(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】車両を無線充電器に選択的に誘導する方法および装置
(51)【国際特許分類】
H02J 50/10 20160101AFI20250204BHJP
H02J 50/90 20160101ALI20250204BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20250204BHJP
B60M 7/00 20060101ALI20250204BHJP
B60L 53/12 20190101ALI20250204BHJP
B60L 53/36 20190101ALI20250204BHJP
【FI】
H02J50/10
H02J50/90
H02J7/00 301D
B60M7/00 X
B60L53/12
B60L53/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539781
(86)(22)【出願日】2022-11-22
(85)【翻訳文提出日】2024-08-28
(86)【国際出願番号】 US2022050766
(87)【国際公開番号】W WO2023129307
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2022-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】514287443
【氏名又は名称】インダクトイーブイ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】ウォード、マシュー、エル.
(72)【発明者】
【氏名】マクマホン、フランシス、ジェイ.
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA06
5G503GB08
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC25
5H125BC22
5H125BE02
5H125CC06
5H125DD03
5H125EE61
(57)【要約】
【要約】
電気自動車(601)を充電するためのシステムおよび方法は、少なくとも2つの地上トランシーバアセンブリ(GTA)(221、301、402、403、408、409、413、414、415、416、502、503、504、505、802、803、804、805)を有するモジュラー地上トランシーバステーション(GTS)(107、220、401、407、412、501、609、701、801、902、1207)を使用する。各GTAは、電気自動車の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)(201)と位置合わせされるように適合されており、ガイドライン(404、405、410、417、418、506、507、508、509、511、519、702、703、704、807、808、810、811、903、907、908、1202)はが、電気自動車をGTAに誘導するために、少なくとも1つのGTAから所定の距離だけ延びている。GTSは、GTSのアクティブなGTA構成と電気自動車のVTA構成に基づいて選択される。電気自動車は、ガイドラインによって放射される少なくとも1つの信号に応答して、電気自動車の少なくとも1つのVTAと少なくとも1つのGTAの位置合わせを行うためにガイドラインに沿って誘導される。電気自動車の少なくとも1つのVTAと少なくとも1つのGTAの位置合わせが確認されると、無線充電が開始される。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上トランシーバーステーション(GTS)であって、電気自動車の1つ以上の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)を介して前記電気自動車を充電するように適合された少なくとも2つの地上トランシーバーアセンブリ(GTA)を有し、この地上トランシーバーステーションは、
並列GTAの対であって、各GTAが前記電気自動車のVTAと位置合わせされるように適合されている、並列GTAの対と、
前記GTAの少なくとも1つから第1の方向に所定の距離だけ延びる第1のガイドラインと、
前記電気自動車による検出のために少なくとも1つの信号を前記第1のガイドライン上に送信するように適合された送信機であって、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインに沿って少なくとも1つの前記GTAと位置合わせするために使用されるものである、送信機と、
を有するGTS。
【請求項2】
請求項1記載のGTSにおいて、第2のガイドラインをさらに有し、前記並列GTAの対は、前記第1の方向に対して垂直に配向され、第1のGTAは、前記第1のガイドラインに接続され、前記第1のガイドラインは、前記第1の方向に延び、第2のGTAは、前記第1のガイドラインと平行に前記第2のガイドラインに接続されるものである、GTS。
【請求項3】
請求項2記載のGTSにおいて、前記送信機は、前記電気自動車が少なくとも1つのGTAに接近する際に、前記電気自動車に搭載され、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインの反対側に配置された受信アンテナによって検出されるように、前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つ上に少なくとも1つの信号を選択的に送信するものである、GTS。
【請求項4】
請求項3記載のGTSにおいて、
前記第1のガイドラインは、第1の周波数で第1の信号を放射し、前記第2のガイドラインは、第2の周波数で第2の信号を放射し、前記電気自動車が前記少なくとも1つのGTAに接近する際に、前記受信アンテナによって前記第1の信号または前記第2の信号の少なくとも1つを検出して前記電気自動車を誘導するものである、GTA。
【請求項5】
請求項3に記載のGTSにおいて、前記第1の方向に対して垂直に配向された第2の並列GTAの対をさらに有し、前記受信アンテナによって前記少なくとも1つの信号が検出され、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導するものである、GTS。
【請求項6】
請求項4に記載のGTSにおいて、前記第1の方向に対して垂直に配向された第2の並列GTAの対をさらに有し、前記第1の信号または前記第2の信号の少なくとも1つが前記受信アンテナによって検出され、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導するものである、GTS。
【請求項7】
請求項6に記載のGTSにおいて、前記送信機は、前記受信アンテナによる検出のために前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対のうちの少なくとも1つのGTAから前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドライン上にGTSビーコンを送信し、前記GTSビーコンの送信に前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインのどちらが使用されるかに応じて、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記並列GTAの対または第2の並列GTAの対のうちの少なくとも1つのGTAに誘導するものである、GTS。
【請求項8】
請求項2に記載のGTSにおいて、前記第1のガイドラインと前記第2のガイドラインは、共通の溝を共有するものである、GTS。
【請求項9】
請求項2に記載のGTSにおいて、前記第1のガイドラインと前記第2のガイドラインは、不連続であり、スイッチによって共通ガイドラインに接続されるものである、GTS。
【請求項10】
請求項1に記載のGTSにおいて、前記並列GTAの対は、前記第1の方向と平行に配向され、第1のGTAは前記第1のガイドラインに接続され、前記第1のガイドラインは前記第1の方向に延びるものである、GTS。
【請求項11】
請求項1に記載のGTSにおいて、前記電気自動車が前記少なくとも1つのGTAに接近する際、前記並列GTAが前記電気自動車の対応するVTAと通信できるようにする誘導通信システムをさらに有するものである、GTS。
【請求項12】
請求項2に記載のGTSにおいて、前記第1のガイドラインは、第1のおよび第2のガイドラインアンテナ範囲を含むダイポールガイドラインであり、前記第2のガイドラインは、第3および第4のガイドラインアンテナ範囲を含むダイポールガイドラインであり、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つ上に送信される前記第1の誘導信号の4分の1の波長の分、延びるものである、GTS。
【請求項13】
請求項12に記載のGTSにおいて、
前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインよりも長く、且つ、周波数、時間、または信号コーディングの分離によって前記第1の誘導信号から識別可能な第2の誘導信号を放射する第3のガイドラインをさらに備えるものである、GTS。
【請求項14】
請求項13に記載のGTSにおいて、
前記第3のガイドラインは、前記第1の方向で前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインの端部の領域に集められ、共通の溝内で前記第1の方向に前記領域から延びる第1のおよび第2の長いライン要素を有し、前記第1のおよび第2の長いライン要素は不連続であり、スイッチによって前記領域内の共通アンテナワイヤガイドラインに接続されるものである、GTS。
【請求項15】
請求項13に記載のGTSにおいて、
前記第3のガイドラインは、第1の距離にわたって前記電気自動車に接近誘導を提供し、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1の距離よりも短い第2の距離にわたって前記電気自動車に接近誘導を提供し、前記第3のガイドラインは、第1のビーコン信号を放射し、前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つは第2のビーコン信号を放射するものである、GTS。
【請求項16】
請求項13に記載のGTSにおいて、
第3のガイドラインの端部に末端短距離送信機をさらに有し、この末端短距離送信機は、前記第3のガイドラインを介して少なくとも1つの前記GTAからデータを受信し、前記少なくとも1つのGTAの位置および前記GTSの収容力をブロードキャストし、前記末端短距離送信機は、前記GTSによって提供される電力レベルまたは利用可能な支払い形態のうちの少なくとも1つを含む情報をブロードキャストし、前記ブロードキャスト情報には、前記GTSのアクティブなGTA構成を前記電気自動車のVTA構成と一致させるための使用に前記第1のまたは第2の誘導信号のうちの少なくとも1つの周波数、変調、およびコーディングが含まれるものである、GTS。
【請求項17】
請求項16に記載のGTSにおいて、
前記末端短距離送信機は、前記第3のガイドラインから放射される第1のビーコン信号の少なくとも1つに対するDCオフセットを使用して前記第3のガイドラインを介して電力が供給されるものである、GTS。
【請求項18】
請求項5に記載のGTSにおいて、
前記第2の並列GTAの対から前記第1の方向とは反対の第2の方向に延びる第3および第4のガイドラインをさらに有し、前記第3または第4のガイドラインの少なくとも1つは、前記受信アンテナによって検出される誘導信号を放射し、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第3のガイドラインまたは前記第4のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導するものである、GTS。
【請求項19】
請求項1に記載のGTSにおいて、
さらに、前記GTAの少なくとも1つから前記第1の方向とは反対の第2の方向に所定距離離れて延びる第2のガイドラインを備え、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1の方向または前記第2の方向から前記GTAの少なくとも1つに電気自動車を誘導するためのそれぞれの誘導信号を放射するように適合されているものである、GTS。
【請求項20】
請求項1に記載のGTSにおいて、
