(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】二酸化炭素及び水素を冷却するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
F25J 1/00 20060101AFI20250130BHJP
F25J 5/00 20060101ALI20250130BHJP
F25J 1/02 20060101ALI20250130BHJP
F25B 9/00 20060101ALI20250130BHJP
C01B 3/32 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
F25J1/00 D
F25J1/00 C
F25J5/00
F25J1/02
F25B9/00 J
C01B3/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542962
(86)(22)【出願日】2023-01-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-18
(86)【国際出願番号】 EP2023051580
(87)【国際公開番号】W WO2023148045
(87)【国際公開日】2023-08-10
(32)【優先日】2022-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】デュベティエ-グルニエ,リシャール
(72)【発明者】
【氏名】ラベントス,マーティン
(72)【発明者】
【氏名】ページズ,バティスト
【テーマコード(参考)】
4D047
4G140
【Fターム(参考)】
4D047AA07
4D047AB00
4D047AB07
4D047BA03
4D047CA07
4D047CA11
4D047CA16
4D047CA17
4D047DA17
4D047EA00
4G140EA03
4G140EA07
(57)【要約】
液化天然ガスフロー(3)の冷熱は、2つの独立した冷熱伝達サイクルの気体(9、39)が冷却される熱交換器で液化天然ガスを加熱することにより、水素(250)及び二酸化炭素(15)を冷却するために使用される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体二酸化炭素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するプロセスであって、
i)第1の中間フロー(7、11)を圧縮するステップ(C1)及び第2の中間フロー(39、41、43)を圧縮するステップ(C2)と、
ii)前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却し、及び加熱された若しくはさらに気化した液化天然ガス(45)の第1のフロー又は加熱された天然ガスのフローを形成するための、好ましくは第1の熱交換器(E1)における、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローと、ステップi)で圧縮された少なくとも前記第1及び第2の中間フローとの間の間接熱交換のステップと、
iii)前記冷却された第1の中間フロー(11)を前記温度T1で前記第1の交換器から排出し、且つそれを第2の間接熱交換器(E2)に送るステップであって、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、二酸化炭素(15)に富むフローを冷却する、ステップと、
iv)-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フロー(43)を第3の間接熱交換器(E3)に送るステップであって、前記第2の中間フローは、水素(250)のフロー及び任意選択的にサイクル流体(27)を冷却する、ステップと、
v)ステップiv)で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するステップと
を含むプロセス。
【請求項2】
前記第2の中間フロー(41)は、前記第3の熱交換器(E3)に送られる前に、例えばタービン(T1)又はジュール-トムソンバルブで膨張される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記第1の中間フロー(9)は、第1の圧縮器(C1)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過し、及び/又は前記第2の中間フローは、第2の圧縮器(C2)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過する、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
液化天然ガス(1)のフローは、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)及び液化天然ガスの第2のフロー(5)を形成するために2つに分割され、前記液化天然ガスの第2のフローは、第4の間接熱交換器(E4)において前記第1の中間フロー(11)の一部(7)で加熱される、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記第4の熱交換器(E4)は、シェルアンドチューブ又はコイル巻き交換器である、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
前記第1の熱交換器(E1)は、プレートアンドフィン交換器である、請求項1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
前記第1の熱交換器(E1)における最大温度差は、25℃、又はさらに20℃、又はさらに15℃である、請求項6に記載のプロセス。
【請求項8】
