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▶ ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】パッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20250130BHJP
   B65D 77/30 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D77/30 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542958
(86)(22)【出願日】2023-01-23
(85)【翻訳文提出日】2024-09-18
(86)【国際出願番号】 GB2023050144
(87)【国際公開番号】W WO2023139392
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】2200806.4
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アレン, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】セベステニー‐ジェレ, カタリン
【テーマコード(参考)】
3E067
3E068
【Fターム(参考)】
3E067AA14
3E067AB99
3E067AC03
3E067BA06B
3E067BA06C
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3E067BB01C
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3E067EA04
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3E068CE02
3E068CE03
3E068CE08
3E068DD02
3E068DD08
3E068DD14
3E068DD27
3E068DE01
3E068EE19
3E068EE22
3E068EE23
3E068EE32
3E068EE40
(57)【要約】
本出願は、送達システム用のパッケージに関する。本パッケージは、アクセス部を備える外側容器と、少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成されたラッパーを備える内側容器とを備える。ラッパーは、その開口部を閉じることによって封止される。ラッパーは、紙ベースの材料を備える第1の層を備える。内側容器には内側フレームがない。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス部を備える外側容器と、
少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成されたラッパーを備える内側容器であって、前記ラッパーが、その開口部を閉じることによって封止される、内側容器と
を備え、
前記ラッパーが、紙ベースの材料を備える第1の層を備え、
前記内側容器には内側フレームがない、送達システム用のパッケージ。
【請求項2】
前記紙ベースの材料が、コート紙である、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項3】
前記コート紙が、バリアコーティングを有する紙の層を備える、請求項2に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項4】
前記バリアコーティングが、金属化された層である、請求項3に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項5】
前記バリアコーティングが、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層である、請求項3に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項6】
前記紙ベースの材料が、バリア紙である、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項7】
前記バリア紙が、バリア材を含浸させた紙の層を備える、請求項6に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項8】
前記バリア材が、プラスチック、ワニス、又は金属である、請求項7に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項9】
前記ラッパーが、第2の層をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項10】
前記第2の層が、金属化された層を備える、請求項9に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項11】
前記ラッパーが、第3の層をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項12】
前記第3の層が、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層を備える、請求項11に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項13】
前記外側容器内であって前記内側容器の外側に配置された内部フレームをさらに備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項14】
前記パッケージの各構成要素が、少なくとも前記紙ベースの材料の第1の層から形成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項15】
前記紙ベースの材料が、70gsm未満、任意選択で50gsm未満、及び任意選択で45gsm未満の紙の重量を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項16】
前記ラッパーが、前記第1の層の内面に第1の粘土の層をさらに備え、任意選択で、前記第1の層の外面に第2の粘土の層をさらに備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項17】
第2の層及び前記第3の層のうちの一方が、前記第1の粘土の層の内面に施されている、請求項16に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項18】
前記第2の層及び前記第3の層のうちの他方が、前記第1の粘土の層の前記内面の前記第2の層又は前記第3の層の内面に施されている、請求項17に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項19】
前記ラッパーが、8g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有する、請求項1~18のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項20】
前記ラッパーが、その重なり合う縁部で封止されている、請求項1~19のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項21】
前記ラッパーが、前記ラッパーが前記内側容器を形成するために折り曲げられるときに、前記ラッパーの重なり合う縁部を互いに接着することによって封止される、請求項20に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項22】
前記ラッパーが、前記ラッパーが前記内側容器を形成するために折り曲げられるときに、前記ラッパーの前記重なり合う縁部のそれぞれに沿って延在する接着剤の連続部分を備える、請求項20又は21に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項23】
前記ラッパーが、前記ラッパーの内面の全周に延在する接着剤の連続部分を備える、請求項22に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項24】
前記ラッパーの前記封止された重なり合う縁部が、気密シールを形成し、その結果、内側パッケージが、最初に開ける前には気密封止されている、請求項20~23のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項25】
タンパーエビデント手段をさらに備える、請求項1~24のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項26】
前記タンパーエビデント手段が、基部及び蓋に配置され、前記蓋が、前記基部の前壁に取り付けられた前蓋壁フラップの一部分を有する、請求項25に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項27】
前記前蓋壁フラップの前記一部分が、弱化線を備える、請求項26に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項28】
前記タンパーエビデント手段が、前記ラッパーに配置されている、請求項25に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項29】
前記内側容器を形成する前記ラッパーが、前記パッケージの蓋端部に近接する第1の端壁と、前記第1の端壁から長手方向に離れた第2の端壁とを備え、前記第1の端壁が、第1のフラップ及び第2のフラップを備え、前記第1のフラップと前記第2のフラップとが、前記第1の端壁の対向する側部から延在し、互いに取り付けられ、前記内側容器を封止するように構成された、請求項1~28のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項30】
前記ラッパーが、前記第1の端壁の前記第1のフラップを備える部分を備え、前記第1の部分が、前記内側容器の封止を解除し、その内部へのアクセスを可能にするように、前記ラッパーの残りの部分から少なくとも部分的に分離可能である、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項31】
前記第1のフラップが、前記第2のフラップに再封止可能に取り付けられている、請求項29又は30に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項32】
前記第1のフラップが、前記第2のフラップの実質的にすべてに重なるように前記第1の端壁の対向する側部に向かって前記内側容器の前記第1の端壁を実質的に覆って延在するように構成されるように、前記第1のフラップが前記第2のフラップよりも大きい、請求項29~31のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項33】
前記第1のフラップと対向する側壁との間の距離が、前記第2のフラップと前記第1の端壁のその対向する側部との間の距離よりも短い、請求項32に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項34】
前記第1のフラップが、第1の部分及び第2の部分を備え、前記第1の部分が、前記第2のフラップに固定され、前記第2の部分が、前記第2のフラップに固定されておらず、前記第2の部分が、ユーザによって引っ張られて、前記ラッパーの前記部分を前記ラッパーの前記残りの部分から少なくとも部分的に分離し、前記内側容器の内部へのアクセスを可能にするように構成されている、請求項29~33のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項35】
前記第1のフラップが、前記第1のフラップの一端を画定する折り曲げ線を備え、前記第2の部分が前記第1のフラップの自由端を形成するように、前記第1のフラップの前記第1の部分が、前記折り曲げ線と前記第1のフラップの前記第2の部分との間に配置されている、請求項34に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項36】
前記第1のフラップが、前記第1のフラップの前記第2の部分の前記自由端から延在するタブをさらに備え、前記タブが、前記内側容器を開けるためにユーザによって引っ張られるように構成されている、請求項35に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項37】
前記第1のフラップの前記第1の部分が、再封止可能な接着剤によって前記第2のフラップに封止されている、請求項29~36のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項38】
前記内側容器が、前記内側容器へのアクセスを可能にするために、前記ラッパーの前記残りの部分からの前記ラッパーの前記部分の分離を助けるように構成された第1の弱化線をさらに備える、請求項29~37のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項39】
前記内側容器が、前記第1の端壁と前記第2の端壁との間に延在する複数の側壁を備え、前記第1の弱化線が、前記複数の側壁の少なくとも1つの周りに少なくとも部分的に延在して、前記内側容器の前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分を画定する、請求項38に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項40】
前記複数の側壁が、第1の側壁を備え、前記第1の弱化線が、前記内側容器の前記第1の側壁を少なくとも部分的に横切って延在する、請求項39に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項41】
前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第1のフラップ及び前記第1の側壁の一部を備えるように、前記第1の弱化線が構成されている、請求項40に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項42】
前記第1の側壁が、第1の縁部に沿って前記第1の端壁に接合され、前記第1の弱化線が、前記第1のフラップの末端から部分的に前記第1の縁部に沿って延在する、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項43】
前記第1の側壁を横切って延在する前記第1の弱化線が、実質的にU字形である、請求項40~42のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項44】
前記第1の側壁を通って延在する前記第1の弱化線が、下部及び2つの側部を備え、前記2つの側部が、前記内側容器の長手方向軸線に対して10度~40度の間の抜き勾配を有する、請求項43に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項45】
前記第1の端壁が、第3のフラップ及び第4のフラップをさらに備え、前記第1の弱化線が、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3のフラップ及び第4のフラップの少なくとも一部をさらに備えるように構成されている、請求項41~44のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項46】
前記第3のフラップ及び前記第4のフラップが、第3の縁部及び第4の縁部に沿って第3の側壁及び第4の側壁にそれぞれ接合され、前記第1の弱化線が、前記第1の縁部から前記第3の縁部及び前記第4の縁部に少なくとも部分的に沿って延在する、請求項45に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項47】