さらに、前記並列GTAの対を収容するハウジングと、前記送信機を収容する別のハウジングと、前記並列GTAの対を前記送信機に接続する通信インターフェースとを備えるものである、GTS。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的には無線電力伝送に関するものであり、より具体的には、バッテリーを含む車両などのリモートシステムへの無線電力伝送に関連する装置、システム、および方法に関するものである。より具体的には、本開示は、無線電力伝送システムにおいて、一次誘導充電コイルと車両上の二次誘導コイルの位置合わせを達成することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、高容量で比較的軽量なバッテリーの採用により、電気自動車への関心が再燃している。電気インフラへの公共投資、内燃機関(ICE)の禁止、汚染への懸念により、全電気自動車(バッテリー電気自動車(BEV)とも呼ばれる)の数が急増すると予測されている。
【0003】
誘導結合無線電力伝送(WPT)では、二次コイルと一次コイルの位置ずれにより伝送効率が低下する可能性がある。本出願人のプロのバス運転手との経験から、熟練した運転手が手動運転制御を使用して視覚インジケータを使用することで、X/Y平面で約4センチメートル(<2インチ)の位置合わせが達成可能であることがわかった。WPTでは、充電ステーションの係員や運転手または乗客が降車して充電ケーブルを差し込む必要がなく、自動充電が可能になる。
【0004】
自動運転への投資も技術革新を加速させており、一部の電気自動車ではすでに運転支援ソフトウェア(駐車支援、自動ブレーキなど)が利用可能になっている。完全自動運転車(主にBEV)は2025年までに実用化されると予想されており、一般の乗客輸送や貨物輸送が広く利用されるようになる前に、自動運転の荷物配達車が登場すると予想されている。
【発明の概要】
【0005】
ここでは、詳細な説明でさらに詳しく説明する概念の選択を簡略化した形式で紹介するために、さまざまな例が説明されている。概要は、請求された主題の範囲を制限するために使用されることを意図したものではない。
【0006】
地上トランシーバーステーション(GTS)であって、電気自動車の1つ以上の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)を介して前記電気自動車を充電するように適合された少なくとも2つの地上トランシーバーアセンブリ(GTA)を有するGTSが提供される。この地上トランシーバーステーションは、並列GTAの対であって、各GTAが前記電気自動車のVTAと位置合わせされるように適合されている、並列GTAの対を含む。第1のガイドラインは、前記GTAの少なくとも1つから第1の方向に所定の距離だけ延び、送信機は、前記電気自動車による検出のために少なくとも1つの信号を前記第1のガイドライン上に送信するように適合された送信機であって、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインに沿って少なくとも1つの前記GTAと位置合わせするために使用されるものである。並列GTAの対は、第1方向と平行に配向され、第1GTAは第1ガイドラインに接続され、第1ガイドラインは第1方向に延びている。GTSには、電気自動車が少なくとも1つのGTAに近づくと、並列GTAが電気自動車の対応するVTAと通信できるようにする誘導通信システムも含まれる。GTSには、一対の並列GTAを収容する筐体、送信機を収容する別の筐体、および一対の並列GTAを送信機に接続する通信インターフェースも含まれる。
GTSは、第2のガイドラインをさらに有し、例示的な構成では、前記並列GTAの対は、前記第1の方向に対して垂直に配向され、第1のGTAは、前記第1のガイドラインに接続され、前記第1のガイドラインは、前記第1の方向に延び、第2のGTAは、前記第1のガイドラインと平行に前記第2のガイドラインに接続される。前記送信機は、前記電気自動車が少なくとも1つのGTAに接近する際に、前記電気自動車に搭載され、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインの反対側に配置された受信アンテナによって検出されるように、前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つ上に少なくとも1つの信号を選択的に送信する。前記第1のガイドラインは、第1の周波数で第1の信号を放射し、前記第2のガイドラインは、第2の周波数で第2の信号を放射し、前記電気自動車が前記少なくとも1つのGTAに接近する際に、前記受信アンテナによって前記第1の信号または前記第2の信号の少なくとも1つを検出して前記電気自動車を誘導する。
【0007】
前記第1の方向に対して垂直に配向された第2の並列GTAの対をさらに有し、前記受信アンテナによって前記少なくとも1つの信号が検出され、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導する。
【0008】
前記第1の方向に対して垂直に配向された第2の並列GTAの対がさらに提供される。そのような構成では、前記第1の信号または前記第2の信号の少なくとも1つが前記受信アンテナによって検出され、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導する。
【0009】
例示的な構成では、前記送信機は、前記受信アンテナによる検出のために前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対のうちの少なくとも1つのGTAから前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドライン上にGTSビーコンを送信し、前記GTSビーコンの送信に前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインのどちらが使用されるかに応じて、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記並列GTAの対または第2の並列GTAの対のうちの少なくとも1つのGTAに誘導する。
【0010】
最初の長いラインガイドラインと2番目の長いラインガイドラインは、いくつかの異なる構成になり得る。第1の構成では、前記第1のガイドラインと前記第2のガイドラインは、共通の溝を共有する。第2の構成では、前記第1のガイドラインと前記第2のガイドラインは、不連続であり、スイッチによって共通アンテナガイドガイドラインに接続されるものである。第3の構成では、前記第1のガイドラインは、第1のおよび第2のガイドライン範囲を含むダイポールガイドラインであり、前記第2のガイドラインは、第3および第4のガイドラインアンテナ範囲を含むダイポールガイドラインであり、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つ上に送信される前記第1の誘導信号の4分の1の波長の分、延びる。
【0011】
別の構成では、GTSは、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインよりも長く、且つ、周波数、時間、または信号コーディングの分離によって前記第1の誘導信号から識別可能な第2の誘導信号を放射する第3のガイドラインをさらに含む。前記第3のガイドラインは、前記第1の方向で前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインの端部の領域に集められ、共通の溝内で前記第1の方向に前記領域から延びる第1のおよび第2の長いライン要素を有する。前記第1のおよび第2の長いライン要素は不連続であり、スイッチによって前記領域内の共通アンテナワイヤガイドラインに接続される。また、前記第3のガイドラインは、第1の距離にわたって前記電気自動車に接近誘導を提供し、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1の距離よりも短い第2の距離にわたって前記電気自動車に接近誘導を提供し、前記第3のガイドラインは、第1のビーコン信号を放射し、さらに前記第1のガイドラインまたは前記第2のガイドラインの少なくとも1つは第2のビーコン信号を放射する。
【0012】
第3のガイドラインの端部に末端短距離送信機をさらに有し、この末端短距離送信機は、前記第3のガイドラインを介して少なくとも1つの前記GTAからデータを受信し、前記少なくとも1つのGTAの位置および前記GTSの収容力をブロードキャストし、前記末端短距離送信機は、前記GTSによって提供される電力レベルまたは利用可能な支払い形態のうちの少なくとも1つを含む情報をブロードキャストする。末端短距離送信機は、さらに前記GTSのアクティブなGTA構成を前記電気自動車のVTA構成と一致させるための使用に前記第1のまたは第2の誘導信号のうちの少なくとも1つの周波数、変調、およびコーディングをブロードキャストする。例示的な構成では、前記末端短距離送信機は、前記第3のガイドラインから放射される第1のビーコン信号の少なくとも1つに対するDCオフセットを使用して前記第3のガイドラインを介して電力が供給される。
【0013】
さらに別の構成では、前記第2の並列GTAの対から前記第1の方向とは反対の第2の方向に延びる第3および第4のガイドラインをさらに有し、前記第3または第4のガイドラインの少なくとも1つは、前記受信アンテナによって検出される誘導信号を放射し、前記電気自動車の少なくとも1つのVTAを前記第3のガイドラインまたは前記第4のガイドラインに於いて前記並列GTAの対または前記第2の並列GTAの対の少なくとも1つのGTAに誘導する。
【0014】
さらに別の構成では、GTSは、前記GTAの少なくとも1つから前記第1の方向とは反対の第2の方向に所定距離離れて延びる第2のガイドラインをさらに有する。この構成では、前記第1のガイドラインおよび前記第2のガイドラインは、前記第1の方向または前記第2の方向から前記GTAの少なくとも1つに電気自動車を誘導するためのそれぞれの誘導信号を放射するように適合されている。
【0015】
地上トランシーバーステーション(GTS)を使用して、電気自動車の少なくとも1つの車両トランシーバーアセンブリ(VTA)を介して電気自動車を充電する方法も提供される。例示的な方法では、GTSには、一対の並列の地上トランシーバーアセンブリ(GTA)が含まれ、各GTAは電気自動車のVTAと位置合わせされるように適合されている。また、少なくとも1つのGTAから第1の方向に所定の距離だけ延びる第1のガイドラインも提供される。これらの方法には、GTSのアクティブなGTA構成と電気自動車のVTA構成に基づいてGTSによって提供される情報を使用して電気自動車を充電するためのGTSを選択する工程と、電気自動車による検出のために第1ガイドラインによって放射される少なくとも1つの信号に応答して、電気自動車の少なくとも1つのVTAを少なくとも1つのGTAと位置合わせするために第1ガイドラインに沿って電気自動車を誘導する工程と、電気自動車の少なくとも1つのVTAと少なくとも1つのGTAを位置合わせする工程と、電気自動車の少なくとも1つのVTAと少なくとも1つのGTAの位置合わせの検証後に電気自動車の少なくとも1つのVTAの無線充電を開始する工程が含まれる。例示的な方法では、位置合わせされた各VTAは他の各VTAとは独立して動作し、VTAと対になった位置合わせされた各GTAは他の各GTAとは独立して動作する。
【0016】
この方法には、GTSを予約することによって電気自動車を充電するためのGTSを選択することが含まれる場合があり、GTSは電気自動車のVTA構成と互換性のあるGTA構成を備えている。電気自動車が選択されたGTSに近づくと、予約システムの位置または到着予定時刻が更新される。
【0017】
方法は、さらに、少なくとも1つのVTAに、バッテリー電圧および充電状態(SoC)または所望の SoCのうちの少なくとも1つを含む車両情報を問い合わせることによって、電気自動車を充電するためのGTSを選択することを含み得る。電気自動車を充電するためのGTSの選択は、さらに、電気自動車の少なくとも1つのVTAのVTA構成と少なくとも1つのGTAのGTA構成の一致、充電に必要な時間、次に利用可能な互換性のあるGTS、またはGTAの数に関係なく次に利用可能なGTSのうちの少なくとも1つを最適化することを含み得る。
【0018】
これらの方法は、電気自動車の顧客の好み、電気自動車に予約があるかどうか、電気自動車が車両群の一部であるかどうか、または電気自動車のVTA構成と互換性のあるGTA構成を持つGTSの可用性のうち少なくとも1つに基づいて、GTSの選択を優先することもできる。また、特定のGTSによる充電では、緊急車両が他の電気自動車よりも優先される場合がある。
【0019】
この方法には、無線充電を開始する前および無線充電中に異物または生体を検出することも含まれる。また、無線充電中は、充電機器の状態の監視、充電中の電気自動車の位置の変化の検出、または電気自動車の状態の変化の少なくとも1つを行うために、各アクティブGTAと各アクティブVTA間の連続的な全二重誘導通信が維持される。
【0020】
