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特表2025-504181医療デバイスのためのアクチュエータならびに関連するシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】医療デバイスのためのアクチュエータならびに関連するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/015 20060101AFI20250130BHJP
   A61B 1/00 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
A61B1/015 511
A61B1/00 711
A61B1/015 512
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024546448
(86)(22)【出願日】2023-02-07
(85)【翻訳文提出日】2024-10-02
(86)【国際出願番号】 US2023062116
(87)【国際公開番号】W WO2023154698
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】63/307,762
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522368684
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック メディカル デバイス リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ダノティヤ、アディティア
(72)【発明者】
【氏名】アスワサ ナーラーヤナ、バラージ
(72)【発明者】
【氏名】ボーミック、ナバルン
(72)【発明者】
【氏名】ラウト、シュリカント バサン
(72)【発明者】
【氏名】ウェルドン、ジェームズ
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF12
4C161HH02
4C161HH04
4C161HH05
4C161HH15
4C161LL02
4C161QQ06
(57)【要約】
一態様によれば、医療デバイス用のハンドルアセンブリ(300)は、ハンドル本体(320)と、医療デバイスへの空気の供給および液体の供給を制御するためのアクチュエータ(107)とを備え得る。アクチュエータは、ボタンの上面(326)を通って延在する穴(309)を含むボタン(318)を備えてもよく、穴は、ボタンの上面の中心からオフセットされてもよい。アクチュエータは、使用者が穴を覆ったときに医療デバイスに空気を供給し、および/または使用者がボタンを押したときに医療デバイスに液体を供給するように構成されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスのためのハンドルアセンブリであって、
ハンドル本体と、
前記医療デバイスへの空気の供給および液体の供給を制御するためのアクチュエータであって、前記アクチュエータは、ボタンであって、前記ボタンの上面を通って延在する穴を含み、前記穴が、前記ボタンの前記上面の中心からオフセットされている、ボタンを含む、アクチュエータと、を備え、
前記アクチュエータは、
使用者が前記穴を覆ったときに前記医療デバイスに空気を供給し、および/または
使用者が前記ボタンを押したときに前記医療デバイスに液体を供給する、ハンドルアセンブリ。
【請求項2】
前記ボタンは、前記ハンドル本体のベース部分によって受容される、請求項1に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項3】
ノブアクチュエータをさらに備え、前記穴は、前記ボタンの中心と前記ノブアクチュエータとの間に位置付けられる、請求項1または2に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項4】
前記ボタンは、楕円形であり、前記ハンドル本体は、遠位部分および近位部分を備え、前記近位部分は、前記近位部分の断面サイズが前記遠位部分の断面サイズを上回るように、前記ハンドル本体の中心長手方向軸から半径方向外向きに突出する突出部分を含み、前記ベース部分は、完全に前記突出部分上に位置付けられる、請求項2に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項5】
前記ボタンの前記上面は、前記ハンドル本体の側面から離れる方を向き、画像取込ボタンの上面は、前記ハンドル本体の前記側面から離れる方を向き、前記画像取込ボタンは、前記医療デバイスの画像センサを制御するように構成される、請求項4に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項6】
前記アクチュエータが第1のアクチュエータであり、前記ボタンが第1のボタンであり、前記ハンドルアセンブリが、前記医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータをさらに備え、前記第2のアクチュエータが、前記第1のアクチュエータに隣接して前記突出部分上に完全に位置付けられた第2のボタンを含む、請求項4に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項7】
