IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニコベンチャーズ トレーディング リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-エアロゾル供給システム 図1
  • 特表-エアロゾル供給システム 図2
  • 特表-エアロゾル供給システム 図3
  • 特表-エアロゾル供給システム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20250204BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20250204BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20250204BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20250204BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/51
A24F40/53
A24F40/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542337
(86)(22)【出願日】2023-01-19
(85)【翻訳文提出日】2024-09-13
(86)【国際出願番号】 GB2023050105
(87)【国際公開番号】W WO2023139375
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】2200775.1
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, ダリル
(72)【発明者】
【氏名】ロッサー, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ブルートン, コナー
(72)【発明者】
【氏名】クロージャー, マーク
(72)【発明者】
【氏名】カーシー, ロバート
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC37
4B162AD08
(57)【要約】
エアロゾル生成物品であって、エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを備え、特性が、エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品、エアロゾル供給デバイスであって、識別子からエアロゾル生成物品の特性を検出するように構成された検出器、および識別子からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつエアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイス、を備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物品であって、前記エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを備え、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品と、
エアロゾル供給デバイスであって、
前記識別子から前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するように構成された検出器、および
前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスと、
を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記エアロゾル供給デバイスが、
前記ユーザに視覚信号を表示するためのディスプレイ、
前記ユーザに触覚信号を提供するための触覚機構、および
前記ユーザに視覚信号を提供するためのライトアレイ
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記エアロゾル生成物品の前記特性が、
前記エアロゾル生成物品の使用期限、
前記エアロゾル生成物品の製造年月日、
前記エアロゾル生成物品のバッチ番号、および
前記エアロゾル生成物品のステータス
のうちの少なくとも1つである、
請求項1または2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記制御回路が、前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を非動作状態に変更するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記制御回路が、前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態をロック状態に変更するように構成されている、請求項4に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記制御回路が、前記特性が適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を動作状態に変更するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記制御回路が、エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースにアクセスするように配列されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースを記憶するためのメモリをさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品の特性を前記エアロゾル生成物品の識別子から検出するように構成された検出器と、
前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路と、
