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特表2025-504644バックライトパネル反射層の印刷方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-14
(54)【発明の名称】バックライトパネル反射層の印刷方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/08 20060101AFI20250206BHJP
   F21S 2/00 20160101ALN20250206BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250206BHJP
【FI】
G02B5/08 C
F21S2/00 400
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543866
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 CN2022128157
(87)【国際公開番号】W WO2023231287
(87)【国際公開日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】202210611440.5
(32)【優先日】2022-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522378292
【氏名又は名称】芯体素(杭州)科技発展有限公司
【氏名又は名称原語表記】ENOVATE3D (HANGZHOU) TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】吉 祥
(72)【発明者】
【氏名】徐 恩毅
(72)【発明者】
【氏名】茹 李波
(72)【発明者】
【氏名】魯 律▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】曹 航超
【テーマコード(参考)】
2H042
3K244
【Fターム(参考)】
2H042DC04
3K244AA00
3K244BA31
3K244CA01
3K244DA01
3K244HA03
3K244LA07
(57)【要約】
本出願の実施例は、バックライトパネル反射層の印刷方法および装置を提供し、その方法は、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することと、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに従って圧電噴射弁の移動経路を生成することと、補正処理された圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷することと、を含む。圧電噴射弁を制御して反射層を印刷することにより、反射層の厚さの無段階変化を達成でき、かつ、該方法はダイボンディングプロセスの前後で実施でき、従来のスクリーン印刷より柔軟性があり、同時に、バックライトパネルの錫メッキ精度への影響を効果的に回避できるだけでなく、反射層硬化後の反りなどの現象も回避でき、反射層の作製精度をさらに保証する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することと、
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、前記バックライトパネルの仕様パラメータに従って前記少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することと、
補正処理された前記少なくとも2つの圧電噴射弁を前記移動経路に従って制御し印刷することと、を含むことを特徴とする、
バックライトパネルの反射層の印刷方法。
【請求項2】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、
接触センサに基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれと前記バックライトパネルとの間の距離を取得し、前記少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれと前記バックライトパネルとの間の距離が所定の距離となるように制御することを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
第一カメラに基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、前記ノズル形状に基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定することと、ここで、前記第一カメラは、前記少なくとも2つの圧電噴射弁の下に配置され、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を所定の距離に従って調整することと、を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
前記少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つの圧電噴射弁を制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷することと、
第二カメラに基づいて前記較正ポイントを識別し、前記較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定することと、ここで、前記第二カメラは、前記少なくとも2つの圧電噴射弁の上に配置され、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の前記調整された距離と、前記較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの圧電噴射弁の初期位置を決定することと、を含むことを特徴とする、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後であって、前記バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、前記バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて前記少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、さらに、
前記第二カメラに基づいて前記バックライトパネル上のマーキングポイントを識別することと、ここで、前記バックライトパネル上のマーキングポイントの数は、少なくとも2つであり、
任意の2つの隣接する前記バックライトパネルのマーキングポイントによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるか否かを判定することと、ここで、前記基板は前記バックライトパネルを支持するために使用され、
任意の2つの隣接する前記バックライトパネル上のマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が前記基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接する前記バックライトパネル上のマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が前記基板上に設定された較正線と平行になるまで、前記バックライトパネルに対して第二補正処理を実行することと、
補正処理された前記バックライトパネル上のマーキングポイントに基づいて、前記較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、前記較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、前記較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算することと、を含むことを特徴とする、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを備え、
前記バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、前記バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて前記少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することは、
前記バックライトパネルの表面サイズ、各前記発光ダイオードのサイズ、および前記バックライトパネル上の各前記発光ダイオードの位置を取得することと、
前記バックライトパネルの表面サイズに基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定することと、ここで、前記第一印刷領域は前記発光ダイオードを含まず、前記少なくとも2つの圧電噴射弁は前記第一印刷領域においてオン状態にあり、前記第二印刷領域はすべての前記発光ダイオードを含み、
各前記発光ダイオードのサイズおよび前記バックライトパネル上の各前記発光ダイオードの位置に基づいて、前記第二印刷領域内の前記少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置およびオフ状態にある位置を決定することと、
前記少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置、前記第一印刷領域、前記少なくとも2つの圧電噴射弁が前記第二印刷領域内でオン状態にある位置およびオフ状態にある位置に基づいて、前記少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することと、を含むことを特徴とする、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの前に実施される、または、
前記方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの後に実施されることを特徴とする、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁および少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備え、
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
同じ時間間隔で各前記大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各前記大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するか否かを判定することと、
前記大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、前記大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、前記大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、
同じ時間間隔で各前記小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各前記小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するか否かを判定することと、
前記小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、前記小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、前記小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
前記少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、前記少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うことを含むことを特徴とする、
請求項2に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一較正処理を実行するように構成された第一処理モジュールと、
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、前記バックライトパネルの仕様パラメータに従って前記少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成するように構成された生成モジュールと、
補正処理された前記少なくとも2つの圧電噴射弁を前記移動経路に従って制御し印刷するように構成された印刷モジュールと、を備えることを特徴とする、
バックライトパネルの反射層の印刷装置。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、半導体処理技術の分野に属し、特にバックライトパネル反射層の印刷方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体技術の普及に伴い、半導体の加工精度もますます高度化している。一般的に、半導体バックライトパネルの反射効率を高めるために、該バックライトパネルの回路上にバックライトパネル反射層を設けることができる。
【0003】
従来技術では、通常、スクリーン方法でバックライトパネルに反射層をコーティングすることができ、そのパターンは該バックライトパネルの具体的な分布パターンに従って作成される。しかし、実際の印刷工程では、スクリーンプロセスは、バックライトパネルのダイボンディングプロセス前に完了する必要があり、該方法は、バックライトパネルの錫メッキ精度に影響を与える可能性が非常に高い。一方、スクリーンによるバックライトパネルは反りやすく、バックライトパネルの後工程で要求される精度に大きな困難をもたらす。
【0004】
次に、印刷工程において、スクリーンの1回のインク印刷の高さは、バックライトパネルの反射層に要求される高い反射率を満たすことができず、要求を満たす反射層の高さを得るためには印刷回数を増やす必要がある。また、スクリーン印刷は、オーバーフロー現象のあるインク材料を使用するため、印刷厚みが大きすぎると、バックライトパネル周辺部の開口精度不良と外観不良が発生しやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
要約すると、従来のバックライトパネルの反射層に対する印刷プロセスの精度が低く、後工程の精度にも影響を及ぼしやすく、その結果、印刷コストが高くなり、印刷された反射層に対するユーザーの満足度に影響を及ぼす。
【課題を解決するための手段】
【0006】
印刷プロセスの精度が低く、後工程の精度にも影響しやすく、その結果、印刷コストが高くなるという上記問題を解決するために、本出願は、バックライトパネルの反射層を印刷する方法および装置を提供し、圧電噴射弁を制御して反射層を印刷し、反射層の厚さを無段階に変化させることで、バックライトパネルの錫メッキ精度への影響を効果的に回避できるだけでなく、硬化後の反射層の反りなどの現象を回避でき、反射層の作製精度をさらに保証することができる。その技術的解決手段は、以下のとおりである。
