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特表2025-504494足健康管理器付き壁面付着型洋式便器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-12
(54)【発明の名称】足健康管理器付き壁面付着型洋式便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/14 20060101AFI20250204BHJP
   A47K 3/07 20060101ALI20250204BHJP
   A47K 4/00 20060101ALN20250204BHJP
【FI】
E03D11/14
A47K3/07
A47K4/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543345
(86)(22)【出願日】2023-01-19
(85)【翻訳文提出日】2024-09-17
(86)【国際出願番号】 KR2023000949
(87)【国際公開番号】W WO2023140650
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0009573
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519400612
【氏名又は名称】キム、ドクウ
【氏名又は名称原語表記】KIM, DEOK WOO
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ドクウ
【テーマコード(参考)】
2D039
2D132
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AD04
2D039AE00
2D039CB02
2D132GA00
(57)【要約】
本発明の一実施例に係る洋式便器は、壁体に固定される洋式便器であって、前方下端部と後方下端の一部に収納空間を有する本体と、本体の収納空間に据え置かれ、別途の操作により展開調節が可能な洗足水槽を含む足健康管理器を含む。ここで、本体は前方上端部と後方部に亘って形成され、中心線上に汚水排出口とトラップを有する便器水槽と、前記トラップの側方または後方に連通して、汚水を壁体の外部に排出する便器汚水管を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体に固定される洋式便器であって、
前方下端部と後方下端の一部に収納空間を有する本体と、
前記本体の収納空間に据え置かれ、別途の操作により展開調節が可能な洗足水槽を含む足健康管理器と、を含み、
前記本体は、
前方上端部と後方部に亘って形成され、汚水排出口とトラップを有する便器水槽と、
前記トラップの側方または後方に連通して、汚水を壁体の外部に排出する便器汚水管と、を含むことを特徴とする、洋式便器。
【請求項2】
前記足健康管理器は、
前記洗足水槽の内側空間に向けて所定の洗浄水を噴射する噴射部と、
前記噴射部に洗浄水を供給する洗浄水供給部と、
前記洗足水槽の外部に備えられて前記足健康管理器の作動状態を表示し、各種機能別ボタンを提供する使用者入力部と、
前記使用者入力部の指令により前記噴射部と洗浄水供給部を制御する制御部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の洋式便器。
【請求項3】
前記洗足水槽は、
前記便器水槽と対向する後方部の壁体が前記便器水槽の下端部と当接することになる時、前記洗足水槽の内側に折り畳まれる可変壁体を含み、
前記可変壁体は、
前記洗足水槽の壁体の一部又は全部をなす支持壁体と、
前記支持壁体と結合して前記洗足水槽を防水する防水壁体と、が結合されて形成されることを特徴とする、請求項1に記載の洋式便器。
【請求項4】
前記支持壁体は、
前記洗足水槽の上端部後方の両端に位置する複数の支持フィラー部材と、
前記複数の支持フィラー部材の間で折り畳まれるか広げられるものの、弾性作用によって外力がない時に平坦構造を維持する支持折り畳み板と、を含み、
前記防水壁体は、
前記洗足水槽の内側で前記支持フィラー部材と支持折り畳み板を取り囲んで気密にすることを特徴とする、請求項3に記載の洋式便器。
【請求項5】
前記防水壁体は、
前記支持フィラー部材の内側に接合される防水フィラー部材と、
前記支持折り畳み板の内側に接合される防水折り畳み板と、
前記防水フィラー部材と防水折り畳み板の間を連結し、放射状にフォールディング動作が可能なフォールディング部材と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の洋式便器。
【請求項6】
前記フォールディング部材は、
複数のゴム板が折り畳まれるフォールディング方式からなることを特徴とする、請求項5に記載の洋式便器。
【請求項7】
前記フォールディング部材は、
複数のゴム板が折り畳まれるフォールディング方式からなり、その折り畳まれる部位ごとに配置される磁性体を含み、
前記洗足水槽が展開される時は折り畳まれ、前記洗足水槽が前記本体の収納空間に収納される時には広げられるように前記磁性体に電源が印加されることを特徴とする、請求項5に記載の洋式便器。
【請求項8】
前記洗足水槽は、
トイレの下水管と連結される汚水流入管と、
前記汚水流入管上に配置されて、トイレの下水管から流入する臭いを遮断するU字状の悪臭遮断部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の洋式便器。
【請求項9】
前記足健康管理器の洗足水槽には、
内側空間に使用者の足指の間を洗浄する足指洗浄部をさらに含み、
前記足指洗浄部は、
使用者の足指の間に向けて洗浄水を噴射する足指噴射ノズルと、
前記足指噴射ノズルの外側に付着されて使用者の足指の間に挟まっている汚染物質を除去する洗浄部材と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の洋式便器。
【請求項10】
前記本体の収納空間は、
前記洗足水槽のスライディング移動区間上にスライディングレールを具備し、
前記洗足水槽は前記スライディングレール上で移動可能なキャスターを上、下端の一部区間に具備することを特徴とする、請求項1に記載の洋式便器。
【請求項11】
前記本体の収納空間の両端には、
前記洗足水槽のスライディング移動区間を気密に保護し、前記本体の前方を支持する側面カバーが配置されることを特徴とする、請求項10に記載の洋式便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は足健康管理器付き壁面付着型洋式便器に関する。
【背景技術】
【0002】
