(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】シグナリングの送信方法、シグナリングの受信方法、通信ノード及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20250212BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541784
(86)(22)【出願日】2023-03-21
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2023082841
(87)【国際公開番号】W WO2023207435
(87)【国際公開日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】202210471316.3
(32)【優先日】2022-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉文豊
(72)【発明者】
【氏名】王瑜新
(72)【発明者】
【氏名】鄭国増
(72)【発明者】
【氏名】魯照華
(72)【発明者】
【氏名】肖華華
(72)【発明者】
【氏名】李永
(72)【発明者】
【氏名】李倫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067DD41
5K067KK02
(57)【要約】
本出願はシグナリングの送信方法、シグナリングの受信方法、通信ノード及び記憶媒体を開示している。シグナリングの送信方法は、第2通信ノードへ第1シグナリングを送信し、第1シグナリングが、1つ又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられることと、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報を受信することとを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信ノードに適用されるシグナリングの送信方法であって、
第2通信ノードへ第1シグナリングを送信し、前記第1シグナリングが、少なくとも1つのタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられることと、
前記第2通信ノードから報告された前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を受信することと
を含む、シグナリングの送信方法。
【請求項2】
前記CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号の受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1シグナリングは、さらに、固定CRIのRSRP又は固定送信ビームのRSRP又は固定送受信ビームペアのRSRPを報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2通信ノードから報告された前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を受信する前に、
前記第2通信ノードに、前記第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを送信することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、前記方法は、
前記第2通信ノードに、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを送信することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第3シグナリングは、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は連続周期である場合に、前記第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N及びMは正整数であるという方式と、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は不連続周期である場合に、前記第3シグナリングがbitmapを採用して指示するという方式と、
CSI-RSは非周期的CSI-RSである場合に、前記第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含むという方式と、のうちの1つの方式を採用して指示する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
時間領域ビーム予測に対して、非周期性、周期性、半耐久性のCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義される、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ、offset、bitmapのうちの少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第2通信ノードに適用されるシグナリングの受信方法であって、
第1通信ノードから送信された第1シグナリングであって、少なくとも1つのタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、前記第2通信ノードに指示するための第1シグナリングを受信することと、
前記第1通信ノードへ前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を報告することと
を含む、シグナリングの受信方法。
【請求項11】
前記CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1シグナリングは、さらに、固定CRI又は固定送信ビーム又は固定送受信ビームペアの場合のRSRPを報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられる、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1通信ノードへ前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を報告する前に、
前記第1通信ノードから送信された第2シグナリングであって、前記第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを受信することをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項15】
半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、前記方法は、
前記第1通信ノードから送信された第3シグナリングであって、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを受信することをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第3シグナリングは、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は連続周期である場合に、前記第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N及びMは正整数であるという方式と、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は不連続周期である場合に、前記第3シグナリングがbitmapを採用して指示するという方式と、
CSI-RSは非周期的CSI-RSである場合に、前記第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含むという方式と、のうちの1つの方式を採用して指示する、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
時間領域ビーム予測に対して、非周期性、周期性、半耐久性のCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義される、
請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ、offset、bitmapのうちの少なくとも1つを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~9のいずれか一項に記載のシグナリングの送信方法を実現し、又は請求項10~18のいずれか一項に記載のシグナリングの受信方法を実現するように構成されるプロセッサを含む、通信ノード。
【請求項20】