前記突出部分は、第1の突出部分であり、前記画像取込アクチュエータは、前記ハンドル本体の第2の突出部分に位置付けられ、前記第2の突出部分は、前記第1の突出部分を横断する方向に外向きに突出する、請求項5に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項8】
前記ボタンは、長方形であり、前記ハンドルアセンブリの第1の端からノブアクチュエータに向かって長手方向に延在し、前記ボタンと前記ノブアクチュエータとの間に空隙を画定する、請求項1~3のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項9】
前記アクチュエータは、第1のアクチュエータであり、前記ボタンは、第1のボタンであり、前記空隙は、第1の空隙であり、前記ハンドルアセンブリは、前記医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータをさらに備え、前記第2のアクチュエータは、前記第1のアクチュエータに隣接して位置付けられ、第2のボタンを含み、前記第2のボタンは、長方形であり、第2の端から前記ハンドルアセンブリの前記ノブアクチュエータに向かって長手方向に延在し、第2のボタンと前記ノブアクチュエータとの間に第2の空隙を画定する、請求項8に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項10】
前記ボタンは、第1の表面および第2の表面を含み、前記第1の表面は、前記ハンドル本体の中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であり、実質的に平面であり、前記第2の表面は、前記中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であり、第1の端から前記第1の表面まで半径方向外向きに延在する、請求項1~9のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項11】
前記第2の表面は、湾曲した凹状表面である、請求項10に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項12】
前記穴は、前記第2の表面にある、請求項10または11に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項13】
ノブアクチュエータをさらに備え、前記第1の表面は、前記第2の表面よりも前記ノブアクチュエータの近くに位置付けられる、請求項10~12のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項14】
前記アクチュエータが第1のアクチュエータであり、前記ボタンが第1のボタンであり、前記ハンドルアセンブリが、前記医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータをさらに備え、前記第2のアクチュエータが、前記第1のアクチュエータに隣接して位置付けられ、第3の表面および第4の表面を含み、前記第3の表面が、前記ハンドル本体の中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であり、実質的に平面であり、前記第4の表面が、前記中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であり、第2の端から前記第3の表面まで半径方向外向きに延在する、請求項10~13のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
【請求項15】
前記ボタンの前記第1の表面から、前記ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、前記ボタンの正反対にある前記ハンドル本体の半径方向外側縁部までの第1の距離は、約70ミリメートルであり、前記第1の端の半径方向最外部分から、前記ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、前記ボタンの正反対にある前記ハンドル本体の半径方向外側縁部までの第2の距離は、約60ミリメートルである、請求項10~14のいずれか一項に記載のハンドルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の種々の態様は、全般的に、医療デバイスのハンドルのためのアクチュエータに関する。より具体的には、本開示の実施形態は、他の態様の中でも、内視鏡または他の医療デバイスのハンドルとともに使用するための人間工学的アクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡処置の間、内視鏡を操作する医療専門家は、しばしば、その手のひら全体をデバイスのグリップまたはハンドル部分の周囲に巻き付ける。内視鏡のハンドル上の様々なアクチュエータは、医療専門家が処置中に手を頻繁に、かつ長期間にわたってねじることを必要とし、これは、負担、または傷害さえも引き起こし得る。場合によっては、ノブまたはエレベータアクチュエータのような異なるスコープ制御部の作動は、医療専門家の親指または他の指の過剰な動きをもたらすことがあり、これは、医療専門家の手の負担をもたらすことがある。内視鏡の操作者は、内視鏡のハンドルを保持し操作することから生じる手首および手の不快感を経験することがある。場合によっては、医療専門家は、手根管症候群または腱炎と同様の症状を経験することがある。医療専門家が指、手、または手首に疲労または他の痛みを経験するとき、医療専門家は、一次グリップ位置から、一次グリップ位置よりも強力でないグリップであり得る二次グリップ位置にシフトする場合がある(例えば、4本指グリップから3本指グリップにシフトする)。様々なアクチュエータにアクセスするために繰り返し指を伸ばしたりねじったりすることは、疲労または他の痛みを増加させる可能性がある。