【0007】
第一態様において、本出願は、バックライトパネル反射層の印刷方法を提供し、その方法は、
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することと、
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに従って少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することと、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷することと、を含む。
【0008】
第一態様の任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、
接触センサに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離を取得し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離が所定の距離となるように制御することを含む。
【0009】
第一態様のさらに別の任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
第一カメラに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、ノズル形状に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定することであって、ここで、第一カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の下に配置されることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離を所定の距離に従って調整することと、を含む。
【0010】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つを制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷することと、
第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定することであって、ここで、第二カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の上に設けられることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定することと、を含む。
【0011】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁および少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備える。
【0012】
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
同じ時間距離で各大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するかどうかを判定することと、
大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、
同じ時間距離で各小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するかどうかを判定することと、
小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、を含む。
【0013】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うことを含む。
【0014】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、
第一所定濃度の希釈剤と第二所定濃度のレベリング剤を融合して、少なくとも2つの圧電噴射弁用の印刷材料を得ることを含む。
【0015】
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷することは、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁に印刷材料を充填し、そして、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷することを含む。
【0016】
第一態様のさらに別の任意の解決手段において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する前に、さらに、
バックライトパネルの表面を洗浄することを含む。
【0017】
第一態様のさらに別の任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、さらに、
第二カメラに基づいてバックライトパネルのマーキングポイントを識別することであって、ここで、バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つであることと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判定することであって、ここで、基板はバックライトパネルを支持するために使用されることと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行になるまで、バックライトパネルに対して第二補正処理を実行することと、
補正処理されたバックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算することと、を含む。
【0018】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを備える。
【0019】
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することは、
バックライトパネルの表面サイズ、各発光ダイオードのサイズ、およびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置を取得することと、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定することであって、ここで、第一印刷領域は発光ダイオードを含まず、少なくとも2つの圧電噴射弁は第一印刷領域においてオン状態にあり、第二印刷領域はすべての発光ダイオードを含むことと、
各発光ダイオードのサイズおよびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置に基づいて、第二印刷領域内の少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置およびオフ状態にある位置を決定することと、
少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置、第一印刷領域、少なくとも2つの圧電噴射弁が第二印刷領域内でオン状態にある位置およびオフ状態にある位置に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することと、を含む。
【0020】
第一態様のさらに別の任意の解決手段において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さを決定し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を調整することを含む。
【0021】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
印刷されたバックライトパネルの反射層を硬化させることを含む。
【0022】
第一態様のさらに別の任意の解決手段において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁を洗浄領域に移動し、そして各圧電噴射弁に対して洗浄処理を実行することを含む。
【0023】
第一態様のさらなる任意の解決手段において、本方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの前に実施される、または、
本方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの後に実施される。
【0024】
第二態様において、本出願は、バックライトパネル反射層の印刷装置を提供し、それは、
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行するように構成された第一処理モジュールと、
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに従って少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成するように構成された生成モジュールと、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷するように構成された印刷モジュールと、を備える。
【0025】
第二態様の任意の解決手段において、第一処理モジュールは、
接触センサに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離を取得し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離が所定の距離となるように制御する第一制御ユニットを備える。
【0026】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、第一処理モジュールは、さらに、
第一カメラに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、ノズル形状に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定するように構成された第一取得ユニットであって、ここで、第一カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の下に設けられる第一取得ユニットと、
【0027】
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離を所定の距離に従って調整するように構成された第二制御ユニットと、を備える。
【0028】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、第一処理モジュールは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つを制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷するように構成された印刷ユニットと、
第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定するように構成された識別ユニットであって、ここで、第二カメラは少なくとも2つの圧電噴射弁の上に設けられる識別ユニットと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定するように構成された第三制御ユニットと、を備える。
【0029】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁および少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備える。
【0030】
第一処理モジュールは、さらに、
同じ時間距離で各大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、そして、各大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するかどうかを判定するように構成された第二取得ユニットと、
大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整するように構成された第四制御ユニットと、
同じ時間距離で各小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するかどうかを判定するように構成された第三取得ユニットと、
小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整するように構成された第五制御ユニットと、を備える。
【0031】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、第一処理モジュールは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うように構成された加熱ユニットを備える。
【0032】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、第一所定濃度の希釈剤と第二所定濃度のレベリング剤を融合して、少なくとも2つの圧電噴射弁用の印刷材料を得るように構成された融合モジュールを備える。
【0033】
印刷モジュールは、具体的には、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁に印刷材料を充填し、そして、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷するために使用される。
【0034】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する前に、バックライトパネルの表面を洗浄するように構成された第一洗浄モジュールを備える。
【0035】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、装置は、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、第二カメラに基づいてバックライトパネルのマーキングポイントを識別するように構成された識別モジュールであって、ここで、バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つである識別モジュールと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判定するように構成された判定モジュールであって、ここで、基板はバックライトパネルを支持するために使用される判定モジュールと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行になるまで、バックライトパネルに対して第二補正処理を実行するように構成された第二処理モジュールと、
補正処理されたバックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算するように構成された計算モジュールと、を備える。
【0036】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを備える。