前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第1の端壁の前記第2のフラップの一部分をさらに備えるように構成された第2の弱化線を、前記内側容器がさらに備える、請求項41~46のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項48】
前記第1の端壁の前記第2のフラップが、前記第2の弱化線によって分離された第1の部分と第2の部分とを備え、前記第2のフラップの前記第1の部分が、前記第1の端壁の前記第1のフラップに固定され、前記第2の弱化線が、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が前記第2のフラップの前記第1の部分をさらに備えるように構成されている、請求項47に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項49】
前記第1の弱化線と前記第2の弱化線とが、一体的に形成されている、請求項47又は48に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項50】
前記内側容器が、第3の側壁及び第4の側壁を備え、前記第3の側壁及び前記第4の側壁が、前記第1の側壁に隣り合って配置され、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3の側壁及び前記第4の側壁の少なくとも一部をさらに備えるように、前記第1の弱化線が、前記第1の側壁を横切って延在し、前記第3の側壁及び前記第4の側壁を少なくとも部分的に横切って延在する、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項51】
前記第3の側壁及び前記第4の側壁がそれぞれ、第1のフラップ及び第2のフラップを備え、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップが一緒に封止され、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3の側壁及び前記第4の側壁の前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの少なくとも一部を備えるように、前記第1の弱化線が、前記第3の壁及び前記第4の壁を横切って延在する、請求項50に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項52】
前記第1の弱化線が、前記複数の側壁のそれぞれを通って、前記内側容器全体の周りを周方向に延在する、請求項39に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項53】
前記第1の弱化線が、前記内側容器の第1の縁部に平行に延在する、請求項50~52のいずれか一項に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項54】
前記第1の弱化線が、前記内側容器の前記第1の縁部に平行であり、前記第1の縁部から間隔をあけて延在する、請求項53に記載の送達システム用のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【発明の技術分野】
【0001】
本発明は、送達システム用のパッケージに関する。
【発明の背景】
【0002】
紙巻タバコなど送達システムは、パックに入れられて販売される。知られているパックは、しばしば、基部及びヒンジ式蓋を有する、厚紙から作られた外箱を備える。基部には送達システムの束が入っている。送達システムは、金属化されたプラスチック又はプラスチック箔/金属箔の積層体からなる可撓性のバリア層で包装される。
【0003】
このような知られているパックは、パッケージ内の送達システムを新鮮に保つように構成された外側のプラスチックラッパーを備える。外側のプラスチックラッパーは、外箱にアクセスするために破り開けられて廃棄される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様では、アクセス部を備える外側容器と、少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成されたラッパーを備える内側容器であって、ラッパーが、その開口部を閉じることによって封止される、内側容器とを備え、ラッパーが、紙ベースの材料を備える第1の層を備え、内側容器には内部フレームがない、送達システム用のパッケージが提供される。
【0005】
いくつかの実施形態では、紙ベースの材料はコート紙であってもよい。いくつかの実施形態では、コート紙はバリアコーティングを有する紙の層を備えてもよい。いくつかの実施形態では、バリアコーティングは金属化された層であってもよい。いくつかの実施形態では、バリアコーティングはプラスチックフィルムコーティング又はワニス層であってもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、紙ベースの材料はバリア紙であってもよい。いくつかの実施形態では、バリア紙は、バリア材を含浸させた紙の層を備えてもよい。いくつかの実施形態では、バリア材はプラスチック、ワニス、又は金属であってもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、ラッパーは第2の層をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、第2の層は金属化された層を備えてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、ラッパーは第3の層をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、第3の層は、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層を備えてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、パッケージは、外側容器内であって内側容器の外側に配置された内部フレームをさらに備えてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、パッケージの各構成要素は、少なくとも紙ベースの材料の第1の層から形成されてもよい。パッケージの各構成要素は、リサイクル可能な紙ベースの材料から形成されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、紙ベースの材料は、70gsm未満、任意選択で50gsm未満、及び任意選択で45gsm未満の紙の重量を有してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、第1の層の内面に第1の粘土の層をさらに備えてもよく、任意選択で、第1の層の外面に第2の粘土の層をさらに備えてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、第2の層及び第3の層のうちの一方は第1の粘土の層の内面に施されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の層及び第3の層のうちの他方は、第1の粘土の層の内面の第2の層又は第3の層の内面に施されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、8g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有してもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、その重なり合う縁部で封止されてもよい。いくつかの実施形態では、ラッパーは、ラッパーが内側容器を形成するために折り曲げられるときに、ラッパーの重なり合う縁部を互いに接着することによって封止されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、ラッパーが内側容器を形成するために折り曲げられるときに、ラッパーの重なり合う縁部のそれぞれに沿って延在する接着剤の連続部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、ラッパーは、ラッパーの内面の全周に延在する接着剤の連続部分を備えてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ラッパーの封止された重なり合う縁部は、気密シールを形成してもよく、その結果、内側パッケージは、最初に開ける前には気密封止されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、パッケージはタンパーエビデント手段をさらに備えてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、タンパーエビデント手段は基部及び蓋に配置されてもよく、蓋は、基部の前壁に取り付けられた前蓋壁フラップの一部分を有する。いくつかの実施形態では、前蓋壁フラップの一部分は弱化線を備えてもよい。いくつかの実施形態では、タンパーエビデント手段はラッパーに配置されてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、内側容器を形成するラッパーは、パッケージの蓋端部に近接する第1の端壁と、第1の端壁から長手方向に離れた第2の端壁とを備えてもよく、第1の端壁は第1のフラップ及び第2のフラップを備え、第1のフラップと第2のフラップとは、第1の端壁の対向する側部から延在し、互いに取り付けられ、内側容器を封止するように構成されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、ラッパーは、第1の端壁の第1のフラップを備える部分を備えてもよく、第1の部分は、内側容器の封止を解除し、その内部へのアクセスを可能にするように、ラッパーの残りの部分から少なくとも部分的に分離可能である。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1のフラップは第2のフラップに再封止可能に取り付けられてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1のフラップが第2のフラップの実質的にすべてに重なるように第1の端壁の対向する側部に向かって内側容器の第1の端壁を実質的に覆って延在するように構成されるように、第1のフラップは第2のフラップよりも大きくてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1のフラップと対向する側部との間の距離は、第2のフラップと第1の端壁のその対向する側部との間の距離よりも短くてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1のフラップは、第1の部分及び第2の部分を備えてもよく、第1の部分は、第2のフラップに固定され、第2の部分は、第2のフラップに固定されておらず、第2の部分は、ユーザによって引っ張られて、ラッパーの一部分をラッパーの残りの部分から少なくとも部分的に分離し、内側容器の内部へのアクセスを可能にするように構成されている。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のフラップは、第1のフラップの一端を画定する折り曲げ線を備えてもよく、第2の部分が第1のフラップの自由端を形成するように、第1のフラップの第1の部分は、折り曲げ線と第1のフラップの第2の部分との間に配置されている。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1のフラップは、第1のフラップの第2の部分の自由端から延在するタブをさらに備えてもよく、タブは、内側容器を開けるためにユーザによって引っ張られるように構成されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、第1のフラップの第1の部分は、再封止可能な接着剤によって第2のフラップに封止されてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、内側容器は、内側容器へのアクセスを可能にするために、ラッパーの残りの部分からのラッパーの一部分の分離を助けるように構成された第1の弱化線をさらに備えてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、内側容器は、第1の端壁と第2の端壁との間に延在する複数の側壁を備えてもよく、第1の弱化線は、複数の側壁の少なくとも1つの周りに少なくとも部分的に延在して、内側容器のラッパーの残りの部分から分離可能な部分を画定する。
【0031】
いくつかの実施形態では、複数の側壁は第1の側壁を備えてもよく、第1の弱化線は、内側容器の第1の側壁を少なくとも部分的に横切って延在する。
【0032】
いくつかの実施形態では、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が、第1のフラップ及び第1の側壁の一部を備えるように、第1の弱化線は構成されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1の側壁は、第1の縁部に沿って第1の端壁に接合され、第1の弱化線は、第1のフラップの末端から部分的に第1の縁部に沿って延在してもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線は第1の側壁を横切って延在してもよく、実質的にU字形である。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線は第1の側壁を通って延在してもよく、下部及び2つの側部を備え、側部は、内側容器の長手方向軸線に対して10度~40度の間の抜き勾配を有してもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1の端壁は、第3のフラップ及び第4のフラップをさらに備えてもよく、第1の弱化線は、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が、第3のフラップ及び第4のフラップの少なくとも一部をさらに備えるように構成されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、第3のフラップ及び第4のフラップは、第3の縁部及び第4の縁部に沿って第3の側壁及び第4の側壁にそれぞれ接合されてもよく、第1の弱化線は、第1の縁部から第3の縁部及び第4の縁部に少なくとも部分的に沿って延在してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が、第1の端壁の第2のフラップの一部分をさらに備えることができるように構成された第2の弱化線を、内側容器はさらに備えてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1の端壁の第2のフラップは、第2の弱化線によって分離された第1の部分と第2の部分とを備えてもよく、第2のフラップの第1の部分は第1の端壁の第1のフラップに固定され、第2の弱化線は、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が第2のフラップの第1の部分をさらに備えることができるように構成されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線と第2の弱化線とが一体的に形成されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、内側容器は、第3の側壁及び第4の側壁を備えてもよく、第3の側壁及び第4の側壁は、第1の側壁に隣り合って配置されてもよく、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が、第3の側壁及び第4の側壁の少なくとも一部をさらに備えることができるように、第1の弱化線は、第1の側壁を横切って延在し、第3の側壁及び第4の側壁を少なくとも部分的に横切って延在してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、第3の側壁及び第4の側壁はそれぞれ、第1のフラップ及び第2のフラップを備えてもよく、第1及び第2のフラップは一緒に封止され、ラッパーの残りの部分から分離可能な部分が、第3の側壁及び第4の側壁の第1のフラップ及び第2のフラップの少なくとも一部を備えることができるように、第1の弱化線は、第3の側壁及び第4の側壁を横切って延在してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線は、複数の側壁のそれぞれを通って、内側容器全体の周りを周方向に延在してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線は、内側容器の第1の縁部に平行に延在してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、第1の弱化線は、内側容器の第1の縁部に平行であり、第1の縁部から間隔をあけて延在してもよい。