【0003】
医療専門家が処置タスクの合間にハンドグリップを繰り返し再調整する場合、処置は長引くことがあり、処置タスクはより困難になることがある。医療専門家の手のサイズに応じて、アクチュエータは、最適化されていない位置に位置付けられ、処置中の専門家の手の再調整の回数を増加させ得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様は、とりわけ、ハンドル上のアクチュエータへの使用者のアクセスを補助し、内視鏡または他の医療デバイス上の使用者のハンドグリップを容易にするためのシステム、デバイス、および方法に関する。様々なサイズの指および手に適応するように構成されたアクチュエータを有する内視鏡および他の医療デバイスは、使用者の手の疲労または負担に対処するのを助けることができ、ハンドグリップの再調整の必要性を低減するのを助けることができ、他の問題に対処するのを助けることができる。本明細書で開示される態様の各々は、他の開示される態様のいずれかに関連して説明される特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0005】
一態様によれば、医療デバイス用のハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、医療デバイスへの空気の供給および液体の供給を制御するためのアクチュエータとを備え得る。アクチュエータは、ボタンの上面を通って延在する穴を含むボタンを備えてもよく、穴は、ボタンの上面の中心からオフセットされてもよい。アクチュエータは、使用者が穴を覆ったときに医療デバイスに空気を供給し、および/または使用者がボタンを押したときに医療デバイスに液体を供給するように構成されてもよい。
【0006】
他の態様では、ハンドルアセンブリは、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。ボタンは、ハンドル本体のベース部分によって受け入れられてもよい。ハンドルアセンブリは、ノブアクチュエータをさらに含んでもよく、穴は、ボタンの中心とノブアクチュエータとの間に位置付けられてもよい。ボタンは、楕円形であってもよく、ハンドル本体は、遠位部分および近位部分を含んでもよく、近位部分は、近位部分の断面サイズが遠位部分の断面サイズを上回るように、ハンドル本体の中心長手方向軸から半径方向外向きに突出する突出部分を含み、ベース部分は、完全に突出部分上に位置付けられてもよい。ボタンの上面は、ハンドル本体の側面から離れる方を向いてもよく、画像取込ボタンの上面は、ハンドル本体の側面から離れる方を向いてもよく、画像取込ボタンは、医療デバイスの画像センサを制御するように構成される。アクチュエータは、第1のアクチュエータであってもよく、ボタンは、第1のボタンであってもよく、ハンドルアセンブリはさらに、医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータを備えてもよく、第2のアクチュエータは、第1のアクチュエータに隣接する突出部分上に完全に位置付けられる第2のボタンを含む。突出部分は、第1の突出部分であってもよく、画像取込アクチュエータは、ハンドル本体の第2の突出部分に位置付けられてもよく、第2の突出部分は、第1の突出部分を横断する方向に外向きに突出してもよい。
【0007】
他の態様では、ハンドルアセンブリは、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。ボタンは、長方形であってもよく、第1の端からハンドルアセンブリのノブアクチュエータに向かって長手方向に延在し、ボタンとノブアクチュエータとの間に空隙を画定してもよい。アクチュエータは、第1のアクチュエータであってもよく、ボタンは、第1のボタンであってもよく、空隙は、第1の空隙であってもよく、ハンドルアセンブリはさらに、医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータを備え、第2のアクチュエータは、第1のアクチュエータに隣接して位置付けられ、第2のボタンを含み、第2のボタンは、長方形であり、第2の端からハンドルアセンブリのノブアクチュエータに向かって長手方向に延在し、第2のボタンとノブアクチュエータとの間に第2の空隙を画定する。ボタンは、第1の表面および第2の表面を含んでもよく、第1の表面は、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、実質的に平面であり、第2の表面は、中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、第1の端から第1の表面まで半径方向外向きに延在する。第2の表面は、湾曲した凹状表面であってもよい。穴は、第2の表面にあってもよい。ハンドルアセンブリは、ノブアクチュエータをさらに備えてもよく、第1の表面は、第2の表面よりもノブアクチュエータの近くに位置付けられてもよい。アクチュエータは、第1のアクチュエータであってもよく、ボタンは、第1のボタンであってもよく、ハンドルアセンブリはさらに、医療デバイスへの吸引の供給を制御するための第2のアクチュエータを備えてもよい。