【0037】
生成モジュールは、
バックライトパネルの表面サイズ、各発光ダイオードのサイズ、およびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置を取得するように構成された第四取得ユニットと、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定するように構成された分割ユニットであって、ここで、第一印刷領域は発光ダイオードを含まず、少なくとも2つの圧電噴射弁は第一印刷領域においてオン状態にあり、第二印刷領域はすべての発光ダイオードを含む分割ユニットと、
各発光ダイオードのサイズおよびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置に基づいて、第二印刷領域内の少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置およびオフ状態にある位置を決定するように構成された処理ユニットと、
少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置、第一印刷領域、少なくとも2つの圧電噴射弁が第二印刷領域内でオン状態にある位置およびオフ状態にある位置に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成するように構成された生成ユニットと、を備える。
【0038】
第二態様のさらに別の任意の解決手段において、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さを決定し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を調整するように構成された第一調整モジュールを備える。
【0039】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、印刷されたバックライトパネルの反射層を硬化させるように構成された硬化モジュールを備える。
【0040】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、少なくとも2つの圧電噴射弁を洗浄領域に移動し、そして各圧電噴射弁に対して洗浄処理を実行するように構成された第二洗浄モジュールを備える。
【0041】
第二態様のさらなる任意の解決手段において、本方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの前に実施される、または、
本方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセスの後に実施される。
【0042】
第三態様において、本出願はまた、バックライトパネル反射層の印刷装置を提供し、それは、プロセッサおよびメモリを備える。
【0043】
プロセッサは、メモリに接続され、
メモリは、実行可能プログラムコードを記憶するために使用される。
【0044】
プロセッサは、メモリに記憶された実行可能プログラムコードを読み取ることによって、実行可能プログラムコードに対応するプログラムを実行し、本出願の実施例における第一態様または第一態様の任意の実装によって提供されるバックライトパネル反射層の印刷方法を実施する。
【0045】
第四態様において、本出願は、コンピュータ記憶媒体を提供し、コンピュータ記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プログラム命令がプロセッサによって実行されると、本出願の実施例における第一態様または第一態様の任意の実装によって提供されるバックライトパネル反射層の印刷方法を実施することができる。
【発明の効果】
【0046】
まず、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行し、その後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、バックライトパネルの仕様パラメータに従って圧電噴射弁の移動経路を生成し、そして、補正処理された圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する。圧電噴射弁を制御して反射層を印刷することにより、反射層の厚さの無段階変化を達成でき、かつ、該方法はダイボンディングプロセスの前後で実施でき、従来のスクリーン印刷より柔軟性があり、同時に、バックライトパネルの錫メッキ精度への影響を効果的に回避できるだけでなく、反射層硬化後の反りなどの現象も回避でき、反射層の作製精度をさらに保証する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本出願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例で使用される添付図面について簡単に説明するが、以下の説明における添付図面は、本出願における実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
図1】本出願の実施例によって提供されるバックライトパネル反射層を印刷する方法の概略フローチャートである。
図2】本出願の実施例によって提供されるモータモジュールの上面構造の概略図である。
図3】本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図である。
図4】本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの反射層を印刷するプロセスの概略図である。
図5a】本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁のトリガー状態の概略図である。
図5b】本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁のトリガー状態の概略図である。
図6】本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの平面概略図である。
図7】本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁の流量変化曲線の概略図である。
図8】本出願の実施例によって提供される別の少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図である。
図9】本出願の実施例によって提供される別の少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図である。
図10】本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの反射層を印刷する装置の構造概略図である。
図11】本出願の実施例によって提供される別のバックライトパネルの反射層を印刷する装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本出願の実施例における技術的解決手段を、本出願の実施例における添付図面と併せて明確かつ完全に説明する。
【0049】
以下の説明において、「第一」及び「第二」という用語は、説明のためにのみ使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するものとして理解されるものではない。以下の説明は、本出願の複数の実施例を提供し、異なる実施例を置き換えたり、組み合わせたりすることができるため、本出願は、記載された同一および/または異なる実施例のすべての可能な組み合わせを含むとみなすこともできる。したがって、ある実施例が特徴A、B、Cを含み、別の実施例が特徴B、Dを含む場合、本出願は、A、B、C、Dの他のすべての可能な組み合わせの1つ以上を含む実施例も含むと考えられるべきであるが、該実施例は、以下の内容で明示的に文書化されていない可能性がある。
【0050】
以下の説明は例示を提供し、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性、または例示を限定するものではない。本出願の内容の範囲から逸脱することなく、記載された要素の機能および配置に変更を加えることができる。各実施例において、様々な手順または構成要素を適宜省略、置換、または追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、または組み合わされてもよい。さらに、いくつかの実施例に関して説明された特徴を他の実施例に組み合わせることができる。
【0051】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例によって提供されるバックライトパネル反射層を印刷する方法の概略フローチャートを示す。
【0052】
図1に示すとおり、該バックライトパネル反射層の印刷方法は、少なくとも以下のステップを含み得る、
ステップ102、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行する。
【0053】
具体的には、バックライトパネルのダイボンディングプロセスが完了した後、バックライトパネルの反射層を印刷する際に、該反射層を印刷するための少なくとも2つの圧電噴射弁の数および対応する配列位置を決定し、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁に対して第一補正処理を行ってもよい。ここで、少なくとも2つの圧電噴射弁の種類としては、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁が挙げられるが、これらに限定されず、大ノズル圧電噴射弁によって印刷される反射層の面積は、小ノズル圧電噴射弁によって印刷される反射層の面積よりも大きい。バックライトパネルの反射層は、少なくとも2つの大ノズル圧電射出弁、および少なくとも2つの小ノズル圧電射出弁によって印刷されてもよく、少なくとも2つの該大ノズル圧電射出弁を並列に配列することができ、隣接する2つの大ノズル圧電射出弁のそれぞれの間の距離は、任意に調整することができ、少なくとも2つの該小ノズル圧電射出弁を並列に配列することができ、隣接する2つの小ノズル圧電射出弁のそれぞれの間の距離も、任意に調整することができ、かつ、大ノズル圧電噴射弁のそれぞれからバックライトパネルまでの距離は、小ノズル圧電噴射弁のそれぞれからバックライトパネルまでの距離とは異なることが理解されたい。当然で、本実施例における少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁または少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁など、同じ種類の圧電噴射弁であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0054】
本出願の実施例において、該バックライトパネル反射層の印刷方法は、バックライトパネルのダイボンディングプロセス前に実施されてもよいし、バックライトパネルのダイボンディングプロセス後に実施されてもよいが、これに限定されるものではなく、従来のスクリーン印刷より柔軟性があり、反射層硬化後の反りなどの現象も回避できることに留意されたい。なお、ここでのダイボンディングプロセスは、当該技術分野における従来の技術手段であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0055】
ここで、図2に示される本出願の実施例によって提供されるモータモジュールの上面構造の概略図を参照することができる。図2に示すとおり、該モータモジュールは、バックライトパネルの上に設けられてもよく、ガントリと、該ガントリの両側にそれぞれ設けられた小ノズル圧電弁モジュールと、大ノズル圧電弁モジュールとを含むことができるが、これに限定されない。ここで、小ノズル圧電弁モジュールは、ガントリの片側でモータにより制御されて水平方向に往復移動可能であり、該小ノズル圧電弁モジュールは、7つの小ノズル圧電噴射弁を含むことができるが、これに限定されず、隣接する各2つの小ノズル圧電噴射弁の間の距離はすべて同じである。大ノズル圧電弁モジュールは、ガントリの反対側でモータにより制御されて水平方向に往復移動可能であり、該大ノズル圧電弁モジュールは、7つの大ノズル圧電噴射弁を含むことができるが、これに限定されず、隣接する各2つの大ノズル圧電噴射弁の間の距離はすべて同じである。各小ノズル圧電噴射弁と各大ノズル圧電噴射弁は個別に制御でき、バックライトパネルのサイズに応じて任意に位置を調整できることが理解されたい。図2に示されるモータモジュール上の小ノズル圧電弁モジュールと大ノズル圧電弁モジュールは、上下にずらして設けてもよいことに留意され、これにより、小ノズル圧電弁モジュールからバックライトパネルまでの距離と、大ノズル圧電弁モジュールからバックライトパネルまでの距離を制御できるだけでなく、小ノズル圧電弁モジュールにはより多くの小ノズル圧電噴射弁を取り付け、大ノズル圧電弁モジュールにはより多くの大ノズル圧電噴射弁を取り付けることが容易になる。
【0056】
さらに、少なくとも2つの圧電噴射弁の数及び対応する配列位置を決定した後、接触センサに基づいて少なくとも2つの該圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離を取得し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離が所定の距離となるように制御することができる。
【0057】
具体的には、少なくとも2つの圧電噴射弁のうちの各圧電噴射弁のノズルを、最初に接触センサの真上に移動するように制御でき、その後、該接触センサが接触に対応する電気信号を取得するまで、各圧電噴射弁のノズルを該接触センサに接触するように制御することができる。該接触センサは、バックライトパネルとの間の距離が所定の距離となる高さに設けられてもよいが、これに限定されず、所定の距離が変更すると、対応する高さを自動的に調整できることを理解されたい。少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれのノズルの対応する電気信号は、接触センサとの接触後も同じであるように制御されてもよく、その結果、少なくとも2つの該圧電噴射弁のそれぞれとバックライトパネルとの間の距離を同じに保ち、さらに、印刷された反射層の精度が保証される。当然で、少なくとも2つの圧電噴射弁に複数種類の圧電噴射弁が含まれる場合、各種類の圧電噴射弁とバックライトパネルとの間の距離が同じとなるように制御することができる。
【0058】
ステップ104、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに従って少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する。
【0059】
