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特表2025-504351測定ギャップなしの無線アクセス技術間測定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】測定ギャップなしの無線アクセス技術間測定
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20250204BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20250204BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20250204BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W24/10
H04W88/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539964
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2022070471
(87)【国際公開番号】W WO2023130307
(87)【国際公開日】2023-07-13
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
3.イーサネット
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ツイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リー キミン
(72)【発明者】
【氏名】ラガヴァン マナサ
(72)【発明者】
【氏名】チェン シャン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ フアニン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE56
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は無線通信システムにおいて測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するための技術に関する。無線デバイス及びセルラ基地局は、第1の無線アクセス技術に従って無線リンクを確立することができる。セルラ基地局は、無線アクセス技術間測定を実行するように無線デバイスに示すことができる。無線デバイスは、それが測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行できると決定し得る。無線デバイスは、無線デバイスが測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行できることを示す能力情報をセルラ基地局に提供し得る。無線デバイスは、測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、
第1の無線アクセス技術(RAT)に従ってセルラ基地局との無線リンクを確立することと、
少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示を前記セルラ基地局から受信することと、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できると決定することと、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報を前記セルラ基地局に提供することと、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記第1のRAT間測定が前記無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかを決定することを更に含み、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できると決定することが、前記第1のRAT間測定が前記無線デバイスのための前記現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記能力情報は、前記無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記能力情報は、前記無線デバイスが、測定ギャップなしに全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記能力情報は、RAT間測定が現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか外側にあるかにかかわらず、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記RAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記能力情報は、前記セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法が、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行するための指示を前記セルラ基地局から受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、
前記第1のRAT間測定が測定ギャップなしに実行されていることに少なくとも部分的に基づいて、キャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)を決定することと、
前記CSSFが、NR同期信号ブロックベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウ周期性に少なくとも部分的に基づいて更に決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定することと、
前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定することと、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行しながら、前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上を無効にすることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のRATはLTEであり、前記第1のRAT間測定はNR測定である、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のRATはNRであり、前記第1のRAT間測定はLTE測定である、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
無線デバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
記憶された命令を有するメモリと、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する、無線デバイス。
【請求項13】
コンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
方法であって、
セルラ基地局によって、
第1の無線アクセス技術(RAT)に従って無線デバイスとの無線リンクを確立することと、
少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示を前記無線デバイスに提供することと、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報を前記無線デバイスから受信することと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記能力情報は、
前記無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できること、
前記無線デバイスが、測定ギャップなしに全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できること、又は、
前記無線デバイスが、RAT間測定が前記現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか、又は全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるかにかかわらず、測定ギャップなしに前記RAT間測定を実行できること、のうちの1つ上を示す、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記能力情報は、前記セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記方法が、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行するための指示を前記無線デバイスに提供することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定することと、
前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定することと、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRAT間測定中に、前記無線デバイスとの前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上を制限することと、
を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
セルラ基地局であって、
1つ以上のプロセッサと、
記憶された命令を有するメモリと、を備え、前記命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項14から18のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する、セルラ基地局。
【請求項20】
コンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項14から18のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関し、より詳細には、無線通信システムにおいて測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するためのシステム、装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータなどの無線デバイスは益々高性能化されてきている。現在、多くのモバイルデバイス(即ち、ユーザ機器デバイス、又はUE)は、電話をサポートするだけでなく、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(GPS)を用いたナビゲーションへのアクセスを提供し、これらの機能を利用する高性能化されたアプリケーションを動作させることが可能である。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び規格が存在する。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
無線通信デバイスに導入される特徴及び機能が絶えず増加すると、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性が生じる。特に、ユーザ機器(UE)デバイスを介した、例えば無線セルラ通信で使用されるセルラ電話、基地局、及び中継局などの無線デバイスを介した送信信号及び受信信号の精度を保証することが重要である。加えて、UEデバイスの機能性を増大させることにより、UEデバイスの電池寿命に大きな負荷が課され得る。したがって、通信を改善するためにUEデバイスが良好な送信及び受信能力を維持できるようにする一方で、UEデバイスの所要電力を削減することも非常に重要である。したがって、この分野における改善が望まれる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、無線通信システムにおいて測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するための装置、システム、及び方法の実施形態が提示される。
【0005】
本明細書で説明する技術は、無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行するかどうかを協調させるための、無線デバイス及びセルラ基地局のためのシグナリング機構を含む。本技術は、様々な可能性の中でもとりわけ、サービングセルがLTEに従って動作し、NR測定が構成されるシナリオ、並びにサービングセルがNRに従って動作し、LTE測定が構成されるシナリオを含むことができる。
【0006】
本明細書で説明する技術によれば、無線デバイスが、無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内に含まれる測定について、及び/又は無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内に含まれない測定について、測定ギャップなしにRAT間測定を実行するその能力を決定し、示すことが可能であり得る。セルラ基地局は、それに応じて、測定ギャップを用いて又は用いずにそれらの測定を構成すべきかどうかを決定することができる。したがって、少なくともいくつかのRAT間測定が測定ギャップなしに実行されることが可能であり得、これは、少なくともいくつかの実施形態によれば、潜在的に、通信中断を低減し、スペクトル効率を増加させ、データスループットを増加させ、並びに/又は本明細書で説明する技術を実装するセルラネットワーク及び/若しくは無線デバイスに様々な他の利益のいずれかを与え得る。
【0007】
そのようなRAT間測定が測定ギャップなしに実行される可能性を考慮して、キャリア固有スケーリングファクタ決定を処理するための技術も本明細書で説明されることに留意されたい。更に、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないが、そうでなければ、測定ギャップなしにサービングセルとは異なるサブキャリア間隔を用いてRAT間測定を実行できるシナリオを処理するための技術が本明細書で説明される。
【0008】
