(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】空気調和機室内機
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0071 20190101AFI20250130BHJP
F24F 8/108 20210101ALI20250130BHJP
F24F 8/90 20210101ALI20250130BHJP
F24F 11/39 20180101ALI20250130BHJP
B01D 46/04 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
F24F1/0071
F24F8/108 230
F24F8/90 120
F24F8/90 130
F24F11/39
B01D46/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525980
(86)(22)【出願日】2023-10-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2023124834
(87)【国際公開番号】W WO2024139550
(87)【国際公開日】2024-07-04
(31)【優先権主張番号】202321340922.8
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/096723
(32)【優先日】2023-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2023/105581
(32)【優先日】2023-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202321430623.3
(32)【優先日】2023-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223608409.0
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202223602180.X
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(71)【出願人】
【識別番号】517383847
【氏名又は名称】海信家電集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense Home Appliances Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8 Ronggang Road, Ronggui, Shunde, Foshan, Guangdong, P.R.C
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 正忠
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ 先▲許▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲華▼▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲偉▼戈
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼ 柱杰
(72)【発明者】
【氏名】申 亮
(72)【発明者】
【氏名】黄 民柱
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲徳▼▲鵬▼
【テーマコード(参考)】
3L051
3L260
4D058
【Fターム(参考)】
3L051BB04
3L260BA09
3L260BA62
3L260CB23
3L260CB79
3L260EA07
3L260FC24
3L260HA06
4D058JA12
4D058MA31
4D058MA47
4D058MA51
4D058SA01
(57)【要約】
空気調和機室内機が提供される。前記空気調和機室内機は、筐体、フィルター及び自己清掃アセンブリを備える。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品及び少なくとも1つの位置制限部品を含む。前記洗浄ブラシアセンブリは、洗浄ブラシベース、洗浄ブラシ及び弾性材を含む。前記洗浄ブラシは、前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールに巻き付けられる過程または前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記少なくとも1つの位置制限部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記清掃部品の前記フィルターに近い側及び前記フィルターから離れる側のうちの少なくとも一方に位置する。前記位置制限部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記弾性材が圧縮される傾向または前記弾性材が引張される傾向がある場合、前記洗浄ブラシに突き当たることで、前記弾性材をゆっくりと弾性変形させるように構成される。
【選択図】
図25
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成されるフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するように構成される自己清掃アセンブリと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品、及び少なくとも1つの位置制限部品を含み、
前記ベースは、前記筐体に接続され、
前記第1リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの一端に接続され、
前記第2リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの他端に接続され、
前記洗浄ブラシアセンブリは、前記ベース内に設置され、且つ前記第2リールの前記フィルターから離れる側に位置し、前記洗浄ブラシアセンブリは、
前記ベースに回転可能に接続される洗浄ブラシベースと、
前記洗浄ブラシベース上に移動可能に設置され、且つ前記フィルターの一部に突き当たる洗浄ブラシであって、前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールに巻き付けられる過程または前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、
前記洗浄ブラシベースと前記洗浄ブラシとの間に設けられる弾性材と、を含み、
前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシアセンブリの一方側に位置し、前記清掃部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成され、
前記少なくとも1つの位置制限部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記清掃部品の前記フィルターに近い側及び前記フィルターから離れる側のうちの少なくとも一方に位置し、前記位置制限部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記弾性材が圧縮される傾向または引張される傾向がある場合、前記洗浄ブラシに突き当たることで、前記弾性材をゆっくりと弾性変形させるように構成される、
空気調和機室内機。
【請求項2】
前記ベースは清掃キャビティを画定し、
前記清掃キャビティは、
第1開口であって、前記清掃キャビティの前記フィルターに近い側は開放され、前記第1開口が形成される第1開口と、
第2開口であって、前記清掃キャビティの前記フィルターから離れる側は開放され、前記第2開口が形成される第2開口と、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、集塵ボックスをさらに含み、前記集塵ボックスは、前記第2開口に設置され、且つ前記清掃キャビティ内の異物を収集するように構成される、
請求項1に記載の空気調和機室内機。
【請求項3】
前記位置制限部品は、第1位置制限部または第2位置制限部のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1位置制限部は、前記清掃部品の前記フィルターに近い側に位置し、前記第1位置制限部の第1端は前記清掃部品に近接し、前記第1位置制限部の第2端は前記第1開口に向かって延在し、
前記第2位置制限部は、前記清掃部品の前記フィルターから離れる側に位置し、前記第2位置制限部の第1端は前記清掃部品に近接し、前記第2位置制限部の第2端は前記第2開口に向かって延在する、
請求項2に記載の空気調和機室内機。
【請求項4】
前記第1位置制限部の第1端から前記第1位置制限部の第2端への方向において、前記第1位置制限部の前記空気調和機室内機の厚さ方向における幅は減少し、
前記洗浄ブラシは、さらに、第2位置から第1位置まで回転する際、前記洗浄ブラシベースの中心から離れる方向に向かって移動するように構成され、前記第1位置は、前記洗浄ブラシが前記第2リールの前記フィルターに突き当たるときの位置であり、前記第2位置は、前記洗浄ブラシが前記第1位置制限部に突き当たるときの位置である、
請求項3に記載の空気調和機室内機。
【請求項5】
前記第2位置制限部の第2端から前記第2位置制限部の第1端に向かう方向において、前記第2位置制限部品の前記空気調和機室内機の厚さ方向における幅は減少し、
前記洗浄ブラシは、さらに、第3位置から第2位置まで回転する際、まず前記洗浄ブラシベースの中心から離れる方向に向かって移動し、その後、前記洗浄ブラシベースの中心に近づく方向に向かって移動するように構成され、前記第2位置は、前記洗浄ブラシが前記第1位置制限部に突き当たるときの位置であり、前記第3位置は、前記洗浄ブラシが前記第2位置制限部に突き当たるときの位置である、
請求項3又は請求項4に記載の空気調和機室内機。
【請求項6】
前記第1位置制限部の前記洗浄ブラシに突き当たる表面は、平面及び円弧面のうちの一方であり、前記第2位置制限部の前記洗浄ブラシに突き当たる表面は、平面及び円弧面のうちの一方である、
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項7】
前記第2位置制限部は、
一端が前記清掃キャビティの内壁に接続される第1サブ位置制限部と、
前記第1サブ位置制限部の他端に接続される第2サブ位置制限部であって、前記洗浄ブラシベースの中心と前記第1サブ位置制限部との間の距離は、前記洗浄ブラシベースの中心と前記第2サブ位置制限部との間の距離より大きい第2サブ位置制限部と、を含む、
請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項8】
前記ベースの高さ方向に沿って、前記第2位置制限部の第2端は、前記洗浄ブラシアセンブリより低い、
請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項9】
前記位置制限部品の前記ベースの長さ方向における厚さは、予め設定された範囲内の任意の値である、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項10】
前記少なくとも1つの位置制限部品は、複数の位置制限部品を備え、前記複数の位置制限部品は、前記ベースの長さ方向に沿って間隔を空けて設けられ、且つそれぞれ前記ベースの前記長さ方向における両端に位置する、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項11】
前記洗浄ブラシベースは、
第1取付部と、
第2取付部であって、前記第1取付部は前記第2取付部に設けられる第2取付部と、を含み、
前記弾性材の第1端は、前記第1取付部に突き当たり、前記弾性材の第2端は、前記第2取付部に突き当たり、前記洗浄ブラシは、前記第1取付部の前記第2取付部から離れる側に設けられる、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項12】
前記洗浄ブラシアセンブリは、取付キャビティをさらに含み、前記第2取付部の前記洗浄ブラシに向かう側は開放され、前記第1取付部は前記第2取付部の開放される前記側に設けられ、前記第1取付部は前記第2取付部と共に前記取付キャビティを画定し、前記弾性材は前記取付キャビティ内に設置される、
請求項11に記載の空気調和機室内機。
【請求項13】
前記洗浄ブラシベースは、
少なくとも1つの係合溝と、
前記少なくとも1つの係合溝に対応し、前記第2取付部の前記筐体の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる少なくとも1つの係止具と、をさらに含み、
前記少なくとも1つの係止具と前記少なくとも1つの係合溝は係合することにより、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記筐体の高さ方向において、移動可能に接続される、
請求項11又は請求項12に記載の空気調和機室内機。
【請求項14】
前記少なくとも1つの係合溝は複数の係合溝を含み、前記少なくとも1つの係止具は複数の係止具を備え、前記複数の係止具はそれぞれ前記複数の係合溝と対応し、且つ前記第2取付部の前記筐体の幅方向に沿った前記両側壁に設けられ、
前記複数の係止具はそれぞれ前記複数の係合溝に係合することにより、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記筐体の高さ方向において、移動可能に接続される、
請求項13に記載の空気調和機室内機。
【請求項15】
前記弾性材はバネを含み、前記洗浄ブラシアセンブリは、前記第1取付部及び前記第2取付部のうちの一方に設けられる位置決め柱をさらに含み、前記バネは前記位置決め柱に嵌め込んで設置される、
請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項16】
前記空気調和機室内機は、
前記筐体内に設置され、且つ前記吸込口から入る室内空気と熱交換するように構成される室内熱交換器と、
前記室内熱交換器の前記吸込口から離れる側に設置され、且つ室内空気を前記吸込口から流入させて前記室内熱交換器と熱交換した後に、前記吹出口から送出させるように構成されるファンアセンブリと、
前記筐体上に設置される駆動アセンブリと、
前記筐体内に設置される少なくとも1つの伝動アセンブリであって、前記駆動アセンブリの駆動下で、前記自己清掃アセンブリを運動させ、前記フィルター上に付着した異物を前記自己清掃アセンブリに清掃させるように構成される少なくとも1つの伝動アセンブリと、をさらに備える、
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項17】
前記駆動アセンブリは、第1駆動モータと第2駆動モータとを含み、
前記伝動アセンブリは、
前記第1リールの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第1ギアと、
前記第2リールの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第2ギアであって、前記第1ギアは前記第2ギアと噛み合う第2ギアと、
前記洗浄ブラシベースの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第3ギアであって、前記第2駆動モータは前記第3ギアに接続される第3ギアと、を含み、
前記第1駆動モータは、前記第1ギアまたは前記第2ギアのうちの一方に接続され、且つ前記第1ギア及び前記第2ギアのうちのいずれかの回転を駆動するように構成され、前記第2駆動モータは前記第3ギアに接続され、且つ前記第3ギアの回転を駆動するように構成される、
請求項16に記載の空気調和機室内機。
【請求項18】
前記少なくとも1つの伝動アセンブリは、2つの伝動アセンブリを含み、前記2つの伝動アセンブリは、それぞれ前記自己清掃アセンブリの前記筐体の長さ方向に沿った両端に設けられる、
請求項17に記載の空気調和機室内機。
【請求項19】
前記ファンアセンブリは、室内ファンと室内ファンモータとを含み、
前記空気調和機室内機は、
前記室内ファンモータの起動及び停止を制御し、且つ前記室内ファンモータの現在の作動回転速度で作動している際の現在の電流値を収集するように構成される室内ファンモータ駆動アセンブリと、
前記室内ファンモータが前記フィルターに異物が無く且つ前記現在の作動回転速度で作動している場合の目標電流値を記憶するように構成されるパラメータ記憶アセンブリと、
計時するように構成されるタイマと、
制御アセンブリと、をさらに含み、前記制御アセンブリは、
前記室内ファンモータ駆動アセンブリによって収集された前記室内ファンモータの前記現在の電流値を表す信号を受信し、
前記現在の電流値が前記目標電流値と設定電流値との差より小さいと決定される場合、前記タイマが計時するように制御し、
前記タイマの計時時間が設定時間閾値以上であると決定される場合、前記タイマの前記計時時間をゼロクリアするように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターを清掃するように制御する、ように構成される、
請求項16から請求項18のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項20】
前記駆動アセンブリは、第1駆動モータと第2駆動モータとを含み、
前記制御アセンブリは、さらに
前記制御アセンブリが、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターを清掃するように制御する際、
前記第2駆動モータの回転を制御し、且つ前記第2駆動モータの第1パルス数をカウントし、
前記第1パルス数が第1設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1駆動モータが第1方向に沿って回転するように制御し、且つ前記第1駆動モータが前記第1方向に沿って回転する第2パルス数をカウントし、
前記第2パルス数が第2設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1駆動モータが第2方向に沿って回転するように制御し、且つ前記第1駆動モータが前記第2方向に沿って回転する第3パルス数をカウントし、前記第1方向は前記第2方向と反対であり、
前記第3パルス数が前記第2設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1パルス数、前記第2パルス数、及び前記第3パルス数をゼロクリアし、且つ前記フィルターが予め設定された軌道に沿って運動する往復回数を計算し、
前記往復回数が設定回数以上であると決定される場合、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターの清掃を停止するように制御する、ように構成される、
請求項19に記載の空気調和機室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願、2023年6月6日に出願された出願番号が202321430623.3である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年5月31日に出願された出願番号が202210618975.5である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。空気調和機室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、空気調和機室内機が提供される。前記空気調和機室内機は、筐体、フィルター及び自己清掃アセンブリを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記フィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品及び少なくとも1つの位置制限部品を含む。前記ベースは前記筐体に接続される。前記第1リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される。前記洗浄ブラシアセンブリは、前記ベース内に設置され、且つ前記第2リールの前記フィルターから離れる側に位置する。前記洗浄ブラシアセンブリは、洗浄ブラシベース、洗浄ブラシ及び弾性材を含む。前記洗浄ブラシベースは、前記ベースに回転可能に接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシベース上に移動可能に設置され、且つ前記フィルターの一部に突き当たる。前記洗浄ブラシは、前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールに巻き付けられる過程または前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記弾性材は、前記洗浄ブラシベースと前記洗浄ブラシとの間に設けられる。前記清掃部品は前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシアセンブリの一方側に位置する。前記清掃部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される。前記少なくとも1つの位置制限部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記清掃部品の前記フィルターに近い側及び前記フィルターから離れる側のうちの少なくとも一方に位置する。前記位置制限部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記弾性材が圧縮される傾向または前記弾性材が引張される傾向がある場合、前記洗浄ブラシに突き当たることで、前記弾性材をゆっくりと弾性変形させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の斜視図である。
【
図2】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の筐体の斜視図である。
【
図4】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の正面図である。
【
図6】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの斜視図である。
【
図7A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの断面図である。
【
図7B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
【
図8A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
【
図8B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
【
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図12】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の別のベースの斜視図である。
【
図13】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
【
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図17】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のフィルターの構造図である。
【
図18】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のブロック図である。
【
図19】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の斜視図である。
【
図20】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図21】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図23】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
【
図24】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
【
図25】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの別の分解図である。
【
図26】幾つかの実施例に係る別の室内機の断面図である。
【
図27】洗浄ブラシが第1位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図28】洗浄ブラシが第2位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図29】洗浄ブラシが第3位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図30】幾つかの実施例に係るベース前蓋の構造図である。
【
図31】幾つかの実施例に係るベース前蓋の別の角度下の構造図である。
【
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の駆動アセンブリの分解図である。
【
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部の斜視図である。
【
図35】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の別のブロック図である。
【
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の別のブロック図である。
【
図37】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリの実行方法のフローチャートである。
【
図38】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリの別の実行方法のフローチャートである。
【
図39】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリのまた別の実行方法のフローチャートである。
【
図40】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリのまた別の実行方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0007】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0008】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0009】
以下、説明の便宜上、本開示における上、下、左、右、前、後の向きの表現は、特に断りのない限り、空気調和機室内機の運転時の状態に基づくものとする。空気調和機室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。空気調和機室内機の高さ方向は上下方向である。空気調和機室内機の長さ方向は左右方向であり、空気調和機室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0010】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。空気調和機室内機は、吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、空気調和機室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が空気調和機室内機に入るのを阻止する。空気調和機室内機は一定時間運転した後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0011】
通常、空気調和機室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、空気調和機室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。空気調和機室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄するニーズがある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラ-ブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、空気調和機室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0012】
本開示の幾つかの実施例は、空気調和機室内機1000が提供される。
図1、
図5、及び
図6に示すように、空気調和機室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400(
図7Bを参照)及び伝動アセンブリ500(
図11を参照)を備える。
【0013】
筐体100は、前板191、背板192、第1側板193、及び第2側板194を備える。前板191は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。背板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第1側板193及び第2側板194は、それぞれ前板191及び背板192に接続され、それぞれ前板191及び背板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第1側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第1側板193は、空気調和機室内機1000の左側の側板であり、第2側板194は、空気調和機室内機1000の右側の側板である。
【0014】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0015】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0016】
幾つかの実施例では、
図2及び