具体的には、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの表面サイズ、各発光ダイオードのサイズ、およびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置を取得することができる。ここで、バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを含むことができ、かつ、少なくとも2つの該発光ダイオードは、対称に配置される。バックライトパネルの表面サイズは、バックライトパネルの長さおよび幅であってもよく、各発光ダイオードのサイズは、発光ダイオードの長さおよび幅であってもよく、バックライトパネル上の各発光ダイオードの位置は、バックライトパネルのある頂点を座標原点とし、隣接する2つの辺をそれぞれx軸およびy軸として確立される平面直角座標系における各発光ダイオードの4つの頂点の対応する座標としてそれぞれ使用されるが、これに限定されず、かつ、隣接する任意の2つの発光ダイオード間の距離を決定できることを理解されたい。
【0060】
当然で、本出願の実施例におけるバックライトパネル上の少なくとも2つの発光ダイオードの分布は対称でなくてもよいが、これに限定されない。
【0061】
さらに、バックライトパネルの表面サイズに応じて少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定することができる。ここで、第一印刷領域は、発光ダイオードを含まない領域であってもよいが、これに限定されず、少なくとも2つの圧電噴射弁は、該第一印刷領域において連続的にオン状態にある必要があり、すなわち、少なくとも2つの圧電噴射弁は、第一印刷領域において中断することなく反射層を印刷する。第二印刷領域は、すべての発光ダイオードを含む領域であってもよいが、これに限定されず、該第二印刷領域では、少なくとも2つの圧電噴射弁が各発光ダイオードの直上を通過するときはオフ状態であり、少なくとも2つの圧電噴射弁が各発光ダイオードの直上から離れるときはオン状態である必要があり、その結果、各発光ダイオードの表面に反射層を印刷して該バックライトパネルの発光効果に影響を与えることを避ける。第一印刷領域と第二印刷領域をよりよく区別するために、該第二印刷領域は、全ての発光ダイオード、および任意の2つの隣接する発光ダイオードの間の領域の全ての領域を含むように設定されてもよく、該第一印刷領域は、第二印刷領域を除くバックライトパネルの表面領域の全ての領域であってもよいことが理解されたい。
【0062】
さらに、少なくとも2つの圧電噴射弁が第二印刷領域内でオン状態にある位置とオフ状態にある位置は、各発光ダイオードのサイズとバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置に基づいて決定される。
【0063】
ここで、図3に示される本出願の実施例によって提供される2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図を参照することができる。図3に示すとおり、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁を含み得る少なくとも2つの圧電噴射弁の種類を例とし、第二印刷領域内で印刷する場合、まず大ノズル圧電噴射弁がオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁がオフ状態となり、そして、バックライトパネルの上端から平面Y軸に沿って負方向に移動するように制御することができる。発光ダイオードの上端に移動するとき、大ノズル圧電噴射弁がオフ状態となり、小ノズル圧電噴射弁がオン状態となり、そして、平面Y軸に沿って負方向に移動し続けるように制御することができる。発光ダイオードの下端に移動し続けるとき、大ノズル圧電噴射弁がオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁がオフ状態となり、そして、バックライトパネルの下端に移動するまで平面Y軸に沿って負方向に移動し続け、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁の両方をオフ状態になるように制御することができる。
【0064】
なお、本出願の実施例において、第二印刷領域における少なくとも2つの該圧電噴射弁のオン状態での位置とオフ状態での位置が決定された後、第二印刷領域における少なくとも2つの該圧電噴射弁のオン状態での位置とオフ状態での位置に対応する情報をエンコーダに予め記録することにより、反射層を印刷する過程で、少なくとも2つの該圧電噴射弁の動作状態を、少なくとも2つの該圧電噴射弁の位置に応じて正確に制御することができ、遅延が低減される。
【0065】
なお、上記図3において、大ノズル圧電噴射弁により噴射される形状は、直径の大きい円形(印刷工程中の僅かな変形により楕円形となる)であってもよく、小ノズル圧電噴射弁により噴射される形状は、直径の小さい円形(印刷工程中の僅かな変形により楕円形となる)であってもよく、本出願はこれに限定されないことを理解されたい。
【0066】
さらに、少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域と、第二印刷領域内の少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置とオフ状態にある位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することができる。
【0067】
少なくとも2つの圧電噴射弁の種類が、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁を含む場合、第一印刷領域に反射層を印刷するとき、大ノズル圧電噴射弁を常にオン状態に制御すること(小ノズル圧電噴射弁をオフ状態に制御する)、または小ノズル圧電噴射弁を常にオン状態に制御すること(大ノズル圧電噴射弁をオフ状態に制御する)、または同時に大ノズル圧電噴射弁を常にオン状態に制御し、小ノズル圧電噴射弁を常にオン状態に制御することができるが、これに限定されない。
【0068】
ステップ106、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する。
【0069】
ここで、図4に示される本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの反射層を印刷するプロセスの概略図を参照することができる。図4に示すとおり、少なくとも2つの圧電噴射弁が同じ種類の圧電噴射弁であることを例とし、バックライトパネルの反射層を印刷するとき、まず少なくとも2つの圧電噴射弁をバックライトパネルの上端に配置し、そして少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に加速してバックライトパネルの上端に移動するように制御し、この間、少なくとも2つの該圧電噴射弁のそれぞれの圧電噴射弁はオフ状態にある。次いで、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向にバックライトパネルの下端まで一定の速度で移動するように制御し、この間、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々がオン状態にある。次に、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、バックライトパネルの下端の下まで平面Y軸に沿って負方向に減速して移動し(少なくとも2つの該圧電噴射弁の移動速度が0になるまで)、かつ、平面X軸に沿って負方向に所定の距離を移動するように制御でき、この間、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々はオフ状態にある。ここで、所定の距離は、少なくとも2つの該圧電噴射弁のノズル直径、または反射層に対応する噴射材料層の数に応じて決定でき、例えば、現在、大ノズル圧電噴射弁を制御して印刷する場合、大ノズル圧電噴射弁のノズル直径と同じ距離だけ平面X軸に沿って負方向に移動させることができるが、これに限定されない。次に、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、平面Y軸に沿って正方向に加速してバックライトパネルの下端まで移動するように制御でき、その間、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々はオフ状態にある。続いて、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの上端まで一定の速度で移動するように制御でき、その間、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々はオン状態にある。そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの上端の上まで減速して移動し(少なくとも2つの該圧電噴射弁の移動速度が0になるまで)、かつ、X軸に沿って負方向に所定の距離を移動するように制御でき、この間、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々はオフ状態にある。
【0070】
このとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、少なくとも2つの該圧電噴射弁が第一発光ダイオード上に対応する(すなわち、点線印刷領域に対応する)バックライトパネルの上端に移動するように制御されるまで、上記移動経路および対応する状態を繰り返すように制御することができる。次に、まず、少なくとも2つの該圧電噴射弁を制御して、平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で位置1(第一発光ダイオードの上端とも理解できる)まで移動させ、このとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整し、かつ、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で移動するように制御し続ける。少なくとも2つの該圧電噴射弁が平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で位置2(第一発光ダイオードの下端とも理解できる)まで移動すると、少なくとも2つの該圧電噴射弁はオフ状態からオン状態に調整され、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で移動するように制御し続ける。少なくとも2つの該圧電噴射弁が平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で位置3(第二発光ダイオードの上端とも理解できる)まで移動すると、少なくとも2つの該圧電噴射弁はオン状態からオフ状態に調整され、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で移動するように制御し続ける。少なくとも2つの該圧電噴射弁が平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で位置4(第二発光ダイオードの下端とも理解できる)まで移動すると、少なくとも2つの該圧電噴射弁はオフ状態からオン状態に調整され、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で移動するように制御し続ける。少なくとも2つの該圧電噴射弁が平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で位置5(第三発光ダイオードの上端とも理解できる)まで移動すると、少なくとも2つの該圧電噴射弁はオン状態からオフ状態に調整され、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁を平面Y軸に沿って負方向に一定の速度で移動するように制御し続け、かつ、バックライトパネルの反射層全体が印刷されるまで、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、上記移動経路および対応する状態を繰り返すように制御することができる。
【0071】
ここで、図5に示される本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁のトリガー状態の概略図を参照することができる。図5の上部に示すとおり、少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置1にあるとき、すなわち、対応するパルス信号がローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置2にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオフ状態からオン状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置3にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置4にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオフ状態からオン状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置5にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができ、そして、上記操作を順番に繰り返す。
【0072】
または、図5の下部に示すとおり、少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置1にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にローレベルからハイレベルに変換され、次にハイレベルからローレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置2にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオフ状態からオン状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置3にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にローレベルからハイレベルに変換され、次にハイレベルからローレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置4にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオフ状態からオン状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置5にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にローレベルからハイレベルに変換され、次にハイレベルからローレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオン状態からオフ状態に調整するように制御することができる。少なくとも2つの該圧電噴射弁が位置6にあるとき、すなわち、対応するパルス信号が最初にハイレベルからローレベルに変換され、次にローレベルからハイレベルに変換されようとしているとき、少なくとも2つの該圧電噴射弁をオフ状態からオン状態に調整するように制御することができ、そして、上記操作を順番に繰り返す。
【0073】
