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特表2025-503991電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品
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  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図1
  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図2
  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図3
  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図4
  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図5
  • 特表-電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法、ユーザ機器、システム、又は電気通信ネットワーク、プログラム及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/24 20090101AFI20250130BHJP
【FI】
H04W40/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544693
(86)(22)【出願日】2023-01-09
(85)【翻訳文提出日】2024-09-25
(86)【国際出願番号】 EP2023050308
(87)【国際公開番号】W WO2023143893
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】22153864.8
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597149146
【氏名又は名称】ドイッチェ テレコム アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】コロム イクノ,ジョセプ
(72)【発明者】
【氏名】ラウスター,ラインハルト
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本発明は、電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させる場合の、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求及び/又は送信する方法に関し、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成され、ユーザ機器の接続条件及び/又は動作状況が変化し、ユーザ機器によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求及び/又は送信するために、方法は、ユーザ機器がユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを電気通信ネットワークに送信する第1のステップと、ユーザ機器によって、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報が受信される第2のステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信ネットワーク(100)に接続されたユーザ機器(20)を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を要求し、及び/又は送信する方法であって、前記電気通信ネットワーク(100)は、ポリシー及び課金機能(130)を含むコアネットワーク(120)を含み、前記ポリシー及び課金機能(130)は、前記ユーザ機器(20)にユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を送信するように構成され、
前記ユーザ機器(20)の接続条件、及び/又は動作状況が変化し、前記ユーザ機器(20)によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を要求し、及び/又は送信するために、
-前記ユーザ機器(20)は、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)を前記電気通信ネットワーク(100)に送信する第1のステップと、
-前記ユーザ機器(20)によって、前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は受信される第2のステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、前記ユーザ機器に関するユーザ機器経路選択ポリシーの設定、及び/又は削除に対応し、前記ユーザ機器(20)に関するそのようなユーザ機器経路選択ポリシーを設定する場合には、前記対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、前記電気通信ネットワーク(100)の一部として、又は前記電気通信ネットワーク(100)によってアクセス可能な、特に前記電気通信ネットワーク(100)の前記ポリシー及び課金機能(130)の一部として、又は前記電気通信ネットワーク(100)の前記ポリシー及び課金機能(130)によってアクセス可能な、ユーザ機器経路選択ポリシー生成機能によって生成され、
特に前記対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、前記ユーザ機器経路選択ポリシー生成機能により、前記ユーザ機器(20)の接続条件、及び/又は動作状況の変化に応じて、及び/又は前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)が前記ユーザ機器(20)の現在の動作状況に適合するように生成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)は、コントロールプレーンメッセージ、特に非アクセス層メッセージに対応し、
前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)によって、前記ユーザ機器(20)は、前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記電気通信ネットワーク(100)の前記ポリシー及び課金機能(130)に、接続条件、及び/又は動作状況の変化が発生したことを通知し、
特に、前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)は、
-前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)の理由又は少なくとも1つの理由、
-前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)のパラメータ又は少なくとも1つのパラメータ、特に要求された対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)の範囲を制約するフィルタリングパラメータ、
-前記ユーザ機器(20)が接続されている前記電気通信ネットワークの変更、
-前記ユーザ機器(20)のアクセスモード構成情報の変更であって、前記ユーザ機器(20)の構成又は動作モードに関するアクセスモード構成情報は、所定の第1の電気通信ネットワークのセット又は所定の第2の電気通信ネットワークのセットのいずれかにアクセスすることを許可される変更、
-前記ユーザ機器(20)によって実行される又は前記ユーザ機器の、ソフトウェアクライアントアプリケーションの使用又は機能に関する変更であって、特にアプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する変更、のうちの少なくとも1つに関する指示又は情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のステップの後かつ前記第2のステップの前の第3のステップは、
-前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記電気通信ネットワーク(100)の前記ポリシー及び課金機能(130)は、現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)の提供を前記ユーザ機器(20)に要求し、
-前記ユーザ機器(20)は、現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を提供する、
ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)の場合、前記アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)は、少なくとも一つのアプリケーションに関連付けられたパラメータ、特に少なくともアプリケーション識別子情報を含み、前記第1のステップの後かつ前記第3のステップの前の第4のステップは、
-前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記電気通信ネットワーク(100)の前記ポリシー及び課金機能(130)は、アプリケーションサーバエンティティ(150)に少なくとも1つのアプリケーションに関連付けられたパラメータを提供するよう要求し、
-前記アプリケーションサーバエンティティは、少なくとも1つのアプリケーションに関連付けられたパラメータを提供し、
特に、前記第3のステップの後かつ前記第2のステップの前の第5のステップにおいて、前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記電気通信ネットワークの前記ポリシー及び課金機能(130)は、前記アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、対応するアクセスモード関連有効性要素(441)を含み、
特に前記対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、優先度値、トラフィック記述子、及び少なくとも1つの経路選択記述子に加え、対応するアクセスモード関連有効性要素(441)を含み、及び/又は、
