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特表2025-504849高モビリティのためのCSI-RS受信
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】高モビリティのためのCSI-RS受信
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20250212BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20250212BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/23
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024543033
(86)(22)【出願日】2023-02-07
(85)【翻訳文提出日】2024-07-23
(86)【国際出願番号】 IB2023051088
(87)【国際公開番号】W WO2023148704
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】63/307,524
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムルガナサン, シヴァ
(72)【発明者】
【氏名】フレンネ, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, シーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, シンリン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ13
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
チャネル状態情報(CSI)リファレンス信号(RS)の受信及び関連付けられるCSI報告のためのシステム及び方法が開示される。ある実施形態において、ユーザ機器(UE)により実行される方法は、ネットワークノードから、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信することと、上記ネットワークノードから、上記複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバックを報告するように上記UE(312)を構成する第2の情報を受信することと、を含む。上記方法は、さらに、第2の情報に従って、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出することと、1つ以上のCSI-RS報告を介して、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、上記ネットワークノードへ報告することと、を含む。
【選択図】図14A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)(312)により実行される方法であって、
ネットワークノード(1400)から、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信すること(1402)と、
前記ネットワークノード(1400)から、前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を受信すること(1404)と、
前記第2の情報に従って、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出すること(1406)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記ネットワークノード(1400)へ報告すること(1408)と、を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、単一のタイムスロット内の異なる時点のものである、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、異なる時点のものであり、前記異なる時点は、第1タイムスロット内の少なくとも1つの時点及び前記第1タイムスロットと異なる第2タイムスロット内の少なくとも1つの時点を含む、方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法であって、前記異なる時点は、単一のタイムスロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、異なるタイムスロット内の同一のOFDMシンボル、又は異なるタイムスロット内の異なるOFDMシンボルのいずれかである、方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の情報は、前記複数のCSI-RSサンプルを非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む、方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の情報は、
非ゼロパワー(NZP) CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び、
前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースが前記UE(312)により同一のNZP CSI-RSの前記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、
を構成する情報を含む、方法。
【請求項7】
請求項5~6のいずれか1項に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、非周期的である、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、単一のトリガによりトリガされる、方法。
【請求項9】
請求項5~8のいずれか1項に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数は、前記NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と等しい、方法。
【請求項10】
請求項5~6のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数を明示的に又は暗黙的に示す情報を含む、方法。
【請求項11】
請求項5、6又は10のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについてCSI-RSリソースマッピングが相違する、方法。
【請求項12】
請求項5、6又は11のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する、方法。
【請求項13】
請求項5、6、又は10~12のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに共通的な1つ以上の共通パラメータを含む、方法。
【請求項14】
請求項5、6、又は10~13のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てが同一の個数Mのアンテナポートを有する、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てにとってm番目(m=0,1,...,M-1)のアンテナポートが同一である、方法。
【請求項16】
請求項5、6、又は10~13のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくとも2つが異なる個数のアンテナポートを有する、方法。
【請求項17】
請求項5、6、又は10~13のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの1つのNZP CSI-RSリソースは、第1の個数のアンテナポートを有し、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの全ての残りのNZP CSI-RSリソースは、第2の個数のアンテナポートを有する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、前記第1の個数のアンテナポートよりも少ない、方法。
【請求項19】
請求項17又は18に記載の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、単一の極性にのみ関連付けられる、方法。
【請求項20】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成される、方法。
【請求項21】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースのうちの1つについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースの全てに適用可能である、方法。
【請求項22】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【請求項23】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して構成される、方法。
【請求項24】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して、単一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成され、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースに適用可能である、方法。
【請求項25】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【請求項26】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成される、方法。
【請求項27】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、単一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素を介して、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZ-CSIリソースの全てについて構成される、方法。
【請求項28】
請求項5、6、又は10~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記UE(312)に対し現時点でアクティブ化されている統一送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態が、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てに適用される、方法。
【請求項29】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1の情報は、単一のNZP CSI-RSリソースのコンフィグレーションを介して前記複数のCSI-RSサンプルを構成する情報、及び前記複数のCSI-RSサンプルに対応する前記NZP CSI-RSリソースの複数回の反復を定義する情報を含む、方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復を定義する前記情報は、前記NZP CSI-RSリソースの反復の間の1つ以上のタイムオフセットを示す情報を含む、方法。
【請求項31】
請求項29又は30に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復は、単一のタイムスロット内である、方法。
【請求項32】
請求項29又は30に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第1の反復は、第1のタイムスロット内であり、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第2の反復は、第2のタイムスロット内である、方法。
【請求項33】
請求項1~32のいずれか1項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含む、方法。
【請求項34】
請求項1~32のいずれか1項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、及び前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数を含む、方法。
【請求項35】
請求項33又は34に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上の離散フーリエ変換(DFT)ビームの情報を含む行列(W)を含む、方法。
【請求項36】
請求項1~32のいずれか1項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【請求項37】
請求項1~32のいずれか1項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数、及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【請求項38】
請求項36又は37に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上の離散フーリエ変換(DFT)ビームの情報を含む行列(W)を含む、方法。
【請求項39】
請求項1~38のいずれか1項に記載の方法を実行するように適合される、ユーザ機器(UE)(312)。
【請求項40】
ユーザ機器(UE)(312,1800)であって、
1つ以上の送信機(1808)と、
1つ以上の受信機(1810)と、
前記1つ以上の送信機(1808)及び前記1つ以上の受信機(1810)に関連付けられる処理回路(1802)と、を備え、前記処理回路(1802)は、前記UE(312,1800)に、
ネットワークノード(1400)から、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信すること(1402)と、
前記ネットワークノード(1400)から、前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を受信すること(1404)と、
前記第2の情報に従って、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出すること(1406)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記ネットワークノード(1400)へ報告すること(1408)と、を行わせるように構成される、UE(312,1800)。
【請求項41】
請求項40に記載のUE(312,1800)であって、前記処理回路(1802)は、前記UE(312,1800)に、請求項2~38のいずれか1項に記載の方法を実行すること、を行わせるように構成される、UE(312,1800)。
【請求項42】
ネットワークノード(1400)により実行される方法であって、
UE(312)へ、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信すること(1402)と、
前記UE(312)へ、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を送信すること(1404)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記UE(312)から受信すること(1408)と、を含む方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、前記第1の情報は、前記複数のCSI-RSサンプルを非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む、方法。
【請求項44】
請求項42に記載の方法であって、前記第1の情報は、
非ゼロパワー(NZP) CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び、
前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースが前記UE(312)により同一のNZP CSI-RSの前記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、
を構成する情報を含む、方法。
【請求項45】
請求項43又44に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、非周期的である、方法。
【請求項46】
請求項45に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、単一のトリガによりトリガされる、方法。
【請求項47】
請求項43~46のいずれか1項に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数は、前記NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と等しい、方法。
【請求項48】
請求項43~47のいずれか1項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する、方法。
【請求項49】
請求項42~48のいずれか1項に記載の方法を実行するように適合される、ネットワークノード(1400)。
【請求項50】
処理回路(1504,1604)を備えるネットワークノード(1400,1500)であって、前記処理回路(1504,1604)は、前記ネットワークノード(1400,1500)に、
UE(312)へ、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信すること(1402)と、
前記UE(312)へ、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を送信すること(1404)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記UE(312)から受信すること(1408)と、を行わせるように構成される、ネットワークノード(1400,1500)。
【請求項51】
請求項50に記載のネットワークノード(1400,1500)であって、前記処理回路(1504,1604)は、前記ネットワークノード(1400,1500)に、請求項43~48のいずれか1項に記載の方法を実行すること、を行わせるようにさらに構成される、ネットワークノード(1400,1500)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2022年2月7日に提出された仮特許出願第63/307,524号の利益を主張し、その開示はここで全体として参照によりこれに取り入れられる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、セルラー通信システムに関連し、より具体的には、セルラー通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)におけるチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)に関連する。
【背景技術】
【0003】
<マルチユーザ多重入力多重出力(MU-MIMO)>
MU-MIMOでは、同一のセル内の2つ以上のユーザ機器(UE)が同一の時間-周波数リソース上に共にスケジューリングされる。即ち、2つ以上の独立したデータストリームが同時に異なる複数のUEへ送信され、それぞれのストリームを分離するために典型的には空間ドメインが使用され得る。いくつかのストリームを同時に送信することにより、システムのキャパシティを増加させることができる。しかしながら、それに伴う対価として、電力をストリーム間で分かち合わなけらばならず、ストリームが相互に干渉を及ぼすことになるため、ストリームごとの信号対干渉及び雑音比(SINR)が減少する。
【0004】
<チャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)>
チャネル状態情報(CSI)の測定及びフィードバックのために、CSI-RSが定義されている。CSI-RSは、各アンテナポート上で送信され、送信アンテナポートの各々と自身の受信アンテナポートの各々との間のダウンリンクチャネルを測定するためにUEにより使用される。送信アンテナポートを、CSI-RSポートともいう。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の新無線(NR)では、サポートされるアンテナポートの個数は、現在のところ{1,2,4,8,12,16,24,32}である。受信されるCSI-RSを測定することにより、UEは、CSI-RSが横切るチャネルを、無線伝播チャネル及びアンテナ利得を含めて推定することができる。上記目的のためのCSI-RSを、非ゼロパワー(NZP)CSI-RSともいう。
【0005】
CSI-RSは、スロット内のあるリソースエレメント(RE)群及びあるスロット群において送信されるように構成され得る。図1は、12個のアンテナポートのためのCSI-RS REの一例を示しており、リソースブロック(RB)ごと且つポートごとに1つのREが示されている。
【0006】
図1は、NRにおける12ポートのCSI-RSのためのRE割り当ての一例を示している。
【0007】
加えて、NRでは、UEが干渉を測定するために、干渉測定リソース(IMR)が定義されている。IMRリソースは、4つのResを含み、同一の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で周波数において隣接する4Resか、又はスロット内の時間及び周波数において隣接する2×2のResかのいずれかである。NZP CSI-RSに基づくチャネル、及びIMRに基づく干渉の双方を測定することにより、UEは、実効的なチャネルと雑音及び干渉とを推定して、CSI、即ち、ランク、プリコーディング行列及びチャネル品質を決定することができる。
【0008】
さらに、NRにおいて、UEは1つ又は複数のNZP CSI-RSリソースに基づいて干渉を測定するように構成され得る。
【0009】
<トラッキングリファレンス信号(TRS)>
発振器の不完全性に起因して、送信及び受信は、時間及び/又は周波数において同期していないかもしれず、それがシンボル間及びシンボル内の干渉を引き起こし得る。NRでは、UEにより同期のために使用され得るTRSが導入された。
【0010】
NRの3GPP規格では、CSI報告セッティングが構成されない場合、又は、TRSを包含するCSI-RSリソースセットにリンク付けされている全ての報告セッティングに関連付けられるCSI-ReportConfigという情報要素(IE)内の上位レイヤパラメータである'reportQuantity'が'none'へセットされている場合に、TRSを構成することができる。これは、TRSでの測定に基づくCSI報告がNRではサポートされていないことを意味する。
