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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】肝細胞がんのための併用療法
(51)【国際特許分類】
   A61K 39/395 20060101AFI20250130BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20250130BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20250130BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/4704 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/47 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 31/7105 20060101ALI20250130BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20250130BHJP
   A61K 47/60 20170101ALI20250130BHJP
   C07K 16/22 20060101ALI20250130BHJP
   C07K 16/18 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
A61K39/395 N
A61P35/00
A61P1/16
A61P43/00 121
A61K39/395 U
A61K45/00
A61P43/00 111
A61K31/404
A61K31/44
A61K31/4439
A61K31/506
A61K31/4704
A61K31/47
A61K31/517
A61K31/7105
A61P35/04
A61K48/00
A61K47/60
C07K16/22 ZNA
C07K16/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544421
(86)(22)【出願日】2023-01-25
(85)【翻訳文提出日】2024-09-10
(86)【国際出願番号】 US2023061286
(87)【国際公開番号】W WO2023147371
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】63/303,221
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391015708
【氏名又は名称】ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL-MYERS SQUIBB COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100122301
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 憲史
(74)【代理人】
【識別番号】100170520
【弁理士】
【氏名又は名称】笹倉 真奈美
(74)【代理人】
【識別番号】100221545
【弁理士】
【氏名又は名称】白江 雄介
(72)【発明者】
【氏名】モス,レベッカ アン
(72)【発明者】
【氏名】バシャーノ,ポール アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4C086
4H045
【Fターム(参考)】
4C076CC16
4C076CC27
4C076EE59
4C084AA13
4C084AA22
4C084MA02
4C084MA52
4C084MA66
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZA75
4C084ZB09
4C084ZB26
4C084ZC20
4C084ZC41
4C084ZC75
4C085AA13
4C085AA14
4C085AA16
4C085BB31
4C085BB41
4C085BB43
4C085CC23
4C085EE03
4C085GG02
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC13
4C086BC17
4C086BC28
4C086BC37
4C086BC42
4C086BC45
4C086EA16
4C086GA07
4C086GA08
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA66
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA75
4C086ZB09
4C086ZB26
4C086ZC20
4C086ZC41
4C086ZC75
4H045AA11
4H045AA30
4H045BA10
4H045DA76
4H045FA72
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、LAG-3アンタゴニストとPD-1経路阻害剤と抗血管新生剤との組合せを用いて肝細胞がんを処置する方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肝細胞がん(HCC)を患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgまたは約360mgの用量と、
(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、
(c)抗血管新生剤と
を投与することを含む方法。
【請求項2】
前記抗血管新生剤は、血管内皮成長因子(VEGF)、VEGF受容体(VEGFR)、血小板由来成長因子(PDGF)、PDGF受容体(PDGFR)、アンジオポエチン(Ang)、Ig様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(Tie)受容体、肝細胞成長因子(HGF)、チロシンプロテインキナーゼMet(c-MET)、C型レクチンファミリー14メンバーA(CLEC14A)、マルチメリン2(MMRN2)、ショックタンパク質70-1A(HSP70-1A)、上皮成長因子(EGF)、EGF受容体(EGFR)、またはそれらのいずれかの組合せの阻害剤を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗血管新生剤は、ラムシルマブ、アフリベルセプト、コンベルセプト、タニビルマブ、オララツマブ、ネスバクマブ、ファリシマブ、AMG780、MEDI3617、ブロルシズマブ、バヌシズマブ、リロツムマブ、フィクラツズマブ、TAK-701、オナルツズマブ、エミベツズマブ、ARP-1536、アビシパルペゴル、チロシンキナーゼ阻害剤、PEG化抗VEGFアプタマー、抗VEGF抗体、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗血管新生剤は、チロシンキナーゼ阻害剤を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記チロシンキナーゼ阻害剤は、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、レンバチニブ、レゴラフェニブ、カボザンチニブ、セジラニブ、ボラリニブ、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記抗血管新生剤は、PEG化抗VEGFアプタマーを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記PEG化抗VEGFアプタマーは、ペガプタニブを含む、請求項3または6に記載の方法。
【請求項8】
前記抗血管新生剤は、抗VEGF抗体を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記抗VEGF抗体は、ベバシズマブもしくはラニビズマブであるか、またはその抗原結合部分を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記抗VEGF抗体は、配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、請求項3、8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記抗VEGF抗体は、前記対象に少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される、請求項3または8から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記抗VEGF抗体は、前記対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される、請求項3または8から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記抗VEGF抗体は、前記対象に少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される、請求項3または8から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記抗VEGF抗体は、前記対象に約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、約5.0mg/kg、約5.5mg/kg、約6.0mg/kg、約6.5mg/kg、約7.0mg/kg、約7.5mg/kg、約8.0mg/kg、約8.5mg/kg、約9.0mg/kg、約9.5mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される、請求項3、8から10または13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、
(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、
(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量と
を投与することを含む方法。
【請求項16】
HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、
(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、
(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量と
を投与することを含む方法。
【請求項17】
HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、
(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、
(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量と
を投与することを含む方法。
【請求項18】
HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、
(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、
(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量と
を投与することを含む方法。
【請求項19】
前記抗LAG-3抗体は、完全長抗体である、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記抗LAG-3抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記多重特異性抗体は、デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART)、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記抗LAG-3抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記抗LAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)であるか、またはその抗原結合部分を含む、請求項1から22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記抗LAG-3抗体は、
(a)配列番号5に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号6に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号7に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号8に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号9に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号10に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号3および4にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む、請求項1から24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号1および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項1から21または23から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号21および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項1から21または23から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記抗PD-1抗体は、完全長抗体である、請求項1から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記抗PD-1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記抗PD-1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項1から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記抗PD-1抗体は、ニボルマブであるか、またはその抗原結合部分を含む、請求項1から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記抗PD-1抗体は、
(a)配列番号15に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号16に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号17に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号18に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号19に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号20に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項1から32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記抗PD-1抗体は、配列番号13および14にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む、請求項1から33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記抗PD-1抗体は、配列番号11および12にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項1から30または32から34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記抗VEGF抗体は、完全長抗体である、請求項8から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記抗VEGF抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記抗VEGF抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項8から35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記抗VEGF抗体は、ベバシズマブであるか、またはその抗原結合部分を含む、請求項8から39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記抗VEGF抗体は、
(a)配列番号91に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号92に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号93に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号94に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号95に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号96に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項8から40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記抗VEGF抗体は、配列番号89および90にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む、請求項8から41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記抗VEGF抗体は、配列番号87および88にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項8から38または40から42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記抗LAG-3抗体および/または前記抗PD-1抗体は、静脈内投与のために製剤されている、請求項1から43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記抗LAG-3抗体の前記用量および/または前記抗PD-1抗体の前記用量は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される、請求項1から44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記抗PD-1抗体は、前記抗LAG-3抗体の前に投与される、請求項1から45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記抗LAG-3抗体は、前記抗PD-1抗体の前に投与される、請求項1から45に記載の方法。
【請求項48】
前記抗LAG-3抗体および前記抗PD-1抗体は、同時に投与される、請求項1から45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記抗LAG-3抗体および前記抗PD-1抗体は、別々に製剤化されている、請求項1から48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記抗LAG-3抗体および前記抗PD-1抗体は、一緒に製剤化されている、請求項1から45および48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記抗VEGF抗体は、静脈内投与のために製剤されている、請求項8から50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記抗VEGF抗体の前記用量は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される、請求項11から51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体の各々は、静脈内投与のために製剤されている、請求項8から52のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体の各々の前記用量は、約3週間ごとに1回投与される、請求項11から53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、前記対象に、
(a)LAG-3アンタゴニストと、
(b)PD-1経路阻害剤と、
(c)抗VEGF抗体の少なくとも約0.25mgから約2000mgまたは少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kgの用量と
を投与することを含む方法。
【請求項56】
前記LAG-3アンタゴニストは、抗LAG-3抗体である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記抗LAG-3抗体は、完全長抗体である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記抗LAG-3抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項55または56に記載の方法。
【請求項59】
前記多重特異性抗体は、デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART)、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗LAG-3抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記抗LAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)、IMP731(H5L7BW)、MK4280(28G-10、ファベゼリマブ)、REGN3767(フィアンリマブ)、GSK2831781、ヒト化BAP050、IMP-701(LAG525、イエラミリマブ)、aLAG3(0414)、aLAG3(0416)、Sym022、TSR-033、TSR-075、XmAb841(XmAb22841)、MGD013(テボテリマブ)、BI754111、FS118、P 13B02-30、AVA-017、25F7、AGEN1746、RO7247669、INCAGN02385、IBI-110、EMB-02、IBI-323、LBL-007、ABL501であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む、請求項56から60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、請求項56から61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記抗LAG-3抗体は、
(a)配列番号5に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号6に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号7に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号8に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号9に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号10に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項56から62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号3および4にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む、請求項56から63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号1および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項56から59および61から64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記抗LAG-3抗体は、配列番号21および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項56から59および61から64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記LAG-3アンタゴニストは、可溶性LAG-3ポリペプチドである、請求項55に記載の方法。
【請求項68】
前記可溶性LAG-3ポリペプチドは、融合ポリペプチドである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記可溶性LAG-3ポリペプチドは、LAG-3細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む、請求項67または68に記載の方法。
【請求項70】
前記LAG-3細胞外ドメインの前記リガンド結合フラグメントは、配列番号22との少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記可溶性LAG-3ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む、請求項67から70のいずれか1項に記載の方法。
【請求項72】
前記半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分、HES化部分、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記可溶性LAG-3ポリペプチドは、IMP321(エフチラギモドα)である、請求項67から72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記PD-1経路阻害剤は、抗PD-1抗体および/または抗PD-L1抗体である、請求項55から73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記PD-1経路阻害剤は、抗PD-1抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記抗PD-1抗体は、完全長抗体である、請求項74または75に記載の方法。
【請求項77】
前記抗PD-1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項74から76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記抗PD-1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項74または75に記載の方法。
【請求項80】
前記抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、PDR001(スパルタリズマブ)、MEDI-0680、TSR-042、セミプリマブ、JS001、PF-06801591、BGB-A317、BI 754091、INCSHR1210、GLS-010、AM-001、STI-1110、AGEN2034、MGA012、BCD-100、IBI308、SSI-361であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む、請求項74から79のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記抗PD-1抗体は、配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、請求項74から80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記抗PD-1抗体は、
(a)配列番号15に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号16に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号17に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号18に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号19に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および
(f)配列番号20に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む、請求項74から81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記抗PD-1抗体は、配列番号13および14にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む、請求項74から82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記抗PD-1抗体は、配列番号11および12にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む、請求項74から78または80から83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記PD-1経路阻害剤は、可溶性PD-L2ポリペプチドである、請求項55から73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項86】
前記可溶性PD-L2ポリペプチドは、融合ポリペプチドである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記可溶性PD-L2ポリペプチドは、PD-L2細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む、請求項85または86に記載の方法。
【請求項88】
前記可溶性PD-L2ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む、請求項85から87のいずれか1項に記載の方法。
【請求項89】
前記半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分、HES化部分、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記可溶性PD-L2ポリペプチドは、AMP-224である、請求項85から89のいずれか1項に記載の方法。
【請求項91】
前記PD-1経路阻害剤は、抗PD-L1抗体である、請求項74に記載の方法。
【請求項92】
前記抗PD-L1抗体は、完全長抗体である、請求項74または91に記載の方法。
【請求項93】
前記抗PD-L1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項74または91から92のいずれか1項に記載の方法。
【請求項94】
前記多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記抗PD-L1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項74または91に記載の方法。
【請求項96】
前記抗PD-L1抗体は、BMS-936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、STI-1014、CX-072、KN035、LY3300054、BGB-A333、ICO 36、FAZ053、CK-301であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む、請求項74または91から95のいずれか1項に記載の方法。
【請求項97】
前記PD-1経路阻害剤は、BMS-986189である、請求項55から73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項98】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、静脈内投与のために製剤されている、請求項55から97のいずれか1項に記載の方法。
【請求項99】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、一定用量にて投与される、請求項55から98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、前記対象に少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される、請求項55から99のいずれか1項に記載の方法。
【請求項101】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、前記対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される、請求項55から100のいずれか1項に記載の方法。
【請求項102】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、体重基準用量にて投与される、請求項55から98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項103】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、前記対象に少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される、請求項55から98または102のいずれか1項に記載の方法。
【請求項104】
前記LAG-3アンタゴニストおよび/または前記PD-1経路阻害剤は、前記対象に約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約2.0mg/kg、約3.0mg/kg、約4.0mg/kg、約5.0mg/kg、約6.0mg/kg、約7.0mg/kg、約8.0mg/kg、約9.0mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される、請求項55から98または102から103のいずれか1項に記載の方法。
【請求項105】
前記LAG-3アンタゴニストの前記用量および/または前記PD-1経路阻害剤の前記用量は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される、請求項99から104のいずれか1項に記載の方法。
【請求項106】
前記PD-1経路阻害剤は、前記LAG-3アンタゴニストの前に投与される、請求項55から105のいずれか1項に記載の方法。
【請求項107】
前記LAG-3アンタゴニストは、前記PD-1経路阻害剤の前に投与される、請求項55から105に記載の方法。
【請求項108】
前記LAG-3アンタゴニストおよび前記PD-1経路阻害剤は、同時に投与される、請求項55から105のいずれか1項に記載の方法。
【請求項109】
前記LAG-3アンタゴニストおよび前記PD-1経路阻害剤は、別々に製剤されている、請求項55から108のいずれか1項に記載の方法。