椅子に座るように座って用便をする洋式便器は洋便器または座便器とも呼ばれ、日常生活において使用頻度が非常に高く、重要な役割をする必需品の一つである。
【0003】
洋式便器は家庭内で主にバスルームに配置されて座ることができる形態を取るので、用便中ではなくても休息や洗浄などのような他の用途で利用され得るが、現在に至るまで局部洗浄などの用便に関わる機能以外には付加機能が商用化されて利用される例は見つけることが難しい。
【0004】
その一方、日常生活の中でバスルームで行われる重要で頻度の高い行為は足の洗浄である。足は他の身体部位より汗の分泌が3倍以上多く、皮脂腺が殆どないため、乾燥したり荒れやすい。足をきちんと管理しないと水虫などのような各種足疾患にかかる危険性もある。特に、この頃のように流行性ウイルスが流行したり微細粉塵などによって大気汚染が深刻な時は、外出後には必ず足を清潔に維持しないと健康を守ることができない。
【0005】
一般的に足を洗う時は、腰を曲げて手が足まで届くようにした状態で手で足の隅々を洗うが、この動作が難しい腰椎椎間板ヘルニア患者、妊婦、あるいは体のバランスが取れない老弱者などは動き自体が不便であるため、自ら足を洗うことに大きな困難を覚えることがあり、滑るなどの安全問題においても自由でなかった。
【0006】
そこで、従来の足洗浄製品は使用者が安全に足を洗うことができるように椅子の役割をする洋式便器の周辺に置かれて使われる場合があったが、排水処理をはじめとする種々の不要な問題点が常に存在した。
【0007】
例えば、一般的な洋式便器は底面と密着して設置され、その設置部位を密封して臭いを遮断する構造であるため、洋式便器に足洗浄製品を付着する場合、汚水配管を設置することが難しく、構造的に別途の足洗浄製品を設置する空間の確保が困難であったため、初期施工自体が難しい問題点があった。
【0008】
これに比べ、壁面付着型洋式便器は便器が壁面(壁体)に付着されることによって相対的に便器水槽の下部に余裕空間があり、汚水排出時に壁面に位置した汚水排出口を利用するので足健康管理器をより容易に設置できる長所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、本体の下部に足洗浄および足浴機能を有する足健康管理器を容易に付着できるように収納空間が確保された壁面付着型洋式便器を提供することを目的とする。
【0010】
特に、足健康管理器が便器の下に収納されるために洗足水槽の後方は可変壁体で構成されなければならないが、本発明は可変壁体を防水機能を有する防水壁体と防水壁体を支持する支持壁体を結合して構成する方法で提供しようとする。
【0011】
また、足健康管理器が収納または展開される時に可変壁体の一部分を電磁石で結合させることによって、可変壁体が洗浄水槽に入れられた水の重さによって垂れたり形状が変形することを防止する方法も共に提供しようとする。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一実施例に係る洋式便器は、壁体に固定される洋式便器であって、
【0014】
前方下端部と後方下端の一部に収納空間を有する本体;および本体の収納空間に据え置かれ、使用者の操作により展開調節が可能な洗足水槽を含む足健康管理器を含む。
【0015】
本体は前方上端部と後方部に亘って汚水排出口とトラップを有する便器水槽;およびトラップの側方または後方に連通して、汚水を壁体の外部に排出する便器汚水管を含む。
【0016】
足健康管理器は洗足水槽の内側空間に向かって所定の洗浄水を噴射する噴射部;噴射部に洗浄水を供給する洗浄水供給部;洗足水槽の外部に備えられて足健康管理器の作動状態を表示し、各種機能別ボタンを提供する使用者入力部;および使用者入力部の指令により噴射部と洗浄水供給部を制御する制御部を含む。
【0017】
洗足水槽は便器水槽と対向する後方部に、便器水槽の下端部と当接するだけ折り畳まれる可変壁体を含む。
【0018】
この時、可変壁体は洗足水槽の後方部に壁体をなす支持壁体と、支持壁体と結合して洗足水槽を防水する防水壁体を含む。
【0019】
防水壁体は一般的に弾性材質で構成されることが好ましく、支持壁体は非弾性材質で構成されることが好ましく、防水壁体と支持壁体は接着剤で結合されるか防水壁体を支持壁体に密着させる部材を利用して固定する方式で結合させることが好ましい。
【0020】
支持壁体は洗足水槽の上端部後方両端に位置する複数の支持フィラー部材;および複数の支持フィラー部材の間で折り畳まれるか広げられるものの、弾性作用によって外力がない時に平坦構造を維持する支持折り畳み板を含む。
【0021】
防水壁体は洗足水槽の内側で支持フィラー部材と支持折り畳み板を取り囲んで気密にすることが好ましい。
【0022】
防水壁体は支持フィラー部材の内側に接合される防水フィラー部材;支持折り畳み板の内側に接合される防水折り畳み板;および防水フィラー部材と防水折り畳み板の間を連結し、放射状にフォールディング動作が可能なフォールディング部材を含む。
【0023】
フォールディング部材は複数のゴム板が折り畳まれるフォールディング方式からなり得る。
【0024】
フォールディング部材は複数のゴム板が折り畳まれるフォールディング方式からなり、その折り畳まれる部位ごとに配置される磁性体を含むことができる。
【0025】
この時、可変壁体が展開されると、自動で磁性体に電源が印加されることによって折り畳まれたり広げられ得る。
【0026】
洗足水槽はトイレの下水管と連結される汚水流入管;汚水流入管上に配置されて、トイレの下水管から流入する臭いを遮断するU字状または電動バルブで構成される悪臭遮断部を含む。
【0027】
足健康管理器の洗足水槽には、内側空間に使用者の足指の間を洗浄する足指洗浄部をさらに含み、足指洗浄部は使用者の足指の間に向けて洗浄水を噴射する足指噴射ノズルと、足指噴射ノズルの外側に付着されて使用者の足指の間に挟まっている汚染物質を除去する洗浄部材を含む。
【0028】
本体の収納空間は洗足水槽のスライディング移動区間上にスライディングレールを具備し、洗足水槽は前記スライディングレール上で移動可能なキャスターを上、下端の一部区間に具備することができる。
【0029】
本体の収納空間の両端には洗足水槽のスライディング移動区間を気密に保護し、本体の前方を支持する側面カバーが配置され得る。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、足健康管理器付き壁面付着型洋式便器は、前方下部に位置した収納空間に足健康管理器をスライディング構造で付着することによって空間上の制約問題を解決することができる。
【0031】
特に、壁面付着型洋式便器の下端に足健康管理器を位置させることによって、便器水槽の下部に余裕空間があって洗足水槽をより容易に設置できる長所がある。
【0032】