【0011】
TRSは、CSI-RSリソースセットに関連付けられる、3GPP技術規格(TS)38.331 V16.6.0のNZP-CSI-RS-ResourceSetというIE内の'trs-Info'を介して構成され、UEは、それについて、そのリソースセット内の構成されたNZP CSI-RSリソースの同じポートインデックスを有するアンテナポートが同一であると想定することができる。3GPP規格の観点からは、TRSは、NZP CSI-RSの特別な種類として規格化されており、当該TRSを包含する対応するNZP CSI-RSリソースセットは、真へセットされた上位レイヤパラメータ'trs-Info'を有する。
【0012】
TRSは、実際にはCSI-RSではなく、むしろ、複数の周期的なNZP CSI-RSからなるリソースセットである。より具体的には、TRSは、2つの連続するスロット内に位置する、4つの1ポートかつ密度3のCSI-RSからなる。10、20、40又は80ミリ秒(ms)の周期でリソースセット内のCSI-RSを構成することができる。なお、TRS CSI-RSのために使用されるResの厳密なセットは変化し得る。スロット内の2つのCSI-RSの間には常に4シンボル分の時間ドメイン分離が存在する。図2は、2つの隣接スロットにおける2つのTRSシンボルのTRSバーストの一例を示している。
【0013】
NRは、非周期的なTRSをもサポートしている。
【0014】
LTEについては、LTEセル固有リファレンス信号(CRS)が同期のために使用可能であることで、CRSがTRSと同じ目的に供されていたが、それはCSI報告のためにも使用可能であり、NRにおけるTRSについてサポートされているものではない。しかしながら、LTE CRSと比較すると、TRSは、格段に少ないオーバヘッドを示唆し、1つのアンテナポートのみを有し、TRS期間ごとに2スロットにおいて現れるに過ぎない。
【0015】
<NRにおけるCSIのフレームワーク>
NRでは、UEは、複数の(3GPP TS38.331 V16.6.0におけるCSI-ReportConfigとしても知られる)CSI報告セッティング及び複数のCSI-RSリソースセッティングと共に構成され得る。各CSI-RSリソースセッティングが複数のリソースセットを含むことができ、各リソースセットが高々8個までのCSI-RSリソースを含むことができる。各CSI報告セッティングについて、UEはCSI報告をフィードバックする。
【0016】
各CSI報告セッティングは、少なくとも以下の情報を含む:
・チャネル測定のためのCSI-RSリソースセット
・干渉測定のためのIMRリソースセット
・オプションとして、干渉測定のためのCSI-RSリソースセット
・時間ドメインの振る舞い、即ち、周期的、半永続的、又は非周期的な報告
・周波数の粒度、即ち、ワイドバンド又はサブバンド
・ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、チャネル品質インジケータ(CQI)、及び、リソースセット内に複数のCSI-RSリソースがある場合のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)、といった報告すべきCSIパラメータ
・コードブックタイプ、即ちタイプI又はII、及びコードブックサブセット制限
・測定制限
・サブバンドサイズ。2つのサブバンドサイズ候補のうちの1つが指し示され、値のレンジは帯域幅部分(BWP)の帯域幅に依存する。サブバンドごとに1つのCQI/PMI(サブバンド報告について構成される場合)がフィードバックされる。
【0017】
<NRにおけるタイプI及びタイプIIのコードブック>
タイプIのコードブック(CB)は、典型的には、NRでのシングルユーザMIMO(Single User Multiple-Input Multiple-Output)スケジューリングのためのCSIを報告するためにUEにより使用される。一方、タイプIIのCBは、典型的には、MU-MIMOスケジューリングのためのより正確なCSIフィードバック用である。
【0018】
タイプI及びタイプIIの双方のCBについて、ランクごとに、プリコーディング行列Wは次の形式で定義される
W=W
【数1】
はN×1のDFTベクトルであり、Nは極性ごとのCSI-RSポートの個数であり、一方で、Wは2L×νの行列であって、選択されるビーム間の及び2つの異なる極性を有するアンテナポート間のコフェージング係数を含み、νはレイヤ又はランクの個数である。Wは、CSI帯域幅全体にわたって同一であり、一方で、Wは帯域幅全体向けであるか又はサブバンドごとであり得る。
【0019】
タイプIのCBの場合には、MIMOレイヤごとのプリコーディングベクトルは、単一のDFTビームに関連付けられる。一方、タイプIIのCBについて、レイヤごとのプリコーディングベクトルは、複数のDFTビームの線形結合である。
【0020】
<NRにおける拡張タイプIIコードブック>
NRのリリース16では、タイプIIのCBは、CSIフィードバックのオーバヘッドを低減し及び/又はCSIの精度を改善するために、全てのサブバンドをまたいだ周波数ドメイン(FD)DFTの基底を適用することにより拡張されている。サブバンドごとにWを報告する代わりに、CSI帯域幅全体にわたってWを結合的に表すためにDFT基底ベクトルの線形結合が使用される。各レイヤについて、全てのサブバンドをまたいだプリコーディング行列Wは、次の形式となる
【数2】
【0021】
<QCL>
同一の基地局の異なる複数のアンテナポートからいくつかの信号を送信することができる。それら信号は、ドップラーシフト/拡散、平均遅延速度、又は平均遅延といった、同じ大域的な(large-scale)属性を有し得る。それらアンテナポートは、その場合、疑似コロケーテッド(QCL)であると言われる。
【0022】
UEがあるパラメータ(例えば、ドップラー拡散)に関して2つのアンテナポートがQCLであることを知得している場合、UEは、それらアンテナポートのうちの1つに基づいてそのパラメータを推定し、その推定結果を他のアンテナポート上で信号を受信するために適用することができる。典型的には、第1アンテナポートはTRS又は同期信号ブロック(SSB)といった測定リファレンス信号により表され(ソースリファレンス信号(RS)として知られる)、第2アンテナポートは復調リファレンス信号(DMRS)である(ターゲットRSとして知られる)。
【0023】
例えば、平均遅延に関してアンテナポートA及びBがQCLである場合、UEは、アンテナポートAから受信される信号から平均遅延を推定し、アンテナポートBから受信される信号は同一の平均遅延を有すると想定することができる。これは復調のために有益であり、なぜなら、UEはチャネルの特定を事前に知っておくことができ、それが例えばUEが適切なチャネル推定フィルタを選択する助けになる。
【0024】
QCLに関してどういった想定をおくことができるかについての情報が、ネットワークからUEへシグナリングされる。NRでは、送信されるソースRSと送信されるターゲットRSとの間のQCL関係の4つのタイプが定義された:
・タイプA:{ドップラーシフト,ドップラー拡散,平均遅延,遅延拡散}
・タイプB:{ドップラーシフト,ドップラー拡散}
・タイプC:{平均遅延,ドップラーシフト}
・タイプD:{空間Rxパラメータ}
【0025】
<統一TCIフレームワークを伴うビーム管理>
NRでは、ダウンリンクビーム管理は、送信コンフィグレーションインジケータ(TCI)状態を通じてUEへ空間的QCL('タイプD')想定を伝えることにより行われる。
【0026】
NRリリース15又はリリース16では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)について、ネットワーク(NW)は、無線リソース制御(RRC)によってPDCCH TCI状態のセットと共にUEを構成し、そしてメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を用いて制御リソースセット(CORESET)ごとに1つのTCI状態をアクティブ化する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のビーム管理のために、NWは、RRCによってPDSCH TCI状態のセットと共にUEを構成し、そしてMAC CEにより高々8個のTCI状態をアクティブ化する。アクティブ化の後、NWは、PDSCHをスケジューリングする際に、ダウンリンク制御情報(DCI)内のTCIフィールドを用いて、それらアクティブ化されたTCI状態のうちの1つを動的に指し示す。
【0027】
そうしたフレームワークは、ネットワークがダウンリンクで異なる複数の空間方向から信号を受信するようにUEに指示するための多大な柔軟性を可能にし、大きなシグナリングオーバヘッド及び遅いビーム切り替えが代償となる。それら制限は、UEの移動が考慮される場合には特に顕著かつ高コストとなる。1つの例は、PDSCHのためにしかDCIを用いたビームの更新を行うことができず、他のリファレンス信号/チャネルについてビームを更新するにはMAC CE及び/又はRRCを要し、余計なオーバヘッド及びレイテンシがもたらされる。
【0028】
さらに、大多数のケースで、ネットワークは、データ及び制御の双方について同一の方向でUEに対する送受信を行う。よって、異なる複数のチャネル/信号について別個のフレームワーク(TCI状態に個別の空間関係)を用いることは、実装を複雑にする。
【0029】
リリース17では、周波数レンジ2(FR2)におけるビーム管理を簡略化するために共通ビームフレームワークが導入されており、TCI状態により表される共通的なビームをUEに対しアクティブ化/指示することができ、その共通的なビームはPDCCH及びPDSCHといったように複数のチャネル/信号に適用可能である。共通ビームフレームワークを、統一TCI状態フレームワークともいう。
【0030】
その新たなフレームワークは、2つの動作モード、即ち"DL/UL合同TCI(Joint DL/UL TCI)"又は"DL/UL分離 TCI(Separate DL/UL TCI)"のうちの1つにおいてRRCで構成され得る。"DL/UL合同TCI"では、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の信号/チャネルの双方について1つの共通的な合同のTCI状態が使用される。"DL/UL分離TCI"では、DLチャネル/信号について1つの共通的なDL専用のTCI状態が使用され、ULチャネル/信号について1つの共通的なUL専用のTCI状態が使用される。
【0031】
統一的なTCI状態は、リリース15/16におけるPDSCHのためのTCI状態の更新と同様のやり方で更新されることができ、即ち次の2つの選択肢のうちの1つである:
・2段階:RRCシグナリングを使用して、上位レイヤパラメータPDSCH-configにおいてある数の統一TCI状態が構成され、MAC CEを使用して、統一TCI状態のうちの1つがアクティブ化される、あるいは
・3段階:RRCシグナリングを使用して、PDSCH-configにおいてある数の統一TCI状態が構成され、MAC CEを使用して、高々8個の統一TCI状態がアクティブ化され、DCIにおける3ビットのTCI状態ビットフィールドを使用して、アクティブ化された統一TCI状態のうちの1つが指し示される。
【0032】
アクティブ化され又は指し示される1つの統一TCI状態が、新たな統一TCI状態がアクティブ化され又は指し示されるまで、後続のPDCCH及びPDSCH送信において使用されることになる。
【0033】
DL割り当てを伴う場合及び伴わない場合の双方で、ビームインジケーションのために既存のDCIフォーマット1_1及び1_2が再利用される。DL割り当てを伴うDCIフォーマット1_1及び1_2について、PDSCHの確認応答(ACK)/否定確認応答(NACK)を、ビームインジケーションの成功裏の受信のインジケーションとして使用することができる。DL割り当てを伴わないDCIフォーマット1_1及び1_2について、タイプ1及びタイプ2双方のHARQ-ACKコードブックでの半永続的スケジューリング(SPS)PDSCHの解放のためのものと類似する新たなACK/NACKの仕組みが使用され、ビームインジケーションDCIの成功裏の受信に応じて、UEはACKを報告する。
【0034】
DCIベースのビームインジケーションについて、指し示されたTCI状態を適用すべき最初のスロットは、少なくともDL/UL合同又は分離ビームインジケーションの確認応答の最後のシンボルの少なくともYシンボル後である。Yシンボルは、UEのケイパビリティに基づいて次世代ノードB(gNB)により構成され、シンボル単位で報告もなされる。Yの値は、未だ決定されておらず、RAN4の決定に委ねられている。
【発明の概要】
【0035】
チャネル状態情報(CSI)リファレンス信号(RS)の受信及び関連付けられるCSI報告のためのシステム及び方法が開示される。ある実施形態において、ユーザ機器(UE)により実行される方法は、ネットワークノードから、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信することと、上記ネットワークノードから、上記複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバックを報告するように上記UE(312)を構成する第2の情報を受信することと、を含む。上記方法は、さらに、上記第2の情報に従って、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出することと、1つ以上のCSI-RS報告を介して、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、上記ネットワークノードへ報告することと、を含む。このようにして、モビリティシナリオの下での性能を改善することができる。
【0036】
ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルは、単一のタイムスロット内の異なる時点のものである。
【0037】
ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルは、異なる時点のものであり、上記異なる時点は、第1タイムスロット内の少なくとも1つの時点及び上記第1タイムスロットと異なる第2タイムスロット内の少なくとも1つの時点を含む。
【0038】
ある実施形態において、上記異なる時点は、単一のタイムスロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、異なるタイムスロット内の同一のOFDMシンボル、又は異なるタイムスロット内の異なるOFDMシンボルのいずれかである。
【0039】
ある実施形態において、上記第1の情報は、上記複数のCSI-RSサンプルを非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセット内の異なるNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む。他の実施形態において、上記第1の情報は、NZP CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースが上記UEにより同一のNZP CSI-RSの上記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、を構成する情報を含む。ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルは、非周期的である。ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルは、単一のトリガによりトリガされる。ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数は、上記NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と等しい。
【0040】
ある実施形態において、上記第1の情報は、さらに、上記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数を明示的に又は暗黙的に示す情報を含む。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについてCSI-RSリソースマッピングが相違する。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する。ある実施形態において、上記第1の情報は、さらに、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに共通的な1つ以上の共通パラメータを含む。
【0041】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースの全てが同一の個数Mのアンテナポートを有する。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースの全てにとってm番目(m=0,1,...,M-1)のアンテナポートが同一である。
【0042】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくとも2つが異なる個数のアンテナポートを有する。
【0043】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの1つのNZP CSI-RSリソースは、第1の個数のアンテナポートを有し、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの全ての残りのNZP CSI-RSリソースは、第2の個数のアンテナポートを有する。ある実施形態において、上記第2の個数のアンテナポートは、上記第1の個数のアンテナポートよりも少ない。ある実施形態において、上記第2の個数のアンテナポートは、単一の極性にのみ関連付けられる。
【0044】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP-CSIリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成される。
【0045】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP-CSIリソースのうちの1つについて構成されるTCI状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP-CSIリソースの全てに適用可能である。
【0046】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成されるTCI状態IDを示す単一のパラメータが、上記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる。
【0047】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一のTCI状態IDが、上記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するメディアアクセス制御(MAC)制御要素を介して構成される。
【0048】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、上記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEを介して、単一のTCI状態IDが構成され、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースに適用可能である。
【0049】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成されるTCI状態IDを示す単一のパラメータが、上記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる。
【0050】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一のTCI状態IDが構成される。
【0051】
ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、単一のTCI状態IDが、上記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素を介して、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZ-CSIリソースの全てについて構成される。
【0052】
ある実施形態において、上記UEに対し現時点でアクティブ化されている統一TCI状態が、上記NZP CSI-RSリソースセット内の上記複数のNZP CSIリソースの全てに適用される。
【0053】
ある実施形態において、上記第1の情報は、単一のNZP CSI-RSリソースのコンフィグレーションを介して上記複数のCSI-RSサンプルを構成する情報、及び上記複数のCSI-RSサンプルに対応する上記NZP CSI-RSリソースの複数回の反復を定義する情報を含む。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースの上記複数回の反復を定義する上記情報は、上記NZP CSI-RSリソースの反復の間の1つ以上のタイムオフセットを示す情報を含む。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースの上記複数回の反復は、単一のタイムスロット内である。ある実施形態において、上記NZP CSI-RSリソースの上記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第1の反復は、第1のタイムスロット内であり、上記NZP CSI-RSリソースの上記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第2の反復は、第2のタイムスロット内である。
【0054】
ある実施形態において、上記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含む。
【0055】
ある実施形態において、上記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含み、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、及び上記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数を含む。ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上の離散フーリエ変換(DFT)ビームの情報を含む行列(W)を含む。
【0056】
ある実施形態において、上記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含む。
【0057】
