(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-14
(54)【発明の名称】半導体デバイス
(51)【国際特許分類】
H10D 89/00 20250101AFI20250206BHJP
H10B 80/00 20230101ALI20250206BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
H01L27/04 U
H10B80/00
H01L25/08 Y
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024547710
(86)(22)【出願日】2023-02-13
(85)【翻訳文提出日】2024-10-09
(86)【国際出願番号】 EP2023053539
(87)【国際公開番号】W WO2023152386
(87)【国際公開日】2023-08-17
(32)【優先日】2022-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【氏名又は名称】小川 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100185672
【氏名又は名称】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】ハイニッヒ,アンディ
【テーマコード(参考)】
5F038
【Fターム(参考)】
5F038BE07
5F038BG01
5F038CA05
5F038CA10
5F038CA16
5F038CD02
5F038DF04
5F038DF05
5F038EZ07
5F038EZ20
(57)【要約】
半導体デバイス(10、10’、10’’)は、集積回路を少なくとも有する第1の回路層(12)と、集積回路(12i)に電気エネルギーを供給するように構成された電流供給部(14s)を少なくとも有する第2の回路層(14、14’、14’’)とを備え、第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)は、第2の回路層(14、14’、14’’)の第1または第2の主面(14h2)に接続されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス(10、10’、10’’)であって、
少なくとも集積回路を備える第1の回路層(12)と、
前記集積回路(12i)に電気エネルギーを供給するように構成された電流供給部(14s)を少なくとも備える第2の回路層(14、14’、14’’)とを備え、前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、半導体材料を有する第1の領域と、モールド材料(14m1、14m2)を有する第2の領域とを少なくとも備え、前記第1および第2の領域は、前記第1の回路層(12)の幅にわたって延在し、
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第1または第2の主面(14h2)に接続されており、
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の厚さにわたって延在し、前記集積回路の信号コンタクトを提供するように構成されている1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)を備え、前記1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)のモールド材料(14m1、14m2)を貫通して延在する、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)と前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第1または第2の主面(14h2)との接続は、直接接続、ダイレクトボンド接続、ボンド接続、コンタクトパッド(13k)での接続、または銅ピラーでの接続を含む、請求項1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項3】
前記集積回路(12i)は、ロジックまたはメモリを備える、請求項1または2に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項4】
前記電流供給部(14s)はDC-DCコンバータを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項5】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第1の回路層(12)の前記面を覆っており、かつ/または、
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第1の回路層(12)の幅にわたる半導体材料を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項6】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第1の主面(14h1)は、前記第2の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割をするときにコンタクトを備え、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第2の主面(14h2)は、前記第1の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割するときにコンタクトを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項7】
