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特表2025-504329緯度および経度に基づいてネットワーク要素を設置するための電柱管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】緯度および経度に基づいてネットワーク要素を設置するための電柱管理
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20250204BHJP
【FI】
H04W16/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539583
(86)(22)【出願日】2022-07-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 US2022038125
(87)【国際公開番号】W WO2024025508
(87)【国際公開日】2024-02-01
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.イーサネット
(71)【出願人】
【識別番号】323001546
【氏名又は名称】楽天シンフォニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109380
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 恵
(74)【代理人】
【識別番号】100109036
【弁理士】
【氏名又は名称】永岡 重幸
(74)【代理人】
【識別番号】100188879
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 未央子
(72)【発明者】
【氏名】マートゥル,ハーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ダビー,ディクシャ
(72)【発明者】
【氏名】チョーダリー,アンモル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067EE10
5K067HH23
(57)【要約】
緯度値および経度値に基づいてネットワーク要素を設置するための電柱管理が記載される。緯度値および経度値を有する電柱データは、複数のソースから取得される。複数のソースからの電柱データは、中央電柱データベースに記憶される。電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱は、少なくとも緯度値および経度値に基づいて、グラフィカルユーザインターフェース内の地図上に提示される。第1の電柱は、無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して地図上で選択される。地理的境界は、第1の電柱に対して地図上に提示され、地理的境界は、候補電柱を包含する。無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するため地理的境界の内側の候補電柱から電柱が選択される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク要素を設置するための電柱管理を提供するための方法であって、
複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得することと、
前記複数のソースから前記電柱データを中央電柱データベースに記憶することと、
少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱をグラフィカルユーザインターフェース内の地図上に提示することと、
無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して前記地図上の第1の電柱を決定することと、
前記第1の電柱に対して前記地図上に地理的境界であって、前記地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示することと、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から、前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するため電柱を選択することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のソースから前記電柱データを取得することは、
前記複数のソースから構造化されていない電柱データを取得することと、
構造化されたデータを生成するためにデータモデルに従って前記複数のソースからの前記構造化されていない電柱データを構造化することと、
前記構造化されたデータを、前記中央電柱データベース内に記憶するための共通データベースに統合することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記地理的境界を提示することは、前記第1の電柱を中心とする所定の半径を有する円を提示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記所定の半径を有する前記円を提示することは、
無線サービスを提供するために設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた技術を決定することと、
設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた前記技術に基づいて半径を決定することと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から、前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するための前記電柱を選択することは、
前記選択された電柱が前記無線サービスを提供することに役に立たないという問題を有すると判定することと、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から代替電柱を選択することと、
前記代替電柱が前記無線サービスを提供することに許容可能であると判定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記選択された電柱が前記無線サービスを提供することに役に立たないという前記問題を有すると判定することは、
前記選択された電柱が前記無線サービスを提供するための場所に関連付けられていないこと、前記選択された電柱が前記無線サービスを提供するための信号を減衰させる構造体の間に位置していること、および前記選択された電柱が電磁干渉を受けること、のうちの少なくとも1つを判定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記グラフィカルユーザインターフェース内の前記地図上に、少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱を提示することは、
