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特表2025-504276窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用
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  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図1
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図2
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図3
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図4
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図5
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図6
  • 特表-窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形及びその製造方法並びに応用
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20250204BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 1/08 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 5/24 20060101ALI20250204BHJP
   A61P 15/12 20060101ALI20250204BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20250204BHJP
【FI】
C07D487/04 145
C07D487/04 CSP
A61P43/00 111
A61P25/18
A61P25/28
A61P25/16
A61P25/00
A61P25/04
A61P29/00
A61P25/02
A61P25/08
A61P3/04
A61P1/08
A61P15/00
A61P11/00
A61P5/24
A61P15/12
A61K31/4985
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526908
(86)(22)【出願日】2023-01-20
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2023073323
(87)【国際公開番号】W WO2023138681
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】202210078957.2
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】518405393
【氏名又は名称】上▲海▼翰森生物医▲薬▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanghai Hansoh Biomedical Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Building 2,No.3728 Jinke Road,Zhangjiang Hi-Tech Park,Shanghai 201203,China
(71)【出願人】
【識別番号】518402015
【氏名又は名称】江▲蘇▼豪森▲薬▼▲業▼集▲団▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Jiangsu Hansoh Pharmaceutical Group Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Economic and Technological Development Zone,Lianyungang,Jiangsu 222047,China
(71)【出願人】
【識別番号】524167278
【氏名又は名称】常州恒邦▲薬▼▲業▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 金瑶
(72)【発明者】
【氏名】▲咼▼ ▲臨▼松
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086CB05
4C086GA13
4C086GA15
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA01
4C086ZA02
4C086ZA06
4C086ZA08
4C086ZA14
4C086ZA15
4C086ZA16
4C086ZA18
4C086ZA21
4C086ZA29
4C086ZA30
4C086ZA59
4C086ZA70
4C086ZA71
4C086ZA81
4C086ZB11
4C086ZC03
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、窒素含有縮合環系誘導体阻害剤の酸性塩又は結晶形、及びその製造方法並びに応用に関する。本発明の阻害剤の塩又はその結晶形は、うつ病、不安症、統合失調症及び性ホルモン依存症などの関連疾患の治療に用いることができ、応用の見通しが広い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)に示す化合物の結晶形又は酸性塩であって、
【化1】
ここで、
は、水素、重水素又はハロゲンから選択され、好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素又は臭素であり、
は、水素、重水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6重水素化アルキル基、3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C1-6アルキル基、C1-6重水素化アルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、重水素及びハロゲンのうちの一つ又は複数の置換基でさらに置換され、好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、重水素化メチル基、アゼチジニル基、テトラヒドロピロリル基、
【化2】
であり、
yは0、1、2、3、4又は5である、結晶形又は酸性塩。
【請求項2】
前記化合物の具体的な構造は、
【化3】
である、ことを特徴とする請求項1に記載の結晶形又は酸性塩。
【請求項3】
それは、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形であり、
その粉末X線回折パターンは、2θが9.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、
好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.9±0.2°又は20.2±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2~4箇所を含み、より好ましくは、3~4箇所を含み、最も好ましくは、4箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°又は22.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
12.8±0.2°、22.5±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.812.8±0.2°、22.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
9.34±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
9.34±0.2°、10.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.8±0.2°、22.5±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°又は28.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、例えば、
15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、
24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
15.8±0.2°、24.2±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
15.8±0.2°、24.2±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、28.9±0.2°、
15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°又は28.9±0.2°であり、
さらに好ましくは、その粉末X線回折パターンは実質的に図1に示すとおりであり、そのDSCパターンは実質的に図7に示すとおりである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の結晶形。
【請求項4】
酸性塩における酸は、無機酸又は有機酸から選択され、ここで、前記無機酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸又はリン酸から選択され、有機酸は、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、エリソルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチジン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、ベンゾイルグリシン、イセチオン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、パモ酸、ギ酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択され、
好ましくは、塩酸、メタンスルホン酸、硝酸、硫酸又は臭化水素酸である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の酸性塩。
【請求項5】
(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの酸性塩であり、好ましくは、酸性塩の結晶形である、ことを特徴とする請求項4に記載の酸性塩。
【請求項6】
それは、塩酸塩の結晶形であり、その粉末X線回折パターンは、2θが8.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが15.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが30.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが32.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが8.3±0.2°、15.0±0.2°又は16.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが10.11±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°又は21.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°又は21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°又は32.2±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、例えば、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、
24.4±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
24.4±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
24.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
24.7±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
25.2±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、32.2±0.2°であり、
さらに好ましくは、その粉末X線回折パターンは実質的に図2に示すとおりである、ことを特徴とする請求項5に記載の酸性塩の結晶形。
【請求項7】
それは、メタンスルホン酸塩の結晶形であり、その粉末X線回折パターンは、2θが7.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが13.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが23.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、
好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが7.1±0.2°、10.1±0.2°又は10.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°又は21.1±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、16.9±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°又は28.0±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所、又は7~9箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所又は8箇所を含み、例えば、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
16.8±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
16.8±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、28.0±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
21.5±0.2°、21.7±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、25.5±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、28.0±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°であり、
さらに好ましくは、その粉末X線回折パターンは実質的に図3に示すとおりである、ことを特徴とする請求項5に記載の酸性塩の結晶形。
【請求項8】
それは、硝酸塩の結晶形であり、その粉末X線回折パターンは、2θが9.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが11.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが26.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、
好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが9.3±0.2°、11.9±0.2°又は12.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°又は17.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°又は17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°又は28.6±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、例えば、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、
18.7±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
18.7±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
18.7±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、26.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、28.2±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、28.6±0.2°、
22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
22.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
25.1±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.6±0.2°であり、
さらに好ましくは、その粉末X線回折パターンは実質的に図4に示すとおりである、ことを特徴とする請求項5に記載の酸性塩の結晶形。
【請求項9】
それは、硫酸塩の結晶形であり、その粉末X線回折パターンは、2θが7.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが13.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが15.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.7°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、
好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが7.1±0.2°、16.3±0.2°又は18.0±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°又は17.7±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、
7.1±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
7.1±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°又は28.6±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、例えば、
19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、
20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、
21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、
21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、
22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、
19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、
20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、
21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、
21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、
22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°、
24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°、28.6±0.2°であり、
さらに好ましくは、その粉末X線回折パターンは実質的に図5に示すとおりである、ことを特徴とする請求項5に記載の酸性塩の結晶形。
【請求項10】
それは、臭化水素酸塩の結晶形であり、その粉末X線回折パターンは、2θが9.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが26.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが29.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが32.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがあり、
好ましくは、その粉末X線回折パターンは、少なくとも、2θが9.2±0.2°、12.0±0.2°又は12.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°又は22.7±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、例えば、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°であり、
より好ましくは、その粉末X線回折パターンは、任意選択的に、2θが19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°又は32.3±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、例えば、
19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、
19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、
20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、
22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、
25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、
27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、32.3±0.2°、
19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、
19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、
20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、
26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、32.3±0.2°であり、
さらに好ましくは、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図6に示すとおりである、ことを特徴とする請求項5に記載の酸性塩の結晶形。
【請求項11】
酸の数は0.2~3であり、好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり、より好ましくは、0.5、1、2又は3であり、さらに好ましくは、1である、ことを特徴とする請求項4~10のいずれか一項に記載の酸性塩又はその結晶形。
【請求項12】
塩は、水和物又は無水物であり、塩が水和物である場合、水の数は0.2~3であり、好ましくは、0.2、0.5、1、1.5、2、2.5又は3であり、より好ましくは、0.5、1、2又は3である、ことを特徴とする請求項4~11のいずれか一項に記載の酸性塩又はその結晶形。
【請求項13】
請求項1~3のいずれか一項に記載の結晶形の製造方法であって、
a)適量の化合物を秤量し、有機溶媒で溶解し、澄み切った溶液にし、
b)撹拌し、濾過し、乾燥して目的生成物を得、
前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、メチルtert-ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン又はそれらの組成物から選択される、ことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項4~12のいずれか一項に記載の酸性塩又はその結晶形の製造方法であって、
a)適量の化合物の遊離塩基の結晶形を秤量し、有機溶媒に加えるステップと、
b)適量の酸を秤量し、有機溶媒で溶解し、撹拌してから濾過するか又は溶解してから揮発させてゲルを得、ゲルに貧溶媒を加えて撹拌し濾過し、真空乾燥させ、分離して目的生成物を得るステップとを含み、
ここで、
前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、メチルtert-ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン又はそれらの組成物から選択され、
前記貧溶媒は、酢酸エチル、n-ヘプタン、n-ヘキサン、イソオクタン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、エチルエーテル又はそれらの組成物から選択され、
前記酸は、無機酸又は有機酸から選択され、ここで、前記無機酸は、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸又はリン酸から選択され、有機酸は、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、エリソルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチシン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、ベンゾイルグリシン、イセチオン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、パモ酸、ギ酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択され、好ましくは、前記酸は、塩酸、メタンスルホン酸、硝酸、硫酸又は臭化水素酸から選択される、ことを特徴とする方法。
【請求項15】
治療有効量の請求項1~12のいずれか一項に記載の結晶形、酸性塩又はその結晶形、及び薬学的に許容可能な担体を含む、医薬組成物。
【請求項16】
治療有効量の結晶形、酸性塩又はその結晶形を含み、前記治療有効量は、0.0001~99%、0.0001~95%、0.0001~90%、0.0001~85%、0.0001~80%、0.0001~75%、0.0001~70%、0.001~60%、0.001~55%、0.01~50%、0.01~40%、0.01~30%、0.01~20%、0.01~10%又は0.01~5%を含む、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の結晶形、酸性塩又はその結晶形、及び請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
