット130は、第1ボディー110の外面に軸中心を基準に回転自在に結合されうる。例えば、カップリングナット130の内周面と第1ボディー110の外周面との間には、Cリング(C)が配され、カップリングナット130は、ユーザの操作によって軸中心を基準として第1ボディー110の周りに沿って回転することができる。
【0042】
第1マグネット140は、カップリングナット130の内部に固定される。第1マグネット140は、環状である。第1マグネット140の外周面は、カップリングナット130の内面と接触することができる。第1マグネット140は、カップリングナット130の内面131に押込まれる。第1マグネット140の内側に第1突起部(P1)が位置する。第1導体120の先端は、前側に第1マグネット140の前端よりも突出する。
【0043】
カップリングナット130の内部空間であって、第1マグネット140の前側は、アダプタ200の第1マグネット140が収容される空間(S1)に該当する。
【0044】
第1遮蔽部材150は、第1マグネット140の裏面に接触する。第1遮蔽部材150は、第1マグネット140の磁力が第1マグネット140の後側への流れを遮断して後側に流れた磁力を前側に流す。カップリングナット130は、内面に配された第1段差(ST1)を含む。第1遮蔽部材150の裏面は、第1段差(ST1)に接触する。
【0045】
【0046】
図3を参照すれば、第1マグネット140は、中央にホール140aが形成された環状の部材である。そして、第1マグネット140は、円周方向に沿って極性が異なる第1極(N)と第2極(S)とが交互に配置される。例えば、第1マグネット140は、円周方向に沿って4個の極が分割されて配され、円周方向に沿って第1極(N)と第2極(S)とが交互に配置される。第1マグネット140で、第1極(N)が占める全体積と第2極(S)が占める全体積とが同一である。4個の極も、それぞれ占める全体積が同一である。
【0047】
第1マグネット140は、第1-1溝141を含みうる。第1-1溝141は、第1極(N)と第2極(S)との境界に配される。第1-1溝141は、第1マグネット140の外周面で凹状に形成される。そして、第1-1溝141は、第1マグネット140の前面まで連結される。このような第1-1溝141は、第1極(N)と第2極(S)との位置を示すためのものである。
【0048】
図4は、
図1で図示したアダプタ200を示す図面である。
【0049】
図1及び
図4を参照すれば、アダプタ200は、第2ボディー210と、第2導体220と、第2遮蔽部材230と、第2マグネット240と、を含みうる。
【0050】
第2ボディー210は、前端に第6溝(G6)を形成する。第6溝(G6)は、第2ボディー210の前面で凹状に形成される。プラグ100とアダプタ200とが結合する時、プラグ100の第1突起部(P1)が第6溝(G6)に挿入される。
【0051】
第2導体220は、第2ボディー210の内側に配される。第2導体220は、プラグ100と電気的連結のためのものである。
【0052】
第2遮蔽部材230は、第2マグネット240の裏面に接触する。第2遮蔽部材230は、第2マグネット240の磁力が第2マグネット240の後側への流れを遮断する。カップリングナット130は、内面に配された第2段差(ST2)を含む。第2遮蔽部材230の裏面は、第2段差(ST2)に接触する。
【0053】
【0054】
図5を参照すれば、第1マグネット140と第2マグネット240は、そのサイズ及び形状が同一である。第2マグネット240は、中央にホール240aが形成された環状の部材である。そして、第2マグネット240は、円周方向に沿って極性が異なる第1極(N)と第2極(S)とが交互に配置される。例えば、第2マグネット240は、円周方向に沿って4個の極が分割されて配され、円周方向に沿って第1極(N)と第2極(S)とが交互に配置される。
【0055】
第2マグネット240で、第1極(N)が占める全体積と第2極(S)が占める全体積とが同一である。4個の極も、それぞれ占める全体積が同一である。
【0056】
第2マグネット240は、第1-2溝241を含みうる。第1-2溝241は、第1極(N)と第2極(S)との境界に配される。第1-2溝241は、第1マグネット140の外周面で凹状に形成される。そして、第1-2溝241は、第1マグネット140の前面まで連結される。このような第1-2溝241は、第1極(N)と第2極(S)との位置を示すためのものである。