プロセッサにより実行されると、請求項1~9のいずれか一項に記載のシグナリングの送信方法を実現し、又は請求項10~18のいずれか一項に記載のシグナリングの受信方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は通信の技術分野に関し、例えば、シグナリングの送信方法、シグナリングの受信方法、通信ノード及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の急速な発展に伴い、ミリ波周波数帯域はだんだん将来の無線通信システムの重要な周波数帯域になりつつある。ミリ波周波数帯域の伝搬条件が厳しい問題を克服するために、通常、それに対してビームビームフォーミングを行って信号エネルギーを小さな角空間に集中して利得のより大きいビームフォーミングビームを形成する必要がある。ビーム管理は、1つの適切なビームペアを確立してメンテナンスすることにより、送信側と受信側のビーム方向のアライメントを実現し、最適な伝送性能を取得する。ビーム管理は、ミリ波通信システムにとってとても重要であり、ビームスキャン、ビーム測定、ビーム報告及びビーム指示などを含む。しかし、ビーム訓練方案は、予め確定されたアナログビームコードブックにおけるすべての発信ビームと受信ビームを極限スキャンする必要があるので、過大な訓練オーバヘッド、測定消費電力及び処理遅延を引き起こす恐れがある。
【発明の概要】
【0003】
本出願実施例は、第1通信ノードに適用されるシグナリングの送信方法であって、
第2通信ノードへ第1シグナリングを送信し、第1シグナリングが、1つ又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられることと、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報を受信することとを含む、
シグナリングの送信方法を提供する。
【0004】
本出願実施例は、第2通信ノードに適用されるシグナリングの受信方法であって、
第1通信ノードから送信された第1シグナリングであって、1つ又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するための第1シグナリングを受信することと、第1通信ノードへCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告することとを含む、
シグナリングの受信方法を提供する。
【0005】
本出願実施例は、コンピュータプログラムを実行すると、上記シグナリングの送信方法又はシグナリングの受信方法を実現するために用いられるプロセッサを含む、
通信ノードを提供する。
【0006】
本出願実施例は、プロセッサにより実行されると、上記シグナリングの送信方法又はシグナリングの受信方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、
コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】一実施例に係る無線通信システムのネットワーキング模式図である。
【
図4】一実施例に係るシグナリングの送信方法のフロー模式図である。
【
図5】一実施例に係るシグナリングの受信方法のフロー模式図である。
【
図7】一実施例に係る別のビーム予測模式図である。
【
図8】一実施例に係るアクティベーション周期及びデアクティベーション周期の模式図である。
【
図9】一実施例に係る別のアクティベーション周期及びデアクティベーション周期の模式図である。
【
図10】一実施例に係る周期性CSI-RSリソースの模式図である。
【
図11】一実施例に係る空間領域ビーム予測の場合のCSI-RSリソースの模式図である。
【
図12】一実施例に係る時間領域ビーム予測の場合のCSI-RSリソースサブセットの模式図である。
【
図13】一実施例に係る空間領域ビーム予測と時間領域ビーム予測とが結び付けられたCSI-RSリソースサブセットの模式図である。
【
図14】一実施例に係るシグナリングの送信装置の構造模式図である。
【
図15】一実施例に係るシグナリングの受信装置の構造模式図である。
【
図16】一実施例に係る基地局の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで説明された具体的な実施例は本出願を解釈することのみに用いられる。以下、図面を参照しながら本出願の実施例を詳しく説明すると理解すべきである。
【0009】
無線通信技術の急速な発展に伴い、低周波数帯域リソースは日々緊張になり、より多くのスペクトルリソース及び帯域幅を持つミリ波周波数帯域は将来の無線通信システムの重要な周波数帯域になりつつある。しかし、ミリ波周波数帯域は波長が短く、その伝搬条件が従来の6GHz以下の周波数帯域よりずっと厳しく、経路損失が高いことや閉塞に敏感であることなどの問題がある。そのため、通常、ミリ波信号に対してビームビームフォーミングを行って信号エネルギーを小さな角空間に集中して利得のより大きいビームフォーミングビームを形成する必要がある。ビーム管理は、1つの適切なビームペアを確立してメンテナンスすることにより、送信側と受信側のビーム方向のアライメントを実現し、最適な伝送性能を取得する。ビーム管理は、ミリ波通信システムにとってとても重要であり、ビームスキャン、ビーム測定、ビーム報告及びビーム指示などを含む。
【0010】
ビームスキャンとは、基地局又はユーザ装置(User Equipment、UE)が順次に異なるアナログビームを使用して1つの空間領域を覆う工程である。ビームスキャン期間において、基地局又はUEは順番的にコードブック全体又はコードブックサブセットからのビームを送信することにより、データ及び制御通路のために良好な送受信ビームペアを見つかる。ビームスキャン工程は主に送信ビームスキャンP-2工程及び受信ビームスキャンP-3工程を含む。
【0011】
図1はP-2ビーム管理工程の模式図を示す。
図1に示すように、仮に基地局は次世代の基地局(next generation NodeB、gNB)であり、P-2ビーム管理工程において、gNBに上位層パラメータリソースセット非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号リソースセット(Non-Zero Power-CSI-RS-ResourceSet、NZP-CSI-RS-ResourceSet)が設定され、各リソースセットに異なる送信ビームを採用して伝送された複数のチャネル状態情報参照信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)又は単側波帯(Single Side Band、SSB)リソースが含まれ、UEは固定受信ビームを採用してCSI-RS又はSSBリソースを受信及び測定することにより、送信ビーム測定工程を完成する。また、もしgNBがUE側受信ビームの補助情報を提供しなければ、UEは受信ビームをラウンドロビンする必要となる可能性があり、即ちビーム管理用のCSI-RSリソースセットが複数回繰り返し伝送され、UEはそれぞれ異なる受信ビームを使用して受信し、受信ビームのスキャンを実現する。
【0012】
図2はP-3ビーム管理工程の模式図を示す。
図1に示すように、仮に基地局はgNBであり、P-3ビーム管理工程において、gNBに上位層パラメータリソースセットNZP-CSI-RS-ResourceSetが設定され、各リソースセットに同じ送信ビームを採用して伝送された複数のCSI-RS又はSSBリソースが含まれ、UEは異なる受信ビームを採用してCSI-RS又はSSBリソースを受信及び測定することにより、受信ビームのスキャンを実現する。また、gNBは送信ビームをラウンドロビンする必要となる可能性があり、即ち異なる送信ビームを採用して伝送された複数のCSI-RSリソースセットを設定することにより、送信ビームのスキャンを実現する。
【0013】
ビームは通常、予め確定されたアナログビームコードブックから選択されたものであるので、コードブックにおけるすべての発信ビーム及び受信ビームを極限スキャンすることは、最適なビーム訓練方案である。しかし、過大な訓練オーバーヘッド、測定消費電力及び処理遅延を引き起こす恐れがある。
【0014】
本出願に係るシグナリングの送信、受信方法は、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第4世代モバイル通信技術(4th-generation、4G)システム、第5世代モバイル通信技術(5th-generation、5G)システム、LTEと5Gとの混合アーキテクチャシステム、5G新無線(New Radio、NR)システム、及び第6世代モバイル通信技術(6th-generation、6G)システムなどの将来の通信開発で出現する新通信システムなどの各種の無線通信システムに適用されることができる。
図3は一実施例に係る無線通信システムのネットワーキング模式図を示す。
図3に示すように、この無線通信システムは端末装置110、アクセスネットワーク装置120及びコアネットワーク装置130を含む。
【0015】