【請求項110】
前記LAG-3アンタゴニストおよび前記PD-1経路阻害剤は、一緒に製剤化されている、請求項55から105および108のいずれか1項に記載の方法。
【請求項111】
前記抗VEGF抗体は、前記対象に少なくとも約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される、請求項55から110のいずれか1項に記載の方法。
【請求項112】
前記VEGF抗体は、前記対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される、請求項55から111のいずれか1項に記載の方法。
【請求項113】
前記抗VEGF抗体は、少なくとも約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される、請求項55から110のいずれか1項に記載の方法。
【請求項114】
前記抗VEGF抗体は、約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、約5.0mg/kg、約5.5mg/kg、約6.0mg/kg、約6.5mg/kg、約7.0mg/kg、約7.5mg/kg、約8.0mg/kg、約8.5mg/kg、約9.0mg/kg、約9.5mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される、請求項55から110または113のいずれか1項に記載の方法。
【請求項115】
前記抗VEGF抗体は、静脈内投与のために製剤されている、請求項55から114のいずれか1項に記載の方法。
【請求項116】
前記抗VEGF抗体は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される、請求項55から115のいずれか1項に記載の方法。
【請求項117】
一次療法である、請求項1から116のいずれか1項に記載の方法。
【請求項118】
二次療法である、請求項1から116のいずれか1項に記載の方法。
【請求項119】
三次療法である、請求項1から116のいずれか1項に記載の方法。
【請求項120】
前記対象は、以前の療法において進行したものであるか、または以前の療法に対して忍容性がないものである、請求項118または119に記載の方法。
【請求項121】
前記以前の療法は、チロシンキナーゼ阻害剤、抗血管新生剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記対象は、進行型および/または転移性のHCCのための以前の全身療法にナイーブである、請求項1から117のいずれか1項に記載の方法。
【請求項123】
前記対象は、以前の免疫腫瘍学療法にナイーブであるか、前記対象は、HCCのための以前の免疫腫瘍学療法にナイーブであるか、または前記HCCは、以前の免疫腫瘍学療法にナイーブである、請求項1から122のいずれか1項に記載の方法。
【請求項124】
前記HCCは、切除不能、進行型、および/または転移性である、請求項1から123のいずれか1項に記載の方法。
【請求項125】
前記対象は、HCCの微小血管浸潤および/または肝外への広がりを有する、請求項1から124のいずれか1項に記載の方法。
【請求項126】
前記対象には、HCCの微小血管浸潤および/または肝外への広がりがない、請求項1から124のいずれか1項に記載の方法。
【請求項127】
前記対象は、5もしくは6のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューAステータス、7~9のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューBステータス、もしくは10~15のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューCステータスを有する、請求項1から126のいずれか1項に記載の方法。
【請求項128】
前記対象は、0、1、2、3または4の米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータスを有する、請求項1から127のいずれか1項に記載の方法。
【請求項129】
前記対象は、バルセロナ臨床肝臓癌(BCLC)ステージ0、A、B、CまたはDステータスを有する、請求項1から128のいずれか1項に記載の方法。
【請求項130】
前記対象は、チャイルド・ピューAステータス、0または1のECOGパフォーマンスステータス、およびBまたはCのBCLCステージを有する、請求項1から129のいずれか1項に記載の方法。
【請求項131】
前記HCCは、ウイルス性HCCである、請求項1から130のいずれか1項に記載の方法。
【請求項132】
前記HCCは、非ウイルス性HCCである、請求項1から130のいずれか1項に記載の方法。
【請求項133】
前記対象からの腫瘍組織における1つまたは複数の免疫細胞は、LAG-3を発現する、請求項1から132のいずれか1項に記載の方法。
【請求項134】
前記免疫細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がLAG-3を発現する、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記免疫細胞の少なくとも約1%がLAG-3を発現する、請求項133または134に記載の方法。
【請求項136】
前記対象の腫瘍組織における1つまたは複数の腫瘍細胞がPD-L1を発現する、請求項1から135のいずれか1項に記載の方法。
【請求項137】
前記腫瘍細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がPD-L1を発現する、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記腫瘍細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する、請求項136または137に記載の方法。
【請求項139】
前記免疫細胞は、腫瘍浸潤リンパ球である、請求項133から138のいずれか1項に記載の方法。
【請求項140】
前記腫瘍浸潤リンパ球は、CD8細胞である、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記対象に追加の治療剤を投与することをさらに含む、請求項1から140のいずれか1項に記載の方法。
【請求項142】
前記追加の治療剤は、抗癌剤を含む、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記抗癌剤は、チロシンキナーゼ阻害剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項142に記載の方法。
【請求項144】
前記チェックポイント阻害剤は、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)阻害剤、T細胞免疫グロブリンおよびITIMドメイン(TIGIT)阻害剤、T細胞免疫グロブリン・ムチンドメイン含有分子3(TIM-3)阻害剤、TIM-1阻害剤、TIM-4阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BおよびT細胞リンパ球アテニュエーター(BTLA)阻害剤、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(VISTA)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸オキシダーゼアイソフォーム2(NOX2)阻害剤、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)阻害剤、アデノシンA2a受容体(A2aR)阻害剤、トランスフォーミング成長因子ベータ(TGF-β)阻害剤、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、CD47阻害剤、CD48阻害剤、CD73阻害剤、CD113阻害剤、シアル酸結合免疫グロブリン様レクチン7(SIGLEC-7)阻害剤、SIGLEC-9阻害剤、SIGLEC-15阻害剤、グルココルチコイド誘導性TNFR関連タンパク質(GITR)阻害剤、ガレクチン1阻害剤、ガレクチン9阻害剤、癌胎児抗原関連細胞接着分子1(CEACAM-1)阻害剤、Gタンパク質共役型受容体56(GPR56)阻害剤、反復優位糖タンパク質A(GARP)阻害剤、2B4阻害剤、プログラム死1ホモログ(PD1H)阻害剤、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)阻害剤、またはそれらのいずれかの組合せを含む、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記チェックポイント阻害剤は、CTLA-4阻害剤を含む、請求項143または144に記載の方法。
【請求項146】
前記CTLA-4阻害剤は抗CTLA-4抗体である、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記抗CTLA-4抗体は、完全長抗体である、請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記抗CTLA-4抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
前記抗CTLA-4抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである、請求項146に記載の方法。
【請求項151】
前記抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、MK-1308、AGEN-1884であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む、請求項146から150のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本PCT出願は、2022年1月26日に出願した米国仮出願第63/303,221号の優先権の恩典を主張するものであり、同米国特許仮出願は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
電子的に提出する配列表への言及
本願とともに届け出る電子的に提出する配列表(名称:3338_289PC01_SeqListing_ST26;サイズ:125,380バイト;および作成日:2023年1月19日)の内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、リンパ球活性化遺伝子-3(LAG-3)アンタゴニスト、プログラム死1(PD-1)経路阻害剤、および抗血管新生剤を含む、肝細胞がん(HCC)を患うヒト対象を処置する方法を提供する。
【背景技術】
【0004】
HCCは、感染性の病因と非感染性の病因の両方を含めて、世界的に5番目に多い癌であり、癌関連死の2番目に多い原因である。HCC発生率および死亡率は、北米、中南米および中欧をはじめとする世界の多くの地域で増加している。
【0005】
進行型HCCのための有効な治療は、切除不能HCCの一次(1L)処置のための、多標的チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)である、ソラフェニブが2008年に承認されるまで、存在しなかった[Llovet JM, et al., N. Engl. J. Med. 2008;359(4):378-90;Cheng AL, et al., Lancet Oncol. 2009;10(1):25-34]。ソラフェニブは、単独での支持療法と比較してわずかなしかし統計的に有意な延命効果を有することが示された。ただし、ソラフェニブの市販後の臨床研究は、患者の一部分しか治療からの現実的な恩恵を受けず、その上、薬物に関連する有意な有害効果の発生率および経済コストが比較的高いことを示している[Colagrande S, et al., World J. Hepatol. 2015;7(8):1041 1053]。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
肝細胞がんを患うヒト対象を処置するための向上した方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、肝細胞がん(HCC)を患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgまたは約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)抗血管新生剤とを投与することを含む方法に関する。
【0008】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、血管内皮成長因子(VEGF)、VEGF受容体(VEGFR)、血小板由来成長因子(PDGF)、PDGF受容体(PDGFR)、アンジオポエチン(Ang)、Ig様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(Tie)受容体、肝細胞成長因子(HGF)、チロシンプロテインキナーゼMet(c-MET)、C型レクチンファミリー14メンバーA(CLEC14A)、マルチメリン2(MMRN2)、ショックタンパク質70-1A(HSP70-1A)、上皮成長因子(EGF)、EGF受容体(EGFR)、またはそれらのいずれかの組合せの阻害剤を含む。
【0009】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、ラムシルマブ、アフリベルセプト、コンベルセプト、タニビルマブ、オララツマブ、ネスバクマブ、ファリシマブ、AMG780、MEDI3617、ブロルシズマブ、バヌシズマブ、リロツムマブ、フィクラツズマブ、TAK-701、オナルツズマブ、エミベツズマブ、ARP-1536、アビシパルペゴル、チロシンキナーゼ阻害剤、PEG化抗VEGFアプタマー、抗VEGF抗体、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0010】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、チロシンキナーゼ阻害剤を含む。
【0011】
いくつかの態様において、チロシンキナーゼ阻害剤は、スニチニブ、ソラフェニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、レンバチニブ、レゴラフェニブ、カボザンチニブ、セジラニブ、ボラリニブ(voralinib)、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0012】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、PEG化抗VEGFアプタマーを含む。
【0013】
いくつかの態様において、PEG化抗VEGFアプタマーは、ペガプタニブを含む。
【0014】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、抗VEGF抗体を含む。
【0015】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブもしくはラニビズマブであるか、またはその抗原結合部分を含む。
【0016】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む。
【0017】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0018】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0019】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0020】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、約5.0mg/kg、約5.5mg/kg、約6.0mg/kg、約6.5mg/kg、約7.0mg/kg、約7.5mg/kg、約8.0mg/kg、約8.5mg/kg、約9.0mg/kg、約9.5mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0021】
本開示は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量とを投与することを含む方法に関する。
【0022】
本開示は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量とを投与することを含む方法に関する。
【0023】
本開示は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量とを投与することを含む方法に関する。
【0024】
本開示は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量とを投与することを含む方法に関する。
【0025】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、完全長抗体である。
【0026】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART:dual-affinity re-targeting antibody)、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0027】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0028】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)であるか、またはその抗原結合部分を含む。
【0029】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、(a)配列番号5に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号6に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号7に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号8に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号9に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号10に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0030】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号3および4にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む。
【0031】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号1および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0032】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号21および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0033】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、完全長抗体である。
【0034】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0035】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0036】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブであるか、またはその抗原結合部分を含む。
【0037】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、(a)配列番号15に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号16に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号17に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号18に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号19に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号20に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0038】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、配列番号13および14にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む。
【0039】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、配列番号11および12にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0040】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、完全長抗体である。
【0041】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0042】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0043】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブであるか、またはその抗原結合部分を含む。
【0044】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、(a)配列番号91に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号92に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号93に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号94に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号95に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号96に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0045】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、配列番号89および90にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む。
【0046】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、配列番号87および88にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0047】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および/または抗PD-1抗体は、静脈内投与のために製剤されている。
【0048】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体の用量および/または抗PD-1抗体の用量は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される。
【0049】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、抗LAG-3抗体の前に投与される。
【0050】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、抗PD-1抗体の前に投与される。
【0051】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体は、同時に投与される。
【0052】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体は、別々に製剤されている。
【0053】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体は、一緒に製剤化されている。
【0054】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、静脈内投与のために製剤されている。
【0055】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体の用量は、約1週間に1回、約2週間に1回、約3週間に1回、約4週間に1回、約5週間に1回、約6週間に1回、約7週間に1回、約8週間に1回、約9週間に1回、約10週間に1回、約11週間に1回、または約12週間に1回投与される。
【0056】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体の各々は、静脈内投与のために製剤されている。
【0057】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体の各々の用量は、約3週間ごとに1回投与される。
【0058】
本開示は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)LAG-3アンタゴニストと、(b)PD-1経路阻害剤と、(c)抗VEGF抗体の少なくとも約0.25mgから約2000mgまたは少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kgの用量とを投与することを含む方法に関する。
【0059】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、抗LAG-3抗体である。
【0060】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、完全長抗体である。
【0061】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART:dual-affinity re-targeting antibody)、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0062】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0063】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)、IMP731(H5L7BW)、MK4280(28G-10、ファベゼリマブ)、REGN3767(フィアンリマブ)、GSK2831781、ヒト化BAP050、IMP-701(LAG525、イエラミリマブ)、aLAG3(0414)、aLAG3(0416)、Sym022、TSR-033、TSR-075、XmAb841(XmAb22841)、MGD013(テボテリマブ)、BI754111、FS118、P 13B02-30、AVA-017、25F7、AGEN1746、RO7247669、INCAGN02385、IBI-110、EMB-02、IBI-323、LBL-007、ABL501であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0064】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む。
【0065】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、(a)配列番号5に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号6に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号7に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号8に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号9に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号10に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0066】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号3および4にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む。
【0067】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号1および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0068】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、配列番号21および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0069】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは可溶性LAG-3ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは融合ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、LAG-3細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む。いくつかの態様において、LAG-3細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントは、配列番号22との少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む。いくつかの態様において、半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分(PASylation moiety)、HES化部分(HESylation moiety)、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、IMP321[エフチラギモドα(eftilagimod alpha)]である。
【0070】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、抗PD-1抗体および/または抗PD-L1抗体である。
【0071】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、抗PD-1抗体である。
【0072】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、完全長抗体である。
【0073】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0074】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0075】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、PDR001(スパルタリズマブ)、MEDI-0680、TSR-042、セミプリマブ、JS001、PF-06801591、BGB-A317、BI 754091、INCSHR1210、GLS-010、AM-001、STI-1110、AGEN2034、MGA012、BCD-100、IBI308、SSI-361であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0076】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む。
【0077】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、(a)配列番号15に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号16に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号17に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号18に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号19に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号20に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
【0078】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、配列番号13および14にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む。
【0079】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、配列番号11および12にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む。
【0080】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は可溶性PD-L2ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは融合ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、PD-L2細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む。いくつかの態様において、半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分、HES化部分、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、AMP-224である。
【0081】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、抗PD-L1抗体である。
【0082】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、完全長抗体である。
【0083】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0084】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0085】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、BMS-936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、STI-1014、CX-072、KN035、LY3300054、BGB-A333、ICO 36、FAZ053、CK-301であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0086】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、BMS-986189である。