を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法であって、前記方法が、
エアロゾル生成物品に、前記エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを提供するステップであって、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、提供するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記特性を前記エアロゾル生成物品の前記識別子から検出するように構成された検出器、および制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスを提供するステップと、
前記検出器によって前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するステップと、
前記制御回路によって前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記制御回路によって前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更するステップが、
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を非動作状態に変更する工程、
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態をロック状態に変更する工程、および
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を動作状態に変更する工程
のうちの1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するステップが、
ディスプレイを介して前記ユーザに視覚信号を表示する工程、
触覚機構を介して前記ユーザに触覚信号を提供する工程、および
ライトアレイを介して前記ユーザに視覚信号を提供する工程
のうちの少なくとも1つを含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースにアクセスするステップをさらに含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
エアロゾル生成物品であって、前記エアロゾル生成物品の特性を識別するための識別手段を記憶するように構成されたデータ記憶手段を備え、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品と、
エアロゾル供給デバイスであって、
前記識別手段から前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するように構成された検出手段、および
前記識別手段からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスと、
を備える、エアロゾル供給手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法、およびエアロゾル供給手段に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給システムが知られている。一般的なシステムでは、ユーザによって作動されるヒータを使用して、エアロゾル生成材料からエアロゾル供給デバイスによってエアロゾルを発生させ、エアロゾルはその後、ユーザによって吸入される。デバイスは、ユーザがボタンを押すことによって、または単に吸入する行動だけで作動し得る。最新のシステムでは、エアロゾル生成材料を包有する消耗品要素を使用することができる。製造業者がシステムの作動を制御できるようにすることが望ましい場合がある。これにより、望ましくない状況でのシステムの作動が回避され得る。
【0003】
本発明は、上記の問題のうちのいくつかを解決することに向けられている。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0005】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成物品であって、エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを備え、特性が、エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品、エアロゾル供給デバイスであって、識別子からエアロゾル生成物品の特性を検出するように構成された検出器、および識別子からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつエアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイス、を備える、エアロゾル供給システムが提供される。
【0006】
そのようなシステムは、望ましくない消耗品を使用しようとしたときにユーザが通知されることを保証することができる。特に、リコールされたまたは使用期限切れの消耗品を使用しようとした場合、ユーザは、そのことを通知され、消耗品を交換するなど、それに応じて行動することができる。このようにして、システムの使用の安全性が向上する。検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更することによって、追加の保護要素が提供される。一部のユーザは、使用期限切れの消耗品を、例えばエアロゾル供給デバイスへの損傷など、そうすることで起こる影響を認識せずに使用したいと考える場合がある。よって、このような事態の発生を防止しながら、この場合の理由に関してユーザに通知することで、デバイスの保護が向上すると同時に、デバイスが動作しない理由をユーザに確実に理解させる。この指示により、デバイスが動作しない理由をユーザが理解できるようになるため、デバイスのユーザ体験がさらに向上する。