請求項1~12のいずれか一項に記載の結晶形、酸性塩又はその結晶形、及び請求項15に記載の医薬組成物の、NK3阻害剤関連医薬品の製造における応用であって、好ましくは、精神病性障害、認知障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、注意欠陥多動性障害、疼痛、痙攣、肥満症、炎症性疾患、嘔吐、子癇前症、気道関連疾患、生殖障害、性ホルモン依存性疾患又は婦人科疾患関連疾患を治療及び/又は予防するための医薬品の製造における応用であり、さらに好ましくは、更年期症候群関連疾患を治療及び/又は予防するための医薬品の製造における応用であり、前記更年期症候群は、ほてり、発汗、動悸、めまい及び肥満症状を含む、応用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオ医薬品技術分野に関し、具体的にはNK3阻害剤の結晶形、酸性塩及びその製造方法並びに応用に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューロキニン(Neurokinin、NK)は、P物質(substance P、SP)、ニューロキニンA及びニューロキニンBを含み、それに対応する三種類の受容体は、それぞれニューロキニン1受容体(NK1R)、ニューロキニン2受容体(NK2R)及びニューロキニン3受容体(NK3R)である。この三種類の受容体は、いずれもGタンパク質共役受容体であり、ここで、NK1Rは、最も広く分布し、中枢及び末梢神経系のずれにも分布しており、NK2Rは主に末梢神経系に分布し、NK3Rは主に中枢神経系に分布している。現在、NK受容体阻害剤は、更年期のほてり、うつ病、統合失調などの疾患の治療に広く応用されており、特にNK3Rが更年期症候群のほてりなどの症状に密に関連し、NK3R阻害剤は、更年期のほてりを改善する優れた作用を有することが証明された。
【0003】
更年期のほてり(Menopausal hot flashes)は、更年期の人によく見られる潮熱感、発汗などの症状を指し、更年期症候群の顕著な特徴である。更年期のほてりは、体内のエストロゲンレベルの低下による血管運動機能障害により引き起こされるものである。体内のエストロゲンが低下すると、脳は、体温が高すぎると誤認するため、より多くの血液を圧送するように心臓に信号を送り、汗腺がより多くの汗を放出するとともに、発汗、動悸、めまいなどを伴う。4分の3を超える女性は更年期にほてり現象が発生し、80%の患者の症状が1年以上持続し、中には閉経後5年程度まで持続する人もいる。現在、更年期のほてりに対する治療は、主にホルモン補充療法であるが、このような療法は乳癌、脳卒中、冠動脈性心疾患、認知症などの疾患を引き起こし、危険係数が大きい。パロキセチン(SSRIs系医薬品、うつ病を治療する)のような経口薬は、更年期のほてりを治療するための唯一の承認された低分子医薬品であるとともに、副作用の問題も存在し、米国のみで承認され、そのためより安全で有効な更年期症候群の治療医薬品の開発が臨床的に必要である。
【0004】
特許PCT/CN2021/109577には一連のNK3R阻害剤が開示され、該化合物は優れた効果を有する。本発明は、医薬品の臨床開発のニーズを満たすために、式I化合物の塩型及びその結晶形体をさらに研究し、式(I)の構造は、
【化1】
のとおりである。
【発明の概要】
【0005】
生成物の溶解度及び固体安定性、貯蔵コストを削減し、製品のサイクルを延長するとともに、生成物の生物学的利用能を向上させるために、本発明は、上記化合物の塩型及び塩の結晶形総合的に研究した。
【0006】
本発明は、一般式(I)に示す結晶形、酸性塩又はその塩の結晶形を提供し、
【化2】
ここで、
は、水素、重水素又はハロゲンから選択され、好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素又は臭素であり、
は、水素、重水素、ハロゲン、C1-6アルキル基、C1-6重水素化アルキル基、3~6員ヘテロシクリル基から選択され、前記C1-6アルキル基、C1-6重水素化アルキル基及び3~6員ヘテロシクリル基は、任意選択的に、重水素及びハロゲンのうちの一つ又は複数の置換基でさらに置換され、好ましくは、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、メチル基、重水素化メチル基、アゼチジニル基、テトラヒドロピロリル基、
【化3】
であり、
yは0、1、2、3、4又は5である。
【0007】
本発明の好ましい形態において、前記化合物の具体的な構造は、
【化4】
のとおりである。
【0008】
本発明のさらに好ましい実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形、酸性塩又はその塩の結晶形であり、前記化合物の構造は、
【化5】
のとおりである。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態において、式I化合物の酸性塩は、式I化合物と薬学的に許容可能な酸の塩を指す。本発明のいくつかの実施形態において、それは、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、及びギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などの有機酸との酸付加塩などであってもよい。本発明のいくつかの実施形態において、それは、安息香酸、10-カンファースルホン酸、クロロテオフィリン、1,2-エタンジスルホン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルクロン酸、馬尿酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、ラウリル硫酸、メチル硫酸、ナフトエ酸、ナフタレンスルホン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、スルホサリチル酸、トリフルオロ酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アセチルグリシン、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、4-アセトアミド安息香酸、2-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、樟脳酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、炭酸、桂皮酸、シクロヘキシルスルファミン酸、ジ(tert-ブチル)ナフタレンジスルホン酸、ジ(tert-ブチル)ナフタレンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルカル酸、グルコヘプトン酸、グルタル酸、2-オキソグルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、イソ酪酸、ラウリン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、オロト酸、パルミチン酸、ピログルタミン酸、アセトン酸、サッカリン、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、チオシアン酸、ウンデシレン酸との酸付加塩などであってもよい。
【0010】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記酸性塩は、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、硫酸塩又は臭化水素酸塩から選択される。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが9.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0012】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも、2θが16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°又は20.2±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2~4箇所を含み、より好ましくは、3~4箇所を含み、最も好ましくは、4箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°又は22.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、の化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
9.3±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°。
【0013】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが15.88±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°又は28.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、
又は24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
又は25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
又は15.8±0.2°、24.2±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
又は15.8±0.2°、24.2±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
又は15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、28.9±0.2°、
又は15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°又は28.9±0.2°。
【0014】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン遊離塩基の結晶形の粉末X線回折パターンは、9.3±0.2°、10.0±0.2°、12.0±0.2°、12.8±0.2°、22.5±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.8±0.2°及び20.2±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含み、前記結晶形は、式I化合物の結晶形Aとして指定される。
【0015】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン結晶形の粉末X線回折パターンは、15.8±0.2°、24.2±0.2°、25.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°及び28.9±0.2°である回折角(2θ)におけるピークをさらに含む。
【0016】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔dで表されるそのX-線特徴回折ピークは表1に示すとおりであり、
【0017】
【表1】
【0018】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図1に示すとおりであり、そのDSCパターンは実質的に図7に示すとおりである。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが8.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが15.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが24.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが30.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが32.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0020】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも、2θが8.3±0.2°、15.0±0.2°又は16.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°又は21.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、10.1±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、21.5±0.2°、
又は15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、17.7±0.2°又は21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は8.3±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°、21.5±0.2°。
【0021】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°又は32.2±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、
又は24.4±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
又は24.4±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
又は24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
又は24.7±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
又は25.2±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、
又は24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、28.5±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、30.2±0.2°、32.2±0.2°、
又は24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°、32.2±0.2°。
【0022】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン塩酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、8.3±0.2°、10.1±0.2°、15.0±0.2°、16.5±0.2°、10.1±0.2°、16.0±0.2°、17.0±0.2°及び21.5±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0023】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン塩酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、22.0±0.2°、24.4±0.2°、24.7±0.2°、25.2±0.2°、27.4±0.2°、28.5±0.2°及び32.2±0.2°である回折角(2θ)におけるピークをさらに含む。
【0024】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔d値で表されるそのX-線特徴回折ピークは表2に示すとおりであり、
【0025】
【表2】
【0026】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの塩酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図2に示すとおりである。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが7.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが10.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが13.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが21.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが23.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0028】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも、2θが7.1±0.2°、10.1±0.2°又は10.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°又は21.1±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、12.0±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、13.2±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、16.9±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、
又は7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°。
【0029】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°又は28.0±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~6箇所、又は7~9箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所又は8箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
又は16.8±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、28.0±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は21.5±0.2°、21.7±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、25.5±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、28.0±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、
又は18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、22.5±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、23.3±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°、
又は16.8±0.2°、18.6±0.2°、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、25.5±0.2°、28.0±0.2°。
【0030】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンメタンスルホン酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、7.1±0.2°、10.1±0.2°、10.5±0.2°、12.0±0.2°、13.2±0.2°、16.9±0.2°、18.7±0.2°、21.1±0.2°、16.8±0.2°及び18.6±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0031】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンメタンスルホン酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、19.7±0.2°、21.5±0.2°、21.7±0.2°、22.5±0.2°、25.5±0.2°及び28.0±0.2°である回折角(2θ)におけるピークをさらに含む。
【0032】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔d値で表されるそのX-線特徴回折ピークは表3に示すとおりであり、
【0033】
【表3】
【0034】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンのメタンスルホン酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図3に示すとおりである。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが9.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが11.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが26.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0036】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも2θが9.3±0.2°、11.9±0.2°又は12.5±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°又は17.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.3±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.7±0.2°又は17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、17.9±0.2°、
又は9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°。
【0037】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記式I化合物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°又は28.6±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、
又は18.7±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
又は18.7±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、26.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、28.2±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、28.6±0.2°、
又は22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、
又は22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
又は22.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
又は25.1±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、
又は22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、28.2±0.2°、28.6±0.2°、
又は18.7±0.2°、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.6±0.2°。
【0038】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン遊離塩基の結晶形の粉末X線回折パターンは、9.3±0.2°、11.9±0.2°、12.5±0.2°、14.3±0.2°、14.6±0.2°、16.2±0.2°、16.7±0.2°、17.9±0.2°及び18.7±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0039】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン結晶形の粉末X線回折パターンは、22.9±0.2°、25.1±0.2°、25.9±0.2°、26.6±0.2°、28.2±0.2°及び28.6±0.2°である回折角(2θ)におけるピークをさらに含む。
【0040】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔d値で表されるそのX-線特徴回折ピークは表4に示すとおりであり、
【0041】
【表4】
【0042】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硝酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図4に示すとおりである。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが7.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが13.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが15.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.7°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0044】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも、2θが7.1±0.2°、16.3±0.2°又は18.0±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°又は17.7±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、
又は7.1±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、15.5±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、16.3±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°、
又は7.1±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°。