【0046】
本発明の別の態様では、送達システム用のパッケージの容器用のラッパーが提供され、本ラッパーは、紙ベースの材料を備える第1の層とバリア材とを備える。
【0047】
紙ベースの材料は、バリア材から形成されたバリアコーティングで被覆された紙の層を備えるコート紙であってもよい。バリアコーティングを形成するバリア材は、金属化された層を備えてもよい。バリアコーティングを形成するバリア材は、プラスチックコーティング又はワニス層を備えてもよい。
【0048】
紙ベースの材料は、バリア材を含浸させた紙の層を備えたバリア紙であってもよい。バリア材は、プラスチック、ワニス、又は金属であってもよい。
【0049】
ラッパーは第2の層をさらに備えてもよい。第2の層は、金属化された層によって形成されてもよい。
【0050】
ラッパーは第3の層をさらに備えてもよい。第3の層は、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層によって形成されてもよい。
【0051】
ラッパーは、第1の層の内面に第1の粘土の層をさらに備えてもよい。第2の層及び第3の層のうちの一方は第1の粘土の層の内面に施されてもよい。第2の層及び第3の層のうちの他方は、第1の粘土の層の内面の第2の層又は第3の層の内面に施されてもよい。
【0052】
ラッパーは、第1の層の外面に第2の粘土の層をさらに備えてもよい。
【0053】
ラッパーは、8g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有してもよい。
【0054】
ラッパーは、内側容器に折り込まれるときに重なり合う縁部で封止されてもよい。
【0055】
ラッパーは、ラッパーを折り曲げて内側容器を形成するときに、ラッパーの重なり合う縁部を互いに接着することにより封止されてもよい。
【0056】
ラッパーは、ラッパーが内側容器を形成するために折り曲げられるときに、ラッパーの重なり合う縁部のそれぞれに沿って延在する接着剤の連続部分を備えてもよい。
【0057】
ラッパーは、ラッパーの内面の全周に延在する接着剤の連続部分を備えてもよい。
【0058】
ラッパーの封止された重なり合う縁部は、気密シールを形成してもよく、その結果、内側パッケージは、最初に開ける前には気密封止されている。
【0059】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1】本発明によるパッケージの一実施形態の斜視図である。
図2】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図3】ブランクの内面を示す図である。
図4】ラッパーのブランクの外面を示す図である。
図5】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図6】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図7】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図8】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図9】広げられた状態の内部フレームを示す図である。
図10】ラッパーの一実施形態の断面図である。
図11】パッケージの外側容器のタンパーエビデント手段の一実施形態を示す図である。
図12】パッケージの外側容器のタンパーエビデント手段の一実施形態を示す図である。
図13】パッケージの外側容器のタンパーエビデント手段の一実施形態を示す図である。
図14】パッケージの内側容器のタンパーエビデント手段の一実施形態を示す図である。
図15】閉位置にある内側容器の概略斜視図である。
図16】開位置にある、図11に示す内側容器の概略斜視図である。
図17】内側容器の概略斜視図である。
図18】開位置にある内側容器の概略斜視図である。
図19】一旦開けられた内側容器の概略斜視図である。
図20】閉位置にある内側容器の概略斜視図である。
図21】一旦開けられた、図16に示す内側容器の概略斜視図である。
図22】一旦開けられた内側容器の概略斜視図である。
図23】閉位置にある内側容器の概略斜視図である。
【詳細な説明】
【0061】
本明細書で使用するとき、「送達システム」という用語は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを含むように意図されており、
紙巻タバコ、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻き用若しくは手作りシガレット用のタバコなどの燃焼性エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生品、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくかどうかにかかわらない)と、
エアロゾル生成材料を組み合わせて使用してエアロゾルを生成するための電子タバコ、タバコ加熱製品、及びハイブリッドシステムなど、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼性エアロゾル供給システムと、
限定するものではないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能な粉末を含む物品、及び口腔タバコ(スヌース及び湿潤嗅ぎタバコを含む)などの口腔製品を含む少なくとも1つの物質で、ニコチンを含む場合も含まない場合もある少なくとも1つの物質を、エアロゾルを形成することなく経口的、経鼻的、経皮的、又は別の方法でユーザに送達する、エアロゾルのない送達システムと
を含む。
【0062】
本開示によれば、「燃焼性」エアロゾル供給システムは、少なくとも1つの物質をユーザへ送達しやすくするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその成分)が使用中に燃焼される又は燃やされるシステムである。
【0063】
いくつかの実施形態では、送達システムは、紙巻タバコ、シガリロ、及び葉巻タバコよりなる群から選択されたシステムなどの燃焼性エアロゾル供給システムである。
【0064】
いくつかの実施形態では、本開示は、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、スピル、エアロゾル改質剤放出構成要素(カプセル、糸、又はビーズなど)、又は紙(プラグラップ、チップペーパー、又はシガレットペーパーなど)などの、燃焼性エアロゾル供給システムに使用するための構成要素に関する。
【0065】
本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、少なくとも1つの物質をユーザへ送達しやすくするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又は、その成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0066】
いくつかの実施形態では、送達システムは、エネルギー供給式の非燃焼性エアロゾル供給システムなどの非燃焼性エアロゾル供給システムである。
【0067】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。
【0068】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例としては、タバコ加熱システムがある。
【0069】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料(それらのうちの1つ又は複数は加熱されてもよい)を組み合わせたものを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と固体のエアロゾル生成材料とを備える。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0070】
典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイスと、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を備え、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は本開示を通して物品と呼ばれることもある。
【0072】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、非燃焼性エアロゾル供給システムの非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、パワー源及びコントローラを備えてもよい。パワー源は、例えば、電気パワー源又は発熱パワー源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱パワー源は、発熱パワー源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態でパワーを分配するようにエネルギーを与えられ得る炭素基材を備える。
【0073】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、吸い口、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤を受け入れるための領域を備えてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、非燃焼性エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料収納領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルター、吸い口、及び/又はエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、送達システムは、限定するものではないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能な粉末を含む物品、及び口腔タバコ(スヌース及び湿潤嗅ぎタバコを含む)などの口腔製品を含む少なくとも1つの物質で、ニコチンを含む場合も含まない場合もある少なくとも1つの物質を、エアロゾルを形成することなく経口的、経鼻的、経皮的、又は別の方法でユーザに送達する、エアロゾルのない送達システムである。
【0076】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、又はエアロゾル化されることを意図されない材料であってもよい。必要に応じて、どちらの材料も、1つ若しくは複数の活性成分、1つ若しくは複数の香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、及び/又は1つ若しくは複数の他の機能材料を含んでもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、送達される物質は活性物質を含む。
【0078】
本明細書で使用するとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化するように意図された材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、及び向精神薬から選択されてもよい。活性物質は、自然に発生したものでも、又は合成して得られるものでもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン(B6又はB12又はCなど)、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくはそれらの組み合わせを含んでもよい。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質のうちの1つ若しくは複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0080】
本明細書で説明するように、活性成分は、1つ又は複数のカンナビノイド又はテルペンなどの大麻の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0081】
本明細書で説明するように、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよい、或いはそれらに由来してもよい。本明細書で使用するとき、「植物性物質」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、葉柄、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む、植物に由来した任意の材料を含む。これに代えて、この材料は、植物性物質中に天然に存在する、又は合成により得られる活性化合物を含んでもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、破砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリノキ、スターアニス、麻、カカオ、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、リコリス(甘草)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、茶(緑茶又は紅茶など)、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組み合わせである。ミントは、ヨウシュハッカ(Mentha Arventis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプトミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cardifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)のミント品種から選択されてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質はタバコである。
【0083】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、及び麻から選択される。
【0084】
いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ若しくは複数の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
【0085】
いくつかの実施形態では、送達される物質は香料を含む。
【0086】