端末装置110は、無線送受信機能を持つ装置であり、陸上(例えば、屋内又は屋外、手持ち、着用又は車載など)に配備されてもよいし、水面(例えば、船舶など)に配備されてもよいし、空中(例えば、飛行機、風船及び衛星など)に配備されてもよい。幾つかの端末装置110の例としては、UE、携帯電話、移動局、タブレット、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのネットワーク接続可能なユーザ装置、又は仮想現実(Virtual Reality、VR)端末、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末、工業用制御(industrial control)における無線端末、無人運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末など、又はモノのインターネットにおけるモノのインターネットノード、又は車両のインターネットにおける車載通信機器など、又は娯楽、ゲーム機器やシステム、又は全地球測位システム機器などが挙げられている。本出願の実施例は、端末装置110が採用する技術及び装置形態を限定しない。また、端末装置110は、単に端末と呼ばれてもよい。
【0016】
アクセスネットワーク装置120は、端末装置110が無線方式でこの無線通信システムにアクセスするアクセス装置であり、基地局(base station)、ロングタームエボリューションアドバンスド(Long Term Evolution Advanced、LTEA)における進化型基地局(evolved NodeB、eNB又はeNodeB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、5Gモバイル通信システムにおける基地局又はgNB、将来のモバイル通信システムの基地局又はワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスノードなどであってもよい。基地局は、様々なマクロ基地局、マイクロ基地局、ホーム基地局、無線ズームアウト、ルータ、WIFI装置又はプライマリセル(primary cell)及びセカンダリーセル(secondary cell)などの様々なネットワーク側装置、位置決め管理機能(Location Management Function、LMF)装置を含んでもよい。基地局の一部の機能を完成するモジュール又はユニットであってもよく、例えば、集中式ユニット(central unit、CU)であってもよく、分散式ユニット(distributed unit、DU)であってもよい。本出願の実施例はアクセスネットワーク装置が採用する技術及び装置形態を限定しない。また、アクセスネットワーク装置は単に基地局と呼ばれてもよい。
【0017】
コアネットワーク装置130はアクセスとモビリティ管理ネットエレメント及びセッション管理ネットエレメントを含んでもよい。例示的に、端末装置110はアクセスネットワーク装置120によりコアネットワークにアクセスして、データの伝送を実現することができる。
【0018】
本出願実施例において、上記無線通信システムに起動可能なシグナリングの送信、受信方法、通信ノード及び記憶媒体を提供し、従来の極限スキャン方法に比べて、本出願は一部の時刻のビームのみを送信又は測定する必要があり、他の時刻のビームを予測することにより、時間領域におけるビーム訓練オーバーヘッドを減少させ、ビームアライメント精度を向上させ、ビーム訓練オーバーヘッドがより小さくなる場合に、望ましいビームビームフォーミング利得及びスペクトル効率を取得する。
【0019】
以下、シグナリングの送信方法、シグナリングの受信方法、通信ノード及びその技術効果について説明する。
【0020】
図4は一実施例に係るシグナリングの送信方法のフロー模式図を示し、
図4に示すように、本実施例に係る方法は第1通信ノードに適用される。本例示において、第1通信ノード(第1通信ノード装置と呼ばれてもよい)は基地局であってもよく、第2通信ノード(第2通信ノード装置と呼ばれてもよい)は端末装置であってもよい。この方法は以下のステップを含む。
【0021】
S110、第2通信ノードへ第1シグナリングを送信し、第1シグナリングが、1つの又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられる。
【0022】
本出願実施例に係る方案は人工知能(Artificial Intelligence、AI)に基づくビーム管理方法に適用され、1つの完全なビームスキャン、測定及び報告フローに関する。
【0023】
本出願は第1通信ノードと第2通信ノードとの間のシグナリングの伝送により、第1通信ノード又は第2通信ノードでビーム予測を実現する。第1通信ノードでビーム予測を実現する時に、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報は第2通信ノードが測定したCSI情報及びタイムスタンプ情報であり、第2通信ノードでビーム予測を実現する時に、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報は第2通信ノードが予測したCSI情報及びタイムスタンプ情報である。
【0024】
一実施例において、チャネル状態情報(Channel state information、CSI)情報は、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、チャネル状態情報参照信号リソース指示(CSI-RS resource indicator、CRI)、参照信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)、参照信号受信信号、信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)、信号対雑音比(signal-to-noise ratio、SNR)のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
一実施例において、タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
CSI情報がRSRPを含むことを例として、本出願において、第1シグナリングは第2通信ノードから報告されたRSRPが1つの又は複数のタイムスタンプにおける最強RSRPであってもよく、1つの又は複数のタイムスタンプにおける強度がK位以内に入ったRSRPであってもよく、K≧2且つKは整数であるように指示するために用いられる。
【0027】
また、第1シグナリングは、さらに、固定CRIのRSRP又は固定送信ビームのRSRP又は固定送受信ビームペアのRSRPを報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられることにより、第2通信ノードの移動軌跡に追跡して、AI予測を補助する。
【0028】
S120、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報を受信する。
【0029】
一実施例において、S120が実行される前に、第1通信ノードは、さらに第2通信ノードに、第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを送信してもよい。その目的は、もし第2通信ノードの受信ビームが変化すれば、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報が無効になることを引き起こす恐れがあることにある。
【0030】
一実施例において、本出願の上記実施例の共通性は、幾つかの時刻にCSI-RSリソースを送信する必要がないことにある。従って、半永続的な(semi-persistent)CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、第1通信ノードは、さらに第2通信ノードに、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを送信してもよい。
【0031】
第3シグナリングは以下の3つの方式のいずれかを採用して指示することができる。
【0032】
方式1について、アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は連続周期であると、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N、Mは正整数である。
【0033】
方式2について、アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は不連続周期であると、第3シグナリングはビットマップ(bitmap)を採用して指示する。
【0034】
方式3について、CSI-RSは非周期的CSI-RSであると、第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含む。
【0035】
一実施例において、時間領域ビーム予測に対して、本出願は、非周期性(aperiodic)、周期性(periodic)、半耐久性(semi-persistent)のCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義されるという新しいチャネル状態情報参照信号リソースセット(CSI-RS resource set)タイプを定義した。
