(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】ビーム情報報告のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20250212BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542397
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2022072617
(87)【国際公開番号】W WO2023137598
(87)【国際公開日】2023-07-27
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ヘントネン テロ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ ヘイッキ
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】カポラル デル バリオ サマンサ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の例示的な実施形態は、ビーム情報報告のための方法、装置、およびコンピュータ可読ストレージ媒体に関連する。例示的な実施形態では、デバイスが、測定によってビーム情報を取得する。さらに、デバイスは、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム形成情報報告の方法であって、
ユーザデバイスによって、測定によってビーム情報を取得することと、
ユーザデバイスによって、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信することとを含み、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、方法。
【請求項2】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記第1のサービングセルの前記ビーム情報が、前記第1のサービングセルのビームを使用するときに前記ユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザデバイスによって、前記ネットワークノードから前記ビーム情報報告の構成を受信することをさらに含み、前記構成が、報告されるビームの最大数を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記PHRを前記ネットワークデバイスに送信することが、
前記ユーザデバイスによって、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの前記送信を引き起こすことを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザデバイスによって、前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用することをさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ビーム形成情報報告の方法であって、
ネットワークノードによって、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信することであって、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、前記受信することと、
前記PHRに基づいて前記複数のサービングセルに関するビーム情報を取得することとを含む、方法。
【請求項8】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記第1のサービングセルの前記ビーム情報が、前記第1のサービングセルのビームを使用するときに前記ユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークノードによって、前記ビーム情報報告の構成を前記ユーザデバイスに送信することをさらに含み、前記構成が、報告されるビームの最大数を含む、請求項7~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークノードによって、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を前記ユーザデバイスに送信することをさらに含む、請求項7~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークノードによって、前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、前記ユーザデバイスに送信することをさらに含む、請求項7~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備えている装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、
測定によってビーム情報を取得するように構成され、
前記トランシーバが、
電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信するように構成され、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、装置。
【請求項14】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの前記送信を引き起こすように構成される、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するようにさらに構成される、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備えている装置であって、前記トランシーバが、
ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信するように構成され、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記PHRに基づいて前記複数のサービングセルに関するビーム情報を取得するように構成される、装置。
【請求項18】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記トランシーバが、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を前記ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される、請求項17または18に記載の装置。
【請求項20】
前記トランシーバが、
前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、前記ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される、請求項17~20のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、一般に、通信の分野に関連しており、特に、ビーム情報報告のための方法、装置、およびコンピュータ可読ストレージ媒体に関連している。
【背景技術】
【0002】
進化型NodeB(eNodeB:evolved NodeB)が適切な方法で異なるユーザデバイスへの送信リソースをスケジュールするのを支援するために、ユーザデバイスが、使用可能な電力ヘッドルームをeNodeBに報告することが重要である。このメカニズムは、電力ヘッドルーム報告(PHR:power headroom reporting)と呼ばれることがある。eNodeBは、電力ヘッドルーム報告を使用して、ユーザデバイスによって使用される送信リソースを決定することができる。PHRは、不必要な送信リソースをユーザデバイスに割り当てることを防ぐのに役立ち、割り当てに起因するリソースの浪費を防ぐ。本開示では、ユーザデバイスはユーザ機器(UE:user equipment)とも呼ばれる。
【0003】
PHRは、サービングセルのサービングビームに関する電力ヘッドルーム(PH:power headroom)情報および最大許容暴露(MPE:maximum permission exposure)情報を含むことができる。しかし、サービングビームの品質が十分に良くない場合、送信効率を改善するために、複数のサービングセルの1つまたは複数のさらなるビームに関するビーム情報を報告する必要がある。
【0004】
広帯域セルラーネットワーク用の第5世代(5G:fifth generation)技術または5Gを超える技術の規格の場合、1つのユーザデバイスが複数のサービングセルへの接続をサポートすることができ、各セルが複数のビームをサポートすることができる。通信の品質を改善するために、ユーザデバイスは、基準信号(RS:reference signal)を測定する必要があり、測定されたRSをサービングセルに報告する。しかし、サービングセルごとにビーム情報を効率的に報告する方法は、対処されるべき未解決の問題である。
【発明の概要】
【0005】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、ビーム情報報告のための方法、装置、およびコンピュータ可読ストレージ媒体を提供する。
【0006】
第1の態様では、方法が提供される。この方法では、ユーザデバイスが測定によってビーム情報を取得する。さらに、ユーザデバイスは、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0007】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E:extension)ビットを含む。