ある実施形態において、上記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及びFD基底ベクトルの選択されるセットを含み、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、上記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数、及びFD基底ベクトルの選択されるセットを含む。ある実施形態において、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、上記ネットワークノードへ報告される上記プリコーディング行列の上記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上のDFTビームの情報を含む行列(W)を含む。
【0058】
UEの対応する実施形態もまた開示される。ある実施形態において、UEは、1つ以上の送信機、1つ以上の受信機、並びに上記1つ以上の送信機及び上記1つ以上の受信機に関連付けられる処理回路を備える。上記処理回路は、上記UEに、ネットワークノードから、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信することと、上記ネットワークノードから、上記複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバックを報告するように上記UE(312)を構成する第2の情報を受信することと、上記第2の情報に従って、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出することと、1つ以上のCSI-RS報告を介して、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、上記ネットワークノードへ報告することと、を含む。
【0059】
ネットワークノードにより実行される方法の実施形態もまた開示される。ある実施形態において、ネットワークノードにより実行される方法は、UEへ、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信することと、上記UEへ、異なる時点の上記複数のCSI-RSサンプルに伴う上記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバックを報告するように上記UEを構成する第2の情報を送信することと、1つ以上のCSI-RS報告を介して、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて上記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、上記UEから受信することと、を含む。
【0060】
ネットワークノードの対応する実施形態もまた開示される。ある実施形態において、ネットワークノードは、当該ネットワークノードに、UEへ、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信することと、上記UEへ、異なる時点の上記複数のCSI-RSサンプルに伴う上記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバックを報告するように上記UEを構成する第2の情報を送信することと、1つ以上のCSI-RS報告を介して、上記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて上記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、上記UEから受信することと、を行わせるように構成される処理回路を備える。
【図面の簡単な説明】
【0061】
本明細書に取り入れられその一部をなす添付図面の図は、本開示のいくつかの観点を示しており、その説明と共に本開示の原理の説明に供される。
図1】12個のアンテナポートのためのチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)リソースエレメント(RE)の一例を示しており、リソースブロック(RB)ごと且つポートごとに1つのREが示されている;
図2】2つの隣接スロットにおける2つのTRSシンボルのトラッキングリファレンス信号(TRS)バーストの一例を示している;
図3】本開示の実施形態を実装し得るセルラー通信システムの1つの例を示している;
図4】本開示の1つの例示的な実施形態に係る、異なる時点t、t及びtにおける複数の(例えば、3個の)サンプルに伴う例示的なCSI-RSコンフィグレーションを示している;
図5】タイプI及びタイプIIのコードブックのためのプリコーディング行列Wのコフェージング係数行列W(t)成分の係数についての例示的な位相スロットが図5に示されている;
図6】W(t)の係数についての例示的な位相スロットを示している;
図7】本開示の1つの実施形態に係る、非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセットの一部としてマルチサンプルCSI-RSを構成する例を示している;
図8】本開示の1つの実施形態に従って、NZP CSI-RSリソースセット内の3個の8ポートNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルとして構成される例を示している;
図9】本開示の1つの実施形態に従って、NZP CSI-RSリソースセット内の1個の8ポートNZP CSI-RSリソース及び2個の4ポートNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルとして構成される例を示している;
図10】NZP CSI-RSリソースが周期的である場合に、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースのためのTCI状態IDを提供するパラメータであるqcl-InfoPeriodicCSI-RS-r18が、NZP-CSI-RS-ResourceSetという情報要素(IE)において構成される、例示的な実施形態を示している;
図11】単一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を含むパラメータqcl-info-r18がNZP CSI-RSリソースセット内の全ての非周期的なNZP CSI-RSリソースに適用されるべきTCI状態を提供する、例示的な実施形態を示している;
図12】あるスロット内で8ポートCSI-RSリソースが直交周波数分割多重(OFDM)シンボル3個分のギャップと共に2回反復される、例示的な実施形態を示している;
図13】2つの連続するスロットにおいて32ポートCSI-RSリソースが反復される例示的な実施形態を示している;
図14A】本開示の少なくともいくつかの実施形態に係るネットワークノード及びユーザ機器(UE)の動作を示している;
図14B】本開示の少なくともいくつかの実施形態に係るネットワークノード及びユーザ機器(UE)の動作を示している;
図15】無線アクセスノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である;
図16】無線アクセスノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である;
図17】無線アクセスノードの例示的な実施形態の概略ブロック図である;
図18】UEの例示的な実施形態の概略ブロック図である;
図19】UEの例示的な実施形態の概略ブロック図である;
図20】本開示の実施形態を実装し得る通信システムの一例を示している;
図21図20のホストコンピュータ、基地局及びUEの例示的な実施形態を示している;
図22】本開示の実施形態に係る図20及び図21の通信システムのノード群の動作を示すフローチャートである。
図23】本開示の実施形態に係る図20及び図21の通信システムのノード群の動作を示すフローチャートである。
図24】本開示の実施形態に係る図20及び図21の通信システムのノード群の動作を示すフローチャートである。
図25】本開示の実施形態に係る図20及び図21の通信システムのノード群の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下に説示する実施形態は、当業者がそれら実施形態を実践することを可能にする情報を表現し、及びそれら実施形態の実践の最良の形態を示す。添付図面の図を踏まえて以下の説明を読めば、当業者は、本開示の概念を理解し、及びここで具体的には扱われていないそれら概念の応用を認識するであろう。それら概念及び応用は本開示のスコープの範囲内に入ることが理解されるべきである。
【0063】
ここで企図される実施形態のいくつかが、これより添付図面を参照しながらより十分に説明されるであろう。しかしながら、ここで開示される主題のスコープの範囲内に他の実施形態も含まれるものであり、開示される主題は、ここで説示される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、それら実施形態は当業者へその主題のスコープを伝えるための例として提供される。
【0064】
概して、ここで使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は使用されている文脈から異なる意味が示唆されていない限り、関係する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。あるエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの全ての言及は、別段の明示的な記述の無い限り、それらエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つの実例への言及としてオープンに解釈されるべきである。あるステップが他のステップに後続し若しくは先行するものとして明示的に説明されておらず、及び/又は、あるステップが他のステップに後続し若しくは先行しなければならないことが暗黙の了解でない限り、ここで開示されるいかなる方法のステップも、開示された厳密な順序で実行されなくてよい。ここで開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切であるならば、他の任意の実施形態へ適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、他のどの実施形態にも当てはまり得るものであり、逆もまたしかりである。包含される実施形態の他の目的、特徴及び利点が以下の説明から明らかとなるであろう。
【0065】
[無線ノード]:ここで使用されるところでは、"無線ノード"は、無線アクセスノードか又はワイヤレス通信デバイスかのいずれかである。
【0066】
[無線アクセスノード]:ここで使用されるところでは、"無線アクセスノード"、"無線ネットワークノード"、又は"無線アクセスネットワークノード"は、信号をワイヤレスに送信し及び/又は受信するように動作する、セルラー通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)内の任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定ではないものの、基地局(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB)、若しくは3GPPロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおける拡張若しくは進化型ノードB(eNB))、高電力若しくはマクロ基地局、低電力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局若しくはホームeNBなど)、リレーノード、基地局の機能性の一部を実装するネットワークノード(例えば、gNB中央ユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノード、若しくはgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)、又は、何らかの他のタイプの無線アクセスノードの機能性の一部を実装するネットワークノードを含む。
【0067】
[コアネットワークノード]:ここで使用されるところでは、"コアネットワークノード"は、コアネットワーク内の任意のタイプのノード、又はコアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービスケイパビリティ露出機能(SCEF)、又はホーム加入者サーバ(HSS)などを含む。コアネットワークノードのいくつかの他の例は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク露出機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、又は統一データ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
【0068】
[通信デバイス]:ここで使用されるところでは、"通信デバイス"は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスのいくつかの例は、限定ではないものの、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家庭電化製品、医療電化製品、メディアプレーヤ、カメラ、又は、限定ではないものの、例えばテレビジョン、ラジオ、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップ、若しくはパーソナルコンピュータ(PC)といった任意のタイプの消費者電子機器を含む。通信デバイスは、無線若しくは有線の接続を介して音声及び/若しくはデータを通信することを可能とされる、可搬型、手持ち型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイルデバイスであってよい。
【0069】
[ワイヤレス通信デバイス]:他のタイプの通信デバイスは、ワイヤレス通信デバイスであり、ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)へのアクセスを有する(サービスを受ける)任意のタイプのワイヤレスデバイスであってよい。ワイヤレス通信デバイスのいくつかの例は、限定ではないものの、3GPPネットワークにおけるユーザ機器デバイス(UE)、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、及びモノのインターネット(IoT)デバイスを含む。そうしたワイヤレス通信デバイスは、モバイルフォン、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家庭電化製品、医療電化製品、メディアプレーヤ、カメラ、若しくは、限定ではないものの、例えばテレビジョン、ラジオ、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップ、若しくはPCといった任意のタイプの消費者電子機器であってもよく、又はそれに一体化されてもよい。ワイヤレス通信デバイスは、無線接続を介して音声及び/若しくはデータを通信することを可能とされる、可搬型、手持ち型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイルデバイスであってよい。
【0070】
[ネットワークノード]:ここで使用されるところでは、"ネットワークノード"は、セルラー通信ネットワーク/システムのRAN又はコアネットワークのいずれかの部分である任意のノードである。
【0071】
[送受信ポイント(TRP)]:いくつかの実施形態において、TRPは、ネットワークノード、無線ヘッド、空間的関係(spatial relation)、又は送信コンフィグレーションインジケータ(TCI)状態のいずれかであり得る。TRPは、いくつかの実施形態では、空間的関係又はTCI状態により表され得る。いくつかの実施形態では、TRPは、複数のTCI状態を使用しているかもしれない。いくつかの実施形態では、TRPは、当該要素に固有の物理レイヤの属性及びパラメータに従ってUEとの間で無線信号を送受信するgNBの一部であってもよい。いくつかの実施形態では、多重的なTRP(マルチTRP)動作において、サービングセルは、2つのTRPからUEをスケジューリングすることができ、より良好な物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)カバレッジ、信頼性及び/又はデータレートが提供される。マルチTRPについて、シングルダウンリンク制御情報(DCI)及びマルチDCIという2つの異なる動作モードが存在する。双方のモードについて、アップリンク及びダウンリンクの動作の制御は、物理レイヤ及びメディアアクセス制御(MAC)の双方により行われる。シングルDCIモードでは、UEは、双方のTRPについて同じDCIによりスケジューリングされ、マルチDCIモードでは、UEは、各TRPからの独立したDCIによりスケジューリングされる。
【0072】
いくつかの実施形態において、送信ポイント群(TPs)というセットは、1つのセル、1つのセルの一部、又は1つの測位リファレンス信号(PRS)専用のTPについての地理的にコロケーテッドな送信アンテナのセット(例えば、(1つ以上のアンテナ要素を有する)アンテナアレイ)である。TPsは、基地局(eNB)アンテナ群、リモート無線ヘッド(RRH)群、基地局のリモートアンテナ、PRS専用TPのアンテナなどを含み得る。1つのセルが1つ又は複数のTPにより形成されてもよい。ホモジーニアス配備について、各TPが1つのセルに相当してもよい。
【0073】
いくつかの実施形態において、TRPのセットは、TP及び/又は受信ポイント(RP)の機能性をサポートする地理的にコロケーテッドなアンテナのセット(例えば、(1つ以上のアンテナ要素を有する)アンテナアレイ)である。
【0074】
なお、ここで与えられる説明は、3GPPセルラー通信システムに焦点を当てており、そのため、3GPPの専門用語又は3GPPの専門用語に類似する専門用語がしばしば使用される。しかしながら、ここで開示される概念は、3GPPシステムには限定されない。
【0075】
なお、ここでの説明において"セル"との用語への言及がなされるかもしれないが、特に5G NRの概念に関して、セルの代わりにビームを使用してもよく、そのため、ここで説明される概念はセル及びビームの双方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
【0076】
現在のところ、ある課題が存在する。現実の配備における測定によって、ダウンリンクのマルチユーザMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)のプリコーディング性能は、一緒にスケジューリングされたUEのうちの1つ以上が基地局に対して相対的に時速数km(キロメートル)(km/h)よりも速く移動を開始すると劣化することが観測されている。その主な理由の1つは、それが起こる場合には、基地局においてMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)プリコーディングを計算する際に使用されるチャネルの情報がかなり早く陳腐化するからである。結果として、プリコーダは、一緒にスケジューリングされたUEを意図するUEへの送信の際の干渉から保護する実効性を失う。よって、ダウンリンクMIMOプリコーディングを、より速いUEの速度に対してロバストにする必要がある。
【0077】
3GPPプレリリース18では、タイプI又はタイプIIのチャネル状態情報(CSI)フィードバックを時間領域/ドップラー情報で拡張することを視野に入れて提案及び議論がなされてきた。しかしながら、現行のCSIリファレンス信号(CSI-RS)コンフィグレーションは、時間ドメイン/ドップラー情報を導出するには適しておらず、なぜなら、現行のCSI-RSリソースコンフィグレーションではCSI-RS周期内でリソースごとに単一のCSI-RSサンプルのみが構成されるからである。UEが時間ドメイン/ドップラー情報を計算してそれをタイプI又はタイプIIのCSIフィードバックとして返送するためには、複数のサンプルを伴うCSI-RSリソースコンフィグレーションが必要とされる。UEをそうした複数サンプルのCSI-RSと共にいかにして構成すべきかは、未解決の問題であり、解決される必要がある。
【0078】
本開示のある観点及びそれらの実施形態は、上述した又は他の課題に対する解決策を提供し得る。複数の非ゼロパワー(NZP)CSI-RSサンプルを構成するために、2つの異なる代替的な解決策に関連する実施形態が提案される。それら解決策は、次の解決策を含む。
・第1の解決策(ソリューション1)は、NZP CSI-RSリソースセット内で複数のNZP CSI-RSリソースを構成することに基づくものであり、複数のNZP CSI-RSリソースの各々が単一のサンプルを表す
・第2の解決策(ソリューション2)は、単一のNZP CSI-RSリソースを構成し、当該単一のNZP CSI-RSリソースに関連付けられる反復回数を構成することに基づく
【0079】
ソリューション1のために、NZP CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソースを構成することを介して、複数のNZP CSI-RSサンプルを構成するためのシステム及び方法の実施形態が提供され、当該複数のNZP CSI-RSリソースの各々が1つのNZP CSI-RSサンプルを表す。それら実施形態は、以下の特性のうちの任意の1つ以上を含んでよい:
・NZP CSI-RSの複数のサンプルを含むようにNZP CSI-RSリソースセットをいかにして構成するかの詳細(これは、NZP CSI-RSリソースセット内の相異なるNZP CSI-RSリソースが相異なるNZP CSI-RSであるレガシー動作とは区別されるべきである)-マルチサンプルNZP CSI-RSのためにNZP CSI-RSリソースセットを構成するための様々な手法についてセクション3を参照されたい。
・NZP CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースにおけるアンテナポートに関する前提-セクション3.1における詳細を参照されたい。
・NZP CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースのためのTCI状態インジケーションの詳細
-周期的なNZP CSI-RSに関連する詳細についてはセクション3.2を参照されたい
-半永続的なNZP CSI-RSに関連する詳細についてはセクション3.3を参照されたい
-非周期的なNZP CSI-RSに関連する詳細についてはセクション3.4を参照されたい
-統一TCIフレームワークを介するTCI状態インジケーションに関する詳細についてはセクション3.5を参照されたい
・NZP CSI-RSの複数のサンプルに関するCSI測定及び報告の実行-セクション1又は2を参照されたい。
【0080】
ソリューション2のために、NZP CSI-RSリソースを構成することを介して、複数のNZP CSI-RSサンプルを構成するためのシステム及び方法の実施形態が提供され、ある反復回数が単一のNZP CSI-RSリソースに関連付けられ、各反復が単一のNZP CSI-RSサンプルを表す。それら実施形態は、以下の特性のうちの1つ以上を含んでよい:
・スロット内NZP CSI-RS反復の詳細-セクション4.1を参照されたい
・スロット間NZP CSI-RS反復の詳細-セクション4.2を参照されたい
・NZP CSI-RSの複数のサンプルに関するCSI測定及び報告の実行-セクション1又は2を参照されたい。
【0081】
ある実施形態は、次の技術的利点のうちの1つ以上を提供し得る。提案される解決策の実施形態は、複数のNZP CSI-RSサンプルに対するCSI測定を可能にして、例えばモビリティのシナリオの下での性能を改善する。それら実施形態のいくつかは、構成オーバヘッドを低減しながら複数のNZP CSI-RSサンプルを構成する固有の手法を提供する(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングオーバヘッドが低減される)。
【0082】
図3は、本開示の実施形態を実装し得るセルラー通信システム300の1つの例を示している。ここで説明される実施形態において、セルラー通信システム300は、次世代RAN(NG-RAN)及び5Gコア(5GC)を含む5Gシステム(5GS)である。但し、本開示は、それには限定されず、例えばE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial RAN)及びEPC(Evolved Packet Core)を含むEPS(Evolved Packet System)といった他の種類のワイヤレス又はセルラー通信システムにおいて利用されてもよい。この例において、RANは、基地局302-1及び302-2を含み、それらは、5GSでは、対応する(マクロ)セル304-1及び304-2を制御する、NR基地局(gNB)及びオプションとして次世代eNB(ng-eNB)(例えば、5GCへ接続されたLTE RANノード)を含む。基地局302-1及び302-2を、概して、ここではまとめて複数の基地局302といい、個別に基地局302という。同様に、(マクロ)セル304-1及び304-2を、概して、ここではまとめて複数の(マクロ)セル304といい、個別に(マクロ)セル304という。RANは、対応するスモールセル308-1~308-4を制御する複数の低電力ノード306-1~306-4をも含んでよい。低電力ノード306-1~306-4は、(ピコ若しくはフェムト基地局などの)スモール基地局又はリモート無線ヘッド(RRH)などであることができる。とりわけ、図示してはいないものの、スモールセル308-1~308-4のうちの1つ以上は、代替的に基地局302により提供されてもよい。低電力ノード306-1~306-4を、概して、ここではまとめて複数の低電力ノード306といい、個別に低電力ノード306という。同様に、スモールセル308-1~308-4を、概して、ここではまとめて複数のスモールセル308といい、個別にスモールセル308という。セルラー通信システム300もまた、5Gシステム(5GS)では5GCというコアネットワーク310を含む。基地局302(及びオプションとしての低電力ノード306)は、コアネットワーク310へ接続される。
【0083】
基地局302及び低電力ノード306は、対応するセル304及び308内のワイヤレス通信デバイス312-1~312-5へサービスを提供する。ワイヤレス通信デバイス312-1~312-5を、概して、ここではまとめて複数のワイヤレス通信デバイス312といい、個別にワイヤレス通信デバイス312という。以下の説明において、ワイヤレス通信デバイス312は、多くの場合UEであるが、本開示はそれには限定されない。
【0084】
タイプI又はタイプIIのコードブックベースのCSIフィードバックを時間ドメイン/ドップラー情報と共に拡張するために複数のCSI-RSサンプルがいかにしてUE312により使用されるかの実施形態の説明をまず提供する。その後に、複数のサンプルに伴うCSI-RSの構成及びシグナリングのための詳細な実施形態が続く。
【0085】
図4は、異なる時点t、t及びtにおける複数の(例えば、3個の)サンプルに伴う例示的なCSI-RSコンフィグレーションを示している。異なる時点とは、同一のスロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、又は異なるスロット内の同一の若しくは異なるOFDMシンボルであってよい。いくつかの実施形態において、上記時点は、不均一に間隔を空けていてもよい(例えば、t-t=2、且つt-t=3)。なお、CSI-RSが周期的又は半永続的なCSI-RSとして構成される場合には、複数の時点又はサンプルは、CSI-RS周期の範囲内であり得る。CSI-RSが非周期的なCSI-RSとして構成される場合には、複数の時点又はサンプルは、単一のトリガによりトリガされる(例えば、単一のDCIを介してトリガされる)。
【0086】
<1 複数CSI-RSサンプルに基づくタイプIのCSIフィードバックの拡張>
【数3】
【0087】
ある実施形態では、ある報告時点でW(t)及びW(t)が報告され、一方で別個の報告時点でW(t)及びW(t)が報告される。
【0088】
他の実施形態では、第1の報告時点でW(t)及びW(t)が報告され、一方で第2の報告時点でW(t)及びW(t)が併せて報告される。
【0089】
また別の実施形態では、単一の報告時点でW(t)、W(t)、W(t)及びW(t)が併せて報告される。
【0090】
上記実施形態において、報告時点がPUSCHか又はPUCCHかのいずれかを介して報告されてもよい。
【0091】
1つの例において、W(t)、W(t)及びW(t)を用いて、ネットワーク(例えばgNBである基地局302といった、例えばネットワークノード)は、複数の時点{t、t及びt}にわたるWの係数ごとの位相変化を導出し、よって平均二乗誤差(MSE)といった何らかの基準に基づいてその期間にわたる内在する対応するドップラー周波数又は位相勾配を推定することができる。W(t)の係数についての一例としての位相勾配が図5に示されている。そして、推定されるドップラー周波数又は位相勾配を使用して、将来の時点における対応するWの係数を予測することができる。
【0092】
代替的に、W(t)及びW(t)を報告する代わりに、第1時点を基準とした異なる時点のWの各係数の位相差が報告される。さらなる実施形態では、上記時間ウィンドウにわたるWの各係数の位相勾配が報告される。
【0093】
<2 複数CSI-RSサンプルに基づくタイプIIのCSIフィードバックの拡張>
【数4】
【0094】
しかしながら、選択されるDFTビーム(即ち、空間ドメイン)と及び選択されるFD基底ベクトルとの間のコフェージング係数は、時点が相違すれば変化するため、各時点t、t及びtにおいてWを計算し及び報告する必要がある(即ち、時間t、t及びtにおいて計算されるW(t)、W(t)及びW(t))
【0095】
ある実施形態では、ある報告時点でW(t)、W(t)及びW(t)が報告され、一方で別個の報告時点でW(t)及びW(t)が報告される。
【0096】
他の実施形態では、第1の報告時点でW(t)、W(t)及びW(t)が報告され、一方で第2の報告時点でW(t)及びW(t)が併せて報告される。
【0097】
また別の実施形態において、単一の報告時点でW(t)、W(t)、W(t)、W(t)及びW(t)が併せて報告される。
【0098】
上記実施形態において、報告時点がPUSCHか又はPUCCHかのいずれかを介して報告されてもよい。
【0099】
(t)、W(t)及びW(t)を用いて、ネットワーク(例えばgNBである基地局302といった、例えばネットワークノード)は、複数の時点{t、t及びt}にわたるWの係数ごとの位相変化を導出し、よってMSEといった何らかの基準に基づいてその期間にわたる内在する対応するドップラー周波数又は位相勾配を推定することができる。W(t)の係数についての一例としての位相勾配が図6に示されている。そして、推定されるドップラー周波数又は位相勾配を使用して、将来の時点における対応するWの係数を予測することができる。
【0100】
代替的に、W(t)及びW(t)を報告する代わりに、第1時点を基準とした異なる時点のWの各係数の位相差が報告される。さらなる実施形態では、上記時間ウィンドウにわたるWの各係数の位相勾配が報告される。
【0101】
<3 NZP CSI-RSリソースセット内の上位レイヤパラメータを介する複数のCSI-RSサンプルのインジケーション>
ある実施形態において、複数のCSI-RSサンプルは、NZP CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースとしてUE312に対し構成される。UE312に対してNZP CSI-RSリソースセット内で構成されるNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの相異なるサンプルに相当することを通知するために、例えばNZP-CSI-RS-ResourceSetという情報要素(IE)内の上位レイヤパラメータをUE312に対し構成することができる(NZP-CSI-RS-ResourceSetというIEの定義については3GPP TS38.331 V16.6.0参照)。そうしたコンフィグレーションの一例が図7に与えられている。この例では、上位レイヤパラメータである"multisample-r18"が'on'として構成される場合に、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースは、同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルとしてUE312により解釈される。"multisample-r18"が'off'として構成され、又は"multisample-r18"が不在である場合(即ち、それが構成されない場合)、UE312は、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースは同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルであるとは想定しない。
【0102】
サンプルの個数もまた、UE312に対し構成される必要があり得る。いくつかの実施形態において、サンプルの個数は、構成されるNZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と常に等しい。その場合、UE312は、構成されるNZP CSI-RSリソースセットからのサンプルの個数を推認することができ、よって明示的なシグナリングは必要ではない。いくつかの他の実施形態において、サンプル及び/又はCSI計算に使用されるべきサンプルの個数がUE312へ明示的にシグナリングされてもよい。そのシグナリングは、別個に符号化されるか又はマルチサンプルCSI-RSをトリガするための上位レイヤパラメータと結合的に符号化されるかのいずれかであり得る。いくつかの実施形態において、明示的にシグナリングされるサンプルの個数は、NZP-CSI-RS-ResourceSetというIE内に上位レイヤパラメータとして含められ得る。
【0103】
いくつかの実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの各々について構成されるCSI-RSリソースマッピング及び/又は時間ドメイン位置は相違する。一方で、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソース間で、他のパラメータ(例えば、CSI-RSリソースマッピング及び/又は時間ドメイン位置以外)は同様であってよい。よって、シグナリングオーバヘッドを節約するために、それら他のパラメータをNZP CSI-RSリソースの各々についてシグナリングする必要はないであろう。ある実施形態において、それら他のパラメータは、NZP CSI-RSリソースのうちの1つについてのみ構成され(例えば、NZP CSI-RSリソースセット内の最初のNZP CSI-RSリソース)、UEは、上位レイヤパラメータである"multisample-r18"が'on'として構成される場合に、それらパラメータがNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースに当てはまるものと解釈する。
【0104】
図7は、NZP CSI-RSリソースセットの一部としてマルチサンプルCSI-RSを構成する例を示している。
【0105】
<3.1 異なる複数のNZP CSI-RSリソースにおけるアンテナポートに関する前提>
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースが同一の個数Mのアンテナポートを有する(即ち、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースが3GPP TS38.331 v16.6.0において定義されている通りの上位レイヤパラメータ'nrofPorts'について同一の値で構成される)。この場合において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルであるときは、それはNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースにとってm番目のアンテナポート(m=0,1,...,M-1)が同一であることを意味する。これは、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースにとってm番目のアンテナポート(m=0,1,...,M-1)がアンテナ要素、アンテナ要素の集合からなるサブアレイ、又はビームのいずれか1つを用いて送信されるものとして解釈され得る。即ち、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースについての1番目のアンテナポートは同一であり、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースについての2番目のアンテナポートは同一である、などである。なお、'NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースについて同一のアンテナポート'という上記条件は、M個全てのアンテナポートについて充足されるものとする。図8は、NZP CSI-RSリソースセット内の3個の8ポートNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルとして構成される例を示している。この例では、次のものがある:
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3000が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3001が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3002が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3003が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3004が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3005が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3006が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3007が同一である
【0106】
また別の実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースのうちの1つがM個のアンテナポートと共に構成され、NZP CSI-RSリソースセット内の残りのNZP CSI-RSリソースがより少ないM個のアンテナポートと共に構成され、M<Mである。例えば、より多数のポートを伴うNZP CSI-RSリソースは、NZP CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソースのうちで時間的に最も早く生起するNZP CSI-RSリソースであってよい(例えば、最も早いNZP CSI-RSリソースは、図4における時間t1のNZP CSI-RSリソースに相当し得る)。ここでの利点は、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースのうち1つを除く全てのNZP CSI-RSリソースについてより小さいアンテナポートの個数Mが使用され得るため、マルチサンプルCSI-RSに伴うNZP CSI-RSオーバヘッドが低減され得ることである。マルチサンプルCSI-RSを構成するためのこのオーバヘッド低減の仕組みでは、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースにとって、M個までの第1のアンテナポートについてのm番目のアンテナポート(m=0,1,...,M-1)は同一である。これは、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースにとってm番目のアンテナポート(m=0,1,...,M-1)がアンテナ要素、アンテナ要素の集合からなるサブアレイ、又はビームのいずれか1つを用いて送信されるものとして解釈され得る。図9は、NZP CSI-RSリソースセット内の1個の8ポートNZP CSI-RSリソース及び2個の4ポートNZP CSI-RSリソースが同一のNZP CSI-RSの複数のサンプルとして構成される例を示している。この例では、次のものがある:
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3000が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3001が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3002が同一であり、
・1番目、2番目及び3番目のNZP CSI-RSリソースにおけるポート3003が同一である
【0107】
他の例において、M個のポートは、単一の極性にのみ関連付けられてもよく、CSI-RSオーバヘッドは凡そ半分に低減され得る。これが有効なのは、時間ドメインのチャネルの属性(例えば、ドップラー)が双方の極性にとって共通的だからである。上記実施形態の1つの派生において、上記実施形態におけるM=1であり、その場合、NZP CSI-RSリソースセット内の1つのNZP CSI-RSリソースを除いて、複数のNZP CSI-RSリソースは単一のCSI-RSポートと共に構成され得る。この場合には、リソースセット内の1つのNZP CSI-RSリソースのみが、1よりも大きいM個のCSI-RSポートと共に構成される。
【0108】
<3.2 周期的なNZP CSI-RSリソースについてのTCI状態インジケーション>
いくつかの実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースが周期的である場合、3GPP TS38.331 v16.6.0において定義されている通りの、NZP CSI-RSに関連するTCI状態IDを提供するqcl-InfoPeriodicCSI-RSは、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースについて同一となるように構成される(即ち、パラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RSについて同一の値がNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースについて構成される)。
【0109】
ある実施形態において、NZP CSI-RSリソースが周期的である場合、TCI状態IDを提供するパラメータであるqcl-InfoPeriodicCSI-RSがNZP CSI-RSリソースセット内の第1のNZP CSI-RSリソースにおいてのみ構成される(パラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RSは、NZP CSI-RSリソースセット内の第1のNZP CSI-RSリソースを除く残りのCSI-RSリソースにおいては構成されない)。マルチサンプルCSI-RSのためにNZP CSI-RSリソースセットが構成される(例えば、フラグ'multisample-r18'が'on'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在する)ものとすると、UEは、NZP CSI-RSリソースセット内の第1のNZP CSI-RSリソースにおいて構成されるパラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RSにより提供されるTCI状態IDはNZP CSI-RSリソースセット内の残りのNZP CSI-RSリソースにも適用されるべきであると解釈する。この実施形態の利点は、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースにおいてqcl-InfoPeriodicCSI-RSを構成しなくてもよく、よって上位レイヤシグナリングのオーバヘッドが節約されることである。
【0110】
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースが周期的である場合、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースのためのTCI状態IDを提供するパラメータであるqcl-InfoPeriodicCSI-RS-r18が、図10に示した通りのNZP-CSI-RS-ResourceSetというIEにおいて構成される。UE312がNZP CSI-RSリソースセット内のマルチサンプルCSI-RSと共に構成される(例えば、フラグ'multisample-r18'が'on'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在する)場合、UE312は、NZP CSI-RSリソースセットにおいて構成されるパラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RSにより提供されるTCI状態IDはNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースに適用されるべきであると解釈する。UE312がNZP CSI-RSリソースセット内のマルチサンプルCSI-RSと共に構成されない(例えば、フラグ'multisample-r18'が'off'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在しない)場合、UE312は、NZP CSI-RSセットのレベルにおいてパラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RS-r18と共に構成されなくてよい(代わりに、この場合には、各NZP CSI-RSリソースが、NZP CSI-RSリソースセット内の周期的なCSI-RSリソースごとにqcl-InfoPeriodicCSI-RSと共に構成されてもよい)。