第2のアクチュエータは、第1のアクチュエータに隣接して位置付けられてもよく、第3の表面および第4の表面を含んでもよく、第3の表面は、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、実質的に平面であってもよく、第4の表面は、中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、第2の端から第3の表面まで半径方向外向きに延在してもよい。ボタンの第1の表面から、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、ボタンの正反対にあるハンドル本体の半径方向外側縁部までの第1の距離は、約70ミリメートルであってもよく、第1の端部の半径方向最外部分から、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、ボタンの正反対にあるハンドル本体の半径方向外側縁部までの第2の距離は、約60ミリメートルであってもよい。
【0008】
別の態様では、医療デバイス用のハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、医療デバイスの1つ以上の機能を制御するためのアクチュエータとを備えてもよい。アクチュエータは、第1の表面および第2の表面を含むボタンを備えてもよく、第1の表面は、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、実質的に平面であってもよい。第2の表面は、中心長手方向軸に対して半径方向最外表面であってもよく、第1の端から第1の表面まで半径方向外向きに延在してもよく、凹状であってもよい。
【0009】
他の態様では、ハンドルアセンブリは、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。アクチュエータは、(i)使用者がボタンの穴を覆ったときに医療デバイスに空気を供給し、使用者がボタンを押したときに医療デバイスに液体を供給する、または(ii)使用者がボタンを押したときに医療デバイスに吸引を供給するように構成されてもよい。ボタンは、ボタンの上面に穴を含んでもよく、穴は、ボタンの中心から離間されてもよい。ボタンの第1の表面から、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、ボタンの正反対にあるハンドル本体の半径方向外側縁部までの第1の距離は、約70ミリメートルであってもよく、第1の端部の半径方向最外部分から、ハンドル本体の中心長手方向軸に対して、ボタンの正反対にあるハンドル本体の半径方向外側縁部までの第2の距離は、約60ミリメートルであってもよい。
【0010】
他の態様では、ハンドルを含む内視鏡を操作する方法は、(i)内視鏡を保持するためにハンドルを把持することと、(ii)内視鏡の遠位端に空気を供給するために第1のボタンの穴を覆うことと、(iii)内視鏡の遠位端に供給された空気の総量を電子ディスプレイ上に表示することとを含み得る。
【0011】
前述の全般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求される本発明を限定するものではないことが理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の例示的な態様を示し、説明とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。
図1A】本開示の態様による、例示的な内視鏡の斜視図である。
図1B】本開示の態様による、例示的な内視鏡の斜視図である。
図2A】本開示の態様による、内視鏡ハンドルを保持する使用者の手の斜視図である。
図2B】本開示の態様による、内視鏡ハンドルを保持する使用者の手の斜視図である。
図3A】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の上面図である。
図3B】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の斜視図である。
図3C】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の側面図である。
図4】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の斜視図である。
図5】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の斜視図である。
図6A】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の斜視図である。
図6B】本開示の態様による、内視鏡ハンドルの近位部分の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本開示の態様を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、同一または類似の部分を参照するために、図面全体を通して同一または類似の参照番号が使用される。「遠位」という用語は、デバイスを患者に導入するときに使用者から最も遠い部分を指す。反対に、「近位」という用語は、デバイスを患者内に配置するときに使用者に最も近い部分を指す。本出願に含まれる図全体を通して、「P」および「D」と標識された矢印は、図中の近位方向および遠位方向を示すために使用される。本明細書で使用される場合、「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むわけではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の他の要素を含み得るように、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。「例示的」という用語は、「理想的」ではなく「例」の意味で使用される。さらに、例えば、「約」、「実質的に」、「およそ」などの相対的な用語は、記載された数値または範囲の±10%の可能な変動を示すために使用される。
