(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】不連続受信タイマを管理するための技術
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20250204BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20250204BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250204BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W28/04 110
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541274
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2024-07-09
(86)【国際出願番号】 CN2022071609
(87)【国際公開番号】W WO2023133730
(87)【国際公開日】2023-07-20
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ロスバッハ ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】シュ ファンリ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】パレ ヴェンカタ ナヴィーン クマール アール
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジビン
(72)【発明者】
【氏名】シロトキン アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】フ ハイジン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユチン
(72)【発明者】
【氏名】ヌッゲハリ パヴァン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067EE02
5K067EE71
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、ワイヤレスネットワークにおける不連続受信タイマを管理するための技術のための装置、システム、及び方法を含むデバイス及び構成要素に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、
ダウンリンク(DL)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信するための第1のリソースを識別させ、
HARQ-肯定応答(ACK)再送信を示す物理ダウンリンクチャネル(PDCCH)送信を受信させ、
第2のリソースの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)中で前記HARQ-ACK再送信として前記DL HARQフィードバックを送信させ、
前記DL HARQフィードバックを送信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記第1のリソースは第1のスロット又はサブスロットであり、前記第2のリソースは第2のスロット又はサブスロットである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記PDCCH送信は、ダウンリンク送信をスケジュールしない、請求項1又は2に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記命令は、実行されると、前記デバイスに更に、
前記PDCCH送信を受信したことに基づいて、DRX再送信タイマを停止させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記PDCCH送信は第3のリソースにおいて受信され、前記命令は、実行されると、前記デバイスに更に、
オフセットを識別させ、
前記オフセット及び前記第3のリソースに基づいて、前記DL HARQフィードバックを識別させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
ユーザ機器(UE)に搭載される装置であって、
タイプ3 HARQ-ACKコードブックのための不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマと、
処理回路であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)コードブックを報告するための要求であって、前記要求は、ワンショットHARQ-ACK要求又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告のための要求である、要求を含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信し、
前記要求に基づいて、前記HARQ-ACKコードブックに対応するHARQフィードバックを送信し、
前記HARQフィードバックの送信後に、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのための前記DRX HARQ RTTタイマを開始又は再開する、ための処理回路と、
を備える、装置。
【請求項7】
前記HARQフィードバックは第1のシンボルにおいて送信され、前記処理回路は更に、
前記第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいてタイプ3 HARQ-ACKコードブックのための前記DRX HARQ RTTタイマを開始又は再開するためのものである、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は更に、
前記PDCCH送信を受信したことに基づいて、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX再送信タイマを停止するためのものである、請求項6又は7に記載の装置。
【請求項9】
回路を備える装置であって、前記回路は、
ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)要求を示すか、又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求を含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信し、
前記PDCCH送信に基づいて、HARQ-ACKコードブックの複数のHARQプロセスに対応するHARQフィードバックを送信し、
対応する不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又は対応するDRX再送信タイマのいずれも実行していない前記複数のHARQプロセスのうちの1つ以上のHARQプロセスを識別し、
前記1つ以上のHARQプロセスの各々に対応するDRX HARQ RTTタイマを開始するためのものである、装置。
【請求項10】
前記HARQフィードバックは第1のシンボルにおいて送信され、前記回路は更に、
前記第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいて前記1つ以上のHARQプロセスの各々に対応するDRX HARQ RTTタイマを開始するためのものである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記回路は更に、
前記複数のHARQプロセスのうちの第1のHARQプロセスのためのDRX HARQ RTTタイマが実行中であると決定し、
前記HARQフィードバックの前記送信に基づいて、前記第1のHARQプロセスのための前記DRX HARQ RTTタイマを再開することを控えるためのものである、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
装置であって、
命令を有するメモリと、
前記メモリに結合された処理回路と、を備え、前記処理回路は、前記命令を実行して、デバイスに、
1つ以上のコンポーネントキャリアのHARQプロセスのセットのためのHARQフィードバック情報を有するタイプ3ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)コードブックを報告するための要求を受信させ、
前記タイプ3 HARQ-ACKコードブックを報告させ、
前記HARQプロセスのセットから1つ以上のHARQプロセスを選択させ、
前記1つ以上のHARQプロセスに対応する不連続受信(DRX)HARQタイマを開始又は再開させる、装置。
【請求項13】
前記タイプ3 HARQ-ACKコードブックは拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックであり、前記処理回路は更に、
基地局から、前記拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するための情報を受信するためのものである、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記情報は、HARQプロセス及びコンポーネントキャリア(CC)ごとの構成を使用して、前記拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、前記1つ以上のHARQプロセスは、前記HARQプロセスのセットの全てのHARQプロセスを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記情報は、HARQプロセス及びコンポーネントキャリア(CC)ごとの構成を使用して、前記拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、前記処理回路は更に、
前記要求が、HARQプロセスの複数のリストからHARQプロセスのリストを動的に示すように構成されたダウンリンク制御情報(DCI)フィールドとともに受信された場合、前記HARQプロセスのリストの全てのHARQプロセスを含むように前記1つ以上のHARQプロセスを選択し、
前記要求が、HARQプロセスの複数のリストからHARQプロセスのリストを動的に示すように構成されたDCIフィールド無しで受信された場合、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していない前記HARQプロセスのセットのHARQプロセスを含むように、前記1つ以上のHARQプロセスを選択するためのものである、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記情報は、コンポーネントキャリア(CC)ごとのプロセスを使用して、前記拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、前記1つ以上のHARQプロセスを選択することは、前記HARQプロセスのセットからHARQプロセスのサブセットを選択することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記処理回路は、
不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していない前記HARQプロセスのセットのうちのHARQプロセスを選択することによって、前記HARQプロセスのサブセットを選択するためのものである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記処理回路は更に、
前記HARQプロセスのセットの全てのHARQプロセスを含むように、前記1つ以上のHARQプロセスを選択するためのものである、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項19】
不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していない前記HARQプロセスのセットのうちのHARQプロセスを含むように、前記1つ以上のHARQプロセスを選択すること、
を更に含む、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項20】
前記DRX HARQタイマは、DRXラウンドトリップ時間(RTT)タイマと、タイプ3 HARQ-ACKコードブック専用のDRX再送信タイマとを備える、請求項12から19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
方法であって、
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)再送信を示す物理ダウンリンクチャネル(PDCCH)送信を送信することと、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信において前記HARQ-ACK再送信としてダウンリンクHARQフィードバックを受信することと、
前記DL HARQフィードバックを受信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始することと、
を含む、方法。
【請求項22】
前記PDCCH送信はダウンリンク送信をスケジュールしない、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記PDCCH送信を送信することに基づいて、DRX再送信タイマを停止すること、
を更に含む、請求項21又は22に記載の方法。
【請求項24】
第3のリソースにおいて前記PDCCH送信を受信することであって、前記方法は、
オフセットを識別することと、
前記オフセット及び前記第3のリソースに基づいて、前記DL HARQフィードバックを識別することと、を更に含む、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)技術仕様書(Technical Specification、TS)は、新無線(New Radio、NR)無線ネットワークの規格を定義する。これらのTSを開発するための研究の1つの領域は、不連続受信(DRX)タイマを管理することである。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図1】いくつかの実施形態に係るネットワーク環境を示す。
