(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】モジュール式走行警告ランブルストリップスシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
E01F 9/529 20160101AFI20250130BHJP
【FI】
E01F9/529
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024544913
(86)(22)【出願日】2023-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-08-14
(86)【国際出願番号】 US2023012015
(87)【国際公開番号】W WO2023150123
(87)【国際公開日】2023-08-10
(32)【優先日】2022-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510130631
【氏名又は名称】トラフィックス デバイシィズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TrafFix Devices,Inc.
【住所又は居所原語表記】160 Avenida La Pata San Clemente CA 92673(United States of America)
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】マウス、ジェフリー ビー
(72)【発明者】
【氏名】カルプ、ブレント エム
(72)【発明者】
【氏名】カルプ、ジャック エイチ
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA06
2D064AA24
2D064BA06
2D064BA11
2D064CA02
2D064DA08
2D064DB01
(57)【要約】
モジュール式走行警告ランブルストリップスシステムは、一体に組み立てられることで一定の長さを有している第1警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第1標識部分、及び一体に組み立てられることで一定の長さを有している第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第2標識部分を備えている。磁性コネクタの接合部分を使用して2つのサブ組立部材を一体に接合している。
【選択図】
図39
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体に組み立てられることで一定の長さを有している第1警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第1標識部分であって、複数の前記第1標識部分のそれぞれは前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って複数の前記第1標識部分の隣接する標識部分との間隔を置き、複数の前記第1標識部分は前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って設置されている第1ロープが一体に組み立てられている複数の第1標識部分と、
一体に組み立てられることで一定の長さを有している第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第2標識部分であって、前記第複数の2標識部分のそれぞれは前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って複数の前記第2標識部分の隣接する標識部分との間隔を置き、複数の前記第2標識部分は前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って設置されている第2ロープが一体に組み立てられている複数の第2標識部分と、を備え、
前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材はその第1端に接合エッジを含む第1ジグソー部材を有し、且つ第2警告ランブルストリップスサブ組立部材はその第1端に接合エッジを含む第2ジグソー部材を有し、前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジが相互に接合されるように配置されて第1ジグソー部材及び第2ジグソー部材との平坦な接続を形成することで、選定位置箇所に接続されたジグソー部分を形成してから前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を一体に接続し、選定位置に警告ランブルストリップス組立部材を形成し、接合される前記ジグソー部分が前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材のそれぞれから分離し、
前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジのそれぞれは磁性表面を含み、前記磁性表面は前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジのうちの他の一方にある対応する磁性表面に接合するために用いられていることを特徴とする、
モジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項2】
前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジにある前記磁性表面は少なくとも1つの磁性コネクタを含み、少なくとも1つの前記磁性コネクタは前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジのそれぞれに設置され、前記第1接合エッジにある少なくとも1つの前記磁性コネクタは前記第2接合エッジにある対応する少なくとも1つの前記磁性コネクタに接合するために適していることを特徴とする請求項1に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項3】
前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジは、少なくとも1つの前記磁性コネクタを収容するための少なくとも1つの穴を含むことを特徴とする請求項2に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項4】
少なくとも1つの前記磁性コネクタは少なくとも1つの前記穴中に設置され、少なくとも1つの前記磁性コネクタの端部は少なくとも1つの前記穴の開口箇所に露出されていることを特徴とする請求項3に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項5】
前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジには複数の少なくとも1つの前記穴及び対応する複数の少なくとも1つの前記磁性コネクタをそれぞれ有し、複数の前記穴中に1つの前記磁性コネクタがそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項6】
各前記磁性コネクタの露出端は前記磁性コネクタの対応する前記穴に設けられている接合エッジに基本的に平坦に揃えられていることを特徴とする請求項5に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項7】
複数の前記磁性コネクタのそれぞれは磁石材料で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項8】
複数の前記磁性コネクタのそれぞれは円柱形を呈していることを特徴とする請求項7に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項9】
少なくとも1つの前記磁性コネクタは少なくとも1つの前記穴中に恒久的に固定されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項10】
少なくとも1つの前記磁性コネクタは接着剤により少なくとも1つの前記穴中に恒久的に固定されていることを特徴とする請求項9に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項11】
一体に組み立てられることで長さを有している警告ランブルストリップス組立部材を形成している複数の標識部分を備え、
複数の前記標識部分のそれぞれは前記警告ランブルストリップス組立部材の長さに沿って隣接する標識部分との間隔を置き、
複数の前記標識部分は前記警告ランブルストリップス組立部材の長さに沿って設置されているロープが一体に組み立てられ、
各前記標識部分は下面を含み、
少なくとも1つの前記標識部分の下面は保護材料層を受容するために適した凹部を有していることを特徴とする、
モジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項12】