本明細書で使用するとき、「香料」及び「香味料」という用語は、成人消費者用の製品において、現地の規制によって許可される場合に、所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用することができる材料を指す。それらは、自然に発生した香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られる材料、又はそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ(Drambuie)、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート(khat)、ナスワール(naswar)、キンマ(betel)、シーシャ(shisha)、パイン、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の品種から得られるミント油、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶(緑茶又は紅茶など)、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマウコン、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖類及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加剤、例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤を含んでもよい。それらは、模造成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、液体(油など)、固体(粉末など)、又は気体であってもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、香料は、嗅神経又は味覚神経に加えて又はその代わりに、第5脳神経(三叉神経)を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成するように意図された感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。好適な熱効果剤は、限定するものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、限定するものではないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
【0089】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱される、照射される、又は任意の他の方法でエネルギーを与えられると、エアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、又は半固体(ゲルなど)の形態であってもよく、それは活性物質及び/又は香味料を含んでもよいし含まなくてもよい。
【0090】
エアロゾル生成材料は、結合剤及びエアロゾル形成剤を含んでもよい。任意選択で、活性剤及び/又は充填剤もまた存在してもよい。任意選択で、水などの溶媒もまた存在し、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の他の成分が、溶媒に溶けるものであっても溶けるものでなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料はタバコを実質的に含まない。
【0091】
エアロゾル生成材料は「アモルファス固体」を含んでもよいし、「アモルファス固体」であってもよい。「アモルファス固体」は「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、アモルファス固体は乾燥ゲルであってもよい。アモルファス固体は、その中に液体などの何らかの流体を保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%のアモルファス個体~約90重量%、95重量%、又は100重量%のアモルファス固体を含んでもよい。
【0092】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、又はエアロゾル生成フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤を、水などの溶媒、エアロゾル形成剤、及び活性物質などの1つ又は複数の他の成分と組み合わせてスラリーを形成し、次いで、エアロゾル生成フィルムを形成するために、スラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させることによって形成することができる。スラリーは、加熱されて、溶媒の少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%、又は90重量%を除去することができる。エアロゾル生成フィルムは、連続フィルムであってもよいし、支持体上のフィルムの個別部分の構成体などの不連続フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムはタバコを実質的に含まなくてもよい。
【0093】
エアロゾル生成フィルムは、シートを含んでもよく、又はシートであってもよく、それは、任意選択で、細断されて細断シートを形成してもよい。
【0094】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに、任意選択で、1つ又は複数の他の機能材料を含んでもよい。
【0095】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つ又は複数の成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1、3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0096】
1つ又は複数の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0097】
材料は、支持体上に、又はその中に存在して基材を形成してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、段ボール、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、若しくは合金であってもよい、又はそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを備える。いくつかの実施形態では、サセプタは、材料内に埋め込まれる。いくつかの代替の実施形態では、サセプタは、材料の片側又は両側にある。
【0098】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む、又はそれよりなる物品であり、その一部又は全部が、使用中にユーザによって消費されるように意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料収納領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、吸い口、フィルター、及び/又はエアロゾル改質剤など、1つ又は複数の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒーターなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを備えてもよい。
【0099】
サセプタは、交番磁界などの変動磁界の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは、導電性材料であってよく、その結果、変動磁界がそれに侵入することによって、加熱材料が誘導加熱される。加熱材料は、磁性体であってもよく、その結果、変動磁界がそれに侵入することによって、加熱材料が磁気ヒステリシス加熱される。サセプタは、導電性と磁性の両方を有してもよく、その結果、サセプタは両方の加熱メカニズムによって加熱可能である。変動磁界を生成するように構成されたデバイスは、本明細書では磁界生成器と呼ばれる。
【0100】
エアロゾル改質剤は、典型的には、エアロゾル生成領域の下流に配置され、例えば、エアロゾルの味、香味、酸味、又は別の特性を変えることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成された物質である。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素に設けられてもよい。
【0101】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤又は吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色剤、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、又はゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、又は顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤は濾過材がなくてもよい。
【0102】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを受けさせ、その結果、エアロゾル生成材料から1つ又は複数の揮発成分を放出させてエアロゾルを形成するように構成されたヒーターである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱することなくエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に、振動、圧力上昇、又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数を受けさせるように構成されてもよい。
【0103】
図1は、送達システム用のパッケージ1の斜視図である。送達システムはエアロゾル送達システムであってもよい。パッケージ1は外側容器2を備える。本実施形態では、外側容器2は、基部3と、開位置と閉位置との間を回転するように基部3に取り付けられた蓋4とを備える。蓋4は、ヒンジ線5の周りに回転するように基部3に取り付けられている。
【0104】
パッケージは内側容器6をさらに備える。外側容器2は、内側容器6にアクセスすることができるアクセス部を備える。図示の実施形態のアクセス部は、蓋4を閉位置から開位置に基部3から離れるように回転させることによって見出すことができる。しかしながら、代替の実施形態では、パッケージ1は、ヒンジ式蓋の箱以外の形態をとってもよいことが理解されよう。
【0105】
内側容器6は外側容器2内に配置される。内側容器6は、図5に示す、少なくとも1つのエアロゾル送達システム8を取り囲むように構成されたラッパー7を備える。ラッパー7は、エアロゾル送達システム(図示せず)の包装された束を形成する。ラッパー7はバリア材9を備えてもよい。ラッパー7は、その開口部を閉じることによって封止される。開口部は、以下により詳細に説明されるように、ラッパー7における取り出し領域又は開口部、或いは、送達システムの周りにラッパー7を巻き付ける過程で形成される開口部、及び開口部を閉じるためにラッパー7を折り曲げることによって形成される、その後のフラップを指す場合がある。
【0106】
ラッパー7は第1の層11を備える。第1の層11は紙ベースの材料を備える。第1の層11は紙の層11aであってもよい。いくつかの実施形態では、紙の層は、コート紙又はバリア紙であってもよい。すなわち、第1の層11は、バリア材9を備える紙ベースの材料であってもよい。バリア材9は、紙の層にコーティングとして施されてもよいし、単一の層として紙の層内に散在又は含浸されて提供されてもよい。バリア材9はプラスチック又は金属であってもよく、紙の層11aにコーティング11bとして施されてもよいし、又は単一の層11として紙の材料内に貼り付けられてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は、図2に示すように、第2の層12をさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、ラッパー7は、図2に示すように、第3の層13をさらに備えてもよい。
【0108】
本実施形態では、第2の層12は金属化された層12である。金属化された層12は、紙ベースの材料11である第1の層11の上に設けられる。すなわち、金属層は、紙ベースの材料11に堆積させられるか、又は他の方法で施されてもよい。これにより、金属化された紙又は金属箔/紙の積層体が効果的に形成される。本実施形態では、金属化された層12は、紙ベースの材料11のための初期バリアを提供して、湿気及び/又は香りがラッパー7を通り抜けることを防止するか、又は少なくとも減少させる。すなわち、金属化された層12は実質的に不透過性である。金属化された層は、1メートル当たり約0.1グラムの重量を有してもよい。いくつかの実施形態では、金属化された層はアルミニウムであってもよい。
【0109】
したがって、本実施形態では、第1の層と第2の層とが組み合わされて、一種のバリアコート紙を効果的に形成する。ラッパー7の製造時に、紙の層11が提供され、第2の層12が紙の層12に施されて、コート紙又はバリア紙を形成できることが理解されよう。これに代えて、ラッパー7の製造は、コート紙又はバリア紙から開始してもよく、これにより、紙の層11にバリア材又はコーティングを施すステップが除かれる。
【0110】
図2に示すものなどのいくつかの実施形態では、第3の層13はバリアコーティングであり、第2の層12、この例では金属化された層12の上に設けられる。 第2の層12は、バリアコーティング13を施すことができるように滑らかな表面を提供する。第2の層としての金属化された層12は、バリアコーティング13が第1の層、この例では紙の層に浸透するのを防ぐためにバリアを提供する。したがって、バリアコーティングは、隙間のないフィルムとして施すことができ、これにより、ラッパー7の非透過性が高まる。
【0111】
バリアコーティング13は、ラッパー7の内面を形成することが好ましい。したがって、バリアコーティング13は内側を向いており、消費者又は外側容器2との接触によって損傷することはない。
【0112】
前述したように、ラッパー7は、例えば、その開口部を接着して封止することにより、その開口部を閉じることによって封止される。本実施形態では、ラッパー7は、その重なり合う縁部10aで封止される。ラッパー7は、ラッパー7を折り曲げて内側容器6を形成するときに重なり合う、ラッパー7の縁部10aを互いに接着することにより封止されてもよい。接着剤10は、ラッパー7が折り曲げられて内側容器6を形成するときに、ラッパー7の重なり合う縁部10aのそれぞれに沿って延在する接着剤の連続した部分が存在するように設けられてもよい。接着剤10は、ラッパー7が折り曲げられて内側容器6を形成するとき、接着剤10が見えないようにラッパー7に設けられてもよい。
【0113】
シールは、内容物を新鮮に保つのに役立つ。これはまた、(少なくとも1つのエアロゾル送達システム8にアクセスするために開けられたときに取り出し領域を通して流入するのは別として)内側容器6に水蒸気及び/又は空気が自由に流入することができないように、ラッパーが封止されることを確実にすることができる。これは、例えば、折り曲げて限定的に接着剤を塗布することにより少なくとも1つのエアロゾル送達システムを取り囲むようにラッパーが形成されるが、その開口部を閉じることによって封止されず、したがって、空気が自由に通ることができる開口部又は間隙を呈する構成体とは対照的である。このような構成体では、点接着などの限定的な接着剤の塗布は、折り曲げた部分を定位置に保つために使用することができるが、折り曲げた部分の形状によって与えられる任意の開口部又は間隙を通る水蒸気及び/又は空気が自由に流れるのを必ずしも妨げない。