この概要セクションは、発明の主題の側面を簡略化した形で紹介するために提供されており、発明の主題のさらなる説明は詳細な説明に続く。この概要セクションにリストされている要素の特定の組み合わせと順序は、請求された主題の要素を制限することを意図したものではない。むしろ、このセクションは、以下の詳細な説明で説明されている構成のいくつかの概要例を提供するものであると理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の上記およびその他の有益な特徴および利点は、添付の図面と関連した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【
図1】
図1は、例示的な構成の無線電気自動車充電ステーションを示す。
【
図2A】
図2Aは、車両トランシーバーステーション(VTS)の例示的な構造および構成を示す。
【
図2B】
図2Bは、車両トランシーバーステーション(VTS)と地上トランシーバーステーション(GTS)間の信号範囲を含む無線充電および通信信号を示す。
【
図2C-2E】
図2C、2D、2Eは、異なるサイズおよびモデルの電気自動車上の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)の異なる例示的な構成を示す。
【
図2F-2H】
図2F、2G、および2Hは、異なるサイズおよびモデルの電気自動車上の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)の異なる例示的な構成を示す。
【
図3A】
図3Aは、地上トランシーバーステーションとその単一ワイヤアンテナガイドラインの高レベル図を示す。
【
図3B】
図3Bは、地上トランシーバーステーションとそのセンターフィードの平行ワイヤアンテナガイドラインの高レベル図を示す。
【
図3C】
図3Cは、エンドフィードの折り畳み式のダイポールアンテナガイドラインを備えた地上トランシーバーステーションの高レベル図を示す。
【
図4A】
図4Aは、並列(2×1)GTS充電器の誘導構成を高レベルで示す。
【
図4B】
図4Bは、1×2直列GTS充電器の誘導構成を高レベルで示す。
【
図4C】
図4Cは、2×2スクエアGTS充電器の誘導構成を高レベルで示す。
【
図5A】
図5Aは、ダイポールアンテナガイドラインと組み合わせて使用される長いラインガイドラインを示す。
【
図5B】
図5Bは、ダイポールアンテナガイドラインのセットと組み合わせて使用される挟まれた2線長いリードガイドラインを示す。
【
図5C】
図5Cは、ダイポールアンテナガイドラインのセットと組み合わせて使用されるスイッチ2対1長いリードガイドラインを示す。
【
図6】
図6は、複数のGTSを含む電気自動車(EV)充電ステーションの高レベルビューを示す。
【
図7】
図7は、ダイポールアンテナガイドラインのセットと組み合わせて使用される短距離ビーコンを備えた長いラインガイドラインを示す。
【
図8A】
図8Aは、反対側からの誘導接近と出発のためのガイドラインを備えたGTSを示す。
【
図8B】
図8Bは、反対側からの誘導接近と出発のためのガイドラインを備えたカーブサイドGTSを示す。
【
図9】
図9は、接近用のガイドラインを使用したEVのバックイン駐車を示す。
【
図10】
図10は、例示的構成における誘導および無線充電用のEVシステムを示す。
【
図11】
図11は、GTSへの接近時の誘導および位置合わせのための車両上の必須およびオプションのセンサー位置を示す。
【
図12B】
図12Bは、ガイドライン信号の追加取得を伴うターゲット接近を位相的に示す。
【
図13】
図13は、例示的な構成におけるWPT搭載電気自動車の充電手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
例示的な構成の詳細な説明は、
図1~13を参照してここで説明される。この説明は、可能な実装の詳細な説明を提供するが、これらの詳細は例示を意図しており、本発明の主題の範囲を制限するものではないことに留意されたい。
【0023】
方向は、本明細書では一般的な意味に従って提供される。直交座標系のガイドとしてISO4130:1978「道路車両 -3次元参照システムおよび基準マーク」を使用すると、前方は -x方向、+xは逆方向または後方向、右は+y方向、左は-y方向である。水平z=0面は、地面、勾配、または舗装面に対応し、+zは上方向、-zは下方向(勾配下)である。
【0024】
本明細書において、「バッテリー」という用語は、一般的な化学エネルギー貯蔵システムを表すために使用されており、他のポータブルエネルギー貯蔵システム(固体バッテリー、可逆燃料電池、ウルトラキャパシタなど)と置き換えたり、補完したり、ハイブリッド化したりすることができる。また、使用される例の多くは、車載システムに電力を供給し、固定式電気自動車(EV)のバッテリーを充電するために使用される無線電力伝送(WPT)システムであるが、この用途が唯一の使用法であるわけではない。
【0025】
電気自動車(EV)という用語には、全バッテリー駆動型電気自動車(BEV)だけでなく、プラグインと無線の両方の充電機能を備えたハイブリッドEV(HEV)とデュアル充電(DBEV)も含まれる。
【0026】
電気自動車(EV)の台数が増加し、運転手支援型および運転手レス型(完全自動運転)の割合が増加するにつれて、充電式エネルギー貯蔵システム(化学電池、固体電池、容量性可逆燃料電池など)の自動充電の必要性も同様に増加する。無線誘導充電の利便性、安全性、信頼性、および完全自動化は、充電セッション時間の短縮に対する飽くなき需要のために必要な電力が、より高出力の充電器で満たされるにつれて、価値がさらに高まることが予想される。
【0027】
無線電力システムへのモジュール方式の利点も活かされる。標準の地上トランシーバーアセンブリ(GTA)と標準の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)を製造することで、GTAをより大きな地上トランシーバーステーション(GTS)に統合し、電気自動車に構成および搭載されたVTAで構成される車両トランシーバーステーション(VTS)にサービスを提供することで、規模の経済を実現できる。
【0028】
公共(一般アクセス)充電ステーションおよび非公共充電デポは、充電サービスの直前にVTSの要件に適応する構成可能なGTSを使用して設計できるため、最大、最小、公称、または最多数の車両VTS構成の多様なセットに対応できる。したがって、EVを選択し適切に構成したGTS(車載VTSの電力転送機能を最大限に活用するもの)に誘導する誘導システムを持つことは、希少な電気充電リソースと車両の動作時間を最適に使用するために重要である。モジュール式コイル設計を使用したWPT地上トランシーバーステーションおよび車両トランシーバー ステーションの実装は実用的で経済的であることが証明されており、地上(GTS)および車両(VTS)の設置が大きくなるにつれて、コイルの位置ずれに対する感度が増す。コイルの位置ずれにより電力転送効率が低下し、充電時間が長くなり、エネルギーが無駄になる。
【0029】
図1
図1は、非接触、自動、無線充電が可能な充電ステーションまたは充電デポの複数の地上トランシーバステーション(GTS)を操作するための制御システムの一例を示した図である。この例示的な設計は、車両の車両トランシーバステーション(VTS)を構成する車両トランシーバアセンブリ(VTA)の異なる構成を使用して電気自動車(EV)を充電するように機能することができる。
【0030】
無線充電ステーションは、さまざまな構成のVTSを充電できるため、個人所有のEV車両(配送トラック、配送バン、貨物車など)だけでなく、さまざまなタイプの電気自動車やハイブリッド車(各タイプは潜在的に異なるVTS構成)を充電できる。柔軟で、動的に割り当ておよび構成可能なGTS構成(例:GTSあたり1つの地上トランシーバーアセンブリ(GTA)、GTSあたり2つの並列(2x1)GTA、GTSあたり2つの直列(1x2)GTA、GTSあたり3つの直列(1x3)GTA、GTSあたり4つのGTA(2x2)、GTSあたり6つのGTA(2x3)、または充電ステーションに計画されている最大の車両VTA構成をサポートする任意のGTA構成と数)およびここで説明する公共GTSは、さまざまなVTA構成を持つ多数のEVにサービスを提供でき、これらのEVは、対応するGTA構成のGTSまたはスーパーセットGTAグリッド(選択したGTSは、EVのVTS構成にサービスを提供するためにGTAアレイを選択的に有効にできる)と一致させる必要がある。
【0031】
例示のGTSは、EVの底面に取り付けられたVTAと一致するように共通の構成を使用していることに留意が必要である。特殊なEVでは、他のVTS構成および車両上のVTAの配置がサポートされる場合がある。たとえば、固定位置から別の固定位置へ移動する貨物輸送車両または水上フェリーでは、荷積みドックの垂直GTS取り付け位置を利用するために側面に取り付けられたVTSが使用される場合がある。一方、鉄道車両では、レール間隔と鉄道車両のVTS取り付けの制約により、長くて狭いGTSが配置される場合がある。
【0032】
図1に詳細に示されている例示的な充電ステーションの設計は、運転手が操縦するEV、運転手支援ソフトウェアを備えたEV、および完全自律型EVにも適している。
図1では、充電ステーション108は、ボルトオン(アフターマーケット)の改造からEVとそのバッテリー管理システム(BMS)との完全なOEM統合まで、EVと無線電力伝送(WPT)システム間のさまざまなレベルの統合をサポートするように設計されている。
【0033】
図1の充電ステーションコントローラ101には、電源102および103、内部通信リンク104、105、および106、無線GTS107、および充電ステーション108の外部エンティティ(サーバー、データリポジトリ)への安全なデータ相互接続ネットワーク115を管理するためのソフトウェアが含まれている。充電ステーションコントローラ101(ステーション管理ソフトウェアおよびデータベース ソフトウェアを実行する汎用コンピュータまたはコンピュータ クラスタ)は、ルールベースのソフトウェア エンジンを使用して車両が充電されているときの充電セッションパラメータを設定する役割も担う。
【0034】
充電ステーションコントローラ101は、車両からの安全で暗号化された短距離通信システム116を介して受信したすべてのデータを処理する。
【0035】
充電ステーションコントローラ101は、GTS107の割り当て、ローカル短距離通信システム116を介したブロードキャスト情報と車両との双方向コントローラ通信の処理、ステーションの路面内誘導アンテナの選択的アクティブ化、および/または光ベースの信号(図示せず)の処理を担当する。
【0036】
充電ステーションコントローラ101は、データリンクの確立に必要な暗号化とセキュリティ、および識別子の安全な保存、認証、および充電の承認もサポートする。
【0037】
充電ステーションコントローラ101は、一部の構成では、GTS構成、ステータス、およびパフォーマンス データ、ならびに最近充電された車両、今後の充電予約がある車両、および一連のEVのデフォルトの車両データ値の車両データのローカル コピーを含むローカル データベースをさらに含んでもよい。ステーションコントローラ101データベースには、予約システム112またはプロキシ車両管理システム(たとえば、ディスパッチ オフィスまたはレンタル代理店にあるもの)からの情報を含めることができる(図示せず)。ステーションコントローラ101データベースにダウンロードされるこの情報は、今後の予定到着と過去の充電イベントおよびEVに関係する。
GTSデータには、位置合わせされたVTAと、電力可用性、環境要因(温度など)、設置されたGTAの状態(内部温度、使用要因、GTAあたりのコイル数、GTAあたりのターン数、表面実装またはフラッシュマウントされたGTAなど)などのローカル条件に基づいて、各GTAの磁気信号特性(充電セッション中の瞬間電力レベル、基本信号周波数、周波数ドリフト、信号位相オフセット、および公称コイル間ギャップなど)が含まれる場合がある。
【0038】
充電セッションパラメータには、各潜在的なGTAペアリングの充電器プロファイルも含まれる場合がある。ペアリングされたGTA、および仮想的にペアリングされたGTAは、2021年7月14日出願の特許出願番号PCT/US21/70876「磁場管理による効率向上」に詳述されているように、無線充電時に磁気放射を低減するのに特に役立つ。
【0039】
予約システム112は、通常、充電ステーション108の外部にあり、サービスエリア(例:地理的、国内、大陸、全世界)にわたって1つ以上の充電ステーション108にサービスを提供可能である。車両データおよび請求承認データは、予約システム112からアクセスできるデータベース114に保存される。場合によっては(図に示すように)、データベース114は予約システム112から離れた場所にあり、安全なデジタルデータリンク113が必要になることがある。
【0040】