また、足健康管理器が便器の下に収納されるために洗足水槽の後方は可変壁体で構成されなければならないが、本発明は可変壁体を防水機能を有する防水壁体と防水壁体を支持する支持壁体を結合して構成する方法で提供することによって、可変壁体の耐久性が大きく増加し、防水機能も強化され、メンテナンスも容易となる長所がある。
【0033】
また、気楽に座った姿勢で洋式便器に付加された足健康管理器の洗足水槽で足指を洗浄でき、臭いの流入なしに洗足水槽の汚水をトイレの床の汚水排出口に排出することができる。
【0034】
したがって、本発明に係る洋式便器に付着された足健康管理器によって、使用者が足指の間まできれいに洗浄しながら悪臭の流入を心配する必要なく汚水を便利に排出できるため、非常に快適な環境で足洗浄および足浴が可能である。
【0035】
また、本発明である洋式便器内に付着された足健康管理器は、腰を曲げずに手を使わなくても足裏と足指の間をまんべんなく洗うことができる構造からなるため、動きに制約のある体の不自由な人も気楽に足洗浄および足浴が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の一実施例に係る洋式便器を概略的に図示した斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る洋式便器を概略的に図示した分解斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る洋式便器において、可変壁体の構成を詳しく図示した部分斜視図である。
図4図1に表示されたA-A’線の部分断面図である。
図5】本発明の他の実施例に係る洋式便器を概略的に図示した斜視図である。
図6】本発明の他の実施例に係る洋式便器を概略的に図示した分解斜視図である。
図7】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、洗足水槽の内壁が磁性体を通じて弾性変形される例を概略的に図示した例示図である。
図8】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、洗足水槽の内壁が磁性体を通じて弾性変形される例を概略的に図示した例示図である。
図9】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、洗足水槽の内壁が磁性体を通じて弾性変形される例を概略的に図示した例示図である。
図10】本発明の一実施例に係る洋式便器において、足健康管理器の作動例を正面から概略的に示した断面例示図である。
図11】本発明の一実施例に係る洋式便器において、足健康管理器の作動例を背面から概略的に示した断面例示図である。
図12】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、気泡発生部の作動例を概略的に示した図面である。
図13】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指噴射ノズルを概略的に示した図面である。
図14】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指洗浄部の作動例を概略的に示した図面である。
図15】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指洗浄部の作動変形例を概略的に示した図面である。
図16】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指洗浄部の作動変形例を概略的に示した図面である。
図17】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指洗浄部の作動変形例を概略的に示した図面である。
図18】本発明の一実施例に係る足健康管理器において、足指洗浄部の作動変形例を概略的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の記載によって定義される。一方、本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」または「含む(comprising)」は言及された構成要素、段階、動作および/または素子以外の一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。
【0038】
通常、従来便器水槽のトラップ構造はサイフォン(Siphon)方式を採択するが、最近では可変トラップを使って水の使用量を減らす試みもある。
【0039】
このような従来の洋式便器構造は、通常、製造の便利性とともに費用を節減するという側面で有利であるが、本発明のように別途の駆動部品を設置するためには構造的限界があるという短所がある。
【0040】
例えば、既存便器水槽の下端部前方にトラップが設置されると、便器水槽の前方下端部には駆動部品を設置できる空間の制約が存在せざるを得ない。
【0041】
本発明に係る洋式便器10は、前記のような構造的問題を解決するために、本体200の前方下端部の収納空間に足健康管理器100という駆動部品が設置されるので、従来とは異なる構造を提示する。
【0042】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例に係る洋式便器を概略的に図示した斜視図である。
【0044】
図1を参照すると、洋式便器10は外形の枠をなす本体200の前方下端部に足健康管理器100が付着される形態を有する。
【0045】
本体200の下部前方下端部と後方下端部には収納空間が形成される。該当収納空間は足健康管理器100を収納できる収納空間と、足健康管理器100を制御する別途の制御器(図示されず)の収納空間に分かれる。この時、制御器の収納空間は足健康管理器100の洗足水槽110と別途の制御器を収容できる大きさで形成される。本体200の前後方上端部と後方下端部を経た区間には便器水槽220が設置される。
【0046】
図2は本発明の一実施例に係る洋式便器を概略的に図示した分解斜視図であり、図3は本発明の一実施例に係る洋式便器において、可変壁体の構成を詳しく図示した部分斜視図であり、図4図1に表示されたA-A’線の部分断面図である。
【0047】
図2図4を参照すると、洋式便器10は基本的に本体200が壁体に固定され、足健康管理器100は本体200の下端部に形成された収納空間に収納される形式からなる。
【0048】
本体200の前方下端部すなわち、便器水槽220の下部には足健康管理器100の洗足水槽110が収納され得る空間を提供し、本体200の後方下端部の一部区間は健康管理器100を制御する別途の制御器の構成が収納され得る空間を提供する。
【0049】