【0111】
<3.3 半永続的なNZP CSI-RSリソースについてのTCI状態インジケーション>
いくつかの実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースが半永続的である場合に、同一のTCI状態IDが、半永続的な当該NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEで、全てのNZP CSI-RSリソースに対して示される。例えば、半永続的なNZP CSI-RSリソースセット内にN個の半永続的なNZP CSI-RSリソースが存在する場合、当該NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEは、同一の値がセットされたN個のTCI状態IDを含む(各TCI状態IDがN個のNZP CSI-RSリソースの各々に適用されるべきTCI状態を示す)。
【0112】
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースが半永続的である場合に、単一のTCI状態IDのみが、半永続的な当該NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEにおいて示される。その単一のTCI状態が、半永続的なNZP CSI-RSリソースセット内の半永続的なNZP CSIリソースの全てに適用されるべきTCI状態を提供する。この実施形態の利点は、半永続的なNZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEにおいて複数のTCI状態IDをシグナリングしなくてもよく、よってMAC CEのシグナリングのオーバヘッドが節約されることである。
【0113】
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースが半永続的である場合、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースのためのTCI状態IDを提供するTCI状態IDのパラメータが、NZP-CSI-RS-ResourceSetというIEにおいて構成される(図10に示したパラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RS-r18と同様である)。UE312がNZP CSI-RSリソースセット内のマルチサンプルCSI-RSと共に構成される(例えば、フラグ'multisample-r18'が'on'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在する)場合、UE312は、NZP CSI-RSリソースセットにおいて提供されるTCI状態IDはNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースに適用されるべきであると解釈する。
【0114】
<3.4 非周期的なNZP CSI-RSリソースについてのTCI状態インジケーション>
いくつかの実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースが非周期的である場合に、同一のTCI状態IDが、非周期的な当該NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースに対して示される。アップリンクDCIが非周期的なCSI-RSリソースセットをトリガする場合、アップリンクDCI内の'CSI request field'におけるコードポイントが、3GPP TS38.331 v16.6.0においてCSI-AperiodicTriggerStateListというIEで規格化されている通りに、1つのCSI-AperiodicTriggerStateを指し示すであろう。各CSI-AperiodicTriggerStateは、チャネル測定のためのNZP CSI-RSリソースセットを含むCSI-AssociatedReportConfigInfoをトリガすることになる。NZP CSI-RSリソースセッが非周期的であって、NZP CSI-RSリソースセットがマルチサンプルCSI-RSのために構成される(例えば、フラグ'multisample-r18'が'on'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在する)場合、いくつかの実施形態において、単一のTCI状態IDが、NZP CSI-RSリソースセット内の全ての非周期的なNZP CSIリソースに適用されるべきCSI-AssociatedReportConfigInfoの一部として提供される。図11に一例が示されており、単一のTCI状態IDを含むパラメータqcl-info-r18が、NZP CSI-RSリソースセット内の全ての非周期的なNZP CSI-RSリソースに適用されるべきTCI状態を提供する。なお、qcl-info-r18が構成される場合、複数のTCI状態ID(非周期的なCSI-RSリソースごとに1つのTCI状態ID)を提供したはずのqcl-infoというパラメータは、CSI-AssociatedReportConfigInfoにおいて構成されない。
【0115】
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースが非周期的である場合、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースのためのTCI状態IDを提供するTCI状態IDのパラメータが、NZP-CSI-RS-ResourceSetというIEにおいて構成される(図10に示したパラメータqcl-InfoPeriodicCSI-RS-r18と同様である)。UE312がNZP CSI-RSリソースセット内のマルチサンプルCSI-RSと共に構成される(例えば、フラグ'multisample-r18'が'on'として構成され又はNZP CSI-RSリソースセット内に存在する)場合、UE312は、NZP CSI-RSリソースセットにおいて提供されるTCI状態IDはNZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSI-RSリソースに適用されるべきであると解釈する。
【0116】
<3.5 統一TCIフレームワークを介するTCI状態インジケーション>
他の実施形態において、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースが周期的/半永続的/非周期的である場合、UE312に対し現時点でアクティブ化されている統一TCI状態("DL/UL合同TCI"か又はDL TCI状態かのいずれか)が、NZP CSI-RSリソースセット内の全てのNZP CSIリソースに適用される。
【0117】
<3.6 従来の解決策との相違>
留意すべきこととして、上で提案した実施形態は、NZP CSI-RSリソースセットにおいてパラメータ'trs-info'が'true'に設定されるケースとは相違する。NZP CSI-RSリソースセットにおいて'trs-info'がtrueに設定される場合、(トラッキングリファレンス信号あるいはTRSである)NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースは、ドップラーシフトやドップラー拡散などといった時間ドメインのチャネルの属性を導出するためにUEにより使用され得る。しかしながら、NRリリース17までは、UEは、TRSリソースに関するCSIを何ら報告しない。ここで提案した解決策を用いれば、UE312は、マルチサンプルのNZP CSI-RSを用いて、上のソリューション1及び2において説明したように、拡張されたタイプI又はタイプIIのCSIに対応するプリコーディング行列インジケータ(PMI)の計算を行うことができ、計算した拡張されたタイプI又はタイプIIのCSIをネットワークへ報告することができる。PMIに加えて、拡張されたタイプI又はタイプIIのCSIは、ランクインジケータ(RI)、レイヤインジケータ(LI)及びチャネル品質インジケータ(CQI)のうちの1つ以上を含んでもよい。他の相違点は、TRSは単一のアンテナポートに関する測定のみを可能にする一方で、ここで提案した解決策は、1よりも大きいM個のアンテナポートについてNZP CSI-RSに関するマルチサンプルの測定を可能にする。
【0118】
さらに、上で提案した実施形態は、NZP CSI-RSリソースセットにおいてパラメータ'repetition'が'on'に設定されるケースとも相違する。パラメータ'repetition'が'on'に設定される場合、NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースは、レイヤ1のRSRP(L1-RSRP)又はレイヤ1(L1-SINR)を測定して報告するためにUEにより使用され得る。一方で、ここで提案した解決策は、上述したように、拡張されたタイプI又はタイプIIのCSIに対応するPMI計算をUEが実行することを可能にする。
【0119】
<4 複数のCSI-RSサンプルに関連付けられるオフセットの指示を介する複数のCSI-RSサンプルのインジケーション>
<4.1 スロット内(Intra-Slot)CSI-RS反復>
ある実施形態では、NZP CSI-RSリソースセット内で単一のNZP CSI-RSリソースのみが構成され得る。そのCSI-RSリソースは、トリガを受けて、スロット内で反復され得る。その反復は、CSI報告コンフィグレーションにおいて構成されるか、CSI報告をトリガするDCIにおいて動的に指示されるか、又はCSI報告をアクティブ化するMAC CEによりアクティブ化されるかのいずれかであってよい。それら実施形態では、異なる複数の反復がNZP CSI-RSの異なる複数の反復を表すことに留意されたい。反復回数は、例えば2回の反復に固定されるなど、予め特定されていてもよい。代替的に、反復回数は、CSI-RSリソースにおけるCSI-RSポートの個数とリンクされていてもよい。例えば、16又は32のCSI-RSポートについて、反復回数は2に固定される。8CSI-RSポートについて、反復回数は、例えば3又は4など2よりも多くてもよく、それらのうちの1つが構成されるか又はDCIにおいて動的に指示されるかのいずれかであってもよい。また、2つの反復の間のギャップがOFDMシンボル数で構成されてもよい。図12に一例が示されており、あるスロット内で8ポートCSI-RSリソースがOFDMシンボル3個分のギャップと共に2回反復されている。いくつかの実施形態において、ギャップサイズ及び/又は反復回数は、(例えば、RRCを介して)UEに対し上位レイヤで構成される。いくつかの実施形態において、ギャップサイズ及び/又は反復回数は、次のIEのうちのいずれか1つで、上位レイヤパラメータの一部として構成されてもよい:
・3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されているNZP-CSI-RS-ResourceというIE
・3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されているCSI-RS-ResourceMappingというIE
・3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されているNZP-CSI-RS-ResourceSetというIE
・3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されているCSI-AperiodicTriggerStateListというIE内のCSI-AssociatedReportConfigInfoの一部として
・3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されているCSI-ReportConfigというIE
【0120】
代替的な実施形態において、スロット内のN回の反復(即ち、サンプル)を想定すると、代替的な手法は、最初のサンプルを基準とした残りのN-1個のサンプルに対応する(シンボル数での)時間ドメインのオフセットをシグナリングすることであり得る。
【0121】
いくつかの実施形態において、複数のNZP CSI-RSサンプルが不均一に間隔を空けるユースケースをサポートする目的で、ネットワークによりUE312へ複数のギャップサイズがシグナリングされてもよい。図4に示した例を考慮すると、時間t1及びt2のサンプルの間に2シンボルの第1のギャップ間隔が、UE312に対してネットワークにより上位レイヤで構成され得る。加えて、時間t2及びt3のサンプルの間に3シンボルの第2のギャップ間隔が、UE312に対してネットワークにより上位レイヤで構成され得る。
【0122】
他の実施形態において、複数のNZP CSI-RSサンプルが不均一に間隔を空けるユースケースをサポートする目的で、ネットワークによりUE312へ単一のギャップサイズがシグナリングされてもよい。この実施形態において、図4に示した例を参照すると、時間t1及びt2のサンプルの間のギャップ間隔が、シグナリングされ/構成される単一のギャップサイズにより与えられる。時間t2及びt3のサンプルの間のギャップ間隔もまた、同じ単一のギャップサイズにより与えられる。
【0123】
いくつかの実施形態において、単一のNZP CSI-RSリソースについて、当該NZP CSI-RSリソースに関連付けられる(3GPP TS38.331 V16.6.0において定義されている通りの)CSI-RS-ResourceMapping内のfirstOFDMSymbolInTimeDomain及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2が、スロット内の最初のNZP CSI-RS反復(又は最初のNZP CSI-RSサンプル)についての時間ドメインシンボルを提供する。2番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2を、最初のNZP CSI-RSサンプルと2番目のNZP CSI-RSサンプルとの間のサンプルギャップサイズだけオフセットすることにより決定される(即ち、2番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain+g1及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2+g1により決定され、g1はNZP CSI-RSサンプルの1番目と2番目との間のサンプルギャップサイズである)。
【0124】
3番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2を、最初のNZP CSI-RSサンプルと2番目のNZP CSI-RSサンプルとの間及び2番目のNZP CSI-RSサンプルと3番目のNZP CSI-RSサンプルとの間のサンプルギャップサイズだけオフセットすることにより決定される(即ち、3番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain+g1+g2及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2+g1+g2により決定され、g1はNZP CSI-RSサンプルの2番目と3番目との間のサンプルギャップサイズである)。
【0125】
<4.2 スロット間(Inter-Slot)CSI-RS反復>
他の実施形態において、CSI-RSリソースは、トリガを受けて、スロットをまたいで反復され得る。その反復は、CSI報告コンフィグレーションにおいて構成されるか、CSI報告をトリガするDCIにおいて動的に指示されるか、又はCSI報告をアクティブ化するMAC CEを介して指示されるかのいずれかであってよい。反復回数は、例えば2回の反復に固定されるなど、予め特定されていてもよい。代替的に、反復回数は、DCIにおいて動的に指示されてもよく、又はMAC CEを介して指示されてもよい。CSI-RSリソースのために反復されるスロットの各々において、同一の時間及び周波数リソースが使用される。図13に一例が示されており、2つの連続するスロットにおいて32ポートCSI-RSリソースが反復される。
【0126】
いくつかの実施形態において、構成され/指示され/シグナリングされる回数の反復(即ち、サンプル)は、隣り合うスロットにおいて受信される。この実施形態において、具体的なスロット内の具体的なNZP CSI-RSサンプルについて時間/周波数リソース割り当てがSSB又は少なくとも1つのアップリンクシンボルと衝突する場合、その具体的なNZP CSI-RSサンプルが破棄され、そのNZP CSI-RSサンプルを用いてCSIは測定されない。
【0127】
他の実施形態において、構成され/指示され/シグナリングされる回数のNZP CSI-RS反復(即ち、サンプル)は、隣り合っていないスロットにおいて受信される。異なる個数のNZP CSI-RS反復をどのスロットが搬送すべきかが様々な手法で指し示され得る。例えば、予め定義される長さのビットマップがその目的のために使用されてもよい。このビットマップにおいて、各ビットは、個別のスロット内にNZP CSI-RSサンプルが現れるか否かを示す。1というビット値が、当該個別のスロット内にNZP CSI-RSサンプルが現れることを示してもよい。代替的に、異なるサンプルの間の1つ以上のギャップサイズが、どのスロットがNZP CSI-RSサンプルを含むのかを示すために構成されてもよい。
【0128】
さらなる実施形態において、CSI報告に関連付けられるCSI-RSリソースについて、スロット内反復及びスロット間反復の双方が構成されてもよい。
【0129】
正確なCSI測定を保証するために、1スロット内の又は複数のスロットをまたいだCSI-RS反復の間の位相の連続性が必要とされる。
【0130】
<5 周期的な又は半永続的なCSI-RS>
UE312に対し、周期的な又は半永続的なCSI-RSを構成することができる。その利点は、CSI-RSのオーバヘッドを節約するために、複数のUEの間で同一のCSI-RSを共有できることである。この場合に、UE312は、どのサンプルをCSI計算のために使用すべきかを判定する必要がある。いくつかの実施形態において、UE312は、ネットワーク(例えばgNBである基地局302といった、例えばネットワークノード)により、どのサンプルをCSI計算のために使用すべきかについて構成される。例えば、そうしたコンフィグレーションは、使用すべきCSI-RSサンプルの時間ドメイン位置を明示的に指示し得る。いくつかの他の実施形態において、UE312は、使用すべきサンプルの個数と共に構成され得る。上記コンフィグレーションは、対応するCSI報告コンフィグレーションにおいて構成されるか、又はCSI報告をトリガするDCIにおいて動的に指示されるかのいずれかであり得る。
【0131】
<6.さらなる説明>
図14A及び図14Bは、上述した実施形態の少なくともいくつかに係るネットワークノード1400及びUE312の動作を示している。ネットワークノード1400は、例えば基地局302、基地局302の機能性の少なくとも一部を実行するRANノード(例えば、gNB-CU)、又は何らかの他のネットワークノードであり得る。オプションとしてのステップは、破線の線/ボックスで表現されている。なお、セクション1~5において上述した多様な実施形態の詳細が図14A及び図14Bの手続きの関係するステップ群に適用可能である。
【0132】
図示したように、ネットワークノード1400は、UE312へ、異なる時点の複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を提供する(ステップ1402)。上述したように、ある実施形態("実施形態A")において、ステップ1402は、ネットワークノード1400が、UE1312へ、例えば上位レイヤパラメータを介して、(例えば、NZP CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソースとして示される)複数のCSI-RSサンプルのインジケーションを提供することを含む(例えば、NZP CSI-RSリソースセット内のそれら複数のNZP CSI-RSリソースは、同一のCSI-RSの複数のサンプルとしてUE312が解釈すべきであることをUE312へ指示するパラメータ)(ステップ1402A-1)。加えて、ネットワークノード1400は、UE312へ、CSI-RSサンプルの個数の明示的な又は暗黙的なインジケーションを提供してもよい(ステップ1402A-2)。ネットワークノード1400は、それらCSI-RSサンプルについてのTCI状態IDを示す情報を提供してもよい(ステップ1402A-3)。ステップ1402A-1、1402A-2及び1402A-3に関するさらなる詳細及び関連付けられる実施形態は、例えば上のセクション3において見い出され得る。それら詳細は、ここに等しく当てはまる。
【0133】
代替的に、ステップ1402の他の実施形態("実施形態B")において、ネットワークノード140は、UE312へ、単一のNZP CSI-RSリソースの複数回の反復を示す情報を提供することを介して(例えば、単一のNZP CSI-RSリソースの複数回の反復の間のタイムオフセット又はタイムギャップを示すことを介して)、複数のCSI-RSサンプルのインジケーションを提供する(ステップ1402B-1)。代替的に、単一のNZP CSI-RSリソースのそれら反復は、CSI報告コンフィグレーションを介して、(例えば、CSI報告をトリガするDCIを介して)動的に、又はMAC CEを介して指示されるなどして示されてもよい。ステップ1402B-1に関するさらなる詳細及び関連付けられる実施形態は、例えば上のセクション4において見い出され得る。それら詳細は、ここに等しく当てはまる。
【0134】
また、留意すべきこととして、ステップ1402においてUE312へ提供される情報は、1つ以上のシグナリングタイプ(例えば、RRC、MAC、DCI又はそれらの2つ以上の組合せ)を用いて1つ以上のメッセージを介して送信されてもよい。
【0135】
ネットワークノード1400は、UE312へ、複数のCSI-RSサンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションに基づいてCSIフィードバック(例えば、タイプI又はタイプII)を報告するようにUEを構成する第2の情報(例えば、CSI報告コンフィグレーション)を送信する(ステップ1404)。UE312は、ステップ1404のコンフィグレーションに従って、各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくともいくつかの特性を計算し(ステップ1406)、その情報又はそこから導出される情報を1つ以上のCSI-RS報告を介して報告する(ステップ1408)。どういった情報が計算され報告されるのかの詳細は、上で例えばセクション1(タイプI)及びセクション2(タイプII)において見い出され得る。それら詳細は、ここに等しく当てはまる。
【0136】
そして、ネットワークノード1400は、上記CSI報告に基づいて、1つ以上の動作上のタスクを実行し得る(ステップ1410)。例えば、ネットワークノード1400は、その情報をダウンリンクのMU-MIMOプリコーディングのために利用してもよい。
【0137】