【0045】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°又は28.6±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、
又は20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、
又は21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、
又は21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、
又は22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、
又は19.8±0.2°、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、
又は20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、
又は21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、
又は21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、
又は22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°、
又は24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°、28.6±0.2°。
【0046】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン硫酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、7.1±0.2°、13.4±0.2°、14.2±0.2°、15.5±0.2°、16.3±0.2°、17.4±0.2°、17.7±0.2°、18.0±0.2°及び19.8±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0047】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン硫酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、20.1±0.2°、21.0±0.2°、21.2±0.2°、22.6±0.2°、24.0±0.2°、24.8±0.2°、25.4±0.2°、26.1±0.2°、27.9±0.2°、28.6±0.2°及び33.013±0.2°である回折角(2θ)におけるピークをさらに含む。
【0048】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔d値で表されるそのX-線特徴回折ピークは表5に示すとおりであり、
【0049】
【表5】
【0050】
本発明のいくつかの実施形態において、その特徴として、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの硫酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図5に示すとおりである。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、2θが9.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.0±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが12.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが14.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが16.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが17.1±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが18.6±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.7±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが19.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが20.2±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが22.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが25.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが26.4±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.5±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが27.8±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが28.9±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが29.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、又は2θが32.3±0.2°である位置に回折ピークがあり、好ましくは、それに含まれる任意選択的な2箇所、4箇所、6箇所、8箇所又は10箇所に回折ピークがある。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも、2θが9.2±0.2°、12.0±0.2°又は12.9±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークを含み、好ましくは、そのうちの2箇所を含み、より好ましくは、3箇所を含み、任意選択的に、さらに、2θが14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°又は22.7±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所の回折ピークをさらに含んでもよく、好ましくは、そのうちの2箇所、3箇所、4箇所又は5箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、22.7±0.2°、
又は9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°。
【0053】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、その特徴として、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、任意選択的に、2θが19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°又は32.3±0.2°である位置のうちの1箇所又は複数箇所に位置する回折ピークをさらに含み、好ましくは、少なくともそのうちの任意の2~4箇所、又は5~7箇所を含み、さらに好ましくは、そのうちの任意の4箇所又は6箇所を含み、
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが、少なくとも以下の回折角(2θ)におけるピークを含む:
19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、
又は19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、
又は20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、
又は22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、
又は25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
又は26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
又は27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、
又は27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、32.3±0.2°、
又は19.5±0.2°、19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、
又は19.8±0.2°、20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、
又は20.2±0.2°、22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、
又は22.5±0.2°、25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、
又は25.4±0.2°、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、
又は26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、32.3±0.2°。
【0054】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン臭化水素酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、9.2±0.2°、12.0±0.2°、12.9±0.2°、14.6±0.2°、16.8±0.2°、17.1±0.2°、18.6±0.2°、22.7±0.2°及び26.4±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0055】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン臭化水素酸塩の結晶形の粉末X線回折パターンは、26.4±0.2°、27.5±0.2°、27.8±0.2°、28.9±0.2°、29.3±0.2°、32.3±0.2°及び32.589±0.2°である回折角(2θ)におけるピークを含む。
【0056】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、Cu-Kα放射線を用い、2θ角及び格子面間隔d値で表されるそのX-線特徴回折ピークは表6に示すとおりであり、
【0057】
【表6】
【0058】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの臭化水素酸塩の結晶形は、その粉末X線回折パターンが実質的に図6に示すとおりである。
【0059】
当業者に理解されるように、ピーク位置(2θ)は、XRPD機器によって測定値が変化することがあり、場合によってこのような変化が0.2°と多いため、このような変化又はシフトは、「実質的に同じ」という用語でX線回折ピークの位置及び強度の可変性を表すことができる。なお、XRPD試料の作成方法、XRPD機器、試料の結晶化度、試料用量及び結晶の優先配向などの要素も試料のXRPD回折図における相対的なピーク強度の変化を引き起こすことも当業者によって理解されるであろう。
【0060】
非晶質物に比べて、本発明で得られた結晶形体は、化学的にも物理的にもより安定的であり、医薬品の製造、輸送及び貯蔵に有利であり、医薬品開発ニーズにもより適している。医薬品の精製、脱色、濾過及び他のプロセス操作に対してもより優位性がある。そのため、本発明の化合物の結晶形は、改良上に重大な意義を有し、臨床開発の要求を満たす。
【0061】
本発明の別の態様では、前述の結晶形の製造方法を提供し、前記方法は、
a)適量の化合物を秤量し、有機溶媒で溶解し、澄み切った溶液にするステップと、
b)撹拌し、濾過し、乾燥して目的生成物を得るステップとを含み、
前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、メチルtert-ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン又はそれらの組成物から選択される。
【0062】
本発明の別の態様では、前述の酸性塩又はその結晶形の製造方法を提供し、前記方法は、
a)適量の化合物の遊離塩基の結晶形を秤量し、有機溶媒に加えるステップと、
b)適量の酸を秤量し、有機溶媒で溶解し、撹拌してから濾過するか又は溶解してから揮発させてゲルを得、ゲルに貧溶媒を加えて撹拌し濾過し、真空乾燥させ、分離して目的生成物を得るステップとを含む。
【0063】
ここで、
前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、メチルtert-ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン又はそれらの組成物から選択され、前記貧溶媒は、酢酸エチル、n-ヘプタン、n-ヘキサン、イソオクタン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、エチルエーテル又はそれらの組成物から選択され、前記酸溶液における酸は、無機酸又は有機酸から選択され、ここで、前記無機酸は塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸又はリン酸から選択され、有機酸は、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセトヒドロキサム酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、4-アミノ安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、カンファースルホン酸、アスパラギン酸、樟脳酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、エリソルビン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、ピログルタミン酸、酒石酸、ドデシル硫酸、ジベンゾイル酒石酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトン酸、ゲンチシン酸、グルタル酸、2-ケトグルタル酸、グリコール酸、ベンゾイルグリシン、イセチオン酸、ラクトビオン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ラウリン酸、樟脳酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、チオシアン酸、パモ酸、ギ酸、ウンデシレン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸又はL-リンゴ酸から選択される。
【0064】
本発明の別の態様では、前述の(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの酸性塩又はその結晶形の製造方法を提供し、前記方法は、
化合物-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの遊離塩基の結晶形Aを有機溶媒に加え、その中に酸溶液を加え、撹拌してから濾過するか又は溶解してから揮発させてゲルを得、ゲルに貧溶媒を加えて撹拌し濾過し、真空乾燥させ、分離してその塩の結晶形を得るステップを含む。
【0065】
前記溶解は、当業者に理解される一般的な操作を指し、通常、適切に加熱して原料を溶解するか又は澄み切った溶液にし、又は溶媒の用量を増大して原料を溶解するか又は澄み切った溶液にし、又はその技術案に対して修正又は同等の置き換えを行ってもよく、それらはいずれも本発明の発明の内容に含まれる。
【0066】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記製造方法では前記有機溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素、メチルtert-ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン又はそれらの組成物から選択され、前記貧溶媒は、酢酸エチル、n-ヘプタン、n-ヘキサン、イソオクタン、ペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、エチルエーテル又はそれらの組成物から選択され、前記酸溶液は、塩酸メタノール溶液、メタンスルホン酸メタノール溶液、硝酸メタノール溶液、硫酸メタノール溶液又は臭化水素酸メタノール溶液から選択される。
【0067】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記製造方法では前記有機溶媒は、テトラヒドロフラン又は酢酸エチルから選択され、前記貧溶媒は、酢酸エチルから選択され、前記酸溶液は、塩酸メタノール溶液、メタンスルホン酸メタノール溶液、硝酸メタノール溶液、硫酸メタノール溶液又は臭化水素酸メタノール溶液から選択される。
【0068】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、分離して得られた(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン酸性塩の結晶形は、その粉末X線回折ピーク又はパターンが、以上のいずれか一つの実施形態に記載されるとおりである。
【0069】
さらに、本発明のいくつかの実施形態において、前記製造方法のステップ3)により分離して、実質的に純粋な(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形を得、前記実質的に純粋な結晶形は、結晶形純度が90%より大きい結晶形を指す。
【0070】
好ましくは、前記製造方法のステップ3)により分離して得られた(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形は純度が95%より大きい。
【0071】
最も好ましくは、前記製造方法のステップ3)により分離して得られた(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形は純度が98%より大きい。
【0072】
本発明のさらなる態様では、医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、治療有効量の前述の(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形又はその酸性塩及び薬学的に許容可能な担体を含む。
【0073】
本発明による実施例は、治療有効量の結晶形、酸性塩又はその結晶形を含み、前記治療有効量は、0.0001~99%、0.0001~95%、0.0001~90%、0.0001~85%、0.0001~80%、0.0001~75%、0.0001~70%、0.001~60%、0.001~55%、0.01~50%、0.01~40%、0.01~30%、0.01~20%、0.01~10%又は0.01~5%から選択される。
【0074】
本発明のさらなる態様では、前述(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの結晶形又はその酸性塩又は前述医薬組成物の、NK3阻害剤関連医薬品の製造における応用を提供し、好ましくは、精神病性障害、認知障害、パーキンソン病、アルツハイマー病、注意欠陥多動性障害、疼痛、痙攣、肥満症、炎症性疾患、嘔吐、子癇前症、気道関連疾患、生殖障害、性ホルモン依存性疾患又は婦人科疾患関連疾患を治療及び/又は予防するための医薬品の製造における応用であり、さらに好ましくは、更年期症候群関連疾患を治療及び/又は予防するための医薬品の製造における応用であり、前記更年期症候群は、ほてり、発汗、動悸、めまい及び肥満症状を含む。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)遊離塩基の結晶形の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図2】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)塩酸塩の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図3】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタンスルホン酸塩の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図4】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)硝酸塩の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図5】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)硫酸塩の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図6】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)臭化水素酸塩の粉末X線回折パターンであり、X軸が回折ピーク角度2θ(°)であり、Y軸がピークの強度である。
図7】(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)遊離塩基のDSC図であり、Xが温度(C)であり、Y軸がヒートフロー(W/G)である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
以下では、実施例と併せて本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0077】
一、化合物の製造
化合物A
(R)-(3-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル)メタノン
【化6】
【0078】
ステップ1:(R)-1-(2,4-ジメトキシベンジル)-5-エトキシ-6-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピラジンの製造
【化7】
(R)-4-(2,4-ジメトキシベンジル)-3-メチルピペラジン-2-オン(0.20g,0.38mmol)をジクロロエタン(1mL)に溶解させ、0℃に冷却させ、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(4.5mL,4.5mmol)を加え、反応を室温で3時間撹拌し、水(10mL)を加え、30分間撹拌し、固体が析出し、濾過し、水相をジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(R)-1-(2,4-ジメトキシベンジル)-5-エトキシ-6-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピラジン(0.2g)を得、次のステップで直接使用した。
MS m/z(ESI):293.2[M+H]
【0079】
ステップ2:ベンゾ[d]チアゾール-2-ホルモヒドラジドの製造
【化8】
ベンゾ[d]チアゾール-2-カルボン酸エチルエステル(300mg,1.45mmol)を無水エタノール(10mL)に溶解させ、85%のヒドラジン水和物(102mg,1.74mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。濾過し乾燥させてベンゾ[d]チアゾール-2-ホルモヒドラジド(270mg、収率:96%)を得た。
MS m/z(ESI):194.2[M+H]
【0080】
ステップ3:(R)-2-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾールの製造
【化9】
(R)-1-(2,4-ジメトキシベンジル)-5-エトキシ-6-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピラジン(200mg,0.68mmol)をエタノール(10mL)に溶解させ、ベンゾ[d]チアゾール-2-ホルモヒドラジド(120mg,0.62mmol)を加え、反応を80℃で一晩撹拌した。反応液をスピン乾燥させ、粗製物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(石油エーテル/酢酸エチル:5/1~1/2)精製して、(R)-2-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾール(100mg、収率:38%)を得た。
MS m/z(ESI):422.2[M+H]
【0081】
ステップ4:(R)-2-(8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾールの製造
【化10】
(R)-2-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾール(100mg,0.24mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、反応を室温で1時間撹拌し、TLCは完全に反応したことを示した。水(10mL)を加えて5分間撹拌し、濾過した後、水相のpH>14になるまで、濾液に3Mの水酸化ナトリウム溶液を加えた。ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して、(R)-2-(8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾール(40mg,収率:62%)を得た。
MS m/z(ESI):272.2[M+H]
【0082】
ステップ5:(R)-(3-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル)メタノンの製造
【化11】
(R)-2-(8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)ベンゾ[d]チアゾール(40mg,0.15mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリエチルアミン(23mg,0.23mmol)を加え、次に4-フルオロベンゾイルクロリド(28mg,0.18mmol)を加え、反応を室温で1時間撹拌した。水(10mL)を加えて洗浄し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥させ、減圧濃縮して、粗製物を得、分取高速液体クロマトグラフィーで精製して、(R)-(3-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル)メタノン(25mg、収率:42%)を得た。
【0083】
MS m/z(ESI):394.2[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 8.06(d,J=8.1Hz,1H),7.98(d,J=7.9Hz,1H),7.57-7.45(m,4H),7.27-7.16(m,2H),5.78(br s,1H),5.12(d,J=14.6Hz,1H),4.84-4.55(m,1H),4.42-4.35(m,1H),3.60-3.54(m,1H),1.77(d,J=6.9Hz,3H).