【0008】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR:power management maximum power reduction)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0009】
一部の例示的な実施形態では、ユーザデバイスは、ネットワークノードからビーム情報報告の構成を受信してよく、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0010】
一部の例示的な実施形態では、ユーザデバイスは、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHRの送信を引き起こしてよい。
【0011】
一部の例示的な実施形態では、ユーザデバイスは、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID:logical channel identity)を使用してよい。第2の態様では、方法が提供される。この方法では、ネットワークノードが、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。さらに、ネットワークノードは、PHRに基づいて複数のサービングセルに関するビーム情報を取得する。
【0012】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0013】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0014】
一部の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、ビーム情報報告の構成をユーザデバイス送信してよく、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0015】
一部の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を、ユーザデバイスに送信してよい。
【0016】
一部の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、ユーザデバイスに送信してよい。第3の態様では、トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備える装置が提供される。少なくとも1つのプロセッサは、測定によってビーム情報を取得するように構成される。さらに、トランシーバは、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信するように構成される。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0017】
第4の態様では、トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備える装置が提供される。トランシーバは、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信するように構成される。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、PHRに基づいて複数のサービングセルに関するビーム情報を取得するように構成される。
【0018】
第5の態様では、格納されたプログラム命令を含んでいるコンピュータ可読ストレージ媒体が提供されている。これらの命令は、デバイスのプロセッサによって実行された場合に、デバイスに、第1または第2の態様に従って方法を実行させる。
【0019】
このようにして、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すためのビットマップをPHRに追加することによって、柔軟で効率的なビーム情報報告が実現される。そのため、不必要な信号伝達オーバーヘッドおよび電力消費を防ぐことができる。
【0020】
「発明の概要」のセクションが、本開示の例示的な実施形態の重要または不可欠な特徴を識別するよう意図されておらず、本開示の範囲を制限するために使用されるよう意図されてもいないということが、理解されるべきである。以下の説明によって、本開示の他の特徴が容易に理解可能になるであろう。
【0021】
ここで、添付の図面を参照して一部の例示的な実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な環境を示す図である。
【
図2】本開示の一部の例示的な実施形態に従って、デバイス間の信号伝達フローを示す図である。
【
図3】本開示の一部の例示的な実施形態に従って、ビーム情報を含んでいるPHRの例示的な構造を示す図である。
【
図4】本開示の一部の例示的な実施形態に従って、ビーム情報報告の例示的なプロセスを示す図である。
【
図5】本開示の一部の例示的な実施形態に従って、例示的な方法のフローチャートを示す図である。
【
図6】本開示の一部の他の例示的な実施形態に従って、例示的な方法のフローチャートを示す図である。
【
図7】本開示の例示的な実施形態を実施するのに適しているデバイスの簡略化されたブロック図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面全体を通じて、同じまたは類似する参照番号は、同じまたは類似する要素を表している。
【0024】
以下では、一部の例示的な実施形態を参照して、本開示の原理が説明される。これらの例示的な実施形態が、本開示の範囲に関してどのような制限も示唆せずに、単に例示の目的で説明され、当業者が本開示を理解して実施するのに役立つということが理解されるべきである。本明細書に記載された開示は、以下で説明される方法以外のさまざまな方法で実施され得る。
【0025】
以下の説明および特許請求の範囲では、特に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および/または科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。
【0026】
本明細書において使用されるとき、「ビーム」という用語は、通信リソースのことを指してよい。異なるビームは、異なるリソースと見なされてよい。ビームは、空間フィルタとして表されてもよい。ビームを形成するための技術は、ビーム形成技術または別の技術であってよい。ビーム形成技術は、特に、デジタルビーム形成技術、アナログビーム形成技術、またはハイブリッドデジタル/アナログビーム形成技術であってよい。通信デバイス(端末デバイスおよびネットワークデバイスを含む)は、1つまたは複数のビームを介して別の通信デバイスと通信してよい。1つのビームは、1つまたは複数のアンテナポートを含み、データチャネル、制御チャネルなどのために構成されてよい。ビームを形成する1つまたは複数のアンテナポートは、アンテナポートセットと見なされてもよい。ビームは、リソースのセット、または測定用のリソースのセットを使用して構成されてよい。例えば、CSI-ResourceConfigIdおよびCSI-RSリソースセットを含むことができるCSIリソース構成である。
【0027】
本明細書において使用されるとき、「ネットワークデバイス」または「ネットワークノード」という用語は、サービスを通信ネットワーク内の端末デバイスに提供するために介することができるデバイスのことを指す。例として、ネットワークデバイスは基地局を含んでよい。本明細書において使用されるとき、「基地局」(BS:base station)という用語は、サービスを通信ネットワーク内の端末デバイスに提供するために介することができるネットワークデバイスのことを指す。基地局は、端末デバイスまたはUEが通信ネットワークにアクセスするために介することができる任意の適切なデバイスを含んでよい。基地局の例としては、中継器、アクセスポイント(AP:access point)、送信ポイント(TRP:transmission point)、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型NodeB(eNodeBまたはeNB)、ニューラジオ(NR:New Radio)NodeB(gNB)、リモートラジオモジュール(RRU:Remote Radio Module)、ラジオヘッダ(RH:radio header)、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどが挙げられる。
【0028】
本明細書において使用されるとき、「端末デバイス」、「ユーザデバイス」、または「ユーザ機器」(UE)という用語は、互いとの、または基地局とのワイヤレス通信の能力がある任意の端末デバイスのことを指す。通信は、無線で情報を伝達するのに適している電磁信号、電波、赤外線信号、および/または他の種類の信号を使用して、ワイヤレス信号を送信すること、および/または受信することを含んでよい。一部の例示的な実施形態では、UEは、直接的な人間のやりとりなしで情報を送信および/または受信するように構成されてよい。例えば、UEは、予め定められたスケジュールで、内部または外部のイベントによって引き起こされたときに、あるいはネットワーク側からの要求に応答して、情報を基地局に送信してよい。
【0029】