【0057】
図6は、プラグ100とアダプタ200とが結合する前、コネクタ組立体を示す側断面図である。
【0058】
図6を参照すれば、プラグ100とアダプタ200とが同軸上に位置すれば、第1マグネット140と第2マグネット240とが対向して配される。プラグ100とアダプタ200は、回転締結のためのネジ山なしに、第1マグネット140と第2マグネット240との間に流れる磁力を用いて互いに結合するか、分離される。
【0059】
図7は、第1圧入リング160を通じて第1マグネット140が固定されるプラグ100を示す図面である。
【0060】
図7を参照すれば、一例として、第1マグネット140は、第1圧入リング160を通じてカップリングナット130に固定される。第1マグネット140は、第2溝(G2)を含みうる。第2溝(G2)は、第1マグネット140の前面と第1マグネット140の外周面とが成すエッジに配置される。第1圧入リング160は、このような第2溝(G2)とカップリングナット130の内面が形成する空間に押込まれる。
【0061】
第1圧入リング160が第2溝(G2)に配されれば、第1圧入リング160の内周面は、第1マグネット140と接触する。そして、第1圧入リング160の外周面は、カップリングナット130の内面と接触する。
【0062】
図8は、第2圧入リングを通じて第2マグネット240が固定されるアダプタ200を示す図面であり、
図9は、
図7のプラグ100と
図8のアダプタ200とが結合する前、コネクタ組立体を示す側断面図である。
【0063】
図8及び
図9を参照すれば、一例として、第2マグネット240は、第2圧入リング250を通じて第2ボディー210に固定される。
【0064】
第2マグネット240は、第4溝(G4)を含みうる。第4溝(G4)は、第2マグネット240の前面と第2マグネット240の内周面とが成すエッジに配置される。第2圧入リング250は、このような第4溝(G4)と第2ボディー210の外周面が形成する空間に押込まれる。
【0065】
第2圧入リング250が第4溝(G4)に配されれば、第2圧入リング250の外周面は、第2マグネット240と接触する。そして、第2圧入リング250の内周面は、第2ボディー210の外周面と接触する。
【0066】
図10は、第1マグネット140が第1圧入ピン170を通じてカップリングナット130に固定されるプラグ100と、第2マグネット240が第2圧入ピン260を通じて第2ボディー210に固定されるアダプタ200と、を示すコネクタ組立体の側断面図であり、
図11は、第1ホール(H1)を含む第1マグネット140の平面図であり、
図12は、第2ホール(H2)を含む第2マグネット240の平面図である。
【0067】
図10及び
図11を参照すれば、一例として、第1マグネット140は、第1圧入ピン170を通じてカップリングナット130に固定される。
【0068】
第1マグネット140は、第1ホール(H1)を含みうる。第1ホール(H1)は、第1マグネット140の前面及び第1マグネット140の裏面を貫通して配される。第1ホール(H1)は、複数個が配置される。例えば、4個の第1ホール(H1)が円周方向に一定の間隔を置いて配置される。
【0069】
一方、カップリングナット130は、第3溝(G3)を含みうる。第3溝(G3)は、カップリングナット130の内面に配される。第3溝(G3)は、第1マグネット140の後側に配され、第1ホール(H1)と整列されて配される。第1圧入ピン170が第1ホール(H1)及び第3溝(G3)に押込まれて、第1マグネット140がカップリングナット130に固定される。
【0070】
図10及び
図12を参照すれば、一例として、第2マグネット240は、第2圧入ピン260を通じて第2ボディー210に固定される。
【0071】
第2マグネット240は、第2ホール(H2)を含みうる。第2ホール(H2)は、第2マグネット240の前面及び第2マグネット240の裏面を貫通して配される。第2ホール(H2)は、複数個が配置される。例えば、4個の第2ホール(H2)が円周方向に一定の間隔を置いて配置される。
【0072】
一方、第2ボディー210は、第5溝(G5)を含みうる。第5溝(G5)は、第2マグネット240の後側に配され、第2ホール(H2)と整列されて配される。
【0073】
第2圧入ピン260が第2ホール(H2)及び第5溝(G5)に押込まれて、第2マグネット240が第2ボディー210に固定される。