図5に示すように、空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600、ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0017】
例えば、ファンアセンブリ700が動作する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600を介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0018】
幾つかの実施例では、
図6、
図7A及び
図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(
図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0019】
自己清掃アセンブリ300は、ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ取付部材311とブラケット312とを備える。ブラケット312の一方側は、取付部材311の背板192に近い側に接続され、且つ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。取付部材311内に、取付キャビティ313が画定され、且つ取付キャビティ313の頂部は一部が開放されている。ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、ブラケット312上に設置され、且つブラケット312に対して運動することができる。
【0020】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、取付キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ空気調和機室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を備え、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0021】
幾つかの実施例では、
図5、
図10及び
図11に示すように、伝動アセンブリ500はベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0022】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を備える。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0023】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0024】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0025】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0026】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0027】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0028】
例えば、
図7A、
図7B及び
図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0029】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0030】
また、同時に、第1従動ギア510は、さらに中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0031】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0032】
幾つかの実施例では、
図10、
図11及び
図12に示すように、ベース310は、収容キャビティ314をさらに備える。取付部材311の空気調和機室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、収容キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は収容キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540は、それぞれ収容キャビティ314内に設置される。ベース310に収容キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、空気調和機室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している部品(例えば中間ギア540)が他の部品(例えばファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0033】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、収容キャビティ314の底側には、取付キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。
図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0034】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0035】
空気調和機室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0036】
このように、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。その後、室内空気は室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0037】
空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0038】
幾つかの実施例では、
図8A及び
図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを備え、且つ第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを備え、且つ第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0039】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0040】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図8A及び
図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0041】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0042】
幾つかの実施例では、
図2、
図9、
図10及び
図15を参照すると、空気調和機室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0043】
空気調和機室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、空気調和機室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0044】
空気調和機室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0045】
幾つかの実施例では、
図13及び
図14に示すように、空気調和機室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、空気調和機室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0046】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、収容キャビティ314の背板912に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0047】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は取付部材311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は取付部材311とともに筐体100から取り外される。
【0048】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリ300に接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0049】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0050】
幾つかの実施例では、
図2に示すように、筐体100は、貫通孔120及び取付溝130をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、貫通孔120が形成される。筐体100内に取付溝130が画定される。取付溝130の前側は開放される。貫通孔120は取付溝130と連通し、且つ貫通孔120は取付溝130の上方に位置する。取付部材311は、取付溝130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は取付部材311の内側に設けられ、伝動アセンブリ500は取付部材311の外側に設けられる。ブラケット312は、貫通孔120を介して筐体100内に設置される。
【0051】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は取付部材311内に設置され、取付部材311は取付溝130内に設置され、ブラケット312の一方側は取付部材311に接続され、且つ貫通孔120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130から取り外すことにより、ブラケット312とフィルター210は、取付部材311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0052】
同様に、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130内に取り付けることにより、ブラケット312とフィルター210は取付部材311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0053】
幾つかの実施例では、
図9に示すように、空気調和機室内機1000は位置制限ブロック160をさらに備える。位置制限ブロック160は、筐体100の前板191上に回転可能に設置され、且つ取付溝130に近接する。位置制限ブロック160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0054】
例えば、位置制限ブロック160がロック位置にある場合、位置制限ブロック160の少なくとも一部は取付部材311の前側にあるため、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを阻害する。位置制限ブロック160がロック解除位置にある場合、位置制限ブロック160は筐体100の前板191上にあるため、取付部材311が前方にスライドして取付溝130から離脱することができる。
【0055】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、位置制限ブロック160は、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、位置制限ブロック160をロック解除位置に回転させることにより、取付部材311を取り出すことができる。
【0056】
例えば、空気調和機室内機1000は、複数の位置制限ブロック160を備える。筐体100に複数の位置制限ブロック160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0057】
幾つかの実施例では、
図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。集塵ボックス350は、ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0058】
図3及び
図9に示すように、空気調和機室内機1000は、挿入溝150をさらに備える。挿入溝150は、筐体100の前板191に設けられる。灰落としボックス360は挿入溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は集塵ボックス350の下方に位置する。挿入溝150は、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。
図12に示すように、灰落としボックス360には、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0059】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は挿入溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0060】
幾つかの実施例では、
図15及び
図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、集塵ボックス350内に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0061】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター230の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0062】
幾つかの実施例では、
図1及び
図4に示すように、空気調和機室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、貫通孔120を封止する。例えば、空気調和機室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、空気調和機室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、貫通孔120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0063】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0064】
幾つかの実施例では、
図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0065】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0066】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。空気調和機室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0067】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0068】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、空気調和機室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600またはファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、空気調和機室内機1000の内部をより清潔にすることができ、空気調和機室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0069】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000は、センサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、空気調和機室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0070】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように空気調和機室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0071】
例えば、空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、空気調和機室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が前記予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0072】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0073】
第1リール330と第2リール340が反対方向に沿って回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。集塵ボックス350内の異物が多い場合、集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0074】
本開示の幾つかの実施例は、別の空気調和機室内機100Aが提供される。
図18に示すように、空気調和機室内機100Aは、筐体10、室内熱交換器20、ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター40、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ50、少なくとも1つの駆動アセンブリ60及び少なくとも1つの伝動アセンブリ70を備える。
【0075】
図19から
図21に示すように、筐体10は、前板12と、背板13と、第1側板14と、第2側板15とを備える。第1側板14及び第2側板15は、それぞれ前板12及び背板13に接続され、且つそれぞれ前板12及び背板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0076】
筐体10は、少なくとも1つの吸込口11と吹出口を備える。筐体10の頂部の一部は開放され、吸込口11が形成される。
【0077】
筐体10の底部の一部は開放され、前記吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体10内に設けられ、且つ吸込口11から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口11から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0078】
フィルター40は、吸込口11と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口11を覆う。フィルター40は、吸込口11から空気調和機室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0079】
自己清掃アセンブリ50は、筐体10内に設置され、フィルター40に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ60は筐体10上に設置され、伝動アセンブリ70は筐体10内に設置される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ70は、それぞれ自己清掃アセンブリ50及び駆動アセンブリ60に接続され、且つ駆動アセンブリ60の駆動下で自己清掃アセンブリを運動させ、フィルター40に付着した異物を自己清掃アセンブリ50に除去させるように構成され、それによって、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現する。
【0080】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、自己清掃アセンブリ50は、ベース51、第2リール53、第1リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び集塵ボックス55を備える。ベース51は、筐体10内に設けられ、且つ前板12近接する。ベース51は、ベース主体511Aとブラケット512とを備える。ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの背板13に近い側に接続され、且つ筐体10の厚さ方向(すなわち、
図19に示す前後方向)に沿って延在する。ブラケット512は、フィルター40を担持するように構成される。フィルター40は、ブラケット512上に設置され、且つブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0081】
第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って延在する。第2リール53と第1リール52は、間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター40は、第2リール53と第1リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第1リール52に近接して設置され、且つフィルター40が第1リール52または前記第2リールによって巻き上げられる過程、またはフィルター40が第1リール52または前記第2リールによって巻き下げられる過程において、フィルター40上の異物を清掃するように構成される。
【0082】
自己清掃アセンブリ50は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511Aは、清掃キャビティ56を画定する。清掃キャビティ56は、第1開口563と第2開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第1開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第2開口564が形成される。第2リール53は第1開口563の上方に位置し、第1リール52は第1開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。集塵ボックス55は、第2開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター40から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0083】
幾つかの実施例では、第2リール53と第1リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ50による清掃過程において、フィルター40は、第1リール52上で巻き上げ、且つ第2リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター40は、第1リール52上で巻き下げ、且つ第2リール53上で巻き上げる。
【0084】
幾つかの実施例では、
図21及び
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に移動可能に設けられ、且つフィルター40の一部に突き当たる。洗浄ブラシベース541は、第1取付部5411と第2取付部5412とを備える。第1取付部5411は、第2取付部5412上に設けられ、且つ第2取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543は、一端が第1取付部5411に当接し、他端が第2取付部5412に当接する。
【0085】
例えば、弾性材543はバネである。洗浄ブラシ542は、第1取付部5411の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する場合、第1リール52は洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第1リール52は第1取付部5411に力を加え、これにより、第1取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0086】
第2取付部5412は、筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、洗浄ブラシ542が第1リール52に力を加えるように、第1取付部5412に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、洗浄ブラシ542を第1リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、第1リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接することを実現し、洗浄ブラシ542が第1リール52において巻き付けられたフィルター40に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触による洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0087】
洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第1リール52に当接し、第2リール53と第1リール52が反対方向に回転する際、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター40を清掃することができるので、フィルター40から払い落とされた異物が、集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第1リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、洗浄ブラシ542と第1リール52との当接の安定性を向上させ、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0088】
幾つかの実施例では、
図25及び
図26に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第1位置制限部品(位置制限部品)565をさらに備える。少なくとも1つの第1位置制限部品565は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。第1位置制限部品565は、洗浄ブラシベース541が回転する過程において、弾性材543が圧縮される傾向または弾性材543が引張される傾向がある場合、洗浄ブラシ542に突き当たり、弾性材543がゆっくりと弾性変形するように構成される。
【0089】
洗浄ブラシ542が第2リール53から分離された後、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541から離れる方向に向かって回転する。洗浄ブラシベース541の回転に伴い、洗浄ブラシ542のフィルター40に近い側は、第1位置制限部品565に係止する。第1位置制限部品565は、洗浄ブラシ542がフィルター40から離脱する際に洗浄ブラシ542の突然の移動によって異音を生じるのを回避するために、洗浄ブラシベース541に対する洗浄ブラシ542の移動距離を制限するように構成される。
【0090】
第1位置制限部品565を設けることにより、洗浄ブラシ542がフィルター40から分離する際に、弾性材543が圧縮状態から引張状態への変形過程を遅らせるのに有利であり、弾性材543が急速な激しい運動によって、弾性材543が洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース541との間に取り付けられる安定性が低下することを回避し、弾性材543が洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース541との間に取り付けられる信頼性を高め、弾性材543の不可逆的な変形を回避し、弾性材543を保護し、弾性材543の耐用年数を延長し、洗浄ブラシアセンブリ54の構造の安定性を向上させ、自己清掃アセンブリ50の使用過程における異音の発生を回避する。
【0091】
幾つかの実施例では、
図23、
図25及び
図26に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース51の内壁に設けられ、且つ清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。第1位置制限部品565は、清掃部品59のフィルター40に近い側またはフィルター40から離れる側のうちの少なくとも一方側に位置する。
【0092】
第1位置制限部品565は、清掃部品59の洗浄ブラシベース541の中心に沿った周方向の少なくとも一方側に位置する。洗浄ブラシベース541の中心軸線は、清掃部品59の回転軸である。第1位置制限部品565は、清掃部品59と第2リール53との間に設置してもよい。洗浄ブラシ542がフィルター40から分離する際、洗浄ブラシ542は、まず第1位置制限部品565に係止した後に、清掃部品59に係止し、且つ清掃部品59の筐体10の高さ方向に沿って第2リール53から離れる側に転向する。
【0093】
洗浄キャビティの側壁に清掃部品59を設置することにより、洗浄ブラシアセンブリ54の自己清掃機能を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を掃除する必要がある場合、自己清掃アセンブリ50の取り外しを回避し、洗浄ブラシ542の清掃の難易度を軽減し、洗浄ブラシ542の洗浄効率を向上させることができる。
【0094】
第1位置制限部品565は清掃部品59に隣接して設置され、且つ第1位置制限部品565及び清掃部品59は、それぞれ洗浄ブラシベース541の中心軸線の周方向の一方側に位置する。洗浄ブラシアセンブリ54は、本来の運動軌跡の運動を維持することができ、且つ清掃部品59及び第1位置制限部品565の構造は簡潔であり、製造の難易度を低減し、製造コストを低減するのに有利である。
【0095】
幾つかの実施例では、
図30と