前記半導体デバイスは、前記第2の回路層とは反対側の前記第2の回路層の主面にコンタクトを備え、
前記コンタクトは、前記第1の領域に配置され、電流、電圧信号を伝達するように構成され、かつ/または前記コンタクトは、前記第2の領域に配置され、制御信号を伝達するように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項8】
前記電流供給部(14s)は、非安定化電圧源から印加される非安定化電圧から開始して、前記集積回路(12i)への電流供給部(14s)のために前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)の側に安定化電圧を提供するように構成されており、かつ/または、
非安定化電圧源と併用して、前記コンタクト(14sk2)は非安定化電圧源に接続されるように構成される、請求項7に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項9】
前記1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の半導体材料を貫通する、請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項10】
前記第2の回路層の前記1つまたは複数のビアは、制御信号を伝達するように構成され、かつ/または、
前記第2の回路層は、前記第1の領域を貫いて延在し、電流、電圧信号を前記電流供給部へ伝達するように構成された1つまたは複数のさらなるビアを備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項11】
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)および、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第2の主面(14h2)は、再配線シートおよび/またはデバイスシートを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項12】
集積回路、ロジック、および/またはメモリを有するさらなる回路層が、前記第1の回路層(12)の第1の主面(12h1)に配置されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項13】
前記第1の回路層(12)の前記集積回路(12i)は、第1の半導体製造技術を使用して製造され、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記少なくとも一つの電流供給部(14s)の少なくとも1つは、第2の半導体製造技術を使用して製造され、
前記第1の製造技術は、前記第2の製造技術とは異なり、かつ/または、前記第1の半導体製造技術は、3nm技術またはそれより良い技術を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項14】
前記第1の回路層(12)を前記第2の回路層(14、14’、14’’)に接続する工程を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)を製造するための製造方法。
【請求項15】
接続は、ボンディング、ダイレクトボンディング、またはコンタクトパッド接続部もしくは銅ピラー接続部の作成によって行われる、請求項14に記載の製造方法。
【請求項16】
接続は、face-to-backの技術またはface-to-faceの技術によって実行される、請求項15または16に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は半導体デバイスに関し、特に、3次元集積化face-to-face電流供給を備えるものに関する。さらなる実施形態は、それに対応する製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、集積回路、または一般的な回路もしくは3次元積層回路の電流供給は、例えばDC-DCコンバータのような外部の電流供給によって、またはオンチップのDC-DCコンバータによって実現されてきた。オンチップのDC-DCコンバータは、例えば同じ回路層内に、または同じ3次元積層回路層内に配置することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最新の回路技術、例えば3nm技術においては、オンチップのDC-DCコンバータは(技術的に)もはや実現することができない。その原因は、それに対応するトランジスタがもはや十分な絶縁耐力および/または電流容量を示さないことである。外部のDC-DCコンバータであっても、もはや供給電圧の必要な安定性を保証することはできない。その原因は、供給電圧が過去数年間にわたって繰り返し低下する中、わずかな供給電圧から許容されるずれがほぼ同じままであり、製品全体に対する要件が大幅に増加したことである。これを外部の電流供給を使用して実現することは、この場合供給線が長くなりすぎるため、通常できない。
したがって、改善された手法が必要とされている。本発明の根底にある目的は、例えば3nm技術のような最新の回路技術に対する電流供給を提供することであり、これは製造性および供給電圧の安定性に関する欠点を排除または最小化する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、独立請求項の主題によって達成される。