【0036】
リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ(repetition)、オフセット(offset)、bitmapのうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
図5は一実施例に係るシグナリングの受信方法のフロー模式図を示し、
図5に示すように、本実施例に係る方法は第2通信ノードに適用される。本例示において、第1通信ノード(第1通信ノード装置と呼ばれてもよい)は基地局であってもよく、第2通信ノード(第2通信ノード装置と呼ばれてもよい)は端末装置であってもよい。この方法は以下のステップを含む。
【0038】
S210、第1通信ノードから送信された第1シグナリングであって、1つの又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するための第1シグナリングを受信する。
【0039】
本出願実施例に係る方案はAIに基づくビーム管理方法に適用され、1つの完全なビームスキャン、測定及び報告フローに関する。
【0040】
本出願は第1通信ノードと第2通信ノードとの間のシグナリングの伝送により、第1通信ノード又は第2通信ノードでビーム予測を実現する。第1通信ノードでビーム予測を実現する時に、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報は第2通信ノードが測定したCSI情報及びタイムスタンプ情報であり、第2通信ノードでビーム予測を実現する時に、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報は第2通信ノードが予測したCSI情報及びタイムスタンプ情報である。
【0041】
一実施例において、CSI情報は、RSRP、CRI、RSRQ、参照信号受信信号、SINR、SNRのうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
一実施例において、タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
CSI情報がRSRPを含むことを例として、本出願において、第1シグナリングは第2通信ノードから報告されたRSRPが1つの又は複数のタイムスタンプにおける最強RSRPであってもよく、1つの又は複数のタイムスタンプにおける強度がK位以内に入ったRSRPであってもよく、K≧2且つKは整数であるように指示するために用いられる。
【0044】
また、第1シグナリングは、さらに、固定CRIのRSRP又は固定送信ビームのRSRP又は固定送受信ビームペアのRSRPを報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられることにより、第2通信ノードの移動軌跡に追跡し、AI予測を補助する。
【0045】
S220、第1通信ノードへCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告する。
【0046】
一実施例において、S220が実行される前に、第2通信ノードは、さらに、第1通信ノードから送信された第2シグナリングであって、第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを受信してもよい。その目的は、もし第2通信ノードの受信ビームが変化すれば、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報が無効になることを引き起こす恐れがあることにある。
【0047】
一実施例において、本出願の上記実施例の共通性は、幾つかの時刻にCSI-RSリソースを送信する必要がないことにある。従って、半永続的なCSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、第2通信ノードはさらに、第1通信ノードから送信された第3シグナリングであって、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを受信してもよい。
【0048】
第3シグナリングは以下の3つの方式のいずれかを採用して指示することができる。
【0049】
方式1について、アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は連続周期であると、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N、Mは正整数である。
【0050】
方式2について、アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は不連続周期であると、第3シグナリングはビットマップ(bitmap)を採用して指示する。
【0051】
方式3について、CSI-RSは非周期的CSI-RSであると、第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含む。
【0052】
一実施例において、時間領域ビーム予測に対して、本出願は、非周期性、周期性、半耐久性のCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義されるという新しいCSI-RS resource setタイプを定義する。
【0053】
リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ、offset、bitmapのうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
以下、本出願の上記実施例のシグナリングの送信方法、シグナリングの受信方法を説明するために幾つかの例示的な実施形態を列挙する。以下の例示的な実施形態は、単一に実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよい。下記例示的な実施形態において、第1通信ノードは基地局と記され、第2通信ノードはUEと記される。
【0055】
1番目の例示的な実施形態において、仮に基地局でAIに基づくビーム予測を実現し、CSI reporting settingに対して、基地局はUEへ第1シグナリングを送信し、第1シグナリングは、1つ又は複数のタイムスタンプにおけるCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、UEに指示するために用いられる。UEは第1命令に基づいて、基地局へCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告することにより、報告回数を減少させる。そのうち、CSI情報は、RSRP、CRI、RSRQ、参照信号受信信号、SINR、SNRのうちの少なくとも1つを含む。タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
例えば、
図6は一実施例に係るビーム予測模式図を示す。
図6に示すように、仮に周期的CSI-RSの送信スロットインデックスは1、2、3、・・・であり(即ち周期は1である)、1つのCSI-RSリソースサブセット周期は5つのスロットインデックスを含み、即ちCSI-RSサブセット周期の繰り返し数は5である。基地局は、スロット1、2、3におけるCSI情報を報告するように、UEに指示するので、UEが基地局へスロット1におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス1、スロット2におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス2、スロット3におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス3を報告することにより、基地局がこれによってスロットインデックス4、5の最適ビームを予測する。
【0057】
さらに、例えば、
図7は一実施例に係る別のビーム予測模式図を示す。
図7に示すように、仮に周期的CSI-RSの送信スロットインデックスは1、2、3、・・・であり(即ち周期は1である)、1つのCSI-RS周期は1つのスロットインデックスを含む。基地局は、スロット1、3、5におけるCSI情報を報告するように、UEに指示するので、UEが基地局へスロット1におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス1、スロット3におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス3、スロット5におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス5を報告することにより、基地局がこれによってスロットインデックス6の最適ビームを予測する。
【0058】