ユーザデバイスの例としては、スマートフォン、ワイヤレス対応のタブレットコンピュータ、ラップトップ内蔵機器(LEE:laptop-embedded equipment)、ラップトップ搭載機器(LME:laptop-mounted equipment)、ワイヤレス宅内機器(CPE:customer-premises equipment)、センサ、計測デバイス、腕時計などのパーソナルウェアラブル、および/または通信の能力がある車両が挙げられるが、これらに限定されない。説明の目的で、一部の例示的な実施形態は、端末デバイスの例としてUEを参照して説明され、「端末デバイス」および「ユーザ機器」(UE)という用語は、本開示の文脈において交換可能なように使用され得る。
【0030】
本明細書において使用されるとき、「回路」という用語は、
(a)ハードウェアのみの回路の実施(アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実施など)と、
(b)(適用できる場合)(i)ソフトウェア/ファームウェアとのアナログおよび/またはデジタルハードウェア回路の組み合わせ、ならびに(ii)連携して、携帯電話またはサーバなどの装置にさまざまな機能を実行させる、ソフトウェアを含んでいるハードウェアプロセッサの任意の部分(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリなどの、ハードウェア回路およびソフトウェアの組み合わせと、
(c)動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするが、動作に必要とされない場合はソフトウェアが存在しなくてよい、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などの、ハードウェア回路および/またはプロセッサとのうちの1つまたは複数またはすべてのことを指してよい。
【0031】
回路のこの定義は、任意の請求項における使用を含む、本出願におけるこの用語のすべての使用に当てはまる。さらなる例として、本出願で使用されるとき、回路という用語は、単にハードウェア回路またはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、あるいはハードウェア回路またはプロセッサの一部、ならびにそれ(またはそれらに)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実施も対象にする。回路という用語は、例えば、特定の請求項要素に適用できる場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラー基地局、または他のコンピューティングステーションもしくは基地局内の同様の集積回路も対象にする。
【0032】
本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈で特に明示的に示されない限り、複数形も含むよう意図されている。「含む」という用語およびその変形は、「~を含むが、これに限定されない」ということを意味する限定されていない用語として読まれるべきである。「~に基づく」という用語は、「~に少なくとも部分的に基づく」として読まれるべきである。「1つの実施形態」および「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読まれるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読まれるべきである。以下では、明示的または暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0033】
本明細書において使用されるとき、「第1の」、「第2の」などの用語は、本明細書においてさまざまな要素を説明するために使用されてよく、それらの要素は、これらの用語によって制限されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素は、第2の要素と呼ばれることが可能であり、同様に第2の要素は、第1の要素と呼ばれることが可能である。本明細書において使用されるとき、「および/または」という用語は、示された用語のうちの1つまたは複数のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0034】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:third generation partnership project)無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)#86では、NRのMIMOに対するさらなる拡張が議論されている。RAN1は、SSBRIまたはCRIのいずれかによって識別される、特定の候補ビームにそれぞれ対応する最大4つのP-MPR値を使用して、MPE報告を拡張することに合意した。
【0035】
3GPPリリース16(Rel-16)では、MPE報告がPHR媒体アクセス制御(MAC:media access control)制御要素(CE:control element)の一部として含まれるということが合意された。MPE報告のトリガーは、PHR手順の一部として指定されてよい。
【0036】
さらに、3GPPリリース17(Rel-17)では、Rel-16のMPE報告を拡張して、MPE報告がPHR MAC CEに追加されることが議論されている。Rel-17のMPE報告をサポートしているUEがRel-16のMPE報告もサポートするべきであり、Rel-17のMPE構成が提供される場合、このUEがRel-17のP-MPR報告形式を常に使用しなければならないということが、さらに議論されている。
【0037】
さらに、PHRの内容に関するいくつかの議論がある。「MPEリソースプール」(例えば、MPE/P-MPR報告に使用されるSSB/CSI-RSリソースのリスト)を使用してUEが構成され、ネットワークデバイスが、多くの追加のビームを使用するUEのPHRにおいてP-MPRを報告する方法を示すことができるということが、議論されており、これらは両方とも、PビットおよびMPEフィールドを必要とする。ビーム識別のために、UEは、MAC CEにおいて「MPEリソース」インデックス(すなわち、MPE/P-MPR報告に使用されるSSB/CSI-RSリソースのインデックス)を示す必要があり、P-MPRのために、PCMAX,f,cが含められる必要がある。しかし、これらのビームのすべてが「仮想的」であると仮定すると、ビームのいずれにもVビットを含める必要はないと思われる。
【0038】
3GPP Rel-17では、PHR MAC CEが、「ビーム情報」の0~4個のインスタンスを示すべきであるということが議論されており、各「ビーム情報」は、Pビット、2ビットのMPEフィールド、ビーム識別情報フィールド、およびPCMAX,f,cフィールドを含む。本開示におけるビーム情報は、CSI-RSリソースインジケータ(CRI:CSI-RS Resource Indicator)または同期信号(SS:synchronization signal)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)リソースブロックインジケータ(SSBRI:SS/PBCH resource block indicator)を含む。「ビーム識別情報フィールド」の場合、CRI/SSBRI(例えば、ビームインデックス)の信号伝達のための6ビットが、SSBおよびCSI-RSの既存の最大値に適合するため、最初に予約される。CRI/SSBRI報告フィールドは、MPEリソースプールのRRCにおいて構成されたリソースインデックスを示す。単一エントリのPHR、最大8つのセルを含む複数エントリのPHR、および最大32個のセルを含む複数エントリのPHRという3つの異なるPHR形式すべてに対して、同じ変更が実行される必要があるということも議論されている。
【0039】
さらに、複数の送受信ポイント(mTRP:multiple Transmission Reception Point)のためのPHR報告に関するいくつかの議論がある。RAN1において、mTRPが構成されるときに、TRP1およびTRP2のPHRを示すことが合意された。Rel-17では、UEが、mTRPを使用するサービングセルごとに既存のPH報告を複製すること、すなわち、TRP1およびTRP2の各々について、フィールドP、PH(MPEまたはR)、およびPCMAX,f,cを複製することが必要とされる。この場合、mTRPに基づく報告の追加は、mTRPを使用するサービングセルごとに固定された2オクテットのオーバーヘッドをPHRに追加する。MPE報告と組み合わせることは、複雑さを大きく増やさずに実行され得る。
【0040】
しかし、サービングビームの品質が十分に良くない場合、送信効率を改善するために、サービングセルの1つまたは複数のさらなるビームに関する追加のビーム情報を報告する必要がある。さらに、連続してサービングセルごとに追加のビーム情報をエンコードし、ビームが報告されるかどうかをビームごとに示すことは、UEがセルの異なるビームに関してPHを報告しないということを決定した場合、すなわち、サービングビームが十分に良いか、または報告するためのより良い品質のビームがない場合に、オーバーヘッドを大幅に増やす。加えて、これまで、複数のサービングセルに関する追加のビーム情報を報告するための効果的な方法はなかった。
【0041】
本開示の例示的な実施形態は、ビーム情報報告の方式を提供する。UEなどのデバイスは、この方式を使用して、測定によってビーム情報を取得する。さらに、デバイスは、電力ヘッドルーム報告(PHR)を、ネットワークノードなどの別のデバイスに送信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0042】
この方式は、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すためのビットマップをPHRに追加することによって、柔軟で効率的なビーム情報報告を容易にする。そのため、不必要な信号伝達オーバーヘッドおよび電力消費を防ぐことができる。