【0114】
ラッパー7は、必ずしも気密封止される必要はないが、水蒸気及び/又は空気が内側容器6に自由に流入することができないように封止されてもよいことに留意されたい。例えば、水蒸気及び/又は空気或いはその他の気体がラッパーの材料を通って内側容器6内に拡散することは可能であるが、水蒸気及び/又は空気或いはその他の気体の動きはラッパーの材料によって妨げられるので、これは水蒸気及び/又は空気或いはその他の気体が自由に流れるとは考えられない。すなわち、ラッパー7の重なり合う縁部10aに沿った接着シールは、水蒸気及び/又は空気或いはその他の気体がラッパー7の重なり合う部分の間を通過することができないように気密であるが、それでも空気はある程度はラッパー7を通過することがある。
【0115】
重なり合うフラップ10は、図1に示すように、内側容器6の上部のフラップ、及び/又は、ラッパー7によって形成された前壁、後壁、側壁、又は底壁に見られるフラップの場合がある。封止された内側容器6は、内容物をさらにより長く新鮮に保つ。内側容器6は、ラッパー7の外面の少なくとも1つに接着剤(図示せず)を設けることによって封止されてもよい。接着剤は、例えば、限定するものではないが、糊、ラッカー、又はヒートシール接着剤であってよい。いくつかの実施形態では、ラッパーの重なり合う縁部は接着剤を用いて封止されてもよいが、その封止は気密であってもよいし、又は気密でなくてもよい。いくつかの条件、例えば30℃、相対湿度90%(1249 ASTM)などの熱帯条件では、ラッパー7は8g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有することができる。いくつかの条件では、ラッパー7は、30℃、相対湿度90%(1249 ASTM)において、6g/m2/24hr未満の水透過率を有することができる。
【0116】
例えば、ラッパー7を形成するためのブランク45を図3及び図4に示す。ラッパー7は、図3に示すように、内面46の全周又は縁部47の周りに延在する接着剤を備えてもよく、図4に示すように、ラッパー7は、ラッパー7の外面48の周囲又は縁部49の少なくとも一部の周りに延在する接着剤を備えてもよい。図示の実施形態では、ブランク46は、その前基部フラップを形成する縁部49a及びその後側部フラップを形成する縁部49b、49cに接着剤10を備える。
【0117】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は、内側容器6が気密封止されるように封止される。
【0118】
次に図5図6図7、及び図8を参照すると、ラッパー7の様々な異なる実施形態が示されている。例えば、図5は、第1の層11を備える例示的なラッパー7を示す。第1の層11は、バリア紙の形態の紙ベースの材料を備える。すなわち、第1の層11は、紙の層11aと、金属コーティングの形態のバリア材9とを備える。本実施形態では、バリア材9は、紙の層11aの内面に配置されている。
【0119】
図6に示す代替の例は、バリア紙11bの形態の紙ベースの材料から形成された第1の層11を備えるラッパーを示し、ここでは、バリア材9は、材料の単一の層を形成するように紙の層11a内にある。バリア材9は、例えば、限定するものではないが、金属又はプラスチックとすることができる。
【0120】
次に図7を参照すると、紙の層11aによって形成された第1の層11と、第2の層12とを備えるラッパー7が示されている。本実施形態では、第2の層12は、紙の層11aの内面に配置される。
【0121】
次に図8を参照すると、紙の層11aによって形成された第1の層11と、紙の層11aの上の第3の層13とを備えるラッパー7が示されている。本実施形態では、第3の層13は紙の層11aの内面に配置される。第2の層12は必要ではない。
【0122】
第2の層に関連して上記で説明したように、いくつかの実施形態では、第1の層11と第3の層13とが組み合わされて、一種のバリアコーティング紙を効果的に形成することができることが理解されよう。ラッパー7の製造時に、紙の層11が提供され、第3の層13が紙の層11に施されて、プラスチック又はワニスでコーティングされた紙又はバリア紙を形成してもよいことが理解されよう。これに代えて、ラッパー7の製造は、プラスチック又はワニスでコーティングされた紙又はバリア紙から開始してもよく、これにより、プラスチックバリア材又はコーティングを有する紙の層11を設けるステップが除かれる。
【0123】
さらに、いくつかの実施形態では、第2及び/又は第3の層12、13は、第1の層11の外面に配置されてもよいことが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態では、第2の層12が第1の層11の一方の側にあり、第3の層が第1の層11の他方の側にあってもよいことが理解されよう。
【0124】
いくつかの実施形態では、パッケージ1には内部フレームがない。すなわち、パッケージは、外側容器2又は内側容器6内に、パッケージにより大きな剛性を与えるためのさらなる構造要素を備えていない。必要な剛性は外側パッケージ2及び/又は内側パッケージ6によって与えられるので、内部フレームを省略することができる。パッケージ1に内部フレームがないことにより、製造工程の複雑さが軽減され、必要とする原材料が少なくなり、生じる廃棄物が少なくなり、したがって環境により良い。
【0125】
図9を参照すると、パッケージ1は内部フレーム25をさらに備えてもよい。内部フレーム25は、図1に示すように、内側容器6のラッパー7の外側で、外側容器2の内側に配置されてもよい。すなわち、内側容器6には内部フレーム25がない。
【0126】
図9に示すように、内部フレーム25は、前パネル26及び2つの側部フラップ27を有する。切れ目又は折り曲げ線30は、側部フラップ27がパネル26に対して直角に折り曲げられたとき、図9に示すような角を形成する。
【0127】
いくつかの実施形態では、バリアコーティング13は金属化された層12を備える。このような実施形態では、中間層12は、例えば、限定するものではないが、粘土などの別の材料によって形成されてもよい。
【0128】
さらに、パッケージの各構成要素は、紙ベースの材料によって形成される。すなわち、外側容器2及び内側容器6、並びに内部フレーム(含まれる場合)は、すべて紙ベースの材料で形成される。加えて、それは、パッケージ1が、知られているパッケージに共通のプラスチックのオーバーラップを備えていないことを意味する。実際、ラッパー7の構造は、パッケージ1の内容物を新鮮に保つためにプラスチックのオーバーラップが不要であることを意味する。
【0129】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は、1平方メートル当たり80グラム(gsm)未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、ラッパー7は70gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、ラッパー7は50gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、ラッパー7は45gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、紙ベースの材料は、1平方メートル当たり70グラム(gsm)未満の紙の重量を有する。いくつかの実施形態では、紙ベースの材料は、50gsm未満の紙の重量を有する。いくつかの実施形態では、紙ベースの材料は、45gsm未満の紙の重量を有する。
【0130】
ラッパー7が軽量であること、すなわち70gsm以下の低gsmであることは、ラッパー7の厚さがより薄いことを意味する。より薄いラッパー7では、ラッパー7を折り曲げるための抵抗が小さい。これは、容器6の折り曲げられた角に材料の層が厚く盛り上がるのを避け、材料が盛り上がったこれらの領域でラッパーのシールに穴が生じるのを避けるのに役立つ。したがって、より低いgsmのラッパー7は、シールにおける隙間が減ることによって、内容物をより長く新鮮に保つのに役立つ。
【0131】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は第1の材料を少なくとも90%備える。第1の材料は紙ベースの材料であってもよい。いくつかの実施形態では、ラッパー7はまた、30℃、相対湿度90%(1249 ASTM)において、8g/m2/24hr未満又は6g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有することができる。
【0132】
単一の材料の割合が多いと、その材料を容易にリサイクルできる可能性が高くなる。さらに、水蒸気透過率が低いことは、水蒸気がラッパー7を通過するのを防ぎ、その結果、内側容器6は、内容物をより長く新鮮に保つことができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は第1の材料を少なくとも92.5%備える。他の実施形態では、ラッパー7は第1の材料を少なくとも95%備える。さらなる実施形態では、ラッパー7は第1の材料を少なくとも98.5%備える。いくつかの実施形態では、第1の材料の割合は、第1の材料及びラッパー7の質量に基づいて計算される。
【0134】
第1の材料の水蒸気透過率は、30℃、相対湿度90%(1249 ASTM)において、6g/m2/24hr未満であることが好ましい。第1の材料の水蒸気透過率は、上記と同じ条件で、5g/m2/24hr未満がより好ましく、3g/m2/24hr未満がより好ましく、1g/m2/24hr未満がさらにより好ましい。第1の材料の水蒸気透過率が低いほど、内側容器6内の構成要素及び/又は物品及び/又は送達システムをより長く新鮮に保つことができる。
【0135】
ラッパー7はリサイクル可能であることが好ましい。第1の材料は堆肥化可能であることが好ましい。第1の材料は非プラスチック材料であることが好ましい。第1の材料は、例えば、限定するものではないが、紙の場合がある。
【0136】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は第2の材料を備えてもよい。第2の材料は金属であってもよい。第1の材料と第2の材料とは層になるように配置されて、内側容器6を形成するラッパー7を形成してもよい。いくつかの実施形態では、第1の層と第2の層とは積層される。第2の層を形成する第2の材料は、第1の層を形成する第1の材料にコーティングとして施されることが好ましい。金属の層は、紙の層が破れないように保護することができる。
【0137】
ラッパー7は、第2の材料を10重量%未満備えてもよい。他の実施形態では、ラッパー7は第2の材料を5%未満備える。さらなる実施形態では、ラッパー7は第2の材料を2.5%未満備える。いくつかの実施形態では、第2の材料の割合は、第2の材料及びラッパー7の質量に基づいて計算される。
【0138】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は第3の材料を備えてもよい。第3の材料はプラスチックであってもよい。第1の材料と第2の材料と第3の材料とは、上記のように、層になるように配置されて、内側容器6を形成するラッパーを形成してもよい。いくつかの実施形態では、第1の層と第2の層と第3の層とは積層される。第3の層を形成する第3の材料は、第2の層を形成する第2の材料にコーティングとして施されることが好ましい。第3の材料は、プラスチックコーティングであってもよい。
【0139】
金属の第2の層は、第1層との良好な接続を形成し、滑らかな外面を提供するように、第1の紙の層に部分的に吸収されてもよい。プラスチックコーティング層は、第2の金属の層に施すことができる。金属の層が滑らかであることにより、プラスチックコーティング層は穴を有さない。これは、空気及び水蒸気がプラスチックの第3の層を通過するのを防ぐ。プラスチックコーティングは不透過性とすることができる。
【0140】
ラッパー7は、第3の材料を10重量%未満備えてもよい。他の実施形態では、ラッパー7は第3の材料を5%未満備える。さらなる実施形態では、ラッパー7は、第3の材料を2.5%未満備える。いくつかの実施形態では、第3の材料の割合は、第3の材料及びラッパー7の質量に基づいて計算される。
【0141】
いくつかの実施形態では、ラッパー7は、図10に示すように、粘土の層50をさらに備えてもよい。ラッパー7は、本実施形態では紙などの紙ベースの材料11である第1の層の内面に第1の粘土の層50aを備えてもよい。第1の粘土の層50aは、第1の層11と、本実施形態では金属化された層12である第2の層との間に配置されてもよい。これに代えて、第1の粘土の層50aは、第1の層11と、プラスチック又はワニスコーティングであってもよい第3の層13との間に配置されてもよい。したがって、金属化された層12又はバリアコーティング13は、第1の粘土の層50aの内面に施される。第1の粘土の層50aは、金属化された層がより容易に付着可能となる層を形成する。
【0142】
ラッパー7は、第1の層11の外面に第2の粘土の層50bをさらに備えてもよい。第2の粘土の層50bは、印を印刷することができるラッパー7の外面を形成してもよい。
【0143】
パッケージ1は、タンパーエビデント手段60をさらに備えてもよい。より詳細には、図11及び図12に示すように、外側容器2がタンパーエビデント手段60を備えてもよい。本明細書に記載されたものと同様のタンパーエビデント手段60はまた、ヒンジ式蓋の箱以外の様々な他のタイプのパッケージとともに使用されてもよいことが認識されよう。タンパーエビデント手段60は、外側容器2が以前に開けられたか、又は外側容器2を開けようとする試みがなされたかどうかを示すように、基部3と蓋4の両方に取り付けられてもよい。
【0144】
外側容器2のタンパーエビデント手段60は、蓋4の前蓋壁フラップ61から形成されてもよい。タンパーエビデント手段は、パッケージ1が以前に開けられたかどうかをユーザに示し、これは、パッケージ1全体がリサイクル可能とすることができるように、通常タンパリングを示す外側のプラスチックラップが取り除かれるので、本発明において必要とされる。前蓋壁フラップ62の一部分62は、前蓋壁フラップ62の残りの部分から切断線によって分離することができる。切断線は概ねU字形であり、蓋4の前壁と前蓋壁フラップ61との間の折り曲げ線63で始まり、折り曲げ線63で終わる。
【0145】
前蓋壁フラップの部分62は、蓋4の前壁と平行に延在するように外側に回転され、外側容器2の基部3の前壁に接着される。この部分62は、図11に示すように、弱化線65を備えてもよい。弱化線65は、折り曲げ線63に沿って延在してもよい。したがって、蓋4を最初に開けると、弱化線65は少なくとも部分的に破断されて、外側容器2を開けようとしたことを示すことができる。
【0146】
図12に示す別の実施形態では、部分62は、第1の弱化線66と平行であるが第1の弱化線66から間隔をあけて延在する第2の弱化線66を備えて、ティアテープ67を形成してもよい。ティアテープ67は、消費者が引っ張るためのタブ68を一端に備えてもよい。
【0147】
これに代えて又はこれに加えて、タンパーエビデント手段60は、図13に示すように、基部3に接着された少なくとも一部分、及び蓋4に接着された少なくとも一部分を有するスタンプ又はステッカー69を備えてもよい。スタンプ69は、上記の弱化線65又はティアテープ67を備えてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、図14に示すように、パッケージ1の内側容器6は、これに代えて又はこれに加えて、タンパーエビデント手段70を備えてもよい。タンパーエビデント手段70は、内側容器6の上部にラッパー7によって形成された包装体の折り曲げ部に配置されたスタンプ71を備えてもよい。すなわち、スタンプ71は、内側容器6の上部で2つのフラップに接着された少なくとも一部分を有する。スタンプ71は、ラベル18の縁と一致する弱化線72を備えてもよい。
【0149】