前記液化天然ガスの第2のフロー(7)と、前記第1の中間流体のうち、前記第4の熱交換器の最低温端における前記一部(5)との間の温度の差は、30℃超、又はさらに50℃超、又はさらに80℃超である、請求項4又は5に従属する場合の請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
前記第1の中間フロー(11)を圧縮する前記ステップ及び/又は前記第2の中間フロー(39)を圧縮する前記ステップは、28℃以下又はさらに0℃未満の初期圧縮温度で実施される、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
前記第1及び/又は第2の中間流体(11、39)は、少なくとも50モル%の窒素、又はさらに少なくとも90モル%の窒素、又はさらに99モル%の窒素を含有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
前記第1及び/又は第2の中間流体(7、9、11、39)は、前記プロセスにおける任意の冷却全体にわたって気体状態のままである、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項12】
前記第2の中間流体(39)のモル流量Dと、前記第1の中間流体(11)の、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)と熱を交換している画分又は天然ガスのモル流量D1とは、0.9D<D1<1.3Dであるように選択される、請求項1~11のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項13】
気体二酸化炭素(15)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素(250)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための装置であって、第1の中間フローを圧縮するための圧縮器(C1)と、第2の中間フローを圧縮するための圧縮器(C2)と、前記第1及び第2の中間フローを圧縮するための前記圧縮器に接続された第1の熱交換器(E1)と、第2の間接熱交換器(E2)と、第3の間接熱交換器(E3)と、パイプであって、前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却するために熱を交換するように、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローを供給するためのパイプと、パイプであって、-30℃~-100℃の温度に冷却された前記第1の中間フローをT1で前記第1の熱交換器から排出し、且つそれを前記第2の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第2の間接熱交換器は、二酸化炭素に富むフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、前記二酸化炭素に富むフローを冷却する、パイプと、パイプであって、-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フローを前記第3の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第3の間接熱交換器は、水素のフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第2の中間フローは、前記水素のフロー及び任意選択的にサイクル流体を冷却する、パイプと、前記第3の間接熱交換器で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための手段(E6、E5)とを含む装置。
【請求項14】
前記第1の熱交換器(E1)は、前記第2の熱交換器(E2)から分離している、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
液化天然ガスを水素に変換するプロセスであって、天然ガスのフローは、気体水素及び二酸化炭素を含有するフローを発生させるためのユニット(200)に供給するために送られ、前記気体水素(250)は、少なくとも部分的に液化され、及び前記二酸化炭素を含有するフローに由来する二酸化炭素(450)は、請求項1~12のいずれか一項に記載のプロセスで特許請求されるように少なくとも部分的に凝結され、前記プロセスで特許請求される加熱された又は気化した天然ガス(45、NG)は、前記水素を発生させるためのユニットに送られる前記天然ガスのフローの少なくとも一部を形成する、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素を冷却するか又はさらに液化し、且つ水素を冷却するか又はさらに液化するためのプロセス及び装置に関する。本発明は、液化天然ガスのフローからの冷熱エネルギーを使用するそのようなプロセスにも関する。
【0002】
本発明の1つの目的は、液化天然ガスのフローの気化から冷熱を回収し、したがって二酸化炭素及び水素を同時に液化するために必要とされるエネルギーを減少させることである。
【背景技術】
【0003】
低温蒸留によって空気を分離するための装置について、液化天然ガス(LNG)の気化から冷熱を回収することを実施することが知られている。
【0004】
二酸化炭素液化は、従来、アンモニアサイクル又は冷凍サイクルからの冷熱を使用する。
【0005】
水素液化は、従来、2つのステップ:80Kまでの予冷却のステップ、続いて20Kまでの冷却のステップを使用し、必要とされる冷熱は、各ステップのための独立した冷却サイクルによって供給される。
【0006】