図31に示すように、第1位置制限部品565は、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652のうちの少なくとも1つを備える。第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59に近接し、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652は、それぞれ清掃キャビティ56の同じ側に設けられ、且つ筐体10の高さ方向(例えば、
図31の上下方向)に沿って、第1位置制限部5651、清掃部品59、第2位置制限部5652は、順に配列される。清掃部品59は、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652との間に位置する。
【0096】
図27から
図29に示すように、洗浄ブラシ542がフィルター40と清掃部品59との間を運動する際に、洗浄ブラシ542がフィルター40と分離してから清掃部品59と分離するまでの間、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651に係止する。洗浄ブラシ542が清掃部品59と分離した後、筐体10の高さ方向に沿って、洗浄ブラシ542は、清掃部品59の第1位置制限部5651から離れる側に向かって運動し、且つ洗浄ブラシ542は、第2位置制限部5652に係止する。このように、洗浄ブラシ542の運動中に発生する異音を低減することができる。洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止する位置から第1位置制限部5651または第2位置制限部5652に係止する位置まで回転する際、弾性材543の変形過程は比較的緩やかである。このように、弾性材543の急速な圧縮または引張を回避することができ、弾性材543の保護に有利であり、洗浄ブラシ542の運動によって発生する異音を低減する。
【0097】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第1位置制限部5651の第1端566から前記第1位置制限部5651の第2端567への方向において、第1位置制限部5651の空気調和機室内機1000の厚さ方向における幅は、徐々に減少する。洗浄ブラシ542はさらに、第2位置から第1位置まで回転する際に、洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動するように構成される。前記第1位置は、洗浄ブラシ542が第2リール53のフィルター40に突き当たるときの位置である。前記第2位置は、洗浄ブラシ542が前記第1位置制限部5651に突き当たるときの位置である。
【0098】
図27及び
図28に示すように、洗浄ブラシ542が第1方向Mに沿って、第2位置から第1位置まで回転する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動する。ここで、第1方向Mは、時計回り方向であってもよい。第1位置制限部5651の第2端567は第2リール53に近接し、第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59に近接し、且つ第1端566と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離は、第2端567と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離より大きい。
【0099】
洗浄ブラシ542が第2位置から第1位置まで回転する過程において、洗浄ブラシ542が第2端部567と係止する箇所から第2リール53と係止する箇所まで運動する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動する。この場合、第2端567から第1端566に指す方向において、第1位置制限部5651の幅は減少する。このように、洗浄ブラシアセンブリ54が回転する際、弾性材543の変形過程を遅らせることができ、且つ清掃部品59と第2リール53との間で運動する際に、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651に係止し、洗浄ブラシベース541に対する洗浄ブラシ542の運動の安定性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の耐用年数を延長することができる。
【0100】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第2位置制限部5652の第2端569から第2位置制限部5652の第1端568に向かう方向において、第2位置制限部5652の空気調和機室内機1000の厚さ方向における幅は減少し、且つベース51の高さ方向に沿って、第2位置制限部5652の第2端部569は洗浄ブラシアセンブリ54より低い。このように、洗浄ブラシアセンブリ54の回転に有利である。洗浄ブラシ542はさらに、第3位置から前記第2位置まで回転する際に、まず洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動し、その後、洗浄ブラシベース541の中心に近づく方向に向かって移動するように構成される。前記第3位置は、洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652に突き当たるときの位置である。
【0101】
図28及び
図29に示すように、洗浄ブラシ542が第1方向Mに沿って、第3位置から第2位置まで回転する際、洗浄ブラシ542は、まずベース51の中心から離れる方向に向かって移動し、その後、ベース51の中心に近づく方向に向かって移動する。第2位置制限部5652の第1端568は清掃部品59に近接し、第2位置制限部5652の第2端569は清掃部品59から離れ、且つ第2位置制限部5652の第1端568と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離は、第2位置制限部5652の第2端569と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離より大きい。
【0102】
洗浄ブラシ542が第3位置から第2位置まで回転する過程において、洗浄ブラシ542はまず第2位置制限部5652の第2端569と係止する箇所から第2位置制限部5652の第1端568と係止する箇所まで回転し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541から離れる方向に向かって移動する。洗浄ブラシ542が清掃部品59に向かって回転する過程において、洗浄ブラシ542は第2位置制限部5652と分離し、洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止した後、清掃部品59と分離し、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651の第1端566と係止する位置から第1位置制限部5651の第2端567と係止する位置まで移動する。当該運動過程において、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心に近づく方向に向かって移動する。洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652の第2端569に係止する際、洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541が動かすことにより回転方向を変え、第1位置制限部5651に近づく方向(例えば、第2方向N)に向かって回転することで、洗浄ブラシ542が清掃部品59とフィルター40との間で回転すること、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59の上下両側間で回転することを実現し、それにより、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する掃除、及び第2位置制限部5652による洗浄ブラシ542に対する回転の制限を実現することができる。ここで、第2方向Nは、第1方向Mとは反対方向である。例えば、第2方向Nは、反時計回り方向である。
【0103】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542に向いている表面は、平面または円弧面あってもよい。すなわち、第1位置制限部5651の洗浄ブラシ542と係止する表面、及び第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542と係止する表面は、それぞれ平面または円弧面である。例えば、第1位置制限部5651の洗浄ブラシ542に向いている表面は平面であり、第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542に向いている表面は円弧面である。洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652の第2端569に係止する際、第2位置制限部5652は洗浄ブラシ542が回転し続けることを制限することができる。そのため、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652の一方側が平面または円弧面として設置することは、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565との相対回転に有利であり、洗浄ブラシアセンブリ54の回転が円滑になり、弾性材543の変形過程がより緩やかになり、それによって、洗浄ブラシアセンブリ54の耐用年数を延長するのに有利である。
【0104】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、ベース51の高さ方向に沿って、第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59より高く、第2位置制限部5652の第1端568は清掃部品59より低い。この場合、筐体10の高さ方向に沿って、第1位置制限部5651、清掃部品59、及び第2位置制限部5652は、上から下へ順に設置され、それによって、洗浄ブラシ542がフィルター40と係止する箇所から清掃部品59と係止する箇所まで変えること、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59と係止する箇所からフィルター40と係止する箇所まで変えることに有利であり、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652は、弾性材543が洗浄ブラシ542を洗浄ブラシベース514の中心に向かうように運動させる過程または弾性材543が洗浄ブラシ542を洗浄ブラシベース514の中心から離れるように運動させる過程を遅らせ、弾性材543の変形過程を伸びることができ、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652がそれぞれ洗浄ブラシ542に係止するのに有利であり、洗浄ブラシ542の運動過程で発生する異音を低減することができる。
【0105】
幾つかの実施例では、
図31に示すように、第2位置制限部5652は、第1サブ位置制限部5653と第2サブ位置制限部5654とを備える。第1サブ位置制限部5653は、第2位置制限部5652の清掃部品59に近い一端に位置し、第2サブ位置制限部5654は、第2位置制限部5652の清掃部品59から離れる他端に位置する。第1サブ位置制限部5653の一端は清掃キャビティ56の内壁に接続され、第2サブ位置制限部5654は第1サブ位置制限部5653の他端に接続され、且つ洗浄ブラシベース541の中心と第1サブ位置制限部5653との間の距離は、洗浄ブラシベース541の中心と第2サブ位置制限部5654との間の距離より大きい。そのため、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653に係止する際の洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース514の中心との間の距離は、洗浄ブラシ542が第2サブ位置制限部5654に係止する際の洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース514の中心との間の距離より大きい。
【0106】
そのため、洗浄ブラシ542が第2サブ位置制限部5654に係止する際の弾性材543の圧縮ストロークは、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653に係止する際の弾性材543の圧縮ストロークより大きい。したがって、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653から第2サブ位置制限部5654まで回転する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース514の中心に近づく方向に向かって移動し、且つ第2サブ位置制限部5654は洗浄ブラシ542を制限することができる。例えば、第2サブ位置制限部5654が洗浄ブラシ542に係止することは、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653から離れる方向に向かって回転し続けるのを回避することができる。
【0107】
幾つかの実施例では、
図30及び
図31に示すように、第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLは、予め設定された範囲内の任意の値であり、例えば、予め設定された範囲は1mmから3mmである。この場合、Lは1mm以上であり、且つ3mm以下(1mm≦L≦3mm)である。例えば、第1位置制限部品565の筐体10の長さに沿った厚さLは、1mm、2mm、または3mmである。第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLが3mmより大きい場合、第1位置制限部品565と洗浄ブラシ542との間の接触面積が増加し、その結果、洗浄ブラシ542の回転過程において、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565との間に発生する摩擦力が大きすぎて、洗浄ブラシ542の回転に影響を与え、洗浄ブラシ542の毛が不可逆的な変形を起こし易くなり、それによって、材料を浪費し、コストを増加させる。
【0108】
第1位置制限部品565のベース51の長さ方向に沿った厚さLが1mmより小さい場合、第1位置制限部品565が薄すぎ、その結果、洗浄ブラシ542の回転過程において、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565とが係止する際、第1位置制限部品565が破断しやすく、且つ第1位置制限部品565が薄すぎると、製造難易度が高くなり、コストが増加する。そのため、第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLを予め設定された範囲内に設置することは、洗浄ブラシ542がフィルター40に係止する際、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止する際、洗浄ブラシ542の位置を制限し、弾性材543の変形過程を遅らせ、コストを低減することができ、第1位置制限部品565の構造強度を向上させ、部品の耐用年数を延長することもできる。
【0109】
幾つかの実施例では、
図30に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、複数の第1位置制限部品565を備える。複数の第1位置制限部品565は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設置され、これにより、各第1位置制限部品565にかかる力を軽減することができる。また、複数の第1位置制限部品565がそれぞれ筐体10の長さ方向の両端に位置することは、第1位置制限部品565による洗浄ブラシ542への支持能力を向上させ、ベース51の全体の構造強度を向上させるのに有利である。
【0110】
幾つかの実施例では、
図20、
図21、及び
図25に示すように、集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551及び係合孔553を備える。係合孔553は、集塵ボックス主体551の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体10は、位置決め具をさらに備え、前記位置決め具は筐体10の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。集塵ボックス55と筐体10は、係合孔553と前記位置決め具との嵌合及び係合により、集塵ボックス55と筐体10との取り外し可能な接続を実現する。
【0111】
図32に示すように、集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、集塵ボックス55をベース51に組み立てる際に、集塵ボックス55の前側とベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0112】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、取付キャビティ544をさらに備える。第2取付部5412の洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第1取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第1取付部5411は第2取付部5412と共に取付キャビティ544を画定する。弾性材543は、取付キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第1取付部5411と第2取付部5412とに当接するように接続しているため、第1取付部5411が押圧される際、第1取付部5411は第2取付部5412に向かって運動することができる。
【0113】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第1取付部5411と第2取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0114】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの係合溝5414と、少なくとも1つの係止具5415とをさらに備える。少なくとも1つの係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの係止具5415は、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。係止具5415と係合溝5414は嵌合して係合することにより、第1取付部5411が第2取付部5412に接続される。係止具5415が係合溝5414内に係合される場合、係止具5415は係合溝5414内で筐体10の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0115】
例えば、少なくとも1つの第1取付部5411が複数の係合溝5414を備える場合、複数の係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。係合溝5414の筐体10の高さ方向に沿った長さは、係止具5415の筐体10の高さ方向に沿った長さより大きいため、第1取付部5411は筐体10の高さ方向に沿って、第2取付部5412に対して運動することができる。
【0116】
洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際、第1取付部5411が第2取付部5412に向かって運動することは、理解される。洗浄ブラシ542が第1リール52から分離する際、第1取付部5411は第2取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第1取付部5411と第2取付部5412とは、係合溝5414と係止具5415との嵌合により係合されるので、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡略化し、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0117】
さらに、係止具5415が係合溝5414内に係合される際、係止具5415は係合溝5414に対して運動することができることにより、第1取付部5411の第2取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃効率を向上させる。
【0118】
幾つかの実施例では、
図23から
図25に示すように、第1取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を備える。接続部5413の筐体10の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体10の高さ方向に沿って第2取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413は、共に第1取付部5411を構成する。
【0119】
第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は、接続部5413に当接し、弾性材543の他端は、第2取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、係合溝5414と係止具5415との嵌合及び係合により、第2取付部5412に接続される。第1取付部5411と第2取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412の筐体10の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第2取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0120】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を設置して第1取付部5411を構成することで、第1取付部5411が良好な構造強度を持ち、第1取付部5411と洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0121】
幾つかの実施例では、
図24と
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、接続部5413の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設けられる。取付溝57の底面は、洗浄ブラシ542の第1リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際に、フィルター40に対する清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。
【0122】
幾つかの実施例では、
図21、
図22及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、2つの伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、2つの伝動アセンブリ70のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ70は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の長さ方向に沿って筐体10の一端に設置される。
【0123】
伝動アセンブリ70は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ70において、2つの第1ギア71はそれぞれ第2リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第1リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0124】
駆動アセンブリ60は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、且つ第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、且つ第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0125】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ50が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第1リール52を前記第1方向に沿って回転させる。第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第2リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0126】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第2リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター40を巻き下げる際、第1リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター40を巻き上げる。
【0127】
このように、第2リール53と第1リール52の作用下で、第2リール53と第1リール52との間に張られたフィルター40は、予め設定された軌道に沿って運動し、洗浄ブラシ542とフィルター40との間に相対運動が生じ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃を実現する。
【0128】
第2リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第2リール53が第1ギア71を介してベース51との回転接続を実現することは、理解される。第1リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第1リール52は第2ギア72を介してベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介してベース51との回転接続を実現する。
【0129】
1つの前記自己清掃装置を例にして、自己清掃アセンブリ50は2つの伝動アセンブリ70に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ70はそれぞれ自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の側壁に近い伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ50を回転させる。
【0130】
2つの自己清掃アセンブリ50の両端に、それぞれ伝動アセンブリ70が設けられているため、自己清掃アセンブリ50を筐体10に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ50の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0131】
幾つかの実施例では、
図33に示すように、駆動アセンブリ60は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体10に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体10の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体10の長さ方向に沿ってベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及びベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。
【0132】
幾つかの実施例では、
図25及び
図33に示すように、ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれベース51の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の背板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。
図27に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は筐体10の高さ方向に沿って集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は、接続板516に筐体10の長さ方向に沿って連続して設けられる。
【0133】
幾つかの実施例では、
図32と
図33に示すように、ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体10の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0134】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利である。
【0135】
幾つかの実施例では、
図32に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0136】
幾つかの実施例では、
図24及び
図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第2位置制限部品546をさらに備える。少なくとも1つの第2位置制限部品546は、洗浄ブラシベース541の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部品546は1つの第2位置制限部品546を備え、1つの第2位置制限部品546は第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部品546は2つの第2位置制限部品546を備え、2つの第2位置制限部品546は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0137】