本明細書に記載された技術は、基地局、アクセスポイント、セルラ電話、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、無人航空機、無人航空コントローラ、自動車及び/又は動力車、並びに様々な他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限られない、多数の異なるタイプのデバイスに実装され、かつ/又はそれらと共に使用されてもよいことに留意されたい。
【0009】
この発明の概要は、本文書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は趣旨を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0010】
各種実施形態の以下の詳細な説明が、以下の図面と共に考察されたときに、本主題のより良い理解が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示す。
【0012】
図2】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線ユーザ機器(UE)デバイスと通信する例示的な基地局を示す。
【0013】
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図を示す。
【0014】
図4】いくつかの実施形態による、基地局の例示的なブロック図である。
【0015】
図5】いくつかの実施形態による、無線通信システムにおいて測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するための例示的な可能な方法の態様を示す通信フロー図である。
【0016】
本明細書に記載の特徴は、様々な変更形態及び代替的形態が可能ではあるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、図面及びその詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図しておらず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されている本主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、等価物、及び代替案を包含することが意図されていることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0017】
頭字語
【0018】
本開示に全般的に様々な頭字語が使用される。本開示に全般的に出現し得る、最も顕著に使用される頭字語の定義は以下のとおりである。
・UE:ユーザ機器
・RF:無線周波数
・BS:基地局
・GSM:移動体通信グローバルシステム
・UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
・LTE:ロングタームエボリューション
・NR:新無線
・TX:送信/送信する
・RX:受信/受信する
・RAT:無線アクセス技術
・TRP:送信受信点
・DCI:下りリンク制御情報
・CORESET:制御リソースセット
・QCL:疑似コロケート又は疑似コロケーション
・CSI:チャネル状態情報
・CSI-RS:チャネル状態情報参照信号
・CSI-IM:チャネル状態情報干渉管理
・CMR:チャネル測定リソース
・IMR:干渉測定リソース
・ZP:ゼロ電力
・NZP:非ゼロ電力
・CQI:チャネル品質インジケータ
・PMI:プリコーディング行列インジケータ
・RI:ランクインジケータ
・CSSF:キャリア固有スケーリング係数
用語
以下は本開示で出現し得る用語の解説である。
【0019】
メモリ媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「メモリ媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体;DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ;フラッシュ、ハードドライブなどの磁気媒体、又は光学ストレージなどの不揮発性メモリ;レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。メモリ媒体は、他のタイプの非一時的メモリも含んでもよく、又はこれらの組合せを含んでもよい。加えて、メモリ媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムに配置されてもよく、又はインターネットなどのネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムに配置されてもよい。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、第1のコンピュータシステムに、実行するためのプログラム命令を提供することができる。用語「メモリ媒体」は、異なる場所において、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステムにおいて存在することができる2つ以上のメモリ媒体を含んでもよい。メモリ媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行され得る(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)プログラム命令を記憶してもよい。
【0020】
キャリア媒体-上記のようなメモリ媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝達する他の物理的伝送媒体。
【0021】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネットアプライアンス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、若しくは他のデバイス又はデバイスの組合せを含む、様々なタイプのコンピューティングシステム又は処理システムのうちの任意のもの。一般に、用語「コンピュータシステム」は、メモリ媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有するあらゆるデバイス(又はデバイスの組合せ)を包含するように広く定義されてもよい。
【0022】
ユーザ機器(UE)(又は、「UEデバイス」)-モバイル又はポータブルであり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(商標)、Samsung Galaxy(商標))、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、他のハンドヘルドデバイス、自動車及び/又は動力車、無人飛行機(unmanned aerial vehicle、UAV)(例えば、ドローン)、UAVコントローラ(unmanned aerial controller、UAC)などが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組合せ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0023】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0024】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のものであり、通信は、有線又は無線であり得る。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であってもよく、又は特定のロケーションに定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0025】
基地局(BS)-用語「基地局」は、その通常の意味の全てを有し、少なくとも、固定の場所に設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0026】
処理要素(又はプロセッサ)-デバイス内で、例えば、ユーザ機器デバイス内で、又はセルラネットワークデバイス内で機能を実行することが可能な、様々な要素若しくは要素の組合せを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの一部分又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、並びに上記のものの様々な組合せのうちのいずれかを含み得る。
【0027】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、少なくとも、無線LAN(WLAN)アクセスポイントのサービス対象であり、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11規格に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0028】
自動的に-ユーザ入力がアクション又は動作を直接指定又は実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路、プログラム可能ハードウェア要素、ASICなど)によって実行されるアクション又は動作を指す。したがって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して操作を直接実行するような、ユーザによって手動で実行される又は指定される操作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供された入力によって開始され得るが、「自動的に」実行される後続のアクションは、ユーザによって指定されない。即ち、実行される各アクションをユーザが指定する「手動」で実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を指定する入力を提供することによって(例えば、情報をタイピングすること、チェックボックスを選択すること、ラジオボタン(radio selections)を選択することなどによって)電子フォームを記入することは、コンピュータシステムがユーザアクションに応じてフォームを更新しなければならないが、フォームを手動で記入することと見なされる。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、ここで、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムで実行されるソフトウェア)は、フォームのフィールドを分析し、フィールドへの回答を指定するユーザ入力なしにフォームに記入する。上記のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドへ回答を手動で指定するのではなく、むしろ、回答は自動的に完了されている)。本明細書は、ユーザが取ったアクションに応じて自動的に実行される動作の様々な例を提供する。
【0029】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。このようなコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「構造を有していること」を一般に意味する広範な記述である。したがって、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成されていてもよい(例えば、導電体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中にタスク又は複数のタスクを実行する「回路を有していること」を一般に意味する構造の広範な記述であってもよい。したがって、構成要素は、構成要素が現在オンでないときでも、タスクを実行するように構成されていてもよい。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含み得る。
【0030】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の説明は、米国特許法112条第6パラグラフのその構成要素についての解釈が適用されないことが明確に意図されている。
図1及び図2-例示的な通信システム
【0031】
図1は、いくつかの実施形態による、本開示の態様が実装されてもよい例示的な(かつ簡易化された)無線通信システムを示す。図1のシステムは、あり得るシステムの単なる一例に過ぎず、実施形態は、要望に応じて、様々なシステムにおいて実施され得ることに留意されたい。
【0032】
図示するように、例示的な無線通信システムは、伝送媒体を介して1つ以上の(例えば、任意の数の)ユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する基地局102を含む。本明細書では、ユーザデバイスの各々は、「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと称され得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0033】
基地局102は、無線基地局(base transceiver station、BTS)又はセルサイトであってよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。基地局102がLTEのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「eNodeB」又は「eNB」と称してもよい。基地局102が5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、それを、代わりに「gNodeB」又は「gNB」と称してもよい。また、基地局102は、ネットワーク100(例えば、様々な可能性のうち、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するために装備されていてもよい。したがって、基地局102は、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称され得る。また、本明細書に使用するように、UEの視点からは、UEの上りリンク通信及び下りリンク通信に関する限り、基地局はネットワークを表すと見なされてもよい。したがって、ネットワーク内の1つ以上の基地局と通信するUEは、ネットワークと通信するUEと解釈されてもよい。
【0034】
基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、又はGSM、UMTS(WCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LAA/LTE-U、5G NR、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-Fiなどの遠隔通信標準のいずれかを使用して伝送媒体上で通信するように構成されていてもよい。