データベース114(および/またはステーションコントローラ101データベースにローカルに含まれる)に含まれる車両データには、VTSの車両コイルアセンブリおよび/またはGTSの地上コイルアセンブリに関するEVの磁気充電プロファイルの詳細を含むことができる。この車両データは、充電セッションの前または充電セッション中にアクセス可能であり、充電中または充電後に各VTAの新しい履歴測定値で修正可能である。充電プロファイルには、充電セッション中に充電パラメータを設定するための周波数応答および充電モデルを含むことができる。データベース114に格納される充電プロファイルには、EVまたはVTAタイプのデフォルトプロファイルが含まれる場合がある。
【0041】
無線電力伝送システムの例の構成では、EV充電プロファイルには、VTA周波数オフセット、VTAの型、モデル、製造元、VTAの数、VTAの位置、各VTAの最小および最大電流および電圧サポート、各VTAのヘルスステータス、各VTAの温度制限、各VTAの温度測定値、および/またはVTSの冷却の可用性を含むことができる。
【0042】
ステーションコントローラ101は、充電対象のEVの充電プロファイルから、充電対象の電気自動車のVTSの数と配置を取得し、充電信号を送信するために、充電対象の車両のVTAの数と配置に対応するGTSのn対mのGTAグリッドからGTAのパターンを選択することもできる。
【0043】
予約システム112には、オプションで地理情報システム(GIS)とサービス交換(たとえば、各充電ステーションと充電レーンの現在の状態とスケジュールにアクセスでき、到着時間の調整、充電計画、充電セッションのスケジュール設定、積み込み/積み下ろし率またはその他のサービスの追跡が可能で、データベースのパーティション分割、匿名化、および抽象化によってフリートプロバイダ間のプライバシーが維持される予約システム)が収容され、充電器の場所、充電器の状態、充電ステーションサービスの可用性へのアクセスが可能になるほか、充電器予約システムもサポートされる。デジタルデータネットワーク115により、充電ステーションコントローラ101またはオプションの中間データ処理およびストレージシステム111から予約システム112にアクセスできる。中間データ処理およびストレージ システム111は、地域または顧客固有のデータサーバーおよびファイルリポジトリとして機能する。
【0044】
充電ステーション108の各GTS107には、電源供給109および110を介して、第1の電源102または第2の電源103から電力が供給される。第1の電源102は、デジタルデータリンク104を使用して、充電ステーションコントローラ101にステータスとアラームを伝達する。第2の電源103も同様に、デジタル データリンク105を使用して、充電ステーションコントローラ101にステータスとアラームを伝達する。充電ステーションコントローラ101は、充電セッション中に、それぞれのデータリンク104および105を使用して、第1の電源102および第2の電源103に開始、充電レベル、および終了コマンドを送信する。
EV運転システム(または無線データ 装置を使用するEV運転手)間の予約または情報セッションは、ここではベース ステーション118として示されている広域無線アクセス ネットワーク(セルラーラジオなど)を通じて有効になる。ベースステーション118は、陸上パケットネットワーク115を介してリモート予約システム112またはローカル ステーションコントローラ101に接続される。充電ステーションコントローラ101は、オプションで、データリンク117を介して充電ステーションコントローラ101に接続されたローカル無線ローカルアクセスネットワークアクセスポイント116(IEEE 802.11WI-FI(登録商標)アクセス ポイントなど)をサポート可能である。
【0045】
充電ステーション108での WPT 充電の頻繁な使用は、EVが充電セッションを開始および完了するときに電力網の変動につながる可能性がある。これらの変動は、充電セッションの開始時と終了時の両方で発生する可能性がある。充電車両の整備によるこれらの変動は、軽い使用では問題にならないと予想されますが、充電ステーションが大きくなるほど、また使用頻度が高くなるほど悪化すると予想される。電力需要の変動問題は、大規模なデポレベルの充電ステーションだけでなく、WPTを装備した荷積みドックやその他の大規模で集中的な WPT 展開でも発生する可能性がある。
1つの構成では、ローカルマイクログリッドストレージシステム(図示せず)が設置され、大規模な電力供給グリッドからの影響をバランス/平準化する。マイクログリッドストレージソリューションは、化学電池、固体電池、または容量ベースにすることができる。充電ステーション108をマイクログリッドに分離することにより、ストレージ システムは、大規模な電力ユーティリティグリッドからのローカル需要を緩衝する役割を果たす。エネルギーストレージシステム(ESS、図示せず)は、ローカルステーションマイクログリッドへの電力供給を補うだけでなく、有線電力グリッドの容量を強化することもできる。
【0046】
第2の構成では、充電ステーションコントローラ101の制御下で、GTS107の充電開始時間(調整後)とランプアップレートを調整して、過度に大きく望ましくない電力需要の変動を防ぐことができる。
【0047】
別の構成では、予約システム112の使用により、調整された、ずらされた充電セッションの開始時間を設定できる。充電ステーションコントローラ101が受信した車両情報に基づくセッション終了時間の大まかな推定値は、車両のデフォルトの最小再充電しきい値を使用して計算できる。これにより、予約システム112に通知され、予約システム112はセッションのタイミング情報を使用して予約時間を設定できる。
【0048】
充電ステーションコントローラ101が受信した車両情報と充電前セッションの充電状態(SoC)により、充電前により正確な推定完了時間を計算できる。充電セッションの最小または望ましいSoC目標も、充電ステーションコントローラ101にアップロードできる。
【0049】
実際の充電開始時間、セッション前の車両SoC、および大まかな充電終了情報とより正確な充電終了情報を予約システム112に送信して、より正確な予測を行うことができる。EVは、現在動作していないVTAを含む、インストールされているVTAの数を報告し、ステーションコントローラ101が、動作可能なVTAをすべて充電セッションで使用できるように充電器(GTSを装備した駐車スポット、ストール、または位置など)を割り当てることができる。
【0050】
別の構成では、GTSの並列キューに独立した電源103を備え、電力変動を制限することができる。
【0051】
代替構成(組み合わせて使用することもできる)には、車線マーキング、照明付き車線信号装置(例えば、信号機)、または、誘導通信システム(図示せず)、短距離(例えば、WLAN)アクセスポイント116、または広域無線通信システム基地局118のいずれかを介して、EVのGTS107への移動およびGTS107間の移動を調整するための無線通信(充電ステーションコントローラ101とEVベースの運転手、運転手アシスタント、運転手支援ソフトウェア、または自律走行システムの間)の使用も含まれる。電力変動制御のための上記の構成は、個別に実行することも、電力変動制御のためのGTS107配置で使用される構成のいずれかまたはすべてと組み合わせて実行することもできる。
【0052】
図2A
図2Aは、誘導通信および充電受信機と送信機のアンテナに重点を置いた車両トランシーバーステーション(VTS)201の例示的な構造と構成を示す。簡潔にするために、加熱、冷却、および電気接続は図示されていない。
【0053】
この例示的な例では、単一の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)がVTS201を構成している。
【0054】
この例の構成では、4つの平面誘導通信受信ループアンテナ202、203、204、および205がVTA201の周囲に前面の対206と背面の対207に分かれて分散され、各対はVTA中心線208を中心に対称になっている。この対称性により、VTA201の製造と、誘導ベクトルと位置合わせを計算するために使用される計算アルゴリズムの両方が容易になる。受信アンテナ202、203、204、および205は、データ通信とセンサーの両方に使用される。
【0055】
この構成では、通信伝送用の単一の平面ループアンテナ209がVTA201の中央に配置され、電力(名目上は受信機)コイル210の上に重なっている。フェライトおよび渦電流シールドを備えた電力受信機コイル210は、誘導受信機ループアンテナ202、203、204、および205もサポートするVTA取り付けプレート211に依存している。VTA取り付けプレート211は構造的なものであるが、渦電流シールド、コールドプレートヒートシンク、およびラジエーターとしても機能する。1つ以上のVTAは、名目上は個別のVTA取り付けプレート211を介してEVの下側で固定されるが、複数のVTAを取り付けるように設計され、物理的にサイズ設定された単一のより大きな取り付けプレートを使用することもできる。
【0056】
図2B
図2Bは、例の構成において、車載VTA201と整列してペアリングされ、GTA/VTAペアリング220を形成するGTA221での自動無線充電で使用される信号範囲を有する無線充電信号および通信信号を示している。
図2Bでは、わかりやすくするために単一のGTA221と単一のVTA201が示されているが、GTSには複数のGTA221が含まれ、VTSには複数のVTA201が含まれる場合があることは理解されるであろう。
自動充電のために、ここに示すGTA221は舗装面212と面一になるように埋め込まれている。GTAパワーコイル213は、VTAパワーコイル210と適切に位置合わせされている必要があり、GTA221は充電前と充電中の両方でVTA201と通信している必要がある。この例では、VTA201は電気自動車のシャーシ214の下側に取り付けられている。充電を開始する前に、各VTA201とGTA221を位置合わせしてペアリングする必要がある。
図2Bの例では、単一のVTA201と単一のGTA221のペアリング220が示されている。
【0057】
充電信号215が開始される前に、逆方向リンク216および順方向リンク217のデータパスが確立される。これは、たとえば、参照により本明細書に組み込まれている「共鳴誘導無線充電用の近距離全二重データリンク」と題された米国特許第1の0,826,565号に記載されているとおりである。誘導通信リンク216および217は、対称的な接近範囲218および離脱範囲219の両方がGTSの電力コイル213のサイズ(この例では約500ミリメートル)をわずかに(+/-50%)超える電力制限を受けている。位置合わせプロセスに関する追加情報は、米国特許第1の0,814,729号「無線充電前の車両と充電コイルの位置合わせ方法および装置」、米国特許第1の0,193,400号「無線誘導電力伝送におけるコイル位置合わせエラーを検出する方法および装置」、および米国特許第1の0,040,360号「位置合わせ用の信号を漏らす伝送線を含む無線充電前の車両の位置合わせ方法および装置」に記載されており、これらの内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
モジュラーGTSでは、単一(または複数)のGTAおよびVTAの対220のそれぞれが独立して通信する。この独立した通信により、障害状態が発生した場合に最速の警告が可能になり、GTA間(およびVTA間)の通信が不要になる。
VTA201とGTA221間の通信の他の構成には、代替の短距離ローカル・エリア・無線・ネットワークテクノロジ(BLUETOOTH(登録商標)、Zigbee、WI-FI(登録商標)など)または長距離無線・ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)テクノロジ(LTE、4G、5G、5G-advanced などの携帯テクノロジ、「コネクテッドカー」無線・パケット・データ・ネットワーク、衛星ベースのアップリンク/ダウンリンク・テクノロジなど)が含まれる場合がある。
【0059】
無線充電セッションの直前、最中、直後に、VTAの全二重、低遅延、近距離データリンクは、EVを再充電するための共鳴誘導無線電力伝送システムを制御する。VTA201は、充電信号を受信するためにGTA221と対になっている。VTSには1つ以上のVTA201が含まれており、VTSの各VTA201には、対になっているGTA221と通信する独立した全二重誘導結合データ通信システムがある。
GTSには1つ以上のGTA221が含まれており、各GTA221にも全二重誘導結合データ通信システムがある。GTA221の電力コイル213とVTA201のVTA電力コイル210は、充電のためにGTA221に対するVTA201の幾何学的配置に基づいて選択的に有効化される。
【0060】
必要に応じて、GTA221および/またはVTA201の送受信システムは、充電中にGTA221とVTA201の間で充電管理および制御データを通信できるように、同じタイプになるように調整される。
【0061】
図2C
図2Cには、VTS224を含む単一のVTA201を備えた例示的なセダン型電気自動車223が示されている。このVTS224構成は、1x1構成と呼ばれる。
【0062】
図2D