図15を参照すると、内側パック120を備えるパッケージ100が示されている。内側容器120は第1の端壁122を備える。第1の端壁122は、パック100の蓋104に近接している。内側容器はさらに第2の端壁123を備える。第2の端壁123は蓋104の遠位にある。第2の端壁123は、第1の端壁122から長手方向に離れている。すなわち、パッケージ100及び/又は内側容器120は、パッケージ100及び/又は内側容器120の最も長い寸法が、沿って延在する長手方向軸線を備え、第1の端壁122と第2の端壁123は、この軸線に沿ってある距離だけ間隔をあけて配置される。
【0150】
図15に示すように、第1端壁122は、第1フラップ125及び第2フラップ126を備える。第1の端壁122の第1及び第2のフラップ125、126は、第1の端壁122の対向する側部から延在する。すなわち、第1のフラップ125は、第1の端壁122の第1の側部122aから延在し、第2のフラップ126は、第1の端壁122の第2の対向する側部122bから延在する。第1のフラップ125と第2のフラップ126とは互いに対して取り付けられて、内側容器120を封止するように構成される。第1のフラップ125と第2のフラップ126とは、接着剤129を用いて互いに対して取り付けられてもよい。接着剤129は、第1の端壁122の第1のフラップ125と第2のフラップ126とが内側容器120の空気透過性を防止するか、又は少なくとも低減するシールを形成するように、第1のフラップ125と第2のフラップ126との間に塗布されてもよい。接着剤129は、第1の端壁122の第1のフラップ125の内面に配置されてもよい。接着剤129は、第1の端壁122の第2のフラップ126の外面に配置されてもよい。
【0151】
図15に示すように、内側容器120は、この後に説明する内側容器又はパックのそれぞれと同様に、第1の端壁122と第2の端壁123との間に延在する複数の側壁を備える。図示の実施形態では、この後に説明する実施形態と同様に、内側容器120は立方体形状を有する。したがって、内側容器120、及びこの後に説明する実施形態は、第1の側壁131、第2の側壁132、第3の側壁133、及び第4の側壁134を備える。内側容器120は、対向する第1の側壁131と第2の側壁132、及び対向する第3の側壁133と第4の側壁134を備える。
【0152】
内側容器120は、第1、第2、第3、及び第4の側壁131、132、133、134が第1の端壁122に接する第1、第2、第3、及び第4の上縁部135a、136a、137a、138aをさらに備える。したがって、第1の端壁122の第1の側部122aは、第1の上縁部135aによって形成され、第1の端壁122の第2の側部122bは、第2の上縁部136aによって形成される。内側容器120は、第1、第2、第3、第4の側壁131、132、133、134が第2の端壁123に接する第1、第2、第3、第4の下縁部135b、136b、137b、138bをさらに備える。
【0153】
代替の実施形態では、内側容器120は、異なる形状の角柱、例えば、限定するものではないが、六角柱を有してもよいことが認識されよう。このような実施形態では、内側容器120は、追加の側壁並びに上縁部及び下縁部などをさらに備えることが理解されよう。
【0154】
第1の端壁122は、第3及び第4のフラップ127、128をさらに備える。第3及び第4のフラップ127、128は、第3及び第4の側壁133、134とともにフラップ127、128によって形成された第3及び第4の上縁部137a、138aから延在する。第3及び第4のフラップ127、128はまた、第1の端壁122を封止するために、接着剤129を備えてもよい。したがって、第1の端壁122の第1のフラップ125が重なる各フラップ126、127、128は、接着剤129によって他のフラップに固定されて、内側容器120を封止することができる。
【0155】
さらに、図16に示すように、内側容器120のラッパー7は、ラッパー7の残りの部分141から少なくとも部分的に分離可能な部分140を備える。部分140は、内側容器120内に収納されたエアロゾル送達システム構成要素又は物品にアクセスできるように、内側容器120の封止を解除し、内側容器120の内部へのアクセスを可能にするために、ラッパー7の残りの部分141から少なくとも部分的に分離可能である。内側容器120の残りの部分141から少なくとも部分的に分離可能なラッパー79の部分140は、第1端壁122の第1フラップ125を備える。
【0156】
図15及び図16に示されるように、第1の端壁122の第1のフラップ125は、第1の端壁122の第2のフラップ126よりも大きい。図16を簡単に参照すると、これは、第1の端壁122の第1及び第2のフラップ125、126が広げられた状態で示されており、以下により詳細に説明するように、第1のフラップ125は第2のフラップ126よりも長い。
【0157】
図15に戻って参照すると、第1のフラップ125は第2のフラップ126よりも大きく、その結果、第1のフラップ125は、第1の端壁122の対向する側部122bに向かって内側容器120の第1の端壁122を実質的に覆って延在するように構成されることが分かる。すなわち、第1のフラップ125は、第1の端壁122の第1の側部122a、すなわち第1の上縁部135aから、第1の端壁122の第2の対向する側部122b、すなわち第2の上縁部136aに向かって第1の端壁122を実質的に覆って延在する。したがって、第1の端壁122の第1のフラップ125は、第1の端壁122の第2のフラップ126の実質的にすべてに重なる。第1のフラップは、第2のフラップに、5mmより多く、任意選択で5mm~25mm、好ましくは5mm~20mm、任意選択で7mm~15mm重なってもよい。
【0158】
第1の端壁122の第1のフラップ125が第1の端壁122の第2のフラップ126よりも長いという先の言及は、第1の端壁122の第1のフラップ125と第1の端壁122の対向する側壁122b、すなわち第2の上縁部136aとの間の距離が、第1の端壁122の第2のフラップ126と第1の端壁122のその対向する側部、すなわち第1の上縁部135a又は第1の端壁122の第1の側部122aとの間の距離よりも短いことを指す。
【0159】
第1の端壁122の第1のフラップ125は、第1の部分143及び第2の部分144を備える。第1のフラップ125の第1の部分143は、第1の端壁122の第2のフラップ126に固定される。第1のフラップ122の第2の部分144は、第1の端壁122の第2のフラップ126に固定されていない。すなわち、接着剤129は、第1のフラップ125の第1の部分143を第1の端壁122の第2のフラップ126に付着する。したがって、第1のフラップ125の第2の部分144は、第1の端壁122の第2のフラップ126に固定されておらず、その結果、第1のフラップ125の第2の部分144は自由に動く。第1のフラップ125の第2の部分144は、ユーザによって引っ張られて、ラッパー7の部分140を内側容器120のラッパー7の残りの部分141から少なくとも部分的に分離し、内側容器120の封止を解除して内側容器120の内部へのアクセスを可能にするように構成される。
【0160】
第1端壁122の第1のフラップ125は折り曲げ線145を備える。折り曲げ線145は、第1のフラップ125の一端を画定する。折り曲げ線145は、第1の端壁122の第1の側部122aに配置されてもよい。すなわち、折り曲げ線145は、内側容器120の第1の上縁部135aに配置される。第1のフラップ125の第1部分143は、折り曲げ線145と第1のフラップ125の第2の部分144との間に配置される。したがって、第1のフラップ125の第2の部分144は、第1のフラップ125の自由端146を形成する。第1のフラップ125の自由端146は自由縁部147を備える。
【0161】
内側容器120にアクセスするために内側容器120を開けるとき、消費者は、第1のフラップ125の自由端146の内側に指を置き、第1のフラップ125の第2の部分144を摘まむ。次いで、消費者は第1のフラップ125の第2の部分144を引っ張り、第1のフラップ125の第1の部分143と内側容器120の第1の端壁122の第2のフラップ126との間の接着剤129によるシールを破る。
【0162】
消費者は、第1のフラップ125の第2の部分144を図15の矢印Aによって示される方向に引っ張る。すなわち、消費者は、第1の端壁122の第1のフラップ125の折り曲げ線145の周りに第1のフラップ125の第2の部分144を回転させる。上記で説明したように、この動きによって、接着剤129によって第1のフラップ125と第2のフラップ126との間に形成されたシールが破れ、部分140、すなわち第1の端壁122の第1のフラップ125を、内側容器120の残りの部分141、すなわち第1の端壁122の第2のフラップ126から部分的に分離して、その内部へのアクセスを可能にする。
【0163】
第1のフラップ125と第2のフラップ126との間の接着剤129によって形成されたシールが破られると、第1、第2、第3、及び第4のフラップ125、126、127、128は、図16の矢印Bによって示されるように、すべて広げられて、内側容器120の内部へのアクセス149が可能になる。もちろん、いくつかの実施形態では、第1のフラップ125のみを広げることによってアクセス149を可能にしてもよい。
【0164】
本実施形態では、フラップ125、126、127、128を折り曲げ、第1のフラップ125と第2のフラップ126とが再封止するように接着剤129に圧力を加えることによって、内側容器120を再封止することができる。したがって、接着剤129はコールドシール接着剤が好ましく、再封止可能なコールドシール接着剤がより好ましい。再封止可能なコールド接着剤は、例えば、限定するものではないが、天然ゴム、ラテックス、樹脂、PVA、又はLoctite Liofol CS 22-861US1に由来する接着剤であってもよい。コールドシール接着剤は、要求される特性に合わせて選択することができる。コールドシール接着剤は、剥離性、再閉鎖性、又は永久封止を有する押出可能な、水性、又は溶剤系であってもよい。コールドシール接着剤は、一般的に速いプリント速度での処理が容易で、シート材のリールでの保存期間が長く、シート材に塗布してリサイクル可能で、食品との直接接触が承認されている。コールドシール接着剤は、両方の接着面に配置され、互いに接着してシールを形成するためには接触及び/又は圧力だけしか必要としない。すなわち、コールドシール接着剤は、接着剤を活性化するために熱を必要としない。
【0165】
次に図17を簡単に参照すると、本発明による内側容器150の別の実施形態が示されている。図17に示す内側容器150は、上記の内側容器120の実施形態と概ね同じであり、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。さらに、内側容器120の特徴部及び構成要素と同じである内側容器150の特徴部及び構成要素は、同じ用語及び参照数字を保持する。
【0166】
内側容器150の本実施形態では、第1の端壁122の第1のフラップ125は、タブ152をさらに備える。タブ152は、第1フラップ125の第2部分145の自由縁部147から延在する。タブ152は、上記の内側容器120の実施形態と同様に、内側容器150の封止を解除するためにユーザによって引っ張られるように構成されている。
【0167】
第1の端壁122の第1のフラップ125がタブ152を備える実施形態では、第1の端壁122の第1のフラップ125と第2のフラップ126との間にシールを形成する接着剤129は、第1のフラップ215の第1及び第2の部分143、144の両方に配置されてもよいし、又は第1のフラップ125の第1の部分143のみに配置されてもよい。しかしながら、本実施形態では、接着剤129は、第1のフラップ125の第1の部分143と第1の端壁122の第2のフラップ126との間にシールを形成するようにのみ示されている。
【0168】
タブ152は、第1の端壁122の第1のフラップ125のより明らかな延長部であり、これにより消費者がより容易に認識することができ、内側容器150の開封性を助ける。さらに、タブ152は、少なくとも1つの印153を備えてもよい。少なくとも1つの印153は、消費者に、内側容器150の内部にアクセスするために内側容器150の封止を解除する方法に関する情報を提供するように構成されてもよい。少なくとも1つの印153は、例えば、限定するものではないが、タブ152を同定するためのテキスト、ロゴ、矢印、又は色などの印刷又は浮き出しにされた指示の形態であってもよく、また、タブ152をどのように動かすべきかを示すためのものであってもよい。
【0169】
タブ152は、図17に示されるように、第1のフラップ125の自由端146の中央部分154から延在してもよい。しかしながら、タブ152は、代替の実施形態では、第1のフラップ125の自由縁部147に対して中央から外れていてもよく、又は非対称であってもよいことが認識されよう。さらに、本実施形態では、タブ152は半円形の形状を有する。しかしながら、代替の実施形態では、タブ152は、例えば、限定するものではないが、正方形、三角形、又は長方形などの形状を有してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、タブ152は、第1の端壁122の第1のフラップ125の自由縁部147から、第1の端壁122の第2の側部122b又は第2の上縁部136aを超えて延在してもよい。したがって、タブ152の一部155は、第1の端壁122の第2の側部122bから突出してもよい。したがって、内側容器150が外側容器2の内部に配置されているとき、タブ152の部分155は、蓋4が開位置にあるとき、蓋4の中に延在することができる。タブ152の突出している部分155により、第1の端壁122の第1のフラップ125は摘まみやすくなり、内側容器150の内部へのアクセスを可能にするために内側容器150の封止を解除しやすくなる。
【0171】
本実施形態の内側容器150は、上記の内側容器120と同様の方法で開けられ、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。
【0172】
次に図18及び図19を参照すると、本発明による内側容器160の別の実施形態が示されている。図18及び図19に示す内側容器160は、上記の内側容器120、150の実施形態と概ね同じであり、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。さらに、内側容器120、150の特徴部及び構成要素と同じである内側容器160の特徴部及び構成要素は、同じ用語及び参照数字を保持する。
【0173】
図18を参照すると、内側容器160は第1の弱化線161をさらに備える。第1の弱化線161は、内側容器160のラッパー7の部分140をラッパー7の残りの部分141から分離するのを助けて、内側容器160へのアクセスを可能にするように構成される。すなわち、第1の弱化線161は、第1の端壁122の第1のフラップ125を備える部分140を、内側容器160の残りの部分141から分離する。
【0174】
したがって、本実施形態では、消費者が第1の端壁122の第1のフラップ125を引っ張ると、第1のフラップ125を備える部分140が内側容器160の残りの部分141から切り離されて、内側容器160のシールを永久的に破る。第1の弱化線161を備える実施形態では、第1の端壁122の第1のフラップ125と第2のフラップ126との間のシールを形成する接着剤129は、例えば、限定するものではないが、天然ゴム系接着剤、ラテックス系接着剤、樹脂系接着剤、セルロース系接着剤、ポリプロピレン(PP:polypropylene)系接着剤、ポリエチレン(PE:polyethylene)系接着剤、ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)系接着剤、及びポリビニルアルコール(PVA:polyvinyl alcohol)系接着剤などの永久接着剤であってもよい。
【0175】