【0035】
したがって、基地局102と同一の又は異なるセルラ通信標準に従って動作する同様の他の基地局は、1つ以上のセルラ通信標準を介して地理的エリアにわたって連続した又は、ほぼ連続したオーバーラップするサービスをUE106及び同様のデバイスに提供し得る、セルの1つ以上のネットワークとして提供され得る。
【0036】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、3GPPセルラ通信標準又は3GPP2セルラ通信標準のいずれか又は両方を使用して通信するように構成されることもある。いくつかの実施形態では、UE106は、例えば、本明細書に記載の様々な方法に従って、無線通信システムにおいて、測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するように構成され得る。UE106は、更に又は代替的に、WLAN、BLUETOOTH(商標)、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、1つ及び/又は複数の移動体テレビ放送標準(例えばATSC-M/H)などを使用して通信するように構成されていることもある。無線通信標準の他の組合せ(3つ以上の無線通信標準を含む)も可能である。
【0037】
図2は、いくつかの実施形態による、基地局102と通信状態にある例示的なユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、コンピュータ若しくはタブレット、無人飛行機(UAV)、無人飛行コントローラ(UAC)、又は実質的に任意の種類の無線デバイスなどの、無線ネットワーク接続性を有するデバイスであってもよい。UE106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサ(処理要素)を含んでもよい。UE106は、そのような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかを実行することができる。代替として又は加えて、UE106は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、集積回路、及び/又は本明細書に記載の方法の実施形態のいずれか、若しくは本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を(例えば、個々に又は組み合わせて)実行するように構成されている様々な他の可能なハードウェア構成要素のうちのいずれかなどのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。UE106は、複数の無線通信プロトコルのいずれかを用いて通信するように構成されていてもよい。例えば、UE106は、CDMA2000、LTE、LTE-A、5G NR、WLAN、又はGNSSのうちの2つ以上を使用して通信するように構成されていてもよい。無線通信規格の他の組合せも可能である。
【0038】
UE106は、1つ以上のRAT標準に従った無線通信プロトコルの1つ以上を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE106は、複数の無線通信規格間で、受信チェーン及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共有してもよい。共有無線機は、無線通信を実行するために、単一のアンテナを含むことができる、又は複数のアンテナ(例えば、複数入力複数電力、即ち「MIMO」の場合)を含むことができる。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)アナログRF信号処理回路、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組合せを含み得る。類似して、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実行してもよい。例えば、UE106は、上記の技術などの複数の無線通信技術間で、受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共用し得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、UE106は、任意の数のアンテナを含んでもよく、アンテナを使用して指向性無線信号(例えば、ビーム)を送信及び/又は受信するように構成されていてもよい。同様に、BS102は、任意の数のアンテナを含むことができ、アンテナを使用して指向性無線信号(例えば、ビーム)を送信及び/又は受信するように構成してもよい。そのような指向性信号を受信及び/又は送信するために、UE106及び/又はBS102のアンテナは、異なるアンテナに異なる「重み」を適用するように構成され得る。これらの異なる重みを適用するプロセスは、「プリコーディング」と称され得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、UE106は、UE106がそれで通信するように構成されている無線通信プロトコルのそれぞれについて、(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信及び/又は受信チェーンを含んでもよい。更なる可能性として、UE106は、複数の無線通信プロトコルの間で共有される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE106は、LTE又はCDMA2000 1xRTT(又はLTE若しくはNR若しくはLTE若しくはGSM)のいずれかを用いて通信するための共用無線機と、Wi-Fi及びBLUETOOTH(商標)の各々を使用して通信するための個別の無線機とを含んでもよい。他の構成も可能である。
図3-例示的なUEデバイスのブロック図
【0041】
図3は、いくつかの実施形態による、例示的なUE106のブロック図を示す。図示するように、UE106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。例えば、図に示すように、SOC300は、UE106のためにプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302、及び、グラフィック処理を実行し表示信号をディスプレイ360へ供給し得る表示回路304を含んでもよい。SOC300はまた、UE106の様々な可能な特性又はパラメータのうちのいずれかを感知又は測定するための構成要素を含み得るセンサ回路370を含んでもよい。例えば、センサ回路370は、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、UE106の動きを検出するように構成された動き感知回路を含んでもよい。別の可能性として、センサ回路370は、例えば、1つ以上のアンテナパネル及び/又はUE106の他の構成要素の各々の温度を測定するための1つ以上の温度感知構成要素を含み得る。必要に応じて、様々な他の可能なタイプのセンサ回路のいずれも、UE106に追加的又は代替的に含まれ得る。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340に結合されてもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の位置に変換し、かつ/又はプロセッサ(単数又は複数)302は、表示回路304、無線機330、コネクタI/F320、及び/若しくはディスプレイ360などの、その他の回路又はデバイスに結合するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれていてもよい。
【0042】
図に示すように、SOC300は、UE106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、UE106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ360、及び(例えば、LTE、LTE-A、NR、CDMA2000、BLUETOOTH(商標)、Wi-Fi、GPSなどのための)無線通信回路330を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスと無線通信を実行するための、少なくとも1つのアンテナ(例えば、335a)、及び場合によって、(例えば、アンテナ335a及び335bによって例示される)複数のアンテナを含むか、又はそれらに結合することができる。アンテナ335a及び335bは一例として示されており、UEデバイス106はより少ない又はより多くのアンテナを含んでもよい。全般的には、それら1つ以上のアンテナは、アンテナ335と総称される。例えば、UEデバイス106は、アンテナ335を使用し、無線機回路330を使用して無線通信を実行してもよい。通信回路は、多重入出力(multiple-input multiple output)(MIMO)構成などの複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための、複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンが含まれていてもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、UEは複数の無線通信規格を使用して無線で通信するように構成されていてもよい。
【0043】
UE106は、本明細書において更に後述されるように、UE106が無線通信システムにおいて、測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するための方法を実施するためのハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含み得る。UEデバイス106のプロセッサ(単数又は複数)302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することにより、本明細書に記載の方法の一部分又は全部を実行するように構成されていてもよい。他の実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)302は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能なハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成されていてもよい。更に、プロセッサ302は、本明細書に開示された様々な実施形態に従って、無線通信システムにおいて測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行するために、図3に図示されるように、他の構成要素に結合され得るか、及び/又は、これらと相互動作し得る。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、UE106上で動作する様々な他のアプリケーション及び/又はエンドユーザアプリケーションを実装してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、無線機330は、様々なそれぞれのRAT標準のための通信制御に専用の別個のコントローラを含んでもよい。例えば、図3に示すように、無線機330は、Wi-Fiコントローラ352、セルラコントローラ(例えばLTE及び/又はLTE-Aコントローラ)354、及びBLUETOOTH(商標)コントローラ356を含んでもよく、少なくともいくつかの実施形態では、これらのコントローラの1つ以上又は全てが、互いに、かつSOC300と(より具体的にはプロセッサ(単数又は複数)302と)通信する、それぞれの集積回路(略してIC又はチップ)として実装されてもよい。例えば、Wi-Fiコントローラ352はセル-ISMリンク又はWCIインタフェースを介してセルラコントローラ354と通信してもよく、及び/又はBLUETOOTH(商標)コントローラ356はセル-ISMリンクなどを介してセルラコントローラ354と通信してもよい。無線機330内には3つの別個のコントローラが示されているが、他の実施形態は、UEデバイス106において実装され得る様々な異なるRATのための、より少ない又はより多くの同様のコントローラを有する。
【0045】
更に、コントローラが複数の無線アクセス技術に関連する機能を実行することができる実施形態も想定される。例えば、いくつかの実施形態によれば、セルラコントローラ354は、セルラ通信を実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素に加えて、Wi-Fiプリアンブル検出、及び/又はWi-Fi物理層プリアンブル信号の生成及び伝送などの、Wi-Fiに関連する1つ以上のアクティビティを実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含むことができる。
図4-例示的な基地局のブロック図
【0046】
図4は、いくつかの実施形態による、例示的な基地局102のブロック図を示す。図4の基地局は、あり得る基地局の単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図に示すように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行できるプロセッサ(複数可)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、メモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよく、メモリ管理ユニット440は、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)内のロケーション又は他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されてもよい。