【0043】
図1は、本開示の例示的な実施形態が実施され得る例示的な環境100を示している。
【0044】
通信ネットワークの一部であってよい環境100は、互いに通信するか、または互いを介して他のデバイスと通信する、2つのデバイス110および120を含む。
【0045】
デバイス110および120は、通信ネットワーク内の任意の適切なデバイスによって実施されてよい。一部の例示的な実施形態では、デバイス110は端末デバイスによって実施されてよく、デバイス120はネットワークデバイスによって実施されてよく、またはこの逆も同様である。一部の他の例示的な実施形態では、デバイス110および120は、両方とも端末デバイスまたはネットワークデバイスによって実施されてよい。単に説明の目的で、この例では、ユーザデバイスがデバイス110の例として選ばれ、ネットワークノードがデバイス120の例として選ばれる。
【0046】
本開示の範囲に対するどのような制限も示唆せずに、単に例示の目的で、環境100内に2つのデバイスが示されているということが理解されるべきである。一部の例示的な実施形態では、環境100は、デバイス110およびデバイス120と通信するためのさらなるデバイスを含んでよい。
【0047】
環境100内の通信は、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)、LTE-アドバンスド(LTA-A:LTE-Advanced)、第5世代(5G)ニューラジオ(NR)、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi:Wireless Fidelity)、およびワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格などの、すでに存在しているか、または将来開発される任意の適切な通信規格またはプロトコルに従ってよく、例えば、多入力多出力(MIMO:Multiple-Input Multiple-Outpu)、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、時分割多重(TDM:time division multiplexing)、周波数分割多重(FDM:frequency division multiplexing)、符号分割多重(CDM:code division multiplexing)、Bluetooth、ZigBee、およびマシンタイプ通信(MTC:machine type communications)、大容量高速通信(eMBB:enhanced mobile broadband)、多数同時接続マシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communication)、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low latency communication)、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)、デュアル接続(DC:Dual Connection)、ならびにニューラジオアンライセンスト(NR-U:New Radio Unlicensed)技術を含む、任意の適切な通信技術を採用する。
【0048】
図2は、本開示の一部の例示的な実施形態に従って、デバイス110とデバイス120の間の信号伝達フロー200を示している。説明の目的で、
図1を参照して信号伝達フロー200が説明される。
【0049】
図2に示されているように、デバイス110は、測定によってビーム情報を取得する(205)。例えば、ビーム情報は、ビーム識別子、MPE、およびP_CMAX、電力ヘッドルーム(PH)を含んでよく、これらは
図3を参照して詳細に説明される。例えば、デバイス110は、複数のサービングセルに関するビーム情報を取得してよい。複数のサービングセルのうちの1つのサービングセルのビーム情報は、サービングビームを除く、サービングセルの1つまたは複数の追加のビームに関するビーム情報を含んでよい。
【0050】
デバイス110(205)は、各サービングセルのビームを測定することによって、ビーム情報を取得し、例えば、何らかのしきい値を超えること、または最良のN個のビーム(Nは整数)などの、事前に定義された基準に従って、1つまたは複数のビームを選択してよい。
【0051】
本開示におけるサービングセルが、プライマリセル(PCell:primary cell)、および/またはPCell以外のマスターセルグループ(MCG:master cell group)のサービングセル、セカンダリプライマリセル(SpCell:secondary primary cell)、および/またはPSCell以外のセカンダリセルグループ(SCG:secondary cell group)のサービングセルを含んでよいということに、注意するべきである。
【0052】
次に、デバイス110は、複数のサービングセルに関するビーム情報をPHRに含める方法を決定してよい。
【0053】
一部の例示的な実施形態では、複数エントリのPHR MAC CE形式の場合、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すために、ビットマップ(Biビットマップとも呼ばれる)がPHRに含まれてもよい。例えば、複数のサービングセルのうちの1つのサービングセルの1つまたは複数の追加のビームに関するビーム情報が報告されるかどうかを示すために、既存のCiビットマップの後に続くBiビットマップが含まれてよい。
【0054】
複数のサービングセルのうちの1つのサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すために、ビットマップ内のビット(Biビットとも呼ばれる)が使用されてよい。例として、Bi=0である場合、追加のビーム情報が報告されなくてよく、Bi=1である場合、サービングセルに関する少なくとも1つのビーム情報が存在してよい。
【0055】
一部の例示的な実施形態では、PHR内のBiビットマップの存在は、複数の方法で決定されてよい。例えば、Biビットマップが後に続くかどうかを示すために、Ciビットマップ内のRビットが使用されてよい。このようにして、どのサービングセルに関してもビーム情報が報告されない場合に、Biビットマップが信号伝達されることが必要とされなくてよい。PHRの従来のLCIDが、新しいPHR形式に使用されることがある。
【0056】
代替として、Rビットは、使用されないが予約されたままであってよい。この場合、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すために、論理チャネル識別情報(LCID)が使用されてよい。
【0057】
例えば、デバイス120は、ネットワークノードは、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、LCIDを使用するための構成をデバイス110に送信してよい。したがって、デバイス110は、デバイス120から構成を受信し、次に、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するためにLCIDを使用してよい。代替として、少なくとも1つのサービングセルに関する追加のビーム情報報告が構成される場合、従来のLCIDと異なるLCIDと共に、追加のビームを報告するための形式がPHRに常に使用される。代替として、両方のLCIDを含むPHR形式が使用されることが可能であり、どちらのLCIDを使用するべきかは、少なくとも1つのサービングセルに関して報告されるビーム情報が存在するかどうかに依存する。一部の例では、上記のLCIDは、eLCIDのことを指してもよい。
【0058】
代替として、プライマリセル(PCell)に関するビーム情報を示すために、Rビットが使用されてよい。この場合、BiビットマップがPHRに常に含まれてよい。代替として、上で説明されたようにBiビットマップが含まれるかどうかを示すために、異なるLCIDが使用されてよい。
【0059】
一部の例示的な実施形態では、ビーム情報のビットマップのサイズは、複数の方法で決定されてよい。例えば、ビーム情報のビットマップは、固定サイズを有してよい。例えば、8つのサービングセルが存在する場合、ビーム情報のビットマップは1オクテットを有してよい。例えば、32個のサービングセルが存在する場合、ビーム情報のビットマップは4オクテットを有してよい。
【0060】
一部の例示的な実施形態では、Biビットマップの1つのビットが予約され、C0(i=0の場合のCi)のビーム情報がPHR報告に常に存在する。
【0061】
代替として、ビーム情報のビットマップは、デバイス210によってビーム情報報告が構成されているセルのみを示してよい。この場合、7つ以下のサービングセルが追加のビーム情報を報告するように構成される場合、ビーム情報のビットマップは1オクテットを有してよい。例えば、最大32個のサービングセルが追加のビーム情報を報告するように構成される場合、ビーム情報のビットマップは4オクテットを有してよい。
【0062】
代替として、ビーム情報のビットマップのサイズは、追加のビーム情報を使用して構成された最高のサービングセルインデックスに基づいて決定されてよい。最高のサービングセルインデックスが8より小さい場合、ビーム情報のビットマップは1オクテットを有してよい。そうでない場合、ビットマップは4オクテットを有してよい。
【0063】
代替として、ビーム情報のビットマップのサイズは、アクティブ化されたサービングセルの数に基づいて決定されてよい。この場合、ビーム情報のビットマップのサイズは、Ciビットマップによって報告されることが示されたサービングセルの数に基づいて決定されてよい。すなわち、ビーム情報のビットマップのサイズは、PHが報告されるように構成されたサービングセルの数に基づいて決定されてよい。