図15は、本開示のいくつかの他の実施形態に係る無線アクセスノード1500の概略ブロック図である。オプションとしての特徴は、破線のボックスで表現されている。無線アクセスノード1500は、例えば、基地局302若しくは306、又は、ここで説明した基地局302若しくはgNBの機能性の全部若しくは一部を実装するネットワークノードであってよい。図示したように、無線アクセスノード1500は、1つ以上のプロセッサ1504(例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及び/又はFPGA(Field Programmable Gate Array)など)と、メモリ1506と、ネットワークインタフェース1508とを含む制御システム1502を含む。1つ以上のプロセッサ1504を、ここでは処理回路ともいう。加えて、無線アクセスノード1500は、1つ以上の送信機1512及び1つ以上の受信機1514を各々含む1つ以上の無線ユニット1510を含んでよく、それらは1つ以上のアンテナ1516へ連結される。無線ユニット1510は、無線インタフェース回路として言及されてもよく、その一部であってもよい。いくつかの実施形態において、無線ユニット1510は、制御システム1502の外部にあり、例えば有線接続(例えば、光ケーブル)を介して制御システム1502へ接続される。一方で、いくつかの実施形態において、無線ユニット1510及び潜在的にはアンテナ1516は、制御システム1502と一体化される。1つ以上のプロセッサ1504は、ここで説明したような無線アクセスノード1500の1つ以上の機能を提供するように動作する。いくつかの実施形態において、それら機能は、例えばメモリ1506内に記憶され、1つ以上のプロセッサ1504により実行されるソフトウェアで実装される。
【0138】
図16は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線アクセスノード1500の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。この議論は、他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードが類似の仮想化されたアーキテクチャを有していてもよい。あらためていうと、オプションとしての特徴は、破線のボックスで表現されている。
【0139】
ここで使用されるところによれば、"仮想化された"無線アクセスノードとは、無線アクセスノード1500の機能性の少なくとも一部が仮想的なコンポーネントとして(例えば、ネットワーク内の物理的な処理ノード上で稼働する仮想マシンを介して)実装される、無線アクセスノード1500の実装である。図示したように、この例において、無線アクセスノード1500は、上述したような制御システム1502及び/又は1つ以上の無線ユニット1510を含み得る。制御システム1502は、例えば光ケーブルなどを介して、無線ユニット1510へ接続されてもよい。無線アクセスノード1500は、ネットワーク1602へ連結されており又はネットワーク1602の一部として含まれる1つ以上の処理ノード1600を含む。存在する場合、制御システム1502又は無線ユニットは、ネットワーク1602を介して処理ノード1600へ接続される。各処理ノード1600は、1つ以上のプロセッサ1604(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGAなど)と、メモリ1606と、ネットワークインタフェース1608とを含む。
【0140】
この例において、ここで説明した無線アクセスノード1500の機能1610は、1つ以上の処理ノード1600に実装され、又は、任意の所望の形で、1つ以上の処理ノード1600、制御システム1502及び/若しくは無線ユニット1510をまたいで分散される。いくつかの具体的な実施形態では、ここで説明した無線アクセスノード1500の機能1610のいくつか又は全てが、処理ノード1600によりホスティングされる仮想環境内に実装される1つ以上の仮想マシンにより実行される仮想コンポーネントとして実装される。当業者により理解されるように、処理ノード1600と制御システム1502との間の追加的なシグナリング又は通信が、所望の機能1610の少なくともいくつかを遂行するために使用される。とりわけ、いくつかの実施形態において、制御システム1502が含まれなくてもよく、そのケースでは、無線ユニット1510が適切なネットワークインタフェースを介して処理ノード1600と直接的に通信する。
【0141】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、ここで説明した実施形態のいずれかに従って、無線アクセスノード1500、又は、仮想環境において無線アクセスノード1500の機能1610のうちの1つ以上を実装するノード(例えば、処理ノード1600)の機能性を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態において、前述したコンピュータプログラムプロダクトを含む担体が提供される。当該担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体(例えば、メモリなどの、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体)のうちの1つである。
【0142】
図17は、本開示のいくつかの他の実施形態に係る無線アクセスノード1500の概略ブロック図である。無線アクセスノード1500は、1つ以上のモジュール1700を含み、その各々はソフトウェアで実装される。モジュール1700は、ここで説明した無線アクセスノード1500の機能性を提供する。この議論は、図16の処理ノードに等しく適用可能であり、モジュール1700は、処理ノード1600のうちの1つにおいて実装されてもよく、複数の処理ノード1600をまたいで分散されてもよく、並びに/又は、処理ノード1600及び制御システム1502をまたいで分散されてもよい。
【0143】
図18は、本開示のいくつかの他の実施形態に係るワイヤレス通信デバイス1800の概略ブロック図である。図示したように、ワイヤレス通信デバイス1800は、1つ以上のプロセッサ1802(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGAなど)と、メモリ1804と、1つ以上のアンテナ1812へ連結された1つ以上の送信機1808及び1つ以上の受信機1810を各々含む1つ以上の送受信機1806と、を含む。送受信機1806は、当業者により理解されるであろうように、アンテナ1812とプロセッサ1802との間でやり取りされる信号を調整するように構成される、アンテナ1812へ接続される無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1802を、ここでは処理回路ともいう。送受信機1806を、ここでは無線回路ともいう。いくつかの実施形態において、ワイヤレス通信デバイス1800の上述した機能性は、完全に又は部分的に、例えばメモリ1804内に記憶され、プロセッサ1802により実行されるソフトウェアで実装され得る。なお、ワイヤレス通信デバイス1800は、例えば、1つ以上のユーザインタフェースコンポーネント(例えば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、及び/若しくはスピーカなど、並びに/又は、ワイヤレス通信デバイス1800への情報の入力を可能にし及び/若しくはワイヤレス通信デバイス1800からの情報の出力を可能にするための任意の他のコンポーネント)や、電源(例えば、バッテリ及び関連付けられる電力回路)などといった、図18には示されていない追加的なコンポーネントを含んでもよい。
【0144】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、ここで説明した実施形態のいずれかに従って、ワイヤレス通信デバイス1800の機能性を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態において、前述したコンピュータプログラムプロダクトを含む担体が提供される。当該担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体(例えば、メモリなどの、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体)のうちの1つである。
【0145】
図19は、本開示のいくつかの他の実施形態に係るワイヤレス通信デバイス1800の概略ブロック図である。ワイヤレス通信デバイス1800は、1つ以上のモジュール1900を含み、その各々はソフトウェアで実装される。モジュール1900は、ここで説明したワイヤレス通信デバイス1800の機能性を提供する。
【0146】
図20を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、3GPP型のセルラーネットワークといった電気通信ネットワーク2000を含み、電気通信ネットワーク2000は、RANといったアクセスネットワーク2002とコアネットワーク2004とを含む。アクセスネットワーク2002は、ノードB、eNB、gNG、又は他のタイプの無線アクセスポイント(AP)といった複数の基地局2006A、2006B、2006Cを含み、その各々が対応するカバレッジエリア2008A、2008B、2008Cを定義する。各基地局2006A、2006B、2006Cは、有線又は無線接続2010上でコアネットワーク2004へ接続可能である。カバレッジエリア2008Cに位置する第1のUE2012は、対応する基地局2006Cへワイヤレスに接続され又は対応する基地局2006Cによりページングされるように構成される。カバレッジエリア2008A内の第2のUE2014は、対応する基地局2006Aへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のUE2012、2014が図示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単一のUEがある状況、又は対応する基地局2006へ単一のUEが接続している状況へ等しく適用可能である。
【0147】
電気通信ネットワーク2000は、それ自体がホストコンピュータ2016へ接続され、ホストコンピュータ2016は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ2016は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。電気通信ネットワーク2000とホストコンピュータ2016との間の接続2018及び2020は、コアネットワーク2004からホストコンピュータ2016へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワーク2022を介してつながっていてもよい。中間ネットワーク2022は、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つ又はそれらの複数の組合せであってもよく、中間ネットワーク2022は、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワーク2022は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0148】
図20の通信システムは、全体として、接続されるUE2012、2014とホストコンピュータ2016との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続2024として説明されてよい。ホストコンピュータ2016及び接続されるUE2012、2014は、アクセスネットワーク2002、コアネットワーク2004、任意の中間ネットワーク2022及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続2024を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続2024は、OTT接続2024の通過途上の参加している通信デバイスがアップリンク及びダウンリンクの通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、基地局2006は、ホストコンピュータ2016から発して接続されるUE2012へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、基地局2006は、UE2012から発してホストコンピュータ2016へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0149】
前の段落で議論したUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態に係る例示的な実装が、これより図21を参照しながら説明される。通信システム2100において、ホストコンピュータ2102は、通信システム2100の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース2106を含むハードウェア2104を備える。ホストコンピュータ2102は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路2108を備える。とりわけ、処理回路2108は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含み得る。ホストコンピュータ2102は、さらに、ホストコンピュータ2102内に記憶され又はホストコンピュータ2102によりアクセス可能なソフトウェア2110であって、処理回路2108により実行可能な当該ソフトウェア2110を備える。ソフトウェア2110は、ホストアプリケーション2112を含む。ホストアプリケーション2112は、UE2114及びホストコンピュータ2102で終端するOTT接続2116を介して接続しているUE2114といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーション2112は、OTT接続2116を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
【0150】
通信システム2100は、電気通信システムにおいて提供される基地局2118をさらに含み、基地局2118は、ホストコンピュータ2102及びUE2114と通信することを可能にするハードウェア2120を備える。ハードウェア2120は、通信システム2100の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェース2122、並びに、基地局2118によりサービスされるカバレッジエリア(図21には示していない)内に位置するUE2114との少なくとも無線接続2126をセットアップし及び維持するための無線インタフェース2124を含み得る。通信インタフェース2122は、ホストコンピュータ2102への接続2128を促進するように構成され得る。接続2128は、直接的なものであってもよく、又は、電気通信システムのコアネットワーク(図21には示されていない)及び/若しくは電気通信システム外の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示した実施形態において、基地局2118のハードウェア2120は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含み得る処理回路2130をさらに含む。基地局2118は、内部的に記憶され又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア2132をさらに有する。
【0151】
通信システム2100は、既に言及したUE2114をさらに含む。UE2114のハードウェア2134は、UE2114がその時点で位置するカバレッジエリアへサービスする基地局との無線接続2126をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェース2136を含み得る。UE2114のハードウェア2134は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA又はそれらの組み合わせ(図示せず)を含み得る処理回路2138をさらに含む。UE2114は、さらに、UE2114内に記憶され又はUE2114によりアクセス可能なソフトウェア2140であって、処理回路2138により実行可能な当該ソフトウェア2140を備える。ソフトウェア2140は、クライアントアプリケーション2142を含む。クライアントアプリケーション2142は、ホストコンピュータ2102のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE2114を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ2102において、実行対象のホストアプリケーション2112は、実行対象のクライアントアプリケーション2142とUE2114及びホストコンピュータ2102で終端するOTT接続2116を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーション2142は、ホストアプリケーション2112からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続2116は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーション2142は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
【0152】
なお、図21に示したホストコンピュータ2102、基地局2118及びUE2114は、それぞれ図20のホストコンピュータ2016、基地局2006A、2006B、2006Cのうちの1つ、及びUE2012、2014のうちの1つと類似し又は同一であってもよい。言うなれば、これらエンティティの内部的な作用は図21に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは図20のそれであってよい。
【0153】
図21では、ホストコンピュータ2102とUE2114との間の基地局2118を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続2116が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、UE2114若しくはホストコンピュータ2102を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続2116がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
【0154】
UE2114と基地局2118との間の無線接続2126は、本開示を通じて説明した実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続2116を用いてUE2114へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続2126はその最後のセグメントを形成する。
【0155】
データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応じてホストコンピュータ2102とUE2114との間のOTT接続2116を再構成するためのオプションとしてのネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続2116を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ2102のソフトウェア2110及びハードウェア2104、若しくはUE2114のソフトウェア2140及びハードウェア2134、又はそれらの双方において実装されてもよい。いくつかの実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続2116が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェア2110、2140により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続2116の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、基地局2118には影響しなくてもよく、基地局2118にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータ2102によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェア2110及び2140がOTT接続2116を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
【0156】
図22は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図22の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ2200において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。ステップ2200のサブステップ2202(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ2204において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。ステップ2206(オプションであり得る)において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUEへ送信する。ステップ2208(やはりオプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより実行されるホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行する。
【0157】
図23は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図23の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法のステップ2300において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。オプションとしてのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ2302において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。ステップ2304(オプションであり得る)において、UEは、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0158】