本体200の前方下端部収納空間は、足健康管理器100の洗足水槽110と対応する形状および大きさで形成される。足健康管理器100の洗足水槽110は本体200の前方下端部収納空間からスライディング方式で移動可能な構造からなる。
【0050】
例えば、洗足水槽110の上、下端部と本体200内部の連結部位には、スライディングレール(図示されず)と、スライディングレール上で移動可能なキャスター(図示されず)が備えられ得る。スライディングレールは洗足水槽110の安定したスライディング移動のために、洗足水槽110の前後面に移動可能な経路だけの長さであることが好ましい。スライディングレール上には単位長さごとに洗足水槽110が安定的に停止され得るようにストッパー(図示されず)が備えられてもよい。
【0051】
洗足水槽110は本体200内に備えられた電動リニアアクチュエータ(図示されず)を通じて電動でスライディング移動される構造を有することができ、他の実施例として手動でスライディングされる構造を有してもよいことは言うまでもない。
【0052】
さらに他の例として、洗足水槽110の上、下端部と本体200内部の連結部品にはスプリングのような弾性部材(図示されず)が連結されて、タンスで引き出しを開けるように使用者が小さな力で、手動で洗足水槽110を本体200から開閉することもできる。この時、洗足水槽110は弾性部材によって初期位置に復帰する構造であるが、使用者が足洗浄および足浴をする場合には洗足水槽110が該当位置に固定されなければならない。
【0053】
この場合、スライディングレールの単位長さごとに配置されたストッパーが洗足水槽110を該当位置に固定させることができる。例えば、本体200の上、下端部の両端にそれぞれ配置されたスライディングレールの単位長さごとに固定ホール(図示されず)が形成され、ストッパーは固定ホールを挟んでスライディングレールの左右を貫通する構造を有するのである。
【0054】
本体200の収納空間から足健康管理器100の洗足水槽110が繰り返しスライディング移動されると、その接触部位に衝撃が加えられて該当部位に摩耗が生じる恐れがあるので、本体200は洗足水槽110の後端と接触する部位に衝撃を緩和する緩衝部(図示されず)を具備することができる。
【0055】
一方、本体200に形成された便器水槽220の下端部は洗足水槽110の高さに影響を与えることになる。
【0056】
洗足水槽110の高さが低い場合には便器水槽220の下端部が洗足水槽110の収納に影響を与えないが、洗足水槽110を高くしなければならない場合(例えば、サイフォン(Siphon)方式の便器であるとき、便器水槽が下に垂れて洗足水槽を高くしなければならない場合など)、問題が発生する可能性がある。
【0057】
すなわち、洗足水槽110が本体200の前方下端部に収納される時、洗足水槽110は便器水槽220の下端部に引っかかり得る。これを避けるためには、本体200が洗足水槽110を収容するために前方空間をさらに確保するか、洗足水槽110が本体200にすべて収納されずに突出されざるを得ない。これを解決するために可変壁体112が必要である。
【0058】
足健康管理器100の洗足水槽110は本体200の下端部に収納される時、可変壁体112が便器水槽220と当接するだけ中に折り畳まれるので、問題なく本体200の下端部に収納され得る。
【0059】
このような可変壁体112は図3に図示された通り、支持壁体113と防水壁体114を含む。
【0060】
支持壁体113は洗足水槽110の後方部に壁体をなし、アルミニウムおよび/または強化プラスチックのような非弾性材質からなる。
【0061】
支持壁体113は支持フィラー部材113aおよび支持折り畳み板113bを含む。
【0062】
支持フィラー部材113aは洗足水槽110の上端部後方の両端にそれぞれ位置する。
【0063】
支持折り畳み板113bは複数の支持フィラー部材113aの間で折り畳まれるか広げられるものの、弾性作用によって外力がない時に平坦構造を維持する。
【0064】
このために、支持折り畳み板113bはヒンジ部材113c、スプリングワイヤ113dおよび固定クリップ113eが連結され得る。
【0065】
例えば、支持折り畳み板113bの下端部にヒンジ部材113cが位置し、その間をスプリングワイヤ113dで連結して支持折り畳み板113bが弾性作用によって平坦構造を有することができるようにする。
【0066】
固定クリップ113eはスプリングワイヤ113dを支持折り畳み板113bに固定する役割をする。
【0067】
防水壁体114は洗足水槽110の内側で支持フィラー部材113aと支持折り畳み板113bを取り囲んで気密にする機能を有し、弾性が可能なゴム材質からなり得る。
【0068】
ここで、ゴム材質は天然ゴムと合成ゴムを包括し、その中でもシリコーン、ウレタン、ラテックスのうち一つの形態からなり得る。
【0069】
特に、ラテックスは微細な高分子粒子が水溶液上に分散されている形態の物質であって、広く使われる物質の一つであるので、用途および環境により活用性がさらによい。
【0070】
防水壁体114は防水フィラー部材114a、防水折り畳み板114bおよびフォールディング部材114cを含む。
【0071】
防水フィラー部材114aは支持フィラー部材113aの内側に接合される。
【0072】
防水折り畳み板114bは支持折り畳み板113bの内側に接合される。
【0073】
フォールディング部材114cは防水フィラー部材114aと防水折り畳み板114bの間を連結し、放射状にフォールディング動作が可能である。
【0074】
汚水流入管(151;U字管前端の水平管)は洗足水槽110の汚水排出口に連結され、本体200とそれぞれの排水管を有して壁体を貫通する。
【0075】
悪臭遮断部(152;U字管)は汚水流入管151と下水管153の間に配置され、トイレの床の汚水排出口から流入する臭いを遮断する。すなわち、臭い遮断部152はトイレの床の汚水排出口から流入する悪臭を遮断するためにU字管や専用バルブで具現可能である。
【0076】
下水管(153;U字管後端の垂直管)は前端が臭い遮断部152と連結され、後端がトイレの床の汚水排出口または便器水槽のトラップに連結され得る。
【0077】
足健康管理器(図1、100)は周期的にきれいな水を放流して悪臭遮断部152に水を満たす。これはU字状の悪臭遮断部152に水が溜まることを防止するための一環でもある。したがって、悪臭遮断部152の周辺は密封されなければならない。
【0078】
図5および図6は、洋式便器の他の実施例を図示する。
【0079】
例えば、洋式便器10’は本体200’の前方を除いた両端の一部区間には、洗足水槽110のスライディング移動区間を気密に保護し本体200’を支持するための側面カバー211が配置され得る。側面カバー211は洗足水槽110の外側に配置された状態で本体200’と一体型からなるか、分離型からなり得る。