前記凹部エッジに形成されているステップを更に備え、前記ステップの高さは、少なくとも1つの前記標識部分の前記凹部の底部の高さよりも高いことを特徴とする請求項11に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項13】
前記保護材料層はポリウレタン層を備えていることを特徴とする請求項11に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項14】
前記ポリウレタン層は少なくとも1つの前記標識部分の下面の前記凹部から延伸されていることを特徴とする請求項13に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項15】
前記ポリウレタン層の厚さは前記凹部の深さより厚いことを特徴とする請求項14に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項16】
前記ポリウレタン層の厚さは約0.1インチであり、前記凹部の深さは約0.05インチであることを特徴とする請求項15に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項17】
前記ステップの高さは約0.1インチであることを特徴とする請求項12に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項18】
前記凹部は少なくとも1つの前記標識部分の全長に沿って延伸されていることを特徴とする請求項11に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項19】
前記凹部は少なくとも1つの前記標識部分の全長に沿って延伸されていないことを特徴とする請求項11に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【請求項20】
前記凹部の各一端には少なくとも1つの前記標識部分の1つの全厚さ部分を有していることを特徴とする請求項19に記載のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
警告または隆起式ランブルストリップス(rumble strips)は道路産業において誰もが知るものであり、特に高速道路への応用では、その上を走行する際に容易に察知できるノイズ及び振動を提供している。これらは通常前方に危険が迫っていることをドライバーに警告するために用いられ、例えば、料金所、高速道路の出口、急カーブ等に用いられている。恒久的な隆起式ランブルストリップスを道路の路面内に配置することで、上述の恒久的な危険を解決している。他の状況では、例えば、建築現場、車両事故、検問所等の類似する危険では、一時的な、臨時の隆起式ランブルストリップスが有用である可能性がある。Mettler氏等に付与された米国特許第7,736,087号明細書には、この種の臨時の隆起式ランブルストリップスシステムが開示されており、ここでは、参照用として前記特許を本明細書に明確に援用する。
【発明の概要】
【0002】
本明細書において説明する発明は、携帯可能な隆起式ランブルストリップスまたは警告ランブルストリップスシステムであり、このようなタイプの従来技術のシステムと比較すると、多くの利点を有している。そのうちの1つの利点は、改善された型技術及びリサイクルされた低コストのゴム材料の能力を利用することで、前記システムのコストを大幅に低下させている。高価なポリウレタン型の従来技術の製品と比べると、この利点は、当然ながら顕著な環境面の利益を提供する。他の利点として、組立及び取り外しが更に容易であり、多様な色の可用性があり、運搬に便利な取っ手と、複数のモジュールを取り付けを便利にする積み重ねラグ(lugs)と、取り付けを最大限選択可能にするジグソー式(jigsaw style)接続と、安定性及び別途の重量を提供可能な縦方向金属ケーブルと、を備えている。
【0003】
更に、モジュール式警告標識部分を備えているモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。各警告標識部分は第1端及び第2端と、第1端と第2端との間で延伸されている長さと、対向する2つの縦方向側辺と、警告標識部分の対向する2つの縦方向側辺の間で延伸されている幅と、上部及び底部表面と、厚さと、を有している。各第1端及び第2端は、少なくとも1つの凸型突起及び少なくとも1つの凹型収容ベースを含み、少なくとも1つの前記凸型突起は少なくとも1つの前記凹型収容ベースを接合するように配置されている。各凸型突起は標識部分の幅方向に沿って設置され、これは標識部分の対向する端にある凹型収容ベースの幅方向に対応して位置を揃えている。こうすることで、2つの隣接する標識部分の1つの端部にある各凸型突起が、2つの隣接する標識部分の対向する端に揃える凹型収容ベースに接合され、2つの各標識部分が平坦に揃える方式で端対端で接続されている。
【0004】
好ましくは、前記標識部分にハンドルが形成されている。前記ハンドルは前記標識部分の厚さを貫通する開口部を備え、前記開口部は標識部分の上部及び底部表面に等しく開設され、且つ手袋を着用した成人の手を収容できる十分な大きさがある。
【0005】
対向する各縦方向側辺は全て斜面を備え、標識部分の上面は下に向けてその外エッジまで傾斜し、標識部分のエッジの厚さが標識部分の中心部分の厚さよりも薄くなっている。一実施例において、斜面は約15度の角度で下に向けて傾斜している。
【0006】
第1標識部分の一端にある凸型突起が第2標識部分の隣接端にある位置を揃えていない凹型収容ベースに接合されることで、偏移方式により隣接する標識部分に接続可能になっている。接合されてから、各標識部分は平坦に揃える方式で接合されるが、但し各自偏移する幅を有している。2つの接続されている標識部分の長さは基本的に1つ標識部分の長さのちょうど2倍であり、但し、2つの接続されている標識部分の幅は基本的に1つの標識部分の幅よりも広い。実際には、2つの接続されている標識部分の幅は1つの標識部分の幅よりも少なくとも約三分の一は広い。ある特定の実施形態では、1つの標識部分の幅が約12インチであり、2つの結合標識部分の幅は1つの標識部分の幅よりも約5インチ広い。
【0007】
少なくとも1つの積み重ねラグは前記標識部分の上面に配置されてもよく、且つ積み重ね凹溝は前記標識部分の下面に配置されてもよく、対応する積み重ねラグを平坦に揃えるように収容している。
【0008】
前記標識部分は通常ゴム型で製造されている。いくつかの実施例においては、サンドイッチ構造に成形されてもよく、彩色加硫ゴムの上層と、彩色加硫ゴムの底層と、黒色加硫ゴムの中間コア層と、を含む。
【0009】
有利に、前記システムは前記標識部分中に成形されると共に基本的にその全長に沿って延伸されている複数の金属ケーブルを更に備えている。1本のケーブルを各凸型突起中まで延伸することで、支持及び剛性を提供し、隣接する標識部分との堅固な接合を確保している。好ましくは、ケーブルは耐食鋼で形成されている。また、ケーブルが一体に接続されることでケーブルマットが形成されている。ケーブルマットは標識部分内に成形され、前記標識部分はゴム型で製造されている。
【0010】
本発明は一方で、第1端及び第2端と、第1及び第2端の間で延伸されている長さと、対向する2つの長辺と、対向する2つの長辺の間で延伸されている幅と、上面及び底部表面と、厚さと、を有しているモジュール式警告標識部分を備えているモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。各前記第1端及び第2端には少なくとも1つの凸型突起及び少なくとも1つの凹型収容ベースを含み、少なくとも1つの前記凸型突起は少なくとも1つの前記凹型収容ベースに接合されるように構成され、複数の標識部分が端対端方式で一体に接続されている。有利に、複数の金属ケーブルは成形されているゴム部分中に成形され、且つ実質的にその全長に沿って延伸されている。金属ケーブルの1本は各凸型突起中まで延伸されている。好ましくは、ケーブルは耐食鋼で形成され、且つ、好ましくは、一体に接続されることでケーブルマットが形成されている。ケーブルマットは標識部分内に成形され、前記標識部分はゴム型で製造されている。
【0011】
第1標識部分の一端にある凸型突起が、第2標識部分の隣接端にある位置を揃えていない凹型収容ベース中に接合されることで、これら標識部分の隣接する標識部分が偏移方式で隣接し、接合されてから、対応する標識部分が平坦に揃える方式で一体に接合されるが、それぞれの偏移幅を有している。こうすることで、2つの結合標識部分の長さが基本的に1つの標識部分の長さの2倍となり、但し、2つの結合標識部分の幅は基本的に1つの標識部分の幅よりも広い。実際には、2つの接続されている標識部分の幅は1つの標識部分の幅よりも少なくとも約三分の一広い。特定の一実施例において、1つの標識部分の幅は約12インチであり、2つの結合標識部分の幅はそのうちの1つの標識部分の幅よりも約5インチ広い。
【0012】