【0084】
化合物1
(R)-(4-フルオロフェニル-2,3,5,6-d4)(8-メチル-3-(3-(メチル-d3)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)メタノン
【化12】
化合物1の製造は化合物Aのステップ5を参照されたい。
【0085】
MS m/z(ESI):366.1[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 5.97-5.56(m,1H),5.11-4.79(m,1H),4.73-4.147(m,1H),4.41-4.12(m,1H),3.73-3.37(m,1H),1.90-1.69(m,3H).
【0086】
化合物2
(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-2,3,5,6-d4)メタノン
【化13】
【0087】
ステップ1:3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール
【化14】
ビストリフェニルホスフィンパラジウム二塩化パラジウム(1.13g,1.61mmol)を3,5-ジクロロ-1,2,4-チアジアゾール(5g,32.26mmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(10.48g,29.03mmol)の無水DMF(20ml)に加え、反応液を窒素ガスの保護下で75℃に加熱し14時間反応させた。反応液を冷却させ、フッ化カリウム水溶液(50ml)でクエンチし、濾過して固体を除去し、液相を酢酸エチル(75ml*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20ml*6)で洗浄し、有機相を乾燥させ蒸発乾固させて、粗製物を得た。粗製物をカラムにより分離して(石油エーテル:酢酸エチル=99:1)、生成物3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール(4.3g、収率:70%)を得た。
【0088】
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 5.52(d,J=3.1Hz,1H),4.58(d,J=3.1Hz,1H),4.02(q,J=7.0Hz,2H),1.43(t,J=7.0Hz,3H).
【0089】
ステップ2:3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル
【化15】
過ヨウ素酸ナトリウム(8.30g,38.81mmol)の水(35ml)溶液を3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール(3.7g,19.41mmol)のジオキサン(70ml)溶液に加え、反応液を2分間撹拌し、その後に過マンガン酸カリウム(460.05mg,2.91mmol)を反応液に加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残留物を高速シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~95:5溶出)、目的生成物3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル(1g,収率、27.03%)を得た。
【0090】
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 4.54(q,J=7.1Hz,2H),1.47(t,J=7.2Hz,3H).
【0091】
ステップ3:3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド
【化16】
ヒドラジン水和物(229mg、3.89mmol、85%水溶液)を3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル(0.5g、2.6mmol)のエタノール(10ml)溶液に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。その後、濾過して固体の生成物3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド(440mg、収率、95%)を得た。
MS m/z(ESI):179.0[M+H]
【0092】
ステップ4:(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン
【化17】
(3R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-メチル-ピペラジン-2-オン(0.6g,2.27mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解させ、0℃で、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(1.08g,5.67mmol)を、10分間隔で3バッチに分けて加えた。混合物を25℃で撹拌し3時間反応させた。反応液を冷たい水酸化ナトリウム溶液の水溶液(2M、10ml)に加え、混合物を分液し、水相をジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。目的生成物(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン(0.65g)を無色の油状物として得た。粗製物を次のステップで直接使用した。
MS m/z(ESI):293.2[M+H]
【0093】
ステップ5:3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール
【化18】
(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン(0.66g,2.26mmol)及び3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド(322.54mg,1.81mmol)をMeOH(10mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、混合物を80℃で撹拌し14hrの時間反応させた。反応液を減圧濃縮させた。残留物を高速シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5溶出)、目的生成物3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール(0.22g,収率、23.95%)を、淡黄色の固体として得た。
MS m/z(ESI):406.8[M+H]
【0094】
ステップ6:3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール
【化19】
【0095】
3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール(0.22g,540.69μmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。混合物を25℃で撹拌し1時間反応させた。反応液を減圧し蒸発乾固させ、そして水(7ml)を加え、混合物を室温で10分間撹拌し、その後に濾過して固体を除去した。液相を凍結乾燥させて、生成物3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾールのトリフルオロ酢酸塩(0.2g,収率,99.77%)を得た
MS m/z(ESI):257.0[M+H]
【0096】
ステップ7:4-フルオロ-2,3,5,6-d4安息香酸
【化20】
窒素ガスの保護下で、10%のPd/C(0.73g、50%w/wの水含有)をp-フルオロ安息香酸(1.8g、12.9mmol)のイソプロパノール(50mL)及び重水素化水(100mL)の溶液に加え、反応液を100℃で撹拌し3日間反応させた。反応液を冷却させ、酢酸エチル(30mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。目的生成物4-フルオロ-2,3,5,6-d4安息香酸(1.5g、収率:81%)を得た。
MS m/z(ESI):143.0[M-H]
【0097】
ステップ8:(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-2,3,5,6-d4)メタノン
【化21】
2-(7-アザベンゾトリアゾール)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(32mg、84μmol)を3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾールのトリフルオロ酢酸塩(20mg、56μmol)、4-フルオロ-2,3,5,6-d4安息香酸(10mg、68μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(22mg、169μmol)のN,N-ジメチルホルムアミ(1.5ml)溶液に加え、反応液を室温で16時間撹拌した。粗製物をPrep-HPLCにより直接分離して、生成物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-2,3,5,6-d4)メタノン(10mg、収率:46%)を得た。
【0098】
MS m/z(ESI):383.1[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 5.97-5.68(m,1H),4.94-4.81(m,1H),4.74-4.39(m,1H),4.37-4.20(m,1H),3.64-3.46(m,1H),1.76(d,J=6.8Hz,3H).
【0099】
化合物3
(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン
【化22】
【0100】
中間体3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾールの合成:
ステップ1:3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール
【化23】
ビストリフェニルホスフィンパラジウム二塩化パラジウム(1.13g,1.61mmol)を3,5-ジクロロ-1,2,4-チアジアゾール(5g,32.26mmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(10.48g,29.03mmol)の無水DMF(20ml)に加え、反応液を窒素ガスの保護下で75℃に加熱し14時間反応させた。反応液を冷却させ、フッ化カリウム水溶液(50ml)でクエンチし、濾過して固体を除去し、液相を酢酸エチル(75ml*2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20ml*6)で洗浄し、有機相を乾燥させ蒸発乾固させて、粗製物を得た。粗製物をカラムにより分離して(石油エーテル:酢酸エチル=99:1)、生成物3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール(4.3g、収率:70%)を得た。
【0101】
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 5.52(d,J=3.1Hz,1H),4.58(d,J=3.1Hz,1H),4.02(q,J=7.0Hz,2H),1.43(t,J=7.0Hz,3H).
【0102】
ステップ2:3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル
【化24】
過ヨウ素酸ナトリウム(8.30g,38.81mmol)の水(35ml)溶液を3-クロロ-5-(1-エトキシビニル)-1,2,4-チアジアゾール(3.7g,19.41mmol)のジオキサン(70ml)溶液に加え、反応液を2分間撹拌し、その後に過マンガン酸カリウム(460.05mg,2.91mmol)を反応液に加え、反応液を室温で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残留物を高速シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(石油エーテル:酢酸エチル=100:0~95:5溶出)、目的生成物3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル(1g,収率、27.03%)を得た。
【0103】
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 4.54(q,J=7.1Hz,2H),1.47(t,J=7.2Hz,3H).