【0003】
【0004】
【
図3】いくつかの実施形態によるセル切り替え動作を示す。
【0005】
【
図4】いくつかの実施形態によるシグナリング図を示す。
【0006】
【
図5】いくつかの実施形態によるコードブック再送信を示す。
【0007】
【
図6】いくつかの実施形態によるコードブックを示す。
【0008】
【
図7】いくつかの実施形態による別のコードブックを示す。
【0009】
【
図8】いくつかの実施形態による別のシグナリング図を示す。
【0010】
【
図9】いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0011】
【
図10】いくつかの実施形態による別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0012】
【
図11】いくつかの実施形態による別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0013】
【
図12】いくつかの実施形態による別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0014】
【
図13】いくつかの実施形態による別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0015】
【
図14】いくつかの実施形態によるユーザ機器を示す。
【0016】
【
図15】いくつかの実施形態によるネットワークノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためでなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、及び技法の具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本書面の目的については、「A/B」並びに「A又はB」という語句は、(A)、(B)、あるいは(A及びB)を意味する。
【0018】
以下は、本開示で使用され得る用語の用語集である。
【0019】
本明細書で使用される「回路」という用語は、説明される機能を提供するように構成されたハードウェア構成要素を指す、その一部である、又はそれを含む。ハードウェア構成要素は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、プログラム可能なシステムオンチップ(SoC))、あるいはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気システム若しくは電子システムにおいて使用される回路の組み合わせ)と、使用されるプログラムコードを組み合わせて、そのプログラムコードの機能を実行することを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定の種類の回路構成と呼ばれ得る。
【0020】
本明細書で使用するとき、「プロセッサ回路構成」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算又はデジタルデータの記録、記憶若しくは転送を順次自動的に実行することができる回路構成を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。「プロセッサ回路」という用語は、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、あるいはプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、又は他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指し得る。
【0021】
本明細書で使用するとき、「インタフェース回路構成」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路構成を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。「インタフェース回路」という用語は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、及びネットワークインタフェースカードを指し得る。
【0022】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、通信ネットワーク内のネットワークリソースにユーザがアクセスすることを可能にし得る無線通信機能を有するデバイスを指す。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイル局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、遠隔局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能な無線機器、又は再構成可能なモバイルデバイスと同義であると見なされ得、またそのように呼ばれ得る。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信インタフェースを含む任意の種類の無線/有線デバイス又は任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0023】
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。加えて、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指し得る。更に、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス又は複数のコンピューティングシステムを指し得る。
【0024】
本明細書で使用するとき、「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、あるいはワークロードユニットなど、物理デバイス又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的構成要素又は仮想コンポーネント、あるいは、特定のデバイス内の物理的構成要素又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理的ハードウェア要素によって提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス又はシステムに提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指し得る。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指し得、コンピューティングリソース又はネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、このようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、かつ明確に識別可能なサーバを通じてアクセスできるコヒーレント機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えられてもよい。
【0025】
本明細書で使用するとき、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義又は同等であり得る。加えて、本明細書で使用するとき、用語「リンク」は、情報を送受信する目的での2つのデバイス間の接続を指す。
【0026】
本明細書で使用するとき、「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
【0027】
「接続される」という用語は、共通の通信プロトコルレイヤにある2つ以上の要素が、通信チャネル、リンク、インタフェース又は基準点を介して互いに確立されたシグナリング関係を有することを意味し得る。
【0028】
本明細書で使用するとき、「ネットワーク要素」という用語は、ワイヤード又はワイヤレス通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理又は仮想化機器又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化コンピュータ、ネットワーク用ハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード又は仮想化ネットワーク機能と同義であると見なされ得、又はそのように呼ばれ得る。
【0029】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。情報要素は、1つ以上の更なる情報要素を含み得る。
【0030】
図1は、いくつかの実施形態に係るネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、基地局108と通信可能に結合されたユーザ機器(UE)104を含むことができる。UE104及び基地局108は、第5世代(Fifth Generation、5G)NRシステム規格を定義するものなど、3GPP TSに準拠したエアインタフェースを介して通信することができる。基地局108は、UE104に向かってNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提示する、1つ以上の5G新しい無線(NR)セルを提供するためのgNBであり得る。
【0031】
UE104は、信号が基地局108から受信されることが予期されない時間中にUE104が低電力動作に遷移することを可能にする、不連続受信(DRX)動作のために構成され得る。これらの時間のうちのいくつかは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)動作に関して生じ得る。
【0032】
図1は、いくつかの実施形態によるDRX/HARQ動作を示すための簡単なシグナリングフローを含む。112において、基地局108は、ダウンリンク送信をUE104に送信し得る。UE104は、ダウンリンク送信を受信する試みに基づいてHARQフィードバックを生成し得る。ダウンリンク送信が適切に受信及び復号された場合、HARQフィードバックは、HARQ肯定応答(ACK)を含み得る。ダウンリンク送信が適切に受信又は復号されない場合、HARQフィードバックは、HARQ否定応答(NACK)を含み得る。116において、UE104は、HARQフィードバックを基地局108に送信し得る。基地局108がHARQ NACKを受信した場合、基地局108は、120においてダウンリンク再送信を送り得る。
【0033】
HARQフィードバックは、トランスポートブロックごとに1つの論理ビットを含み得る。UE104は、複数のHARQプロセス(例えば、コンポーネントキャリアごとに最大16個)をサポートし得、別個のフィードバックが各HARQプロセスのために与えられる。HARQ-ACKコードブックは、構成された時間ウィンドウ中の複数のPDSCH受信試行に対応するACK/NACKフィードバックを使用して構築されたビットのシーケンスであり得る。
【0034】
3GPPリリース16は、3つのタイプのHARQ-ACKコードブックを提供する。タイプ1コードブックは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して基地局108によって半静的に構成された固定サイズのコードブックであり得る。タイプ2コードブックは、リソース割り当てによって変化する動的サイズを有することができる。タイプ3コードブックは、全てのHARQプロセス及び全ての構成されたセルのためのフィードバックを含み得る。基地局108は、ワンショットトリガを使用してタイプ3コードブックを要求することができる。リリース17は、タイプ3コードブックの設計を活用するが、フィードバックオーバーヘッドを低減する拡張タイプ3コードブック(e-タイプ3)を導入した。e-Type 3コードブックについては、本明細書の他の箇所で更に詳細に説明する。
【0035】
タイプ1及びタイプ2コードブックは、認可スペクトルと無認可スペクトルの両方のためにサポートされ得る。タイプ3コードブックは、NR-無認可(NR-U)に適用可能であり得る。
【0036】
図1に示されたHARQ動作が与えられると、UE104が送信を受信することを予期しない期間と、UE104が送信を受信することを予期する他の期間とがあり得る。UE104は、これらの期間を追跡し、それに応じて動作するために、DRX HARQタイマを利用し得る。
【0037】
2つのDRX HARQタイマは、ダウンリンクのためのDRX HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマ(drx-HAR-RTT-TimerDL)と、ダウンリンクのためのDRX再送信タイマ(drx-RetransmissionTimerDL)とを含む。drx-HAR-RTT-TimerDLタイマは、本明細書では単に「RTTタイマ」と呼ばれることもあり、drx-RetransmissionTimerDLは、本明細書では単に「再送信タイマ」と呼ばれることもある。
【0038】
RTTタイマは、HARQ再送信のためのダウンリンク割り当てがUE104の媒体アクセス制御(MAC)エンティティによって予期される前に、最小持続時間を与え得る。ブロードキャストプロセスを除くダウンリンクHARQプロセスごとに1つのRTTタイマが構成され得る。再送信タイマは、ダウンリンク再送信が受信されるまでの最大持続時間を提供することができる。再送信タイマは、通常、RTTタイマが満了したときに開始され得る。ブロードキャストプロセスを除くダウンリンクHARQプロセスごとに1つの再送信タイマを構成することができる。
【0039】
例えば、