【0007】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給デバイスであって、エアロゾル生成物品の特性をエアロゾル生成物品の識別子から検出するように構成された検出器と、識別子からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつエアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路と、を備える、エアロゾル供給デバイスが提供される。
【0008】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法であって、方法が、エアロゾル生成物品に、エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを提供することであって、特性が、エアロゾル生成物品の適格性に関する、提供することと、エアロゾル生成物品の特性をエアロゾル生成物品の識別子から検出するように構成された検出器、および制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスを提供することと、検出器によってエアロゾル生成物品の特性を検出することと、制御回路によって識別子からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更することと、エアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知することと、を含む、方法が提供される。
【0009】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成物品であって、エアロゾル生成物品の特性を識別するための識別手段を記憶するように構成されたデータ記憶手段を備え、特性が、エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品、エアロゾル供給デバイスであって、識別手段からエアロゾル生成物品の特性を検出するように構成された検出手段、および識別手段からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつエアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイス、を備える、エアロゾル供給手段が提供される。
【0010】
次に、本教示が、単に例として、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図2】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図3】一例によるエアロゾル供給システムの概略図である。
図4】一例によるフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、様々な修正形態および代替形態が可能であるが、特定の実施形態が図面に例として示され、本明細書で詳細に説明される。しかしながら、特定の実施形態の図面および詳細な説明は、本発明を開示された特定の形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に入るすべての修正形態、均等物、および代替形態を包含する。
【0013】
特定の例および実施形態の態様および特徴が、本明細書で論述/記載される。特定の例および実施形態のいくつかの態様および特徴は、従来通りに実装されてもよく、これらは、簡潔にするために詳細に論述/記載されない。したがって、詳細に記載されていない本明細書で論述された装置および方法の態様および特徴は、そのような態様および特徴を実装するための任意の従来技術に従って実装され得ることが理解されよう。
【0014】
本開示は、eシガレットなど、エアロゾル供給システムとも呼ばれることがあるエアロゾル供給システムに関する。以下の説明全体を通して、「eシガレット」または「電子シガレット」という用語が時として使用され得るが、この用語は、エアロゾル供給システム/デバイスおよび電子エアロゾル供給システム/デバイスと互換可能に使用され得ることが理解されよう。さらに、技術分野において一般的であるように、「エアロゾル」および「蒸気」という用語、ならびに「気化させる」、「揮発させる」、および「エアロゾル化する」などの関連する用語は、一般に、互換可能に使用され得る。
【0015】
図1は、本発明によるエアロゾル供給システム100の一例の概略図を示している。エアロゾル供給システム100は、エアロゾル生成物品110を有する。エアロゾル生成物品110は、エアロゾル生成物品110の特性を識別する識別子114を記憶するように構成されたデータ記憶ユニット112を有する。特性は、エアロゾル生成物品110の適格性に関する。エアロゾル供給システム100は、エアロゾル生成物品110の特性を識別子114から検出するように構成された検出器122を備えるエアロゾル供給デバイス120を有する。エアロゾル供給デバイス120は、識別子114からのエアロゾル生成物品110の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイス120の実行状態を変更するように構成された制御回路124を有する。制御回路124は、エアロゾル生成物品110の適格性に関してユーザに通知することができる。
【0016】
図1に示す例では、エアロゾル生成物品110は、エアロゾル供給システム100を形成するエアロゾル供給デバイス120の内部に配置されて示されている。この例では、エアロゾル生成物品110は、エアロゾル供給デバイス120のハウジング内に挿入されてもよい。このようにして、エアロゾル供給デバイス120の内部に配置された場合、検出器122は、エアロゾル生成物品110の特性を識別子114から検出し得る。エアロゾル生成物品110は、エアロゾル供給デバイス120内に挿入され、次いで使用後に廃棄される、エアロゾル化可能な材料を包有する消耗品またはカートリッジであり得る。
【0017】