本発明の1つの変形例において、第1端及び第2端と、第1及び第2端の間で延伸されている長さと、対向する2つの長辺と、対向する2つの長辺の間で延伸されている幅と、上面及び底部表面と、厚さと、を有しているモジュール式警告標識部分を備えているモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。各前記第1端及び第2端は少なくとも1つの凸型突起及び少なくとも1つの凹型収容ベースを含み、少なくとも1つの前記凸型突起は少なくとも1つの前記凹型収容ベースを接合するように配置されている。モジュール式警告標識部分は、上部ゴム層と、下部ゴム層と、上部ゴム層と下部ゴム層との間に設置されている区切られた金属板と、を含み、これは好ましくは鋼を含む。前記区切られた金属板は複数の部分を備え、複数の前記部分は可動ヒンジを含むスリットにより分離されている。
【0013】
前記標識部分中にはハンドルが形成され、前記ハンドルは前記標識部分の厚さを貫通する開口部を含み、前記開口部はその上部及び底部表面に等しく開設され、且つ手袋を着用した成人の手を収容できる十分な大きさがある。対向する各長辺は全て斜面を含み、標識部分の上面は下に向けてその外エッジまで傾斜し、標識部分のエッジの厚さが標識部分の中心部分の厚さより薄くなっている。好ましい実施形態では、斜面は約10度の角度で下に向けて傾斜されている。可動ヒンジを含むスリットにはゴムが充填されている。複数の金属溶接定盤は各可動ヒンジの長さに沿って間隔を置いて設置され、各溶接定盤は可動ヒンジを含むスリットを跨ぐように延伸されている。
【0014】
複数の穴は間隔を置いて全金属板に配置され、且つ成形過程ではゴムを充填している。ゴムを複数の穴に充填することで、ゴムの上層とゴムの下層とが接合される。ある実施形態では、各前記標識部分には1つの前記穴が設けられている。
【0015】
複数の上述のモジュール式警告標識部分は、凸型突出及び凹型収容部中の対応する突起部が接合されることで端対端方式で一体に接続され、必要な道路の隆起式ランブルストリップスが形成されている。
【0016】
本発明はもう一方で、モジュール式道路警告ランブルストリップスの製造方法を説明する。前記方法は、以下の工程を含む。好ましくは、レーザーカッターを使用して金属板上でスリットのグリッドを縦方向及び横方向に切断することで、前記スリットにより分離されていると共に前記スリットにより定義されている複数の部分を形成し、且つ区切られた板の表面に複数の穴を形成することで区切られた金属板を製造し、これら前記穴は金属板の厚さを貫通するように延伸されている。第1ゴム層は圧縮成形型中に載置されている。区切られた金属板は第1ゴム層に載置され、位置決めピンが金属板にある穴を貫通するように延伸されてから、他の工程において、金属板の上部に第2ゴム層が載置される。それから、型に熱が加えられ、熱によりゴム層を液化し、区切られた金属板中に形成されている穴にゴムを流すと共に金属板のスリット中に流入させる。成形過程が完了してから、成形が完了したモジュール式道路警告ランブルストリップスを型から取り出す。
【0017】
本発明はもう一方では、複数の標識部分を備えている道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。これら前記標識部分が一体に組み立てられることで一定の長さを有している警告ランブルストリップス組立部材が形成され、各前記標識部分は前記警告ランブルストリップスの長さに沿って、隣接する標識部分との間隔を置き、これら標識部分はロープに沿って一体に組み立てられ、前記ロープは前記警告ランブルストリップス組立部材の長さに沿って配置されている。警告ランブルストリップス組立部材の長さに沿っているロープには複数のスペーサーが設置され、各スペーサーは隣接する2つの標識部分の間に配置され、隣接する2つの標識部分の間の間隔を保持している。各スペーサーは中空構造を備えてもよく、前記中空構造のサイズは囲むロープとして設置され、管状でもよく、且つ耐腐食性材料で形成されている。
【0018】
各前記標識部分は全て自身を貫通する開口部を備え、前記開口部はロープを収容するために用いられている。例示の実施形態では、各前記標識部分は自身を貫通する第2開口部を更に備え、これもロープを収容するために用いられている。ロープは警告ランブルストリップス組立部材の第1端の最末端標識部分の1つの開口部から退出され、最末端標識部分の第2開口部に向けて弧形に延伸され、且つ第2開口部に進入することで、第1端にハンドルリングが形成されている。例示の実施形態では、ロープは更に各標識部分の第2開口部まで延伸されていると共に貫通し、警告ランブルストリップス組立部材の第2端にある最末端標識部分の第2開口部から退出し、警告ランブルストリップス組立部材の第2端にある最末端標識部分の他の開口部に向けて弧形の方向に延伸され、且つ他の前記開口部に進入することで、警告ランブルストリップス組立部材の第2端に第2ハンドルリングが形成されている。
【0019】
有利に、警告ランブルストリップス組立部材は、一体に接続されている第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を備えていてもよい。それぞれ軽量で操縦し易く、且つ操作が容易なサブ組立部材であり、それから、道路に載置されてから一体に接続され、取り付けが更に容易になっている。例示の実施形態では、実施例に示す如く、第1及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材は第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の端部にある第1ジグソー部材及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の端部にある第2ジグソー部材が接合されることで一体に結合されている。各第1及び第2ジグソー部材は共にストレートエッジ及び対向するジグソーエッジを含み、各前記第1ジグソー部材及び第2ジグソー部材の前記ジグソーエッジは他のジグソー部材のジグソーエッジに接合するために適した一続きの突出部及び凹溝を含み、前記第1及び第2ジグソー部材がこれらそれぞれのジグソーエッジが接合されることで一体に接合される際に、ジグソー部分を形成する。例示の実施形態では、第1及び第2ジグソー部材は構造上実質的に同じである。
【0020】
有利に、各標識部分の一部分または全部の表面は、ウレタン(urethane)のような保護材料により被覆されている。
【0021】
本発明の他の有利な特徴として、複数の標識部分の1つまたは複数が暗い色でもよく、複数の標識部分の1つまたは複数が明るい色でもよい。また、複数の標識部分の交互になる部分が異なる材料で形成されてもよい。例えば、上述の色の対比を顕出させ、組立部材の重量を減らす目的のため、いくつかの標識部分が鋼で形成され、他の標識部分がアルミニウムで形成されてもよい。
【0022】
本発明のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムについて更に説明する。これは複数の標識部分を備え、これら前記標識部分が一体に組み立てられることで一定の長さを有している警告ランブルストリップス組立部材が形成されている。複数の標識部分の1つまたは複数が暗い色でもよく、且つ複数の標識部分の1つまたは複数が浅い色でもよい。浅い色部分及び深い色部分が交互になる方式で組み立てられてもよく、且つ異なる材料で形成されてもよい。例えば、深い色部分が鋼で形成され、浅い色部分がアルミニウムで形成されてもよい。
【0023】
本発明のモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムについて更に説明する。これは複数の標識部分を備え、これら前記標識部分が一体に組み立てられることで一定の長さを有している警告ランブルストリップス組立部材が形成されている。警告ランブルストリップス組立部材は一体に接続されている第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を含む。第1及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材は第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の端部にある第1ジグソー部材及び第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の端部にある第2ジグソー部材が接合されることで一体に結合されている。各第1及び第2ジグソー部材は共にストレートエッジ及び対向するジグソーエッジを含み、各前記第1ジグソー部材及び第2ジグソー部材の前記ジグソーエッジは他のジグソー部材のジグソーエッジに接合するために適した一続きの突出部及び凹溝を含み、前記第1及び第2ジグソー部材はこれらそれぞれのジグソーエッジが接合されることで一体に接合される際に、ジグソー部分を形成する。例示の実施形態では、第1及び第2ジグソー部材は構造上実質的に同じである。本発明はもう一方で、モジュール式道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。これは一体に組み立てられることで一定の長さを有している第1警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第1標識部分であって、複数の前記第1標識部分のそれぞれは前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って複数の前記第1標識部分の隣接する標識部分との間隔を置き、複数の前記第1標識部分は前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って設置されている第1ロープが一体に組み立てられている複数の第1標識部分と、一体に組み立てられることで一定の長さを有している第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を形成している複数の第2標識部分であって、前記第複数の2標識部分のそれぞれは前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って複数の前記第2標識部分の隣接する標識部分との間隔を置き、複数の前記第2標識部分は前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材の長さに沿って設置されている第2ロープが一体に組み立てられている複数の第2標識部分と、を備えている。