米国特許出願公開第20100083695号明細書は、冷媒流体の閉鎖回路を通して液化される水素を冷却するために、液化天然ガスのフローからの冷熱を使用することを開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、気体二酸化炭素のフローを凝結させ、且つ気体水素のフローを冷却するために、液化天然ガスのフローの気化によって生成された冷熱を使用することを提案する。しかしながら、二酸化炭素を凝固させるようにはされない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの主題によると、気体二酸化炭素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するプロセスが提供され、前記プロセスは、
i)第1の中間フローを圧縮するステップ及び第2の中間フローを圧縮するステップと、
ii)第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却し、及び加熱された若しくはさらに気化した液化ガスの第1のフロー又は加熱された天然ガスのフローを形成するための、好ましくは第1の熱交換器における、液化天然ガスの第1のフロー又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローと、ステップi)で圧縮された少なくとも第1及び第2の中間フローとの間の間接熱交換のステップと、
iii)冷却された第1の中間フローを温度T1で第1の交換器から排出し、且つそれを第2の間接熱交換器に送るステップであって、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、二酸化炭素に富むフローを冷却する、ステップと、
iv)-130℃~-150℃に冷却された第2の中間フローを第3の間接熱交換器に送るステップであって、前記第2の中間フローは、水素のフロー及び任意選択的にサイクル流体を冷却する、ステップと、
v)ステップiv)で冷却された水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するステップと
を含む。
【0009】
他の任意選択的な態様によると、
・第2の中間フローは、第3の熱交換器に送られる前に、例えばタービン又はジュール-トムソンバルブで膨張され、
・第1の中間フローは、第1の圧縮器を含む閉鎖回路内で循環し、且つ第1の熱交換器を通過し、及び/又は第2の中間フローは、第2の圧縮器を含む閉鎖回路内で循環し、且つ第1の熱交換器を通過し、
・第1の中間フローは、第1の交換器を高温端から高温及び低温端間の中間点に向かって通過し、
・第2の中間フローは、第1の熱交換器を高温端から低温端に通過し、
・液化天然ガスのフローは、液化天然ガスの第1のフロー及び液化天然ガスの第2のフローを形成するために2つに分割され、液化天然ガスの第2のフローは、第4の間接熱交換器において第1の中間フローの一部で加熱され、
・第4の熱交換器は、シェルアンドチューブ又はコイル巻き交換器であり、
・第1の熱交換器は、プレートアンドフィン交換器であり、
・第1の熱交換器は、ろう付けアルミニウムプレートアンドフィン交換器であり、
・第1の熱交換器における最大温度差は、25℃、又はさらに20℃、又はさらに15℃であり、
・液化天然ガスの第2のフローと、第1の中間流体のうち、第4の熱交換器の最低温端における一部との間の温度の差は、30℃超、又はさらに50℃超、又はさらに80℃超であり、
・第1の中間フローを圧縮するステップ及び/又は第2の中間フローを圧縮するステップは、28℃以下又はさらに0℃未満の初期圧縮温度で実施され、
・第1及び/又は第2の中間流体は、少なくとも50モル%の窒素、又はさらに少なくとも90モル%の窒素、又はさらに99モル%の窒素を含有し、
・第1及び/又は第2の中間流体は、プロセスにおける任意の冷却全体にわたって気体状態のままであり、
・第2の中間流体のモル流量Dと、第1の中間流体の、液化天然ガスの第1のフローと熱を交換している画分又は天然ガスのモル流量D1とは、0.9D<D1<1.3Dであるように選択され、
・二酸化炭素に富むガスは、少なくとも90モル%の二酸化炭素又はさらに少なくとも95モル%の二酸化炭素を含有し、
・ステップii)は、好ましくは第1の熱交換器における、液化天然ガスの第1のフローと第1及び第2の中間流体との間の間接熱交換のステップであり、
・ステップii)は、好ましくは第1の熱交換器における、-50℃未満の温度の天然ガスのフローと第1及び第2の中間流体との間の間接熱交換のステップであり、
・液化天然ガスの第1のフローは、二酸化炭素及び/又は水素を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱の全てを供給し、
・-50℃未満の温度の天然ガスのフローは、二酸化炭素及び/又は水素を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱の全てを供給し、
・第1の中間フローは、第1の熱交換器で温度T1から開始して冷却されない。
【0010】
本発明の別の主題によると、気体二酸化炭素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための装置が提供され、前記装置は、第1の中間フローを圧縮するための圧縮器と、第2の中間フローを圧縮するための圧縮器と、第1及び第2の中間フローを圧縮するための圧縮器に接続された第1の熱交換器と、第2の間接熱交換器と、第3の間接熱交換器と、パイプであって、第1の中間フローを-30℃~-100℃、又はさらに-30℃~-100℃、又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却するために熱を交換するように、液化天然ガスの第1のフロー又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローを供給するためのパイプと、パイプであって、-30℃~-100℃の温度に冷却された第1の中間フローをT1で第1の熱交換器から排出し、且つそれを第2の間接熱交換器に送るためのものであり、第2の間接熱交換器は、二酸化炭素に富むフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、二酸化炭素に富むフローを冷却する、パイプと、パイプであって、-130℃~-150℃に冷却された第2の中間フローを第3の間接熱交換器に送るためのものであり、第3の間接熱交換器は、水素のフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、第2の中間フローは、水素のフロー及び任意選択的にサイクル流体を冷却する、パイプと、第3の間接熱交換器で冷却された水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための手段とを含む。