図34に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。第2位置制限部品546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。
【0138】
第2位置制限部品546が、さらに第1位置まで回転するように構成されることにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に接触しない。また、第2位置制限部品546が、さらに第2位置まで回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する。
【0139】
幾つかの実施例では、
図34に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。第2位置制限部品546が前記第1位置まで回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触しない。第2位置制限部品546が前記第2位置まで回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40上の異物を払い落とす。
【0140】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0141】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部品546が前記第1位置から前記第2位置まで回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。
【0142】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、第2位置制限部品546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0143】
幾つかの実施例では、清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。第2位置制限部品546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0144】
幾つかの実施例では、
図23及び
図33に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体10の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0145】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体10の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0146】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第1リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第1リール52とは互いに離間する。
【0147】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第1リール52に当接する。例えば、前記シール材はスポンジである。
【0148】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第1開口563が前記シール材を介して第1リール52に当接させ、第1開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリがファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、空気調和機室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0149】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、第2開口564の幅は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって傾斜して設けられ、すなわち、第2開口564の横断面積は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。第2開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第2開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第2開口564の集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0150】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延長セクション564との間に第2開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0151】
第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0152】
第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第2開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター40から清掃された異物が集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0153】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体10の長さ方向に沿って運動してもよい。
【0154】
自己清掃アセンブリ50に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ50の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の脱着の効率を向上させる。
【0155】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、ファンアセンブリ30は、室内ファン31と室内ファンモータ32とを備える。室内ファン31は、室内ファンモータ32に接続される。室内ファンモータ32は、室内ファン31の回転を駆動するように構成される。
【0156】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、空気調和機室内機100Aは新風アセンブリ90をさらに備える。新風アセンブリ90は、新風ファン91と新風渦巻ケーシング92とを備える。新風渦巻ケーシング92は筐体10内に設置される。新風渦巻ケーシング92は、新風吸込口921と新風吹出口922とを備える。新風吸込口921は新風渦巻ケーシング92の一端に設けられ、新風吹出口922は渦巻ケーシングの他端に設けられる。新風ファン91は新風渦巻ケーシング92内に設置され、新風ファン91は室外空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0157】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、室内熱交換器20は、熱交換ダクト21を備える。熱交換ダクト21は、室内熱交換器20内に設けられ、且つ前記吹出口に連通する。
【0158】
幾つかの実施例では、
図36に示すように、空気調和機室内機100Aは、室内ファンモータ駆動アセンブリ81、制御アセンブリ82、記憶アセンブリ83、及びタイマ84をさらに備える。室内ファンモータ駆動アセンブリ81は、室内ファンモータ32の起動及び停止を制御し、且つ室内ファンモータ32の現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを収集するように構成される。記憶アセンブリ83は、目標電流値Imを記憶するように構成される。目標電流値Imは、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している場合における対応する電流値である。
【0159】
タイマ84は計時するように構成される。制御アセンブリ82は、それぞれ室内ファンモータ駆動アセンブリ81、自己清掃アセンブリ50、記憶アセンブリ83及びタイマ84に接続されることにより、室内ファンモータ駆動アセンブリ81、自己清掃アセンブリ50及びタイマ84を制御する。
【0160】
幾つかの実施例では、
図37に示すように、制御アセンブリ82は、ステップS101からステップS105を実行するように構成される。
【0161】
ステップS101では、室内ファンモータ駆動アセンブリ81によって収集された、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを表す信号を受信する。
【0162】
ステップS102では、現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さいか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS103を実行し、「NO」である場合、ステップS101に戻って再度実行する。
【0163】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ駆動アセンブリ81によって収集された、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを表す信号を受信する場合、制御アセンブリ82は、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inと、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imとの大小関係を判断する。
【0164】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと、設定電流値I0との差より小さい場合、フィルター40に付着した異物が比較的に多く、フィルター40を清掃する必要があることを示す。
【0165】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Im以上である場合、フィルター40に異物が付着していないことを示す。
【0166】
なお、設定電流値I0は、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定電流値I0は、1mAから3mAの任意の値であり、例えば、1mA、2mA、または3mAである。設定電流値I0は、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。
【0167】
ステップS103では、タイマ84が計時するように制御して継続時間Tnを取得し、且つ継続時間Tnが設定時間閾値T0以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS104を実行し、「NO」である場合、ステップS105を実行する。
【0168】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さいと決定される場合、制御アセンブリ82は、タイマ84が計時するように制御して継続時間Tnを取得し、且つ継続時間Tnと設定時間閾値T0との大小関係を判断する。
【0169】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと、設定電流値I0との差より小さく、また当該状態下で、継続時間Tnが設定時間閾値T0以上である場合、室内ファンモータ32が、現在の電流値Inが目標電流値Imと設定電流値I0との差より低い運転状態にある期間が長いことを示し、すなわち、空気調和機室内機100Aはフィルター40に異物が多く付着した状態で、長時間運転されている。そのため、空気調和機室内機100Aの冷房効果又は暖房効果を保証するために、フィルター40を清掃する必要がある。
【0170】
なお、設定時間閾値T0は、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定時間閾値T0は、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定時間閾値T0は、第1設定時間閾値T1、第2設定時間閾値T2、及び第3設定時間閾値T3を含む。第1設定時間閾値T1は第2設定時間閾値T2より大きく、第2設定時間閾値T2は第3設定時間閾値T3より大きい。例えば、第1設定時間閾値T1は15minであり、第2設定時間閾値T2は10minであり、第3設定時間閾値T3は5minである。
【0171】
ステップS104では、継続時間Tnをゼロクリアして、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃するように制御する。
【0172】
ステップS105では、継続時間Tnをゼロクリアして、且つステップS102に戻って再度実行する。
【0173】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0以上と決定される場合、制御アセンブリ82は、フィルター40を清掃する必要があると決定し、継続時間Tnをゼロクリアして、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃するように制御する。
【0174】
制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0より小さいと決定される場合、制御アセンブリ82は、持続時間Tnをゼロクリアして、空気調和機室内機100Aが運転を継続するように制御し、その後、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inと、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imとの大小関係を再度判断する。
【0175】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機100Aは、清掃指示ランプをさらに備える。前記清掃指示ランプは筐体10に設けられ、且つフィルター40を清掃するか否かをユーザに提示するように構成される。
【0176】
幾つかの実施例では、
図38に示すように、ステップS104の前に、制御アセンブリ82はさらに、ステップS201からステップS203を実行するように構成される。
【0177】
ステップS201では、現地の現在時間Tiを取得し、現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty内にあるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS202を実行し、「NO」である場合、ステップS203を実行する。
【0178】
ステップS202では、清掃指示ランプの点灯を制御する。
【0179】
ステップS203では、清掃指示ランプの消灯を制御する。
【0180】
幾つかの実施例では、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0より大きい場合、制御アセンブリ82は、空気調和機室内機100Aの設置場所における現在時間Tiを取得し、また現地の現在時間Tiと設定時間範囲Tyとの大小関係を判断する。現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty内にある場合、ユーザにフィルター40の清掃を提示するために、前記清掃指示ランプの点灯を制御する。現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty外にある場合、前記清掃指示ランプの消灯を制御する。
【0181】
なお、設定時間範囲Tyは、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定時間範囲Tyは、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定時間範囲Tyは、06:00~20:00である。
【0182】
制御アセンブリ82が、フィルター40の清掃が必要であると決定される場合、制御アセンブリ82は、無線通信技術を介して空気調和機室内機100Aの設置場所における現在時間Tiを取得してもよい。空気調和機室内機100Aの設置場所が北京であり、且つ現在時間Tiが昼間、すなわち06:00~20:00にある場合、制御アセンブリ82は、フィルター40の清掃が必要であることをユーザに提示するために、前記清掃指示ランプの点灯を制御する。この場合、ユーザは、空気調和機室内機100Aの自己清掃機能を起動するか否かを手動で選択することができる。
【0183】
空気調和機室内機100Aの設置場所が北京であり、且つ現在時間Tiが夜間、すなわち20:00~06:00にある場合、制御アセンブリ82は、前記清掃指示ランプの消灯を制御し、且つ空気調和機室内機100Aの運転を継続するよう制御する。
【0184】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機100Aが空気調和機に適応される場合、空気調和機は圧縮機を備える。空気調和機室内機100Aは導風板をさらに備え、前記導風板は、前記吹出口に設けられることにより、前記吹出口を開閉する。例えば、空気調和機室内機100Aが運転する際、前記導風板が開いて前記吹出口が露出することにより、室内熱交換器20によって熱交換された空気が前記吹出口から室内に流れる。
【0185】
前記導風板は、前記吹出口から流出する空気の方向を調整するために、筐体10に対して回転可能であることにより、空気が室内の複数の位置に流れることができる。
【0186】
幾つかの実施例では、
図39に示すように、ステップS104の前に、制御アセンブリ82は、さらにステップS301を実行するように構成される。
【0187】
ステップS301では、圧縮機の作動を停止するように制御し、ファンアセンブリ30の運転を停止するように制御し、導風板を閉じるように制御する。
【0188】
例えば、制御アセンブリ82が自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃する前に、制御アセンブリ82は、前記圧縮機の作動を停止するように制御し、ファンアセンブリ30の運転を停止するように制御し、前記導風板を閉じるように制御する。
【0189】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82は、さらに第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の回転を制御するように構成されることで、自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃することを実現する。例えば、制御アセンブリ82は、第2駆動モータ62の回転を制御することにより、洗浄ブラシ542を回転させ、これにより、フィルター40上の異物を清掃する。制御アセンブリ82は、第1駆動モータ61を前記第1方向に沿って回転させるように制御することにより、第2リール53を前記第1方向に沿って回転させ、これにより、フィルター210が第2リール53上で巻き上げる。
【0190】
さらに、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82の制御を介して、ユーザの手動操作により第1駆動モータ61の回転方向を変更する必要がなくなり、自己清掃アセンブリ50の自動化に有利である。
【0191】
幾つかの実施例では、
図40に示すように、制御アセンブリ82が自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82は、さらにステップS401からステップS408を実行するように構成される。すなわち、ステップS104は、ステップS401からステップS409を含む。
【0192】
ステップS401では、第2駆動モータ62の回転を制御し、且つ第2駆動モータ62の第1パルス数N1をカウントする。
【0193】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が第2駆動モータ62の回転を制御する過程において、第2駆動モータ62の第1パルス数N1をカウントする。すなわち、制御アセンブリ82は、フィルター40上の異物を清掃するために、第2駆動モータ62の回転を開始するよう制御し、且つ第2駆動モータ62の第1パルス数N1を計算することにより、洗浄ブラシ542によるフィルター40の清掃回数を得る。
【0194】
ステップS402では、第1パルス数N1が第1設定パルス数N10以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS403を実行し、「NO」である場合、ステップS401に戻って実行する。
【0195】
ステップS403では、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転する第2パルス数N21をカウントする。
【0196】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82は、第1パルス数N1をカウントし、且つ第1パルス数N1と第1設定パルス数N10との大小関係を判断する。第1パルス数N1が第1設定パルス数N10以上である場合、制御アセンブリ82は、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転する第2パルス数N21をカウントする。
【0197】
なお、第1設定パルス数N10は、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、第1設定パルス数N10は、8から12の任意の値であり、例えば、第1設定パルス数N10は、8、10、または12である。
【0198】
ステップS404では、第2パルス数N21が第2設定パルス数N20以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS405を実行し、「NO」である場合、ステップS403に戻って再度実行する。
【0199】
ステップS405では、第1駆動モータ61が前記第2方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第2方向に沿って回転する第3パルス数N31をカウントする。
【0200】
ステップS406では、第3パルス数N31が第2設定パルス数N20以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS407を実行し、「NO」である場合、ステップS405に戻って再度実行する。
【0201】
なお、第2設定パルス数N20は、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、且つ実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、第2設定パルス数N20は、1100から1300の任意の値であり、例えば、第2設定パルス数N20は、1100、1200、または1300である。
【0202】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82は、毎秒200パルスで第2駆動モータ62の回転を制御し、制御アセンブリ82は、毎秒110パルスで第1駆動モータ61の回転を制御する。すなわち、第2駆動モータ62の回転を制御するパルス数は、第1駆動モータ61の回転を制御するパルス数より大きく、すなわち、洗浄ブラシ542の回転速度は、第2リール53の回転速度より大きい。
【0203】
ステップS407では、第1パルス数N1、第2パルス数N21、及び第3パルス数N31をゼロクリアし、且つフィルター40が予め設定された軌道に沿って運動する往復回数Ntを計算する。
【0204】
ステップS408では、往復回数Ntが設定回数Ns以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS409を実行し、「NO」である場合、ステップS401に戻って再度実行する。
【0205】
ステップS409では、自己清掃アセンブリ50がフィルター40の清掃を停止するように制御する。
【0206】
幾つかの実施例では、第3パルス数N22が第2設定パルス数N20以上である場合、第1パルス数N1、第2パルス数N21及び第3パルス数N22をゼロクリアする。制御アセンブリ82は、第2駆動モータ62の回転を制御し、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿った回転及び前記第2方向に沿った回転を繰り返すように制御し、且つフィルター40が第2リール53上で巻き上げ及び巻き下げる往復回数Ntを計算する。
【0207】
フィルター40の往復運動が設定回数Nsに達する場合、フィルター40は洗浄ブラシ542による複数の清掃を繰り返し、比較的に清潔になる。すなわち、往復回数Ntが設定回数Ns以上である場合、自己清掃アセンブリ50が、フィルター40の清掃を完了したことを示す。
【0208】
なお、設定回数Nsは、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、且つ設定回数Nsは、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定回数Nsは、8から12のうちのいずれかの値であり、例えば、設定回数Nsは、8、10、または12である。
【0209】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の主旨から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2023年5月29日に出願された出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願、2023年7月3日に出願された出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願、2023年6月6日に出願された出願番号が202321430623.3である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれ、前記した出願番号がPCT/CN2023/096723であるPCT国際特許出願は、2022年12月30日に出願された出願番号が202223608409.0である中国特許出願、2022年12月30日に出願された出願番号が202223602180.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、前記した出願番号がPCT/CN2023/105581であるPCT国際特許出願は、2023年5月29日に出願された出願番号が202321340922.8である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張する。
【0002】
本開示は空調技術分野に関し、特に空気調和機室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭生活において、空気調和機は各家庭に欠かせない家電の1つとなっている。空気調和機室内機は空気調和機の一部として室内に設置され、室内の空気と熱交換することで、室内の温度を上げたり下げたりするために用いられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、空気調和機室内機が提供される。前記空気調和機室内機は、筐体、フィルター及び自己清掃アセンブリを備える。前記筐体は吸込口と吹出口とを有する。前記フィルターは、前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、前記フィルター上の異物を除去するように構成される。前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品及び少なくとも1つの位置制限部品を含む。前記ベースは前記筐体に接続される。前記第1リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの一端に接続される。前記第2リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの他端に接続される。前記洗浄ブラシアセンブリは、前記ベース内に設置され、且つ前記第2リールの前記フィルターから離れる側に位置する。前記洗浄ブラシアセンブリは、洗浄ブラシベース、洗浄ブラシ及び弾性材を含む。前記洗浄ブラシベースは、前記ベースに回転可能に接続される。前記洗浄ブラシは、前記洗浄ブラシベース上に移動可能に設置され、且つ前記フィルターの一部に突き当たる。前記洗浄ブラシは、前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールに巻き付けられる過程または前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される。前記弾性材は、前記洗浄ブラシベースと前記洗浄ブラシとの間に設けられる。前記清掃部品は前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシアセンブリの一方側に位置する。前記清掃部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成される。前記少なくとも1つの位置制限部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記清掃部品の前記フィルターに近い側及び前記フィルターから離れる側のうちの少なくとも一方に位置する。前記位置制限部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記弾性材が圧縮される傾向または前記弾性材が引張される傾向がある場合、前記洗浄ブラシに突き当たることで、前記弾性材をゆっくりと弾性変形させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の斜視図である。
【
図2】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の筐体の斜視図である。
【
図4】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の正面図である。
【
図6】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの斜視図である。
【
図7A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のベースの断面図である。