【0064】
代替として、ビーム情報のビットマップのサイズは、上記の決定手法の組み合わせに基づいて決定されてよい。
【0065】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの1つのサービングセル(第1のサービングセルとも呼ばれる)に関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、サービングセルのビーム情報(第1のビーム情報とも呼ばれる)をさらに含んでよい。この場合、サービングセルに関する第1のビーム情報内の追加のビット(拡張(E)ビットとも呼ばれる)が、サービングセルに関するさらなるビーム情報(第2のビーム情報とも呼ばれる)が存在するかどうかを示すために使用されてよい。この場合、第1のビーム情報内のEビットは、報告される現在のビームに関する第1のビーム情報の後に別のビームに関する第2のビーム情報が続くかどうかを示すために使用されてよい。そのため、デバイス120は、サービングセルのビーム情報の境界の位置を見分けることができてよい。すなわち、デバイス120は、サービングセルのビーム情報の末尾を決定することができてよい。
【0066】
一部の例示的な実施形態では、デバイス120は、ビーム情報報告の構成をデバイス110に送信してよい。例えば、この構成は、報告されるビームの最大数を含んでよい。したがって、デバイス110は、デバイス120からビーム情報報告の構成を受信してよい。例として、報告される追加のビームの最大数は4であってよい。この場合、複数のサービングセルの各々について報告されるビームの数は、デバイス120によってそれぞれ構成されてよい。すなわち、報告されるサービングセルのビームの数は、別のサービングセルと異なる形態であるか、または同じであってよい。一部の例示的な実施形態では、この構成は、ビーム情報の報告を引き起こすための1つまたは複数のしきい値を含んでよい。
【0067】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによってP-MPRが必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すためのビットをさらに含んでよい。例えば、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームのMPEを示すために、「MPEまたはR」フィールドを含んでよい。例えば、第1のサービングセルのビーム情報は、「P_CMAX」フィールドをさらに含んでよい。
【0068】
一部の例示的な実施形態では、BiビットマップはPHRに含まれなくてよい。BiビットマップがPHRに含まれなくてよい場合、別の任意の追加のビーム情報が含まれるかどうかを示すために、1オクテットでの1つの特定のビーム識別情報値が予約されてよい。この場合、例えば、サービングセルに関する追加のビーム情報がPHRに含まれないということを示すために、1つの特定のビーム識別情報値が使用されてよい。
【0069】
一部の例示的な実施形態では、1つまたは複数のビーム情報のオクテットが報告されるということをBiビットマップが示すサービングセルごとに、サービングセルのPHのオクテットが、1つまたは複数のビーム情報のオクテットに先行してよい。
【0070】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームのPHを示すためのフィールドをさらに含んでよい。例えば、第1のサービングセルのビーム情報のPHは、ビームに関して報告される別のバイトにエンコードされてよく、または「P_CMAX」フィールドの代わりにエンコードされてよい。例えば、電力バックオフが必要とされない場合、「P_CMAX」フィールドの代わりにPHが報告されてよい。
【0071】
図2に示されているように、デバイス110は、電力ヘッドルーム報告(PHR)をデバイス120に送信する(210)。例えば、PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0072】
一部の例示的な実施形態では、デバイス120は、ビームのMPEがしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を、デバイス110に送信してよい。それに応じて、デバイス110は、PHRの送信を引き起こしてよい。
【0073】
一部の例示的な実施形態では、デバイス110は、ビームのMPEがしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良い場合に、PHRの送信を引き起こしてよい。代替として、デバイス110は、ビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHRの送信を引き起こしてよい。
【0074】
一部の例示的な実施形態では、2つのTRP(例えば、TRP0およびTRP1)が、サービングセルのために構成されてよく、2つのBiビットマップ(第1のBiビットマップおよび第2のBiビットマップと呼ばれる)が、サービングセルの2つのTRPの各々に関するビーム情報が存在するかどうかを示すために使用されてよい。この場合、第1のBiビットマップおよび第2のBiビットマップは、TRPごとにビーム情報報告を別々に示してよい。
【0075】
一部の例示的な実施形態では、サービングセルごとに、デバイス120は、1つまたは2つのTRPが使用されるかどうかを別々に構成してよい。例えば、TRPごとに、デバイス120によって、異なるサービングセルについて、報告されるビームの数がそれぞれ構成されてよい。
【0076】
例えば、第2のBiビットマップは、第1のBiビットマップと同じサイズを有してよい。Biビットマップのサイズは、前述の手法によって決定されてよい。簡略化の目的で、詳細は省略される。
【0077】
代替として、第2のBiビットマップは、複数のTRPおよび/またはmTRPに基づくビーム情報報告を使用して構成されたサービングセルによって制限されてよい。この場合、第1のBiビットマップは、mTRPを使用して構成されたサービングセルに関するビーム情報を示すためにのみ使用されてよく、一方、第2のBiビットマップは、mTRPが構成されていないサービングセルに関するビーム情報を示すために使用されてよい。
【0078】
代替として、サービングセルごとにただ1つのBiビットマップが存在してよく、TRPのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が示される限り、そのサービングセルのビットが1に設定される。他のTRPに関するビーム情報が報告されない場合、このTRPに関するビーム情報がないことを示すために、予約されたビームIDが使用される。両方のTRPに関するビーム情報が報告されない場合、サービングセルのビットが0に設定される。
【0079】
代替として、ビーム情報報告を示すために、PHR内でBiビットマップが使用されない。BiビットマップがPHRに含まれない場合、サービングセルに使用できるビーム情報がないことを示すために、特定のビームIDが予約されてよい。
【0080】
一部の例示的な実施形態では、新しいPHR形式は、各サービングセルの2つのTRPのうちの1つに関するビーム情報を報告するためにのみ使用されてよい。この場合、TRPは、前述したようにPHR内でエンコードされてよい。すなわち、第1のBiビットマップは、上で指定されたように決定されてよい。デバイス110は、次に、上で指定されたような第2のBiビットマップおよび示されたサービングセルごとのビーム情報だけを含んでいる、異なるLCIDによって識別される別のPHRも送信してよい。
【0081】
一部の例示的な実施形態では、単一エントリのPHR形式の場合、ビーム情報を含むPHRが報告されており、ビーム情報報告が前述したような原理に従うということを示すために、別のLCID(またはeLCID)が使用されてよい。この場合、ビットマップは必要とされない。このようにして、将来の使用のためにRビットが維持されてよく、単一エントリのPHR形式の固定サイズの性質が維持されてもよい。
【0082】
図3は、本開示の一部の例示的な実施形態に従って、ビーム情報を含んでいるPHRの例示的な構造を示している。
【0083】
図3に示されているように、8つのセルが構成されている。例えば、Biビットマップが後に続くかどうかを示すために、Ciビットマップ内のRビットが使用されてよい。代替として、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すために、LCIDまたはeLCIDが使用されてよい。
【0084】
Biビットマップが、302に示されている。Biビットマップ302内のビットは、複数のサービングセルのうちの1つのサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示す。例えば、ビーム情報は、Pフィールド、Eフィールド、ビームインデックスフィールド、MPEフィールド、およびP_CMAXフィールドを含む。Pフィールドは、電力バックオフに関連付けられた情報を示すために使用される。Eフィールドは、さらなるビーム情報のオクテットの存在を示すために使用されてよい。ビームインデックスフィールドは、ビームのインデックスを示すために使用される。MPEフィールドは、ビームのMPEを示すために使用される。P_CMAXフィールドは、構成されたUEの最大送信電力を示すために使用され、先行するPHフィールドの計算に使用される。
【0085】