【0047】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話網に結合し、UEデバイス106などの複数のデバイスに、上記図1及び図2に説明するような電話網へのアクセスを提供するように構成されていてもよい。ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)はまた、又は代替として、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワークなどのセルラネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供し得る。一部の場合、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話網に結合することができ、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラサービスプロバイダによってサービス提供される他のUEデバイスとの間で)電話網を提供することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、基地局102は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってもよい。このような実施形態では、基地局102は、従来型進化型パケットコア(EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、基地局102は、5G NRセルと見なされてもよく、1つ以上の遷移及び受信ポイント(TRP)を含んでもよい。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0049】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されていてもよく、無線機430によって、UEデバイス106と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、5G NR、5G NR SAT、LTE、LTE-A、GSM、UMTS、CDMA2000、Wi-Fiなどを含むがこれらに限定されない、様々な無線通信規格を介して通信するように設計され得る。
【0050】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成することができる。場合によっては、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にすることができる。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、並びに5G NRに従って通信を実行するための5G NR無線機を含んでもよい。このような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であってもよい。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含んでもよく、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、5G NR及びWi-Fi、5G NR SAT及びWi-Fi、LTE及びWi-Fi、LTE及びUMTS、LTE及びCDMA2000、UMTS及びGSMなど)のうちのいずれかに従って通信を実行できる。
【0051】
本明細書に以下に更に説明するように、BS102は、本明細書に記載の特徴を実装する、又はそれらの実装をサポートするためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ404は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法のうちの一部又は全てを実装する、かつ/又はこれらの実装をサポートするように構成することができる。代替として、プロセッサ404は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として、又はこれらの組合せとして構成されてもよい。所定のRAT、例えばWi-Fiの場合、基地局102はアクセスポイント(AP)として設計されてもよく、この場合ネットワークポート470は、ワイドエリアネットワーク及び/又はローカルエリアネットワーク(単数又は複数)へのアクセスを提供するように実装されてもよく、例えば、少なくとも1つのイーサネットポートを含んでもよく、無線機430は、Wi-Fi規格に従って通信するように設計されてもよい。
【0052】
加えて、本明細書に記載するように、プロセッサ(単数又は複数)404は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。したがって、プロセッサ(複数可)404は、プロセッサ(複数可)404の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、プロセッサ(複数可)404の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0053】
更に、本明細書に記載するように、無線機430は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。よって、無線機430は、無線機430の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、無線機430の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
基準信号
【0054】
ユーザ機器などの無線デバイスは、1つ以上のセルラ基地局によって提供される基準信号(RS)の使用を含む様々なタスクを実行するように構成され得る。例えば、無線デバイスによる初期アクセス及びビーム測定は、無線デバイスの通信範囲内の1つ以上のセルラ基地局によって提供される1つ以上のセルによって提供される同期信号ブロック(SSB)に少なくとも部分的に基づいて実行され得る。セルラ通信システムにおいて一般に提供される別のタイプの基準信号は、チャネル状態情報(CSI)RSを含み得る。様々なタイプのCSI-RSが、様々な可能性の中でもとりわけ、トラッキング(例えば、時間及び周波数オフセットトラッキング)、ビーム管理(例えば、アップリンク及び/又はダウンリンク通信のために使用すべき1つ以上のビームを決定することを支援するように構成された繰り返しを伴う)、及び/又はチャネル測定(例えば、ダウンリンクチャネルの品質を測定し、この品質測定に関係する情報を基地局に報告するためにリソースセットにおいて構成されたCSI-RS)のために提供され得る。例えば、CSI取得のためのCSI-RSの場合、UEは、チャネル測定を周期的に実行し、チャネル状態情報(CSI)をBSに定期的に送信することができる。基地局は次いで、このチャネル状態情報を受信及び使用して、無線デバイスとの通信中の様々なパラメータの調整を決定することができる。特に、BSは、受信したチャネル状態情報を使用して、ダウンリンク伝送のコード化を調整して、ダウンリンクチャネル品質を改善することができる。
【0055】
多くのセルラ通信システムでは、基地局は、SSB及び/又はCSI-RSなど、いくつか又は全てのそのような基準信号(又はパイロット信号)を周期的に送信することができる。いくつかの事例では、(例えば、非周期的CSI報告のための)非周期的基準信号が、同じく又は代替的に提供され得る。
【0056】
詳細な例として、3GPP NRセルラ通信規格では、少なくともいくつかの実施形態によれば、CSI取得のためのCSI-RSに基づいてUEからフィードバックされるチャネル状態情報は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、SSBRI(SS/PBCH リソースブロックインジケータ)、及びレイヤインジケータ(LI)のうちの1つ以上を含み得る。
【0057】
チャネル品質情報は、例えば、基地局がデータを送信するときにどの変調及びコーディング方式(MCS)を使用するべきかについてガイダンスを提供するために、リンク適応のために基地局に提供され得る。例えば、基地局とUEとの間のダウンリンクチャネル通信品質が高いと決定されるとき、UEは、高いCQI値をフィードバックすることができ、それにより、基地局は、比較的高い変調次数及び/又は低いチャネルコーディングレートを使用してデータを送信することができる。別の例として、基地局とUEとの間のダウンリンクチャネル通信品質が低いと決定されるとき、UEは、低いCQI値をフィードバックすることができ、それにより、基地局は、比較的低い変調次数及び/又は高いチャネルコーディングレートを使用してデータを送信することができる。
【0058】
PMIフィードバックは、基地局がどのMIMOプリコーディング方式を使用するべきかどうか、を示すために基地局に提供され得る好ましいプリコーディング行列情報を含み得る。言い換えれば、UEは、チャネル上の受信パイロット信号に基づいて、基地局とUEとの間のダウンリンクMIMOチャネルの品質を測定し得、PMIフィードバックを通じて、どのMIMOプリコーディングが基地局によって適用されることが望まれるかを推奨し得る。いくつかのセルラシステムでは、PMI構成は、線形MIMOプリコーディングを提供する行列形式で表現される。基地局及びUEは、複数のプリコーディング行列から構成されるコードブックを共有し得、コードブック内の各MIMOプリコーディング行列は、固有のインデックスを有し得る。したがって、UEによってフィードバックされるチャネル状態情報の一部として、PMIは、コードブック内の最も好ましいMIMOプリコーディング行列(複数可)に対応するインデックス(又は場合によっては複数のインデックス)を含み得る。これにより、UEはフィードバック情報の量を最小限に抑えることができる。したがって、PMIは、少なくともいくつかの実施形態によれば、コードブックからのどのプリコーディング行列がUEへの送信に使用されるべきであるかを示すことができる。
【0059】
ランクインジケータ情報(RIフィードバック)は、例えば、基地局及びUEが、空間多重化によるマルチレイヤ送信を可能にし得る複数のアンテナを有している場合に、UEが、チャネルによってサポートされ得ると判定した送信レイヤの数を示し得る。RI及びPMIは集合的に、例えば、送信レイヤの数に応じて、どのプリコーディングがどのレイヤに適用される必要があるかを、基地局が知ることを可能にし得る。
【0060】
いくつかのセルラシステムでは、PMIコードブックは、送信層の数に応じて定義される。言い換えれば、Rレイヤ送信について、N個のNt×R行列が定義され得る(例えば、Rは、レイヤの数を表し、Ntは、送信機アンテナポートの数を表し、Nは、コードブックのサイズを表す)。そのようなシナリオでは、送信レイヤ(R)の数は、プリコーディング行列(Nt×R行列)のランク値に適合することができ、したがって、このコンテキストでは、Rは、「ランクインジケータ(RI)」と呼ばれることができる。
【0061】
したがって、チャネル状態情報は、割り当てられたランク(例えば、ランクインジケータつまりRI)を含み得る。例えば、BSと通信するMIMO対応UEは、4つの受信機チェーンを含み得、例えば、4つのアンテナを含み得る。BSはまた、MIMO通信(例えば、4×4MIMO)を可能にするための4つ以上のアンテナを含み得る。したがって、UEは、BSから最大4つ(又はそれより多)の信号(例えば、層)を同時に受信することが可能であり得る。アンテナマッピングへの層が適用されてもよく、例えば、各層は、任意の数のアンテナポート(例えば、アンテナ)にマッピングされてもよい。各アンテナポートは、1つ以上の層と関連付けられた情報を送信及び/又は受信することができる。ランクは、複数のビットを含むことができ、BSが次の時間期間(例えば、今後の送信時間間隔又はTTI中)でUEに送信することができる信号の数を示し得る。例えば、ランク4の指示は、BSがUEに4信号を送信することを示し得る。1つの可能性として、RIは、長さが2ビット(例えば、2ビットが4つの異なるランク値を区別するのに十分であるため)であり得る。様々な実施形態によれば、(例えば、UE又はBSのいずれか又は両方における)アンテナの他の数及び/若しくは構成、並びに/又はデータレイヤの他の数も可能であることに留意されたい。
図5-測定ギャップなしの無線アクセス技術間測定
【0062】
セルラ通信技術は、無線デバイスが、異なる無線アクセス技術に従って動作する他のセル上で測定を実行するためのサポートを提供することができる。しかしながら、そのような無線アクセス技術間又は「RAT間」測定は、概して、少なくとも現在の3GPP標準仕様に従って、サービングセルとの無線デバイスの通信が、無線デバイスが近隣セル測定を実行することを可能にするために中断される期間である「測定ギャップ」の使用を常に必要とする。
【0063】
複数の送信チェーン及び/又は受信チェーンを含むことができるデバイス設計を潜在的にサポートすることを含めて、無線デバイス能力が増加するにつれて、少なくともいくつかの状況では、無線デバイスが、例えば、RAT間測定を実行するために1つの通信チェーンを使用し、サービングセルと通信するために別の通信チェーンを使用することによって、測定ギャップを使用せずにRAT間測定を実行できてもよい可能性があり得る。しかしながら、例えば、セルが、無線デバイスのために測定ギャップが必要とされるとき、及び測定ギャップが必要とされないときを知り、それに応じて無線デバイスのための測定ギャップを構成する(又は構成しない)ために、そのような能力をサポートするために、無線デバイスとサービングセルとの間にクリアなシグナリング機構を提供することが重要であり得る。
【0064】
したがって、少なくともいくつかの実施形態によれば、測定ギャップなしにRAT間測定を実行することをサポートするための技術を指定することが有益であり得る。可能な技術の1つのそのような組を示すために、図5は、少なくともいくつかの実施形態による、無線通信システムにおいて測定ギャップなしにRAT間測定を実行するための方法を示すフローチャート図である。
【0065】
図5の方法の態様は、本明細書中の様々な図に例示され、それらの図に関して説明されているUE106及びBS102などの1つ以上のセルラ基地局と併せて、無線デバイスによって、又は、より一般的には、所望に応じて、他のデバイスの中でも上述の図に示されるコンピュータ回路、システム、デバイス、要素、又は構成要素のいずれかと併せて、実装され得る。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(及び/又は他のハードウェア)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組合せをデバイスに実行させるように構成され得る。
【0066】
図5の方法の少なくともいくつかの要素は、3GPP、LTE及び/又はNR規格文書と関連する通信の技術及び/又は特徴の使用に関係するように記載されているが、このような説明は、本開示を限定することを意図するものではなく、図5の方法の態様は、必要に応じて、任意の好適な無線通信システムにおいて使用され得ることに留意されたい。各種実施形態では、図に示す方法の要素のうちのいくつかは、同時に実行されてもよく、図に示す順序とは異なる順序で実行されてもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の方法要素が実行されてもよい。図示するように、図5の方法は、以下のように動作し得る。