又は、基地局は、スロット3、5、7におけるCSI情報を報告するように、UEに指示するので、UEが基地局へスロット3におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス3、スロット5におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス5、スロット7におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス7を報告することにより、基地局がこれによってスロットインデックス8の最適ビームを予測する。このように続く。
【0059】
同様に、仮にUEでAIに基づくビーム予測を実現し、
図6に示すようなビーム予測模式図を例として、基地局は、スロット4、5におけるCSI情報を報告するように、UEに指示するので、UEがスロット1におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス1、スロット2におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス2、スロット3におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス3に基づいて、スロットインデックス4、5の最適ビームを予測する。それから、UEが予測されたスロット4におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス4、スロット5におけるCSI情報(例えばCRI/RSRP)及び対応するスロットインデックス5を基地局に報告する。
【0060】
一実施例において、UEから報告されたCRI/RSRPは、1つの又は複数のタイムスタンプにおける最強CRI/RSRPであってもよく、1つの又は複数のタイムスタンプにおける強度がK位以内に入ったCRI/RSRPであってもよく、K≧2且つKは整数である。また、UEはさらに、固定CRIのCRI/RSRP又は固定送信ビームのCRI/RSRP又は固定送受信ビームペアのCRI/RSRPを報告することにより、UEの移動軌跡に追跡し、AI予測を補助する。
【0061】
時間領域ビーム予測工程全体(複数の測定周期)において、基地局は上位層シグナリングによりUEに受信ビームが変化しないように指示する。そうしないと、報告されたCRI/RSRPは意味がなくなる恐れがある。
【0062】
2番目の例示的な実施形態において、1番目の例示的な実施形態と結び付けて分かるように、上記実施例の共通性は、幾つかの時刻にCSI-RSリソースを送信する必要がないことにある。リカレントニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network、RNN)に基づくAIモデルは長さが確定な入出力を有するので、仮にAIモデルの入力はM周期の最適ビームインデックスであり、出力は将来N周期の最適ビームインデックスであるように定義される。従って、半永続的なCSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、基地局はさらに、UEへ第3シグナリングを送信してもよく、第3シグナリングは1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示し、即ちメディア制御-制御ユニット(Media Access Control control element、MAC CE)アクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指定するために用いられる。
【0063】
第3シグナリングは以下の3つの方式のいずれかを採用して指示することができる。
【0064】
1)アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は連続周期であると、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N、Mは正整数である。
【0065】
この方式において、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、即ちM周期をアクティベーションした後に自動的にデアクティベーションし、又はN周期をデアクティベーションした後に自動的に改めてアクティベーションし、又はM周期をアクティベーションした後に自動的にN周期をデアクティベーションする(即ち1回の時間領域ビーム予測工程をアクティベーションする)。
【0066】
図8は一実施例に係るアクティベーション周期及びデアクティベーション周期の模式図を示す。
図8に示すように、仮に周期的CSI-RSの送信スロットインデックスは1、2、3、・・・であり(即ち周期は1である)、1つのCSI-RS周期は1つのスロットインデックスを含む。第3シグナリングはアクティベーション周期3及びデアクティベーション周期2を含み、即ち1回のビーム予測工程において、3つのCSI-RSリソースセット周期をアクティベーションした後に自動的に2つのCSI-RSリソースセット周期をデアクティベーションし、1回のビーム予測工程の周期は5つのCSI-RSリソースセット周期である。
【0067】
2)アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は不連続周期であると、第3シグナリングはbitmapを採用して指示する。
【0068】
この方式において、第3シグナリングはbitmapを採用して指示し、即ちbitmapによりアクティベーション/デアクティベーションのpatternを指示する。例示的に、bitmapにおける1はアクティベーションを表し、bitmapにおける0はデアクティベーションを表す。
【0069】
図9は一実施例に係る別のアクティベーション周期及びデアクティベーション周期の模式図を示す。
図9に示すように、仮に周期的CSI-RSの送信スロットインデックスは1、2、3、・・・であり(即ち周期は1である)、1つのCSI-RS周期は1つのスロットインデックスを含む。第3シグナリングのbitmapは10101に設定され、即ち1回のビーム予測工程において、1番目、3番目及び5番目のCSI-RSリソースセット周期はアクティベーション周期であり、2番目及び4番目のCSI-RSリソースセット周期はデアクティベーション周期であり、1回のビーム予測工程の周期は5つのCSI-RSリソースセット周期である。
【0070】
3)CSI-RSは非周期的CSI-RSであると、第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含む。
【0071】
この方式において、
図8を例として、繰り返し数は3であり、UEは、CSI-RSリソースの繰り返し数又はCSI-RSリソースセットの繰り返し数に基づいて、基地局へCSI情報を報告することができる。又は、
図9を例として、繰り返し数は5であり、bitmapが10101に設定され、UEは繰り返し数5及びbitmap 10101と結び付けてCSI-RSリソースセット又はCSI-RSリソースを設定することができる。又は、
図9を例として、繰り返し数も3と理解されてもよく、即ち説明されたのはCSI-RSリソースセット又はCSI-RSリソースが実際に繰り返し送信された回数であり、bitmapは10101である。
【0072】
3番目の例示的な実施形態において、時間領域ビーム予測に対して、本出願は、非周期性、周期性、半耐久性のCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義されるという新しいCSI-RS resource setタイプを定義する。
【0073】
図10は一実施例に係る周期性CSI-RSリソースの模式図を示し、
図11は一実施例に係る空間領域ビーム予測の場合のCSI-RSリソースの模式図を示す。
図10及び
図11と結び付けて分かるように、周期性CSI-RSリソースに比べて、空間領域ビーム予測の場合に、各スロット内に測定されたビームに基づいて、このスロット内の空間領域ビームを予測することができる。
【0074】
時間領域ビーム予測の場合のCSI-RSリソースに対して、非周期性のZP CSI-RSの属性、周期性のZP CSI-RSの属性、半耐久性ののZP CSI-RSの属性をリソースサブセット(resource subset)階層に定義する。
図12は一実施例に係る時間領域ビーム予測の場合のCSI-RSリソースサブセットの模式図を示す。例示的に、
図12に示すリソースサブセット全体を一体(即ち構成周期)とする。同時に、
図12に示すリソースサブセット全体に対して、構成パラメータは繰り返し数又は繰り返しファクタ、offset及びbitmapである。そのうち、offsetはリソース位置を指示し、bitmapは0であると、この位置で参照信号リソースを送信しないことを表し、bitmapは1であると、参照信号リソースを送信したことを表す。
【0075】
例えば、
図12には、5つのビームスキャンの位置(前の3つの位置でビームスキャンを行い、後の2つの位置でビームスキャンを行わない)を一体として、repetition numberは5であり、bitmapは11100であるが、offsetパラメータがresource set階層に定義され、仮に5つのビームスキャンの位置は連続のスロットであり、1番目のCSI-RS resource setにおいて設定されたoffsetは0であり、2番目のCSI-RS resource setにおいて設定されたoffsetは1であり、3番目のCSI-RS resource setにおいて設定されたoffsetは2である。