【0087】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、静脈内投与のために製剤されている。
【0088】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、一定用量にて投与される。
【0089】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、対象に少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0090】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0091】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、体重基準用量にて投与される。
【0092】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、対象に少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0093】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤は、対象に約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約2.0mg/kg、約3.0mg/kg、約4.0mg/kg、約5.0mg/kg、約6.0mg/kg、約7.0mg/kg、約8.0mg/kg、約9.0mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0094】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよび/またはPD-1経路阻害剤の用量は、約1週間に1回、約2週間に1回、約3週間に1回、約4週間に1回、約5週間に1回、約6週間に1回、約7週間に1回、約8週間に1回、約9週間に1回、約10週間に1回、約11週間に1回、または約12週間に1回投与される。
【0095】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、LAG-3アンタゴニストの前に投与される。
【0096】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、抗PD-1経路阻害剤の前に投与される。
【0097】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤は、同時に投与される。
【0098】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤は、別々に製剤されている。
【0099】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤は、一緒に製剤化されている。
【0100】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に少なくとも約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0101】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0102】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、少なくとも約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0103】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、約5.0mg/kg、約5.5mg/kg、約6.0mg/kg、約6.5mg/kg、約7.0mg/kg、約7.5mg/kg、約8.0mg/kg、約8.5mg/kg、約9.0mg/kg、約9.5mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0104】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、静脈内投与のために製剤されている。
【0105】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、約1週間に1回、約2週間に1回、約3週間に1回、約4週間に1回、約5週間に1回、約6週間に1回、約7週間に1回、約8週間に1回、約9週間に1回、約10週間に1回、約11週間に1回、または約12週間に1回投与される。
【0106】
いくつかの態様において、当該方法は、一次療法である。
【0107】
いくつかの態様において、当該方法は、二次療法である。
【0108】
いくつかの態様において、当該方法は、三次療法である。
【0109】
いくつかの態様において、対象は、以前の療法において進行したものであるか、または以前の療法に対して忍容性がないものである。
【0110】
いくつかの態様において、以前の療法は、チロシンキナーゼ阻害剤、抗血管新生剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0111】
いくつかの態様において、対象は、進行型および/または転移性HCCのための以前の全身療法にナイーブである。
【0112】
いくつかの態様において、対象が以前の免疫腫瘍学療法にナイーブであるか、対象がHCCのための以前の免疫腫瘍学療法にナイーブであるか、またはHCCが以前の免疫腫瘍学療法にナイーブである。
【0113】
いくつかの態様において、HCCは、切除不能、進行型、および/または転移性である。
【0114】
いくつかの態様において、対象は、HCCの微小血管浸潤(microvascular invasion)および/または肝外への広がり(extrahepatic spread)を有する。
【0115】
いくつかの態様において、対象には、HCCの微小血管浸潤および/または肝外への広がりがない。
【0116】
いくつかの態様において、対象は、5もしくは6のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューAステータス、7~9のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューBステータス、もしくは10~15のチャイルド・ピュースコアを有する、および/またはチャイルド・ピューCステータスを有する。
【0117】
いくつかの態様において、対象は、0、1、2、3または4の米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータスを有する。
【0118】
いくつかの態様において、対象は、バルセロナ臨床肝臓癌(BCLC)ステージ0、A、B、CまたはDステータスを有する。
【0119】
いくつかの態様において、対象は、チャイルド・ピューAステータス、0または1のECOGパフォーマンスステータス、およびBまたはCのBCLCステージを有する。
【0120】
いくつかの態様において、HCCは、ウイルス性HCCである。
【0121】
いくつかの態様において、HCCは、非ウイルス性HCCである。
【0122】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における1つまたは複数の免疫細胞がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の少なくとも約1%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞は腫瘍浸潤リンパ球である。いくつかの態様において、腫瘍浸潤リンパ球はCD8細胞である。
【0123】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、有核細胞の少なくとも約1%がLAG-3を発現する。
【0124】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における1つまたは複数の腫瘍細胞がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する。
【0125】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、有核細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する。
【0126】
いくつかの態様において、上記方法のいずれかは、対象に追加の治療剤を投与することを含む。いくつかの態様において、追加の治療剤は抗癌剤を含む。いくつかの態様において、抗癌剤は、チロシンキナーゼ阻害剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)阻害剤、T細胞免疫グロブリンおよびITIMドメイン(TIGIT)阻害剤、T細胞免疫グロブリン・ムチンドメイン含有分子3(TIM-3)阻害剤、TIM-1阻害剤、TIM-4阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BおよびT細胞リンパ球アテニュエーター(BTLA)阻害剤、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(VISTA)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸オキシダーゼアイソフォーム2(NOX2)阻害剤、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)阻害剤、アデノシンA2a受容体(A2aR)阻害剤、トランスフォーミング成長因子ベータ(TGF-β)阻害剤、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、CD47阻害剤、CD48阻害剤、CD73阻害剤、CD113阻害剤、シアル酸結合免疫グロブリン様レクチン7(SIGLEC-7)阻害剤、SIGLEC-9阻害剤、SIGLEC-15阻害剤、グルココルチコイド誘導性TNFR関連タンパク質(GITR)阻害剤、ガレクチン1阻害剤、ガレクチン9阻害剤、癌胎児抗原関連細胞接着分子1(CEACAM-1)阻害剤、Gタンパク質共役型受容体56(GPR56)阻害剤、反復優位糖タンパク質A(GARP)阻害剤、2B4阻害剤、プログラム死1ホモログ(PD1H)阻害剤、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)阻害剤、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4阻害剤を含む。いくつかの態様において、CTLA-4阻害剤は、抗CTLA-4抗体である。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、完全長抗体である。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、MK-1308、AGEN-1884であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【発明を実施するための形態】
【0127】
本開示は、肝細胞がん(HCC)を患うヒト対象を処置する方法を提供し、当該方法は、対象にLAG-3アンタゴニスト(例えば、抗LAG-3抗体)、PD-1経路阻害剤(例えば、抗PD-1抗体)、および抗血管新生剤(例えば、抗VEGF抗体)を投与することを含む。本開示のいくつかの態様は、HCCを患うヒト対象を処置する方法に関し、当該方法は、一次、二次もしくは三次療法であり、および/または当該対象は、以前の療法において進行したものであるか、もしくは以前の療法への忍容性がないものである。本開示のいくつかの態様は、切除不能、進行型、および/または転移性HCCを患うヒト対象を処置する方法に関する。本開示のいくつかの態様は、HCCを患うヒト対象を処置する方法であり、当該方法は、対象に追加の治療剤(例えば、抗癌剤)を投与することを含む。
【0128】
I. 用語
本開示がより容易に理解され得るように、特定の用語をまず定義する。本願において使用される場合、本明細書において別段明記されていない限り、以下の用語の各々は、以下に記載される意味を有するものとする。さらなる定義は本願の随所に記載されている。
【0129】
「或る」(「a」または「an」)実体という用語は、1つまたは複数の当該実体を指すことに留意されたい。例えば、「或るヌクレオチド配列(a nucleotide sequence)」は、1つまたは複数のヌクレオチド配列を表すと理解される。したがって、「或る」[「a」(または「an」)]、「1つまたは複数の」、および「少なくとも1つの」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0130】
「および/または」という用語は、本明細書において使用される場合、2つの特定された特徴または構成要素の各々の具体的な開示として解釈され、他方の有無を問わないものとする。よって、本明細書中の「Aおよび/またはB」などの語句において使用される「および/または」という用語は、「AおよびB」、「AまたはB」、「A」(単独)、および「B」(単独)を含むよう意図される。同様に、「A、B、および/またはC」などの語句において使用される「および/または」という用語は、次の態様の各々を包含するよう意図される:A、B、およびC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;AおよびC;AおよびB;BおよびC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)。
【0131】
態様が「含む(comprising)」という文言を用いて本明細書に記述される場合は常に、「からなる(consisting of)」および/または「から本質的になる(consisting essentially of)」という用語を用いて記述される、さもなければ同様の態様も提供されるものと理解される。
【0132】
「約」または「を本質的に含む(comprising essentially of)」という用語は、当業者によって決定される、特定の値または組成についての許容できる誤差範囲内にある値または組成を指し、この誤差範囲は、値または組成がどのように測定または決定されるか、すなわち、測定系の限界に部分的に依存する。例えば、「約」または「を本質的に含む」は、当技術分野における慣例に従い、1または1を超える標準偏差以内を意味し得る。あるいは、「約」または「を本質的に含む」は、10%または20%まで(すなわち、±10%または±20%)の範囲を意味し得る。例えば、約3mgは、2.7mgから3.3mgの間(10%の場合)または2.4mgから3.6mgの間(20%の場合)のあらゆる数を含み得る。さらに、生物学的システムまたはプロセスに関しては特に、これらの用語は、値の一桁まで、または5倍までを意味し得る。特定の値または組成が本願および特許請求の範囲において提供される場合、別段の定めがない限り、「約」または「を本質的に含む」の意味は、その特定の値または組成についての許容できる誤差範囲以内にあると想定されるべきである。
【0133】
本明細書に記述される場合、いかなる濃度範囲、パーセンテージ範囲、比率範囲、または整数範囲も、別段の記載がない限り、記載された範囲以内のあらゆる整数値を含み、適切な場合には、その分数(例えば整数の1/10および1/100)も含むと理解されるべきである。
【0134】
別段定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が関連する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。例えば、Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology, Juo, Pei-Show, 2nd ed., 2002, CRC Press、The Dictionary of Cell and Molecular Biology, 5th ed., 2013, Academic Press、およびOxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology, 2006, Oxford University Pressは、本開示において使用される用語の多くの一般的辞書を当業者に提供する。
【0135】
単位、接頭辞、および記号は、国際単位系(SI)の認める形態にて表記される。数値範囲は、その範囲を定義する数を含む。
【0136】
本明細書において提供される見出しは、本開示の様々な態様を限定するものではなく、本開示の諸態様は本明細書全体を参照することにより理解され得る。したがって、直下で定義される用語は、本明細書の全体を参照することによってさらに詳細に定義される。
【0137】
「アンタゴニスト」は、限定されるものではないが、標的分子(例えば、LAG-3)の相互作用または活性を遮断すること、低減すること、または別様に制限することが可能なあらゆる分子を含むものとする。いくつかの態様において、アンタゴニストは抗体である。他の態様において、アンタゴニストは小分子を含む。「アンタゴニスト」および「阻害剤」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0138】
「抗体」(Ab)は、限定されるものではないが、抗原に特異的に結合し、ジスルフィド結合によって相互接続された少なくとも2本の重(H)鎖および2本の軽(L)鎖を含む、糖タンパク質免疫グロブリンを含むものとする。各H鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではVと略される)および重鎖定常領域(本明細書ではCと略される)を含む。重鎖定常領域は、3つの定常ドメイン、すなわちCH1、CH2およびCH3を含む。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVと略される)および軽鎖定常領域(本明細書ではCと略される)を含む。軽鎖定常領域は、1つの定常ドメイン、すなわちCを含む。VおよびV領域は、相補性決定領域(CDR)と称される超可変性の領域にさらに細分することができ、それらの間には、フレームワーク領域(FR)と称される、より保存された領域が存在する。各VおよびVは、アミノ末端からカルボキシ末端へFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順序で配置された、3つのCDRおよび4つのFRを含む。重鎖および軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。抗体の定常領域は、様々な免疫系細胞(例えば、エフェクター細胞)および古典的補体系の第1成分(C1q)を含む、宿主組織または因子に対する免疫グロブリンの結合を媒介することができる。重鎖はC末端リジンを有する場合もあれば有しない場合もある。本明細書に別段の規定がない限り、可変領域内のアミノ酸は、Kabat付番システムを使用して付番され、定常領域内のものは、EUシステムを使用して付番される。
【0139】
免疫グロブリンは、IgA、分泌性IgA、IgGおよびIgMを含むがこれらに限定されない、広く知られているアイソタイプのいずれかに由来し得る。IgGサブクラスも当業者によく知られており、ヒトIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4を含むがこれらに限定されない。「アイソタイプ」は、重鎖定常領域遺伝子によってコードされる抗体のクラスまたはサブクラス(例えば、IgMまたはIgG1)を指す。「抗体」という用語には、例として、天然に発生する抗体と天然に発生しない抗体の両方、モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体、キメラ抗体およびヒト化抗体、ヒト抗体または非ヒト抗体、完全に合成の抗体、単鎖抗体、単特異性抗体、二重特異性抗体、ならびに多重特異性抗体が含まれる。非ヒト抗体は、ヒトにおけるその免疫原性を低減するために組換え法によってヒト化され得る。明記されていない場合は、文脈上別段の記載がない限り、「抗体」という用語は、前述の免疫グロブリンのいずれの抗原結合フラグメントまたは抗原結合部分も含み、また、完全な免疫グロブリンが結合する抗原に特異的に結合する能力を保持する一価および二価のフラグメントまたは部分も含む。「抗原結合部分」または「抗原結合フラグメント」の例としては、(1)Fabフラグメント(パパイン切断からのフラグメント)、もしくはV、V、LおよびCH1ドメインからなる同様の一価フラグメント;(2)F(ab’)2フラグメント(ペプシン切断からのフラグメント)、もしくはヒンジ領域にてジスルフィド橋により連結された2つのFabフラグメントを含む同様の二価フラグメント;(3)VHおよびCH1ドメインからなるFdフラグメント;(4)片腕のVおよびVドメインからなるFvフラグメント;(5)Vドメインからなるシングルドメイン抗体(dAb)フラグメント[Ward et al., (1989) Nature 341:544-46];(6)ヒンジにより連結された2つのVドメインからなるバイシングル(bi-single)ドメイン抗体[デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART)];または(7)デュアル可変ドメイン免疫グロブリンが挙げられる。さらに、Fvフラグメントの2つのドメインであるVおよびVは別々の遺伝子によってコードされるが、組換え法を使用して、それらを単一のタンパク質鎖(VおよびV領域が対になって一価分子を形成したもの)にすることができる合成リンカーにより、それらを結合させることができる[単鎖Fv(scFv)として知られている;例えば、Bird et al. (1988) Science 242:423-426、およびHuston et al. (1988) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5879-5883を参照されたい]。
【0140】
「単離抗体」は、異なる抗原特異性を有する他の抗体を実質的に含まない抗体を指す(例えば、LAG-3に特異的に結合する単離抗体は、LAG-3に特異的に結合しない抗体を実質的に含まない)。ただし、抗原に特異的に結合する単離抗体は、他の抗原との交差反応性を有し得る(例えば、異なる種からのLAG-3分子との交差反応性を有するLAG-3に特異的に結合する抗体)。さらに、単離抗体は、他の細胞物質および/または化学物質を実質的に含まない場合がある。
【0141】
「モノクローナル抗体」(「mAb」)という用語は、単一分子組成の抗体分子、すなわち、一次配列が本質的に同一であり、特定のエピトープに対して単一の結合特異性および親和性を呈する抗体分子の、天然に発生しない調製物を指す。mAbは単離抗体の一例である。mAbは、ハイブリドーマ技法、組換え技法、トランスジェニック技法、または当業者に知られている他の技法によって生産することができる。
【0142】
「ヒト」抗体(HuMAb)は、フレームワークおよびCDR領域の両方がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する抗体を指す。さらに、抗体が定常領域を含有する場合、定常領域もヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する。本発明のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基[例えば、インビトロ(in vitro)のランダムもしくは部位特異的な突然変異誘発またはインビボ(in vivo)の体細胞突然変異によって導入される突然変異]を含み得る。ただし、本明細書において使用される「ヒト抗体」という用語は、マウスのような別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列にグラフトされた抗体を含むことを意図してはいない。「ヒト」抗体および「完全ヒト」抗体という用語は同義に使用される。
【0143】
「ヒト化抗体」とは、非ヒト抗体のCDRドメイン外のアミノ酸の一部、大部分、または全部が、ヒト免疫グロブリンに由来する対応するアミノ酸で置き換えられた抗体を指す。ヒト化型の抗体の一態様では、CDRドメイン外のアミノ酸の一部、大部分、または全部が、ヒト免疫グロブリンからのアミノ酸で置き換えられているが、1つまたは複数のCDR領域の中のアミノ酸の一部、大部分、または全部は変化していない。アミノ酸の小さな付加、欠失、挿入、置換、または修飾は、特定の抗原に結合する抗体の能力を消失させない限り許容可能である。「ヒト化」抗体は、元の抗体の抗原特異性と同様の抗原特異性を保持する。
【0144】
「キメラ抗体」とは、可変領域が1つの種に由来し、定常領域が別の種に由来する抗体、例えば、可変領域がマウス抗体に由来し、定常領域がヒト抗体に由来する抗体を指す。
【0145】
「抗抗原」抗体は、抗原に特異的に結合する抗体を指す。例えば、抗LAG-3抗体は、LAG-3に特異的に結合する。
【0146】
「LAG-3」はリンパ球活性化遺伝子3を指す。「LAG-3」という用語には、変異体、アイソフォーム、ホモログ、オルソログ、およびパラログが含まれる。例えば、ヒトLAG-3タンパク質に特異的な抗体は、場合により、ヒト以外の種からのLAG-3タンパク質と交差反応し得る。他の態様において、ヒトLAG-3タンパク質に特異的な抗体は、ヒトLAG-3タンパク質に完全に特異的であり、種または他のタイプの交差反応性を呈しない場合もあれば、他の特定の種からのLAG-3とは交差反応するが、他のあらゆる種からのLAG-3と交差反応するわけではない(例えば、サルLAG-3とは交差反応するがマウスLAG-3とは交差反応しない)場合もある。「ヒトLAG-3」という用語は、GenBankアクセッション番号NP_002277を有するヒトLAG-3の完全なアミノ酸配列のような、ヒト配列LAG-3を指す。「マウスLAG-3」という用語は、GenBankアクセッション番号NP_032505を有するマウスLAG-3の完全なアミノ酸配列のような、マウス配列LAG-3を指す。LAG-3は、当技術分野では、例えばCD223としても知られている。ヒトLAG-3配列は、例えば、保存された突然変異または非保存領域における突然変異を有することにより、GenBankアクセッション番号NP_002277のヒトLAG-3と異なってもよく、このLAG-3は、GenBankアクセッション番号NP_002277のヒトLAG-3と実質的に同じ生物学的機能を有する。例えば、ヒトLAG-3の生物学的機能は、本開示の抗体が特異的に結合するLAG-3の細胞外ドメイン内にエピトープを有することであるか、または、ヒトLAG-3の生物学的機能は、MHCクラスII分子に結合することである。
【0147】
特定のヒトLAG-3配列は、概して、GenBankアクセッション番号NP_002277のヒトLAG-3とアミノ酸配列において少なくとも約90%同一であり、かつ、そのアミノ酸配列を他の種(例えば、マウス)のLAG-3アミノ酸配列と比較した際にヒトのものとして特定するアミノ酸残基を含有する。場合により、ヒトLAG-3は、GenBankアクセッション番号NP_002277のLAG-3と、アミノ酸配列において少なくとも約95%、またはさらには少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100%同一であり得る。特定の態様において、ヒトLAG-3配列は、GenBankアクセッション番号NP_002277のLAG-3配列との、10以下のアミノ酸差を示す。特定の態様において、ヒトLAG-3は、GenBankアクセッション番号NP_002277のLAG-3配列との、5以下、またはさらには4以下、3以下、2以下、もしくは1以下のアミノ酸差を示し得る。
【0148】
「プログラム死1(PD-1)」は、CD28ファミリーに属する免疫阻害性受容体を指す。PD-1は、インビボで以前に活性化されたT細胞において主に発現され、PD-L1およびPD-L2という2つのリガンドに結合する。本明細書において使用される「PD-1」という用語は、ヒトPD-1(hPD-1)、hPD-1の変異体、アイソフォーム、および種ホモログ、ならびにhPD-1と共通のエピトープを少なくとも1つ有するアナログを含む。完全なhPD-1配列は、GenBankアクセッション番号U64863に見出され得る。「PD-1」および「PD-1受容体」は、本明細書では互換的に使用される。
【0149】
「細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4)」は、CD28ファミリーに属する免疫阻害性受容体を指す。CTLA-4は、インビボではもっぱらT細胞において発現され、CD80およびCD86という(それぞれB7-1およびB7-2ともいう)2つのリガンドに結合する。本明細書において使用される「CTLA-4」という用語は、ヒトCTLA-4(hCTLA-4)、hCTLA-4の変異体、アイソフォーム、および種ホモログ、ならびにhCTLA-4と共通のエピトープを少なくとも1つ有するアナログを含む。完全なhCTLA-4配列は、GenBankアクセッション番号AAB59385に見出され得る。
【0150】
「プログラム死リガンド-1(PD-L1)」は、PD-1に結合するとT細胞活性化およびサイトカイン分泌を下方制御する、PD-1の2つの細胞表面糖タンパク質リガンドのうちの一方である(他方はPD-L2である)。本明細書において使用される「PD-L1」という用語は、ヒトPD-L1(hPD-L1)、hPD-L1の変異体、アイソフォーム、および種ホモログ、ならびにhPD-L1と共通のエピトープを少なくとも1つ有するアナログを含む。完全なhPD-L1配列は、GenBankアクセッション番号Q9NZQ7に見出され得る。
【0151】
本明細書において使用される「プログラム死リガンド-2(PD-L2)」は、ヒトPD-L2(hPD-L2)、hPD-L2の変異体、アイソフォーム、および種ホモログ、ならびにhPD-L2と共通のエピトープを少なくとも1つ有するアナログを含む。完全なhPD-L2配列は、GenBankアクセッション番号Q9BQ51に見出され得る。
【0152】
本明細書において使用される「患者」には、HCC(例えば、転移性または切除不能HCC)を患うあらゆる患者が含まれる。「対象」および「患者」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0153】
「投与すること」とは、当業者に知られている様々な方法およびデリバリー系のいずれかを使用した、対象に対する治療剤(例えば、治療剤を含む組成物または製剤)の物理的導入を指す。例示的な投与経路は、静脈内、筋肉内、皮下、腹腔内、脊髄、または例えば注射もしくは注入による他の非経口投与経路を含む。本明細書において使用される「非経口投与」という語句は、経腸投与および局所投与を除いた、通常は注射による投与形態を意味し、限定されるものではないが、静脈内、筋肉内、動脈内、鞘内、リンパ内、病巣内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、硬膜外および胸骨内での注射および注入、ならびにインビボエレクトロポレーションを含む。製剤は、いくつかの態様では非経口ではない経路によって、いくつかの態様では経口的に投与される。他の非経口ではない経路には、局所、上皮または粘膜による投与経路、例えば、鼻腔内、経膣、直腸、舌下または局所が含まれる。投与することは、例えば、1回、複数回、および/または1つもしくは複数の長期間にわたって行うこともできる。
【0154】
本明細書において使用される場合、「チャイルド・ピュー」スコアまたはステータスは、肝疾患の5つの臨床的尺度(すなわち、(1)総ビリルビン、(2)血清ビリルビン、(3)腹水、(4)肝性脳症、および(5)プロトロンビン時間または国際標準化比のどちらか)を用いる、対象における肝疾患の重症度の尺度である。肝疾患の各尺度は、1~3点のスコアが付けられるものであり、3点は最も重度な疾患を示し、総スコアには5点から15点までの幅がある。5~6のチャイルド・ピュースコアを有する対象は、チャイルド・ピューA(またはクラスA)ステータスを有し、このステータスは、正常なまたは一見正常な肝臓機能を示す。7~9のチャイルド・ピュースコアを有する対象は、チャイルド・ピューB(またはクラスB)ステータスを有し、このステータスは、軽度から中等度の肝臓障害を示す。そして、10~15のチャイルド・ピュースコアを有する対象は、チャイルド・ピューC(またはクラスC)ステータスを有し、このステータスは、重度の肝臓障害を示す。
【0155】
本明細書において使用される場合、「米国東海岸癌臨床試験グループパフォーマンスステータス(ECOG PS)」は、試験において研究される患者の集団を定義するために、それが患者を登録する医師間で一様に再現され得るように使用される付番スケールである。ECOG PSは、疾患が患者の日常生活能力にどのように影響するかを測定するために標準化された基準を用いる。ECOG PSの定義例は次のものを含む。「0」:完全に活動可能で、疾患前のすべてのパフォーマンスが制限なく行える患者、「1」:肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業または座位での作業は行うことができる患者、「2」:歩行可能で、自分自身の世話がすべて可能であり、覚醒時間の50%超は動き回れるが、作業活動は全くできない患者、「3」:限られた自分自身の世話のみ可能であり、覚醒時間の50%超はベッドまたは椅子から離れられない患者、および「4」:全く動けず、自分自身の世話が全くできず、ベッドまたは椅子から全く離れられない患者。
【0156】
本明細書において使用される場合、「バルセロナ臨床肝臓癌(BCLC:Barcelona Clinic Liver Cancer)」ステージ決定システムは、患者の肝臓における腫瘍の数およびサイズ、患者のパフォーマンスステータス(例えば、ECOG PS)、および患者の肝機能(例えば、チャイルド・ピュースコア)を評価する。ステージの説明例としては、次のものが挙げられる:「ステージ0」は、ECOG PS 0およびチャイルド・ピューAに対応する非常に初期のステージを示し、「ステージAおよびB」は、ECOG PS 0、および肝機能に依存してチャイルド・ピューAまたはBのどちらかに対応する、初期および中間ステージを示し、「ステージC」は、PS 1または2、および肝機能に依存してチャイルド・ピューAまたはBのどちらかに対応する、進行ステージを示し、「ステージD」は、PS 3または4およびチャイルド・ピューCに対応する重度肝臓障害を示す。
【0157】
対象の「処置」または「療法」は、疾患に関連する症状、合併症もしくは病態、または生化学的兆候の進行、発生、重篤度または再発の逆転、緩和、改善、抑止、緩徐化を目的とした、対象に対して行われるあらゆる種類の介入もしくはプロセス、または対象への活性剤の投与を指す。RECIST(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors、固形腫瘍の応答評価基準)は、処置効力の尺度であり、処置中に腫瘍が応答する、安定化する、または進行するときを定義する確立された規則である。RECIST v1.1は、成人および小児の癌臨床試験にて使用される固形腫瘍の測定および腫瘍サイズにおける変化の客観的評価の定義のための現行ガイドラインである。
【0158】
本明細書において使用される場合、「有効な処置」は、有益な効果、例えば、疾患または障害の少なくとも1つの症状の改善をもたらす処置を指す。有益な効果は、ベースラインと比べた向上、すなわち、本件の方法に従った療法を開始する前に行われた測定または観察と比べた向上の形態をとり得る。有益な効果は、固形腫瘍のマーカーの有害な進行の阻止、緩徐化、減速、または安定化の形態をとる場合もある。有効な処置は、固形腫瘍の少なくとも1つの症状の緩和を指すことがある。そのような有効な処置は、例えば、患者の疼痛を低減すること、病変のサイズおよび/もしくは数を低減すること、腫瘍の転移を低減もしくは防止すること、ならびに/または腫瘍の成長を緩徐化することができる。
【0159】