【0067】
502では、無線デバイスは、セルラ基地局との無線リンクを確立し得る。いくつかの実施形態によれば、無線リンクは、5G NRによるセルラリンクを含み得る。例えば、無線デバイスは、セルラネットワークへの無線アクセスを提供する1つ以上のgNBを介して、セルラネットワークのAMFエンティティとのセッションを確立することができる。別の可能性として、無線リンクは、LTEによるセルラリンクを含み得る。例えば、無線デバイスは、セルラネットワークへの無線アクセスを提供するeNBを介して、セルラネットワークのモビリティ管理エンティティとのセッションを確立することができる。他のタイプのセルラリンクも可能であり、セルラネットワークは、様々な実施形態による別のセルラ通信技術(例えば、UMTS、CDMA2000、GSMなど)に従って、追加的又は代替的に動作することができる。
【0068】
無線リンクを確立することは、少なくともいくつかの実施形態による、サービングセルラ基地局とのRRC接続を確立することを含み得る。RRC接続を確立することは、無線デバイスとセルラ基地局との間の通信のための様々なパラメータを構成することと、無線デバイスのコンテキスト情報、及び/又は、例えば、無線デバイスのためのエアインタフェースを確立することに関連する様々な他の可能な特徴のいずれかを確立して、セルラ基地局に関連付けられたセルラネットワークとセルラ通信を実行することと、を含み得る。RRC接続を確立した後、無線デバイスは、RRC接続状態で動作することができる。いくつかのインスタンスでは、RRC接続はまた(例えば、データ通信に関して特定の非アクティブ期間後に)解放され得、その場合、無線デバイスは、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態で動作することができる。いくつかのインスタンスでは、無線デバイスは、無線媒体条件を変更する無線デバイスモビリティ及び/又は様々な他の可能な理由のうちのいずれかに起因して、(例えば、RRC接続モードにある間に)ハンドオーバーを実行してもよい、又は(例えば、RRCアイドル又はRRC非アクティブモードで)新しいサービングセルへのセル再選択を実行してもよい。
【0069】
少なくともいくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、マルチTRP構成に従って、例えば、セルラネットワークの複数のTRPとの複数の無線リンクを確立することができる。そのようなシナリオでは、無線デバイスは、例えば、TRPと通信するために使用され得る様々なビームに対応し得る1つ以上の伝送制御インジケータ(TCI)を用いて(例えば、RRCシグナリングを介して)構成され得る。更に、1つ以上の構成されたTCI状態が、特定の時間に無線デバイスのメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)によってアクティブ化され得る場合がある。
【0070】
少なくともいくつかのインスタンスでは、無線リンク(単数又は複数)を確立することは、無線デバイスが無線デバイスの能力情報を提供することを含み得る。そのような能力情報は、様々なタイプの無線デバイス機能のいずれかに関連する情報を含み得る。いくつかの事例では、無線デバイスについての能力情報は、追加又は代替として、無線リンクが確立された後に提供され得る。
【0071】
504において、セルラ基地局は、少なくとも「第1の」RAT間測定を含み得る1つ以上のRAT間測定を実行するように無線デバイスを構成することができる。例えば、無線リンクはLTEに従って動作し得、第1の測定はNRキャリア周波数のためのものであり得るか、又は無線リンクはNRに従って動作し得、第1の測定はLTEキャリア周波数のためのものであり得る。セルラ基地局は、少なくともいくつかの事例では、例えば、どの測定を実行すべきかを示すために、測定対象(MO)を無線デバイスに提供することによって、RAT間測定(単数又は複数)を構成し得る。
【0072】
少なくともいくつかの実施形態によれば、第1のRAT間測定のターゲット周波数は、非サービングセル周波数であり得る(例えば、セルラ基地局がNRセルとLTEセルの両方を提供することが可能なマルチモードセルラ基地局である場合に潜在的にあり得るように、無線デバイスに現在サービスしている同じセルラ基地局に関連付けられない場合がある)ことに留意されたい。
【0073】
506において、無線デバイスは、測定ギャップなしにRAT間測定(単数又は複数)のいずれか又は全てを実行する能力を無線デバイスが有するかどうかを決定し得る。無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行できるかどうかを決定することは、様々な実施形態によれば、様々な考慮事項のいずれかに基づき得る。1つの可能な考慮事項として、無線デバイスは、測定周波数が無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分(BWP)内に含まれるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、測定ギャップなしに各構成されたRAT間測定を実行する能力を無線デバイスが有するかどうかを決定し得る。例えば、いくつかの事例では、無線デバイスは、その測定周波数が、測定ギャップなしに無線デバイスのための現在のアクティブBWP内に含まれるRAT間測定を実行できてもよいが、その測定周波数が、測定ギャップなしに無線デバイスのための現在のアクティブBWP内に含まれないRAT間測定を実行できないことがある。また、無線デバイスは、その測定周波数が、測定ギャップなしに無線デバイスのための現在のアクティブBWP内に含まれないRAT間測定を実行できるが、その測定周波数が、測定ギャップなしに無線デバイスのための現在のアクティブBWP内に含まれるRAT間測定を実行できない、又は、無線デバイスが、測定周波数が無線デバイスのための現在アクティブBWP内に含まれるかどうかにかかわらず、測定ギャップなしにRAT間測定を実行できることも可能であり得る。いくつかの事例では、測定ギャップなしに実行され得る、その測定周波数が無線デバイスのための現在のアクティブBWP内に含まれないRAT間測定の数(又は場合によっては、そのようなRAT間測定が実行され得る帯域の数)は、無線デバイスのハードウェア能力(例えば、通信チェーンの数)によって制限され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、各構成されたRAT間測定のための測定周波数は、測定のタイプに依存するか、又はさもなければ測定パラメータに依存し得る。例えば、広帯域基準信号受信品質(RSRQ)が構成されないLTE測定の中心測定帯域幅は、広帯域RSRQが構成されるLTE測定(例えば、3GPP TS 36.331 v.16.6.0において定義されるようなallowedMeasBandwidthパラメータを使用して構成されるような)とは異なるように(例えば、1.4MHz又は6個のLTE物理リソースブロック(PRB)として)決定されてもよい。NR測定の場合、中心測定帯域幅は、少なくともいくつかの実施形態によれば、SSB帯域幅又はL3 CSI-RS測定帯域幅として決定され得る。そのような測定のためにどの基準信号が使用されるかは、モビリティ目的のためにネットワークによって構成され得る。
【0075】
少なくともいくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、それが測定ギャップなしに少なくとも第1のRAT間測定を実行できると決定し得る。いくつかの事例では、無線デバイスは、それが測定ギャップなしに複数の構成されたRAT間測定を実行できると決定し得る。
【0076】
508において、無線デバイスは、無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行できるかどうかを示す能力情報を提供し得る。能力情報は、1つの可能性として、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できるかどうかを示す情報を含み得る。追加又は代替として、能力情報は、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できるかどうかを示す情報を含み得る。更に別の可能性として、能力情報は、無線デバイスが現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか外側にあるかにかかわらず、測定ギャップなしにRAT間測定を実行できるかどうかを示す情報を含むことができる。いくつかの事例では、能力情報は、セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、無線デバイスが測定ギャップなしに個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示してもよい。
【0077】
無線デバイスに関する能力情報は、様々な可能性の中でもとりわけ、初期構成中に、又は1つ以上のRAT間測定を含む測定対象の構成に応じて提供され得ることに留意されたい。例えば、いくつかの事例では、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できる場合、無線デバイスが初期構成中にそのような能力を示すことが可能であり得る。少なくともいくつかの実施形態によれば、セルラ基地局は、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行するかどうかを示すために、ネットワークから無線デバイスにフラグ指示を提供することによって、そのような能力指示に応答し得る。したがって、無線デバイスは、概して、そのようなシグナリング設計に基づいて、測定ギャップなしに、潜在的にそのようなRAT間測定のために測定ギャップを使用するかどうかをネゴシエートするための更なるシグナリングなしに、現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行するように構成され得る。追加又は代替として、異なる方法で無線デバイスを最初に構成した後に、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行するかどうかに関して、セルラネットワークが無線デバイスを(例えば、RRC再構成シグナリングを使用して)更新できてもよい。例えば、セルラ基地局は、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を行わないように最初に指示した後に、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を行うように指示するためのフラグ指示を提供することができ、又はその逆も同様である。
【0078】
別の例として、いくつかの事例では、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できるが、そのようなRAT間測定が、どの帯域で、及び/又は、いくつの帯域で、測定ギャップなしに無線デバイスによって実行され得るかに関するデバイスハードウェア能力によって制限される場合、無線デバイスは、無線デバイスのための現在のアクティブBWPの外側で1つ以上のRAT間測定を実行するように構成されていることに応じて、測定ギャップなしにRAT間測定を実行することに関するその能力を示す能力情報を提供し得る。例えば、そのようなシナリオでは、無線デバイスは、無線デバイスが概して、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できることを示し、更に、具体的には、構成されたRAT間測定ごとに、無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行できるかどうかを示す能力情報を提供し得る。少なくともいくつかの事例では、セルラ基地局は、測定対象構成に応じて無線デバイスから受信されたそのような能力情報に少なくとも部分的に基づいて、測定対象において構成されたRAT間測定の一部又は全部のための測定ギャップを構成するかどうかを決定し得る。
【0079】
少なくともいくつかの実施形態によれば、シングルキャリア能力のみをサポートする(例えば、キャリアアグリゲーション能力又はデュアル接続能力を伴わない)無線デバイスの場合、RAT間測定が常に測定ギャップ内で実行される場合があり得ることに留意されたい。
【0080】
510において、無線デバイスは、測定ギャップなしにRAT間測定(単数又は複数)を実行し得る。いくつかの実施形態によれば、測定ギャップなしに実行されるRAT間測定は、無線デバイスが測定ギャップなしに実行可能であると決定した測定、無線デバイスが測定ギャップなしに実行するその能力をセルラ基地局に報告した測定、及び場合によってはセルラ基地局が測定ギャップなしに実行するように無線デバイスに示した測定などの任意の測定を含むことができる。例えば、少なくともいくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、測定ギャップなしに少なくとも第1のRAT間測定を実行し得る。
【0081】
RAT間測定を実行するために無線デバイスにおいて測定ギャップが使用されないとき、それは、無線デバイスが、測定ギャップなしに実行されているRAT間測定に少なくとも部分的に基づいて、キャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)を決定する場合があり得ることに留意されたい。例えば、RAT間測定を実行するために無線デバイスにおいて測定ギャップが使用されないとき、CSSFについてNRキャリアのみがカウントされ、LTEキャリアはカウントされず、ギャップレスNR測定のためのNR同期信号ブロックベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウの外側で任意のLTE検出/測定が実行される場合があり得る。いくつかの事例では、LTEキャリアがCSSFのためにカウントされるかどうかは、NR SMTC測定ウィンドウ周波数に少なくとも部分的に依存し得る。例えば、RAT間測定を実行するために無線デバイスにおいて測定ギャップが使用されないとき、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が特定の閾値よりも大きい場合、NRキャリアのみがCSSFのためにカウントされ、LTEキャリアはカウントされず、任意のLTE検出/測定が、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得る。ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が閾値以下である場合、NRキャリアとLTEキャリアの両方が、CSSFのためにカウントされ得、任意のLTE検出/測定が、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの内側又は外側のいずれかで実行され得る。