図2Dには、2つの直列VTA201で構成されたVTS226を備えた、例示的な乗用または貨物バン型電気自動車225が示されている。このVTS226は、直列1x2構成と呼ばれる。
【0063】
図2E
図2Eには、2つの並列VTA201で構成されたVTS228を備えた、例示的なトランジットバン型電気自動車227が示されている。このVTS228は、2x1並列構成と呼ばれる。
【0064】
図2F
図2Fには、3つの直列VTA201で構成されたVTS230を備えた、例示的なトランジットバン型電気自動車229が示されている。このVTS230は、直列1x3構成と呼ばれる。
【0065】
図2G
図2Gには、VTS232を構成する2組の並列VTA201を備えた例示的なバス型電気自動車231が描かれている。このVTS232は、2x2構成と呼ばれる。
【0066】
図2H
図2Hには、VTS234を構成する2つの並列VTA201の3セットを備えたバス型電気自動車233の例が示されている。このVTS234は、2x3構成と呼ばれる。
【0067】
より大きな(VTSあたり6台を超える)VTSも可能であり、車両のサイズによってのみ制限される。VTAが車両に取り付けられる位置はさまざまである。
図2C~2Hに含まれる代表的な例では、VTAが車両の中心線に対して対称的に取り付けられているか、または右方向または左方向に一貫してオフセットされ、GTS(またはGTSのサブセクション)のミラー構成と一致するように間隔が空けられていると想定している。VTSを(前方から)最初の車軸の前方、前車軸の後方、シャーシの中央、最後尾の車軸の前方、または最後尾の車軸の後方に配置することは、車両をGTSに誘導するためのガイドラインアンテナの使用に限定されない。
【0068】
図3A-3C
図3A、3B、および3Cは、単一範囲または複数範囲のアンテナから送信される信号に基づく車両誘導の代替例を示している。これらのアンテナガイドラインは、電気自動車を無線充電ステーションに誘導するための視覚インジケータを強化したり、視覚インジケータに代わったりすることができる。
図3A、3B、および3Cはそれぞれ、GTA回路内で発生する誘導信号を示している。別の概念化では、誘導信号の生成は、別に設置された送信機で行うことができるが、GTA回路を収容する筐体とは別の耐候性筐体が必要になり、サービス対象のGTSとのデータリンクまたはその他の有線または無線手段を介してステーションコントローラにバックホールする通信インターフェイス(誘導信号の起動と制御用)の準備が必要になる。GTA221ごとに1つの誘導送信機を配置することで、GTS220内のどのGTA221でもガイドラインアンテナに信号を送信でき、GTAモデルのばらつきが軽減される。
【0069】
図3A
図3Aは、地上トランシーバステーション(GTS)を構成するモジュラーGTA220の構築に使用される地上トランシーバアセンブリ(GTA)301の一般的な構成を示している。
図3Aでは、GTA301は、電力伝送コイルと関連電子機器302を収容するだけでなく、誘導信号を送信する無線送信機303を組み込むことで、誘導目的(「ガイドライン」)の単一のアンテナケーブルをサポートするように設計されている。この無線送信機303は、接続された誘導アンテナ304で発信される誘導信号の生成に使用される。接続された誘導アンテナ304は、舗装面に固定されるか、またはいずれの場合も無線透過性カバーで舗装内に埋め込まれるように設計される。誘導信号は、反応性近距離場信号であることが好ましいである。反応性近距離場信号は、ソースから発せられる非放射信号で、膨張および収縮する。
【0070】
適切に装備された電気自動車(EV)またはハイブリッド電気自動車(図示せず)は、誘導アンテナ304からの信号を受信して、
図2Aおよび2Bで説明したように処理する2つ以上の誘導アンテナ(誘導ループアンテナ、フラットパネルアンテナ、チップアンテナなど)を使用する。誘導は、車両がGTA301に近づいているときに、駐車スロット、車線、または指定された充電エリア内で車両を左右に整列させるために、1組以上の受信アンテナを使用して検出される振幅および位相を有する受信信号によって提供される。
【0071】
図3B
図3Bは、モジュラー地上トランシーバーステーションの構築に使用される地上トランシーバーアセンブリ(GTA)の強化された共通構成を示している。
図3Bでは、GTA301には、ガイドラインの誘導信号を生成するための送信機303が含まれている。この送信機は、第1の範囲307と第2の範囲308を持つセンターフィードダイポールアンテナ306の中間点フィード305に接続されており、各範囲の電気長は、送信される誘導信号の波長の約4分の1である。ダイポールアンテナ306は、舗装面に固定されるか、またはいずれの場合も無線透過性のカバーで舗装内に埋め込まれる。
EV(図示せず)は、2つ以上の受信アンテナを使用して信号を受信し、
図2Aおよび2Bで説明したように信号を処理する。位置合わせフィードバックは、第1のガイドラインアンテナ範囲307および第2のガイドラインアンテナ範囲308から発信された誘導信号を使用することによって決定され、この信号は、車両が充電誘導コイル302に近づいているときに、駐車スロット、車線、または充電エリアで車両を左右に位置合わせするために、1対のアンテナを使用して検出された振幅および位相を有する。第1の範囲307および第2の範囲308のそれぞれについて既知の信号周波数、測定された振幅および測定された位相を使用することによって、GTA301までの車両の範囲を推定することができる。第1の受信アンテナの対(図示せず)が、センターフィードダイポールアンテナ309ガイドラインの中心線310上の中間点フィード305に到達すると、位相差はゼロになる。この時点で、VTA(図示せず)とGTA301間の短距離通信リンクが確立され、最終的な位置が提供される。
【0072】
図3C
図3Cは、折り畳み式のエンドフィード有線ダイポールアンテナ311からなるガイドラインを備えたGTA301を示している。折り畳み式のダイポールガイドラインアンテナ311の一方の端には、送信機303を収容するGTA301がある。GTA301の中心線310は、無線電力伝送効率を最大化するために、対応する車両のVTA(車両トランシーバーアセンブリ)共振誘導コイルの中心を配置する必要があるy軸の点を示している。折り畳み式のエンドフィードダイポールアンテナ311は、GTAから、接近方向と反対の方向に、誘導信号の電気波長の約1/4の限界まで距離312だけ伸びている。折り畳み式のエンドフィード型ガイドラインアンテナ311の湾曲した端部303は、車両の接近角度に関係なく、車載受信アンテナが送信された誘導信号を確実に検出できる信号取得ポイントとして機能し、アンテナ311の始まりを示す。
【0073】
図4A
図4Aは、2つの並列(2x1)GTA402および403を備えたGTS401の構成例を示している。ガイドラインアンテナ404、405は、それぞれのGTA402、403から距離406まで伸びている。EVはこの距離406を越えてGTS401に近づく。ガイドラインは、
図3A、3B、または3Cで説明したガイドラインのいずれかになる。
【0074】
単一のVTA搭載EVに誘導を提供するための1つの構成では、充電ステーションコントローラ(
図1を参照)は、第1のガイドラインアンテナ404または第2のガイドラインアンテナ405の1つだけに、指定された周波数でEVの受信アンテナに送信するように指示する。車両が駐車スロットに整列しているときに、伝送ラインの反対側に取り付けられた少なくとも2つの車載アンテナ(図示せず)がガイドラインから送信された信号を検出して測定し、信号処理回路が、アンテナによって検出された信号間の相対的な信号振幅と位相を決定する。この信号振幅と位相は、無線電力誘導コイルと駐車スロットに対する車両の位置合わせを表す。
EVとそれに対応するVTSを並列(2x1)で設置したVTAの別の構成では、第1のガイドラインアンテナ404は第1の周波数で送信し、第2のガイドラインアンテナ405は第2の周波数で送信し、両方の信号は同じ振幅を共有する。これにより、VTSはどちらかまたは両方の信号を取得し、EVを誘導するために使用できる。このアプローチでは、単一の無線、単一のアクティブなアンテナガイドラインのシナリオよりも追加の送信設備も必要になる。
【0075】
複数のVTAを備えたEVの場合、2x1の並列GTS401は、充電ステーションコントローラまたは車両 BMSの指示に従って、またはそれらの間でネゴシエートして、並列の1つの対に電力を伝送できる。たとえば、1つのVTAを備えたEVは、直列1x2または1x3GTSを備えたEVと同様に、2x1GTAGTSに誘導されて充電できる。このようなGTSとVTSの不一致により、GTAは充電に1つの対のGTAとVTAのみを使用することになる。
2x2や2x3などのVTAセットを備えた大型のVTSも、2x1GTSによって誘導され充電されますが、調整可能なVTA-GTA対を使用してのみ充電されるため、GTAとVTAのペアセットのみの電力転送を使用した最大充電率が低下する。
【0076】
図4B
図4Bは、2つの直列(1x2)GTA408および409を備えたGTS407の例示的なガイドライン構成を示している。単一のアンテナガイドライン410は、最初のGTS409から距離411まで伸びている。EVはこの距離411でGTS407に近づく。
【0077】
対応する1x2直列VTAセット(最初の前方VTAと第2の後方VTA)を備えたEVの場合、単一のアンテナライン410を使用して、距離411でライン410に沿ってEVを誘導できる。最初のVTAに取り付けられたアンテナセンサーの対、または最初のVTAと第2のVTAに取り付けられた複数のアンテナセンサーの対を使用して、右から左へのオフセットと補正を決定できる。
【0078】
接近する電気自動車のEVの前方VTAが後方GTA408と通信し、接近する電気自動車の後方EVVTAが前方GTA409と通信すると、ガイドラインアンテナ410を無効にすることができる。VTSからGTSへの通信は、現在の譲受人に対する米国特許第1の0,040,360号および第1の0,814,729号に記載されている誘導通信システムを使用することができ、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。このような短距離アンテナシステムでは、少なくとも1つのパッド幅(この例では約750ミリメートル)の通信が可能になるため、第1のVTAがGTS407の1x2直列VTA充電ポイントに到達すると、第2のVTAは第1のGTAを聞くことができる。
【0079】
単一のVTAまたは1x2直列VTAのセットを備えたEVは両方とも、1x2直列GTS407を介してフルレートで誘導され、充電できる。ステーションコントローラは、単一のVTAを備えたEVを充電するためにどのGTA408、409を使用するかを選択できる。2x2または2x3などのより大きなVTS設備も、1x2直列GTS407によって誘導され、充電できるが、2組のGTAとVTAの電力でのみ可能である。
【0080】
図4C
図4Cは、2x2GTAGTS412の例示的な構成を示している。2x2GTS412では、4つのGTA413、414、415、および416により、単一のVTAを搭載したEVだけでなく、1x2、2x1、および2x2VTAを搭載したVTSを備えたEVも充電できる。より大規模なVTSインストール(例:2x3、2x4、3x6VTA)を備えたEVも、アクティブで適切に調整されているGTA-VTAの対を介して充電できる。
【0081】
地上トランシーバーステーション(GTS)412には、第1のGTA414と第2のGTA416を発信源とする第1のおよび第2のガイドラインアンテナ417、418が装備されている。各ガイドライン417、418で送信される信号を制御することにより、ステーションコントローラ(図示せず)は、EVに装備されたVTS構成に応じて、EVを誘導するように充電ポイントを指示することができる。
【0082】
単一のVTAを装備したEVは、ガイドラインアンテナ417、418上の信号を選択的に有効にして、VTSに搭載された(誘導性、近接場など)アンテナシステムで受信し、任意のGTAからの通信システムを使用してEVを配置することにより、GTS412内の任意のGTA413、414、415、416に誘導できる。1つの動作例では、単一のVTAを備えたEVが、最初のガイドラインアンテナ417から信号を受信する。ガイドラインに沿って移動しながら、EVはVTSの中心線をガイドライン417に合わせるように操縦する。充電ポイントに到達すると(短距離GTA誘導通信信号の受信と処理によって示されます)、EVは停止し、VTAはGTA415または416(選択アルゴリズム(たとえば、最も使用頻度の低いもの、最も使用頻度の高いもの、最近使用されていないもの、最も温度の低いものを選択)に従って充電ステーションコントローラによって選択された方)の上に配置される。配置が完了すると、位置合わせ検証メッセージの交換が可能になり、検証された位置合わせされたGTAとVTAの間で充電が開始される。
【0083】