「有効量」という用語は、所望の生物学的、治療的、および/または予防的な結果をもたらす薬剤の量を指す。この結果は、疾患の徴候、症状、もしくは原因のうちの1つもしくは複数の低減、改善、緩解、軽減、遅延、および/もしくは緩和、または生物学的システムにおける何らかの他の所望される変化であり得る。固形腫瘍に関して、有効量は、腫瘍を収縮させる、および/もしくは腫瘍の成長速度を減少させる(例えば腫瘍成長を抑制する)、または他の望まれない細胞増殖を遅延させるのに十分な量を含む。いくつかの態様において、有効量は、腫瘍再発を防止するまたは遅延させるのに十分な量である。有効量は、1回または複数回の投与にて投与され得る。薬物または組成物の有効量は、(i)癌細胞の数を低減することができ、(ii)腫瘍サイズを低減することができ、(iii)末梢臓器への癌細胞の浸潤を阻害する、減速させる、ある程度緩徐化する、および停止させることができ、(iv)腫瘍転移を阻害することができ(すなわち、ある程度緩徐化する、および停止させることができる)、(v)腫瘍成長を阻害することができ、(vi)腫瘍の発生および/もしくは再発を防止するもしくは遅延させることができ、かつ/または(vii)癌に関連する症状のうちの1つもしくは複数をある程度軽くすることができる。一例において、「有効量」は、進行固形腫瘍などの癌の有意な減少または癌の進行の緩徐化をもたらすことが臨床的に証明されている、抗LAG-3抗体単独の量、または抗LAG-3抗体の量と追加の治療剤(例えば、抗PD-1抗体)の量との組合せである。
【0160】
本明細書において使用される場合、「固定用量」、「一定用量」、および「一定固定用量」という用語は互換的に使用され、患者の体重または体表面積(BSA)に関係なく患者に投与される用量を指す。したがって、固定用量または一定用量は、mg/kg用量としてではなく、薬剤の絶対量(例えば、μgまたはmgにおける用量)として提供される。
【0161】
本発明の組成物に関する「固定用量の組合せ」という用語の使用は、単一の組成物中の本明細書に記述される2つ以上の異なる阻害剤(例えば、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体)が、互いに対して特定の(固定された)比率で組成物中に存在することを意味する。いくつかの態様において、固定用量は、阻害剤の重量(例えばmg)に基づく。特定の態様において、固定用量は、阻害剤の濃度(例えばmg/ml)に基づく。いくつかの態様において、その比率は、少なくとも約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:15、約1:20、約1:30、約1:40、約1:50、約1:60、約1:70、約1:80、約1:90、約1:100、約1:120、約1:140、約1:160、約1:180、約1:200、約200:1、約180:1、約160:1、約140:1、約120:1、約100:1、約90:1、約80:1、約70:1、約60:1、約50:1、約40:1、約30:1、約20:1、約15:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1(第1の阻害剤のmg:第2の阻害剤のmg)である。例えば、3:1の比率の第1の阻害剤および第2の阻害剤は、バイアルが、約360mgの第1の阻害剤および120mgの第2の阻害剤、約18mg/mlの第1の阻害剤および6mg/mlの第2の阻害剤、または約150mg/mlの第1の阻害剤および50mg/mlの第2の阻害剤を含有し得ることを意味し得る。
【0162】
本明細書において言及される「体重基準用量」という用語は、患者に投与される用量が患者の体重に基づいて計算されることを意味する。
【0163】
本明細書において使用される「投薬間隔」は、本明細書において開示される製剤が対象に複数回投与される間に経過する時間の量を意味する。したがって、投薬間隔は範囲として示され得る。
【0164】
本明細書において使用される「投薬頻度」という用語は、所定時間内に本明細書において開示される製剤の用量を投与する頻度を指す。投薬頻度は、所定時間当たりの投薬回数、例えば、1週間に1回または2週間に1回などとして示され得る。
【0165】
本明細書において使用される、「1週間に約1回」、「約1週間ごとに1回」、「約2週間ごとに1回」という用語、または他の同様の投薬間隔の用語は、概数を意味し、「1週間に約1回」または「約1週間ごとに1回」は、7日±2日ごと、すなわち、5日ごとから9日ごとを含み得る。したがって、「1週間に1回」の投薬頻度は、5日ごと、6日ごと、7日ごと、8日ごと、または9日ごとであり得る。「約3週間ごとに1回」は、21日±3日ごと、すなわち、25日ごとから31日ごとを含み得る。同様の概算は、例えば、約2週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、および約12週間ごとに1回に適用される。いくつかの態様において、約6週間ごとに1回または約12週間ごとに1回の投薬間隔は、第1の用量を第1週中の任意の日に投与することができ、次いで、次の用量をそれぞれ第6週中または第12週中の任意の日に投与することができることを意味する。他の態様において、約6週間ごとに1回または約12週間ごとに1回の投薬間隔は、第1の用量が第1週の特定の日(例えば月曜日)に投与され、次いで、次の用量がそれぞれ第6週または第12週の同日(すなわち月曜日)に投与されることを意味する。
【0166】
本明細書において使用される「有害事象」(AE)は、医学的処置の使用に関連する、好ましくなく、かつ概して意図的でない、または望ましくない、徴候(異常な検査所見を含む)、症状、または疾患である。例えば、有害事象は、処置に応答した免疫系の活性化または免疫系細胞(例えば、T細胞)の増大に関連し得る。医学的処置は、1つまたは複数の関連するAEを有する場合があり、各AEは、同じまたは異なるレベルの重篤度を有する場合がある。
【0167】
本明細書において使用される「腫瘍」という用語は、良性(非癌性)か悪性(癌性)かを問わず、前癌性病変を含む、過度の細胞の成長または増殖から生じる組織塊を指す。
【0168】
本明細書において使用される「生物学的サンプル」という用語は、対象から単離された生物学的物質を指す。生物学的サンプルは、例えば、腫瘍(または循環腫瘍細胞)中の核酸をシーケンシングし、シーケンシングされた核酸におけるゲノム変化を特定することによる分析に好適な、あらゆる生物学的物質を含有し得る。生物学的サンプルは、例えば、腫瘍組織、血液、血漿、および血清など、あらゆる好適な生物学的組織または流体であり得る。生物学的サンプルは、試験組織サンプル(例えば、腫瘍細胞および腫瘍浸潤炎症細胞を含む組織サンプル)であり得る。一態様において、サンプルは、腫瘍組織生検、例えば、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍組織または新鮮凍結腫瘍組織などである。別の態様において、生物学的サンプルは液体生検であり、これは、いくつかの態様では、血液、血清、血漿、循環腫瘍細胞、exoRNA、ctDNA、およびcfDNAのうちの1つまたは複数を含む。
【0169】
例として、「抗癌剤」は、対象における癌の退行を促進する。好ましい態様において、この薬剤の治療有効量は、癌を排除するところまで癌の退行を促進する。「癌の退行を促進する」とは、有効量の抗癌剤を単独で、または別の薬剤と組み合わせて投与することが、腫瘍の成長もしくはサイズの低減、腫瘍の壊死、少なくとも1つの疾患症状の重篤度の低下、疾患の無症状期間の頻度および持続期間の増加、または罹患に起因する機能障害もしくは能力障害の防止をもたらすことを意味する。さらに、処置に関する「有効」および「有効性」という用語は、薬理学的有効性および生理学的安全性の両方を含む。薬理学的有効性は、患者における癌の退行を促進する薬剤の能力を指す。生理学的安全性は、薬剤の投与から生じる、細胞、臓器、および/または生物レベルでの毒性、または他の有害な生理学的効果(有害効果)のレベルを指す。
【0170】
腫瘍の処置についての例として、治療有効量の抗癌剤は、未処置の対象に比して、細胞成長または腫瘍成長を少なくとも約20%、少なくとも約40%、少なくとも約60%、または少なくとも約80%阻害し得る。本開示の他の態様において、腫瘍退行は、少なくとも約20日間、より好ましくは少なくとも約40日間、または少なくとも約60日間観察され、持続し得る。これらの治療有効性の測定値にかかわらず、免疫療法薬の評価は、免疫関連応答パターンも考慮に入れなければならない。
【0171】
本明細書において使用される場合、「免疫腫瘍学(immuno-oncology)」療法または「I-O」もしくは「IO」療法は、対象における腫瘍を標的指向化して処置するために免疫応答を利用することを含む療法を指す。したがって、本明細書において使用される場合、I-O療法は、抗癌療法の一種である。いくつかの態様において、I-O療法は、抗体を対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、免疫細胞、例えば、T細胞、例えば、修飾されたT細胞、例えば、キメラ抗原受容体または特定のT細胞受容体を発現するように修飾されたT細胞を、対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、治療用ワクチンを対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、サイトカインまたはケモカインを対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、インターロイキンを対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、インターフェロンを対象に投与することを含む。いくつかの態様において、I-O療法は、コロニー刺激因子を対象に投与することを含む。
【0172】
「免疫応答」は、侵入病原体、病原体に感染した細胞もしくは組織、癌性細胞もしくは他の異常細胞、または、自己免疫もしくは病的炎症の場合には、正常なヒト細胞もしくは組織の、選択的標的指向化、それらへの結合、それらへの損傷、それらの破壊、および/または脊椎動物の身体からのそれらの排除をもたらす、免疫系の細胞[例えば、Tリンパ球、Bリンパ球、ナチュラルキラー(NK)細胞、マクロファージ、好酸球、マスト細胞、樹状細胞および好中球]、およびこれらの細胞のいずれかまたは肝臓により生産された可溶性高分子(抗体、サイトカイン、および補体を含む)の作用を指す。
【0173】
「腫瘍浸潤炎症細胞」または「腫瘍関連炎症細胞」は、典型的には対象における炎症応答に関与し、腫瘍組織に浸潤する、あらゆる種類の細胞である。そのような細胞は、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)、マクロファージ、単球、好酸球、組織球および樹状細胞を含む。
【0174】
LAG-3発現に関する「LAG-3陽性」または「LAG-3発現陽性」という用語は、LAG-3を発現する免疫細胞(例えば、CD8+T細胞などの腫瘍浸潤リンパ球)の割合(すなわち、パーセンテージ)(例えば、1%以上の発現)またはLAG-3を発現する有核細胞の割合(すなわち、パーセンテージ)(すなわち、総有核細胞のうちの割合としてのLAG-3を発現する免疫細胞、例えば、1%以上の発現)に基づいてLAG-3を発現するものとしてスコア付けされる腫瘍組織(例えば、試験組織サンプル)を指す。
【0175】
「LAG-3陰性」または「LAG-3発現陰性」は、LAG-3を発現するものとしてスコア付けされない(例えば、LAG-3発現が1%未満の)腫瘍組織(例えば、試験組織サンプル)を指す。
【0176】
細胞表面PD-L1発現に関する「PD-L1陽性」または「PD-L1発現陽性」という用語は、PD-L1を発現する腫瘍細胞の割合(すなわち、パーセンテージ)(例えば、1%以上の発現)またはPD-L1を発現する有核細胞の割合(すなわち、パーセンテージ)(すなわち、総有核細胞のうちの割合としてのPD-L1を発現する腫瘍細胞、例えば、1%以上の発現)に基づいてPD-L1を発現するものとしてスコア付けされる腫瘍組織(例えば、試験組織サンプル)を指す。
【0177】
「PD-L1陰性」または「PD-L1発現陰性」という用語は、PD-L1を発現するものとしてスコア付けされない(例えば、発現が1%未満の)腫瘍組織(例えば、試験組織サンプル)を指す。
【0178】
本発明の様々な態様について、以下の小節においてさらに詳細に記述する。
【0179】
II. 本開示の方法
本明細書では、肝細胞がん(HCC)を患うヒト対象を処置する方法であって、対象にLAG-3アンタゴニスト(例えば、抗LAG-3抗体)、PD-1経路阻害剤(例えば、抗PD-1抗体)、および抗血管新生剤(例えば、抗VEGF抗体)を投与することを含む方法が提供される。本明細書において使用される「HCC」という用語は、「肝臓癌」、「肝臓細胞がん」、および「ヘパトーマ」という用語のいずれとも互換的である。
【0180】
いくつかの態様において、当該方法は、一次(1L)療法である。
【0181】
いくつかの態様において、当該方法は、二次(2L)療法である。
【0182】
いくつかの態様において、当該方法は、三次(3L)療法である。
【0183】
いくつかの態様において、対象は、以前の療法(例えば、標準治療1Lまたは2L療法を含む、標準治療療法)において進行したものであるか、または当該以前の療法への忍容性がないものである。いくつかの態様において、以前の療法および/または標準治療療法は、チロシンキナーゼ阻害剤、抗血管新生剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤(例えば、免疫腫瘍学療法において使用された薬剤)、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、以前の療法は、ソラフェニブ[例えば、切除不能HCCを患う対象の処置に適応されるソラフェニブトシル酸塩、別名、NEXAVAR(登録商標)]、ラバンチニブ[例えば、切除不能HCCを患う対象の1L処置に適応されるレンバチニブメシル酸塩、別名、LENVIMA(登録商標)]、レゴラフェニル[例えば、ソラフェニブを用いて以前に処置されたことがあるHCCを有する患者の処置に適応されるSTIVARGA(登録商標)]および/またはカボザンチニブ[例えば、ソラフェニブを用いて以前に処置されたことがあるHCCを有する患者の処置に適応されるカボザンチニブS-リンゴ酸塩、別名、CABOMETYX(登録商標)]を含む。いくつかの態様において、以前の療法は、抗PD-L1抗体[例えば、アテゾリズマブ、別名、TECENTRIQ(登録商標)]と抗VEGF抗体[例えば、ベバシズマブ、別名、AVASTIN(登録商標)]の組合せを含む。アテゾリズマブとベバシズマブの組合せは、以前の全身療法を受けたことがない切除不能または転移性HCCを有する患者の処置に適応される。いくつかの態様において、以前の療法は、抗VEGFR-2抗体[例えば、ラムシルマブ、別名、CYRAMZA(登録商標)、これは、≧400ng/mLのアルファ-フェトプロテインレベルを有し、かつソラフェニブを用いて処置されたことがある、HCCを有する患者の処置に単剤として適応される]を含む。いくつかの態様において、以前の療法は、抗PD-1抗体[例えば、ニボルマブ、別名、OPDIVO(登録商標)、またはペムブロリズマブ、別名、KEYTRUDA(登録商標)、これらの各々は、ソラフェニブを用いて以前に処置されたことがあるHCCを有する患者の処置に単剤として適応される]である。いくつかの態様において、以前の療法は、抗CTLA-4抗体[例えば、イピリムマブ、別名、YERVOY(登録商標)]と組み合わせた抗PD-1抗体の組合せ[例えば、ニボルマブ/OPDIVO(登録商標)]である。ニボルマブとイピリムマブの組合せは、ソラフェニブを用いて以前に処置されたことがある患者の処置に適応される。
【0184】
いくつかの態様において、対象は、進行型および/または転移性HCCのための以前の全身療法にナイーブである。
【0185】
いくつかの態様において、対象は、以前の免疫腫瘍学(I-O)療法にナイーブである。いくつかの態様において、対象は、I-O療法を一度も受けたことがないか、HCC以外の癌のためのI-O療法を受けたことがあるか、または過去のHCCのためのものであって現在のHCCのためのものではないI-O療法を受けたことがある。いくつかの態様において、対象が以前のI-O療法にナイーブであるか、対象がHCCのための以前のI-O療法にナイーブであるか、またはHCCが以前のI-O療法にナイーブである。いくつかの態様において、以前のI-O療法は抗体である。いくつかの態様において、抗体はチェックポイント阻害剤に結合する。いくつかの態様において、以前のI-O療法は、抗PD-1抗体、および/または抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の組合せである。
【0186】
いくつかの態様において、本開示の方法は、標準治療療法および/または以前の療法、例えば、本明細書において開示されるものと比較して、無進行生存(PFS)の持続期間、客観的応答率(ORR)、全生存(OS)、またはそれらのいずれかの組合せを増加させる。
【0187】
いくつかの態様において、本開示の方法は、腫瘍のサイズを低減するか、腫瘍の成長を阻害するか、対象から腫瘍を排除するか、HCCの再燃を防止するか、HCCの寛解を誘導するか、完全応答もしくは部分的応答をもたらすか、またはそれらのいずれかの組合せである。
【0188】
大部分のHCC患者は、例えば、初期ステージにおいて認識可能な症状がないため、進行ステージにおいて予後不良と診断され、診断時に切除可能なHCCのパーセンテージが低い[Ren Z, et al., Anal. Cell. Pathol. (Amst.) (2020);Article ID 8157406]。いくつかの態様において、本開示の方法におけるHCCは、切除不能、進行型、および/または転移性である。進行ステージの疾患は、HCCの微小血管浸潤(MVI)および/またはHCCの肝外への広がり(EHS)を含み得る[Forner A, et al., Lancet (2018); 391(10127):1301-1314]。本明細書において使用されるHCCの「微小血管浸潤」は、肝静脈腫瘍血栓、または下大静脈腫瘍血栓、または門脈(Vp)腫瘍血栓Vp3/Vp4(門脈の主幹、もしくは主として侵される葉の反対側の門脈枝、もしくは門脈の一次分枝における腫瘍血栓の存在)を指す。本明細書において使用されるHCCの「肝外への広がり」は、肝臓外のリンパ節または遠位部位における転移性疾患を指す。いくつかの態様において、対象は、HCCの微小血管浸潤および/またはHCCの肝外への広がりを有する。いくつかの態様において、対象には、HCCの微小血管浸潤および/またはHCCの肝外への広がりがない。
【0189】
いくつかの態様において、本開示の方法は、対象のパフォーマンスステータス、肝機能、および/または癌ステージに基づいて、LAG-3アンタゴニスト、PD-1経路阻害剤、および抗血管新生剤を対象に投与することを含む。パフォーマンスステータス、肝機能、および/または癌ステージは、当技術分野におけるいずれか1つまたは複数のシステムによって示され得る。いくつかの態様において、システムは、チャイルド・ピュースコアもしくはステータス、米国東海岸癌臨床試験グループパフォーマンスステータス(ECOG PS)、および/またはバルセロナ臨床肝臓癌(BCLC)ステージである。いくつかの態様において、対象は、5~6、7~9、または10~15のチャイルド・ピュースコアを有する。いくつかの態様において、対象は、A、B、またはCのチャイルド・ピューステータスを有する。いくつかの態様において、対象は、5~6チャイルド・ピュースコアを有し、および/またはチャイルド・ピューAステータスを有する。いくつかの態様において、対象は、7~9のチャイルド・ピュースコアを有し、および/またはチャイルド・ピューBステータスを有する。いくつかの態様において、対象は、10~15のチャイルド・ピュースコアを有し、および/またはチャイルド・ピューCステータスを有する。いくつかの態様において、対象は、0、1、2、3または4のECOG PSを有する。いくつかの態様において、対象は、0、A、B、CまたはDのBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、0のECOG PS、5~6のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューA(もしくはクラスA)ステータス、および/または0のBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、0のECOG PS、5もしくは6のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューA(もしくはクラスA)ステータス、および/またはAのBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、0または1のECOG PS、5または6のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューA(またはクラスA)ステータス、およびBまたはCのBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、0のECOG PS、7~9のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューB(もしくはクラスB)ステータス、および/またはBのBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、1もしくは2のECOG PS、5~6もしくは7~9のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューAもしくはB(クラスAもしくはクラスB)ステータス、および/またはCのBCLCステージを有する。いくつかの態様において、対象は、3もしくは4のECOG PS、10~15のチャイルド・ピュースコア、チャイルド・ピューC(もしくはクラスC)ステータス、および/またはDのBCLCステージを有する。
【0190】
HCCは、多くの場合、感染症(例えば、ウイルス性肝炎)、アルコール性肝疾患または非アルコール性脂肪肝疾患に起因する慢性炎症の結果として生じる肝硬変に関係付けられる。サハラ以南のアフリカおよび東アジアにおいて、HCCは、多くの場合、B型肝炎ウイルス(HBV)感染症およびアルファ毒素B1曝露に関連しており、その一方で、US、欧州および日本において、C型肝炎ウイルス(HCV)感染症は、過剰なアルコール摂取とともに主要リスク因子である(Forner A、上掲)。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とHBVおよび/またはHCVの同時感染も、肝疾患の急速な進行、およびHCCのリスク増加と結び付けられている(同書)。さらなる証拠は、非アルコール性脂肪肝疾患を有する患者においてHCCをメタボリックシンドローム、糖尿病および肥満と結び付ける(同書)。喫煙は、HCCのリスク増加と結び付けられている(同書)。いくつかの態様において、HCCは、慢性肝疾患、慢性の肝臓炎症、感染症、毒素、アルファ毒素B1、アルコール性肝疾患、喫煙、メタボリックシンドローム、糖尿病、肥満および/または非アルコール性脂肪肝疾患に関連する病因を有する。いくつかの態様において、HCCは、ウイルス性HCCである(すなわち、HCCの原因は、ウイルス感染症である)。いくつかの態様において、HCCは、非ウイルス性HCCである(すなわち、HCCの原因は、ウイルス感染症以外の何らかの原因である)。いくつかの態様において、対象は、HBV感染症に罹患している。いくつかの態様において、対象は、HCV感染症に罹患している。いくつかの態様において、対象は、HBV感染症およびHCV感染症に罹患している。いくつかの態様において、対象は、HIV感染症ならびにHBVおよび/またはHCV感染症に罹患している。いくつかの態様において、対象は、アルコール性肝疾患に罹患している。いくつかの態様において、対象は、メタボリックシンドローム、糖尿病、および/または非アルコール性脂肪肝疾患に罹患している。
【0191】
より高い血清アルファ-フェトプロテイン(AFP)レベルは、より侵襲性の高い癌表現型に関係付けられ、幹/前駆細胞特徴を有する肝癌細胞と結び付けられる。例えば、400ng/mL以上のベースラインAFPレベルを有する患者は、より低い値を有する患者より著しく生存者が少ないことが示されている。いくつかの態様において、対象は、400ng/mL未満の血清AFPレベルを有する。いくつかの態様において、対象は、400ng/mL以上の血清AFPレベルを有する。
【0192】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における1つもしくは複数の免疫細胞がLAG-3を発現する(すなわち、患者の腫瘍組織はLAG-3陽性である)、かつ/または対象の腫瘍組織における1つもしくは複数の腫瘍細胞がPD-L1を発現する(すなわち、患者の腫瘍組織はPD-L1陽性である)。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における1つまたは複数の免疫細胞がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の少なくとも約1%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の約1%超がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞の少なくとも約5%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、免疫細胞は腫瘍浸潤リンパ球である。いくつかの態様において、腫瘍浸潤リンパ球はCD8細胞である。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がLAG-3を発現する(すなわち、総有核細胞のうちの割合としてのLAG-3を発現する免疫細胞)。いくつかの態様において、有核細胞の少なくとも約1%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、有核細胞の約1%超がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、有核細胞の少なくとも約5%がLAG-3を発現する。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における1つまたは複数の腫瘍細胞がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の約1%超がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、腫瘍細胞の少なくとも約5%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約7%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%がPD-L1を発現する(すなわち、総有核細胞のうちの割合としてのPD-L1を発現する腫瘍細胞)。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約1%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の約1%超がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、対象の腫瘍組織における有核細胞の少なくとも約5%がPD-L1を発現する。いくつかの態様において、「少なくとも約X%」の値はいずれも「≧X%」である。
【0193】
いくつかの態様において、患者の腫瘍組織における1つまたは複数の免疫細胞は、LAG-3を発現しない(すなわち、患者の腫瘍組織は、LAG-3陰性である)。いくつかの態様において、免疫細胞の約1%未満がLAG-3を発現する場合、腫瘍組織はLAG-3陰性である。いくつかの態様において、有核細胞の約1%未満がLAG-3を発現する場合、腫瘍組織はLAG-3陰性である。
【0194】
いくつかの態様において、患者の腫瘍組織における1つまたは複数の腫瘍細胞は、PD-L1を発現しない(すなわち、患者の腫瘍組織は、PD-L1陰性である)。いくつかの態様において、腫瘍細胞の約1%未満がPD-L1を発現する場合、腫瘍組織はPD-L1陰性である。いくつかの態様において、有核細胞の約1%未満がPD-L1を発現する場合、腫瘍組織はPD-L1陰性である。
【0195】
いくつかの態様において、対象の腫瘍組織におけるLAG-3および/またはPD-L1の発現は、試験組織サンプルから決定される。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、あらゆる臨床的に意義のある組織サンプル、例えば腫瘍生検、コア生検、切開生検、切除生検、外科標本、細針吸引物、または血液、血漿、血清、リンパ液、腹水、嚢胞液、もしくは尿などの体液のサンプルを含むが、これらに限定されない。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、原発性腫瘍からのものである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、転移からのものである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、複数の時点、例えば、処置前、処置中、および/または処置後からのものである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、対象における異なる場所、例えば、原発性腫瘍および転移からのものである。
【0196】
いくつかの態様において、試験組織サンプルは、パラフィン包埋固定組織サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、新鮮組織(例えば、腫瘍)サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、凍結組織サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、新鮮凍結(FF)組織(例えば、腫瘍)サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、流体から単離された細胞である。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、循環腫瘍細胞(CTC)を含む。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を含む。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、腫瘍細胞および腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を含む。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、循環リンパ球を含む。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、アーカイブ組織サンプルである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは、診断、処置、および/またはアウトカム歴が既知のアーカイブ組織サンプルである。いくつかの態様において、サンプルは組織ブロックである。いくつかの態様において、試験組織サンプルは分散細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約1×10個の細胞またはそれ以上である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約1×10個の細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約10,000個の細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約1,000個の細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約100個の細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、約1個の細胞から約10個の細胞である。いくつかの態様において、サンプルサイズは、単一の細胞である。
【0197】
いくつかの態様において、LAG-3および/またはPD-L1の発現は、それぞれ、LAG-3および/またはPD-L1のRNAの存在を検知するためのアッセイを行うことによって評価される。いくつかの態様において、LAG-3および/またはPD-L1のRNAの存在は、RT-PCR、インサイツ(in situ)ハイブリダイゼーションまたはRNase保護によって検知される。
【0198】
いくつかの態様において、LAG-3および/またはPD-L1の発現は、それぞれ、LAG-3および/またはPD-L1のポリペプチドの存在を検知するためのアッセイを行うことによって評価される。いくつかの態様において、LAG-3および/またはPD-L1のポリペプチドの存在は、免疫組織化学(IHC)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、インビボイメージング、またはフローサイトメトリーによって検知される。
【0199】
II.A. LAG-3アンタゴニスト
本開示の方法において使用するためのLAG-3アンタゴニストは、LAG-3結合剤および可溶性LAG-3ポリペプチドを含むが、これらに限定されない。LAG-3結合剤は、LAG-3に特異的に結合する抗体(すなわち、「抗LAG-3抗体」)を含む。本明細書において使用される「LAG-3アンタゴニスト」という用語は、「LAG-3阻害剤」という用語と互換的である。
【0200】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは抗LAG-3抗体である。
【0201】
LAG-3に結合する抗体は、例えば、国際公開第WO/2015/042246号ならびに米国特許出願公開第2014/0093511号および同第2011/0150892号において開示されており、これら文献の各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0202】
本開示において有用である例示的なLAG-3抗体は、25F7である(米国特許出願公開第2011/0150892号に記述されている)。本開示において有用である追加の例示的なLAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)である。いくつかの態様において、本開示において有用な抗LAG-3抗体は、25F7またはBMS-986016と交差競合する。いくつかの態様において、本開示において有用な抗LAG-3抗体は、25F7またはBMS-986016と同じエピトープに結合する。いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、25F7またはBMS-986016の6つのCDRを含む。
【0203】
本開示の方法において使用され得る、当技術分野で認識されている他の抗LAG-3抗体としては、US2011/007023に記述されているIMP731(H5L7BW)、WO2016028672および米国特許出願公開第2020/0055938号に記述されているMK-4280(28G-10、ファベゼリマブ)、Burova E, et al., J. Immunother. Cancer (2016); 4(Supp. 1):P195および米国特許第10,358,495号に記述されているREGN3767(フィアンリマブ)、WO2017/019894に記述されているヒト化BAP050、GSK2831781、米国特許第10,711,060号および米国特許出願公開第2020/0172617号に記述されているIMP-701(LAG-525;イエラミリマブ)、aLAG3(0414)、aLAG3(0416)、Sym022、TSR-033、TSR-075、XmAb841(旧名XmAb22841)、MGD013(テボテリマブ)、BI754111、FS118、P13B02-30、AVA-017、AGEN1746、RO7247669、INCAGN02385、IBI-110、EMB-02、IBI-323、LBL-007、ならびにABL501が挙げられる。これら、および特許請求される発明において有用な他の抗LAG-3抗体は、例えば、US10,188,730、WO2016/028672、WO2017/106129、WO2017/062888、WO2009/044273、WO2018/069500、WO2016/126858、WO2014/179664、WO2016/200782、WO2015/200119、WO2017/019846、WO2017/198741、WO2017/220555、WO2017/220569、WO2018/071500、WO2017/015560、WO2017/025498、WO2017/087589、WO2017/087901、WO2018/083087、WO2017/149143、WO2017/219995、US2017/0260271、WO2017/086367、WO2017/086419、WO2018/034227、WO2018/185046、WO2018/185043、WO2018/217940、WO19/011306、WO2018/208868、WO2014/140180、WO2018/201096、WO2018/204374、およびWO2019/018730に見出すことができる。これら参考文献の各々の内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0204】