前記複数の電柱のうちの1つを名目電柱として識別することと、
前記地理的境界の内側の電柱を前記候補電柱として識別することと、
前記地理的境界の外側の電柱を、無線サービスを提供するための前記ネットワーク要素を設置することを考慮されていない電柱として識別することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク要素を設置するための電柱管理を提供するためのデバイスが、
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサであって、前記プロセッサが、コンピュータ可読命令を実行して、
複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得し、
前記複数のソースからの前記電柱データを中央電柱データベースに記憶し、
グラフィカルユーザインターフェース内の地図上に、少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱を提示し、
無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して前記地図上の第1の電柱を決定し、
前記第1の電柱に対して前記地図上に地理的境界であって、前記地理的境界が候補電柱を包含する、地理的境界を提示し、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から、前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するための電柱を選択するように構成される、プロセッサと、
を備える、デバイス。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記複数のソースから構造化されていない電柱データを取得することと、
構造化されたデータを生成するためにデータモデルに従って前記複数のソースからの前記構造化されていない電柱データを構造化することと、
前記構造化されたデータを、前記中央電柱データベース内に記憶するため共通データベースに統合することと、によって前記複数のソースから前記電柱データを取得するようにさらに構成される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記プロセッサが、前記第1の電柱を中心とする所定の半径を有する円を提示することによって前記地理的境界を提示するようにさらに構成される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
前記プロセッサが、
無線サービスを提供するために設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた技術を決定することと、
設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた前記技術に基づいて半径を決定することと、によって前記第1の電柱を中心とする前記所定の半径を有する前記円を提示するようにさらに構成される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記プロセッサが、
前記選択された電柱が前記無線サービスを提供することに役に立たないという問題を有すると判定することと、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から代替電柱を選択することと、
前記代替電柱が前記無線サービスを提供することに許容可能であると判定することと、
によって前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するための前記電柱を前記地理的境界の内側の前記候補電柱から選択するようにさらに構成される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記選択された電柱が前記無線サービスを提供するための場所と関連付けられていないこと、前記選択された電柱が前記無線サービスを提供するための信号を減衰させる構造体の間に位置していること、および前記選択された電柱が電磁干渉を受けること、の少なくとも1つを判定することによって、前記選択された電柱が前記無線サービスを提供することに役に立たないという前記問題を有すると判定するようにさらに構成される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサが、
前記グラフィカルユーザインターフェース内の前記地図上に、少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱を
前記複数の電柱のうちの1つを名目電柱として識別すること、
前記地理的境界の内側の電柱を前記候補電柱として識別すること、および、
前記地理的境界の外側の電柱を、無線サービスを提供するための前記ネットワーク要素を設置することを考慮していない電柱として識別すること、
によって提示するようにさらに構成される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得することと、
前記複数のソースからの前記電柱データを中央電柱データベースに記憶することと、
グラフィカルユーザインターフェース内の地図上に、少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱を提示することと、
無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して前記地図上の第1の電柱を決定することと、
前記第1の電柱に対して前記地図上に地理的境界であって、前記地理的境界が候補電柱を包含する、地理的境界を提示することと、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から、前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するための電柱を選択することと、を含む動作を実施させる、記憶されたコンピュータ可読命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記複数のソースから前記電柱データを取得することが、
前記複数のソースから構造化されていない電柱データを取得することと、
構造化されたデータを生成するためにデータモデルに従って前記複数のソースからの前記構造化されていない電柱データを構造化することと、