特に前記対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、少なくとも1つの経路選択記述子の一部として、前記対応するアクセスモード関連有効性要素(441)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は、少なくとも1つのユーザ機器経路選択ポリシー規則を含み、前記対応するアクセスモード関連有効性要素(441)は、前記ユーザ機器経路選択ポリシー規則の一部であり、特に少なくとも1つの経路選択記述子の一部として、及び/又はさらに優先度値、トラフィック記述子、及び少なくとも1つの経路選択記述子の一部であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
電気通信ネットワーク(100)に接続して動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を要求し、及び/又は受信するユーザ機器(20)であって、前記ユーザ機器(20)は、前記電気通信ネットワーク(100)のポリシー及び課金機能(130)からユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を受信するように構成され、
前記ユーザ機器(20)の接続条件、及び/又は動作状況の変化、並びに前記ユーザ機器(20)によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を要求し、及び/又は受信するために、前記ユーザ機器(20)は、
-前記ユーザ機器(20)が、前記電気通信ネットワーク(100)にユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)を送信し、
-前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)は前記ユーザ機器(20)によって受信される、
ように構成されることを特徴とするユーザ機器。
【請求項9】
接続されたユーザ機器(20)を使用してシステム又は電気通信ネットワーク(100)を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を要求し、及び/又は送信する前記システム又は前記電気通信ネットワーク(100)であって、前記電気通信ネットワーク(100)は、ポリシー及び課金機能(130)を含むコアネットワーク(120)を含み、前記ポリシー及び課金機能(130)は、前記ユーザ機器(20)にユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)を送信するように構成され、
前記ユーザ機器(20)の接続条件、及び/又は動作状況が変化し、前記ユーザ機器(20)によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(400)の要求を受信するために、及び/又は送信するために、前記システム又は前記電気通信ネットワーク(100)が構成されることにより、
-前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記ポリシー及び課金機能(130)が、前記ユーザ機器(20)から、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)を受信し、
-前記ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(450)に対応する前記ユーザ機器経路選択ポリシー情報(401)が、前記電気通信ネットワーク(100)、特に前記ポリシー及び課金機能(130)によって送信されることを特徴とするシステム又は電気通信ネットワーク。
【請求項10】
コンピュータ上で及び/又はユーザ機器(20)上で、及び/又は電気通信ネットワーク(100)のネットワークノード上で、特にポリシー及び課金機能(130)上で、又は部分的に前記ユーザ機器(20)、及び/又は部分的に前記電気通信ネットワーク(100)のネットワークノード、特に前記ポリシー及び課金機能(130)で実行されたとき、前記コンピュータ及び/又は前記ユーザ機器(20)及び/又は前記電気通信ネットワーク(100)のネットワークノードに、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含むプログラム。
【請求項11】
コンピュータ上で及び/又はユーザ機器(20)上で、及び/又は電気通信ネットワーク(100)のネットワークノード上で、特にポリシー及び課金機能(130)上で、又は部分的に前記ユーザ機器(20)、及び/又は部分的に前記電気通信ネットワーク(100)のネットワークノード、特に前記ポリシー及び課金機能(130)で実行されたとき、前記コンピュータ及び/又は前記ユーザ機器(20)及び/又は前記電気通信ネットワーク(100)のネットワークノードに、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法に関し、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。
【0002】
さらに、本発明は、電気通信ネットワークに接続して動作しているとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は受信するユーザ機器に関し、ユーザ機器は、電気通信ネットワークのポリシー及び課金機能からユーザ機器経路選択ポリシー情報を受信するように構成される。
【0003】
さらに、本発明は、接続されたユーザ機器を用いてシステム又は電気通信ネットワークを動作させるときにユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信するシステム又は電気通信ネットワークに関し、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。
【0004】
さらに、本発明は、本発明の方法に従ってユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信するプログラム及びコンピュータ可読媒体に関する。
【0005】
従来知られている電気通信ネットワークでは、アップリンクトラフィックがステアリングされる必要がある場合、5Gモバイル通信ネットワーク又は5Gシステムはまた、TS 24.526において定義されるユーザ機器経路選択ポリシー(又はUE経路割り当てポリシー、URSP)を定義し、これは、ネットワークが、データパケットをどのように経路割り当てするかに関する規則群のセットを、すなわち規則群のセットに基づいて、ユーザ機器に命じることを可能にする。そのような規則は、ユーザ機器に特定のトラフィックを所与のPDU(プロトコルデータユニット)セッションへステアリングするように指示又は命じる。
【0006】
しかしながら、接続条件の変化、アプリケーション層などの上位層における変更、及び/又は動作モードの切り替えなどのユーザ機器の動作状況の変更の場合、データパケットをどのように経路割り当てするか、又は特定のトラフィックを所与のPDU(プロトコルデータユニット)セッションにどのようにステアリングするかに関する、以前に提供されたネットワーク命令規則群は、不適切、不適当、及び/又はそれぞれの状況に適していない。
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させる際に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する、技術的に単純で、効果的で、費用対効果の高い解決策を提供することであり、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。ユーザ機器経路選択ポリシー情報又は更新は、ユーザ機器の接続条件及び/又は動作状況が変化し、ユーザ機器によって検出又は決定された場合に、要求及び/又は送信され得る。本発明のさらなる目的は、対応するユーザ機器、システム又は電気通信ネットワーク、ならびに対応するプログラム及びコンピュータ可読媒体を提供することである。
【0008】
本発明の目的は、電気通信ネットワークに接続されたユーザ機器を動作させる際に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信する方法によって達成され、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。ユーザ機器の接続条件及び/又は動作状況が変化し、ユーザ機器によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信するために、方法は、
-ユーザ機器は、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを電気通信ネットワークに送信する第1のステップ、
-ユーザ機器によって、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は受信される第2のステップを含む。
【0009】
それにより、本発明によれば有利には、ユーザ機器が、対応する電気通信ネットワーク、特に対応するコアネットワーク(特に、ホーム公衆陸上モバイルネットワークのコアネットワーク)に向けて、例えばネットワーク変更が発生したことを、通知するようにトリガし得、(その結果)対応する電気通信ネットワーク(対応するコアネットワーク)、特にホームネットワーク(特にホーム公衆陸上モバイルネットワーク)が、対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報、特にユーザ機器の現在の状況に対応するか、又は適切であるか、又は適合されるユーザ機器経路選択ポリシー規則群の設定をトリガする。
【0010】
したがって、本発明によれば、特にユーザ機器の接続条件、及び/又は動作状況(特にユーザ機器によって検出又は決定される)が変化した場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー規則群の更新をトリガして適用することがユーザ機器であることが特に有利に可能である。したがって、ユーザ機器によって記憶されるか、又はユーザ機器によって(以前に)受信されるユーザ機器経路選択ポリシー情報(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー規則群)と、ユーザ機器の現在の接続条件、及び/又は現在の動作状況との間の潜在的な競合状況又は非効率性の状況は回避され、又は少なくとも低減さ得、特に、それぞれの電気通信ネットワークによって命じられるユーザ機器経路選択ポリシー規則群と、現在の接続条件及び/又は動作状況との間のそのような競合又は非効率性が存続する時間又は持続時間に関して、回避され、また少なくとも低減され得る。