【0104】
ステップ3:3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド
【化25】
ヒドラジン水和物(229mg、3.89mmol、85%水溶液)を3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸エチルエステル(0.5g、2.6mmol)のエタノール(10ml)溶液に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。その後、濾過して固体の生成物3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド(440mg、収率、95%)を得た。
MS m/z(ESI):179.0[M+H]
【0105】
ステップ4:(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン
【化26】
(3R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-3-メチル-ピペラジン-2-オン(0.6g,2.27mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解させ、0℃で、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(1.08g,5.67mmol)を、10分間隔で3バッチに分けて加えた。混合物を25℃で撹拌し3時間反応させた。反応液を冷たい水酸化ナトリウム溶液の水溶液(2M、10ml)に加え、混合物を分液し、水相をジクロロメタン(10mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。目的生成物(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン(0.65g)を無色の油状物として得た。粗製物を次のステップで直接使用した。
MS m/z(ESI):293.2[M+H]
【0106】
ステップ5:3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール
【化27】
(5R)-4-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-6-エトキシ-5-メチル-3,5-ジヒドロ-2H-ピラジン(0.66g,2.26mmol)及び3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-ホルモヒドラジド(322.54mg,1.81mmol)をMeOH(10mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、混合物を80℃で撹拌し14hr時間反応させた。反応液を減圧濃縮させた。残留物を高速シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(ジクロロメタン:メタノール=100:0~95:5溶出)、目的生成物3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール(0.22g,収率、23.95%)を、淡黄色の固体として得た。
MS m/z(ESI):406.8[M+H]
【0107】
ステップ6:3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール
【化28】
3-クロロ-5-[(8R)-7-[(2,4-ジメトキシフェニル)メチル]-8-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾール(0.22g,540.69μmol)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。混合物を25℃で撹拌し1時間反応させた。反応液を減圧し蒸発乾固させ、そして水(7ml)を加え、混合物を室温で10分間撹拌し、その後に濾過して固体を除去した。液相を凍結乾燥させて、生成物3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾールのトリフルオロ酢酸塩(0.2g,収率,99.77%)を得た。
MS m/z(ESI):257.0[M+H]
【0108】
中間体3-重水素-4-フルオロ-ベンゾイルクロリドの合成:
ステップ1:3-重水素-4-フルオロ-安息香酸の製造
【化29】
3-ブロモ-4-フルオロ安息香酸(5g、22.83mmol)を重水素化水酸化ナトリウム溶液(30mL、2M in DO)に溶解させ、亜鉛粉末(5.97g、91.32mmol)を加えた。混合物を25℃で撹拌し24時間反応させた。反応液を濾過して固体を除去し、1N HClで水相をpH=1となるように調節し、水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して、製品3-重水素-4-フルオロ-安息香酸(3g、収率:93.12%)を得た。
MS m/z(ESI):139.8[M-H]
【0109】
ステップ2:3-重水素-4-フルオロ-ベンゾイルクロリドの製造
【化30】
3-重水素-4-フルオロ-安息香酸(200mg、1.42mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、塩化オキサリル(359.77mg、2.83mmol)を加え、その後にN,N-ジメチルホルムアミド(0.05mL)を加え、混合物を25℃で撹拌し2時間反応させた。反応液を減圧濃縮させた。残留物3-重水素-4-フルオロ-ベンゾイルクロリド(0.22g)を、次のステップで直接使用した。
【0110】
目的生成物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンの合成:
【化31】
3-クロロ-5-[(8R)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル]-1,2,4-チアジアゾールのトリフルオロ酢酸塩(0.35g,0.94mmol)及びトリエチルアミン(286.59mg,2.83mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、3-重水素-4-フルオロ-ベンゾイルクロリド(210.89mg,1.32mmol)を加えた。混合物を25℃で撹拌し20分間反応させた。反応液に飽和食塩水(5mL)を加えて反応をクエンチし、混合物を分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して、粗製物を得、粗製物を分取高速液体クロマトグラフィーにより分離して、生成物(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン(66mg,172.03μmol,収率:18.22%)を白色の固体として得た。
【0111】
MS m/z(ESI):379.8[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 7.58-7.40(m,2H),7.22-7.10(m,1H),5.99-5.61(m,1H),5.01-4.80(m,1H),4.80-4.43(m,1H),4.38-4.16(m,1H),3.68-3.45(m,1H),1.88-1.68(m,3H).
【0112】
化合物4
(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-クロロフェニル-3-d)メタノン
【化32】
【0113】
ステップ1:3-重水素-4-クロロ-安息香酸の製造
【化33】
3-ブロモ-4-クロロ安息香酸(5g,21.23mmol)を2MのNaOD/DO(15mL)溶液に溶解させ、亜鉛粉末(5.55g,84.94mmol)を加えた。混合物を25℃で撹拌し96時間反応させた。反応液を濾過して固体を除去し、1N HClで水相をpH=1となるように調節し、水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して、粗製物を得た。粗製物を分取高速液体クロマトグラフィーにより分離して、生成物3-重水素-4-クロロ-安息香酸(1.3g、収率:38.85%)を得た。
MS m/z(ESI):156.0[M-H]
【0114】
ステップ2:3-重水素-4-クロロ-ベンゾイルクロリドの製造
【化34】
【0115】
3-重水素-4-クロロ-安息香酸(0.1g,634.63μmol)をDCM(5mL)に溶解させ、塩化オキサリル(161.10mg,1.27mmol)を加え、その後にDMF(0.05mL)を加え、混合物を25℃で撹拌し2時間反応させた。反応液を減圧濃縮させた。残留物3-重水素-4-クロロ-ベンゾイルクロリド(110mg)を得、次のステップで直接使用した。
【0116】
ステップ3:化合物4の製造は化合物3を参照されたい。
MS m/z(ESI):395.9[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 7.51-7.44(m,1H),7.44-7.36(m,2H),6.12-5.57(m,1H),4.99-4.79(m,1H),4.78-4.35(m,1H),4.35-4.15(m,1H),3.67-3.42(m,1H),1.76(d,J=6.9Hz,3H).
【0117】
実施例5
(R)-(3-(3-フルオロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン
【化35】
化合物5の製造は化合物3を参照されたい。
MS m/z(ESI):364.1[M+H]
【0118】
化合物6
(R)-(3-(3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン
【化36】
【0119】
ステップ1:(R)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-5-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)-1,2,4-チアジアゾール
【化37】
(R)-3-クロロ-5-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)-1,2,4-チアジアゾール(75mg,184.33μmol)、3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(238.77mg,1.84mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(476.46mg,3.69mmol,642.12μL)をN,N-ジメチルホルムアミ(5mL)に溶解させ、炭酸セシウム(180.17mg,552.98μmol)を加えた。混合物を110℃でマイクロ波により1時間反応させた。反応液を減圧濃縮させた。残留物を高速シリカゲルクロマトグラフィープレイヤーにより精製して(ジクロロメタン:メタノール=20:1)、目的生成物(R)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-5-(7-(2,4-ジメトキシベンジル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-3-イル)-1,2,4-チアジアゾール(60mg,129.45μmol,収率:70.23%)を得た。
MS m/z(ESI):464.2[M+H]
【0120】
次のステップでは化合物Aを参照して、(R)-(3-(3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノンを得た
【化38】
MS m/z(ESI):437.1[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 7.55-7.41(m,2H),7.23-7.11(m,1H),5.97-5.51(m,1H),4.90-4.76(m,1H),4.71-4.44(m,5H),4.35-4.12(m,1H),3.62-3.38(m,1H),1.75(d,J=6.9Hz,3H).
【0121】
化合物7
(R)-(3-(3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン
【化39】
【0122】
化合物7の製造は化合物6を参照されたい。