【0080】
ここで、側面カバー211は洗足水槽110の両端を取り囲んで本体200’の前端部を床に支持する形態からなって、使用者が洋式便器10’に座る時に本体200’の前端部が受ける荷重を分散する。
【0081】
これに伴い、側面カバー221は洋式便器10’の前端部に加えられる荷重によって破損する可能性を未然に遮断することができる。
【0082】
図7図9は、洗足水槽110の内壁が磁性体を通じて弾性変形される例を概略的に示した図面であって、洗足水槽110の細部構成(後述される図面を通じて図示)を図示してはいない。
【0083】
したがって、図7図9は洗足水槽110の可変壁体112が弾性変形される材質からなるということを理解しやすく図示した図面に過ぎず、図示された形態によって洗足水槽110の形状が制限されはしない。
【0084】
図7図9に図示された可変壁体112は、前述した通り、支持壁体(図3の113)と防水壁体114が結合された構造である。防水壁体114は例えばラテックスゴム材質からなって弾性変形が可能である。この時、防水壁体114が連結された部位は使用者が洗足水槽110を利用して足洗浄および足浴をする場合にも水が漏れないように気密に処理される。
【0085】
このために、防水壁体114の防水フィラー部材114aと防水折り畳み板114bの間にはフォールディング部材114cが備えられる。フォールディング部材114cは複数のゴム板が折り畳まれるフォールディング方式からなって、支持フィラー部材113aと支持折り畳み板113bの内側に接合される防水フィラー部材114aと防水折り畳み板114bの間を気密に連結する。
【0086】
ここで複数のゴム板は、第1ゴム板114c_1、第2ゴム板114c_2および第3ゴム板114c_3を包括する。図面に図示された通り、フォールディング部材114cは第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3が相互に連結された形態であるが、これは一例に過ぎず、フォールディング部材114cは第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3よりさらに多くのゴム板が連結された形態からなってもよい。本明細書では複数のゴム板が相互に重なる構造に対する理解を助けるために第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3と特定して説明することにする。
【0087】
フォールディング部材114cは第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3に内蔵される磁性体115を含むことができる。磁性体115は外部から電源が印加される時のみ磁性を帯びる電磁石であり得る。磁性体115は第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3に内蔵されてそれぞれのゴム板114c_1、114c_2、114c_3が対向する領域ごとに引力および/または斥力が作用するように備えられ得る。
【0088】
例えば、洗足水槽110が完全に展開された後に制御部140が電源供給部180の電源を制御する信号を出力することができる(洋式便器は洗足水槽の展開と収納を感知する別途のセンサ(図示されず)を具備することができる。)。
【0089】
図7での磁性体115は電源供給部180により電源の供給を受けて引力が作用する形態としてのみ機能することができる。この時、第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3それぞれに内蔵された磁性体115は、互いに対向する位置ごとに引力が作用するようにN極とS極が当接する形態で配置され得る。
【0090】
これとは異なる例として、図8での磁性体115は防水壁体114の垂直長手方向に沿って間隔をおいて配置された状態で第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3に内蔵され得る。
【0091】
ここで、磁性体115は説明の便宜のために、図8で防水壁体114の一番上から1行、その次の行は2行、その次の行は3行というような方式で説明する。
【0092】
磁性体115は例えば、防水壁体114の垂直長手方向に沿ってN極とS極が前後方向に交互に配置されて、使用者入力部130の選択的な操作により、1、3行の磁性体115のみ引力または斥力が発生するようにしたり、その反対に2、4行の磁性体115のみ引力または斥力が発生するようにして、洗足水槽110が展開または収納される時に選択的に該当機能を調節できるようにする。
【0093】
例えば、洗足水槽110が展開される場合には防水壁体114が洗足水槽110の後端壁として密閉構造でなされなければならないので、フォールディング部材114cは防水壁体114が第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3に内蔵された磁性体115の引力作用によって堅固な形態の壁として機能できるようにする。
【0094】
反面、洗足水槽110が本体(図1の200、図5の200’)の前方収納空間に収納される時には、フォールディング部材114cは磁性体115の斥力作用によって防水壁体114が便器水槽220の下端部の形状に合うように可変されるようにすることによって、洗足水槽110の収納を容易にする。
【0095】
図9での磁性体115’は防水壁体114の上端の垂直一部区間に沿って長く形成されて、第1、2、3ゴム板114c_1、114c_2、114c_3間の密着力をさらに向上させてもよい。
【0096】
一方、洗足水槽110の後方下端部は洗足水槽110が収納または展開される時に可変壁体112が内部空間の内側に回動して傾くように、洗足水槽110の後端壁下端の一部区間に連結され得る。ここで、洗足水槽110の後方下端部は使用者が洗足水槽110を使って足洗浄または足浴をする時に外部に水が漏れないように密閉構造を有する。
【0097】
つまり、可変壁体112は洗足水槽110が洋式便器(図1の10、図5の10’)の前方下端部に挿入される時に高さが低くなるように調節されなければならず、使用者が足健康管理器(図1の100、図5の100)を使うために洋式便器(図1の10、図5の10’)から前方にスライディングさせた時は、可変壁体112の位置は高さが高くなるように調節されなければならない。
【0098】
図10および図11は、本発明の一実施例に係る足健康管理器の作動例を正面および背面から概略的に示した断面例示図である。
【0099】
図10および図11を参照すると、洗足水槽110は足健康管理器100を駆動できる電子回路基板と関連部品を気密に内蔵できるが、各種ケーブルやセンサ、アクチュエータ、スイッチ、LEDなどの部品も含まれ、これに連結される各種部品を包括する。