例えば、プライマリセル(サービングセル0とも呼ばれる)に関するビーム情報が304に示されている。プライマリセルに関する情報は、プライマリセルの4つのビームに関するビーム情報を含む。例えば、プライマリセルの第1のビームに関するビーム情報内のE1ビットは、第2のビームのビーム情報の存在を示してよい。例として、最大4つのビームを構成することが許可されるため、第4のビームのビーム情報内のEフィールドが予約されてよい。同様に、別のサービングセル(サービングセル1とも呼ばれる)に関するビーム情報が306に示されている。
【0086】
図4は、本開示の一部の例示的な実施形態に従って、ビーム情報報告の例示的なプロセス400を示している。説明の目的で、
図1を参照してプロセス400が説明される。例えば、デバイス110はUE401によって実施され、デバイス120はネットワークデバイス403によって実施される。
【0087】
図4に示されているように、404で、ネットワークデバイス403が、ビーム情報報告を使用してUE401を構成してよい。例えば、UE401は、4つ以下のビームに関するビーム情報を報告するように構成されてよい。例として、ネットワークデバイス403は、ビームのMPEがしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を送信してよい。
【0088】
406で、UE401がビーム情報を取得してよい。
【0089】
408で、UE401が、条件に関する構成に基づいてPHR報告を引き起こしてよい。一部の例示的な実施形態では、UE401は、ビームのMPEがしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHR報告を引き起こしてよい。
【0090】
410で、UE401が、ビーム情報をPHRに含め、それに応じて、例えばBiビットマップなどのビーム情報のビットを設定してよい。
【0091】
次に、412で、UE401が、ビーム情報を含んでいるPHRをネットワークデバイス403に送信する。
【0092】
ネットワークデバイス403は、ビーム情報を含んでいるPHRを受信し、それに応じて、ビーム情報を取得する。ネットワークデバイスは、例えば414および416に従って、ビーム情報を取得する。
【0093】
414で、ネットワークデバイス403は、例えばRビットまたはLCIDもしくはeLCIDに基づいて、ビーム情報の存在についてPHRをチェックしてよい。
【0094】
416で、ネットワークデバイス403は、例えば少なくともBiビットマップおよびEビットに基づくなどの、ビットの指示に基づいて、ビーム情報要素がPHRにいくつ含まれ得るかをチェックしてよい。
【0095】
次に、418で、ネットワークデバイス403が、UE401のビームを決定するために、ビーム情報を利用してよい。
【0096】
図1~3を参照して上で説明されたすべての動作および特徴は、プロセス400に同様に適用可能であり、同様の効果を有する。簡略化の目的で、詳細は省略される。
【0097】
図5は、本開示の一部の例示的な実施形態に従って、例示的な方法500のフローチャートを示している。方法500は、
図1に示されているようなデバイス110で実施され得る。説明の目的で、
図1を参照して方法500が説明される。
【0098】
ブロック505で、デバイス110が、測定によってビーム情報を取得する。ブロック510で、デバイス110が、電力ヘッドルーム報告(PHR)をデバイス120に送信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0099】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0100】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにデバイス110によって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0101】
一部の例示的な実施形態では、デバイス110は、デバイス120からビーム情報報告の構成を受信してよい。この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0102】
一部の例示的な実施形態では、デバイス110は、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHRの送信を引き起こしてよい。
【0103】
一部の例示的な実施形態では、デバイス110は、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用してよい。
【0104】
当業者は、
図1~4を参照して上で説明されたすべての動作および特徴が、方法500に同様に適用可能であり、同様の効果を有するということを理解することができる。
【0105】
図6は、本開示の一部の他の例示的な実施形態に従って、例示的な方法600のフローチャートを示している。方法600は、
図1に示されているようなデバイス120で実施され得る。説明の目的で、
図1を参照して方法600が説明される。
【0106】
ブロック605で、デバイス120が、デバイス110から電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信する。PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。ブロック610で、デバイス120が、PHRに基づいて複数のサービングセルに関するビーム情報を取得する。
【0107】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0108】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにデバイス110によって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0109】
一部の例示的な実施形態では、デバイス120は、ビーム情報報告の構成をデバイス110に送信してよい。この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0110】
一部の例示的な実施形態では、デバイス120は、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を、デバイス110に送信してよい。
【0111】
一部の例示的な実施形態では、デバイス120は、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、デバイス110に送信してよい。
【0112】
当業者は、
図1~4を参照して上で説明されたすべての動作および特徴が、方法600に同様に適用可能であり、同様の効果を有するということを理解することができる。
【0113】
図7は、本開示の例示的な実施形態を実施するのに適しているデバイス700の簡略化されたブロック図である。デバイス700は、
図1示されているように、デバイス110またはデバイス120で、あるいはデバイス110またはデバイス120の一部として実施され得る。
【0114】
図に示されているように、デバイス700は、プロセッサ710、通信モジュール730を含んでいる。デバイス700は、プロセッサ710に結合されたメモリ720をさらに含んでよい。デバイス700は、通信モジュール730に結合された通信インターフェイス(図示されていない)をさらに含んでよい。メモリ720は、少なくともプログラム740を格納してよい。通信モジュール730は、例えば複数のアンテナを介する、双方向通信用である。通信インターフェイスは、通信に必要な任意のインターフェイスを表してよい。通信モジュール730は、例えば、トランシーバであってよい。
【0115】
プログラム740は、プログラム命令を含むと仮定され、これらのプログラム命令は、関連するプロセッサ710によって実行された場合に、デバイス700が、
図1~6を参照して本明細書において説明されるように本開示の例示的な実施形態に従って動作できるようにする。本明細書における例示的な実施形態は、デバイス700のプロセッサ710によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、あるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって、実施されてよい。プロセッサ710は、本開示のさまざまな例示的な実施形態を実施するように構成されてよい。
【0116】
メモリ720は、ローカルな技術ネットワークに適した任意の種類であってよく、非限定的な例として、非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに取り外し可能メモリなどの、任意の適切なデータストレージ技術を使用して実施されてよい。デバイス700には1つのメモリ720のみが示されているが、複数の物理的に異なるメモリモジュールがデバイス700に存在してよい。プロセッサ710は、ローカル技術ネットワークに適した任意の種類であってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processors)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含んでよい。デバイス700は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの、複数のプロセッサを含んでよい。
【0117】
デバイス700がデバイス110またはデバイス110の一部として機能する場合、プロセッサ710および通信モジュール730は、
図1~4を参照して上で説明されたように、協力して方法500を実施してよい。デバイス700がデバイス120またはデバイス120の一部として機能する場合、プロセッサ710および通信モジュール730は、