【0011】
そのような潜在的な競合の一例は、スタンドアロン非公衆ネットワークに関連し得る。3GPP(登録商標) Rel’16時点で、5Gベースのネットワーク、プライベートなスタンドアロン非公衆ネットワーク(SNPN)の導入により、通常のアクセスモードに加えて、スタンドアロン非公衆ネットワークアクセスモードが導入されている。スタンドアロン非公衆ネットワーク対応ユーザ機器は、通常、スタンドアロン非公衆ネットワークアクセスモードをサポートする。ユーザ機器がSNPNアクセスモードで動作するように設定される場合、ユーザ機器は、例えば、スタンドアロン非公衆ネットワークを排他的に選択し、登録することができる。これは、そのようなユーザ機器が2つの動作モードの間で切り替え得ることをもたらし得る。動作モードは、一方ではスタンドアロン非公衆ネットワークアクセスモードに対応し、他方では通常アクセスモード(この場合、ユーザ機器は、典型的には、公衆陸上モバイルネットワークのみにアクセスすることが許可される)に対応する。ユーザ機器の特定の状況に応じて、例えばそのホーム公衆陸上モバイルネットワークによって提供されるユーザ機器経路選択ポリシー規則と、スタンドアロン非公衆ネットワークに接続されているユーザ機器との間で、又はその逆で、競合が生じ得る。したがって、現在知られている電気通信ネットワーク(すなわち、そのようなネットワークに関する現在定義されている標準又は標準文書による)では、公衆陸上モバイルネットワークの証明書(PLMN証明書)がスタンドアロン非公衆ネットワークにアクセスするために使用されることが許可される。この場合、公衆陸上モバイルネットワークによって設定されるそのようなユーザ機器経路選択ポリシー規則群(又はユーザ機器経路選択ポリシー情報)と、スタンドアロン非公衆ネットワーク設定(すなわち、その同じユーザ機器がスタンドアロン非公衆ネットワークに接続される状況)におけるそれらのアプリケーションとの間に、及び/又はその逆で、潜在的な不整合が存在し得る。そのような潜在的な競合は、例えば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(例えば、スタンドアロン非公衆ネットワークによって提供されるユーザ機器経路選択ポリシー情報は、公衆陸上モバイルネットワークによって提供されるユーザ機器経路選択ポリシー情報を優先するか、又はその逆)のアプリケーションの非特異性から生じ得る。
【0012】
本発明によれば、ユーザ機器が電気通信ネットワークにユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを送信することによって、及びそれに応答してユーザ機器がユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報を受信する(電気通信ネットワークから、典型的には対応するコアネットワークから、ユーザ機器が(直接)接続される電気通信ネットワークのコアネットワーク、又は別の電気通信ネットワーク、特にホームネットワーク、特にホーム公衆陸上モバイルネットワークのコアネットワークのいずれかである)ことによって、有利には、そのような言及された競合状況を全く回避するか、又は少なくともそのような競合状況を比較的容易かつ効率的に時間的に制限することが可能である。特に、これは、様々な電気通信ネットワークにおける、特にスタンドアロン非公衆ネットワークを含む、及び/又は特にPLMN証明書がスタンドアロン非公衆ネットワークにアクセスするために使用される場合に、URSP及びユーザ機器経路選択ポリシー情報のより柔軟な適用を可能にする。
【0013】
本発明によれば、すなわち、本発明の全ての実施形態によれば、ユーザ機器は、特に、「特定の」(既に生成されたという意味で)ユーザ機器経路選択ポリシー規則又はユーザ機器経路選択ポリシー情報(特に、ユーザ機器又はユーザ機器上に配備されたアプリケーションが、参照すべき特定のそのような特定のユーザ機器経路選択ポリシー規則又はユーザ機器経路選択ポリシー情報を実際に知らないという事実に起因して、いずれのユーザ機器経路選択ポリシーも、識別子によってネットワークに向かって現在参照可能なユーザ機器経路選択ポリシー規則ではない)を具体的に参照することによって、ユーザ機器経路選択ポリシー規則又はユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求しない。しかし、ユーザ機器は、むしろ、(電気通信ネットワーク又はそれぞれのポリシー及び課金機能に)、すなわち、「ネットワークがフィッティングURSPを生成するために使用されるパラメータのセット」(あるいは単に「ユーザ機器経路選択ポリシーの更新」を要求することによって)を明示することによって、ある変更が発生することを示し、電気通信ネットワーク又はそれぞれのポリシー及び課金機能は、次いで、必要に応じて、ユーザ機器経路選択ポリシー規則群又はユーザ機器経路選択ポリシー情報又はユーザ機器経路選択ポリシーを展開する(特に、事前に生成する)。
【0014】
さらに、本発明によれば、電気通信ネットワークは、典型的には、アクセスネットワークとコアネットワークとを備える。しかしながら、本発明はまた、電気通信ネットワークが、厳密に言えば、アクセスネットワーク及びコアネットワークの両方を含まないが、電気通信ネットワークが、アクセスネットワーク(及び、特にコアネットワークを備える)にのみ関連付けられるか又は割り当てられる、又は電気通信ネットワークが、コアネットワーク(及び、特にアクセスネットワークを備える)にのみ関連付けられるか又は割り当てられる、又は電気通信ネットワークが、アクセスネットワーク及びコアネットワークの両方にのみ関連付けられるか又は割り当てられる、状況に関連する。本発明によれば、コアネットワークは、特に、ユーザ機器にデータネットワークへのデータ接続性を提供する。
【0015】
従来知られている電気通信ネットワークでは、ユーザ機器は、典型的には、コアネットワークを介してデータネットワークに接続することができる。ユーザ機器は、典型的には、インターフェース、典型的には無線インターフェース又はエアインターフェースを介してアクセスネットワーク(又は無線アクセスネットワーク)と通信する。これは、シグナリング情報とデータトラフィックの両方を搬送するために使用されるが、典型的には、両方のタイプのトラフィックの輸送の論理分離(論理チャネル)がある。同様に、アクセスネットワーク(特に無線アクセスネットワーク、特にgNB基地局エンティティ)とコアネットワークとの間では、通常、シグナリング情報とユーザデータとが分離される。ユーザ機器がデータネットワークと通信することを可能にするデータ接続を確立するために、プロトコルデータユニット(PDU)セッションが必要とされる。PDUセッションは、データネットワークへの接続性を提供するコアネットワークにおいて終端される論理データ輸送チャネルである。所与のPDUセッション(例えば、5G規格に従うユーザプレーン機能)の終端点は、PDUセッションアンカー(PSA)と呼ばれる。あるユーザ機器が移動する間(ハンドオーバ手順は、そのユーザ機器と、異なる複数のgNB又は複数の基地局エンティティとの間で行われる)、PDUセッションアンカーは、通常及び典型的には、一定のままであると予想される。PDUセッションは、基礎をなす輸送されたデータ(例えば、PDUセッション内の1つまたは複数のQoSフロー)の1つ又は複数の関連付けられたサービス品質を有することができる。
【0016】
現在知られている電気通信ネットワークにおいても、本発明によっても、ユーザ機器経路選択ポリシー情報又はユーザ機器経路選択ポリシー規則群は、電気通信ネットワークによって使用されて、アップリンクトラフィックに適用する又はアップリンクトラフィックをステアリングする(すなわち、データパケットをどのように経路割り当てするか)という規則群のセットをユーザ機器に使用するように義務付ける。特に、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー規則群は、所与の又は所定のPDU(プロトコルデータユニット)セッションに特定のトラフィックをステアリングするようにユーザ機器に指示又は命じる。特に、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー規則群又はそのようなユーザ機器経路選択ポリシー情報は、電気通信ネットワークのコアネットワークによって設定又は定義される。すなわち、電気通信ネットワーク(それのコアネットワーク)は、ユーザ機器と対応するアクセスネットワーク要素、典型的には基地局エンティティ、例えばgNodeBエンティティ、との間のエアインターフェースを介して、電気通信ネットワークとユーザ機器との間の制御データフロー交換の一部として、対応するメッセージをユーザ機器に送信することによって、ユーザ機器経路選択ポリシー規則又はユーザ機器経路選択ポリシー情報を設定する。ユーザ機器がそのようなユーザ機器経路選択ポリシー規則(又は複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則)又はユーザ機器経路選択ポリシー情報を受信した結果として、ユーザ機器はそのような規則情報を、すなわちトラフィック、特にユーザ機器によって対応するユーザ機器経路選択ポリシー規則又はユーザ機器経路選択ポリシー情報が経路割り当てされるアプリケーショントラフィック(電気通信ネットワークに向かうアップリンク方向において)を、ユーザ機器経路選択ポリシー規則/情報によって命じられ又は規定されるように適用する。現在知られている電気通信ネットワークでは、ユーザ機器経路選択ポリシー規則群又はユーザ機器経路選択ポリシー情報自体は、すなわち、特にその構造は、3GPP(登録商標) TS 23.503において定義され、1つ又は複数のURSP規則群のセットである。ここで、URSP規則は、概して3つの部分から構成される。すなわち、第1の部分としての優先度値、第2の部分としてのトラフィック記述子、第3の部分として1つ又は複数の経路選択記述子から構成される。(ユーザ機器経路選択ポリシー規則の第1の部分としての)URSP規則の優先度値は、すべての既存のURSP規則群(ユーザ機器に既に存在するか、又はユーザ機器経路選択ポリシー情報の一部として送信されるかのいずれか)の中で考慮されるURSP規則の優先度を識別する。(ユーザ機器経路選択ポリシー規則の第2の部分としての)トラフィック記述子は、すべて一致するトラフィック記述子、又は以下の構成要素のうちの少なくとも1つのいずれかを含む。