本開示の方法において使用され得る抗LAG-3抗体には、ヒトLAG-3に特異的に結合し、本明細書において開示されるいずれかの抗LAG-3抗体(例えばレラトリマブ)とヒトLAG-3への結合を交差競合する、単離抗体も含まれる。いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、本明細書に記述される抗LAG-3抗体のいずれか(例えばレラトリマブ)と同じエピトープに結合する。
【0205】
いくつかの態様において、本明細書において開示されるいずれかの抗LAG-3抗体(例えばレラトリマブ)と、ヒトLAG-3への結合を交差競合するか、またはそれと同じエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体は、キメラ抗体、エンジニアリングされた抗体、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体である。そのようなキメラの、エンジニアリングされた、ヒト化された、またはヒトのモノクローナル抗体は、当技術分野においてよく知られている方法によって調製および単離され得る。
【0206】
抗原への結合について交差競合する抗体の能力は、抗体が抗原の同じエピトープ領域に結合し、その特定のエピトープ領域に対する他の交差競合抗体の結合を立体的に妨げることを示す。これらの交差競合抗体は、同じエピトープ領域に結合するという理由で、レラトリマブなどの参照抗体の機能的特性と非常に類似した機能的特性を有すると見込まれる。交差競合抗体は、Biacore分析、ELISAアッセイ、またはフローサイトメトリーなどの標準的な結合アッセイにおいて交差競合する能力に基づいて容易に特定され得る(例えば、WO2013/173223を参照のこと)。
【0207】
本開示の方法において使用され得る抗LAG-3抗体には、上記の完全長抗体のいずれかの抗原結合部分も含まれる。抗体の抗原結合機能が完全長抗体のフラグメントによって果たされ得ることは十分に実証されている。
【0208】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、完全長抗体である。
【0209】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、デュアルアフィニティリターゲティング抗体(DART)、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0210】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0211】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、BMS-986016(レラトリマブ)、IMP731(H5L7BW)、MK4280(28G-10、ファベゼリマブ)、REGN3767(フィアンリマブ)、GSK2831781、ヒト化BAP050、IMP-701(LAG525、イエラミリマブ)、aLAG3(0414)、aLAG3(0416)、Sym022、TSR-033、TSR-075、XmAb841(XmAb22841)、MGD013(テボテリマブ)、BI754111、FS118、P13B02-30、AVA-017、25F7、AGEN1746、RO7247669、INCAGN02385、IBI-110、EMB-02、IBI-323、LBL-007、ABL501であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0212】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、レラトリマブである。いくつかの態様において、レラトリマブは、約2、3または4週間ごとに1回、約80mg、約120mg、約240mg、約360mg、約480mg、または約960mgの一定用量にて静脈内投与される。
【0213】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体を含む。
【0214】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号5に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号6に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号7に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号8に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号9に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号10に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0215】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号3および4にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0216】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号1および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0217】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号21および2にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0218】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、二重特異性PD-1×LAG-3 DARTであるMGD013(テボテリマブ)である。いくつかの態様において、テボテリマブは、約2または3週間ごとに1回、約300mgまたは約600mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、テボテリマブは、約2週間ごとに1回、約300mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、テボテリマブは、約3週間ごとに1回、約600mgの用量にて静脈内投与される。
【0219】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、REGN3767(フィアンリマブ)である。いくつかの態様において、フィアンリマブは、約3週間ごとに1回、約1mg/kg、約3mg/kg、約10mg/kg、または約20mg/kgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、フィアンリマブは、約3週間ごとに1回、約1600mgの用量にて静脈内投与される。
【0220】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号25に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号26に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗LAG-3抗体を含む。
【0221】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号27に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号28に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号29に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号30に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列DASを含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号32に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0222】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号25および26にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0223】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号23および24にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0224】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、LAG525(イエラミリマブ)である。いくつかの態様において、イエラミリマブは、約2、3、または4週間ごとに1回、約300mg、約400mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、約1000mg、約1100mg、約1200mg、または約1300mgの用量にて静脈内投与される。
【0225】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号47に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号49に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体を含む。
【0226】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号48に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号50に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体を含む。
【0227】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号51に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号52に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号53に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号54に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号55に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号56に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0228】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号47および49にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0229】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号48および50にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0230】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号43および45にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0231】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号44および46にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0232】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、MK4280(ファベゼリマブ)である。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、約3週間ごとに1回または約6週間ごとに1回、約7mg、約21mg、約70mg、約210mg、約700mg、または約800mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、約3週間ごとに1回、約200mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、約6週間ごとに1回、約800mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、1日目に、次いで約3週間ごとに1回、約800mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、最大35サイクル投与される。いくつかの態様において、ファベゼリマブは、約800mgの用量にて、3週間サイクルの1日目に約30分間、最大35サイクル静脈内投与される。
【0233】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号69に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号70に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体を含む。
【0234】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号71に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号72に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号73に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号74に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号75に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号76に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0235】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号69および70にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0236】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号67および68にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗LAG-3抗体を含む。
【0237】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは可溶性LAG-3ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、LAG-3の細胞外部分を含む融合タンパク質などの融合ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、MHCクラスIIに結合することが可能なLAG-3-Fc融合ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、LAG-3細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む。いくつかの態様において、LAG-3細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントは、配列番号22との少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または約100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む。いくつかの態様において、半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分、HES化部分、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、可溶性LAG-3ポリペプチドは、IMP321(エフチラギモドα)である。例えば、Brignone C, et al., J. Immunol. (2007); 179:4202-4211およびWO2009/044273を参照されたい。いくつかの態様において、エフチラギモドαは、約30mgの用量にて投与される。いくつかの態様において、エフチラギモドαは、約2週間ごとに1回、約30mgの用量にて皮下投与される。
【0238】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体が、LAG-3発現を決定するために使用される。いくつかの態様において、抗LAG-3抗体が、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織標本におけるLAG-3に結合する能力のために選択される。いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、凍結組織におけるLAG-3に結合することが可能である。いくつかの態様において、抗LAG-3抗体は、膜結合形態、細胞質形態、および/または可溶性形態のLAG-3を区別することが可能である。
【0239】
いくつかの態様において、本明細書において開示される方法に従ってLAG-3発現をアッセイ、検知、および/または数量化するのに有用な抗LAG-3抗体は、17B4マウスIgG1抗ヒトLAG-3モノクローナル抗体である。例えば、Matsuzaki, J et al., PNAS (2010); 107:7875を参照されたい。
【0240】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、静脈内投与のために製剤されている。
【0241】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、一定用量にて投与される。
【0242】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0243】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0244】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、体重基準用量にて投与される。
【0245】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0246】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストは、約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約2.0mg/kg、約3.0mg/kg、約4.0mg/kg、約5.0mg/kg、約6.0mg/kg、約7.0mg/kg、約8.0mg/kg、約9.0mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0247】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストの用量は、一定量で投与される。
【0248】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストの用量は、可変量で投与される。例えば、いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストの維持(または後続)用量は、最初に投与される負荷用量より高いものまたはそれと同じものとすることができる。いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストの維持用量は、負荷用量より低いものまたはそれと同じものとすることができる。
【0249】
いくつかの態様において、LAG-3アンタゴニストの用量は、約1週間ごとに1回、約2週間ごとに1回、約3週間ごとに1回、約4週間ごとに1回、約5週間ごとに1回、約6週間ごとに1回、約7週間ごとに1回、約8週間ごとに1回、約9週間ごとに1回、約10週間ごとに1回、約11週間ごとに1回、または約12週間ごとに1回投与される。
【0250】
II.B. PD-1経路阻害剤
本開示の方法において使用するためのPD-1経路阻害剤は、PD-1阻害剤および/またはPD-L1阻害剤を含むがこれらに限定されない。
【0251】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤および/またはPD-L1阻害剤は、小分子である。
【0252】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤および/またはPD-L1阻害剤は、ミラモレキュール(millamolecule)である。
【0253】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤および/またはPD-L1阻害剤は、大環状ペプチドである。
【0254】
ある特定の態様において、PD-1阻害剤および/またはPD-L1阻害剤は、BMS-986189である。
【0255】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤は、参照により全体として本明細書に組み込まれる国際公開第WO2014/151634号において開示されている阻害剤である。
【0256】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤は、INCMGA00012(Insight Pharmaceuticals)である。
【0257】
いくつかの態様において、PD-1阻害剤は、本明細書において開示される抗PD-1抗体とPD-1小分子阻害剤との組合せを含む。
【0258】
いくつかの態様において、PD-L1阻害剤は、式(I):
【0259】
【化1】
に記載される式を有するミラモレキュールを含み、式中、R~R13は、アミノ酸側鎖であり、R~Rは、水素であるか、メチルであるか、または隣接するR基と共に環を形成し、R14は、-C(O)NHR15(式中、R15は、水素、または追加のグリシン残基および/もしくは薬物動態特性を向上させ得る尾部で適宜置換されているグリシン残基である)である。いくつかの態様において、PD-L1阻害剤は、参照により全体として本明細書に組み込まれる国際公開第WO2014/151634号において開示されている化合物を含む。いくつかの態様において、PD-L1阻害剤は、国際公開第WO2016/039749号、同第WO2016/149351号、同第WO2016/077518号、同第WO2016/100285号、同第WO2016/100608号、同第WO2016/126646号、同第WO2016/057624号、同第WO2017/151830号、同第WO2017/176608号、同第WO2018/085750号、同第WO2018/237153、または同第WO2019/070643号において開示されている化合物を含み、これら文献の各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0260】
いくつかの態様において、PD-L1阻害剤は、国際公開第WO2015/034820号、同第WO2015/160641号、同第WO2018/044963号、同第WO2017/066227号、同第WO2018/009505号、同第WO2018/183171号、同第WO2018/118848号、同第WO2019/147662号、または同第WO2019/169123号において開示されている小分子PD-L1阻害剤を含み、これらの文献の各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0261】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は可溶性PD-L2ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは融合ポリペプチドである。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、PD-L2細胞外ドメインのリガンド結合フラグメントを含む。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、半減期延長部分をさらに含む。いくつかの態様において、半減期延長部分は、免疫グロブリン定常領域もしくはその一部分、免疫グロブリン結合ポリペプチド、免疫グロブリンG(IgG)、アルブミン結合ポリペプチド(ABP)、PAS化部分、HES化部分、XTEN、PEG化部分、Fc領域、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、可溶性PD-L2ポリペプチドは、AMP-224である(例えば、US2013/0017199を参照のこと)。
【0262】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、抗PD-1抗体および/または抗PD-L1抗体である。
【0263】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、静脈内投与のために製剤化されている。
【0264】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、一定用量にて投与される。
【0265】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0266】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0267】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、体重基準用量にて投与される。
【0268】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0269】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤は、約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約2.0mg/kg、約3.0mg/kg、約4.0mg/kg、約5.0mg/kg、約6.0mg/kg、約7.0mg/kg、約8.0mg/kg、約9.0mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0270】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤の用量は、一定量で投与される。
【0271】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤の用量は、可変量で投与される。例えば、いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤の維持(または後続)用量は、最初に投与される負荷用量より高いものまたはそれと同じものとすることができる。いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤の維持用量は、負荷用量より低いものまたはそれと同じものとすることができる。
【0272】
いくつかの態様において、PD-1経路阻害剤の用量は、約1週間に1回、約2週間に1回、約3週間に1回、約4週間に1回、約5週間に1回、約6週間に1回、約7週間に1回、約8週間に1回、約9週間に1回、約10週間に1回、約11週間に1回、または約12週間に1回投与される。
【0273】
II.B.1. 抗PD-1抗体
当技術分野において知られている抗PD-1抗体を本開示の方法において使用することができる。高い親和性でPD-1に特異的に結合する様々なヒトモノクローナル抗体が米国特許第8,008,449号において開示されている。米国特許第8,008,449号において開示されている抗PD-1ヒト抗体は、次の特徴のうちの1つまたは複数を呈することが実証されている:(a)Biacoreバイオセンサーシステムを使用して表面プラズモン共鳴により決定した場合に1×10-7M以下のKでヒトPD-1に結合する;(b)ヒトCD28、CTLA-4またはICOSに実質的に結合しない;(c)混合リンパ球反応(MLR)アッセイにおいてT細胞増殖を増加させる;(d)MLRアッセイにおいてインターフェロン-γ生産を増加させる;(e)MLRアッセイにおいてIL-2分泌を増加させる;(f)ヒトPD-1およびカニクイザルPD-1に結合する;(g)PD-1へのPD-L1および/またはPD-L2の結合を阻害する;(h)抗原特異的記憶応答を刺激する;(i)抗体応答を刺激する;ならびに(j)インビボで腫瘍細胞成長を阻害する。本開示において使用可能な抗PD-1抗体には、ヒトPD-1に特異的に結合し、かつ前述の特徴のうちの少なくとも1つ、いくつかの態様では少なくとも5つを呈するモノクローナル抗体が含まれる。
【0274】
本開示の方法において使用され得る他の抗PD-1モノクローナル抗体は、例えば、米国特許第6,808,710号、同第7,488,802号、同第8,168,757号、および同第8,354,509号、米国特許出願公開第2016/0272708号、ならびにPCT公開第WO2012/145493号、同第WO2008/156712号、同第WO2015/112900号、同第WO2012/145493号、同第WO2015/112800号、同第WO2014/206107号、同第WO2015/35606号、同第WO2015/085847号、同第WO2014/179664号、同第WO2017/020291号、同第WO2017/020858号、同第WO2016/197367号、同第WO2017/024515号、同第WO2017/025051号、同第WO2017/123557号、同第WO2016/106159号、同第WO2014/194302号、同第WO2017/040790号、同第WO2017/133540号、同第WO2017/132827号、同第WO2017/024465号、同第WO2017/025016号、同第WO2017/106061号、同第WO2017/19846号、同第WO2017/024465号、同第WO2017/025016号、同第WO2017/132825号、および同第WO2017/133540号に記述されており、これら文献の各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0275】
本開示の方法において使用され得る抗PD-1抗体は、ニボルマブ[別名、OPDIVO(登録商標)、5C4、BMS-936558、MDX-1106、およびONO-4538]、ペムブロリズマブ[Merck;別名、KEYTRUDA(登録商標)、ラムブロリズマブ、およびMK3475;WO2008/156712を参照のこと]、PDR001(Novartis;別名、スパルタリズマブ;WO2015/112900および米国特許第9,683,048号を参照のこと)、MEDI-0680(AstraZeneca;別名、AMP-514;WO2012/145493を参照のこと)、TSR-042(Tesaro Biopharmaceutical;別名、ANB011またはドスタルリマブ;WO2014/179664を参照のこと)、セミプリマブ[Regeneron;別名、LIBTAYO(登録商標)またはREGN2810;WO2015/112800および米国特許第9,987,500号を参照のこと]、JS001[TAIZHOU JUNSHI PHARMA;別名、トリパリマブ;Si-Yang Liu et al., J. Hematol. Oncol. 10:136 (2017)を参照のこと]、PF-06801591(Pfizer;別名、ササンリマブ;US2016/0159905)、BGB-A317(Beigene;別名、チスレリズマブ;WO2015/35606およびUS2015/0079109を参照のこと)、BI754091[Boehringer Ingelheim;Zettl M et al., Cancer. Res. (2018);78(13 Suppl):Abstract 4558を参照のこと]、INCSHR1210[Jiangsu Hengrui Medicine;別名、SHR-1210またはカムレリズマブ;WO2015/085847;Si-Yang Liu et al., J. Hematol. Oncol. 10:136 (2017)を参照のこと]、GLS-010[Wuxi/Harbin Gloria Pharmaceuticals;別名、WBP3055;Si-Yang Liu et al., J. Hematol. Oncol. 10:136 (2017)を参照のこと]、AM-0001(Armo)、STI-1110(Sorrento Therapeutics;WO2014/194302を参照のこと)、AGEN2034(Agenus;WO2017/040790を参照のこと)、MGA012(Macrogenics、WO2017/19846を参照のこと)、BCD-100[Biocad;Kaplon et al., mAbs 10(2):183-203 (2018)]、IBI308(Innovent;別名、シンチリマブ;WO2017/024465、WO2017/025016、WO2017/132825、およびWO2017/133540を参照のこと)、およびSSI-361(Lyvgen Biopharma Holdings Limited、US2018/0346569)を含む。
【0276】
本開示の方法において使用され得る抗PD-1抗体には、ヒトPD-1に特異的に結合し、本明細書において開示されるいずれかの抗PD-1抗体(例えばニボルマブ)とヒトPD-1への結合を交差競合する、単離抗体も含まれる(例えば、米国特許第8,008,449号および同第8,779,105号;WO2013/173223を参照のこと)。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、本明細書に記述される抗PD-1抗体のいずれか(例えばニボルマブ)と同じエピトープに結合する。
【0277】
いくつかの態様において、本明細書において開示されるいずれかの抗PD-1抗体(例えばニボルマブ)と、ヒトPD-1への結合を交差競合するか、またはそれと同じエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体は、キメラ抗体、エンジニアリングされた抗体、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体である。そのようなキメラの、エンジニアリングされた、ヒト化された、またはヒトのモノクローナル抗体は、当技術分野においてよく知られている方法によって調製および単離され得る。