別の例では、2x2グリッドに配置された4つのGTAで構成されるGTSを備えた充電ポイント412は、EVの中心線軸に対して対称的な2x3グリッドに配置された6つのVTAで構成されるVTSを使用して、入ってくるEVを充電する役割を担いる。
【0084】
この例では、右ガイドラインアンテナ417と左ガイドラインアンテナ418の両方が別々の信号(搬送周波数、チャネル(時間および/または周波数)、パルスコードグループで別々、またはコーディンググループで別々(両方のアンテナ417、418が同じ搬送周波数または異なる周波数を持つ直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)技術の場合のように)を搬送する。右側の少なくとも1つのVTAが、右ガイドラインアンテナ417からの信号を検出して測定する。左側の少なくとも1つのVTAが、左ガイドラインアンテナ418からの信号を検出して測定する。各VTAに一対の誘導ループアンテナが装備されているため、関係する各VTAは受信信号振幅の差を最小限に抑えることができる。1つまたは両方のアンテナライン417、418の信号を使用して、EVは距離419にわたって誘導される。次に、少なくとも1つのVTAが、有効なGTSビーコンからのブロードキャストを検出する。2x3の例では、GTSビーコンは最初のアンテナラインからブロードキャストできる。右ガイドライン417または左ガイドライン418のどちらが使用されているかに応じて、GTA415または第2のGTA413が選択される。車両は、選択されたGTA413、415に対応するVTAが頭上に位置した状態で停止する。
【0085】
図5A
図5Aは、EVの接近を誘導するように構成された長いライン(多波長)ガイドラインアンテナケーブル511の使用を示している。
【0086】
この構成では、モジュラーGTS501に複数のGTA502、503、504、および505が含まれている。接近側の第1のGTA503と第2のGTA505からは、2つのガイドライン(この例では両方ともセンター給電ダイポールアンテナで構成)が投影される。第1のGTA503の第1のダイポールアンテナにはアンテナ範囲506と507があり、第2のGTA505の第2のダイポールアンテナにはアンテナ範囲508と509がある。ダイポールアンテナ範囲は、距離510にわたって誘導信号の1/4波長に及ぶ。
【0087】
より長い進入誘導を可能にするために、第3の無線信号送信機がGTS501に含まれ、長いアンテナ要素511が距離512および510にわたって配置される。この長いラインの第3信号アンテナブロードキャストは、周波数(つまり、周波数分割)、時間(つまり、時分割)、または信号コーディングの分離によって、より短いガイドラインアンテナブロードキャストと識別可能になる。信号コーディングには、異なる変調方式(たとえば、振幅シフトキーイング(ASK)、周波数シフトキーイング(FSK)、または位相シフトキーイング(PSK)シグナリング)または直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)用の異なる拡散コードが含まれる場合がある。たとえば、誘導ループ受信機を使用するEVは、放射された第3信号を使用してライン511を取得し、それをたどることができる。遷移領域513では、EVは、EVに搭載され、無線ローカルエリアネットワークによって伝送されるVTA構成に応じて、GTA505および/またはGTA503から送信された誘導信号を取得する必要がある。
【0088】
図5B
図5Bは、遷移領域513におけるガイドラインの動作の1つの構成の詳細を拡大して示している。
図5Bの構成では、長いアンテナライン514および515はそれぞれの長さにわたって連続しており、舗装516に切り込まれた共通の溝を共有している場合がある。どのラインに従うかの区別は、右側514または左側515の長いラインのいずれかで信号を無効にするだけで済む。
【0089】
図5C
図5Cは、遷移領域513におけるガイドラインの動作の別の構成の詳細を拡大して示している。
図5Cの構成では、長いアンテナライン517および518はそれぞれの長さにわたって不連続であり、舗装516に切り込まれた単一の溝からのブロードキャストには共通のガイドライン(たとえば、単一のアンテナ ワイヤ)519が使用される。スイッチ520は、右側517または左側518の長いアンテナラインの使用状況に応じて、ブロードキャスト信号パスを分離するために使用される。構成例では、スイッチはブロードキャスト信号にDCオフセットを適用することによって制御される。
【0090】
図5C
図5Cは、遷移領域513におけるガイドラインの動作に関する別の構成の詳細を拡大して示している。
図5Cの構成では、長いアンテナライン517および518はそれぞれの長さで不連続であり、共通のガイドライン(たとえば、単一のアンテナ ワイヤ)519は、舗装に切り込まれた単一の溝からのブロードキャストに使用される。スイッチ520は、右側517または左側518の長いアンテナラインの使用に応じて、ブロードキャスト信号パスを分離するために使用される。例の構成では、スイッチは、ブロードキャスト信号にDCオフセットを適用することによって方向付けられる。
【0091】
図6
図6は、選択された駐車スロットに無線GTS609が装備された例示的な駐車場を示している。この例では、片側に寄せる駐車が想定されていることに注意が必要である。
EV601がナビゲーション段階を完了し、充電ステーション602に近づくと、指定された充電ポイントへの接近情報と末端誘導が必要になる。
【0092】
運転手が操縦する場合、EV601は充電ステーション602に進み、そこで標識と可視信号によって、空きのある駐車スロット、無線充電機能、および無線充電器(GTS)の現在の状態が示される。この視覚情報を使用して、運転手は空いている互換性のあるGTS609に進む。オプションで、無線通信システム(図示せず)を使用して、車両計器を介して運転手に充電ポイント情報(充電器の種類、充電器の構成、使用可能な電力、スロットの空き状況、状態、待ち時間など)をブロードキャストまたは選択的に送信することができる。
【0093】
運転支援ソフトウェアパイロットを備えたEVまたは完全に自動化されたEVの場合、充電ステーションは、選択または交渉された互換性のあるGTS609の座標を(無線インターフェースを介して)通信することができる。主な方法として、EV601には、駐車スロットの接近ラインと誘導ラインの周波数が送信される。複数の選択的に有効にされた接近ライン(またはマルチ周波数ライン)は、幹線と呼ばれる。
【0094】
第1の充電ポイント607には、第1の接近ライン613と第1の誘導ライン614が関連付けられている。第2の充電ポイント605には、第1の接近ライン615と第1の誘導ライン616が関連付けられている。第3充電ポイント604には、第3接近ライン611と第3の誘導ライン612が関連付けられている。
【0095】
例示的な構成では、EV601は、接近と誘導のシーケンスを介して、目的のGTSスロット605に送られる。EV601は、最初に制限速度でライン610に従うように指示される。この例では、幹線610が主の誘導ラインであり、個々の埋設ラインを選択的に有効にしたり切り替えたりすることで、複数の誘導信号をサポートできる。取得ポイント603では、接近ライン信号は最小値にあり、これは誘導受信機の検出しきい値を超えている。
【0096】
幹線610に来る乗ると、EVはVTSベースの誘導受信機を介して幹線に沿って操縦する。選択された接近ライン615がメインの幹線610から分岐すると、EV601は再びVTSベースの誘導受信機を介してラインに沿って操縦する。誘導ラインセグメント616に到達すると、車両はさらに減速され、ステアリング調整精度が高められ、EV601はVTSアレイが充電ポイントのGTS609の真上に停止し、VTA/GTAペアが十分に整列する。
【0097】
図7
図7は、第1の距離706にわたって接近誘導を提供するための長い(長いアンテナは、選択された周波数と展開に応じて、全波長よりも短いか長い場合があります)伝送ライン704と、第2の距離705にわたってGTS701への誘導と範囲を提供するための左中央給電ダイポールアンテナ702と右中央給電ダイポールアンテナ703の両方を使用する、例示的な2x2GTSの無線電力伝送測位用の車両誘導システムの構成を示している。
【0098】
図7の1つの構成では、ビーコン信号は長いライン704上で連続しており、第2のおよび/または第3のビーコン信号は左および/または右のダイポールアンテナ702、703によって連続的に送信される。
【0099】
車両を直進、左または右に操縦する必要があるかどうかに応じて、周波数、変調、またはコードを使用する第2のおよび/または第3のビーコンが左ガイドライン702、右ガイドライン703、またはその両方で送信される。ビーコンの周波数、変調、または拡散コードにより、ガイドラインを区別できる。非アクティブなガイドラインは無効のままにしておくことができ、ビーコンは送信されない。
【0100】
図7の構成では、エンドオブライン短距離(例えば、RFID、Zigbee、802.11(WI-FI(登録商標))、BLUETOOTH(登録商標)、誘導(近距離)結合)送信機707も含まれる場合がある。
【0101】
エンドオブライン(EOL)送信機707は、長距離通信システムを置き換え、補完し、またはバックアップすることができる。これは、GTSが1つしかない場合や、GTSの数が少ない低密度の充電ステーションの場合に特に有用であると考えられる。EOL送信機707には、送信機、プロセッサ、およびメモリのほか、長いラインケーブル704を介してGTS701からまたはGTS701を介してデータを受信するための有線通信サブシステムが含まれる場合がある。このEOL 送信機707は、その位置(緯度と経度)と充電ステーションの機能(提供される電力レベル、利用可能な支払い形式(仮想ウォレットのサポート、サポートされているオンラインアカウント、サポートされているメンバーシップ、クレジット、デビット、クラブ カードなど)など)をブロードキャストできる。EOL 送信機707は、アクティブなGTA構成を車両のVTA構成に最適に一致させるために、次の誘導ライン702、703からの信号の周波数、変調、およびコーディングをシグナリングによって伝えることもできる。
【0102】
EOL送信機ユニット707は、ビーコン信号へのDCオフセットを使用して、長い誘導ライン704を介して電力を供給することもできる。
【0103】
図8A-8B
図8Aは、2方向からの誘導をサポートするGTS801の要素を示す。
図8Aは、4つのGTA802、803、804、および805を使用してGTS801を構築し、各GTA802、803、804、および805は、複数の車両VTS構成をサポートするように動的に構成することができる。最初の距離806では、最初の右ガイドライン807と最初の左ガイドライン808がGTS801から延びている。2番目の距離809では、2番目の右ガイドライン810と第2の左ガイドライン811がGTS801から延びている。ここでは直線として示されていますが、ガイドライン807、808、810、および811は、それぞれの長さの一部または全部が曲線になっている場合もある。
【0104】
第1の距離806と第2の距離809にわたってガイドラインを提供する代替GTS構成が可能である。第1のおよび第2のガイドラインアンテナを備えた1x2直列GTS801では、GTAを変更する必要はない。単一のGTAを備えたGTSでは、第2のガイドライン送信機を追加する必要がある。2x1GTSでは、GTAごとに1つのガイドラインを備えた未変更のGTAを使用できるため、第1の距離には単一の右または左のガイドラインが、第2の距離には対応するが異なる左または右のガイドラインが使用される(各未変更のGTAは単一のガイドライン送信機のみをサポートするため)。
【0105】
代替接近(たとえば、2x1、2x2、2x3)を可能にする2つのガイドラインアンテナを備えたGTSのすべてのケースで、同じガイドラインを使用して接近と出発を誘導することができ、接近ガイドラインは充電セッションの前にオフにし、出発ラインは充電セッション後にオンにすることができる。
【0106】
図8Bは、常駐GTS801を備えた第1の路側駐車スペース816を示している。駐車スペース816はこの例では特大サイズであり、フロントマウント(名目上は前車軸の後ろ)、ミッドマウント、またはリアマウント(名目上は後車軸の真前)のVTSを設置できる可能性がある。縁石814は駐車スペース816の片側を定義し、視覚的なラインマーキング(図示せず)が他の側を定義する。
図8Bでは、ガイドラインは単一または複数のアンテナ812、813で構成されている。
【0107】
追加の充電器付き駐車スペース817、818は、縁石814に沿って配置されてもよい。これらの追加の充電器付き駐車スペース817、818は、第1の充電器付き駐車スペース816とともに、充電ステーションを備え、共通の所有権および管理下にある場合がある。
【0108】
第1の接近ラインアンテナ812は、第1の誘導ライン806に取り付けられている。第1の誘導ライン806は、GTS801に接続されている。第2の接近ライン813は、第2のガイドライン809によってGTS801に接続されている。