【
図7B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リール及び第2リールの斜視図である。
【
図8A】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第1部分または第2リールの第3部分の構造図である。
【
図8B】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の第1リールの第2部分または第2リールの第4部分の構造図である。
【
図9】幾つかの実施例に係るパネルが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図10】幾つかの実施例に係るパネル及び筐体が取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図12】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機の別のベースの斜視図である。
【
図13】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のリンク、伝動アセンブリ及び駆動アセンブリの構造図である。
【
図15】幾つかの実施例に係るパネル及び1つのベースが取り外された空気調和機室内機の斜視図である。
【
図17】幾つかの実施例に係る空気調和機室内機のフィルターの構造図である。
【
図18】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のブロック図である。
【
図19】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の斜視図である。
【
図20】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図21】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図23】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの断面図である。
【
図24】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の洗浄ブラシアセンブリの分解図である。
【
図25】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の筐体及び自己清掃アセンブリの別の分解図である。
【
図26】幾つかの実施例に係る別の室内機の断面図である。
【
図27】洗浄ブラシが第1位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図28】洗浄ブラシが第2位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図29】洗浄ブラシが第3位置に位置する時の対応する
図26における円Qの部分拡大図である。
【
図30】幾つかの実施例に係るベース前蓋の構造図である。
【
図31】幾つかの実施例に係るベース前蓋の別の角度下の構造図である。
【
図32】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の自己清掃アセンブリの分解図である。
【
図33】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の駆動アセンブリの分解図である。
【
図34】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機のストッパ部の斜視図である。
【
図35】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の別のブロック図である。
【
図36】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の別のブロック図である。
【
図37】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリの実行方法のフローチャートである。
【
図38】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリの別の実行方法のフローチャートである。
【
図39】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリのまた別の実行方法のフローチャートである。
【
図40】幾つかの実施例に係る別の空気調和機室内機の制御アセンブリのまた別の実行方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては想到可能な他のすべての実施例は、本開示の射出範囲に含まれるものとする。
【0007】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0008】
本願の説明において、理解すべきなのは、「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって示された方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願の説明の便宜又は説明の簡略化を図るためのものであり、言及された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構造又は操作される必要があることを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものと理解されるべきでない。
【0009】
以下、説明の便宜上、本開示における上、下、左、右、前、後の向きの表現は、特に断りのない限り、空気調和機室内機の運転時の状態に基づくものとする。空気調和機室内機の運転時、ユーザに面した側が前側、その反対側が後側となる。空気調和機室内機の高さ方向は上下方向である。空気調和機室内機の長さ方向は左右方向であり、空気調和機室内機の厚さ方向は前後方向である。
【0010】
空気調和機の普及に伴い、ユーザの空気調和機に対する要求もますます高まっている。空気調和機室内機は、吸込口と吹出口とを含む。吸込口にはフィルターが設置され、空気調和機室内機に入る空気を濾過し、空気中のホコリ等の異物が空気調和機室内機に入るのを阻止する。空気調和機室内機は一定時間運転した後に、フィルターに付着したホコリ等の異物が多すぎて、フィルターの一部を塞ぎ、吸込風量が減少し、空気調和機の冷房効率または暖房効率が低下する可能性がある。
【0011】
通常、空気調和機室内機内にローラーブラシを設置し、ローラーブラシによってフィルターに付着した異物を除去し、フィルターが高い濾過能力を維持させ、空気調和機室内機の冷房効率または暖房効率を維持する。空気調和機室内機が一定時間作動していると、フィルターに付着した異物が多くなり、濾過アセンブリを取り外し、濾過アセンブリにおけるフィルター及びローラーブラシ等の構造を洗浄するニーズがある。濾過アセンブリを取り外す過程において、フィルターをローラ-ブラシに対して運動するように駆動するための駆動モータがフィルターに接続されているため、濾過アセンブリを取り外す前に駆動モータを取り外す必要がある。しかしながら、濾過アセンブリを取り外す際、駆動モータとの接触による感電という安全上の危険が生じる可能性がある。さらに、濾過アセンブリの脱着が容易でないため、空気調和機室内機の組み立て効率が低く、ユーザが濾過アセンブリを洗浄するのに不利である。
【0012】
本開示の幾つかの実施例は、空気調和機室内機1000が提供される。
図1、
図5、及び
図6に示すように、空気調和機室内機1000は、筐体100、濾過アセンブリ200、自己清掃アセンブリ300、駆動アセンブリ400(
図7Bを参照)及び伝動アセンブリ500(
図11を参照)を備える。
【0013】
筐体100は、前板191、背板192、第1側板193、及び第2側板194を備える。前板191は、空気調和機室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁から離れる側の側板である。背板192は、室内機を室内の壁に取り付けられたときに、壁に近い側の側板である。第1側板193及び第2側板194は、それぞれ前板191及び背板192に接続され、それぞれ前板191及び背板192と垂直な方向に沿って延在する。例えば、第1側板193は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の一方側の側板であり、第2側板194は、筐体100の長さ方向(すなわち、
図1に示す左右方向)上の他方側の側板である。例えば、第1側板193は、空気調和機室内機1000の左側の側板であり、第2側板194は、空気調和機室内機1000の右側の側板である。
【0014】
筐体100は吸込口110を備える。例えば、筐体100の頂部の一部は開放され、吸込口110が形成される。濾過アセンブリ200は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110に位置する。濾過アセンブリ200は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機1000に入るのを防止するように構成される。自己清掃アセンブリ300は、筐体100内に設置され、且つ濾過アセンブリ200に付着した異物を除去するように構成される。
【0015】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、伝動アセンブリ500は筐体100内に設置される。伝動アセンブリ500は、それぞれ自己清掃アセンブリ300及び駆動アセンブリ400に接続され、且つ駆動アセンブリ400の駆動下で自己清掃アセンブリ300を運動させ、濾過アセンブリ200に付着した異物を自己清掃アセンブリ300に除去させ、自己清掃作業を実行させ、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率の維持を実現するように構成される。
【0016】
幾つかの実施例では、
図2及び
図5に示すように、空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600、ファンアセンブリ700及び吹出口をさらに備える。室内熱交換器600は、筐体100内に設置され、且つ吸込口110から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ700は、室内熱交換器600の吸込口110から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0017】
例えば、ファンアセンブリ700が動作する際、ファンが回転して吸込口110から室内空気を吸い込み、室内空気を室内熱交換器600と熱交換させ、その後、室内熱交換器600を介して熱交換された室内空気を吹出口から汲み出す。空気調和機室内機1000は、室内熱交換器600を介して室内空気を加熱または冷却することにより、室内温度を上昇または低下させて、暖房または冷房効果を実現する。
【0018】
幾つかの実施例では、
図6、
図7A及び
図7Bに示すように、濾過アセンブリ200は、フィルター210を備える。フィルター210が、吸込口110と室内熱交換器600との間に設置され(
図5に示すように)、且つ吸込口110を覆うことで、フィルター210は、吸込口110から空気調和機室内機1000に入る空気中の異物を濾過することができる。
【0019】
自己清掃アセンブリ300は、ベース310、第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340を備える。ベース310は、筐体100内に設けられ、且つ取付部材311とブラケット312とを備える。ブラケット312の一方側は、取付部材311の背板192に近い側に接続され、且つ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図7Aに示す前後方向)に沿って延在する。取付部材311内に、取付キャビティ313が画定され、且つ取付キャビティ313の頂部は一部が開放されている。ブラケット312は、フィルター210を担持するように構成される。フィルター210は、ブラケット312上に設置され、且つブラケット312に対して運動することができる。
【0020】
第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、取付キャビティ313内に回転可能に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320、第1リール330及び第2リール340は、それぞれ空気調和機室内機1000の長さ方向に沿って延在する。第1洗浄ブラシ320は、第1毛ブラシ321を備え、且つフィルター210に付着した異物を除去するように構成される。第1洗浄ブラシ320は、第1リール330に近接して設置される。第1リール330と第2リール340は間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター210の一端は第1リール330に接続され、他端は第2リール340に接続される。フィルター210は、第1リール330と第2リール340のうちの少なくとも一方の外周に巻き付けられ、且つフィルター210は、第1リール330と第2リール340との間に張られる。
【0021】
幾つかの実施例では、
図5、
図10及び
図11に示すように、伝動アセンブリ500はベース310に設置され、且つ伝動アセンブリ500はそれぞれ第1リール330及び第2リール340に接続される。伝動アセンブリ500は、第1リール330及び第2リール340を介してフィルター210に接続される。
【0022】
駆動アセンブリ400は筐体100上に設置され、且つ駆動アセンブリ400は駆動ギア410を備える。駆動ギア410は、動力出力端に接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は伝動アセンブリ500と取り外し可能に接続される。例えば、駆動アセンブリ400は駆動モータである。駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させることにより、フィルター210を予め設定された軌道に沿って運動するように駆動してもよい。すなわち、第1洗浄ブラシ320とフィルター210との間に相対運動が生じることによって、フィルター210の異なる領域が第1洗浄ブラシ320に対向して設置される。
【0023】
例えば、駆動アセンブリ400は、フィルター210が第1リール330上で巻き上げられ、且つ第2リール340上で巻き下げられ、或いは、フィルター210が第1リール330上で巻き下げられ、且つ第2リール340上で巻き上げられるように、伝動アセンブリ500を介して第1リール330及び第2リール340を回転させることで、フィルター210が第1リール330と第2リール340との間に張られ、且つ第1洗浄ブラシ320に対して運動する。このように、第1洗浄ブラシ320は、それと対向しているフィルター210の領域を清掃することができる。
【0024】
伝動アセンブリ500は、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540を備える。第1従動ギア510は第1リール330の一端に取り付けられ、第1従動ギア510は駆動ギア410と噛み合う。第2従動ギア520は第2リール340の一端に取り付けられ、第2従動ギア520は第1従動ギア510と噛み合う。第3従動ギア530は第1洗浄ブラシ320の一端に取り付けられ、第3従動ギア530は中間ギア540と噛み合う。さらに、第1従動ギア510は中間ギア540と噛み合う。
【0025】
自己清掃アセンブリ300が作動する過程において、駆動アセンブリ400は、動力出力端上の駆動ギア410を第1方向に沿って回転させるように運転することにより、第1従動ギア510を第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1リール330を前記第2方向に沿って回転させる。同時に、第1従動ギア510は、さらに第2従動ギア520を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を前記第1方向に沿って回転させる。
【0026】
このように、第1リール330と第2リール340の作用下で、第1リール330と第2リール340との間に張られたフィルター210は予め設定された軌道に沿って運動し、これにより、フィルター210上の異なる領域は順に第1洗浄ブラシ320に対向し、第1洗浄ブラシ320は異なる領域のフィルター210を清掃する。
【0027】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第1リール330が前記第1方向に沿って回転してフィルター210を巻き上げる際、第2リール340は前記第2方向に沿って回転してフィルター210を巻き下げる。
【0028】
例えば、
図7A、
図7B及び
図11を参照すると、第1従動ギア510は、駆動ギア410の駆動下で反時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を反時計回り方向に沿って回転させて、フィルター210を巻き上げる。その後、第1従動ギア510は反時計回り方向に沿って回転しながら、第2従動ギア520を時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げる。
【0029】
第1従動ギア510が、駆動ギア410の駆動下で時計回り方向に沿って回転され、第1リール330を時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き下げ、その後、第1従動ギア510が、時計回り方向に沿って回転すると同時に、第2従動ギア520を反時計回り方向に沿って回転させ、それによって、第2リール340を反時計回り方向に沿って回転させ、フィルター210を巻き上げることは、理解される。
【0030】
また、同時に、第1従動ギア510は、さらに中間ギア540を前記第1方向に沿って回転させ、それによって、中間ギア540は第3従動ギア530を前記第2方向に沿って回転させ、ひいては、第1洗浄ブラシ320を前記第2方向に沿って回転させることで、第1洗浄ブラシ320の回転方向はフィルター210の運動方向と反対方向になり、第1洗浄ブラシ320によるフィルター210に対する洗浄効果を向上させるのに有利である。
【0031】
例えば、第1従動ギア510と第2従動ギア520の歯数は同じであるため、第1リール330と第2リール340の回転速度は一致となり、それによって、フィルター210は第1リール330と第2リール340上に張られる。
【0032】
幾つかの実施例では、
図10、
図11及び
図12に示すように、ベース310は、収容キャビティ314をさらに備える。取付部材311の空気調和機室内機1000の長さ方向に沿った一方側は、他方側に向かって凹んでおり、これにより、収容キャビティ314が形成される。伝動アセンブリ500は収容キャビティ314内に設置され、すなわち、第1従動ギア510、第2従動ギア520、第3従動ギア530及び中間ギア540は、それぞれ収容キャビティ314内に設置される。ベース310に収容キャビティ314を設けることは、第1従動ギア510、第2従動ギア520、中間ギア540及び第3従動ギア530の保護及び隠蔽に有利であり、空気調和機室内機1000内の配線の引き回しに有利であり、作動している部品(例えば中間ギア540)が他の部品(例えばファンアセンブリ700)を損傷するのを防止する。
【0033】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、収容キャビティ314の底側には、取付キャビティ313と連通する第1開口3141、第2開口3142及び第3開口3143が設けられる。
図14に示すように、第1従動ギア510の中部には第1プリズム511が設けられ、第1リール330の端部には第1プリズム511に適合する第1孔が設けられる。第1プリズム511は第1開口3141を通過して前記第1孔内に挿入されることにより、第1従動ギア510と第1リール330とを固定接続する。
【0034】
第2従動ギア520の中部には第2プリズム521が設けられ、第2リール340の端部には第2プリズム521に適合する第2孔が設けられる。第2プリズム521は第2開口3142を通過して前記第2孔内に挿入されることにより、第2従動ギア520と第2リール340とを固定接続する。第3従動ギア530の中部には第3プリズム531が設けられ、第1洗浄ブラシ320の端部には第3プリズム531に適合する第3孔が設けられる。第3プリズム531は第3開口3143を通過して前記第3孔内に挿入されることにより、第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320とを固定接続する。
【0035】
空気調和機室内機1000内に、第1開口3141、第1プリズム511、前記第1孔、第2開口3142、第2プリズム521、前記第2孔、第3開口3143、第3プリズム531及び前記第3孔を設置することは、第1従動ギア510と第1リール330との接続、第2従動ギア520と第2リール340との接続及び第3従動ギア530と第1洗浄ブラシ320との接続を実現するのに有利となるため、回転の安定性を向上させることができる。
【0036】
このように、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から筐体100に入り、フィルター210を介して濾過された後、室内熱交換器600に流れる。その後、室内空気は室内熱交換器600を介して熱交換された後、吹出口から吹き出される。
【0037】
空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気中の異物はフィルター210を介して濾過された後、フィルター210の表面に堆積し、フィルター210に多くの異物を付着させ、フィルター210の濾過効果及び吸込効果に影響を与えることがある。フィルター210に付着した異物が多い場合、空気調和機室内機1000の自己清掃アセンブリ300は、フィルター210に付着した異物を除去して、フィルター210の濾過能力を維持することができるので、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができる。
【0038】
幾つかの実施例では、
図8A及び
図8Bに示すように、第1リール330は第1部分331と第2部分332とを備え、且つ第1部分331と第2部分332とは取り外し可能に接続される。第2リール340は第3部分341と第4部分342とを備え、且つ第3部分341と第4部分342とは取り外し可能に接続される。フィルター210の一端は第1部分331と第2部分332との間に挟持され、フィルター210の他端は第3部分341と第4部分342との間に挟持される。
【0039】
なお、第1リール330と第2リール340を、それぞれ取り外し可能に接続された2つ部分の構造として設置し、挟持することによって、フィルター210の両端をそれぞれ第1リール330と第2リールに固定することにより、フィルター210による第1リール330と第2リール340との接続の安定性を向上させることができ、フィルターが第1リール330と第2リール340との間に張られることを維持するのに有利である。
【0040】
第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342は、それぞれ空気調和機室内機1000の厚さ方向(
図8A及び
図8Bに示す前後方向)に沿って延在し、且つ断面が円弧形状のストライプ構造である。第1部分331、第2部分332、第3部分341及び第4部分342の外側面は滑らかであり、フィルター210を第1リール330及び第2リール340に巻き上げたり巻き下げたりするのに有利である。
【0041】
第1部分331の内側面には第1係止部333が設けられ、第2部分332の内側面には第2係止部334が設けられる。第1係止部333と第2係止部334とは係止接続することにより、第1部分331と第2部分332とを取り外し可能に接続する。第3部分341の内側面には第3係止部343が設けられ、第4部分342の内側面には第4係止部344が設けられる。第3係止部343と第4係止部344とは係止接続することにより、第3部分341と第4部分342とを取り外し可能に接続する。このように、係止接続により、第1部分331と第2部分332の接続、第3部分341と第4部分342の接続を実現することは、ユーザがフィルター210を取り出して洗浄するのに有利である。
【0042】
幾つかの実施例では、
図2、
図9、
図10及び
図15を参照すると、空気調和機室内機1000は、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を備える。筐体100は、複数の吸込口110を備える。各濾過アセンブリ200はそれぞれ1つの自己清掃アセンブリ300に対応し、各吸込口110はそれぞれ1つの濾過アセンブリ200に対応する。
【0043】
空気調和機室内機1000内に複数の吸込口110、複数の濾過アセンブリ200及び複数の自己清掃アセンブリ300を設置することで、空気調和機室内機1000の吸込風量及び吹出風量を増加させるのに有利であるため、空気調和機室内機1000の冷房効率または暖房効率を向上させることができることは、理解される。
【0044】
空気調和機室内機1000は複数の駆動アセンブリ400及び複数の伝動アセンブリ500をさらに備え、且つ各駆動アセンブリ400はそれぞれ1つの伝動アセンブリ500に対応する。各駆動アセンブリ400は、自分と対応する伝動アセンブリ500を介して濾過アセンブリ200に接続される。このように、各濾過アセンブリ200が個別に駆動されることにより、自己清掃作業を実行することができる。
【0045】
幾つかの実施例では、
図13及び
図14に示すように、空気調和機室内機1000は、少なくとも1つのリンク550をさらに備える。複数の伝動アセンブリ500は、リンク550を介して接続される。駆動アセンブリ400の動力出力端は、リンク550に接続される。このように、駆動アセンブリ400は、リンク550及び複数の伝動アセンブリ500を介して、複数の自己清掃アセンブリ300を作動させるように駆動することができ、空気調和機室内機1000の構造を簡略化するのに有利である。
【0046】
幾つかの実施例では、
図12に示すように、ベース310は、切欠き口315をさらに備える。例えば、収容キャビティ314の背板
192に近い側は開放され、切欠き口315が形成される。第1従動ギア510の一部は切欠き口315から突出し、駆動ギア410は第1従動ギア510の前記一部に噛み合う。
【0047】
伝動アセンブリ500と駆動アセンブリ400との取り外し可能な接続が、第1従動ギア510と駆動ギア410との間の噛み合いによって実現されることは、理解される。ベース310に切欠き口315を設置することは、駆動ギア410と第1従動ギア510との噛み合いを実現するのに有利である。伝動アセンブリ500を取り外す際、駆動ギア410は取付部材311とともに筐体100から取り外されなく、第1従動ギア510は取付部材311とともに筐体100から取り外される。
【0048】
すなわち、駆動アセンブリ400の動力出力端と伝動アセンブリ500とは取り外し可能に接続されるが、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300に接続され、濾過アセンブリ200は自己清掃アセンブリ300に接続されるため、ユーザが濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外して濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄する必要がある場合、ベース310を筐体100から取り外して自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。同時に、駆動アセンブリ400は伝動アセンブリ500とともに筐体100から取り外されなく、伝動アセンブリ500は自己清掃アセンブリ300とともに筐体100から取り外される。
【0049】
このように、ユーザは、駆動アセンブリ400に接触することなく濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を取り外し、濾過アセンブリ200及び自己清掃アセンブリ300を洗浄することができ、駆動アセンブリ400への接触による安全上の危険を回避するのに有利である。さらに、駆動アセンブリ400は筐体100内に隠されているため、保護を得るのに有利であり、外界作用による損傷を回避することができる。
【0050】
幾つかの実施例では、
図2に示すように、筐体100は、貫通孔120及び取付溝130をさらに備える。例えば、筐体100の前側の一部が開放され、貫通孔120が形成される。筐体100内に取付溝130が画定される。取付溝130の前側は開放される。貫通孔120は取付溝130と連通し、且つ貫通孔120は取付溝130の上方に位置する。取付部材311は、取付溝130内に設けられる。自己清掃アセンブリ300は取付部材311の内側に設けられ、伝動アセンブリ500は取付部材311の外側に設けられる。ブラケット312は、貫通孔120を介して筐体100内に設置される。
【0051】
第1リール330、第2リール340及び第1洗浄ブラシ320は取付部材311内に設置され、取付部材311は取付溝130内に設置され、ブラケット312の一方側は取付部材311に接続され、且つ貫通孔120を介して後側に延在する。したがって、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130から取り外すことにより、ブラケット312とフィルター210は、取付部材311とともに筐体100から取り外され、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り外しを実現することができる。このように、濾過アセンブリと自己清掃アセンブリの脱着の難易度を軽減し、ユーザによる取り外された濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の洗浄を容易にするのに有利である。
【0052】
同様に、ユーザは、貫通孔120を介して取付部材311を取付溝130内に取り付けることにより、ブラケット312とフィルター210は取付部材311とともに筐体100に取り付けされ、濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300の取り付けを実現することができる。
【0053】
幾つかの実施例では、