【0024】
前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材はその第1端に接合エッジを含む第1ジグソー部材を有し、且つ第2警告ランブルストリップスサブ組立部材はその第1端に接合エッジを含む第2ジグソー部材を有し、前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジが相互に接合されるように配置されて第1ジグソー部材及び第2ジグソー部材との平坦な接続を形成することで、選定位置箇所に接続されたジグソー部分を形成してから、前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材を一体に接続し、選定位置に警告ランブルストリップス組立部材を形成している。説明した配置において、接合される前記ジグソー部分は前記第1警告ランブルストリップスサブ組立部材及び前記第2警告ランブルストリップスサブ組立部材のそれぞれから分離してもよい。
【0025】
有利に、前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジのそれぞれは磁性表面を含み、前記磁性表面は前記第1接合エッジ及び前記第2接合エッジのうちの他の一方にある対応する磁性表面に接合するために用いられ、2つのサブ組立部材の堅固な接合を提供している。
【0026】
少なくとも1つの磁性コネクタは少なくとも1つの穴内に設置され、且つ少なくとも1つの磁性コネクタの一端は少なくとも1つの穴の開口部箇所に露出している。例示の実施形態では、第1接合エッジ及び第2接合エッジは共に複数の少なくとも1つの前記穴を有し、且つ複数の少なくとも1つの前記磁性コネクタを対応するように有し、複数の磁性コネクタのそれぞれには1つの磁性コネクタが設置されている。各磁性コネクタの露出端は基本的に磁性コネクタの対応する穴がある接合エッジに平坦に揃えられている。
【0027】
好ましくは、複数の磁性コネクタのそれぞれは全て磁石性材料で構成され、且つ形状は円柱形である。 少なくとも1つの磁性コネクタは接着剤により少なくとも1つの穴中に恒久的に固定されている。
【0028】
本発明はもう一方で、一体に組み立てられることで一定の長さを有している警告ランブルストリップス組立部材を形成している複数の標識部分を備えているモジュール式道路警告ランブルストリップスシステムを提供する。複数の標識部分のそれぞれは全て警告ランブルストリップスの長さに沿って隣接する標識部分との間隔を置き、これら標識部分は警告ストリップス組立部材の長さに沿って配置されているロープが一体に組み立てられている。有利に、各標識部分は下面を含み、少なくとも1つの標識部分の下面には保護材料層を受容するために適した凹溝を有している。
【0029】
図に示すように、モジュール式道路警告ランブルストリップスシステムは、凹溝エッジに形成されているステップを更に備え、前記ステップの高さは少なくとも1つの前記標識部分の凹溝の底箇所の高さより高い。保護材料は、好ましくは、ポリウレタン層を含む。
【0030】
例示の実施形態では、ポリウレタン層は少なくとも1つの標識部分の下面の下方にある凹溝から延伸され、且つ凹溝の深さより厚い。ある実施形態では、ポリウレタン層は約0.1インチの厚さを有し、且つ凹溝は約0.05インチの深さを有している。前記ステップの高さは約0.1インチである。
【0031】
いくつかの実施形態では、凹溝は少なくとも1つの標識部分の全長に沿って延伸され、他の実施例において、凹溝は少なくとも1つの標識部分の全長に沿って延伸されていない。その後の1つの状況において、凹溝の各一端には少なくとも1つの標識部分の全厚さ部分が存在している。
【0032】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の例示の実施例に係る構造のモジュール式警告標識部分を示す傾斜図である。
【
図2】
図1の図に類似し、隠線(hidden lines)を表示することで前記標識部分の内部構造を掲示している。
【
図3】
図1及び
図2の傾斜図に類似し、鋼ケーブルマットを示し、前記鋼ケーブルマットにより本発明に係る警告標識部分の一部分を形成し、成形される標識部分から分離されている。
【
図4】
図1の本発明に係るモジュール式警告標識部分を示す上面図である。
【
図5】
図2に示すモジュール式警告標識部分の
図4の上面図に類似し、隠線を明確に見えるように表示する。
【
図8】本発明に係る3つのモジュール式警告標識部分を示し、これらは端対端方式で一体に接続されている。
【
図9】
図8の図に類似し、偏移方式で本発明に係るモジュール式警告標識部分が一体に接続されている他の例示の選択を示す。
【
図10】本発明に係るモジュール式警告標識部分の他の例示の実施例を示し、サンドイッチ方式の構造により、標識部分が多種類の色を有している。
【
図11】サンドイッチ構造を有している本発明に係るモジュール式警告標識部分他の図を示す。
【
図12】サンドイッチ構造を有している本発明に係るモジュール式警告標識部分の更に他の図を示す。
【
図13】サンドイッチ構造を有している本発明に係るモジュール式警告標識部分の更に他の図を示す。
【
図14】本発明に係るモジュール式警告標識部分の他の例示の変形例を示す上面図である。
【
図15】金属板の上面図を示し、前記金属板は好ましくは鋼であり、
図14のモジュール式警告標識部分に内部の支持を提供するために用いられている。
【
図18】
図15乃至17に類似する金属板を示す傾斜図である。
【
図19】
図15に示す実施例の上面図を示し、警告標識部分組立部材の構造を明確に示すため、金属板を可視化している。
【
図20】
図15乃至19に示す3つのモジュール式警告標識部分の組み立てを図示し、
図8に類似する端対端方式で3つの標識部分を接続している。
【
図21】本発明の原理に基づいた他の例示の実施例に係るモジュール式警告標識部分組立部材を示す傾斜図である。
【
図22】
図21に示す警告標識部分組立部材の中心部分を示す傾斜図である。
【
図23】
図21に示す警告標識部分組立部材の端部の1つを示す傾斜図である。
【
図24】
図21乃至
図23に類似する実施例の組立部材端部の警告標識部分を示す傾斜図であり、他の独特の特徴を有している。
【
図26】警告ランブルストリップス組立部材を示す傾斜図であり、前記警告標識部分組立部材は添付図面21乃至25に示す任意の複数の警告標識部分の構成に使用する。
【
図27】複数の接合可能な一部警告標識部分組立部材により組み立てる警告ランブルストリップスシステムを示す。
【
図28】複数の接合可能な一部警告標識部分組立部材により組み立てる警告ランブルストリップスシステムを示す。
【
図29】複数の接合可能な一部警告標識部分組立部材により組み立てる警告ランブルストリップスシステムを示す。
【
図30】本発明に係る警告ランブルストリップス組立部材の他の例示の変形例を示す傾斜図である。
【
図31】本発明に係る警告ランブルストリップス組立部材の他の例示の変形例を示す傾斜図である。
【
図32】
図31に示す組立部材の部分拡大を示す傾斜図である。
【
図33】本発明に係る警告ランブルストリップス組立部材の他の変形例を示す上面図である。
【
図34】上述の討論した警告ランブルストリップス組立部材の複数の変化実施例を示す傾斜図である。
【
図35】
図34に示す警告ランブルストリップス組立部材の他の図を示す。
【
図36】本発明の原理に基づいた2つのジグソー部材の変形例の上方傾斜図を示し、2つのジグソー部材は一体に接合することで2つの警告ランブルストリップスサブ組立部材を一体に接続し、警告ランブルストリップス組立部材を形成するために適している。
【
図37】
図36に示す改良されたジグソー部材の端部を示す傾斜図である。
【
図38】
図36及び37に示す改良されたジグソー部材の1つの端部の図を示し、ジグソー部材にポリウレタン層を収容するための凹溝を設けたもをの示す。
【
図39】2つの更に改変されたジグソー部材の端部の図を示し、磁性コネクタを使用してジグソー部材の堅固な接続を確保したものを示す。
【
図40】接合された