図1を参照すると、UE104は、HARQフィードバック116を送信した後にRTTタイマを開始し得る。UE104は、RTTタイマがHARQプロセスのために動作しており、他のHARQプロセスのために再送信タイマが動作していないとき、スリープモードに入り得る。RTTタイマが満了したとき、UE104は、受信チェーン回路を電源投入し、HARQプロセスのための再送信タイマを開始し得る。再送信タイマが動作している間、UE104は、120において、ダウンリンク再送信のためのスケジューリング情報を復号しようとして物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視し得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、基地局108は、UE104と同様の方法でRTT及び再送信タイマを管理し得る。基地局108におけるタイマは、UE104におけるタイマと同期していてもよい。このようにして、基地局108は、UE104がPDCCHなどを受信することができる期間を追跡又は識別することができる。
【0041】
タイマに関するDRX動作は、3GPP TS 38.321 v16.7.0(2021-12)の5.7節に以下のように記載されている。
DRXが構成される場合、MACエンティティは、
1>構成されたダウンリンク割り当てにおいてMAC PDUが受信された場合、
2>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し、
2>対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
【0042】
3GPPリリース17は、HARQフィードバックを強化するように設計されたいくつかの層1(L1)特徴を提供する。これらの特徴は、半永続的スケジューリング(SPS)PDSCH HARQ延期と、PUCCHセル切り替えと、HARQ-ACKコードブック再送信と、ワンショットHARQ-ACK要求及び拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告と、を含む。これらの特徴は、独立して、又は1つ以上の他の特徴とともに使用されてもよい。いくつかの実施形態は、これらの特徴のうちのいくつかに関して同時構成を説明するが、他の独立/同時構成も使用され得る。
【0043】
実施形態は、電力消費を低減し、システムリソースの効率的な利用を増加させ、レイテンシを低減するのを助けるために、これらのL1特徴のうちの1つ以上とともに使用され得るDRX HARQタイマに対する拡張/更新について説明する。実施形態の多くは、リリース17の特徴に関して説明されるが、いくつかの実施形態は、リリース16の特徴にも適用可能であり得る。
【0044】
SPS HARQ-ACK延期は、SPS HARQフィードバックを搬送するPUCCHが、TDDキャリア上のダウンリンクシンボルとの競合に起因してドロップされる状況に対処し得る。これは、SPS周期性がダウンリンク/アップリンク区分の周期性と一致しない場合に起こり得、これは必然的に、ダウンリンクシンボルと少なくとも部分的に重複するSPS HARQフィードバックを搬送するPUCCHのためのいくつかの機会をもたらし得る。
【0045】
図2は、いくつかの実施形態によるSPS HARQ-ACK延期動作200を示す。動作200は、UE104がDL SPS PDSCH 204を受信しようと試みることを含み得る。次いで、UE104は、DL SPS PDSCHが適切に受信されたかどうかを示すSPS HARQフィードバックを搬送する初期スロット/サブスロットの第1のPUCCHリソース(PUCCH 1)208を識別し得る。PUCCH 1 208は、SPS-PUCCH-AN-list又はn1PUCCH-ANによって示されてもよい。しかしながら、この事例では、PUCCH 1 208は、DLシンボル212との競合のために有効でないことがある。したがって、UE104は、第2のPUCCHリソース(PUCCH 2)216へのSPS HARQフィードバックの送信を延期し得る。いくつかの実施形態では、遅延SPS HARQ-ACKビットは、PUCCH 2 216中の非遅延HARQビットに付加され得る。
【0046】
SPS HARQ ACK延期は、TDDキャリア上でSPS HARQ-ACKをドロップすることを回避するのに役立ち得る。これは、UE104によるシステム容量及び電力消費を改善し得る。
【0047】
SPS HARQ ACK延期は、いくつかの事例ではUCI多重化の後にトリガされ得、MACエンティティに対して大部分がトランスペアレントであり得る。SPS HARQ ACK延期は、タイプ1又はタイプ2のHARQ-ACKコードブックに適用され得る。
【0048】
上で示されたように、SPS HARQ ACKが延期されるとき、対応するHARQ-ACKは、後のスロット/サブスロット上のPUCCHにおいて発生し得る。これは、DRX HARQタイマに関するMACエンティティの挙動を明確にするための追加のコンテキストを提供するための注釈を提供することによって明確にすることができる。いくつかの実施形態では、注釈は、以下のように、3GPP TS 38.321 v16.7.0(2021-12)の5.7節に下線付きテキストを追加することによって提供され得る:
DRXが構成される場合、MACエンティティは、
1>構成されたダウンリンク割り当てにおいてMAC PDUが受信された場合、
2>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し、
2>対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
注釈X:HARQフィードバックが、TS 38.213 v17.0.0(2021-12)において規定されるようなSPS HARQ-ACK延期を受ける場合、DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信は、後のスロットにおけるPUCCH送信とともにPUCCHリソースにおいて生じる。
【0049】
図3は、いくつかの実施形態によるPUCCHセル切り替え動作300を例示する。PUCCHセル切り替えは、帯域間時分割複信(TDD)に関してHARQフィードバックレイテンシを低減するために使用され得る。この実施形態では、2つのコンポーネントキャリア(CC1及びCC2)が、異なるアップリンク/ダウンリンクTDD構成を用いて構成され得る。CC1は、帯域Y中のプライマリサービングセル(PCell)であり得、CC2は、帯域Z中のセカンダリサービングセル(SCell)であり得る。
【0050】
HARQフィードバックを、それが対応するダウンリンク送信と同じキャリアに制限することは、不必要に長いアップリンク制御情報(UCI)又はHARQフィードバックレイテンシをもたらし得る。例えば、CC1では、第1のスロット中のダウンリンク送信に対応するHARQフィードバックは、4スロット後のアップリンクスロットのPUCCHまで送信されないことがある。PUCCHセル切り替えは、CC1中のダウンリンク送信に対応するHARQフィードバックが、CC2中のPUCCH中でより早く送信されることを可能にし得る。図示のように、PUCCHは、ダウンリンク送信の2スロット後に送信され得る。
【0051】
PUCCHキャリア切り替えと呼ばれることもあるPUCCHセル切り替えは、半静的な方式又は動的な方式で構成され得る。典型的には、半静的(周期的)PUCCHキャリア切り替え又は動的PUCCHキャリア切り替えのうちの1つのみが、所与の時間上で構成される。PUCCHキャリア切り替えは、ノーマルアップリンク(NUL)キャリア上で構成されたPUCCHを有する2つのTDDセル間で有効にされ得る。
【0052】
半静的(周期的)PUCCHキャリア切り替え動作は、適用可能なPUCCHセルのRRC構成されたPUCCHセルタイミングパターンに基づき得る。半静的PUCCHキャリア切り替えは、異なるヌメロロジーを有するセルにわたる切り替えをサポートし得る。半静的PUCCHセル切り替えは、HARQ-ACK、スケジューリング要求(SR)、及びチャネル状態情報(CSI)を含む全てのUCIタイプに適用可能であり得る。半静的PUCCHセル切り替えは、(例えば、ダウンリンクSPSのための)SPS HARQ-ACK延期と同時に構成され得る。半静的PUCCHセル切り替えはまた、例えば、HARQ-ACK再送信及びタイプ3 HARQ-ACKコードブックの使用を含む、HARQ-ACKコードブックタイプ1、2、又は3と組み合わせて適用され得る。
【0053】
動的PUCCHキャリア切り替えは、PUCCHをスケジュールするDCIフォーマット中の動的指示に基づき得る。このタイプのPUCCHキャリア切り替えは、HARQ-ACKのみに適用可能であり得る。動的PUCCHセル切り替えは、HARQ-ACKコードブックタイプ1、2、又は3と組み合わせられることができる。
【0054】
DCIフォーマット1_1/1_2は、動的なPUCCHターゲットキャリア指示を提供するPUCCHセルインジケータを含み得る。指示は、以下に適用され得る:DCIによって動的にスケジューリングされるPDSCHに対するHARQ-ACK、アクティブ化DCI内の指示に基づいて、アクティブ化DCIによってアクティブ化される第1のSPS PDSCHに対応するHARQ-ACK、リリースDCI内の指示に基づいて、SPSリリースDCIに対応するHARQ-ACK、PDSCHをスケジュールしないSCell休止指示に対応するHARQ-ACK、リリース16タイプ3 HARQ-ACKコードブック(例えば、ワンショットHARQ-ACK要求)、リリース17拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック、又はトリガリングDCI内の指示に基づくリリース17 HARQ-ACKコードブック再送信。
【0055】
PUCCHセル切り替えが適用される場合、対応するHARQ-ACKは、異なるPUCCHキャリア上で生じる。RRC構成とは別に、PUCCHセル切り替えは、MACエンティティにトランスペアレントであり得る。
【0056】
DRXタイマの動作は、いくつかの実施形態に従って、PUCCHセル切り替えに適応するように明確にされ得る。明確化は、異なる注釈に構造化されてもよい。第1の注釈、注釈Yは、半静的PUCCHセル切り替えと同時に構成される、構成されたダウンリンク割り当て/SPS HARQ-ACK延期のためのものであり得る。第2の注釈、注釈Xは、PDCCHが監視される場合のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、これらの注釈は、以下のように、3GPP TS 38.321の5.7節に下線付きテキストを追加することによって提供され得る:
DRXが構成される場合、MACエンティティは、
1>構成されたダウンリンク割り当てにおいてMAC PDUが受信された場合、
2>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し、
2>対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
注釈Y:UEが、3GPP TS 38.213において規定されているように、PUCCH送信のための周期的なセル切り替えパターンで構成されている場合、DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信は、異なるPUCCHセル上で起こり得る。
注釈Z:PUCCHセル切り替えがTS 38.213において規定されるように構成されるとき、DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信は、異なるPUCCHセル上で起こり得る。
【0057】
いくつかの事例では、第1のスロットの第1のPUCCHリソース中でUE104によって送信されたHARQ-ACKコードブックは、基地局108によって受信されないことがある。リリース17は、基地局108がワンショット方式でHARQ-ACKコードブック再送信を明示的に要求することができる機構を提供する。基地局108は、PDSCH受信をスケジュールしないDCIフォーマットを使用することによって、HARQ-ACKコードブックの再送信をトリガすることができる。このタイプのHARQ-ACK再送信は、HARQ-ACKコードブックタイプ1又は2に適用可能であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、HARQ-ACKコードブック再送信要求は、1つのHARQプロセスのみに固有であり得る。
【0058】
図4は、いくつかの実施形態によるHARQ-ACKコードブック再送信を示すシグナリング
図400である。シグナリング
図400は、404において、UE104が、ワンショットHARQ-ACK再送信をサポートするためのUE能力を示す能力報告を送信することを含み得る。いくつかの実施形態では、能力報告は、FG 25-7(トリガされたHARQ-ACKコードブック再送信)のためのUE能力を報告し得る。
【0059】
シグナリング
図400は、408において、基地局108がRRCシグナリングを通じてUE104にRETX構成を提供することを更に含み得る。RETX構成は、HARQ-ACKコードブック再送信を用いてUE104を構成するpdsch-HARQ-ACK-retx情報要素(IE)を含み得る。
【0060】
シグナリング
図400は、412において、基地局108がRETX指示をUE104に送信することを更に含み得る。RETX指示は、HARQ-ACKコードブック再送信の要求を示すことができる。指示は、DCIフォーマット1_1又は1_2を介して新しいDCIフィールドで提供されることができる。
【0061】
RETX指示を受信すると、UE104は、HARQフィードバックを再送信し得る。HARQフィードバックは、UE104によって以前に送信されたが、基地局108によって正常に受信されなかったHARQ-ACKコードブックを含み得る。
【0062】
図5は、いくつかの実施形態によるHARQ-ACKコードブック再送信500を示す。
【0063】
UE104は、HARQ-ACK送信を比較的低い優先度(LP)のPUCCHリソース508になるようにスケジュールするDCI 504を受信することができる。LP PUCCHリソース508は、比較的高い優先度(HP)のチャネル512と競合することがあり、その結果、HARQ-ACK送信がドロップされることがある。基地局108は、次いで、PUCCHリソース520中でワンショットHARQ-ACK再送信のためのトリガリングDCI 516を送り得る。