【0076】
本出願において、空間領域ビーム予測と時間領域ビーム予測とを結び付けて、幾つかの時刻のみにサンプリングビームを送信してオーバーヘッドを低減させることもできる。
図13は一実施例に係る空間領域ビーム予測と時間領域ビーム予測とが結び付けられたCSI-RSリソースサブセットの模式図を示す。空間領域ビーム予測と時間領域ビーム予測とが結び付けられた場合に、第2段のbitmapを採用してサンプリングビームの位置(即ち歴史ビーム測定の位置)を指示することができる。
図13に示すように、第1段のbitmapは11100であり、
図13における第1回のビームスキャンに対して、第2段のbitmapは11111であり、第2回のビームスキャンに対して、第2段のbitmapは10101であり、第3回のビームスキャンに対して、第2段のbitmapは01110である。
【0077】
また、CSI報告に対して、CSI報告の非周期性、周期性、半耐久性属性をresource subset階層に定義し、その原理は上記実施例における説明と類似し、簡潔のために、ここでは説明を省略する。
【0078】
図14は一実施例に係るシグナリングの送信装置の構造模式図を示し、この装置が第1通信ノードに配置されてもよく、
図14に示すように、この装置は送信モジュール10及び受信モジュール11を含む。
【0079】
送信モジュール10は、第2通信ノードへ第1シグナリングを送信するように構成され、第1シグナリングは、1つの又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられる。受信モジュール11は、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報を受信するように構成される。
【0080】
本実施例に係るシグナリングの送信装置は
図4に示す実施例を実現するシグナリングの送信方法であり、本実施例に係るシグナリングの送信装置は実現原理及び技術効果が上記実施例と類似し、ここで説明を省略する。
【0081】
一実施例において、CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む。
【0082】
一実施例において、タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
一実施例において、第1シグナリングは、さらに、固定CRIのRSRP又は固定送信ビームのRSRP又は固定送受信ビームペアのRSRPを報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられる。
【0084】
一実施例において、送信モジュール10はさらに、受信モジュール11が、第2通信ノードから報告されたCSI情報及びタイムスタンプ情報を受信する前に、第2通信ノードに、第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを送信するように構成される。
【0085】
一実施例において、半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、送信モジュール10は、さらに第2通信ノードに、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを送信するように構成される。
【0086】
一実施例において、第3シグナリングは以下のようないずれか方式を採用して指示する。
【0087】
アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は連続周期であると、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N、Mは正整数である。アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は不連続周期であると、第3シグナリングはビットマップbitmapを採用して指示する。CSI-RSは非周期的CSI-RSであると、第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含む。
【0088】
一実施例において、時間領域ビーム予測に対して、非周期性、周期性、半耐久性のチャネル状態情報参照信号リソースセットCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義される。
【0089】
一実施例において、リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ、オフセットoffset、bitmapのうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
図15は一実施例に係るシグナリングの受信装置の構造模式図を示し、この装置が第2通信ノードに配置されてもよく、
図15に示すように、この装置は受信モジュール20及び送信モジュール21を含む。
【0091】
受信モジュール20は、第1通信ノードから送信された第1シグナリングであって、1つの又は複数のタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、第2通信ノードに指示するための第1シグナリングを受信するように構成される。送信モジュール21は、第1通信ノードへCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように構成される。
【0092】
本実施例に係るシグナリングの受信装置は
図5に示す実施例を実現するシグナリングの受信方法であり、本実施例に係るシグナリングの受信装置は実現原理及び技術効果が上記実施例と類似し、ここで説明を省略する。
【0093】
一実施例において、CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
一実施例において、タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
一実施例において、第1シグナリングは、さらに、固定CRI又は固定送信ビーム又は固定送受信ビームペアの場合のRSRPを報告するように、第2通信ノードに指示するために用いられる。
【0096】
一実施例において、受信モジュール20はさらに、送信モジュール21が第1通信ノードへCSI情報及びタイムスタンプ情報を報告する前に、第1通信ノードから送信された第2シグナリングであって、第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを受信するように構成される。
【0097】
一実施例において、半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、受信モジュール20は、さらに、第1通信ノードから送信された第3シグナリングであって、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを受信するように構成される。
【0098】
一実施例において、第3シグナリングは以下のようないずれか方式を採用して指示する。
【0099】
アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は連続周期であると、第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N、Mは正整数である。アクティベーション周期及びデアクティベーション周期は不連続周期であると、第3シグナリングはビットマップbitmapを採用して指示する。CSI-RSは非周期的CSI-RSであると、第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含む。
【0100】
一実施例において、時間領域ビーム予測に対して、非周期性、周期性、半耐久性のチャネル状態情報参照信号リソースセットCSI-RS resource setの属性がリソースサブセット階層に定義される。
【0101】
一実施例において、リソースサブセットにおける構成パラメータは、繰り返し数又は繰り返しファクタ、オフセットoffset、bitmapのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
本出願実施例はさらに、コンピュータプログラムを実行すると、本出願のいずれか実施例に係る方法を実現するために用いられるプロセッサを含む通信ノードを提供する。通信ノードは本出願のいずれか実施例に係るアクセスネットワーク装置又は端末装置であってもよく、本出願はそれを限定しない。
【0103】
例示的に、下記実施例はそれぞれ通信ノードが基地局及びUEである構造模式図を提供する。
【0104】
図16は一実施例に係る基地局の構造模式図を示し、
図16に示すように、この基地局はプロセッサ60、メモリ61及び通信インターフェイス62を含む。基地局においてプロセッサ60の数は1つ又は複数であってもよく、