【0011】
好ましくは、第1の熱交換器は、第2の熱交換器から分離している。第1の熱交換器から第2の熱交換器に又はその逆に流体を通すには、第1の熱交換器から流体を排出し、且つそれを第2の交換器に入れることが必要である(又は逆も同様である)。
【0012】
本発明の別の主題によると、液化天然ガスを水素に変換するプロセスであって、天然ガスのフローは、気体水素及び二酸化炭素を含有するフローを発生させるためのユニットに供給するために送られ、気体水素は、少なくとも部分的に液化され、及び二酸化炭素を含有するフローに由来する二酸化炭素は、上述のように少なくとも部分的に凝結され、上述のプロセスによる加熱された又は気化した天然ガスは、水素を発生させるためのユニットに送られる天然ガスのフローの少なくとも一部を形成する、プロセスが提供される。
【0013】
本発明は、図を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
[
図1]は、気体二酸化炭素を冷却し、気体水素を冷却し、且つ液化天然ガスを気化させる一体化プロセスを示す。液化天然ガスを気化させるための気化装置100は、液化天然ガス1が必要とされる圧力にない場合、ポンプPを任意選択的に含む。液化天然ガス1は、2つの部分に分割され、一方の部分3は、プレートアンドフィン熱交換器E1、例えばろう付けアルミニウムプレートアンドフィン交換器に送られる。液体3は、低温端から高温端に交換器全体を通して流れ、その中で気化する。液体1の残りの部分5は、バルブV1によって熱交換器E4に送られ、そこで熱を交換し、且つサイクルガスのフロー7によって気化される。交換器E1、E4で気化した2つの気体は、気化した天然ガス45を形成するように混合される。好ましくは、気化した天然ガス5は、0℃より高い温度で交換器E1を出る。
【0016】
液化天然ガス1、3、5は、-50℃未満で天然ガスに取って代わられ得る。
【0017】
二酸化炭素液化器500は、気体二酸化炭素450を圧縮するための圧縮器C3を含む。圧縮されたガス13は、冷却され、水及び任意選択的にメタノールを取り除かれ、次いで圧縮器C4で圧縮され、冷却され、且つ次いで圧縮器C5で圧縮される。圧縮器C5で圧縮されたガス15は、プレートアンドフィン熱交換器E2、例えばろう付けアルミニウムプレートアンドフィン交換器で部分的に凝結する。ガス13は、二酸化炭素に富み、且つ少なくとも90モル%の二酸化炭素又はさらに少なくとも95モル%の二酸化炭素を含有する。形成された二相流体は、相分離器S1に送られ、相分離器S1は、交換器E2で加熱され、且つ圧縮器C5で圧縮されるガスに再び加わるガス17を生じる。相分離器からの液体は、交換器E2で気化し、且つ圧縮器C5で圧縮されるガスに再び加わる液体21として部分的に戻される。分離器S1からの液体の残りの部分19は、ストリッピングカラムRに送られ、そのうち、軽い不純物が取り除かれた底部液体550は、液化されたCO2を構成する。カラムRからのガスは、交換器E2で加熱される。
【0018】
ガス13が十分に純粋である場合、カラムRは、必要ではない。
【0019】
液化器E2におけるこの液化のために必要な冷熱エネルギーは、閉鎖サイクルによって少なくとも部分的に回収される。第1の中間流体、サイクルガス11は、熱交換器E2で加熱され、圧縮器C1で圧縮され、次いで任意選択的に2つに分割される。サイクルガスの少なくとも一部9は、熱交換器E1の最も高温の部分に到着し、且つ交換器E2の中間温度に冷却される。変形形態として、サイクルガスの一部又はさらに残りの部分7は、交換器E4で冷却され、2つの冷却された流体7、9は、サイクルガス11を形成するように混合される。
【0020】
圧縮器C1は、サイクルガス11を、サイクルガスを膨張させるタービンと関連付けられ得る圧力損失などを克服するのに十分に圧縮し得る。
【0021】
水素液化器300は、2つの熱交換器、1つの予冷却熱交換器E3及び1つの最終熱交換器E5を含む。
【0022】
液化される水素250は、液化された水素350を形成するように、最初に交換器E3で、次いで交換器E6で、且つ最後に交換器E5で冷却される。
【0023】
第2の中間流体によって構成される別の閉鎖サイクルは、冷熱エネルギーを液化天然ガスから熱交換器E3に向かって移動させる。サイクルガス39は、圧縮器C2で圧縮され、次いで2つに分割される前に高温端から低温端に交換器E1を通して流れる。ガス39の一部41がタービンT1で膨張する。残りの部分43は、交換器E3の低温端に送られ、そこで、それは、部分的に凝結し、次いで相分離器37に送られる。タービンフロー41と混合された分離器ガスは、交換器E3を低温端から高温端に流れることにより、交換器E3で加熱されるガス39になる。
【0024】
分離器からの液体35は、交換器E6で気化され、且つ分離器37に再び加わる。
【0025】
第2の中間流体39のモル流量D及び第1の中間流体の、液化天然ガスの第1のフローと熱交換する画分3のモル流量D1は、0.9D<D1<1.3Dであるように選択される。
【0026】
第1及び/又は第2の中間流体9、39は、少なくとも50モル%の窒素、又はさらに少なくとも90モル%の窒素、又はさらに99モル%の窒素を含有する。
【0027】
第1及び/又は第2の中間流体9、39は、プロセスにおける任意の冷却全体にわたって気体状態のままである。
【0028】
[
図2]は、[