前記構造化されたデータを、前記中央電柱データベース内に記憶するための共通データベースに統合することと、をさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記地理的境界を提示することが、前記第1の電柱を中心とする所定の半径を有する円を提示することを含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記所定の半径を有する前記円を提示することが、
無線サービスを提供するために設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた技術を決定することと、
設置される前記ネットワーク要素に関連付けられた前記技術に基づいて前記半径を決定することと、を含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から、前記無線サービスを提供するために前記ネットワーク要素を設置するための前記電柱を選択することが、
前記選択された電柱が前記無線サービスを提供することに役に立たないという問題を有すると判定することと、
前記地理的境界の内側の前記候補電柱から代替電柱を選択することと、
前記代替電柱が前記無線サービスを提供することに許容可能であると判定することと、を含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記グラフィカルユーザインターフェース内の前記地図上に、少なくとも前記緯度値および前記経度値に基づいて前記電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた複数の電柱を提示することが、
前記複数の電柱のうちの1つを名目電柱として識別することと、
前記地理的境界の内側の電柱を前記候補電柱として識別することと、
前記地理的境界の外側の電柱を、無線サービスを提供するための前記ネットワーク要素を設置することを考慮されていない電柱として識別することと、を含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、緯度および経度に基づいてネットワーク要素を設置するための電柱管理、およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体通信ネットワークは、モバイルデバイスに無線接続を提供する。ユーザ機器(User Equipment(UE))として知られているこれらのデバイスは、従来、スマートフォンおよびタブレットに対応していたが、自動車、ドローン、産業および農業機械、ロボット、家電、医療機器などをますます含むようになる。移動体通信ネットワークは、2つの主要なサブシステム、すなわち無線アクセスネットワーク(Radio Access Network(RAN))およびモバイルコアを含む。RANは、効率的な使用およびユーザのサービス品質の提供が満たされることを保証するために無線スペクトルを管理する。ネットワークは、基地局の分散された集合に対応する。4Gでは、これらはeNodeB(またはeNB)と呼ばれ、これは進化型ノードBの略称である。5Gでは、基地局はgNBと呼ばれ、「g」は次世代を表す。
【0003】
移動体通信ネットワークでは、技術が進化するにつれて、同時に動作する異なる世代のネットワーク要素(network element(NE))が存在する。複数の展開オプションが共存することが多い。例えば、スタンドアロン(standalone(SA))4GおよびSA 5Gサイトがある。別のオプションは、4G進化型パケットコア(Evolved Packet Core(EPC))にアクセスする4Gおよび5G RANが存在するノンスタンドアロン(non-standalone(NSA))展開である。別の可能性は、NGコアと呼ばれる5GモバイルコアにアクセスするNSA 4Gおよび5G RANを含む。したがって、モバイル通信をサポートするために異なる機器を使用する異なる世代の技術がある。
【0004】
4Gネットワークは、セルサイトを作成するためにNEを搭載する大きなセルラータワーを使用するが、5Gは、「スモールセル」基地局と呼ばれるタイプの技術を使用する。これらの基地局は目立たず、NEはより高密度のカバレッジを可能にする既存のインフラストラクチャの一部に設置される。電柱は、多くの場合、電力、電話、ケーブル、有線ブロードバンド、および無線を含む様々なサービスを提供するために使用される機器を収容する。例えば、電柱は様々な目的で貸し出されており、その目的の1つは、NEとモバイルユーザとの間でモバイル信号を扱う様々なNEを設置することである。NEは、基地局およびアンテナを含む。しかしながら、ネットワーク設計者がNEを設置するための電柱を識別することができるように、いくつの電柱が存在し、そのような電柱が地図上のどこに位置するかを判定するための電柱データを取得する解決策は存在しない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも実施形態では、ネットワーク要素を設置するための電柱管理を提供するための方法は、複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得することと、複数のソースから電柱データを中央電柱データベースに記憶することと、少なくとも緯度値および経度値に基づいて電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた電柱(複数の電柱)をグラフィカルユーザインターフェース内の地図上に提示することと、無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して地図上の第1の電柱を決定することと、第1の電柱に対して地図上に地理的境界であって、地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示することと、地理的境界の内側の候補電柱から、無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するための電柱を選択することとを含む。
【0006】
少なくとも1つの実施形態では、ネットワーク要素を設置するための電柱管理を提供するためのデバイスは、コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、メモリに接続されたプロセッサとを含み、プロセッサは、コンピュータ可読命令を実行して、複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得し、複数のソースからの電柱データを中央電柱データベースに記憶し、グラフィカルユーザインターフェース内の地図上に、少なくとも緯度値および経度値に基づいて電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた電柱(複数の電柱)を提示し、無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して地図上の第1の電柱を決定し、第1の電柱に対して地図上に地理的境界であって、地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示し、地理的境界の内側の候補電柱から、無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するための電柱を選択するように構成される。