図16には、1つのプロセッサ60を例とする。基地局におけるプロセッサ60、メモリ61、通信インターフェイス62はバス又は他の方式により接続されることができ、
図16にはバスにより接続されることを例とする。バスは数種類のバス構造における1種又は複数種であり、メモリバス又はメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、プロセッサ又は複数種のバス構造のうちの任意のバス構造を使用するローカルバスである。
【0105】
コンピュータ可読記憶媒体として、メモリ61は、本出願実施例における方法に対応するプログラム命令/モジュールのようなソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラム、及びモジュールを記憶するように構成されてもよい。プロセッサ60はメモリ61に記憶されたソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを起動することにより、基地局の少なくとも1種の機能適用及びデータ処理を実行し、即ち上記の方法を実現する。
【0106】
メモリ61は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム及び少なくとも1つの機能に必要なアプリーケーションを記憶してもよい。データ記憶領域は、端末の使用に応じて作成されたデータなどを記憶してもよい。また、メモリ61は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つのディスクメモリ、フラッシュメモリ、又は別の不揮発性固体メモリなどの不揮発性メモリを含んでもよい。幾つかの実例において、メモリ61は、プロセッサ60に対して遠隔に配置されるメモリを含んでもよい。これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して、基地局に接続されてもよい。上記のネットワークの実例は、インターネット、イントラネット、ネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0107】
通信インターフェイス62はデータを受信及び送信するように構成されてもよい。
【0108】
図17は一実施例に係るUEの構造模式図を示し、UEは複数種の形態で実施されてもよく、本出願におけるUEは、携帯電話、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、デジタルブロードキャスト受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、タブレット(Portable Device、PAD)、ポータブルメディアプレーヤ(Portable Media Player、PMP)、ナビゲーション装置、車載端末装置、車載ディスプレイ端末、及び車載電子バックミラーなどのモバイル端末装置、及びデジタルテレビ(television、TV)及びデスクトップコンピュータなどの固定端末装置を含むが、これらに限定されない。
【0109】
図17に示されるように、UE50は、無線通信ユニット51、オーディオ/ビデオ(Audio/Video、A/V)入力ユニット52、ユーザ入力ユニット53、感知ユニット54、出力ユニット55、メモリ56、インターフェイスユニット57、プロセッサ58及び電源ユニット59などを含んでもよい。
図17は、複数種のアセンブリを含むUEを図示するが、全ての図示されるアセンブリを実施するために要求されるわけではないことを理解されたい。より多い又はより少ないアセンブリが代わりに実施されてもよい。
【0110】
本実施例において、無線通信ユニット51は、UE50と基地局又はネットワークとの間の無線通信を可能にする。A/V入力ユニット52は、オーディオ又はビデオ信号を受信するように構成される。ユーザ入力ユニット53は、ユーザによって入力された命令に従ってキー入力データを生成することにより、UE50の複数種の動作を制御することができる。感知ユニット54は、UE50の現在の状態、UE50の位置、UE50へのユーザのタッチ入力の有無、UE50の配向、及びUE50の加速又は減速移動及び方向などを検出するとともに、UE50の動作を制御するための命令又は信号を生成するように構成される。インターフェイスユニット57は、それを通して少なくとも1つの外部装置がUE50に接続可能なインターフェイスとして用いられる。出力ユニット55は、視覚的、オーディオ及び/又は触覚方式で、出力信号を提供するように構成される。メモリ56は、プロセッサ58により実行される処理及び動作を制御するソフトウェアプログラムなどを記憶してもよい、又は出力された、又は出力されることになるデータを一時的に記憶してもよい。メモリ56は、少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含んでもよい。そして、UE50は、ネットワーク接続を通してメモリ56の記憶機能を実行するネットワーク記憶装置と協働してもよい。プロセッサ58は、通常、UE50の全体的動作を制御するように構成される。電源ユニット59は、プロセッサ58の制御下で、外部電力又は内部電力を受信するとともに、複数種の要素及びアセンブリを動作させるために要求される適切な電力を提供するように構成される。
【0111】
プロセッサ58は、メモリ56内に記憶されたプログラムを起動し、少なくとも1つの機能適用及びデータ処理を実行し、例えば、本出願実施例に係る方法を実施するように構成される。
【0112】
本開示の実施形態はさらに、プロセッサにより実行されると、本出願のいずれか実施例に係る方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0113】
本出願実施例におけるコンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを採用してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置又はデバイス、又は上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、1つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光学メモリ装置、磁気メモリ装置、又は上記の任意の好適な組み合わせを含む(非包括的リスト)。本出願において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含む、又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、このプログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用される、又はそれと併用されてもよい。
【0114】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内で、又はキャリアの一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、データ信号は、コンピュータ可読プログラムコードを搬送する。そのような伝搬されるデータ信号は、複数の形態にあって、電磁信号、光学信号、又は上記の任意の好適な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体はさらに、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか、又はそれと併用されるプログラムを送信、伝搬、又は伝送することができる、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0115】
コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、無線、電線、光ファイバケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)など、又は上記の任意の好適な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の好適な媒体で伝送されてもよい。
【0116】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語又は複数のプログラミング言語の組み合わせで書き込まれてもよい。プログラミング言語は、オブジェクト指向プログラミング言語(例えば、Java、Smalltalk、C++、Ruby、Go)を含み、さらに、従来の手続型プログラミング言語(例えば、「C」言語又は類似プログラミング言語)を含む。プログラムコードは、完全に、ユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザコンピュータ上で、独立型ソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的に遠隔コンピュータ上で、又は完全に遠隔コンピュータ又はサーバ上で実行されてもよい。遠隔コンピュータに関連する場合では、遠隔コンピュータは、任意のタイプのネットワーク(ネットワーク(Local Area Network、LAN)又は広域ネットワーク(Wide Area Network、WAN)を含む)を介して、ユーザのコンピュータに接続されてもよいか、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)。