【0064】
トリガリングDCI 516は、トリガリングDCI 516のスロット/サブスロットと、再送信されるHARQ-ACKコードブックを有するPUCCHリソースのスロット/サブスロットとの間のPUCCHスロット/サブスロットの数におけるオフセットを定義するために使用される「HARQ re-txオフセット」を動的に示し得る。トリガリングDCI 516がスロット/サブスロットmにおいて受信され、HARQ-ACK再送信がスロット/サブスロットm+kにおけるPUCCHリソース520において送信されることを示し、HARQ_retx_offsetを示す場合、再送信されるHARQ-ACKコードブックを有するPUCCHリソースのスロット/サブスロットは、n=m -HARQ_retx_offsetとして決定される。HARQ_retx_offsetの値の範囲は、3GPP TSにおいて固定され得る。
【0065】
HARQ-ACKコードブック再送信は、MACエンティティによるDRXタイマ処理に影響を与えることがある。例えば、DCI上でのHARQ-ACK再送信インジケータの受信に続いて、UE104は、再送信されたダウンリンクHARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボル中でRTTタイマを開始又は再開する必要があり得る。
【0066】
3GPP TS 38.321の5.7節の言語に対する更新は、PDCCHが、ダウンリンク送信をスケジューリングせずに、HARQ-ACK再送信の要求を示す場合に対処するために必要とされ得る。これらの更新は、以下の2つのオプションのいずれかに従って提供され得る。
【0067】
第1のオプションでは、PDCCHがDL送信をスケジューリングせずにHARQ-ACK再送信を示す場合を扱うために、以下の段落がTS 38.321、5.7節に追加され得る。
2>PDCCHがDL送信をスケジューリングせずにHARQ-ACK再送信を示す場合:
3>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し、
3>対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
【0068】
第2のオプションでは、3GPP TS 38.321、5.7節の言語は、以下のように、DL送信をスケジューリングせずにPDCCHがHARQ-ACK再送信を示す場合を含むように、下線付きテキストで更新され得る:
1>DRXグループがアクティブ時間にある場合:
2>TS 38.213[6]に規定されるように、このDRXグループ内のサービングセル上のPDCCHを監視し、
2>PDCCHがDL送信を指示する又はDL送信をスケジューリングせずにHARQ-ACK再送信を指示する場合:
3>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し、
注釈3:TS 38.213[6]に規定されているように、HARQフィードバックが、非数値k1値を示すPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングだけ延期される場合、DL HARQフィードバックを送信するための対応する送信機会は、HARQ-ACKフィードバックを要求する後のPDCCHで示される。
3>対応するHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
3>PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングが、TS 38.213[6]に指定されているような非数値k1値を示す場合:
4>対応するHARQプロセスのための(バンドル内の)(最後の)PDSCH送信の後の第1のシンボルにおいてdrx-RetransmissionTimerDLを開始する。
【0069】
上記で簡単に紹介したように、リリース16 NR-Uは、タイプ3コードブックを導入して、基地局108が、ワンショットトリガによって、全ての構成されたセルの全てのHARQプロセスのためのHARQ-ACKフィードバックを送信するようにUE104に要求することを可能にした。リリース17は、フィードバックオーバーヘッドを低減するために、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを導入している。
【0070】
図6及び
図7は、それぞれ、いくつかの実施形態による拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック600及び700を示す。UE104は、RRCシグナリングを通じてこれらのコードブックで構成され得る。
【0071】
リリース16のタイプ3 HARQ-ACKコードブックとは対照的に、コードブック600及び700は各々、HARQプロセスのサブセットについてのHARQフィードバックを含む。各CCは、16個のHARQプロセスにそれぞれ対応する16個のHARQプロセスID(HPID)で示されている。
【0072】
コードブック600は、コンポーネントキャリアのサブセットに対応する全てのHARQプロセスのためのフィードバックを含む。特に、コードブック600は、CC1及びCC2の全てのHARQプロセスのためのフィードバックを含む。
【0073】
コードブック600は、CCごとの構成を使用して1つの拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するpdsch-HARQ-ACK-enhType3perCC IEによって構成され得る。IEは、各CC構成に対応するエントリを含むことができる。したがって、エントリの数は、1からサービングセルの最大数までであり得る。各エントリは、対応するCCの全てのHARQプロセスがコードブックに含まれるか(例えば、ビットが「1」に設定されるか)、又は対応するCCのHARQプロセスのいずれもがコードブックに含まれないか(例えば、ビットが「0」に設定されるか)を示す1ビット値であってもよい。
【0074】
コードブック700は、CCごとに構成されたHARQプロセスのサブセットを含む。コードブック700を用いて、HARQプロセスの異なるサブセットが各CCに対して構成され得る。図示のように、コードブック700は、CC1のHPID0~HPID7、HPID3、HPID7、及びHPID11を除くCC2の全てのHPID、並びにCC3のHPID0及びHPID6に対するフィードバックを含む。
【0075】
コードブック700は、HARQプロセス及びCCごとの構成を使用して、1つの拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するpdsch-HARQ-ACK-enhType3perHARQ IEによって構成され得る。IEは、各CC構成に対応するエントリを含むことができる。したがって、エントリの数は、1からサービングセルの最大数までであり得る。各エントリは16ビット値であり得、各ビットは、対応するCCのそれぞれのHARQプロセスに対応する。ビットは、CCの対応するHARQプロセスがコードブックに含まれるか(例えば、ビットが「1」に設定される)、又はコードブックに含まれないか(例えば、ビットが「0」に設定される)を示すことができる。
【0076】
UE104の能力に従って、基地局108は、8つまでの拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成することができる。これらのコードブックは、ワンショットHARQ-ACKとともに、又はワンショットHARQ-ACKとして、DCI上で動的に要求され得る。
【0077】
図8は、いくつかの実施形態によるタイプ3コードブック報告プロセスを示すためのシグナリング
図800である。
【0078】
シグナリング
図800は、804において、UE104が、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告をサポートするUE能力を示す能力報告を送信することを含み得る。UE104が報告をサポートする場合、能力報告はまた、サポートされる拡張タイプ3コードブックの数を示すこともできる。
【0079】
シグナリング
図800は、808において、基地局108がRRCシグナリングを通じてタイプ3構成をUE104に提供することを更に含み得る。タイプ3構成は、タイプ3報告のためにUE104を構成するための1つ以上のIEを含み得る。IEは、pdsch-HARQ-ACK-enhType3IE、pdsch-HARQ-ACK-enhType3ListIE、pdsch-HARQ-ACK-enhType3DCI fieldIEを含み得るが、これらに限定されない。
【0080】
シグナリング
図800は、812において、基地局108がUE104に報告指示を送信することを更に含み得る。報告指示は、ワンショットHARQ-ACK要求(例えば、リリース16タイプ3コードブック報告の場合)、又は拡張タイプ3コードブックインジケータ(例えば、リリース17拡張タイプ3コードブック報告の場合)を含み得る。報告指示は、DCIフォーマット1_1又は1_2を通して提供され得、それはまた、いくつかの状況においてPDSCHをスケジュールし得る。
【0081】
報告指示を受信すると、UE104は、選択されたタイプ3コードブックとともにHARQフィードバックを送り得る。
【0082】
拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのワンショットHARQ-ACK要求を使用するための2つの主なケースが存在する。ケース1では、ワンショットHARQ-ACK要求は、PDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマットにおいて示され得る(例えば、DCIは、有効な周波数領域リソース割り当て(FDRA)フィールドを含む)。ケース2では、ワンショットHARQ-ACK要求は、PDSCHをスケジュールしない(例えば、FDRAフィールドが無効である)DCIフォーマットで示され得る。
【0083】
DCI上でワンショットHARQ-ACK要求が与えられるとき、例えば、「ワンショットHARQ-ACK要求」フィールドが「1」に設定されるとき、UE104は、PDSCHスケジューリング及び拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックルックアップのために表1を参照し得る。
【表1】
【0084】
ワンショットHARQ-ACK要求がDCI上で与えられるとき、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドは、dl-DataToUL-ACKからの適用不可能な値を提供してはならない。言い換えれば、数値K1は、ワンショットHARQ-ACK要求とともに示される必要がある。
【0085】
DCIが非数値K1を示す場合、ワンショットHARQ要求は、後のDCIに入ることができる。したがって、(非数値K1を有する)PDSCHをスケジュールする第1のDCIの後に、数値K1中のHARQ-ACKのためのタイミングを与えられたPDSCHをスケジュールしない第2のDCIが続き得る。本明細書の実施形態は、(ワンショットHARQ-ACKに関連付けられた全てのHARQプロセスのための)DRXタイマがそのようなシナリオにおいてどのように扱われるべきかを定義する。
【0086】
TS 38.213は、ケース1/2及び数値/非数値K1の様々な他の組み合わせの可能性を説明する。例えば、他の可能性は、PDSCHをスケジュールしない第1のDCIのみ、又はPDSCHをスケジュールする第2のDCIのみを含む。
【0087】
タイプ3 HARQ-ACKコードブック要求が、PDSCH受信をスケジュールしてもしなくてもよいDCIフォーマットとともに提供される状況を考慮するために、いくつかの実施形態に従って、TS 38.321に対する様々な更新が提供されてもよい。
【0088】
第1のオプションでは、別個のDRX HARQ RTTタイマDL及びDRX再送信タイマDLが、タイプ3 HARQ-ACKコードブック/ワンショットHARQ-ACK要求のためだけに導入され得る。これらのタイマは、任意の他のHARQプロセスにリンクされなくてもよい。これらのタイマの利用は、ワンショットHARQ-ACK/拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック専用のTS言語において捕捉されてもよく、これは、PDSCH受信をスケジュールする場合とスケジュールしない場合の両方に共通であってもよい。例えば、TS 38.321の5.7節の言語は、以下のように下線付きテキストで更新することができる:
RRCは、以下のパラメータを構成することによってDRX動作を制御する:
...
-drx-RetransmissionTimerDL(タイプ3 HARQ-ACKコードブックに対して1つ、ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごとに1つ):DL再送信が受信されるまでの最大持続時間、
...
-drx-HARQ-RTT-TimerDL(タイプ3 HARQ-ACKコードブックに対して1つ、ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごとに1つ):HARQ再送信のためのDL割り当てがMACエンティティによって予期される前の最小持続時間、
...
DRXが構成される場合、MACエンティティは、
...
1>drx-HARQ-RTT-TimerDLが満了した場合:
2>drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイプ3 HARQ-ACKコードブックに対するものである場合:
3>drx-HARQ-RTT-TimerDLの満了後の第1のシンボルにおいてタイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのdrx-RetransmissionTimerDLを開始する。
2>その他対応するHARQプロセスのデータが正常に復号されなかった場合:
3>drx-HARQ-RTT-TimerDLの満了後に第1のシンボルにおいて対応するHARQプロセスのためのdrx-RetransmissionTimerDLを開始する。
...
1>DRXグループがアクティブ時間にある場合:
...