図24は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図24の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ2400(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データを受信する。追加的に又は代替的に、ステップ2402において、UEがユーザデータを提供する。ステップ2400のサブステップ2404(オプションであり得る)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ2402のサブステップ2406(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UEは、サブステップ2408(オプションであり得る)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法のステップ2410において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されるユーザデータを受信する。
【0159】
図25は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図20及び図21を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含む。本開示を簡明にするために、図25の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。ステップ2500(オプションであり得る)において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからのユーザデータを受信する。ステップ2502(オプションであり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ2504(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、基地局により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0160】
ここで開示されるいかなる適切なステップ、方法、特徴、機能又は恩恵が、1つ以上の仮想的な装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想的な装置は、複数のそれら機能ユニットを含んでもよい。それら機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び特殊目的デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。上記処理回路は、メモリ内に記憶されるプログラムコードを実行するように構成されてもよく、当該メモリは、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどといった、1つ又は複数のタイプのメモリを含み得る。メモリ内に記憶されるプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに、ここで説明される技法の1つ以上を遂行するための命令を含む。いくつかの実施形態において、上記処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を実行させるために使用され得る。
【0161】
図中の処理は本開示のある実施形態により実行される動作の具体的な順序を示しているかもしれないが、そうした順序は例示的なものであることが理解されるべきである(例えば、代替的な実施形態は、異なる順序で動作を実行してもよく、ある複数の動作を組合せてもよく、ある複数の動作を重複させるなどしてもよい)。
【0162】
本開示のいくつかの例示的な実施形態は次の通りである:
【0163】
<グループAの実施形態>
実施形態1:
ユーザ機器(UE)(312)により実行される方法であって、前記方法は、次のうちの1つ以上を含む:
ネットワークノード(1400)から、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信すること(1402)と、
前記ネットワークノード(1400)から、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を受信すること(1404)と、
前記第2の情報に従って、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくともいくつかの特性を算出すること(1406)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくともいくつかの特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記ネットワークノード(1400)へ報告すること(1408)。
【0164】
実施形態2:
実施形態1の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、単一のタイムスロット又はスロット("タイムスロット/スロット"とも表記される)内の異なる時点のものである、方法。
【0165】
実施形態3:
実施形態1の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、異なる時点のものであり、前記異なる時点は、第1タイムスロット/スロット内の少なくとも1つの時点及び前記第1タイムスロット/スロットと異なる第2タイムスロット/スロット内の少なくとも1つの時点を含む、方法。
【0166】
実施形態4:
実施形態1~3のいずれかの方法であって、前記異なる時点は、(1)単一のタイムスロット/スロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、又は(2)異なるタイムスロット/スロット内の同一の若しくは異なるOFDMシンボルである、方法。
【0167】
実施形態5:
実施形態1~4のいずれかの方法であって、前記第1の情報は、前記複数のCSI-RSサンプルをNZP CSI-RSリソースセット内の異なるNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む、方法。
【0168】
実施形態6:
実施形態1~4のいずれかの方法であって、前記第1の情報は、NZP CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースが前記UE(312)により同一のNZP CSI-RSの前記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、を構成する情報を含む、方法。
【0169】
実施形態7:
実施形態5~6のいずれかの方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数を明示的に又は暗黙的に示す情報を含む、方法。
【0170】
実施形態8:
実施形態5~7のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについてCSI-RSリソースマッピングが相違する、方法。
【0171】
実施形態9:
実施形態5~8のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する、方法。
【0172】
実施形態10:
実施形態5~9のいずれかの方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに共通的な1つ以上の共通パラメータを含む、方法。
【0173】
実施形態11:
実施形態5~10のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てが同一の個数のアンテナポートを有する、方法。
【0174】
実施形態12:
実施形態5~10のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくとも2つが異なる個数のアンテナポートを有する、方法。
【0175】
実施形態13:
実施形態5~10のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの1つのNZP CSI-RSリソースは、第1の個数のアンテナポートを有し、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの全ての残りのNZP CSI-RSリソースは、第2の個数のアンテナポートを有する、方法。
【0176】
実施形態14:
実施形態13の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、前記第1の個数のアンテナポートよりも少ない、方法。
【0177】
実施形態15:
実施形態13又は14に記載の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、単一の極性にのみ関連付けられる、方法。
【0178】
実施形態16:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一のTCI状態IDが構成される、方法。
【0179】
実施形態17:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースのうちの1つについて構成されるTCI状態IDを示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースの全てに適用可能である、方法。
【0180】
実施形態18:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成されるTCI状態IDを示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【0181】
実施形態19:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースについて同一のTCI状態IDが、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEを介して構成される、方法。
【0182】
実施形態20:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するMAC CEを介して、単一のTCI状態IDが構成され、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースに適用可能である、方法。
【0183】
実施形態21:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて構成されるTCI状態IDを示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【0184】
実施形態22:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てについて同一のTCI状態IDが構成される、方法。
【0185】
実施形態23:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースは、非周期的であり、単一のTCI状態IDが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素を介して、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP-CSIリソースの全てについて構成される、方法。
【0186】
実施形態24:
実施形態5~15のいずれかの方法であって、前記UE(312)に対し現時点でアクティブ化されている統一TCI状態が、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSIリソースの全てに適用される、方法。
【0187】
実施形態25:
実施形態1~4のいずれかの方法であって、前記第1の情報は、単一のNZP CSI-RSリソースのコンフィグレーションを介して前記複数のCSI-RSサンプルを構成する情報、及び前記複数のCSI-RSサンプルに対応する前記NZP CSI-RSリソースの複数回の反復を定義する情報を含む、方法。
【0188】
実施形態26:
実施形態25の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復を定義する前記情報は、前記NZP CSI-RSリソースの反復の間の1つ以上のタイムオフセット又はタイムギャップを示す情報を含む、方法。
【0189】
実施形態27:
実施形態25又は26に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復は、単一のタイムスロット/スロット内である、方法。
【0190】
実施形態28:
実施形態25又は26に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第1の反復は、第1のタイムスロット/スロット内であり、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第2の反復は、第2のタイムスロット/スロット内である、方法。
【0191】
実施形態29:
実施形態1~28のいずれかの方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、コフェージング係数(W)のセットを含む、方法。
【0192】
実施形態30:
実施形態1~28のいずれかの方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、コフェージング係数(W)のセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、及び前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数を含む、方法。
【0193】
実施形態31:
実施形態29又は30に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、選択されるL個のDFTビームの情報を含むサイズ2N×2Lの行列(W)を含む、方法。
【0194】
実施形態32:
実施形態1~28のいずれかの方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、コフェージング係数(W)のセット及びFD基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【0195】
実施形態33:
実施形態1~28のいずれかの方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、コフェージング係数(W)のセット及びFD基底ベクトルの選択されるセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数、及びFD基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【0196】
実施形態34:
実施形態32又は33に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくともいくつかの特性は、選択されるL個のDFTビームの情報を含むサイズ2N×2Lの行列(W)を含む、方法。
【0197】
実施形態35:
前述した実施形態のいずれかの方法であって、さらに、ユーザデータを提供することと、当該ユーザデータを前記基地局への前記送信を介してホストコンピュータへ転送することと、を含む方法。
【0198】
<グループBの実施形態>
実施形態36:
ネットワークノード(1400)により実行される方法であって、
UE(312)へ、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信すること(1402)と、
前記UE(312)へ、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を送信すること(1404)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくともいくつかの特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記UE(312)から受信すること(1408)と、を含む方法。
【0199】
実施形態37:
前述した実施形態のいずれかの方法であって、さらに、ユーザデータを取得することと、当該ユーザデータをホストコンピュータ又はワイヤレスデバイスへ転送することと、をさらに含む、方法。
【0200】
<グループCの実施形態>
実施形態38:
ワイヤレスデバイスであって、
グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される処理回路と、
前記ワイヤレスデバイスへ電力を供給するように構成される電力供給回路と、を備えるワイヤレスデバイス。
【0201】
実施形態39:
基地局であって、
グループBの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される処理回路と、
前記基地局へ電力を供給するように構成される電力供給回路と、を備える基地局。
【0202】
実施形態40:
ユーザ機器(UE)であって、
ワイヤレス信号を送信し及び受信するように構成されるアンテナと、
前記アンテナ及び処理回路へ接続され、前記アンテナと前記処理回路との間で通信される信号を調整するように構成される無線フロントエンド回路と、
グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される前記処理回路と、
前記処理回路へ接続され、前記UEへの情報の入力が前記処理回路により処理されることを可能にするように構成される入力インタフェースと、
前記処理回路へ接続され、前記処理回路により処理された情報を前記UEから出力するように構成される出力インタフェースと、
前記処理回路へ接続され、前記UEへ電力を供給するように構成されるバッテリと、を備えるUE。
【0203】
実施形態41:
ホストコンピュータを含む通信システムであって、前記ホストコンピュータは、
ユーザデータを提供するように構成される処理回路と、
前記ユーザデータをユーザ機器(UE)への送信のためにセルラーネットワークへ転送するように構成される通信インタフェースと、を備え、
前記セルラーネットワークは、基地局を含み、当該基地局は、無線インタフェースと処理回路とを備え、前記基地局の処理回路は、グループBの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0204】
実施形態42:
前述した実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに含む、通信システム。
【0205】
実施形態43:
前述した2つの実施形態の通信システムであって、前記基地局と通信するように構成される前記UEをさらに含む、通信システム。
【0206】
実施形態44:
前述した3つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行することにより前記ユーザデータを提供するように構成され、
前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行するように構成される処理回路を備える、通信システム。
【0207】
実施形態45:
ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、
前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を含むセルラーネットワークを介して、前記UEへの前記ユーザデータを搬送する送信を開始することと、を含み、前記基地局は、グループBの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行する、方法。
【0208】
実施形態46:
前述した実施形態の方法であって、前記基地局において、前記ユーザデータを送信すること、をさらに含む、方法。
【0209】
実施形態47:
前述した2つの実施形態の方法であって、前記ユーザデータは、前記ホストコンピュータにおいてホストアプリケーションを実行することにより提供され、前記方法は、前記UEにおいて、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行すること、をさらに含む、方法。
【0210】
実施形態48:
基地局と通信するように構成されるユーザ機器(UE)であって、無線インタフェースと、前述した3つの実施形態の方法を実行するように構成される処理回路と、を備えるUE。
【0211】
実施形態49:
ホストコンピュータを含む通信システムであって、前記ホストコンピュータは、
ユーザデータを提供するように構成される処理回路と、
ユーザデータをユーザ機器(UE)への送信のためにセルラーネットワークへ転送するように構成される通信インタフェースと、を備え、
前記UEは、無線インタフェースと処理回路とを備え、前記UEのコンポーネントは、グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0212】
実施形態50:
前述した実施形態の通信システムであって、前記セルラーネットワークは、前記UEと通信するように構成される基地局をさらに含む、通信システム。
【0213】
実施形態51:
前述した2つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行することにより前記ユーザデータを提供するように構成され、
前記UEの処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行するように構成される、通信システム。
【0214】
実施形態52:
ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、
前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を含むセルラーネットワークを介して、前記UEへの前記ユーザデータを搬送する送信を開始することと、を含み、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行する、方法。
【0215】
実施形態53:
前述した実施形態の方法であって、前記UEにおいて、前記基地局から前記ユーザデータを受信すること、をさらに含む、方法。
【0216】
実施形態54:
ホストコンピュータを含む通信システムであって、前記ホストコンピュータは、
ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように構成される通信インタフェース、を備え、
前記UEは、無線インタフェースと処理回路とを備え、前記UEの処理回路は、グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0217】
実施形態55:
前述した実施形態の通信システムであって、前記UEをさらに含む、通信システム。
【0218】
実施形態56:
前述した2つの実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに含み、前記基地局は、前記UEと通信するように構成される無線インタフェースと、前記UEから前記基地局への送信により搬送される前記ユーザデータを前記ホストコンピュータへ転送するように構成される通信インタフェースと、を備える、通信システム。