識別子114は、検出器122によって読み取ることができる、QRコードまたはバーコードなど、コード化された識別子であり得る。検出器122は、識別子114がQRコードである場合、検出器122がQRコードリーダであるように、識別子114に対応する。識別子114はRFIDであってもよく、検出器122はRFIDリーダであってもよい。他の識別子/検出器の対が可能である。
【0018】
識別子114は、エアロゾル生成物品110の特性を識別する。特性は、エアロゾル生成物品110の適格性に関する。特性は、エアロゾル生成物品110の使用期限、エアロゾル生成物品110の製造年月日、エアロゾル生成物品110のバッチ番号、およびエアロゾル生成物品110のステータスのうちのいずれかであり得る。エアロゾル生成物品110のステータスは、エアロゾル生成物品110がリコールされているかどうか、もはやサポートされていないかどうか、またはエアロゾル供給デバイス120での使用に対するエアロゾル生成物品110の適合性に影響を及ぼし得る任意の同様のステータスに関連し得る。したがって、そのような特性は、エアロゾル生成物品110の古さまたは保存可能期間などを開示し得る。このようにして、検出器122は識別子114を検出し、システム100は識別子114に関連付けられた特性に注目する。次に、システム100は、以下のように特性に応じて動作することができる。
【0019】
エアロゾル生成物品110が過去の使用期限を有する場合、エアロゾル生成物品110の適格性は不適格であるとみなされ得る。この場合、エアロゾル供給デバイス120の制御回路124は、エアロゾル供給デバイス120の実行状態を非動作状態に変更し得る。このようにして、ユーザは、エアロゾル生成物品110の適格性により、不適格なエアロゾル生成物品110からエアロゾルを供給するためにエアロゾル供給デバイス120を動作させることができない場合がある。このようにして、ユーザは、エアロゾル生成物品110から基準を満たさないエアロゾルが供給されるのを防止され得る。
【0020】
次に、図2を参照すると、図1のシステム100と同様のシステム200が示されている。図1において使用される特徴と同様の特徴が、参照番号を100だけ増加させて示されている。例えば、図1のシステム100は、図2のシステム200と同様である。同様のまたは同一の特徴は、簡潔にするために論述されない場合がある。
【0021】
図2のシステム200は、エアロゾル生成物品210の適格性をユーザに指示するための指示要素226を有する。指示要素226は、エアロゾル供給デバイス220の制御回路224に接続されている。
【0022】
指示要素226は、ユーザに視覚信号を表示するためのディスプレイであり得る。指示要素226は、ユーザに触覚信号を提供するための触覚機構であってもよい。指示要素226は、ユーザに視覚信号を提供するためのライトアレイであってもよい。このようにして、エアロゾル生成物品210がエアロゾル供給デバイス220によって判定されると、エアロゾル生成物品210の適格性がユーザに通知され得る。ユーザは、文字または絵などであり得るディスプレイ上のメッセージによってエアロゾル生成物品210の適格性について警告されてもよい。触覚構成体は、一連の信号をユーザに提供して適格性を指示してもよい。ライトアレイは、適格性に関連付けられた色を提供し得、例えば、赤色は適格ではないことを指示し、緑色は適格であることを指示する。
【0023】
ユーザは、任意の状況でエアロゾル生成物品210の適格性に関する指示を受信し得るが、デバイス220は、エアロゾル生成物品210がデバイス220での使用に不適格である場合にのみ指示を提供してもよい。このようにして、ユーザには、デバイス220が動作していない理由、および状況を(新しいエアロゾル生成物品210をエアロゾル供給デバイス220内に提供することによって)是正する方法についての理解がもたらされる。これにより、デバイス220のユーザ体験が向上し、デバイス220の正しい動作から推測できる場合は、エアロゾル生成物品210が適格であるという指示を提供するためのエネルギーは使用されない。
【0024】
次に、図3を参照すると、図2のシステム200と同様のシステム300が示されている。図2において使用される特徴と同様の特徴が、参照番号を100だけ増加させて示されている。例えば、図2のシステム200は、図3のシステム300と同様である。同様のまたは同一の特徴は、簡潔にするために論述されない場合がある。
【0025】
図3のエアロゾル供給デバイス320は、ヒータ328を有する。ヒータ328は、エアロゾル生成物品310からエアロゾルを形成するのに適した加熱素子、アトマイザ、ヒータ、または振動板などであり得る。ヒータ328は、制御回路324に接続されている。制御回路324は、エアロゾル生成物品310の適格性を判定または受信すると、エアロゾルが生成されるように動作するか、またはエアロゾルが生成されないように動作しないかのいずれかとなるように、ヒータ328に信号を送信し得る。このようにして、制御回路324は、特性が不適格なエアロゾル生成物品310に関連するものであることを検出すると、エアロゾル供給デバイス320の実行状態を非動作状態に変更するように構成され得る。
【0026】
エアロゾル生成物品310の適格性の判定は、特性および関連付けられた適格性のデータベースとの通信を介して、エアロゾル供給デバイス320上で、または遠隔で行われ得る。そのようなデータベースは、例えば、使用期限の形式をとり得、Xより前であれば適格、Xより後であれば不適格となる。本明細書で論述される各カテゴリについても、同様のデータが保持または提供される。
【0027】
特性および関連付けられた適格性の処理がエアロゾル供給デバイス320上で実行される例では、検出器322は、識別子314からエアロゾル生成物品310の特性を検出し、その特性を検出器322内の特性および関連付けられた適格性のデータベースと比較し得る。次いで、検出器322は、エアロゾル生成物品310が適格であるか否かの信号を制御回路324に提供し得る。次いで、制御回路324は、それに応じて指示要素326およびヒータ328に信号を送信し得る。
【0028】