図18に示す実施形態では、第1の弱化線161は、複数の側壁131、132、133、134のうちの少なくとも1つの周りに少なくとも部分的に延在して、内側容器160のラッパー7の残りの部分141から分離可能な部分140を画定する。
【0176】
本実施形態では、第1の弱化線161は、内側容器160の第1の側壁131を少なくとも部分的に横切って延在する。したがって、第1の弱化線161は、ラッパー7の残りの部分から分離可能な部分140が、第1の端壁122の第1のフラップ125と、第1の側壁131の一部分162とを備えるように構成される。
【0177】
さらに、本実施形態では、第1の弱化線161は、第1の端壁122と第1の側壁131との間の第1のフラップ125の末端から第1の縁部135aに部分的に沿って延在する。内側容器160の第1のフラップ122は、第1の縁部135aが第3の縁部137a及び第4の縁部138aに第1及び第2の角164、165でそれぞれ交わる末端を備える。したがって、第1の弱化線161は、第1の縁部135aに沿って第1の角164の形態の末端から内側容器160の第2の角165に向かって延在することができる。加えて、第1の弱化線161はまた、第1の縁部135aに沿って第2の角165の形態の末端から延在することができる。いくつかの実施形態では、第1の弱化線161は、第1のフラップ125を第3及び第4のフラップ127、128から分離するように構成されてもよい。
【0178】
内側容器160の第1の縁部135aの末端164と末端165との間で、第1の弱化線は、内側容器160の第1の側壁131内に延在する。図18に示すように、第1の側壁131を通って延在する第1の弱化線161は、実質的に「U字形」である。すなわち、第1の側壁131を通って延在する第1の弱化線161の部分は、下部167、第1の側部168、及び第2の側部169を備える。U字形の弱化線161は、内側容器160内の構成要素、システム、又は物品へのアクセスをより容易にする、第1の側壁131の実質的な部分162の除去を可能にするので有利である。
【0179】
本実施形態では、第1の弱化線161の下部167は、内側容器160の第1の上縁部135aに対して平行に延在する。さらに、第1の弱化線161の第1及び第2の側部168、169は、内側容器160の第1の上縁部135aに対してある角度で延在する。図18に示すように、第1及び第2の側部168、169は、それぞれ、第1のフラップ125の第1及び第2の角164、165に向かって外向きに延在する。第1の弱化線161の第1及び第2の側部168、169は、内側容器160の長手方向軸線Xに対して10度~40度の間の抜き勾配を有することが好ましい。第1及び第2の側部168、169の抜き勾配は、第1の側壁131のラッパー7の部分140が内側容器160の残りの部分141から分離するのを助ける。
【0180】
内側容器160は、図15を参照して説明した内側容器120と同様の方法で開けられる。消費者は、第1の端壁122の第1フラップ125の第2部分144を引っ張り、第1フラップ125を図18の矢印Dによって示された方向に回転させる。この動きにより、第1の端壁122のフラップ125、126によって形成されたシールを破ることができ、次いで、消費者は、第1のフラップ125を図19の矢印Eによって示されたX軸線の方向に上方に引っ張って、部分140を内側容器160の残りの部分141から除去することができる。
【0181】
次に図19を参照すると、内側容器160は、内側容器160の残りの部分141から分離可能な部分140を除去することによって破断される第2の弱化線172をさらに備えてもよいことが分かる。第2の弱化線172は、ラッパー7の残りの部分141から分離可能な部分140が、第1のフラップ125と、第1の側壁131の部分162と、第1の端壁122の第2のフラップ126の部分とを備えるように構成される。
【0182】
代替の実施形態では、第2の弱化線172は省略されてもよい。そのような実施形態では、内側容器160の残りの部分141から分離可能なラッパー7の部分140は、第1の弱化線161及び接着シール129を破ることによって除去することができる。そのような実施形態では、接着シール129は、非永久的又は剥離可能な接着剤から形成されてもよい。さらに、そのような実施形態では、内側容器160の残りの部分141から分離可能な部分140は、第1の端壁122の第2のフラップ126の一部分を備えなくてもよい。接着シールが永久接着剤によって形成されるさらなる実施形態では、第2のフラップ126のその部分は、第2のフラップ126の残りの部分から引き裂かれてもよい。
【0183】
本実施形態では、第1の端壁122の第2のフラップ126は、図19で最もよく分かる第1の部分173と、第2の弱化線172によって分離される第2の部分174とを備える。第2のフラップ126の第1の部分173は、接着剤129によって第1の端壁122の第1のフラップ125に固定される。第2の弱化線172は、内側容器160の残りの部分141から分離可能なラッパー7の部分140の一部を形成する第2のフラップ126の部分が、接着剤129によって第1のフラップ125に取り付けられている第2のフラップ126の第1の部分173であるように構成される。
【0184】
図18に戻って参照すると、第1の弱化線161は、第1の端壁122の第3のフラップ127の少なくとも一部分も内側容器160の残りの部分141から分離可能な部分140の一部を形成するように、第1のフラップ125の第1の角164から第3の上縁部137aに沿って第2の上縁部136aに向かって延在してもよいことが分かる。すなわち、第1の弱化線161は、第1の縁部135aから少なくとも部分的に第3の縁部137aに沿って延在してもよい。同様に、第1の弱化線161は、第1の端壁122の第4のフラップ128の少なくとも一部分も内側容器160の残りの部分141から分離可能な部分140の一部を形成するように、第1のフラップ125の第2の角165から第4の上縁部138aに沿って第2の上縁部136aに向かって延在してもよい。すなわち、第1の弱化線161は、第1の縁部135aから少なくとも部分的に第4の縁部138aに沿って延在してもよい。
【0185】
図19は、第1の端壁122の第3及び第4のフラップ127、128を備える部分140が内側容器160から取り外されたときの内側パック160の残りの部分141を示す。このような実施形態では、第1及び第2の弱化線161、172は一体的に形成されてもよい。例えば、第1の弱化線161は、第1の端壁122を横切って第2の弱化線172の端部まで延在してもよく、又は、これに代えて、第2の弱化線172は、第1の端壁122を横切って第1の端壁122の縁部又は側壁の第1の弱化線161の端部まで延在してもよい。第1及び第2の弱化線161、172は、それらが1つの連続した弱化線を形成するように一体的に形成されてもよい。分かりやすくするために、第3及び第4のフラップ127、128は部分140の一部を形成するが、単に、第1の端壁122の第1のフラップ125、第1の側壁131の部分162、及び第1の端壁122の第2のフラップ126の第1の部分173を備える部分140を示すために、図19に示す部分140の図からは省略されている。
【0186】
次に図20及び図21を参照すると、本発明による内側容器190の別の実施形態が示されている。図16及び図17に示す内側容器190は、上記の内側容器120、150、160の実施形態と概ね同じであり、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。さらに、内側容器120、150、160の特徴部及び構成要素と同じである内側容器190の特徴部及び構成要素は、同じ用語及び参照数字を保持する。
【0187】
図20を参照すると、第1の弱化線161は、内側容器190の第1の側壁131を横切って延在し、第3及び第4の側壁133、134を少なくとも部分的に横切って延在する。したがって、ラッパー7の残りの部分141から分離可能な部分140は、図21に示されるように、第1の端壁122の第1のフラップ125及び第2のフラップ126の第1の部分173と、第1の側壁131の一部分162と、第3の側壁133の少なくとも一部191と、第4の側壁134の少なくとも一部192とを備える。
【0188】
図20において、先に説明したものと同様に、第3の側壁133は、サイドシールを形成するために一緒に封止される外側フラップ193及び内側フラップ194を備える。サイドシールは、以下により詳細に説明するように、接着剤によって形成されることが好ましい。さらに、先に説明したものと同様に、図20において、第4の側壁134は、これらもまた、サイドシールを形成するために一緒に封止される外側フラップ195及び内側フラップ196を備える。サイドシールは、以下により詳細に説明するように、接着剤によって形成されることが好ましい。いくつかの実施形態では、第1の弱化線161は、ラッパー7の残りの部分141から分離可能な部分140の第3及び第4の側壁133、134の部分191、192が、第3の側壁133の外側フラップ193及び第4の側壁134の外側フラップ195を備えるように、第3及び第4の側壁133、134を横切って延在するように構成される。
【0189】
他の実施形態では、第1の弱化線161は、ラッパー7の残りの部分141から分離可能な部分140の第3及び第4の側壁133、134の部分191、192が、第3の側壁133の外側フラップ193及び内側フラップ194の少なくとも一部分と、第4の側壁134の外側フラップ195及び内側フラップ196の少なくとも一部分とを備えるように、第3及び第4の側壁133、134を横切って延在するように構成される。
【0190】
本実施形態では、第1の側壁133を通って延在する第1の弱化線161は、内側容器190の第1の縁部135aに平行であるが第1の縁部135aから間隔をあけて延在する。さらに、第3及び第4の側壁133、134を通って延在する第1の弱化線161もまた、内側容器190の第3及び第4の縁部137a、138aに平行に延在する。したがって、弱化線161は概ね直線の場合がある。これは、弱化線161が、内側パックが形成される前にラッパー7を形成する材料のシート、すなわちブランクに形成されるときに特に当てはまる。直線状の弱化線161は、機械加工が簡単であるため有利である。本実施形態では、内側容器190の残りの部分141から分離可能なラッパー7の部分140を、弱化線161に沿って残りの部分141から分離することによって除去することができ、任意選択で、第3の側壁133の外側フラップ193と内側フラップ194との間、及び第4の側壁134の外側フラップ195と内側フラップ96との間のサイドシール、並びに接着剤129によって形成されたトップシールを除去することができる。
【0191】
次に図22を参照すると、本発明による内側パック200の別の実施形態が示されている。図22に示す内側容器200は、上記の内側容器120、150、160、190の実施形態と概ね同じであり、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。さらに、内側パック120、150、160、190の特徴部及び構成要素と同じである内側パック100の特徴部及び構成要素は、同じ用語及び参照数字を保持する。
【0192】
本実施形態では、第1の弱化線161は、複数の側壁131、132、133、134のそれぞれの周りに延在する。すなわち、第1の弱化線161は、第1の側壁131、第2の側壁132、第3の側壁133、及び第4の側壁134を通って延在する。したがって、内側容器200の残りの部分141から分離可能なラッパー7の部分140は、第1の端壁122及び側壁131、132、133、134のそれぞれを備える。本実施形態では、ラッパー7の部分140は、接着剤129によって形成されたシールを剥離することなく除去することができる。したがって、使用される接着剤は、接着剤129によって形成されたシールではなく、弱化線161が確実に破断されるように、剥離不可能な接着剤であってもよい。一実施形態では、第1の弱化線161は、側壁131、132、133、134のそれぞれを通って延在するとき、それぞれの縁部135a、136a、137a、138aから平行であるがそれらから間隔をあけて延在する。
【0193】
次に図23を参照すると、本発明による内側容器210の別の実施形態が示されている。図23に示す内側容器220は、上記の内側容器の実施形態と概ね同じであり、したがって、本明細書では詳細な説明を省略する。さらに、内側パッケージ120の特徴部及び構成要素と同じである内側容器220の特徴部及び構成要素は、同じ用語及び参照数字を保持する。
【0194】
内側容器220は、内側容器220にアクセスできるように外側容器2内に配置されるように構成される。内側容器220は、内側パック120を形成するように構成されたラッパー7を備える。内側パック120は、使用時に、引裂帯221を引っ張ると、ラッパー7の一部140が内側容器220の残りの部分141から少なくとも部分的に分離可能となって、その内部へのアクセスが可能となることができるように構成された引裂帯221をさらに備える。
【0195】
図23を参照すると、内側容器220は組み立てられた状態で示されている。内側容器220は、第1端壁122及び第2端壁123を備える。第1及び第2の端壁122、123は、複数の側壁131、132、133、134によって分離されている。引裂帯221は、複数の側壁131、132、133、134のうちの少なくとも1つに沿って延在する。引裂帯221は、ラッパー7の部分140が内側容器220の残りの部分141から完全に分離可能であるように、複数の側壁131、132、133、134のそれぞれを横切って延在することが好ましい。
【0196】
引裂帯221は、引裂帯221が延在する複数の側壁131、132、133、134のそれぞれにおいて、内側容器220の上縁部135a、136a、137a、138aと平行に延在する。さらに、引裂帯221は、引裂帯221の一端228にタブ227を備えてもよい。このタブ227は、使用時に、使用者がタブ227を摘まんで引裂帯221を引っ張って内側容器220の内部にアクセスできるように構成される。引裂帯221は、複数の側壁131、132、133、134のうちの少なくとも1つの周りに延在する平行な弱化線によって形成されてもよい。
【0197】
先に説明した内側容器と同様に、内側容器220は封止される。すなわち、内側容器220の第1端壁122は、第1端壁122の対向する縁部135a、136aから延在し、一緒に固定される第1のフラップ125及び第2のフラップ126を備える。第1の端壁122の第1のフラップ125と第2のフラップ126とは、接着剤129によって互いに固定される。図23に示される本実施形態では、引裂帯221は、第1の端壁122に近接して配置されている。さらに、図23に示す本実施形態では、内側容器220の第1端壁122は、外側容器2の蓋4に近接して配置される。
【0198】
本明細書に記載する様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を助けるためだけに提示されている。これらの実施形態は、実施形態のうちの単なる代表的な例として提供されており、すべての実施形態を網羅したものでもなければ、他の実施形態を排除するものでもない。本明細書に記載する利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定されたとおりに本発明の範囲を限定するもの、又は特許請求の範囲の均等物を制限するものと考えるべきではなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用し、変形を施すことができることは理解されよう。本発明の様々な実施形態は、本明細書に詳細に記載するもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを好適に備えてもよく、それらから構成されてもよく、又は実質的にそれらから構成されてもよい。加えて、本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含む可能性がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2025-01-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス部を備える外側容器と、