本発明の実施形態は、第1の回路層および第2の回路層を備える半導体デバイスを提供する。第1の回路層は、例えばメモリおよび/またはロジックのような集積回路を少なくとも備える。第2の回路層は、集積回路に電気エネルギーを供給するように構成された電流供給部を少なくとも備える。ここで、第1の回路層の第2の主面(例えば、前側、表、のような)は、第2の回路層の第1または第2の主面(実施形態によって、前側または裏側(表または裏))に接続されている。
【0005】
本発明の実施形態は、3次元集積化のような新規なパッケージ技術を使用すると、チップ積層内に異なる構成要素を非常にコンパクトに実装して製造することが可能であるという知見に基づいている。3次元集積化では、回路は上下に積層される。実際のロジックまたはメモリ機能が与えられる1つまたは複数の回路は、第1の回路層内に配置され、3次元の積層として組み立てられる。この回路層またはこれらの回路層には、例えば3nm技術のような新規な製造技術を用いることができる。電流供給部はそれぞれ、第2の回路層に配置される。2つの回路層は、例えば、ボンディングまたは銅ピラーを使用することによって互いに直接隣接するように配置されているため、線長が極めて短く、その結果、使用される状況に応じた電圧安定性を達成することができる。別個の回路層を使用することにより、第1の回路層で異なる製造技術を使用することができ、これはまた強力な電流供給部を製造する点で有利である。さらに、本発明の実施形態は、有利には、使用者のところで直接実行される電圧供給を可能にする。
【0006】
実施形態によれば、第1の回路層の集積回路(または、一般的な第1の回路層)は、第1の半導体製造技術(3nm技術など)を使用して製造され、第2の電流層の少なくとも1つの電流供給部、または、一般的な第2の回路層は、第2の半導体製造技術を使用して製造される。第1の半導体製造技術は、第2の半導体製造技術と異なる。実施形態によれば、第1の半導体製造技術は、例えば、3nm技術または改善されたもしくはさらに小型化された半導体製造技術を含むことができる。
【0007】
続いて、3次元集積化の3つの例示的な実施形態について説明する。
第1の変形例によれば、第2の回路層は、第1の回路層にface-to-backで接続することができる。このとき、第2の回路層の第1の主面が、第1の回路層の第2の主面に接続されている。
第2の変形例によれば、第1および第2の回路層をface-to-faceで接続することができる。このとき、第1の回路層の第2の主面が、第2の回路層の第2の主面に接続されている。これらの2つの回路層では、例えば、2つの回路層の材料、特に半導体材料は、3次元構造が生じるようにほぼ同じ幅であってもよい。
第3の変形例によれば、第2の回路層がモールド材料を備えることも考えられる。ここでは、例えば、2つの回路層は、モールドによってface-to-faceで接続されている。これは、先ほどと同じく、第1および第2の回路層の第2の主面が互いに接続されていることを意味する。
【0008】
実施形態によれば、第1の回路層の第2の主面と第2の回路層の第1または第2の主面との接続は、直接接続、ダイレクトボンド接続、ボンド接続、コンタクトパッドでの接続、または銅コンタクトパッド(または銅ピラー)での接続である。実施形態によれば、第2の回路層は、第1の回路層の表面(の全体)を覆う。言い換えれば、これは、これらの2つの回路層が同じサイズであることを意味する。実施形態によれば、第2の回路層は、第1の回路層の幅全体を覆う半導体材料を備える。他の実施形態によれば、第2の回路層は、半導体材料を有する第1の領域と、モールド材料を有する第2の領域とを少なくとも備える。半導体領域の横方向に隣接するように、いくつかの第2の領域が設けられていてもよい。この場合、第1および第2の領域は、例えば、第1の回路層の幅(全体)にわたって延在してもよい。あるいは、2つの領域の各々は、第1および第2の領域によって全幅が満たされるように1つまたは複数のサブ領域を有していてもよく、サブ領域は異なるように与えられていてもよい。
【0009】
さらなる実施形態によれば、第2の回路層の第1の主面は、第2の主面が第1の回路層に接続する役割をする場合、コンタクトまたはコンタクトシートを備える。あるいは、第2の回路層の第2の主面は、第1の主面が第1の回路層に接続する役割をする場合、コンタクトまたはコンタクトシートを備える。実施形態によれば、コンタクトは、非安定化電圧源に接続されるように構成される。実施形態によれば、電流供給部は、非安定化電圧源から印加される非安定化電圧から開始して、その構造に応じてその第1または第2の主面を介して、第1の回路層の第2の主面の側に安定化電圧を提供して、それによって集積回路に電気エネルギーを供給(電流供給)するように構成される。
【0010】
実施形態によれば、第2の回路層は、第2の回路層の厚さにわたって延在し、集積回路の信号コンタクトを提供するように構成された1つまたは複数のビアを備える。実施形態によれば、1つまたは複数のビアは、第2の回路層の半導体材料または第2の回路層のモールド材料を貫いて延びることができる。これは、これらの2つの実施形態が、第1の回路層の集積回路の信号の接続が、第1の回路層とは反対側を向いた第2の回路層の主面を介して実行されることを有利に提供することを意味する。
上述したように、各回路層は、その回路層に応じた3次元集積回路が形成されるように、1つまたは複数の階を備えることができる。実施形態によれば、第1の回路層の第2の主面および、または第2の回路層の第2の主面は、再配線シートおよび/またはデバイスシートを備えることができる。他の回路層への接続は、例えばこの再配線シートを介して行われる。
【0011】
さらなる実施形態によれば、半導体デバイスは、第1の回路層の第1の主面上に配置されたさらなる回路層を備える。例えば、このさらなる回路層は、集積回路、ロジックおよび/またはメモリを備えることができる。