【0014】
本開示の実施形態は、医療処置中に内視鏡などの医療デバイスのハンドルおよびハンドルのアクチュエータを把持し、操作し、および他の方法で力を加える使用者の能力を改善しようとし、非限定的な例示的利点として、他の態様の中でも、処置中に使用者の手を再配置する必要性を低減し、指の過度の動きによる使用者の手への負担を低減するのに役立つ。加えて、本開示の態様は、複数の異なる手のサイズのためにハンドル上に人間工学的グリップに対応することを容易にし得る。
【0015】
図1Aおよび図1Bは、例示的な内視鏡システム100の斜視図を示す。内視鏡システム100は、内視鏡101を含んでもよい。内視鏡101は、ハンドルアセンブリ106と、可撓性の管状シャフト108とを含んでもよい。ハンドルアセンブリ106は、生検ポート102と、生検キャップ103と、画像取込ボタン104と、エレベータアクチュエータ107と、第1の係止レバー109と、第2の係止レバー110と、第1の制御ノブ112と、第2の制御ノブ114と、吸引ボタン116と、空気/水ボタン118と、ハンドル本体120と、アンビリカス(umbilicus)105とを含んでもよい。内視鏡システム100のアクチュエータ、エレベータ、ノブ、ボタン、レバー、ポート、またはキャップはすべて、任意の目的を果たしてもよく、本明細書で使用される各構成要素の個別の命名によって意味され得る、任意の特定の使用によって限定されない。アンビリカス105は、ハンドル本体120から、制御ユニット、給水、および/または真空源等の補助デバイスまで延在してもよい。したがって、アンビリカス105は、内視鏡101と制御ユニットとの間で信号を伝送することで、内視鏡101の照明および撮像構成要素を制御し、かつ/または内視鏡101から画像データを受信することができる。アンビリカス105はまた、シャフト108の遠位先端119への送気、給水からの潅注、および/または吸引のための空気用の流体を提供することができる。ボタン116および118は、それぞれ、吸引および流体(空気/水)供給のための弁を制御する。シャフト108は、遠位先端119で終端となってもよい。シャフト108は、遠位先端119を上方向、下方向、左方向、および/または右方向に偏向させるための関節セクション122を含んでもよい。ノブ112および114は、そのような偏向を制御するために使用されてもよく、係止レバー109および110は、それぞれ、ノブ112および114を所望の位置に係止し得る。ハンドル本体120は、テーパ状であってもよく、ハンドル本体120の外形がその近位端よりもその遠位端においてより小さくなるように、ハンドルが遠位に延在するにつれて細くなってもよい。
【0016】
遠位先端119は、撮像デバイス(例えば、カメラ)と、光源(例えば、LEDまたは光ファイバ)とを含んでもよい。遠位先端119は、横向きであってもよい。すなわち、撮像デバイスおよび光源は、シャフト108および遠位先端119の長手方向軸に対して半径方向外向きに、垂直に、略垂直に、または別様に横断方向を向いてもよい。
【0017】
内視鏡という用語が本明細書で使用され得るが、十二指腸鏡、結腸鏡、尿管鏡、気管支鏡、腹腔鏡、シース、カテーテル、または任意の他の好適な送達デバイスもしくは医療デバイスを含むが、それらに限定されない、他のデバイスが、本開示のデバイスと関連して使用されてもよく、本明細書中で議論されるアクチュエータの実施形態のいずれかがこれらまたは他の医療デバイスのいずれかに組み込まれてもよいことを理解されたい。
【0018】
内視鏡システム100を操作する際、使用者は、その左手を使用して、ハンドルアセンブリ106(図2Aに示される)を保持してもよい一方で、右手は、付属デバイスを保持し、および/または第1および第2の制御ノブ112、114ならびに第1および第2の係止レバー109、110等のハンドルアセンブリ106のアクチュエータのうちの1つ以上を操作するために使用される。使用者は、使用者の手をハンドル本体120の周囲に巻き付けることによって、ハンドルアセンブリ106を把持してもよい。ハンドル本体120を把持するとき、使用者は、左親指を使用して、第1および第2の制御ノブ112、114ならびにエレベータアクチュエータ107を(それらの軸を中心とした回転を通して)操作してもよく、左手の指を使用して、画像取込ボタン104、吸引ボタン116、および空気/水ボタン118を(各々、押下することによって)操作してもよい。
【0019】
図2Aおよび図2Bは、ハンドルアセンブリ106を把持する例示的な使用者の左手201を示す。使用者の人差し指230および中指231は、吸引ボタン116および空気/水ボタン118を操作するために使用されてもよい。使用者は、吸引ボタン116および/または空気水ボタン118を作動させるために、人差し指または中指を伸ばし、および/または酷使しなければならない場合がある。本明細書で以下に説明されるアクチュエータは、必要とされるリーチを低減し、および/または使用者の指および/または手への負担を軽減するのに役立ち得る。ハンドルアセンブリ106は、ハンドルアセンブリ106を通って長手方向に延在する中心長手方向軸199を有してもよい。