【0074】
図13は、第1マグネット140と第2マグネット240との相対的位置を示す図面である。
【0075】
図1及び
図13を参照すれば、カップリングナット130が回転すれば、第1マグネット140も共に回転する。したがって、アダプタ200の第2マグネット240から見れば、第2マグネット240の円周方向の何れか1つの地点で、対向する第1マグネット140の極性は、カップリングナット130の回転に連動して変わる。
【0076】
したがって、ユーザがカップリングナット130を回転させて、
図13の(a)で示したように、円周方向に、第1マグネット140の第1極(N)と第2マグネット240の第2極(S)とが整列されれば、第1マグネット140と第2マグネット240との間の引力によって、プラグ100とコネクタとが結合する。
【0077】
逆に、ユーザがカップリングナット130を回転させて、
図13の(b)で示したように、円周方向に、第1マグネット140の第1極(N)と第2マグネット240の第1極(N)とが整列されれば、第1マグネット140と第2マグネット240との間の斥力によって、プラグ100とコネクタとが分離される。
【0078】
図14は、分離誘導部を含むコネクタ組立体の側断面図であり、
図15は、分離誘導部によってプラグ100とアダプタ200とが分離されるコネクタ組立体の側断面図である。
【0079】
図14及び
図15を参照すれば、カップリングナット130は、内側部130Aと外側部130Bとに区分される。内側部130Aは、第1ボディー110の外面に回転自在に結合する。外側部130Bは、内側部130Aの内部に配され、内側部130Aに軸方向に摺動自在に結合する。ユーザが外側部130Bを軸中心を基準に回転させれば、外側と内側部130Aとが共に回転する。第1マグネット140は、内側部130Aに固定されるために、第1マグネット140も共に回転する。
【0080】
そして、プラグ100は、軸方向に外側部130Bと内側部130Aとの間に配されて、収縮時に復元力を有する弾性部材180を含む。内側部130Aの一部は、弾性部材180の内側に位置する。
【0081】
一方、プラグ100は、分離誘導部190を含みうる。分離誘導部190は、第1マグネット140と第2マグネット240との分離を物理的に補助する役割を果たす。分離誘導部190は、内側部130Aの前面に固定される。
【0082】
分離誘導部190は、先端にチップ部191を含みうる。チップ部191は、軸中心に向かって突出しており、端部が尖ったように形成されうる。このような分離誘導部190は、1つの部材であって、環状に形成されるか、円周方向に互いに離隔した複数個の弾性切片が組み合わせられてなされうる。分離誘導部190は、半径方向を基準に弾性部材180の内側に位置する。
【0083】
カップリングナット130の内面は、分離誘導部190の外面と接触する第1面を含みうる。第1面は、後側にある内側部130Aに向けるほど内径が大きくなるように形成されうる。
【0084】
図14で示したように、カップリングナット130の外側部130Bを引っ張らなければ、外側部130Bは、弾性部材180によって外側部130Bが前側に位置して、第1面と分離誘導部190とが離隔している。
【0085】
図15で示したように、ユーザが外側部130Bを回転させて、第1マグネット140の第1極(N)と第2マグネット240の第1極(N)とを整列させて、第1マグネット140と第2マグネット240との間で斥力を発生させた状態でユーザが外側部130Bを引っ張れば、後退する第1面(SF1)が分離誘導部190を軸中心に向けて押す。このように、分離誘導部190が押されれば、チップ部191が軸中心に向けて移動しながら第1マグネット140と第2マグネット240との間の空間を入り込んで、第1マグネット140と第2マグネット240とをより容易に分離させることができる。
【0086】
図16は、多段構造の結合関係を形成するプラグ100とアダプタ200とを含むコネクタ組立体の側断面図である。
【0087】
図16を参照すれば、プラグ100とアダプタ200は、多段構造の結合関係を形成して、プラグ100とアダプタ200との結合力と遮蔽性能とを高めうる。
【0088】
プラグ100とアダプタ200とが結合すれば、プラグ100の第1突起部(P1)は、アダプタ200の第6溝(G6)に挿入される。
【0089】