図30の更に改変されたジグソー部材を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
現在更に具体的に添付図面を参照し、
図1乃至6を参照する。第1端12及び第2端14を有しているモジュール式警告標識部分10または交通制御バンプ10の1つの例示の実施例である。各端部は凸型突起16及び凹型収容ベース18を備え、相似する標識部分10の隣接する対向端を一体に接続するために適し、必要な警告ランブルストリップスの配置を構成している。例示の実施形態では、標識部分10はゴムで構成されている。好ましくは、ゴムは再生ゴムでもよい。通常、標識部分を形成する材料の色は黒色であるが、他の色を使用してもよく、例えば、オレンジ色及び白色でもよく、且つ各種の変化が可能であり、例えば、各長辺に沿って黄色部分を使用してもよい。ハンドル20は前記標識部分中に形成されて運搬を利便にしている。好ましくは、ハンドル20は手袋を着用した手を十分収容可能な大きさがある。必須ではないが必要であれば、各端部の上方に積み重ねラグ22が形成され、これは標識部分10の下面にある凹型凹部(図示省略)に対応している。また、当然ながら、標識部分10の上面に沿った積み重ねラグ及び下面に沿った対応する凹型凹部の位置は、必要に応じて変更可能である。標識部分10の各縦方向側(長辺)には下に向けた傾斜部分24を含み、標識部分の中央部分の全厚さと比較すると、その断面は更に薄く、標識部分を横断(traversal)するのを助けている。双方向斜面の特徴は、道路に標識部分を方向付けする問題を打ち消している。例示の実施形態では、斜面24は約10乃至15度の角度で傾斜するが、必要であれば前記角度は改変可能である。有益に、必要であれば、各部分のジグソー端(jigsaw end)をハンドルとしてもよい。
【0035】
ある特定の実施形態では、各標識部分の総厚さは約1.5インチであり、且つ各標識部分10の長さは約46乃至46 1/2インチである。いくつかの実施形態では、各標識部分の幅は約12インチであり、他の実施例では、約13インチである。他の実施例では変化した厚さを採用してもよく、例えば、約1インチまたは約0.75インチでもよい。各標識部分の重量は約24乃至40ポンドの間の範囲である。
図8と
図9に示すように、3つの標識部分10を一体に接続することで、1つの警告ランブルストリップスを形成し、前記警告ランブルストリップスは1本の約11乃至12インチの典型的な道路の車道の幅を被覆する。本願の全文において討論するサイズは代表的なものであり、特定の応用によって決められ、サイズの変化も可能であり、必要になる場合もある。
【0036】
図10乃至13は本発明の標識部分10の独特な代替サンドイッチ構造を示し、多種類の色で標識部分10を形成することを許容している。標識部分10はサンドイッチのように製造されている。
図11に示すように、彩色された加硫ゴム(vulcanizable rubber)の薄層25aが型中に載置されてから、便宜的に黒色加硫ゴムの第2層25bが第1層の上方に載置される。それから、着色されている加硫ゴムの第3薄層25cが第2黒色層25bの上部に載置される。それから、このサンドイッチを加圧及び硫化して最終完成品部材を形成する。外観上、例えば、
図12に示すパーティングライン26以外、最終完成品部材は純色部材の外観を有している。このような方法の利点として、黒芯ゴムが非常に安価であるため、部材の製造コストが非常に低い点が挙げられる。コアゴムは有色外層の保護ケース内に位置するため、耐紫外線性または他の高価な添加剤が不要である。
【0037】
上述したように、
図8及び
図9には、モジュール式警告標識部分10を開発し、隆起式ランブルストリップスまたは警告ストリップス組立部材28または30をそれぞれ形成するための2種類の例示の方法を示す。
図8の例では、組立部材28は、対応する凸型突起16及び凹型収容ベース18をそれぞれ使用し、端対端で接続する3つの標識部分10のみであり、標識部分10の端部の凸型突起16が隣接する標識部分10の対向端の対応する凹型収容ベース中に挿入され、凹型収容ベース18は開いているため、凸型突起16がパズルのピースのように一体に接続される方式で対応する凹型収容ベース18中に接合される。よって、図に示すように、標識部分端部に対して平坦に揃えた接合が形成されている。一方では、
図9には本発明に係るシステムの多機能性を例示し、標識部分10も何れかの偏移方向に全て偏移して接合可能に設計されており、これはあらゆる凸型突起16が全てあらゆる凹型収容ベースに平坦に揃えて接合するために適している。ソケット18のこのような多機能性は異なる方向を有する大量の警告ランブルストリップス組立部材を創造することを許容するため、本発明に係るシステムの機能が最大化されている。
図9に示す如く、隣接する標識部分10の間が偏移して接続されることで、警告ランブルストリップス組立部材30が例示では約22インチの総幅を有し、警告ランブルストリップス組立部材28の幅ではなく、これは1つの標識部分10の幅に制限され、実施例においては約12インチである。換言すれば、図示する偏移方式で接続される場合、各標識部分10は隣接する部分に対して約5インチ偏移する。ただし、前記組立部材の総長さは
図8の組立部材28と同じであり、1つの代表的な実施例においては約11インチまたは2.5インチである。
【0038】
本発明の標識部分10は成形ゴム、好ましくは、再生ゴム、またはサンドイッチ構造により簡単に構成されている(
図10乃至
図13参照)。本発明の1つの特に有利な実施例示は
図2、3及び5に示す。出願人は、成形された標識部分10が標識部分内で縦方向に延伸されている複数の金属ケーブル32を備えていることが特に有益であることを見出した。
図3に示すように、これらケーブル32は1つのケーブルマット34として形成され、好ましくは、耐食鋼ケーブル32で形成されているが、ケーブルの材料は応用に基づいて変化可能である。ケーブルマット34は、例えば、加硫ゴムの成形ゴムの標識部分36と一体に成形され、
図2に示す標識部分10が形成されている。
【0039】
ここで留意すべき点は、図に示す如く、ケーブルマット34を形成するいくつかのケーブル32aが延長される長さを有し、一旦ケーブルマット34がゴムマット36中に成形されると、これらは標識部分10の両端にある凸型突起16内まで延伸される。
【0040】
有利に、標識部分10の縦方向に沿って延伸されている鋼ケーブル32、32aは各標識部分10の重量を増加させ、これは更に少ないゴムを使用して標識部分を製造することを許容することで、コスト及び体積を節約している。更に重要なことは、ケーブルの作用は実質的に凸型突起16を硬化及び強化し、隣接する標識部分10の間の接続を顕著に改善し、標識部分の各側辺にある斜面24を増強する。
【0041】
図14乃至
図19を参照する。これらの図中には本発明の原理に基づいた構造のモジュール式警告標識部分10の変形例を示す。これら添付図面を結合し、相似する部材には
図1乃至
図13の相似する部材標記を使用する。本実施例では、ケーブル32、32aを使用しておらず、1つの区切られた金属板38(
図15乃至
図19参照)を使用してゴム標識部分10を強化している。ある特定の実施形態では、好ましくは、鋼で製造されている金属板38が約32ポンドのバラスト重量を増加している。鋼板を包囲する約12ポンドのゴムを備え、組立部材10全体の総重量は約44ポンドである。当然ながら、応用によって決定され、前述の部材のサイズ及び重量は本発明に係るシステムの範囲内で改変可能である。
【0042】
図15に示すように、区切られた金属板38は可動ヒンジ42により互いに分離する複数の部分またはバラストブロック40で形成され、且つ一実施例においては、幅は約9インチである。ある実施例では、各バラストブロック40は長さ約4インチ、幅約3インチである。これら可動ヒンジ42はスリット、または金属板38の表面において格子の縦方向及び横方向に沿って形成されているスリットを含み、好ましくは、レーザーにより切断され、他の適合する切り込み方法を使用してもよい。いくつかの実施形態では、スリットまたは可動ヒンジ42の幅は0.005乃至1/16インチの間の範囲である。金属板38は2つの縦方向エッジ44を有している。いくつかの実施形態では、スリット42は板38の厚さを完全に貫通するように延伸されているが、1つの部分40から他の部分まで延伸されてスリット42の幅を横断する複数の金属溶接定盤を備えておらず、これは特定のスリット42の長さ方向に沿って間隔を置いて設置され、これら特定のスリット42は減少した厚さまたは金属板38の全厚さを有してもよい。他の実施例では、スリット42は板38の部分的な厚さのみを貫通するように延伸されてもよい。スリットの深さは隣接する部分またはバラストブロック38が互いに対応して曲折及び湾曲するのを許容する必要がある。
【0043】
ある特定の実施形態では、28個のバラストブロック40を有し、当然ながら、その数量は本発明の範囲内において変化可能である。
図15、
図18と
図19に示す如く、可動ヒンジ42のグリッド及び金属板38の縦方向エッジ44が共同で28個のバラストブロック40を定義している。各内部バラストブロック40はその4つの側辺にある可動ヒンジ42により定義され、且つ外部バラストブロック40はその3つの側辺にある可動ヒンジ42及び余剰の側辺にある金属板の外エッジ44により定義されている。