【0219】
実施形態57:
前述した3つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
前記UEの処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行することにより前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0220】
実施形態58:
前述した4つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行することによりリクエストデータを提供するように構成され、
前記UEの処理回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行することにより前記リクエストデータへの応答として前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0221】
実施形態59:
ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、前記方法は、前記ホストコンピュータにおいて、前記UEから前記基地局へ送信されるユーザデータを受信すること、を含み、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行する、方法。
【0222】
実施形態60:
前述した実施形態の方法であって、前記UEにおいて、前記基地局へ前記ユーザデータを提供すること、をさらに含む、方法。
【0223】
実施形態61:
前述した2つの実施形態の方法であって、
前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することにより送信されるべき前記ユーザデータを提供することと、
前記ホストコンピュータにおいて、前記クライアントアプリケーションに関連付けられるホストアプリケーションを実行することと、をさらに含む、方法。
【0224】
実施形態62:
前述した3つの実施形態の方法であって、
前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
前記UEにおいて、前記ホストコンピュータにおいて前記クライアントアプリケーションに関連付けられるホストアプリケーションを実行することにより提供される、前記クライアントアプリケーションへの入力データを受信することと、をさらに含み、
送信されるべき前記ユーザデータは、前記入力データへの応答として前記クライアントアプリケーションにより提供される、方法。
【0225】
実施形態63:
ユーザ機器(UE)から基地局への送信信号に由来するユーザデータを受け付けるように構成される通信インタフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、前記基地局は、無線インタフェースと処理回路とを備え、前記基地局の処理回路は、グループBの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0226】
実施形態64:
前述した実施形態の通信システムであって、前記基地局をさらに含む、通信システム。
【0227】
実施形態65:
前述した2つの実施形態の通信システムであって、前記基地局と通信するように構成される前記UEをさらに含む、通信システム。
【0228】
実施形態66:
前述した3つの実施形態の通信システムであって、
前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行することにより前記ホストコンピュータにより受信されるべき前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0229】
実施形態67:
ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、前記方法は、前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局から、前記基地局が前記UEから受信した送信信号に由来するユーザデータを受信すること、を含み、前記UEは、グループAの実施形態のいずれかのステップ群のいずれかを実行する、方法。
【0230】
実施形態68:
前述した実施形態の方法であって、前記基地局において、前記UEから前記ユーザデータを受信すること、をさらに含む、方法。
【0231】
実施形態69:
前述した2つの実施形態の方法であって、前記基地局において、受信した前記ユーザデータの前記ホストコンピュータへの送信を開始すること、をさらに含む、方法。
【0232】
当業者は、本開示の実施形態に対する改善及び修正を認識するであろう。全てのそうした改善及び修正は、ここで開示した概念のスコープの範囲内であるものと考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2024-07-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)(312)により実行される方法であって、
ネットワークノード(1400)から、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信すること(1402)であって、前記複数のCSI-RSサンプルは非周期的であり、前記複数のCSI-RSサンプルは単一のトリガによりトリガされる、ことと、
前記ネットワークノード(1400)から、前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を受信すること(1404)と、
前記第2の情報に従って、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出すること(1406)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記ネットワークノード(1400)へ報告すること(1408)と、を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、単一のタイムスロット内の異なる時点のものである、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルは、異なる時点のものであり、前記異なる時点は、第1タイムスロット内の少なくとも1つの時点及び前記第1タイムスロットと異なる第2タイムスロット内の少なくとも1つの時点を含む、方法。
【請求項4】
請求項に記載の方法であって、前記異なる時点は、単一のタイムスロット内の異なる直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、異なるタイムスロット内の同一のOFDMシンボル、又は異なるタイムスロット内の異なるOFDMシンボルのいずれかである、方法。
【請求項5】
請求項に記載の方法であって、前記第1の情報は、前記複数のCSI-RSサンプルを非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む、方法。
【請求項6】
請求項に記載の方法であって、前記第1の情報は、
非ゼロパワー(NZP) CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び、
前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースが前記UE(312)により同一のNZP CSI-RSの前記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、
を構成する情報を含む、方法。
【請求項7】
請求項に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数は、前記NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と等しい、方法。
【請求項8】
請求項に記載の方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数を明示的に又は暗黙的に示す情報を含む、方法。
【請求項9】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについてCSI-RSリソースマッピングが相違する、方法。
【請求項10】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する、方法。
【請求項11】
請求項に記載の方法であって、前記第1の情報は、さらに、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに共通的な1つ以上の共通パラメータを含む、方法。
【請求項12】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てが同一の個数Mのアンテナポートを有する、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てにとってm番目(m=0,1,...,M-1)のアンテナポートが同一である、方法。
【請求項14】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくとも2つが異なる個数のアンテナポートを有する、方法。
【請求項15】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの1つのNZP CSI-RSリソースは、第1の個数のアンテナポートを有し、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの全ての残りのNZP CSI-RSリソースは、第2の個数のアンテナポートを有する、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、前記第1の個数のアンテナポートよりも少ない、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、前記第2の個数のアンテナポートは、単一の極性にのみ関連付けられる、方法。
【請求項18】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成される、方法。
【請求項19】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの1つについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに適用可能である、方法。
【請求項20】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【請求項21】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して構成される、方法。
【請求項22】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセットをアクティブ化するメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して、単一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成され、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースに適用可能である、方法。
【請求項23】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、半永続的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てについて構成される送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)を示す単一のパラメータが、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素内に含まれる、方法。
【請求項24】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、非周期的であり、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てについて同一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が構成される、方法。
【請求項25】
請求項に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースは、非周期的であり、単一の送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態アイデンティティ(ID)が、前記NZP CSI-RSリソースセットを定義する情報要素を介して、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZCSI-RSリソースの全てについて構成される、方法。
【請求項26】
請求項に記載の方法であって、前記UE(312)に対し現時点でアクティブ化されている統一送信コンフィグレーションインジケーション(TCI)状態が、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースの全てに適用される、方法。
【請求項27】
請求項に記載の方法であって、前記第1の情報は、単一のNZP CSI-RSリソースのコンフィグレーションを介して前記複数のCSI-RSサンプルを構成する情報、及び前記複数のCSI-RSサンプルに対応する前記NZP CSI-RSリソースの複数回の反復を定義する情報を含む、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復を定義する前記情報は、前記NZP CSI-RSリソースの反復の間の1つ以上のタイムオフセットを示す情報を含む、方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復は、単一のタイムスロット内である、方法。
【請求項30】
請求項27に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第1の反復は、第1のタイムスロット内であり、前記NZP CSI-RSリソースの前記複数回の反復のうちの少なくとも1回の第2の反復は、第2のタイムスロット内である、方法。
【請求項31】
請求項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含む、方法。
【請求項32】
請求項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、及び前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数を含む、方法。
【請求項33】
請求項31に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上の離散フーリエ変換(DFT)ビームの情報を含む行列(W)を含む、方法。
【請求項34】
請求項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【請求項35】
請求項に記載の方法であって、前記CSIフィードバックは、タイプIIのCSIフィードバックであり、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、コフェージング係数(W)のセット及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含み、
前記複数のCSI-RSサンプルのうちの残りの各CSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、残りの当該CSI-RSサンプルについてのWの各係数の位相差、前記1つのCSI-RSサンプルについてのWのそれぞれの係数、及び周波数ドメイン(FD)基底ベクトルの選択されるセットを含む、方法。
【請求項36】
請求項34に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの少なくとも1つのCSI-RSサンプルについて、前記ネットワークノードへ報告される前記プリコーディング行列の前記少なくとも1つ以上の特性は、選択される1つ以上の離散フーリエ変換(DFT)ビームの情報を含む行列(W)を含む、方法。
【請求項37】
請求項1~36のいずれか1項に記載の方法を実行するように適合される、ユーザ機器(UE)(312)。
【請求項38】
ユーザ機器(UE)(312,1800)であって、
1つ以上の送信機(1808)と、
1つ以上の受信機(1810)と、
前記1つ以上の送信機(1808)及び前記1つ以上の受信機(1810)に関連付けられる処理回路(1802)と、を備え、前記処理回路(1802)は、前記UE(312,1800)に、
ネットワークノード(1400)から、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を受信すること(1402)であって、前記複数のCSI-RSサンプルは非周期的であり、前記複数のCSI-RSサンプルは単一のトリガによりトリガされる、ことと、
前記ネットワークノード(1400)から、前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を受信すること(1404)と、
前記第2の情報に従って、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性を算出すること(1406)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについて前記プリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記ネットワークノード(1400)へ報告すること(1408)と、を行わせるように構成される、UE(312,1800)。
【請求項39】
請求項38に記載のUE(312,1800)であって、前記処理回路(1802)は、前記UE(312,1800)に、請求項2~36のいずれか1項に記載の方法を実行すること、を行わせるように構成される、UE(312,1800)。
【請求項40】
ネットワークノード(1400)により実行される方法であって、
UE(312)へ、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信すること(1402)であって、前記複数のCSI-RSサンプルは非周期的であり、前記複数のCSI-RSサンプルは単一のトリガによりトリガされる、ことと、
前記UE(312)へ、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を送信すること(1404)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記UE(312)から受信すること(1408)と、を含む方法。
【請求項41】
請求項40に記載の方法であって、前記第1の情報は、前記複数のCSI-RSサンプルを非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースセット内の異なる複数のNZP CSI-RSリソースとして構成する情報を含む、方法。
【請求項42】
請求項40に記載の方法であって、前記第1の情報は、
非ゼロパワー(NZP) CSI-RSリソースセット内の複数のNZP CSI-RSリソース、及び、
前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースが前記UE(312)により同一のNZP CSI-RSの前記複数のCSI-RSサンプルとして解釈されるべきであることを示すパラメータ、
を構成する情報を含む、方法。
【請求項43】
請求項41に記載の方法であって、前記複数のCSI-RSサンプル内のCSI-RSサンプルの個数は、前記NZP CSI-RSリソースセット内のNZP CSI-RSリソースの個数と等しい、方法。
【請求項44】
請求項41に記載の方法であって、前記NZP CSI-RSリソースセット内の前記複数のNZP CSI-RSリソースのうちの少なくともいくつかについて構成される時間ドメイン位置が相違する、方法。
【請求項45】
請求項4044のいずれか1項に記載の方法を実行するように適合される、ネットワークノード(1400)。
【請求項46】
処理回路(1504,1604)を備えるネットワークノード(1400,1500)であって、前記処理回路(1504,1604)は、前記ネットワークノード(1400,1500)に、
UE(312)へ、異なる時点の複数のチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)サンプルに伴うCSI-RSコンフィグレーションを提供する第1の情報を送信すること(1402)であって、前記複数のCSI-RSサンプルは非周期的であり、前記複数のCSI-RSサンプルは単一のトリガによりトリガされる、ことと、
前記UE(312)へ、異なる時点の前記複数のCSI-RSサンプルに伴う前記CSI-RSコンフィグレーションに基づいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを報告するように前記UE(312)を構成する第2の情報を送信すること(1404)と、
1つ以上のCSI-RS報告を介して、前記複数のCSI-RSサンプルのうちの各CSI-RSサンプルについてプリコーディング行列の少なくとも1つ以上の特性か又はそこから導出される情報かのいずれかを、前記UE(312)から受信すること(1408)と、を行わせるように構成される、ネットワークノード(1400,1500)。
【請求項47】
請求項46に記載のネットワークノード(1400,1500)であって、前記処理回路(1504,1604)は、前記ネットワークノード(1400,1500)に、請求項4144のいずれか1項に記載の方法を実行すること、を行わせるようにさらに構成される、ネットワークノード(1400,1500)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0124
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0124】
3番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2を、最初のNZP CSI-RSサンプルと2番目のNZP CSI-RSサンプルとの間及び2番目のNZP CSI-RSサンプルと3番目のNZP CSI-RSサンプルとの間のサンプルギャップサイズだけオフセットすることにより決定される(即ち、3番目のNZP CSI-RSサンプルについての時間ドメイン位置は、firstOFDMSymbolInTimeDomain+g1+g2及びfirstOFDMSymbolInTimeDomain2+g1+g2により決定され、g2はNZP CSI-RSサンプルの2番目と3番目との間のサンプルギャップサイズである)。
【国際調査報告】