【0020】
使用者は、把持している手201の親指202をエレベータアクチュエータ107の上に位置付け、親指202を移動させることによって、エレベータアクチュエータ107を円軌道に沿って第1の位置(図2Aに示される)から第2の位置(図2Bに示される)に移動させてもよい。図2Bに示されるように、親指202が第1の位置から第2の位置に移動するとき、手のひら240は、ハンドル本体120から離れて移動する場合があり、手のひら240がハンドル本体120から離れて移動するとき、使用者は、人差し指または中指で吸引ボタン116および/または空気水ボタン118に到達することが困難である場合がある。本明細書で以下に議論されるアクチュエータは、内視鏡101の操作中に吸引ボタン116および/または空気/水ボタン118を作動させるために人差し指および/または薬指に要求される移動を減少させることに役立ち得る。
【0021】
図3A、3B、および3Cは、画像取込ボタン304と、第1の係止レバー311と、第2の係止レバー310と、第1の制御ノブ312と、第2の制御ノブ314と、空気/水ボタン318を含む空気/水アクチュエータ350と、吸引ボタン319を含む吸引アクチュエータ351と、ハンドル本体320と、アンビリカス/アンビスカスコネクタ305とを含む、代替のハンドルアセンブリ300の上面図、斜視図、および側面図を示す。中心回転ノブ軸398は、第1の制御ノブ312および第2の制御ノブ314を通って延在してもよい。
【0022】
空気/水ボタン318は、医療デバイスの遠位部分への空気および液体/水の供給を制御するように構成されてもよい。空気/水ボタン318は、湾曲し、第1の端331から第2の表面327まで延在する、第1の表面326を含んでもよい。第1の表面326は、凹状表面であってもよく、第1の端331から中心長手方向軸399に対して半径方向外向きに延在してもよく、第2の表面327は、実質的に平面であってもよく、空気/水ボタン318の中心長手方向軸399に対して半径方向最外部分であってもよい。中心長手方向軸399は、図3Aのページを通って延びるように示されている。第2の表面327は、第1の表面326よりも第1の制御ノブ312および第2の制御ノブ314の近くに位置付けられてもよい。軸399に対する空気/水ボタン318の半径方向最外部分からハンドル本体320の反対側347までのハンドル本体320の幅は、空気/水ボタン318が第1の制御ノブ312に向かって延在するにつれて増加してもよい。
【0023】
いくつかの例では、軸399に対する空気/水ボタン318の半径方向最外部分からハンドル本体320の反対側347(反対側347のハンドル本体の半径方向外側縁部など)までのハンドル本体320の幅は、空気/水ボタン318が第1の制御ノブ312に向かって延在するにつれて、約60mmから約70mm(境界値を含む)に増加してもよい。空気/水ボタン318は、空気源からの空気流がハンドル本体320から外に通気することを可能にするように構成される穴309につながる管腔を含んでもよい。穴309は、第1の表面326上に位置付けられてもよく、穴309は、空気/水ボタン318の中心から離間されてもよい。他の例では、空気/水ボタン318は、第1の表面326および第2の表面327の各々が実質的に平面であり、第1の表面326がいかなる曲率も有していない(図示せず)、段状表面を含んでもよい。第1の表面326を第2の表面327に対して湾曲および/または段状にすることによって、空気/水ボタン318は、ハンドル本体320の複数の外周において空気/水ボタン318へのアクセスを可能にすることによって、いくつかの異なる手のサイズに適応し得る。使用者の手および/または指のサイズに応じて、使用者は、第1の表面326、第2の表面327、または第1の表面326および第2の表面327の両方において、空気/水ボタン318にアクセスしてもよい。例えば、使用者がハンドル本体320を把持するときに空気/水ボタン318の第2の表面327にアクセスするためにハンドル本体320の外周のより大きい部分の周りに指を巻き付ける場合と比較して、使用者は、ハンドル本体320を把持するときに空気/水ボタン318の第1の表面326にアクセスするためにハンドル本体320の外周のより小さい部分の周りに指を巻き付けることができる。
【0024】
吸引ボタン319は、第1の表面328および第2の表面329を含んでもよい。第1の表面328および第2の表面329は、第1の表面326および第2の表面327に関して説明した特性のいずれかを有してもよい。第1の表面328は、第1の表面326と長手方向に位置合わせされてもよく、第2の表面329は、第2の表面327と長手方向に位置合わせされてもよい。いくつかの例では、第1の表面328は、第1の表面326が中心長手方向軸399から離間されるのと同じ距離だけ中心長手方向軸399から離間されてもよく、第2の表面329は、第2の表面327が中心長手方向軸399から離間されるのと同じ距離だけ中心長手方向軸399から離間されてもよい。
【0025】