【0082】
無線リンク及び構成されたRAT間測定が異なるサブキャリア間隔に関連付けられ、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないシナリオを処理するための技術を提供することも有用であり得る。そのようなシナリオを扱うための1つの可能なオプションとして、セルラ基地局が、例えば、セルラ基地局との無線リンクと、RAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、RAT間測定中に、無線デバイスとの無線リンク上の通信をスケジュールすることを制限する場合があり得る。そのようなシナリオを扱うための別の可能なオプションとして、無線デバイスが、そのようなRAT間測定中に、例えば、セルラ基地局との無線リンクとRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられ、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないことに少なくとも部分的に基づいて、セルラ基地局との無線リンク上での通信を無効化又は中断する場合があり得る。そうではなく、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートすることができる場合、少なくともいくつかの実施形態によれば、そのようなスケジューリング制限又は通信中断がセルラ基地局又は無線デバイスのいずれかによって適用されない場合があり得る。
【0083】
したがって、少なくともいくつかの実施形態によれば、図5の方法は、無線デバイスが測定ギャップなしに無線アクセス技術間測定を実行でき、したがって、少なくともいくつかの事例において、無線アクセス技術間測定を実行しながら、潜在的に中断されない方法でサービングセルと通信し続けることができるフレームワークを提供するために使用され得る。
追加の情報
【0084】
以下の追加情報は、必要に応じて、図5の方法と併せて使用され得る更なる態様を示す。しかしながら、以下のセクションに説明される例示的な詳細は、全体として本開示を限定することを意図するものではなく、本明細書で以下に提供される詳細に対する多数の変形及び代替が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるべきであることに留意されたい。
【0085】
現在、3GPPセルラ通信技術におけるRAT間測定は、例えば、TS 38.133 v.17.3.0セクション9.4.2に規定されているように、常に測定ギャップに関連付けられている。しかしながら、少なくともいくつかの事例では、RAT間測定が測定ギャップを使用せずに実行されることが可能であり得るいくつかのシナリオがあり得る。したがって、そのようなシナリオが発生しているときを識別するための技術を提供すること、及び測定ギャップなしに潜在的なRAT間測定をサポートするために、無線デバイスとセルラネットワークとの間で能力及び構成情報を通信するためのシグナリング機構を提供することが有用であり得る。
【0086】
無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行することが可能であり得るいくつかの可能なシナリオは、NRセルが、ターゲット非サービングLTE周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成するときに起こり得る。いくつかのシナリオでは、ターゲットLTE周波数キャリアの中心測定帯域幅は、UEのための現在のアクティブ帯域幅部分(BWP)内にあり得るが、他のシナリオでは、ターゲットLTE周波数キャリアの中心測定帯域幅は、UEのための現在のアクティブBWP内に完全に含まれないことがある。
【0087】
LTEセルがターゲット非サービングNR周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成するときに、無線デバイスが測定ギャップなしにRAT間測定を実行することが可能であり得るシナリオも可能である。いくつかのシナリオでは、ターゲットNR周波数キャリアの中心測定帯域幅は、UEのための現在のアクティブBWP内にあり得るが、他のシナリオでは、ターゲットNR周波数キャリアの中心測定帯域幅は、UEのための現在のアクティブBWP内に完全に含まれないことがある。
【0088】
そのようなシナリオにおいて測定ギャップなしにRAT間測定を実行するためのサポートを提供するために、(例えば、無線デバイスが測定ギャップなしに1つ以上のRAT間測定を実行できるときを示すための)無線デバイスからネットワークへの能力情報のシグナリング、及び/又は(例えば、測定ギャップなしにそれらのRAT間測定を実行するどうかを示すための)ネットワークから無線デバイスへのフラグ情報のシグナリングを潜在的に含む、新しいシグナリング設計態様が導入され得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、測定ギャップなしにRAT間測定を潜在的に実行することに関連する特定のUE挙動も提供され得、それは、様々な可能性の中でもとりわけ、シングルキャリア能力(例えば、非キャリアアグリゲーション/デュアル接続対応)、測定ギャップが使用されないときの測定期間決定のためのキャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)、及び/又は測定ギャップなしのRAT間測定が使用されるときのスケジューリング制限又は通信中断設計のための設計考慮事項を有するUEの挙動に関係し得る。
【0090】
UEが複数の測定対象を監視するように構成されるとき、CSSFは、例えば、3GPP TS 38.133 v.17.3.0セクション9.2、9.2A、9.3、9.3A、9.4に更に説明されるような測定遅延要件、例えば、3GPP TS 38.133 v.17.3.0セクション9.9に更に説明されるようなNR PRSベースの測位測定、及び/又は例えば、3GPP TS 38.133 v.17.3.0セクション9.10に更に説明されるようなCSI-RSベースのL3測定をスケーリングし得ることに留意されたい。
【0091】
ターゲットセルのための中心測定帯域幅がUEのための現在のアクティブBWP内にあるかどうかを決定するために、ターゲットLTE周波数キャリアの場合、広帯域RSRQ測定が構成されない場合、PSS/SSS/CRS検出及び測定のための最小測定帯域幅(例えば、1.4MHz又は6個のLTE物理リソースブロック(PRB))が中心測定帯域幅として使用される場合があり得ることに留意されたい。そうではなく、広帯域RSRQ測定がターゲットLTE周波数キャリアのために構成される場合、広帯域RSRQのために構成された測定帯域幅(例えば、3GPP TS 36.331 v.16.6.0におけるallowedMeasBandwidth)が、中心測定帯域幅として使用され得る。ターゲットNR周波数キャリアの場合、SSB帯域幅又はL3 CSI-RS測定帯域幅が使用され得、そのような測定のためにどの基準信号が使用されるかは、モビリティ目的のためにネットワークによって構成され得る。
【0092】
NRサービングセルがターゲット非サービングLTE周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成し、ターゲットLTE周波数の中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にあるシナリオでは、「InterRATMeas-NoGap」、「InterRATMeas-NoGap-E-UTRAN」と呼ばれることがある、又は他の様々な可能な命名規則のいずれかに従って呼ばれる、新しいUE能力指示が導入され得る。UE能力指示は、ターゲットLTE周波数キャリアの中心測定帯域幅がUEのアクティブBWPに完全に含まれる場合、UEが測定ギャップなしにRAT間LTE測定を実行できるかどうかを示し得る。「InterRATConfig-NoGap」、「InterRATConfig-NoGap-E-UTRAN」と呼ばれることもある、又は様々な他の可能な命名規則のいずれかに従って、ネットワークからUEへの新しいフラグ指示を導入することもできる。このフィールドが真に設定される場合、LTE中心測定帯域幅がUEのアクティブBWPに完全に含まれるとき、UEは、測定ギャップなしにRAT間LTE測定を実行するように構成され得る。そうでない場合、RAT間LTE測定が測定ギャップ内で実行される場合があり得る。
【0093】
少なくともいくつかの実施形態によれば、UEがシングルキャリア能力のみをサポートする(例えば、UEがCA/DC能力を有しない)場合、RAT間LTE測定が常に測定ギャップ内で実行される場合があり得ることに留意されたい。RAT間LTE測定のために測定ギャップがUEにおいて使用されないときのCSSFスケーリングの場合、CSSFはNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定は、ギャップレスNR測定のためのNR SSBベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得る。別のオプションとして、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が、構成された閾値(例えば、「X」ms、ここで、X=5、20、又は様々な他の可能な値のいずれか)よりも大きいとき、CSSFがNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得るが、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が構成された閾値以下であるとき、CSSFがNRキャリア及びLTEキャリアの両方についてカウントされ、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの内側及び外側で実行され得る場合があり得る。
【0094】
NRサービングセルのデータ/制御チャネルがターゲットLTE PSS/SSS/CSRサブキャリア間隔(SCS)(例えば、15kHz)とは異なり、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができない場合、NRサービングセルのデータ/制御チャネルが、LTE PSS/SSS/CSRシンボルの前後にマージンシンボルを潜在的に含むLTE PSS/SSS/CSRシンボルと衝突することを回避するために、ネットワークがスケジューリング制限を設ける場合があり得る。追加又は代替として、そのようなシナリオでは、UEは、LTE PSS/SSS/CRSシンボルの前後のマージンシンボルを潜在的に含む、LTE PSS/SSS/CSRシンボルとの衝突を防止するために、NRサービングセルのデータ/制御チャネルのための受信/送信を無効にするか、又は中断を作成し得る。そうではなく、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができる場合、そのようなスケジューリング制限又は中断が適用されない場合があり得る。
【0095】
NRサービングセルがターゲット非サービングLTE周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成し、ターゲットLTE周波数の中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にないシナリオでは、「NeedForGapsInterRAT」、「NeedForGapsE-UTRAN」と呼ばれることがある、又は他の様々な可能な命名規則のいずれかに従って呼ばれる新しいUE能力指示が導入され得る。UE能力指示は、ターゲットLTE周波数キャリアの中心測定帯域幅がUE現在アクティブBWP内にない場合、又は場合によってはターゲットLTE周波数キャリアの中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にあるかどうかにかかわらず、UEが測定ギャップなしにRAT間LTE測定を実行できるかどうかを示し得る。以下は、そのようなUE能力指示の1つの可能な例である。
NeedForGapsBandlistE-UTRAN::=SEQUENCE(SIZE(1..maxBands))OF NeedForGapsE-UTRAN
NeedForGapsE-UTRAN::=SEQUENCE{
bandE-UTRAN FreqBandIndicatorE-UTRAN,
gapIndicationInterRAT ENUMERATED{gap,no-gap}
【0096】
そのようなシナリオでは、ターゲットLTE周波数の中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にあるシナリオのように、UEがシングルキャリア能力のみをサポートする(例えば、UEがCA/DC能力を有さない)場合、RAT間LTE測定が常に測定ギャップ内で実行される場合があり得る。RAT間LTE測定のために測定ギャップがUEにおいて使用されないときのCSSFスケーリングの場合、CSSFはNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定は、ギャップレスNR測定のためのNR SSBベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得る。別のオプションとして、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が、構成された閾値(例えば、「X」ms、ここで、X=5、20、又は様々な他の可能な値のいずれか)よりも大きいとき、CSSFがNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得るが、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が構成された閾値以下であるとき、CSSFがNRキャリア及びLTEキャリアの両方についてカウントされ、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの内側及び外側で実行され得る場合があり得る。
【0097】