【0007】
少なくとも1つの実施形態では、記憶されたコンピュータ可読命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得させ、複数のソースからの電柱データを中央電柱データベースに記憶させ、グラフィカルユーザインターフェース内の地図上に、少なくとも緯度値および経度値に基づいて電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた電柱(複数の電柱)を提示させ、無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して地図上の第1の電柱を決定させ、第1の電柱に対して地図上に地理的境界であって、地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示させ、地理的境界の内側の候補電柱から、無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するための電柱を選択させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の態様は、添付の図面とともに読まれるとき、以下の詳細な説明から最もよく理解される。業界の標準的慣行に従い、様々な特徴は縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際、説明を明確にするために、様々な特徴の寸法を拡大縮小することができる。
【0009】
図1】少なくとも1つの実施形態によるデータを収集するためのシステムの図である。
図2】少なくとも1つの実施形態による、公益事業会社からの構造化されていない電柱データの一例である。
図3】少なくとも1つの実施形態による、構造化された電柱データの一例である。
図4】少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素(NE)を設置するための電柱を選択するための方法のフローチャートである。
図4c】少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素(NE)を設置するための電柱を選択するための方法のフローチャートである。
図5】少なくとも1つの実施形態による中央電柱データベース内の電柱データに基づく電柱の場所を示す電柱マップグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
図6】少なくとも1つの実施形態による、セルサイトを確立するようにNEを設置するために選択された名目電柱を示す電柱マップGUIを示す。
図7】少なくとも1つの実施形態による、電柱データを要求するための電柱ゲットコードを示す。
図8】少なくとも1つの実施形態による、電柱データ要求に対する応答00を示す。
図9】少なくとも1つの実施形態による、プロセッサベースのシステムの高レベル機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載の実施形態は、提供される主題について異なる特徴を実装する例を説明する。本開示を簡単にするために、構成要素、値、動作、材料、配置などの例を以下で説明する。当然ながら、これらは例であり、限定することを意図するものではない。他の構成要素、値、動作、材料、配置などが企図されている。例えば、以下の説明における第2の特徴の上または上方での第1の特徴の形成は、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触して形成される実施形態を含み、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触することができないように、第1の特徴と第2の特徴との間に追加の特徴が形成される実施形態を含む。加えて、本開示は、種々の例において参照符号および/または文字を繰り返す。この繰り返しは、簡潔さおよび明瞭さを目的としたものであり、説明される様々な実施形態間および/または構成間の関係をそれ自体が規定するものではない。
【0011】
さらに、「真下(beneath)」、「下(below)」、「より下(lower)」、「上(above)」、「より上(upper)」などの空間的に相対的な用語は、本明細書では、図に示すように、1つの要素または特徴と別の要素(複数可)または特徴(複数可)との関係を説明するための記述を容易にするために使用される。空間的に相対的な用語は、図に示された向きに加えて、使用中または動作中のデバイスの異なる向きを包含することを意図している。装置は、他の向きにされ(90度または他の向きに回転される)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子もそれに応じて解釈される。
【0012】
「ユーザ機器」、「移動局」、「モバイル」、「モバイルデバイス」、「加入者局」、「加入者機器」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」などの用語、および同様の用語は、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム、またはデータストリーミングもしくはシグナリングストリーミングを受信または伝達するために無線通信サービスの加入者またはユーザによって利用される無線デバイスを指す。前述の用語は、本明細書および関連する図面において交換可能に利用される。「アクセスポイント」、「基地局」、「ノードB」、「進化型ノードB(eNodeB)」、次世代ノードB(gNB)、拡張型gNB(en(enhanced)-gNB)、ホームノードB(HNB)、「ホームアクセスポイント(HAP)」などの用語は、UEからのデータ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーム、またはデータストリーミングもしくはシグナリングストリーミングを提供および受信する無線ネットワークの構成要素または装置を指す。
【0013】
本明細書に記載の実施形態は、1つまたは複数の利点を有する緯度および経度に基づくネットワーク要素の設置のための電柱管理を提供する。例えば、電柱データマネージャは、開発者およびエンドユーザが経度および緯度を使用して電柱サイトのデータを取得するのを助けるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供する。サイトの場所は、緯度および経度に従って地図上で見られる。電柱データマネージャは、移動体通信サービスを提供するネットワーク要素(NE)を設置するための候補サイトを作成するための統合目的に使用される。電柱データマネージャは、異なるソースからの電柱データへのインターフェースを提供し、それによって開発時間を節約し、開発者により多くの柔軟性を提供する。