別の例では、検出器322は、制御回路324に特性の指示を送信し得、制御回路324は、エアロゾル生成物品310の特性を制御回路324内の特性および関連付けられた適格性のデータベースと比較する。それに応じて、後続の信号が指示要素326およびヒータ328に送信され得る。
【0029】
上記の2つの例では、特性および関連付けられた適格性のデータベースが、検出器322もしくは制御回路324または追加のメモリ要素のいずれかにおいてエアロゾル供給デバイス320上に保有されている。これは、システム300が、システム300内に通信要素を有する必要がなく、かつシステム300が、各使用セッションの前に遠隔に保持されたデータベースにアクセスするために通信ネットワークに接続される必要がないため、有利であり得る。
【0030】
さらなる例では、特性および関連付けられた適格性のデータベースは遠隔に保持されており、制御回路は、データベースにコンタクトするための通信要素を有する。制御回路324は、データベースにコンタクトし得、エアロゾル生成物品310が適格であるか否かに関する指示を提供され得る。これは、システム300がデータベースを所有するためのメモリ要素を含む必要がなく、かつデータベースが遠隔で更新され得、最近リコールされた製品(または同様のもの)が、製品がリコールされたと発表されるとすぐに使用が防止されるように、デバイスが搭載されたデータベースを定期的に更新する必要がないことを保証するため、有利であり得る。
【0031】
エアロゾル供給デバイス320は、ユーザによる任意の使用前にはデフォルトの実行状態にあってもよい。このデフォルトの実行状態は、非動作状態であり得る。このような例では、ユーザは、検出器322および制御回路324によってエアロゾル生成物品310の適格性が確認されるまでエアロゾル供給デバイス320を動作させない場合がある。別の例では、このようなデフォルト状態が存在する必要はなく、構成は、デバイス320が適格なエアロゾル生成物品310では動作することとなり、不適格なエアロゾル生成物品310では動作しないこととなるようになっている。
【0032】
エアロゾル生成物品310が適格ではない場合、検出器322から信号を受信すると、制御回路324は、動作させないための信号をヒータ328に送信し得(または動作させる信号を送信しない場合がある)、また、エアロゾル生成物品310が取り外され交換されるべきであるという指示をユーザに提供するための信号を指示要素326に送信し得る。エアロゾル生成物品310が適格である場合、検出器322から信号を受信すると、制御回路324は、動作させるための信号をヒータ328に送信し、それによってエアロゾルを供給し得る。信号は、エアロゾル生成物品310が適格であることをユーザに通知するために指示要素326に送信されてもよい。
【0033】
ユーザは、ボタンなどの追加の入力から、またはデバイス320上でパフすることによって、ヒータ328の作動を開始し得る。この構成では、制御回路324は、エアロゾル生成物品310が適格であると判定し得、これについての指示をユーザに提供し得、ヒータ328に、ヒータ328が動作させられ得ることを指示し得(ユーザからのパフのボタンの押下の形態での要求を待つ)、その後、ユーザはボタンを押すかパフすることでヒータを動作させることを選択できる。このようにして、ユーザは、エアロゾル生成物品310を挿入し、エアロゾル生成物品310が適格であるか否かを判定することができるが、後でデバイス320を使用することを選択することができる。このような構成は、セッションの前にユーザがエアロゾル生成物品310の適格性を確認することを可能にするため有利である。エアロゾル生成物品310を取り外すと、制御回路324は、別の適格なエアロゾル生成物品310が識別されるまで、ヒータ328に非動作状態にあることを指示し得る。
【0034】
図4は、エアロゾル供給システムの使用の方法400を示している。方法400では、デバイスは、ヒータを動作させることができないような非動作状態であり得るデフォルト状態402で開始され得る。ユーザがエアロゾル供給デバイス内にエアロゾル生成物品を挿入したとき、検出器は、エアロゾル生成物品の特性を検出する404。検出器は、エアロゾル生成物品の検出された特性に従って制御回路に信号を送信する。上述のように、検出器または制御回路のうちの1つは、特性をメモリまたはデータベースなどと比較して、エアロゾル生成物品の適格性(適格または不適格)を確認する。不適格なエアロゾル生成物品が検出された場合412、特性はエアロゾル生成物品が不適格であることを指示し、方法はステップ414に進み、ここではユーザに指示が提供され414、デバイスはデフォルト状態またはロック状態であり得る状態にされる。
【0035】
ロック状態は、不適格なエアロゾル生成物品を使用するための繰り返しの試みが行われたときに使用されてもよい。このようにして、デバイスは、不正使用の試みなどから保護され得る。同様に、許可されていないユーザが、不適格なエアロゾル生成物品を使用してデバイスを許可なく使用しようと試みた場合には、そのような試みがあったことについての指示がユーザに提供され得る。ロック状態は、適格なエアロゾル生成物品を提供することによって、またはユーザのみが知っているであろうパスワードもしくはパスコードなどの入力によって、デフォルト状態、非動作状態、または動作状態に戻され得る。これは、本システムによってデバイスにもたらされる全体的な保護を高める。
【0036】
適格なエアロゾル生成物品が検出された場合422、それについての指示がユーザに提供される424。デバイスは、動作状態に変更される426。ヒータまたはアトマイザは、自動的に、またはユーザによるさらなる入力(ボタンもしくは吸入など)からの要求に応じてのいずれかで動作させられ得る。このようにして、エアロゾルはユーザに供給され得る。ユーザがボタンを押すことでデバイスに指示され得る、ユーザのそれらのセッションが終了した後、または所与の期間の後、または予め定められた回数のパフの後、使用セッションは終了されるか、または終了したとみなされる428。この後、デバイスは、ステップ402と同様のデフォルト状態429に戻される。よって、ユーザおよびデバイスは、不適格なエアロゾル生成物品によるデバイスの使用から保護され得る。