2>PDCCHがワンショットHARQ-ACK要求を示すか、又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求を含む場合:
3>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始又は再開する、
3>タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのdrx-RetransmissionTimerDLを停止する。
注釈Z:PUCCHセル切り替えがTS 38.213において規定されるように構成されるとき、DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信は、異なるPUCCHセル上で起こり得る。
【0089】
ワンショットHARQ-ACK/拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックに専用のDRXタイミング挙動を捕捉するための第2のオプションは、HARQプロセスのサブセット、例えば、最も重要なもののみのためのタイマを選択的に管理(例えば、停止、開始、再開)することであり得る。これは、以下のテキストを含むようにTS 38.321、5.7節を更新することによって達成され得る:
2>PDCCHがワンショットHARQ-ACK要求を示すか、又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求を含む場合:
3>drx-HARQ-RTT-TimerDL又はdrx-RetransmissionTimerDLのいずれも実行していないHARQ-ACKコードブックにおいて報告される各HARQプロセスに対して:
4>DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信の終了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスのdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始する。
注釈Z:PUCCHセル切り替えがTS 38.213において規定されるように構成されるとき、DL HARQフィードバックを搬送する対応する送信は、異なるPUCCHセル上で起こり得る。
【0090】
第1及び第2のオプションのテキストは、DCIがPDSCH受信をスケジュールするか又はスケジュールしないかに関する条件を指定しないことに留意されたい。したがって、第1及び第2のオプションの両方のテキストは、暗黙的に両方を含むことができる。例えば、第1及び第2のオプションは、PDSCH受信をスケジュールする場合とスケジュールしない場合の両方に適用され得る。
【0091】
ワンショットHARQ-ACK要求が示され得るか、又は組み合わせられ得る様々なオプションが与えられると、いくつかの事例では、上記で説明したように、TS 38.321における別個の段落においてワンショットHARQ-ACKを扱うことが有利であり得る。これは、PDSCHのスケジューリングを伴う/伴わないケースを参照することを回避することができ、(ワンショットHARQ-ACKに関連付けられたHARQプロセスのうちの)対応するHARQプロセスを構成するものの定義の重複も回避することができる。
【0092】
実施形態は、タイプ3 HARQ-ACKコードブックの構成及びトリガ態様に基づいてHARQ RTTタイマを管理するための様々な方法オプションを説明する。これらのオプションは、本明細書の他の箇所で説明されるようなトリガ条件に基づいて、どのHARQプロセスがそれらのHARQ RTTタイマを開始/再開させるかをUEが選択することができる方式を提供する。
【0093】
第1のオプションは、第1のサブオプション及び第2のサブオプションを含み得る。第1のサブオプションでは、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックの構成がHARQごとである場合には(例えば、pdsch-HARQ-ACK-enhType3perHARQを介して)、UE104は、コードブックの全てのHARQプロセスに対してHARQ RTTタイマを開始/再開することができる。これは、この状況においてワンショットHARQ-ACK要求に基づいて報告されるHARQプロセスのリストが、HARQプロセスの総数のサブセットである場合に実現可能であり得る。
【0094】
第2のサブオプションでは、タイプ3 HARQ-ACKの構成がCCごとであるか(例えば、pdsch-HARQ-ACK-enhType3perCCを介する)、又はワンショットHARQ-ACK要求がリリース16に従って適用される場合、UE104は、コードブックのHARQプロセスのサブセットのためのHARQ RTTタイマを開始し得る。サブセットのHARQプロセスは、drx-HARQ-RTT-TimerDL又はdrx-RetransmissionTimerDLのいずれも実行していないHARQ-ACKコードブックにおいて報告されるHARQプロセスを識別することを含む2次的/選択的手法を通じて識別され得る。
【0095】
第2のオプションは、第1のオプションと同様であり得るが、pdsch-HARQ-ACK-enhType3perHARQリストにおいて構成されたHARQプロセスのリスト全体は、トリガリングがpdsch-HARQ-enhType3DCIfieldが構成されたDCIを介する場合にのみ使用され得る。pdsch-HARQ-enhType3DCIfieldが構成されたDCIを介してトリガリングが行われる場合、DCIは、構成された複数のpdsch-HARQ-ACK-enhType3perHARQリストから1つのリストを識別するために使用され得、識別されたリストからの全てのHARQプロセスのためのHARQ RTTタイマが開始/再開され得る。pdsch-HARQ-enhType3DCIfieldが構成されない場合、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックは、pdsch-HARQ-ACK-enhType3Listが含まれるDCI上のワンショットHARQ-ACK要求フィールドを介して依然としてトリガされることができる。この場合、第1のオプションに関して上記で説明した2次的/選択的手法は、対応するHARQ RTTタイマが開始されるべきHARQプロセスのサブセットを識別するために使用され得る。
【0096】
第3のオプションでは、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのリリース17オプションのうちの1つがアクティブである場合、UE104は、構成された(及び潜在的に低減された)数のHARQプロセスのリスト全体にDRXタイマ設定を適用し得る。2次的/選択的手法は、他の全ての場合に使用され得る。
【0097】
第4のオプションでは、DRXタイマは、HARQ-ACKコードブックに関連付けられた全てのHARQプロセスに対して開始/再開され得る。これは、任意のタイプ3のHARQ-ACKコードブックに適用することができる。
【0098】
第5のオプションでは、2次的/選択的手法が全ての場合に使用され得る。例えば、DRXタイマは、drx-HARQ-RTT-TimerDL又はdrx-RetransmissionTimerDLのいずれも実行していないHARQ-ACKコードブックにおいて報告される各HARQプロセスに対して開始され得る。
【0099】
第6のオプションでは、関連するHARQプロセスに関係なく、(拡張された)タイプ3 HARQ-ACKコードブックに対してのみ、1つの追加のDRX HARQ RTTタイマ及び1つの追加のDRX再送信タイマが提供され得る。
【0100】
図9は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造900を示す。動作フロー/アルゴリズム構造900は、例えばUE 104若しくはUE 1400などのUE、又はその構成要素、例えば処理回路1404によって実行され得る。
【0101】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、904において、HARQフィードバックを生成することを含むことができる。HARQフィードバックは、ダウンリンク送信、例えば、MAC PDUを搬送するPDSCH送信を受信する試みに基づいて生成され得る。ダウンリンク送信は、構成されたダウンリンク割り当て(例えば、SPS割り当て)において、又は任意の他の方法で受信され得る。
【0102】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、908において、第1のPUCCHリソースとの競合を識別することを更に含み得る。第1のPUCCHリソースは、HARQフィードバックを搬送するように最初にスケジュールされたリソースであり得る。競合は、より高い優先度を有し得るダウンリンクシンボルと少なくとも部分的に重複するPUCCHリソースに起因し得る。
【0103】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、912において、第2のPUCCHリソースにおいてHARQフィードバックを送信することを更に含み得る。第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースよりも後に生じ得る。例えば、第2のPUCCHリソースは、第1のPUCCHリソースを有するスロットの後に生じるスロット中にあり得る。
【0104】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、916において、HARQフィードバックを送信した後にDRX RTTタイマを開始することを更に含むことができる。DRX RTTタイマは、HARQフィードバックを送信した後の第1のシンボルにおいて開始され得る。いくつかの実施形態は、ダウンリンク送信を受信したことに基づいてDRX再送信タイマを停止することを更に含み得る。
【0105】
図10は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造1000を示す。動作フロー/アルゴリズム構造1000は、例えばUE 104若しくはUE 1400などのUE、又はその構成要素、例えば処理回路1404によって実行され得る。
【0106】
動作フロー/アルゴリズム構造1000は、1004において、第1のサービングセルにおけるPDSCH送信の受信を試みることを含んでもよい。PDSCH送信は、MAC PDUを搬送し得る。PCell又はSCellであり得る第1のサービングセルは、第1の帯域中の第1のコンポーネントキャリア上で与えられ得る。
【0107】
動作フロー/アルゴリズム構造1000は、1008において、第2のサービングセルへの切り替えを更に含んでもよい。PCell又はSCellであり得る第2のサービングセルは、第2の帯域中の第2のコンポーネントキャリア上で与えられ得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1のサービングセルと第2のサービングセルとの間の切り替えは、半静的PUCCHキャリア切り替え構成又は動的PUCCHキャリア切り替え構成に従って行われ得る。RRCシグナリングは、半静的PUCCHキャリア切り替えを可能にするために、周期的セル切り替えパターンをUEに与えるために使用され得る。動的PUCCHキャリア切り替えは、サービングセルを切り替えるようにUEに促す指示をDCI内に含める基地局によって達成され得る。
【0109】
動作フロー/アルゴリズム構造1000は、1012において、第2のセルにおいてHARQフィードバックを送信することを更に含み得る。HARQフィードバックは、第1のサービングセルにおいてPDSCH送信を受信しようとする試みに対応し得る。HARQフィードバックは、第2のサービングセルのPUCCHリソース上で送信され得る。
【0110】
動作フロー/アルゴリズム構造1000は、1016において、HARQフィードバックを送信した後にDRX RTTタイマを開始することを更に含むことができる。DRX RTTタイマは、HARQフィードバックを送信した後の第1のシンボルにおいて開始され得る。
【0111】
図11は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造1100を示す。動作フロー/アルゴリズム構造1100は、例えばUE 104若しくはUE 1400などのUE、又はその構成要素、例えば処理回路1404によって実行され得る。
【0112】
動作フロー/アルゴリズム構造1100は、1104において、DL HARQフィードバックを送信するための第1のリソースを識別することを含むことができる。第1のリソースは、スロット又はサブスロットであり得る。DL HARQフィードバックは、ダウンリンク送信を受信しようとする試みに対応し得る。第1のリソースは、ダウンリンク送信を受信する試みのタイミングに基づいて決定され得るか、又はDCIによってスケジュールされ得る。
【0113】
動作フロー/アルゴリズム構造1100は、1108において、HARQ-ACK再送信を示すPDCCH送信を受信することを更に含み得る。PDCCH送信は、DL HARQフィードバックを送信するために識別された第1のリソースの後に生じるリソース中で受信され得る。
【0114】
動作フロー/アルゴリズム構造1100は、1112において、DL HARQフィードバックをHARQ再送信として送信することを更に含むことができる。HARQ再送信は、PDCCH送信が受信されたリソースの後に生じるリソース上で実行され得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、UEは、オフセットを識別し、オフセットと、PDCCH送信が受信されるリソースとに基づいて、DL HARQフィードバックをHARQ送信として識別し得る。
【0116】
動作フロー/アルゴリズム構造1100は、1116において、DL HARQフィードバックを送信した後にDRX RTTタイマを開始することを更に含むことができる。DRX RTTタイマは、DL HARQフィードバックを送信した後の第1のシンボルにおいて開始され得る。いくつかの実施形態は、PDSCH送信を受信したことに基づいてDRX再送信タイマを停止することを更に含み得る。
【0117】
図12は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造1200を示す。動作フロー/アルゴリズム構造1200は、例えばUE 104若しくはUE 1400などのUE、又はその構成要素、例えば処理回路1404によって実行され得る。
【0118】
動作フロー/アルゴリズム構造1200は、1204において、タイプ3コードブックについての要求を有するPDCCH送信を受信することを含み得る。コードブックは、非拡張タイプ3コードブック(例えば、リリース16コードブック)又は拡張タイプ3コードブック(例えば、リリース17コードブック)であってもよい。DCI送信であり得る要求は、ワンショットHARQ-ACK要求又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求であり得る。
【0119】
動作フロー/アルゴリズム構造1200は、1208において、要求に基づいてHARQフィードバックを送信することを更に含むことができる。HARQフィードバックは、対応するタイプ3コードブックのHARQプロセスのためのフィードバックを含み得る。これらは、コンポーネントキャリアのHARQプロセスの一部又は全部を含み得る。