図1~4を参照して上で説明されたように、協力して方法600を実施してよい。
図1~6を参照して上で説明されたすべての動作および特徴は、デバイス700に同様に適用可能であり、同様の効果を有する。簡略化の目的で、詳細は省略される。
【0118】
一般に、本開示のさまざまな例示的な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、論理、またはこれらの任意の組み合わせにおいて実施されてよい。一部の態様は、ハードウェアにおいて実施されてよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施されてよい。本開示の例示的な実施形態のさまざまな態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図解表現を使用して例示され、説明されているが、本明細書に記載されたブロック、装置、システム、技術、または方法が、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはこれらの何らかの組み合わせにおいて実施されてよいということが、理解されるべきである。
【0119】
本開示は、非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品も提供する。コンピュータプログラム製品は、
図1~4を参照して上で説明された方法500または600を実行するために、デバイス内の実際のターゲットプロセッサまたは仮想的ターゲットプロセッサ上で実行される、プログラムモジュールに含まれているコンピュータ実行可能命令などのコンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、さまざまな例示的な実施形態での必要に応じて、結合されるか、またはプログラムモジュール間で分割されてよい。プログラムモジュールの機械実行可能命令は、ローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行されてよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートの両方のストレージ媒体に配置されてよい。
【0120】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてよい。これらのプログラムコードは、プログラムコードが、プロセッサまたはコントローラによって実行された場合に、フローチャートおよび/またはブロック図で指定された機能/動作が実施されることを引き起こすように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてよい。プログラムコードは、マシン上で全体的に実行すること、マシン上でスタンドアロンソフトウェアパッケージとして部分的に実行すること、マシン上およびリモートマシン上でそれぞれ部分的に実行すること、あるいはリモートマシン上またはサーバ上で全体的に実行することができる。
【0121】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連するデータは、デバイス、装置、またはプロセッサが、上で説明されたようなさまざまなプロセスおよび動作を実行できるようにために、任意の適切なキャリアによって搬送されてよい。キャリアの例としては、信号、コンピュータ可読媒体が挙げられる。
【0122】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読ストレージ媒体であってよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置、またはデバイス、あるいはこれらの任意の適切な組み合わせを含んでよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読ストレージ媒体のさらに具体的な例としては、1つまたは複数のワイヤ、ポータブルフロッピーディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memoryまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:Digital Versatile Disc)、光ストレージデバイス、電磁ストレージデバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含んでいる電気的接続が挙げられる。
【0123】
さらに、特定の順序で動作が示されているが、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序で、または連続的順序で実行される必要があると理解されるべきではなく、すべての示された動作が実行される必要があると理解されるべきでもない。特定の環境では、マルチタスクおよび並列処理が有利であることがある。同様に、上記の説明には複数の特定の実施の詳細が含まれているが、それらは、本開示の範囲に対する制限と解釈されるべきではなく、特定の例示的な実施形態に固有であってよい特徴の説明と解釈されるべきである。個別の例示的な実施形態の文脈において説明された特定の複数の特徴が、単一の実施形態において組み合わせて実施されてもよい。反対に、単一の実施形態の文脈において説明された個々の特徴が、複数の例示的な実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで、実施されてもよい。
【0124】
本開示は、構造的特徴および/または方法の動作に固有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で定義された本開示が、前述の特定の特徴または動作に必ずしも制限されないということが理解されるべきである。むしろ、前述の特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示された。
【0125】
本技術のさまざまな例示的な実施形態が説明された。上記に加えて、または上記の代替として、以下の実施例が説明される。以下の実施例のいずれかにおいて説明される特徴は、本明細書に記載された他の実施例のいずれかと共に利用されてよい。
【0126】
一部の態様では、方法は、ユーザデバイスによって、測定によってビーム情報を取得することと、ユーザデバイスによって、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信することとを含み、PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0127】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0128】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0129】
一部の例示的な実施形態では、方法は、ユーザデバイスによって、ネットワークノードからビーム情報報告の構成を受信することをさらに含み、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0130】
一部の例示的な実施形態では、PHRをネットワークデバイスに送信することは、ユーザデバイスによって、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHRの送信を引き起こすことを含む。
【0131】
一部の例示的な実施形態では、方法は、ユーザデバイスによって、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用することをさらに含む。
【0132】
一部の態様では、方法は、ネットワークノードによって、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信することであって、PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、受信することと、PHRに基づいて複数のサービングセルに関するビーム情報を取得することとを含む。
【0133】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0134】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0135】
一部の例示的な実施形態では、方法は、ネットワークノードによって、ビーム情報報告の構成をユーザデバイスに送信することをさらに含み、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0136】
一部の例示的な実施形態では、方法は、ネットワークノードによって、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を、ユーザデバイスに送信することをさらに含む。
【0137】
一部の例示的な実施形態では、方法は、ネットワークノードによって、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、ユーザデバイスに送信することをさらに含む。
【0138】
一部の態様では、装置は、トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、測定によってビーム情報を取得するように構成され、トランシーバは、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信するように構成され、PHRは、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む。