本出願の実施例は、図6に示された少なくとも2つの圧電噴射弁のトリガー方法に限定されないことが理解され、ここでは詳細に説明しない。
【0074】
本出願の任意の実施例として、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
第一カメラに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、ノズル形状に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定することであって、ここで、第一カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の下方に配置されることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離を所定の距離に従って調整することと、を含む。
【0075】
具体的には、少なくとも2つの圧電噴射弁の各々を、最初に、第一カメラの真上に移動するように制御でき、次に、圧電噴射弁の各々を、第一カメラが圧電噴射弁の各々のノズルの内円と外円の形状を明確に識別できるまで、垂直下方に移動するように制御でき、そして、任意の2つの隣接する圧電噴射弁のノズル中心間の距離は、視覚アルゴリズムによって決定することができる。
【0076】
さらに、任意の2つの隣接する圧電噴射弁のノズル中心間の距離は、所定の距離に従って調整でき、それにより、任意の2つの隣接する該圧電噴射弁のノズル中心間の距離は、所定の距離要件を満たす。ここで、所定の距離は、印刷される反射層のバックライトパネルのサイズに基づいて決定され得るが、これに限定されず、例えば、該印刷される反射層のバックライトパネルの表面長さによって少なくとも2つの該圧電噴射弁の各行における任意の2つの隣接する圧電噴射弁のノズル中心間の所定距離を決定でき、該印刷される反射層のバックライトパネルの表面幅によって少なくとも2つの該圧電噴射弁の各列における任意の2つの隣接する圧電噴射弁のノズル中心間の所定距離を決定できる。
【0077】
該第一カメラは、少なくとも2つの該圧電噴射弁の下に設けられた底面反転カメラであってもよく、使用される視覚アルゴリズムは、当該技術分野における従来の技術的手段であってもよく、本出願では詳細に説明しないことを理解されたい。
【0078】
本出願の更なる任意の実施例として、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つを制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷することと、
第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定することであって、ここで、第二カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の上に設けられることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定することと、を含む。
【0079】
具体的には、第一カメラに従って前記少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、所定の距離に従って任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を調整した後、少なくとも2つの該圧電噴射弁の精度をさらに保証するために、少なくとも2つの該圧電噴射弁のうちの任意の1つの圧電噴射弁を、所定の領域内に較正ポイントを印刷するようにさらに制御でき、ここで、該所定の領域は、基板上の任意の領域であってもよいが、これに限定されず、かつ、印刷された較正ポイントの数は、1つ以上であってもよい。
【0080】
さらに、該圧電噴射弁のいずれか1つによって印刷される較正ポイントは、第二カメラに基づいて認識でき、例えば、該第二カメラを、較正ポイントの真上に移動するように制御できるが、これに限定されず、かつ、該較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置は、視覚アルゴリズムによって決定される。ここで、該初期位置は、平面直角座標系における較正ポイントに対応する座標として理解されてもよく、該平面直角座標系は、基板に基づいて確立されてもよいが、これに限定されない。
【0081】
さらに、該較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置が決定された後、任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離が所定の距離に従って調整されるため、少なくとも2つの該圧電噴射弁の各々の初期位置は、該較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置および任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離に基づいて決定することができる。例えば、少なくとも2つの該圧電噴射弁の第一行の第一列に位置する圧電噴射弁の初期位置を最初に決定し、そして、第一行の第一列に位置する調整された該圧電噴射弁と、 第一行の第二列に位置する圧電噴射弁との間の距離に基づいて、第一行の第二列に位置する該圧電噴射弁の初期位置を決定し、また、第一行の第一列に位置する調整された該圧電噴射弁と、 第二行の第一列に位置する圧電噴射弁との間の距離に基づいて、第二行の第一列に位置する該圧電噴射弁の初期位置を決定でき、そして、少なくとも2つの該圧電噴射弁のうちの各圧電噴射弁の初期位置が順番に導出される。
【0082】
該第二カメラは、少なくとも2つの該圧電噴射弁の上に設けられた上部垂直カメラであってもよく、そこで使用される視覚アルゴリズムは、当該技術分野における従来の技術的手段であってもよく、本出願では詳細に説明しないことを理解されたい。
【0083】
本出願の実施例において、また、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を、第一カメラと第二カメラによって順番に決定することに限定されない。例えば、少なくとも2つの該圧電噴射弁のそれぞれを所定の領域に較正ポイントを印刷するように制御でき、そして、第二カメラによって、各圧電噴射弁によって印刷された該較正ポイントを順番に認識し、2つの隣接する圧電噴射弁間の距離は、識別後に上記所定の距離に従って調整でき、最終的に、少なくとも2つの該圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定する。具体的には、まず、少なくとも2つの該圧電噴射弁の第一行の第一列に位置する圧電噴射弁を、所定の領域に較正ポイントを制御し印刷するように制御し、そして、第二カメラによって該較正ポイントを識別し、第一行の第一列に位置する該圧電噴射弁の初期位置を決定する。続いて、少なくとも2つの該圧電噴射弁の第一行の第二列に位置する圧電噴射弁を、所定の領域に較正ポイントを印刷するように制御し、そして、第二カメラによって該較正ポイントを識別し、かつ、第一行の第一列に位置する該圧電噴射弁と、第一行の第二列に位置する圧電噴射弁との間の所定距離に従って、第一行の第二列に位置する該圧電噴射弁の位置を調整し、そして、第一行の第二列に位置する該圧電噴射弁の初期位置が決定され、この順に、各圧電噴射弁の初期位置が決定される。
【0084】
本出願のさらなる任意の実施例として、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、さらに、
第二カメラに基づいてバックライトパネルのマーキングポイントを識別することであって、ここで、バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つであることと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判定することと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行になるまで、バックライトパネルに対して第二補正処理を実行することと、
補正処理されたバックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算することと、を含む。
【0085】
具体的には、第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置および少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定した後、バックライトパネルを基板上に配置し、そして第二カメラに基づいて該バックライトパネルに設定されたマーキングポイントを識別し、任意の隣接する2つの該バックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判断する。ここで、該バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つであってもよく、そのマーキングポイントのうちの任意の2つによって形成される接続線は、基板上に設定された較正線に対応する。例えば、ここで、図6に示される本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの平面概略図を参照することができる。図6に示すとおり、該バックライトパネルの平面概略図を例とする。図6に示すとおり、該バックライトパネルは、5行3列に配列された発光ダイオード(LED)を含み得るが、これに限定されず、該バックライトパネルの4つの頂点のそれぞれの対応する位置に1つのマーキングポイントが設けられ、ここで、左上の頂点に対応するマーキングポイントと左下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線は、右上の頂点に対応するマーキングポイントと右下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線と平行にすることができる。左上の頂点に対応するマーキングポイントと右上の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線は、左下の頂点に対応するマーキングポイントと右下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線と平行にすることができ、任意の2つの隣接する接続線は垂直である。なお、これに基づいて、基板上に設定された較正線の長さは、任意の2つの隣接するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線の長さに所定の比率となることができるが、これに限定されず、基板は少なくとも2つの圧電噴射弁の下にあり、かつ、位置が比較的固定されるため、平面Y軸方向にある該較正線は、平面Y軸方向に移動する少なくとも2つの該圧電噴射弁の軌跡と平行であってもよく、平面X軸方向にある該較正線は、平面X軸方向に移動する少なくとも2つの該圧電噴射弁の軌跡と平行であってもよい。
【0086】
上記左上の頂点に対応するマーキングポイントと左下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線、または、右上の頂点に対応するマーキングポイントと右下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、平面Y軸方向にある較正線と平行でない場合、該バックライトパネルが基板上の正確な位置に配置されず(すなわち、隣接する任意の2つのバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行でないと決定される)、少なくとも2つの圧電噴射弁が該バックライトパネルの反射層を正確に印刷できないという結果になりやすいことが理解されたい。当然で、また、上記左上の頂点に対応するマーキングポイントと右上の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線、または、上記左下の頂点に対応するマーキングポイントと右下の頂点に対応するマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、平面Y軸方向にある較正線と平行でない場合、該バックライトパネルが基板上の正確な位置に配置されず(すなわち、隣接する任意の2つのバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行でないと決定される)、少なくとも2つの圧電噴射弁が該バックライトパネルの反射層を正確に印刷できないという結果になりやすいことが理解されたい。
【0087】
なお、本出願の実施例において、平面上の少なくとも2つの該圧電噴射弁の移動軌跡が、任意の2つの隣接する該バックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線と平行になるように、少なくとも2つの該圧電噴射弁のノズル噴射方向を回転させることができ、これに限定されない。
【0088】
さらに、隣接する任意の2つの該バックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であると決定した後、まず、該バックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定することができる。ここで、まず、該バックライトパネルのマーキングポイントに対応する座標を決定し、そして、該マーキングポイントに対応する座標に基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の座標を計算することが可能であるが、これに限定されず、なお、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の該座標は、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置であると理解することができる。
【0089】
さらに、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を計算した後、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置に基づいて、初期位置から印刷位置への移動軌跡を決定し、そして、該移動軌跡と少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置に基づいて各圧電噴射弁の印刷位置をそれぞれ計算し、その結果、少なくとも2つの該圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置をそれぞれの対応する印刷位置に移動させることができる。
【0090】
本出願のさらなる任意の実施例として、少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁と少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備える。
【0091】
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
同じ時間距離で各大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するかどうかを判定することと、