【0014】
図1は、少なくとも1つの実施形態によるデータを収集するためのシステム100の図である。
【0015】
図1では、システム100は、複数の電柱データソース120、122、124を含む。少なくとも1つの実施形態では、複数の電柱データソース120、122、124は、電気事業者などの異なる公益事業会社である。多くの公益事業会社120、122、124が存在し、異なる企業のサービスを提供するために異なる領域に位置している。
【0016】
データは、異なる公益事業会社120、122、124によって異なるフォーマットで提供され、電柱データマネージャ110によってクラウド130を介して収集される。電柱データマネージャ110は、収集された電柱データを見るためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)114を提示するディスプレイ112を含む。異なる公益事業会社120、122、124から収集された電柱データは、構造化されていないデータとして収集され、標準化される。例えば、少なくとも1つの実施形態では、公益事業会社120、122、124からの電柱データの共通パラメータが、NEを設置するために使用する場所を決定する際に使用のため選択される。異なる公益事業会社120、122、124から使用のために選択されたパラメータが識別され、異なる公益事業会社120、122、124からの電柱データが統合(合併)されて中央電柱データベース140に統合される。中央電柱データベース140は、異なる公益事業会社120、122、124からの電柱の緯度および経度を含む。
【0017】
図2は、少なくとも1つの実施形態による、公益事業会社からの構造化されていない電柱データ200の一例である。
【0018】
図2では、構造化されていない電柱データ200は、事業者名210、電柱番号212、都道府県214、市216、電柱の緯度218、電柱の経度220を含む各種のフィールドを含む。図2に示す構造化されていない電柱データ200は、支店コード222、都市コード224などの追加のデータを含む。異なる公益事業会社からの電柱データは、異なるフィールドの下に異なるデータを含み、図2に示す構造化されていない電柱データ200よりも多いまたは少ない数のフィールドを有し得る。電柱データは、NTT、KEPCO、HEPCOなどの公益事業会社に依存する。異なる公益事業会社は、異なるヘッダの下に分類される異なる電柱データを有する。しかしながら、電柱をマッピングできるように、構造化されていない電柱データ200は、少なくとも電柱の緯度218および電柱の経度220を含む。
【0019】
図3は、少なくとも1つの実施形態による、構造化された電柱データ300の一例である。
【0020】
図3では、構造化された電柱データ300が各公益事業会社の電柱データに対して同一または共通のヘッダを有するように、電柱データの一部のフィールドが削除されている。構造化された電柱データ300は、電柱の緯度318および電柱の経度320を含む。公益事業会社からの電柱データに共通のヘッダを設けることで、構造化された電柱データ300を分析することができ、電柱を公益事業会社名に基づいて識別することができる。また、一公益事業会社の構造化された電柱データ300を他の公益事業会社の電柱データに統合(合併)することも可能である。
【0021】
図4図4c(続き)は、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素(NE)を設置するための電柱を選択する方法のフローチャート400である。
【0022】
図4図4cでは、本方法は、複数のソースS410、例えば、公益事業会社から電柱データを取得することによって開始する。図4は、電柱データS420のソースが、東日本電信電話会社(NTT東)S422、東京電力(TEPCO)S424、関西電力(KEPCO)S426、および北海道電力(HEPCO)S428を含むことが示されている。実施形態は、これらの公益事業会社に限定されるものではなく、異なる実施形態では、より多くのまたはより少ない数の会社を含む。
【0023】
図4は、公益事業会社S422、S424、S426、S428からの電柱データは、異なる形式の電柱データを含むことが示されている。NTT東S422から取得される電柱データは、電柱番号、緯度、経度S432を含む。TEPCO S424から取得される電柱データは、電柱タイプ、電柱番号、支店ID、領域ID、および電柱ID S434を含む。KEPCO S426から取得される電柱データは、マーク名、電柱番号、緯度、経度S436を含む。HEPCO S428から取得される電柱データは、電柱番号、緯度、経度S438を含む。電柱データは、構造化され、中央電柱データベースS440に統合(合併)される。新しい電柱データのソースが利用可能になると、新しい電柱データが取得され、処理され、中央電柱データベースS440に入力される。
【0024】
中央電柱データベースS442内の電柱データを解析するためのAPIが呼び出される。ユーザは、緯度および経度により中央電柱データベースを検索するS444。緯度および経度が中央電柱データベースS446に見つかるか否かが判定される。緯度および経度が中央電柱データベースに見つからないことS448に応じて、候補電柱は利用できず、ユーザは、経度および緯度に対する名目および候補電柱を選択するための電柱を見る(確認する)ことができないS450。緯度および経度で別の電柱を検索するかどうかが判定されS452、緯度および経度で別の電柱を検索すると決定されたことS454に応じて、中央電柱データベースS444内の検索を行うために、電柱に対する新しい緯度および経度が選択される。緯度および経度で他の電柱を検索しないと決定することS456に応じて、処理は終了するS490。
【0025】
中央電柱データベースS458で緯度および経度が見つかることに応じて、ユーザは、経度および緯度に対する名目および候補電柱を選択するため電柱を見る(確認する)S460。経度および緯度の名目および候補電柱を選択するため電柱を見ることS460に基づいて、名目電柱が、無線サービスを提供することに有害または役に立たないという問題または特性を有するかどうかが判定されるS462。問題を有する電柱は、候補電柱の正しい場所が提供されていないこと、電柱が2つの建物の間に位置していること、電柱に対して存在する干渉が多すぎること、または電柱の場所がその他の点で許容できないことのうちの1つまたは複数を含む。名目電柱が問題を有さないことS464に応じて、名目電柱は、ネットワーク要素を設置するために使用されるS466。次に、プロセスは終了するS490。