NRサービングセルのデータ/制御チャネルがターゲットLTE PSS/SSS/CSRサブキャリア間隔(SCS)(例えば、15kHz)とは異なり、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができない場合、NRサービングセルのデータ/制御チャネルが、LTE PSS/SSS/CSRシンボルの前後にマージンシンボルを潜在的に含むLTE PSS/SSS/CSRシンボルと衝突することを回避するために、ネットワークがスケジューリング制限を設ける場合があり得る。追加又は代替として、そのようなシナリオでは、UEは、LTE PSS/SSS/CRSシンボルの前後のマージンシンボルを潜在的に含む、LTE PSS/SSS/CSRシンボルとの衝突を防止するために、NRサービングセルのデータ/制御チャネルのための受信/送信を無効にするか、又は中断を作成し得る。そうではなく、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができる場合、そのようなスケジューリング制限又は中断が適用されない場合があり得る。
【0098】
LTEサービングセルがターゲット非サービングNR周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成し、ターゲットNR周波数の中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にあるシナリオでは、「InterRATMeas-NoGap」、「InterRATMeas-NoGap-NR」と呼ばれることがある、又は他の様々な可能な命名規則のいずれかに従って呼ばれる、新しいUE能力指示が導入され得る。UE能力指示は、ターゲットNR周波数キャリアの中心測定帯域幅がUEのアクティブBWPに完全に含まれる場合、UEが測定ギャップなしにRAT間NR測定を実行できるかどうかを示し得る。「InterRATConfig-NoGap」、「InterRATConfig-NoGap-NR」と呼ばれることもある、又は様々な他の可能な命名規則のいずれかに従って、ネットワークからUEへの新しいフラグ指示を導入することもできる。このフィールドが真に設定される場合、NR中心測定帯域幅がUEのアクティブBWPに完全に含まれるとき、UEは、測定ギャップなしにRAT間LTE測定を実行するように構成され得る。そうでない場合、RAT間NR測定が測定ギャップ内で実行される場合があり得る。
【0099】
少なくともいくつかの実施形態によれば、UEがシングルキャリア能力のみをサポートする(例えば、UEがCA/DC能力を有しない)場合、RAT間NR測定が常に測定ギャップ内で実行される場合があり得ることに留意されたい。RAT間NR測定のために測定ギャップがUEにおいて使用されないときのCSSFスケーリングの場合、CSSFはNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定は、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得る。別のオプションとして、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が、構成された閾値(例えば、「X」ms、ここで、X=5、20、又は様々な他の可能な値のいずれか)よりも大きいとき、CSSFがNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得るが、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が構成された閾値以下であるとき、CSSFがNRキャリア及びLTEキャリアの両方についてカウントされ、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの内側及び外側で実行され得る場合があり得る。
【0100】
LTEサービングセルのデータ/制御チャネルがターゲットNR SSB又はCSI-RS SCSとは異なり、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができない場合、LTEサービングセルのデータ/制御チャネルが、SSB又はCSI-RSシンボルの前後にマージンシンボルを潜在的に含むNR SSB又はCSI-RSシンボルと衝突することを回避するために、ネットワークがスケジューリング制限を設ける場合があり得る。追加又は代替として、そのようなシナリオでは、UEは、NR SSB又はCSI-RSシンボルの前後のマージンシンボルを潜在的に含む、NR SSB又はCSI-RSシンボルとの衝突を防止するために、LTEサービングセルのデータ/制御チャネルのための受信/送信を無効にするか、又は中断を作成し得る。そうではなく、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができる場合、そのようなスケジューリング制限又は中断が適用されない場合があり得る。
【0101】
LTEサービングセルがターゲット非サービングNR周波数キャリア上でRAT間測定を実行するようにUEを構成し、ターゲットNR周波数の中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にないシナリオでは、「NeedForGapsInterRAT」、「NeedForGapsNR」と呼ばれることがある、又は他の様々な可能な命名規則のいずれかに従って呼ばれる新しいUE能力指示が導入され得る。UE能力指示は、ターゲットNR周波数キャリアの中心測定帯域幅がUE現在アクティブBWP内にない場合、又は場合によってはターゲットNR周波数キャリアの中心測定帯域幅がUEの現在のアクティブBWP内にあるかどうかにかかわらず、UEが測定ギャップなしにRAT間NR測定を実行できるかどうかを示し得る。以下は、そのようなUE能力指示の1つの可能な例である。
NeedForGapsBandlistNR::=SEQUENCE(SIZE(1..maxBands))OF NeedForGapsNR
NeedForGapsNR::=SEQUENCE{
bandNR FreqBandIndicatorNR,
gapIndicationInterRAT ENUMERATED{gap,no-gap}
【0102】
少なくともいくつかの実施形態によれば、UEがシングルキャリア能力のみをサポートする(例えば、UEがCA/DC能力を有しない)場合、RAT間NR測定が常に測定ギャップ内で実行される場合があり得ることに留意されたい。RAT間NR測定のために測定ギャップがUEにおいて使用されないときのCSSFスケーリングの場合、CSSFはNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定は、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得る。別のオプションとして、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が、構成された閾値(例えば、「X」ms、ここで、X=5、20、又は様々な他の可能な値のいずれか)よりも大きいとき、CSSFがNRキャリアについてのみカウントされ、LTEキャリアについてはカウントされず、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの外側で実行される場合があり得るが、ギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの周期性が構成された閾値以下であるとき、CSSFがNRキャリア及びLTEキャリアの両方についてカウントされ、LTE PSS/SSS/CRS検出/測定がギャップレスNR測定のためのNR SMTC測定ウィンドウの内側及び外側で実行され得る場合があり得る。
【0103】
LTEサービングセルのデータ/制御チャネルがターゲットNR SSB又はCSI-RS SCSとは異なり、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができない場合、LTEサービングセルのデータ/制御チャネルが、SSB又はCSI-RSシンボルの前後にマージンシンボルを潜在的に含むNR SSB又はCSI-RSシンボルと衝突することを回避するために、ネットワークがスケジューリング制限を設ける場合があり得る。追加又は代替として、そのようなシナリオでは、UEは、NR SSB又はCSI-RSシンボルの前後のマージンシンボルを潜在的に含む、NR SSB又はCSI-RSシンボルとの衝突を防止するために、LTEサービングセルのデータ/制御チャネルのための受信/送信を無効にするか、又は中断を作成し得る。そうではなく、UEが混合ヌメロロジをサポートすることができる場合、そのようなスケジューリング制限又は中断が適用されない場合があり得る。
【0104】
更なる例示的な実施形態が以下に提供される。
【0105】
実施形態のセットは方法を含んでもよく、無線デバイスによって、第1の無線アクセス技術(RAT)に従ってセルラ基地局との無線リンクを確立することと、少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示をセルラ基地局から受信することと、無線デバイスが測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行できると決定することと、無線デバイスが測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報をセルラ基地局に提供することと、測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行することと、を含む。
【0106】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1のRAT間測定が無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかを決定することを更に含み、無線デバイスが測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行できると決定することは、第1のRAT間測定が無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、能力情報は、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できることを示す。
【0108】
いくつかの実施形態によれば、能力情報は、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できることを示す。
【0109】
いくつかの実施形態によれば、能力情報は、セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、無線デバイスが測定ギャップなしに個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す。
【0110】
いくつかの実施形態によれば、方法は、測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行するための指示をセルラ基地局から受信することを更に含む。
【0111】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1のRAT間測定が測定ギャップなしに実行されていることに少なくとも部分的に基づいて、キャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)を決定することを更に含む。
【0112】
いくつかの実施形態によれば、CSSFが、NR同期信号ブロックベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウ周期性に少なくとも部分的に基づいて更に決定される。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、セルラ基地局との無線リンクと、第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定することと、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定することと、セルラ基地局との無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行しながら、セルラ基地局との無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上を無効にすることと、を更に含む。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、第1のRATはLTEであり、第1のRAT間測定はNR測定である。
【0115】
いくつかの実施形態によれば、第1のRATはNRであり、第1のRAT間測定はLTE測定である。
【0116】
実施形態の別のセットは、無線デバイスを含むことができ、無線デバイスは、1つ以上のプロセッサと、記憶された命令を有するメモリと、を備え、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前述の例のいずれかの方法のステップを実行する。
【0117】
実施形態の更に別のセットは、コンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前述の例のいずれかの方法のステップを実行する、コンピュータプログラム製品を含んでもよい。
【0118】
実施形態の更に別のセットは方法を含んでもよく、方法は、セルラ基地局によって、第1の無線アクセス技術(RAT)に従って無線デバイスとの無線リンクを確立することと、少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示を無線デバイスに提供することと、無線デバイスが測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報を無線デバイスから受信することと、を含む。
【0119】
いくつかの実施形態によれば、能力情報は、無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できること、無線デバイスが、測定ギャップなしに全ての現在のアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できること、又は、無線デバイスが、RAT間測定が現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか、又は全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるかにかかわらず、測定ギャップなしにRAT間測定を実行できること、のうちの1つ上を示す。
【0120】