1つ又は複数のアプリケーション識別子、3GPP(登録商標) TS 23.503で定義される1つ又は複数のIP3タプル(すなわち、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、及びIP上で使用されるプロトコル)、1つ又は複数の非IP記述子(すなわち、非IPトラフィックの宛先情報)、1つ又は複数のDNN(データネットワーク名)、1つ又は複数の接続能力、1つ又は複数のドメイン記述子、すなわち宛先FQDN(完全修飾ドメイン名)。(ユーザ機器経路選択ポリシー規則の第3の部分としての)各経路選択記述子は、経路選択記述子の優先度値からなり、非シームレス非3GPP(登録商標)オフロード指示、又は1つのPDUセッションタイプのいずれかを含み、およびオプションとしてSSCモード(セッション及びサービス継続モード)、1つ又は複数のS-NSSAI(シングルネットワークスライス選択支援情報)、1つ又は複数のDNN、好ましいアクセスタイプ、マルチアクセスプリファレンス、時間窓、及びロケーション基準のうちの1つ又は複数を含む。このコンテキストでは、時間窓指示及びロケーション基準は、実際にはトラフィック経路割り当てを記述するものではなく、寧ろ経路選択検証基準に対応するものであるにもかかわらず、経路選択記述子(又は、ユーザ機器経路選択ポリシー規則の第3の部分)の一部である。所与の又は考慮された経路選択記述子は、提供された検証基準のすべてが満たされない限り、有効と見なされず、前記要素の有効性を制御する。実際の経路割り当てを記述するコンポーネントは、経路選択コンポーネントに対応する。ユーザ機器経路選択ポリシー規則群又はユーザ機器経路選択ポリシー情報(TS 23.503,6.6.2.3に規定されている)のアプリケーションに関して、新しく検出されたアプリケーション(すなわち、アップリンクデータストリームがユーザ機器によって送信されることを要求する)ごとに、ユーザ機器は、利用可能な(すなわち、記憶又は受信される)URSP規則群を規則優先順位の順序で評価し、アプリケーションが任意のURSP規則のトラフィック記述子に合致しているかどうかを決定する。URSP規則が所与のアプリケーションに適用可能であると決定された場合(6.6.2.1節)、ユーザ機器は、経路選択記述子優先順位の順序で、このURSP規則内の経路選択記述子を選択する。ユーザ機器が、複数の合致及び既存のPDUセッション(例えば、選択された経路選択記述子は、ネットワークスライス選択のみを明示するが、異なるDNNを有するネットワークスライス選択に合致する複数の既存のPDUセッションが存在する)が存在すると決定する場合、どれを選択し使用するかは、ユーザ機器の実装次第である。
【0017】
本発明によれば、電気通信ネットワークに接続されるユーザ機器が考慮され、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備える。ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。具体的には、本発明によれば、ユーザ機器は、電気通信ネットワークから(特にそのコアネットワークから、より具体的にはそのポリシー及び課金機能から)ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求することが可能であり、そのような要求は、ユーザ機器によって(及び、電気通信ネットワーク又はそのコアネットワーク又はそのポリシー及び課金機能による送信時に)、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を受信することをもたらす。ユーザ機器の要求は、特に、接続条件の変化する場合に、及び/又はユーザ機器の動作状況(特に、ユーザ機器によって検出又は決定される)が変更される場合に、電気通信ネットワークに送信される。第1のステップにおいて、ユーザ機器は、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを電気通信ネットワークに送信し、第2のステップにおいて、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ(典型的には、電気通信ネットワーク又はそのコアネットワーク又はそのポリシー及び課金機能によって送信される)に対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報がユーザ機器によって受信される。特に本発明によれば、ユーザ機器の変更された動作状況は、例えば、ユーザ機器はデータ(特にユーザプレーンデータ)送信を要求され、データは異なるアプリケーション(特にユーザ機器のソフトクライアントアプリケーション)に関連し、又は関し、又はアプリケーションはユーザ機器によって実行される、ユーザ機器に対応する。
【0018】
本発明によれば、ユーザ機器は、所与のアクセス技術(すなわち、特に、スタンドアロン非公衆ネットワークがアクセス可能であり得る各アクセス技術に関する)について、アクセスモード構成情報を含むことが好ましい。アクセスモード構成情報は、ユーザ機器が代替的に使用することができる第1のネットワーク選択モード及び少なくとも第2のネットワーク選択モードに関連するか、又はそれを示す。この点において、特に、スタンドアロン非公衆ネットワークにもアクセスすることを許可されているユーザ機器の概念が関連している。これらのスタンドアロン非公衆ネットワークは、追加のネットワーク識別子が使用されるという特殊性を有する。公衆陸上モバイルネットワークの場合、PLMN ID(公衆陸上モバイルネットワーク識別子、すなわち、モバイルカントリーコード(MCC)とモバイルネットワークコード(MNC)との組み合わせ)は一意であると仮定されるが、スタンドアロン非公衆ネットワークは、それらが使用するPLMN IDが(必ずしも)一意(例えば、「999 99」のPLMN IDは、動作可能に使用されるか、又は使用され得る)ではなく、追加の識別子であるネットワーク識別子(NID)を導入すると仮定して設計される。3GPP(登録商標) TS 23.501で定義されるように、PLMN ID及びネットワーク識別子(NID)の組み合わせは、スタンドアロン非公衆ネットワークを識別し、プライベートネットワークによる使用のために予約されたPLMN IDは、非公衆ネットワークのために使用されることができる(例えば、ITUによって割り当てられたモバイルカントリーコード(MCC)「999」に基づく)。しかしながら、代替として、PLMN事業者は、NIDとともにSNPNのためにそのPLMN IDを使用し得るが、PLMNにおける登録及びPLMNとSNPNとの間のモビリティは、特に、SNPNが典型的には、PLMNによって提供されるネットワーク機能に依拠しないため、SNPNサブスクリプションを使用してサポートされない。したがって、SNPN対応ユーザ機器がSNPNアクセスモードをサポートする場合、そのようなユーザ機器がSNPNアクセスモードで動作するように設定されるとき、ユーザ機器は、SNPN(第5.30.2.4節に記載のUu参照)を選択し、登録するだけである。これは、そのようなユーザ機器(すなわち、SNPNをサポートする)が、2つの動作モード、すなわち、第1のネットワーク選択モードと、少なくとも第2のネットワーク選択モード、ユーザ機器が代替的に使用することができる、たとえばSNPNアクセスモードと通常(又はPLMN)アクセスモード(そのような異なるアクセスモードのうちの2つ以上は、本発明に従って可能であり、除外されない)との間で切り替えることができることをもたらす。したがって、そのようなシナリオでは、ユーザ機器がアクセスすることを望むネットワークのタイプに応じて、このネットワーク選択モード(すなわち、アクセスモード構成情報、又はむしろその内容)を切り替えることができる。本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報は、アクセスモード構成情報の内容に関連するアクセスモード関連有効性要素を含むことが好ましい。したがって、ユーザ機器経路選択ポリシー情報が、ユーザ機器(すなわち、ユーザ機器は、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー情報を含む)に存在する(すなわち、記憶されている)か、又は考慮されるユーザ機器によって受信される場合、ユーザ機器経路選択ポリシー情報は、(ユーザ機器経路選択ポリシー情報の)アクセスモード関連有効性要素がアクセスモード構成情報に対応するか否かに応じて、すなわち、それがアクセスモード構成情報の内容に合致するかどうかに応じて、潜在的に、ユーザ機器によって適用されるか、又は適用されない。したがって、(アクセスモード構成情報の内容に関連する)アクセスモード関連有効性要素を含むユーザ機器経路選択ポリシー情報によって、及びユーザ機器経路選択ポリシー情報を適用するユーザ機器によって、アクセスモード関連有効性要素に応じて、有利には、一方で(そのようなアクセスモード関連有効性要素を伴わない)ユーザ機器経路選択ポリシー情報と、他方でユーザ機器の現在の状況又はコンテキストとの間の潜在的な競合状況を回避することが可能である。しかしながら、ユーザ機器は、適切に実装又は準拠する前に、まず適切なユーザ機器経路選択ポリシー情報(例えば、アクセスモード関連有効性要素を含む)を受信する必要がある。本発明によれば、有利には、ユーザ機器が能動的に、新しい又は更新されたユーザ機器経路選択ポリシー規則、又は複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則、例えばユーザ機器経路選択ポリシー情報の提供を要求することが可能である。
【0019】
本発明によれば、有利には、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、ユーザ機器に関するユーザ機器経路選択ポリシーを設定、及び/又は削除に対応し、ユーザ機器に関するそのようなユーザ機器経路選択ポリシーを設定する場合、対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、電気通信ネットワークの一部として、又は電気通信ネットワークによってアクセス可能なユーザ機器経路選択ポリシー生成機能によって、特にそのポリシー及び課金機能の一部として、又はそのポリシー及び課金機能によってアクセス可能なユーザ機器経路選択ポリシー生成機能によって生成される。ここで、特に、対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、ユーザ機器経路選択ポリシー生成機能によって、接続条件及び/又はユーザ機器の動作状況の変化に応じて、及び/又はユーザ機器経路選択ポリシー情報がユーザ機器の現在の動作状況に適合するように生成される。