【0109】
走行方向815を想定すると、EVは、車両シャーシの下側にあるEVのVTSの取り付け位置(例えば、前部、中央、後部の位置)に関係なく、接近ライン812とガイドライン806による引き込み技術を使用して、GTS801の上に正しく配置することができる。
【0110】
あるいは、走行方向 815を想定すると、EVは、車両シャーシの下側にあるEVのVTSグリッド取り付け位置(たとえば、前部、中央、後部の位置)に関係なく、バックイン テクニック 接近ライン813とガイドライン809を使用してGTS801の上に正しく配置することができる。
【0111】
図9
図9は、バックイン 駐車が標準である国または地域のEV充電ステーション901を示している。個々の駐車スロット904、905内のGTSの位置は、前方、中間、または後方に取り付けられたVTSの設置をサポートするために変更することができる。
図9の例では、利用可能な駐車スペース905には、前方に取り付けられたVTSの設置用にGTS902が配置されている。
【0112】
EVが走行方向909に進むと、幹線ガイドライン903は個別の誘導ライン907、908に分岐する。前進方向への継続的な信号検出の欠如によって分岐が検出されると、EV906は選択された誘導ライン907または908に沿って後退し、指定された駐車スペース904または905と常駐GTS902まで進み、最終的な位置合わせが行われる。
【0113】
バックインされたEV906は、選択された充電状態でセッションが完了するまで充電される。その後、駐車スペース904の誘導ラインと接近ラインが再度アクティブ化され、EV906をEV充電ステーション901の出口に誘導することができる。
【0114】
図10
図10は、自動無線充電を伴う構成例のEVシステムを高レベルで示している。図示されているように、EV1001には車両トランシーバーステーション(VTS)1002(この場合は単一のVTA)が装備されている。バッテリー管理システム(BMS)1003は、エネルギー貯蔵システム1004の監視と管理を担当する。アルゴリズムに基づいて、BMS1003は、充電率を設定し、個々のセル(またはセルバンク)の充電/放電のバランスを取りながら、充電レベルを監視し、温度の極端さを緩和してバッテリー1004のバッテリー寿命を延ばすことで、性能を管理し、範囲と寿命を最大化する。エネルギー貯蔵システム1004は、名目上は再充電可能な化学(たとえば、リチウムイオン)バッテリーであるが、コンデンサ バンク、可逆燃料電池、固体バッテリー、または前述のハイブリッドの組み合わせの1つ以上であってもよい。
【0115】
BMS1003は、VTS1002によって提供される誘導通信トランシーバ システムによってサポートされる順方向データリンク1005および逆方向データリンク1006を介して送信されるメッセージを使用して、充電セッション(および関連するロジスティクス、課金、およびセンサー読み取り)を制御する。(この例では、VTS1002は単一のVTAである)。BMS1003のデータストアには、ID および認証情報、バッテリ電圧、および最大電流レベル設定が含まれる。無線充電コントローラ1007は、データリンク1008を介して車両ネットワークと誘導通信トランシーバ システムを変換およびブリッジする機能を果たす。データリンク1008は、たとえば、無線または有線のコントローラエリアネットワーク(CAN)バスとして実装できる。BMS1003は、有線(または無線)接続1009を介してバッテリー1004からのセンサー データを測定する。一部の構成では、無線充電コントローラ1007は、BMS1003処理およびデータ ストレージ ハードウェア上で同時に実行されるソフトウェア パッケージとして実装される可能性があり、そのため、図に示すコントローラ1007からBMS1003データ バス1008への接続は不要になる。
【0116】
VTS1002は、高電流電源供給1010を介してバッテリーパック1004に直流電流を供給する。バッテリーパック1004が充電中または完全に充電されている場合、電流は、GTSと整合して通信しながら、通信、エンターテイメント、環境制御などの車両1001のオンボードシステムに転用または共有されることもある。
【0117】
EVコントローラモジュール1011(EVディスプレイ、運転支援システム、または自律走行システムへのフィードを含むことができる)は、有線または有線データリンク1012(例:CANバス)を介して BMS1003から、または無線(例:Zigbee)または有線データリンク1013(例:CANバス)を介して無線充電コントローラ1007から、ステータス、アラーム、および充電関連の情報を取得することができる。運転手電子機器1011とEV1001独自の無線通信アンテナ1014またはEV1001に設置された全地球航法衛星システム(GNSS)(例:GPS、Galileo、GLONASS、BeiDou)アンテナ1015との間のデータ接続は示されていません。
【0118】
図11
図11は、接近、誘導、および位置合わせ信号を受信するための誘導アンテナの例示的な設置を示す。本譲受人の米国特許第11,121,740号に記載されているように(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)、誘導アンテナコイルは、EV1101の下側に取り付けられたVTAに対称ペアで設置され、誘導信号の収集用のセンサーの対として機能する。
【0119】
フロントバンパー1104のオプションのフロントセンサーの対1105、1106は、可能な限り前方に取り付けられ(ここでは、無線透過性のフロントバンパーカバー1104内に示されている)、誘導センサーセット1105、1106の範囲を前方に拡張して、引き込み駐車のシナリオを支援する。前方のセンサーの対1105、1106により、地上設置のガイドラインアンテナ(図示せず)からの極めて短距離の信号をより早く取得することもできる。
【0120】
補助センサーを設置するのに好ましいもう1つの位置は、リア バンパー カバー1107の下または内部である。リア右センサー1108とリア左センサー1109は、(VTAに取り付けられたセンサーまたはフロントに取り付けられた)センサー間のベースラインが長くなるだけでなく、バックイン 駐車充電状況で先頭センサーとしても機能する。
【0121】
単一のVTAでは、少なくとも1組の右センサー1102と左センサー1103が存在する。追加のVTS関連センサーの対は、VTS内の追加のVTAから、またはVTAに装備されて存在することができる。
【0122】
有線(例えば、CANバス(ISO11898)経由)または無線接続(例えば、Zigbee(IEEE802.15.4)経由)を介してVTSに接続され、補助センサーの対を配置することができる。好ましい位置としては、ガイドラインブロードキャストを最も早く受信できるように前方右センサー1105および前方左センサー1106が配置されているフロントバンパーカバー1104の下が挙げられる。バンパーおよびバンパーカバーに使用される材料の無線透過性に応じて、誘導ループアンテナをバンパー構造内に埋め込むことができる。
【0123】
VTS(
図2Aおよび
図2Bに詳細を示す)に取り付けられたセンサーの対1102、1103は、接近の中心線を測定するための一連の差動受信ポイントを提供するだけでなく、VTSとGTSの位置合わせ測定も可能にする。
【0124】
オプションのリアマウントアンテナの対1108、1109は、バックイン充電ポイントシナリオのために誘導センサーの範囲を後方に拡張するために使用される。
【0125】
誘導アンテナの複数の対を一緒に誘導信号用センサーとして使用すると、移動方向を計算できる(誘導アンテナからの信号を使用)。このような接近角度情報は、運転手に表示したり、運転手支援システムまたは運転手自動化システムに配信したりできる。角度情報は、予測経路の計算を可能にし、ステアリング角度を修正したり(範囲と速度(範囲の減少率によって決定またはEVから配信)と組み合わせると)ブレーキを設定したりするために使用できるため、接近、誘導、および位置合わせプロセスを簡素化するのに役立つ。
【0126】
図11は、車両の中心線上またはそれと平行に対称グリッド方式で車両の下側にVTSが取り付けられている公称シナリオを想定している。一部のWPTシナリオでは、EVの構造上、VTSを中心線からオフセットする必要がある。対称的なVTSの取り付けの想定に基づいて、充電ステーションおよびGTSの誘導および接近アンテナを変更することなく、接近および誘導の計算またはセンサ配置のいずれかにおいて補正を行うことで、このようなEVに対応することができる。また、VTSを垂直に配置すること(例えば、バスやフェリーなどのEVの側面、前面、または背面)も検討されており、対応するGTSは壁、荷積みドック、または道路分離装置に取り付けられている。トップマウントのVTSは、悪路またはオフロードを走行するEVに有益である。対応するGTSの設置は、クリアランスおよびVTAーGTAギャップ距離の調整を提供するために、アクチュエータを備えた天井またはガントリーに取り付ける必要がある。
【0127】
図12A-12C
図12A、12B、および12Cは、誘導ガイドラインと車載誘導ループ受信機を使用して、EVが無線充電器に接近する(または離れる)様子を示している。
【0128】
図12Aでは、EV1201がガイドライン1202を取得したところである。ここでは下部バンパーカバーに埋め込まれているフロントの対の受信機1203は、誘導下での接近開始時の受信が受信機1206の短距離制限によって制限されることを意味する。範囲制限にもかかわらず、受信機のフロントの対1203で収集された信号は、取得後すぐに開始できる信号振幅と位相の処理に基づいて、右から左への位置合わせの決定に使用できる。VTS1204に搭載された2つのセンサーの対とリアバンパーに搭載されたセンサーの対1205は、受信機のフロントの対1203が装備されている場合、前方取得には役立ちません。
【0129】
EV1201がGTSに逆方向に接近する場合(つまり、後退する場合)、取得中に前方センサーの対1203と後方センサーの対1205の役割が逆転する。
【0130】
図12Bでは、EV1201は誘導を受けている。示されている時点では、前方センサーの対1203とVTS1204に搭載されたセンサー(この構成では2組のセンサーが示されています)はすべてガイドライン1202信号を受信し、右から左へのステアリング情報に寄与している。近距離信号範囲と無線信号の長波長と車両の長さによって提供される最大ベースラインとの比較により、信号の振幅と位相のみが右から左へのオフセットの決定に寄与する。複数のセンサーの対を既知の距離だけ離して搭載すると、右から左へのオフセットを使用してステアリング補正角度を決定できる。
【0131】
図12Cでは、EV1201は誘導を受けており、前方センサの対1203は、GTS1207の端であるガイドラインの端に到達している。GTS1207から前方データリンク信号(図示せず)を検出すると、前方受信機の対1203は、接近状態を離れ、位置合わせ状態に移行する。追加のセンサの対(VTS1204に搭載された対と、リアバンパー1205の下に搭載された対)は、VTS1204のセンサの対が位置合わせ状態に入るまで、受信したガイドライン信号の位相と振幅を供給し続ける。
【0132】
図13
図13は、EVの無線充電の例示的なシステムを示している。EVの自動無線充電は、インフラストラクチャの初期段階を考慮すると、複数の段階を伴う場合がある。公共アクセス、個人車両の使用、および混合使用に対応する段階的な接近が検討されている。
図13に示されているソリューションは、論理要素と機能要素、および通信システムを組み合わせて使用する。
【0133】
ステージ1には、ナビゲーション1301が含まれ、旅行計画、目的地の近くまたは旅行ルート沿いの望ましい互換性のあるGTSの可用性の決定、および互換性のある充電器(たとえば、車両の車両トランシーバーステーション(VTS)の車両トランシーバーアセンブリ(VTA)の構成に最も一致する地上トランシーバーアセンブリ(GTA)の構成を備えた地上トランシーバーステーション(GTS))の予約が含まれる。
【0134】
充電の必要性は運転手(この場合の運転手とは、人間、運転手支援システム、および/または自律走行システムを意味する)の選択によるため、この予約は旅行の数時間または数日前、またはEVが充電ステーションエリアに入った後に行うことができるため、柔軟なアーキテクチャが必要である。複数の充電ステーション所有者が存在するため、連合データアーキテクチャが使用される(充電器の可用性に関するデータは、オンデマンドデータ統合を使用して1つの統合データストアとしてデータ消費者がアクセスできるようにする、異種の自律データストアのセットに格納される)。充電(ナビゲーション)の決定1301をサポートするために、旅行計画ツールは、充電ステーションGTS情報と、GTSのローカルおよび潜在的に既存の予約ステータスを格納する地理情報システム(GIS)対応の連合データベース1302にアクセスする必要がある。計画ツールとデータベース1302間の通信リンク1303は、一般的な有線または無線パケットデータリンク(たとえば、有線インターネットまたは無線パケットデータ)である。