【0278】
本開示の方法において使用され得る抗PD-1抗体には、上記の完全長抗体のいずれかの抗原結合部分も含まれる。
【0279】
本開示の方法において使用され得る抗PD-1抗体は、高い特異性および親和性でPD-1に結合し、PD-L1およびまたはPD-L2の結合を遮断し、かつPD-1シグナル伝達経路の免疫抑制効果を阻害する抗体である。本明細書において開示される組成物または方法のいずれかにおいて、抗PD-1「抗体」には、PD-1受容体に結合し、リガンド結合の阻害および免疫系の上方制御における全抗体の機能的特性と同様の機能的特性を呈する、抗原結合部分またはフラグメントが含まれる。特定の態様において、抗PD-1抗体またはその抗原結合部分は、ヒトPD-1への結合をニボルマブと交差競合する。
【0280】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、完全長抗体である。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0281】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0282】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、PDR001(スパルタリズマブ)、MEDI-0680、TSR-042、セミプリマブ、JS001、PF-06801591、BGB-A317、BI 754091、INCSHR1210、GLS-010、AM-001、STI-1110、AGEN2034、MGA012、BCD-100、IBI308、SSI-361であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0283】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブである。ニボルマブは、PD-1リガンド(PD-L1およびPD-L2)との相互作用を選択的に防止し、それによって抗腫瘍T細胞機能の下方制御を遮断する、完全ヒトIgG4(S228P)PD-1免疫チェックポイント阻害剤抗体である[米国特許第8,008,449号;Wang et al., 2014 Cancer Immunol Res. 2(9):846-56]。
【0284】
いくつかの態様において、ニボルマブは、約2、3または4週間ごとに1回、約240mg、約360mgまたは約480mgの一定用量にて投与される。
【0285】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗PD-1抗体を含む。
【0286】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号15に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号16に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号17に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号18に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号19に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号20に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗PD-1抗体を含む。
【0287】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号13および14にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗PD-1抗体を含む。
【0288】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号11および12にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗PD-1抗体を含む。
【0289】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。ペムブロリズマブは、ヒト細胞表面受容体PD-1に対して指向されたヒト化モノクローナルIgG4(S228P)抗体である。ペムブロリズマブは、例えば、米国特許第8,354,509号および同第8,900,587号に記述されている。
【0290】
いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約2週間ごとに1回、約200mgの一定用量にて投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約3週間ごとに1回、約200mgの一定用量にて投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約4週間ごとに1回、約400mgの一定用量にて投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約6週間ごとに1回、約400mgの一定用量にて投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約4~5週間ごとに1回、約300mgの一定用量にて投与される。
【0291】
いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、1日目に、次いで約3週間ごとに1回、約200mgの用量にて静脈内投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。いくつかの態様において、ペムブロリズマブは、約200mgの用量にて、3週間サイクルの1日目に約30分間、最大35サイクル静脈内投与される。
【0292】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号79に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号80に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗PD-1抗体を含む。
【0293】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号81に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号82に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号83に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号84に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号85に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号86に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗PD-1抗体を含む。
【0294】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号79および80にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗PD-1抗体を含む。
【0295】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号77および78にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗PD-1抗体を含む。
【0296】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、セミプリマブ(REGN2810)である。セミプリマブは、例えば、WO2015/112800および米国特許第9,987,500号に記述されている。
【0297】
いくつかの態様において、セミプリマブは、3週間ごとに1回、約3mg/kgまたは約350mgの用量にて静脈内投与される。
【0298】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号35に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号36に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗PD-1抗体を含む。
【0299】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号37に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号38に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号39に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号40に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列AASを含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号42に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗PD-1抗体を含む。
【0300】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号35および36にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗PD-1抗体を含む。
【0301】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号33および34にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗PD-1抗体を含む。
【0302】
いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、スパルタリズマブ(PDR001)である。スパルタリズマブは、例えば、WO2015/112900および米国特許第9,683,048号に記述されている。
【0303】
いくつかの態様において、スパルタリズマブは、約3週間ごとに1回約300mgまたは約4週間ごとに1回400mgの用量にて静脈内投与される。
【0304】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号59に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号60に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗PD-1抗体を含む。
【0305】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号61に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号62に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号63に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号64に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号65に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号66に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗PD-1抗体を含む。
【0306】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号59および60にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗PD-1抗体を含む。
【0307】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号57および58にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗PD-1抗体を含む。
【0308】
II.B.2. 抗PD-L1抗体
当技術分野において知られている抗PD-L1抗体を本開示の方法において使用することができる。本開示の組成物および方法において有用な抗PD-L1抗体の例としては、米国特許第9,580,507号において開示されている抗体が挙げられる。米国特許第9,580,507号において開示されている抗PD-L1ヒトモノクローナル抗体は、次の特徴のうちの1つまたは複数を呈することが実証されている:(a)Biacoreバイオセンサーシステムを使用して表面プラズモン共鳴により決定した場合に1×10-7M以下のKでヒトPD-L1に結合する;(b)混合リンパ球反応(MLR)アッセイにおいてT細胞増殖を増加させる;(c)MLRアッセイにおいてインターフェロン-γ生産を増加させる;(d)MLRアッセイにおいてIL-2分泌を増加させる;(e)抗体応答を刺激する;ならびに(f)T細胞エフェクター細胞および/または樹状細胞に対する制御性T細胞の効果を逆転させる。本開示において使用可能な抗PD-L1抗体には、ヒトPD-L1に特異的に結合し、かつ前述の特徴のうちの少なくとも1つ、いくつかの態様では少なくとも5つを呈するモノクローナル抗体が含まれる。
【0309】
本開示の方法において使用され得る抗PD-L1抗体は、BMS-936559(別名、12A4、MDX-1105;例えば、米国特許第7,943,743号およびWO2013/173223を参照のこと)、アテゾリズマブ[Roche;別名、TECENTRIQ(登録商標);MPDL3280A、RG7446;US8,217,149を参照のこと;また、Herbst et al. (2013) J Clin Oncol 31(suppl):3000を参照のこと]、デュルバルマブ[AstraZeneca;別名、IMFINZI(商標)、MEDI-4736;WO2011/066389を参照のこと]、アベルマブ[Pfizer;別名、BAVENCIO(登録商標)、MSB-0010718C;WO2013/079174を参照のこと]、STI-1014(Sorrento;WO2013/181634を参照のこと)、CX-072(Cytomx;WO2016/149201を参照のこと)、KN035[3D Med/Alphamab;Zhang et al., Cell Discov. 7:3 (March 2017)を参照のこと]、LY3300054(Eli Lilly Co.;例えば、WO2017/034916を参照のこと)、BGB-A333[BeiGene;Desai et al., JCO 36 (15suppl):TPS3113 (2018)を参照のこと]、ICO 36、FAZ053(Novartis)、およびCK-301[Checkpoint Therapeutics;Gorelik et al., AACR:Abstract 4606 (Apr 2016)を参照のこと]を含む。
【0310】
本開示の方法において使用され得る抗PD-L1抗体には、ヒトPD-L1に特異的に結合し、本明細書において開示されるいずれかの抗PD-L1抗体(例えばアテゾリズマブ、デュルバルマブ、および/またはアベルマブ)とヒトPD-L1への結合を交差競合する、単離抗体も含まれる。いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、本明細書に記述される抗PD-L1抗体のいずれか(例えばアテゾリズマブ、デュルバルマブ、および/またはアベルマブ)と同じエピトープに結合する。特定の態様において、本明細書において開示されるいずれかの抗PD-L1抗体(例えばアテゾリズマブ、デュルバルマブ、および/またはアベルマブ)と、ヒトPD-L1への結合を交差競合するか、またはそれと同じエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体は、キメラ抗体、エンジニアリングされた抗体、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体である。そのようなキメラの、エンジニアリングされた、ヒト化された、またはヒトのモノクローナル抗体は、当技術分野においてよく知られている方法によって調製および単離され得る。
【0311】
本開示の方法において使用され得る抗PD-L1抗体には、上記の完全長抗体のいずれかの抗原結合部分も含まれる。
【0312】
本開示の方法において使用され得る抗PD-L1抗体は、高い特異性および親和性でPD-L1に結合し、PD-1の結合を遮断し、かつPD-1シグナル伝達経路の免疫抑制効果を阻害する抗体である。本明細書において開示される組成物または方法のいずれかにおいて、抗PD-L1「抗体」には、PD-L1に結合し、受容体結合の阻害および免疫系の上方制御における全抗体の機能的特性と同様の機能的特性を呈する、抗原結合部分またはフラグメントが含まれる。特定の態様において、抗PD-L1抗体またはその抗原結合部分は、ヒトPD-L1への結合をアテゾリズマブ、デュルバルマブ、および/またはアベルマブと交差競合する。
【0313】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、本明細書において開示される方法のいずれかにおいて抗PD-1抗体に取って代わる。
【0314】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、完全長抗体である。
【0315】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0316】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0317】
いくつかの態様において、抗PD-L1抗体は、BMS-936559、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、アベルマブ、STI-1014、CX-072、KN035、LY3300054、BGB-A333、ICO 36、FAZ053、CK-301であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0318】
いくつかの態様において、PD-L1抗体は、アテゾリズマブである。アテゾリズマブは、完全にヒト化されたIgG1モノクローナル抗PD-L1抗体である。いくつかの態様において、アテゾリズマブは、約2週間ごとに1回、約800mgの一定用量として投与される。いくつかの態様において、アテゾリズマブは、約2週間ごとに1回、約840mgの一定用量として投与される。
【0319】
いくつかの態様において、アテゾリズマブは、3週間サイクルの1日目に約1,200mgの用量にて静脈内投与される。
【0320】
いくつかの態様において、アテゾリズマブが、3週間サイクルの1日目に約1,200mgの用量にて静脈内投与され、ベバシズマブが、各サイクルの1日目に約15mg/kgの用量にて投与される。
【0321】
いくつかの態様において、PD-L1抗体は、デュルバルマブである。デュルバルマブは、ヒトIgG1カッパモノクローナル抗PD-L1抗体である。いくつかの態様において、デュルバルマブは、約2週間ごとに1回、約10mg/kgの用量にて投与される。いくつかの態様において、デュルバルマブは、約2週間ごとに1回、約10mg/kgの用量にて、最長12か月間投与される。いくつかの態様において、デュルバルマブは、約2週間ごとに1回、約800mg/kgの一定用量にて投与される。いくつかの態様において、デュルバルマブは、約3週間ごとに1回、約1200mg/kgの一定用量にて投与される。
【0322】
いくつかの態様において、PD-L1抗体は、アベルマブである。アベルマブは、ヒトIgG1ラムダモノクローナル抗PD-L1抗体である。いくつかの態様において、アベルマブは、約2週間ごとに1回、約800mgの一定用量として投与される。
【0323】
II.C. 抗血管新生剤
本開示の方法において使用するための抗血管新生剤は、血管内皮成長因子(VEGF)、VEGF受容体(VEGFR)、血小板由来成長因子(PDGF)、PDGF受容体(PDGFR)、アンジオポエチン(Ang)、Ig様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(Tie)受容体、肝細胞成長因子(HGF)、チロシンプロテインキナーゼMet(c-MET)、C型レクチンファミリー14メンバーA(CLEC14A)、マルチメリン2(MMRN2)、ショックタンパク質70-1A(HSP70-1A)、上皮成長因子(EGF)、EGF受容体(EGFR)、またはこれらのいずれかの組合せの阻害剤を含むが、それらに限定されない。
【0324】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、ラムシルマブ[別名、CYRAMZA(登録商標)]、アフリベルセプト[別名、EYLEA(登録商標)もしくはZALTRAP(登録商標)]、コンベルセプト[別名、LUMITIN(商標)]、タニビルマブ(旧名、TTAC-0001)、オララツマブ[別名、LARTRUVO(商標)]、ネスバクマブ(旧名、REGN910)、ファリシマブ(旧名、RG7716もしくはRO6867461)、AMG780、MEDI3617、ブロルシズマブ[別名、BEOVU(登録商標)もしくはVSIQQ(登録商標)]、バヌシズマブ(旧名、RG7221もしくはRO5520985)、リロツムマブ(旧名、AMG102)、フィクラツズマブ(旧名、AV-299)、TAK-701、オナルツズマブ(旧名、OA-5D5もしくはMetMAb)、エミベツズマブ(旧名、LY2875358)、ARP-1536、アビシパルペゴル、チロシンキナーゼ阻害剤、PEG化抗VEGFアプタマー、抗VEGF抗体、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0325】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、チロシンキナーゼ阻害剤を含む。いくつかの態様においてチロシンキナーゼ阻害剤は、スニチニブ[例えば、スニチニブリンゴ酸塩、別名、SUTENT(登録商標)]、ソラフェニブ[例えば、ソラフェニブトシル酸塩、別名、NEXAVAR(登録商標)]、アキシチニブ[別名、INLYTA(登録商標)]、パゾパニブ[例えば、パゾパニブ塩酸塩、別名、VOTRIENT(登録商標)]、レンバチニブ[例えば、レンバチニブメシル酸塩、別名、LENVIMA(登録商標)]、レゴラフェニブ[例えば、STIVARGA(登録商標)]、カボザンチニブ[例えば、カボザンチニブS-リンゴ酸塩、別名、CABOMETYX(登録商標)]、セジラニブ(例えば、セジラニブマレイン酸塩)、ボラリニブ、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0326】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、PEG化抗VEGFアプタマーを含む。いくつかの態様において、PEG化抗VEGFアプタマーは、ペガプタニブ[例えば、ペガプタニブナトリウム注射剤、別名、MACUGEN(登録商標)]を含む。
【0327】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、抗VEGF抗体を含む。
【0328】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、完全長抗体である。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0329】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0330】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブ[別名、AVASTIN(登録商標)]もしくはラニビズマブ[別名、LUCENTIS(登録商標)]であるか、またはその抗原結合部分を含む。
【0331】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブである。ベバシズマブは、ヒト化IgG1モノクローナル抗体である。ベバシズマブは、例えば、米国特許第7,169,901号に記述されている。
【0332】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗VEGF抗体を含む。
【0333】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号91に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号92に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号93に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号94に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号95に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号96に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗VEGF抗体を含む。
【0334】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号89および90にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗VEGF抗体を含む。
【0335】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号87および88にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗VEGF抗体を含む。
【0336】
いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ラニビズマブである。ラニビズマブは、ヒト化モノクローナル抗体フラグメント(Fab)である。ラニビズマブは、例えば、米国特許第7,169,901号に記述されている。
【0337】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号99に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号100に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む、抗VEGF抗体を含む。
【0338】
いくつかの態様において、本開示の方法は、(a)配列番号101に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号102に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号103に記載される配列を含む重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号104に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号105に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR2、および(f)配列番号106に記載される配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、抗VEGF抗体を含む。
【0339】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号99および100にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖の可変領域を含む抗VEGF抗体を含む。
【0340】
いくつかの態様において、本開示の方法は、配列番号97および98にそれぞれ記載される配列を含む重鎖および軽鎖を含む抗VEGF抗体を含む。
【0341】
本開示の方法において使用され得る抗VEGF抗体には、ヒトVEGFに特異的に結合し、ベバシズマブまたはラニビズマブとヒトVEGFへの結合を交差競合する、単離抗体も含まれる。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブまたはラニビズマブと同じエピトープに結合する。
【0342】
いくつかの態様において、ベバシズマブまたはラニビズマブと、ヒトVEGFへの結合を交差競合するか、またはそれと同じエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体は、キメラ抗体、エンジニアリングされた抗体、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体である。そのようなキメラの、エンジニアリングされた、ヒト化された、またはヒトのモノクローナル抗体は、当技術分野においてよく知られている方法によって調製および単離され得る。
【0343】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、静脈内投与のために製剤されている。
【0344】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、一定用量にて投与される。
【0345】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、対象に少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0346】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、対象に約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0347】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、体重基準用量にて投与される。
【0348】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、対象に少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0349】
いくつかの態様において、抗血管新生剤は、対象に約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約1.5mg/kg、約2.0mg/kg、約2.5mg/kg、約3.0mg/kg、約3.5mg/kg、約4.0mg/kg、約4.5mg/kg、約5.0mg/kg、約5.5mg/kg、約6.0mg/kg、約6.5mg/kg、約7.0mg/kg、約7.5mg/kg、約8.0mg/kg、約8.5mg/kg、約9.0mg/kg、約9.5mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0350】
いくつかの態様において、抗血管新生剤の用量は、一定量で投与される。
【0351】
いくつかの態様において、抗血管新生剤の用量は、可変量で投与される。例えば、いくつかの態様において、抗血管新生剤の維持(または後続)用量は、最初に投与される負荷用量より高いものまたはそれと同じものとすることができる。いくつかの態様において、抗血管新生剤の維持用量は、負荷用量より低いものまたはそれと同じものとすることができる。
【0352】
いくつかの態様において、抗血管新生剤の用量は、約1週間に1回、約2週間に1回、約3週間に1回、約4週間に1回、約5週間に1回、約6週間に1回、約7週間に1回、約8週間に1回、約9週間に1回、約10週間に1回、約11週間に1回、または約12週間に1回投与される。
【0353】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3の約120mgまたは約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1の約360mgの用量と、(c)抗血管新生剤とを投与することを含む方法が提供される。
【0354】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量とを投与することを含む方法が提供される。
【0355】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約120mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量とを投与することを含む方法が提供される。
【0356】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約15mg/kgの用量とを投与することを含む方法が提供される。
【0357】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)配列番号3に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号4に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗LAG-3抗体の約360mgの用量と、(b)配列番号13に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号14に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗PD-1抗体の約360mgの用量と、(c)配列番号89に記載される配列を有する重鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメイン、ならびに配列番号90に記載される配列を有する軽鎖可変領域のCDR1、CDR2およびCDR3ドメインを含む抗VEGF抗体の約7.5mg/kgの用量とを投与することを含む方法が提供される。
【0358】
本明細書では、HCCを患うヒト対象を処置する方法であって、対象に、(a)LAG-3アンタゴニストと、(b)PD-1経路阻害剤と、(c)抗VEGF抗体の少なくとも約0.25mgから約2000mgまたは少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kgの用量とを投与することを含む方法が提供される。
【0359】
いくつかの態様において、本開示の方法は、LAG-3アンタゴニストの前に投与されるPD-1経路阻害剤(例えば、抗LAG-3抗体の前に投与される抗PD1抗体)を含む。
【0360】
いくつかの態様において、本開示の方法は、PD-1経路阻害剤の前に投与されるLAG-3アンタゴニスト(例えば、抗PD-1抗体の前に投与される抗LAG-3抗体)を含む。
【0361】
いくつかの態様において、本開示の方法は、同時に投与されるLAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤(例えば、同時に投与される抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体)を含む。
【0362】
いくつかの態様において、本開示の方法は、別々に製剤化されているLAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤(例えば、別々に製剤化されている抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体)を含む。
【0363】
いくつかの態様において、本開示の方法は、一緒に製剤化されているLAG-3アンタゴニストおよびPD-1経路阻害剤(例えば、一緒に製剤化されている抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体)を含む。
