(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】パッケージおよび包装材
(51)【国際特許分類】
B65D 85/10 20060101AFI20250212BHJP
B65D 77/30 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D77/30 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024542954
(86)(22)【出願日】2023-01-23
(85)【翻訳文提出日】2024-09-10
(86)【国際出願番号】 GB2023050142
(87)【国際公開番号】W WO2023139390
(87)【国際公開日】2023-07-27
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アレン, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】セベステニー‐ジェレ, カタリン
【テーマコード(参考)】
3E067
3E068
【Fターム(参考)】
3E067AA14
3E067AB99
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3E068EE40
(57)【要約】
本出願は、送達システム用のパッケージおよび包装材に関する。1つのパッケージは、アクセス部を有する外側容器と、少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成された包装材を備える内側容器とを備える。包装材は、その開口部の閉鎖によって密封される。包装材は、紙系材料を含む第1の層と、包装材内の引き出し領域とを含む。内側容器は、再密封可能なラベルをさらに備え、再密封可能なラベルは引き出し領域を覆うように構成され、かつラベルが引き出し領域を覆うときに内側容器の引き出し領域が密封されるように引き出し領域を越えて延びる周縁部を有する。ラベルは、引き出し領域を開くために使用中に包装材から剥離可能である。別のパッケージは、アクセス部を有する外側容器と、パッケージの外側容器を取り囲むように構成された外側包装材とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送達システム用のパッケージであって、
アクセス部を備える外側容器と、
少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成された包装材を備える内側容器であって、前記包装材が前記包装材の開口部の閉鎖によって密封される、内側容器と
を備え、
前記包装材が、紙系材料を含む第1の層と、前記包装材内の引き出し領域とを含み、
前記内側容器が再密封可能なラベルを備え、前記再密封可能なラベルが、前記引き出し領域を覆うように構成され、かつ前記ラベルが前記引き出し領域を覆うときに前記内側容器の前記引き出し領域が密封されるように前記引き出し領域を越えて延びる周縁部を有し、かつ
前記ラベルが、前記引き出し領域を開いて前記少なくとも1つの送達システムへのアクセスを提供するために、使用時に前記包装材から剥離可能である、パッケージ。
【請求項2】
前記ラベルが、前記内側容器を開封するために消費者によって把持されるように構成されたタブを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記ラベルが、前記蓋の内面に取り付けられたタブを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記紙系材料がコート紙である、請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記コート紙が、バリアコーティングを有する紙層を含む、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記バリアコーティングが金属化層である、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記バリアコーティングが、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層である、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記紙系材料がバリア紙である、請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記バリア紙が、バリア材料が含浸された紙層を含む、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記バリア材料が、プラスチック、ワニス、または金属である、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記包装材が第2の層をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記第2の層が金属化層を含む、請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記包装材が第3の層をさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記第3の層が、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層を含む、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記内側容器内に位置する内側フレームをさらに備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記パッケージの各構成要素が、紙系材料の前記第1の層を含む材料から形成される、請求項1~15のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記紙系材料が、80gsm未満、任意選択的に70gsm未満、任意選択的に50gsm未満、および任意選択的に45gsm未満の紙重量を有する、請求項1~16のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記包装材が、前記第1の層の内面上の第1の粘土層と、任意選択的に、前記第1の層の外面上の第2の粘土層とをさらに含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記第2の層および前記第3の層の一方が、前記第1の粘土層の内面に塗布されている、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記第2の層および前記第3の層の他方が、前記第1の粘土層の前記内面上の前記第2または第3の層の内面に塗布されている、請求項19に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記包装材が、8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有する、請求項1~20のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記包装材が、前記包装材の重なり合う縁部で密封される、請求項21に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記包装材が、前記包装材が折り畳まれて前記内側容器を形成するときに、前記包装材の重なり合う縁部を互いに接着することによって密封される、請求項22に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記包装材が、前記包装材が折り畳まれて前記内側容器を形成するときに、前記包装材の前記重なり合う縁部の各々に沿って延びる接着剤の連続部分を含む、請求項22または23に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記包装材が、前記包装材の内面の全周にわたって延びる接着剤の連続部分を含む、請求項24に記載のパッケージ。
【請求項26】
前記内側容器が前記内側容器の最初の開封の前に気密に密封されるように、前記包装材の前記密封された重なり合う縁部が気密シールを形成する、請求項22~25のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項27】
前記パッケージの前記外側容器を取り囲むように構成された外側包装材をさらに備え、前記外側包装材が前記外側包装材の開口部の閉鎖によって密封され、前記外側包装材が、紙系材料を含む第1の層を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項28】
送達システム用のパッケージであって、
アクセス部を備える外側容器と、
前記パッケージの前記外側容器を取り囲むように構成された外側包装材であって、前記外側包装材の開口部の閉鎖によって密封され、紙系材料を含む第1の層を含む、外側包装材と
を備える、パッケージ。
【請求項29】
前記外側容器内に位置する内側フレームをさらに備える、請求項28に記載のパッケージ。
【請求項30】
前記紙系材料が、バリアコーティングを有する紙層を含むコート紙である、請求項27~29のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項31】
前記バリアコーティングが金属化層である、請求項30に記載のパッケージ。
【請求項32】
前記バリアコーティングが、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層である、請求項30に記載のパッケージ。
【請求項33】
前記紙系材料が、バリア材料が含浸された紙層を含むバリア紙である、請求項27~29のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項34】
前記バリア材料が、プラスチック、ワニス、または金属である、請求項33に記載のパッケージ。
【請求項35】