【0020】
それによって、有利には、本発明の方法を比較的簡単かつ効率的に実現及び実装することが可能である。
【0021】
本発明によれば、さらに有利には、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージが制御プレーンメッセージ、特に非アクセス層メッセージに対応することが可能であり好ましい。特にユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージによって、ユーザ機器は、接続条件及び/又は動作状況の変化が発生したことを電気通信ネットワークに、特にそれのポリシー及び課金機能に通知する。特に、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージは、
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージの理由又は少なくとも1つの理由、
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージのためのパラメータ又は少なくとも1つのパラメータ、特に、要求された対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報の範囲を制約するフィルタリングパラメータ、
-ユーザ機器が接続される電気通信ネットワークの変更、
-ユーザ機器のアクセスモード構成情報の変更であって、所定の第1の電気通信ネットワークのセット又は所定の第2の電気通信ネットワークのセットのいずれかにアクセスすることを許可される、ユーザ機器の構成又は動作モードに関係するアクセスモード構成情報、
-特にアプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応する、ユーザ機器によって実行されるソフトウェアクライアントアプリケーションの使用又は機能性に関する変更のうちの少なくとも1つに関連する指示又は情報を含む。
【0022】
それによって、有利には、本発明の方法を比較的簡単かつ効率的に実現及び実装することが可能である。
【0023】
本発明によれば、さらに有利には、第1のステップの後かつ第2のステップの前の第3のステップにおいて、以下を行うことが可能かつ好ましい。
-電気通信ネットワーク、特にそれのポリシー及び課金機能は、現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報を提供するようにユーザ機器に要求する。
-ユーザ機器は、現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報を提供する。
【0024】
現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報を提供するようにユーザ機器に要求する電気通信ネットワーク、特にそれのポリシー及び課金機能と、現在使用されているユーザ機器経路選択ポリシー情報を提供するユーザ機器とによって、本発明によれば、有利には、電気通信ネットワーク、特にそれのポリシー及び課金機能が、ユーザ機器経路選択ポリシー情報(ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応する)を、効率的に、特にユーザ機器の特定の状況に合わせて、特にユーザ機器が欠けているユーザ機器経路選択ポリシー情報のそのような部分(又はそのような規則群)に関して、提供することができる。
【0025】
さらに、本発明によれば、有利には、アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージの場合、アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージは、少なくとも1つのアプリケーション関連パラメータ、特に少なくとも1つのアプリケーション識別子情報を含み、第1のステップの後かつ第3のステップの前の第4のステップにおいて以下を含むことが可能であり好ましい。
-電気通信ネットワーク、特にそれのポリシー及び課金機能は、アプリケーションサーバエンティティに、少なくとも1つのさらなるアプリケーション関連パラメータを提供するように要求する。
-アプリケーションサーバエンティティは、少なくとも1つのさらなるアプリケーション関連パラメータを提供する。
特に、第3のステップの後かつ第2のステップの前の第5のステップにおいて、電気通信ネットワーク、特にそれのポリシー及び課金機能は、アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報を生成する。
【0026】
それによって、有利には、アプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージの場合にも、比較的単純かつ効率的に本発明の方法を実現及び実装することが可能である。
【0027】
さらに、本発明によれば、有利には、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報が、対応するアクセスモード関連有効性要素を含むことが可能であり、好ましい。ここで、特に、対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、優先度値、トラフィック記述子及び少なくとも1つの経路選択記述子に加え、対応するアクセスモード関連有効性要素を含む。及び/又は、特に、対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、少なくとも1つの経路選択記述子の一部として、対応するアクセスモード関連有効性要素を含む。
【0028】
それによって、有利には、本発明の方法を比較的簡単かつ効率的に実現及び実装することが可能である。
【0029】
本発明のさらなる好ましい実施形態によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、少なくとも1つのユーザ機器経路選択ポリシー規則を含み、対応するアクセスモード関連有効性要素は、ユーザ機器経路選択ポリシー規則の一部であり、特に少なくとも1つの経路選択記述子の一部として、及び/又はさらに、優先度値、トラフィック記述子、及び少なくとも1つの経路選択記述子の一部である。
【0030】
それによって、有利には、本発明の方法を比較的簡単かつ効率的に実現及び実装することが可能である。
【0031】
さらに、本発明は、電気通信ネットワークに接続して動作しているとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求及び/又は受信するユーザ機器に関し、ユーザ機器は、電気通信ネットワークのポリシー及び課金機能からユーザ機器経路選択ポリシー情報を受信するように構成される。ユーザ機器の接続条件及び/又は動作状況の変化し、ユーザ機器によって検出され又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求及び/又は受信するために、ユーザ機器は、以下で構成される。
-ユーザ機器は、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを電気通信ネットワークに送信する。
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報がユーザ機器によって受信される。
【0032】
さらに、本発明は、接続されたユーザ機器を用いてシステム又は電気通信ネットワークを動作させるとき、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、及び/又は送信するシステム又は電気通信ネットワークに関し、電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。ユーザ機器の接続条件及び/又は動作状況が変化し、ユーザ機器によって検出又は決定された場合に、ユーザ機器経路選択ポリシー情報の要求を受信し、及び/又はユーザ機器経路選択ポリシー情報を送信するために、システム又は電気通信ネットワークは、以下で構成される。
-電気通信ネットワーク、特にポリシー及び課金機能は、ユーザ機器から、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージを受信する。
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージに対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報は、電気通信ネットワーク、特にポリシー及び課金機能によって送信される。
【0033】
さらに、本発明は、コンピュータ及び/又はユーザ機器及び/又は電気通信ネットワークのネットワークノード上で、又は部分的にユーザ機器、及び/又は部分的に電気通信ネットワークのネットワークノード上で実行されると、コンピュータ可読プログラムコード及び/又は、コンピュータ及び/又はユーザ機器及び/又は電気通信ネットワークのネットワークノードに本発明の方法を実行させる、命令を含むコンピュータ可読媒体を含むプログラムに関する。
【0034】
本発明のこれら及び他の特性、特徴及び利点は、本発明の原理を例として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。説明は、本発明の範囲を限定することなく、例示のみを目的として与えられる。以下で引用される参照図面は、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】アクセスネットワークと、コアネットワークと、ユーザ機器とを備える電気通信ネットワークを概略的に示す図である。電気通信ネットワークは、ポリシー及び課金機能を備えるコアネットワークを備え、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器に送信するように構成される。
図2】ユーザ機器へのユーザ機器経路選択ポリシー情報の送信を概略的に示す図である。
図3】電気通信ネットワークへのユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージによってユーザ機器経路選択ポリシー情報の送信を要求するユーザ機器の実施形態を概略的に示す図である。
図4】電気通信ネットワークへのユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージによってユーザ機器経路選択ポリシー情報の送信を要求するユーザ機器の別の実施形態を概略的に示す図である。
図5】本発明によるユーザ機器経路選択ポリシー情報の構造の1つの実施形態を概略的に示す図である。