ハンドル本体320は、空気/水ボタン318を受容するように構成される第1のベース部分333と、吸引ボタン319を受容するように構成される第2のベース部分334とを含んでもよい。いくつかの例では、第1のベース部分333および第2のベース部分334は、ハンドル本体320の一部として、かつハンドル本体320と一体的に成形される。第1のベース部分333および第2のベース部分334は、実質的に長方形または楕円形であってもよく、中心軸長手方向軸399を中心として円周方向に延在してもよく、第1の制御ノブ312に隣接して、軸399に対して画像取込ボタン304の反対側に位置付けられてもよい。空気/水ボタン318は、使用者が空気/水ボタン318を押下すると、第1のベース部分333内で中心長手方向軸399に向かって移動するように構成されてもよく、吸引ボタン319は、使用者が吸引ボタン319を押下すると、第2のベース部分334内で中心長手方向軸399に向かって移動するように構成されてもよい。
【0026】
図4は、代替のハンドルアセンブリ400の近位部分の斜視図を示す。ハンドルアセンブリ400は、第1の係止レバー411と、第2の係止レバー410と、第1の制御ノブ412と、第2の制御ノブ414と、空気/水ボタン418を含む空気/水アクチュエータ450と、吸引ボタン419を含む吸引アクチュエータ451と、ハンドル本体420とを含んでもよい。空気/水ボタン418は、断面が円形であってもよく、ボタン418の半径方向外側上面459における穴409につながる管腔を含んでもよい。管腔および穴409は、空気源からの空気流がハンドル本体420から外に通気されることを可能にするように構成される。穴409は、空気/水ボタン418の表面459の中心からオフセットおよび/または離間されてもよい。いくつかの例では、穴409は、第1の制御ノブ412により近い空気/水ボタン418の第1の半表面459に位置付けられてもよく、これは、医療デバイスの遠位部分への空気供給の偶発的送気または印加を防止することに役立ち得、使用者の指による穴409の偶発的被覆を防止し得る。穴409を中心から外して制御ノブ412のより近くに位置決めすることによって、使用者が穴409を覆うことなく表面459上に指を置くのに十分な表面459の表面積が残る。いくつかの例では、空気/水ボタン418の上面459は、ノブ412/414に向かって、またはそこから離れて、ハンドル本体420の中心長手方向軸499を中心とした円周の方向に傾斜または下降してもよい。
【0027】
図5は、代替のハンドルアセンブリ500の近位部分の斜視図を示す。ハンドルアセンブリ500は、第1の係止レバー511と、第2の係止レバー510と、第1の制御ノブ512と、第2の制御ノブ514と、空気/水ボタン518を含む空気/水アクチュエータ550と、吸引ボタン519を含む吸引アクチュエータ551と、ハンドル本体520とを含んでもよい。空気/水ボタン518は、実質的に長方形(丸い角を有する)または楕円形の形状であってもよく、第1の制御ノブ512に隣接する第1の端561からハンドル本体520に隣接する第2の端562まで延在してもよい。空気/水ボタン518は、空気源からの空気流がハンドル本体520から外に通気することを可能にするように構成される、ボタン518の半径方向外側上面における穴509につながる管腔を含んでもよい。穴509は、空気/水ボタン518の半径方向外側上面の中心からオフセットおよび/または離間されてもよく、表面上の任意の場所に位置付けられてもよい。空気/水ボタン518および吸引ボタン519の各々の半径方向外側上面は、平面であり、中心ノブ軸596と平行に長手方向に延在してもよい。吸引ボタン519の半径方向外側上面は、実質的に長方形(丸い角を有する)または楕円形の形状であってもよく、第1の制御ノブ512に隣接する第1の端563からハンドル本体520に隣接する第2の端564まで延在してもよい。空気/水ボタン518および吸引ボタン519は、第1の端561および第1の端563が各々、第1の制御ノブ512の上に張り出し、第1の制御ノブ512と空気/水ボタン518との間に第1の間隙、および吸引ボタン519と第1の制御ノブ512との間に第2の間隙を生成し得るように、十分な長手方向長さを有してもよい。空気/水ボタン518の一部は、ノブ軸596の方向にハンドル本体520から離れて延在してもよく、吸引ボタン519の一部は、ノブ軸596の方向にハンドル本体520から離れて延在してもよい。
【0028】
図6Aおよび図6Bは、代替のハンドルアセンブリ600の近位部分の斜視図を示す。ハンドルアセンブリ600は、空気/水ボタン618を含む空気/水アクチュエータ650と、吸引ボタン619を含む吸引アクチュエータ651と、ハンドル本体620と、画像取込ボタン641とを含んでもよい。ハンドルアセンブリ600は、他のハンドルアセンブリ106、300、400、500に関して本明細書で議論される特徴のうちのいずれかを有してもよい。空気/水ボタン618は、断面が楕円形であってもよく、凹状上面671と、上面671における穴609につながり、空気源からの空気流がハンドル本体620から通気することを可能にするように構成される、管腔とを含んでもよい。穴609は、上述の実施形態のように、上面671の中心からオフセットされてもよい。吸引ボタン619は、凹状上面672を含んでもよく、空気/水ボタン618に隣接して位置付けられてもよい。空気/水ボタン618および吸引ボタン619の各々は、それぞれ、ハンドル本体620上のベース部分633、634によって受容されてもよい。ハンドル本体620は、遠位部分685と、ハンドル本体620の近位部分における突出部分684とを含んでもよい。突出部分684は、ハンドル本体620の遠位部分685から、ハンドル本体620の中心長手方向軸699に対して半径方向外向きに突出してもよい。空気/水ボタン618および吸引ボタン619の各々は、完全に突出部分684上に位置付けられてもよく、ベース部分633、634の各々は、突出部分685と一体であり、突出部分685の一部であってもよい。突出部分684を含む、軸699を中心としたハンドル本体620の外周は、遠位部分685におけるハンドル本体620の軸699を中心とした外周より大きくてもよい。空気/水ボタン618および吸引ボタン619の上面671、672の各々は、中心軸699およびハンドルアセンブリ600の中心ノブ軸に対してある角度で長手方向に延在し、画像取込ボタン641およびデバイスの使用者に向かって傾斜されてもよい。