【0120】
動作フロー/アルゴリズム構造1200は、1212において、タイプ3コードブックのためのDRX HARQ RTTタイマを開始又は再開することを更に含み得る。タイマは、HARQフィードバックが送信されたシンボルに続く第1のシンボルにおいて開始又は再開され得る。いくつかの実施形態では、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX再送信タイマは、PDCCH送信を受信することに基づいて停止され得る。
【0121】
図13は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造1300を示す。動作フロー/アルゴリズム構造1300は、例えばUE 104若しくはUE 1400などのUE、又はその構成要素、例えば処理回路1404によって実行され得る。
【0122】
動作フロー/アルゴリズム構造1300は、1304において、タイプ3コードブックについての要求を有するPDCCH送信を受信することを含み得る。コードブックは、非拡張タイプ3コードブック(例えば、リリース16コードブック)又は拡張タイプ3コードブック(例えば、リリース17コードブック)であってもよい。DCI送信であり得る要求は、ワンショットHARQ-ACK要求又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求であり得る。
【0123】
動作フロー/アルゴリズム構造1300は、1308において、要求に基づいてHARQフィードバックを送信することを更に含むことができる。HARQフィードバックは、対応するタイプ3コードブックのHARQプロセスのためのフィードバックを含み得る。これらは、コンポーネントキャリアのHARQプロセスの一部又は全部を含み得る。
【0124】
動作フロー/アルゴリズム構造1300は、1312において、DRXタイマを実行することなく、1つ以上のHARQプロセスを識別することを更に含むことができる。DRXタイマは、DRX HARQ RTTタイマ又はDRX再送信タイマであり得る。いくつかの実施形態では、1312において実行される識別は、対応するDRX HARQ RTTタイマ又は対応するDRX再送信タイマのいずれも実行していない1つ以上のHARQプロセスを識別することを含み得る。
【0125】
動作フロー/アルゴリズム構造1300は、1316において、1つ以上のHARQプロセスのためのDRX HARQ RTTタイマを開始することを更に含むことができる。したがって、DRX HARQ RTTタイマは、HARQフィードバックの送信時に動作するDRX HARQ RTTタイマもDRX再送信タイマも有さないHARQプロセスのために開始され得る。
【0126】
図9~
図13は、UEの観点からの動作フロー/アルゴリズム構造を説明する。しかしながら、上述したように、基地局は、通信を調整するために、UEと同様の方法でDRX HARQタイマを管理する必要があり得る。したがって、実施形態はまた、
図9~
図13又は本明細書の任意の他の実施形態に関して説明されるものと同様の、基地局の観点からの動作フロー/アルゴリズム構造を含み得る。
【0127】
図14は、いくつかの実施形態によるUE1400を示す。UE1400は、
図1のUE104と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0128】
UE1400は、例えば、モバイルフォン、コンピュータ、タブレット、XRデバイス、眼鏡、産業用ワイヤレスセンサ(例えば、マイクロフォン、炭酸ガスセンサ、気圧センサ、湿気センサ、温度計、動きセンサ、加速度計、レーザスキャナ、流体レベルセンサ、在庫センサ、電圧/電流計、又はアクチュエータ)、ビデオ監視/モニタリングデバイス(例えば、カメラ又はビデオカメラ)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、又はモノのインターネットデバイスなどの、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスであり得る。
【0129】
UE1400は、プロセッサ1404、RFインタフェース回路1408、メモリ/ストレージ1412、ユーザインタフェース1416、センサ1420、ドライバ回路1422、電源管理用集積回路(power management integrated circuit、PMIC)1424、アンテナ構造1426、及びバッテリ1428を含むことができる。UE1400の構成要素は、集積回路(Integrated Circuit、IC)、その一部分、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして実装され得る。
図14のブロック図は、UE1400のいくつかの構成要素のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0130】
UE1400の構成要素は、1つ以上の相互接続部1432を介して、様々な他の構成要素と結合され得、1つ以上の相互接続部は、(共通の又は異なるチップ又はチップセット上の)様々な回路構成要素が互いに相互作用することを可能にする、任意の種類のインタフェース、入出力部、(ローカル、システム、若しくは拡張)バス、伝送線、トレース、又は光学接続部などを表し得る。
【0131】
プロセッサ1404は、例えば、ベースバンドプロセッサ回路(BB)1404A、中央処理装置回路(CPU)1404B及びグラフィック処理装置回路(GPU)1404Cなどのプロセッサ回路を含み得る。プロセッサ1404は、メモリ/ストレージ1412からのプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行するか、又は別様に動作させるかして、本明細書に記載の動作をUE1400に実行させる、任意の種類の回路構成又はプロセッサ回路構成を含み得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、ベースバンドプロセッサ回路構成1404Aは、メモリ/ストレージ1412内の通信プロトコルスタック1436にアクセスして、3GPP準拠ネットワークを介して通信し得る。概して、ベースバンドプロセッサ回路1404Aは、通信プロトコルスタック1436にアクセスして、PHY層、MAC層、RLCサブ層、PDCPサブ層、SDAPサブ層、及び上位層においてユーザプレーン機能を実行し、PHY層、MAC層、RLCサブ層、PDCPサブ層、RRC層、及びNAS層において制御プレーン機能を実行することができる。いくつかの実施形態において、PHY層動作は、追加的に/代替的に、RFインタフェース回路1408の構成要素によって実行されてよい。
【0133】
ベースバンドプロセッサ回路1404Aは、3GPP準拠ネットワーク内で情報を搬送するベースバンド信号又は波形を生成又は処理し得る。いくつかの実施形態では、NRのための波形は、アップリンク又はダウンリンクにおけるサイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)、及びアップリンクにおける離散フーリエ変換スプレッドOFDM(DFT-S-OFDM)に基づき得る。
【0134】
メモリ/ストレージ1412は、本明細書に記載される様々な動作をUE1400に実行させるためにプロセッサ1404の1つ以上によって実行され得る命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、通信プロトコルスタック1436)を含み得る。メモリ/ストレージ1412は、UE1400の全体に分散され得る任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含む。いくつかの実施形態では、メモリ/ストレージ1412のいくつかは、プロセッサ1404自体に配置され得る(例えば、L1及びL2キャッシュ)一方で、他のメモリ/ストレージ1412は、プロセッサ1404の外部にあるが、メモリインタフェースを介してアクセスし得る。メモリ/ストレージ1412は、限定はしないが、例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又は任意の他のタイプのメモリデバイス技術など、任意の適切な揮発性又は不揮発性メモリを含み得る。
【0135】
RFインタフェース回路1408は、無線アクセスネットワークを介してUE1400が他のデバイスと通信することを可能にする送受信機回路及び無線周波数フロントモジュール(RFEM)を含み得る。RFインタフェース回路1408は、送信経路又は受信経路に配置された種々の要素を含み得る。これらの要素は、例えば、スイッチ、混合器、増幅器、フィルタ、合成器回路及び制御回路を含み得る。
【0136】
受信経路では、RFEMは、アンテナ構造1426を介してエアインタフェースから放射信号を受信し、その信号を(低雑音増幅器を用いて)フィルタ処理及び増幅することに進み得る。信号は、プロセッサ1404のベースバンドプロセッサに提供されるベースバンド信号にRF信号をダウンコンバートする送受信機の受信機に提供され得る。
【0137】
送信経路では、送受信機の送信機は、ベースバンドプロセッサから受信されたベースバンド信号をアップコンバートし、RF信号をRFEMに提供する。RFEMは、信号がアンテナ1426を介してエアインタフェースにわたって放射される前に、電力増幅器を通してRF信号を増幅し得る。
【0138】
様々な実施形態で、RFインタフェース回路構成1408は、NRアクセス技術に準拠するように信号を送受信するように構成されてもよい。
【0139】
アンテナ1426は、電気信号を電波に変換して空中を進行させるとともに、受信した電波を電気信号に変換するアンテナ要素を含んでもよい。アンテナ要素は、1つ以上のアンテナパネルに配置され得る。アンテナ1426は、ビームフォーミング及び多入力多出力通信を可能にするために、無指向性、指向性、又はそれらの組み合わせであるアンテナパネルを有し得る。アンテナ1426には、マイクロストリップアンテナ、1つ以上のプリント回路基板の表面上に組み立てられたプリントアンテナ、パッチアンテナ、又はフェーズドアレイアンテナが含まれ得る。アンテナ1426は、FR1又はFR2の帯域を含む特定の周波数帯域用に設計された1つ以上のパネルを有することができる。
【0140】
ユーザインタフェース回路1416は、UE1400とのユーザ対話を可能にするように設計された様々な入出力(I/O)デバイスを含む。ユーザインタフェース1416は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路構成は、とりわけ、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、などを含む入力を受け付けるための任意の物理又は仮想手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は別様に情報を伝達するための任意の物理的手段又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED)などのバイナリ状態インジケータ及び複数文字の視覚出力)、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ又はプロジェクタ)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は組合せのオーディオディスプレイ又は視覚ディスプレイを含んでもよく、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、UE1400の動作から生成若しくは作成される。
【0141】
センサ1420は、その目的がその環境内でのイベント又は変化を検出し、検出されたイベントに関する情報(センサデータ)をいくつかの他のデバイス、モジュール、又はサブシステムに送信することである、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの例としては、加速度計、ジャイロスコープ若しくは磁力計を備える慣性測定ユニット;3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ若しくは磁力計を備えるマイクロ電気機械システム又はナノ電気機械システム;レベルセンサ;流れセンサ;温度センサ(例えば、サーミスタ);圧力センサ;気圧センサ;重力計;高度計;画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り);光検出及び測距センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波送受信機;マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイスが挙げられる。
【0142】
ドライバ回路構成1422は、UE1400に組み込まれた、UE1400にアタッチされた、又は別様にUE1400と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含み得る。ドライバ回路1422は、他の構成要素が、UE1400内に存在し得るか、又はそれに接続され得る様々な入出力(I/O)デバイスと相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含み得る。例えば、ドライバ回路1422は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御し可能にするディスプレイドライバ、タッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御し可能にするタッチスクリーンドライバ、センサ回路1420のセンサ読み取り値を取得し、センサ回路1420へのアクセスを制御し可能にするセンサドライバ、電気機械構成要素のアクチュエータポジションを取得し、又は電気機械構成要素へのアクセスを制御し可能にするドライバ、埋込み画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御し可能にするカメラドライバ、1つ以上のオーディオデバイスへのアクセスを制御し可能にするオーディオドライバを含み得る。
【0143】
PMIC1424は、UE1400の様々な構成要素に供給される電力を管理し得る。特に、プロセッサ1404に関して、PMIC1424は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、PMIC1424は、本明細書で論じるDRXを含む、UE1400の様々な省電力機構を制御してもよく、又は他の場合にはその一部であってもよい。
【0145】
バッテリ1428は、UE1400に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、UE1400は、固定ロケーションにデプロイされて取り付けられてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ1428は、リチウムイオンバッテリ、亜鉛空気バッテリなどの金属空気バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどであってもよい。車両ベースの用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ1428は、典型的な自動車用鉛酸バッテリであってもよい。