【0135】
ステージ2には接近1304が含まれ、EVを充電するのに適したGTSの充電ポイントにEVを誘導する。接近1304は、GISデータ(EVベースのマッピング システムなど)を使用した無線充電ステーション(少なくとも)の選択に依存する。EVが近づくと、更新された位置および/または到着予定時刻が無線 データリンク1308(セルラー無線ネットワークなど)を介して提供され、予約システム1306(ステーションのローカルまたは複数のステーションをカバーするシステム)に送信される。
【0136】
充電ステーションの所有者は、予約なしの充電セッションを許可することができる。1つのサンプル構成では、運転手または運転システムが充電ステーションの位置を事前に知っている場合(たとえば、標識を通り過ぎたり、ステーションを以前からよく知っている場合)、予約がGTSとの充電プロセスでの最初のやり取りになることがあります(ナビゲーション ステージをスキップする。)。
【0137】
次に、充電リソースの優先順位付けには、VTS関連データ、バッテリー電圧、充電状態(SoC)、および必要な SoC(使用可能な場合)を含む車両情報のクエリ(無線 インターフェイス1308経由)が含まれる。GTSの選択は、GTAからVTAへの構成、充電に必要な時間、次に利用可能な互換性のある充電器、次に利用可能な特大の充電器(GTS構成がVTSよりも大きく、利用可能なGTAのサブセットのみが有効になる)、または次に利用可能な小型の充電器(GTS構成がVTS構成よりも小さく、EVのVTAのサブセットのみを無線充電に使用できる)に合わせて最適化できる。待ち時間の短縮、充電時間の短縮(GTS/VTSの不一致による)、およびGTSの効率的な使用はすべて目標である。シナリオによっては、待ち時間の短縮と引き換えに、合計充電量の削減(小型のGTSを使用することで充電時間とGTS割り当て時間を短縮)が顧客に提供される場合がある。
【0138】
さらに、充電ステーションコントローラ(
図1)は、充電器の可用性を決定する際に顧客の親和性またはランクを考慮し、優先順位をさらに高めることができる。1つのシナリオでは、事前の予約が常に優先され、最初に利用可能なもの(互換性のあるGTS/VTS付き)が先行順序付けに使用され、待機時間(充電まで)が最小限になる。別のシナリオでは、フリート カスタマーに高いランクが与えられ、常に次に利用可能な充電器のうち最も高い充電能力を持つもの(たとえば、GTSとVTSの一致または特大GTS)が提供される。
【0139】
別のサンプル構成では、公共交通機関またはスクールバス用の私設充電ステーションが、適切に(VTS)装備された緊急電気自動車による施設の使用を特別に許可する場合がある。緊急予約なしの優先順位1305は、無線インターフェイス1307を介してステーションに送信できる。または、ステーションが車両の外観を使用してイベントを自動的に登録することもできる。
【0140】
緊急使用の場合、電気使用量の計測は専用の承認から請求までのデータベースに記録される。緊急使用の優先順位付けにより、他の移動された予約または優先予約1306の優先順位付けが再度行われる可能性がある。次に利用可能なGTS(この場合もGTSとVTSの一致またはサイズが大きすぎるGTS)を割り当てて、既存のGTS予約を優先することができる。シナリオによっては、充電セッションが完了前に中止され、GTSがすぐに再割り当てできるように解放される場合がある。
【0141】
ステージ3には誘導1309が含まれる。これは無線電力転送充電ポイントに固有のもので、EVを停止地点に誘導して、車両搭載の車両トランシーバーステーション(VTS)を地上搭載のGTSと正しく配置(ペアリング)する。モジュラーGTSシステムでは、エネルギー転送を最大化するために、各GTAをペアリングされたVTAと正しく配置する必要がある。GTAとVTAは双方向モードで動作できるため、エネルギー転送は電力網(GTS経由)から車両(VTS経由)へ、または逆にEVのエネルギー貯蔵(バッテリー パックなど)から発生する電力をVTSからGTSに送信して DC または AC 負荷(家や作業現場など)に電力を供給することができる。
【0142】
ステージ4には、位置合わせ1310が含まれる。これは、無線充電を開始する前に、各対が正しく配置されていることを確認するために、GTS-VTSリンク(個々のGTAおよびVTAユニットに取り付けられた誘導ループアンテナ経由)をプローブするものである。位置合わせ1310ステージが終了する前に、提供GTS1311は誘導通信システム リンク1312経由でEVと通信している。
【0143】
ステージ5には、無線電力伝送が開始される充電1314が含まれる。VTS内の各位置合わせされたVTAは、他のVTAとは独立して動作する。VTAと対になっている十分に位置合わせされた各GTAは、GTS内の他のGTAとは独立して動作する。
【0144】
異物検出(FOD)(生体検出(LOD)を含む場合がある)1313は、充電1314の期間中アクティブになる。FOD1313は、位置合わせ1310の終了時、または磁気パワー レベルがしきい値を超えた場合(たとえば、有害な熱効果が発生する可能性がある場合、または人間の安全しきい値(例:IEEEC95.1-2019-「電気、磁気、電磁場への人間の暴露に関する安全レベルのIEEE標準、0Hz~300GHz)」)に開始される場合がある。FOD からVTSへのメッセージング1316は、採用されている FOD 技術に応じて、誘導通信システムを介して行われる場合もあれば、VTSの内部で行われる場合もある。
【0145】
GTSとVTS間の連続的な全二重誘導通信1312は、アクティブな各VTAとGTA間の個別の全二重リンクによって維持される。誘導通信システムは、標準化された充電器からEVへのメッセージング(例:ISO/DIS15118-20、「道路車両-車両からグリッドへの通信インターフェース-パート20:第2の世代ネットワーク層およびアプリケーション層の要件」)のメッセージングに加えて、充電機器の状態の監視、検出された車両位置の変化の報告(例:車両の積載または積降時のコイル間ギャップの高さの変化)、またはEVのバッテリー管理システムによって伝達されない車両状態の変化に関するシステム固有のメッセージング1315を交換する。
結論
さまざまな実装について上で説明しましたが、これらは例としてのみ提示されており、限定するものではないことを理解する必要がある。たとえば、上で説明したシステムおよび方法に関連する要素のいずれも、上で説明した任意の望ましい機能を使用できる。したがって、好ましい実装の幅と範囲は、上で説明したサンプル実装のいずれによっても制限されるべきではありません。
【0146】
本明細書で説明したように、本明細書で説明した方法の側面を実装するロジック、コマンド、または命令は、デスクトップまたはノートブックパーソナルコンピュータ、タブレット、ネットブック、スマートフォンなどのモバイル装置、クライアント端末、サーバーホストマシンインスタンスなど、コンピューティングシステムの任意の数のフォーム ファクタを含むコンピューティングシステムで提供できる。本明細書で説明する別の構成には、本明細書で説明した技術を他の形式に組み込むことが含まれる。これには、他の形式のプログラムされたロジック、ハードウェア構成、または特殊なコンポーネントまたはモジュール、そのような技術の機能を実行するためのそれぞれの手段を備えた装置が含まれる。このような技術の機能を実行するために使用されるそれぞれのアルゴリズムには、本明細書で説明する電子操作の一部またはすべてのシーケンス、または添付の図面および以下の詳細な説明で示されるその他の側面が含まれる場合がある。本明細書で説明する方法を実行するための命令を含むこのようなシステムおよびコンピュータ読み取り可能なメディアも、サンプル構成を構成する。
【0147】
図1~13に関して本明細書で説明されている機能は、1つの構成ではソフトウェアで実装することができる。ソフトウェアは、1つ以上の非一時的メモリまたはローカルまたはネットワーク化された他のタイプのハードウェアベースのストレージ装置などのコンピュータ読み取り可能なメディアまたはコンピュータ読み取り可能なストレージ装置に格納されたコンピュータ実行可能命令から構成することができる。さらに、このような機能はモジュールに対応しており、モジュールはソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせである。複数の機能は、必要に応じて1つ以上のモジュールで実行することができ、説明されている構成は単なる例である。ソフトウェアは、パーソナルコンピュータ、サーバ、または他のコンピュータシステムなどのコンピュータシステム上で動作するデジタル信号プロセッサ、ASIC、マイクロプロセッサ、または他のタイプのプロセッサで実行することができ、そのようなコンピュータシステムを特別にプログラムされたマシンに変えることができる。
【0148】
本明細書で説明する例には、プロセッサ、ロジック、または多数のコンポーネント、モジュール、またはメカニズム(以下、「モジュール」)が含まれるか、またはそれら上で動作する場合がある。モジュールは、特定の操作を実行できる有形のエンティティ(たとえば、ハードウェア)であり、特定の方法で構成または配置される場合がある。一例では、回路は、モジュールとして特定の方法で(たとえば、内部的に、または他の回路などの外部エンティティに対して)配置される場合がある。一例では、1つ以上のコンピュータ システム(たとえば、スタンドアロン、クライアント、またはサーバーコンピュータシステム)の全体または一部、または1つ以上のハードウェア プロセッサは、ファームウェアまたはソフトウェア(たとえば、命令、アプリケーション部分、またはアプリケーション)によって、特定の操作を実行するように動作するモジュールとして構成される場合がある。一例では、ソフトウェアは、機械可読媒体上に常駐する場合がある。ソフトウェアは、モジュールの基礎となるハードウェアによって実行されると、ハードウェアに特定の操作を実行させる。
【0149】
したがって、「モジュール」という用語は、物理的に構築され、特別に構成され(例えば、ハードワイヤード)、または一時的に(例えば、一時的に)構成され(例えば、プログラムされ)、指定された方法で動作するように、または本明細書で説明されている任意の操作の一部またはすべてを実行するように構成された実体である、有形のハードウェアおよび/またはソフトウェア実体を包含すると理解される。モジュールが一時的に構成される例を考慮すると、各モジュールは、ある時点でインスタンス化される必要はない。例えば、モジュールがソフトウェアを使用して構成される汎用ハードウェアプロセッサを含む場合、汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時点でそれぞれ異なるモジュールとして構成されてもよい。ソフトウェアは、それに応じて、例えば、ある時点で特定のモジュールを構成し、別の時点で別のモジュールを構成するようにハードウェアプロセッサを構成することができる。
【0150】
当業者であれば、本明細書に含まれる開示は車両への電力供給に関するものであるが、これは多くの可能な用途のうちの1つに過ぎず、車両以外の用途を含む他の構成も可能であることを理解するであろう。例えば、当業者であれば、顧客が列に並んで待機し、顧客が列を進むにつれて顧客の電子装置を充電することが望まれる用途が多数あることを理解するであろう。例えば、歯ブラシ、携帯電話、およびその他の装置の充電に使用される誘導型ポータブル消費者電子装置充電器(PowerMat(登録商標)など)は、本明細書で説明するように管理することができる。したがって、これらおよびその他のそのような用途は、以下の請求項の範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2025-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
自動運転への投資も技術革新を加速させており、一部の電気自動車ではすでに運転支援ソフトウェア(駐車支援、自動ブレーキなど)が利用可能になっている。完全自動運転車(主にBEV)は2025年までに実用化されると予想されており、一般の乗客輸送や貨物輸送が広く利用されるようになる前に、自動運転の荷物配達車が登場すると予想されている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2020/0127506号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2019/0255965号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2020/0006988号明細書
(特許文献4) 米国特許出願公開第2022/0126710号明細書
(特許文献5) 米国特許出願公開第2020/0136439号明細書
【国際調査報告】