大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、
同じ時間距離で各小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するかどうかを判定することと、
小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、を含む。
【0092】
具体的には、同じ時間内に各大ノズル圧電噴射弁の接着品質によって、各大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧が一致しているかどうかを検出することができ、場合によっては、接着品質が所定の第一品質に満たない大ノズル圧電噴射弁がある場合、該大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を上昇させることができる。場合によっては、接着品質が所定の第一品質を超える大ノズル圧電噴射弁がある場合、該大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を低下させることができる。当然で、本出願の実施例において、各圧電噴射弁の噴射周期を制御することにより、同じ時間内に各圧電噴射弁の接着品質を一定にすることも可能である。例えば、接着品質が所定の第一品質に満たない大ノズル圧電噴射弁が検出された場合、各大ノズル圧電噴射弁の噴射周期を増加させることができ、増加させた噴射時間の間、該接着品質が所定の第一品質に満たない大ノズル圧電噴射弁のみをオン状態とし続け、残りの全ての大ノズル圧電噴射弁をオフ状態とするように調整する。
【0093】
続いて、同じ時間内に各小ノズル圧電噴射弁の接着剤出力(出力)品質によって、各小さいノズル圧電噴射弁の弁空気圧が一致しているかどうかを検出することができ、場合によっては、接着品質が所定の第二品質に満たない小ノズル圧電噴射弁がある場合、該小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を上昇させることができる。場合によっては、接着品質が所定の第二品質を超える小ノズル圧電噴射弁がある場合、該小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を低下させることができる。
【0094】
当然で、本出願の実施例において、各圧電噴射弁の噴射周期を制御することにより、同じ時間内に各圧電噴射弁の接着品質を一定にすることも可能である。例えば、接着品質が所定の第二品質に満たない小ノズル圧電噴射弁が検出された場合、各小ノズル圧電噴射弁の噴射周期を増加させることができ、増加させた噴射時間の間、該接着品質が所定の第二品質に満たない小ノズル圧電噴射弁のみをオン状態とし続け、残りの全ての小ノズル圧電噴射弁をオフ状態とするように調整する。
【0095】
なお、各圧電噴射弁の接着品質を決定する方法は、まず、各圧電噴射弁を天秤の上に移動させ、そして、同じ時間にわたって各圧電噴射弁の接着品質を天秤によって自動的に記録することができるが、これに限定されない。
【0096】
本出願のさらなる任意の実施例として、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うことを含む。
【0097】
具体的には、圧電噴射弁の高周波変形による圧電セラミックスの膨張や収縮、およびストライカーの摩擦や衝撃により、多量の熱が発生し、該熱による弁本体の温度変化により、感温性ホワイトオイル反射材に対して接着剤の流量変動を引き起こすため、圧電噴射弁の出口温度を30度~45度の間に制御するように、圧電噴射弁の出口流路でホワイトオイル反射材に対して予熱処理を行う必要がある。当然で、本出願の実施例において、温度を30度~45度の間に制限することができるが、これに限定されない。
【0098】
ここで、図7に示される本出願の実施例によって提供される少なくとも2つの圧電噴射弁の流量変化曲線の概略図を参照することができる。図7に示すとおり、少なくとも2つの圧電噴射弁が高周波非温度制御状態で反射層を印刷する場合、そのノズルの噴射流量の変動が顕著になり、反射層の厚さに影響を及ぼす可能性が高い。反射層を印刷するために、少なくとも2つの圧電噴射弁が低周波非温度制御状態で反射層を印刷する場合、そのノズルの噴射流量の変動が依然として顕著であり、反射層の厚さにも影響する。少なくとも2つの圧電噴射弁が温度制御状態で反射層を印刷する場合、そのノズルの噴射流量の変動が安定する傾向があり、反射層の厚さを常に一定に保つことが容易になる。
【0099】
本出願のさらなる任意の実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、
第一所定濃度の希釈剤と第二所定濃度のレベリング剤を融合して、少なくとも2つの圧電噴射弁用の印刷材料を得ることを含む。
【0100】
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷することは、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁に印刷材料を充填し、そして、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷することを含む。
【0101】
具体的には、第一所定濃度の希釈剤を選択することにより、反射層の材料の粘度範囲を1000~10000mPasの間に制御することができ、第二所定濃度のレベリング剤を選択することにより、圧電噴射弁により基板に噴射された後の材料の融着を良好にすることができる。当然で、本発明の実施例において、粘度範囲を1000~10000mPasの間に制御することができるが、これに限定されるものではない。
【0102】
本出願のさらに別の任意の実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する前に、さらに、
バックライトパネルの表面を洗浄することを含む。
【0103】
具体的には、バックライトパネルのLED周囲のホワイトオイルの開口形状および開口精度を確保するために、該バックライトパネルのダイボンディングプロセス後にプラズマ洗浄機を用いてバックライトパネルの表面を洗浄し、それにより、前のダイボンディングプロセスで残ったロジンフラックスがホワイトオイルの開口形状に与える影響が低減される。ここで、プラズマ洗浄機を用いて基板の表面を洗浄する場合、プロセスガスをArとO2の混合ガスに制御し、ガスの流量を30sccm~100sccmに制御し、パワーを100W~300Wに制御し、洗浄時間を30s~100sに制御することができる。当然で、本出願の実施例において、上記各パラメータを上記の対応する範囲に制御することは可能であるが、これに限定されるものではない。
【0104】
本出願のさらなる任意の実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
印刷されたバックライトパネルの反射層を硬化させることを含む。
【0105】
具体的には、反射層を印刷するための材料がUV硬化材料であると決定された場合、反射層の印刷を完了した後、最初にストリップUVランプの硬化高さを決定し、該ストリップUVランプと基板との間の距離を該硬化高さに調整し、そして、該バックライトパネルの反射層に対して硬化プロセスを実行するために、該ストリップUVランプをバックライトパネルの反射層の表面上で平面Y軸に沿って往復移動するように制御することができる。なお、本明細書におけるストリップUVランプは、上記図2に示されるガントリ構造上に設けられてもよいが、これに限定されない。
【0106】
反射層を印刷するための材料が熱硬化性材料であると決定された場合、反射層の印刷が完了した後、該反射層を次の工程に移し、Ovenによって熱硬化させることができる。
【0107】
本出願のさらに別の任意の実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁を洗浄領域に移動し、そして各圧電噴射弁に対して洗浄処理を実行する。
【0108】
具体的には、反射層に対する印刷が完了した後、少なくとも2つの該圧電噴射弁を制御して洗浄領域に移動させ、かつ、反射層洗浄溶剤を含むスポンジに少なくとも2つの該圧電噴射弁を1~2s浸漬することができる。なお、洗浄プロセスが完了した後、少なくとも2つの該圧電噴射弁を、塵のない布領域に移動するように制御し、各圧電噴射弁を拭いて溶剤および反射層材料を除去することもできる。
【0109】
ここで、図8に示される本出願の実施例によって提供される別の少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図を参照することができる。
【0110】
図8に示すとおり、少なくとも2つの該圧電噴射弁は、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁を備えることができ、ここで、大ノズル圧電噴射弁のノズル内径が0.15~0.3mmに設定されてもよいが、これに限定されず、温度がT1に設定され、小ノズル圧電噴射弁のノズル内径が0.075~0.1mmに設定されてもよいが、これに限定されず、温度がT2に設定され、かつ、温度を45℃>T1>T2>室温(25℃)の間に制御でき、かつ、事前に20分間温度を一定に保つ。当然で、本出願の実施例において、上記各パラメータを上記の対応する範囲内で制御することは可能であるが、これに限定されるものではない。
【0111】
具体的には、発光ダイオードを含まない第一印刷領域において大ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、そして、該第一印刷領域のエッジに沿って、全ての発光ダイオードを含む第二印刷領域に向かって移動するように制御することができる。ここで、大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡は、まず、平面Y軸に沿って負方向にバックライトパネルの上端から該バックライトパネルの下端に向かって一定の速度で移動することであってもよいが、これに限定されない。なお、本出願は、平面X軸に沿って正方向に所定の距離移動し(図8では図示せず)、続いて、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの下端から該バックライトパネルの上端まで一定の速度で移動し(図8では図示せず)、大ノズル圧電噴射弁が第二印刷領域に移動するまで、上述した大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡を繰り返してもよい。ここで、所定の距離は、少なくとも2つの該圧電噴射弁のノズル直径、または反射層に対応する噴射材料層の数に応じて決定でき、例えば、現在、大ノズル圧電噴射弁を制御して印刷する場合、大ノズル圧電噴射弁のノズル直径と同じ距離だけ平面X軸に沿って負方向に移動させることができるが、これに限定されない。
【0112】
さらに、第二印刷領域において、まず、大ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、そして、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの下端から該バックライトパネルの上端に向かって一定の速度で移動するように制御することができる。ここで、発光ダイオードの直上にある小ノズル圧電噴射弁が、発光ダイオードの下端から該発光ダイオードの上端に向かって一定の速度で移動するとき、発光ダイオードの直上にある該小ノズル圧電噴射弁をオフ状態に制御し、かつ、発光ダイオードの直上にある該小ノズル圧電噴射弁が発光ダイオードを通過するとき、オフ状態からオン状態に調整することができる。本出願は、小ノズル圧電噴射弁の上記移動軌跡を繰り返すこともでき、かつ、小ノズル圧電噴射弁が第一印刷領域に移動されるまで、平面X軸に沿って小ノズル圧電噴射弁のノズル直径に対応する距離だけ該小ノズル圧電噴射弁を移動させることもできることが理解されたい。
【0113】
さらに、第一印刷領域において、大ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、そして、平面Y軸に沿って負方向にバックライトパネルの上端から該バックライトパネルの下端に向かって一定の速度で移動するように再制御することができ、かつ、バックライトパネルの反射層全体が印刷されるまで、上記大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡、および小ノズル圧電噴射弁の移動軌跡を繰り返す。
【0114】
ここで、図9に示される本出願の実施例によって提供される別の少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷効果の概略図を参照することができる。
【0115】
図9に示すとおり、少なくとも2つの該圧電噴射弁は、大ノズル圧電噴射弁と小ノズル圧電噴射弁を備えることができ、ここで、大ノズル圧電噴射弁のノズル内径が0.15~0.3mmに設定されてもよいが、これに限定されず、温度がT1に設定され、小ノズル圧電噴射弁のノズル内径が0.075~0.1mmに設定されてもよいが、これに限定されず、温度がT2に設定され、かつ、温度を45℃>T1>T2>室温(25℃)の間に制御でき、かつ、事前に20分間温度を一定に保つ。当然で、本出願の実施例において、上記各パラメータを上記の対応する範囲内で制御することは可能であるが、これに限定されるものではない。
【0116】
具体的には、発光ダイオードを含まない第一印刷領域において大ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、そして、該第一印刷領域のエッジに沿って、全ての発光ダイオードを含む第二印刷領域に向かって移動するように制御することができる。ここで、大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡は、まず、平面Y軸に沿って負方向にバックライトパネルの上端から該バックライトパネルの下端に向かって一定の速度で移動することであってもよいが、これに限定されない。なお、本出願は、平面X軸に沿って正方向に所定の距離移動し(図9では図示せず)、続いて、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの下端から該バックライトパネルの上端まで一定の速度で移動し(図9では図示せず)、大ノズル圧電噴射弁が第二印刷領域に移動するまで、上述した大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡を繰り返してもよい。ここで、所定の距離は、少なくとも2つの該圧電噴射弁のノズル直径、または反射層に対応する噴射材料層の数に応じて決定でき、例えば、現在、大ノズル圧電噴射弁を制御して印刷する場合、大ノズル圧電噴射弁のノズル直径と同じ距離だけ平面X軸に沿って負方向に移動させることができるが、これに限定されない。
【0117】