さらなる実施形態は、前述の半導体デバイスの製造方法を提供する。製造方法は、第1の回路層を第2の回路層に接続する工程を備える。実施形態によれば、接続は、ボンディング、ダイレクトボンディング、またはコンタクトパッドもしくは銅ピラー接続部の生成によって行われてもよい。実施形態によれば、接続は、face-to-backの技術またはface-to-faceの技術によって実行される。
【0012】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態による、face-to-back配置を備える半導体デバイスの概略断面図である。
【
図2】別の実施形態による、face-to-face配置を備える半導体デバイスの概略断面図である。
【
図3】さらなる実施形態による、face-to-face配置を備える、モールドを有する半導体デバイスの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面を参照して本発明の以下の実施形態を説明する前に、等しい要素および構造に対して等しい符号が付与されているため、それらの説明が相互に適用可能または交換可能であることを述べておく。
【0015】
図1は、少なくとも2つの回路層12および14を備える半導体デバイス10を示す。これらの2つの回路層は、上下に設けられており、すなわち互いに直接隣接しているか、互いに接続されているか、または互いに直接接続されている。2つの回路層12および14は、例えば、同一の、あるいは類似の、または少なくとも同等の幅を備え、共にチップまたは半導体デバイス10を形成することができる。任意で、第3の回路層16が設けられてもよい。第3の回路層16について、基本的な実施形態に関連付けた詳細な説明はここでは行われない。例えば第1の回路層12は上部の回路層であり、回路層14は底部の回路層である。上部の回路層12は、その第2の主面12h2、すなわちその底部で第2の回路層14に接続されている。このとき、第1の回路層の第2の主面12h2が、第2の表面層14の第1の主面14h1に接続されている。主面12h2は、第1の回路層12の表側であり、回路層14h1は、第2の回路層14の裏側と呼ぶことができる。表回路層14の表側には符号14h2を付している。記載された配置は、2つの回路層12および14のいわゆるface-to-back(表側対裏側)配置になっており、結果として回路の3次元積層となる。
【0016】
当然ながら、2つの回路層12および14はまた、例えば、それぞれの回路層12および14に設けられる電気デバイスを作成するために、半導体領域、ドープ領域、絶縁領域または導電領域(メタライゼーションシート)のような領域のより多くのシートを備えてもよい。デバイスまたは回路層12は、例えば、ロジックまたはメモリを構成する1つまたは複数の集積回路12iを備える。実施形態によれば、回路層12全体は、例えば、3nm半導体製造技術のような製造技術によって製造され、その結果、回路層12は、(異なるシートに)共通の半導体材料を備えており、例えばデバイスまたはチップと呼ばれるものになることができる。
【0017】
回路層14は、DC-DCコンバータのような電流供給部14sを備える。電流供給部14は、電流に相応して安定化した電圧を集積回路12iに供給する役割を果たす。例えば、電流供給部14sは、面14h1上のコンタクト14skを介して回路層12の任意の再配線シート12uに電気的に結合される。この結果、線長が非常に短くなり、これは電圧の安定化にとって有利である。別のデバイスまたは別の回路層14内に電流供給部14sを作成することによって、回路層12とは異なる製造技術、例えば、より古い回路技術、または一般的に、電流供給用のデバイスを製造するのに有利な技術を使用することが可能になる。
【0018】
このように、実施形態は、2つの回路層12および14が互いにface-to-back配置によって接続されるという点から説明することができる。この接続にはダイレクトボンド技術(ダイレクトボンディング、または一般的な、ボンディング)を使用することができ、または銅ピラー、または一般的に、接続パッドもしくは銅ピローを使用することもできる。
【0019】
ここで、実施形態によれば、電流供給部14sは、1つまたは複数のDC-DCコンバータを備えることができることに留意されたい。例えば、電流供給部14sは底部14h2(第2の主面)から非安定化電圧が供給されることを想定しているため、DC-DCコンバータ14sは、高調整の電圧が大きなばらつきなく十分な電気エネルギーで供給されるように電圧調整を行うことができる。非安定化電圧は、例えば、接続端子14sk2を介して印加されてもよい。
【0020】
さらに、さらなる実施形態によれば、回路層14は、例えば符号14tsvが付されている、1つまたは複数の貫通した接続部あるいはビア(tsv)を備えることができる。これらは、例えば、第2の主面14h2から第1の主面14h1に直接接続(電気的接続)するためのものである。ここで、集積回路12iには、外部からの信号を入力することができる。信号ビアは、符号14tsvsで参照される。
【0021】
さらなる実施形態によれば、さらなる回路層16を、例えばその底部16h2(第2の主面)を第1の主面12h1(上面)上に同様に配置することができ、実施形態によれば、例えばロジックまたはメモリ(図示せず)のような集積回路を備えることができる。ここに提示される実施形態では、底部16h2、14h2および12h2は、再配線シート12u、16uまたは14uを備えることを特徴とすることができる。再配線シートは、半導体領域内の個々のデバイスに電気的に接続する役割をしており、例えば、メタライゼーションとして実装されてもよい。もちろん、再配線シートに代えて、例えばトランジスタの一部が半導体領域にも形成されたタイプのトランジスタシートが設けられていてもよい。再配線シートは、例えば、特に再配線シート14uにおいて理解されるように、外部から接続するのに役立つ。