MS m/z(ESI):419.1[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 7.58-7.39(m,2H),7.23-7.12(m,1H),5.92-5.62(m,1H),5.58 -5.33(m,1H),4.90-4.76(m,1H),4.72-4.03(m,6H),3.63-3.40(m,1H),1.75(d,J=6.9Hz,3H).
【0123】
化合物9
(R)-(3-(3-(アゼチジン-1-イル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン
【化40】
化合物8の製造は化合物6を参照されたい。
【0124】
MS m/z(ESI):401.1[M+H]
H NMR(400MHz,Chloroform-d)δ 7.55-7.40(m,2H),7.23-7.12(m,1H),5.85-5.62(m,1H),4.91-4.78(m,1H),4.75-4.52(m,1H),4.35-4.12(m,4H),3.74-3.59(m,1H),3.59-3.43(m,1H),2.54-2.38(m,2H),1.75(d,J=6.9Hz,3H).
【0125】
生物学的試験評価
以下では、試験例と併せて本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
【0126】
試験例1、NK3受容体を安定的に発現する細胞におけるカルシウムイオン流動能に対する本発明の化合物の影響の測定
実験目的:該試験例の目的は、NK3受容体に対する化合物の阻害作用を測定することである。
【0127】
実験機器:
384ウェル-試験用プレート(Corning;3712)、
ピペット(Axygen)、
FLIPR(Molecular Devices)。
【0128】
実験試薬:
DMEM(Invitrogen;11965)、
ウシ胎仔血清(Biowest;S1810-500)、
透析血清(S-FBS-AU-065;Serana)、
ペニシリン及びストレプトマイシン(Biowest;L0022-100)、
ハイグロマイシンB(CABIOCHEM、400052)、
Matrigel(BD;354230)、
DMSO(Sigma;D2650)、
HBSS(Invitrogen;14065)、
HEPES(Invitrogen;15630080)、
Probenecid(Sigma;P8761)、
BSA(renview;FA016)、
トリプシン(HDB;0458)。
【0129】
実験方法:
1. 緩衝液の製造:1 x HBSS、20mM HEPES、2.5mM probenecid(probenecidが400mM stock in 1 M NaOHである)、0.1% BSA、実験当日、Probenecid及びBSAを新たに加え、実験緩衝液は、染料緩衝液及び化合物希釈緩衝液などを含む。
【0130】
2. 細胞をトリプシンで消化した後、1×10個の細胞/wellの密度で384ウェル-試験用プレートに播種し、16~24時間(少なくとも一晩)インキュベートした。
【0131】
3. 培養液を捨て、20μLの染料を加え、37℃で遮光して60minインキュベートし、カルシウムシグナルを読み取った。
【0132】
4. 実験前に拮抗薬を製造し、5μL/wellの5 x濃度の拮抗薬化合物を384ウェル-試験用プレートに加え、室温で遮光して15minインキュベートし、試験用プレートをFLIPRに移し、5μL/wellの6 x濃度のアゴニスト化合物を加え、FLIPRを用いて数値を読み取り、データを保存し、総アッセイ容量は、30μLであり、20μL/wellの染料緩衝液と、5μL/wellの5 x濃度の実験化合物と、5μL/wellの6 x濃度のアゴニスト化合物とを含む。
【0133】
実験データの処理方法:
FLIPRによりカルシウムシグナル値を読み取り、実験中の各サンプリング時点での計算された出力結果は 340/510nmと380/510nmとの波長信号の比であり、最大値から最小値を引いた計算は比の信号曲線から得られ、GraphPad prismを用いて、阻害率パーセント及び10個の点の濃度データをパラメータ非線形論理式にフィッティングして化合物のIC50値を計算した。
【0134】
実験結果:
【表7】
【0135】
実験結論:
表中のデータから分かったように、本発明の式I化合物は、NK3を安定的に発現する細胞の機能性カルシウム流動実験において良好な阻害活性を示した。
【0136】
試験例2、NK1/NK2受容体を安定的に発現する細胞におけるカルシウムイオン流動能に対する本発明の化合物の影響の測定
実験目的:該試験例の目的は、NK1/NK2受容体に対する化合物の阻害作用を測定することである。
【0137】
実験機器:
384ウェル-試験用プレート(Corning;3712)、
ピペット(Axygen)、
FLIPR(Molecular Devices)。
【0138】
実験試薬:
DMEM(Invitrogen;11965)、
ウシ胎仔血清(Biowest;S1810-500)、
透析血清(S-FBS-AU-065;Serana)、
ペニシリン及びストレプトマイシン(Biowest;L0022-100)、
ハイグロマイシンB(CABIOCHEM、400052)、
Matrigel(BD;354230)、
DMSO(Sigma;D2650)、
HBSS(Invitrogen;14065)、
HEPES(Invitrogen;15630080)、
Probenecid(Sigma;P8761)、
BSA(renview;FA016)、
トリプシン(HDB;0458)。
【0139】
実験方法:
1. 緩衝液の製造:1xHBSS、20mM HEPES、2.5mM probenecid(probenecidが400mM stock in 1 M NaOHである)、0.1% BSA。実験当日、Probenecid及びBSAを新たに加えた。実験緩衝液は、染料緩衝液及び化合物希釈緩衝液などを含む。
【0140】
2. 細胞をトリプシンで消化した後、1×10個の細胞/wellの密度で384ウェル-試験用プレートに播種し、16~24時間(少なくとも一晩)インキュベートした。
【0141】
3. 培養液を捨て、20μLの染料を加えた。37℃で遮光して60minインキュベートし、カルシウムシグナルを読み取った。
【0142】
4. 実験前に拮抗薬を製造した。拮抗薬パターン:5μL/wellの5x濃度の拮抗薬化合物を384ウェル-試験用プレートに加え、室温で遮光して15minインキュベートした。試験用プレートをFLIPRに移し、5μL/wellの6x濃度のアゴニスト化合物を加えた。FLIPRを用いて数値を読み取り、データを保存した。総アッセイ容量は、30μLであり、20μL/wellの染料緩衝液と、5μL/wellの5x濃度の試験化合物と、5μL/wellの6x濃度のアゴニスト化合物とを含む。
【0143】
実験データの処理方法:
FLIPRによりカルシウムシグナル値を読み取った。実験中の各サンプリング時点での計算された出力結果は340/510nmと380/510nmとの波長信号の比である。最大値から最小値を引いた計算は比の信号曲線から得られた。GraphPad prismを用いて、阻害率パーセント及び十個の点の濃度データをパラメータ非線形論理式にフィッティングして化合物のIC50値を計算した。
【0144】
実験結果:
本発明の化合物は、NK1/NK2受容体を安定的に発現する細胞において、カルシウムイオン流動能に対して、NK1R IC50(nM)値及びNK2R IC50(nM)値がいずれも>10,000であることを示した。
【0145】
実験結論:
本発明の化合物は、NK3及びNK1/NK2細胞受容体を安定的に発現する細胞の機能性カルシウム流動試験において良好な選択性を示した。
【0146】
試験例3、HEK293-NK3を安定的に発現する細胞のIP1に対する本発明の化合物の影響の測定
1. 実験目的:
該試験例の目的は、HEK293-NK3細胞活性に対する化合物の拮抗作用を測定することである。
【0147】
2. 実験機器及び試薬:
2.1 実験機器及び消耗品:
384ウェル-細胞プレート(Corning:3824)、
384ウェル-Echo化合物プレート(Labcyte:LP-0200)、
Bravo Tip(Agilent:10734-202)、
プレートリーダーEnVision Multilabel Reader(PE:2104-0010)、
ピペッティングワークステーションBravo(Agilent)及びECHO 550(LABCYTE)、
液体ピペット(Multidrop Combi)。
【0148】
2.2 実験試薬:
DMEM,high glucose(Gibco:12100)、
ウシ胎仔血清(Biosera:FB-1058/500)、
P/S(Biosera:XC-A4122)、
5X Matrigel(Corning:354230)、
IP-ONE-Gq Kit(Cisbio:62IPAPEJ)、
アゴニストSenktide(MCE:HY-P0187)、
陽性対照化合物Talnetant(MCE:HY-14552)、
完全培地:DMEM+10% FBS+1X P/S、1X Matrigel:DMEMで5XのMatrigelを希釈し、
細胞株:HDB HEK293-NK3、輝源生物科技(上海)有限公司。
【0149】
3. 実験方法:
1. 1XのMatrigelで150mmの培養皿を被覆し、室温で10分間インキュベートした。
【0150】
2. 完全培地でHEK293-NK3細胞株を培養し、被覆された培養皿に播種し、37℃、5% COで、70%~90%の融合度に達した。
【0151】
3. 陽性対照化合物及び試験対象化合物の調製:
1)機器Bravoを用いて、384ウェル-Echo化合物プレート(LABCYTE:LP-0200)上で化合物の濃度を11パーセント希釈し、
2)そして機器ECHOを用いて、各ウェルから10nLの化合物(化合物貯蔵濃度、例えば、最高濃度パーセント10mM)を384ウェル-細胞プレート(Corning:3824)に移し、室温で待機した。
【0152】
4. 細胞を消化処理して1X Stimulation Buffer(IP-ONE-Gq Kit)に再懸濁させ、Multidrop Combiを用いて、5,000個の細胞/ウェル/5μLで384ウェル-細胞培養用プレート(該プレートにすでに試験対象化合物がある)に接種し、室温300rpmで60秒間遠心分離した後、37℃、5% COで15分間培養した。
【0153】
5. 細胞培養用プレートをCOインキュベーターから取り出し、Multidrop Combiで5μLの2XのEC80(最終濃度3 nM)を加え、室温300 rpmで60秒間遠心分離した後、37℃、5% COで2時間培養した。
【0154】
6. 細胞培養用プレートをCOインキュベーターから取り出し、Multidrop Combiで5μLのIP1 d2試薬を加え、5μLのIP1 Tb Cryptate Antibody試薬を加え、室温300rpmで60秒間遠心分離した後、室温で1時間放置した。
【0155】
7. EnVision Multilabel Readerで読み取るとともに、データを読み取り収集した。
【0156】
実験データの処理方法:
EnVision Multilabel Readerで蛍光シグナル値の比(Ratio)を読み取り収集し、Low control(DMSO対照物)及びHigh control(陽性化合物)実験群の読み取り値に基づいて、拮抗パーセントのデータ
【数1】
を計算し、試験対象化合物の濃度は、反応系により3倍希釈された後の11個の濃度が10μM~0.17nMであり、拮抗率パーセント及び11個の点の濃度データを、XLFitによりパラメータ非線形論理式にフィッティングして、化合物のIC50値を計算した。
【0157】
4. 実験結果:
【表8】
【0158】
5. 実験結論:
表中のデータから分かったように、本発明の化合物は、NK3細胞を安定的に発現する機能性IP1実験において良好な拮抗活性を示した。
【0159】
試験例4、SDラットの薬物動態測定
1. 研究目的:
SDラットを被験動物として、本発明の化合物の、5mg/kgの用量で経口投与される場合のラット体内(血漿及び脳組織)での薬物動態挙動を調べた。
【0160】
2. 実験方案:
2.1 実験用薬品:
本発明の実施例の化合物、自製。
【0161】
2.2 実験動物:
【表9】
【0162】
2.3 製剤処方:
0.5%CMC-Na(1%Tween80)を超音波溶解させ、清澄液又は均一な懸濁液として調製した。
【0163】
2.4 投与:
SDラット、1群あたり21匹、雄性、一晩絶食後にそれぞれp.o.、用量が5mg/kgであり、投与体積が10mL/kgであった。