【0117】
用語のユーザ端末は、携帯電話、ポータブルデータ処理装置、ポータブルウェブブラウザ、又は車載モバイルステーションなどの任意の好適なタイプの無線ユーザ装置を網羅することが、当業者によって理解されるはずである。
【0118】
一般には、本出願の複数種の実施例は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせ内に実現されてもよい。例えば、幾つかの方面には、ハードウェア内に実現されてもよく、他の方面には、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行可能なファームウェア又はソフトウェアに実現されてもよいが、本出願はそれに限定されない。
【0119】
本出願の実施例は、モバイル装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム命令を実行することにより、例えば、プロセッサエンティティにおいて、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されることができる。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれるソースコード又はオブジェクトコードであってもよい。
【0120】
本出願の図面内の任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表すか、又は相互接続される論理回路、モジュール及び機能を表すか、又はプログラムステップと論理回路、モジュール及び機能の組み合わせを表すことができる。コンピュータプログラムは、メモリ内に記憶されてもよい。メモリは、ローカル技術環境に適した任意の適切なタイプを有してもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ならびに光学記憶装置及びシステム(デジタルビデオディスクDVD又はCD光ディスク)などであってもよいが、これらに限定されない任意の適切なデータ記憶装置技術を使用して実現されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一過性記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってもよく、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(Field-Programmable Gate Array、FPGA)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなどであってもよいが、これらに限定されない。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信ノードに適用されるシグナリングの送信方法であって、
第2通信ノードへ第1シグナリングを送信し、前記第1シグナリングが、少なくとも1つのタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられることと、
前記第2通信ノードから報告された前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を受信することと
を含む、シグナリングの送信方法。
【請求項2】
前記CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号の受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1シグナリングは、さらに、固定CRIのRSRP又は固定送信ビームのRSRP又は固定送受信ビームペアのRSRPを報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2通信ノードから報告された前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を受信する前に、
前記第2通信ノードに、前記第2通信ノードの受信ビームが変化しないことを指示するための第2シグナリングを送信することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、前記方法は、
前記第2通信ノードに、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを送信することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第3シグナリングは、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は連続周期である場合に、前記第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N及びMは正整数であるという方式と、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は不連続周期である場合に、前記第3シグナリングがbitmapを採用して指示するという方式と、
CSI-RSは非周期的CSI-RSである場合に、前記第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含むという方式と、のうちの1つの方式を採用して指示する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第2通信ノードに適用されるシグナリングの受信方法であって、
第1通信ノードから送信された第1シグナリングであって、少なくとも1つのタイムスタンプにおけるチャネル状態情報CSI情報及びタイムスタンプ情報を報告するように、前記第2通信ノードに指示するための第1シグナリングを受信することと、
前記第1通信ノードへ前記CSI情報及び前記タイムスタンプ情報を報告することと
を含む、シグナリングの受信方法。
【請求項9】
前記CSI情報は、参照信号受信電力RSRP、チャネル状態情報参照信号リソース指示CRI、参照信号受信品質RSRQ、参照信号受信信号、信号対干渉雑音比SINR、信号対雑音比SNRのうちの少なくとも1つを含む、
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記タイムスタンプ情報は、スロットインデックス又はスロット番号、サブフレームインデックス又はサブフレーム番号、シンボルインデックス又はシンボル番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1シグナリングは、さらに、固定CRI又は固定送信ビーム又は固定送受信ビームペアの場合のRSRPを報告するように、前記第2通信ノードに指示するために用いられる、
請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
半永続的なチャネル状態情報参照信号CSI-RSリソース又は半永続的なCSI報告に対して、前記方法は、
前記第1通信ノードから送信された第3シグナリングであって、1回のビーム予測工程におけるアクティベーション周期及びデアクティベーション周期のうちの少なくとも1つを指示するための第3シグナリングを受信することをさらに含む、
請求項
8に記載の方法。
【請求項13】
前記第3シグナリングは、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は連続周期である場合に、前記第3シグナリングはアクティベーション周期数M及びデアクティベーション周期数Nのうちの少なくとも1つを含み、N及びMは正整数であるという方式と、
前記アクティベーション周期及び前記デアクティベーション周期は不連続周期である場合に、前記第3シグナリングがbitmapを採用して指示するという方式と、
CSI-RSは非周期的CSI-RSである場合に、前記第3シグナリングは、CSI-RSリソースのbitmapと、CSI-RSリソースの繰り返し数と、CSI-RSリソースセットのbitmapと、CSI-RSリソースセットの繰り返し数との少なくとも1つを設定することを含むという方式と、のうちの1つの方式を採用して指示する、
請求項1
2に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~
7のいずれか一項に記載のシグナリングの送信方法を実現し、又は請求項
8~1
3のいずれか一項に記載のシグナリングの受信方法を実現するように構成されるプロセッサを含む、通信ノード。
【請求項15】
プロセッサにより実行されると、請求項1~
7のいずれか一項に記載のシグナリングの送信方法を実現し、又は請求項
8~
13のいずれか一項に記載のシグナリングの受信方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】