さらに、第二印刷領域において、大ノズル圧電噴射弁をオフ状態に維持し、小ノズル圧電噴射弁をオン状態に維持し、そして、平面Y軸に沿って正方向にバックライトパネルの下端から発光ダイオードの下端に向かって一定の速度で移動するように制御することができる。続いて、大ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、そして、平面Y軸に沿って正方向に該発光ダイオードの下端から該発光ダイオードの上端に向かって一定の速度で移動するように制御することができる。ここで、小ノズル圧電噴射弁は発光ダイオードの両端に対称に配列され、かつ、該小ノズル圧電噴射弁は発光ダイオードの直上領域にはない。続いて、大ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、そして、平面Y軸に沿って正方向に該発光ダイオードの上端からバックライトパネルの上端に向かって一定の速度で移動するように制御する。本出願は、上記小ノズル圧電噴射弁の移動軌跡、および大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡を繰り返すこともでき、かつ、大ノズル圧電噴射弁が第一印刷領域に移動されるまで、平面X軸に沿って大ノズル圧電噴射弁のノズル直径に対応する距離だけ該大ノズル圧電噴射弁を移動させることもできることが理解されたい。
【0118】
さらに、第一印刷領域において、大ノズル圧電噴射弁をオン状態となり、小ノズル圧電噴射弁をオフ状態となり、そして、平面Y軸に沿って負方向にバックライトパネルの上端から該バックライトパネルの下端に向かって一定の速度で移動するように再制御することができ、かつ、バックライトパネルの反射層全体が印刷されるまで、上記大ノズル圧電噴射弁の移動軌跡、および小ノズル圧電噴射弁の移動軌跡を繰り返す。
【0119】
図10を参照し、図10は、本出願の実施例によって提供されるバックライトパネルの反射層を印刷する装置の構造概略図を示す。
【0120】
図10に示すとおり、該バックライトパネル反射層用の印刷装置は、少なくとも、第一処理モジュール1001、生成モジュール1002、および印刷モジュール1003を備えることができ、ここで、
第一処理モジュール1001は、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行するように構成される、
生成モジュール1002は、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに従って少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成するように構成される、
印刷モジュール1003は、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷するように構成される。
【0121】
いくつかの可能な実施例では、第一処理モジュールは、
接触センサに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を取得し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離が所定の距離となるように制御する第一制御ユニットを備え、ここで、基板は、バックライトパネルを支持するために使用される。
【0122】
いくつかの可能な実施例では、第一処理モジュールは、さらに、
第一カメラに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、ノズル形状に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定するように構成された第一取得ユニットであって、ここで、第一カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の下に設けられる第一取得ユニットと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離を所定の距離に従って調整するように構成された第二制御ユニットと、を備える。
【0123】
いくつかの可能な実施例では、第一処理モジュールは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つを制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷するように構成された印刷ユニットと、
第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定するように構成された識別ユニットであって、ここで、第二カメラは少なくとも2つの圧電噴射弁の上に設けられる識別ユニットと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定するように構成された第三制御ユニットと、を備える。
【0124】
いくつかの可能な実施例では、少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁および少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備える。
【0125】
第一処理モジュールは、さらに、
同じ時間距離で各大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、そして、各大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するかどうかを判定するように構成された第二取得ユニットと、
大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整するように構成された第四制御ユニットと、
同じ時間距離で各小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するかどうかを判定するように構成された第三取得ユニットと、
小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整するように構成された第五制御ユニットと、を備える。
【0126】
いくつかの可能な実施例では、第一処理モジュールは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うように構成された加熱ユニットを備える。
【0127】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、第一所定濃度の希釈剤と第二所定濃度のレベリング剤を融合して、少なくとも2つの圧電噴射弁用の印刷材料を得るように構成された融合モジュールを備える。
【0128】
印刷モジュールは、具体的には、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁に印刷材料を充填し、そして、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷するために使用される。
【0129】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する前に、基板の表面を洗浄するように構成された第一洗浄モジュールを備える。
【0130】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、第二カメラに基づいてバックライトパネルのマーキングポイントを識別するように構成された識別モジュールであって、ここで、バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つである識別モジュールと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判定するように構成された判定モジュールであって、ここで、基板はバックライトパネルを支持するために使用される判定モジュールと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行になるまで、バックライトパネルに対して第二補正処理を実行するように構成された第二処理モジュールと、
補正処理されたバックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算するように構成された計算モジュールと、を備える。
【0131】
いくつかの可能な実施例では、バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを備える。
【0132】
生成モジュールは、
バックライトパネルの表面サイズ、各発光ダイオードのサイズ、およびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置を取得するように構成された第四取得ユニットと、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定するように構成された分割ユニットであって、ここで、第一印刷領域は発光ダイオードを含まず、少なくとも2つの圧電噴射弁は第一印刷領域においてオン状態にあり、第二印刷領域はすべての発光ダイオードを含む分割ユニットと、
各発光ダイオードのサイズおよびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置に基づいて、第二印刷領域内の少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置およびオフ状態にある位置を決定するように構成された処理ユニットと、
少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置、第一印刷領域、少なくとも2つの圧電噴射弁が第二印刷領域内でオン状態にある位置およびオフ状態にある位置に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成するように構成された生成ユニットと、を備える。
【0133】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さを決定し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を調整するように構成された第一調整モジュールを備える。
【0134】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、印刷されたバックライトパネルの反射層を硬化させるように構成された硬化モジュールを備える。
【0135】
いくつかの可能な実施例では、装置は、さらに、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、少なくとも2つの圧電噴射弁を洗浄領域に移動し、そして各圧電噴射弁に対して洗浄処理を実行するように構成された第二洗浄モジュールを備える。
【0136】
本出願の実施例における技術的解決手段は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの助けを借りて実施できることは当業者には明らかである。本明細書における「ユニット」および「モジュール」という用語は、特定の機能を独立してまたは他の構成要素と組み合わせて実行することができるソフトウェアおよび/またはハードウェアを指し、ここで、ハードウェアは、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、集積回路(Integrated Circuit、IC)などであってもよい。
【0137】
本出願の実施例における各処理ユニットおよび/またはモジュールは、本出願の実施例における機能を実行するアナログ回路によって実装されてもよいし、本出願の実施例における機能を実行するソフトウェアによって実装されてもよい。
【0138】
図11を参照し、図11は、本出願の実施例によって提供される別のバックライトパネル反射層を印刷する装置の構造概略図を示す。
【0139】
図11に示すとおり、該バックライトパネル反射層の印刷装置は、少なくとも1つのプロセッサ1101と、少なくとも1つのネットワークインタフェース1104と、ユーザインタフェース1103と、メモリ1105と、少なくとも1つの通信バス1102とを含み得る。
【0140】
ここで、通信バス1102は、上記各構成要素の接続通信を実施するために使用され得る。
【0141】
ここで、ユーザインタフェース1103は、ボタンを含むことができ、オプションのユーザインタフェースは、標準的な有線インタフェース、および無線インタフェースを含むことができる。
【0142】
ここで、ネットワークインタフェース1104は、ブルートゥース(登録商標)モジュール、NFCモジュール、Wi-Fiモジュールなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0143】
ここで、プロセッサ1101は、1つ以上の処理コアを含むことができる。プロセッサ1101は、様々なインタフェースおよび回線を使用して電子装置1100全体の様々な部分を接続し、メモリ1105に記憶された命令、プログラム、コードセット、または命令セットを動作または実行することによって、およびメモリ1105に記憶されたデータを呼び出すことによって、電子装置1100の様々な機能を実行し、データを処理する。オプションとして、プロセッサ1101は、DSP、FPGA、またはPLAのうちの少なくとも1つのハードウェア形態で実装されてもよい。プロセッサ1101は、CPU、GPU、モデムなどのうちの1つまたは複数の組み合わせを統合してもよい。ここで、CPUは主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションなどを処理し、GPUは、ディスプレイによって表示されるコンテンツのレンダリングと描画を担当するために使用され、モデムは、無線通信を処理するために使用される。上記モデムは、プロセッサ1101に統合されず、別個のチップによって実装されてもよいことが理解されたい。
【0144】
ここで、メモリ1105は、RAMまたはROMを含み得る。オプションとして、該メモリ1105は、非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。メモリ1105は、命令、プログラム、コード、コードセット、または命令セットを記憶するために使用され得る。メモリ1105は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含むことができ、ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステムを実装するための命令、少なくとも1つの機能(例えば、タッチ機能、サウンド再生機能、画像再生機能など)のための命令、上述の各方法の実施例を実装するための命令などを記憶することができる。データ記憶領域は、以上の様々な方法の実施例に関するデータなどを記憶することができる。メモリ1105は、オプションとして、前記プロセッサ1101から離れて配置された少なくとも1つの記憶装置であってもよい。図11に示すとおり、コンピュータ記憶媒体としてのメモリ1105は、オペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、ユーザインタフェースモジュール、およびバックライトパネル反射層用の印刷アプリケーションを含み得る。
【0145】
具体的には、プロセッサ1101は、メモリ1105に記憶されたバックライトパネル反射層用の印刷アプリケーションを呼び出すために使用でき、具体的には、
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行すること、