【0037】
エアロゾル供給デバイスの「実行状態」は、広くは、動作状態または非動作状態のうちの1つ以上とみなされ得る。検出器によって提供された信号は、制御回路によって受信され得、最終的に、エアロゾル供給デバイスのある状態から別の状態への変更をもたらし得る。
【0038】
「動作状態」では、エアロゾルを生成するために使用されるエアロゾル供給デバイスの要素(アトマイザまたはヒータなど)が作動され得る。デバイスの特定の作動は、デバイス上での吸入、またはデバイス上のボタンを押すことなどであり得る追加の入力を必要とし得、代替的に、デバイスは、制御回路からエアロゾル生成物品の適格性に関する信号を受信すると、ヒータによってエアロゾルを自動的に生成し得る。
【0039】
「非動作状態」では、エアロゾルを生成するために使用されるエアロゾル供給デバイスの要素(アトマイザまたはヒータなど)は、作動されなくてもよい。この例では、デバイス上で吸入すること、またはボタンを押すことは、ヒータまたはアトマイザなどに影響を与えない。
【0040】
「動作状態」という用語は、デバイス110が動作させられ得るいくつかの状態を指し得る。同様に、「非動作状態」という用語は、デバイス110が動作させられることができないいくつかの状態を指し得る。
【0041】
「ロック」状態は、エアロゾルを供給するためにデバイスが使用され得る前に、適格なエアロゾル生成物品がロック状態を無効にするために検出器によって検出されなければならない非動作状態の形態であり得る。ロック状態は、ロック状態がロック解除動作状態に変更されることを可能にするためには、許可されたユーザのさらなるレベルの識別が必要であり得る。これは、パスワード、パスキー、または英数字数列などの形態であり得る。このようなロック状態の使用によって、ユーザにより不適格なエアロゾル生成物品を使用してデバイスの使用の試みがなされたことを示す指示が許可されたユーザに提供される。このようなロック状態は、不適格なエアロゾル生成物品を使用するためにいくつかの試みがなされたときにのみ使用されてもよい。
【0042】
「動作状態」という用語は、システムがエアロゾルを供給するために使用され得る状態を指す。システムは、多数の「動作状態」またはただ1つの「動作状態」を有し得る。特定のエアロゾル生成物品は、好適な加熱プロファイル(高速、低速、高温、低温など)の下で、または好適な加熱機構(ヒータ素子、アトマイザ、振動板など)によって、ユーザに好適なエアロゾルを供給し得る。そのような特定のものとして、動作状態は、識別されたエアロゾル生成物品に基づいて使用される加熱機構および使用される加熱プロファイルを選択するなど、システムの実行を決定し得る。そのような動作状態は、特定のエアロゾル生成物品に関連付けられてもよい。このようにして、適格なエアロゾル生成物品1が認識されると、対応する加熱機構1が使用されて、適格なエアロゾル生成物品1上に加熱プロファイル1を提供する。適格なエアロゾル生成物品2が認識されると、対応する加熱機構2が使用されて、適格なエアロゾル生成物品2上に加熱プロファイル2を提供する。このようにして、異なるエアロゾル生成物品は、そのエアロゾル生成物品の認識時に提供される好適な予め定められたエアロゾルを有し得る。これにより、ユーザにとってのデバイスの使い易さが向上する。
【0043】
エアロゾル生成物品の適格性は、適格または不適格のいずれかであり得る。この場合、デバイスは、適格な物品に対して動作し得、不適格な物品に対して動作しなくてもよい。別の例では、エアロゾル生成物品の適格性は、適格、不適格、またはユーザ決定のうちの1つとして分類され得る。この例では、新鮮で新しいエアロゾル生成物品は適格でありエアロゾルを供給するために使用され得、古いエアロゾル生成物品は不適格でありデバイスによってエアロゾルの供給が防止され得、やや古いエアロゾル生成物品はやや古いものとしてユーザに指示され得、ユーザはそのエアロゾル生成物品からエアロゾルを生成するかどうかを決定することができる。このようにして、ユーザはエアロゾルを生成するか否かの決定に対してより多くの権限を有する。ユーザは、エアロゾルが慣れたものよりも若干劣る可能性があることを理解した上で、それでもエアロゾルを生成することを選択してもよい。この例では、ユーザは、悪い品質もしくは期限切れ(または同様のもの)のエアロゾル生成物品から保護され、高品質のエアロゾル生成物品の使用が可能にされ、より中程度の妥協点のエアロゾル生成物品に対しての選択肢が与えられる。この最後の例では、指示要素は、中程度の妥協点の品質のエアロゾル生成物品については、悪い品質または高品質のエアロゾル生成物品についての信号とは異なる信号をユーザに提供し得る。次いで、ユーザは、押しボタンもしくは吸入などを用いてデバイスを作動させることを選択してもよく、またはその他としてエアロゾル生成物品をデバイスから取り外して廃棄することを選択してもよい。
【0044】
特定の例では、本明細書で開示されるデバイスは、デバイス内で交換可能な香味ポッドとともに動作し得る。香味は、タバコおよびグリコールのうちのいずれかであり得、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、チョウジ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属のいずれかの種からのハッカ油)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤または刺激剤、糖および/または代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、またはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの他の添加剤を含み得る。それらは、模倣、合成、もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであってもよい。
【0045】
エアロゾル生成媒体と組み合わせられたとき、本明細書で開示されるエアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給システムと呼ばれることがある。