【0164】
2.5 試料採取:
投与前及び投与後、0、0.5、1、2、4、8及び24時間に、ラットをCOで屠殺し、心臓から8mL採血し、EDTA-K試験管に入れ、4℃ 6000rpmで6min遠心分離して血漿を分離し、-80℃で保存し、全脳組織を取り出し秤量した後、2mLの遠心管に入れ、-80℃で保存した。
【0165】
2.6 試料処理:
1)血漿試料40μLに160μLのアセトニトリルを加えて沈殿させ、混合後に3500×gで5~20分間遠心分離した。
【0166】
2)血漿及び脳のホモジネート試料30μLに内部標準(100ng/mL)を含有する90μLのアセトニトリルを加えて沈殿し、混合後に13000rpmで8分間遠心分離した。
【0167】
3)処理された上清溶液70μLを取り、70μLの水を加え、ボルテックスして10分間混合した後、20μLを取り、LC/MS/MSを行って試験対象化合物の濃度を分析し、LC/MS/MS分析機器は、AB Sciex API 4000 Qtrapであった。
【0168】
2.7 液相分析:
・液相条件:Shimadzu LC-20ADポンプ
・クロマトグラフカラム:Agilent ZORBAX XDB-C18(50×2.1mm,3.5μm)移動相:A液は0.1%のギ酸水溶液であり、B液はアセトニトリルである
・流速:0.4mL/min
・溶出時間は、0~4.0分間であり、溶出液は以下のとおりである:
【0169】
【表10】
【0170】
3. 試験結果及び分析
主な薬物動態パラメータをWinNonlin 6.1で計算して得、ラット薬物実験結果は以下の表3に示すとおりであり、
【0171】
【表11】
NA:検出されていない。
【0172】
4. 実験結論:
表中のラット薬物動態実験の結果から分かったように、本発明の実施例の化合物は、良好な代謝特性を示し、暴露量AUC及び最大血中濃度Cmaxの両方が良好であった。
【0173】
試験例5、両側卵巣摘出(OVX)ラット血漿における黄体形成ホルモン(LH)含有量に対する本発明の化合物の影響
1. 実験目的:
該試験例の目的は、両側卵巣摘出(OVX)ラット血漿における黄体形成ホルモン(LH)に対する化合物の影響を測定することである。
【0174】
2. 実験機器及び試薬:
2.1 実験機器:
天秤(PR2202ZH/E、OHAUS)、
遠心機(5424R,Eppendorf)、
マイクロプレートリーダー(BioTek Synergy H1)、
プレートウォッシャー(Thermo Scientific)、
ピペット(Eppendorf & Rainin)、
純水装置(Thermo Scientific)、
【0175】
2.2 実験試薬:
CMCNa(30036365、シノファーム試薬)、
ツィーン80(30189828、シノファーム試薬)、
Rat LH ELISA Kit(S-type)は、日本のShibayagiから購入され、カタログ番号がAKRLH-010Sであり、それにはAssay buffer C、Sample dilution buffer G、Washing buffer、biotinylated anti-LHα antibody、HRP-conjugated streptavidin及び発色剤Chromogen(TMB)が含まれる。
【0176】
2.3 実験動物:
両側卵巣摘出SDラット、10週齢、雌、北京維通利華実験動物技術有限公司から購入した。動物は、ケージあたり5匹のSDラットのようにSPFグレードの動物室で飼育された。ケージ、寝床、飼料及び水は使用前に高温殺菌され、全ての動物はいずれも自由に摂食し、飲水することができる。
【0177】
3. 実験方法:
グループ分けして投与する:10週齢の雌SDラットを、両側卵巣摘出術の3週間後に実験に用いた。実験前、SDラットを一晩絶食させ、そして投与前にSDラットを3匹ずつランダムにグループ分けした。各投与群に異なる被験化合物を経口投与し、投与量が30mg/kgであり、投与体積が10mL/kgであった。
【0178】
試料採取:投与前及び投与後、0、0.5、1、2、4、8時間に各群のSDラットから0.2~0.3mLの全血を採取し、EDTA-K2試験管に入れ、上下に振盪して均一にし、4℃ 5000rpmで5min遠心分離し、そして血漿を分離し、血漿を超低温冷蔵庫(-80±10℃)に保存した。
【0179】
サンプル検出:全ての試薬、試料及びELISAプレートを20~25℃の室温に移動し、少なくとも30min平衡化し、溶解させ、ボルテックスし、遠心分離し、待機した。濃度10、5、2.5、1.25、0.625、0.313、0の順でAssay buffer C(分析緩衝液C)により標準曲線を作成した。試料Sample dilution buffer G(希釈緩衝液 G)で試料を二倍希釈し、室温で10min静置した。次にAssay buffer Cを用いて、前のステップの試料を2.5倍希釈し、室温で放置し、待機した。96ウェルプレートに1xのWashing buffer(洗浄緩衝液)を加え、300μL/ウェルでプレートを洗浄し、4回繰り返した。設定した標準曲線ウェル及び試料ウェルに従って、対応する標準品及びサンプル50μLを各ウェルに加え、均一に混合し、プレートを密閉し、20~25℃で2hインキュベートした。各ウェルに1xのbiotinylated anti-LHα antibody 50μLを加え、均一に混合し、プレートを密閉し、20~25℃で1hインキュベートした。1xのWashing bufferを加え、300μL/ウェルでプレートを洗浄し、4回繰り返した。調製された1x HRP-conjugated streptavidin 50μLを各ウェルに加え、均一に混合し、プレートを密閉し、20~25℃で0.5hインキュベートした。1xのWashing bufferを加え、300μL/ウェルでプレートを洗浄し、4回繰り返した。ウェルあたり50μLの発色剤Chromogen(TMB)を加え、均一に混合し、20~25℃で20minインキュベートした。ウェルあたり50μLの停止液(1M HSO)を加え、均一に混合した。450nmの波長でマイクロプレートリーダーにより各ウェルのOD値を読み取った。
【0180】
4. 実験データの処理方法:
Graphpadを用いて、標準曲線を作成し、サンプル濃度を計算した。サンプル検出に希釈が行われた場合、最後に計算する時に対応する希釈倍数を乗算すれば、サンプルの実際濃度になる。
【0181】
5. 実験結果:
【表12】
【0182】
6.実験結論:
表中のデータから分かったように、本発明の実施例の化合物は卵巣切除ラット(OVX)血漿中のLH含有量を有意に低下させることができる。
【0183】
試験例6、被験化合物のSenktide誘導性両側卵巣摘出ラット尾部温度モデルにおける薬力学的研究
1. 実験目的:
senktide誘導性両側卵巣摘出ラットの尾部温度に対する被験化合物の影響を評価する。
【0184】
2. 実験機器及び試薬:
2.1 機器:
天秤(BSA2202s-CW、Sartorius)、
温度計(BAT-10、Physitemp)、
プローブ(SST-1、Physitemp)、
2.2試薬
Senktide(106128-89-6、MCE)、
NaCl(10019318、シノファーム試薬)、
DMSO(D2650-100ML、Sigma)、
CMCNa(30036365、シノファーム試薬)、
ツィーン80(30189828、シノファーム試薬)。
【0185】
2.3 実験動物
両側卵巣摘出SDラット、10週齢、雌、北京維通利華実験動物技術有限公司から購入した。動物は、ケージあたり5匹のSDラットのようにSPFグレードの動物室で飼育された。ケージ、寝床、飼料及び水は使用前に高温殺菌され、全ての動物はいずれも自由に摂食し、飲水することができる。
【0186】
2.4 被験化合物:
本発明の実施例の化合物、自製。
【0187】
3 実験操作:
10週齢の雌SDラットを、両側卵巣摘出術後に二週間回復させた後、体重に応じて陰性対照群、モデル群及び投与群にランダムに8匹ずつグループ分けした。プローブをラットの尾の付け根から1~2cm離れたラットの尾部の背側に医療用テープで固定した。
【0188】
陰性対照群及びモデル群に溶媒を経口投与し、各投与群に異なる被験化合物を経口投与し、投与量が30mg/Kgであり、投与体積が10mL/kgであった。
【0189】
溶媒又は被験化合物の経口投与の30分後、陰性対照群に生理塩水(注射体積が5mL/kgである)を皮下注射し、モデル群及び各投与群に、のぼせのような症状を誘発するために、濃度が0.2mg/mLであるSenktide(注射体積が5mL/kgである)を皮下注射した。注射前0分目の尾部温度(tail skin temperature、TST)を測定し記録し、注射後に5分間ごとに測定し、合計75min測定した。
【0190】
4. データ処理:
0点に対する各時点の尾部温度変化値(ΔTST)を計算し、尾部温度変化のΔTST-時間曲線を作成し、曲線下面積(AUCΔTST)を計算した。
【数2】
であり、TSTは生理塩水又はSenktideの皮下注射前の0分目の尾部温度であり、TSTは皮下注射n分目の尾部温度である。
【数3】
【0191】
5. 実験結果:
【表13】
【0192】
6. 実験結論:
表中のデータから分かったように、本発明の実施例の化合物は、Senktideにより誘導される卵巣切除ラットのほてり症状を有効に抑制することができる。
【0193】
二、化合物の塩及びその結晶形の研究
1、用語
本明細書で使用される「薬学的に許容可能」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー反応又は他の問題の合併症を伴わずに、ヒト及び動物の組織との接触に適し、妥当なリスク/ベネフィット比に見合った化合物、材料、組成物及び剤形を指す。
【0194】
本明細書で使用される「実質的に純粋な」という用語は、本発明のいくつかの好ましい実施形態において、式I化合物の結晶形構造が実質的に純粋な形態であり、HPLC純度又は結晶形純度が実質的に90%以上(その数字を含む)であり、好ましくは、95%以上であり、より好ましくは、98%以上であり、最も好ましくは、99.5%以上であることを指す。
【0195】
本明細書で使用される「結晶形」又は「結晶形体」は、同じ化学組成を有するが、該結晶を構成する分子、原子及び/又はイオンの異なる空間配置を有する結晶形を指す。結晶形、結晶形体は、同じ化学組成を有するが、それらの充填及び幾何学的配置が異なっており、異なる物理的特性、例えば、融点、形状、色、密度、硬度、変形性、安定性、溶解度、溶出速度及び類似している特性を示し得る。それらの温度-安定性関係に基づいて、二種類の多形体は、単変性であっても、互変異性であってもよい。単変性系では、温度が変化する場合、二種類の固相間の相対的安定性は不変のままである。逆に、互変異性系では、この二種類の相の安定性が切り替わる転移温度が存在する((Theory and Origin of Polymorphism in “Polymorphism in Pharmaceutical Solids”(1999)ISBN:)-8247-0237)。
【0196】
本発明の結晶形試料は、実質的に純粋な相均一性で提供されてもよく、多量の単一結晶形構造及び任意選択的な少量の一つ又は複数の他の結晶形構造が存在すること意味する。試料における一つより多い本発明の結晶形構造の存在は、粉末X-線回折(XRPD)又は固体核磁気共鳴法(SSNMR)のような技術によって測定され得る。例えば、実験で測定されたXRPD図(観察)とシミュレートされたXRPD図(計算)との比較において、追加のピークの存は、試料における一つより多い結晶形構造を示すことができる。シミュレートされたXRPDは、単結晶X-線データにより計算され得る(Smith,D.K.,“A FORTRAN Program for Calculating X-Ray Powder Diffraction Patterns,”Lawrence Radiation Laboratory,Livermore,California,UCRL-7196,1963年4月を参照されたく、またYin.S.,Scaringe,R.P.,DiMarco,J.,Galella,M及びGougoutas,J.Z.,American Pharmceutical Review.2003.6.2.80を参照されたい)。好ましくは、該結晶形構造は、実験で測定されたXRPD図において、シミュレートされたXRPD図に存在しない追加のピークにより生成された、総ピーク面積の10%未満であり、好ましくは、5%未満であり、より好ましくは、2%未満である実質的に純粋な相均一性を有する。最も好ましくは、実験で測定されたXRPD図において、シミュレートされたXRPD図に存在しない追加のピークにより生成された、総ピーク面積の1%以下である、実質的に純粋な相均一性を有する本発明の結晶形構造である。