【0100】
このような洗足水槽110は内部に使用者の足が収容される構造を有し、底板には使用者の足が置かれる洗浄板111が備えられる。
【0101】
洗浄板111は平面を基本とするが、上方に突出した中央部(足弓が位置する部分)を具備するように変形され得る。
【0102】
洗浄板111には上方に突出した複数の突起111aが間隔をおいて配置され得る。
【0103】
突起111aは効果的に足裏の洗浄を助け、床または床に形成されたノズル(上向き噴射ノズル:124)と足との一定の距離を維持する役割をする。突起111aは足裏に当たる時にざらざらした触感を感じさせて指圧効果を提供するとともに、足をこすって洗浄できる形態を有することが好ましい。
【0104】
一方、突起111aは足が置かれる部位が弾性変形したり下部に陥没して足の形状を取る枠の役割をすることによって、足が洗浄板111に安定的に載置されるようにしてもよい。
【0105】
洗浄板111は洗足水槽110から脱着可能な構造からなり、取り替え使用が可能に構成することができる。またはこれとは異なり、洗足水槽110の底面に突起が形成されて足が置かれる領域、すなわち洗足水槽110の底面の一部又は全部の領域であってもよい。
【0106】
洗足水槽のカバー(図示されず)は洗足水槽110の上面の一部区間(前部)を覆って水が外に飛ぶことを防止し、後述する下向き噴射ノズル122が設置される領域を提供することができる。
【0107】
洗足水槽のカバーは洗足水槽110と脱着可能な構造からなり得、洗足水槽110の前端部の一側にヒンジ軸(図示されず)が連結されて回動可能な構造からなってもよい。
【0108】
噴射部120は洗足水槽110の内側空間に向けて洗浄水を噴射する。洗浄水は基本的に水であるが、洗浄液を含むことができる。
【0109】
噴射部120は側面噴射ノズル123および上向き噴射ノズル124を含み、選択的に洗足水槽カバーの底面に形成される下向き噴射ノズル122を含むことができる。
【0110】
側面噴射ノズル123は洗足水槽110の内側周面に一つ以上配置されて側方に水を噴射する。このような側面噴射ノズル123は洗足水槽110の内壁に設置された位置で水平方向より下向きの位置に水を噴射する。
【0111】
洗浄水が洗足水槽110の内側左右から噴射されるので、足首を捻って足裏を洗うこともできる。
【0112】
一方、洗足水槽110の底前端部は後端部の高さより高く形成され、足指側を向く側面噴射ノズル123の位置をさらに高く形成するように構成することができる。このようになると、噴射される洗浄水の方向がより垂直に近くなって足の甲および足指の洗浄をより効果的にできるようになる。
【0113】
上向き噴射ノズル124は洗浄板111の底面に間隔をおいて配置されて上方に水を噴射して足裏を洗浄する。
【0114】
この時、上向き噴射ノズル124の噴射圧は、洗浄水が洗足水槽110の外部に飛ぶことを防止するために、噴射された洗浄水の高さが洗足水槽110の高さ以内に維持されるように構成されることが好ましい。または足裏の洗浄時には上向き噴射ノズル124の噴射圧を強くし、洗浄板111から足を離すことを感知すると、直ちに噴射圧を弱く調節するように構成することができる。
【0115】
下向き噴射ノズル122は洗足水槽のカバーの内側に一つ以上配置されて下方に洗浄水を噴射する。下向き噴射ノズル122を追加的に具備する場合、足の甲と足指の洗浄に効果的である。
【0116】
噴射部120には外部に位置した別途の洗浄水供給部(図13の160)および/または洗浄液供給部(図示されず)が連結される。洗浄水の供給は外部の給水管を通じてなされるが、噴射圧調節のために洗足水槽110の内部に洗浄水を貯蔵する水槽部(図示されず)を具備することができる。例えば、給水管の水圧が必要以上に大きければ、水槽部がバッファの役割をして適正噴射圧を維持し、洗浄水の噴射圧を給水管の水圧より大きくする必要がある場合には水槽部に連結されたピストン(図示されず)が作動して噴射圧を高める。
【0117】
洗浄液供給部は外部の洗浄液供給装置(図示されず)から洗浄液の供給を受けたり、カートリッジ取り替えタイプからなり得る。洗浄液供給部は洗浄液ノズル125と連結される。他の実施例として、洗浄液供給部が噴射部120の各ノズルにすべて連結されて、噴射部120の各ノズルが洗浄水と交互に洗浄液を噴射したり洗浄水と混入して噴射されるようにすることができる。
【0118】
すなわち、下向き噴射ノズル122、側面噴射ノズル123、上向き噴射ノズル124と洗浄液ノズル125が一つの管に連結され、分岐された部位ごとに噴射バルブ(図示されず)が備えられて、選択的に洗浄水および/または洗浄液を噴射するようにすることができる。
【0119】
または構造の便宜上、下向き噴射ノズル122と洗浄液ノズル125のみ一つの管に連結され、その間に噴射バルブが配置されて選択的に洗浄水および/または洗浄液を噴射してもよい。
【0120】
噴射部120の動作は使用者入力部(図6図8図12の130)を通じての使用者入力によりまたは予め定められた制御ロジックにより制御部(図6図8図12の140)によって制御される。
【0121】
この時、洗足水槽110の外部に水が飛ぶことを防止するために、噴射部120は洗足水槽110の内部に配置された予め設定された一定量の水が満たされた状態で噴射されることが好ましい。ここで、予め設定された一定量は使用者が予め設定した洗足水槽110内部の洗浄水が満たされる高さで測量することができ、これは環境に応じて設定変更が可能である。
【0122】
噴射部120によって噴射される洗浄水および/または洗浄液の噴射圧と噴射パターン、噴射角度は多様に組み合わせられたり制御され得、これについては後述する。
【0123】
噴射部120は使用者入力部(図6図8図12の130)と電気的に連結されたLED(図示されず)により電源のオン(ON)/オフ(OFF)が区分されて表示され得る。
【0124】
図12は、本発明の一実施例に係る足健康管理器付き壁面付着型洋式便器において、気泡発生部の作動例を概略的に示した図面である。
【0125】
図12を参照すると、足健康管理器(図9および図10の100)は洗足水槽(図9および図10の110)の底(洗浄板底面)に配置されて使用者の足裏に向けて気泡を発生させる気泡発生部190をさらに含むことができる。
【0126】
気泡発生中に該当区間に洗浄水が噴射されると、水の抵抗が弱くなって洗浄力が高くなり得、利用者が気泡による清涼感を感じることができる。
【0127】
気泡発生部190は固体、液体にガスを接触させて吸収や反応させる時に最適な接触効率が得られるように吹き込むガスの流速および気泡の形状を調整する。
【0128】