【0146】
図15は、いくつかの実施形態によるネットワークノード1500を示す。ネットワークノード1500は、
図1の基地局108と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0147】
ネットワークノード1500は、プロセッサ1504、RFインタフェース回路1508(アクセスノードとして実装される場合)、コアネットワーク(CN)インタフェース回路1512、メモリ/記憶回路1516、及びアンテナ構造1526(アクセスノードとして実装される場合)を含み得る。
【0148】
ネットワークノード1500の構成要素は、1つ以上の相互接続部1528を介して種々の他の構成要素に結合され得る。
【0149】
プロセッサ1504、RFインタフェース回路1508、メモリ/記憶回路1516(通信プロトコルスタック1510を含む)、アンテナ構造1526、及び相互接続1528は、
図12に関して図示及び説明した同様の名称の要素と同様であり得る。
【0150】
CNインタフェース回路1512は、キャリアイーサネットプロトコルなどの5GC互換コアネットワークプロトコル、又は何らかの他の好適なプロトコルを使用して、コアネットワーク、例えば、第5世代ネットワークインタフェース(5GC)への接続性を提供することができる。ネットワーク接続性は、光ファイバ又はワイヤレスバックホールを介して基地局1500に/から提供され得る。CNインタフェース回路構成1512は、前述したプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ又はFPGAを含み得る。いくつかの実装形態では、CNインタフェース回路1512は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するために複数のコントローラを含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード1500は、アンテナ構造1526、CNインタフェース回路、又は他のインタフェース回路を使用して、伝送受信ポイント(TRP)に結合され得る。
【0152】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0153】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素に関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0154】
以下のセクションには、更なる例示的な実施形態が提供される。
【0155】
例1は、構成されたダウンリンク割り当てにおいて媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を受信する試みに基づいて、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを生成することと、HARQフィードバックを搬送するようにスケジュールされた第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースに関連付けられた競合を識別することと、競合の当該識別に基づいて、第2のPUCCHリソースにおいてHARQフィードバックを送信することと、HARQフィードバックを送信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始することと、を含む方法を含む。
【0156】
実施例2は、実施例1又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、MAC PDUの受信に基づいてDRX再送信タイマを停止することを更に含む。
【0157】
実施例3は、実施例1又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、構成されたダウンリンク割り当ては、半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含む。
【0158】
実施例4は、実施例1又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、第1のPUCCHリソースは、第1のスロット内にあり、第2のPUCCHリソースは、第1のスロットの後に生じる第2のスロット内にある。
【0159】
実施例5は、第1のサービングセルにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を受信することを試みることと、PDSCH送信を受信することを試みた後に第2のサービングセルに切り替えることと、第2のサービングセルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースにおいて、PDSCH送信を受信することを試みることに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信することと、HARQフィードバックを送信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始することと、を含む方法を含む。
【0160】
実施例6は、実施例5又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、周期的なセル切り替えパターンでUEを構成する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、周期的なセル切り替えパターンに基づいて第2のサービングセルに切り替えることと、を更に含む。
【0161】
実施例7は、実施例6又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、半永続的スケジューリング(SPS)ダウンリンク割り当てにおいてPDSCH送信を受信することを試みることを更に含む。
【0162】
実施例8は、実施例5又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、ダウンリンク制御情報(DCI)において指示を受信することと、指示に基づいて第2のサービングセルに切り替えることと、を更に含む。
【0163】
実施例9は、実施例8又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することと、監視することに基づいて、PDSCH送信をスケジュールするPDCCH送信を検出することと、を更に含む。
【0164】
実施例10は、ダウンリンク(DL)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信するための第1のリソースを識別することと、HARQ-肯定応答(ACK)再送信を示す物理ダウンリンクチャネル(PDCCH)送信を受信することと、第2のリソースの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)においてHARQ-ACK再送信としてDL HARQフィードバックを送信することと、DL HARQフィードバックを送信した後に第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始することと、を含む方法を含む。
【0165】
実施例11は、実施例10又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、第1のリソースは、第1のスロット又はサブスロットであり、第2のリソースは、第2のスロット又はサブスロットである。
【0166】
実施例12は、実施例10又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信はダウンリンク送信をスケジュールしない。
【0167】
実施例13は、実施例10又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信を受信することに基づいてDRX再送信タイマを停止することを更に含む。
【0168】
実施例14は、実施例10又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信は、第3のリソースにおいて受信され、方法は、オフセットを識別することと、オフセット及び第3のリソースに基づいてDL HARQフィードバックを識別することとを更に含む。
【0169】
実施例15は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)コードブックを報告するための要求であって、要求は、ワンショットHARQ-ACK要求又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告のための要求である、要求を含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信することと、要求に基づいて、HARQ-ACKコードブックに対応するHARQフィードバックを送信することと、HARQフィードバックの送信後に、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのための不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始又は再開することと、を含む方法を含む。
【0170】
実施例16は、実施例15又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、HARQフィードバックを送信することは、第1のシンボルにおいてHARQフィードバックを送信することを含み、方法は、第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいて、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX HARQ RTTタイマを開始又は再開することを更に含む。
【0171】
実施例17は、実施例15又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信を受信することに基づいてタイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX再送信タイマを停止することを更に含む。
【0172】
実施例18は、ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)要求を示すか、又は拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブック報告の要求を含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信することと、PDCCH送信に基づいて、HARQ-ACKコードブックの複数のHARQプロセスに対応するHARQフィードバックを送信することと、対応する不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又は対応するDRX再送信タイマのいずれも動作していない複数のHARQプロセスのうちの1つ以上のHARQプロセスを識別することと、1つ以上のHARQプロセスの各々に対応するDRX HARQ RTTタイマを開始することと、を含む方法を含む。
【0173】
実施例19は、実施例18又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、HARQフィードバックを送信することは、第1のシンボルにおいてHARQフィードバックを送信することを含み、方法は、第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいて、1つ以上のHARQプロセスの各々に対応するDRX HARQ RTTタイマを開始することを更に含む。
【0174】
実施例20は、実施例19又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、複数のHARQプロセスのうちの第1のHARQプロセスのためのDRX HARQ RTTタイマが実行中であると決定することと、HARQフィードバックの送信に基づいて、第1のHARQプロセスのためのDRX HARQ RTTタイマを再開することを控えることと、を更に含む。
【0175】
実施例21は、1つ以上のコンポーネントキャリアのHARQプロセスのセットのためのHARQフィードバック情報を有するタイプ3ハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)コードブックを報告するための要求を受信することと、タイプ3 HARQ-ACKコードブックを報告することと、HARQプロセスのセットから1つ以上のHARQプロセスを選択することと、1つ以上のHARQプロセスに対応する不連続受信(DRX)HARQタイマを開始又は再開することと、を含む方法を含む。
【0176】
実施例22は、実施例21又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、タイプ3 HARQ-ACKコードブックは、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックであり、方法は、基地局から、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するための情報を受信することを更に含む。
【0177】
実施例23は、実施例22又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、情報は、HARQプロセス及びコンポーネントキャリア(CC)ごとの構成を使用して、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、1つ以上のHARQプロセスは、HARQプロセスのセットの全てのHARQプロセスを含む。
【0178】
実施例24は、実施例22又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、情報は、HARQプロセス及びコンポーネントキャリア(CC)ごとの構成を使用して、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、方法は、要求がダウンリンク制御情報(DCI)を介して受信される場合、HARQプロセスのセットの全てのHARQプロセスを含むように1つ以上のHARQプロセスを選択することと、要求がDCIを介して受信されない場合、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していないHARQプロセスのセットのHARQプロセスを含むように、1つ以上のHARQプロセスを選択することと、を更に含む。
【0179】
実施例25は、実施例22又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、情報は、HARQプロセス及びコンポーネントキャリア(CC)ごとの構成を使用して、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、方法は更に、要求が、HARQプロセスの複数のリストからHARQプロセスのリストを動的に示すように構成されたダウンリンク制御情報(DCI)フィールドとともに受信された場合、HARQプロセスのリストの全てのHARQプロセスを含むように1つ以上のHARQプロセスを選択することと、要求が、HARQプロセスの複数のリストからHARQプロセスのリストを動的に示すように構成されたDCIフィールド無しで受信された場合、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも動作していないHARQプロセスのセットのHARQプロセスを含むように、1つ以上のHARQプロセスを選択することと、を更に含む。