図1]のプロセスが一体化されたプロセス全体を示す。このプロセスでは、液化天然ガスLNGは、天然ガスNGを生成するように気化装置100で気化する。天然ガスは、任意選択的に空気分離装置ASUからの酸素150も供給されるSMR、ATR又はPOXタイプの反応器200に供給する。反応器200は、気体水素250を生じ、これは、液体水素350を生じるように水素液化器300で液化される。
【0029】
反応器200は、合成ガス又は燃焼ガス(煙道ガス)であり得るガス370も生じる。
【0030】
[
図1]に示されるとおり、液化器300及び500は、気化装置100と一体化され、その結果、液化器500で二酸化炭素を冷却するか又はさらに液化し、且つ液化器300で水素を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも一部は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。例えば、液化器500で二酸化炭素450を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも99%は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。代替として又は加えて、液化器300で水素250を冷却、例えば80Kまで冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも99%は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体二酸化炭素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するプロセスであって、
i)第1の中間フロー(7、11)を圧縮するステップ(C1)及び第2の中間フロー(39、41、43)を圧縮するステップ(C2)と、
ii)前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却し、及び加熱された若しくはさらに気化した液化天然ガス(45)の第1のフロー又は加熱された天然ガスのフローを形成するための、好ましくは第1の熱交換器(E1)における、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローと、ステップi)で圧縮された少なくとも前記第1及び第2の中間フローとの間の間接熱交換のステップと、
iii)前記冷却された第1の中間フロー(11)を前記温度T1で前記第1の交換器から排出し、且つそれを第2の間接熱交換器(E2)に送るステップであって、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、二酸化炭素(15)に富むフローを冷却する、ステップと、
iv)-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フロー(43)を第3の間接熱交換器(E3)に送るステップであって、前記第2の中間フローは、水素(250)のフロー及び任意選択的にサイクル流体(27)を冷却する、ステップと、
v)ステップiv)で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するステップと
を含むプロセス。
【請求項2】
前記第2の中間フロー(41)は、前記第3の熱交換器(E3)に送られる前に、例えばタービン(T1)又はジュール-トムソンバルブで膨張される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記第1の中間フロー(9)は、第1の圧縮器(C1)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過し、及び/又は前記第2の中間フローは、第2の圧縮器(C2)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過する、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
液化天然ガス(1)のフローは、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)及び液化天然ガスの第2のフロー(5)を形成するために2つに分割され、前記液化天然ガスの第2のフローは、第4の間接熱交換器(E4)において前記第1の中間フロー(11)の一部(7)で加熱される、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項5】
前記第4の熱交換器(E4)は、シェルアンドチューブ又はコイル巻き交換器である、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
前記第1の熱交換器(E1)は、プレートアンドフィン交換器である、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項7】
前記第1の熱交換器(E1)における最大温度差は、25℃、又はさらに20℃、又はさらに15℃である、請求項6に記載のプロセス。
【請求項8】
前記液化天然ガスの第2のフロー(7)と、前記第1の中間流体のうち、前記第4の熱交換器の最低温端における前記一部(5)との間の温度の差は、30℃超、又はさらに50℃超、又はさらに80℃超である、請求項
4に記載のプロセス。
【請求項9】
前記第1の中間フロー(11)を圧縮する前記ステップ及び/又は前記第2の中間フロー(39)を圧縮する前記ステップは、28℃以下又はさらに0℃未満の初期圧縮温度で実施される、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項10】
前記第1及び/又は第2の中間流体(11、39)は、少なくとも50モル%の窒素、又はさらに少なくとも90モル%の窒素、又はさらに99モル%の窒素を含有する、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項11】