【0022】
さらなる実施形態を、
図2を参照して以下に説明する。
図2は、同じく2つの回路層12および14’と、任意の回路層16を備える半導体デバイス10’を示す。回路層12は、基本的に
図1の回路層12と一致しており、例えば集積回路12iを備える。回路層12は、その第2の主面12h2を介して回路層14’に接続されている。回路層14’は、基本的に
図1の回路層14と類似しており、例えば、同様に電流供給部としてDCコンバータ14sを備える。しかしながら、この実施形態では、回路層14’は、主面14h1ではなく、主面14h2で回路層12に接続されている。上述したように、この第2の主面14h2は、例えば、再配線シート14uを備えることができる。
【0023】
この配置は、face-to-face配置と呼ばれる。この配置を使用することにより、DC-DCコンバータ14sから実回路12iまでの経路が極めて短くなる。さらに、DC-DCコンバータ14sは、古い回路技術で製造することができる。システムには、底部(回路層14側)(端子14sk2、参照)から非安定化電圧が供給され、回路内の電圧調整はDC-DCコンバータ14h2によって実行される。ロジックおよびメモリを有する回路12iの「通常の」信号は、ビア14tsvsを使用して、DC-DCコンバータ14sを有する回路14’を介して外部に伝達される。
【0024】
モールドを用いたいわゆるface-to-face配置については、
図3を参照して以下に説明される。
図3は、回路層12、14’’および任意の回路層16を有する半導体装置10’’を示す。
回路層14’’は、回路層14’のさらなる発展形態であり、電圧供給部14sの領域内の半導体材料または主要な材料とは別に、さらなる材料を備える。このさらなる材料は、符号14m1および14m2によって参照され、例えば、モールド材料を含むことができる。次いで、シート14’’は、その第2の主面14h2で第1の回路層12の第2の主面12h2に結合される。
これは、ここに示されている実施形態が、モールド配置を有するいわゆるface-to-face配置を提供することを意味する。DC-DCコンバータから「通常の」回路12iまでの線長は依然として非常に短い。加えて、DC-DCコンバータ14または一般的な電流供給部14sは、古い回路技術や調整を加えた回路技術を使用して製造することができることも保証される。
【0025】
ここで、
図2の半導体デバイス10’および
図3の半導体デバイス10’’の両方が、さらなる特徴「ビア14tsvまたは14tsvs」および「電圧コンタクト14sk2」も備えてもよいことを指摘しておく。
図3の実施形態から認識され得るように、ビア14tsvは、モールド材料14m1および14m2内に延在してもよく、半導体材料14h内を通って延在することも当然考えられる。例えば電圧供給ビア(コンタクト14sk2を参照)は、半導体材料14hを通って再配線シート14uまで延在し、それによって、電流供給部14sの非安定化電圧がこの再配線シート14uを介して供給され、電流供給部14sはそれに対して電圧調整を行う。
なお、モールド材料14m1、14m2から延在するビア14tsv、14tsvsはについて、ビア14tsv、14tsvsが再配線シート12uに突出する一方、半導体材料14hを貫通するビア12sk2は再配線シート14uに突出していることが指摘される。
図2の実施形態では、全てのビアは、例えば、再配線シート14uまで延びている(14tsv、14tsvs、14sk2、参照)。
【0026】
好ましい実施形態によれば、ビア14tsvおよび14tsvsは、信号伝達(ロジック、メモリの制御信号)のためにモールド領域14m1および14m2で使用され、ビア14sk2は電流、電圧信号を伝達する役割を果たす。したがって、電流供給部14sへの外部電流または電圧信号は、これらのビア14sk2を介して与えることができる。実施形態によれば、コンタクトは、主面14h1(回路層12に向いていない面)、すなわち領域14m1および14m2または領域14hに設けられる。領域14h内のコンタクトは、電流、電圧供給のための役割を果たす。領域14m1および14m2内のコンタクトは、信号をつなぐための役割を果たす。ここでは、信号がモールド材料を通って伝達され、それにより、電流供給を受けるチップからの干渉の影響から可能な限り離れていることが有利に働く。モールド材料の絶縁性もまた、有益な技術的効果を有する。
【0027】
図1から
図3の上記のすべての実施形態において、2つの回路層12および14は、ダイレクトボンディングまたは銅ピラーによって接続することができる。銅ピラーには符号13kが付されている。しかしながら、他の接続方法も実現可能であることもここで指摘されておかなければならない。
チップ積層内に異なる構成要素を非常にコンパクトに実装することが、3次元集積化の新規なパッケージ技術によって可能になっていることが、すべての実施形態に共通することである。3次元集積化では、回路は上下に積層される。この場合、これは実際の(ロジックまたはメモリ)機能が与えられ、3次元の積層として組み立てられる1つまたは複数の回路である。異なる要件を満たす外部構成要素、例えば電圧供給部14sのようなものは、さらなる回路層に移すことができる。
【0028】