プラグ100は、第1突起部(P1)で前側に段付けられるように突出する第2突起部(P2)を含みうる。
【0090】
アダプタ200は、第6溝(G6)で段付けられるように凹状に形成される第7溝(G7)を含みうる。
【0091】
プラグ100とアダプタ200とが結合すれば、プラグ100の第2突起部(P2)は、アダプタ200の第7溝(G7)に挿入される。
【0092】
このように、プラグ100の第1ボディー110とアダプタ200の第2ボディー210とが多段構造で重畳されて結合されることにより、接触面積が増えるために、結合力と遮蔽性能とを高めうるという利点がある。
【0093】
図17は、プラグ100に含まれたテンション構造の結合関係を形成するプラグ100とアダプタ200とを含むコネクタ組立体の側断面図であり、
図18は、
図17で図示したコネクタ組立体を示したものであって、結合前のプラグ100とアダプタ200とを示す図面である。
【0094】
図17及び
図18を参照すれば、プラグ100とアダプタ200との結合関係は、プラグ100に含まれたテンション構造による結合を含みうる。
【0095】
プラグ100の第1突起部(P1)は、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第1弾性切片(P1a)からなりうる。
【0096】
第1弾性切片(P1a)は、その先端に外側に突出する係止突起(P1b)を含みうる。
【0097】
アダプタ200は、係止突起(P1b)に引っ掛かる係止溝(G6a)を含みうる。係止溝(G6a)は、第6溝(G6)の内面で外側に凹状に形成される。
【0098】
プラグ100とアダプタ200とが結合すれば、第1弾性切片(P1a)が縮まって第6溝(G6)に進入し、進入後、係止突起(P1b)が係止溝(G6a)に引っ掛かる。係止突起(P1b)と係止溝(G6a)は、軸方向に互いに拘束されるために、プラグ100とアダプタ200との結合力を高めうる。
【0099】
図19は、アダプタ200に含まれたテンション構造の結合関係を形成するプラグ100とアダプタ200とを含むコネクタ組立体の側断面図であり、
図20は、
図19で図示したコネクタ組立体を示したものであって、結合前のプラグ100とアダプタ200とを示す図面である。
【0100】
図19及び
図20を参照すれば、プラグ100とアダプタ200との結合関係は、アダプタ200に含まれたテンション構造による結合を含みうる。
【0101】
第2ボディー210は、第3突起部(P3)を含みうる。第3突起部(P3)は、第2ボディー210の前面から突出する。
【0102】
第3突起部(P3)は、円周方向に沿って互いに離隔した複数個の第2弾性切片(P3a)からなりうる。
【0103】
第2弾性切片(P3a)は、その先端に内側に突出する係止突起(P3b)を含みうる。
【0104】
プラグ100の第1ボディー110は、第7溝(G7)を含む。第3突起部(P3)は、第7溝(G7)に挿入される。第7溝(G7)は、係止突起(P3b)に引っ掛かる係止溝(G7a)を含みうる。係止溝(G7a)は、第7溝(G7)の内面で外側に凹状に形成される。
【0105】
プラグ100とアダプタ200とが結合すれば、第2弾性切片(P3a)が開かれながら第7溝(G7)に進入し、進入後、係止突起(P3b)と係止溝(G7a)とに引っ掛かる。係止突起(P3b)と係止溝(G7a)は、軸方向に互いに拘束されるために、プラグ100とアダプタ200との結合力を高めうる。
【0106】
以上、本発明の望ましい1つの実施形態によるRF同軸ケーブル用プラグ及びアダプタと、それを備えるRFコネクタ組立体と、に関して、添付図面を参照して具体的に説明した。
【0107】
前述した本発明の一実施形態は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないということを理解しなければならず、本発明の範囲は、前述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって表われる。そして、この特許請求の範囲の意味及び範囲はもとより、その等価概念から導出されるあらゆる変更または変形可能な形態が、本発明の範囲に含まれていると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、RF同軸ケーブルのプラグ及びコネクタ組立体を製造する分野に用いられる。
【国際調査報告】