図9に示すように、空気調和機室内機1000は位置制限ブロック160をさらに備える。位置制限ブロック160は、筐体100の前板191上に回転可能に設置され、且つ取付溝130に近接する。位置制限ブロック160は、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に切り替わるように構成される。
【0054】
例えば、位置制限ブロック160がロック位置にある場合、位置制限ブロック160の少なくとも一部は取付部材311の前側にあるため、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを阻害する。位置制限ブロック160がロック解除位置にある場合、位置制限ブロック160は筐体100の前板191上にあるため、取付部材311が前方にスライドして取付溝130から離脱することができる。
【0055】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、位置制限ブロック160は、取付部材311が取付溝130から滑り出るのを防止するために、ロック位置にある。濾過アセンブリ200を洗浄する必要がある場合、位置制限ブロック160をロック解除位置に回転させることにより、取付部材311を取り出すことができる。
【0056】
例えば、空気調和機室内機1000は、複数の位置制限ブロック160を備える。筐体100に複数の位置制限ブロック160を設置することは、ユーザによる濾過アセンブリ200の脱着に有利である。
【0057】
幾つかの実施例では、
図15に示すように、自己清掃アセンブリ300は、集塵ボックス350及び灰落としボックス360をさらに備える。集塵ボックス350は、ベース310上に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320の下方に位置する。集塵ボックス350は、フィルター210から除去された異物を収集するように構成される。
【0058】
図3及び
図9に示すように、空気調和機室内機1000は、挿入溝150をさらに備える。挿入溝150は、筐体100の前板191に設けられる。灰落としボックス360は挿入溝150内に設置され、且つ灰落としボックス360は集塵ボックス350の下方に位置する。挿入溝150は、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1側壁151と第2側壁152とを有する。第1側壁151には第1係合溝153が設けられ、第2側壁152には第2係合溝154が設けられる。
図12に示すように、灰落としボックス360には、空気調和機室内機1000の長さ方向(すなわち、
図9の左右方向)に沿って間隔を空けて設けられる第1係合ブロックと第2係合ブロックが設けられる。
【0059】
第1係合ブロックと第1係合溝153との係合、及び第2係合ブロックと第2係合溝154との係合により、灰落としボックス360は挿入溝150内に取り外し可能に取り付けられる。
【0060】
幾つかの実施例では、
図15及び
図16に示すように、自己清掃アセンブリ300は、第2洗浄ブラシ370をさらに備える。第2洗浄ブラシ370は、集塵ボックス350内に設置され、且つ第1洗浄ブラシ320に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすように構成される。第2洗浄ブラシ370は第2毛ブラシ371を備え、第2毛ブラシ371は第1洗浄ブラシ320内に挿入されるように構成される。
【0061】
自己清掃アセンブリが作動する際、一部の異物は第1毛ブラシ321に付着することがあり、第2毛ブラシ371は、第1毛ブラシ321に付着した異物を集塵ボックス350内に払い落とすことができるので、第1毛ブラシ321は異物が付着していない状態でフィルター210に接触してフィルター210に付着した異物を除去することができ、フィルター210の清掃効果を向上させるのに有利である。
【0062】
幾つかの実施例では、
図1及び
図4に示すように、空気調和機室内機1000は、パネル800をさらに備える。パネル800は、筐体100の前側に取り外し可能に接続され、貫通孔120を封止する。例えば、空気調和機室内機1000が作動する際、パネル800は筐体100の前側を覆って設置され、空気調和機室内機1000の外観を調和させる。濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を取り外して洗浄する必要がある場合、パネル800を筐体100の前側から取り外して、その後、貫通孔120を介して濾過アセンブリ200と自己清掃アセンブリ300を筐体100から取り外すことができる。
【0063】
図2に示すように、パネル800の内側面には第1嵌合部が設けられ、筐体100の前側には第2嵌合部140が設けられる。第1嵌合部と第2嵌合部140が係合によって接続されることにより、パネル800は筐体100の前側に取り外し可能に接続される。
【0064】
幾つかの実施例では、
図17に示すように、フィルター210は、順に接続された濾過部211と遮断部212とを備える。濾過部211は、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過するように構成される。遮断部212は、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断するように構成される。
【0065】
例えば、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動する場合、フィルター210は濾過位置と遮断位置との間で運動することができる。フィルター210が前記濾過位置にある場合、濾過部211は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を濾過する。フィルター210が前記遮断位置にある場合、遮断部212は吸込口110を覆い、吸込口110から筐体100内に入る空気を遮断する。
【0066】
なお、空気調和機室内機1000が作動する際、フィルター210は前記濾過位置にあり、濾過部211は吸込口110を覆って吸込口110から入る空気を濾過する。空気調和機室内機が運転停止する際、フィルター210は前記濾過位置から前記遮断位置に運動し、遮断部212は吸込口110を覆うので、空気とホコリは遮断部212によって遮断され、ホコリが筐体100内部に入り込むことを回避する。
【0067】
濾過部211が孔径の小さい複数の孔を有する領域であり、濾過部211上の前記複数の孔は、空気中の大きな粒子のホコリ等の異物を濾過し、濾過された空気を筐体100に入らせることができることは、理解される。遮断部212は孔を有していない領域であり、空気やホコリが通過できない。例えば、遮断部212はプラスチックフィルムからなり、遮断部212と濾過部211との間には、遮断部212と濾過部211とを接続するための熱融部が設けられる。
【0068】
このように、フィルター210に遮断部212を設けることにより、空気調和機室内機1000が運転停止する際、空気やホコリが筐体100内に入ることができなくなり、筐体100内部へのホコリ等の入り込みを回避することができ、ホコリ等の異物が筐体100内の室内熱交換器600またはファンアセンブリ700に付着するのを防止することができ、空気調和機室内機1000の内部をより清潔にすることができ、空気調和機室内機1000の冷房効果または暖房効果を向上させるのに有利である。
【0069】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機1000は、センサとコントローラをさらに備える。前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信するように構成される。例えば、前記信号は、空気調和機室内機1000の自己清掃モードの実行または停止を指示する信号である。フィルター210上の異物が予め設定された量に達する場合、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。フィルター210上の異物が予め設定された量より少ない場合、前記センサは、自己清掃モードの停止を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0070】
前記コントローラは、前記センサからの信号を受信し、前記信号に応答し、前記信号によって指示される操作を実行するように空気調和機室内機1000を制御するように構成される。例えば、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。前記センサからの自己清掃モードの停止を表す信号を受信する際、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを停止するように制御する。
【0071】
例えば、空気調和機室内機1000が一定時間作動した後、室内空気は、ファンアセンブリ700の作用下で吸込口110から室内熱交換器600へ流れ続け、室内熱交換器600で熱交換した後に、ファンアセンブリ700によって吹出口から室内へ送られる。そのため、空気調和機室内機1000内の吸込口110に対向するフィルター210に付着する異物は増加する。フィルター210上の異物が前記予め設定された量に達する際、前記センサは、自己清掃モードの実行を表す信号を前記コントローラに送信する。
【0072】
前記コントローラは、前記センサからの自己清掃モードの実行を表す信号を受信し、空気調和機室内機1000が自己清掃モードを実行するように制御する。自己清掃モードが実行される際、駆動アセンブリ400は、伝動アセンブリ500を介して、第1リール330と第2リール340とを反対方向に沿って回転させ、フィルター210が予め設定された軌道に沿って運動するように駆動することができる。第1洗浄ブラシ320は、フィルター210の異なる領域に対向して設置され、自身と対向して設置されたフィルター210領域を清掃することができる。
【0073】
第1リール330と第2リール340が反対方向に沿って回転する際、第1洗浄ブラシ320は第1リール330に当接して、第1リール330に巻き付けられたフィルター210上の異物を除去し、異物が集塵ボックス350内に落下して、異物の収集を実現する。集塵ボックス350内の異物が多い場合、集塵ボックス350を取り外して掃除することができる。
【0074】
本開示の幾つかの実施例は、別の空気調和機室内機100Aが提供される。
図18に示すように、空気調和機室内機100Aは、筐体10、室内熱交換器20、ファンアセンブリ30、少なくとも1つのフィルター40、少なくとも1つの自己清掃アセンブリ50、少なくとも1つの駆動アセンブリ60及び少なくとも1つの伝動アセンブリ70を備える。
【0075】
図19から
図21に示すように、筐体10は、前板12と、背板13と、第1側板14と、第2側板15とを備える。第1側板14及び第2側板15は、それぞれ前板12及び背板13に接続され、且つそれぞれ前板12及び背板13と垂直な方向に沿って延在する。
【0076】
筐体10は、少なくとも1つの吸込口11と吹出口を備える。筐体10の頂部の一部は開放され、吸込口11が形成される。
【0077】
筐体10の底部の一部は開放され、前記吹出口が形成される。室内熱交換器20は、筐体10内に設けられ、且つ吸込口11から入る室内空気と熱交換するように構成される。ファンアセンブリ30は、室内熱交換器20の吸込口11から離れる側に設置され、且つ室内空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0078】
フィルター40は、吸込口11と室内熱交換器20との間に設置され、且つ吸込口11を覆う。フィルター40は、吸込口11から空気調和機室内機100Aに入る空気を濾過して、空気中の異物が空気調和機室内機100Aに入るのを防止するように構成される。
【0079】
自己清掃アセンブリ50は、筐体10内に設置され、フィルター40に付着した異物を清掃するように構成される。駆動アセンブリ60は筐体10上に設置され、伝動アセンブリ70は筐体10内に設置される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動するように構成される。伝動アセンブリ70は、それぞれ自己清掃アセンブリ50及び駆動アセンブリ60に接続され、且つ駆動アセンブリ60の駆動下で自己清掃アセンブリを運動させ、フィルター40に付着した異物を自己清掃アセンブリ50に除去させるように構成され、それによって、空気調和機室内機100Aの冷房効率または暖房効率の維持を実現する。
【0080】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、自己清掃アセンブリ50は、ベース51、第2リール53、第1リール52、洗浄ブラシアセンブリ54及び集塵ボックス55を備える。ベース51は、筐体10内に設けられ、且つ前板12近接する。ベース51は、ベース主体511Aとブラケット512とを備える。ブラケット512の一方側は、ベース主体511Aの背板13に近い側に接続され、且つ筐体10の厚さ方向(すなわち、
図19に示す前後方向)に沿って延在する。ブラケット512は、フィルター40を担持するように構成される。フィルター40は、ブラケット512上に設置され、且つブラケット512上で予め設定された軌道に沿って運動してもよい。
【0081】
第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、ベース主体511Aに回転接続され、且つ第2リール53、第1リール52及び洗浄ブラシアセンブリ54は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って延在する。第2リール53と第1リール52は、間隔を空けて設置され、且つ略平行である。フィルター40は、第2リール53と第1リール52との間で張られる。洗浄ブラシアセンブリ54は、第1リール52に近接して設置され、且つフィルター40が第1リール52または前記第2リールによって巻き上げられる過程、またはフィルター40が第1リール52または前記第2リールによって巻き下げられる過程において、フィルター40上の異物を清掃するように構成される。
【0082】
自己清掃アセンブリ50は、清掃キャビティ56をさらに備える。ベース主体511Aは、清掃キャビティ56を画定する。清掃キャビティ56は、第1開口563と第2開口564とを備える。清掃キャビティ56の頂部は開放され、第1開口563が形成される。清掃キャビティ56の底部は開放され、第2開口564が形成される。第2リール53は第1開口563の上方に位置し、第1リール52は第1開口563に位置し、洗浄ブラシアセンブリ54は清掃キャビティ56内に位置する。集塵ボックス55は、第2開口564の下方に設置され、且つ洗浄ブラシアセンブリ54によってフィルター40から掃き落とされた異物を収容するように構成される。
【0083】
幾つかの実施例では、第2リール53と第1リール52は反対方向に沿って回転する。自己清掃アセンブリ50による清掃過程において、フィルター40は、第1リール52上で巻き上げ、且つ第2リール53上で巻き下げ、或いは、フィルター40は、第1リール52上で巻き下げ、且つ第2リール53上で巻き上げる。
【0084】
幾つかの実施例では、
図21及び
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、洗浄ブラシベース541、洗浄ブラシ542及び少なくとも1つの弾性材543を備える。洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541に移動可能に設けられ、且つフィルター40の一部に突き当たる。洗浄ブラシベース541は、第1取付部5411と第2取付部5412とを備える。第1取付部5411は、第2取付部5412上に設けられ、且つ第2取付部5412に接続される。少なくとも1つの弾性材543のうちのいずれかの弾性材543は、一端が第1取付部5411に当接し、他端が第2取付部5412に当接する。
【0085】
例えば、弾性材543はバネである。洗浄ブラシ542は、第1取付部5411の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する場合、第1リール52は洗浄ブラシ542に力を加え、すなわち、第1リール52は第1取付部5411に力を加え、これにより、第1取付部5411に弾性材543を圧縮させる。
【0086】
第2取付部5412は、筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って動かないため、弾性材543は、洗浄ブラシ542が第1リール52に力を加えるように、第1取付部5412に対して、大きさが同じで方向が反対の弾性力を加えることにより、洗浄ブラシ542を第1リール52に弾性的に当接させることができる。洗浄ブラシベース541は、弾性材543を介して、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、第1リール52または洗浄ブラシベース541が回転する過程において、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接することを実現し、洗浄ブラシ542が第1リール52において巻き付けられたフィルター40に対する洗浄能力を向上させるのに有利である。同時に、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触による洗浄ブラシ542の過度の磨耗を回避し、洗浄ブラシ542の耐用年数を延長する。
【0087】
洗浄ブラシ542が弾性材543を介して第1リール52に当接し、第2リール53と第1リール52が反対方向に回転する際、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接し、当接部位に運動したフィルター40を清掃することができるので、フィルター40から払い落とされた異物が、集塵ボックス55内に落下し、異物の収集を実現することは理解される。第1リール52は回転中に振動またはラジアル振れが生じるため、弾性材543の弾性は、洗浄ブラシ542と第1リール52との当接の安定性を向上させ、第1リール52と洗浄ブラシ542との間の硬性接触を回避するのに有利である。
【0088】
幾つかの実施例では、
図25及び
図26に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第1位置制限部品(位置制限部品)565をさらに備える。少なくとも1つの第1位置制限部品565は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。第1位置制限部品565は、洗浄ブラシベース541が回転する過程において、弾性材543が圧縮される傾向または弾性材543が引張される傾向がある場合、洗浄ブラシ542に突き当たり、弾性材543がゆっくりと弾性変形するように構成される。
【0089】
洗浄ブラシ542が第2リール53から分離された後、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541から離れる方向に向かって回転する。洗浄ブラシベース541の回転に伴い、洗浄ブラシ542のフィルター40に近い側は、第1位置制限部品565に係止する。第1位置制限部品565は、洗浄ブラシ542がフィルター40から離脱する際に洗浄ブラシ542の突然の移動によって異音を生じるのを回避するために、洗浄ブラシベース541に対する洗浄ブラシ542の移動距離を制限するように構成される。
【0090】
第1位置制限部品565を設けることにより、洗浄ブラシ542がフィルター40から分離する際に、弾性材543が圧縮状態から引張状態への変形過程を遅らせるのに有利であり、弾性材543が急速な激しい運動によって、弾性材543が洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース541との間に取り付けられる安定性が低下することを回避し、弾性材543が洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース541との間に取り付けられる信頼性を高め、弾性材543の不可逆的な変形を回避し、弾性材543を保護し、弾性材543の耐用年数を延長し、洗浄ブラシアセンブリ54の構造の安定性を向上させ、自己清掃アセンブリ50の使用過程における異音の発生を回避する。
【0091】
幾つかの実施例では、
図23、
図25及び
図26に示すように、自己清掃アセンブリ50は、清掃部品59をさらに備える。清掃部品59は、ベース51の内壁に設けられ、且つ清掃部品59は、ベース前蓋513の清掃キャビティ56に近い側に設けられる。例えば、清掃部品59とベース前蓋513との間は、接着剤または係合構造により接続してもよい。第1位置制限部品565は、清掃部品59のフィルター40に近い側またはフィルター40から離れる側のうちの少なくとも一方側に位置する。
【0092】
第1位置制限部品565は、清掃部品59の洗浄ブラシベース541の中心に沿った周方向の少なくとも一方側に位置する。洗浄ブラシベース541の中心軸線は、清掃部品59の回転軸である。第1位置制限部品565は、清掃部品59と第2リール53との間に設置してもよい。洗浄ブラシ542がフィルター40から分離する際、洗浄ブラシ542は、まず第1位置制限部品565に係止した後に、清掃部品59に係止し、且つ清掃部品59の筐体10の高さ方向に沿って第2リール53から離れる側に転向する。
【0093】
洗浄キャビティの側壁に清掃部品59を設置することにより、洗浄ブラシアセンブリ54の自己清掃機能を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を掃除する必要がある場合、自己清掃アセンブリ50の取り外しを回避し、洗浄ブラシ542の清掃の難易度を軽減し、洗浄ブラシ542の洗浄効率を向上させることができる。
【0094】
第1位置制限部品565は清掃部品59に隣接して設置され、且つ第1位置制限部品565及び清掃部品59は、それぞれ洗浄ブラシベース541の中心軸線の周方向の一方側に位置する。洗浄ブラシアセンブリ54は、本来の運動軌跡の運動を維持することができ、且つ清掃部品59及び第1位置制限部品565の構造は簡潔であり、製造の難易度を低減し、製造コストを低減するのに有利である。
【0095】
幾つかの実施例では、
図30と
図31に示すように、第1位置制限部品565は、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652のうちの少なくとも1つを備える。第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59に近接し、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652は、それぞれ清掃キャビティ56の同じ側に設けられ、且つ筐体10の高さ方向(例えば、
図31の上下方向)に沿って、第1位置制限部5651、清掃部品59、第2位置制限部5652は、順に配列される。清掃部品59は、第1位置制限部5651と第2位置制限部5652との間に位置する。
【0096】
図27から
図29に示すように、洗浄ブラシ542がフィルター40と清掃部品59との間を運動する際に、洗浄ブラシ542がフィルター40と分離してから清掃部品59と分離するまでの間、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651に係止する。洗浄ブラシ542が清掃部品59と分離した後、筐体10の高さ方向に沿って、洗浄ブラシ542は、清掃部品59の第1位置制限部5651から離れる側に向かって運動し、且つ洗浄ブラシ542は、第2位置制限部5652に係止する。このように、洗浄ブラシ542の運動中に発生する異音を低減することができる。洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止する位置から第1位置制限部5651または第2位置制限部5652に係止する位置まで回転する際、弾性材543の変形過程は比較的緩やかである。このように、弾性材543の急速な圧縮または引張を回避することができ、弾性材543の保護に有利であり、洗浄ブラシ542の運動によって発生する異音を低減する。
【0097】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第1位置制限部5651の
第2端567から前記第1位置制限部5651の
第1端566への方向において、第1位置制限部5651の空気調和機室内機1000の厚さ方向における幅は、徐々に減少する。洗浄ブラシ542はさらに、第2位置から第1位置まで回転する際に、洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動するように構成される。前記第1位置は、洗浄ブラシ542が第2リール53のフィルター40に突き当たるときの位置である。前記第2位置は、洗浄ブラシ542が前記第1位置制限部5651に突き当たるときの位置である。
【0098】
図27及び
図28に示すように、洗浄ブラシ542が第1方向Mに沿って、第2位置から第1位置まで回転する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動する。ここで、第1方向Mは、時計回り方向であってもよい。第1位置制限部5651の第2端567は第2リール53に近接し、第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59に近接し、且つ第1端566と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離は、第2端567と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離より大きい。
【0099】
洗浄ブラシ542が第2位置から第1位置まで回転する過程において、洗浄ブラシ542が第2端部567と係止する箇所から第2リール53と係止する箇所まで運動する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動する。この場合、第2端567から第1端566に指す方向において、第1位置制限部5651の幅は減少する。このように、洗浄ブラシアセンブリ54が回転する際、弾性材543の変形過程を遅らせることができ、且つ清掃部品59と第2リール53との間で運動する際に、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651に係止し、洗浄ブラシベース541に対する洗浄ブラシ542の運動の安定性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の耐用年数を延長することができる。
【0100】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第2位置制限部5652の第2端569から第2位置制限部5652の第1端568に向かう方向において、第2位置制限部5652の空気調和機室内機1000の厚さ方向における幅は減少し、且つベース51の高さ方向に沿って、第2位置制限部5652の第2端部569は洗浄ブラシアセンブリ54より低い。このように、洗浄ブラシアセンブリ54の回転に有利である。洗浄ブラシ542はさらに、第3位置から前記第2位置まで回転する際に、まず洗浄ブラシベース541の中心から離れる方向に向かって移動し、その後、洗浄ブラシベース541の中心に近づく方向に向かって移動するように構成される。前記第3位置は、洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652に突き当たるときの位置である。
【0101】
図28及び
図29に示すように、洗浄ブラシ542が第1方向Mに沿って、第3位置から第2位置まで回転する際、洗浄ブラシ542は、まずベース51の中心から離れる方向に向かって移動し、その後、ベース51の中心に近づく方向に向かって移動する。第2位置制限部5652の第1端568は清掃部品59に近接し、第2位置制限部5652の第2端569は清掃部品59から離れ、且つ第2位置制限部5652の第1端568と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離は、第2位置制限部5652の第2端569と洗浄ブラシベース541の中心との間の距離より大きい。
【0102】
洗浄ブラシ542が第3位置から第2位置まで回転する過程において、洗浄ブラシ542はまず第2位置制限部5652の第2端569と係止する箇所から第2位置制限部5652の第1端568と係止する箇所まで回転し、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541から離れる方向に向かって移動する。洗浄ブラシ542が清掃部品59に向かって回転する過程において、洗浄ブラシ542は第2位置制限部5652と分離し、洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止した後、清掃部品59と分離し、洗浄ブラシ542は第1位置制限部5651の第1端566と係止する位置から第1位置制限部5651の第2端567と係止する位置まで移動する。当該運動過程において、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース541の中心に近づく方向に向かって移動する。洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652の第2端569に係止する際、洗浄ブラシ542は、洗浄ブラシベース541が動かすことにより回転方向を変え、第1位置制限部5651に近づく方向(例えば、第2方向N)に向かって回転することで、洗浄ブラシ542が清掃部品59とフィルター40との間で回転すること、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59の上下両側間で回転することを実現し、それにより、清掃部品59による洗浄ブラシ542に対する掃除、及び第2位置制限部5652による洗浄ブラシ542に対する回転の制限を実現することができる。ここで、第2方向Nは、第1方向Mとは反対方向である。例えば、第2方向Nは、反時計回り方向である。