前記外側包装材が第2の層をさらに含み、任意選択的に、前記第2の層が金属化層を含む、請求項27~34のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記外側包装材が第3の層をさらに含み、任意選択的に、前記第3の層がプラスチックフィルムコーティングまたはワニス層を含む、請求項27~35のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記外側包装材が粘土層をさらに含む、請求項27~36のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項38】
不正開封防止手段をさらに備える、請求項1~37のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記不正開封防止手段が前記ベースおよび前記蓋上に位置し、前記蓋が前記ベースの前壁に取り付けられた前方蓋壁フラップの部分を有する、請求項38に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記前方蓋壁フラップの前記部分が弱化線を含む、請求項39に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記不正開封防止手段が前記内側容器上に位置する、請求項38に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記不正開封防止手段が、前記ラベル上に部分的に位置すると共に前記包装材上の前記周縁部を横切って延びるスタンプを含む、請求項41に記載のパッケージ。
【請求項43】
前記スタンプが弱化線を含む、請求項42に記載のパッケージ。
【請求項44】
送達システム用のパッケージの容器のための包装材であって、紙系材料を含む第1の層と、バリア材料とを含む、包装材。
【請求項45】
前記紙系材料が、前記バリア材料から形成されたバリアコーティングでコーティングされた紙層を含むコート紙である、請求項44に記載の包装材。
【請求項46】
前記バリアコーティングを形成する前記バリア材料が金属化層を含む、請求項45に記載の包装材。
【請求項47】
前記バリアコーティングを形成する前記バリア材料が、プラスチックコーティングまたはワニス層を含む、請求項45に記載の包装材。
【請求項48】
前記紙系材料が、前記バリア材料が含浸された紙層を含むバリア紙である、請求項44に記載の包装材。
【請求項49】
前記バリア材料が、プラスチック、ワニス、または金属である、請求項48に記載の包装材。
【請求項50】
第2の層をさらに含む、請求項44~49のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項51】
前記第2の層が金属化層によって形成される、請求項450に記載の包装材。
【請求項52】
第3の層をさらに含む、請求項44~51のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項53】
前記第3の層が、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層によって形成される、請求項52に記載の包装材。
【請求項54】
前記第1の層の内面に第1の粘土層をさらに含む、請求項44~53のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項55】
前記第2の層および前記第3の層の一方が、前記第1の粘土層の内面に塗布されている、請求項54に記載の包装材。
【請求項56】
前記第2の層および前記第3の層の他方が、前記第1の粘土層の前記内面上の前記第2または第3の層の内面に塗布されている、請求項55に記載の包装材。
【請求項57】
前記第1の層の外面に第2の粘土層をさらに含む、請求項44~56のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項58】
8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有する、請求項44~56のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項59】
内側容器に折り畳まれたときに前記包装材の重なり合う縁部で密封される、請求項44~58のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項60】
前記包装材が折り畳まれて前記内側容器を形成するときに、前記包装材の前記重なり合う縁部を互いに接着することによって密封される、請求項59に記載の包装材。
【請求項61】
前記包装材が折り畳まれて前記内側容器を形成するときに、前記包装材の前記重なり合う縁部の各々に沿って延びる接着剤の連続部分を含む、請求項59または60に記載の包装材。
【請求項62】
前記包装材の内面の全周にわたって延びる接着剤の連続部分を含む、請求項61に記載の包装材。
【請求項63】
前記内側パッケージが前記内側パッケージの最初の開封の前に気密に密封されるように、前記包装材の前記密封された重なり合う縁部が気密シールを形成する、請求項59~62のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項64】
少なくとも1つの送達システムを取り囲むように、かつパッケージの外側容器内に位置するように構成される、請求項44~63のいずれか一項に記載の包装材。
【請求項65】
パッケージの外側容器を取り囲むように構成される、請求項44~63のいずれか一項に記載の包装材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送達システム用のパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
シガレットなどの送達システムはパックで販売されている。既知のパックは、多くの場合、ベースおよびヒンジ付き蓋を有する厚紙から作製された外側カートンを備える。ベースは、送達システムの束を含む。送達システムは、金属化プラスチックまたはプラスチック/金属箔積層体で作製された可撓性バリア層に包まれている。
【0003】
そのような既知のパックは、パッケージ内の送達システムを新鮮に保つように構成された外側プラスチック包装材を備える。外側プラスチック包装材は、外側カートンにアクセスするために引き裂かれて開封され、廃棄される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様では、送達システム用のパッケージであって、アクセス部を備える外側容器と、少なくとも1つの送達システムを取り囲むように構成された包装材を備える内側容器であって、包装材が包装材の開口部の閉鎖によって密封される、内側容器とを備え、包装材が、紙系材料を含む第1の層と、包装材内の引き出し領域とを含み、内側容器が再密封可能なラベルを備え、再密封可能なラベルが引き出し領域を覆うように構成され、かつラベルが引き出し領域を覆うときに内側容器の引き出し領域が密封されるように引き出し領域を越えて延びる周縁部を有し、かつラベルが、引き出し領域を開いて少なくとも1つの送達システムへのアクセスを提供するために、使用時に包装材から剥離可能である、パッケージが提供される。
【0005】
ラベルは、内側容器を開封するために消費者によって把持されるように構成されたタブを含んでもよい。ラベルは、蓋の内面に取り付けられたタブを含んでもよい。
【0006】
紙系材料は、コート紙であってもよい。コート紙は、バリアコーティングを有する紙層を含んでもよい。バリアコーティングは、金属化層であってもよい。バリアコーティングは、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層であってもよい。
【0007】
紙系材料は、バリア紙であってもよい。バリア紙は、バリア材料が含浸された紙層を含んでもよい。バリア材料は、紙層全体に散在してもよい。バリア材料は、プラスチック、ワニス、または金属であってもよい。
【0008】
包装材は、第2の層をさらに含んでもよい。第2の層は、金属化層を含んでもよい。
【0009】
包装材は、第3の層をさらに含んでもよい。第3の層は、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層を含んでもよい。
【0010】
パッケージは、内側容器内に位置する内側フレームをさらに備えてもよい。
【0011】
パッケージの各構成要素は、紙系材料の第1の層を含む材料から形成されてもよい。パッケージの各構成要素は、再利用可能な紙系材料から形成されてもよい。
【0012】
紙系材料は、80gsm未満、任意選択的に70gsm未満、任意選択的に50gsm未満、および任意選択的に45gsm未満の紙重量を有してもよい。
【0013】
包装材は、第1の層の内面上の第1の粘土層と、任意選択的に、第1の層の外面上の第2の粘土層とをさらに含んでもよい。
【0014】
第2の層および第3の層の一方は、第1の粘土層の内面に塗布されてもよい。第2の層および第3の層の他方は、第1の粘土層の内面上の第2または第3の層の内面に塗布されてもよい。
【0015】
包装材は、8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。
【0016】
包装材は、その重なり合う縁部で密封されてもよい。包装材は、包装材が折り畳まれて内側容器を形成するときに、包装材の重なり合う縁部を互いに接着することによって密封されてもよい。
【0017】
包装材は、包装材が折り畳まれて内側容器を形成するときに、包装材の重なり合う縁部の各々に沿って延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。
【0018】
包装材は、包装材の内面の全周にわたって延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。
【0019】
内側パッケージがその最初の開封の前に気密に密封されるように、包装材の密封された重なり合う縁部は気密シールを形成してもよい。
【0020】
パッケージは、パッケージの外側容器を取り囲むように構成された外側包装材をさらに備えてもよく、外側包装材はその開口部の閉鎖によって密封され、外側包装材は紙系材料を含む第1の層を含む。
【0021】
外側包装材の紙系材料は、バリアコーティングを有する紙層を含むコート紙であってもよい。バリアコーティングは、金属化層であってもよい。バリアコーティングは、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層であってもよい。