【0029】
画像取込ボタン641は、ハンドル本体620から半径方向外向きに突出してもよく、画像取込ボタンが半径方向外向きに延在するにつれて、近位方向に向かって延在し、近位方向を向いてもよい。画像取込ボタン641は、突出部分685から離間されてもよく、形状が長方形であってもよい。画像取込ボタン641の半径方向外側上面は、ボタン618、619の表面671、672が面するハンドル本体620の側と同じハンドル本体620の側に面する。
【0030】
全般的に、空気水アクチュエータ318、418、518、618は、使用者が、内視鏡または他の医療デバイスの1つ以上のチャネルを通して、加圧空気流を患者の生体構造に供給することを可能にする。使用者が空気/水ボタン318、418、518、618の穴309、409、509、609を覆われないままにしておくと、空気供給源からの空気流は、医療デバイスおよび患者の外側の大気に通気することが可能になる。使用者が、空気/水ボタン318、418、518、618の穴309、409、509、609を指または使用者の身体の他の部分で覆うと、空気供給源からの空気流は、内視鏡または他の医療デバイスを通って流れ、デバイスの遠位端から出て患者の解剖学的構造内に入る。内視鏡または他のデバイスの遠位端に水を供給するために、使用者は、空気/水ボタン318、418、518、618を押下し、水等の液体を内視鏡または他のデバイスの水チャネルに供給しなければならない。使用者が空気/水ボタン318、418、518、618を解放すると、内視鏡または他のデバイスの遠位端への液体の供給が停止する。
【0031】
本開示のいくつかの態様では、患者に供給される空気流および/または空気の量を監視するために、流量計および/または流量センサがハンドルアセンブリ106、300、400、500、600に組み込まれてもよい。注入された空気の量の状態は、ハンドルアセンブリ106、300、400、500、600に無線でまたは1つ以上のワイヤを介して接続された電子ディスプレイによって電子的に表示されてもよい。患者に注入された空気の量の状態は、グラフィカルユーザインターフェースを介して表示されてもよく、および/または患者に注入された空気の総量の警告メッセージ等の聴覚フィードバックが使用者に提供されてもよい。いくつかの例では、グラフィカルユーザインターフェース上の棒グラフは、注入された空気の総量を示してもよく、棒グラフは、例えば、潜在的に危険な空気の総量が患者に供給されたことを示す、空気の閾値レベルに到達したときに、色を変化させてもよい(青色から赤色等)。いくつかの例では、圧力変換器は、デバイスの遠位部分に位置付けられてもよく、患者に注入された空気による圧力の閾値量を測定するために使用されてもよい。いくつかの例では、注入された空気を監視するために、圧縮性ガス読み取りデバイスが使用されてもよい。
【0032】
本開示のハンドルアセンブリ106、300、400、500、600およびボタン/アクチュエータ318、319、418、419、518、519、618、619は、使用者が内視鏡101または他の医療デバイスを操作するときに、使用者の指を人間工学的に位置付けることを支援してもよく、使用者が内視鏡101を操作するときに、指の過剰な動きおよび/または伸ばすことによって生じる手の負担を低減させてもよく、使用者がその把持を失う機会を低減させてもよい。また、ハンドルアセンブリ106、300、400、500、600およびアクチュエータ318、319、418、419、518、519、618、619は、疲労、緊張、または他の困難に起因して、医療デバイスハンドル上の使用者の手の繰り返される再位置付けを防止することに役立ち得る。前述のハンドルアセンブリ106、300、400、500、600およびアクチュエータ318、319、418、419、518、519、618、619の各々は、内視鏡システムまたは任意の他の医療デバイスと併せて使用されるかどうかにかかわらず、ハンドル上の使用者の把持を向上および/または容易にするために使用されてもよい。本明細書で議論されるハンドルアセンブリまたはアクチュエータの任意の部分は、デバイスの使用者の動作を改良するように、内視鏡または他の医療デバイスのハンドルの中に組み込まれてもよい。本開示のハンドルアセンブリ106、300、400、500、600およびアクチュエータ318、319、418、419、518、519、618、619は、異なるサイズの手および/または指を有する複数の使用者が、同じハンドルアセンブリを快適に使用することを可能にし得る。
【0033】
本開示の範囲から逸脱することなく、開示されたデバイスおよび方法において様々な修正および変形が行われ得ることが当業者には明らかであろう。本開示の他の態様は、本明細書の考察および本明細書に開示される特徴の実施から当業者には明らかであろう。本明細書および実施形態は例示的なものにすぎないと考えられることが意図されている。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
【国際調査報告】