ここで、上記の実施形態は常に2つまたは3つの回路層を想定しており、より多くの回路層(すなわち、3を超える)も当然実現可能であることを指摘しておく。特に、任意の回路層16はまた、他の回路層12および14(または14’または14’’)に対して回転して配置されてもよい。上記の実施形態では、第2の回路層14はシート14h1またはシート14h2のいずれかであると想定されていた(回路構成10’および10’’を参照)。第1の回路層12の面においては、主面12h2が常に用いられる。さらなる実施形態によれば、主面12h2を介した接続は、再配線シート12uがここに設けられ、それを介して電源電圧を集積回路12iに容易に供給することができるという利点がある一方で、主面12h1を介して第2の回路層14に結合することも考えられる。
上述の3次元集積化の適用例は、例えば、シリコンまたはガリウムヒ素のような半導体材料を少なくとも一部分に含むことができる半導体デバイスである。それらの中心的な機能について、適用例は制限されず、すなわち、メモリデバイスまたはプロセッサ(ロジック)の両方の任意のデバイスが、3次元集積化の潜在的な適用分野である。
【0029】
さらなる実施形態は、前述の実施形態10、10’、10’’の製造方法に関する。製造方法は、第1と第2の回路層、12と14、または12と14’、または12と14’’とを、すなわちface-to-back技術、face-to-face技術、またはモールドを含むface-to-face技術を用いて接続する主要な工程を含む。前述したように、接続は、コンタクトパッドまたは銅ピラーによって行うことができるが、ボンディングまたはダイレクトボンディングを使用して行うこともできる。
特に装置(半導体デバイス、3次元シート積層またはチップ)に関連して実施形態を説明した場合であっても、個々の製品特徴の説明は、同時に対応する方法工程の説明の代わりとなることもできることを指摘しておく。逆に、方法工程の説明を、製品工程の説明と考えることもできる。権利保護の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス(10、10’、10’’)であって、
少なくとも集積回路を備える第1の回路層(12)と、
前記集積回路(12i)に電気エネルギーを供給するように構成された電流供給部(14s)を少なくとも備える第2の回路層(14、14’、14’’)とを備え、前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、半導体材料を有する第1の領域と、モールド材料(14m1、14m2)を有する第2の領域とを少なくとも備え、前記第1および第2の領域は、前記第1の回路層(12)の幅にわたって延在し、
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第1または第2の主面(14h2)に接続されており、
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の厚さにわたって延在し、前記集積回路の信号コンタクトを提供するように構成されている1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)を備え、前記1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)のモールド材料(14m1、14m2)を貫通して延在し
、
前記電流供給部(14s)はDC-DCコンバータを備える、
、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)と前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第1または第2の主面(14h2)との接続は、直接接続、ダイレクトボンド接続、ボンド接続、コンタク
ト(13k)での接続、または銅
コンタクトでの接続を含む、請求項1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項3】
前記集積回路(12i)は、ロジックまたはメモリを備える、請求項1または2に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項4】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第1の回路層(12)の前記面を覆っている、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項5】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第1の主面(14h1)は、前記第2の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割をするときにコンタクトを備え、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第2の主面(14h2)は、前記第1の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割するときにコンタクトを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項6】
前記半導体デバイスは、前記第1の回路層とは反対側の前記第2の回路層の主面にコンタクトを備え、
前記コンタクトは、前記第1の領域に配置され、電圧供給のための電流、電圧信号を伝達するように構成され、かつ/または前記コンタクトは、前記第2の領域に配置され、制御信号を伝達するように構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項7】
前記電流供給部(14s)は、非安定化電圧源から印加される非安定化電圧から開始して、前記集積回路(12i)への電流供給部(14s)のために前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)の側に安定化電圧を提供するように構成されており、かつ/または、