【0364】
いくつかの態様において、本開示の方法は、静脈内投与のために製剤化されている、LAG-3アンタゴニスト、PD-1経路阻害剤および抗血管新生剤(例えば、静脈内投与のために製剤化されている、抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体)を含む。
【0365】
いくつかの態様において、本開示の方法は、約3週間ごとに1回投与される、LAG-3アンタゴニスト、PD-1経路阻害剤および抗血管新生剤の用量(例えば、約3週間ごとに1回投与される、抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体および抗VEGF抗体の用量)を含む。
【0366】
いくつかの態様において、本開示の方法は、レラトリマブまたはその抗原結合部分と、ニボルマブまたはその抗原結合部分と、ベバシズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0367】
いくつかの態様において、本開示の方法は、レラトリマブまたはその抗原結合部分と、ニボルマブまたはその抗原結合部分と、ラニビズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0368】
いくつかの態様において、本開示の方法は、ファベゼリマブまたはその抗原結合部分と、ペムブロリズマブまたはその抗原結合部分と、ベバシズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0369】
いくつかの態様において、本開示の方法は、ファベゼリマブまたはその抗原結合部分と、ペムブロリズマブまたはその抗原結合部分と、ラニビズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0370】
いくつかの態様において、本開示の方法は、フィアンリマブまたはその抗原結合部分と、セミプリマブまたはその抗原結合部分と、ベバシズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0371】
いくつかの態様において、本開示の方法は、フィアンリマブまたはその抗原結合部分と、セミプリマブまたはその抗原結合部分と、ラニビズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0372】
いくつかの態様において、本開示の方法は、イエラミリマブまたはその抗原結合部分と、スパルタリズマブまたはその抗原結合部分と、ベバシズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0373】
いくつかの態様において、本開示の方法は、イエラミリマブまたはその抗原結合部分と、スパルタリズマブまたはその抗原結合部分と、ラニビズマブまたはその抗原結合部分との組合せを含む。
【0374】
II.D. 追加の治療剤および療法
いくつかの態様において、本開示の方法は、対象に追加の治療剤および/または抗癌療法を投与することをさらに含む。
【0375】
追加の抗癌療法は、本明細書において開示される、対象における腫瘍の処置のための当技術分野において知られているいずれかの療法、および/またはいずれかの標準治療療法を含み得る。いくつかの態様において、追加の抗癌療法は、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法、またはそれらのいずれかの組合せを含む。いくつかの態様において、追加の抗癌療法は、本明細書において開示されるあらゆる化学療法剤を含め、化学療法を含む。いくつかの態様において、化学療法は、プラチナダブレット化学療法を含む。
【0376】
いくつかの態様において、追加の治療剤は抗癌剤を含む。いくつかの態様において、抗癌剤は、チロシンキナーゼ阻害剤、チェックポイント阻害剤、チェックポイント刺激剤、化学療法剤、免疫療法剤、白金剤、アルキル化剤、タキサン、ヌクレオシド類似体、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ阻害剤、アントラサイクリン、ビンカアルカロイド、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0377】
いくつかの態様において、チロシンキナーゼ阻害剤は、ブリバニブ、リニファニブ、エルロチニブ[例えば、エルロチニブ塩酸塩、別名、TARCEVA(登録商標)]、ペミガチニブ[別名、PEMAZYRE(商標)]、エベロリムス[別名、AFINITOR(登録商標)もしくはZORTRESS(登録商標)]、ゲフィチニブ[IRESSA(登録商標)]、イマチニブ(例えば、イマチニブメシル酸塩)、ラパチニブ[例えば、ラパチニブジトシル酸塩、別名、TYKERB(登録商標)]、ニロチニブ[例えば、ニロチニブ塩酸塩、別名、TASIGNA(登録商標)]、テムシロリムス[別名、TORISEL(登録商標)]、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0378】
いくつかの態様において、チェックポイント刺激剤は、B7-1、B7-2、CD28、4-1BB(CD137)、4-1BBL、GITR、誘導性T細胞共刺激剤(ICOS)、ICOS-L、OX40、OX40L、CD70、CD27、CD40、デスレセプター3(DR3)、CD28H、またはそれらのいずれかの組合せのアゴニストを含む。
【0379】
いくつかの態様において、化学療法剤は、アルキル化剤、代謝拮抗物質、抗腫瘍性抗生物質、有糸分裂阻害剤、ホルモンもしくはホルモン変調因子、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、上皮成長因子阻害剤、プロテアソーム阻害剤、他の抗腫瘍性薬剤、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0380】
いくつかの態様において、免疫療法剤は、ICOS、CD137(4-1BB)、CD134(OX40)、NKG2A、CD27、CD96、GITR、ヘルペスウイルス侵入メディエーター(HVEM)、CTLA-4、BTLA、TIM-3、A2aR、キラー細胞レクチン様受容体G1(KLRG-1)、ナチュラルキラー細胞受容体2B4(CD244)、CD160、TIGIT、VISTA、KIR、TGFβ、IL-10、IL-8、B7-H4、Fasリガンド、CSF1R、CXCR4、メソテリン、CEACAM-1、CD52、HER2、MICA、MICB、またはそれらのいずれかの組合せに特異的に結合する抗体を含む。
【0381】
いくつかの態様において、白金剤は、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、ピコプラチン、ネダプラチン、トリプラチン(例えば、トリプラチン四硝酸塩)、リポプラチン、フェナントリプラチン、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0382】
いくつかの態様において、アルキル化剤は、アルトレタミン、ベンダムスチン、ブスルファン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、ダカルバジン、イホスファミド、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、オキサリプラチン、プロカルバジン、ストレプトゾシン、テモゾロミド、チオテパ、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0383】
いくつかの態様において、タキサンは、パクリタキセル、アルブミン結合パクリタキセル、ドセタキセル、カバジタキセル、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0384】
いくつかの態様において、ヌクレオシド類似体は、シタラビン、ゲムシタビン、ラミブジン、エンテカビル、テルビブジン、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0385】
いくつかの態様において、代謝拮抗物質は、カペシタビン、クラドリビン、クロファラビン、シタラビン、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メルカプトプリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ペントスタチン、プララトレキサート、チオグアニン、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0386】
いくつかの実施形態において、トポイソメラーゼ阻害剤は、エトポシド、ミトキサントロン、ドキソルビシン、イリノテカン、トポテカン、カンプトテシン、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0387】
いくつかの態様において、アントラサイクリンは、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、またはそれらのいずれかの組合せである。
【0388】
いくつかの態様において、ビンカアルカロイドは、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ビンカミノール、ビネリジン、ビンブルニン、またはそれらのいずれかの組合せである。
【0389】
II.D.1. チェックポイント阻害剤
いくつかの態様において、本開示の方法における追加の治療剤として投与される抗癌剤は、チェックポイント阻害剤である。
【0390】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA-4)阻害剤、T細胞免疫グロブリンおよびITIMドメイン(TIGIT)阻害剤、T細胞免疫グロブリン・ムチンドメイン含有分子3(TIM-3)阻害剤、TIM-1阻害剤、TIM-4阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BおよびT細胞リンパ球アテニュエーター(BTLA)阻害剤、T細胞活性化のVドメインIgサプレッサー(VISTA)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸オキシダーゼアイソフォーム2(NOX2)阻害剤、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)阻害剤、アデノシンA2a受容体(A2aR)阻害剤、トランスフォーミング成長因子ベータ(TGF-β)阻害剤、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、CD47阻害剤、CD48阻害剤、CD73阻害剤、CD113阻害剤、シアル酸結合免疫グロブリン様レクチン7(SIGLEC-7)阻害剤、SIGLEC-9阻害剤、SIGLEC-15阻害剤、グルココルチコイド誘導性TNFR関連タンパク質(GITR)阻害剤、ガレクチン1阻害剤、ガレクチン9阻害剤、癌胎児抗原関連細胞接着分子1(CEACAM-1)阻害剤、Gタンパク質共役型受容体56(GPR56)阻害剤、反復優位糖タンパク質A(GARP)阻害剤、2B4阻害剤、プログラム死1ホモログ(PD1H)阻害剤、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)阻害剤、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
【0391】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、静脈内投与のために製剤化されている。
【0392】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、一定用量にて投与される。
【0393】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、少なくとも約0.25mgから約2000mg、約0.25mgから約1600mg、約0.25mgから約1200mg、約0.25mgから約800mg、約0.25mgから約400mg、約0.25mgから約100mg、約0.25mgから約50mg、約0.25mgから約40mg、約0.25mgから約30mg、約0.25mgから約20mg、約20mgから約2000mg、約20mgから約1600mg、約20mgから約1200mg、約20mgから約800mg、約20mgから約400mg、約20mgから約100mg、約100mgから約2000mg、約100mgから約1800mg、約100mgから約1600mg、約100mgから約1400mg、約100mgから約1200mg、約100mgから約1000mg、約100mgから約800mg、約100mgから約600mg、約100mgから約400mg、約400mgから約2000mg、約400mgから約1800mg、約400mgから約1600mg、約400mgから約1400mg、約400mgから約1200mg、または約400mgから約1000mgの用量にて投与される。
【0394】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、約1mg、約1.25mg、約1.5mg、約1.75mg、約2mg、約2.25mg、約2.5mg、約2.75mg、約3mg、約3.25mg、約3.5mg、約3.75mg、約4mg、約4.25mg、約4.5mg、約4.75mg、約5mg、約5.25mg、約5.5mg、約5.75mg、約6mg、約6.25mg、約6.5mg、約6.75mg、約7mg、約7.25mg、約7.5mg、約7.75mg、約8mg、約8.25mg、約8.5mg、約8.75mg、約9mg、約9.25mg、約9.5mg、約9.75mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1040mg、約1080mg、約1100mg、約1140mg、約1180mg、約1200mg、約1240mg、約1280mg、約1300mg、約1340mg、約1380mg、約1400mg、約1440mg、約1480mg、約1500mg、約1540mg、約1580mg、約1600mg、約1640mg、約1680mg、約1700mg、約1740mg、約1780mg、約1800mg、約1840mg、約1880mg、約1900mg、約1940mg、約1980mg、または約2000mgの用量にて投与される。
【0395】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、体重基準用量として投与される。
【0396】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、少なくとも約0.003mg/kgから約25mg/kg、約0.003mg/kgから約20mg/kg、約0.003mg/kgから約15mg/kg、約0.003mg/kgから約10mg/kg、約0.003mg/kgから約5mg/kg、約0.003mg/kgから約1mg/kg、約0.003mg/kgから約0.9mg/kg、約0.003mg/kgから約0.8mg/kg、約0.003mg/kgから約0.7mg/kg、約0.003mg/kgから約0.6mg/kg、約0.003mg/kgから約0.5mg/kg、約0.003mg/kgから約0.4mg/kg、約0.003mg/kgから約0.3mg/kg、約0.003mg/kgから約0.2mg/kg、約0.003mg/kgから約0.1mg/kg、約0.1mg/kgから約25mg/kg、約0.1mg/kgから約20mg/kg、約0.1mg/kgから約15mg/kg、約0.1mg/kgから約10mg/kg、約0.1mg/kgから約5mg/kg、約0.1mg/kgから約1mg/kg、約1mg/kgから約25mg/kg、約1mg/kgから約20mg/kg、約1mg/kgから約15mg/kg、約1mg/kgから約10mg/kg、約1mg/kgから約5mg/kg、約5mg/kgから約25mg/kg、約5mg/kgから約20mg/kg、約5mg/kgから約15mg/kg、約5mg/kgから約10mg/kg、約10mg/kgから約25mg/kg、約10mg/kgから約20mg/kg、約10mg/kgから約15mg/kg、約15mg/kgから約25mg/kg、約15mg/kgから約20mg/kg、または約20mg/kgから約25mg/kgの用量にて投与される。
【0397】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、約0.003mg/kg、約0.004mg/kg、約0.005mg/kg、約0.006mg/kg、約0.007mg/kg、約0.008mg/kg、約0.009mg/kg、約0.01mg/kg、約0.02mg/kg、約0.03mg/kg、約0.04mg/kg、約0.05mg/kg、約0.06mg/kg、約0.07mg/kg、約0.08mg/kg、約0.09mg/kg、約0.1mg/kg、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1.0mg/kg、約2.0mg/kg、約3.0mg/kg、約4.0mg/kg、約5.0mg/kg、約6.0mg/kg、約7.0mg/kg、約8.0mg/kg、約9.0mg/kg、約10.0mg/kg、約11.0mg/kg、約12.0mg/kg、約13.0mg/kg、約14.0mg/kg、約15.0mg/kg、約16.0mg/kg、約17.0mg/kg、約18.0mg/kg、約19.0mg/kg、約20.0mg/kg、約21.0mg/kg、約22.0mg/kg、約23.0mg/kg、約24.0mg/kg、または約25.0mg/kgの用量にて投与される。
【0398】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤の用量は、一定量で投与される。
【0399】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤の用量は、可変量で投与される。例えば、いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤の維持(または後続)用量は、最初に投与される負荷用量より高いものまたはそれと同じものとすることができる。いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤の維持用量は、負荷用量より低いものまたはそれと同じものとすることができる。
【0400】
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤の用量は、1週間ごと、2週間ごと、3週間ごと、4週間ごと、5週間ごと、6週間ごと、7週間ごと、8週間ごと、9週間ごと、10週間ごと、11週間ごと、または12週間ごとに投与される。
【0401】
II.D.1.a. CTLA-4阻害剤
いくつかの態様において、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4阻害剤を含む。いくつかの態様において、CTLA-4阻害剤は、抗CTLA-4抗体である。
【0402】
本開示の方法において使用され得る抗CTLA-4抗体は、ヒトCTLA-4に結合し、CTLA-4とヒトB7受容体との相互作用を妨害する。CTLA-4とB7との相互作用は、CTLA-4受容体を持つT細胞の不活性化につながるシグナルを伝達するため、この相互作用の妨害は、そのようなT細胞の活性化を有効に誘導、増進、または延長し、それによって免疫応答を誘導、増進、または延長する。
【0403】
高い親和性でCTLA-4に特異的に結合するヒトモノクローナル抗体が米国特許第6,984,720号において開示されている。他の抗CTLA-4モノクローナル抗体は、例えば、米国特許第5,977,318号、同第6,051,227号、同第6,682,736号、および同第7,034,121号、ならびに国際公開第WO2012/122444号、同第WO2007/113648号、同第WO2016/196237号、および同第WO2000/037504号に記述されており、これら文献の各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。米国特許第6,984,720号において開示されている抗CTLA-4ヒトモノクローナル抗体は、次の特徴のうちの1つまたは複数を呈することが実証されている:(a)Biacore分析により決定した場合に、少なくとも約10-1、または約10-1、または約1010-1から1011-1もしくはそれ以上の平衡会合定数(K)に反映される結合親和性でヒトCTLA-4に特異的に結合する;(b)少なくとも約10、約10、または約10-1-1の動的会合定数(k);(c)少なくとも約10、約10、または約10-1-1の動的解離定数(k);ならびに(d)B7-1(CD80)およびB7-2(CD86)へのCTLA-4の結合を阻害する。本開示のために有用な抗CTLA-4抗体には、ヒトCTLA-4に特異的に結合し、かつ前述の特徴のうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、または少なくとも3つを呈するモノクローナル抗体が含まれる。
【0404】
本開示の方法において使用され得る抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ[別名、YERVOY(登録商標)、MDX-010、10D1;米国特許第6,984,720号を参照のこと]、MK-1308(Merck)、AGEN-1884(Agenus Inc.;WO2016/196237を参照のこと)、およびトレメリムマブ[AstraZeneca;別名、チシリムマブ、CP-675,206;WO2000/037504およびRibas, Update Cancer Ther. 2(3): 133-39 (2007)を参照のこと]を含む。
【0405】
いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、ヒトCTLA-4に特異的に結合し、本明細書において開示されるいずれかの抗CTLA-4抗体(例えばイピリムマブおよび/またはトレメリムマブ)とヒトCTLA-4への結合を交差競合する。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、本明細書に記述される抗CTLA-4抗体のいずれか(例えばイピリムマブおよび/またはトレメリムマブ)と同じエピトープに結合する。
【0406】
いくつかの態様において、本明細書において開示されるいずれかの抗CTLA-4抗体(例えばイピリムマブおよび/またはトレメリムマブ)と、ヒトCTLA-4への結合を交差競合するか、またはそれと同じエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体は、キメラ抗体、エンジニアリングされた抗体、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体である。
【0407】
本開示の方法において使用され得る抗CTLA-4抗体には、上記の完全長抗体のいずれかの抗原結合部分も含まれる。
【0408】
いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、完全長抗体である。いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、モノクローナル抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、または多重特異性抗体である。いくつかの態様において、多重特異性抗体は、DART、DVD-Ig、または二重特異性抗体である。
【0409】
いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、F(ab’)フラグメント、Fab’フラグメント、Fabフラグメント、Fvフラグメント、scFvフラグメント、dsFvフラグメント、dAbフラグメント、または単鎖結合ポリペプチドである。
【0410】
いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、MK-1308、AGEN-1884であるか、またはそれらの抗原結合部分を含む。
【0411】
いくつかの態様において、抗CTLA-4抗体は、イピリムマブである。イピリムマブは、CTLA-4のそのB7リガンドへの結合を遮断し、それによってT細胞活性化を刺激する、完全にヒトの、IgG1モノクローナル抗体である。いくつかの態様において、イピリムマブは、約3週間ごとに1回、約3mg/kgの用量にて投与される。いくつかの態様において、イピリムマブは、約3週間ごとに1回、約10mg/kgの用量にて投与される。いくつかの態様において、イピリムマブは、約12週間ごとに1回、約10mg/kgの用量にて投与される。いくつかの態様において、イピリムマブは、4用量投与される。いくつかの態様において、イピリムマブは、各サイクルの1日目に投与される。
【0412】
III. 医薬組成物
本開示の治療剤は、本明細書において開示される阻害剤、抗体、および/または薬剤、ならびに薬学的に許容できる担体を含有する医薬組成物などの組成物として構成され得る。本明細書において使用される場合、「薬学的に許容できる担体」は、生理学的に適合性のある、ありとあらゆる溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤などを含む。
【0413】
いくつかの態様において、本明細書において開示される阻害剤、抗体、および/または薬剤を含有する組成物のための担体は、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、非経口投与、脊髄投与または上皮投与(例えば、注射または注入による)のために好適である。いくつかの態様において、担体は、非経口ではない、例えば、経口の、投与に好適である。いくつかの態様において、皮下注射は、Halozyme TherapeuticsのENHANZE(登録商標)薬物デリバリー技術に基づく(参照により全体として本明細書に組み込まれる米国特許第7,767,429号を参照のこと)。ENHANZE(登録商標)は、細胞外マトリックスに起因する皮下にデリバリーされ得る生物製剤および薬物の容量に関する従来の制限を取り除く、組換えヒトヒアルロニダーゼ酵素(rHuPH20)との抗体の合剤を使用する(米国特許第7,767,429号を参照のこと)。本開示の医薬組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容できる塩、抗酸化物質、水性および非水性の担体、ならびに/または防腐剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤などのアジュバントを含むことができる。いくつかの態様において、本開示の医薬組成物は、組換えヒトヒアルロニダーゼ酵素、例えば、rHuPH20をさらに含むことができる。
【0414】
処置は、臨床的利益が観察される限り、または許容できない毒性もしくは疾患進行が生じるまで継続される。投与量および頻度は、対象における阻害剤、抗体、および/または薬剤の半減期に応じて変わる。概して、ヒト抗体が最も長い半減期を示し、これにヒト化抗体、キメラ抗体、および非ヒト抗体が続く。投与量および投与頻度は、処置が予防的か治療的かに応じて変わり得る。予防的適用では、典型的に、比較的低い投与量が長期間にわたり比較的低頻度の間隔で投与される。一部の患者は、残りの生涯にかけて処置を受け続ける。治療的適用では、疾患の進行が低減または終結するまで、好ましくは患者が疾患症状の部分的または完全な改善を示すまで、比較的短い間隔における比較的高い投与量が必要とされる場合がある。その後、患者は予防法を投与され得る。
【0415】
本開示の医薬組成物における活性成分(すなわち、阻害剤、抗体、および/または薬剤)の実際の投与量レベルは、患者にとって過度に有毒であることなく、特定の患者、組成物、および投与形態について所望の治療応答を達成するのに有効である活性成分の量が得られるように、変えることができる。選択される投与量レベルは、用いられる特定の本開示の組成物の活性、投与経路、投与時間、用いられている特定の化合物の排出速度、処置持続期間、用いられる特定の組成物と組み合わせて使用される他の薬物、化合物および/または物質、処置されている患者の年齢、性別、体重、病態、全般的健康状態および以前の医療歴、ならびに医学分野でよく知られている同様の因子を含む種々の薬物動態学的因子に依存することになる。本開示の組成物は、当技術分野でよく知られている種々の方法の1つまたは複数を使用して、1つまたは複数の投与経路を介して投与され得る。当業者には理解されるように、投与の経路および/または形態は、所望の結果に応じて変わる。
【0416】
本明細書では、本明細書に記述される用量のいずれかまたは用量の組合せにおける、本明細書に記述される抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体を含む医薬組成物が提供される。
【0417】
いくつかの態様において医薬組成物は、切除不能または転移性HCCをはじめとする本明細書に記述されるようなHCCを有するヒト対象を処置するためのものである。
【0418】
いくつかの態様において、本明細書に記述されるようなHCCを有するヒト対象を処置する方法は、本明細書に記述されるような医薬組成物を投与することを含む。
【0419】
いくつかの態様において、医薬組成物は、本明細書に記述されるような、或る用量のレラトリマブおよび或る用量の抗PD-1抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブである。
【0420】
いくつかの態様において、医薬組成物は、本明細書に記述されるような、或る用量のファベゼリマブおよび或る用量の抗PD-1抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。
【0421】
いくつかの態様において、医薬組成物は、本明細書に記述されるような、或る用量のフィアンリマブおよび或る用量の抗PD-1抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、セミプリマブである。
【0422】
いくつかの態様において、医薬組成物は、本明細書に記述されるような、或る用量のイエラミリマブおよび或る用量の抗PD-1抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、スパルタリズマブである。
【0423】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:15、約1:20、約1:30、約1:40、約1:50、約1:60、約1:70、約1:80、約1:90、約1:100、約1:120、約1:140、約1:160、約1:180、約1:200、約200:1、約180:1、約160:1、約140:1、約120:1、約100:1、約90:1、約80:1、約70:1、約60:1、約50:1、約40:1、約30:1、約20:1、約15:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0424】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約1:6の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0425】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約1:3の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0426】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約1:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0427】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約2:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0428】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約4:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0429】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約20mg/mL、約25mg/mL、約30mg/mL、約35mg/mL、約40mg/mL、約45mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、約130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約205mg/mL、約210mg/mL、約215mg/mL、約220mg/mL、約225mg/mL、約230mg/mL、約235mg/mL、約240mg/mL、約245mg/mL、約250mg/mL、約255mg/mL、約260mg/mL、約265mg/mL、約270mg/mL、約275mg/mL、約280mg/mL、約285mg/mL、約290mg/mL、約295mg/mL、約300mg/mL、約305mg/mL、約310mg/mL、約315mg/mL、約320mg/mL、約325mg/mL、約330mg/mL、約335mg/mL、約340mg/mL、約345mg/mL、約350mg/mL、約355mg/mL、約360mg/mL、約365mg/mL、約370mg/mL、約375mg/mL、約380mg/mL、約385mg/mL、約390mg/mL、約395mg/mL、約400mg/mL、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1010mg、約1020mg、約1030mg、約1040mg、約1050mg、約1060mg、約1070mg、約1080mg、約1090mg、約1100mg、約1110mg、約1120mg、約1130mg、約1140mg、約1150mg、約1160mg、約1170mg、約1180mg、約1190mg、約1200mg、約1210mg、約1220mg、約1230mg、約1240mg、約1250mg、約1260mg、約1270mg、約1280mg、約1290mg、約1300mg、約1310mg、約1320mg、約1330mg、約1340mg、約1350mg、約1360mg、約1370mg、約1380mg、約1390mg、約1400mg、約1410mg、約1420mg、約1430mg、約1440mg、約1450mg、約1460mg、約1470mg、約1480mg、約1490mg、約1500mg、約1510mg、約1520mg、約1530mg、約1540mg、約1550mg、約1560mg、約1570mg、約1580mg、約1590mg、約1600mg、約1610mg、約1620mg、約1630mg、約1640mg、約1650mg、約1660mg、約1670mg、約1680mg、約1690mg、約1700mg、約1710mg、約1720mg、約1730mg、約1740mg、約1750mg、約1760mg、約1770mg、または約1780mgである。
【0430】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約25mg/mLである。
【0431】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約50mg/mLである。
【0432】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約150mg/mLである。
【0433】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約50mgである。
【0434】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約320mgである。
【0435】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約480mgである。