図6】本発明によるユーザ機器経路選択ポリシー情報の構造の別の実施形態を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明は、特定の実施形態に関して、かつ特定の図面を参照して説明されるが、本発明は、それに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。説明される図面は、単に概略的であり、非限定的である。図面において、いくつかの要素のサイズは、説明の目的のために誇張され、縮尺通りに描かれていないことがある。
【0037】
単数の名詞、例えば「a」、「an」、「the」に言及するときに不定冠詞又は定冠詞が使用される場合、他に何かが具体的に述べられていない限り、これはその名詞の複数を含む。
【0038】
さらに、明細書及び特許請求の範囲における第1、第2、第3などの用語は、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも連続的又は時系列的な順序を説明するためではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明又は図示される以外の順序で動作可能であることを理解されたい。
【0039】
図1には、アクセスネットワーク110とコアネットワーク120とを備える電気通信ネットワーク100が概略的に示されている。電気通信ネットワーク100、特にコアネットワーク120は、ポリシー及び課金機能130を備え、ポリシー及び課金機能130は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器20に送信するように構成される。アクセスネットワーク110は、複数の無線セル11、12を含む。図1に示される例示的な状況又はシナリオでは、第1の基地局エンティティ111は、第1の無線セル11を生成するか、又はそれに関連付けられるか、又はそれにまたがり、第2の基地局エンティティ112は、第2の無線セル12を生成するか、又はそれに関連付けられるか、又はそれにまたがる。ユーザ機器20は、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400を含む。ユーザ機器20は、典型的には、必ずしもではないが、モバイルであり、すなわち、アクセスネットワーク110の(典型的には、必ずしも静的ではないが)無線セル11、12又は対応する基地局エンティティ111、112に対して移動可能である。図1の例示的に表された図では、コアネットワーク120は、データネットワーク131を備えるか、又はそれに接続される。コアネットワーク120は、ユーザ機器20にデータネットワーク131へのデータ接続性を提供する。さらに、アプリケーションサーバ150は、少なくとも電気通信ネットワーク100を介してアクセス可能であり、特に電気通信ネットワーク100又はそのコアネットワーク120の一部である。
【0040】
本発明によれば、ユーザ機器20は、所与のアクセス技術について、ユーザ機器が代替的に使用することができる第1のネットワーク選択モード、及び少なくとも第2のネットワーク選択モードに関係するか又はそれを示すアクセスモード構成情報22を含むことが好ましい。しかしながら、そのようなアクセスモード構成情報22は、ユーザ機器20において必須ではない。さらに、本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400は、アクセスモード関連有効性要素を含むことが好ましい。
【0041】
図2では、ユーザ機器20へのユーザ機器経路選択ポリシー情報400の送信が、ユーザ機器20とアクセスネットワーク110とコアネットワーク120との間の通信図によって概略的に示されている。本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400(又はユーザ機器経路選択ポリシー規則群400)は、アップリンクトラフィックに適用又はステアリングする規則群のセットを使用するようにユーザ機器20を義務付けるために、電気通信ネットワーク100によって使用される(すなわち、データパケットをどのように経路割り当てするかは、コアネットワーク120及び/又はデータネットワーク131に向けて経路割り当てされる)。特に、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー情報又は規則群400は、所与の又は所定のPDU(プロトコルデータユニット)セッションに特定のトラフィックをステアリングするようにユーザ機器20に指示又は命じる。特に、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー規則群又は情報400は、電気通信ネットワーク100のコアネットワーク120によって設定又は定義され、すなわち、電気通信ネットワーク100(又はそれのコアネットワーク120)は、ユーザ機器経路選択ポリシー規則又は情報400を、対応するメッセージをユーザ機器20に(第1の処理ステップ201の間に又は使用して)送信することによって設定する。特に、ユーザ機器20と対応するアクセスネットワーク要素との間のエアインターフェースを介した電気通信ネットワーク100とユーザ機器20との間の制御データフロー交換の一部として、典型的には、例えば、gNodeBエンティティ等の基地局エンティティ111、112である。ユーザ機器20がユーザ機器経路選択ポリシー規則(又はそれの複数)400又はユーザ機器経路選択ポリシー情報400を受信した結果として、ユーザ機器20は、そのような規則情報(第2の処理ステップ202の間に)、すなわちトラフィックを適用する。特に、対応するユーザ機器経路選択ポリシー規則又は情報400にマッチする(電気通信ネットワーク100に向かうアップリンク方向の)アプリケーショントラフィックは、このユーザ機器経路選択ポリシー規則又は情報400によって命令され又は規定されるように、ユーザ機器20によって(第3の処理ステップ203において、又はその間に)経路割り当てされる。しかしながら、すでに述べたように、接続条件及び/又はユーザ機器20の動作状況が変化する場合、データパケットをどのように経路割り当てするか、又は特定のトラフィックを所与のPDU(プロトコルデータユニット)セッションにどのようにステアリングするかに関する、以前に提供されたネットワーク命令規則群は、ユーザ機器20のそれぞれの状況に不適切、不適当、及び/又は少なくとも適していない可能性がある。
【0042】
したがって、本発明によれば、ユーザ機器20がこのユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求し、又はそのような(更新された及び/又は適切な及び/又はより適した)ユーザ機器経路選択ポリシー情報を提供されるようにトリガすることができるような方法、ユーザ機器、システム及び/又は電気通信ネットワークを提供することが提案される。したがって、本発明は、電気通信ネットワーク100に接続されたユーザ機器20を動作させるときにユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求及び/又は送信することに関する。典型的には、電気通信ネットワーク100は、コアネットワーク120と、コアネットワーク120と、ポリシー及び課金機能130とを備え、ポリシー及び課金機能130は、図2に示されるように、ユーザ機器経路選択ポリシー情報をユーザ機器20に送信するように構成される。しかしながら、本発明によれば、ユーザ機器20が、そのようなユーザ機器経路選択ポリシー情報(特に、ユーザ機器20の接続条件及び/又は動作状況の変化する場合、特にユーザ機器20によって検出又は決定される)を(及び/又は電気通信ネットワーク100に送信することを)要求するために、(本発明の方法の)第1のステップにおいて、ユーザ機器20がユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450を電気通信ネットワーク100に送信することが提案され、(本発明の方法の)第2のステップにおいて、ユーザ機器経路選択ポリシー情報401、すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応するものが、ユーザ機器20によって受信される(そのようなユーザ機器経路選択ポリシー情報401(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応する)は、電気通信ネットワーク100によって、特にそのコアネットワーク120のポリシー及び課金機能130によって送信されているからである)。
【0043】
本発明によると、特に好ましくは(しかし、必ずしもそうである必要はない)、ユーザ機器経路選択ポリシー情報401(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応する)自体、すなわち特にその構造が、3GPP(登録商標) TS 23.503の現在のバージョンにおけるその現在知られている定義とは異なる方法で定義され、本発明によれば、アクセスモード関連有効性要素441を備える。図5及び図6は、本発明によればユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401の構造の異なる実施形態を概略的に示し、図5及び図6の例示的な表現は、複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則群460、470、480、490を備えるようにユーザ機器経路選択ポリシー情報400を示し、簡略化のために、これらの規則群のうちの1つのみの構造(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460)が概略的に示されている。しかしながら、他のユーザ機器経路選択ポリシー規則群470、480、490は、同様に構造化され得ることが理解されよう。図5に示す本発明の好ましい1つの実施形態によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460のアクセスモード関連有効性要素441は、優先度値461、トラフィック記述子462、及び少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463と共に、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460の一部である。すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460は、優先度値461、トラフィック記述子462、及び少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463に加え、特定のアクセスモード関連有効性要素441を含む。経路選択記述子(リスト)463はさらに、経路選択コンポーネント464及び経路選択検証基準465を含む。図6に示す本発明の別の好ましい実施形態によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460のアクセスモード関連有効性要素441は、少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463の一部である。すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー規則460は、少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463の一部として、さらに経路選択コンポーネント464及び経路選択検証基準465に加え、又は経路選択検証基準465の一部として、特定のアクセスモード関連有効性要素441を含む。本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401は、1つのユーザ機器経路選択ポリシー規則460又は複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則群460、470、480、490のいずれかを含むことができる。いずれの場合も、本発明によれば、アクセスモード関連有効性要素441(該当する場合)は、好ましくは、1つの(すなわち、唯一の)ユーザ機器経路選択ポリシー規則460(ユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401)の一部であるか、又は複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則460、470、480、490が存在する場合(ユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401において)であり、アクセスモード関連有効性要素441(該当する場合)は、これら複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則460、470、480、490のうちの1つの一部である。代替として、アクセスモード関連有効性要素441(該当する場合)は、これら複数のユーザ機器経路選択ポリシー規則460、470、480、490のうちの1つ以上の一部である。1つのユーザ機器経路選択ポリシー規則がユーザ機器経路選択ポリシー要素400、401の一部として存在する場合、又は1つ以上のユーザ機器経路選択ポリシー規則がユーザ機器経路選択ポリシー要素400、401の一部として存在する場合の両方において、アクセスモード関連有効性要素441(存在する場合)は、特に、少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463の一部であり、及び/又はさらに、そのユーザ機器経路選択ポリシー規則又は規則群460、470、480、490の優先度値461、トラフィック記述子462及び少なくとも1つの経路選択記述子(リスト)463の一部である。アクセスモード関連有効性要素441(該当する場合)に加えて、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401の構造は、好ましくは、3GPP(登録商標) TS 23.503の現在のバージョンにおけるような定義に対応し、すなわち、それは、1つ又は複数のURSP規則群460、470、480、490のセットであるか、又はそれに対応し、その又は各URSP規則群460、470、480、490は、概して、優先度値、トラフィック記述子、及び1つ又は複数の経路選択記述子の3つの部分を備える。
【0044】
図1及び図2に示されるユーザ機器20に関して、本発明によれば、スタンドアロン非公衆ネットワーク(SNPN)が、例えば5G無線アクセス技術に従ってアクセス可能であることが好ましい(しかし、必須ではない)。ユーザ機器20は、スタンドアロン非公衆ネットワークが可能である所与のアクセス技術について、ユーザ機器が代替的に使用することができる第1のネットワーク選択モード、又は第2のネットワーク選択モードのいずれかに関係する(又は示す)アクセスモード構成情報22を備える。第1及び第2のネットワーク選択モードに加えて、さらなるネットワーク選択モード、例えば、第1及び第2のネットワーク選択モードにおける利用可能なネットワークの組み合わせから得られる第3のネットワーク選択モードが可能であることが好ましい(しかし、必ずしも可能ではない)。典型的には、ユーザ機器20は、ユニバーサル集積回路カード又はUSIM(ユーザ又は加入者証明書を含む)と、(該当する場合)アクセスモード構成情報22とを備え、その内容は、ユーザ機器20が、考慮される時点及びネットワーク選択に関して、SNPNモード(したがって、スタンドアロン非公衆ネットワークに排他的に又は好ましくはアクセスする)又はむしろPLMNモード(通常モード)(したがって、公衆陸上モバイルネットワークに排他的に又は好ましくはアクセスする)のいずれかにあるかどうかを定義又は示す。特に本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー情報400、401は、アクセスモード構成情報22の内容に関連し、アクセスモード構成情報22に合致するか否かのいずれかであるアクセスモード関連有効性要素441を含む。
【0045】
本発明によれば、ユーザ機器20は、第1のステップにおいて、ユーザ機器20がユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450を(電気通信ネットワーク100に)送信し、第2のステップにおいて、(ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応する)ユーザ機器経路選択ポリシー情報401が、ユーザ機器20によって受信されることによって、ユーザ機器経路選択ポリシー情報を要求する。本発明のすべての実施形態によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450は、好ましくは、制御プレーンメッセージ、特に非アクセス層メッセージに対応する。同様に、本発明の全ての実施形態によれば、本発明によれば、ユーザ機器は、経路選択ポリシー更新要求メッセージ450によって、電気通信ネットワーク(特にそれのポリシー及び課金機能)に、接続条件及び/又は動作状況の変化が発生したことを通知することがさらに好ましい。
【0046】
本発明の1つの実施形態によれば、ユーザ機器20は、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450を汎用更新要求(すなわち、特にその理由に関する特定のパラメータ又は特定のパラメータを持たない)として送ることが好ましい。ユーザ機器20が、ユーザ機器20に割り当てられたユーザ機器経路選択ポリシー(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー規則群又はユーザ機器経路選択ポリシー情報)を再評価するようにネットワーク(又はポリシー及び課金機能130)に要求することを意味する。さらに、本発明の別の実施形態によれば、ユーザ機器20は、このユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450を、パラメータ化された更新要求(要求されたURSP更新の範囲を制約/具体化するフィルタリングパラメータを含む要求と等価である)として送信する。したがって、本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450は、
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450の理由又は少なくとも1つの理由、
-ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450のためのパラメータ又は少なくとも1つのパラメータ、特に、要求された対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報401の範囲を制約するフィルタリングパラメータ、
-ユーザ機器100が接続される電気通信ネットワークの変更、
-ユーザ機器20のアクセスモード構成情報の変更であって、所定の第1の電気通信ネットワークのセット又は所定の第2の電気通信ネットワークのセットいずれかにアクセスすることを許可される、ユーザ機器20の構成又は動作モードに関するアクセスモード構成情報、
-特にアプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450(したがって、これは、アプリケーションによってトリガされるURSP更新要求に対応する)に対応する、ユーザ機器20によって実行されるソフトウェアクライアントアプリケーションの使用又は機能性に関する変更、
のうちの少なくとも1つに関連する指示又は情報を含むことが好ましい。
【0047】
従来知られている電気通信ネットワークでは、(ホーム)ネットワークが、(修正又は更新された)複数のユーザ機器経路選択ポリシーの設定をトリガするように、ネットワーク変更が発生したことをネットワークに通知するようにユーザ機器をトリガする既知の方法はない。したがって、UEが実行するすべてのネットワーク関連変更がネットワークにシグナリングされることを暗示することはできない。例えば動作モード変更(SNPNモードスイッチオン/オフ)などの変更はシグナリングされず、URSP規則群の更新をもたらさないことがある。結果として、ユーザ機器は、そのネットワークロケーションに応じて適切に機能するために異なるURSPを展開すること(すなわち、アプリケーショントラフィックは、適切な経路を介して経路割り当てされる)が必要であり得る。UEが選択基準に基づいてネットワークにURSPを問い合わせる方法はない。さらに、従来から知られている電気通信ネットワークでは、ユーザ機器経路選択ポリシーは再利用可能オブジェクトではない。そのようなユーザ機器経路選択ポリシーは、(それぞれのコアネットワーク(要素)によって)生成され、ユーザ機器に送信され得るが、それらは識別可能ではない(識別できない)ので再利用可能ではない。さらに、従来から知られている電気通信ネットワークでは、ユーザ機器がローミング状況にある場合、現在、H-PCF(すなわち、ホームネットワークのポリシー及び課金機能である)のみがユーザ機器経路選択ポリシーを設定する。