【0026】
名目電柱が問題を有することS468に応じて、候補電柱が名目電柱の所定の半径内で検討用に利用可能であるかどうかが判定されるS470。候補電柱が名目電柱の所定の半径内で検討用に利用可能でないS472場合、ユーザは、中央電柱データベースで検索を行うため電柱の新しい緯度および経度を選択するS444。
【0027】
候補電柱が名目電柱の所定の半径内で検討用に利用可能であることS474に応じて、候補電柱が選択されるS476。選択された候補電柱が問題を有するかどうかが判定されるS478。選択された候補電柱が問題を有することS480に応じて、プロセスは、候補電柱が名目電柱の所定の半径内で検討用に利用可能であるかどうかを判定することS470に戻る。選択された候補電柱が問題を有さないことS482に応じて、選択された候補電柱は、ネットワーク要素を設置するために使用されるS484。次に、プロセスは終了するS490。異なる公益事業会社から中央電柱データベースに提供される電柱が多いため、中央電柱データベースでの緯度および経度を見つける可能性が非常に高い。
【0028】
図5は、少なくとも1つの実施形態による中央電柱データベース内の電柱データに基づく電柱の場所を示す電柱マップグラフィカルユーザインターフェース(GUI)500を示す。
【0029】
図5では、電柱マーカ510は、中央電柱データベース内の電柱の緯度値および経度値に基づいて電柱マップGUI500上にプロットされて示されている。上述したように、マッピングされた電柱520用に使用される中央電柱データベース内の電柱データは、多数のソース、例えば、公益事業会社から取得される。電柱データは、共通の形態で構造化され、中央電柱データベースに統合される。図5に示すように、電柱マップGUI500における電柱520のマッピングは、5G電柱サイト取得要求フォーム(Site Acquisition Request Form(SARF))530に関連付けられている。
【0030】
NEを設置する電柱を決定するプロセスでは、マッピングされた電柱520から電柱を選択して分析する。名目上の候補としての電柱に関連付けられたマーカのマッピングされた電柱520からの選択に応じて、経度および緯度が表示される。例えば、ユーザは、マッピングされた電柱520から、電柱マップGUI500上の電柱を選択する。少なくとも1つの実施形態では、地図はGoogleマップである。少なくとも1つの実施形態では、Googleマップ以外のマップが使用される。
【0031】
図6は、少なくとも1つの実施形態による、セルサイトを確立するようにNEを設置するために選択された名目電柱を示す電柱マップGUI600を示す。
【0032】
図6では、電柱610のマーカ、名目電柱612のマーカ、および候補電柱614のマーカが上部キー616に示されている。電柱マップGUI600は、どこでもアクセスして使用することができる。電柱マップGUI600は、マッピングされた電柱620を示す。電柱マップGUI600におけるマッピングされた電柱620は、5G電柱サイト取得要求フォーム(SARF)630に関連付けられている。
【0033】
図6では、マッピングされた電柱620から、電柱が名目電柱640として選択されている。NE(例えば、サイトが4Gであるか、5Gであるかなどである)の技術に基づく所定の半径の円650を追加する。NEは、アンテナ、送信機などを含む。円650は、選択された名目電柱640上に設置されたNEによってカバーされる所定の領域を表す。図6では、円650はサイトが5Gサイトであることに基づく半径を有する。5Gサイトからの信号が伸びる距離は短いので、5Gサイトのカバレッジ領域は4Gサイトのカバレッジ領域よりも小さい。4Gサイトからの信号はより長い距離を移動し、円650はより大きくなる。円650の半径は、本技術に基づいて電柱マップGUI600を提示するためにプロセッサによって実行される論理によって決定される。例えば、少なくとも1つの実施形態では、円650の半径は250メートルである。
【0034】
電柱マップGUI600は、名目電柱640を選択することを可能にし、名目電柱640が許容できない場合、円650内の候補電柱候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684が考慮される。名目電柱640は、緯度および経度に従って選択される。所定の半径の円650は、名目電柱640を中心とする。名目電柱640の周りおよび円650内には、候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684が表示される。少なくとも1つの実施形態では、候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684は、名目電柱と同じ公益事業会社によって所有されるか、または異なる公益事業会社によって所有される。少なくとも1つの実施形態では、候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684はそれぞれ、異なる公益事業会社によって所有されている。
【0035】
電柱マップGUI600は、各公益事業会社によって提供された電柱データからマッピングされた電柱620を示す。これまで、異なる公益事業会社の電柱620の図は入手できなかった。名目電柱640が、NEの設置にとって好ましくない問題を有すると識別されることに応じて、円650内の候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、680、682、684から検討用の電柱が選択される。例えば、電柱680は、名目電柱640がNEの設置にとって好ましくない問題を有するために選択される。少なくとも1つの実施形態では、問題を有する電柱は、候補電柱の正しい位置が提供されていないこと、電柱が2つの建物の間に位置していること、電柱に対して存在する干渉が多すぎること、または電柱の場所がその他の点で許容できないことのうちの1つまたは複数を含む。
【0036】
検討用の候補電柱680を選択することに応じて、候補電柱680の手動調査が実施される。例えば、写真がアップロードされ、候補電柱680の特性が検査されるか、または候補電柱をフィルタリングするためのチェックリストが完成する。
【0037】
候補電柱680が適切でないことに応じて、候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、、682、684から新しい候補電柱が選択される。このプロセスは、許容可能な候補電柱が選択されるまで繰り返される。候補電柱680が許容可能であると判定されることに応じて、候補電柱680は、NEを設置する際に使用するために確定される。候補電柱680が適切でないことに応じて、円650内の候補電柱660、662、664、666、668、670、672、674、676、678、682、684から新しい候補電柱が選択される。このプロセスは、許容可能な候補電柱が選択されるまで繰り返される。許容可能な電柱が存在しないこと、すなわち、他の候補電柱が存在しないことに応じて、その場所は検討から外される。図6では、名目電柱640は道路に沿っているので、候補電柱も多く存在する。したがって、許容できない電柱を有することは非常にまれである。