【0103】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542に向いている表面は、平面または円弧面あってもよい。すなわち、第1位置制限部5651の洗浄ブラシ542と係止する表面、及び第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542と係止する表面は、それぞれ平面または円弧面である。例えば、第1位置制限部5651の洗浄ブラシ542に向いている表面は平面であり、第2位置制限部5652の洗浄ブラシ542に向いている表面は円弧面である。洗浄ブラシ542が第2位置制限部5652の第2端569に係止する際、第2位置制限部5652は洗浄ブラシ542が回転し続けることを制限することができる。そのため、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652の一方側が平面または円弧面として設置することは、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565との相対回転に有利であり、洗浄ブラシアセンブリ54の回転が円滑になり、弾性材543の変形過程がより緩やかになり、それによって、洗浄ブラシアセンブリ54の耐用年数を延長するのに有利である。
【0104】
幾つかの実施例では、
図27から
図29に示すように、ベース51の高さ方向に沿って、第1位置制限部5651の第1端566は清掃部品59より高く、第2位置制限部5652の第1端568は清掃部品59より低い。この場合、筐体10の高さ方向に沿って、第1位置制限部5651、清掃部品59、及び第2位置制限部5652は、上から下へ順に設置され、それによって、洗浄ブラシ542がフィルター40と係止する箇所から清掃部品59と係止する箇所まで変えること、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59と係止する箇所からフィルター40と係止する箇所まで変えることに有利であり、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652は、弾性材543が洗浄ブラシ542を洗浄ブラシベース514の中心に向かうように運動させる過程または弾性材543が洗浄ブラシ542を洗浄ブラシベース514の中心から離れるように運動させる過程を遅らせ、弾性材543の変形過程を伸びることができ、第1位置制限部5651及び第2位置制限部5652がそれぞれ洗浄ブラシ542に係止するのに有利であり、洗浄ブラシ542の運動過程で発生する異音を低減することができる。
【0105】
幾つかの実施例では、
図31に示すように、第2位置制限部5652は、第1サブ位置制限部5653と第2サブ位置制限部5654とを備える。第1サブ位置制限部5653は、第2位置制限部5652の清掃部品59に近い一端に位置し、第2サブ位置制限部5654は、第2位置制限部5652の清掃部品59から離れる他端に位置する。第1サブ位置制限部5653の一端は清掃キャビティ56の内壁に接続され、第2サブ位置制限部5654は第1サブ位置制限部5653の他端に接続され、且つ洗浄ブラシベース541の中心と第1サブ位置制限部5653との間の距離は、洗浄ブラシベース541の中心と第2サブ位置制限部5654との間の距離より大きい。そのため、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653に係止する際の洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース514の中心との間の距離は、洗浄ブラシ542が第2サブ位置制限部5654に係止する際の洗浄ブラシ542と洗浄ブラシベース514の中心との間の距離より大きい。
【0106】
そのため、洗浄ブラシ542が第2サブ位置制限部5654に係止する際の弾性材543の圧縮ストロークは、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653に係止する際の弾性材543の圧縮ストロークより大きい。したがって、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653から第2サブ位置制限部5654まで回転する際、洗浄ブラシ542は洗浄ブラシベース514の中心に近づく方向に向かって移動し、且つ第2サブ位置制限部5654は洗浄ブラシ542を制限することができる。例えば、第2サブ位置制限部5654が洗浄ブラシ542に係止することは、洗浄ブラシ542が第1サブ位置制限部5653から離れる方向に向かって回転し続けるのを回避することができる。
【0107】
幾つかの実施例では、
図30及び
図31に示すように、第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLは、予め設定された範囲内の任意の値であり、例えば、予め設定された範囲は1mmから3mmである。この場合、Lは1mm以上であり、且つ3mm以下(1mm≦L≦3mm)である。例えば、第1位置制限部品565の筐体10の長さ
方向に沿った厚さLは、1mm、2mm、または3mmである。第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLが3mmより大きい場合、第1位置制限部品565と洗浄ブラシ542との間の接触面積が増加し、その結果、洗浄ブラシ542の回転過程において、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565との間に発生する摩擦力が大きすぎて、洗浄ブラシ542の回転に影響を与え、洗浄ブラシ542の毛が不可逆的な変形を起こし易くなり、それによって、材料を浪費し、コストを増加させる。
【0108】
第1位置制限部品565のベース51の長さ方向に沿った厚さLが1mmより小さい場合、第1位置制限部品565が薄すぎ、その結果、洗浄ブラシ542の回転過程において、洗浄ブラシ542と第1位置制限部品565とが係止する際、第1位置制限部品565が破断しやすく、且つ第1位置制限部品565が薄すぎると、製造難易度が高くなり、コストが増加する。そのため、第1位置制限部品565の筐体10の長さ方向に沿った厚さLを予め設定された範囲内に設置することは、洗浄ブラシ542がフィルター40に係止する際、及び洗浄ブラシ542が清掃部品59に係止する際、洗浄ブラシ542の位置を制限し、弾性材543の変形過程を遅らせ、コストを低減することができ、第1位置制限部品565の構造強度を向上させ、部品の耐用年数を延長することもできる。
【0109】
幾つかの実施例では、
図30に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、複数の第1位置制限部品565を備える。複数の第1位置制限部品565は、筐体10の長さ方向に沿って間隔を空けて設置され、これにより、各第1位置制限部品565にかかる力を軽減することができる。また、複数の第1位置制限部品565がそれぞれ筐体10の長さ方向の両端に位置することは、第1位置制限部品565による洗浄ブラシ542への支持能力を向上させ、ベース51の全体の構造強度を向上させるのに有利である。
【0110】
幾つかの実施例では、
図20、
図21、及び
図25に示すように、集塵ボックス55は、集塵ボックス主体551及び係合孔553を備える。係合孔553は、集塵ボックス主体551の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。筐体10は、位置決め具をさらに備え、前記位置決め具は筐体10の長さ方向に沿った側の側板に設けられる。集塵ボックス55と筐体10は、係合孔553と前記位置決め具との嵌合及び係合により、集塵ボックス55と筐体10との取り外し可能な接続を実現する。
【0111】
図32に示すように、集塵ボックス55はバッフル板552をさらに備える。バッフル板552は、集塵ボックス主体551の前側に設けられる。バッフル板552の一端は集塵ボックス主体551に接続され、バッフル板552の他端は筐体10の高さ方向(すなわち、
図19に示す上下方向)に沿って上方に延在する。バッフル板552は、集塵ボックス55をベース51に組み立てる際に、集塵ボックス55の前側とベース51の前面側との間の隙間をシールすることにより、集塵ボックス55内の異物が前記隙間からこぼれ落ちるのを回避するように構成される。
【0112】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、取付キャビティ544をさらに備える。第2取付部5412の洗浄ブラシ542に向かう側は開放され、第1取付部5411は第2取付部5412の開放側に設けられる。第1取付部5411は第2取付部5412と共に取付キャビティ544を画定する。弾性材543は、取付キャビティ544内に設置される。弾性材543の両端は、それぞれ第1取付部5411と第2取付部5412とに当接するように接続しているため、第1取付部5411が押圧される際、第1取付部5411は第2取付部5412に向かって運動することができる。
【0113】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの位置決め柱545をさらに備える。少なくとも1つの位置決め柱545のうちのいずれかの位置決め柱545は、第1取付部5411と第2取付部5412のいずれか一方に設けられる。弾性材543は、いずれかの位置決め柱545に嵌め込んで設置される。
【0114】
幾つかの実施例では、
図24に示すように、洗浄ブラシベース541は、少なくとも1つの係合溝5414と、少なくとも1つの係止具5415とをさらに備える。少なくとも1つの係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。少なくとも1つの係止具5415は、第2取付部5412の筐体10の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる。係止具5415と係合溝5414は嵌合して係合することにより、第1取付部5411が第2取付部5412に接続される。係止具5415が係合溝5414内に係合される場合、係止具5415は係合溝5414内で筐体10の高さ方向に沿って運動してもよい。
【0115】
例えば、少なくとも1つの第1取付部5411が複数の係合溝5414を備える場合、複数の係合溝5414は、第1取付部5411の筐体10の幅方向に沿った両側壁に間隔を空けて設けられる。係合溝5414の筐体10の高さ方向に沿った長さは、係止具5415の筐体10の高さ方向に沿った長さより大きいため、第1取付部5411は筐体10の高さ方向に沿って、第2取付部5412に対して運動することができる。
【0116】
洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際、第1取付部5411が第2取付部5412に向かって運動することは、理解される。洗浄ブラシ542が第1リール52から分離する際、第1取付部5411は第2取付部5412から離れる方向に向かって運動する。このように、第1取付部5411と第2取付部5412とは、係合溝5414と係止具5415との嵌合により係合されるので、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立て効率を向上させ、洗浄ブラシベース541の構造を簡略化し、第1取付部5411と第2取付部5412との組み立ての安定性を向上させるのに有利である。
【0117】
さらに、係止具5415が係合溝5414内に係合される際、係止具5415は係合溝5414に対して運動することができることにより、第1取付部5411の第2取付部5412に対する運動を実現するのに有利であり、洗浄ブラシ542を第1リール52に当接させ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃効率を向上させる。
【0118】
幾つかの実施例では、
図23から
図25に示すように、第1取付部5411は、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を備える。接続部5413の筐体10の厚さ方向に沿った両端は、それぞれ第1側部5416と第2側部5417の上側に接続される。第1側部5416と第2側部5417の下側は、筐体10の高さ方向に沿って第2取付部5412に向かって延在する。第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413は、共に第1取付部5411を構成する。
【0119】
第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412に向かって延在する。弾性材543の一端は、接続部5413に当接し、弾性材543の他端は、第2取付部5412に設けられた位置決め柱545に嵌め込んで設置される。第1側部5416と第2側部5417は、係合溝5414と係止具5415との嵌合及び係合により、第2取付部5412に接続される。第1取付部5411と第2取付部5412とを組み立てる際、第1側部5416と第2側部5417は、第2取付部5412の筐体10の厚さ方向に沿った両側壁の外側に位置し、第2取付部5412に対する位置制限を形成し、弾性材543の抜け出しを回避する。
【0120】
洗浄ブラシベース541には、第1側部5416、第2側部5417及び接続部5413を設置して第1取付部5411を構成することで、第1取付部5411が良好な構造強度を持ち、第1取付部5411と洗浄ブラシ542の取り付けに有利であり、洗浄ブラシ542の取り付けをより強固にし、洗浄ブラシ542が洗浄ブラシベース541から脱落するのを回避することができる。
【0121】
幾つかの実施例では、
図24と
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、取付溝57をさらに備える。取付溝57は、接続部5413の第2取付部5412から離れる側に設けられる。洗浄ブラシ542は、取付溝57内に設けられる。取付溝57の底面は、洗浄ブラシ542の第1リール52に近い側の表面と面一であり、円弧状に形成されることで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する際に、フィルター40に対する清掃を実現することができるとともに、清掃によって生じた異物が洗浄ブラシ542の表面から清掃キャビティ56内に落下することができる。
【0122】
幾つかの実施例では、
図21、
図22及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、2つの伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、2つの伝動アセンブリ70のうちのいずれかに接続される。2つの伝動アセンブリ70は、それぞれ筐体10の長さ方向に沿って自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の長さ方向に沿って筐体10の一端に設置される。
【0123】
伝動アセンブリ70は、第1ギア71、第2ギア72及び第3ギア73を備える。第1ギア71は第2ギア72と噛み合う。2つの伝動アセンブリ70において、2つの第1ギア71はそれぞれ第2リール53の両端に設けられ、2つの第2ギア72はそれぞれ第1リール52の両端に設けられ、2つの第3ギア73はそれぞれ洗浄ブラシベース541の両端に設けられる。
【0124】
駆動アセンブリ60は第1駆動モータ61と第2駆動モータ62とを備える。第1駆動モータ61は、第1ギア71と第2ギア72とのうちの一方に接続され、且つ第1ギア71と第2ギア72とのうちのいずれかが回転するように駆動する、ように構成される。第2駆動モータ62は、第3ギア73に接続され、且つ第3ギア73が回転するように駆動する、ように構成される。
【0125】
第1駆動モータ61と第2ギア72との接続を例にして、自己清掃アセンブリ50が自己清掃モードを実行する際、第1駆動モータ61は、第2ギア72が第1方向に沿って回転するように駆動し、第1リール52を前記第1方向に沿って回転させる。第2ギア72は、さらに第1ギア71が第2方向に沿って回転させ、ひいては第2リール53を前記第2方向に沿って回転させる。第2駆動モータ62は、第3ギア73が回転するように駆動することにより、洗浄ブラシベース541を回転させる。
【0126】
なお、前記第1方向は前記第2方向と反対である。第2リール53が前記第2方向に沿って回転してフィルター40を巻き下げる際、第1リール52は前記第1方向に沿って回転してフィルター40を巻き上げる。
【0127】
このように、第2リール53と第1リール52の作用下で、第2リール53と第1リール52との間に張られたフィルター40は、予め設定された軌道に沿って運動し、洗浄ブラシ542とフィルター40との間に相対運動が生じ、洗浄ブラシ542によるフィルター40に対する清掃を実現する。
【0128】
第2リール53の両端がそれぞれ第1ギア71に接続され、第2リール53が第1ギア71を介してベース51との回転接続を実現することは、理解される。第1リール52の両端はそれぞれ第2ギア72に接続され、第1リール52は第2ギア72を介してベース51との回転接続を実現する。洗浄ブラシベース541の両端はそれぞれ第3ギア73に接続され、洗浄ブラシベース541は第3ギア73を介してベース51との回転接続を実現する。
【0129】
1つの前記自己清掃アセンブリを例にして、自己清掃アセンブリ50は2つの伝動アセンブリ70に接続され、且つ2つの伝動アセンブリ70はそれぞれ自己清掃アセンブリ50の両端に設置される。駆動アセンブリ60は、筐体10の側壁に近い伝動アセンブリ70に接続される。駆動アセンブリ60は、伝動アセンブリ70が回転するように駆動し、自己清掃アセンブリ50を回転させる。
【0130】
2つの自己清掃アセンブリ50の両端に、それぞれ伝動アセンブリ70が設けられているため、自己清掃アセンブリ50を筐体10に取り付ける際に左右を区別する必要がなく、自己清掃アセンブリ50の取り付け効率を向上させるのに有利である。
【0131】
幾つかの実施例では、
図33に示すように、駆動アセンブリ60は、筐体部63と折り曲げ部64とをさらに備える。筐体部63は、筐体10に接続される。折り曲げ部64は、筐体部63の筐体10の幅方向に沿った側に設けられ、折り曲げ部64の自由端は筐体10の長さ方向に沿ってベース51に向かって延在する。折り曲げ部64、筐体部63及びベース51は収容空間を画定し、第1駆動モータ61と第2駆動モータ62は前記収容空間内に設けられる。
【0132】
幾つかの実施例では、
図25及び
図33に示すように、ベース51は、2つの端蓋514と接続板516とをさらに備える。2つの端蓋514は、それぞれベース51の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。接続板516は、2つの端蓋514を接続し、且つ2つの端蓋の背板13から離れる側に位置する。接続板516は把持部5161を備え、把持部5161は接続板516の頂部に設けられる。
図27に示すように、把持部5161は複数の凹溝を備え、前記凹溝は筐体10の高さ方向に沿って集塵ボックス55に向かって凹む。前記複数の凹溝は、接続板516に筐体10の長さ方向に沿って連続して設けられる。
【0133】
幾つかの実施例では、
図32と
図33に示すように、ベース51は、ベース前蓋513をさらに備える。ベース前蓋513は、筐体10の前側に設けられ、且つ接続板516の下方に位置する。ベース前蓋513の下端は、ベース主体511Aに取り外し可能に接続される。ベース前蓋513の上端は、ベース主体511Aに回動して接続される。
【0134】
ベース前蓋513は、清掃キャビティ56の前側を開閉するように構成される。このように、清掃キャビティ56内の洗浄ブラシ542に対する清掃を実現するのに有利である。
【0135】
幾つかの実施例では、
図32に示すように、ベース前蓋513は回転軸5131を備える。回転軸5131は、ベース前蓋513の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。ベース主体511Aは回転軸孔をさらに備え、前記回転軸孔はベース主体511A上に設けられる。回転軸5131は前記回転軸孔と嵌合して係合することにより、ベース前蓋513とベース主体511Aとの回転接続を実現する。このように、ベース前蓋513が開く際、ベース前蓋513の下側が上向きに反転し、清掃キャビティ56の前側を開くことを実現する。
【0136】
幾つかの実施例では、
図24及び
図25に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、少なくとも1つの第2位置制限部品546をさらに備える。少なくとも1つの第2位置制限部品546は、洗浄ブラシベース541の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部品546は1つの第2位置制限部品546を備え、1つの第2位置制限部品546は第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った一端に設けられる。例えば、少なくとも1つの第2位置制限部品546は2つの第2位置制限部品546を備え、2つの第2位置制限部品546は、それぞれ第2取付部5412の筐体10の長さ方向に沿った両端に設けられる。
【0137】
図34に示すように、洗浄ブラシアセンブリ54は、ストッパ部547をさらに備える。ストッパ部547は、清掃キャビティ56の内壁に設けられる。第2位置制限部品546は、ストッパ部547に当接して洗浄ブラシアセンブリ54の回転角度を制限するように構成される。
【0138】
第2位置制限部品546が、さらに第1位置まで回転するように構成されることにより、第1位置制限突起5461がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に接触しない。また、第2位置制限部品546が、さらに第2位置まで回転するように構成されることにより、第2位置制限突起5462がストッパ部547に当接し、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接する。
【0139】
幾つかの実施例では、
図34に示すように、ストッパ部547は、第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを備える。第2位置制限部品546が前記第1位置まで回転する場合、第1位置制限突起5461は第1ストッパ面5471に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に接触しない。第2位置制限部品546が前記第2位置まで回転する場合、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接し、洗浄ブラシ542は第1リール52に当接してフィルター40上の異物を払い落とす。
【0140】
第1ストッパ面5471の一端は第2ストッパ面5472の一端に接続され、且つ第1ストッパ面5471は第2ストッパ面5472の下方に位置する。第1ストッパ面5471の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ下向きに斜めに延在する。第2ストッパ面5472の他端は、筐体10の厚さ方向に沿って背板13に近づく方向に向けて、且つ上向きに斜めに延在する。
【0141】
洗浄ブラシベース541が反時計回り方向に沿って回転し、且つ第2位置制限部品546が前記第1位置から前記第2位置まで回転する過程において、第1位置制限突起5461は、第1ストッパ面5471に対して当接する状態から離れる状態に変化し、その後、第2位置制限突起5462は第2ストッパ面5472に当接することで、洗浄ブラシ542が第1リール52に当接してフィルター40を清掃する。
【0142】
このように、ストッパ部547に第1ストッパ面5471と第2ストッパ面5472とを設けることは、第1位置制限突起5461及び第2位置制限突起5462とストッパ部547との当接に有利であり、第2位置制限部品546とストッパ部547との当接の安定性及び信頼性を向上させ、洗浄ブラシアセンブリ54の回転誤差を低減させる。
【0143】
幾つかの実施例では、清掃部品59は、清掃キャビティ56のストッパ部547と対向する側の側壁に設けられる。第2位置制限部品546が前記第1位置と前記第2位置との間で往復回転する場合、清掃部品59は洗浄ブラシ542上の異物を清掃するように構成される。
【0144】
幾つかの実施例では、
図23及び
図33に示すように、ベース前蓋513は、避けセクション5132と延在セクション5133とをさらに備える。避けセクション5132は、2つの端蓋514の間に位置し、避けセクション5132は、洗浄ブラシ542の中心軸線から離れる方向に突出する。回転軸5131は、避けセクション5132の洗浄ブラシ542から離れる側に接続される。延在セクション5133は、筐体10の高さ方向に沿って延在する。延在セクション5133の上端は避けセクション5132の下端に接続され、延在セクション5133の下端は集塵ボックス55と嵌合して係合する。
【0145】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、ベース51は、ベース後蓋515をさらに備える。ベース後蓋515は、2つの端蓋514の間に設置され、且つベース後蓋515は、筐体10の厚さ方向に沿って清掃キャビティ56の後側に設置される。ベース後蓋515はベース前蓋513と対向し、ベース後蓋515はベース主体511Aに回転接続される。ベース後蓋515は接続溝を備え、前記接続溝はベース後蓋515上に設けられる。前記接続溝の洗浄ブラシアセンブリ54に向かう側は開放される。前記接続溝内にはシール材が設けられる。
【0146】
ベース後蓋515を閉じて清掃キャビティ56の後側を閉じる際、前記シール材は、ベース後蓋515と第1リール52との間の隙間をシールするように構成される。ベース後蓋515を開けて清掃キャビティ56の後側を開ける際、前記シール材と第1リール52とは互いに離間する。
【0147】
前記シール材の後側は前記接続溝内に位置し、前記シール材の前側は前記接続溝から延び出し第1リール52に当接する。例えば、前記シール材はスポンジである。
【0148】
このように、ベース後蓋515に前記接続溝を設け、前記接続溝内に前記シール材を設けることは、清掃キャビティ56の第1開口563が前記シール材を介して第1リール52に当接させ、第1開口563に対するシールを形成することができ、清掃キャビティ56内のホコリがファンアセンブリ30または室内熱交換器20に流れるのを回避するのに有利であり、空気調和機室内機100Aの耐用年数を延長する。
【0149】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、第2開口564の幅は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって傾斜して設けられ、すなわち、第2開口564の横断面積は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。第2開口564は、清掃キャビティ56の底部に位置する。第2開口564の清掃キャビティ56に近い端の開口はより大きく、第2開口564の集塵ボックス55に近い端の開口はより小さい。
【0150】
幾つかの実施例では、
図23に示すように、清掃キャビティ56は、第1延在セクション561と第2延在セクション562とをさらに備える。第1延在セクション561と第2延在セクション562は、清掃キャビティ56の下部に設けられる。第1延在セクション561は清掃キャビティ56の前壁に接続され、第2延在セクション562は清掃キャビティ56の後壁に接続され、第1延在セクション561と第2延長セクション564との間に第2開口564が画定される。第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離は、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少する。
【0151】
第1延在セクション561と第2延在セクション562の他端は、清掃キャビティ56の底部と面一となることで、第1延在セクション561と第2延在セクション562が集塵ボックス55の取り付けへの干渉を回避する。
【0152】
第1延在セクション561と第2延在セクション562との間の距離が、筐体10の高さ方向に沿って上から下に向かって減少することは、洗浄ブラシ542によって払い落とされた異物を集塵ボックス55に落下させるのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内または第2開口564に溜まる可能性を低減させ、異物が集塵ボックス55以外の領域に落下するリスクを低減させる。さらに、第1延在セクション561と第2延在セクション562の全体は、洗浄ブラシ542の下方に位置し、フィルター40から清掃された異物が集塵ボックス55内に落下するように誘導するのに有利であり、異物が清掃キャビティ56内に堆積するのを回避する。
【0153】
幾つかの実施例では、
図23及び
図25に示すように、自己清掃アセンブリ50は、挿接部58をさらに備える。挿接部58は、接続板516上に設けられ、且つ接続板516に対して筐体10の長さ方向に沿って運動してもよい。
【0154】
自己清掃アセンブリ50に挿接部58を設けることは、自己清掃アセンブリ50の脱着をするのに有利であり、自己清掃アセンブリ50の脱着の効率を向上させる。
【0155】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、ファンアセンブリ30は、室内ファン31と室内ファンモータ32とを備える。室内ファン31は、室内ファンモータ32に接続される。室内ファンモータ32は、室内ファン31の回転を駆動するように構成される。
【0156】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、空気調和機室内機100Aは新風アセンブリ90をさらに備える。新風アセンブリ90は、新風ファン91と新風渦巻ケーシング92とを備える。新風渦巻ケーシング92は筐体10内に設置される。新風渦巻ケーシング92は、新風吸込口921と新風吹出口922とを備える。新風吸込口921は新風渦巻ケーシング92の一端に設けられ、新風吹出口922は渦巻ケーシングの他端に設けられる。新風ファン91は新風渦巻ケーシング92内に設置され、新風ファン91は室外空気を吸い込んで汲み出すように構成される。
【0157】
幾つかの実施例では、
図35に示すように、室内熱交換器20は、熱交換ダクト21を備える。熱交換ダクト21は、室内熱交換器20内に設けられ、且つ前記吹出口に連通する。
【0158】
幾つかの実施例では、
図36に示すように、空気調和機室内機100Aは、室内ファンモータ駆動アセンブリ81、制御アセンブリ82、記憶アセンブリ83、及びタイマ84をさらに備える。室内ファンモータ駆動アセンブリ81は、室内ファンモータ32の起動及び停止を制御し、且つ室内ファンモータ32の現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを収集するように構成される。記憶アセンブリ83は、目標電流値Imを記憶するように構成される。目標電流値Imは、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している場合における対応する電流値である。