前記コンタクト(14sk2)は非安定化電圧源に接続されるように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項8】
前記第2の回路層は、前記第1の領域を貫いて延在し、電流、電圧信号を前記電流供給部へ伝達するように構成された1つまたは複数のさらなるビアを備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項9】
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)および、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第2の主面(14h2)は、再配線シートおよび/またはデバイスシートを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項10】
集積回路、ロジック、および/またはメモリを有するさらなる回路層が、前記第1の回路層(12)の第1の主面(12h1)に配置されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項11】
前記第1の回路層(12)の前記集積回路(12i)は、第1の半導体製造技術を使用して製造され、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記少なくとも一つの電流供給部(14s)の少なくとも1つは、第2の半導体製造技術を使用して製造され、
前記第1の製造技術は、前記第2の製造技術とは異なり、かつ/または、前記第1の半導体製造技術は、3nm技術またはそれより良い技術を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項12】
前記第1の回路層(12)を前記第2の回路層(14、14’、14’’)に接続する工程を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)を製造するための製造方法。
【請求項13】
接続は、ボンディング、ダイレクトボンディング、またはコンタクト接続部もしくは銅コンタクト接続部の作成によって行われる、請求項13に記載の製造方法。
【請求項14】
接続は、face-to-backの技術またはface-to-faceの技術によって実行される、請求項14または15に記載の製造方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス(10、10’、10’’)であって、
少なくとも集積回路を備える第1の回路層(12)と、
前記集積回路(12i)に電気エネルギーを供給するように構成された電流供給部(14s)を少なくとも備える第2の回路層(14、14’、14’’)とを備え、前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、半導体材料を有する第1の領域と、モールド材料(14m1、14m2)を有する第2の領域とを少なくとも備え、
前記第1の領域および前記第2の領域は、前記第1の回路層(12)の幅にわたって延在し、
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第1
の主面または第2の主面(14h2)に接続されており、
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の厚さにわたって延在し、前記集積回路の信号コンタクトを提供するように構成されている1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)を備え、前記1つまたは複数のビア(14tsv、14tsvs)は、前記第2の回路層(14、14’、14’’)のモールド材料(14m1、14m2)を貫通して延在し、
前記電流供給部(14s)はDC-DCコンバータを備える、
、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)と前記第2の回路層(14、14’、14’’)
の第1
主面または第2の主面(14h2)との接続は、直接接続、ダイレクトボンド接続、ボンド接続、コンタクト(13k)での接続、または銅コンタクトでの接続を含む、請求項1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項3】
前記集積回路(12i)は、ロジックまたはメモリを備える、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項4】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)は、前記第1の回路層(12)の前記面を覆っている、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項5】
前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第1の主面(14h1)は、前記第2の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割をするときにコンタクトを備え、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記第2の主面(14h2)は、前記第1の主面が前記第1の回路層(12)と接続する役割するときにコンタクトを備える、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項6】