【0038】
ネットワーク要素を設置するための電柱管理を提供するための方法の少なくとも1つの実施形態は、複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得することと、複数のソースからの電柱データを中央電柱データベースに記憶することと、少なくとも緯度値および経度値に基づいて電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた電柱(複数の電柱)をグラフィカルユーザインターフェース内の地図上に提示することと、無線サービスを提供するためのネットワーク要素を設置することを考慮して地図上の第1の電柱を決定することと、第1の電柱に対して地図上に地理的境界であって、地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示することと、地理的境界の内側の候補電柱から、無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するための電柱を選択することとを含む。
【0039】
少なくとも1つの実施形態では、電柱データマネージャは、開発者およびエンドユーザが経度および緯度を使用して電柱サイトのデータを取得するのを助けるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供する。サイトの場所は、緯度および経度に従って地図上で見られる。電柱データマネージャは、移動体通信サービスを提供するネットワーク要素(NE)を設置するための候補サイトを作成するための統合目的に使用される。電柱データマネージャは、異なるソースからの電柱データへのインターフェースを提供し、それによって開発時間を節約し、開発者により多くの柔軟性を提供する。
【0040】
図7は、少なくとも1つの実施形態による、電柱データを要求するための電柱ゲットコード700を示す。
【0041】
図7では、電柱データは、“NELatlong”710および“SWLatlong”740で定義される境界の内側に関連付けられている。北東(northest)の緯度(“lat”)は35.16967761850738 712、北東の経度(“lng”)は136.93458616733554 714である。南西(southwest)の緯度(“lat”)は35.168243664202535 742であり、南西の経度(“lng”)は136.92603528499606 744である。
【0042】
図8は、少なくとも1つの実施形態による、電柱データ要求に対する応答800を示す。
【0043】
図8では、応答は、図7の電柱ゲットコード700によって提供される境界座標内の電柱の緯度および経度を提供する。例えば、図6に示すように、電柱は円650内にある。応答800は、例えば、“id”:3391818 810、“poleUniqueId”:“129_00 814、“branchcode”:“129”818、“poleNumber”:“00ウ993”822、緯度35.1698278921275 826、経度136.928326566405 830、都市“TOKAI”834、県“Aichi”838、“poleRegionId”:48 842、“polePrefectureId”:2106 846、“poleCityId”:944 850、および“companyName”:“中部電力”854を含む。
【0044】
少なくとも1つの実施形態では、例えば、“xCoordinate”:-21438.103および“yCoordinate”:-92421.985を含む追加のデータが提供される。電柱データは、電柱データのソース(例えば、電柱がどの会社に属しているか)、およびどの電柱が定義された境界の内側に位置するか(図6に示すように、境界は円650として示されている)を識別するために使用することができる。電柱が中央電柱データベースに配置されると、GUIは技術に基づいて半径の円を描く。半径内では、中央電柱データベースからの利用可能な候補電柱が円内に表示される。
【0045】
図9は、少なくとも1つの実施形態による、プロセッサベースのシステム900の高レベル機能ブロック図である。
【0046】
少なくとも1つの実施形態では、処理回路900は、少なくとも一実施形態によるネットワーク要素を設置するための電柱を選択するための電柱データマネージャを提供する。処理回路900は、プロセッサ902を使用して、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素を設置するための電柱を選択するための電柱データマネージャを実装する。処理回路500はまた、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素を設置するための電柱を選択するための電柱データマネージャを実装するために使用される非一時的コンピュータ可読記憶媒体904を含む。記憶媒体904は、とりわけ、命令906で符号化され、すなわち、プロセッサ902によって実行されて、プロセッサ902に、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素を設置するために電柱を選択するため電柱データマネージャを提供させるコンピュータプログラムコードを、すなわち記憶する。プロセッサ902による命令906の実行は、1つまたは複数の実施形態に従って本明細書に記載された方法(以下、記載されたプロセスおよび/または方法)の少なくとも一部分を実装するネットワーク視覚化アプリケーションを(少なくとも部分的に)表す。
【0047】
プロセッサ902は、バス908を介してコンピュータ可読記憶媒体904に電気的に結合される。プロセッサ902は、バス908によって入力/出力(I/O)インターフェース910に電気的に結合される。ネットワークインターフェース912もまた、バス908を介してプロセッサ902に電気的に接続されている。ネットワークインターフェース912は、プロセッサ902およびコンピュータ可読記憶媒体904が、ネットワーク914を介して外部要素に接続するようにネットワーク914に接続される。プロセッサ902は、コンピュータ可読記憶媒体904内で符号化された命令906を実行して、処理回路900を、プロセスおよび/または方法の少なくとも一部分を実施するために使用可能にするように構成される。1つまたは複数の実施形態では、プロセッサ902は、中央処理装置(CPU)、マルチプロセッサ、分散処理システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または適切な処理ユニットである。