図13は、本発明の一実施例に係る足健康管理器付き壁面付着型洋式便器において、足指噴射ノズルを概略的に示した図面である。
【0129】
図13を参照すると、足健康管理器には足指噴射ノズル171がさらに配置され得る。
【0130】
足指噴射ノズル171は洗浄板(図10および図11の111)に長手方向に載置される足指の間に位置するように、洗浄板111の幅方向に間隔をおいて配置されて、足指の間に向けて水を噴射する。
【0131】
足指噴射ノズル171は足指の間に位置し、図15に図示された足指を基準として左右に幅が調節されるか上下に長さが調節される形態からなり得る。
【0132】
足指噴射ノズル171は円筒状からなり、外面に複数の噴射口171aを有する。足指噴射ノズル171は洗浄水供給部160と連結されて洗浄水を外部に噴射する機能を有する。洗浄水供給部160から供給される洗浄水は複数の噴射口171aを通じて外部(使用者の足指の間)に噴射される。
【0133】
図面では足指噴射ノズル171が柱状からなるが、足指噴射ノズル171は上端の一部が上部から下部に行くほど幅が広くなるテーパ(taper)状からなって、足指の挿入が容易な構造からなってもよい。
【0134】
足指噴射ノズル171は上、下に昇降調節され得、回転しながら水を噴射できる構造からなってもよい。
【0135】
本発明に係る足健康管理器100を利用する人ごとに足指の形態と大きさが異なるため、足指噴射ノズル171は不特定多数に適用できるように利用者の足指の形状に応じて洗浄板111の幅(および/または長さ)方向に所定の長さ(設置間隔)だけ位置移動が可能である。
【0136】
利用者別足指噴射ノズル171の位置移動は記憶装置(図示されず)に保存され、今後使用者入力部(図6図8および図12の130)の簡単な操作で利用者別に保存された位置に移動されるように構成することができる。例えば、互いに異なる足指の大きさと形状を有するA、Bの2人が足健康管理器100を利用する場合、Aが使用者入力部を操作して(例えば、1番のボタンを押す)足指噴射ノズル171が自動でAの足指に合う位置に移動し、Bが使用者入力部を操作して(例えば、2番のボタンを押す)足指噴射ノズル171が自動でBの足指に合う位置に移動できる例がこれに該当し得る。
【0137】
以下、本発明に係る足健康管理器(図1図4および図5および図10図11の100)の動作および制御に関して説明する。前述した噴射部120、洗浄液ノズル125、使用者入力部(図6図8および図12の130)を含む本発明に係る足健康管理器100の諸電気/電子的装置の動作は制御部(図示されず)によって統制される。
【0138】
まず、噴射圧および噴射動作制御について具体的に説明する。
【0139】
本発明に係る足健康管理器100は各噴射ノズルの噴射圧を一定水準以上に維持するために、各噴射ノズルが順次噴射されるように制御され得る。例えば、上向き噴射ノズル124-側面噴射ノズル123-足指噴射ノズル171の順に動作させて一定水準以上の噴射圧を維持するように制御される。必要に応じて噴射圧を高める加圧ポンプ(図示されず)を用いてもよく、適正噴射圧の維持が可能な状態であれば、二以上のノズルで同時に噴射されるように制御されてもよいことは言うまでもない。
【0140】
一方、洗浄およびマッサージ効果を高めるために、各ノズルでは時間により可変する噴射圧で噴射をするように制御することができる。
【0141】
洗浄水および洗浄液の噴射方式は多様な組み合わせが可能である。例えば、噴射部120による洗浄水の噴射時、水と洗浄液が同じノズルで交互にまたは所定の噴射パターンにより噴射されるように構成され得、水と洗浄液が混入された洗浄水が噴射されるようにすることができ、水のみ噴射されるようにしてもよい。または洗浄液は専用ノズル(洗浄液ノズル;125)でのみ噴射するように制御されてもよい。
【0142】
洗浄効果およびマッサージ効果の増大のために、噴射部120の各ノズルは左/右または上/下に噴射角度が調節され得、側面噴射ノズル123および上向き噴射ノズル124は洗足水槽110の外部に水が飛ばないように噴射角度が所定の範囲に制限されることが好ましい。
【0143】
噴射圧、噴射方式、噴射角度の制御は使用者入力部(図6図8および図12の130)を通じての使用者操作または予め設定された制御ロジックにより制御部(図6図8および図12の140)によって遂行される。
【0144】
図14は、本発明の一実施例に係る足健康管理器付き壁面付着型洋式便器において、足指洗浄部の作動例を概略的に示した図面である。
【0145】
図14を参照すると、足指洗浄部170は足指噴射ノズル171、洗浄部材172および回転片173を含む。
【0146】
足指噴射ノズル171の上部には洗浄部材172が回転可能に装着され得る。洗浄部材172は下面が開放された円筒状からなる。回転片173は洗浄部材172の上端に位置して洗浄部材172と同軸回転が可能である。
【0147】
足指洗浄部170は回転片173と結合された洗浄部材172が足指噴射ノズル171の上端の一部分を覆って軸方向に回転しながら足指の間を洗浄する。すなわち、洗浄部材172は回転片173が噴射部120から噴射される洗浄水によって回転する時、回転片173と連動して回転する構造を有する。
【0148】
洗浄部材172は足指の間で各種角質などを含んだ異物を除去するために皮膚に直接当たる部分であるので、天然ゴムの原液を発泡させて作ったラバー型であるか、合成樹脂で作ったウレタン型からなる硬質のスポンジからなり得る。このような洗浄部材172の外周面は複数の突起が間隔をおいて形成されてもよい。
【0149】
ここで、洗浄部材172の内側周面と足指噴射ノズル171の外周面の間には、洗浄部材172の回転を補助するベアリング(図示されず)が備えられてもよい。
【0150】
図15図18は、本発明の一実施例に係る足健康管理器付き壁面付着型洋式便器において、足指洗浄部の作動変形例を概略的に示した図面である。
【0151】
図15図18に図示された洗浄部材172’は下面が開放された円筒状からなり、足指噴射ノズル171’の外側を取り囲んだ状態で軸方向回転が可能である。ただし、図15図18での洗浄部材172’は前述した実施例と異なる回転方式を有する。
【0152】
この回転方式の説明に先立ち、足指噴射ノズル171’と洗浄部材172’の構造について詳察することにする。
【0153】
図16に図示された通り、足指噴射ノズル171’は洗浄部材172’の挿入された状態で回転が可能な構造からなる。
【0154】
このために、足指噴射ノズル171’は洗浄水案内溝171b’と、噴射口171a’および回転軸171c’を有する。洗浄水案内溝171b’は足指噴射ノズル171’の外側周面に長手方向に沿って間隔をおいて陥没形成される。噴射口171a’は洗浄水案内溝171b’上に間隔をおいて貫通形成される。回転軸171c’は洗浄部材172’の内側面に形成された回転軸連結溝172b’と連結される。