【0436】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約560mgである。
【0437】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約640mgである。
【0438】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約720mgである。
【0439】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約960mgである。
【0440】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1000mgである。
【0441】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1080mgである。
【0442】
いくつかの態様において、医薬組成物中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1440mgである。
【0443】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約10mg/mL、約12.5mg/mL、約15mg/mL、約17.5mg/mL、約20mg/mL、約22.5mg/mL、約25mg/mL、約27.5mg/mL、約30mg/mL、約32.5mg/mL、約35mg/mL、約37.5mg/mL、約40mg/mL、約42.5mg/mL、約45mg/mL、約47.5mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約7mg、約21mg、約70mg、約80mg、約120mg、約160mg、約200mg、約210mg、約300mg、約360mg、約400mg、約480mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、約960mg、約1000mg、約1100mg、約1200mg、または約1300mgの抗LAG-3抗体を含む。
【0444】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約10mg/mL、約12.5mg/mL、約15mg/mL、約17.5mg/mL、約20mg/mL、約22.5mg/mL、約25mg/mL、約27.5mg/ml、約30mg/mL、約32.5mg/mL、約35mg/mL、約37.5mg/mL、約40mg/mL、約42.5mg/mL、約45mg/mL、約47.5mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約40mg、約100mg、約200mg、約240mg、約300mg、約350mg、約360mg、約400mg、または約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0445】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約12.5mg/mLの抗LAG-3抗体および約37.5mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0446】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約20mg/mLの抗LAG-3抗体および約5mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0447】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約75mg/mLの抗LAG-3抗体および約75mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0448】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約100mg/mLの抗LAG-3抗体および約50mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0449】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約80mgの抗LAG-3抗体および約240mgの抗PD-1抗体を含む。
【0450】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約80mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0451】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約120mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0452】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約160mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0453】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約360mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0454】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約480mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0455】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約720mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0456】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約800mgの抗LAG-3抗体および約200mgの抗PD-1抗体を含む。
【0457】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約960mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0458】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約5mMから約50mMのヒスチジン、約50mMから約300mMのスクロース、約5μMから約1mMのジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、および約0.001%から約1%(w/v)のポリソルベートまたはポロクサマー[例えば、ポリソルベート80(PS80)、ポリソルベート20(PS20)、ポロクサマー188(PX188)、またはそれらのいずれかの組合せ]を含む。
【0459】
いくつかの態様において、医薬組成物は、約20mMのヒスチジン、約250mMのスクロース、約50μMのDTPA、および0.05%のPS80を含む。
【0460】
いくつかの態様において、医薬組成物のpHは約5から約6.5である。いくつかの態様において、pHは約5.3から約6.3である。いくつかの態様において、pHは5.8である。いくつかの態様において、pHは5.7である。
【0461】
本明細書では、本明細書に記述される医薬組成物を含むバイアル、シリンジ、または静注バッグが提供される。いくつかの態様において、本開示は、本明細書に記述される医薬組成物を含むオートインジェクターを含む。
【0462】
いくつかの態様において、バイアルは、本明細書に記述されるような医薬組成物を含み、このバイアルはストッパーおよび密封具をさらに含む。いくつかの態様において、バイアルの総容量は約5mL、約6mL、約7mL、約8mL、約9mL、約10mL、約11mL、約12mL、約13mL、約14mL、約15mL、約16mL、約17mL、約18mL、約19mL、または約20mLである。
【0463】
IV. キット
本発明の範囲内には、本明細書に記述される抗体、治療剤、および/または抗癌療法のいずれかを含む、切除不能または転移性HCCをはじめとする本明細書に記述されるようなHCCを有するヒト対象を処置するためのキットも含まれる。
【0464】
キットは典型的に、キットの内容物の用途を示すラベルおよび使用説明書を含む。「ラベル」という用語には、キットに接したもしくは添えられた状態で供給される、または別様にキットに付属する、あらゆる書面または記録資料が含まれる。
【0465】
本明細書では、(a)或る用量のLAG-3アンタゴニスト;(b)或る用量の抗PD-1経路阻害剤;(c)或る用量の抗血管新生剤;ならびに(c)HCCを患うヒト対象を処置するための方法においてLAG-3アンタゴニスト、PD-1経路阻害剤、および抗血管新生剤を使用するための説明書を含む、HCCを患うヒト対象を処置するためのキットが提供される。
【0466】
LAG-3アンタゴニスト、PD-1経路阻害剤、および抗血管新生剤は、本明細書に記述される用量のいずれかまたは用量の組合せにて提供され得る。
【0467】
いくつかの態様において、キットは、本明細書に記述されるような、或る用量のレラトリマブ、或る用量の抗PD-1抗体、および或る用量の抗VEGF抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブまたはラニビズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブである。
【0468】
いくつかの態様において、キットは、或る用量のファベゼリマブ、本明細書に記述されるような或る用量の抗PD-1抗体、および本明細書に記述されるような或る用量の抗VEGF抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ペムブロリズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブまたはラニビズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブである。
【0469】
いくつかの態様において、キットは、或る用量のフィアンリマブ、本明細書に記述されるような或る用量の抗PD-1抗体、および本明細書に記述されるような或る用量の抗VEGF抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、セミプリマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブまたはラニビズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブである。
【0470】
いくつかの態様において、キットは、或る用量のイエラミリマブ、本明細書に記述されるような或る用量の抗PD-1抗体、および本明細書に記述されるような或る用量の抗VEGF抗体を含む。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、セミプリマブ、またはスパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗PD-1抗体は、スパルタリズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブまたはラニビズマブである。いくつかの態様において、抗VEGF抗体は、ベバシズマブである。
【0471】
いくつかの態様において、キットは、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:15、約1:20、約1:30、約1:40、約1:50、約1:60、約1:70、約1:80、約1:90、約1:100、約1:120、約1:140、約1:160、約1:180、約1:200、約200:1、約180:1、約160:1、約140:1、約120:1、約100:1、約90:1、約80:1、約70:1、約60:1、約50:1、約40:1、約30:1、約20:1、約15:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0472】
いくつかの態様において、キットは、約1:6の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0473】
いくつかの態様において、キットは、約1:3の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0474】
いくつかの態様において、キットは、約1:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0475】
いくつかの態様において、キットは、約2:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0476】
いくつかの態様において、キットは、約4:1の比率の抗LAG-3抗体と抗PD-1抗体とを含む。
【0477】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約20mg/mL、約25mg/mL、約30mg/mL、約35mg/mL、約40mg/mL、約45mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、約130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約205mg/mL、約210mg/mL、約215mg/mL、約220mg/mL、約225mg/mL、約230mg/mL、約235mg/mL、約240mg/mL、約245mg/mL、約250mg/mL、約255mg/mL、約260mg/mL、約265mg/mL、約270mg/mL、約275mg/mL、約280mg/mL、約285mg/mL、約290mg/mL、約295mg/mL、約300mg/mL、約305mg/mL、約310mg/mL、約315mg/mL、約320mg/mL、約325mg/mL、約330mg/mL、約335mg/mL、約340mg/mL、約345mg/mL、約350mg/mL、約355mg/mL、約360mg/mL、約365mg/mL、約370mg/mL、約375mg/mL、約380mg/mL、約385mg/mL、約390mg/mL、約395mg/mL、約400mg/mL、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、約800mg、約810mg、約820mg、約830mg、約840mg、約850mg、約860mg、約870mg、約880mg、約890mg、約900mg、約910mg、約920mg、約930mg、約940mg、約950mg、約960mg、約970mg、約980mg、約990mg、約1000mg、約1010mg、約1020mg、約1030mg、約1040mg、約1050mg、約1060mg、約1070mg、約1080mg、約1090mg、約1100mg、約1110mg、約1120mg、約1130mg、約1140mg、約1150mg、約1160mg、約1170mg、約1180mg、約1190mg、約1200mg、約1210mg、約1220mg、約1230mg、約1240mg、約1250mg、約1260mg、約1270mg、約1280mg、約1290mg、約1300mg、約1310mg、約1320mg、約1330mg、約1340mg、約1350mg、約1360mg、約1370mg、約1380mg、約1390mg、約1400mg、約1410mg、約1420mg、約1430mg、約1440mg、約1450mg、約1460mg、約1470mg、約1480mg、約1490mg、約1500mg、約1510mg、約1520mg、約1530mg、約1540mg、約1550mg、約1560mg、約1570mg、約1580mg、約1590mg、約1600mg、約1610mg、約1620mg、約1630mg、約1640mg、約1650mg、約1660mg、約1670mg、約1680mg、約1690mg、約1700mg、約1710mg、約1720mg、約1730mg、約1740mg、約1750mg、約1760mg、約1770mg、または約1780mgである。
【0478】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約25mg/mLである。
【0479】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約50mg/mLである。
【0480】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約150mg/mLである。
【0481】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約50mgである。
【0482】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約320mgである。
【0483】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約480mgである。
【0484】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約560mgである。
【0485】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約640mgである。
【0486】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約720mgである。
【0487】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約960mgである。
【0488】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1000mgである。
【0489】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1080mgである。
【0490】
いくつかの態様において、キット中の抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体の総量は、約1440mgである。
【0491】
いくつかの態様において、キットは、約10mg/mL、約12.5mg/mL、約15mg/mL、約17.5mg/mL、約20mg/mL、約22.5mg/mL、約25mg/mL、約27.5mg/mL、約30mg/mL、約32.5mg/mL、約35mg/mL、約37.5mg/mL、約40mg/mL、約42.5mg/mL、約45mg/mL、約47.5mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、約130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約7mg、約21mg、約70mg、約80mg、約120mg、約160mg、約200mg、約210mg、約300mg、約360mg、約400mg、約480mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、約960mg、約1000mg、約1100mg、約1200mg、または約1300mgの抗LAG-3抗体を含む。
【0492】
いくつかの態様において、キットは、約10mg/mL、約12.5mg/mL、約15mg/mL、約17.5mg/mL、約20mg/mL、約22.5mg/mL、約25mg/mL、約27.5mg/ml、約30mg/mL、約32.5mg/mL、約35mg/mL、約37.5mg/mL、約40mg/mL、約42.5mg/mL、約45mg/mL、約47.5mg/mL、約50mg/mL、約55mg/mL、約60mg/mL、約65mg/mL、約70mg/mL、約75mg/mL、約80mg/mL、約85mg/mL、約90mg/mL、約95mg/mL、約100mg/mL、約105mg/mL、約110mg/mL、約115mg/mL、約120mg/mL、約125mg/mL、130mg/mL、約135mg/mL、約140mg/mL、約145mg/mL、約150mg/mL、約155mg/mL、約160mg/mL、約165mg/mL、約170mg/mL、約175mg/mL、約180mg/mL、約185mg/mL、約190mg/mL、約195mg/mL、約200mg/mL、約40mg、約100mg、約200mg、約240mg、約300mg、約350mg、約360mg、約400mg、または約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0493】
いくつかの態様において、キットは、約12.5mg/mLの抗LAG-3抗体および約37.5mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0494】
いくつかの態様において、キットは、約20mg/mLの抗LAG-3抗体および約5mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0495】
いくつかの態様において、キットは、約75mg/mLの抗LAG-3抗体および約75mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0496】
いくつかの態様において、キットは、約100mg/mLの抗LAG-3抗体および約50mg/mLの抗PD-1抗体を含む。
【0497】
いくつかの態様において、キットは、約80mgの抗LAG-3抗体および約240mgの抗PD-1抗体を含む。
【0498】
いくつかの態様において、キットは、約80mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0499】
いくつかの態様において、キットは、約120mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0500】
いくつかの態様において、キットは、約160mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0501】
いくつかの態様において、キットは、約360mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0502】
いくつかの態様において、キットは、約480mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0503】
いくつかの態様において、キットは、約720mgの抗LAG-3抗体および約360mgの抗PD-1抗体を含む。
【0504】
いくつかの態様において、キットは、約800mgの抗LAG-3抗体および約200mgの抗PD-1抗体を含む。
【0505】
いくつかの態様において、キットは、約960mgの抗LAG-3抗体および約480mgの抗PD-1抗体を含む。
【0506】
いくつかの態様において、キットは、約15mg/mLの抗VEGF抗体を含む。
【0507】
いくつかの態様において、キットは、約7.5mg/mLの抗VEGF抗体を含む。
【0508】
本明細書では、(a)約360mgの抗LAG-3抗体;(b)約360mgの抗PD-1抗体;(c)約15mg/mLの抗VEGF抗体;ならびに(d)HCCを患うヒト対象を処置するための方法において抗LAG-3抗体、PD-1抗体、および抗VEGF抗体を使用するための説明書を含む、HCCを患うヒト対象を処置するためのキットが提供される。
【0509】
本明細書では、(a)約360mgの抗LAG-3抗体;(b)約360mgの抗PD-1抗体;(c)約7.5mg/mLの抗VEGF抗体;ならびに(d)HCCを患うヒト対象を処置するための方法において抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体、および抗VEGF抗体を使用するための説明書を含む、HCCを患うヒト対象を処置するためのキットが提供される。
【0510】
本明細書では、(a)約120mgの抗LAG-3抗体;(b)約360mgの抗PD-1抗体;(c)約15mg/mLの抗VEGF抗体;ならびに(d)HCCを患うヒト対象を処置するための方法において抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体、および抗VEGF抗体を使用するための説明書を含む、HCCを患うヒト対象を処置するためのキットが提供される。
【0511】
本明細書では、(a)約120mgの抗LAG-3抗体;(b)約360mgの抗PD-1抗体;(c)約7.5mg/mLの抗VEGF抗体;ならびに(d)HCCを患うヒト対象を処置するための方法において抗LAG-3抗体、抗PD-1抗体、および抗VEGF抗体を使用するための説明書を含む、HCCを患うヒト対象を処置するためのキットが提供される。
【0512】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体は、単一の単位剤形にて同一包装にされる。
【0513】
いくつかの態様において、抗LAG-3抗体および抗PD-1抗体は、別個の単位剤形として包装される。
【0514】
いくつかの態様において、約80mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0515】
いくつかの態様において、約120mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0516】
いくつかの態様において、約160mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0517】
いくつかの態様において、約360mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0518】
いくつかの態様において、約480mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0519】
いくつかの態様において、約960mgの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0520】
いくつかの態様において、約50mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0521】
いくつかの態様において、約100mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0522】
いくつかの態様において、約130mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0523】
いくつかの態様において、約150mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0524】
いくつかの態様において、約175mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0525】
いくつかの態様において、約200mg/mLの抗LAG-3抗体が単位剤形にて提供される。
【0526】
いくつかの態様において、約40mgの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0527】
いくつかの態様において、約100mgの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0528】
いくつかの態様において、約240mgの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0529】
いくつかの態様において、約360mgの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0530】
いくつかの態様において、約480mgの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0531】
いくつかの態様において、約10mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0532】
いくつかの態様において、約50mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0533】
いくつかの態様において、約100mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0534】
いくつかの態様において、約150mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0535】
いくつかの態様において、約175mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0536】
いくつかの態様において、約200mg/mLの抗PD-1抗体が単位剤形にて提供される。
【0537】
いくつかの態様において、約15mg/mLの抗VEGF抗体が単位剤形にて提供される。
【0538】
いくつかの態様において、約7.5mg/mLの抗VEGF抗体が単位剤形にて提供される。
【0539】
いくつかの態様において、単位剤形は、約5mMから約50mMのヒスチジン、約50mMから約300mMのスクロース、約5μMから約1mMのジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、および約0.001%から約1%(w/v)のポリソルベートまたはポロクサマー[例えば、ポリソルベート80(PS80)、ポリソルベート20(PS20)、ポロクサマー188(PX188)、またはそれらのいずれかの組合せ]を含む。
【0540】
いくつかの態様において、単位剤形は、約20mMのヒスチジン、約250mMのスクロース、約50μMのDTPA、および0.05%のPS80を含む。
【0541】
いくつかの態様において、単位剤形は、約5から約6.5のpHを含む。いくつかの態様において、pHは約5.3から約6.3である。いくつかの態様において、pHは5.8である。いくつかの態様において、pHは5.7である。
【0542】
いくつかの態様において、単位剤形は、バイアル、シリンジ、または静注バッグである。いくつかの態様において、単位剤形は、オートインジェクターである。いくつかの態様において、単位剤形は、ストッパーおよび密封具を含むバイアルである。いくつかの態様において、バイアルの総容量は約5mL、約6mL、約7mL、約8mL、約9mL、約10mL、約11mL、約12mL、約13mL、約14mL、約15mL、約16mL、約17mL、約18mL、約19mL、または約20mLである。
【0543】
いくつかの態様において、キットは、抗LAG-3抗体および/または抗PD-1抗体を約30分間にわたって静脈内投与するための説明書を提供する。
【0544】
いくつかの態様において、キットは、抗VEGF抗体を約90分、約60分、または約30分間にわたって静脈内投与するための説明書を提供する。
【0545】
上記で引用された参考文献のすべて、および本明細書で引用されたすべての参考文献は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0546】
以下の実施例は例示のために提示されるものであり、限定のためのものではない。
【実施例
【0547】
[実施例1]
HCCの処置における抗PD-1抗体と組み合わせた抗LAG-3抗体の安全性および効力
二重盲検、プラセボ対照、無作為化、第1/2相試験は、処置ナイーブ進行型/転移性HCCにおいてベバシズマブと組み合わせたニボルマブと比較してニボルマブおよびベバシズマブと組み合わせたレラトリマブの安全性および効力を評価する。
【0548】
患者は、次の適格基準に基づいて選択される成人(≧18歳)である:(1)少なくとも1つのRECIST v1.1測定可能病変;(2)根治的外科および/もしくは局所領域療法を適用できない、または外科および/もしくは局所領域療法後の進行性疾患である、何らかの病因の組織学的に確認された進行型/転移性HCC(C型肝炎水留守[HCV]-HCC、B型肝炎ウイルス[HBV]-HCC、または非ウイルス関連HCC);(3)進行型/転移性HCCのための全身療法にナイーブ(処置完了から≧6か月経って再発が起こった場合、以前のネオアジュバントまたはアジュバント免疫療法が許される);(4)免疫組織化学によりLAG-3評価可能ステータス;(5)5または6のチャイルド・ピュースコア(すなわち、チャイルド・ピュークラスA肝硬変);(6)米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス0または1;ならびに(7)バルセロナ臨床肝臓癌(BCLC)ステージ決定BおよびC。
【0549】
最低32名のLAG-3陽性(IHCにより≧1%)患者を含むおよそ162名の患者をアームAおよびBに1:1で無作為に割り当てる。
【0550】
アームAにおける患者に、3週間ごとに1回(Q3W)、360mgのニボルマブおよび15mg/kgのベバシズマブと組み合わせて360mgのレラトリマブを投与する。
【0551】
アームBにおける患者に、3週間ごとに1回(Q3W)、360mgのニボルマブおよび15mg/kgのベバシズマブと組み合わせてプラセボを投与する。
【0552】
何らかのベバシズマブ関連毒性のために用量漸減が必要とされる場合、ベバシズマブ用量を7.5mg/kgに低減する。
【0553】
何らかの免疫療法関連毒性のために用量漸減が必要とされる場合、レラトリマブ用量を120mgに低減する。
【0554】
ベバシズマブ関連毒性と免疫療法関連毒性の両方のために用量漸減がそれぞれ必要とされる場合、ベバシズマブ用量を7.5mg/kgに低減し、レラトリマブ用量を120mgに低減する。
【0555】
層別化を各アームにおいて地域(アジア[日本を除く]対世界のその他の地域[日本を含む])別におよびアルファ-フェトプロテイン(AFP;<400ng/mL対≧400ng/mL)に基づいて行う。
【0556】
地域別の層別化は、HBVおよびHCV感染症ならびに結果として生じるHCCがアジア地域によく見られるので行う。日本のHCC集団は、非感染性病因を有するHCCの有病率がより高い点で、他のアジアのHCC集団とは異なる。
【0557】
AFPに基づく層別化は、より高いAFPレベルがより侵襲性の高い癌表現型に関係付けられ、幹/前駆細胞特徴を有する肝癌細胞と結び付けられるので、行う。ベースラインAFPレベル≧400ng/mLを有する患者は、より低い値を有する患者より著しく生存者が少ないことが示されている。
【0558】
すべての参加者を、疾患進行、許容できない毒性、または同意撤回まで、処置する。参加者が、治験責任医師により評価された臨床的利益を有し、試験処置を忍容する場合、最初の、治験責任医師により評価されたRECIST v1.1で定義された進行を超えて、処置が許される。
【0559】
[実施例2]
HCCを有する患者における抗PD-1抗体と組み合わせた抗LAG-3抗体の臨床活性
抗PD-1抗体(ニボルマブ)と組み合わせた抗LAG-3抗体(レラトリマブ)を、以前にIO療法を受けていない患者においてHCCの処置として評価した。
【0560】
腫瘍組織試料をLAG-3発現の決定のために各患者から得た。患者を、≧1%または1%未満の組織試料におけるLAG-3発現にそれぞれ基づいてLAG-3発現または非発現として層別化した。
【0561】
患者を、2週間ごとに1回240mgのニボルマブと組み合わせて2週間ごとに1回80mgのレラトリマブを用いて処置した。
【0562】
すべての応答評価可能な対象の最良総合効果(BOR:best overall response)概要を表1に示す。客観的応答率(ORR)は、BORが、RECIST 1.1基準による盲検下独立中央(clinical)判定(BICR)評価に基づいて完全応答(CR)または部分的応答(PR)のどちらかであった、処置した対象の割合と定義した。両側95%正確信頼区画は、Clopper-Pearson法により決定した。
【0563】
【表1】
【0564】
配列
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【配列表】
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【国際調査報告】