【0022】
外側包装材の紙系材料は、バリア材料が含浸された紙層を含むバリア紙であってもよい。バリア材料は、プラスチック、ワニス、または金属であってもよい。
【0023】
外側包装材は、第2の層をさらに含んでもよく、任意選択的に、第2の層は金属化層を含んでもよい。
【0024】
外側包装材は、第3の層をさらに含んでもよく、任意選択的に、第3の層は、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層を含む。
【0025】
外側包装材の紙系材料は、80gsm未満の紙重量を有してもよい。外側包装材の紙系材料は、70gsm未満の紙重量を有してもよい。外側包装材の紙系材料は、50gsm未満の紙重量を有してもよい。外側包装材の紙系材料は、45gsm未満の紙重量を有してもよい。
【0026】
外側包装材は、粘土層をさらに含んでもよい。外側包装材は、第1の層の内面上の第1の粘土層と、任意選択的に、第1の層の外面上の第2の粘土層とを含んでもよい。
【0027】
第2の層または第3の層は、第1の粘土層の内面に塗布されてもよい。第2の層および第3の層の他方は、第1の粘土層の内面上の第2または第3の層の内面に塗布されてもよい。
【0028】
外側包装材は、8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。
【0029】
外側包装材は、その重なり合う縁部で密封されてもよい。外側包装材は、包装材が外側容器の周りに折り畳まれるときに、外側包装材の重なり合う縁部を互いに接着することによって密封されてもよい。
【0030】
外側包装材は、包装材が外側容器の周りに折り畳まれるときに、包装材の重なり合う縁部の各々に沿って延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。外側包装材は、外側包装材の内面の全周にわたって延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。
【0031】
外側包装材の密封された重なり合う縁部は、外側包装材およびその中の外側容器がその最初の開封の前に気密に密封されるように、気密シールを形成してもよい。
【0032】
パッケージは、不正開封防止手段をさらに備えてもよい。不正開封防止手段は、ベースおよび蓋に位置してもよく、蓋は、ベースの前壁に取り付けられた前方蓋壁フラップの部分を有する。前方蓋壁フラップの部分は、弱化線を含んでもよい。
【0033】
不正開封防止手段は、内側容器に位置してもよい。不正開封防止手段は、ラベル上に部分的に位置し、包装材上の周縁部を横切って延びるスタンプを含んでもよい。スタンプは、弱化線を含んでもよい。
【0034】
本発明の別の態様では、送達システム用のパッケージであって、アクセス部を備える外側容器と、パッケージの外側容器を取り囲むように構成された外側包装材であって、外側包装材の開口部の閉鎖によって密封され、紙系材料を含む第1の層を含む、外側包装材とを備える、パッケージが提供される。
【0035】
パッケージは、外側容器内に位置する内側フレームをさらに備えてもよい。
【0036】
パッケージは、内側容器を備えなくてもよい。パッケージは、包装材によって形成された内側容器を備えなくてもよい。
【0037】
外側包装材は、本発明の前の態様の外側包装材に関して説明したように形成されてもよい。
【0038】
本発明の別の態様では、送達システム用のパッケージの容器のための包装材であって、紙系材料を含む第1の層と、バリア材料とを含む包装材が提供される。
【0039】
紙系材料は、バリア材料から形成されたバリアコーティングでコーティングされた紙層を含むコート紙であってもよい。バリアコーティングを形成するバリア材料は、金属化層を含んでもよい。バリアコーティングを形成するバリア材料は、プラスチックコーティングまたはワニス層を含んでもよい。
【0040】
紙系材料は、バリア材料が含浸された紙層を含むバリア紙であってもよい。バリア材料は、プラスチック、ワニス、または金属であってもよい。
【0041】
包装材は、第2の層をさらに含んでもよい。第2の層は、金属化層によって形成されてもよい。
【0042】
包装材は、第3の層をさらに含んでもよい。第3の層は、プラスチックフィルムコーティングまたはワニス層によって形成されてもよい。
【0043】
包装材は、第1の層の内面に第1の粘土層をさらに含んでもよい。第2の層および第3の層の一方は、第1の粘土層の内面に塗布されてもよい。第2の層および第3の層の他方は、第1の粘土層の内面上の第2または第3の層の内面に塗布されてもよい。
【0044】
包装材は、第1の層の外面に第2の粘土層をさらに含んでもよい。
【0045】
包装材は、8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。
【0046】
包装材は、内側容器に折り畳まれると、その重なり合う縁部で密封されてもよい。
【0047】
包装材は、包装材が折り畳まれて内側容器を形成するときに、包装材の重なり合う縁部を互いに接着することによって密封されてもよい。
【0048】
包装材は、包装材が折り畳まれて内側容器を形成するときに、包装材の重なり合う縁部の各々に沿って延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。
【0049】
包装材は、包装材の内面の全周にわたって延びる接着剤の連続部分を含んでもよい。
【0050】
内側パッケージがその最初の開封の前に気密に密封されるように、包装材の密封された重なり合う縁部は気密シールを形成してもよい。
【0051】
包装材は、少なくとも1つの送達システムを取り囲み、パッケージの外側容器内に位置するように構成されてもよい。
【0052】
包装材は、パッケージの外側容器を取り囲むように構成されてもよい。
【0053】
次に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本発明によるパッケージの一般的な実施形態の斜視図を示す図であり、その蓋は開位置に枢動されている。
【
図3】
図2の包装材のブランクの内面を示す図である。
【
図4】
図2の包装材のブランクの外面を示す図である。
【
図10】ラベルが蓋に取り付けられ、開位置にある、本発明による修正されたパッケージを示す図である。
【
図11】蓋が開位置にある、
図10に示すパッケージの断面側面図である。
【
図12】蓋が閉位置にあることを除いて、
図4と同じ図である。
【
図14】パッケージの外側容器上の不正開封防止手段の一実施形態を示す図である。
【
図15】パッケージの外側容器上の不正開封防止手段の一実施形態を示す図である。
【
図16】パッケージの外側容器上の不正開封防止手段の一実施形態を示す図である。
【
図17】パッケージの内側容器上の不正開封防止手段の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
[詳細な説明]
本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも1つの物質をユーザに送達するシステムを包含することを意図しており、以下を含む。
【0056】
巻き取り式または手巻き式シガレット用のパイプのためのシガレット(cigarette)、シガリロ(cigarillo)、葉巻タバコ(cigar)、およびタバコ(タバコ、タバコ誘導体、拡張タバコ、再構成タバコ、タバコ代替物、または他の喫煙可能な材料に基づくかどうか)などの燃焼式エアロゾル供給システム、
電子タバコ、タバコ加熱製品、およびエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムなどの、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼式エアロゾル供給システム、ならびに
少なくとも1つの物質を使用者に経口的に、経鼻的に、経皮的に、またはエアロゾルを形成することなく別の方法で送達するエアロゾルフリー送達システムであって、限定されないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、およびスヌース(snus)または湿式嗅ぎタバコ(moist snuff)を含む経口タバコなどの経口製品を含み、少なくとも1つの物質はニコチンを含んでも含まなくてもよい、送達システム。
【0057】
本開示によれば、「燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、使用中にエアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼される、または燃やされるシステムである。
【0058】
いくつかの実施形態では、送達システムは、シガレット、シガリロおよびシガーからなる群から選択されるシステムなどの燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0059】
いくつかの実施形態では、本開示は、燃焼式エアロゾル供給システムで使用するための構成要素、例えば、フィルタ、フィルタロッド、フィルタセグメント、タバコロッド、スピル、カプセル、糸もしくはビーズなどのエアロゾル改質剤放出構成要素、またはプラグラップ、チッピング紙もしくはシガレット紙などの紙に関する。
【0060】
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されることも燃やされることもないシステムである。
【0061】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0062】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は必要条件ではないことに留意されたい。