【0048】
対照的に、本発明によれば、ネットワーク接続性が発生する(例えば、ローミング中にオペレータの変更)ときはいつでも、ユーザ機器20は、ホームネットワーク(例えば、ホーム公衆陸上モバイルネットワーク)(電気通信ネットワーク100)に通知し、ホームネットワークをトリガして、現在の接続性(例えば、いくつかの事業者は、特別なスライスを使用する契約を有し得るが、他の事業者では、そのトラフィックは、正常に経路割り当てされ得る)に合わせたURSP規則群をセットアップすることができる。これは、(電気通信ネットワーク100の)コアネットワーク120とユーザ機器20との間のより柔軟な対話を可能にし、したがって、ユーザ機器は、例えば、ユーザ機器20の内部論理及び/又は1つ以上のアプリケーションによってそのように要求される場合(すなわち、ユーザ機器20のソフトウェアクライアントアプリケーション、又はユーザ機器20によって実行されるソフトウェアクライアントアプリケーション)、経路選択ポリシーに能動的にクエリ及び展開することさえ可能である。したがって、本発明によれば、コアネットワーク120、特にそれのURSP生成機能によって処理されるトリガ情報を含むユーザ機器通知トリガ(すなわち、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450)によってユーザ機器トリガ/支援URSP展開が提供され、コアネットワーク120/それのURSP生成機能は、次いで、必要に応じてユーザ機器経路選択ポリシーを設定/削除する。したがって、実装の観点から、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450は、特に、1つ以上のURSPを更新すべきであることをPCF130(典型的には、ホームネットワークの)に通知するNASレベルメッセージに対応し、任意選択でURSPを展開するときにPCFが考慮すべき1つ以上の理由及び/又は他のパラメータを含み、そのような理由及び/又は他のパラメータは、たとえば、ユーザ機器20が異なるネットワークに接続されること、及び/又はユーザ機器20の動作モードが変更されたこと、たとえば、ユーザ機器20がPLMNモードとSNPNモードとの間で切り替えられたこと、及び/又は加入データの変更。さらに、本発明によれば、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450は、ユーザ機器20のホームネットワークのコアネットワーク又はポリシー及び課金機能に必ずしもアドレス指定され又は送信されないことが好ましい。ユーザ機器20のローミング状況において(すなわち、ユーザ機器20が訪問先ネットワークを介してホームネットワークに接続されている間)、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450はまた、訪問先ネットワークのコアネットワーク又はポリシー及び課金機能にアドレス指定され及び/又は送信されてもよく、及び/又は(少なくとも)要求された対応するユーザ機器経路選択ポリシー情報401は、ホームネットワーク100のコアネットワーク120又はポリシー及び課金機能130からだけでなく、訪問先のコアネットワーク又はポリシー及び課金機能からも(少なくとも部分的に)受信されてもよい。したがって、訪問先ネットワーク(又はV-PLMN)によってトリガされる変更は、ホームポリシー及び課金機能(H-PCF)に向かう通知をトリガすることができ、逆もまた同様である。
【0049】
図3では、ユーザ機器20と電気通信ネットワーク100のポリシー及び課金機能130との間の通信図によって、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450による電気通信ネットワークへ、ユーザ機器経路選択ポリシー情報401の送信を要求するユーザ機器20の代替実施形態が表される。図3に示される実施形態によれば、第5の処理ステップ205において、ユーザ機器20は、特に理由及び/又はパラメータ情報に関連する情報を含む、ユーザ機器経路選択ポリシー更新を(ポリシー及び課金機能130に送信されるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450によって)要求する。第6の処理ステップ206において、ユーザ機器20は、現在のユーザ機器経路選択ポリシー規則群(すなわち、ユーザ機器20によって現在適用されている規則群)をリストアップする要求(ポリシー及び課金機能130から、及びポリシー及び課金機能はこの要求を送信する)を受信する。第7の処理ステップ207において、ユーザ機器20は、ポリシー及び課金機能130によって要求された、要求されたユーザ機器経路選択ポリシー規則群(又は、より一般的には、ユーザ機器経路選択ポリシー情報)をポリシー及び課金機能130に送信する(すなわち、ポリシー及び課金機能は、これらのユーザ機器経路選択ポリシー規則群/情報を受信する)。第8の処理ステップ208において、ユーザ機器20は、(すなわち、第5の処理ステップ205において送信されたユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応する)ユーザ機器経路選択ポリシー情報401を(ポリシー及び課金機能130から)受信する(ポリシー及び課金機能は、このユーザ機器経路選択ポリシー情報401を送信する)。
【0050】
図4では、ユーザ機器20と、電気通信ネットワーク100のポリシー及び課金機能130と、アプリケーションサーバ150との間の通信図によって、さらに、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450によって、特にアプリケーションによってトリガされるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求又はアプリケーションベースユーザ機器経路選択ポリシー設定に関連する、電気通信ネットワークへ、ユーザ機器経路選択ポリシー情報401の送信を要求するユーザ機器20のさらなる代替実施形態が表される。図4に示される実施形態によれば、第10の処理ステップ210において、ユーザ機器20は、それぞれのアプリケーションに関連する情報(アプリケーションベースのユーザ機器経路選択ポリシー設定が実行されるべきである点において)を含む、特にアプリケーション識別子(アプリケーションIDは、例えば、「X」の値に対応する)及び/又はさらなるパラメータ情報を含むユーザ機器経路選択ポリシー更新(ポリシー及び課金機能130に送信されるユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450によって)を要求する。したがって、ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450(又はURSP更新要求)は、特に、アプリケーション固有パラメータ(例えば、アプリケーション証明書、アプリケーション識別子、アクセストークンなど)を含み、ポリシー及び課金機能130は、URSP更新要求内の特定のパラメータに合致するURSP(ユーザ機器経路選択ポリシー)を生成する(以下の第15の処理ステップ215を参照)。第11の処理ステップ211において、ポリシー及び課金機能130は、それぞれのアプリケーションサーバ150からそれぞれのアプリケーションパラメータを問い合わせ、第12の処理ステップ212において、アプリケーションサーバ150は、それぞれのアプリケーションパラメータをポリシー及び課金機能130に送信する。第13の処理ステップ213において、ポリシー及び課金機能は、ユーザ機器20のユーザ機器経路選択ポリシーを問い合わせる、すなわち、ユーザ機器20は、特に、現在のユーザ機器経路選択ポリシー規則群(すなわち、ユーザ機器20によって現在適用されている規則群)をリストアップする要求を(ポリシー及び課金機能130から)受信する(ポリシー及び課金機能はこの要求を送信する)。第14の処理ステップ214において、ユーザ機器20は、ポリシー及び課金機能130によって要求された、要求されたユーザ機器経路選択ポリシー規則群(又は、より一般的には、ユーザ機器経路選択ポリシー情報)をポリシー及び課金機能130に送信する(すなわち、ポリシー及び課金機能は、これらのユーザ機器経路選択ポリシー規則群/情報を受信する)。第15の処理ステップ215において、ポリシー及び課金機能130(又は、ポリシー及び課金機能130の一部として、又はポリシー及び課金機能130によってアクセス可能である、ユーザ機器経路選択ポリシー生成機能)は、それぞれの(例えば、「X」の値に対応するアプリケーション識別子、アプリケーションIDを有する)アプリケーションをサポートする、特にアプリケーションパラメータと、該当する場合、既存のユーザ機器経路選択ポリシーとをも含む、それぞれのユーザ機器経路選択ポリシー規則セットを生成する。これらの(第10の処理ステップ210における、ユーザ機器20によって送信される)アプリケーションパラメータは、(例えば、アプリケーションプロバイダとネットワークオペレータとの間のSLA合意(サービスレベル合意)から)例えば、サービス品質パラメータ、及び/又は対応するDNN(データネットワーク名)に関する情報、及び/又は所与のアプリケーションに使用される対応するネットワークスライスに関する情報、を取り出すために、URSP生成器(又は、特に5Gにおいて、ポリシー及び課金機能130の一部として、又はそれによってアクセス可能なユーザ機器経路選択ポリシー生成機能)によって使用され得る。この点において、パラメータは、アプリケーションに共通であることが可能であり、及び/又はアプリケーションは、アプリケーションサブスクリプションに基づく異なるDNN/ネットワークスライスをもたらす、ユーザ固有のパラメータ(アプリケーションサブスクリプションは、例えば、デバイスサブスクリプションから独立)を含むことが可能である。アプリケーションベースのサブスクリプションは、ネットワークオペレータにとって未知であることが可能であり、すなわち、むしろアプリケーション所有者又はアプリケーションプロバイダの制御下にあることが可能である。第16の処理ステップ216において、ユーザ機器20は、すなわち第10の処理ステップ210において送信された(アプリケーションベースの)ユーザ機器経路選択ポリシー更新要求メッセージ450に対応する、ユーザ機器経路選択ポリシー情報401を(ポリシー及び課金機能130から)受信する(ポリシー及び課金機能は、このユーザ機器経路選択ポリシー情報401を送信する)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】