【0046】
したがって、エアロゾル生成物品であって、エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを備え、特性が、エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品、エアロゾル供給デバイスであって、識別子からエアロゾル生成物品の特性を検出するように構成された検出器、および識別子からのエアロゾル生成物品の検出された特性に基づいてエアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつエアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイス、を備えるエアロゾル供給システムが説明された。
【0047】
エアロゾル供給システムは、タバコ産業製品、例えば非燃焼式エアロゾル供給システムにおいて使用され得る。
【0048】
一実施形態では、タバコ産業製品は、ヒータおよびエアロゾル化可能な基材など、非燃焼式エアロゾル供給システムの1つ以上の構成要素を備える。
【0049】
一実施形態では、エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスとしても知られる電子シガレットである。
【0050】
一実施形態では、電子シガレットは、ヒータと、ヒータに電力を供給することができる電源と、液体またはゲルなどのエアロゾル化可能な基材と、ハウジングと、任意選択的に吸い口と、を備える。
【0051】
一実施形態では、エアロゾル化可能な基材は、基材容器内または基材容器上に包有されている。一実施形態では、基材容器はヒータと組み合わせられているか、またはヒータを備える。
【0052】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料を加熱するが燃焼させないことによって1つ以上の化合物を放出する加熱製品である。基材材料は、例えば、ニコチンを含有する場合もしない場合もある、タバコまたは他の非タバコ製品であり得る、エアロゾル化可能な材料である。一実施形態では、加熱デバイス製品は、タバコ加熱製品である。
【0053】
一実施形態では、加熱製品は、電子デバイスである。
【0054】
一実施形態では、タバコ加熱製品は、ヒータと、ヒータに電力を供給することができる電源と、固体またはゲル材料などのエアロゾル化可能な基材と、を備える。
【0055】
一実施形態では、加熱製品は、非電子物品である。
【0056】
一実施形態では、加熱製品は、固体またはゲル材料などのエアロゾル化可能な基材と、炭などの燃焼材料を燃焼させることによってなど、いかなる電子的手段もなしに熱エネルギーをエアロゾル化可能な基材に供給することができる熱源と、を備える。
【0057】
一実施形態では、加熱製品はまた、エアロゾル化可能な基材を加熱することによって生成されたエアロゾルを濾過することができるフィルタを備える。
【0058】
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能な基材材料は、グリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、またはジエチレングリコールなど、エアロゾルもしくはエアロゾル生成剤または湿潤剤を含み得る。
【0059】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料の組合せを加熱するが燃焼させないことによってエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。基材材料は、例えば、ニコチンを含有する場合もしない場合もある固体、液体、またはゲルを含み得る。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲル基材および固体基材を備える。固体基材は、例えば、ニコチンを含有する場合もしない場合もある、タバコまたは他の非タバコ製品であり得る。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲル基材およびタバコを備える。
【0060】
様々な問題に対処し、かつ当該技術を進歩させるために、本開示の全体は、特許請求される発明が実施され得、かつ優れた電子エアロゾル供給システムを提供し得る、様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点および特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的および/または排他的ではない。それらは、特許請求される特徴の理解を助け、教示するためにのみ提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本開示に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、かつ本開示の範囲および/または趣旨から逸脱することなく他の実施形態が利用され得、修正が行われ得ることを理解されたい。様々な実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを好適に含み得るか、それからなり得るか、または本質的にそれからなり得る。加えて、本開示は、現在特許請求されていないが将来特許請求され得る他の発明を含む。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物品であって、前記エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを備え、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品と、
エアロゾル供給デバイスであって、
前記識別子から前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するように構成された検出器、および