【0048】
処理回路900は、I/Oインターフェース910を含む。I/Oインターフェース910は、外部回路に結合されている。1つまたは複数の実施形態では、I/Oインターフェース910は、プロセッサ902に情報およびコマンドを伝達するためのキーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、トラックパッド、タッチスクリーン、および/またはカーソル方向キーを含む。
【0049】
処理回路900はまた、プロセッサ902に結合されたネットワークインターフェース912を含む。ネットワークインターフェース912によって、処理回路900は、1つまたは複数の他のコンピュータシステムが接続されているネットワーク914と通信することが可能になる。ネットワークインターフェース912は、例えば、Bluetooth、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、または広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))などの、無線ネットワークインターフェース、または例えば、イーサネット、ユニバーサルシリアルバス(USB)、電気電子技術者協会(IEEE)864などの、有線ネットワークインターフェースを含む。
【0050】
処理回路900は、I/Oインターフェース910を介して情報を受信するように構成される。I/Oインターフェース910を介して受信した情報は、プロセッサ902による処理のための、命令、データ、設計ルール、セルのライブラリ、および/または他のパラメータのうちの1つまたは複数を含む。情報は、バス908を介してプロセッサ902に転送される。処理回路900は、I/Oインターフェース910を介してユーザインターフェース(UI)に関連する情報を受信するように構成される。情報は、UI922としてコンピュータ可読媒体904に記憶される。
【0051】
1つまたは複数の実施形態では、本明細書に記載のプロセスまたは方法を実施するために、コンピュータ、プロセッサ、または他の電子デバイスをプログラムするために使用され得る(圧縮形式または非圧縮形式の)命令を記憶した、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体904。1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体904は、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、量子記憶媒体などのうちの1つまたは複数を含む。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、限定はしないが、ハードドライブ、フロッピーディスケット、光ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光カード、ソリッドステートメモリデバイス、または電子命令を記憶するのに適した他のタイプの物理媒体、を含むことができる。光ディスクを使用する1つまたは複数の実施形態では、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体904は、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク読み出し/書き込み(CD-R/W)、および/またはデジタルビデオディスク(DVD)を含む。
【0052】
1つまたは複数の実施形態では、記憶媒体904は、処理回路900に、少なくとも一実施形態によるネットワーク要素を設置するための経度および緯度に従って地図上の電柱を選択するためのプロセスおよび/または方法の少なくとも一部分を実施させるように構成されたコンピュータプログラムコード906を記憶する。1つまたは複数の実施形態では、記憶媒体904は、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素を設置するための経度および緯度に従って地図上の電柱を選択するためのプロセスおよび/または方法の少なくとも一部分の実施を容易にするアルゴリズムなどの情報も記憶する。したがって、少なくとも1つの実施形態では、プロセッサ回路900は、少なくとも1つの実施形態によるネットワーク要素を設置するための経度および緯度に従って地図上の電柱を選択するための方法を実施する。複数のソースから緯度値および経度値を有する電柱データを取得し、複数のソースからの電柱データを中央電柱データベースに記憶し、少なくとも緯度値および経度値に基づいて電柱データの少なくとも一部分に関連付けられた電柱(複数の電柱)をグラフィカルユーザインターフェース内の地図上に提示し、無線サービスを提供するためネットワーク要素を設置することを考慮して地図上の第1の電柱を決定し、第1の電柱に対して地図上に地理的境界であって、地理的境界は候補電柱を包含する、地理的境界を提示し、無線サービスを提供するためにネットワーク要素を設置するための電柱を地理的境界の内側の候補電柱から選択するプロセスは、少なくとも、開発者およびエンドユーザが電柱サイトのデータを取得し、経度および緯度を使用してネットワーク要素を設置するための電柱を選択するのを支援する、公益事業会社などの複数のソースから組み合わされた電柱データの地図をグラフィカルユーザインターフェース上に提示する電柱データマネージャを提供するという利点を提供する。サイトの場所は、緯度および経度に従って地図上で見られる。電柱データマネージャは、無線電気通信サービスを提供するネットワーク要素(NE)を設置するための候補サイトを作成するための統合目的に使用される。電柱データマネージャは、異なるソースからの電柱データへのインターフェースを提供し、それによって開発時間を節約し、開発者により多くの柔軟性を提供する。
【0053】
これらのプログラムの別個のインスタンスは、任意の数の別個のコンピュータシステム上で実行または分散され得る。したがって、特定のステップは、特定のデバイス、ソフトウェアプログラム、プロセス、またはエンティティによって実施されるものとして説明されているが、必ずしもそうである必要はない。様々な代替実装が当業者によって理解されるであろう。
【0054】
さらに、当業者は、上述の技術が様々なデバイス、環境、および状況において利用され得ることを容易に認識する。実施形態は、構造的特徴または方法論的行為に特有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、記載された特定の特徴または行為に必ずしも限定されない。むしろ、特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図4c
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】