【0139】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0140】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0141】
一部の例示的な実施形態では、装置は、ネットワークノードからビーム情報報告の構成を受信することをさらに引き起こされ、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0142】
一部の例示的な実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合に、PHRの送信を引き起こすように構成される。
【0143】
一部の例示的な実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するようにさらに構成される。
【0144】
一部の態様では、装置は、トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備え、トランシーバは、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信するように構成され、PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含み、少なくとも1つのプロセッサは、PHRに基づいて複数のサービングセルに関するビーム情報を取得するように構成される。
【0145】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、PHRは、第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、第1のビーム情報は、サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む。
【0146】
一部の例示的な実施形態では、ビットマップ内のビットが、複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、第1のサービングセルのビーム情報は、第1のサービングセルのビームを使用するときにユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む。
【0147】
一部の例示的な実施形態では、トランシーバは、ビーム情報報告の構成をユーザデバイスに送信するようにさらに構成され、この構成は、報告されるビームの最大数を含む。
【0148】
一部の例示的な実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいはビームの品質がしきい値品質より高いか、またはサービングビームの品質より良い場合にPHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を、ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される。
【0149】
一部の例示的な実施形態では、トランシーバは、複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される。
【0150】
一部の態様では、コンピュータ可読ストレージ媒体は、格納されたプログラム命令を含み、これらの命令は、デバイスのプロセッサによって実行された場合に、デバイスに、本開示の一部の例示的な実施形態に従って方法を実行させる。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム形成情報報告の方法であって、
ユーザデバイスによって、測定によってビーム情報を取得することと、
ユーザデバイスによって、電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信することとを含み、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、方法。
【請求項2】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記第1のサービングセルの前記ビーム情報が、前記第1のサービングセルのビームを使用するときに前記ユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザデバイスによって、前記ネットワークノードから前記ビーム情報報告の構成を受信することをさらに含み、前記構成が、報告されるビームの最大数を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記PHRを前記ネットワークデバイスに送信することが、
前記ユーザデバイスによって、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの前記送信を引き起こすことを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザデバイスによって、前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用することをさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ビーム形成情報報告の方法であって、
ネットワークノードによって、ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信することであって、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、前記受信することと、
前記PHRに基づいて前記複数のサービングセルに関するビーム情報を取得することとを含む、方法。
【請求項8】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記第1のサービングセルの前記ビーム情報が、前記第1のサービングセルのビームを使用するときに前記ユーザデバイスによって電力管理最大電力減少値(P-MPR)が必要とされるかどうか、および/またはどのくらい必要とされるかを示すビットをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークノードによって、前記ビーム情報報告の構成を前記ユーザデバイスに送信することをさらに含み、前記構成が、報告されるビームの最大数を含む、請求項7~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークノードによって、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を前記ユーザデバイスに送信することをさらに含む、請求項7~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークノードによって、前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、前記ユーザデバイスに送信することをさらに含む、請求項7~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備えている装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、
測定によってビーム情報を取得するように構成され、
前記トランシーバが、
電力ヘッドルーム報告(PHR)をネットワークノードに送信するように構成され、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含む、装置。
【請求項14】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの前記送信を引き起こすように構成される、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するようにさらに構成される、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
トランシーバおよび少なくとも1つのプロセッサを備えている装置であって、前記トランシーバが、
ユーザデバイスから電力ヘッドルーム報告(PHR)を受信するように構成され、前記PHRが、複数のサービングセルに関するビーム情報が存在するかどうかを示すビットマップを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記PHRに基づいて前記複数のサービングセルに関するビーム情報を取得するように構成される、装置。
【請求項18】
前記ビットマップ内のビットが、前記複数のサービングセルのうちの第1のサービングセルに関するビーム情報が存在するということを示す場合、前記PHRが、前記第1のサービングセルの第1のビーム情報をさらに含み、前記第1のビーム情報が、前記サービングセルに関する第2のビーム情報が存在するかどうかを示す拡張(E)ビットを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記トランシーバが、
ビームの最大許容暴露(MPE)がしきい値量より低いか、またはサービングビームのMPEより良く、かつ/あるいは
ビームの品質がしきい値品質より高いか、または前記サービングビームの品質より良い場合に、前記PHRの送信を引き起こすための条件に関する構成を前記ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される、請求項17または18に記載の装置。
【請求項20】
前記トランシーバが、
前記複数のサービングセルのうちの少なくとも1つに関するビーム情報が存在する場合に、前記PHRを送信するために、論理チャネル識別情報(LCID)を使用するための構成を、前記ユーザデバイスに送信するようにさらに構成される、請求項17~
19のいずれか1項に記載の装置。
【国際調査報告】