【0063】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0064】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つ以上が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、またはゲルの形態であり得、ニコチンを含有する場合もしない場合もある。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルエアロゾル生成材料および固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0065】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、その非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品とを備えてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示の全体にわたって物品と呼ばれることがある。
【0067】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどは、動力源およびコントローラを備えてもよい。動力源は、例えば、電力源または発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態では、発熱動力源は、発熱動力源に近接するエアロゾル生成材料または熱伝達材料に熱の形態で動力を分配するようにエネルギーが与えられ得る炭素基材を備える。
【0068】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受容するための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、吸い口、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤を備えてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、ハウジング、包装材、フィルタ、吸い口、および/またはエアロゾル改質剤を含んでもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、送達システムは、エアロゾルを形成することなく、少なくとも1つの物質を経口、経鼻、経皮または別の方法でユーザに送達するエアロゾルフリー送達システムであり、これらに限定されないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む物品、およびスヌースまたは湿式嗅ぎタバコを含む経口タバコなどの経口製品を含み、少なくとも1つの物質はニコチンを含んでも含まなくてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料、またはエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。必要に応じて、いずれかの材料は、1つ以上の活性構成成分、1つ以上の香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、および/または1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、送達される物質は、活性物質を含む。
【0073】
本明細書で使用される活性物質は、生理学的応答を達成または増強することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神賦活剤から選択されてもよい。活性物質は、天然に存在してもよく、または合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6もしくはB12もしくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはそれらの構成成分、誘導体、もしくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、大麻、または別の植物性物質の1つ以上の構成成分、誘導体、または抽出物を含んでもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0075】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つ以上のカンナビノイドまたはテルペンなど、大麻の1つ以上の構成成分、誘導体または抽出物を含んでもよい。
【0076】
本明細書で述べるように、活性物質は、1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含み得るか、またはそれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、「植物性物質」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、または殻などを含む植物に由来する任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られた植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕された粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、またはシートなどの形態であってもよい。例示的な植物性物質は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、甘草(リコリス)、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、またはそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種から選択され得る。Mentha Arventis、Mentha c.v.、Mentha niliaca、Mentha piperita、Mentha piperita citrata c.v.、Mentha piperita c.v、Mentha spicata crispa、Mentha cardifolia、Memtha longifolia、Mentha suaveolens variegata、Mentha pulegium、Mentha spicata c.v.およびMentha suaveolens。
【0077】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0078】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はユーカリ、スターアニス、ココア、および麻から選択される。
【0079】
いくつかの実施形態では、活性物質は1つ以上の植物性物質またはその構成成分、誘導体、もしくは抽出物を含むか、またはそれらに由来し、植物性物質はルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0080】
いくつかの実施形態では、送達される物質は香料を含む。
【0081】
本明細書で使用される場合、「香料」および「香味料」という用語は、地域の規制が認可している場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、または他の体性感覚を作り出すために使用され得る材料を指す。それらは、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリア、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワー、キンマ、シーシャ、マツ、ハニーエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、オレンジの花、サクラ、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメンタ、生姜、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのハッカ油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶もしくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香料増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性剤もしくは刺激薬、糖および/もしくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびに木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、または呼気清涼化剤などの、他の添加剤を含んでもよい。それらは、模倣、合成もしくは天然原材料、またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態の、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、香料は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、香料は、感覚惹起剤を含んでもよく、感覚惹起剤は、アロマまたは味覚神経に加えて、またはその代わりに、第5の脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘発され、知覚される体性感覚を達成することが意図され、これらは、加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであり得るが、これに限定されず、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であり得るが、これに限定されない。
【0084】
エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、照射、または任意の他の方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質および/または香味料を含有しても含有しなくてもよい固体、液体、または半固体(ゲルなど)の形態であってもよい。
【0085】