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成すること、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷することという動作を実行する。
【0146】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、
接触センサに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を取得し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離が所定の距離となるように制御することを含み、ここで、基板は、バックライトパネルを支持するために使用される。
【0147】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
第一カメラに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル形状を取得し、そして、ノズル形状に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の任意の2つの隣接する圧電噴射弁の間の距離を決定することであって、ここで、第一カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の下に配置されることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の距離を所定の距離に従って調整することと、を含む。
【0148】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のいずれか1つを制御して、所定の領域に較正ポイントを印刷することと、
第二カメラに基づいて較正ポイントを識別し、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置を決定することであって、ここで、第二カメラは、少なくとも2つの圧電噴射弁の上に設けられることと、
任意の2つの隣接する圧電噴射弁間の調整された距離と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの初期位置を決定することと、を含む。
【0149】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁は、少なくとも2つの大ノズル圧電噴射弁および少なくとも2つの小ノズル圧電噴射弁を備える。
【0150】
少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
同じ時間距離で各大ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するかどうかを判定することと、
大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致しないことが検出された場合、大ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第一品質と一致するまで、大ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、
同じ時間距離で各小ノズル圧電噴射弁の接着品質を取得し、各小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するかどうかを判定することと、
小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致しないことが検出された場合、小ノズル圧電噴射弁の接着品質が所定の第二品質と一致するまで、小ノズル圧電噴射弁の弁空気圧を調整することと、を含む。
【0151】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行することは、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁のノズル温度が所定の温度範囲にあるように、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して予熱処理を行うことを含む。
【0152】
いくつかの可能な実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、
第一所定濃度の希釈剤と第二所定濃度のレベリング剤を融合して、少なくとも2つの圧電噴射弁用の印刷材料を得ることを含む。
【0153】
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷することは、
補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁に印刷材料を充填し、そして、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して、移動経路に従って印刷することを含む。
【0154】
いくつかの可能な実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を移動経路に従って制御し印刷する前に、さらに、
基板の表面を洗浄することを含む。
【0155】
いくつかの可能な実施例において、少なくとも2つの圧電噴射弁に対して第一補正処理を実行した後、バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成する前に、さらに、
第二カメラに基づいてバックライトパネルのマーキングポイントを識別することであって、ここで、バックライトパネルのマーキングポイントの数は、少なくとも2つであることと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が、基板上に設定された較正線と平行であるかどうかを判定することであって、ここで、基板はバックライトパネルを支持するために使用されることと、
任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行でないと判定された場合、任意の2つの隣接するバックライトパネルのマーキングポイントを接続することによって形成される接続線が基板上に設定された較正線と平行になるまで、バックライトパネルに対して第二補正処理を実行することと、
補正処理されたバックライトパネルのマーキングポイントに基づいて、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置を決定し、そして、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の印刷位置と、較正ポイントに対応する圧電噴射弁の初期位置とに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置を計算することと、を含む。
【0156】
いくつかの可能な実施例において、バックライトパネルは、少なくとも2つの発光ダイオードを備える。
【0157】
バックライトパネルの仕様パラメータを取得し、そして、バックライトパネルの仕様パラメータに基づいて少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することは、
バックライトパネルの表面サイズ、各発光ダイオードのサイズ、およびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置を取得することと、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の第一印刷領域および第二印刷領域を決定することであって、ここで、第一印刷領域は発光ダイオードを含まず、少なくとも2つの圧電噴射弁は第一印刷領域においてオン状態にあり、第二印刷領域はすべての発光ダイオードを含むことと、
各発光ダイオードのサイズおよびバックライトパネル上の各発光ダイオードの位置に基づいて、第二印刷領域内の少なくとも2つの圧電噴射弁がオン状態にある位置およびオフ状態にある位置を決定することと、
少なくとも2つの圧電噴射弁のそれぞれの印刷位置、第一印刷領域、少なくとも2つの圧電噴射弁が第二印刷領域内でオン状態にある位置およびオフ状態にある位置に基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の移動経路を生成することと、を含む。
【0158】
いくつかの可能な実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷する前に、さらに、
バックライトパネルの表面サイズに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さを決定し、そして、少なくとも2つの圧電噴射弁の印刷高さに基づいて、少なくとも2つの圧電噴射弁と基板との間の距離を調整することを含む。
【0159】
いくつかの可能な実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
印刷されたバックライトパネルの反射層を硬化させることを含む。
【0160】
いくつかの可能な実施例において、補正処理された少なくとも2つの圧電噴射弁を制御して移動経路に従って印刷した後、さらに、
少なくとも2つの圧電噴射弁を洗浄領域に移動し、そして各圧電噴射弁に対して洗浄処理を実行することを含む。
【0161】
本出願はまた、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、その上にはコンピュータプログラムが記憶され、該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記方法のステップを実装する。ここで、コンピュータ可読記憶媒体には、フロッピーディスク、光ディスク、DVD、CD-ROM、マイクロドライブ、および磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュメモリデバイス、磁気カードまたは光カード、ナノシステム(分子メモリICを含む)、または命令および/またはデータの記憶に適した任意のタイプの媒体またはデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0162】
前記各方法の実施例について、簡単な説明のために、それらはすべて一連の動作の組み合わせとして表現されているが、当業者であれば、本出願に従って、特定のステップが他の順序で、または同時に実施されてもよいため、本明細書は、記載された動作の順序によって限定されないことに留意すべきである。また、当業者であれば、本明細書に記載された実施例はすべて好ましい実施例であり、関連する動作およびモジュールは本出願に必ずしも必要ではないことも理解されたい。
【0163】
上記実施例において、各実施例の説明にはそれぞれの重点が当てられ、特定の実施例で詳細に説明されていない部分は、他の実施例の関連する説明を参照することができる。
【0164】
本出願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置は、他の方法で実装できることが理解されるべきである。例えば、上述した装置の実施例は、例示的のみであり、例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では、他の方法で分割されてもよく、例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされてもよく、または他のシステムに統合されてもよく、または一部の機能が無視されたり実装されなかったりする場合がある。一方、図示または説明される相互結合または直接結合または通信接続は、電気的またはその他の何らかのサービスインタフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信接続であってもよく、電気的または他の形式であってもよい。
【0165】
分離された構成要素として図示されたユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された構成要素は、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの場所に配置されてもよく、また、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。本実施例の解決手段の目的を達成するために、実際のニーズに応じて、これらのユニットの一部または全部を選択することができる。
【0166】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、個々のユニットが物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0167】
統合ユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決手段は、本質的に、または従来技術に貢献する部分、または該技術的解決手段の全部または一部をソフトウェア製品の形で具体化することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、1つのメモリに記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に本出願の各実施例における方法の全部または一部のステップを実行させるための多数の命令を含む。前記メモリには、USBフラッシュドライブ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、リムーバブルハードディスク、磁気ディスク、光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる媒体が含まれる。
【0168】
当業者であれば、上記実施例における様々な方法の全部または一部のステップは、プログラムを介して関連するハードウェアに指示することによって達成できることを理解でき、該プログラムは、コンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、メモリは、フラッシュメモリディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどを含み得る。
【0169】
上記は、本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の教示に従って行われる同等の変更および修正は、依然として本開示の範囲内にある。本開示の実施形態は、明細書の考察および本開示の実践から、当業者には容易に明らかとなる。本出願は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に記載されていない当該技術分野における公知または慣用の技術的手段を含む、本開示の変形、適用、または改変をカバーすることを意図している。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ考慮され、本開示の範囲および精神は、特許請求の範囲によって限定される。


図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】