いくつかの実施形態によれば、能力情報は、セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、無線デバイスが測定ギャップなしに個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す。
【0121】
いくつかの実施形態によれば、方法は、測定ギャップなしに第1のRAT間測定を実行するための指示を無線デバイスに提供することを更に含む。
【0122】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、セルラ基地局との無線リンクと、第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定することと、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定することと、セルラ基地局との無線リンクと、第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、第1のRAT間測定中に、無線デバイスとの無線リンク上の通信をスケジュールすることを制限することと、を更に含む。
【0123】
実施形態の更なるセットは、セルラ基地局を含むことができ、無線デバイスは、1つ以上のプロセッサと、記憶された命令を有するメモリと、を備え、命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前述の例のいずれかの方法のステップを実行する。
【0124】
実施形態の更に別のセットは、コンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前述の例のいずれかの方法のステップを実行する、コンピュータプログラム製品を含んでもよい。
【0125】
更なる例示的な実施形態は方法を含んでもよく、方法は、無線デバイスによって、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実行することを含む。
【0126】
別の例示的な実施形態は、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備えるデバイスを含む得、このデバイスは、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0127】
実施形態の更なる例示的なセットは、デバイスにおいて実行されると、デバイスに、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実施させるプログラム命令を含む、非一時的コンピュータアクセス可能メモリ媒体を含むことができる。
【0128】
実施形態のまた更なる例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実行する命令を含む、コンピュータプログラムを含むことができる。
【0129】
実施形態のまた別の例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの要素のいずれか又は全てを実行する手段を備える、装置を含むことができる。
【0130】
実施形態の更なる例示的なセットは、無線デバイスに、前述の実施例のうちの任意の実施例の任意又は全ての要素を実行させるように構成されている処理要素を備える、装置を含むことができる。
【0131】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0132】
ユーザ機器(UE)を動作させるための本明細書に記載の方法のいずれかは、下りリンクでUEによって受信された各メッセージ/信号Xを、基地局によって送信されたメッセージ/信号Xとして解釈し、上りリンクでUEによって送信された各メッセージ/信号Yを、基地局によって受信されたメッセージ/信号Yとして解釈することによって、基地局を動作させるための対応する方法の基礎とすることができる。
【0133】
本開示の実施形態は、任意の様々な形態のいずれかで実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、本主題はコンピュータに実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、本主題は、ASICなどの、1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現することができる。他の実施形態では、本主題は、FPGAなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現することができる。
【0134】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体(例えば、非一時的メモリ要素)は、プログラム命令及び/又はデータを記憶し、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されるときに、そのコンピュータシステムに方法を、例えば、本明細書に記載の方法実施形態のいずれか、又は本明細書に記載の方法実施形態の組合せ、又は本明細書に記載の方法実施形態のサブセット、又はそのようなサブセットの組合せ、を実行させるように構成されていてもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及びメモリ媒体(又はメモリ要素)を含むように構成されていてもよく、メモリ媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、メモリ媒体からプログラム命令を読み出して実行するように構成されており、プログラム命令は本明細書に記載する様々な方法実施形態(又は本明細書に記載の方法実施形態の任意の組合せ、又は本明細書に記載の方法実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組合せ)のいずれかを実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0136】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、
第1の無線アクセス技術(RAT)に従ってセルラ基地局との無線リンクを確立することと、
少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示を前記セルラ基地局から受信することと、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できると決定することと、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報を前記セルラ基地局に提供することと、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記第1のRAT間測定が前記無線デバイスのための現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかを決定することを更に含み、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できると決定することが、前記第1のRAT間測定が前記無線デバイスのための前記現在のアクティブ帯域幅部分内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記能力情報は、前記無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記能力情報は、前記無線デバイスが、測定ギャップなしに全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記能力情報は、RAT間測定が現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか外側にあるかにかかわらず、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記RAT間測定を実行できること、
を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記能力情報は、前記セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法が、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行するための指示を前記セルラ基地局から受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、
前記第1のRAT間測定が測定ギャップなしに実行されていることに少なくとも部分的に基づいて、キャリア固有スケーリングファクタ(CSSF)を決定することと、
前記CSSFが、NR同期信号ブロックベースの測定タイミング構成(SMTC)測定ウィンドウ周期性に少なくとも部分的に基づいて更に決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定することと、
前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定することと、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行しながら、前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上を無効にすることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のRATはLTEであり、前記第1のRAT間測定はNR測定である、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のRATはNRであり、前記第1のRAT間測定はLTE測定である、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
1つ以上のプロセッサとメモリとを備える装置であって、前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサに、
少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための指示をセルラ基地局から受信させ、
前記第1のRAT間測定が測定ギャップなしで実行され得ると決定させ、
前記第1のRAT間測定が測定ギャップなしで実行され得ることを示す、前記セルラ基地局への提供のために構成された能力情報を生成させる、ように構成されている、装置。
【請求項13】
前記能力情報は、
測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定が実行され得ること、
測定ギャップなしに全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定が実行され得ること、又は、
RAT間測定が前記現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか、又は全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるかにかかわらず、測定ギャップなしに前記RAT間測定が実行され得ること、のうちの1つ以上を示す、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記能力情報は、前記セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、測定ギャップなしに前記個別のRAT間測定が実行され得るかどうかを示す、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のRAT間測定は、NR測定又はLTE測定のうちの1つである、
請求項12に記載の装置。
【請求項16】
セルラ基地局であって、
1つ以上のプロセッサと、
記憶された命令を有するメモリと、を備え、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記セルラ基地局に、
第1の無線アクセス技術(RAT)に従って無線デバイスとの無線リンクを確立させ、
少なくとも第1のRAT間測定を実行するための指示を前記無線デバイスに提供させ、
前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行できることを示す能力情報を前記無線デバイスから受信させる、セルラ基地局。
【請求項17】
前記能力情報は、
前記無線デバイスが、測定ギャップなしに現在のアクティブ帯域幅部分内にあるRAT間測定を実行できること、
前記無線デバイスが、測定ギャップなしに全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるRAT間測定を実行できること、又は、
前記無線デバイスが、RAT間測定が前記現在のアクティブ帯域幅部分の内側にあるか、又は全てのアクティブ帯域幅部分の外側にあるかにかかわらず、測定ギャップなしに前記RAT間測定を実行できること、のうちの1つ以上を示す、
請求項16に記載のセルラ基地局。
【請求項18】
前記能力情報は、前記セルラ基地局によって示される各個別のRAT間測定について、前記無線デバイスが測定ギャップなしに前記個別のRAT間測定を実行できるかどうかを示す、
請求項16に記載のセルラ基地局。
【請求項19】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記命令は、前記セルラ基地局に更に、
測定ギャップなしに前記第1のRAT間測定を実行するための指示を前記無線デバイスに提供させる、請求項16に記載のセルラ基地局。
【請求項20】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記命令は、前記セルラ基地局に更に、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていると決定させ、
前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないと決定させ、
前記セルラ基地局との前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上と、前記第1のRAT間測定とが異なるサブキャリア間隔に関連付けられていることと、前記無線デバイスが混合ヌメロロジをサポートしないこととに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRAT間測定中に、前記無線デバイスとの前記無線リンク上のデータ通信又は制御通信のうちの1つ以上を制限させる、
請求項16に記載のセルラ基地局。
【国際調査報告】