エアロゾル生成材料は、結合剤およびエアロゾル形成剤を含んでもよい。任意選択的に、活性物質および/または充填剤も存在してもよい。任意選択的に、水などの溶媒も存在し、エアロゾル生成材料の1つ以上の他の成分は、溶媒に可溶であってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物性材料を実質的に含まない。特に、いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は実質的にタバコを含まない。
【0086】
エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含み得るか、または「非晶質固体」であってもよい。非晶質固体は、「モノリシック固体」であってもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質個体は、液体などの何らかの流体を内部に保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、または70重量%の非晶質固体から、約90重量%、95重量%、または100重量%の非晶質固体までを含んでもよい。
【0087】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよいし、エアロゾル生成フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、ゲル化剤などの結合剤と、水などの溶媒、エアロゾル形成剤および活性物質などの1つ以上の他の構成要素とを組み合わせてスラリーを形成し、次いでスラリーを加熱して溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成されてもよい。スラリーを加熱することによって、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%、または90重量%の溶媒が除去されてもよい。エアロゾル生成フィルムは、連続フィルムであってもよいし、支持体上のフィルムの不連続部分の配置のような、不連続フィルムであってもよい。エアロゾル生成フィルムは、実質的にタバコを含まなくてもよい。
【0088】
エアロゾル生成フィルムは、シートを備えてもよいし、シートであってもよく、任意選択的に細断されて細断シートを形成してもよい。
【0089】
エアロゾル生成材料は、1つ以上の活性物質および/または香料、1つ以上のエアロゾル形成剤材料、ならびに任意選択的に1つ以上の他の機能性材料を含んでもよい。
【0090】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる1つ以上の構成成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうち1つ以上を含んでもよい。
【0091】
1つ以上の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、および/または酸化防止剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0092】
材料は、基材を形成するために支持体上または支持体内に存在してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、再構成材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、または金属合金であってもよく、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体はサセプタを含む。いくつかの実施形態では、サセプタは、材料内に埋め込まれている。いくつかの代替的な実施形態では、サセプタは、材料の片面または両面上にある。
【0093】
消耗品は、エアロゾル生成材料を含むかまたはそれからなる物品であり、その一部またはすべては、ユーザによる使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料伝達構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、包装材、吸い口、フィルタ、および/またはエアロゾル改質剤などの1つ以上の他の構成要素を備えてもよい。消耗品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出するヒータなどのエアロゾル生成器を含んでもよい。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、またはサセプタを含んでもよい。
【0094】
サセプタは、交流磁場などの変動磁場の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、その結果、変動磁場による導電性材料の侵入が加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は磁性材料であってもよく、その結果、変動磁場による磁性材料の侵入が加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。サセプタは、導電性および磁性の両方であってもよく、その結果、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変動磁場を生成するように構成されたデバイスは、本明細書では磁場生成器と呼ばれる。
【0095】
エアロゾル改質剤は、典型的にはエアロゾル生成領域の下流に位置する物質であり、例えばエアロゾルの味、香料、酸性度、または他の特性を変化させることによって、生成されたエアロゾルを改質するように構成される。エアロゾル改質剤は、エアロゾル改質剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル改質剤放出構成要素内に提供されてもよい。
【0096】
エアロゾル改質剤は、例えば、添加剤または吸着剤であってもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、香味料、着色剤、水、および炭素吸着剤のうち1つ以上を含んでもよい。エアロゾル改質剤は、例えば、固体、液体、またはゲルであってもよい。エアロゾル改質剤は、粉末、糸、または顆粒の形態であってもよい。エアロゾル改質剤は、濾過材料を含まなくてもよい。
【0097】
エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料から1つ以上の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように、エアロゾル生成材料を熱エネルギーに供するように構成されたヒータである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、加熱せずにエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように構成されている。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を振動、圧力上昇、または静電エネルギーのうちの1つ以上に供するように構成されてもよい。
【0098】
図1は、送達システム用のパッケージ1の斜視図を示す。送達システムはエアロゾル送達システムであってもよい。パッケージ1は、外側容器2を備える。本実施形態では、外側容器2は、ベース3と、開位置と閉位置との間で回転するためにベース3に装着された蓋4とを備える。蓋4は、ヒンジ線5を中心に回転するようにベース3に装着されている。
【0099】
パッケージは、内側容器6をさらに備える。外側容器2は、内側容器6にアクセスすることができるアクセス部を備える。図示の実施形態のアクセス部は、蓋4をベース3から離れるように閉位置から開位置に回転させることによって見出すことができる。しかしながら、代替的な実施形態では、パッケージ1は、ヒンジ付き蓋ボックス以外の形態をとってもよいことが理解されよう。
【0100】
内側容器6は、外側容器2内に位置する。内側容器6は、
図9に示す少なくとも1つのエアロゾル送達システム8を取り囲むように構成された包装材7を備える。包装材7は、エアロゾル送達システム8の包装された束を形成する。包装材7は、バリア材料9を含んでもよい。包装材7は、その開口部の閉鎖によって密封される。開口部は、以下でより詳細に説明するような包装材7の取り出し領域もしくはアパーチャ、または包装材7を送達システムの周りに巻き付けるプロセスで形成された開口部および包装材7を折り畳んで開口部を閉じることによって形成される後続のフラップを指してもよい。
【0101】
包装材7は、第1の層11を含む。第1の層11は紙系材料を含む。第1の層11は、紙層11aであってもよい。いくつかの実施形態では、紙層は、コート紙またはバリア紙であってもよい。すなわち、第1の層11は、バリア材料9を含む紙系材料であってもよい。バリア材料9は、コーティングとして紙層に塗布されてもよく、または単一層として紙層内に散在もしくは含浸されて設けられてもよい。バリア材料9は、プラスチックまたは金属であってもよく、コーティング11bとして紙層11aに、または紙材料内に単一層11として塗布されてもよい。
【0102】
いくつかの実施形態では、包装材7は、
図2に示すように、第2の層12をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、包装材7は、
図2に示すように、第3の層13をさらに含んでもよい。
【0103】
本実施形態では、第2の層12は金属化層12である。金属化層12は、紙系材料11である第1の層11上に設けられる。すなわち、金属層は、紙系材料11に堆積されるか、または他の方法で塗布されてもよい。本実施形態では、金属化層12は、包装材7を通る水分および/もしくは香りの通過を防止するか、または少なくとも低減するための紙系材料11の初期バリアを提供する。すなわち、金属化層12は実質的に不透過性である。金属化層は、約0.1グラム/メートルの重量を有してもよい。いくつかの実施形態では、金属化層は、アルミニウムまたは任意の他の適切な金属であってもよい。
【0104】
したがって、本実施形態では、組み合わされた第1および第2の層は、一種のバリアコート紙を効果的に形成する。包装材7の製造中に、紙層11が設けられ、紙層12に第2の層12が塗布されて、コート紙またはバリア紙を形成してもよいことが理解されよう。代替的に、包装材7の製造はコート紙またはバリア紙から開始してもよく、これにより、紙層11にバリア材料またはコーティングを設けるステップは取り除かれる。