前記第1及び/又は第2の中間流体(7、9、11、39)は、前記プロセスにおける任意の冷却全体にわたって気体状態のままである、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項12】
前記第2の中間流体(39)のモル流量Dと、前記第1の中間流体(11)の、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)と熱を交換している画分又は天然ガスのモル流量D1とは、0.9D<D1<1.3Dであるように選択される、請求項1
又は2に記載のプロセス。
【請求項13】
気体二酸化炭素(15)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素(250)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための装置であって、第1の中間フローを圧縮するための圧縮器(C1)と、第2の中間フローを圧縮するための圧縮器(C2)と、前記第1及び第2の中間フローを圧縮するための前記圧縮器に接続された第1の熱交換器(E1)と、第2の間接熱交換器(E2)と、第3の間接熱交換器(E3)と、パイプであって、前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却するために熱を交換するように、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローを供給するためのパイプと、パイプであって、-30℃~-100℃の温度に冷却された前記第1の中間フローをT1で前記第1の熱交換器から排出し、且つそれを前記第2の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第2の間接熱交換器は、二酸化炭素に富むフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、前記二酸化炭素に富むフローを冷却する、パイプと、パイプであって、-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フローを前記第3の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第3の間接熱交換器は、水素のフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第2の中間フローは、前記水素のフロー及び任意選択的にサイクル流体を冷却する、パイプと、前記第3の間接熱交換器で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための手段(E6、E5)とを含む装置。
【請求項14】
前記第1の熱交換器(E1)は、前記第2の熱交換器(E2)から分離している、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
液化天然ガスを水素に変換するプロセスであって、天然ガスのフローは、気体水素及び二酸化炭素を含有するフローを発生させるためのユニット(200)に供給するために送られ、前記気体水素(250)は、少なくとも部分的に液化され、及び前記二酸化炭素を含有するフローに由来する二酸化炭素(450)は、請求項1
又は2に記載のプロセスで特許請求されるように少なくとも部分的に凝結され、前記プロセスで特許請求される加熱された又は気化した天然ガス(45、NG)は、前記水素を発生させるためのユニットに送られる前記天然ガスのフローの少なくとも一部を形成する、プロセス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
[
図1]に示されるとおり、液化器300及び500は、気化装置100と一体化され、その結果、液化器500で二酸化炭素を冷却するか又はさらに液化し、且つ液化器300で水素を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも一部は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。例えば、液化器500で二酸化炭素450を冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも99%は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。代替として又は加えて、液化器300で水素250を冷却、例えば80Kまで冷却するか又はさらに液化するために必要とされる冷熱エネルギーの少なくとも50%、又は少なくとも75%、又は少なくとも99%は、装置100におけるLNGの気化によって供給される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 気体二酸化炭素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するプロセスであって、
i)第1の中間フロー(7、11)を圧縮するステップ(C1)及び第2の中間フロー(39、41、43)を圧縮するステップ(C2)と、
ii)前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却し、及び加熱された若しくはさらに気化した液化天然ガス(45)の第1のフロー又は加熱された天然ガスのフローを形成するための、好ましくは第1の熱交換器(E1)における、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローと、ステップi)で圧縮された少なくとも前記第1及び第2の中間フローとの間の間接熱交換のステップと、
iii)前記冷却された第1の中間フロー(11)を前記温度T1で前記第1の交換器から排出し、且つそれを第2の間接熱交換器(E2)に送るステップであって、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、二酸化炭素(15)に富むフローを冷却する、ステップと、