前記半導体デバイスは、前記第1の回路層とは反対側の前記第2の回路層の主面にコンタクトを備え、
前記コンタクトは、前記第1の領域に配置され、電圧供給のための電流、電圧信号を伝達するように構成され、かつ/または前記コンタクトは、前記第2の領域に配置され、制御信号を伝達するように構成される、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項7】
前記電流供給部(14s)は、非安定化電圧源から印加される非安定化電圧から開始して、前記集積回路(12i)への電流供給部(14s)のために前記第1の回路層(12)の前記第2の主面(12h2)の側に安定化電圧を提供するように構成されており、かつ/または、
前記コンタクト(14sk2)は非安定化電圧源に接続されるように構成される、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項8】
前記第2の回路層は、前記第1の領域を貫いて延在し、電流、電圧信号を前記電流供給部へ伝達するように構成された1つまたは複数のさらなるビアを備える、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項9】
前記第1の回路層(12)の第2の主面(12h2)および、または前記第2の回路層(14、14’、14’’)の第2の主面(14h2)は、再配線シートおよび/またはデバイスシートを備える、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項10】
集積回路、ロジック、および/またはメモリを有するさらなる回路層が、前記第1の回路層(12)の第1の主面(12h1)に配置されている、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項11】
前記第1の回路層(12)の前記集積回路(12i)は、第1の半導体製造技術を使用して製造され、前記第2の回路層(14、14’、14’’)の前記少なくとも一つの電流供給部(14s)の少なくとも1つは、第2の半導体製造技術を使用して製造され、
前記第1の製造技術は、前記第2の製造技術とは異なり、かつ/または、前記第1の半導体製造技術は、3nm技術またはそれより良い技術を含む、請求項
1に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)。
【請求項12】
前記第1の回路層(12)を前記第2の回路層(14、14’、14’’)に接続する工程を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体デバイス(10、10’、10’’)を製造するための製造方法。
【請求項13】
接続は、ボンディング、ダイレクトボンディング、またはコンタクト接続部もしくは銅コンタクト接続部の作成によって行われる、請求項
12に記載の製造方法。
【請求項14】
接続は、face-to-backの技術またはface-to-faceの技術によって実行される、請求項
12に記載の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
図1は、少なくとも2つの回路層12および14を備える半導体デバイス10を示す。これらの2つの回路層は、上下に設けられており、すなわち互いに直接隣接しているか、互いに接続されているか、または互いに直接接続されている。2つの回路層12および14は、例えば、同一の、あるいは類似の、または少なくとも同等の幅を備え、共にチップまたは半導体デバイス10を形成することができる。任意で、第3の回路層16が設けられてもよい。第3の回路層16について、基本的な実施形態に関連付けた詳細な説明はここでは行われない。例えば第1の回路層12は上部の回路層であり、回路層14は底部の回路層である。上部の回路層12は、その第2の主面12h2、すなわちその底部で第2の回路層14に接続されている。このとき、第1の回路層の第2の主面12h2が、第2の
回路層14の第1の主面14h1に接続されている。主面12h2は、第1の回路層12の表側であり、
第1の主面14h1は、第2の回路層14の裏側と呼ぶことができる。
第2の回路層14の表側には符号14h2を付している。記載された配置は、2つの回路層12および14のいわゆるface-to-back(表側対裏側)配置になっており、結果として回路の3次元積層となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
ここで、
図2の半導体デバイス10’および
図3の半導体デバイス10’’の両方が、さらなる特徴「ビア14tsvまたは14tsvs」および「電圧コンタクト14sk2」も備えてもよいことを指摘しておく。
図3の実施形態から認識され得るように、ビア14tsvは、モールド材料14m1および14m2内に延在してもよく、半導体材料14h内を通って延在することも当然考えられる。例えば電圧供給ビア(コンタクト14sk2を参照)は、半導体材料14hを通って再配線シート14uまで延在し、それによって、電流供給部14sの非安定化電圧がこの再配線シート14uを介して供給され、電流供給部14sはそれに対して電圧調整を行う。
なお、モールド材料14m1、14m2から延在するビア14tsv、14tsvsはについて、ビア14tsv、14tsvsが再配線シート12uに突出する一方、半導体材料14hを貫通するビア
14sk2は再配線シート14uに突出していることが指摘される。
図2の実施形態では、全てのビアは、例えば、再配線シート14uまで延びている(14tsv、14tsvs、14sk2、参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】