【0105】
図2に示すようないくつかの実施形態では、第3の層13はバリアコーティングであり、第2の層12、この例では金属化層12上に設けられる。第2の層12は、バリアコーティング13の塗布を可能にする滑らかな表面を提供する。第2の層としての金属化層12は、この例では紙層である第1の層11へのバリアコーティング13の浸透を防止するためのバリアを提供する。したがって、バリアコーティングは、包装材7の非透過性を増加させる隙間のないフィルムとして塗布することができる。
【0106】
好ましくは、第3の層13のバリアコーティングは、包装材7の内面を形成する。したがって、バリアコーティング13は、内側に面しており、消費者または外側容器2との接触によって損傷することはあり得ない。
【0107】
前述のように、包装材7は、その開口部の閉鎖によって、例えばその開口部の接着密封によって密封される。本実施形態では、包装材7は、その重なり合う縁部10aで密封されている。包装材7は、折り畳まれて内側容器6を形成するときに、包装材7の重なり合う縁部10aを互いに接着することによって密封されてもよい。接着剤10は、包装材7が折り畳まれて内側容器6を形成するときに、包装材7の重なり合う縁部10aの各々に沿って延びる接着剤の連続部分が存在するように設けられてもよい。接着剤10は、包装材7が折り畳まれて内側容器6を形成するときに、接着剤10が見えないように包装材7に設けられてもよい。
【0108】
シールは、内容物を新鮮に保つのに役立つ。シールはまた、水蒸気および/または空気が内側容器6に自由に流れることができないように(少なくとも1つのエアロゾル送達システム8にアクセスするために一旦開封された後、引き出し領域を介することを除く)、包装材が密封されることを確実にすることができる。これは、包装材が、例えば折り目の適用および限定的な接着剤の塗布によって少なくとも1つのエアロゾル送達システムを取り囲むように形成されるが、その開口部の閉鎖によって密封されず、したがって空気の自由な流れが許容される開口部または隙間を呈する構成とは対照的である。そのような構成では、スポット接着剤などの限定的な接着剤の塗布を使用して折り目を所定の位置に保つことができるが、折り目の形状によって提示される任意の開口部または隙間を通る水蒸気および/または空気の自由な流れを必ずしも排除しない。
【0109】
包装材7は、水蒸気および/または空気が内側容器6に自由に流れることができないように密封されてもよいが、必ずしも気密に密封される必要はないことに留意されたい。例えば、水蒸気および/もしくは空気または他の気体が包装材の材料を通って内側容器6内に拡散することが依然として可能であってもよいが、しかしながら、水蒸気および/もしくは空気または他の気体の動きが包装材の材料によって妨げられるので、これは水蒸気および/もしくは空気または他の気体の自由な流れであるとは考えられない。すなわち、包装材7の重なり合う縁部10aに沿った接着シールは、水蒸気および/もしくは空気または他の気体が包装材7の重なり合う部分の間を通過することができないように密閉されているが、空気は依然としてある程度包装材7を通過してもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、包装材7は、内側容器6が気密に密封されるように密封される。気密に密封された内側容器6は、内容物をより長く新鮮に保つ。内側容器6は、包装材7の外面のうちの少なくとも1つに接着剤10、20を設けることによって、少なくともその最初の開封の前に気密に密封されてもよい。本実施形態では、以下により詳細に説明するように、包装材7の外面に接着剤10が設けられ、包装材7の内面に接着剤10が設けられる。
【0111】
接着剤10は、例えば、糊(glue)、ラッカー、またはヒートシール接着剤であってもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、接着剤は、約50℃を超える範囲、例えば約60℃~約65℃の密封温度を有するように構成される。これにより、包装材7および接着剤10が製造装置(図示せず)のシーリングプレートの間にある短い時間、例えばおよそ0.2秒で接着剤の活性化温度を達成することができる。さらに、この密封温度は、接着剤の望ましくない著しい早期活性化を防止するために、装置の動作温度よりも十分に高い。
【0112】
いくつかの実施形態では、包装材7の重なり合う縁部は、接着剤を使用して密封されてもよいが、密封は気密でなくてもよい。一部の条件、例えば30℃および90%の相対湿度(1249 ASTM)などの熱帯条件では、包装材7は、8g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。いくつかの条件では、包装材7は、30℃および90%の相対湿度(1249 ASTM)で6g/m2/24hr未満の水蒸気透過性を有してもよい。
【0113】
例えば、包装材7を形成するためのブランク45が
図3および
図4に示されている。包装材7は、
図3に示すように、内面46の全周または縁部47の周りに延びる接着剤を含んでもよく、また、
図4に示すように、包装材7は、包装材7の外面48の周囲または縁部49の少なくとも一部の周りに延びる接着剤を含んでもよい。図示の実施形態では、ブランク46は、その前部ベースフラップ形成縁部49aおよびその後部サイドフラップ形成縁部49b、49cに接着剤10を含む。
【0114】
ここで
図5、
図6、
図7および
図8を参照すると、包装材7の様々な異なる実施形態が示されている。第1の層、第2の層、および第3の層という用語は、包装材7の特徴を区別するために使用され、必ずしも順序副詞によって暗示される順序で提供される必要はないことが理解されよう。すなわち、本出願は、第2の層が存在せず、第1の層と第3の層との形態の2つの層を有する包装材7を指してもよい。したがって、第3の層と呼ばれる特徴は、物理的には第2の層である。
【0115】
図5は、第1の層11を含む例示的な包装材7を示す。第1の層11は、バリア紙の形態の紙系材料を含む。すなわち、第1の層11は、紙層11aと、金属コーティングの形態のバリア材料9とを含む。本実施形態では、バリア材料9は、紙層11aの内面に位置している。
【0116】
図6に示す代替例は、バリア紙11bの形態の紙系材料から形成された第1の層11を含む包装材を示し、バリア材料9は、それらが単一の材料層を形成するように紙層11a内にある。バリア材料9は、例えば、金属またはプラスチックであってもよいが、これらに限定されない。
【0117】
ここで
図7を参照すると、紙層11aによって形成された第1の層11と、第2の層12とを含む包装材7が示されている。本実施形態では、第2の層12は、紙層11aの内面に位置している。
【0118】
ここで
図8を参照すると、紙層11aによって形成された第1の層11と、紙層11a上の第3の層13とを含む包装材7が示されている。本実施形態では、第3の層13は、紙層11aの内面に位置している。第2の層12は不要である。
【0119】
第2の層に関して上記で説明したように、いくつかの実施形態では、第1の層11と第3の層13とが組み合わされて、一種のバリアコーティング紙を効果的に形成してもよいことが理解されよう。包装材7の製造中に、紙層11が設けられ、紙層11に第3の層13を塗布して、プラスチックまたはワニスでコーティングされた紙またはバリア紙を形成してもよいことが理解されよう。代替的に、包装材7の製造はプラスチックまたはワニスでコーティングされた紙またはバリア紙から開始してもよく、これにより、紙層11にプラスチックバリア材料またはコーティングを設けるステップは取り除かれる。
【0120】
さらに、いくつかの実施形態では、第2および/または第3の層12、13は、第1の層11の外面に位置してもよいことが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態では、第2の層12は第1の層11の一方の側にあってもよく、第3の層は第1の層11の他方の側にあってもよいことが理解されるであろう。
【0121】
図1に戻って参照すると、包装材7は、包装材7の除去可能領域7aから形成された引き出し領域15を含む。エアロゾル送達システム8へのアクセスを可能にするための包装材7の除去可能領域7aから形成された引き出し領域15の境界または縁部16は、点線で示されている。図示の実施形態では、引き出し領域15の縁部16は、包装材7の後側から内側容器6の上部を横切り、そして、前側で下部前壁の引き出し領域縁部16aまで下方に延びている。
【0122】
内側容器6は、再密封可能なラベル18をさらに備える。再密封可能なラベル18は、引き出し領域15を覆うように構成される。再密封可能なラベル18は、ラベル18が引き出し領域15を覆うときに内側容器6が密封されるように、引き出し領域15を越えて延びる周縁部19を含む。再密封可能なラベル18は、引き出し領域15を開いて内側容器6内の少なくとも1つのエアロゾル送達システム8へのアクセスを提供するために、使用時に包装材7から剥離可能である。
【0123】
再密封可能ラベル18は、内側容器6を密封して閉じるために引き出し領域18の上にある。ラベル18はまた、包装材7と同じ材料のシートから形成されてもよい。ラベル18を形成する材料のシートは、包装材7により近いその下面に再粘着性接着剤を有する。再粘着性接着剤20はまた、包装材7の外面に存在してもよい。代替的に、ラベル18の下面のラベル18の材料のシートの縁部に重ならない部分、すなわち包装材7の除去可能領域7aに重なる部分に、永久結合性接着剤があってもよい。しかしながら、ラベル18が引き出し領域15の縁部16を越えて延びている場合、下面には再粘着性接着剤が設けられる。
【0124】
一実施形態では、ラベル18の1つの下部前壁縁部21を越えて、少なくとも部分的に再粘着性接着剤を含まないタブ22があり、ユーザはタブ22をめくり上げ、ラベル18を引っ張って内側容器6を開封するために使用してもよい。
【0125】