iv)-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フロー(43)を第3の間接熱交換器(E3)に送るステップであって、前記第2の中間フローは、水素(250)のフロー及び任意選択的にサイクル流体(27)を冷却する、ステップと、
v)ステップiv)で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するステップと
を含むプロセス。
[2] 前記第2の中間フロー(41)は、前記第3の熱交換器(E3)に送られる前に、例えばタービン(T1)又はジュール-トムソンバルブで膨張される、[1]に記載のプロセス。
[3] 前記第1の中間フロー(9)は、第1の圧縮器(C1)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過し、及び/又は前記第2の中間フローは、第2の圧縮器(C2)を含む閉鎖回路内で循環し、且つ前記第1の熱交換器(E1)を通過する、[1]又は[2]に記載のプロセス。
[4] 液化天然ガス(1)のフローは、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)及び液化天然ガスの第2のフロー(5)を形成するために2つに分割され、前記液化天然ガスの第2のフローは、第4の間接熱交換器(E4)において前記第1の中間フロー(11)の一部(7)で加熱される、[1]~[3]のいずれか一項に記載のプロセス。
[5] 前記第4の熱交換器(E4)は、シェルアンドチューブ又はコイル巻き交換器である、[4]に記載のプロセス。
[6] 前記第1の熱交換器(E1)は、プレートアンドフィン交換器である、[1]~[5]のいずれか一項に記載のプロセス。
[7] 前記第1の熱交換器(E1)における最大温度差は、25℃、又はさらに20℃、又はさらに15℃である、[6]に記載のプロセス。
[8] 前記液化天然ガスの第2のフロー(7)と、前記第1の中間流体のうち、前記第4の熱交換器の最低温端における前記一部(5)との間の温度の差は、30℃超、又はさらに50℃超、又はさらに80℃超である、[4]又は[5]に従属する場合の[1]~[7]のいずれか一項に記載のプロセス。
[9] 前記第1の中間フロー(11)を圧縮する前記ステップ及び/又は前記第2の中間フロー(39)を圧縮する前記ステップは、28℃以下又はさらに0℃未満の初期圧縮温度で実施される、[1]~[8]のいずれか一項に記載のプロセス。
[10] 前記第1及び/又は第2の中間流体(11、39)は、少なくとも50モル%の窒素、又はさらに少なくとも90モル%の窒素、又はさらに99モル%の窒素を含有する、[1]~[9]のいずれか一項に記載のプロセス。
[11] 前記第1及び/又は第2の中間流体(7、9、11、39)は、前記プロセスにおける任意の冷却全体にわたって気体状態のままである、[1]~[10]のいずれか一項に記載のプロセス。
[12] 前記第2の中間流体(39)のモル流量Dと、前記第1の中間流体(11)の、前記液化天然ガスの第1のフロー(3)と熱を交換している画分又は天然ガスのモル流量D1とは、0.9D<D1<1.3Dであるように選択される、[1]~[11]のいずれか一項に記載のプロセス。
[13] 気体二酸化炭素(15)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に凝結させ、且つ気体水素(250)を冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための装置であって、第1の中間フローを圧縮するための圧縮器(C1)と、第2の中間フローを圧縮するための圧縮器(C2)と、前記第1及び第2の中間フローを圧縮するための前記圧縮器に接続された第1の熱交換器(E1)と、第2の間接熱交換器(E2)と、第3の間接熱交換器(E3)と、パイプであって、前記第1の中間フローを-30℃~-100℃又はさらに-30℃~-80℃、好ましくは-25℃~-60℃の温度T1に冷却し、且つ前記第2の中間フローをT1未満、好ましくは-130℃~-150℃の温度に冷却するために熱を交換するように、液化天然ガスの第1のフロー(3)又は-50℃未満の温度の天然ガスのフローを供給するためのパイプと、パイプであって、-30℃~-100℃の温度に冷却された前記第1の中間フローをT1で前記第1の熱交換器から排出し、且つそれを前記第2の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第2の間接熱交換器は、二酸化炭素に富むフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第1の中間フローは、好ましくは少なくとも部分的に凝結する、前記二酸化炭素に富むフローを冷却する、パイプと、パイプであって、-130℃~-150℃に冷却された前記第2の中間フローを前記第3の間接熱交換器に送るためのものであり、前記第3の間接熱交換器は、水素のフローを供給するためのパイプに接続され、それにより、前記第2の中間フローは、前記水素のフロー及び任意選択的にサイクル流体を冷却する、パイプと、前記第3の間接熱交換器で冷却された前記水素のフローを冷却するか又はさらに少なくとも部分的に液化するための手段(E6、E5)とを含む装置。
[14] 前記第1の熱交換器(E1)は、前記第2の熱交換器(E2)から分離している、[13]に記載の装置。
[15] 液化天然ガスを水素に変換するプロセスであって、天然ガスのフローは、気体水素及び二酸化炭素を含有するフローを発生させるためのユニット(200)に供給するために送られ、前記気体水素(250)は、少なくとも部分的に液化され、及び前記二酸化炭素を含有するフローに由来する二酸化炭素(450)は、[1]~[12]のいずれか一項に記載のプロセスで特許請求されるように少なくとも部分的に凝結され、前記プロセスで特許請求される加熱された又は気化した天然ガス(45、NG)は、前記水素を発生させるためのユニットに送られる前記天然ガスのフローの少なくとも一部を形成する、プロセス。
【国際調査報告】