【0197】
本明細書に記載の本発明の様々な結晶形構造は、当業者に既知の様々な分析技術を用いて互いに区別することができる。このような技術は、固体核磁気共鳴(SSNMR)分光法、X-線粉末回折(XRPD)、示差走査熱量測定(DSC)及び/又は熱重量分析(TGA)を含むが、それらに限らない。
【0198】
本発明の結晶形構造は、例えば、適切な溶媒からの結晶形又は再結晶形、昇華、溶融体からの成長、別の相からの固相転換、超臨界流体からの結晶形、及びジェットスプレーなどを含む様々な方法で製造され得る。結晶形構造の溶媒混合物からの結晶形又は再結晶形技術は、例えば、溶媒蒸発、溶媒混合物の温度の低下、該分子及び/又は塩の過飽和溶媒混合物のシーディング、溶媒混合物の凍結乾燥、溶媒混合物への貧溶媒(逆抽出溶媒)の添加を含む。多形体を含む結晶形構造は、ハイスループットの結晶形技術を用いて製造することができる。
【0199】
薬物結晶は、多形体を含み、薬物結晶の製造方法及び特徴づけは、Solid-State Chemistry of Drugs,S.R.Byrn,R.R.Pfeiffer,及びJ.G.Stowell,第2版,SSCI,West Lafayette,Indiana,1999に開示されている。
【0200】
結晶形を促進するために、任意の結晶形混合物に種結晶を加えてもよい。当業者には明らかなように、種結晶は、特定の結晶形構造の成長を制御する手段又は結晶形生成物の粒度分布を制御する手段として用いられる。これに対して、“Programmed cooling of batch crystallizers,“J.W.MullinとJ.Nyvlt,Chemical Engineering Science,1971,26,369-377に記載したように、必要な種結晶の量の計算は、入手可能な種結晶のサイズ及び平均生成物粒子の必要なサイズに依存する。一般的には、該パッチにおける結晶の成長を有効に制御するために、サイズの小さい品種が必要である。サイズの小さい種結晶は、より大きな結晶の篩い分け、粉砕もしくは微粉化により、又は溶液の微結晶形により生成することができ、注意すべきこととして、結晶の粉砕又は微粉化は、所望の結晶構造の結晶化度のいかなる変化(即ち非晶質又は別の結晶多形になる)を引き起こすこともできない。
【0201】
本発明に開示又は特許請求されている結晶構造と同等の結晶構造は、試験条件、純度、機器及び当業者に既知の他のよく見られる変数に応じて、合理的な誤差範囲内で、類似しているが完全に同じではない分析特性を示し得る。これに対して、当業者には明らかなように、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく、本発明に対して様々な修正及び変更を行うことができる。本明細書に開示された本発明の明細書及び実施を考慮した上で、本発明の他の実施形態は当業者に明らかになるであろう。出願者は、該明細書及び実施形態がその範囲を限定するものではなく、例示的なものと見なされることを意図している。
【0202】
本明細書で使用される「室温」又は「RT」という用語は、20~25C(68~77F)の環境温度を指す。
【0203】
2、実験材料
本発明の実施例で使用される試薬は、市販の工業用又は分析用試薬であり、化合物の合成方法は、以下の実施例の方法で製造される。
【0204】
3、分析方法
3.1、X-線粉末回折
当業者であれば、粉末X-線回折図は、使用する測定条件に依存する測定誤差で得られ得ることを認識するであろう。特に、通常、X-線粉末回折図における強度は、使用する材料条件に応じて変動し得ることが知られている。さらに理解すべきこととして、相対的強度は、実験条件に応じて変化することもあり、それに応じて、正確な強度は考慮に入れるべきではない。また、従来の粉末X-線粉末回折角の測定誤差は、通常約5%又はそれ以下であり、このような測定誤差度は上記回折角に属すると理解されるべきである。そのため、理解すべきこととして、本発明の結晶構造は、本明細書に開示された図面に示されたX-線粉末回折図と完全に同じX-線回折図を提供する結晶構造に限定されない。図面に開示されたものと実質的に同じ粉末X-線回折図を提供するいかなる結晶構造も本発明の範囲内にある。X-線粉末回折図が実質的に同じであると判断する能力は、当業者の能力の範囲内である。当業者に既知の他の適切な標準で較正する。しかし、相対的な強度は、結晶のサイズ及び形状に応じて変化する可能性がある。
【0205】
式I化合物の結晶多形は、それらのX線粉末回折図により特徴づけられる。そのため、Cu Kα放射線(1.54Å)を用い、反射方式で動作するGADDS(一般的な面積回折検出器システム)CSを有するBruker D8 Advance X線粉末回折装置において、前記塩のX線粉末回折図を収集した。管電圧及び電流量は、それぞれ40kV及び25mAで収集し走査するように設定された。4.0°~40°の2θ範囲内で試料を180秒間走査した。2θに表されるピーク位置に対して、コランダム標準品を用いて回折装置を較正した。通常20℃~30℃の室温で全ての分析を実施した。DIFFRAC.COMMANDERを用いてデータを収集し分析した。jade6ソフトウェアで回折図を分析した。XRPD試料の製造は、試料を単結晶シリコンウェーハ上に置き、ガラス板又は等価物で試料粉末をプレスして、試料の表面が平坦で、適切な高さを有することを確保するように行われた。そして試料ホルダーをBruker XRPD機器に入れ、以上に記述の機器パラメータで粉末X線回折パターンを収集した。このようなX線粉末回折分析の結果に関連する測定の差異は、(a)試料製造物(例えば、試料高さ)における誤差、(b)機器誤差、(c)較正差異、(d)作業者誤差(ピーク位置の測定中に生じるそれらの誤差)、及び(e)物質の特性(例えば、好ましくは、方向誤差)を含む様々な要因によって生じた。較正誤差及び試料高さ誤差は、通常、全てのピークの同じ方向におけるシフトを引き起こした。一般的には、この較正係数は、測定されたピーク位置を、予想されたピーク位置と一致させ、且つ予想された2θ値±0.2°の範囲内に収めることができる。
【0206】
本発明の実施例で得られた各結晶多形の2θ(°)値及び強度値(最高ピーク値の%とする)は表1~表6に示されている。
【0207】
3.2、示差走査熱量測定
示差走査熱量測定(DSC)実験は、NETZSCH DSC 214 polyma機器で行われた。試料(約1~6ミリグラム)をアルミディスクで秤量し、1%ミリグラムまで正確に記録し、DSCに移した。該機器を窒素ガスにより40ミリリットル/分間パージした。25~300Cで10C/分間の加熱速度でデータを収集した。吸熱ピークが下に向かう場合にプロットした。しかし、当業者であれば、DSC測定において、加熱速度、結晶形状及び純度並びに他の測定パラメータに応じて、測定される開始温度及び最高温度にある程度の変動性があることに気付くであろう。
【0208】
以下に提供される具体的な実施例及び製造方法の例は、例を挙げて本発明の実施形態の特定の態様を具体的に説明する。以下の実施例の範囲は、いかなる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。
【0209】
実施例 1
40mgの化合物3の遊離塩基を秤量し、10mLのメタノールを加え、60℃に昇温させ溶解させ、実質的に澄み切った溶液にし、濾過し、室温条件下で一晩撹拌し、濾過し、固体を50℃で24h真空乾燥させて、(R)-(3-(3-クロロ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-8-メチル-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジン-7(8H)-イル)(4-フルオロフェニル-3-d)メタノン遊離塩基の結晶形Aを得た。
【0210】
得られ得た化合物3遊離塩基の結晶形Aを、それぞれX線粉末回折装置(XRPD)及び示差走査熱量測定(DSC)で分析し、使用されるXRPD機器の型番がBRUKER D8 ADVANCEであり、使用されるDSC機器の型番がNETZSCH DSC 214 polymaであった。XRPD分析方法のパラメータは以下のとおりであり、CuK線(40kV,25mA)、走査のステップサイズが0.02°/S(2θ値)であり、走査速度が12°/min(2θ値)であり、走査範囲が4°~40°(2θ値)であった。DSC分析方法のパラメータは以下のとおりであり、温度範囲が25℃~300℃であり、走査速度が1分間あたり10℃であり、保護ガスが窒素ガス(流速40ミリリットル/分)であった。XRPD分析図は図1に示すとおりであり、DSC分析図は図7に示すとおりであった。
【0211】
実施例 2
化合物3 遊離塩基の結晶形A100mgを秤量し、2mLの酢酸エチルを加え、その中に1:1.2のモルで1mol/Lの塩酸メタノール溶液を加え、濁らせ、室温で24時間撹拌してから濾過し、固体を50℃の条件で一晩真空乾燥させて、化合物の塩酸塩固体を得、それは図2に示すXRPD図を有した。
【0212】
実施例 3
化合物3 遊離塩基の結晶形A50mgを秤量し、400μLのテトラヒドロフランを加え、その中に1:1.2のモルで1mol/Lのメタンスルホン酸メタノール溶液を加え、得られた清澄液を室温で開放して溶媒を揮発させてゲルを得、その中に400μLの酢酸エチルを加え、室温で8時間撹拌してから濾過し、得られた固体を50℃で24h真空乾燥させて、化合物メタンスルホン酸の酸塩固体を得、それは以下の図3に示すXRPD図を有した。
【0213】
実施例 4
化合物3 遊離塩基の結晶形A50mgを秤量し、400μLのテトラヒドロフランを加え、その中に1:1.2のモルで1mol/Lの硝酸メタノール溶液を加え、得られた清澄液を室温で開放して溶媒を揮発させてゲルを得、その中に400μLの酢酸エチルを加え、室温で8時間撹拌してから濾過し、得られた固体を50℃で24h真空乾燥させて、化合物の硝酸塩固体を得、それは以下の図4に示すXRPD図を有した。
【0214】
実施例 5
化合物3 遊離塩基の結晶形A100mgを秤量し、2mLの酢酸エチルを加え、その中に1:1.2のモルで1mol/Lの硫酸メタノール溶液を加え、濁らせ、室温で24時間撹拌してから濾過し、固体を50℃の条件で一晩真空乾燥させて、I化合物の硫酸塩固体を得、それは図5に示すXRPD図を有した。
【0215】
実施例 6
化合物3 遊離塩基の結晶形A100mgを秤量し、2mLの酢酸エチルを加え、その中に1:1.2のモルで1mol/Lの臭化水素酸メタノール溶液を加え、濁らせ、室温で24時間撹拌してから濾過し、固体を50℃の条件で一晩真空乾燥させて、化合物の臭化水素酸塩固体を得、それは図6に示すXRPD図を有した。
【0216】
実施例 7:結晶形Aの試料安定性試験研究
【0217】
本発明の化合物3の遊離塩基の結晶形Aを取って試料を製造し、光照射5000lx、高温60℃、高湿92.5%RH、高温高湿50℃75%RHの条件下で、5日、10日の安定性を考察し、HPLC外部標準法で含有量を測定し、クロマトグラフィーピーク面積正規化法により関連物質の変化を計算した。実験結果は表7に示すとおりであり、
【0218】
【表14】
【0219】
結論:遊離塩基の結晶形Aは、光照射、高温及び/又は高湿の条件下で10日間放置された後、不純物の総量及び単一不純物がいずれも有意に増加せず、安定性が良好であった。
【0220】
実施例 8:結晶形Aの試料吸湿性実験研究
【0221】
化合物3の遊離塩基の結晶形Aを、相対湿度が異なる飽和水蒸気中に置き、化合物と水蒸気を動的に平衡化し、平衡化後の化合物の吸湿による重量増加率を計算した。
【0222】
結論:遊離塩基の結晶形Aは、RH80%の条件下で吸湿して重量が約0.2720%増加し、若干の吸湿性を有した。0~95%の相対湿度条件下での吸湿及び脱湿のサイクルを2回繰り返すことにより、遊離塩基の結晶形AのXRPDパターンは変化せず、即ち結晶形は変化していなかった。
【0223】
最後に説明すべきこととして、以上の実施例は、単に本発明の技術案を説明するために用いられ、本発明を限定するものではなく、最適な実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者であれば、本発明の技術案の主旨及び範囲から逸脱することなく、発明の技術案に対して修正又は同等の置き換えを行ってもよく、それらがいずれも本発明の特許請求の範囲内にあることを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】