【0044】
可動ヒンジ42は非常に理想的な現場性能の特徴を発揮し、この特徴は警告標識部分10全体の軸方向(axially)及び横方向(transversely)の間隔が緊密であり、且つ制御の柔軟性を有している。このような柔軟性は標識部分10をあらゆる未知の不規則表面に適応させ易くし、標識部分10を非平坦な、窪みがある、或いは隆起している路面に使用する際の処理によく見受けられる。
【0045】
個別に形成されているバラストブロックまたは部分40を有している金属板38は、1つのバラストブロックが他の隣接するバラストブロックに対し、またはバラストブロック群が隣接するバラストブロック群に対し、軸方向或いは横方向に分離する柔軟性を有している。製造時の具体的な間隔及び成形時の具体的な関係を互いに保持している。
【0046】
既知の製造技術を使用し、各バラストブロックまたは部分40に穿孔または他の方式で穴46を形成している(
図15、
図18と
図19参照)。金属板38の中心部分48にこれに類似する別途の1つまたは複数の穴46を形成してもよい。
図15にはこのような1つの穴46を示し、
図18または
図19の中心部分48には3つの穴46を示す。何れか1種類の前記配置及びあらゆる他の数量のこのような穴46も全て本発明の範囲に含まれる。端部16及び18には穴46をそれぞれ更に示す。各部分40、または中心部分48、或いは各端部16、18に全て1つの穴46を有する必要はないが、金属板38の全表面には十分な数量の穴46を有し、下記説明のような穴46の機能を有する必要がある。ある実施例では、各穴46の直径は3/4インチであるが、その機能を保持するのみでよく、必要に応じてそのサイズを調整し、応用及び好みに合わせてもよい。中心領域48にはハンドル穴20が更に形成され、完成した標識部分がハンドル20を備えるように確保している。金属板38は第1端に形成されている凸型突起16及び第2端に形成されている凹型収容ベース18を更に含み、完成した成形された標識部分組立部材10がこれらの特徴を含むように確保している。
【0047】
現在、
図14乃至
図20に示す実施例を結合し、本発明に基づいた圧縮成形及びモジュール式警告標識部分の製造方法について説明する。最初に、まず平板または1層の加硫ゴムを型の上部(前記部材は逆さに成形される)に載置し、且つ3つの位置決めピンを貫通させ、これら位置決めピンが加硫ゴム層の上面を貫通して突出する。この3つの位置決めピンは区切られた金属板38を位置決めすると共に開いた型中に精確に位置決めするために用いられ、位置決めピンは初期のゴム層の上部に位置し、且つ金属板38の位置決めピン穴51を貫通するように延伸されている。一旦部分的なバラスト板38が型中に載置されているゴム板またはゴム層を突出するように貫通している3つの位置決めピンに位置決めされると、型の成形前の最後の工程の準備が整う。
【0048】
第1ブロックゴム板及び部分的な鋼板38の上部において、第2ブロック加硫ゴムが型中の3つの支持ピンに載置される。この際、型を閉じる準備をし、部分的な鋼板38が成形される製品の中間に挟持され、2つのゴム層の間に位置する。ある特定の実施形態では、鋼板38は厚さが約5/16インチであり、2つのゴム層のそれぞれは厚さが約1/4インチであるが、これらのサイズは設計に基づいて一定程度の改変を行えるように考慮されている。
【0049】
型を閉じ、且つ予熱のプレス機械中でゴムを加熱する場合、2つのゴム層の加硫ゴムが全て粘性流体に変化する。圧力成形機の巨大な圧力において、溶融したゴムが金属板38に形成されている穴46に流れる。この過程により実際に1つのゴムボルト(rubber bolt)が形成され、前記ボルトは上部ゴム層及び下部ゴム層の間の各穴を貫通するように延伸されている。各ゴム層及び金属板が全て一体に接続されることで、最終組立部材の構造が確定し、3層中の各層の互いに対する安定性及び位置を確保している。
【0050】
自由流動するゴムが絞り出されると共にバラストブロック40の間の幅1/16インチのレーザー切断空間または可動ヒンジ42を貫通(スリット42が板38の全厚さを貫通するように延伸される場合)することで、1つの加硫ゴム可動ヒンジ42が形成されている。
【0051】
図19には部分的に完成した警告標識部分10を示し、説明するために、ゴムの上層を除去し、金属板38が組立部材10内にどのように位置しているかを便宜的に示す。このようにすることで、図に下部ゴム層50、及び前記層50内に位置している金属板38を示している。前述のゴムボルトは各穴46に充填され、ゴム層及び金属板を一体に固定している。
【0052】
図14及び20には本発明に係る完全な成形された警告標識部分10を示す。これらの図では、上部ゴム層52を示し、金属板38がそれ自身と下部ゴム層38との間に挟持されている。上部ゴム層52の上面は基本的に滑らかであり、バイクのライダー及びランブルストリップス上を走行する他の二輪車に対する傷害を防止することができ、前記上面には成形されたエンジンバンプ54のみが選択的に配置されている。その中に会社名、連絡先情報、モデル番号情報等の情報を成形したい場合、情報ブロック56を提供する。
図20に示すように、1つの標識部分10の凸型突起16を隣接する部分10の凹型収容ベース18中に固定することで、任意の数量の警告標識部分10を端対端方式で接続することができる。図示するように、各標識部分10には1つの凸型突起16及び凹型収容ベース18のみがそれぞれ設置されているが、他の接続構造を採用してもよく、例えば、
図1乃至
図13所に示す接続構造を採用してもよく、特に偏移方式で隣接する標識部分10を接続したい場合である(
図9参照)。
【0053】
本発明は以下の重要な目的を満たす。
1)モジュール式警告標識部分10は十分重く、車両が通過する際に最小の移動で適切な位置に保持されるが、1人の人間にとっては、これを持ち上げたり、載置したり、処理するには重すぎる。
2)
図8、
図9と
図20に示す如く、各標識部分10を一体に組み立てる場合、剛性を十分高くする必要があり、特に連結されているジョイント箇所の剛性を高め、これらを車両が通過する際に互いに分離しないようにする必要がある。
3)標識部分10は、単独の1つの場合であれ、複数が組み立てられている場合であれ、変化及び非平坦な路面に適応するために、全て十分な柔軟性を有する必要がある。柔軟性は好ましくは、静的な重量に緊密に接続する必要があり、且つ軸方向及び横方向上に有する接近する近隣の柔軟性に緊密に連結する必要がある。
4)標識部分10の幅は約12乃至14インチであり、非常に平穏に接近及び離間する傾斜部分24を有し、各傾斜部分の幅は約1.5乃至2.5インチであり、最大15度の、好ましくは、10度のリード角及び出口角を有している。要点は、
図14乃至
図20の実施例において、金属板38は標識部分10の傾斜部分24中まで延伸されず、標識部分10の位置決めを向上し、その上を走行するための弾性を提供し、且つ標識部分が路面に順応する適応性を確保している。
5)各標識部分の最大高さは約3/4インチであり、長さは約4インチである。
6)特に
図14乃至
図20に示す実施例に関し、小さいレーザースリットまたは可動ヒンジ42を、間隔板を分離するために使用することには大きな利点があり、型中に複数の分離した板ではなく1つの板を載置しているため、製造効率及び精度を高めている。
【0054】
本発明の別の例示的な実施形態を
図21乃至
図23に示す。本実施例では、隆起式ランブルストリップスまたは警告ランブルストリップス組立部材28は対向する2つの線形標識部分58を備え、2つの線形標識部分58の間にはジグソー部分60が挟持され、前記ジグソー部分60は2つの接続されているジグソー部材62を含む。いくつかの実施形態では、線形標識部分58及びジグソー部材62は鋼で製造され、例えば、圧力鋳鋼または他の適合する金属で製造され、且つ各部分の前縁(leading edge)及び後縁(trailing edge)にテーパー面64、66をそれぞれ備えている。ウレタン(urethane)シートまたは他の適合する材料を各線形標識部分58及びジグソー部材62の底面に接着してもよい。図に示す如く、その上部及び側面に滑り止め、防蝕コート層が塗布されている。例示の実施形態では、各線形標識部分58及びジグソー部材62は全て平坦なテクスチャ装飾面の粉末が塗装されている。ウレタンシートは線形標識部分58及びジグソー部材62の下面に縦方向に接着されている。或いは、線形標識部分/ジグソー部材がウレタン中に浸漬し、または射出成形によりウレタン表面が形成されている。
【0055】
各ジグソー部材62が結合されてからジグソー部分60が構成され、ストレートエッジ68及びジグソーエッジ70を有している。ジグソーエッジは一続きの突出部72及び凹溝74を備え、これら突出部及び凹溝74は特別設計により隣接するジグソー部材のエッジにある対応する凹溝及び突出部と緊密に接続され、且つ移動不能になるように確保している。特別な利点として、ジグソー端またはジグソーエッジ70は双方向に使用可能に設計されている。換言すれば、これらは左辺や右辺を慣用するわけではない。よって、
図21に示すように、接合される2つのジグソー部材62が同じ構造を有するが、方向は反対である。
【0056】