【0155】
洗浄部材172’は足指噴射ノズル171’の噴射口171a’と連通する複数の噴射口172aを有する。
【0156】
図17の(a)は図15のB-B’断面を示した図面であり、(b)は(a)において洗浄部材カバー174’を追加した例である。図17の(a)および(b)を参照すると、噴射口172a’は洗浄部材172’の軸心を基準として斜めに貫通した構造からなる。
【0157】
洗浄部材172’の噴射口172a’は足指噴射ノズル171’の洗浄水案内溝171b’と連結される構造を有する。
【0158】
ここで、洗浄水案内溝171b’は水が流れる空間であって、足指噴射ノズル171’を経て洗浄部材172’に流入する洗浄水を外部に途切れることなく連続的に噴射させる機能を有する。
【0159】
図18に図示された通り、洗浄水供給部160から供給された洗浄水が足指噴射ノズル171’の噴射口171a’を経て噴射口172a’に噴射されると、噴射口172a’はその噴射圧によって洗浄部材172’の回転を誘導する。
【0160】
洗浄部材172’は洗浄水が噴射口172a’を通じて噴出される力で回転する構造であるので、軟質からなると、使用者の足指の間でともすれば回転しないことがある。したがって、洗浄部材172’は回転が可能な範囲での硬質からなり、外側面には洗浄補助のために複数の突起が形成され得る。
【0161】
洗浄部材カバー174’は洗浄部材172’の外周面に差し込まれる形態で取り替えが可能である。すなわち、洗浄部材カバー174’は使用者の足指の間の汚染物質を除去する際に接触面が汚染され得るため、清潔維持のために取り替えタイプからなる。この時、洗浄部材カバー174’のカバーホール174a’は噴射口172a’と連通することが好ましい。
【0162】
足指洗浄部170’は足指洗浄ノズル171’が鉛直上方に延びて使用者の足指の間ごとに一つ以上配置されて、回転を通じて足指の間を洗浄しながらマッサージする。
【0163】
足指洗浄ノズル171’を取り囲む洗浄部材172’の外周面には、一つ以上の突起を置くことで洗浄力およびマッサージ効果を増大させる方がよく、洗浄部材172’の胴体自体は硬質であるが突起は軟質である方がよい。
【0164】
以下では、本発明に係る足健康管理器100の自動洗浄作動に対する好ましい一実施例を説明する。
【0165】
自動洗浄機能は足置き感知段階、洗浄液噴射段階、足洗浄段階からなり得る。足置き感知段階は足が洗浄板111に置かれることを感知する段階である。洗浄液噴射段階は足感知センサ(図示されず)により感知された足の位置情報値を制御部が受信して、噴射部120の洗浄液ノズル125を駆動させることによって洗浄液を噴射する段階である。足洗浄段階は洗浄液が噴射された後、第1待機時間が経過すると水噴射ノズル部から水を噴射して足を洗浄する段階である。
【0166】
選択的に、足感知センサが足が洗浄板111から離れたことを感知する足離脱感知段階と、第2待機時間が経過した後、洗足水槽110の内部空間を洗浄するために噴射部120から洗浄水を噴射する内部洗浄段階を追加して構成してもよい。
【0167】
ここで、第1、2待機時間は該当過程で予め設定された時間を意味し、使用者によって該当時間を変更することができる。
【0168】
使用者は使用者入力部(図6図8および図12の130)を利用して種々の事前設定が可能である。噴射部120の噴射圧や自動洗浄機能の第1待機時間、第2待機時間、洗浄液噴射量などの基本的な値を設定することができる。
【0169】
足置き感知段階は、足感知センサによって行われる。
【0170】
足感知センサは受光部(図示されず)と発光部(図示されず)を洗足水槽110の左右側内壁に設置する方式で具現するか、洗浄板111の底に圧力センサを置いて具現することができる。
【0171】
このような足感知センサは、足が洗浄板111に近接する位置または載置された圧力値を感知した情報値を制御部に伝送する。制御部は足感知センサと電気的に連結され、足感知センサから伝送された情報値を予め設定された基準値と比較演算して、その結果値が基準値に符合すれば噴射部120を駆動制御する。
【0172】
足洗浄段階で、制御部は洗足水槽110の内側収容空間が予め設定された時間の間自動洗浄されるように噴射部120を制御する。ここで、予め設定された時間は各種データで蓄積された統計値に基づいて算定された時間であって、各機能によって初期設定値が異なり得、その設定値は使用者によって定められ得る。足洗浄の効果を高めるために、洗浄水と洗浄液の噴射方式、噴射圧、噴射角度は、使用者入力によってまたは予め設定されたロジックによって自動で可変しながら行われ得る。
【0173】
内部洗浄段階は、足洗浄を終えた使用者が足を引けば行われる。洗浄板111から足が離れることを感知すると、噴射部120は制御部によって駆動が中断され、制御部は自動洗浄機能を利用して洗足水槽110の内部を洗浄するように噴射部120を統制する。
【0174】
足健康管理器100の内部洗浄のために、制御部は噴射角度を調節して予め設定された時間の間洗浄板111に向けて洗浄水を噴射する。設定時間は使用者が任意に変更することができる。または汚染センサ(図示されず)を利用して洗浄板の洗浄程度を感知して、適正水準の洗浄になるまで洗浄板の洗浄時間を変更することができる。
【0175】
内部洗浄段階で噴射される洗浄水は、足洗浄時の洗浄水より強力な洗浄力を有する洗浄液を混合したものであり得る。このために、洗浄液貯蔵部は足洗浄用洗浄液と区分して洗浄板洗浄用洗浄液を貯蔵するように構成され得る。
【0176】
以上、好ましいいくつかの実施例を通じて本発明の構成について詳察した。本発明は、腰を曲げずに手を使わなくても足裏と足指の間をまんべんなく洗うことができる構造からなり、動きに制約のある体の不自由な人も気楽に足洗浄が可能である。
【0177】
また、足健康管理器は足洗浄および足浴をした後に、自動で機器を洗浄する機能を搭載して従来の管理の問題点を解決することができる。この時、使用者の足洗浄および足浴がなされた足健康管理器は、胴体部のカバーの内側に紫外線ランプ(図示されず)やドライ装置(図示されず)を構成して細菌を撲滅したり水気を除去してもよい。
【0178】
本発明は前述した実施例に限定されず、本発明の技術思想が許容される範囲内で多様に変形して実施できることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0179】
前述した通り、本発明の実施形態は、狭い空間でも壁面付着型洋式便器としての機能だけでなく、足健康管理器が付着されて足洗浄およびマッサージまで兼ねることができる。
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【国際調査報告】