少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成されたラッパーを備える内側容器であって、前記ラッパーが、その開口部を閉じることによって封止される、内側容器と
を備え、
前記ラッパーが、紙ベースの材料を備える第1の層を備え、
前記内側容器には内側フレームがない、送達システム用のパッケージ。
【請求項2】
前記紙ベースの材料が、コート紙である、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項3】
前記コート紙が、バリアコーティングを有する紙の層を備える、請求項2に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項4】
前記バリアコーティングが、金属化された層である、請求項3に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項5】
前記バリアコーティングが、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層である、請求項3に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項6】
前記紙ベースの材料が、バリア紙である、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項7】
前記バリア紙が、バリア材を含浸させた紙の層を備える、請求項6に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項8】
前記バリア材が、プラスチック、ワニス、又は金属である、請求項7に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項9】
前記ラッパーが、第2の層をさらに備える、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項10】
前記第2の層が、金属化された層を備える、請求項9に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項11】
前記ラッパーが、第3の層をさらに備える、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項12】
前記第3の層が、プラスチックフィルムコーティング又はワニス層を備える、請求項11に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項13】
前記外側容器内であって前記内側容器の外側に配置された内部フレームをさらに備える、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項14】
前記パッケージの各構成要素が、少なくとも前記紙ベースの材料の第1の層から形成されている、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項15】
前記紙ベースの材料が、70gsm未満、任意選択で50gsm未満、及び任意選択で45gsm未満の紙の重量を有する、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項16】
前記ラッパーが、前記第1の層の内面に第1の粘土の層をさらに備え、任意選択で、前記第1の層の外面に第2の粘土の層をさらに備える、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項17】
第2の層及び前記第3の層のうちの一方が、前記第1の粘土の層の内面に施されている、請求項16に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項18】
前記第2の層及び前記第3の層のうちの他方が、前記第1の粘土の層の前記内面の前記第2の層又は前記第3の層の内面に施されている、請求項17に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項19】
前記ラッパーが、8g/m2/24hr未満の水蒸気透過率を有する、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項20】
前記ラッパーが、その重なり合う縁部で封止されている、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項21】
前記ラッパーが、前記ラッパーが前記内側容器を形成するために折り曲げられるときに、前記ラッパーの重なり合う縁部を互いに接着することによって封止される、請求項20に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項22】
前記ラッパーが、前記ラッパーが前記内側容器を形成するために折り曲げられるときに、前記ラッパーの前記重なり合う縁部のそれぞれに沿って延在する接着剤の連続部分を備える、請求項20又は21に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項23】
前記ラッパーが、前記ラッパーの内面の全周に延在する接着剤の連続部分を備える、請求項22に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項24】
前記ラッパーの前記封止された重なり合う縁部が、気密シールを形成し、その結果、内側パッケージが、最初に開ける前には気密封止されている、請求項20又は21に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項25】
タンパーエビデント手段をさらに備える、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項26】
前記タンパーエビデント手段が、基部及び蓋に配置され、前記蓋が、前記基部の前壁に取り付けられた前蓋壁フラップの一部分を有する、請求項25に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項27】
前記前蓋壁フラップの前記一部分が、弱化線を備える、請求項26に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項28】
前記タンパーエビデント手段が、前記ラッパーに配置されている、請求項25に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項29】
前記内側容器を形成する前記ラッパーが、前記パッケージの蓋端部に近接する第1の端壁と、前記第1の端壁から長手方向に離れた第2の端壁とを備え、前記第1の端壁が、第1のフラップ及び第2のフラップを備え、前記第1のフラップと前記第2のフラップとが、前記第1の端壁の対向する側部から延在し、互いに取り付けられ、前記内側容器を封止するように構成された、請求項1に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項30】
前記ラッパーが、前記第1の端壁の前記第1のフラップを備える部分を備え、前記第1の部分が、前記内側容器の封止を解除し、その内部へのアクセスを可能にするように、前記ラッパーの残りの部分から少なくとも部分的に分離可能である、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項31】
前記第1のフラップが、前記第2のフラップに再封止可能に取り付けられている、請求項29又は30に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項32】
前記第1のフラップが、前記第2のフラップの実質的にすべてに重なるように前記第1の端壁の対向する側部に向かって前記内側容器の前記第1の端壁を実質的に覆って延在するように構成されるように、前記第1のフラップが前記第2のフラップよりも大きい、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項33】
前記第1のフラップと対向する側壁との間の距離が、前記第2のフラップと前記第1の端壁のその対向する側部との間の距離よりも短い、請求項32に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項34】
前記第1のフラップが、第1の部分及び第2の部分を備え、前記第1の部分が、前記第2のフラップに固定され、前記第2の部分が、前記第2のフラップに固定されておらず、前記第2の部分が、ユーザによって引っ張られて、前記ラッパーの前記部分を前記ラッパーの前記残りの部分から少なくとも部分的に分離し、前記内側容器の内部へのアクセスを可能にするように構成されている、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項35】
前記第1のフラップが、前記第1のフラップの一端を画定する折り曲げ線を備え、前記第2の部分が前記第1のフラップの自由端を形成するように、前記第1のフラップの前記第1の部分が、前記折り曲げ線と前記第1のフラップの前記第2の部分との間に配置されている、請求項34に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項36】
前記第1のフラップが、前記第1のフラップの前記第2の部分の前記自由端から延在するタブをさらに備え、前記タブが、前記内側容器を開けるためにユーザによって引っ張られるように構成されている、請求項35に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項37】
前記第1のフラップの前記第1の部分が、再封止可能な接着剤によって前記第2のフラップに封止されている、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項38】
前記内側容器が、前記内側容器へのアクセスを可能にするために、前記ラッパーの前記残りの部分からの前記ラッパーの前記部分の分離を助けるように構成された第1の弱化線をさらに備える、請求項29に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項39】
前記内側容器が、前記第1の端壁と前記第2の端壁との間に延在する複数の側壁を備え、前記第1の弱化線が、前記複数の側壁の少なくとも1つの周りに少なくとも部分的に延在して、前記内側容器の前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分を画定する、請求項38に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項40】
前記複数の側壁が、第1の側壁を備え、前記第1の弱化線が、前記内側容器の前記第1の側壁を少なくとも部分的に横切って延在する、請求項39に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項41】
前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第1のフラップ及び前記第1の側壁の一部を備えるように、前記第1の弱化線が構成されている、請求項40に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項42】
前記第1の側壁が、第1の縁部に沿って前記第1の端壁に接合され、前記第1の弱化線が、前記第1のフラップの末端から部分的に前記第1の縁部に沿って延在する、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項43】
前記第1の側壁を横切って延在する前記第1の弱化線が、実質的にU字形である、請求項40に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項44】
前記第1の側壁を通って延在する前記第1の弱化線が、下部及び2つの側部を備え、前記2つの側部が、前記内側容器の長手方向軸線に対して10度~40度の間の抜き勾配を有する、請求項43に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項45】
前記第1の端壁が、第3のフラップ及び第4のフラップをさらに備え、前記第1の弱化線が、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3のフラップ及び第4のフラップの少なくとも一部をさらに備えるように構成されている、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項46】
前記第3のフラップ及び前記第4のフラップが、第3の縁部及び第4の縁部に沿って第3の側壁及び第4の側壁にそれぞれ接合され、前記第1の弱化線が、前記第1の縁部から前記第3の縁部及び前記第4の縁部に少なくとも部分的に沿って延在する、請求項45に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項47】
前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第1の端壁の前記第2のフラップの一部分をさらに備えるように構成された第2の弱化線を、前記内側容器がさらに備える、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項48】
前記第1の端壁の前記第2のフラップが、前記第2の弱化線によって分離された第1の部分と第2の部分とを備え、前記第2のフラップの前記第1の部分が、前記第1の端壁の前記第1のフラップに固定され、前記第2の弱化線が、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が前記第2のフラップの前記第1の部分をさらに備えるように構成されている、請求項47に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項49】
前記第1の弱化線と前記第2の弱化線とが、一体的に形成されている、請求項47に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項50】
前記内側容器が、第3の側壁及び第4の側壁を備え、前記第3の側壁及び前記第4の側壁が、前記第1の側壁に隣り合って配置され、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3の側壁及び前記第4の側壁の少なくとも一部をさらに備えるように、前記第1の弱化線が、前記第1の側壁を横切って延在し、前記第3の側壁及び前記第4の側壁を少なくとも部分的に横切って延在する、請求項41に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項51】
前記第3の側壁及び前記第4の側壁がそれぞれ、第1のフラップ及び第2のフラップを備え、前記第1のフラップ及び前記第2のフラップが一緒に封止され、前記ラッパーの前記残りの部分から分離可能な前記部分が、前記第3の側壁及び前記第4の側壁の前記第1のフラップ及び前記第2のフラップの少なくとも一部を備えるように、前記第1の弱化線が、前記第3の壁及び前記第4の壁を横切って延在する、請求項50に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項52】
前記第1の弱化線が、前記複数の側壁のそれぞれを通って、前記内側容器全体の周りを周方向に延在する、請求項39に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項53】
前記第1の弱化線が、前記内側容器の第1の縁部に平行に延在する、請求項50に記載の送達システム用のパッケージ。
【請求項54】
前記第1の弱化線が、前記内側容器の前記第1の縁部に平行であり、前記第1の縁部から間隔をあけて延在する、請求項53に記載の送達システム用のパッケージ。
【国際調査報告】