最初の使用時に、引き出し領域15の縁部16は、包装材7内の弱化線によって画定されてもよい。包装材7の弱化線は、包装材7の厚さを通る少なくとも1つの部分的な切断によって形成されてもよい。ラベル18が引き戻されると、包装材7の部分7aが包装材7の残りの部分から分離されて引き出し領域15を開き、次いで消費者は、引き出し領域15を介して内側容器6からエアロゾル送達デバイス8を自由に取り外し、そうした後で、タブ22を押し下げることによって引き出し領域15を再密封するかまたは閉じ、ラベル18の縁部が引き出し領域15を取り囲む包装材7の隣接部分に再接着する。タブ22が持ち上げられたときの分離によって形成された包装材7の領域7aは、その以前の位置に戻される。包装材7には分離線があるが、これはラベル18の接着縁部によって覆われている。パッケージのいくつかの実施形態では、パッケージは剥離可能なラベルを含まなくてもよく、代わりに何らかの他の形態の開口部、すなわち接着フラップを有してもよいことが理解されよう。
【0126】
図9を参照すると、パッケージ1は、任意選択的に、内側フレーム25をさらに備えてもよい。内側フレーム25は、内側容器6の包装材7の内側に位置してもよい。効率的な接着を確実にするために、内側フレーム25は内側容器6内に設けられてもよく、その結果、内側フレーム25は包装材7の下のエアロゾル送達システム8の周りに延びる。
【0127】
内側フレーム25は、引き出し領域15の周囲にラベル18が及ぼす再密封圧力に対して包装材7の下に反作用面を提供する。
図5に示すように、内側フレーム25は、フロントパネル26と、2つのサイドフラップ27と、トップフラップ28とを有する。刻み目または折曲げ線30は、サイドフラップ27がパネル26と直角に折り畳まれたときに、
図9に見られるように角を形成する。トップフラップ28も直角に折り曲げられている。内側フレーム25が折り畳まれると、
図9に示すように、エアロゾル送達システム8にアクセス可能なアパーチャ31が形成されることを見ることができる。アパーチャ31は、フロントパネル26のベース縁部33まで延びる。
【0128】
ラベル18を取り外すためにタブ22を把持することは比較的困難であるため、
図10に示す修正実施形態では、ラベル18および/またはタブ22は蓋4の前壁の内面35に取り付けられてもよく、その結果、蓋4が開封されると同時に、ラベル18が剥がされて引き出し領域15が露出する。特に、
図10に示すように、蓋4が開位置にあるとき、包装材7の除去可能領域7aは引き戻されて引き出し領域15を露出させ、消費者が内側容器6から送達システム8を容易に引き出すことを可能にする。
【0129】
蓋4およびラベル18の同時開封を達成するために、ラベル18は、ラベル18の下縁にタブ37を含む。タブ37を折曲げ線38の周りで折り返して、タブ37をラベル18の残りの部分から分離してもよく、その結果、
図11に示すタブ37の表面39は、蓋4が閉じられたときにラベル18の外面36に当接または面する。外側に面するタブ37の反対面40は、永久接着剤を使用して、
図10および
図11に示すような方法および位置で、蓋4の内面41に取り付けられてもよい。
【0130】
また、接着前に折り返すことなく、タブ37の外面を蓋4の内面41に恒久的に接着することができることも理解されよう。そのような構成では、タブ37は、蓋が開位置にあるときにラベル18の残りの部分に対して折り返される。
【0131】
蓋4がヒンジ5を中心にその開位置に枢動されると、ラベル18はまた、タブ37と蓋4との間の接続により引っ張られる。これにより、ラベル18は、包装材7の部分7aとともに引き出し領域15から剥がされるか、または巻き取られる。パッケージ1が初めて開封される場合、領域7aはまた、蓋4が開封されるときに、領域7aを包装材7の残りの部分から分離する弱化線に沿って包装材7の残りの部分から分離される。蓋4が開封すると、タブ37は、折曲げ線38の周りでラベル18の残りの部分に対して枢動する。
【0132】
図12に示すように、蓋4がヒンジ5を中心に回転してその閉位置に戻ると、ラベル18は引き出し領域15を横切って後退し、包装材7の領域7aは引き出し領域15内でそれ自体を再配置することが理解されよう。ラベル18の周辺領域の剥離可能な接着剤コーティングもまた、引き出し領域15を取り囲む包装材7に再接着し、それによって内側容器6を密封して閉じ、パッケージ1を閉じる。
【0133】
さらに、パッケージの各構成要素は、紙系材料により形成されている。すなわち、外側容器2および内側容器6、ならびに含まれる場合には内側フレームはすべて、紙系材料から形成される。さらに、これは、パッケージ1が、既知のパッケージに一般的なプラスチックオーバーラップを備えないことを意味する。実際に、包装材7の構造は、パッケージ1の内容物を新鮮に保つためにプラスチックオーバーラップが必要とされないことを意味する。
【0134】
いくつかの実施形態では、包装材7は、80グラム/平方メートル(gsm)未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、包装材7は、70gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、包装材7は、50gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、包装材7は、45gsm未満の重量を有する。いくつかの実施形態では、紙系材料11は、70グラム/平方メートル(gsm)未満の紙重量を有する。いくつかの実施形態では、紙系材料11は、50gsm未満の紙重量を有する。いくつかの実施形態では、紙系材料11は、45gsm未満の紙重量を有する。
【0135】
軽量、すなわち80gsm未満の低いgsmの包装材7を有することは、包装材7の厚さがより小さいことを意味する。包装材7が軽いほど、使用される材料は少なくなる。これは、包装材7を製造するのに必要な資源およびリサイクル目的の点で環境にとってより良い。より薄い包装材7は、包装材7の折り畳みに対する抵抗を低減する。これは、容器6の折り畳まれた角部に材料の層が厚く蓄積することを回避し、これらの材料蓄積領域で包装材のシールに穴を開けることを回避するのに役立つ。したがって、gsmがより低いバリア材料は、シールの隙間を減らすことによって、内容物をより長く新鮮に保つのに役立つ。
【0136】
いくつかの実施形態では、包装材7は、第1の材料を少なくとも90%含む。第1の材料は、紙系材料であってもよい。いくつかの実施形態では、包装材7はまた、38°および90%の相対湿度でASTM F1249で試験して、8g/m2/24時間未満または6g/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。
【0137】
単一の材料の百分率が大きいと、材料が容易にリサイクル可能である可能性が高くなる。さらに、低い水蒸気透過性は、内側容器6がその内容物をより長く新鮮に保つことができるように、水蒸気が包装材7を通過するのを防止する。
【0138】
いくつかの実施形態では、包装材7は第1の材料を少なくとも92.5%含む。他の実施形態では、包装材7は、第1の材料を少なくとも95%含む。さらに他の実施形態では、包装材7は、第1の材料を少なくとも98.5%含む。いくつかの実施形態では、第1の材料の百分率は、第1の材料および包装材7の質量に基づいて計算される。
【0139】
好ましくは、第1の材料の水蒸気透過性は、30℃および90%の相対湿度(1249 ASTM)で6g/m2/24時間未満である。より好ましくは、第1の材料の水蒸気透過性は、上記と同じ条件で5g/m2/24時間未満、より好ましくは3g/m2/24時間未満、さらにより好ましくは1g/m2/24時間未満である。第1の材料の水蒸気透過性が低いほど、内側容器6内の構成要素および/または物品および/または送達システムをより長く新鮮に保つことができる。
【0140】
好ましくは、包装材7はリサイクル可能である。好ましくは、第1の材料は、堆肥化可能である。好ましくは、第1の材料は非プラスチック材料である。第1の材料は、例えば、紙であってもよいが、これに限定されない。
【0141】
いくつかの実施形態では、包装材7は、第2の材料を含んでもよい。第2の材料は金属であってもよい。第1および第2の材料は、内側容器6を形成する包装材を形成するように層状に配置されてもよい。好ましくは、第2の層を形成する第2の材料は、第1の層を形成する第1の材料にコーティングとして塗布される。金属層は、紙層を破損から保護してもよい。
【0142】
包装材7は、第2の材料を10重量%未満含んでもよい。他の実施形態では、包装材7は、第2の材料を5%未満含む。さらに別の実施形態では、包装材7は、第2の材料を2.5%未満含む。いくつかの実施形態では、第2の材料の百分率は、第2の材料および包装材7の質量に基づいて計算される。
【0143】
いくつかの実施形態では、包装材7は、第3の材料を含んでもよい。第3の材料は、プラスチックであってもよい。第1、第2、および第3の材料は、上述したように、内側容器6を形成する包装材7を形成するために層状に配置されてもよい。好ましくは、第3の層を形成する第3の材料は、第2の層を形成する第2の材料にコーティングとして塗布される。第3の材料は、プラスチックコーティングであってもよい。
【0144】
金属の第2の層は、第1の層との良好な接続を形成して滑らかな外面を提供するように、第1の紙層によって部分的に吸収されてもよい。プラスチックコーティング層は、第2の金属層に塗布することができる。金属層が滑らかであるため、プラスチックコーティング層はその中に穴を有さない。これにより、空気および水蒸気がプラスチックの第3の層を通過することが防止される。プラスチックコーティングは不透過性であってもよい。
【0145】
包装材7は、第3の材料を10重量%未満含んでもよい。他の実施形態では、包装材7は、第3の材料を5%未満含む。さらに別の実施形態では、包装材7は、第3の材料を2.5%未満含む。いくつかの実施形態では、第3の材料の百分率は、第3の材料および包装材7の質量に基づいて計算される。
【0146】
いくつかの実施形態では、包装材7は、
図13に示すように、粘土層50をさらに含んでもよい。包装材7は、本実施形態では紙などの紙系材料11である第1の層の内面に第1の粘土層50aを含んでもよい。第1の粘土層50aは、第1の層11と、本実施形態では金属化層12である第2の層との間に位置してもよい。代替的に、第1の粘土層50aは、第1の層11と、プラスチックまたはワニスコーティングであってもよい第3の層13との間に位置してもよい。したがって、金属化層12またはバリアコーティング13は、第1の粘土層50aの内面に塗布される。第1の粘土層50aは、金属化層がより容易に取付け可能な層を形成する。
【0147】