図示するランブルストリップス組立部材28は相互接続されている2つのジグソー部材62(2つのジグソー部材は反対方向になる)を備え、ジグソー部分60が形成され、且つ2つの線形標識部分58がジグソー部分60の左右のエッジに接続されているが、本発明に係るシステムは、
図21乃至
図23に示す各線形標識部分及びジグソー部材の組み立ての任意の組み合わせが順応性を有することを完全に許容する。例えば、別途の線形標識部分58をランブルストリップス組立部材28の左右の端に付着させるか、或いは、別途のジグソー部分60をランブルストリップス組立部材28の1つまたは2つのエッジに固定する。ある場合には、複数の線形標識部分を簡単に一体に固定することが望ましく、他のいくつかの状況において、複数のジグソー部分60を一体に固定することが望ましい。設計パラメーター及び応用の必要に応じて決定され、あらゆるこのような組み合わせが可能である。個別の線形標識部分及びジグソー部材58、62は張り出し棒及び磁石システム、或いは他の適合する方法により位置までそれぞれ移動する。手動組み立てを選択してもよい。
【0057】
図21に示すように、ロープ76を使用して線形標識部分58及びジグソー部分60の各種を接続して組み合わせ、一体に固定する。ロープ76はケーブル、ワイヤーロープ等を含んでもよく、且つ、例えば、編み込み鋼のような鋼や他の適合する材料で形成されている。ロープ76は開口部78を貫通するように延伸され、開口部78は、各線形標識部分58及びジグソー部材62中に形成されている穴または狭いスロットを含んでもよい。穴ではなく開口部の狭いスロット78を使用する場合、ロープは狭いスロット内に溶接し、適切な位置に保持することが有利である可能性がある。
【0058】
図24及び25には
図21乃至
図23に示す線形標識部分58の変形例を示し、
図24乃至25の線形標識部分58の特徴は
図21乃至
図23のジグソー部材62に応用してもよい。特に、各線形標識部分58及びジグソー部材62にはスルーホール80が設けられている。図に示すように、このような1つのスルーホール80が部分の中心領域に設けられ、部分の前縁64及び後縁66において、他のこのようなスルーホール80がそれぞれ設けられてもよい。図に示すように、各スルーホール80は幅があるラッパ口部分82を有し、これは前記部分の上面に近接している。
【0059】
スルーホール80の1つの目的は、製造過程で上述のポリウレタンコート層を線形標識部分58及びジグソー部材62の周囲の適切な位置に鋳込む状況において、ロックシステムとして用いる。このような方法を使用し、ウレタンを位置に鋳込む状況において、ウレタンがスルーホール80を流れ、カルバミン酸が棒または部分に固定される。
【0060】
図26乃至
図29には上述の原理に基づいて組み立てる警告ランブルストリップス組立部材28の例を示し、複数の標識部分58はステンレスケーブルを含む一定の長さのロープ76が一体に固定されている。
図27に示すように、典型的なランブルストリップス組立部材において、その長さは道路の車道を横断するように延伸するのに十分である。図に示すように、総重量が約180ポンド前後の約30個前後の標識部分が一体に接続されている。ここで留意すべき点は、ロープ76が各部分の2つの開口部78を囲むように貫通するように延伸され、これらの部分が一体に組み立てられる際に、これら標識部分58が数珠繋ぎになる。図に示すように、標識部分58と標識部分58との間にあるロープ76にはスペーサー84が設けられている。スペーサーは、十分な直径を有してロープ76に組み立てられるチューブを備え、且つ標識部分58と標識部分58との間隔を保持する作用を確保し、これは
図26乃至
図29から明確に検閲できる。このようなスペーサーチューブ84は、好ましくは、耐腐食性材料を含み、これは十分な壁の厚さを有して十分な強度を確保することで、ロープ76を捩らずともランブルストリップス組立部材28を巻き上げることができる。スペーサー84は、例えば、銅やステンレスで構成されている。
【0061】
いま、
図26乃至
図29を再び参照する。警告ランブルストリップス組立部材28を組み立てるための技術として、組み立てサブ組立部材86(
図28参照)を備え、前記サブ組立部材は警告ランブルストリップス組立部材28の大きさの一部分であり、それから、複数のサブ組立部材86が一体に組み立てられて1つの完全な警告ランブルストリップス組立部材28が創造されている。具体的には、以上述べた如く、完全な警告ランブルストリップス組立部材28は、30個または更に多くの標識部分58を備えることで、180乃至210ポンド重くなっている。ある場合には、ユーザーが180ポンドのランブルストリップス組立部材28をトラックから道路の配置場所まで運搬することが望まれず、軽量な複数のサブ組立部材86を配置場所の位置まで運搬してから、配置場所の位置で複数のサブ組立部材86を互いに固定して完全なランブルストリップス組立部材を組み立てることが望まれる。任意の必要なサイズを有している1つのサブ組立部材(例えば15個の標識部分58)を適合する長さのロープ76上で組み立て、標識部分58と標識部分58との間にスペーサー84を有している。これは実際には、長さが5または6インチの重量約104ポンドの1つのハーフランブルストリップス86を形成し、これは約半分の車道を横断するのに適合している。前記ハーフランブルストリップス86は車道の配置場所を横断する。このような配置において、ハーフランブルストリップスにある最後の1つの標識部分は1つのジグソー部材62を備え、ジグソーエッジ70はハーフランブルストリップスの端部に露出している。ロープ76の端部はハーフランブルストリップスの端部にあるジグソー部材62の開口部78中に溶接されている。位置決めねじは前記部分の上部及び底部に設置してもよい。それから、他の1つのハーフランブルストリップスの端部のジグソー部材62を第1ハーフランブルストリップスの端部のジグソー部材62に固定し、そのそれぞれのジグソーエッジを一体に結合することで、道路現場において端対端方式で第1ハーフランブルストリップスに接続される。こうすることで、2つのサブ組立部材86が一体に接続されて、1つの完全なランブルストリップス組立部材28が形成され、車道全体を被覆する。
【0062】
よって、以上を総合すると、サブ組立部材86が一体に接合されることで、道路上に完全なランブルストリップス組立部材28が形成される。ロープ76は各サブ組立部材86の両端にリング88をそれぞれ形成し、完成したランブルストリップス組立部材28の各一端にはロープリング88を有している。図に示すように、ロープリング88はサブ組立部材/組立部材を配置するのを助けている。
【0063】
例示の実施形態では、各ランブルストリップスサブ組立部材86の長さは5.5インチであり、その一端にはジグソー部材62を有し、他端にはロープハンドル88を有している。図に示すように、2つのサブ組立部材86は対応するジグソー部材62を接続することで一体に接続され、車道を横断する長さ11インチのランブルストリップス組立部材28が形成されている。
【0064】
上述の例示の実施形態では、ジグソー部材62は同じであり、どのように方向付けされているかは関係ない。上述したように、指定した「左辺を慣用」または「右辺を慣用」する部材はない。ジグソー接続はランブルストリップス組立部材28の中間に位置しているため、前記接続が車両のタイヤが通過する箇所からなるべく離れる。この特定の組立部材において、再度前述の説明のように、各サブ組立部材86の重量は104ポンドであるため、約208ポンドのランブルストリップス組立部材28が形成されるが、これらの重量は材料及びサイズの規模に基づいて変化する。この範例において、組立部材を接続するロープ76は耐腐食性/耐塩害グレード3/8”のワイヤーロープである。
【0065】
各標識部分58及びジグソー部材62の下面は1/8”の厚さのウレタンであり、1つの特定の範例において、これは特殊な2液タイプ接着剤により鋼ストリップスに接着されている。スペーサー84は厚い壁のステンレスで製造されている。
【0066】
本発明の別の例示的な実施形態を
図30に示す。これは
図21乃至
図23及び
図26乃至
図29に示す実施例と相似している。
図30には警告ランブルストリップスサブ組立部材86を示し、
図21乃至
図23及び
図26乃至
図29の全ての実施例と同じ部材は同じ符号を以て表示している。本実施例と先行実施例との唯一の実質的な相違点は、本実施例のサブ組立部材86は標識部分58及びジグソー部材62で構成され、交互に隣接する標識部分58及びジグソー部材62は異なる色を有し、深い色と浅い色とが交互になっている(図参照)。例示の実施形態では、浅い色の標識部分58及びジグソー部材62は有色のアルミニウムで構成され、深い色の標識部分58及びジグソー部材62は有色の鋼で構成されている。要点は、隣接する標識部分58及びジグソー部材62の色の対比以外、軽量のアルミニウム部分がサブ組立部材86の重量を、先行実施例のサブ組立部材よりも更に軽量にしている。例えば、例示の実施形態では、サブ組立部材86は約80ポンドであり、104ポンドではなく、これによってランブルストリップス組立部材28の総重量が160ポンド前後となっており、204ポンド前後ではない。当然ながら、この軽い重量によりランブルストリップス組立部材が更に操作し易くなっている。有利に、標識部分58及びジグソー部材62の対比する色が交互になっていることで、接近するドライバーに対するランブルストリップス組立部材28の可視性を大幅に高めている。深い色のアスファルト上では、明るい標識部分58及びジグソー部材62が特に視認し易く、浅い色のコンクリート上では、暗い標識部分58及びジグソー部材62が特に視認し易い。