【0159】
タイマ84は計時するように構成される。制御アセンブリ82は、それぞれ室内ファンモータ駆動アセンブリ81、自己清掃アセンブリ50、記憶アセンブリ83及びタイマ84に接続されることにより、室内ファンモータ駆動アセンブリ81、自己清掃アセンブリ50及びタイマ84を制御する。
【0160】
幾つかの実施例では、
図37に示すように、制御アセンブリ82は、ステップS101からステップS105を実行するように構成される。
【0161】
ステップS101では、室内ファンモータ駆動アセンブリ81によって収集された、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを表す信号を受信する。
【0162】
ステップS102では、現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さいか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS103を実行し、「NO」である場合、ステップS101に戻って再度実行する。
【0163】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ駆動アセンブリ81によって収集された、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inを表す信号を受信する場合、制御アセンブリ82は、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inと、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imとの大小関係を判断する。
【0164】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと、設定電流値I0との差より小さい場合、フィルター40に付着した異物が比較的に多く、フィルター40を清掃する必要があることを示す。
【0165】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Im以上である場合、フィルター40に異物が付着していないことを示す。
【0166】
なお、設定電流値I0は、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定電流値I0は、1mAから3mAの任意の値であり、例えば、1mA、2mA、または3mAである。設定電流値I0は、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。
【0167】
ステップS103では、タイマ84が計時するように制御して継続時間Tnを取得し、且つ継続時間Tnが設定時間閾値T0以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS104を実行し、「NO」である場合、ステップS105を実行する。
【0168】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さいと決定される場合、制御アセンブリ82は、タイマ84が計時するように制御して継続時間Tnを取得し、且つ継続時間Tnと設定時間閾値T0との大小関係を判断する。
【0169】
室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと、設定電流値I0との差より小さく、また当該状態下で、継続時間Tnが設定時間閾値T0以上である場合、室内ファンモータ32が、現在の電流値Inが目標電流値Imと設定電流値I0との差より低い運転状態にある期間が長いことを示し、すなわち、空気調和機室内機100Aはフィルター40に異物が多く付着した状態で、長時間運転されている。そのため、空気調和機室内機100Aの冷房効果又は暖房効果を保証するために、フィルター40を清掃する必要がある。
【0170】
なお、設定時間閾値T0は、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定時間閾値T0は、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定時間閾値T0は、第1設定時間閾値T1、第2設定時間閾値T2、及び第3設定時間閾値T3を含む。第1設定時間閾値T1は第2設定時間閾値T2より大きく、第2設定時間閾値T2は第3設定時間閾値T3より大きい。例えば、第1設定時間閾値T1は15minであり、第2設定時間閾値T2は10minであり、第3設定時間閾値T3は5minである。
【0171】
ステップS104では、継続時間Tnをゼロクリアして、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃するように制御する。
【0172】
ステップS105では、継続時間Tnをゼロクリアして、且つステップS102に戻って再度実行する。
【0173】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0以上と決定される場合、制御アセンブリ82は、フィルター40を清掃する必要があると決定し、継続時間Tnをゼロクリアして、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃するように制御する。
【0174】
制御アセンブリ82が、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0より小さいと決定される場合、制御アセンブリ82は、持続時間Tnをゼロクリアして、空気調和機室内機100Aが運転を継続するように制御し、その後、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inと、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imとの大小関係を再度判断する。
【0175】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機100Aは、清掃指示ランプをさらに備える。前記清掃指示ランプは筐体10に設けられ、且つフィルター40を清掃するか否かをユーザに提示するように構成される。
【0176】
幾つかの実施例では、
図38に示すように、ステップS104の前に、制御アセンブリ82はさらに、ステップS201からステップS203を実行するように構成される。
【0177】
ステップS201では、現地の現在時間Tiを取得し、現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty内にあるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS202を実行し、「NO」である場合、ステップS203を実行する。
【0178】
ステップS202では、清掃指示ランプの点灯を制御する。
【0179】
ステップS203では、清掃指示ランプの消灯を制御する。
【0180】
幾つかの実施例では、室内ファンモータ32が現在の作動回転速度Rnで作動している際の現在の電流値Inが、室内ファンモータ32がフィルター40に異物が無く且つ現在の作動回転速度Rnで作動している際の目標電流値Imと設定電流値I0との差より小さく、また継続時間Tnが設定時間閾値T0より大きい場合、制御アセンブリ82は、空気調和機室内機100Aの設置場所における現在時間Tiを取得し、また現地の現在時間Tiと設定時間範囲Tyとの大小関係を判断する。現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty内にある場合、ユーザにフィルター40の清掃を提示するために、前記清掃指示ランプの点灯を制御する。現地の現在時間Tiが設定時間範囲Ty外にある場合、前記清掃指示ランプの消灯を制御する。
【0181】
なお、設定時間範囲Tyは、制御アセンブリ82に予め設定された値である。設定時間範囲Tyは、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定時間範囲Tyは、06:00~20:00である。
【0182】
制御アセンブリ82が、フィルター40の清掃が必要であると決定される場合、制御アセンブリ82は、無線通信技術を介して空気調和機室内機100Aの設置場所における現在時間Tiを取得してもよい。空気調和機室内機100Aの設置場所が北京であり、且つ現在時間Tiが昼間、すなわち06:00~20:00にある場合、制御アセンブリ82は、フィルター40の清掃が必要であることをユーザに提示するために、前記清掃指示ランプの点灯を制御する。この場合、ユーザは、空気調和機室内機100Aの自己清掃機能を起動するか否かを手動で選択することができる。
【0183】
空気調和機室内機100Aの設置場所が北京であり、且つ現在時間Tiが夜間、すなわち20:00~06:00にある場合、制御アセンブリ82は、前記清掃指示ランプの消灯を制御し、且つ空気調和機室内機100Aの運転を継続するよう制御する。
【0184】
幾つかの実施例では、空気調和機室内機100Aが空気調和機に適応される場合、空気調和機は圧縮機を備える。空気調和機室内機100Aは導風板をさらに備え、前記導風板は、前記吹出口に設けられることにより、前記吹出口を開閉する。例えば、空気調和機室内機100Aが運転する際、前記導風板が開いて前記吹出口が露出することにより、室内熱交換器20によって熱交換された空気が前記吹出口から室内に流れる。
【0185】
前記導風板は、前記吹出口から流出する空気の方向を調整するために、筐体10に対して回転可能であることにより、空気が室内の複数の位置に流れることができる。
【0186】
幾つかの実施例では、
図39に示すように、ステップS104の前に、制御アセンブリ82は、さらにステップS301を実行するように構成される。
【0187】
ステップS301では、圧縮機の作動を停止するように制御し、ファンアセンブリ30の運転を停止するように制御し、導風板を閉じるように制御する。
【0188】
例えば、制御アセンブリ82が自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃する前に、制御アセンブリ82は、前記圧縮機の作動を停止するように制御し、ファンアセンブリ30の運転を停止するように制御し、前記導風板を閉じるように制御する。
【0189】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82は、さらに第1駆動モータ61及び第2駆動モータ62の回転を制御するように構成されることで、自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃することを実現する。例えば、制御アセンブリ82は、第2駆動モータ62の回転を制御することにより、洗浄ブラシ542を回転させ、これにより、フィルター40上の異物を清掃する。制御アセンブリ82は、第1駆動モータ61を前記第1方向に沿って回転させるように制御することにより、第2リール53を前記第1方向に沿って回転させ、これにより、フィルター210が第2リール53上で巻き上げる。
【0190】
さらに、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82の制御を介して、ユーザの手動操作により第1駆動モータ61の回転方向を変更する必要がなくなり、自己清掃アセンブリ50の自動化に有利である。
【0191】
幾つかの実施例では、
図40に示すように、制御アセンブリ82が自己清掃アセンブリ50を制御してフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82は、さらにステップS401からステップS408を実行するように構成される。すなわち、ステップS104は、ステップS401からステップS409を含む。
【0192】
ステップS401では、第2駆動モータ62の回転を制御し、且つ第2駆動モータ62の第1パルス数N1をカウントする。
【0193】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82が第2駆動モータ62の回転を制御する過程において、第2駆動モータ62の第1パルス数N1をカウントする。すなわち、制御アセンブリ82は、フィルター40上の異物を清掃するために、第2駆動モータ62の回転を開始するよう制御し、且つ第2駆動モータ62の第1パルス数N1を計算することにより、洗浄ブラシ542によるフィルター40の清掃回数を得る。
【0194】
ステップS402では、第1パルス数N1が第1設定パルス数N10以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS403を実行し、「NO」である場合、ステップS401に戻って実行する。
【0195】
ステップS403では、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転する第2パルス数N21をカウントする。
【0196】
幾つかの実施例では、制御アセンブリ82は、第1パルス数N1をカウントし、且つ第1パルス数N1と第1設定パルス数N10との大小関係を判断する。第1パルス数N1が第1設定パルス数N10以上である場合、制御アセンブリ82は、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第1方向に沿って回転する第2パルス数N21をカウントする。
【0197】
なお、第1設定パルス数N10は、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、第1設定パルス数N10は、8から12の任意の値であり、例えば、第1設定パルス数N10は、8、10、または12である。
【0198】
ステップS404では、第2パルス数N21が第2設定パルス数N20以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS405を実行し、「NO」である場合、ステップS403に戻って再度実行する。
【0199】
ステップS405では、第1駆動モータ61が前記第2方向に沿って回転するように制御し、且つ第1駆動モータ61が前記第2方向に沿って回転する第3パルス数N31をカウントする。
【0200】
ステップS406では、第3パルス数N31が第2設定パルス数N20以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS407を実行し、「NO」である場合、ステップS405に戻って再度実行する。
【0201】
なお、第2設定パルス数N20は、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、且つ実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、第2設定パルス数N20は、1100から1300の任意の値であり、例えば、第2設定パルス数N20は、1100、1200、または1300である。
【0202】
幾つかの実施例では、自己清掃アセンブリ50がフィルター40を清掃する際、制御アセンブリ82は、毎秒200パルスで第2駆動モータ62の回転を制御し、制御アセンブリ82は、毎秒110パルスで第1駆動モータ61の回転を制御する。すなわち、第2駆動モータ62の回転を制御するパルス数は、第1駆動モータ61の回転を制御するパルス数より大きく、すなわち、洗浄ブラシ542の回転速度は、第2リール53の回転速度より大きい。
【0203】
ステップS407では、第1パルス数N1、第2パルス数N21、及び第3パルス数N31をゼロクリアし、且つフィルター40が予め設定された軌道に沿って運動する往復回数Ntを計算する。
【0204】
ステップS408では、往復回数Ntが設定回数Ns以上であるか否かを判断し、「YES」である場合、ステップS409を実行し、「NO」である場合、ステップS401に戻って再度実行する。
【0205】
ステップS409では、自己清掃アセンブリ50がフィルター40の清掃を停止するように制御する。
【0206】
幾つかの実施例では、第3パルス数N22が第2設定パルス数N20以上である場合、第1パルス数N1、第2パルス数N21及び第3パルス数N22をゼロクリアする。制御アセンブリ82は、第2駆動モータ62の回転を制御し、第1駆動モータ61が前記第1方向に沿った回転及び前記第2方向に沿った回転を繰り返すように制御し、且つフィルター40が第2リール53上で巻き上げ及び巻き下げる往復回数Ntを計算する。
【0207】
フィルター40の往復運動が設定回数Nsに達する場合、フィルター40は洗浄ブラシ542による複数の清掃を繰り返し、比較的に清潔になる。すなわち、往復回数Ntが設定回数Ns以上である場合、自己清掃アセンブリ50が、フィルター40の清掃を完了したことを示す。
【0208】
なお、設定回数Nsは、制御アセンブリ82に予め設定された値であり、且つ設定回数Nsは、実際のニーズに応じて調整してもよく、本開示はこれを限定するものではない。例えば、設定回数Nsは、8から12のうちのいずれかの値であり、例えば、設定回数Nsは、8、10、または12である。
【0209】
本発明の開示範囲が、上記の特定の実施例に限定されるものではなく、本出願の主旨から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機室内機であって、
吸込口と吹出口とを有する筐体と、
前記吸込口を覆い、且つ室内空気中の異物を濾過するように構成されるフィルターと、
前記フィルター上の異物を除去するように構成される自己清掃アセンブリと、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、ベース、第1リール、第2リール、洗浄ブラシアセンブリ、清掃部品、及び少なくとも1つの位置制限部品を含み、
前記ベースは、前記筐体に接続され、
前記第1リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの一端に接続され、
前記第2リールは、前記ベースに回転可能に接続され、且つ前記フィルターの他端に接続され、
前記洗浄ブラシアセンブリは、前記ベース内に設置され、且つ前記第2リールの前記フィルターから離れる側に位置し、前記洗浄ブラシアセンブリは、
前記ベースに回転可能に接続される洗浄ブラシベースと、
前記洗浄ブラシベース上に移動可能に設置され、且つ前記フィルターの一部に突き当たる洗浄ブラシであって、前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールに巻き付けられる過程または前記フィルターが前記第1リールまたは前記第2リールから解放される過程において、前記フィルター上の異物を清掃するように構成される洗浄ブラシと、
前記洗浄ブラシベースと前記洗浄ブラシとの間に設けられる弾性材と、を含み、
前記清掃部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記洗浄ブラシアセンブリの一方側に位置し、前記清掃部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記洗浄ブラシ上の異物を清掃するように構成され、
前記少なくとも1つの位置制限部品は、前記ベースの内壁に設けられ、且つ前記清掃部品の前記フィルターに近い側及び前記フィルターから離れる側のうちの少なくとも一方に位置し、前記位置制限部品は、前記洗浄ブラシベースが回転する過程において、前記弾性材が圧縮される傾向または引張される傾向がある場合、前記洗浄ブラシに突き当たることで、前記弾性材をゆっくりと弾性変形させるように構成される、
空気調和機室内機。
【請求項2】
前記ベースは清掃キャビティを画定し、
前記清掃キャビティは、
第1開口であって、前記清掃キャビティの前記フィルターに近い側は開放され、前記第1開口が形成される第1開口と、
第2開口であって、前記清掃キャビティの前記フィルターから離れる側は開放され、前記第2開口が形成される第2開口と、を備え、
前記自己清掃アセンブリは、集塵ボックスをさらに含み、前記集塵ボックスは、前記第2開口に設置され、且つ前記清掃キャビティ内の異物を収集するように構成される、
請求項1に記載の空気調和機室内機。
【請求項3】
前記位置制限部品は、第1位置制限部または第2位置制限部のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1位置制限部は、前記清掃部品の前記フィルターに近い側に位置し、前記第1位置制限部の第1端は前記清掃部品に近接し、前記第1位置制限部の第2端は前記第1開口に向かって延在し、
前記第2位置制限部は、前記清掃部品の前記フィルターから離れる側に位置し、前記第2位置制限部の第1端は前記清掃部品に近接し、前記第2位置制限部の第2端は前記第2開口に向かって延在する、
請求項2に記載の空気調和機室内機。
【請求項4】
前記第1位置制限部の第
2端から前記第1位置制限部の第
1端への方向において、前記第1位置制限部の前記空気調和機室内機の厚さ方向における幅は減少し、
前記洗浄ブラシは、さらに、第2位置から第1位置まで回転する際、前記洗浄ブラシベースの中心から離れる方向に向かって移動するように構成され、前記第1位置は、前記洗浄ブラシが前記第2リールの前記フィルターに突き当たるときの位置であり、前記第2位置は、前記洗浄ブラシが前記第1位置制限部に突き当たるときの位置である、
請求項3に記載の空気調和機室内機。
【請求項5】
前記第2位置制限部の第2端から前記第2位置制限部の第1端に向かう方向において、前記第2位置制限
部の前記空気調和機室内機の厚さ方向における幅は減少し、
前記洗浄ブラシは、さらに、第3位置から第2位置まで回転する際、まず前記洗浄ブラシベースの中心から離れる方向に向かって移動し、その後、前記洗浄ブラシベースの中心に近づく方向に向かって移動するように構成され、前記第2位置は、前記洗浄ブラシが前記第1位置制限部に突き当たるときの位置であり、前記第3位置は、前記洗浄ブラシが前記第2位置制限部に突き当たるときの位置である、
請求項3又は請求項4に記載の空気調和機室内機。
【請求項6】
前記第1位置制限部の前記洗浄ブラシに突き当たる表面は、平面及び円弧面のうちの一方であり、前記第2位置制限部の前記洗浄ブラシに突き当たる表面は、平面及び円弧面のうちの一方である、
請求項3
又は請求項4に記載の空気調和機室内機。
【請求項7】
前記第2位置制限部は、
一端が前記清掃キャビティの内壁に接続される第1サブ位置制限部と、
前記第1サブ位置制限部の他端に接続される第2サブ位置制限部であって、前記洗浄ブラシベースの中心と前記第1サブ位置制限部との間の距離は、前記洗浄ブラシベースの中心と前記第2サブ位置制限部との間の距離より大きい第2サブ位置制限部と、を含む、
請求項3
又は請求項4に記載の空気調和機室内機。
【請求項8】
前記ベースの高さ方向に沿って、前記第2位置制限部の第2端は、前記洗浄ブラシアセンブリより低い、
請求項3
又は請求項4に記載の空気調和機室内機。
【請求項9】
前記位置制限部品の前記ベースの長さ方向における厚さは、予め設定された範囲内の任意の値である、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項10】
前記少なくとも1つの位置制限部品は、複数の位置制限部品を備え、前記複数の位置制限部品は、前記ベースの長さ方向に沿って間隔を空けて設けられ、且つそれぞれ前記ベースの前記長さ方向における両端に位置する、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項11】
前記洗浄ブラシベースは、
第1取付部と、
第2取付部であって、前記第1取付部は前記第2取付部に設けられる第2取付部と、を含み、
前記弾性材の第1端は、前記第1取付部に突き当たり、前記弾性材の第2端は、前記第2取付部に突き当たり、前記洗浄ブラシは、前記第1取付部の前記第2取付部から離れる側に設けられる、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項12】
前記洗浄ブラシアセンブリは、取付キャビティをさらに含み、前記第2取付部の前記洗浄ブラシに向かう側は開放され、前記第1取付部は前記第2取付部の開放される前記側に設けられ、前記第1取付部は前記第2取付部と共に前記取付キャビティを画定し、前記弾性材は前記取付キャビティ内に設置される、
請求項11に記載の空気調和機室内機。
【請求項13】
前記洗浄ブラシベースは、
少なくとも1つの係合溝と、
前記少なくとも1つの係合溝に対応し、前記第2取付部の前記筐体の幅方向に沿った両側壁のうちの少なくとも一方に設けられる少なくとも1つの係止具と、をさらに含み、
前記少なくとも1つの係止具と前記少なくとも1つの係合溝は係合することにより、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記筐体の高さ方向において、移動可能に接続される、
請求項
11に記載の空気調和機室内機。
【請求項14】
前記少なくとも1つの係合溝は複数の係合溝を含み、前記少なくとも1つの係止具は複数の係止具を備え、前記複数の係止具はそれぞれ前記複数の係合溝と対応し、且つ前記第2取付部の前記筐体の幅方向に沿った前記両側壁に設けられ、
前記複数の係止具はそれぞれ前記複数の係合溝に係合することにより、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記筐体の高さ方向において、移動可能に接続される、
請求項13に記載の空気調和機室内機。
【請求項15】
前記弾性材はバネを含み、前記洗浄ブラシアセンブリは、前記第1取付部及び前記第2取付部のうちの一方に設けられる位置決め柱をさらに含み、前記バネは前記位置決め柱に嵌め込んで設置される、
請求項
11に記載の空気調和機室内機。
【請求項16】
前記空気調和機室内機は、
前記筐体内に設置され、且つ前記吸込口から入る室内空気と熱交換するように構成される室内熱交換器と、
前記室内熱交換器の前記吸込口から離れる側に設置され、且つ室内空気を前記吸込口から流入させて前記室内熱交換器と熱交換した後に、前記吹出口から送出させるように構成されるファンアセンブリと、
前記筐体上に設置される駆動アセンブリと、
前記筐体内に設置される少なくとも1つの伝動アセンブリであって、前記駆動アセンブリの駆動下で、前記自己清掃アセンブリを運動させ、前記フィルター上に付着した異物を前記自己清掃アセンブリに清掃させるように構成される少なくとも1つの伝動アセンブリと、をさらに備える、
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の空気調和機室内機。
【請求項17】
前記駆動アセンブリは、第1駆動モータと第2駆動モータとを含み、
前記伝動アセンブリは、
前記第1リールの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第1ギアと、
前記第2リールの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第2ギアであって、前記第1ギアは前記第2ギアと噛み合う第2ギアと、
前記洗浄ブラシベースの前記筐体の長さ方向に沿った一端に設けられる第3ギアであって、前記第2駆動モータは前記第3ギアに接続される第3ギアと、を含み、
前記第1駆動モータは、前記第1ギアまたは前記第2ギアのうちの一方に接続され、且つ前記第1ギア及び前記第2ギアのうちのいずれかの回転を駆動するように構成され、前記第2駆動モータは前記第3ギアに接続され、且つ前記第3ギアの回転を駆動するように構成される、
請求項16に記載の空気調和機室内機。
【請求項18】
前記少なくとも1つの伝動アセンブリは、2つの伝動アセンブリを含み、前記2つの伝動アセンブリは、それぞれ前記自己清掃アセンブリの前記筐体の長さ方向に沿った両端に設けられる、
請求項17に記載の空気調和機室内機。
【請求項19】
前記ファンアセンブリは、室内ファンと室内ファンモータとを含み、
前記空気調和機室内機は、
前記室内ファンモータの起動及び停止を制御し、且つ前記室内ファンモータの現在の作動回転速度で作動している際の現在の電流値を収集するように構成される室内ファンモータ駆動アセンブリと、
前記室内ファンモータが前記フィルターに異物が無く且つ前記現在の作動回転速度で作動している場合の目標電流値を記憶するように構成されるパラメータ記憶アセンブリと、
計時するように構成されるタイマと、
制御アセンブリと、をさらに含み、前記制御アセンブリは、
前記室内ファンモータ駆動アセンブリによって収集された前記室内ファンモータの前記現在の電流値を表す信号を受信し、
前記現在の電流値が前記目標電流値と設定電流値との差より小さいと決定される場合、前記タイマが計時するように制御し、
前記タイマの計時時間が設定時間閾値以上であると決定される場合、前記タイマの前記計時時間をゼロクリアするように制御し、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターを清掃するように制御する、ように構成される、
請求項
16に記載の空気調和機室内機。
【請求項20】
前記駆動アセンブリは、第1駆動モータと第2駆動モータとを含み、
前記制御アセンブリは、さらに
前記制御アセンブリが、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターを清掃するように制御する際、
前記第2駆動モータの回転を制御し、且つ前記第2駆動モータの第1パルス数をカウントし、
前記第1パルス数が第1設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1駆動モータが第1方向に沿って回転するように制御し、且つ前記第1駆動モータが前記第1方向に沿って回転する第2パルス数をカウントし、
前記第2パルス数が第2設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1駆動モータが第2方向に沿って回転するように制御し、且つ前記第1駆動モータが前記第2方向に沿って回転する第3パルス数をカウントし、前記第1方向は前記第2方向と反対であり、
前記第3パルス数が前記第2設定パルス数以上であると決定される場合、前記第1パルス数、前記第2パルス数、及び前記第3パルス数をゼロクリアし、且つ前記フィルターが予め設定された軌道に沿って運動する往復回数を計算し、
前記往復回数が設定回数以上であると決定される場合、前記自己清掃アセンブリが前記フィルターの清掃を停止するように制御する、ように構成される、
請求項19に記載の空気調和機室内機。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】