【0180】
実施例26は、実施例22又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、情報は、コンポーネントキャリア(CC)ごとのプロセスを使用して、拡張タイプ3 HARQ-ACKコードブックを構成するためのものであり、1つ以上のHARQプロセスの当該選択は、HARQプロセスのセットからHARQプロセスのサブセットを選択することを含む。
【0181】
実施例27は、実施例26又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、HARQプロセスのサブセットを選択することは、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していないHARQプロセスのセットのうちのHARQプロセスを選択することを含む。
【0182】
実施例28は、実施例21若しくは22又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、HARQプロセスのセットの全てのHARQプロセスを含むように、1つ以上のHARQプロセスを選択することを更に含む。
【0183】
実施例29は、実施例21若しくは22、又は本明細書における他の何らかの実施例の方法を含み、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマ又はDRX再送信タイマのいずれも実行していないHARQプロセスのセットのうちのHARQプロセスを含むように、1つ以上のHARQプロセスを選択することを更に含む。
【0184】
実施例30は、実施例21又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、DRX HARQタイマは、DRXラウンドトリップ時間(RTT)タイマと、タイプ3 HARQ-ACKコードブック専用のDRX再送信タイマとを備える。
【0185】
実施例31は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)-肯定応答(ACK)再送信を示す物理ダウンリンクチャネル(PDCCH)送信を送信することと、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信においてHARQ-ACK再送信としてダウンリンクHARQフィードバックを受信することと、DL HARQフィードバックを受信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始することと、を含む、方法を含む。
【0186】
実施例32は、実施例31又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信はダウンリンク送信をスケジュールしない。
【0187】
実施例33は、実施例31又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信を送信することに基づいてDRX再送信タイマを停止することを更に含む。
【0188】
実施例34は、実施例31又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含み、PDCCH送信は、第3のリソースにおいて受信され、方法は、オフセットを識別することと、オフセット及び第3のリソースに基づいてDL HARQフィードバックを識別することとを更に含む。
【0189】
実施例35は、実施例1~34のいずれかに記載されるか若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を備える装置を含み得る。
【0190】
実施例36は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得、命令は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、電子デバイスに、実施例1~34のいずれかに記載されるか若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行させる。
【0191】
実施例37は、実施例1~34のいずれかに記載された、若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載された任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、又は回路を備える装置を含み得る。
【0192】
実施例38は、実施例1~34のいずれかに記載された、若しくはそれらに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はそれらの一部若しくは部分を含み得る。
【0193】
実施例39は、1つ以上のプロセッサと、命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を有する装置を含み得、命令は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに、実施例1~34のいずれかに記載される又は関連する方法、技術又は処理、又はそれらの一部を実行させる。
【0194】
実施例40は、実施例1~34のいずれかに記載されるか、若しくはそれに関連する信号、又はその一部若しくは部分を含み得る。
【0195】
実施例41は、実施例1~34のうちのいずれかに記載された、若しくはそれに関連するデータグラム、情報要素、パケット、フレーム、セグメント、PDU、若しくはメッセージ、又はそれらの部分若しくは一部、あるいは本開示に記載された他のものを含み得る。
【0196】
実施例42は、実施例1~34のいずれかに記載されるか、若しくはそれに関連するデータでコード化された信号、又はその一部分若しくは一部、あるいは本開示に記載される他の信号を含み得る。
【0197】
実施例43は、実施例1~34のいずれかに記載されているか若しくはそれに関連するデータグラム、IE、パケット、フレーム、セグメント、PDU、若しくはメッセージ、又はそれらの部分若しくは一部で符号化された信号、あるいは本開示で他の方法で記載された信号を含み得る。
【0198】
実施例44は、複数のコンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含んでよく、1つ以上のプロセッサによる複数のコンピュータ可読命令の実行は、1つ以上のプロセッサに、実施例1~34のいずれか又はその複数の部分に記載された、又はそれらに関連する方法、技術、又はプロセスを実行させる。
【0199】
実施例45は、命令を含むコンピュータプログラムを含んでもよく、処理要素によるプログラムの実行は、処理要素に、実施例1~34のいずれかに記載された又は実施例1~34のいずれかに関連する方法、技術又は処理、又はそれらの一部を実行させる。
【0200】
実施例46は、本明細書で図示及び説明されるようなワイヤレスネットワークにおける信号を含み得る。
【0201】
実施例47は、本明細書に図示及び記載されたワイヤレスネットワークにおいて通信する方法を含み得る。
【0202】
実施例48は、本明細書に示され説明されたワイヤレス通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0203】
実施例49は、本明細書において図示及び説明されるようなワイヤレス通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0204】
上記の実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わされ得る。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえると可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得し得る。
【0205】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、実行されると、プロセッサ回路に、
ダウンリンク(DL)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信するための第1のリソースを識別させ、
HARQ-肯定応答(ACK)再送信を示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信させ、
第2のリソースの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)中で前記HARQ-ACK再送信として前記DL HARQフィードバックを送信させ、
前記DL HARQフィードバックを送信した後に、第1のシンボルにおいて不連続受信(DRX)HARQラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記第1のリソースは第1のスロット又はサブスロットであり、前記第2のリソースは第2のスロット又はサブスロットである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記PDCCH送信は、ダウンリンク送信をスケジュールしない、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記命令は、実行されると、前記プロセッサ回路に、更に、
前記PDCCH送信を受信したことに基づいて、DRX再送信タイマを停止させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記PDCCH送信は第3のリソースにおいて受信され、前記命令は、実行されると、前記プロセッサ回路に更に、
オフセットを識別させ、
前記オフセットおよび前記第3のリソースに基づいて、前記DL HARQフィードバックを識別させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記DL HARQフィードバックおよび前記DRX HARQ RTTタイマの両方は、HARQプロセスに関連付けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
回路を備える装置であって、前記回路は、
不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマを実装し、
フィードバックを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信し、前記フィードバックは、ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック又はHARQフィードバックの再送信であり、
前記PDCCH送信に基づいて、送信のための前記フィードバックを生成し、
前記フィードバックの送信に基づいて前記DRX HARQ RTTタイマを開始又は再開する、装置。
【請求項8】
前記フィードバックは第1のシンボルにおいて送信され、前記回路は更に、
前記第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいて前記DRX HARQ RTTタイマを開始又は再開するためのものである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記回路は更に、
前記PDCCH送信を受信したことに基づいて、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX再送信タイマを停止するためのものである、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記DRX HARQ RTTタイマは、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのものである、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項11】
前記フィードバックおよび前記DRX HARQ RTTタイマの両方は、HARQプロセスに関連付けられている、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項12】
前記フィードバックは、ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックである、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項13】
前記フィードバックは、HARQフィードバックの再送信である、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項14】
方法であって、
フィードバックであって、前記フィードバックは、ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック又はHARQフィードバックの再送信である、フィードバックを示す物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を受信することと、
前記PDCCH送信に基づいて、送信のための前記フィードバックを生成することと、
前記フィードバックの送信に基づいて、不連続受信(DRX)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ラウンドトリップ時間(RTT)タイマを開始又は再開することと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記フィードバックは第1のシンボルにおいて送信され、前記方法は更に、
前記第1のシンボルに続く第2のシンボルにおいて前記DRX HARQ RTTタイマを開始又は再開することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記PDCCH送信を受信したことに基づいて、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのDRX再送信タイマを停止することを更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記DRX HARQ RTTタイマは、タイプ3 HARQ-ACKコードブックのためのものである、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項18】
前記フィードバックおよび前記DRX HARQ RTTタイマの両方は、HARQプロセスに関連付けられている、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項19】
前記フィードバックは、ワンショットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックである、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項20】
前記フィードバックは、HARQフィードバックの再送信である、請求項14又は15に記載の方法。
【国際調査報告】