【0067】
本発明の別の例示的な実施形態を
図31乃至
図32に示す。これは
図30に示す実施例と類似している。
図31乃至
図32と
図30との唯一の実質的な相違点は、
図31乃至
図32では
図30に示すロープハンドル76が削除されており、こうすることでサブ組立部材86の各一端にある製造された1つのハンドル部分に固定することが有利になっている。ハンドル部分90及びハンドル部分92はハンドル部分90、92の2つの端部95を接続するための狭いハンドル部材94を有するように製造されており、狭いハンドル部材94には1つのハンドル空間96が定義され、ハンドル空間96はユーザーの手袋を着用した手を収容するのに十分な大きさがある。ハンドル部分90にあるハンドル部材94は外側ストレートエッジを有しているが、ハンドル部分92にあるハンドル部材94は外側ジグソーエッジ70を有し、サブ組立部材86を1つの隣接するサブ組立部材に隣接している。
【0068】
図33には
図31及び
図32に非常に相似する実施例を示し、浅い色の標識部分58には情報が刻印されている。
【0069】
図34乃至
図35にはハンドル部分92のジグソーエッジ70を使用して複数のサブ組立部材86を接続する例を示す。
図31乃至
図32に示す先行実施例と比較すると、2つの異なる箇所がある点に注意すべきである。まず、これらの実施例では、サブ組立部材86が更に短くなっており、長さが4インチよりも短く、先行実施例の5.5乃至6インチ前後の長さではない。各サブ組立部材の長さを短縮することで、前記サブ組立部材の重量が約50ポンドまたは更に少なくなっており、このようにすることで、少人数の二人組でもここで製造されている隆起式ランブルストリップス組立部材を更に容易に操作、取り付け、及び取り外すことができる。2つの標識部分を一体に接続して典型的な道路の車道を被覆するのではなく、これらの短いサブ組立部材86の3つを接続することで道路の車道を被覆している。ジグソー接続システムはこのように簡単であり、信頼性があり、通過する車両によって移動され難く、よって、これらが問題になることはない。各サブ組立部材86の各一端にあるジグソーコネクタ70により接続過程が非常に簡単になっている。
【0070】
図34乃至
図35に示す如く、本実施例の第2の相違点は、
図35に示すハンドル部分92の隣接するハンドル部分90のように、2つの隣接するハンドル部分を備えている。図から明らかなように、このような配置によりハンドル開口部96のサイズを増加し、サブ組立部材86を管理し易くしている。
【0071】
本発明のさらに別の変形例の実施形態を
図36から
図38に示す。この特定の実施例の目的は、2つのジグソー部分62の接合表面70の高さを最大化し、本願の前文において討論しているように、この2つのジグソー部分62は互いに接合するのに適している。設計の制限は、本願が開示する警告ランブルストリップスの道路の規格により、完成した警告ランブルストリップスの総高さが制限されている。一例を挙げると、アメリカの規範では、警告ランブルストリップスの完成する高さが0.75インチに制限されている。このため、標識部分の高さがすでに最大の許容高さに達している可能性があるため、接合表面70の接合高さを増加することで標識部分の全体の高さを簡単に増加することはできない。
【0072】
上述したように、好ましくは、警告ランブルストリップス組立部材の各標識部分58、62の底面にポリウレタン(urethane)のような耐用性材料で製造されている保護層を備えている。有利ではあるが、このような層を各標識部分の底面に簡単に接着することで警告ランブルストリップス組立部材の全体の高さを増加させているため、システムの全体の高さを規定の制限内に保持させるためには、各標識部分の高さを減少させる必要がある。このような高さの減少には接合表面70の高さを減少させる必要があり、これはいくつかの状況において形成される接点の接合強度を低下させる可能性がある。
【0073】
したがって、開示された実施形態では、標識部分62または加えて標識部分58の底側或いは地面接合側に凹溝または凹穴98を備えることが有利である可能性がある。凹溝または凹穴98はポリウレタンのような1層の保護材料100を収容することを目的とし、保護材料の全厚さが標識部分の総厚さを増加させないようにしている。
【0074】
したがって、
図36乃至
図38に示すように、本実施例では、凹溝98のエッジ箇所にステップ102が形成され、ジグソーエッジ70に隣接する標識部分の高さが梯子状にその全値まで増加することで、接合エッジ70の高さが警告ストリップスシステムの最大許容高さに更に接近することを許容し、標識部分の接合を改善している。これにより、一方ではジグソージョイントの接合面積を増加させ、同時にポリウレタンの滑り止めパッドの材料の高さを更に保持可能である。
【0075】
図38に示すように、ポリウレタン層100がステップ102の高さより高いため、標識部分を地面に載置する際に、ポリウレタン層100が下に向けられ、ポリウレタン層100が地面に接触する。
【0076】
例示の実施形態では、ステップ102の高さは約0.1インチでもよく、これは本実施例において接合高さを0.625インチから0.725インチまで増加させ、16%高めている。凹穴または凹溝98の深さは約0.05インチでもよく、ポリウレタン層100の高さは約0.1インチでもよく、ポリウレタン層が凹溝98の上部の上方から約0.50インチ突出している。
【0077】
標識部分58、62のうちの1つまたは複数が採用する本実施例において開示する凹溝98は本発明の範囲に含まれる。上述の討論したサイズ及び材料は全て変更可能である。必要であれば、本実施例を本願において開示する他の実施例に組み込んでもよい。例示する実施例には標識部分62(及び58、延伸されることにより)の全長に沿って延伸されている凹溝98を示すが、凹溝98を標識部分の長さの一部分のみになるまで短縮することも本発明の範囲内に含まれる。標識部分の各端部には全厚さ部分部材を有し、標識部分を展開及び撤収する際に地面の上で引っ張られるポリウレタン層100の端部を保護している。
【0078】
本発明の別の例示的な実施形態を
図39乃至
図40に示す。いくつかの交通条件において、特に、路面に本願が掲示するタイプが設置され、特に
図21乃至
図38の実施例の警告ランブルストリップス組立部材である場合、非平坦または非常に荒い路面に載置されるのであれば、警告ランブルストリップスサブ組立部材86は道路上の中点接合箇所に位置し、隣接するジグソー部分62の間の接続箇所が互いに分離する可能性がある。上述のようであれば、
図36乃至
図38に示す実施例のジグソー部分62に隣接する接合エッジ70の高さを増加することでこの問題を解決できるが、
図39乃至
図40に示す他の方法では、
図36乃至
図38に示す方法を分離または結合して使用してもよい。本実施例では、各接合エッジ70に複数の収容穴が設けられ、標識部分62の長さに沿って互いの間隔を置いている。
図39に示す如く、各穴内には磁性コネクタ104が設置され、その一端は露出されている。磁性コネクタ104がこれらに充填されているため、これらの穴は具体的に示されていない。例示の実施形態では、間隔を置いている6個の磁性コネクタ104が各接合エッジ70に沿って配置されているが、具体的な数量は制限されず、隣接する標識部分62に堅固に接着する磁性コネクタの適切な数量が鍵となっている。
【0079】
本実施例では、磁性コネクタ104及びその収容穴(図示省略)は円形であるが、他の適合する形状でもよい。例示の磁性コネクタは円柱形であり、且つ上述の穴内に固定されている。これらは恒久的に取り付けられるように設計されており、時間の経過と共に外れる及び/または喪失するような動きやすい留め具やピンで取り付けられているわけではなく、好ましくは、永久磁石材料で製造されている。磁性コネクタを固定するために適合するタイプの接着剤を用いてもよい。磁性コネクタ104の間は磁力吸着により相互に接合され、且つ堅固な接続を形成し、ジグソー接合の従来接続を補強していると同時に、形成されている接続が強すぎず、接合の正常な組み立て及び取り外しを妨害することはない(いくつかの別途付勢される力を有する)。説明すべき点として、例示する実施例は単独の磁性コネクタが対応する収容穴に取り付けられるものを示すが、他の方式でこの結果を実現することも本発明の範囲内に含まれ、例えば、対応する各接合エッジに沿って1つの磁気ストリップを接着したり、複数の薄い磁性コネクタを接合エッジに簡単に緊結する。
【0080】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術の範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術の範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【国際調査報告】