前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスと、
を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記エアロゾル供給デバイスが、
前記ユーザに視覚信号を表示するためのディスプレイ、
前記ユーザに触覚信号を提供するための触覚機構、および
前記ユーザに視覚信号を提供するためのライトアレイ
のうちの少なくとも1つをさらに備える、
請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記エアロゾル生成物品の前記特性が、
前記エアロゾル生成物品の使用期限、
前記エアロゾル生成物品の製造年月日、
前記エアロゾル生成物品のバッチ番号、および
前記エアロゾル生成物品のステータス
のうちの少なくとも1つである、
請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記制御回路が、前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を非動作状態に変更するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記制御回路が、前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態をロック状態に変更するように構成されている、請求項4に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記制御回路が、前記特性が適格なエアロゾル生成物品に関連するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を動作状態に変更するように構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記制御回路が、エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースにアクセスするように配列されている、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースを記憶するためのメモリをさらに備える、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
エアロゾル供給デバイスであって、
エアロゾル生成物品の特性を前記エアロゾル生成物品の識別子から検出するように構成された検出器と、
前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路と、
を備える、エアロゾル供給デバイス。
【請求項10】
エアロゾル供給システムからエアロゾルを供給する方法であって、前記方法が、
エアロゾル生成物品に、前記エアロゾル生成物品の特性を識別する識別子を記憶するように構成されたデータ記憶ユニットを提供するステップであって、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、提供するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記特性を前記エアロゾル生成物品の前記識別子から検出するように構成された検出器、および制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスを提供するステップと、
前記検出器によって前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するステップと、
前記制御回路によって前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更するステップと、
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記制御回路によって前記識別子からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更するステップが、
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を非動作状態に変更する工程、
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態をロック状態に変更する工程、および
前記特性が不適格なエアロゾル生成物品に関するものであることを検出すると、前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を動作状態に変更する工程
のうちの1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するステップが、
ディスプレイを介して前記ユーザに視覚信号を表示する工程、
触覚機構を介して前記ユーザに触覚信号を提供する工程、および
ライトアレイを介して前記ユーザに視覚信号を提供する工程
のうちの少なくとも1つを含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
エアロゾル生成物品の特性および関連する適格性のデータベースにアクセスするステップをさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項14】
エアロゾル生成物品であって、前記エアロゾル生成物品の特性を識別するための識別手段を記憶するように構成されたデータ記憶手段を備え、前記特性が、前記エアロゾル生成物品の適格性に関する、エアロゾル生成物品と、
エアロゾル供給デバイスであって、
前記識別手段から前記エアロゾル生成物品の前記特性を検出するように構成された検出手段、および
前記識別手段からの前記エアロゾル生成物品の前記検出された特性に基づいて前記エアロゾル供給デバイスの実行状態を変更し、かつ
前記エアロゾル生成物品の前記適格性に関してユーザに通知するように構成されている制御回路を備える、エアロゾル供給デバイスと、
を備える、エアロゾル供給手段。
【国際調査報告】