包装材7は、第1の層11の外面に第2の粘土層50bをさらに含んでもよい。第2の粘土層50bは、証印を印刷することができる包装材7の外面を形成してもよい。
【0148】
包装材7の構造は、プラスチックオーバーラップを必要としないパッケージ1をもたらすことが先に述べられた。したがって、パッケージ1は、外側容器2のベース3および蓋4の周りに延びるオーバーラップまたは最も外側の包装材を備えなくてもよい。
【0149】
しかしながら、パッケージ1には、包装材7と同じ材料から形成された外側包装材が設けられてもよいことが理解されよう。すなわち、いくつかの実施形態では、パッケージ1は、前述のように包装材7をさらに含んでもよく、また、上述の包装材7の実施形態と同じ構造を有する外側包装材をさらに含んでもよい。外側包装材は、紙系材料から形成されてもよい。パッケージ1内の包装材7およびパッケージ1の外面の周りに位置する外側包装材は、同じ構造または構成である必要はないことがさらに理解されよう。
【0150】
外側包装材は、紙系材料で形成された第1の層11を含んでもよい。第1の層は、紙層11a、コート紙、またはバリア層9を含む紙系材料であってもよい。紙系材料は、外側包装材の外面を形成してもよい。
【0151】
外側包装材は、第2の層12および/または第3の層13をさらに含んでもよい。第2の層12は、第1の層11上に設けられる金属化層であってもよい。金属化層は、第1の層に初期バリアを提供して、外側包装材を通る水分および/または香りの通過を防止するか、または少なくとも低減してもよい。したがって、組み合わされた第1および第2の層は、一種のバリアコーティング紙を効果的に形成してもよい。
【0152】
第3の層13は、第1の層または第2の層上に設けられ得るバリアコーティングであってもよい。第2の層が存在する場合、第2の層は、バリアコーティングが紙ベースの層に浸透するのを防止してもよい。バリアコーティングは、隙間のないフィルムとして塗布されてもよく、これにより、外側包装材の非透過性を増加させる。
【0153】
外側包装材は、その開口部の閉鎖によって、例えばその開口部の接着密封によって密封されてもよい。外側包装材は、その重なり合う縁部10aで密封されてもよい。接着剤は、外側包装材が外側容器2の周りに折り畳まれたときに、外側包装材の重なり合う縁部10aの各々に沿って延びる接着剤の連続部分が存在するように提供されてもよい。いくつかの実施形態では、外側包装材は、パッケージ1が気密に密封されるように密封されてもよい。使用される接着剤10は、包装材7に使用される接着剤10に関して前述したものと同じ種類の接着剤であってもよい。
【0154】
例示的な実施形態では、外側包装材は、第1の層11を含んでもよい。第1の層11は、バリア紙の形態の紙系材料を含んでもよい。すなわち、第1の層11は、紙層11aと、金属コーティングの形態のバリア材料9とを含む。バリア材料9は、紙層11aの内面に位置してもよい。
【0155】
代替例では、外側包装材は、バリア紙11bの形態の紙系材料から形成された第1の層11を含んでもよく、バリア材料9は、それらが単一の材料層を形成するように紙層11a内にある。バリア材料9は、例えば、金属またはプラスチックであってもよいが、これらに限定されない。
【0156】
別の例では、外側包装材は、紙層11aによって形成された第1の層11と、紙層11aの内面に位置する第2の層とを含んでもよい。さらに別の例では、外側包装材は、第2の層を有することなく、紙層11aによって形成された第1の層と、紙層11a上の第3の層13とを含んでもよい。第3の層13は、紙層11aの内面に位置してもよい。
【0157】
紙ベースの外側包装材を使用して、パッケージの各構成要素は紙系材料によって形成される。すなわち、外側容器2、内側容器6、外側包装材、および含まれる場合には内側フレームはすべて、紙系材料から形成される。したがって、パッケージ1全体を再利用することができる。
【0158】
外側包装材は、80、70、50、または45gsm未満の重量を有してもよい。いくつかの実施形態では、紙系材料11は、70、50、または45gsm未満の紙重量を有してもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、外側包装材は、第1の材料を少なくとも90%、92.5%、95%、または98.5%含んでもよい。第1の材料は、紙系材料であってもよい。いくつかの実施形態では、外側包装材は、38°および90%の相対湿度でASTM F1249で試験した場合に、8または6mg/m2/24時間未満の水蒸気透過性を有してもよい。好ましくは、外側包装材の第1の材料の水蒸気透過性は、30℃および90%の相対湿度(1249 ASTM)で6、5、3、1g/m2/24時間未満である。
【0160】
外側包装材は、リサイクル可能であってもよい。外側包装材は、堆肥化可能であってもよい。いくつかの実施形態では、外側包装材は、第2の材料をさらに含んでもよい。第2の材料は金属であってもよい。外側包装材は、第2の材料を10重量%、5重量%、または2.5重量%未満含んでもよい。いくつかの実施形態では、外側包装材は、第3の材料を含んでもよい。第3の材料は、プラスチックであってもよい。外側包装材は、第3の材料を10重量%、5重量%、または2.5重量%未満含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の材料の百分率は、第2および/または第3の材料ならびに外側包装材の質量に基づいて計算される。
【0161】
いくつかの実施形態では、外側包装材は、包装材7を参照して前述したのと同様に、粘土層50をさらに含んでもよい。外側包装材は、第1の粘土層50aおよび第2の粘土層50bを含んでもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、紙ベースの外側ラップの存在は、包装材7によって形成された内側容器6を必要とするというパッケージ1の要件を排除することがさらに理解されよう。したがって、いくつかの実施形態では、パッケージ1は、上述の内側容器6を省略してもよい。パッケージ1は、ベース3と、開位置と閉位置との間で回転するためにベース3に装着された蓋4とを備える外側容器2を備えてもよい。蓋4は、ヒンジ線5を中心に回転するようにベース3に装着されてもよい。パッケージ1は、パッケージ1の外側容器2を取り囲むように構成された外側包装材をさらに備えてもよく、外側包装材は、その開口部の閉鎖によって密封される。外側包装材は、紙系材料を含む第1の層を含んでもよい。外側包装材は、前述のようにさらなる層を含んでもよい。
【0163】
外側包装材を備え、内側容器6を備えないパッケージ1は、前述のように、外側容器2内に位置する内側フレームをさらに備えてもよい。
【0164】
パッケージ1は、不正開封防止手段60をさらに備えてもよい。より具体的には、外側容器2は、
図10および
図11に示すように、不正開封防止手段60を備えてもよい。本明細書に記載されたものと同様の不正開封防止手段60は、ヒンジ付き蓋ボックス以外の様々な他の種類のパッケージとともに使用されてもよいことが理解されよう。不正開封防止手段60は、外側容器2が以前に開封されたかどうか、または外側容器2を開封しようとする試みがなされたかどうかを不正開封防止手段が示すように、ベース3および蓋4の両方に取り付けられてもよい。
【0165】
外側容器2上の不正開封防止手段60は、蓋4の前方蓋壁フラップ61から形成されてもよい。不正開封防止手段は、パッケージ1が以前に開封されたかどうかの表示をユーザに提供し、これは、通常は不正開封の表示を提供する外側プラスチックラップを除去してパッケージ1全体がリサイクル可能になるために、本発明で必要とされる。前方蓋壁フラップ62の部分62は、前方蓋壁フラップ62の残りの部分から切断線によって分離されてもよい。切断線は、略U字形であってもよく、蓋4の前壁と前方蓋壁フラップ61との間の折曲げ線63で開始および終了する。
【0166】
前方蓋壁フラップ62の部分62は外部で回転されて、それにより、蓋4の前壁と平行に延び、外側容器2のベース3の前壁に接着される。部分62は、
図10に示すように、弱化線65を含んでもよい。弱化線65は、折曲げ線63に沿って延びてもよい。したがって、蓋4の最初の開封時に、弱化線65は、外側容器2を開封しようとする試みがなされたことを示すために少なくとも部分的に破断されてもよい。
【0167】
図11に示す別の実施形態では、部分62は、第1の弱化線66に平行であるが、第1の弱化線66から離間して延びて開封テープ67を形成する第2の弱化線66を含んでもよい。開封テープ67は、消費者が引っ張るためのタブ68を一端に含んでもよい。
【0168】
代替的または追加的に、不正開封防止手段60は、
図12に示すように、ベース3に接着された少なくとも一部と、蓋4に接着された少なくとも一部とを有するスタンプまたはステッカー69を含んでもよい。スタンプ69は、上述した弱化線65または開封テープ67を含んでもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、パッケージ1の内側容器6は、代替的または追加的に、
図13に示すように、不正開封防止手段70を備えてもよい。不正開封防止手段70は、ラベル18上に位置し、包装材7上の周縁部を横切って延びるスタンプ71を含んでもよい。すなわち、スタンプ71は、少なくともラベル18に接着された部分と、少なくとも包装材7に接着された部分とを有する。スタンプ71は、ラベル18の縁部と一致する弱化線72を含んでもよい。
【0170】
本明細書に記載された様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的かつ/または排他的ではない。本明細書に記載の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲の均等物に対する制限とみなされるべきではなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され、修正が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含むか、これらから構成される、または本質的にこれらから構成されてもよい。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含んでもよい。
【国際調査報告】